JP2000257912A - 吸着体及び空気調和装置 - Google Patents

吸着体及び空気調和装置

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JP2000257912A
JP2000257912A JP11057868A JP5786899A JP2000257912A JP 2000257912 A JP2000257912 A JP 2000257912A JP 11057868 A JP11057868 A JP 11057868A JP 5786899 A JP5786899 A JP 5786899A JP 2000257912 A JP2000257912 A JP 2000257912A
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adsorbent
dehumidifying
pore diameter
solid
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Yuji Watabe
裕司 渡部
Kazuo Yonemoto
和生 米本
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Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • F24F2203/1084Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体吸着剤によって空気を除湿または加湿す
る装置において、吸着剤内部の空気条件の変化に対応し
た除湿または加湿を行う。 【解決手段】 除湿対象空気(15)と加湿対象空気(16)と
が互いに逆方向に流通するように、除湿通路(12)と加湿
通路(14)とを形成する。回転式の吸着ロータ(20)を、除
湿通路(12)と加湿通路(14)とを跨ぐように配設する。吸
着ロータ(20)は、空気の流通方向に沿って細孔径が徐々
に変化するように、細孔径の異なる第1〜第3固体吸着
剤(21),(22),(23)が積層されて構成されている。除湿対
象空気(15)は、細孔径の大きな第1固体吸着剤(21)から
流入し、細孔径の小さな第3固体吸着剤(23)から流出す
る。加湿対象空気(16)は、細孔径の小さな第3固体吸着
剤(23)から流入し、細孔径の大きな第1固体吸着剤(21)
から流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着体及び空気調
和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平8−12182
6号公報に開示されているように、空気中の水分を固体
吸着剤を用いて除湿する装置が知られている。固体吸着
剤は、吸着剤内部の細孔内に空気中の水分を吸着するこ
とにより、除湿作用を行う。しかし、吸着剤内部の含有
水分量が多くなると吸着力が低下し、吸着可能な水分量
が低下する。そのため、固体吸着剤を用いて継続的に除
湿を行うためには、吸着剤内部の水分を脱離させる再生
動作を行う必要がある。
【0003】水分の吸着と脱離とを時間的に交互に切り
換えて行ういわゆるバッチ式の除湿装置も知られている
が、一般的に、固体吸着剤を用いた除湿装置では、固体
吸着剤の吸着部と脱離部とを交互に入れ替えるように、
固体吸着剤を回転させる形態が採用されている。この種
の除湿装置は、例えば図4に示すように、回転する円板
形の固体吸着剤(100)を隔壁(103)で仕切られた第1及び
第2の通路(101),(102)に跨って配設し、第1通路(101)
に位置する部分を除湿部(101A)とする一方、第2通路(1
02)に位置する部分を放湿部(102A)とすることにより、
除湿動作と再生動作とを同時に行うように構成されてい
る。すなわち、第1の通路(101)から除湿対象空気を導
入して空気中の水分を吸着すると共に、第2の通路(10
2)から高温空気を導入して固体吸着剤に含まれる水分を
脱離することにより、除湿動作と再生動作とを連続的に
行うこととしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の除
