前記課題を解決するためになされた第1の発明は、問診票の各質問に対する対象者の回答に関する問診情報を、部門が異なる複数のスタッフ間で共有させる問診情報共有システムであって、対象者ごとの前記問診情報を管理するサーバ装置と、このサーバ装置とネットワークを介して接続されて、前記問診票の各質問に対する回答の入力および入力済みの前記問診票の表示を行う端末装置と、を備え、前記サーバ装置は、前記問診情報を、すべての部門で共通に用いられる共通問診票と部門ごとに個別に用いられる個別問診票とに分割して管理し、前記共通問診票の最新の入力時点から所定期間内である場合には、前記共通問診票の入力を省略して前記個別問診票の入力に進めるスキップ動作を行う構成とする。
これによると、端末装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置において、問診情報を共通問診票と個別問診票とに分割して管理し、共通問診票の最新の入力時点から所定期間内で、問診票の入力内容と対象者の現在の状況との間に大きな相違がある可能性が低い場合に、共通問診票の入力を省略する。このため、回答者やスタッフの使い勝手を向上させると共に、各部門で個別に収集した問診情報を各部門のスタッフ間で共有できるようになるため、収集した問診情報を十分に活用することができる。
また、第2の発明は、前記サーバ装置は、前記問診情報を時系列で管理し、前記共通問診票に関する複数の時点の前記問診情報が存在する場合には、最新の前記問診情報を前記端末装置に表示する構成とする。
これによると、各部門のスタッフが端末装置で共通問診票の最新の入力内容を閲覧することができる。
また、第3の発明は、前記サーバ装置は、前記スキップ動作を指示する操作部を前記端末装置に表示する構成とする。
これによると、スタッフの判断で共通問診票の入力を省略することができるため、回答者やスタッフの使い勝手が向上する。
また、第4の発明は、前記サーバ装置は、前記問診票の入力が、前回とは異なる部門で行われる場合には、前記スキップ動作を行わない構成とする。
これによると、問診票の入力が、前回とは異なる部門で行われる場合には、対象者に症状などの変化が現れていることから、共通問診票に新規な内容が入力される可能性があるため、スキップ動作を行わないようにすることで、共通問診票の入力内容を適切に更新することができる。
また、第5の発明は、前記サーバ装置は、管理者の編集操作に応じて、前記問診票のフォーマットを設定する構成とする。
これによると、問診票のフォーマットを適宜に変更することができるため、回答者やスタッフの使い勝手が向上する。
また、第6の発明は、前記サーバ装置は、管理者の編集操作に応じて、前記問診票の各質問に対する回答に応じたアラートの出力条件を設定し、前記問診票を表示する際に、前記出力条件に基づいて前記アラートを前記端末装置に出力する構成とする。
これによると、スタッフが問診票を閲覧する際にアラートが出力されるため、スタッフに対して注意喚起を行うことができる。また、アラートの出力条件を管理者が設定することができるため、適切なタイミングでアラートを出力することができる。
また、第7の発明は、前記サーバ装置は、管理者の編集操作に応じて、前記問診票に付加する人体図を設定し、前記問診票の入力および表示を行う際に、前記人体図を前記端末装置に表示する構成とする。
これによると、問診票の入力および閲覧の際に人体図が表示されるため、詳細な問診情報を対象者から取得してスタッフに提示することができる。
また、第8の発明は、問診票の各質問に対する対象者の回答に関する問診情報を、部門が異なる複数のスタッフ間で共有させる問診情報共有方法であって、サーバ装置が、対象者ごとの前記問診情報を管理し、端末装置が、前記サーバ装置とネットワークを介して接続されて、前記問診票の各質問に対する回答の入力および入力済みの前記問診票の表示を行い、前記サーバ装置は、前記問診情報を、すべての部門で共通に用いられる共通問診票と部門ごとに個別に用いられる個別問診票とに分割して管理し、前記共通問診票の最新の入力時点から所定期間内である場合には、前記共通問診票の入力を省略して前記個別問診票の入力に進めるスキップ動作を行う構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、回答者やスタッフの使い勝手を向上させると共に、各部門で個別に収集した問診情報を各部門のスタッフ間で共有できるようになるため、収集した問診情報を十分に活用することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る問診情報共有システムの全体構成図である。
