JP2000258730A - 眼鏡レンズ止着機構 - Google Patents

眼鏡レンズ止着機構

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JP2000258730A JP11059383A JP5938399A JP2000258730A JP 2000258730 A JP2000258730 A JP 2000258730A JP 11059383 A JP11059383 A JP 11059383A JP 5938399 A JP5938399 A JP 5938399A JP 2000258730 A JP2000258730 A JP 2000258730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジを一切用いることなく極めて簡単な構成
でレンズを確実に止着できる眼鏡のレンズ止着機構を提
供すること。 【解決手段】 レンズ1の側部に、溝幅が狭くなった狭
隘部12をもつ止着溝10を形成し、この止着溝10内に合成
樹脂製のアンカー部材2を嵌め込んで、このアンカー部
材2の挿入孔20内にエンドピース4又はブリッジ7のレ
ンズ対向部に装着したジョイント部品3の差込ピン30を
緊嵌状態に差し込むことによってレンズ1とエンドピー
ス4又はブリッジ7とを止着した。 【効果】 ネジを用いていないのでネジ緩み等によるレ
ンズのガタ付きがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズ止着機
構、より詳しくは、ネジを使用せず極めて簡単な構成で
レンズを確実に止着できる眼鏡レンズの止着機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近、視野が広くて軽量で、デザイン的
にスッキリとした眼鏡が好評を博しており、特に、一対
のレンズを左右対称に連結するブリッジ部品、および耳
掛テンプルを折り畳み自在に枢支するエンドピース部品
を、レンズ周縁近傍に穿設した止着孔に直にネジ止め連
結することによってレンズを囲うリムを不要にした所謂
「リムレス眼鏡」の人気が高い。
【0003】しかしながら、従来のリムレス眼鏡には、
止着孔に差し込んでネジ止めした部分がネジ緩みや摩耗
によりすぐにガタついてしまうという難点があった。即
ち、従来のリムレス眼鏡においては、ネジ止め連結すべ
きブリッジ部品、及びエンドピース部品にそれぞれサポ
ート片を付設し、このサポート片をレンズ側面に当接さ
せることによってレンズ止着を確実ならしめていたので
あるが、このリムレス眼鏡は構造が頗るシンプルである
故に、外力集中によりブリッジやエンドピースが変形す
ることが多く、かかる部品変形によってサポート片とレ
ンズ側面との当接状態が不十分となり、ネジ止めしたレ
ンズ止着部が簡単にガタつくことになったのである。
【0004】また、従来のリムレス眼鏡については、デ
ザイン性向上の要請からレンズ止着部分において更なる
デザインのシンプル化、構成の簡素化を要求する声も高
く、完全を求めて止まない需要者は、リムレス眼鏡にお
けるサポート片の存在自体に不満を抱き、この目障りな
部品の省略をすら求めるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のリム
レス眼鏡のレンズ止着機構に上記のような難点があった
ことに鑑みて為されたもので、ネジを一切用いることな
く極めて簡単な構成でレンズを確実に止着することがで
き、しかも、このレンズ止着作業を極めて容易に行い得
る眼鏡レンズ止着機構を提供することを技術的課題とす
るものである。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、上記課
題に加え、度によって厚みの変わる度付きレンズにも対
応可能な眼鏡レンズ止着機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、側部に止着溝10が設けられ、この