湿装置では、除湿動作を連続的に行うことができるもの
の、固体吸着剤自体の構成には何ら工夫が施されていな
かったため、その除湿効率が必ずしも高いものとは言い
難かった。
【0005】具体的には、固体吸着剤による除湿は、空
気中の水分をその細孔内で凝縮させる毛管凝縮によって
なされるが、その除湿性能は空気の相対湿度と毛管凝縮
に必要な相対湿度(以下、毛管凝縮相対湿度という)と
の間の湿度差に依存する。つまり、空気相対湿度と毛管
凝縮相対湿度との間の湿度差が大きいほど除湿量は多
く、逆に、それらの湿度差が小さいほど除湿量は少なく
なる。
【0006】そして、固体吸着剤の毛管凝縮相対湿度
は、固体吸着剤の細孔径の大きさに依存する。つまり、
固体吸着剤の細孔径が小さいほど毛管凝縮相対湿度は小
さく、細孔径が大きいほど毛管凝縮相対湿度は大きい。
従って、固体吸着剤の除湿性能を向上する観点からは、
その細孔径は小さい方が好ましい。
【0007】しかし、その除湿に用いた吸着剤を再生
(脱離)させる場合は、固体吸着剤の再生性能を向上さ
せる観点からは、固体吸着剤の細孔径は大きい方が毛管
凝縮相対湿度が大きくなり好ましい。
【0008】そこで、従来は、固体吸着剤自体の除湿性
能と再生(脱離)性能のバランスを図りながら、固体吸
着剤の細孔径を一定値にしていた。しかし、このように
設定された固体吸着剤では、図5に示すように、毛管凝
縮相対湿度は一定であるのに対し、空気相対湿度は除湿
と共に低下するため、上流側においては空気相対湿度と
毛管凝縮相対湿度との湿度差ΔHを確保することができ
るものの、下流側においては十分な湿度差を確保するこ
とができなかった。そのため、下流側に向かうにつれて
除湿性能が低下していた。特に、空気相対湿度が毛管凝
縮相対湿度以下になると(図5の点Aの下流側)、もは
や除湿を行うことができなかった。そのため、毛管凝縮
相対湿度を低下させるために固体吸着剤の細孔径を小さ
くしなければならず、その結果、送風機の効率を著しく
低下させる場合もあった。
【0009】このような不都合は、固体吸着部の再生動
作においても同様であり、従来の固体吸着剤では、除湿
効率だけでなく再生効率も十分大きなものとは言い難か
った。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、固体吸着剤の構成を
工夫することにより、その吸着及び脱離性能を向上させ
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、空気流の流通方向に沿って細孔径が変化
するように吸着体を構成することとした。
【0012】具体的には、本発明に係る吸着体は、空気
の除湿または加湿を行う吸着体であって、空気の流通方
向に沿って細孔径が変化するように細孔が形成されてい
ることとしたものである。
【0013】吸着体を通過する空気は、その相対湿度が
吸着体の毛管凝縮相対湿度(空気中の水分が吸着体の細
孔内で凝縮するために必要な相対湿度)を上回っている
ときには除湿され、逆に、その相対湿度が毛管凝縮相対
湿度を下回っているときには加湿される。上記事項によ
り、吸着体を通過する空気は、流通方向に沿って除湿ま
たは加湿されて湿度が徐々に変化するが、吸着体の細孔
径が空気流の流通方向に沿って徐々に変化するため、空
気相対湿度の変化に応じて、吸着体の毛管凝縮相対湿度
も流通方向に沿って徐々に変化することになる。そのた
め、空気流の下流側においても、空気相対湿度と毛管凝
縮相対湿度との間の湿度差が十分に確保され、除湿また
は加湿が良好に行われる。
【0014】上記吸着体は、細孔径の異なる複数の固体
吸着剤(21,22,23)が空気流の流通方向に沿って細孔径が
変化するように積層されて構成されていてもよい。
【0015】上記事項により、細孔径の異なる複数の固
体吸着剤を接合することにより、空気流の流通方向に沿
って細孔径が変化する構成が容易に得られることにな
る。
【0016】上記複数の固体吸着剤(21,22,23)は、空気
を除湿するための除湿通路(12)に設けられ、空気流の下
流側に向かって細孔径が小さくなるように積層されてい
てもよい。
【0017】上記事項により、空気流は固体吸着剤によ
