JP2000258930A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JP2000258930A
JP2000258930A JP11063079A JP6307999A JP2000258930A JP 2000258930 A JP2000258930 A JP 2000258930A JP 11063079 A JP11063079 A JP 11063079A JP 6307999 A JP6307999 A JP 6307999A JP 2000258930 A JP2000258930 A JP 2000258930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
mol
polyarylate
hydroxyphenyl
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11063079A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Hara
智章 原
Hirokazu Takada
宏和 高田
Hiroshi Fukutomi
博 福冨
Nobuhiro Sekine
信博 関根
Kazutoshi Haraguchi
和敏 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP11063079A priority Critical patent/JP2000258930A/ja
Publication of JP2000258930A publication Critical patent/JP2000258930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐刷性、耐フィルミング性に優れ、寿命の長
い電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 電子写真感光体の感光層中に、少なくと
もイソフタル酸単位と3,3’,5,5’−テトラメチ
ル−4,4’−ビフェノール単位とを有するポリアリレ
ートを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、LDプリンタ、LEDプリンタ、LCDプリンタ
等に使用される電子写真感光体に関し、詳しくは耐刷性
と耐フィルミング性に優れた電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に有機光導電性化合物から成る電子
写真感光体である有機感光体は、セレン、硫化カドミウ
ム、酸化亜鉛等の無機半導体から成る無機感光体と比較
して、毒性が低い、低コストである、などのメリットが
あり、これが消費者に受け入れられて1980年代中ご
ろから電子写真感光体の主流となっている。しかしなが
ら、有機感光体は有機化合物から成るので、無機化合物
から成る無機感光体と比較すると機械的強度が低い。そ
のため、電子写真プロセス中における耐久性に問題があ
った。
【0003】電子写真プロセスは、電子写真感光体を帯
電させ、光照射による潜像形成を行い、現像、転写、更
にはクリーニング等を行う多段階のプロセスである。電
子写真感光体はこうしたプロセスを経るごとに、周辺か
ら様々な負荷を受けることになる。
【0004】特に有機感光体の場合、接触部材によって
電子写真感光体表面に加わる力学的な負荷により電子写
真感光体が摩耗していくことは避けられず、この摩耗の
程度により電子写真感光体の寿命が決定されている。こ
のことから電子写真プロセスにおける電子写真感光体の
耐摩耗性は特に耐刷性と呼ばれ、一つの電子写真感光体
で印字できる印字枚数に直結する重要な特性である。
【0005】また摩耗以外にも電子写真感光体表面に対
する接触部材等の接触が原因で電子写真感光体寿命が損
なわれることがある。このような機械的な原因によって
電子写真感光体が受けるダメージのうち摩耗以外で特に
問題であるのはフィルミングである。
【0006】フィルミングとは、現像に用いられるトナ
ーやキャリアーが電子写真感光体表面に付着あるいは陥
入することにより固着し、印字画像上に画像欠陥となっ
て現れる現象であり、電子写真感光体による印字品質を
著しく低下させ、電子写真感光体の寿命を損なう重大な
要因である。
【0007】従って長期間に渡って良好な印字品質を保
持しうる電子写真感光体を得るためには、耐刷性と同時
にフィルミングを防止することが重要である。このよう
なフィルミング発生に対する耐久性を耐フィルミング性
と呼び、電子写真感光体の寿命を確保するために必要な
特性のうち最も重要なものの一つである。
【0008】電子写真感光体の寿命は、電子写真プロセ
スにおける消耗品コストを左右するためだけでなく、近
年の地球環境問題に対する社会ならびに消費者の要求で
ある廃棄物の削減という目的からも、一層の長寿命化が
求められている。
【0009】電子写真感光体の耐刷性並びに耐フィルミ
ング性は、接触部材と直接接触する感光体表面部の性質
に大きく依存し、特に有機感光体の場合には、その感光
体表面部の機械的な耐久性が問題となる。
【0010】有機感光体は大別して積層型と単層型に分
類され、このうち積層型のものは機能分離型ともいわ
れ、少なくとも赤外線や可視光線等の活性エネルギー線
の照射により電荷を発生する電荷発生層と、電荷発生層
から注入された電荷を輸送する電荷輸送層で構成され、
特殊な場合を除いて、一般的には電荷発生層の上に電荷
輸送層が積層された構造となっている。そして、この電
荷発生層と電荷輸送層からなる層構成全体を感光層と称
するが、上記したように、積層型の場合には一般的に電
荷輸送層が接触部材と直接接触する感光体表面部とな
る。
【0011】単層型の場合には、特殊な場合を除いて、
一般的には電荷発生機能と電荷輸送機能をあわせ持った
一つの層を感光層と称し、感光層そのものが接触部材と
直接接触する感光体表面部となる。
【0012】したがって有機感光体では積層型と単層型
によらず、通常感光層表面部は少なくとも樹脂と電荷輸
送材料を含んでおり、感光層の機械的な耐久性は、この
うち特に樹脂の性質に強く影響を受け、感光層の耐刷性
と耐フィルミング性を向上させるためには、感光層に含
まれるバインダー樹脂として機械的な耐久性に優れたも
のを使用することが重要なのである。
【0013】従来から有機感光体の感光層には溶剤溶解
性を有する透明樹脂が用いられている。具体的にはポリ
カーボネート、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリケトン、ポリエステル、ポリビニルカル
バゾール、ポリアリレート、ポリフェニレン、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、シリコーン樹脂、ポリカーボネート−ポリシ
ロキサン共重合体等が挙げられる。これらの樹脂は通常
有機溶剤に溶解され、電荷輸送材料等を加えた感光層形
成用塗布液として調製されて使用される。
【0014】以上の樹脂の中でも特によく用いられるの
はポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリアリレート、
ポリカーボネート−ポリシロキサン共重合体等である
が、耐摩耗性に優れたポリカーボネートが耐刷性確保の
目的から最も多く用いられている。しかしながらポリカ
ーボネートを用いても依然耐刷性は充分ではなく、同じ
く耐フィルミング性にも課題があった。
【0015】現在までにこれらの改善を目的とした技術
が数多く提案されている。例えば特開昭63−3085
0号公報、特開昭64−35448号公報には感光体の
表面層に潤滑剤とシリコーンオイルを含有させる技術が
記載されている。また、特開平2−189550号公報
及び特開平2−189551号公報にはポリカーボネー
ト樹脂とフッ素樹脂またはフッ素樹脂粒子を感光体の表
面層に含有させる技術が提案されている。
【0016】しかしながら感光層に対する潤滑剤、シリ
コーンオイル等の添加は感光層表面のべたつきを引き起
こし、トナーが固着するフィルミング現象を招きやす
い。また、このような潤滑剤は感光層表面の摩擦抵抗を
低減させる効果はあるものの、感光層表面が摩耗し、新
たな表面が露出すると摩耗低減効果が著しく損なわれる
ため有機感光体の耐刷性向上には効果が乏しい。
【0017】また、感光層に対するフッ素樹脂、フッ素
樹脂粒子等の添加、あるいは分散させた状態とすると感
光層表面の摩擦抵抗が低減され、この場合は表面が摩耗
して新たな表面が露出しても摩擦低減効果が比較的持続
しやすいので有機感光体の耐刷性向上が見込めるが、こ
れらフッ素樹脂はポリカーボネート、電荷輸送材料との
相溶性が乏しく、感光層の白濁、感光層形成用塗布液の
失透、ゲル化等の問題を起こしやすい。特にフッ素樹脂
粒子を分散させた場合は感光層の白濁が顕著で、感度の
低下、残留電位の上昇といった電子写真特性の悪化をも
たらす。
【0018】耐フィルミング性に関しては、例えば特開
平10−232503号公報に開示されているように電
子写真感光体表面の樹脂成分としてポリカーボネート−
ポリシロキサン共重合体を用いると耐フィルミング性は
幾分向上するものの、必ずしも十分な改善には至らず、
特に硬度の大きいトナーを現像剤として使用するプロセ
スにおいてはフィルミングの発生を防止することができ
ないという問題があり、耐刷性改善効果も小さかった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明で解決しようと
する課題は電子写真感光体、特に有機感光体が電子写真
システム中で使用された場合の耐刷性と耐フィルミング
性を改善し、寿命の長い感光体を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
対して鋭意検討した結果、電子写真感光体の感光層のバ
インダー樹脂中に特定構造から成るポリアリレートを含
有させることによって電子写真感光体の耐刷性と耐フィ
ルミング性が大きく改善されることを見いだし、本発明
を完成させるに至った。
【0021】すなわち本発明は、電子写真感光体の感光
層中に、少なくともイソフタル酸単位と3,3’,5,
5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位とを
有するポリアリレート(A)を含有することを特徴とす
る電子写真感光体するものである。
【0022】電子写真感光体の感光層に含有されるポリ
アリレートの骨格が、30〜50モル%のイソフタル酸
単位(a1)と0〜20モル%のテレフタル酸単位(a
2)と、50モル%の3,3’,5,5’−テトラメチ
ル−4,4’−ビフェノール単位、とから成り、イソフ
タル酸単位(a1)+テレフタル酸単位(a2)が50
モル%であることが好ましい。
【0023】電子写真感光体の感光層中に前記ポリアリ
レート(A)とポリカーボネート(B)を必須成分とす
る2種以上のポリマーを含有し、該感光層中のバインダ
ー中に占めるポリアリレート(A)+ポリカーボネート
(B)の質量百分率が70%以上であることが特に好ま
しい。
【0024】また耐刷性、塗工性の点から、上記ポリア
リレート(A)+ポリカーボネート(B)の場合には、
電子写真感光体の感光層に含有される前記ポリアリレー
ト(A)のクロロホルム溶液(濃度0.1g/dl、温
度30°C)でのインヘレント粘度が0.30〜4.0
0dl/gであることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
一般にポリアリレートは、ジカルボン酸と芳香族ジオー
ルの重縮合物で、ジカルボン酸単位と芳香族ジオール単
位とを必須構成単位とした芳香族ポリエステルである。
【0026】本発明の電子写真感光体の感光層に含まれ
るポリアリレートは、ジカルボン酸単位の中でもイソフ
タル酸単位、芳香族ジオール単位の中でも3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単
位、とを有するが、これらの構成単位の他に本発明の目
的を損なわない範囲内で、他の構成単位を導入すること
もできる。
【0027】例えば3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位以外の芳香族ジオールと
しては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、ビス(4
−メチル−2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4
−メチルペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−エ
チルヘキサン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、4,4’−ビフェノール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロ
パン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イ
ソプロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(3−tブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−secブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビスフェノールフローレン、
1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tブ
チルフェニル)−2−メチルプロパン、4,4’−