止着溝10内には当該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝
壁面の少なくとも一箇所に形成されていると共に、当該
狭隘部12よりも溝奥側には溝幅が広くなった幅広部11が
形成されているレンズ1と;このレンズ1の止着溝10の
幅広部11に対応する形状の嵌込部21を備えて当該止着溝
10内に嵌込可能な合成樹脂部品であって、その前後縁部
には嵌込時にレンズ前後面に各々係合すべき一対の鍔部
22・22が形成されていると共に、前面または側面に挿入
孔20が開設されたアンカー部品2と;エンドピース4ま
たはブリッジ7のレンズ対向部に装着され、少なくとも
一つの差込突起31を周囲に有する差込ピン30を備えたジ
ョイント部品3と;から構成されており、前記レンズ1
の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込んでレンズ前後
面に前記一対の鍔部22・22を係合せしめ、このアンカー
部品2の挿入孔20内へジョイント部品3の差込ピン30を
緊嵌状態に差し込むことによって、レンズ1とエンドピ
ース4またはブリッジ7とを止着するという技術的手段
を採用した。
【0008】また、本発明は、上記課題を解決するため
に、側部に止着溝10が設けられ、この止着溝10内には当
該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝壁面の少なくとも
一箇所に形成されていると共に、当該狭隘部12よりも溝
奥側には溝幅が広くなった幅広部11が形成されているレ
ンズ1と;このレンズ1の止着溝10の幅広部11に対応す
る形状の嵌込部21を備えて当該止着溝10内に嵌込可能な
合成樹脂部品であって、その後縁部には嵌込時にレンズ
後面に係合すべき鍔部22が形成されていると共に、前面
に挿入孔20が開設されたアンカー部品2と;エンドピー
ス4またはブリッジ7のレンズ対向部に装着され、少な
くとも一つの差込突起31を周囲に有する差込ピン30を備
えていると共に、レンズ前面に係合すべきガイド33を備
えたジョイント部品3と;から構成されており、前記レ
ンズ1の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込んでレン
ズ後面に鍔部22を係合せしめ、このアンカー部品2の挿
入孔20内へジョイント部品3の差込ピン30を緊嵌状態に
差し込んでレンズ前面にガイド33を係合せしめることに
よって、レンズ1とエンドピース4またはブリッジ7と
を止着するという技術的手段を採用した。
【0009】更にまた、本発明は上記課題を解決するた
めに、側部に止着溝10が設けられ、この止着溝10内には
当該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝壁面の少なくと
も一箇所に形成されていると共に、当該狭隘部12よりも
溝奥側には溝幅が広くなった幅広部11が溝奥面13に対し
斜めに形成されているレンズ1と;このレンズ1の止着
溝10の幅広部11に対応する形状の嵌込部21を備えて当該
止着溝10内に嵌込可能な合成樹脂部品であって、その前
面に挿入孔20が開設されたアンカー部品2と;エンドピ
ース4またはブリッジ7のレンズ対向部に装着され、少
なくとも一つの差込突起31を周囲に有する差込ピン30を
備えていると共に、レンズ前面に係合すべきガイド33を
備えたジョイント部品3と;から構成されており、前記
レンズ1の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込み、こ
のアンカー部品2の挿入孔20内へジョイント部品3の差
込ピン30を緊嵌状態に差し込んでレンズ前面にガイド33
を係合せしめることによって、レンズ1とエンドピース
4またはブリッジ7とを止着するという技術的手段を採
用したのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の眼鏡レンズ止着機
