JP2000258713A - 走査線湾曲補正方法及び光走査装置 - Google Patents

走査線湾曲補正方法及び光走査装置

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JP2000258713A
JP2000258713A JP11062027A JP6202799A JP2000258713A JP 2000258713 A JP2000258713 A JP 2000258713A JP 11062027 A JP11062027 A JP 11062027A JP 6202799 A JP6202799 A JP 6202799A JP 2000258713 A JP2000258713 A JP 2000258713A
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JP11062027A
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Masaki Hachisuga
正樹 蜂須賀
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境変動にかかわらず容易に走査線の湾曲補
正が可能な走査線湾曲補正方法及び光走査装置を得る。 【解決手段】 半導体レーザ14から出力された光束
を、コリメータレンズ16、スリット18、球面レンズ
21,円筒レンズ22、平面鏡24を介して、fθレン
ズ系26を透過し、回転多面鏡28へ入射させ、回転多
面鏡28で偏向走査された光束を、fθレンズ系26、
平面鏡32、36、円筒鏡38で反射させて感光体ドラ
ム30へ結像させる。平面鏡32、36の各々について
走査線湾曲に関する感度を求め、求めた感度が最小の平
面鏡をねじって走査線湾曲を補正する。これによって、
温度変化や振動等による走査線湾曲補正機構の変動等の
影響を極力抑制しながら、走査線湾曲を補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査線湾曲補正方
法及び光走査装置にかかり、特に、レーザ複写機、レー
ザプリンタ、レーザファクシミリ等に用いられ、光源か
ら出射された光ビームを被走査面上に偏向走査させる光
走査装置の走査線湾曲を補正する走査線湾曲補正方法及
び光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光源から出射された光ビーム
を回転多面鏡(ポリゴンミラー)等の偏向器で偏向反射
し、偏向した光ビームを記録面上を走査して画像記録を
行う光走査装置がレーザ複写機やレーザプリンタ等に広
く用いられている。
【0003】この光走査装置の一例を図17をもとに説
明する。半導体レーザ14から出力された光束(レーザ
光)は、コリメータレンズ16を透過することにより略
平行化される。略平行化された光束はスリット18を通
過する。スリット18は、感光体ドラム30上(被走査
面)の光束の状態を規定するためのものである。光束は
画像情報に応じて変調されてその変調された光束が、コ
リメータレンズ16,スリット18,球面レンズ21,
光束を回転多面鏡28の近傍に線状に結像させる円筒レ
ンズ22を透過し、その後、平面鏡24で反射され、f
θレンズ系26を透過し、一定速度で回転される回転多
面鏡28へ入射される。
【0004】回転多面鏡28で偏向走査された光束は、
fθレンズ系26を透過し、そして、平面鏡32、36
で反射され、次に円筒鏡38で反射される。fθレンズ
系26は、光束の走査速度を補正するとともに感光体ド
ラム30の近傍に光束を結像させ、円筒鏡38は、回転
多面鏡28の面倒れによるレーザ光の走査方向(主走査
方向)と直角な方向(副走査方向)における振れを補正
するためのものである。半導体レーザ14から円筒鏡3
8までの光学部品は、図示を省略する筐体内に配設され
ている。上記走査装置は複数の平面鏡32、36を配置
して光束の光路を複数の平面鏡を用いて折りたたむこと
により小型化を実現している。
【0005】この光走査装置では、円筒レンズの傾きや
fθレンズ系の傾き、円筒鏡の母線の曲がり(所謂光学
要素の位置ずれ、部品公差)等により感光体ドラム上に
おいて、走査線が湾曲する。具体的には、図18に示す
ように、本来、走査線は、感光体ドラム30の回転軸と
略平行な走査線L0’となるはずであるが、部品公差等
によって、一方側(副走査方向側)に弓なりに湾曲した
走査線L1’や、他方側(副走査方向と逆方向側)に弓
なりに湾曲した走査線L2’になる。この湾曲量は、上
記位置ずれ、部品公差によりこの曲がり量は0.1mm
ほど発生する場合がある。
【0006】複数の光走査装置または複数の光束で画像
書込を行うカラー画像装置では、各々の光走査装置また
は各色の走査線について上記のような走査線の曲がりが
生じると、その度合いが異なることによって、所謂色ず
れが生じ、画像の劣化したプリントが形成されることに
なる。この走査線の曲がりを補正するものとして、特開
平2−289816号公報記載の技術が知られている。
【0007】図19は、走査線の曲がりの補正方法の説
明図であり、図19(A)は像担持体の直前に配置され
た平面鏡の位置が反射面の法線方向に位置ずれした場合
の走査線の副走査方向の変位の説明図、図19(B)は
前記図19(A)に示す平面鏡を図19(A)の矢印B
から見た図、図19(C)は図19(A)の矢印Cから
見た図で、平面鏡の中央部を反射面の法線方向にたわま
せた場合に反射光束が主走査方向に変位することを説明
する図である。
【0008】図19(A)において、平面鏡が反射面の
法線方向に沿って反射面の前方に移動した場合(図19
(A)の1点鎖線参照)、平面鏡で反射する光束Lの反
射光束L0の位置が光束L1の位置に移動し、平面鏡が
後方に移動した場合(図19(A)の破線参照)は光束
L2の位置に移動する。従って、例えば、図18に示す
ような走査線L1’を走査線L0’の位置に補正するに
は、図19の平面鏡の主走査方向中央部を反射面の法線
方向前方に湾曲させればよい。従って、光走査装置の光
学系の光学要素の位置、傾斜のバラツキ等により生じる
感光体ドラム上の走査線L1’,L2’の走査線の曲が
りを補正する際、反射部材の1つの平面鏡の反射面を法
線方向に湾曲させて補正を行っていた。しかしながら、
この場合、主走査方向に対してずれが生じてしまう問題
があった。この問題を解決するものとして特開平10−
186257号公報には、平面鏡をねじる機構を設ける
ことにより主走査方向の位置すれがほとんど発生しない
ように走査線の曲がりを補正する技術が提案されてい
る。
【0009】図20はミラーをねじることによる走査線
の曲がりの補正方法の説明図である。図20(A)は側
面図、図20(B)は図20(A)の矢印Bから見た
図、図20(C)は図20(A)の矢印Cから見た図で
ある。平面鏡の長手方向中央部をねじると、そのねじら
れた部分で反射される光束の向きは、副走査方向に変化