〔1,4−フェニレン−ビス(2−プロピリデン)−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)〕、1,1
−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテ
ル、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、2,4’
−メチレンビスフェノール、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、1,1−ビス(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)エタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−3−メチル−ブタン、ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロペンタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、3,3−ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2
−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノ
ナン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,1−
ビス(2−ヒドロキシ−3−tブチル−5−メチルフェ
ニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェ
ニルメタン、テルペンジフェノール、1,1−ビス(3
−tブチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
tブチルフェニル)−2−メチルプロパン、2,2−ビ
ス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ビス(3,5−ジtブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビス(3,5−ジsecブチル−4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3−シク
ロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtブチ
ルフェニル)エタン、1,1−ビス(3−ノニル−4−
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−
ジtブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,
1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジtブチル−6−
メチルフェニル)メタン、1,1−ビス(3−フェニル
−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸、
α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル
エステル、1,1−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−5−フル
オロフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、1,1−ビス(3−フルオロ−
4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタン、1,
1−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−
1−(p−フルオロフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−(p−フルオロフェ
ニル)メタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(3,5−ジブロモ−4−
ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−ニトロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェノール、
3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’−
ビフェノール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ビフェノール、
3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ビフ
ェノール、1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジオー
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルシラン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)チオエ
ーテル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
エーテル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)チオエーテル、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)チオエーテル、1,1−ビス
(2,3,5−トリメチル−4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルメタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ドデカン、2,2−ビス(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)ドデカン、2,2−ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ドデカン、1,
1−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
−1−フェニルエタン、1,1−ビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−シクロヘキシルフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン酸メチルエステル、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン酸エチルエステル、イ
サチンビスフェノール、イサチンビスクレゾール、2,
2’,3,3’,5,5’−ヘキサメチル−4,4’−
ビフェノール、ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、2,4’−メチレンビスフェノール、1,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2−(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(2−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)メ
タン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)エタン、ビス
(2−ヒドロキシ−5−フェニルフェニル)メタン、
1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−
ブチルフェニル)ブタン、ビス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)メタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタデカン、2,
2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ペン
タデカン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)ペンタデカン、1,2−ビス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、
ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニ
ル)メタン、2,2−ビス(3−スチリル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−(p−ニトロフェニル)エタン、ビ
ス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルメタン、ビス(3,5−ジフルオ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス
(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)ジフェニル
メタン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、3,3’,5,5’−テトラ−t−
ブチル−2,2’−ビフェノール、2,2’−ジアリル
−4,4’−ビフェノール、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチル−シク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3,3−ジメチル−5,5−ジメチル−シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3
−ジメチル−4−メチル−シクロヘキサン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5
−エチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチル−シク
ロペンタン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチル−
シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジフェニル−
4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メ
チル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−メチル−4
−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチ
ル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−メチ
ル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−5−
メチル−シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチル−
5−メチル−シクロヘキサン、レゾルシノール、ハイド
ロキノン、1,2−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジ
(4−ヒドロキシフェニル)−p−メンタン、1,4−
ジ(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−メン
タン、1,4−ジ(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−p−メンタン等を挙げることができる。
【0028】これらの芳香族ジオールは複数併用するこ
ともでき、ポリマーの溶解性、製造コスト等を考慮して
適当なものを適当な組み合わせで使用して良いが、電子
写真感光体の耐刷性を改善するという目的を達成するた
めには、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェノー
ル、3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−4,
4’−ビフェノール、3,3’−ジフルオロ−4,4’
−ビフェノール、3,3’,5,5’−テトラフルオロ
−4,4’−ビフェノール、3,5−ジメチル−4,
4’−ビフェノール、3−メチル−4,4’−ビフェノ
ール、4,4’−ビフェノール等に代表される4,4’
−ビフェノール誘導体を芳香族ジオールとして併用する
ことが好ましい。
【0029】また、ポリマーの特性を損なわない範囲で
芳香族ジオールを、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサ
ンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ド
デカンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジオール、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキ
サン等の脂肪族ジオールで置き換えてもよい。
【0030】本発明で用いられるポリアリレートを構成
するジカルボン酸単位を例示すると、イソフタル酸単位
を必須構成単位とし、この他にテレフタル酸、オルトフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン
酸、4,4’−ジカルボキシジフェニルエーテル、ビス
(p−カルボキシフェニル)アルカン、4,4’−ジカ