って除湿されながら当該固体吸着剤を通過するため、下
流側に向かうにしたがって湿度は低下する。しかし、固
体吸着剤の細孔径は空気流の下流側に向かって小さくな
るので、毛管凝縮相対湿度も空気流の下流側に向かうに
したがって小さくなる。そのため、空気の相対湿度が低
下するにもかかわらず、空気相対湿度と毛管凝縮相対湿
度との間の湿度差は十分に確保される。そのため、空気
流の上流側部分においては、固体吸着剤の細孔径が比較
的大きいことにより圧力損失の低下が図られる一方、下
流側部分においては、空気相対湿度が比較的小さいにも
かかわらず十分な除湿機能が発揮されることになる。
【0018】一方、上記複数の固体吸着剤(21,22,23)
は、該固体吸着剤(21,22,23)に吸着された水分によって
空気を加湿するように空気を加湿するための加湿通路(1
4)に設けられ、空気流の下流側に向かって細孔径が大き
くなるように積層されていてもよい。
【0019】上記事項により、空気流は固体吸着剤によ
って加湿されながら当該固体吸着剤を通過し、下流側に
向かうにしたがって温度が低下すると共に湿度が上昇す
る。しかし、固体吸着剤の細孔径は空気流の下流側に向
かって大きくなるので、毛管凝縮相対湿度も空気流の下
流側に向かうにしたがって大きくなる。そのため、下流
側においても毛管凝縮相対湿度と空気相対湿度との間の
湿度差が十分に確保され、良好な加湿動作が行われるこ
とになる。
【0020】上記固体吸着剤(21,22,23)は、珪素酸化物
を主成分とした吸着材で構成されていてもよい。
【0021】上記事項により、珪素酸化物は水の吸着性
に優れているので、優れた性能を発揮することになる。
【0022】また、上記固体吸着剤(21,22,23)は、キセ
ロゲルで構成されていてもよい。
【0023】上記事項により、キセルゲルは細孔径の調
整が容易であることから、固体吸着剤の細孔径を広い範
囲で調整することができ、目的に応じた固体吸着剤の設
計が容易になる。
【0024】本発明に係る空気調和装置は、一方向に沿
って細孔径が大きくなる調湿用の固体吸着剤(21,22,23)
と、除湿対象空気(15)を該固体吸着剤(21,22,23)の細孔
径の大きい側(21)から流入させて細孔径の小さい側(23)
から流出させる一方、加湿対象空気(16)を該固体吸着剤
(21,22,23)の細孔径の小さい側(23)から流入させて細孔
径の大きい側(21)から流出させる空気流通手段とを備え
ていることとしたものである。
【0025】上記事項により、除湿対象空気(15)は、固
体吸着剤によって除湿されながら当該固体吸着剤を通過
するが、固体吸着剤の細孔径の大きい側(21)から小さい
側(23)に向かって流れるため、毛管凝縮相対湿度は下流
側に向かうにしたがって小さくなり、除湿対象空気(15)
の相対湿度と毛管凝縮相対湿度との間の湿度差は、常に
十分に確保される。そのため、良好な除湿動作が行われ
る。一方、加湿対象空気(16)は、除湿動作によって水分
を吸着した上記固体吸着剤を細孔径の小さい側(23)から
大きい側(21)へ通過するので、毛管凝縮相対湿度と加湿
対象空気(16)の相対湿度との間の湿度差が常に確保され
ることになり、良好な加湿動作が行われる。従って、同
一の固体吸着剤によって除湿動作及び加湿動作が良好に
行われることになる。
【0026】上記空気流通手段は、除湿対象空気(15)を
流通させる除湿通路(12)と、加湿対象空気(16)を該除湿
通路(12)の除湿対象空気(15)と逆方向に流通させる加湿
通路(14)とを備え、固体吸着剤(21,22,23)は、上記除湿
通路(12)中に位置する除湿部(12A)と上記加湿通路(14)
中に位置する加湿部(14A)とが形成されるように、該除
湿通路(12)と該加湿通路(14)とに跨って配設され、上記
空気流通手段は、上記固体吸着剤(21,22,23)の除湿部(1
2A)と加湿部(14A)とが連続的に入れ替わるように、該固
体吸着剤(21,22,23)を回転させる駆動手段(24,25)を更
に備えていてもよい。
【0027】上記事項により、駆動手段(24,25)によっ
て固体吸着剤(21,22,23)が回転し、除湿部(12A)と加湿
部(14A)とが連続的に入れ替わる。これにより、固体吸