する。すなわち、平面鏡の長手方向中央部を図20
(A)において、例えば時計方向にねじると、光束L2
は光束L0の方向に移動する。これにより、図18に示
した走査線L1’の走査線の曲がりを補正することがで
きる。また、平面鏡の長手方向中央部を図20(A)に
おいて、例えば反時計方向にねじると、光束L1は光束
L0の方向に移動する。これにより、図18に示した走
査線L2’の走査線の曲がりを補正することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、平面鏡をねじることによって、主走査方向の位
置すれがほとんど発生しないように走査線の曲がりを補
正することができるが、平面鏡のねじり角に対する走査
線の曲がりの補正量の感度が非常に高くなる。すなわ
ち、調整時に走査線ずれの抑制が可能であっても、温度
変化や振動等による走査線湾曲補正機構の僅かな変動で
走査線湾曲が発生してしまう問題が生じていた。
【0011】本発明は、上記事実を考慮して、環境変動
にかかわらず容易に走査線の湾曲補正が可能な走査線湾
曲補正方法及び光走査装置を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の走査線湾曲補正方法は、反射面を少なくとも
1つ有しかつ入射された光束を主走査方向に偏向させる
偏向手段と、前記偏向手段により偏向された光束を光ス
ポットが走査されるように被走査面上に集束させる走査
光学系と、前記偏向手段と前記被走査面との間に設けら
れた複数の反射手段と、を備えた光走査装置において、
走査線湾曲を補正する光走査装置の走査線湾曲補正方法
であって、被走査面上で生じる走査線湾曲に関する感度
を、前記複数の反射手段の各々について求め、求めた感
度が最小の反射手段をねじって走査線の湾曲補正を行う
ことを特徴とする。
【0013】反射手段をねじる場合、そのねじり角に対
する走査線の曲がりの補正量の感度は高い。そこで、本
発明では、複数の反射手段の各々について走査線湾曲に
関する感度を求めている。その最小感度の反射手段をね
じって補正することによって、温度変化や振動等による
走査線湾曲補正機構の変動等の影響を極力抑制しなが
ら、走査線湾曲を補正することができる。
【0014】なお、前記光走査装置は、光源から射出さ
れた光束を主走査方向と対応する方向に長い線像として
結像させる結像手段を、前記偏向手段の上流側に設ける
こともできる。すなわち、偏向手段へ入射する光束は主
走査方向に長い線像となるように結像手段で結像させて
もよい。
【0015】前記感度は、以下の式により求めることが
できる。
【0016】前記走査光学系よりも偏向手段側の反射手
段の感度Sは、 S=|{f・c−b・(c−f)}/f| であり、前記走査光学系よりも被走査面側の反射手段の
感度Sは、 S=|b−d| である。 但し、b:走査光学系の後側主点位置から被走査面まで
の距離 c:反射手段から走査光学系の後側主点位置までの距離 d:走査光学系の後側主点位置から反射手段までの距離 f:走査光学系の副走査方向焦点距離 ここで、上記感度Sの導出原理について図面を参照して
説明する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするた
め、被走査面として感光体ドラムの表面を用い、走査光
学系の一部を構成するものの一例として円筒鏡を用いた
場合を説明する。
【0017】図2は偏向手段と円筒鏡等を用いた走査光
学系の間に反射手段がある場合の偏向手段以降の手段を
一直線上にならべた仮想図である。図3は感光体と走査
光学系の間に反射手段がある場合の偏向手段以降の手段
を一直線上にならべた仮想図である。
【0018】図2すなわち偏向手段と円筒鏡の間に反射
手段がある場合、まず反射手段を角度θだけ傾けたと
き、光束は図2に破線矢印で示したように進行する。
【0019】また、円筒鏡はパワーを有するために、円
筒鏡の位置と共役な位置関係となる0点が存在する。よ
って円筒鏡の焦点距離をf、円筒鏡から反射手段までの
距離をc、円筒鏡から0点までの距離をxとすると、次
の(1)式に示した関係式が成り立つ。
【0020】1/f=1/c+1/x …(1) この(1)式を変形すると、次の(2)式を得ることが
できる。
【0021】x=f・c/(c−f) …(2) 一方、反射手段を角度θだけ傾けたとき、円筒鏡での副
走査方向の位置すれ量mは、次の(3)式で表すことが
できる。
【0022】m=c・tan(2・θ) …(3) このとき、被走査面上の副走査方向の位置すれをnとす
ると、次の(4)式の関係があり、(5)式を導くこと
ができる。
【0023】m:n=x:(x−b) …(4) n=m・(x−b)/x …(5) (5)式に(2)式及び(3)式を代入すると、次の
(6)を得ることができる。
【0024】 n=c・tan(2・θ)・[f・c/(c-f)-b]/[f・c/(c-f)]=[f・c-b・(c-f)]/f・tan(2・θ) …(6) すなわち、反射手段の両端部の固定位置を光走査装置の
書き込み開始位置と書き込み終了位置の光束が反射する
ところとした場合には、走査線の曲がり量b0は、次の
(7)式で表すことができる。
【0025】 b0={f・c−b・(c−f)}/f・tan(2θ) …(7) 同様に、図3に示したように、感光体ドラム(被走査
面)と円筒鏡(走査光学系)の間に反射手段がある場合
を説明する。なお、図3では、後述する実施の形態の符
号を参考に付してある。
【0026】円筒鏡から被走査面までの距離をb、円筒
鏡から反射手段(平面鏡)までの距離をd,反射手段
(平面鏡)の傾き角をθとすると、走査線の位置nは、
次の(8)式で表すことができる。
【0027】n=(b−d)tan(2θ) …(8) これによって、反射手段の両端部の固定位置を光走査装
置の書き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射す
るところとした場合には、走査線の曲がり量b0は、次
の(9)式で表すことができる。
【0028】 b0=(b−d)tan(2θ) …(9) 従って、反射手段のねじり角に対する走査線曲がり量の
感度は、次の(10)式及び(11)式で表すことがで
きる。
【0029】走査光学系よりも偏向手段側の反射の場合 S=|{f・c−b・(c−f)/f} …(10) 走査光学系よりも被走査面側の反射手段の場合 S=|{b−d| …(11) 前記走査線湾曲を補正するための反射手段は、前記感度
が所定値を超えるように、構造を決定する性質を定める
ことができる。具体的には前記感度の所定値は、次式の
関係を満たすように定められ、構造を決定する性質は、
反射手段の厚さ、反射手段の短手方向の長さ、反射手段
をねじるときの反射手段両端の固定位置間の距離、及び
材質を含むことができる。
【0030】S>bmax/tan{36・Z・k・L/
(bb・G・π)} 但し、Z:反射手段の許容応力 G:反射手段の横弾性係数 L:反射手段をねじるときの反射手段両端の固定位置間