この問診情報共有システムは、病院において、問診票の各質問に対する対象者(来院者)の回答に関する問診情報を、複数の部門(総合受付、内科、外科など)のスタッフ同士で共有するものであり、情報共有サーバ1(サーバ装置)と、ユーザ端末2(端末装置)と、管理者端末3(端末装置)と、を備えている。
情報共有サーバ1、ユーザ端末2、および管理者端末3は、院内ネットワークを介して相互に接続されている。
情報共有サーバ1は、ユーザ端末2を用いて入力された問診情報をユーザ端末2から収集して管理する。この情報共有サーバ1は、問診情報を入力用のユーザ端末2から収集すると共に問診情報を閲覧用のユーザ端末2に提供するWebサーバ5(ウェブサーバ)と、問診情報の管理に必要な処理を行うAPIサーバ6(アプリケーションサーバ)と、問診情報および各種の設定情報を蓄積するDBサーバ7(データベースサーバ)と、を備えている。
ユーザ端末2は、スタッフ(医師や看護師など)や対象者(来院者)が操作するものである。このユーザ端末2は、タブレット端末やPCで構成され、問診票の各質問に対する回答の入力および入力済みの問診票の表示に用いられる。
特に入力用のユーザ端末2は、タブレット端末とするとよい。この場合、まず、病院のスタッフがユーザ端末2を操作して、ログインおよび対象者の登録の操作を行って問診票入力画面をユーザ端末2に表示させた上で、ユーザ端末2を対象者に渡し、対象者が入力操作を行う。また、対象者がタブレット端末をうまく操作できない場合には、病院のスタッフが聞き取りで入力するようにしてもよい。なお、ユーザ端末2が、タブレット端末である場合には、無線ルータを介して院内ネットワークに接続される。
管理者端末3は、職長などの管理者が操作するものである。この管理者端末3は、PCで構成され、問診票のフォーマットなどを設定する問診票の編集(カスタマイズ)に用いられる。
なお、ユーザ端末2および管理者端末3は、その情報処理装置としての構成に相違があるものではなく、一般ユーザとしてシステムにログインする場合にはユーザ端末2となり、管理者権限でシステムにログインする場合には管理者端末3となる。
また、本実施形態では、病院において複数の部門のスタッフ間で問診情報を共有するシステムについて説明したが、システムが適用される施設は、病院に限定されるものではなく、検診や介護や福祉など係る施設であってよい。
次に、情報共有サーバ1、ユーザ端末2および管理者端末3の概略構成について説明する。図2は、情報共有サーバ1、ユーザ端末2および管理者端末3の概略構成を示すブロック図である。
情報共有サーバ1は、Webサーバ5と、APIサーバ6と、DBサーバ7と、を備えている。
Webサーバ5は、第1の通信部51と、第2の通信部52と、制御部53と、を備えている。第1の通信部51は、院内ネットワークを介してユーザ端末2および管理者端末3と通信を行う。第2の通信部52は、APIサーバ6と通信を行う。制御部53は、ユーザ端末2および管理者端末3からの要求に応じて、APIサーバ6に所要の処理を依頼し、APIサーバ6から取得した情報に基づいて所要の画面を生成して、その画面を第1の通信部51からユーザ端末2および管理者端末3に配信する。本実施形態では、問診票の入力や閲覧に関する画面をユーザ端末2に配信し、問診票の編集に関する画面を管理者端末3に配信する。
APIサーバ6は、第1の通信部61と、第2の通信部62と、制御部63と、を備えている。第1の通信部61は、Webサーバ5と通信を行う。第2の通信部62は、DBサーバ7と通信を行う。制御部63は、Webサーバ5からの要求に応じて、DBサーバ7から情報を取得するなどの所要の処理を行う。
DBサーバ7は、通信部71と、制御部72と、内部ストレージ73(記憶部)と、を備えている。通信部71は、APIサーバ6と通信を行う。内部ストレージ73は、問診票のフォーマット情報や、問診票の回答情報などを記憶する。制御部72は、APIサーバ6からの要求に応じて、内部ストレージ73に記憶された情報を読み出して、その情報を通信部71からAPIサーバ6に転送する。また、制御部72は、APIサーバ6から取得した情報を内部ストレージ73に記憶する。
なお、制御部53,63,72はプロセッサで構成され、この他に、プロセッサのワークエリア等として機能する揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)と、プロセッサが実行する制御プログラムやデータを格納する不揮発性メモリであるROM(Read Only Memory)とが設けられる。