構を、添付図面に示す第一実施形態〜第三実施形態に基
づいて詳しく説明する。
【0011】なお、図1は本発明に係る第一実施形態の
レンズ止着機構を適用して組み立てたリムレス眼鏡の部
分斜視図、図2は第一実施形態のレンズ止着機構の分解
斜視図、図3及び図4は同レンズ止着機構の部分断面
図、図5は同レンズ止着機構の実施変形例の部分断面
図、図6は同レンズ止着機構の他の実施変形例の部分断
面図、図7は同レンズ止着機構の更に他の実施変形例の
部分断面図、図8は同レンズ止着機構の更に他の実施変
形例の分解斜視図である。
【0012】また、図9は本発明に係る第二実施形態の
レンズ止着機構を適用して組み立てたリムレス眼鏡の部
分斜視図、図10は同レンズ止着機構の分解斜視図、図11
及び図12は同レンズ止着機構の部分断面図である。
【0013】更にまた、図13は本発明に係る第三実施形
態のレンズ止着機構を適用して組み立てたリムレス眼鏡
の部分斜視図、図14は同レンズ止着機構の分解斜視図、
図15及び図16は同レンズ止着機構の部分断面図である。
【0014】『第一実施形態』本発明に係る眼鏡レンズ
止着機構は、図1及び図2に示すように、丁番5を介し
てテンプル6が折り畳み自在に連結されたエンドピース
4・4を左右一対のレンズ1・1の各外側縁部に止着
し、また、図示しない鼻当パッドを垂設したブリッジ7
を左右一対のレンズ1・1の各内側縁部に止着するもの
である。
【0015】図1〜図4中、符号1で指示するものは合
成樹脂製の眼鏡レンズであり、このレンズ1の側部には
横向きの止着溝10が削成されている。この止着溝10内の
奥側には、当該止着溝10の溝幅が広くなった幅広部11が
形成されていると共に、この幅広部11よりも溝口側(レ
ンズ周面側)には溝幅が狭くなった狭隘部12が形成され
ている。本実施形態では、図2に示すように、止着溝10
内の溝上壁面の略中央に、レンズ厚み方向に亙って溝奥
面13と平行な半円柱形状の突起が一つ形成されており、
この半円柱状突起部分が、溝幅を狭くする狭隘部12とな
っており、この半円柱状突起部分よりも溝奥側が、溝幅
を広くする幅広部11となっている。
【0016】図1〜図4中、符号2で指示するものは、
弾性変形可能な柔軟な合成樹脂製のアンカー部品であ
り、その上面には上記レンズ1の止着溝10の幅広部11に
対応する形状の嵌込部21が形成されていて当該止着溝10
に嵌込可能に構成されている。そして、このアンカー部
品2の前後縁部には、レンズ嵌込時にレンズ1の前後面
に各々係合すべき一対の鍔部22・22が形成されていると
共に、このアンカー部品2の前面には、後面まで貫通す
る二つの挿入孔20・20が開設されている。なお、前後一
対の鍔部22・22同士の間隔は、予めレンズ1の厚みに合
わせてある。
【0017】図1〜図4中、符号3で指示するものは、
エンドピース4のレンズ対向部およびブリッジ7の両端
のレンズ対向部に予め一体的に装着された金属製ジョイ
ント部品であり、本実施形態のジョイント部品3は、周
囲に複数の差込突起31・31…を各々備えた互いに平行な
計二本の差込ピン30・30と、これら差込ピン30・30を連
結支持する丸線材から成る連結部材32とから構成されて
いる。
【0018】しかして、本実施形態の眼鏡レンズ止着機
構においては、レンズ1の止着溝10内へアンカー部品2
を嵌め込むことにより、レンズ前後面に一対の鍔部22・
22を係合せしめ、その後、このアンカー部品2の挿入孔
20・20内へジョイント部品3の差込ピン30・30を、複数
の差込突起31・31…を利用して緊嵌状態に差し込むこと
によって、レンズ1とエンドピース4及びブリッジ7と
を確実に止着するのである。
【0019】このように、本実施形態の眼鏡レンズ止着
機構にあっては、レンズ1の止着溝10内に嵌め込んだア
ンカー部品2の挿入孔20内へジョイント部品3の差込ピ
ン30を緊嵌状態に差し込むだけで確実にレンズを止着す