の距離 bb:反射手段の厚さ bmax:走査線湾曲補正の必要量の副走査方向の位置ず
れ量の最大値 h:反射手段の短手方向の長さ k:反射手段の短手方向の長さhと反射手段の厚さbb
から決まる係数 この感度Sの関係を導いた過程を説明する。
【0031】図4には反射手段を捩じることを説明する
ための説明図であり、bbはミラー厚さを、hはミラー
の短手方向長さ、Lはミラーを捩じるときのミラー両端
の固定位置間の距離である(図5(B)参照)。
【0032】ここで、走査線の曲がりを補正する必要量
の副走査方向の位置すれ量の最大値をbmaxとすると、
次の(12)式の関係にあるため、反射手段のねじり角
θ[rad]は、次の(13)式で表すことができる。
【0033】 bmax=S・tan(2・θ) …(12) θ=0.5・atan(bmax/S)・π/180 …(13) 一方、反射手段の厚さをbb[mm]、反射手段の短手
方向の長さをh[mm]、反射手段のねじりモーメント
をMt[kgf.mm]とすると、この場合に反射手段
にかかるねじり応力τ[kg/mm2]は、次の(1
4)式で表すことができる。
【0034】τ=Mt/(k1・bb2) …(14) 但し、1/(k1・h・bb2)は極断面係数[m
3]である。K1は反射手段のh,bbできまる係数
である。
【0035】また、反射手段のねじりモーメントMt
[kgf.mm]が作用している場合の反射手段のねじ
り角θは、次の(15)式で表すことができる。
【0036】 θ=Mt/(k2・h・bb3・G)・L/2 …(15) 但し、Gはミラーの横弾性係数[kg/mm2]、1/
(k2・h・bb3)はミラーの断面2次極モーメント
[mm4]でk2はミラーのh,bbできまる係数あ
る。
【0037】K1,k2の代表的な値を以下に記す。
【0038】
【表1】
【0039】上記の(14)式及び(15)式から、次
の(16)式を導くことができる。
【0040】 τ=k2/k1・bb・G・θ・2/L …(16) ここで、平面鏡等の反射手段の安全率は5をとるのが通
常であるので、反射手段の許容応力Zは、次の(17)
式を満たさなければならない。
【0041】 Z>5・k2/kl・bb・G・θ・2/L …(17) この(17)式に(13)式を代入すると、次の(1
8)式を得ることができる。
【0042】 Z>5・k2・k1・bb・G・L・π・180・atan-1(bmax/s) =(k2・bb・G・π)・atan-1(bmax/s)/(36・k1・L) …(18) ここで、k1,k2はどちらも反射手段のbb,hでき
まる係数なので、k1/k2=kとし、上記(18)式
を変形すると、次の(19)式を得ることができる。
【0043】 S>bmax/tan(36・Z・k・L/(bb・G・π)) …(19) これによって、(19)式を満たすように、反射手段の
b,h,L、及び反射手段の材料を決定すれば、反射手
段の破壊を防ぐことができる。
【0044】なお、本発明は組み合わせて使用すること
も可能である。すなわち、本発明の走査線湾曲補正方法
は、反射面を少なくとも1つ有しかつ入射された光束を
主走査方向に偏向させる偏向手段と、前記偏向手段によ
り偏向された光束を光スポットが走査されるように被走
査面上に集束させる走査光学系と、前記偏向手段と前記
被走査面との間に設けられた複数の反射手段と、を備え
た光走査装置において、走査線湾曲を補正する光走査装
置の走査線湾曲補正方法であって、被走査面上で生じる
走査線湾曲に関する感度を、前記複数の反射手段の各々
について求め、求めた感度が感度SがS>bmax/t
an{36・Z・k・L/(bb・G・π)}の関係を
満足しかつ最小感度の反射手段をねじって走査線の湾曲
補正を行うことができる。
【0045】これは、感度Sの値が小さいかまたはbma
xが非常に大きい場合には、 S>bmax/tan{36・Z・k・L/(bb・G
・π)} を満足する反射手段の厚さ、反射手段の短手方向の長
さ、反射手段の材質が存在しない場合がある。この場合
にはS>bmax/tan{36・Z・k・L/(bb
・G・π)}を満足しかつ感度Sの値が最小の反射手段
をねじって走査線の曲がりを補正することにより、反射
手段の破壊を防ぐとともに感度の低い反射手段をねじる
ことができ、温度変化、振動等による走査線曲がり補正
機構による走査線曲がり一を小さく抑えることができ
る。
【0046】上記走査線湾曲補正方法は、次の光走査装
置で実現可能である。すなわち、反射面を少なくとも1
つ有しかつ入射された光束を主走査方向に偏向させる偏
向手段と、前記偏向手段により偏向された光束を光スポ
ットが走査されるように被走査面上に集束させる走査光
学系と、前記偏向手段と前記被走査面との間に設けられ
た複数の反射手段と、を備えた光走査装置において、前
記複数の反射手段のうち、被走査面上で生じる走査線湾
曲に関する感度が最小の反射手段をねじって走査線の湾
曲が補正されるように構成する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、回
転多面鏡により偏向し、その偏向面に1つの円筒レンズ
により光束を主走査方向に沿う方向に細長い線像として
結像させる光走査装置に本発明を適用したものである。
【0048】〔第1実施の形態〕図1に示すように、本
第1実施の形態の光走査装置は、光束を偏向する偏向手
段としての回転多面鏡28と、回転多面鏡28によって
反射偏向された光束が照射される画像記録用の感光材料
が塗布された感光体ドラム30と、1または複数の光束
を出射するレーザ光源装置20とを含んで構成されてい
る。回転多面鏡28は正多角柱形状で構成され、その側
面部は各々偏向面28Aとして機能する複数の平面反射
鏡で形成されている。回転多面鏡28は、略鉛直方向の
回転軸Oを中心として図示しないモータ等の駆動手段に
よって所定の角速度で矢印P方向に回転され、光源から
の光束が等角速度で偏向走査されるように設置されてい
る。
【0049】なお、以下の説明では、回転多面鏡28に
よって反射偏向された光束の軌跡によって形成される面
を主走査面、この主走査面と感光体ドラム30とが交わ
って形成される方向を主走査方向、該主走査面に交差
(特に直交)する方向を副走査方向とする。
【0050】感光体ドラム30は、光束に感光する感光
材料が表面に塗布された細長い略円柱形状に形成されて
いる。感光体ドラム30は、回転多面鏡28により走査
される光束の主走査方向に沿う方向(図1の矢印Q方
向)に、感光体ドラム30の長手方向が略一致するよう
に配置されている。この感光体ドラム30は、回転軸を
中心として図示しない駆動手段によって予め定められた
一定の回転速度で矢印S方向に回転する構成とされてい
る。
【0051】レーザ光源装置20は、主走査方向に対応
する方向の拡がり角が副走査方向に対応する方向の広が
り角よりも大きい拡散光である発散光束を射出する半導
体レーザ14と、該半導体レーザ14から射出された光
束を整形するためのコリメータレンズ16と、ビ一ム成
形用の開口絞り18とから構成されている。半導体レー