ルボキシフェニルスルホン、シュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、アジピン酸などのジカルボン酸単位を含んでいて
も良い。
【0031】これらのジカルボン酸は、任意の組み合わ
せで併用することも可能である。好適に用いることので
きるのは、イソフタル酸単位を必須構成単位とし、これ
に加えてテレフタル酸単位を含む場合であって、その場
合のイソフタル酸単位(a1)とテレフタル酸単位(a
2)のモル比率は、 (a1):(a2)=60:40〜100:0 であることが好ましく、 (a1):(a2)=70:30〜90:10 が特に好ましい。
【0032】また、本発明のポリアリレートは必ずしも
直鎖状の樹脂である必要はなく、3官能以上の物質を重
合時に添加して分岐構造が導入されていてもよい。
【0033】本発明の電子写真感光体に用いるポリアリ
レートは、その塗布液の保存安定性の点から、末端のフ
ェノール性水酸基、酸ハライド基、カルボキシル基等の
官能基が重合停止剤等により封止してあることが好まし
い。
【0034】末端封止材料としては一官能であって、フ
ェノール性水酸基、酸ハライド基、カルボキシル基と反
応するものであればいかなる物であっても良い。
【0035】末端封止材料として具体的に用いることが
可能な化合物を例示すると、フェノール、クレゾール、
p−t−ブチルフェノール、p−ノニルフェノール、p
−フルオロフェノールなどの一価のフェノール類、安息
香酸クロライド、メタンスルホニルクロライド、フェニ
ルクロロホルメート、3−クロロテトラフルオロプロパ
ン酸クロライドなどの酸クロライド類、メタノール、エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、2−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノ
ール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコール、ベ
ンジルアルコール、フェネチルアルコール、2,2,2
−トリフルオロエタノールなどの一価のアルコール類、
酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、シクロヘキサンカル
ボン酸、安息香酸、トルイル酸、フェニル酢酸、p−t
−ブチル安息香酸、p−メトキシフェニル酢酸、トリフ
ルオロ酢酸などの一価のカルボン酸などが挙げられる。
【0036】これらの末端封止材料は必ずしも1種類で
用いる必要はなく、複数混合して用いることもできる。
【0037】本発明による電子写真感光体では感光層中
のバインダーとしてイソフタル酸単位と3,3’,5,
5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位を必
須構成単位とするポリアリレートを含有するするが、そ
の上でさらに、それ以外の樹脂を含有しても良い。
【0038】その樹脂としては例えば、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリビニルアセタール、アルキッド樹
脂、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリカーボ
ネート、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリアミド、ポリケトン、ポリアクリルアミド、ブ
チラール樹脂、ポリエステル、塩化ビニリデン、塩化ビ
ニリデン−塩化ビニル共重合体、メタクリル樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキ
ッド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、フェノール−ホ
ルムアルデヒド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルフォルマール、ポリ
スルホン、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ル、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシ
−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーラテッ
クス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ビニル
トルエン−スチレン共重合体、大豆油変性アルキッド樹
脂、ニトロ化ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリ
イソプレン、ポリチオカーボネート、ポリアリレート、
ポリハロアリレート、ポリアリルエーテル、ポリビニル
アクリレート、メラミン樹脂、ポリエーテル樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタ
ンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート、ポリ
フェニレン、ポリイミドなどを用いることができる。
【0039】これらの樹脂はそれぞれ1種類だけ含有さ
せても良く、2種類以上を混合して用いても良い。
【0040】特に電子写真感光体の耐刷性を大きく向上
させる上では、ポリカーボネートとブレンドして用いる
とことが非常に好ましい。
【0041】ブレンドして用いるポリカーボネートとし
ては感光層形成用塗布液を調製した際、該ポリアリレー
トと外観上相溶するものであれば特に構造等の制約はな
く、ポリカーボネートにシロキサン構造、ポリエチレン
構造等が共重合された共重合体も好適に用いることがで
きる。
【0042】前記ポリカーボネートとしては、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン単位
とカーボネート単位からなるポリカーボネート(ポリカ
ーボネートA)、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン単位とカーボネート単位から
なるポリカーボネート(ポリカーボネートC)、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン単位
とカーボネート単位からなるポリカーボネート(ポリカ
ーボネートZ)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン単位とカーボネート単位からなるポリカーボネート
(ポリカーボネートAF)、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン単位と4,4’−ビフェノール
単位とカーボネート単位からなるポリカーボネート(ビ
フェニルポリカーボネート)等が好ましく、これらのポ
リカーボネートにシロキサン構造が共重合したポリカー
ボネートを用いるのも好ましい。
【0043】中でも、感光層のバインダー中に占める、
イソフタル酸単位と3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位とを有するポリアリレー
トとポリカーボネートの質量百分率は、該ポリアリレー
ト(A)、該ポリカーボネート(B)とすると、ポリア
リレート(A)+ポリカーボネート(B)が70%以上
であることが好ましい。
【0044】感光層のバインダーに用いる樹脂の分子量
は、感光体の耐刷性と感光層形成用塗布液の塗工性の点
から、適切な分子量を持った樹脂を用いることが好まし
い。
【0045】樹脂の分子量は、インヘレント粘度測定溶
媒としてクロロホルムを使用し、30°Cにおける0.
1g/dl溶液を用いたインヘレント粘度で簡便に求め
られる。
【0046】これによれば、本発明のポリアリレートの
インヘレント粘度は、耐刷性の点から0.30dl/g
以上であることが好ましく、0.65dl/g以上がよ
り好ましく、0.80dl/g以上が特に好ましい。
【0047】さらに耐刷性の点からポリカーボネートと
併用する場合は、ポリカーボネートのインヘレント粘度
は0.40dl/g以上が好ましく、0.60dl/g
以上が特に好ましい。
【0048】本発明の電子写真感光体では、感光層に用
いるバインダー樹脂のインヘレント粘度の上限について
は、塗工性の点から4.00dl/g以下の範囲が好ま
しく、3.00dl/g以下であることが特に好まし
い。
【0049】樹脂の分子量は種々の方法で調製すること
ができ、例えばポリアリレートを合成する際には上記の
末端封止材料の添加量を適宜設定することにより簡便に
調製することができる。
【0050】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上に積層あるいは単層構造の感光層を設けた構成をと
る。
【0051】これらに用いられる導電性支持体の材料と
しては、例えば、アルミニウム、銅、マンガン、シリコ
ン、マグネシウム、亜鉛、鉄、クロム、チタン、ニッケ
ル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等
の金属またはこれらの合金の金属シリンダ、或いは導電
性ポリマー、酸化インジウム等の導電性化合物やアルミ
ニウム、パラジウム、金等の金属またはこれらの合金を
電解重合、化学重合、気相重合、塗料塗布、蒸着、或い
はラミネートした紙、プラスチックフィルム等または、
これらに対して表面酸化処理したもの等が挙げられる
が、ここに挙げたものに限定されるものではない。
【0052】導電性支持体上には光等の活性エネルギー
線により電荷を発生し、表面電位の変調を行うことので
きる感光層が設けられるが、この感光層は電荷発生層と
電荷輸送層を分けた積層型のもの、両方の機能を一層で
行う単層型のものがあり、本発明はいずれにも適用する
ことができる。
【0053】積層型感光体の場合の電荷発生層、単層型
感光体の場合の感光層に用いられる電荷発生材料として
は公知のもの各種を使用することができる。例えば、フ
タロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、ピ
レン顔料、キノン系顔料、ペリレン系顔料、インジゴ系
顔料、チオインジゴ系顔料、ビスベンゾイミダゾール系
顔料、キナクリドン系顔料、キノリン系顔料、レーキ顔
料、アゾレーキ顔料、アントラキノン系顔料、アントア
ントロン顔料、オキサジン系顔料、ジオキサジン系顔
料、トリフェニルメタン系顔料、アズレニウム染料、ス
クウェアリウム染料、ピリリウム系染料、トリアリルメ
タン染料、キサンテン染料、チアジン染料、シアニン系
染料等の種種の有機顔料、染料や、非晶質セレン、三方
晶セレンなどのセレン単体、セレン−テルルなどのセレ
ン合金、As2 Se3 などのセレン化合物若しくはセレ
ン含有組成物、酸化亜鉛、CdS−Seなどの第II族及
び第IV族元素からなる無機材料、酸化チタンなどの酸化
物系半導体、アモルファスシリコンなどのシリコン系材
料などの各種無機材料が挙げられる。
【0054】これらの材料は導電性支持体上にバインダ
ー樹脂に相溶あるいは分散した層として塗布され、乾燥
させることによって成膜される。
【0055】電荷発生材料はここに挙げたものに限定さ
れるものではなく、その使用に際しては単独、或いは2
種類以上混合して用いることができる。
【0056】積層型感光体の電荷発生層に用いるバイン
ダー樹脂としては公知のものを使用することができる。
例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセ
タール、アルキッド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリロ
ニトリル、ポリカーボネート、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリケトン、ポリ
アクリルアミド、ブチラール樹脂、ポリエステル、塩化
ビニリデン−塩化ビニル共重合体、メタクリル樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マ
レイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アル
キッド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルフォルマール、
ポリスルホン、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキ
シ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマーラテ
ックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ビニ
ルトルエン−スチレン共重合体、大豆油変性アルキッド
樹脂、ニトロ化ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポ
リイソプレン、ポリチオカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリハロアリレート、ポリアリルエーテル、ポリビ
ニルアクリレート、メラミン樹脂、ポリエーテル樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウ
レタンアクリレート樹脂、ポリエステルアクリレート、
ポリフェニレン等が挙げられる。
【0057】電荷発生材料の使用割合は積層型感光体の
電荷発生層の場合、電荷発生層全体に対して30〜80
質量%とするのが好ましく、特に50〜70質量%の範
囲が好ましい。また、単層型感光体の感光層の場合は感
光層中の電荷発生材料の割合は0.5〜5質量%となる
ようにするのが好ましい。
【0058】積層型感光体の電荷発生層の膜厚は、0.