ることができるので、従来品のように、レンズ側面に当
接させるべきサポート片をエンドピース部品及びブリッ
ジ部品に付設する必要がなく、レンズ止着機構を頗る簡
素化することができ、また、ネジも一切使用していない
ので、振動等によるネジ緩みの心配も全くなく長期間に
亙ってガタツキのないレンズ止着が可能となる。
【0020】また、本実施形態の眼鏡レンズ止着機構
は、差込ピン30を挿入孔20内へ差し込む前においては、
弾性変形可能なアンカー部品2をレンズ1の止着溝10内
へ比較的に容易に嵌め込むことができるのに対して、ピ
ン差込後においては、図3及び図4に示すように、挿入
孔20内の差込ピン30の存在、更にはこの差込ピン30の差
込突起31による挿入孔20の押し拡げ作用によって、嵌め
込んだアンカー部品2を止着溝10内で確実に保持するこ
とができるので、レンズ止着状態においてアンカー部品
2が止着溝10から簡単に抜け出てしまうこともなく、頗
る簡単な止着作業で確実にして安定的なレンズ止着が可
能となる。
【0021】更にまた、本実施形態の眼鏡レンズ止着機
構にあっては、レンズ1とジョイント部品3とが柔軟な
アンカー部品2を介して連結されているので、眼鏡に加
わる外力や衝撃等が、ジョイント部品3から直接的にレ
ンズ1に伝わることもなく、これら衝撃等によって簡単
にレンズ欠損が生じることもない。
【0022】しかも、このように弾性変形して衝撃を吸
収するアンカー部品2が、レンズに開設された孔に嵌め
込まれているのではなく、レンズ側部に横向きに削成さ
れた止着溝10に嵌め込まれていて、図3に示すように、
アンカー部品2それ自体がレンズ外側面に臨んで配置さ
れているので、特にテンプル開閉方向(水平方向)にお
けるアンカー部品2の十分な弾性変形許容量を確保する
ことができ、このテンプル開閉方向から加わる外力・衝
撃等を効果的に逃がすことができる衝撃耐久性に優れた
丈夫なレンズ止着を実現できるのである。
【0023】本発明の具体例である第一実施形態は概ね
上記のように構成されているが、本発明はこの実施形態
に限定されるものではなく、「特許請求の範囲」の記載
内で種々の変更が可能である。
【0024】例えば、上記実施形態では、レンズ1の止
着溝10内の溝上壁面に一つの半円柱形状の突起を設け、
この半円柱状突起を、止着溝10の溝幅を狭くする狭隘部
12としているが、勿論これに限定されるものではなく、
例えば、図5に示すように、止着溝10内の上下溝壁面に
一つずつ半円柱状突起を設け、これら計二つの半円柱状
突起を、止着溝10の溝幅を狭くする狭隘部12・12として
も良い。また、図6に示すようにレンズ1の止着溝10内
の溝上壁面に一つの半円柱形状の窪みを設け、この半円
柱形状の窪み部分を、止着溝10の溝幅を広くする幅広部
11とし、この半円柱状窪み部分よりも溝口側(レンズ周
面側)を、溝幅を狭くする狭隘部12としても良い。更に
また、図7に示すように、レンズ1の止着溝10を奥広が
り状態に削成し、この止着溝10の最奥部を幅広部11と
し、溝口側(レンズ周面側)を狭隘部12としても良い。
【0025】即ち、本発明における止着溝10は、上下溝
壁面の少なくとも一箇所に、溝幅が狭くなった狭隘部12
が形成されていて、この狭隘部12よりも溝奥側に溝幅が
広くなった幅広部11が形成されていれば足り、この止着
溝10の形状は、眼鏡のデザイン性、レンズ加工の容易さ
等を考慮して種々の設計変更が可能なのである。
【0026】また、上記実施形態では、アンカー部品2
の挿入孔20、及びジョイント部品3の差込ピン30を二つ
ずつ設けているが、これに限定されるものではなく、図
7に示すように、挿入孔20および差込ピン30を一つずつ
設けるようにしても良い。この場合、これら挿入孔20お
よび差込ピン30の断面形状を、図7に示した四角形状な
どの非円形状に形成すれば、挿入孔20内での差込ピン30
の軸回転変移を確実に防止することができる。
【0027】更にまた、上記実施形態では、アンカー部