ザ14から出力されたレーザ光である光束は、コリメー
タレンズ16を透過することにより略平行化され、略平
行化されたレーザ光は開口絞り18を通過する。開口絞
り18は、感光体ドラム30上(感光体ドラムの周面が
被走査面とされる)の光束の状態を規定するためのもの
である。なお、半導体レーザ14は、図示しない変調手
段により画像信号に応じてオン・オフ制御されるように
なっている。
【0052】開口絞り18の射出側には、球面レンズ2
1、及び単玉の円筒レンズ22が順に設けられている。
円筒レンズ22は、透過した光束を副走査方向にのみ収
束させるように設けられており、回転多面鏡28の偏向
面28Aまたはその近傍で線状に収束させることによ
り、光束を主走査方向に沿う方向に細長い線像として結
像させるためのレンズ系である。
【0053】レーザ光源装置20から放出される光束の
軸上でかつ、円筒レンズ22の出射側には光束を回転多
面鏡28へ向けて正面から入射させるための平面鏡24
が配置されている。
【0054】平面鏡24と回転多面鏡28との間には、
回転多面鏡28によって反射偏向された光束を感光体ド
ラム30に光スポットとして収束させることにより結像
させると共に、結像された光スポットが偏向走査によっ
て感光体ドラム30の表面で等速で移動させるためのf
θレンズ系26が配置されている。このfθレンズ系2
6は、本発明の走査光学系の一部を構成し、平面鏡24
によって回転多面鏡28に正面から入射された光束及び
回転多面鏡28によって反射偏向された光束が共に入射
されるように配置されている。
【0055】すなわち、回転多面鏡28による反射偏向
の前後2回、光束がこのfθレンズ系26を通過するよ
うになっており、本光学系は全体として、所謂正面入射
/ダブルパス光学系を形成している。なお、回転多面鏡
28への入射光と回転多面鏡28からの反射光とが重複
することを避けるために、回転多面鏡28への入射光の
方向は、回転多面鏡28の回転軸と直交する方向から副
走査方向へ傾斜した方向とされている。
【0056】fθレンズ系26と感光体ドラム30との
間には、平面鏡32を備えた変形装置34、平面鏡3
6、及び円筒鏡38が順に設けられている。従って、偏
向走査された光束は、fθレンズ系26を通過し、平面
鏡32、36で反射され、円筒鏡38で反射される。円
筒鏡38は、回転多面鏡28の面倒れによる光束の走査
方向(主走査方向)と直角な方向(副走査方向)におけ
る振れを補正するためのものである。なお、変形装置3
4は、平面鏡32にねじりを付加することによって走査
線の曲がりを補正するためのものである。
【0057】次に、変形装置34の具体的構成について
説明する。
【0058】図5に示すように、光走査装置で用いられ
る平面鏡32をMとして、これを保持する鏡保持フレー
ム40は、左右に延びる水平な底壁41、底壁41の後
端部に設けた後端側壁42、底壁41の左右左両端に設
けた左側壁43、右側壁44、および底壁41の前端に
設けた高さの低い前側壁45を有している。前記底壁4
1には、左右方向(Y軸方向)の中央部に孔41aが形
成されている。図5、図7において、左側壁43には平
面鏡Mの両端部を固定する鏡支持開口部46が形成され
ている。鏡支持開口部46には鏡上端位置決め部46a
および鏡後端位置決め部42bが形成されている。
【0059】図7(A)には板バネ47を取り付けた状
態を示し、図7(B)には板バネ47を取り外した状態
を示した。図7(B)において、鏡支持開口部46には
鏡上端位置決め部46aに対向する位置に固定ばね係上
部46cが設けられ、鏡側端位置決め部46bに対向す
る位置に固定ばね係上部46dが形成されている。図7
(B)に示す固定バネ係上部46c,46dには、図7
(C)に示す形状の板ばね47が装着されて、平面鏡M
を鏡上端位置決め部46aおよび鏡側端位置決め部46
bに押圧し、固定している。従って、平面鏡Mの長手方
向両端部にそれぞれ設けられた、鏡支持開口部46およ
び板ばね47により鏡固定装置(46+47)が構成さ
れている。
【0060】前記前側壁45には、左右方向の中央部で
かつ孔41aの上方部分に、カ受け台48が設けられて
いる。カ受け台48は、孔41aの左側部分において前
側壁45から上方に延びる立ち上がり部48aと(図6
参照)、立ち上がり部48aから水平に右方に延びる右
方突出部48bと、右方突出部材48bの右端から前方
に延びる前方突出部48cとを有している。また、図5
において、底壁41の左右方向の中央部下面には、孔4
1aの左側部分において下方に突出するガイドプレート
49が設けられている。ガイドプレート49には円弧状
のガイド溝49aが形成されている。孔41aを貫通し
て上下に延びる板状部材50(図5(B)、図5(C)
参照)が配置されている。
【0061】板状部材50には2個の被ガイドピン51
が固定されている。被ガイドピン51はガイド溝49a
にスライド可能に係合している。板状部材50の上面に
は鏡支持部52が一体的に形成されている。図5(C)
において、鏡支持部52は平面鏡Mの下面を支持する鏡
支持面53、平面鏡Mの前端当接壁54、鏡固定用ねじ
支持部55、および、ねじり力発生用ねじ支持部56に
より構成されている。鏡固定用ねじ支持部55には、図
示しないねじ孔により2個の鏡固定ねじ57が支持され
ている。前記2個の鏡固定ねじ57は、平面鏡Mの側端
面を図5(C)のx方向に押圧して、平面鏡Mの側端面
を側端当接壁54に当接させている。この構成により、
平面鏡Mは鏡支持部52に固定されている。円弧状のガ
イド溝49aは、その円弧の中心が鏡支持部52に固定
された平面鏡Mの反射面上の左右に延びる直線上に来る
ように形成されている。
【0062】また、ねじり力発生用ねじ支持部56に
は、図示しないねじ孔に螺合する1個のねじり力発生ね
じ58が支持されている。ねじり力発生用のねじ58の
下端は力受け台48の前方突出部48cの上面に当接し
ている。図5(B)において、ねじり力発生用ねじ支持
部56上面と前方突出部48cの下面は、板ばね59に
より常時接近する力を受けている。従って、ねじり力発
生用ねじ58を上下させることにより、力受け台48の
前方突出部48c上面に対して、ねじり力発生用ねじ支
持部56を下または上に移動させるように構成されてい
る。
【0063】図5(C)において、ねじり力発生用ねじ
58を上下させることにより、ねじり力発生用ねじ支持
部56を上下させると、ねじり力発生用ねじ支持部56
および板状部材50は、円弧状のガイド溝49aにガイ
ドされながらスライド移動する被ガイドピン51の移動
に伴って、回転する。そのとき、平面鏡Mはその固定さ
れた両端部に対してねじられる。従って、符号48〜5
9で示された要素により、平面鏡Mをねじって変形させ
るねじり付与装置として変形装置が構成されることにな
る。
【0064】図5(C)において、ねじり力発生用ねじ
58を上下させることにより、ねじり力発生用ねじ支持
部56を上下させると、ねじり力発生用ねじ支持部56
および板状部材50は、円弧状のガイド溝49aにガイ