01〜1μmの範囲が好ましい。また、単層型感光体の
感光層の膜厚は5〜100μm、好ましくは15〜50
μmとすることが好ましい。
【0059】本発明においては積層型の電子写真感光体
の場合は表面に位置する電荷輸送層、単層型の場合は感
光層そのものの構成が問題となる。これらの層は通常有
機高分子からなる樹脂をバインダーとし、この中に少な
くとも電荷輸送材料を含有する。
【0060】本発明の電子写真感光体に使用することの
できる電荷輸送材料としては、例えば従来用いられてい
る電子輸送材料と正孔輸送材料がある。
【0061】電子輸送材料としては、例えば、クロラニ
ル、ブロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシア
ノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオ
レノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレ
ノン、9−ジシアノメチレン−2,4,7−トリニトロ
フルオレノン、9−ジシアノメチレン−2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラ
ニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサン
トン、テトラニトロカルバゾールクロラニル、2,3−
ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン、2,4,7
−トリニトロ−9,10−フェナントレンキノン、テト
ラクロロ無水フタル酸、ジフェノキノン誘導体等の有機
化合物や、アモルファスシリコン、アモルファスセレ
ン、テルル、セレン−テルル合金、硫化カドミウム、硫
化アンチモン、酸化亜鉛、硫化亜鉛などの無機材料が挙
げられる。
【0062】正孔輸送材料としては、ピレン、N−エチ
ルカルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−
メチル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9
−エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチル
フェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−
メチリデン−10−エチルフェノキサジン、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N−α−
ナフチル−N−フェニルヒドラゾン、p−ピロリジノベ
ンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,
3,3−トリメチルインドレニン−ω−アルデヒド−
N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエチルベンゾア
ルデヒド−3−メチルベンゾチアゾリノン−2−ヒドラ
ジン、1−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン−6−カルボキシアルデヒド−1’,1’−ジフ
ェニルヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5,−ビス
(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサ
ジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラ
ゾリン、1−[キノリル(2)]−3−(p−ジエチルア
ミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)
ピラゾリン、1−[レピジル(2)]−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−[6−メトキシ−ピリジル(2)]
−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジ
エチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル
(5)]−3−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾ
リン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3−(p−ジエチル
アミノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ピラゾリン、1−[ピリジル(2)]−3
−(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリン等のピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−δ−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(ジエチルアミノフェニル)−5−(2−ク
ロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化合
物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチ
ルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、ビ
ス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェ
ニルメタン等のトリアリールメタン系の化合物、1,
1,−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス(4
−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エタ
ン等のポリアリールアミン類
【0063】N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス
(メチルフェニル)ベンジジン、N,N′−ジフェニル
−N,N’−ビス(エチルフェニル)ベンジジン、N,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(プロピルフェニ
ル)ベンジジン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビ
ス(ブチルフェニル)ベンジジン、N,N’−ジフェニ
ル−N,N’−ビス(イソプロピルフェニル)ベンジジ
ン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(sec−
ブチルフェニル)ベンジジン、N,N’−ジフェニル−
N,N’−ビス(−t−ブチルフェニル)ベンジジン、
N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(クロロフェニ
ル)ベンジジン等のベンジジン系化合物、
【0064】インドール化合物、イミダゾール化合物、
ピラゾール化合物、チアジアゾール化合物、アニリン化
合物、スチルベン化合物、キノン化合物、キノジメタン
化合物、トリアゾール化合物、イミダゾロン化合物、イ
ミダゾリジン化合物ビスイミダゾリジン化合物、オキサ
ゾロン化合物、ベンゾイミダゾール化合物、キナゾリン
化合物、ベンゾフラン化合物、アクリジン化合物、フェ
ナジン化合物、あるいはブタジエン系化合物、トリフェ
ニルアミン類、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビ
ニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアク
リジン、ポリ−9−ビニルフェニルアントラセン、有機
ポリシラン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂、エチルカ
ルバゾール−ホルムアルデヒド樹脂等を挙げることがで
きる。
【0065】これらの電荷輸送材料は1種類単独で用い
ても良く、あるいは2種類以上を混合するなどして併用
して用いても良い。
【0066】電荷輸送層等中に含まれる電荷輸送材料の
含有率は通常10質量%〜80質量%の範囲が好まし
い。但し電荷輸送層等中に含まれる電荷輸送材料の含有
率が高いと電荷輸送層等の機械的強度が低下し、耐刷性
に悪影響を与えるので本発明の主旨からはこの含有率は
低い方が好ましい。
【0067】しかしながら、電荷輸送層等中の電荷輸送
材料含有率を下げることは電荷移動度の低下につなが
り、感光体の電子写真特性に悪影響を与える可能性があ
る。
【0068】このため、電荷輸送層等中の電荷輸送材料
の含有率は、10質量%〜50質量%とするのが特に好
ましく、20質量%〜45質量%とするのが最も好まし
い。
【0069】電荷輸送層等の感光体表面層の膜厚を厚く
すれば、膜減りに対する感光体の寿命を長くすることが
できるが、その反面、電界強度の変化をもたらし感度に
影響を与えると同時にコストアップにつながる。
【0070】従って、本発明による感光体を作製する場
合は、電荷輸送層等の膜厚は5〜100μmの範囲とす
ることが好ましく、最も好ましいのは、15〜50μm
の範囲である。
【0071】また、この他に可塑剤、表面改質剤、酸化
防止剤、光劣化防止剤、増感剤等の添加剤を電荷輸送層
等に対する添加剤として使用することもできる。
【0072】可塑剤としては、例えばビフェニル、塩化
ビフェニル、ターフェニル、ジブチルフタレート、ジエ
チレングリコールフタレート、ジオクチルフタレート、
トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、ベンゾフェノ
ン、塩素化パラフィン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、各種フルオロ炭化水素等が挙げられる。
【0073】可塑剤の使用により電荷輸送層等を可塑化
すると、層の靱性が高くなって耐刷性が向上することが
多いので、適切な可塑剤を使用することは好ましい。
【0074】表面改質剤としては、例えばシリコンオイ
ル、フッ素樹脂等が挙げられる。これらの化合物は電子
写真的特性を損なわない範囲内で使用することが好まし
い。
【0075】酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニ
ゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノー
ル、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチ
レン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−ト
リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ブチルヒドロ
キシアニソール、2,5−ジ−t−オクチルハイドロキ
ノン、2,6−ジ−n−ドデシルハイドロキノン、2−
t−オクチル−5−メチルハイドロキノン等のフェノー
ル系酸化防止剤;
【0076】ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ
スチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロ
ピオネート等の硫黄系酸化防止剤;
【0077】10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、
10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−ホスファフェナンスレン等の燐系酸化防止剤;
【0078】N−n−ブチル−p−アミノフェノール、
N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フ
ェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニ
レンジアミン、N−フェニル−α−ナフチルアミン等の
アミン系酸化防止剤が挙げられる。
【0079】光劣化防止剤としては、例えばベンゾトリ
アゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ヒンダー
ドアミン系化合物等が挙げられる。
【0080】増感剤としては、例えば、クロラニル、テ
トラシアノエチレン、メチルバイオレッド、ローダミン