品2の前面に挿入孔20を開設し、この挿入孔20へ差込ピ
ン30を前方から差し込むようにしているが、本発明は決
してこれに限定されるものではなく、図8に示すよう
に、レンズ外側面に臨むように嵌め込まれたアンカー部
品2の側面に挿入孔20を開設し、この挿入孔20へジョイ
ント部品3の差込ピン30を側方から差し込むようにして
も良く、眼鏡デザイン性等を考慮して種々の設計変更が
可能である。
【0028】『第二実施形態』次に、図9〜図12を参照
しながら第二実施形態の眼鏡レンズ止着機構について説
明する。本実施形態の眼鏡レンズ止着機構は、度によっ
て厚みが変化する度付きレンズを止着できるようにした
点に最大の特徴がある。勿論、上述した第一実施形態が
奏する効果は、この第二実施形態の眼鏡レンズ止着機構
においても同様に発揮される。
【0029】図9〜図12中、符号1で指示するものは、
合成樹脂製の度付きレンズである。このレンズ1の側部
には、横向きの止着溝10が奥広がり状態に削成されてお
り、この止着溝10の最奥部が、溝幅を広くする幅広部11
となっており、溝口側(レンズ周面側)が、溝幅を狭く
する狭隘部12となっている。
【0030】図9〜図12中、符号2で指示するものは、
弾性変形可能な柔軟な合成樹脂製のアンカー部品であ
り、その上面には上記レンズ1の止着溝10の幅広部11に
対応する形状の嵌込部21が形成されていて当該止着溝10
に嵌込可能に構成されている。本実施形態のアンカー部
品2は、その後縁部にのみ、レンズ嵌込時にレンズ1の
後面に係合すべき鍔部22が形成されており、前縁には鍔
部が設けられていない。そして、アンカー部品2の前面
には、後面まで貫通する計二つの挿入孔20・20が開設さ
れている。
【0031】図9〜図12中、符号3で指示するものは、
エンドピース4のレンズ対向部およびブリッジ7の両端
のレンズ対向部に予め一体的に装着された金属製ジョイ
ント部品である。本実施形態のジョイント部品3は、周
囲に複数の差込突起31・31…を各々備えた互いに平行な
計二本の差込ピン30・30と、これら差込ピン30・30を連
結支持する平板材から成る連結部材32とから構成されて
おり、この平板状の連結部材32の上下縁部は、レンズ1
の前面に係合すべきガイド33となっている。
【0032】しかして、この第二実施形態の眼鏡レンズ
止着機構においては、レンズ1の止着溝10内へアンカー
部品2を嵌め込むことによりレンズ後面に鍔部22を係合
せしめ、その後、このアンカー部品2の挿入孔20・20内
へジョイント部品3の差込ピン30・30を、複数の差込突
起31・31…を利用して緊嵌状態に差し込むことによりレ
ンズ1とエンドピース4及びブリッジ7とを確実に止着
するのである。
【0033】このように、本実施形態の眼鏡レンズ止着
機構にあっては、図12に示すようにレンズ1の後面をア
ンカー部品2の後縁部の鍔部22で支える一方、レンズ前
面をジョイント部品3のガイド33で支え、更にこれら鍔
部22とガイド33との間隔を、アンカー部品2の挿入孔20
内へのジョイント部品3の差込ピン30の差し込み深さを
変えることによって調節することができるので、度によ
って厚みが変化する度付きレンズに対しても確実なレン
ズ止着が可能となり、視力矯正用リムレス眼鏡のレンズ
止着機構として利用することができるのである。
【0034】『第三実施形態』次に、図13〜図16を参照
しながら第三実施形態の眼鏡レンズ止着機構について説
明する。本実施形態のレンズ止着機構もまた、度によっ
て厚みが変化する度付きレンズを止着できるようにした
点に最大の特徴がある。勿論、上述した第一実施形態が
奏する効果は、この第三実施形態の眼鏡レンズ止着機構
においても同様に発揮される。
【0035】図13〜図16中、符号1で指示するものは、
合成樹脂製の度付きレンズであり、このレンズ1の側部
には横向きの止着溝10が削成されている。この止着溝10
内には、当該止着溝10の溝幅が広くなった幅広部11が、
溝奥面13に対し斜めに形成されていると共に、この幅広