ドされながらスライド移動する被ガイドピン51移動に
伴って、回転する。そのとき、平面鏡Mはその固定され
た両端部に対してねじられる。そして、ねじられた部分
(平面鏡Mの長手方向の中央部分)の反射面の向きが変
化する。
【0065】図8は、本実施の形態の光走査装置(図
1)の回転多面鏡28以降を副走査方向(図1の矢印b
方向)から見た横断面概略図である。本実施の形態では
平面鏡両端部の固定位置は光走査装置の書き込み開始位
置と書き込み終了位置の光束が平面鏡に到達する位置x
x,yyの副走査方向の延長上としている(図9参
照)。
【0066】ところで、本実施の形態では、平面鏡32
に変形装置34を配置し、走査線の曲がりを補正するよ
うしている。これは、平面鏡32をねじったほうが走査
線の曲がりの感度の低く、環境変化による影響度が低い
ためである。以下に詳細を説明する。
【0067】なお、本実施の形態では、円筒鏡38から
平面鏡32までの距離は185mm,平面鏡36までの
距離は80mmに設定している。また、円筒鏡38から
被走査面までの距離は130mmに設定し、円筒鏡38
の焦点距離は90.5mmに設定している。
【0068】図10は、本実施の形態の光走査装置にお
いて、回転多面鏡28以降で感光体ドラム30までの間
の光学素子である平面鏡、円筒鏡を一直線上にならべた
仮想図である。図10に示されるように、円筒鏡から平
面鏡までの距離をc、円筒鏡から被走査面までの距離を
b、円筒鏡の焦点距離をf、平面鏡のねじれ角をθとす
ると走査線の曲がりb0は、次のように表せる。
【0069】b0=[f・c-b・(c-f)]・f・tan(2θ) このため、平面鏡32を0.1°ねじったとすると走査
線の曲がりは、次のように、170μmとなる。
【0070】[90.5・185-130・(185-90.5)]・90.5・tan
(2・0.1)=170μm 一方、平面鏡36を0.1°ねじったとすると走査線の
曲がりは、次のように、330μmとなる。
【0071】[90.5・80-130・(80-90.5)]/90.5・tan(2
・0.1)=330μm ここで、平面鏡のねじりのための支点を15mmとする
とその支点位置が1μm変動したとすると走査線の曲が
りの変化量は、平面鏡32の場合、次のように、6.5
μmとなる。
【0072】[90.5・185-130・(185-90.5)]/90.5・tan
[2・atan(0.001/15)]=6.5μm 一方、平面鏡36の場合の走査線の曲がりの変化量は、
次のように、12.6μmとなる。
【0073】[90.5・80-130・(80-90.5)]/90.5・tan[2
・atan(0.001/15)1=12.6μm 上記結果は、温度上昇、振動等での支点位置の変動を0
とすれば問題はないが、支点位置変動0にすることは現
実問題として非常に困難である。この場合、支点の距離
を大きくすることによって、変動の大きさを小さくする
こともできるが装置の大型化にもつながり、極力ねじり
に対する走査線の曲がりの感度が低いものが望まれるの
である。
【0074】このため、本実施の形態の光走査装置で
は、回転偏向器側に一番近い平面鏡を補正対象のものに
設定している。このように、回転偏向器側に一番近い平
面鏡をねじることが、平面鏡のねじりに対する走査線の
曲がりの感度の低い平面鏡を選択することに相当する。
これによって、温度上昇、振動等での支点位置の変動の
影響を受けにくくして、走査線湾曲を補正することがで
きる。
【0075】〔第2実施の形態〕次に、本発明の第2実
施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、上
記実施の形態と略同様の構成のため、同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0076】図11は本実施の形態の光走査装置につい
て回転多面鏡以降の主要光学素子を横断面図で示したも
のある。図11に示すように、fθレンズ系26と感光
体ドラム30との間には、円筒鏡38、平面鏡36、及
び平面鏡32を備えた変形装置34が順に設けられてい
る。従って、偏向走査された光束は、fθレンズ系26
を通過し、円筒鏡38で反射された後に、平面鏡36で
反射され、変形された平面鏡32で反射される。すなわ
ち、本実施の形態について、上記第1実施の形態と異な
るのは円筒鏡38以降に複数の平面鏡36,32を設け
て、円筒鏡38以降に設けられた平面鏡32を変形装置
34が変形させる点である。
【0077】なお、本実施の形態では、被走査面から円
筒鏡までの距離は130mm、円筒鏡38から平面鏡3
6,32までの距離は各々40mm,80mmに設定し
た。また、平面鏡の両端部の固定位置は光走査装置の書
き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射鏡に到達
する位置の副走査方向の延長上としている。
【0078】図3は、本実施の形態の光走査装置におい
て、回転多面鏡28以降で感光体ドラム30までの間の
光学素子である円筒鏡及び平面鏡を一直線上にならべた
仮想図である。図3に示されるように、円筒鏡38から
被走査面までの距離をb、円筒鏡から平面鏡までの距離
をd,ねじれ角をθとすると走査線の曲がりb0は次式
で表すことができる。
【0079】b0=(b−d)・tan(2θ) ここで、第1実施の形態と同様に、平面鏡のねじりのた
めの支点を15mmとして、その支点位置が1μm変動
したとすると、走査線の曲がりの変化量は、平面鏡32
の場合、次のように、6.7μmとなる。
【0080】 (130-80)・tan(2・atan(0.001/15))=6.7μm 一方、平面鏡36の場合の走査線の曲がりの変化量は、
次のように、12.0μmとなる。
【0081】 (130-40)・tan(2・atan(0.001/15))=12.0μm 従って、平面鏡32が平面鏡36に比べて、ねじりに対
する走査線の曲がりの感度が低いことになる。すなわち
被走査面に近い側の平面鏡32のねじりに対する走査線
の曲がりの感度が低いので、本実施の形態では被走査面
に近い側の平面鏡により走査線の曲がりを補正してい
る。これによって、温度上昇、振動等での支点位置の変
動の影響を受けにくくして、走査線湾曲を補正すること
ができる。
【0082】〔第3実施の形態〕次に、本発明の第3実
施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、上
記実施の形態と略同様の構成のため、同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。
【0083】図12は本実施の形態の光走査装置につい
て回転多面鏡以降の主要光学素子を横断面図で示したも
のある。図12に示すように、fθレンズ系26と感光
体ドラム30との間には、平面鏡32を備えた変形装置
34、円筒鏡38、及び平面鏡36が順に設けられてい
る。従って、偏向走査された光束は、fθレンズ系26