また、Webサーバ5、APIサーバ6、およびDBサーバ7は、各々を独立した情報処理装置で構成するようにしてもよいが、単一の情報処理装置で構成して、ソフトウェアによりWebサーバ5、APIサーバ6、およびDBサーバ7の各機能を実現するようにしてもよい。
ユーザ端末2は、通信部31と、制御部32と、表示部33と、操作部34と、を備えている。通信部31は、院内ネットワークを介して情報共有サーバ1と通信を行う。表示部33は、液晶表示パネルなどの表示デバイスであり、操作部34は、マウスやキーボードなどの入力デバイスである。なお、ユーザ端末2がタブレット端末で構成される場合には、表示部33および操作部34は、表示パネルとタッチパネルとを一体化したタッチパネルディスプレイとなる。制御部32は、ウェブブラウザを起動させて、情報共有サーバ1のWebサーバ5から配信される画面を表示部33に表示させ、また、操作部34で行われる画面操作に応じた入力情報を、通信部31からWebサーバ5に送信する。
管理者端末3は、通信部41と、制御部42と、表示部43と、操作部44と、を備えている。この管理者端末3の各部は、ユーザ端末2と同様である。
なお、制御部32,42はプロセッサで構成され、この他に、プロセッサのワークエリア等として機能する揮発性メモリであるRAMと、プロセッサが実行する制御プログラムやデータを格納する不揮発性メモリであるROMとが設けられる。
次に、情報共有サーバ1における問診票情報の管理について説明する。図3は、情報共有サーバ1における問診票情報の管理状況を示す説明図である。
情報共有サーバ1では、ユーザ端末2で対象者が問診票に回答する入力操作で取得した問診情報をユーザ端末2から収集して一元管理する。特に本実施形態では、すべての診療科(部門)で共通に用いられる共通問診票と、診療科ごとに個別に用いられる個別問診票とに分割して管理する。これにより、各診療科で個別に収集した問診情報の使い勝手を損なうことなく、各診療科で個別に収集した問診情報を、各診療科のスタッフ間で共有できるようになる。
具体的には、まず、対象者(来院者)が病院に来院すると、総合受付において、ユーザ端末2を用いて問診票(共通問診票)の各質問に回答する入力操作を行い、このとき取得した共通問診票に関する問診情報が情報共有サーバ1に蓄積される。
次に、対象者は、症状に応じた専門科(内科、外科など)で診察を受けるが、このとき、総合受付と同様に、ユーザ端末2を用いて問診票(共通問診票および専門問診票)の各質問に回答する入力操作を行い、このとき取得した共通問診票および専門問診票に関する問診情報が情報共有サーバ1に蓄積される。
情報共有サーバ1に蓄積された問診情報は、各部門のスタッフの間で共有することができる。例えば、内科のユーザ端末2では、共通問診票および内科用の専門問診票の入力および閲覧ができ、また、他の専門科の専門問診票(外科用の専門問診票など)の閲覧ができる。また、外科のユーザ端末2では、共通問診票および外科用の専門問診票の入力および閲覧ができ、また、他の専門科の専門問診票(内科用の専門問診票など)の閲覧ができる。
また、問診票を入力してからある程度の期間が経過すると、問診票の入力内容と対象者の現在の状況との間に大きな相違が現れる場合がある。このため、総合受付や専門科では、適宜なタイミングで問診票の入力をやり直す。情報共有サーバ1では、各時点で入力された問診票の情報を時系列で蓄積して管理し、対象者に関する過去の複数の時点の共通問診票が存在する場合には、専門科において、最新の共通問診票の情報をユーザ端末2に表示する。なお、最新の共通問診票の情報は初期状態として表示し、スタッフの要望に応じて、古い時点の共通問診票の情報を閲覧できるようにしてもよい。
次に、ユーザ端末2で問診票を入力する際に表示される画面について説明する。図4は、ユーザ端末2で問診票を入力する際に表示される画面の遷移状況を示す説明図である。図5、図6、図7、図8は、ユーザ端末2で問診票を入力する際に表示される画面を示す説明図である。
ユーザ端末2では、情報共有サーバ1にアクセスしてログインの操作を行い、ついで対象者(来院者)の登録の操作を行うと、まず、図5(A)に示すように、メインメニュー画面が表示される。
図5(A)に示すメインメニュー画面には、「見る」のボタン101と「入力する」のボタン102とが設けられている。このメインメニュー画面において、「入力する」のボタン102を操作すると、入力モードとなり、図5(B)に示すように、診療科選択画面に遷移する。
図5(B)に示す診療科選択画面には、診療科ごとの診療科選択ボタン111が設けられている。この診療科選択ボタン111を操作して診療科を選択すると、図6(A)に示すように、問診票選択画面に遷移する。