部11よりも溝口側(レンズ周面側)には溝幅が狭くなっ
た狭隘部12が形成されている。本実施形態では、図14に
示すように、止着溝10内の溝上壁面に、レンズ厚み方向
に亙ってレンズ後方へ向かうほど溝奥面13から離れてゆ
くように溝奥面13に対し斜めになった半円柱形状の窪み
が一つ形成されており、この半円柱状窪み部分が幅広部
11となっており、この半円柱状窪み部分よりも溝口側
(レンズ周面側)が狭隘部12となっている。
【0036】図13〜図16中、符号2で指示するものは、
弾性変形可能な柔軟な合成樹脂製のアンカー部品であ
り、その上面には上記レンズ1の止着溝10の斜め幅広部
11に対応する形状の斜めの嵌込部21が形成されていて当
該止着溝10に嵌込可能に構成されている。そして、本実
施形態では、アンカー部品2の前面に、後面まで貫通す
る計二つの挿入孔20・20が開設されているだけで、アン
カー部品2の縁部には、レンズ嵌込時にレンズ面を係合
する鍔部は設けられていない。
【0037】図13〜図16中、符号3で指示するものは、
エンドピース4のレンズ対向部およびブリッジ7の両端
のレンズ対向部に予め一体的に装着された金属製ジョイ
ント部品である。本実施形態のジョイント部品3は、周
囲に複数の差込突起31・31…を各々備えた互いに平行な
計二本の差込ピン30・30と、これら差込ピン30・30を連
結支持する平板材から成る連結部材32とから構成されて
おり、この平板状の連結部材32の上下縁部は、レンズ1
の前面に係合すべきガイド33となっている。
【0038】しかして、この第三実施形態の眼鏡レンズ
止着機構においては、レンズ1の止着溝10内へアンカー
部品2を嵌め込み、その後、このアンカー部品2の挿入
孔20・20内へジョイント部品3の差込ピン30・30を、複
数の差込突起31・31…を利用して緊嵌状態に差し込んで
レンズ前面にガイド33を係合せしめることによって、レ
ンズ1とエンドピース4及びブリッジ7とを確実に止着
するのである。
【0039】このように、本実施形態の眼鏡レンズ止着
機構にあっては、止着溝10内の幅広部11を溝奥面13に対
し斜めに形成しているので、レンズ前面をジョイント部
品3のガイド33で支えるだけで、レンズ1を確実に止着
することができ、アンカー部品2にレンズ後面を支える
べき鍔部を設けなくても済む。したがって、度によって
厚みが変化する度付きレンズに対しても確実なレンズ止
着が可能となり、上述した第二実施形態と同様、視力矯
正用リムレス眼鏡のレンズ止着機構として利用すること
ができるのである。
【0040】なお、この第三実施形態においては、溝奥
面13に対し斜めに形成した半円柱形状の幅広部11に対応
させて、アンカー部品2の嵌込部21を斜めの半円柱突起
形状に形成しているが、本発明は決してこれに限定され
るものではなく、この嵌込部21を、例えばピン突起形状
に形成しても良い。斜めになった幅広部11に嵌込可能で
あるならば、この嵌込部21の形状は種々の設計変更が可
能なのである。
【0041】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明に係る眼鏡レンズ止着機構にあっては、レン
ズの止着溝内に嵌め込んだアンカー部品の挿入孔内へジ
ョイント部品の差込ピンを緊嵌状態に差し込むだけで確
実にレンズを止着することができるので、従来品のよう
に、レンズ側面に当接させるべきサポート片をエンドピ
ース部品およびブリッジ部品に付設する必要がなく、レ
ンズ止着機構を頗る簡素化することができ、また、ネジ
も一切使用していないので、振動等によるネジ緩みの心
配も全くなく長期間に亙ってガタツキのないレンズ止着
が可能となる。
【0042】また、本発明の眼鏡レンズ止着機構は、ジ
ョイント部品の差込ピンをアンカー部品の挿入孔内へ差
し込む前においては、弾性変形可能なアンカー部品をレ
ンズの止着溝内へ比較的に容易に嵌め込むことができる
のに対して、ピン差込後においては、挿入孔内の差込ピ