を通過し、変形された平面鏡32で反射され、円筒鏡3
8で反射された後に、平面鏡36で反射される。すなわ
ち、本実施の形態について、上記第1実施の形態と異な
るのは、円筒鏡38以前に平面鏡32を設け、円筒鏡3
8以降に平面鏡36を設けて、円筒鏡38以前に設けら
れた平面鏡32を変形装置34が変形させる点である。
【0084】なお、本実施の形態では、被走査面から円
筒鏡までの距離は130mm、円筒鏡38から平面鏡3
2,36までの距離は各々185mm,40mmに設定
した。また、円筒鏡38の焦点距離は90.5mm設定
した。また、平面鏡の両端部の固定位置は光走査装置の
書き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射鏡に到
達する位置の副走査方向の延長上としている。
【0085】本実施の形態の光走査装置において、円筒
鏡38から被走査面までの距離をb、円筒鏡から平面鏡
までの距離をd(図10)とし,ねじれ角をθとする
と、走査線の曲がりb0は次式で表すことができる。
【0086】b0=[f・c-b・(c-f)]・f・tan(2θ) また、円筒鏡38より後に平面鏡がある場合、円筒鏡3
8から被走査面までの距離をb、円筒鏡から平面鏡まで
の距離をd、ねじれ角をθとすると走査線の曲がりb0
は次式で表すことができる。
【0087】b0=(b−d)tan(2θ) ここで、第1実施の形態と同様に、平面鏡のねじりのた
めの支点を15mmとして、その支点位置が1μm変動
したとすると、走査線の曲がりの変化量は、平面鏡32
の場合、次のように、6.5μmとなる。 [90.5・185-130・(185-90.5)]/90.5・tan[2・atan(0.0
01/15)]=6.5μm 一方、平面鏡36の場合の走査線の曲がりの変化量は、
次のように、12.0μmとなる。
【0088】 (130-40)・tan(2・atan(0.001/15))=12.0μm 従って、平面鏡32が平面鏡36に比べて、ねじりに対
する走査線の曲がりの感度が低いことになる。すなわち
被走査面に近い側の平面鏡32のねじりに対する走査線
の曲がりの感度が低いので、本実施の形態では被走査面
に近い側の平面鏡により走査線の曲がりを補正してい
る。これによって、温度上昇、振動等での支点位置の変
動の影響を受けにくくして、走査線湾曲を補正すること
ができる。
【0089】いいかえれば、本実施の形態では、円筒鏡
よりも回転多面鏡側に平面鏡がある場合には、感度Sを S=|{f・c−b・(c−f)}/f| で求め、円筒鏡よりも被走査面側に平面鏡がある場合に
は、感度Sを S=|b−d| で求めて、感度Sの値の一番小さい値をになる平面鏡を
ねじって走査線の曲がりを補正するのである。
【0090】〔第4実施の形態〕次に、本発明の第4実
施の形態を説明する。なお、本実施の形態は、上記実施
の形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0091】本実施の形態は、図12に示す光走査装置
と同様の構成である。すなわち、円筒鏡以前に平面鏡3
2を設け、円筒鏡38以後に反射鏡36を設けて、平面
鏡32を変形装置で変形させるものである。
【0092】本実施の形態の光走査装置において、円筒
鏡38から被走査面までの距離をb、円筒鏡から平面鏡
までの距離をd(図10)とし,ねじれ角をθとする
と、走査線の曲がりb0は次式で表すことができる。
【0093】b0=[f・c-b・(c-f)]・f・tan(2θ) また、円筒鏡38より後に平面鏡がある場合、円筒鏡3
8から被走査面までの距離をb、円筒鏡から平面鏡まで
の距離をd、ねじれ角をθとすると走査線の曲がりb0
は次式で表すことができる。
【0094】b0=(b−d)tan(2θ) ここで、第1実施の形態と同様に、平面鏡のねじりのた
めの支点を15mmとして、その支点位置が1μm変動
したとすると、走査線の曲がりの変化量は、平面鏡32
の場合、次のように、6.5μmとなる。 [90.5・185-130・(185-90.5)]/90.5・tan[2・atan(0.0
01/15)]=6.5μm 一方、平面鏡36の場合の走査線の曲がりの変化量は、
次のように、12.0μmとなる。
【0095】 (130-40)・tan(2・atan(0.001/15))=12.0μm 従って、平面鏡32が平面鏡36に比べて、ねじりに対
する走査線の曲がりの感度が低いことになる。すなわち
被走査面に近い側の平面鏡32のねじりに対する走査線
の曲がりの感度が低いので、本実施の形態では被走査面
に近い側の平面鏡により走査線の曲がりを補正してい
る。これによって、温度上昇、振動等での支点位置の変
動の影響を受けにくくして、走査線湾曲を補正すること
ができる。
【0096】なお、本実施の形態では、被走査面から円
筒鏡までの距離は130mm、円筒鏡38から平面鏡3
2,36までの距離は各々135mm,40mmに設定
した。また、円筒鏡38の焦点距離は90.5mm設定
した。また、平面鏡の両端部の固定位置は、光走査装置
の書き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射鏡に
到達する位置の副走査方向の延長上とし、両端部固定位
置の距離を152mmに設定している。
【0097】S=(b・(c−f)−f・c)/f=4
9.254である。
【0098】ミラー両端部の固定位置は光走査装置の書
き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射ミラーに
当たる位置の副走査方向の延長上としているのでミラー
両端の固定位置間の距離Lは150mmである。
【0099】ここで、bmaxを0.1mmとし、平面鏡
の材質をガラスとするとG=3・103[kg/m
2]、Z=3.6kg/mm2になる。そこで、 S>bmax/tan(0.2・Z・k1/k2/b/G
・L・180/π) を満たすためには、 Z>k2・k1・(bb・G・π)/(36・L)・atan-1(bmax/s) 3.6>k2/k1・(bb・3・103・π)・(36・152)・atan-1(0.1・49.25
4)=k2/k1・bb・0.2 k2/k1・bb<18 になるように、平面鏡の厚さと平面鏡短手方向の長さを
決めればよい。ここで、平面鏡の厚さを5mm、平面鏡
短手方向を10mmとすると、k1=0.246,k2
=0.229となり、k2/k1・bb=4.65<1
8であるため、0.1mm走査線の曲がりを変化させて
もミラーは破壊することがない。
【0100】〔第5実施の形態〕次に、第5実施の形態
を説明する。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と
略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0101】図13は本実施の形態の光走査装置につい
て回転多面鏡以降の主要光学素子を横断面図で示したも
のある。図13に示すように、fθレンズ系26の間に