図6(A)に示す問診票選択画面には、問診票ごとの問診票選択ボタン121が設けられている。この問診票選択ボタン121を操作して問診票を選択すると、図6(B)に示すように、問診票入力画面に遷移する。
図6(B)に示す問診票入力画面には、質問表示部131と回答入力部132とが設けられている。質問表示部131には、大項目の質問内容を表す文字と小項目の質問内容を表す文字とが表示される。回答入力部132には、ラジオボタンと回答内容を表す文字とが表示され、操作者は、該当する回答内容のラジオボタンを操作することで回答を入力することができる。
また、この問診票入力画面には、「前へ」のボタン135と「次へ」のボタン136とが設けられている。「次へ」のボタン136を操作すると、次の質問事項に関する問診票入力画面に遷移する。すなわち、「次へ」のボタン136を操作することで、問診票の各質問を順に表示させることができる。また、「前へ」のボタン135を操作すると、前の質問事項に関する問診票入力画面に戻る。
また、図6(B)に示す問診票入力画面は、共通問診票の最初の質問事項に関するものであり、「専門問診票へ」のボタン137(スキップ動作を指示する操作部)が設けられている。この「専門問診票へ」のボタン137を操作すると、図7(A)に示すように、専門問診票の最初の質問事項に関する問診票入力画面に遷移する。すなわち、「専門問診票へ」のボタン137を操作することで、共通問診票の入力をスキップして専門問診票の入力にジャンプすることができる。
ここで、図4に示すように、問診票には、各診療科で共通に用いられる共通問診票と、各診療科で個別に用いられる専門問診票(個別問診票)とがあり、問診票入力画面において「次へ」のボタン136を操作すると、次の質問事項の問診票入力画面に遷移し、質問を1問ずつ表示しながら質問に回答する操作を行うことができる。しかしながら、総合受付で問診票(共通問診票)に入力した後に、専門科で改めて問診票に入力する際に、既に入力した共通問診票の質問を1問ずつ表示させるのは煩わしい。そこで、このような場合に、「専門問診票へ」のボタン137を操作すると、共通問診票の問診票入力画面を省略して、専門問診票の問診票入力画面に遷移する。
また、「専門問診票へ」のボタン137の表示を、種々の条件に応じて制御するようにしてもよい。例えば、当日が共通問診票の最新の入力日から所定期間(例えば1週間)内である場合に、「専門問診票へ」のボタン137を表示して、共通問診票の表示を省略(スキップ)できるようにする。この場合、問診票の入力内容と対象者の現在の状況との間に大きな相違がないため、問診票の入力を改めて行う必要性が低く、共通問診票の表示を省略しても支障はない。一方、当日が共通問診票の入力日から所定期間(例えば1週間)以上経過している場合には、「専門問診票へ」のボタン137を表示せず、共通問診票の表示を省略(スキップ)できないようにする。この場合、問診票の入力内容と対象者の現在の状況との間に大きな相違がある場合があるため、問診票の入力を改めて行う必要性が高く、強制的に共通問診票を表示して入力を促す。
また、対象者に別の症状が現れると、対象者は以前とは異なる専門科を受診する。このため、対象者が専門科を受診する前に別の専門科を受診していた場合、すなわち、問診票の入力が前回とは異なる専門科で行われる場合には、対象者に症状の変化が現れていることから、共通問診票に新規な内容が入力される可能性がある。そこで、対象者が専門科を受診する直前に他の専門科を受診していた場合には、当日が共通問診票の最新の入力日から所定期間(例えば1週間)内であるか否かに関係なく、「専門問診票へ」のボタン137を表示せず、共通問診票の表示を省略(スキップ)できないようにする。
なお、このように「専門問診票へ」のボタン137の表示を、共通問診票の再入力の必要性に応じて制御する他に、共通問診票の再入力の必要性が低い場合、例えば、当日が共通問診票の最新の入力日から所定期間内である場合には、初期状態で共通問診票が表示されないようにしてもよい。
また、問診票入力画面では、予め設定された回答を選択すると、図7(B)に示すように、人体図入力画面に遷移する。この人体図入力画面は問診票入力画面上にポップアップ表示される。
図7(B)に示す人体図入力画面には、人体図141が表示される。この人体図141上には、人体図141を説明する文字142と、人体図141に描画された身体の各部位に対応するチェックボックス143とが表示され、このチェックボックス143を操作することで、身体の特定の部位を指定することができる。例えば、身体に痛みがあるか否かの質問に対して、身体に痛みがあると回答した場合に人体図141が表示され、チェックボックス143により身体の中で痛みがある部位を具体的に指定することができる。