D、シアニン染料、ピリリウム染料、チアピリリウム染
料等が挙げられる。
【0081】さらに、本発明においては、導電性支持体
と感光層との接着性を向上させたり、導電性支持体から
感光層への自由電子の注入を阻止するため、導電性支持
体と感光層の間に、必要に応じて接着層あるいはバリア
層としての下引層を設けることができる。
【0082】これらの層に用いられる材料として、カゼ
イン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロ
ース、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリイミド、カル
ボキシ−メチルセルロース、塩化ビニリデン系ポリマー
ラテックス、ポリウレタン、酸化アルミニウム、酸化
錫、酸化チタン、あるいはその他の前記積層型感光体の
場合の電荷発生層に用いることのできるバインダー樹
脂、あるいは前記電荷輸送層等に用いることのできるバ
インダー樹脂を用いることができる。これらの材料は、
塗料化して塗布されることにより、成膜されて使用され
る。
【0083】接着剤あるいはバリアとして機能を付与す
る物質はここに挙げたものに限定されるものではなく、
その使用に際しては単独、或いは2種類以上混合して用
いることができる。
【0084】下引き層を設ける場合の膜厚は、0.01
〜1μmの範囲が好ましい。
【0085】前記積層型感光体の電荷発生層、電荷輸送
層、あるいは単層型感光体の感光層、あるいは下引き層
の形成用塗布液に用いる溶剤としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン等の芳香族系溶剤、アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケト
ン系溶剤、メタノール、エタノール、プロパノール、2
−プロパノール、1−ブタノール、ベンジルアルコール
等のアルコール系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロ
ソルブ等のエステル系溶剤、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,1,2−トリクロロエタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶剤、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキキサ
ン、1,3−ジオキソラン、アニソール、フェネトール
等のエーテル系溶剤、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶剤、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド及び
スルホン系溶剤を挙げることができる。
【0086】これらの溶剤は1種類を単独で使用しても
良く、あるいは2種類以上を混合して使用しても良い。
【0087】特に積層型感光体を塗工によって形成する
場合、上層を形成するための塗布液に用いる溶剤は下層
を溶解しないものの中から選択することが好ましい。
【0088】積層型感光体の各層及び単層型感光体の感
光層の塗工法としては、従来公知の方法を用いることが
できるが、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンコーティング法、ビードコーティン
グ法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティ
ング法、ローラコーティング法、カーテンコーティング
法、ダイコーティング法、リングコーティング法、アプ
リケーターコーティング法等のコーティング法を用いる
ことができる。
【0089】以上に記載された内容によって得られた感
光体は、市販の電子写真装置に使用することができる。
以下に使用可能な電子写真装置の構成ユニット例を列挙
するが、本感光体の使用がこれに限定されるものでは無
い。
【0090】例えば、帯電方式としては、コロトロン、
スコロトロンなどのワイヤーを用いた帯電方式、導電性
弾性ローラー、導電性ブラシ等による接触帯電方式など
があり、現像方式としては、現像剤と感光体が非接触と
した磁性一成分現像方式、非磁性一成分現像方式、磁性
二成分現像方式などがあり、また、現像剤と感光体が接
触した磁性一成分現像方式、非磁性一成分現像方式、磁
性二成分現像方式などあるがいずれの方式でも使用する
ことができる。このときの平均粒径としては、通常粒径
品(10〜20μm)及び小粒径品(5〜9μm)、あ
るいは、その形状も不定形、球形などでも使用可能であ
る。また、それに使用される外添剤も疎水性シリカ、ア
ルミナ、カーボンなど通常使用されるものは使用可能で
ある。
【0091】さらに、転写方式では、コロトロンなどエ
ワイヤーを用いた方式、導電性弾性ローラーを用いた方
式などの静電転写方式、感光体と紙とに圧力を加えて転
写する圧力転写方式などで使用可能である。また、クリ
ーニング方式では、弾性ブレードなどを用いたブレード
クリーニング方式、バラシを用いたブラシクリーニング
方式などの接触クリーニング方式で使用可能である。一
方、装置のスピードにおいては、本感光体は、線速30
0mm/sec程度までは充分使用可能である。
【0092】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、これにより本発明が実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例に「部」とあるのは「質量部」
を表す。また、実施例中の各種特性値については以下の
方法で評価した。
【0093】(1)インヘレント粘度 インヘレント粘度は濃度0.1g/dlのクロロホルム
溶液、温度30°Cで測定した。
【0094】(2)耐刷性 作製した電子写真感光体の耐刷性を評価するため、市販
のレーザービームページプリンタを用いて、給紙を行い
ながら常温常湿23±1°C、50%R.H.の環境下
で連続印字試験を実施した。このレーザービームページ
プリンタとしてはヒューレットパッカード社製のレーザ
ージェット5を用いた。トナーは全ての電子写真感光体
の印字試験において同一の品目のものを用いた。各電子
写真感光体について二万枚の印字試験を行った後、試験
前との膜厚差を測定し、一千枚印字当たりの平均膜減り
量(μm/千枚)を求めた。
【0095】(3)耐フィルミング性 作製した電子写真感光体の耐フィルミング性を評価する
ため、市販のレーザービームプリンタを用いて、(2)
と同様に給紙を行いながら常温常湿23±°C、50%
R.H.の環境下で連続印字試験を実施した。このレー
ザービームページプリンタとしてはヒューレットパッカ
ード社製のレーザージェット5を用いた。印字試験に用
いるトナーとして1)〜5)の異なる五品目を用意し
た。フィルミング発生はトナーの硬度が影響し、トナー
の硬度が大きくなるほどフィルミングが発生しやすくな
ることから、以下の方法で評価したトナー硬度のそれぞ
れ異なる五品目を選択した。
【0096】(トナー硬度の測定)トナー3.9gをジ
クロロメタン26.1gと混合し、トナー中の樹脂成分
が完全に溶解するまで撹拌した。このトナーのジクロロ
メタン溶液をガラス板上に滴下し、アプリケーターで塗
布した。これを熱風乾燥機により115゜Cで1時間乾
燥させてガラス上に塗布されたトナーフィルムを得た。
得られたトナーフィルムの膜厚は30μmであった。こ
のガラス板上に塗布されたトナーフィルムの押し込み硬
度をフィッシャー社製H−100微小硬度計で測定し
た。押し込み圧子としてはビッカース圧子を用い、20
゜C、50%R.H.の環境下、20秒間で0.4から
4mNまで荷重を増加させた時の押し込み硬度を測定し
た。1種類のトナーについて7点測定し、この平均値を
該トナーの硬度とした。耐フィルミング性の評価に用い
た1)〜5)のトナーについて上記の硬度測定を行った
結果を表1に示す。なお、この硬度測定値はフィッシャ
ー社製H−100微小硬度計付属の圧子先端形状補正プ
ログラムによって補正された値である。
【0097】
【表1】
【0098】各実施例、比較例の電子写真感光体につい
てこれらの五品目のトナーを用いた印字試験をそれぞれ
実施した。各電子写真感光体とトナーの組合せについて
各々五千枚の印字を行い、一千枚印字する毎に印字され
た画像上のフィルミングによる画像欠陥を目視で確認
し、同時に電子写真感光体を直接目視して感光体上のフ
ィルミングの発生を確認した。上記の方法により、評価
される電子写真感光体と組合せた場合にフィルミングの
発生が認められたトナーの品目数をxとすると、x/5
(ただしx=0〜5)なる数値を耐フィルミング性の評
価値とした。
【0099】(合成例1)撹拌翼、窒素導入口を備えた
重合装置にイソフタル酸クロリド324.8g(1.6
モル)、テレフタル酸クロリド81.2g(0.4モ
ル)、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ビフェノール492.4g(2.0モル)、ピリジン6
32.8g(8.0モル)、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン4リットルを仕込み、窒素気流下0°C、1
2時間重合させた。反応溶液は重合によるポリマー生成
により粘度上昇した。その後重合を停止させるために系
内にメタノールを添加した。
【0100】溶液をメタノール20リットル中に序々に
加えてポリマーを沈殿させ、得られた沈殿を濾過しメタ
ノール洗浄、さらにアセトン洗浄して精製した。この沈
殿を乾燥することによりその骨格が40モル%のイソフ
タル酸単位、10モル%のテレフタル酸単位、50モル
%の3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビ
フェノール単位からなるポリアリレートを得た。収率は
95%であった。
【0101】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.84d
l/gであった。
【0102】(合成例2)撹拌翼、窒素導入口を備えた
重合装置にイソフタル酸クロリド243.6g(1.2
モル)、テレフタル酸クロリド162.4g(0.8モ
ル)、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ビフェノール492.4g(2.0モル)、ピリジン6
32.8g(8.0モル)、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン4リットルを仕込み、窒素気流下0°C、1
2時間重合させた。反応溶液は重合によるポリマー生成
により粘度上昇した。その後重合を停止させるために系
内にメタノールを添加した。
【0103】溶液をメタノール20リットル中に序々に
加えてポリマーを沈殿させ、得られた沈殿を濾過しメタ
ノール洗浄、さらにアセトン洗浄して精製した。この沈
殿を乾燥することによりその骨格が30モル%のイソフ
タル酸単位、20モル%のテレフタル酸単位、50モル
%の3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビ
フェノール単位からなるポリアリレートを得た。収率は
91%であった。
【0104】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.85d
l/gであった。
【0105】(合成例3)撹拌翼、窒素導入口を備えた
重合装置にイソフタル酸クロリド406g(2.00モ
ル)、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ビフェノール492.4g(2.0モル)、ピリジン6
32.8g(8.0モル)、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン4リットルを仕込み、窒素気流下0°C、1
2時間重合させた。反応溶液は重合によるポリマー生成
により粘度上昇した。その後重合を停止させるために系
内にメタノールを添加した。
【0106】溶液をメタノール20リットル中に序々に
加えてポリマーを沈殿させ、得られた沈殿を濾過しメタ
ノール洗浄、さらにアセトン洗浄して精製した。この沈
殿を乾燥することによりその骨格が50モル%のイソフ
タル酸単位、50モル%の3,3’,5,5’−テトラ
メチル−4,4’−ビフェノール単位からなるポリアリ
レートを得た。収率は90%であった。
【0107】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.81d