着剤(21,22,23)の任意の領域は、除湿部(12A)において
空気中の水分を吸着し、その後加湿部(14A)に移動して
空気を加湿し、再び除湿部(12A)に移動して上記動作を
繰り返すことになる。そのため、固体吸着剤(21,22,23)
の全体では、除湿及び加湿動作が連続的に行われる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】本実施形態に係る空気調和装置(1)は、室
内空気の除湿または加湿を行うものである。図1に示す
ように、空気調和装置(1)には、室内空気を導入する主
空気通路(10)と、主空気通路(10)から分岐した第1空気
通路(11)及び除湿通路(12)と、第1空気通路(11)から分
岐した第2空気通路(13)及び加湿通路(14)とが形成され
ている。第1空気通路(11)には、室内空気を加熱するた
めの熱交換器(2)が設けられている。第2空気通路(13)
には、熱交換器(2)で加熱された空気を室内に供給する
ための第1送風機(3)が設けられている。除湿通路(12)
及び加湿通路(14)には、当該両通路(12),(14)を跨ぐよ
うにして回転式の吸着ロータ(20)が配設されている。加
湿通路(14)には、吸着ロータ(20)によって加湿された空
気を室内に供給する第2送風機(4)が設けられている。
除湿通路(12)には、吸着ロータ(20)によって水分を吸収
された空気を室外に放出する第3送風機(5)が設けられ
ている。
【0030】ところで、固体吸着剤の細孔径と除湿及び
加湿特性との間には、一定の関係が見られる。ここで、
毛管凝縮相対湿度と細孔径と凝縮温度との関係の一例
を、表1及び表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1は、相対湿度が30%の場合における
細孔径(nm)と凝縮温度(℃)との関係を示す。表2
は、相対湿度が50%の場合における細孔径(nm)と
凝縮温度(℃)との関係を示す。表1及び表2から、相
対湿度が一定の場合には、細孔径が小さいほど毛管凝縮
温度が高くなることが分かる。つまり、細孔径が小さい
ほど空気温度が高くても除湿が可能となり、空気中の水
分は凝縮しやすくなる。一方、毛管凝縮温度が一定の場
合には、細孔径が小さいほど相対湿度は小さくなる。つ
まり、細孔径が小さいほど相対湿度が小さくても除湿が
可能となり、空気中の水分は凝縮しやすくなる。そこ
で、このような固体吸着剤の特性を考慮して、本実施形
態では、本来的に空気が除湿されやすい領域(相対湿度
の大きな空気が流通する領域等)では細孔径を大きく設
定し、除湿されにくい領域では細孔径を小さく設定する
こととした。また、本来的に空気が加湿されやすい領域
では細孔径を小さく設定し、加湿されにくい領域では細
孔径を大きく設定することとした。
【0034】具体的には、図2に示すように、吸着ロー
タ(20)は、円板形状の第1〜第3の固体吸着剤(21),(2
2),(23)が空気の流通方向に積層されて構成されてい
る。各固体吸着剤(21),(22),(23)の細孔径はそれぞれ異
なっており、各固体吸着剤(21),(22),(23)は図示の左側
から右側に向かって細孔径が小さくなるように配列さ
れ、互いに接合されている。つまり、第1固体吸着剤(2
1)、第2固体吸着剤(22)、第3固体吸着剤(23)の細孔径
をそれぞれd1、d2、d3とすると、d1>d2>d
3となっている。言い換えると、吸着ロータ(20)は、除
湿通路(12)においては、除湿対象空気(15)の下流側(図
示の右側)に向かって細孔径が徐々に小さくなるように
配設されていると共に、加湿通路(14)においては、加湿
対象空気(16)の下流側(図示の左側)に向かって細孔径
が徐々に大きくなるように配設されている。
【0035】各固体吸着剤(21),(22),(23)は、互いに細
孔径が異なる固体吸着剤であれば同一種類の吸着材で構
成されていてもよく、互いに異なる種類の吸着材で構成
されていてもよい。例えば、シリカゲルで構成されてい
てもよい。また、珪素酸化物を主成分とした吸着材や、
キセロゲルで構成されていてもよい。
【0036】吸着ロータ(20)には、当該吸着ロータ(20)
を回転させるための駆動手段として、吸着ロータ(20)に