ンの存在、更にはこの差込ピンの周囲の差込突起による
挿入孔の押し拡げ作用によって、嵌め込んだアンカー部
品を止着溝内で確実に保持することができるので、レン
ズ止着状態においてアンカー部品が止着溝から簡単に抜
け出てしまうこともなく、頗る簡単な止着作業で確実に
して安定的なレンズ止着が可能となるのである。
【0043】更にまた、必要に応じて、レンズ後面をア
ンカー部品の後縁部の鍔部で支えると同時にレンズ前面
をジョイント部品のガイドで支えるようにするか、或い
は、レンズの止着溝内の幅広部を斜めに形成してレンズ
前面をジョイント部品のガイドで支えるかすれば、度に
よって厚みが変化する度付きレンズに対しても確実なレ
ンズ止着が可能となり、視力矯正用リムレス眼鏡のレン
ズ止着機構として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施形態の眼鏡レンズ止着機
構を適用して組み立てたリムレス眼鏡の部分斜視図であ
る。
【図2】第一実施形態のレンズ止着機構の分解斜視図で
ある。
【図3】第一実施形態のレンズ止着機構の部分断面図で
ある。
【図4】第一実施形態のレンズ止着機構の部分断面図で
ある。
【図5】第一実施形態のレンズ止着機構の実施変形例の
部分断面図である。
【図6】第一実施形態のレンズ止着機構の他の実施変形
例の部分断面図である。
【図7】第一実施形態のレンズ止着機構の更に他の実施
変形例の部分断面図である。
【図8】第一実施形態のレンズ止着機構の更に他の実施
変形例の分解斜視図である。
【図9】本発明に係る第二実施形態の眼鏡レンズ止着機
構を適用して組み立てたリムレス眼鏡の部分斜視図であ
る。
【図10】第二実施形態のレンズ止着機構の分解斜視図
である。
【図11】第二実施形態のレンズ止着機構の部分断面図
である。
【図12】第二実施形態のレンズ止着機構の部分断面図
である。
【図13】本発明に係る第三実施形態の眼鏡レンズ止着
機構を適用して組み立てたリムレス眼鏡の部分斜視図で
ある。
【図14】第三実施形態のレンズ止着機構の分解斜視図
である。
【図15】第三実施形態のレンズ止着機構の部分断面図
である。
【図16】第三実施形態のレンズ止着機構の部分断面図
である。
【符号の説明】
1 レンズ 10 止着溝 11 幅広部 12 狭隘部 13 溝奥面 2 アンカー部品 20 挿入孔 21 嵌込部 22 鍔部 3 ジョイント部品 30 差込ピン 31 差込突起 33 ガイド 4 エンドピース 7 ブリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側部に止着溝10が設けられ、この止着溝
    10内には当該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝壁面の
    少なくとも一箇所に形成されていると共に、当該狭隘部
    12よりも溝奥側には溝幅が広くなった幅広部11が形成さ
    れているレンズ1と;このレンズ1の止着溝10の幅広部
    11に対応する形状の嵌込部21を備えて当該止着溝10内に
    嵌込可能な合成樹脂部品であって、その前後縁部には嵌
    込時にレンズ前後面に各々係合すべき一対の鍔部22・22
    が形成されていると共に、前面または側面に挿入孔20が
    開設されたアンカー部品2と;エンドピース4またはブ
    リッジ7のレンズ対向部に装着され、少なくとも一つの
    差込突起31を周囲に有する差込ピン30を備えたジョイン
    ト部品3と;から構成されており、 前記レンズ1の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込ん
    でレンズ前後面に前記一対の鍔部22・22を係合せしめ、
    このアンカー部品2の挿入孔20内へジョイント部品3の
    差込ピン30を緊嵌状態に差し込むことによって、レンズ
    1とエンドピース4またはブリッジ7とを止着すること
    を特徴とした眼鏡レンズ止着機構。