l/gであった。
【0108】(合成例4)撹拌翼、窒素導入口を備えた
重合装置にイソフタル酸クロリド284.2g(1.4
モル)、テレフタル酸クロリド121.8g(0.6モ
ル)、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ビフェノール492.4g(2.0モル)、ピリジン6
32.8g(8.0モル)、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン4リットルを仕込み、窒素気流下0°C、1
2時間重合させた。反応溶液は重合によるポリマー生成
により粘度上昇した。その後重合を停止させるために系
内にメタノールを添加した。
【0109】溶液をメタノール20リットル中に序々に
加えてポリマーを沈殿させ、得られた沈殿を濾過しメタ
ノール洗浄、さらにアセトン洗浄して精製した。この沈
殿を乾燥することによりその骨格が35モル%のイソフ
タル酸単位、15モル%のテレフタル酸単位、50モル
%の3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビ
フェノール単位からなるポリアリレートを得た。収率は
94%であった。
【0110】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.80d
l/gであった。
【0111】(合成例5)撹拌翼、窒素導入口を備えた
重合装置にイソフタル酸クロリド365.4g(1.8
モル)、テレフタル酸クロリド40.6g(0.2モ
ル)、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ビフェノール492.4g(2.0モル)、ピリジン6
32.8g(8.0モル)、1,1,2,2−テトラク
ロロエタン4リットルを仕込み、窒素気流下0°C、1
2時間重合させた。反応溶液は重合によるポリマー生成
により粘度上昇した。その後重合を停止させるために系
内にメタノールを添加した。
【0112】溶液をメタノール20リットル中に序々に
加えてポリマーを沈殿させ、得られた沈殿を濾過しメタ
ノール洗浄、さらにアセトン洗浄して精製した。この沈
殿を乾燥することによりその骨格が45モル%のイソフ
タル酸単位、5モル%のテレフタル酸単位、50モル%
の3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフ
ェノール単位からなるポリアリレートを得た。収率は9
5%であった。
【0113】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.89d
l/gであった。
【0114】(合成例6)撹拌翼、窒素導入口、還流冷
却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加した
後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を溶解させ、激しく撹拌す
る。別に、イソフタル酸クロライド162.4g(0.
8モル)とテレフタル酸クロライド40.6g(0.2
モル)と安息香酸クロリド0.15モルと、さらに二価
フェノールに対し0.5mol%分の重合触媒(トリオ
クチルメチルアンモニウムクロライド)を3リットルの
塩化メチレンに溶解させた。この塩化メチレン溶液を先
に調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添加し、重合を開
始した。重合反応温度は25°C以下になるように調整
した。重合時間は3時間行い、その後、系内に酢酸を添
加することによって重合反応を終了した。
【0115】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は76%であっ
た。
【0116】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.30d
l/gであった。
【0117】(合成例7)撹拌翼、窒素導入口、還流冷
却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加した
後、水酸化ナトリウム100g、3,3’,5,5’−
テトラメチル−4,4’−ビフェノール242g(1.
0モル)を溶解させ、激しく撹拌する。別に、イソフタ
ル酸クロライド162.4g(0.8モル)とテレフタ
ル酸クロライド40.6g(0.2モル)と安息香酸ク
ロリド0.10モルと、さらに二価フェノールに対し
0.5mol%分の重合触媒(トリオクチルメチルアン
モニウムクロライド)を3リットルの塩化メチレンに溶
解させた。この塩化メチレン溶液を先に調製した撹拌下
のアルカリ水溶液に添加し、重合を開始した。重合反応
温度は25°C以下になるように調整した。重合時間は
3時間行い、その後、系内に酢酸を添加することによっ
て重合反応を終了した。
【0118】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は80%であっ
た。
【0119】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.49d
l/gであった。
【0120】(合成例8)撹拌翼、窒素導入口、還流冷
却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加した
後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を窒素気流下で溶解させ、激
しく撹拌する。別に、イソフタル酸クロライド162.
4g(0.8モル)とテレフタル酸クロライド40.6
g(0.2モル)、ノニルフェノール0.001モル、
さらに二価フェノールに対し0.5mol%分の重合触
媒(トリオクチルメチルアンモニウムクロライド)を3
リットルの塩化メチレンに溶解させた。この塩化メチレ
ン溶液を先に調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添加
し、重合を開始した。重合反応温度は25°C以下にな
るように調整した。重合時間は6時間行い、その後、系
内に酢酸を添加することによって重合反応を終了した。
【0121】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は88%であっ
た。
【0122】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は4.01d
l/gであった。
【0123】(合成例9)撹拌翼、窒素導入口、還流冷
却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加した
後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を溶解させ、激しく撹拌す
る。別に、イソフタル酸クロライド162.4g(0.
8モル)とテレフタル酸クロライド40.6g(0.2
モル)、−t−ブチルフェノール0.002モル、さら
に二価フェノールに対し0.5mol%分の重合触媒
(トリオクチルメチルアンモニウムクロライド)を3リ
ットルの塩化メチレンに溶解させた。この塩化メチレン
溶液を先に調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添加し、
重合を開始した。重合反応温度は25°C以下になるよ
うに調整した。重合時間は5時間行い、その後、系内に
酢酸を添加することによって重合反応を終了した。
【0124】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は86%であっ
た。
【0125】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は3.04d
l/gであった。
【0126】(合成例10)撹拌翼、窒素導入口、還流
冷却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加し
た後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を溶解させ、激しく撹拌す
る。別に、イソフタル酸クロライド162.4g(0.
8モル)とテレフタル酸クロライド40.6g(0.2
モル)と安息香酸クロリド0.15モル、さらに二価フ
ェノールに対し0.5mol%分の重合触媒(トリオク
チルメチルアンモニウムクロライド)を3リットルの塩
化メチレンに溶解させた。この塩化メチレン溶液を先に
調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添加し、重合を開始
した。重合反応温度は25°C以下になるように調整し
た。重合時間は4時間行い、その後、系内に酢酸を添加
することによって重合反応を終了した。
【0127】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は82%であっ
た。
【0128】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は1.23d
l/gであった。
【0129】(合成例11)撹拌翼、窒素導入口、還流
冷却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加し
た後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を溶解させ、激しく撹拌す
る。別に、イソフタル酸クロライド162.4g(0.
8モル)とテレフタル酸クロライド40.6g(0.2
モル)、ノニルフェノール0.01モルを溶解させ、さ
らに二価フェノールに対し0.5mol%分の重合触媒
(トリオクチルメチルアンモニウムクロライド)を3リ
ットルの塩化メチレンに溶解させた。この塩化メチレン
溶液を先に調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添加し、
重合を開始した。重合反応温度は25°C以下になるよ
うに調整した。重合時間は3時間行い、その後、系内に
酢酸を添加することによって重合反応を終了した。
【0130】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、1
0モル%のテレフタル酸単位、50モル%の3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
からなるポリアリレートを得た。収率は90%であっ
た。
【0131】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30°Cにおけるインヘレント粘度は0.65d
l/gであった。
【0132】(合成例12)撹拌翼、窒素導入口、還流
冷却管を備えた重合装置に4.5リットルの水を添加し
た後、窒素気流下で水酸化ナトリウム100g、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル242g(1.0モル)を添加し、激しく撹拌する。
別に、イソフタル酸クロライド162.4g(0.8モ
ル)とテレフタル酸クロライド20.3g(0.1モ
ル)とオルトフタル酸クロリド20.3g(0.1モ
ル)、−t−ブチルフェノール0.05モルを溶解さ
せ、さらに二価フェノールに対し0.5mol%分の重
合触媒(トリオクチルメチルアンモニウムクロライド)
を3リットルの塩化メチレンに溶解させた。この塩化メ
チレン溶液を先に調製した撹拌下のアルカリ水溶液に添
加し、重合を開始した。重合反応温度は25°C以下に
なるように調整した。重合時間は3時間行い、その後、
系内に酢酸を添加することによって重合反応を終了し
た。
【0133】水相が中性になるまで水で洗浄を繰り返し
た。洗浄終了後、撹拌下のアセトン中にゆっくり添加
し、重合物を沈澱させた。さらに濾別、乾燥することに
よって、その骨格が40モル%のイソフタル酸単位、5
モル%のテレフタル酸単位、5モル%のオルトフタル酸
単位、50モル%の3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位からなるポリアリレート
を得た。収率は86%であった。
【0134】得られたポリアリレートのクロロホルム溶
液での30゜Cにおけるインヘレント粘度は0.54d
l/gであった。
【0135】(実施例1)市販の可溶性ナイロン(商品
名「CM−8000」東レ(株)製)2部をメタノール
70部、ジクロロメタン15部、n−ブタノール15部
の混合液に溶解させ、φ30×262mm(肉厚:0.