は、平面鏡31が設けられている。図13では、fθレ
ンズ系26は、第1レンズ26A及び第2レンズ26B
から構成され、第1レンズ26A及び第2レンズ26B
の間に平面化が見31を設けて、光路を偏向している。
また、fθレンズ系26と感光体ドラム30との間に
は、平面鏡32を備えた変形装置34、円筒鏡38、及
び平面鏡36が順に設けられている。従って、偏向走査
された光束は、fθレンズ系26を通過し、変形された
平面鏡32で反射され、円筒鏡38で反射された後に、
平面鏡36で反射される。
【0102】なお、本実施の形態では、被走査面から円
筒鏡までの距離は130mmに設定している。また、円
筒鏡38から平面鏡31までの距離は260mm、円筒
鏡38から平面鏡32までの距離は185mm、円筒鏡
38から平面鏡36までの距離は40mmに設定してい
る。また、円筒鏡38の焦点距離は90.5mmに設定
した。また、平面鏡の両端部の固定位置は光走査装置の
書き込み開始位置と書き込み終了位置の光が反射鏡に到
達する位置の副走査方向の延長上とし、両端部固定位置
の距離を152mmとしてある。
【0103】本実施の形態ではSの値は平面鏡31が小
さい。しかしながら、この平面鏡31に変形装置34を
設けると、 s>bmax/tan(0.2・Z・k1/k2/b/G・L・1
80/π)を満足する最適な平面鏡の厚さ、平面鏡短手方
向の長さ、平面鏡の材質が存在しない。
【0104】具体的な数値では、 s=[90.5・260-130・(260-90.5)]/90.5=16.5 となる。ここで、bmaxを0.1mmとし、平面鏡の材
質をガラスとすると、G=3・103[kg/mm2]、
Z=3.6kg/mm2である。そこで、 S>bmax/tan(0.2・Z・k1/k2/b/G
・L・180/π) を満たすためには、 Z>k2・k1・(bb・G・π)/(36・L)・atan-1(bmax/s) であり、両端部固定位置の距離を45mmとすると、 3.7>k2/k1・(bb・3・103・π)・(36・45)・atan-1(0.1・16.5)=k
2/k1・bb・1.94 k2/k1・bb<1.9 になるよう平面鏡の厚さと平面鏡短手方向の長さを決め
ればよい。ここで、平面鏡の厚さを5mm、平面鏡短手
方向を10mmとするとk1=0.246,k2=0.
229となり、k2/k・b=4.65>1.9である
ため、0.1mmの走査線の曲がりを補正することがで
きず平面鏡が破壊する可能性が生ずる。
【0105】また、平面鏡の厚さを1.5mm、平面鏡
短手方向長さを7.5mmとするとk1=0.291,
k2=0.291となりk2/k1・bb=1.5<
1.9となるが、1.5mmの厚さの平面鏡を精度よく
制作することは非常に困難であり、かつ振動でゆれやす
くこれも採用できないこととなる。
【0106】よってこの場合には平面鏡32に変形装置
34をとりつけることがミラーの破壊をおこさずにすみ
かつ極力感度の低い平面鏡をねじって走査線曲がりを補
正するのである。なお、平面鏡31、36の配置は第3
実施の形態と同様であるのでここでは省略する。
【0107】上記実施の形態においては平面鏡両端部の
固定位置が光走査装置の書き込み開始位置と書き込み終
了位置の光が反射するところとしたため走査線の曲がり
を補正する必要量の走査線曲がりの最大値b0maxが走
査線の曲がりを補正する必要量の副走査方向の位置すれ
量の最大値bmaxとなったが、ミラー両端部の固定位置
が光走査装置の書き込み開始位置と書き込み終了位置の
光が反射するところとは異なる場合には以下の考えで行
えばよい。すなわち、走査中央の光のあたる位置のミラ
ーのねじり角をθc,光走査装置の書き込み開始位置と
書き込み終了位置の光が反射するところのミラーのねじ
り角をθsとすると感光体上の走査中央位置の副走査方
向ずれは、 nc={f・c−b・(c−f)}/f・tan(2・
θc) で表すことができる。感光体上の書き込み開始位置と書
き込み終了位置の副走査方向ずれnsは、 ns={f・c−b・(c−f)1/f・tan(2・
θs) で表されるため、走査線の曲がり量b0は b0=nc-ns=f・c-b・(c-f)]/f・tan(2・θc)-tan(2θs)] で表すことができる。
【0108】これによって走査線の曲がりを補正する必
要量の走査線の曲がりの最大値b0は、 b0max=ncmax-nsmax=f・c-b・(c-f)]/f・[tan(2・θc
max)-tan(2θsmax)] で表すことができる。
【0109】これによってミラー両端部の固定位置が光
走査装置の書き込み開始位置と書き込み終了位置の光が
反射するところとは異なる場合には走査線の曲がりを補
正する必要量の副走査方向の位置すれ量の最大値bmax
は上記ncmaxと考えればよい。
【0110】〔変形例〕上記実施の形態においては副走
査方向に集束させるため走査光学系として円筒鏡を用い
た場合を説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、円筒レンズ、卜ーリックレンズ等、副走査方向
にパワーをもつ光学素子を用いても良い。詳細には、図
14に光走査装置について回転多面鏡以降の主要光学素
子を横断面図で示しように、回転多面鏡以降には、平面
鏡M1、副走査方向にパワーを有する光学素子LEN
S、平面鏡M2、及び感光体ドラム30が順に設けられ
ている。この光学素子LENSの主点位置を基準とし
て、光学素子LENSの前側主点から回転多面鏡28ま
での距離をa、光学素子LENSの前側主点から平面鏡
M1までの距離をc、光学素子LENSの後側主点から
被走査面までの距離をb、光学素子LENSの後側主点
から平面鏡M2までの距離をdとして、上記と同様にし
て各データを算出すればよい。
【0111】また、上記実施の形態では走査光学系が1
個の場合を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、複数であってもよい。複数の場合には、図1
5に示したように複数のレンズを1個のレンズとみなし
た場合の合成焦点距離,前側主点、後側主点をもとに考
えればよい。詳細には、図15に光走査装置について回
転多面鏡以降の主要光学素子を横断面図で示しように、
回転多面鏡以降には、平面鏡M、光学素子LENS1、
光学素子LENS2、及び感光体ドラム30が順に設け
られた場合を想定すると、これらの光学素子LENS1
及び光学素子LENS2を1つのレンズとみなして考え
る。この合成光学素子LENSの主点位置を基準とし
て、合成光学素子LENSの前側主点から平面鏡Mまで
の距離をc、合成光学素子LENSの後側主点から被走
査面までの距離をbとして、上記と同様にして各データ
を算出すればよい。
【0112】また、複数のレンズの間にミラーがある場
合には図16に示されるようにミラー以降のレンズの焦
点距離、前側主点、後側主点をもとに考えればよい。詳
細には、図16に光走査装置について回転多面鏡28以
降の主要光学素子を横断面図で示しように、回転多面鏡