また、この人体図入力画面には、「キャンセル」のボタン145と「決定」のボタン146とが設けられている。ここで、「決定」のボタン146を操作すると、入力結果が反映され、問診票入力画面に戻る。
また、問診票入力画面において、「次へ」のボタン136を操作して、問診票の質問に対する回答を順次入力すると、図8(A)に示すように、最後の質問事項に関する問診票入力画面に遷移する。
図8(A)に示す最後の質問事項に関する問診票入力画面には、「確認」のボタン138が設けられている。この「確認」のボタン138を操作すると、図8(B)に示すように、問診票入力確認画面に遷移する。
図8(B)に示す問診票入力確認画面には、問診票入力画面で入力した内容が反映された問診票が表示される。この問診票入力確認画面では、問診票の質問133および回答134が番号順に並べて表示される。また、この問診票入力確認画面には、スクロールバー147が設けられており、このスクロールバー147を操作することで、問診票の全ての質問に関する回答内容を確認することができる。また、この問診票入力確認画面には、質問を選択するプルダウンメニュー148が設けられており、このプルダウンメニュー148で質問を選択することで、その質問がジャンプ表示される。また、この問診票入力確認画面には、「登録」のボタン149が設けられており、この「登録」のボタン149を操作すると、問診票入力確認画面に表示された内容で問診票が登録される。
次に、ユーザ端末2で問診票を閲覧する際に表示される画面について説明する。図9は、ユーザ端末2で問診票を閲覧する際に表示される画面の遷移状況を示す説明図である。図10、図11は、ユーザ端末2で問診票を閲覧する際に表示される画面を示す説明図である。
メインメニュー画面(図5参照)において、「見る」のボタン101を操作すると、閲覧モード(通常型閲覧モード)となり、図10(A)に示すように、問診票選択画面に遷移する。
図10(A)に示す問診票選択画面には、問診票の一覧表151が表示される。この一覧表151では、対象者に関して過去に登録された全ての問診票の内容が時系列で並べて一覧表示される。具体的には、問診票ごとの入力日時、診療科、および問診票タイトル表示される。ここで、診療科のセルを操作して診療科を選択すると、選択した診療科に関する問診票のみが一覧表示される(フィルタリング)。この問診票選択画面において、問診票のセルを操作して問診票を選択すると、図10(B)に示す問診票閲覧画面に遷移する。
図10(B)に示す問診票閲覧画面には、入力モードで入力した内容が反映された問診票が表示される。具体的には、問診票の各質問161とその回答162とが番号順に並べて表示される。また、アラートの出力が設定された回答を対象者が選択した場合には、アラートマーク163が表示される。また、この問診票閲覧画面には、スクロールバー164が設けられており、このスクロールバー164を操作することで、問診票の全ての質問に関する回答内容を閲覧することができる。
また、図10(A)に示す問診票選択画面には、一覧表151の右側に「履歴」のボタン152が問診票ごとに設けられている。この「履歴」のボタン152を操作すると、図11(A)に示す履歴一覧表示画面に遷移する。
図11(A)に示す履歴一覧表示画面には、問診票の各質問に対する回答の推移状況を表す一覧表171が表示される。この一覧表171には、問診票の質問ごとに、その質問内容と、過去の入力時点ごとの回答内容とが一覧表示される。回答は、新しいものから順に時系列に並べて表示される。この一覧表171により、過去の各入力時点の回答内容を比較することで、回答の推移状況を把握することができる。
また、図10(B)に示す問診票閲覧画面には、「分岐型表示」のボタン165が設けられている。この「分岐型表示」のボタン165を操作すると、分岐型閲覧モードとなり、図11(B)に示すように、分岐型の問診票閲覧画面に遷移する。
図11(B)に示す分岐型の問診票閲覧画面では、質問に対する回答に応じて次の質問を変更する場合に、各質問と、その質問に対する回答に対応する次の質問との関係を表す分岐図181が表示される。この分岐図181では、各質問がブロック182で表示され、各質問のブロック182と、その質問に対する回答に対応する次の質問のブロック182とが、矢印183で結ばれている。また、対象者が選択した回答に対応する質問のブロック182および矢印183が強調表示される。例えば、ブロック182の枠線および矢印183が、所定色(例えば赤色)で表示され、また、太線で表示される。また、アラートの出力が設定された回答を対象者が選択した場合には、そのブロック182にアラートマーク163が表示される。