5mm)のアルミニウムシリンダ面上に乾燥後の膜厚が
0.18μmになるように浸積塗工法で塗布し100゜
Cで7分間熱風乾燥を行なって下引層を形成した。
【0136】次に電荷発生材料であるα型チタニルフタ
ロシアニン2部とブチラール樹脂(商品名「エスレック
BH−3」積水化学工業(株)製)1部を、塩化メチレ
ン52部と1,1,2−トリクロロエタン78部の混合
液に添加し、サンドミル中で分散、混合して得られた電
荷発生材料分散液を乾燥後0.4μmの膜厚になるよう
に浸積塗工法で塗布し100゜Cで7分間熱風乾燥を行
って電荷発生層を形成した。
【0137】さらに正孔輸送材料である下記構造式
【0138】
【化1】 (a)
【0139】で表される(a)の化合物5.25部、及
び下記構造式
【0140】
【化2】 (b)
【0141】で表される(b)の化合物1.75部、及
び合成例1で得られたポリアリレート10部と2,6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.35部を1,1,
2−トリクロロエタン36部とジクロロメタン54部に
溶解して得られた塗料を、上記電荷発生層上に乾燥後の
膜厚が35μmとなるように浸積塗工法によって塗布
し、120°Cで60分間の熱風乾燥を行い電荷輸送層
を形成することによって電子写真感光体を作製した。
【0142】(実施例2)電荷輸送層の作製において合
成例1で得られたポリアリレート10部のかわりに合成
例2で得られたポリアリレート10部を用い、1,1,
2−トリクロロエタン36部とジクロロメタン54部の
かわりに1,1,2,2−テトラクロロエタン90部を
用い、120°Cで60分の熱風乾燥の後にさらに10
0°Cで180分の真空乾燥を行ったこと以外は全て実
施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0143】(実施例3)電荷輸送層の作製において合
成例1で得られたポリアリレート10部のかわりに合成
例3で得られたポリアリレート10部を用いたこと以外
は全て実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し
た。
【0144】(実施例4)電荷輸送層の作製において合
成例1で得られたポリアリレート10部のかわりに合成
例4で得られたポリアリレート10部を用いたこと以外
は全て実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し
た。
【0145】(実施例5)電荷輸送層の作製において合
成例1で得られたポリアリレート10部のかわりに合成
例5で得られたポリアリレート10部を用いたこと以外
は全て実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し
た。
【0146】(実施例6)電荷輸送層の作製において
(a)の化合物の使用量を10.5部、(b)の化合物
の使用量を3.5部とし、合成例1で得られたポリアリ
レート10部のかわりに合成例6で得られたポリアリレ
ート20部を用い、2,6−t−ブチル−p−クレゾー
ルの使用量を0.70部としたこと以外は全て実施例1
と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0147】(実施例7)電荷輸送層の作製において
(a)の化合物の使用量を8.925部、(b)の化合
物の使用量を2.975部とし、合成例1で得られたポ
リアリレート10部のかわりに合成例7で得られたポリ
アリレート17部を用い、2,6−t−ブチル−クレゾ
ールの使用量を0.595部としたこと以外は全て実施
例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0148】(実施例8)下引層と電荷発生層までは実
施例1と同様にして形成した。次に電荷輸送層を形成さ
せるにあたって正孔輸送材料である下記構造式
【0149】
【化3】 (c)
【0150】で表される(c)の化合物3.85部、及
び下記構造式
【0151】
【化4】 (d)
【0152】で表される(d)の化合物0.55部、及
び下記構造式
【0153】
【化5】 (e)
【0154】で表される(e)の化合物1.10部、及
び合成例8で得られたポリアリレート3.3部とポリカ
ーボネートA(商品名「パンライトC−1400」帝人
化成(株)製)7.7部、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール0.275部を1,1,2−トリクロロエ
タン35.6部とジクロロメタン53.4部に溶解して
得られた塗料を、上記電荷発生層上に乾燥後の膜厚が3
5μmとなるように浸積塗工法によって塗布し、120
°Cで60分間の熱風乾燥を行い電荷輸送層を形成する
ことによって電子写真感光体を作製した。
【0155】(実施例9)合成例8で得られたポリアリ
レート3.6部を用いるかわりに合成例9で得られたポ
リアリレート3.6部を用いたこと以外は全て実施例8
と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0156】(実施例10)合成例8で得られたポリア
リレート3.6部を用いるかわりに合成例10で得られ
たポリアリレート3.6部を用いたこと以外は全て実施
例8と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0157】(実施例11)合成例8で得られたポリア
リレート3.6部を用いるかわりに合成例11で得られ
たポリアリレート3.6部を用いたこと以外は全て実施
例8と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0158】(実施例12)合成例7で得られたポリア
リレート17部を用いるかわりに合成例12で得られた
ポリアリレート17部を用いたこと以外は全て実施例7
と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0159】(実施例13)下引層と電荷発生層までは
実施例1と同様にして形成した。次に電荷輸送層を形成
させるにあたって正孔輸送材料である下記構造式
【0160】
【化6】 (f)
【0161】で表される(f)の化合物5.5部、及び
合成例10で得られたポリアリレートの使用量を2.2
部、ポリカーボネートA(商品名「パンライトC−14
00」帝人化成(株)製)を8.8部、2,6−ジ−t
−ブチル−p−クレゾール0.385部を1,1,2−
トリクロロエタン35.6部とジクロロメタン53.4
部に溶解して得られた塗料を、上記電荷発生層上に乾燥
後の膜厚が35μmとなるように浸積塗工法によって塗
布し、120°Cで60分間の熱風乾燥を行い電荷輸送
層を形成することによって電子写真感光体を作製した。
【0162】(実施例14)合成例10で得られたポリ
アリレートの使用量を5.5部とし、ポリカーボネート
A(商品名「パンライトC−1400」帝人化成(株)
製)の使用量を5.5部とした以外は全て実施例13と
同様にして電子写真感光体を作製した。
【0163】(実施例15)合成例10で得られたポリ
アリレートの使用量を7.7部とし、ポリカーボネート
A(商品名「パンライトC−1400」帝人化成(株)
製)の使用量を3.3部とした以外は全て実施例13と
同様にして電子写真感光体を作製した。
【0164】(実施例16)合成例10で得られたポリ
アリレートの使用量を8.8部とし、ポリカーボネート
A(商品名「パンライトC−1400」帝人化成(株)
製)の使用量を2.2部とした以外は全て実施例13と
同様にして電子写真感光体を作製した。
【0165】(実施例17)ポリカーボネートA(商品
名「パンライトC−1400」帝人化成(株)製)5.
5部のかわりにビフェニルポリカーボネート(商品名
「タフゼットB−300」出光興産(株)製)5.5部
を用いたこと以外は全て実施例14と同様にして電子写
真感光体を作製した。
【0166】(実施例18)ポリカーボネートA(商品
名「パンライトC−1400」帝人化成(株)製)5.
5部のかわりにポリカーボネート−ポリシロキサン共重
合体(商品名「タフゼットG−300」出光興産(株)
製)5.5部を用いたこと以外は全て実施例14と同様
にして電子写真感光体を作製した。
【0167】(実施例19)ポリカーボネートA(商品
名「パンライトC−1400」帝人化成(株)製)5.