28以降には、平面鏡M1、副走査方向にパワーを有す
る第1光学素子LENS1、平面鏡M2、副走査方向に
パワーを有する第2光学素子LENS2、及び感光体ド
ラム30が順に設けられた場合を想定する。この場合、
第2光学素子LENS2の主点位置を基準として、第2
光学素子LENS2の前側主点から平面鏡M2までの距
離をc、第2光学素子LENS2の後側主点から被走査
面までの距離をb、上記と同様にして各データを算出す
ればよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、感
度が最小の反射手段をねじって走査線の湾曲補正を行う
ので、温度変化や振動等に対する変動を抑制できる、と
いう効果がある。
【0114】また、反射手段の構造や材質等を考慮して
感度を求めているので、反射手段をねじりすぎ等による
反射手段の破壊を防止することができる、という効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態にかかる光走査装置
を示す概略図である。
【図2】 走査線の曲がり量の計算式の説明図である。
【図3】 走査線の曲がり量の計算式を説明図である。
【図4】 反射手段の概略を示す線図である。
【図5】 走査線の曲がりを補正する変形装置を説明す
る説明図である。
【図6】 変形装置の一部を示す斜視図である。
【図7】 走査線の曲がりを補正する変形装置を説明す
る説明図である。
【図8】 第1実施の形態の光走査装置の横断面図であ
る。
【図9】 平面鏡で走査開始位置と走査終了位置の光の
位置をおらわす線図である。
【図10】 円筒鏡を用いた場合の走査線の曲がり量を
説明するための平面鏡および円筒鏡の配置を説明する説
明図である。
【図11】 本発明の第2実施の形態にかかる光走査装
置の横断面図である。
【図12】 本発明の第3実施の形態にかかる光走査装
置の横断面図である。
【図13】 本発明の第5実施の形態にかかる光走査装
置を示す概略図である。
【図14】 円筒鏡のかわりに円筒レンズを用いた場合
の走査線の曲がり量の計算法を説明するための平面鏡お
よび円筒レンズの配置を説明する説明図である。
【図15】 副走査方向にパワーをもつ複数のレンズを
用いた場合の走査線の曲がり量の計算法を説明するため
の平面鏡および円筒鏡の配置の説明図である。
【図16】 副走査方向にパワーをもつ複数のレンズが
あり複数のレンズの間に平面鏡がある場合の走査線の曲
がり量の計算法を説明するための平面鏡および円筒鏡の
配置の説明図である。
【図17】 従来の光走査装置概略図である。
【図18】 走査線の曲がりの説明図である。
【図19】 従来の走査線の曲がりを補正する方法の概
略図(ミラーを湾曲させる方法)である。
【図20】 従来の走査線の曲がりを補正する方法の概
略図(ミラーをねじる方法)である。
【符号の説明】
14 半導体レーザ 16 コリメータレンズ 18 開口絞り 21 球面レンズ 22 円筒レンズ 24 平面鏡 26 fθレンズ系 28 回転多面鏡 30 感光体ドラム 32 平面鏡 34 変形装置 36 平面鏡 38 円筒鏡

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射面を少なくとも1つ有しかつ入射さ
    れた光束を主走査方向に偏向させる偏向手段と、前記偏
    向手段により偏向された光束を光スポットが走査される
    ように被走査面上に集束させる走査光学系と、前記偏向
    手段と前記被走査面との間に設けられた複数の反射手段
    と、を備えた光走査装置において、走査線湾曲を補正す
    る光走査装置の走査線湾曲補正方法であって、 被走査面上で生じる走査線湾曲に関する感度を、前記複
    数の反射手段の各々について求め、求めた感度が最小の
    反射手段をねじって走査線の湾曲補正を行うことを特徴
    とする走査線湾曲補正方法。
  2. 【請求項2】 前記感度は、以下の式により求めること
    を特徴とする請求項1に記載の走査線湾曲補正方法。前
    記走査光学系よりも偏向手段側の反射手段の感度S S=|{f・c−b・(c−f)}/f| 前記走査光学系よりも被走査面側の反射手段の感度S S=|b−d| 但し、b:走査光学系の後側主点位置から被走査面まで
    の距離 c:反射手段から走査光学系の後側主点位置までの距離 d:走査光学系の後側主点位置から反射手段までの距離 f:走査光学系の副走査方向焦点距離
  3. 【請求項3】 前記走査線湾曲を補正するための反射手
    段は、前記感度が所定値を超えるように、構造を決定す
    る性質を定めることを特徴とする請求項1または2に記
    載の走査線湾曲補正方法。
  4. 【請求項4】 前記感度の所定値は、次式の関係を満た
    すように定められ、構造を決定する性質は、反射手段の
    厚さ、反射手段の短手方向の長さ、反射手段をねじると
    きの反射手段両端の固定位置間の距離、及び材質を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の走査線湾曲補正方
    法。 S>bmax/tan{36・Z・k・L/(bb・G・
    π)} 但し、Z:反射手段の許容応力 G:反射手段の横弾性係数 L:反射手段をねじるときの反射手段両端の固定位置間
    の距離 bb:反射手段の厚さ bmax:走査線湾曲補正の必要量の副走査方向の位置ず
    れ量の最大値 h:反射手段の短手方向の長さ k:反射手段の短手方向の長さhと反射手段の厚さbb
    から決まる係数
  5. 【請求項5】 反射面を少なくとも1つ有しかつ入射さ
    れた光束を主走査方向に偏向させる偏向手段と、前記偏
    向手段により偏向された光束を光スポットが走査される
    ように被走査面上に集束させる走査光学系と、前記偏向
    手段と前記被走査面との間に設けられた複数の反射手段
    と、を備えた光走査装置において、 前記複数の反射手段のうち、被走査面上で生じる走査線
    湾曲に関する感度が最小の反射手段をねじって走査線の
    湾曲が補正されるように構成したことを特徴とする光走
    査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6856336B2 (en) 2001-11-22 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Color image forming apparatus with color registration detector
US7227563B2 (en) 2002-03-11 2007-06-05 Canon Kabushiki Kaisha Image writing apparatus and color image forming apparatus
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