  2. 【請求項2】 側部に止着溝10が設けられ、この止着溝
    10内には当該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝壁面の
    少なくとも一箇所に形成されていると共に、当該狭隘部
    12よりも溝奥側には溝幅が広くなった幅広部11が形成さ
    れているレンズ1と;このレンズ1の止着溝10の幅広部
    11に対応する形状の嵌込部21を備えて当該止着溝10内に
    嵌込可能な合成樹脂部品であって、その後縁部には嵌込
    時にレンズ後面に係合すべき鍔部22が形成されていると
    共に、前面に挿入孔20が開設されたアンカー部品2と;
    エンドピース4またはブリッジ7のレンズ対向部に装着
    され、少なくとも一つの差込突起31を周囲に有する差込
    ピン30を備えていると共に、レンズ前面に係合すべきガ
    イド33を備えたジョイント部品3と;から構成されてお
    り、 前記レンズ1の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込ん
    でレンズ後面に鍔部22を係合せしめ、このアンカー部品
    2の挿入孔20内へジョイント部品3の差込ピン30を緊嵌
    状態に差し込んでレンズ前面にガイド33を係合せしめる
    ことによって、レンズ1とエンドピース4またはブリッ
    ジ7とを止着することを特徴とした眼鏡レンズ止着機
    構。
  3. 【請求項3】 側部に止着溝10が設けられ、この止着溝
    10内には当該溝幅が狭くなった狭隘部12が上下溝壁面の
    少なくとも一箇所に形成されていると共に、当該狭隘部
    12よりも溝奥側には溝幅が広くなった幅広部11が溝奥面
    13に対し斜めに形成されているレンズ1と;このレンズ
    1の止着溝10の幅広部11に対応する形状の嵌込部21を備
    えて当該止着溝10内に嵌込可能な合成樹脂部品であっ
    て、その前面に挿入孔20が開設されたアンカー部品2
    と;エンドピース4またはブリッジ7のレンズ対向部に
    装着され、少なくとも一つの差込突起31を周囲に有する
    差込ピン30を備えていると共に、レンズ前面に係合すべ
    きガイド33を備えたジョイント部品3と;から構成され
    ており、 前記レンズ1の止着溝10内へアンカー部品2を嵌め込
    み、このアンカー部品2の挿入孔20内へジョイント部品
    3の差込ピン30を緊嵌状態に差し込んでレンズ前面にガ
    イド33を係合せしめることによって、レンズ1とエンド
    ピース4またはブリッジ7とを止着することを特徴とし
    た眼鏡レンズ止着機構。
  4. 【請求項4】 アンカー部品2の挿入孔20、及びジョイ
    ント部品3の差込ピン30が、二つずつ設けられているこ
    とを特徴とした請求項1〜請求項3の何れか一つに記載
    の眼鏡レンズ止着機構。
  5. 【請求項5】 アンカー部品2の挿入孔20、及びジョイ
    ント部品3の差込ピン30が、一つずつ設けられており、
    且つ、断面非円形状に形成されていることを特徴とした
    請求項1〜請求項3の何れか一つに記載の眼鏡レンズ止
    着機構。
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JP2016513279A (ja) * 2013-02-14 2016-05-12 イノミテック ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー リムレスメガネの少なくとも1つのメガネレンズに、メガネフレームの少なくとも1つのテンプル、エンドピースおよび/またはブリッジを直接固定するための装置および方法

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