5部のかわりにポリカーボネートZ(商品名「ユーピロ
ンZ−200」三菱瓦斯化学(株)製)5.5部を用い
たこと以外は全て実施例14と同様にして電子写真感光
体を作製した。
【0168】(実施例20)電荷輸送層の作製にあたっ
てポリカーボネートA(商品名「パンライトC−140
0」帝人化成(株)製)の使用量を3.3部とし、さら
にビスフェノールAポリアリレート(商品名「Uポリマ
ーU−100」ユニチカ(株)製)2.2部を使用した
こと以外は全て実施例14と同様にして電子写真感光体
を作製した。
【0169】(実施例21)合成例10で得られたポリ
アリレートのかわりに合成例12で得られたポリアリレ
ート5.5部を用いたこと以外は全て実施例14と同様
にして電子写真感光体を作製した。
【0170】(実施例22)ポリカーボネートA(商品
名「パンライトC−1400」帝人化成(株)製)5.
5部を用いるかわりにビスフェノールAポリアリレート
(商品名「UポリマーU−100」ユニチカ(株)製)
5.5部を用いたこと以外は全て実施例21と同様にし
て電子写真感光体を作製した。
【0171】(比較例1)合成例1で得られたポリアリ
レート10部のかわりにポリカーボネートA(商品名
「パンライトC−1400」帝人化成(株)製)10部
を用いたこと以外は全て実施例1と同様にして電子写真
感光体を作製した。
【0172】(比較例2)合成例1で得られたポリアリ
レート10部のかわりにビフェニルポリカーボネート
(商品名「タフゼットB−300」出光興産(株)製)
10部を用いたこと以外は全て実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製した。
【0173】(比較例3)合成例1で得られたポリアリ
レート10部のかわりにポリカーボネート−ポリシロキ
サン共重合体(商品名「タフゼットG−300」出光興
産(株)製)10部を用いたこと以外は全て実施例1と
同様にして電子写真感光体を作製した。
【0174】(比較例4)合成例7で得られたポリアリ
レート17部のかわりにポリカーボネートZ(商品名
「ユーピロンZ−200」三菱瓦斯化学(株)製)17
部を用いたこと以外は全て実施例7と同様にして電子写
真感光体を作製した。
【0175】(比較例5)合成例1で得られたポリアリ
レート10部のかわりにビスフェノールAポリアリレー
ト(商品名「U−ポリマーU−100」ユニチカ(株)
製)10部を用いたこと以外は全て実施例1と同様にし
て電子写真感光体を作製した。
【0176】(比較例6)合成例10で得られたポリア
リレート5.5部のかわりにビスフェノールAポリアリ
レート(商品名「U−ポリマーU−100」ユニチカ
(株)製)5.5部を用いたこと以外は全て実施例14
と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0177】(評価)上記実施例の電子写真感光体を用
いてプリンタによる印字試験を行った。さらに連続印字
試験により各実施例、各比較例の電子写真感光体の耐刷
性(膜減り量)と耐フィルミング性の評価を行った。そ
の評価結果を表2、3、4に示す。
【0178】
【表2】
【0179】
【表3】
【0180】
【表4】
【0181】表2、3、4から、本発明の電子写真感光
体は耐刷性と耐フィルミング性に優れることが分かる。
また、いずれの実施例においても、カブリ、ゴースト、
メモリー等の無い良好な画像が安定して得られた。
【0182】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真システム中で
使用される有機感光体の耐刷性と耐フィルミング性が改
善され、寿命の長い感光体を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原口 和敏 千葉県千葉市稲毛区長沼原町317−1 4 −901 Fターム(参考) 2H068 AA13 BB25 BB27 BB51 BB53 BB54 FA03 FA30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体の感光層中に、少なくと
    もイソフタル酸単位と3,3’,5,5’−テトラメチ
    ル−4,4’−ビフェノール単位とを有するポリアリレ
    ート(A)を含有することを特徴とする電子写真感光
    体。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体の感光層に含有されるポ
    リアリレート(A)の骨格が、30〜50モル%のイソ
    フタル酸単位(a1)と0〜20モル%のテレフタル酸
    単位(a2)と、50モル%の3,3’,5,5’−テ
    トラメチル−4,4’−ビフェノール単位、とから成
    り、イソフタル酸単位(a1)+テレフタル酸単位(a
    2)が50モル%であることを特徴とする請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体の感光層中にポリアリレ
    ート(A)とポリカーボネート(B)を必須成分とする
    2種以上のポリマーを含有し、該感光層中のバインダー
    中に占めるポリアリレート(A)+ポリカーボネート
    (B)の質量百分率が70%以上であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体の感光層に含有されるポ
    リアリレート(A)のクロロホルム溶液(濃度0.1g
    /dl、温度30°C)でのインヘレント粘度が0.3
    0〜4.00dl/gであることを特徴とする請求項3
    に記載の電子写真感光体。
JP11063079A 1999-03-10 1999-03-10 電子写真感光体 Pending JP2000258930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11063079A JP2000258930A (ja) 1999-03-10 1999-03-10 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11063079A JP2000258930A (ja) 1999-03-10 1999-03-10 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000258930A true JP2000258930A (ja) 2000-09-22

Family

ID=13218983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11063079A Pending JP2000258930A (ja) 1999-03-10 1999-03-10 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000258930A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148829A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2002214807A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2004013068A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004302032A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2004302033A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005099777A (ja) * 2003-08-28 2005-04-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005134516A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005134607A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005134606A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005156797A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005181679A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005215010A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2008203802A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体並びにそれを用いた画像形成装置及び電子写真カートリッジ
US7449271B2 (en) 2003-10-08 2008-11-11 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Electrophotographic photoconductor and methods therefor
JP2014038139A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2016045479A (ja) * 2014-08-27 2016-04-04 三菱瓦斯化学株式会社 電子写真感光体
US20160139516A1 (en) * 2014-11-19 2016-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148829A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2002214807A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体
JP2004013068A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2004302032A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2004302033A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Konica Minolta Holdings Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005099777A (ja) * 2003-08-28 2005-04-14 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
US7449271B2 (en) 2003-10-08 2008-11-11 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Electrophotographic photoconductor and methods therefor
JP2005134516A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005134606A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005134607A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005156797A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005181679A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2005215010A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP2008203802A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体並びにそれを用いた画像形成装置及び電子写真カートリッジ
JP2014038139A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Fuji Xerox Co Ltd 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2016045479A (ja) * 2014-08-27 2016-04-04 三菱瓦斯化学株式会社 電子写真感光体
US20160139516A1 (en) * 2014-11-19 2016-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus
US9645516B2 (en) * 2014-11-19 2017-05-09 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, process cartridge and electrophotographic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000258930A (ja) 電子写真感光体
JP5802742B2 (ja) 電子写真感光体及び樹脂組成物
JP2002128883A (ja) ポリエステル樹脂及びその製造方法、並びにそれを用いた電子写真感光体
JP5014390B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、成形体、光学材料および電子写真感光体
JPWO2007119548A1 (ja) ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた電子写真感光体
JP4521022B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、成形体、光学材料および電子写真感光体
JP4286417B2 (ja) 電子写真感光体
JP5641028B2 (ja) ポリアリレート樹脂の製造方法
JP2001312077A (ja) 電子写真感光体
JP4473904B2 (ja) 電子写真感光体
JP4473903B2 (ja) 電子写真感光体用ポリカーボネート共重合体を含む電子写真感光体
JP5663831B2 (ja) 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、および、画像形成装置
JPH08225639A (ja) ポリカーボネート系の重合体、それを用いた樹脂塗工液及びそれを用いた電子写真感光体
JP4521023B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、その製造方法および電子写真感光体
JP2002082455A (ja) 電子写真感光体
JP4372937B2 (ja) 電子写真感光体
JP5211469B2 (ja) 電子写真感光体
JP5405288B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、該共重合体からなる成形体および光学材料
JP5277191B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、その製造方法および電子写真感光体
JP4388661B2 (ja) 電子写真感光体
JP4159971B2 (ja) 電子写真感光体
JP5225607B2 (ja) ポリカーボネート共重合体、塗工液、および電子写真感光体
JP4487997B2 (ja) 電子写真感光体
JP2008280490A (ja) ポリカーボネート共重合体、塗工液、および電子写真感光体
JP2002265574A (ja) ポリエステル樹脂およびそれを用いた電子写真感光体

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050720