次に、管理者端末3で問診票を編集する際に表示される画面について説明する。図12は、管理者端末3で問診票を編集する際に表示される画面の遷移状況を示す説明図である。図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19は、管理者端末3で問診票を編集する際に表示される画面を示す説明図である。
管理者端末3では、情報共有サーバ1にアクセスしてログインの操作を行った上で、図示しないメニュー画面で問診票設定を選択すると、まず、図13(A)に示すように、編集メニュー画面が表示される。
図13(A)に示す編集メニュー画面には、「通常型作成」のボタン191と「分岐型作成」のボタン192とが設けられている。ここで、「通常型作成」のボタン191を操作すると、通常型編集モードとなり、図13(B)に示すように、問診票編集画面に遷移する。
図13(B)に示す問診票編集画面には、最初の大項目設定欄201が初期状態(未設定状態)で表示される。この大項目設定欄201を操作すると、図14(A)に示すように、大項目設定欄201が編集状態に変化する。この編集状態では、大項目の質問の内容を表す文字を入力することができる。また、編集状態では、大項目設定欄201を削除したり、大項目設定欄201の順番を入れ替えたりすることができる。大項目設定欄201内には小項目設定欄202が設けられている。この小項目設定欄202を操作すると、図14(B)に示すように、質問編集画面に遷移する。この質問編集画面(ダイアログボックス)は問診票編集画面上にポップアップ表示される。
図14(B)に示す質問編集画面には、質問入力欄211が設けられている。この質問入力欄211には、小項目の質問の内容を表す文字を入力することができる。また、質問編集画面には、パーツ選択ボタン212と回答事項設定部213とが設けられている。パーツ選択ボタン212では、テキストラベル、テキストボックス、チェックボックス、ラジオボタンなどのパーツを選択することができる。回答事項設定部213には、図15(A),(B)に示すように、回答設定欄221と表示設定欄222とが表示される。回答設定欄221には、パーツ選択ボタン212で選択したパーツが設定される。表示設定欄222では、回答事項の表示位置を設定することができる。
また、この質問編集画面には、「質問」のタグ215と「アラート」のタグ216とが設けられている。ここで、「アラート」のタグ215を操作すると、図16(A)に示すように、質問編集画面にアラート設定部231が表示される。
このアラート設定部231には、回答設定欄232と表示条件設定欄233とアラート表示文字設定欄234とが設けられている。回答設定欄232には、回答事項設定部213(図15(A),(B)参照)で設定した内容が表示される。表示条件設定欄233には、アラートを表示させる条件(選択時、対象外、入力時など)を設定することができる。この条件の設定により、例えば該当する回答が選択された場合にアラートマークを表示させたりすることができる。アラート表示文字設定欄234には、アラートとして表示させる文字を入力することができる。
また、この質問編集画面には、「キャンセル」のボタン217と「OK」のボタン218とが設けられている。ここで、「OK」のボタン218を操作すると、入力結果が反映され、図16(B)に示すように、問診票編集画面に遷移する。
図16(B)に示す問診票編集画面には、質問編集画面(図15(A),(B)参照)で設定した内容が反映された状態で表示される。また、アラートの設定が行われた場合には、アラートマーク163が表示される。ここで、次の小項目の質問がある場合には、次の小項目設定欄202を操作すればよい。また、次の大項目の質問がある場合には、次の大項目設定欄201を操作すればよい。また、設問回答確認画面には、「登録」のボタン205が設けられている。この「登録」のボタン205を操作すると、問診票編集画面の設定内容が登録される。
一方、図13(A)に示す編集メニュー画面において、「分岐型作成」のボタン192を操作すると、分岐型編集モードとなり、通常型編集モードと同様に、問診票編集画面(図13(B)参照)に遷移する。この問診票編集画面において、大項目設定欄201を操作すると、図17(A)に示すように、問診票編集画面に遷移する。この問診票編集画面において、小項目設定欄202を操作すると、図17(B)に示すように、質問編集画面に遷移する。
図17(B)に示す質問編集画面には、通常型編集モードの質問編集画面(図14(B)参照)と同様に、「質問」のタグ215と「アラート」のタグ216とが設けられているが、この他に、「分岐」のタグ241が設けられている。この「分岐」のタグ241を操作すると、図18(A)に示すように、質問編集画面に分岐設定部251が表示される。
この分岐設定部251には、回答設定欄252と分岐条件設定欄253と分岐先設定欄254とが設けられている。回答設定欄252には、回答事項設定部213(図17(B)参照)で設定した内容が表示される。分岐条件設定欄253には、分岐先に進む条件を設定することができる。分岐先設定欄254には、分岐先となる質問の番号を設定することができる。
また、この質問編集画面では、「アラート」のタグ216を操作すると、図18(B)に示すように、質問編集画面にアラート設定部231が表示される。このアラート設定部231は、通常型編集モードの質問編集画面(図16(A)参照)と同様である。
また、この質問編集画面には、「キャンセル」のボタン217と「OK」のボタン218とが設けられている。ここで、「OK」のボタン218を操作すると、入力結果が反映され、図19に示すように、問診票編集画面に遷移する。
図19に示す問診票編集画面は、質問編集画面(図17(B)、図18(A),(B)参照)で設定した内容が反映された状態で表示される。特に、小項目設定欄202では、各回答に設定された分岐先の質問番号が表示される。また、アラートの設定が行われた場合には、アラートマーク163が表示される。
次に、管理者端末3で問診票に付加される人体図を編集する際に表示される画面について説明する。図20は、管理者端末3で人体図を編集する際に表示される画面の遷移状況を示す説明図である。図21、図22、図23は、管理者端末3で人体図を編集する際に表示される画面を示す説明図である。
管理者端末3では、情報共有サーバ1にアクセスしてログインの操作を行うと、まず、図21(A)に示す設定メニュー画面が表示される。この設定メニュー画面には、マスタ情報に関する選択メニューの1つとして、「人体図編集」のボタン261が設けられている。この「人体図編集」のボタン261を操作すると、図21(B)に示すように、人体図選択画面に遷移する。
図21(B)に示す人体図選択画面には、予め登録された人体図の一覧表271が表示される。この人体図の一覧表271には、人体図ごとに、人体図名、画像ファイル名、登録日、および画像サムネイルが一覧表示される。この人体図の一覧表271において、該当する人体図の欄(セル)を操作して人体図を選択すると、図22(A)に示すように、人体図確認画面に遷移する。
図22(A)に示す人体図確認画面には、選択した人体図141が表示される。また、この人体図確認画面には、人体図名設定部281と画像ファイル選択部282とが設けられている。人体図名設定部281では、編集する人体図に新規な名称を付与することができる。画像ファイル選択部282では、編集する人体図の画像ファイルを選択することができる。この人体図確認画面において、人体図141を操作すると、図22(B)に示すように、人体図編集画面に遷移する。
図22(B)に示す人体図編集画面には、パーツ選択ボタン291が設けられている。このパーツ選択ボタン291では、テキストラベルおよびチェックボックスの各パーツを選択することができる。チェックボックスを選択すると、チェックボックス入力モードとなり、図23(A)に示すように、人体図上の適宜な位置にチェックボックス143を貼り付けることができる。また、テキストラベルを選択すると、テキストラベル入力モードとなり、人体図上の適宜な位置に文字142を貼り付けることができる。
また、人体図確認画面や人体図編集画面には、人体図に貼り付けたパーツ(チェックボックス、文字)の一覧表283が表示される。この一覧表283には、パーツごとに、人体図上の位置を表す座標と、ラベル(文字)とが一覧表示される。
また、人体図編集画面には、「キャンセル」のボタン295と「OK」のボタン296とが設けられている。ここで、「OK」のボタン296を操作すると、入力結果が反映され、図23(B)に示すように、人体図確認画面に遷移する。
図23(B)に示す人体図確認画面は、人体図編集画面で編集した内容が反映された状態で表示される。この人体図確認画面には、「登録」のボタン285が設けられている。この「登録」のボタン285を操作すると、人体図確認画面で設定された内容が登録される。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。