巻きかけられた駆動ベルト(24)と、当該駆動ベルト(24)
を走行させるモータ(25)とが設けられている。このモー
タ(25)が駆動ベルト(24)を走行させることによって吸着
ロータ(20)が回転し、除湿通路(12)中に位置する除湿部
(12A)と加湿通路(14)中に位置する加湿部(14A)とが連続
的に入れ替わり、空気の除湿及び加湿が継続的に行われ
ることになる。
【0037】空気調和装置(1)の運転時には、図1に示
すように、主空気通路(10)から吸い込まれた室内空気(R
A)は、第1空気通路(11)と除湿通路(12)とに分流する。
除湿通路(12)に流入した空気は、吸着ロータ(20)の除湿
部(12A)を通過することによって除湿される。除湿され
た空気(EA)は、第3送風機(5)によって室外に排出され
る。第1空気通路(11)に流入した空気は、熱交換器(2)
によって加熱される。加熱された空気(SA1)は、第2空
気通路(13)と加湿通路(14)とに分流し、第2空気通路(1
3)に流入した空気は第1送風機(3)によって室内に供給
される。一方、加湿通路(14)に流入した空気は、吸着ロ
ータ(20)の加湿部(14A)を通過することによって加湿さ
れる。加湿された空気(SA2)は、第2送風機(4)によって
室内に供給される。これにより、室外に排出する空気の
一部から水分を吸収し、この水分を室内空気の一部に供
給するサイクルが行われ、給水源が不要ないわゆる無給
水加湿が実現されることになる。
【0038】次に、図3を参照しながら、吸着ロータ(2
0)における除湿動作及び加湿動作の詳細を説明する。本
吸着ロータ(20)では、第1〜第3固体吸着剤(21),(22),
(23)の細孔径d1〜d3はd1>d2>d3の関係にあ
るため、第1〜第3固体吸着剤(21),(22),(23)の毛管凝
縮相対湿度R1〜R3の間には、R1>R2>R3の関
係がある。
【0039】除湿通路(12)において、第1固体吸着剤(2
1)に流入した除湿対象空気(15)は、第1固体吸着剤(21)
の通過中に温度が上昇すると共に相対湿度が低下し、空
気の相対湿度と毛管凝縮相対湿度R1との間の湿度差が
徐々に小さくなる。しかし、当該空気が第2固体吸着剤
(22)に流入すると、毛管凝縮相対湿度がR1からR2に
低下するため、空気相対湿度が低下しているにもかかわ
らず、空気相対湿度と毛管凝縮相対湿度R2との間の湿
度差は十分に確保されることになる。従って、第2固体
吸着剤(22)を通過する空気の相対湿度は第1固体吸着剤
(21)を通過する空気の相対湿度よりも小さいが、第2固
体吸着剤(22)においても、十分な除湿動作が行われるこ
とになる。また、同様にして、第3固体吸着剤(23)にお
いても十分な除湿動作が行われる。従って、第1固体吸
着剤(21)では、細孔径が比較的大きいことから比較的低
い圧力損失で除湿が行われる一方、第2固体吸着剤(22)
及び第3固体吸着剤(23)においては、毛管凝縮相対湿度
が低下することにより、第1固体吸着剤(21)と同様、十
分な除湿動作が確保されることになる。
【0040】加湿通路(14)においては、第3固体吸着剤
(23)に流入した加湿対象空気(16)は、第3固体吸着剤(2
3)の通過中に温度が低下すると共に相対湿度が上昇し、
毛管凝縮相対湿度と空気相対湿度との間の湿度差が徐々
に小さくなる。しかし、第2固体吸着剤(22)において
は、毛管凝縮相対湿度がR3からR2に増加するため、
毛管凝縮相対湿度R2と空気相対湿度との間の湿度差は
十分に確保されることになる。従って、第2固体吸着剤
(22)を通過する空気の相対湿度は第3固体吸着剤(23)を
通過する空気の相対湿度よりも大きいが、第2固体吸着
剤(22)においても十分な加湿動作が行われることにな
る。また、同様にして、第1固体吸着剤(21)においても
十分な加湿動作が行われる。
【0041】このように、本実施形態によれば、空気の
相対湿度の変化に応じて固体吸着剤(21),(22),(23)の毛
管凝縮相対湿度が変化するので、空気相対湿度と毛管凝
縮相対湿度との間の湿度差が常に確保され、除湿及び加
湿が効率良く実行されることになる。
【0042】また、空気通路(12,14)を除湿対象空気(1
5)と加湿対象空気(16)とが対向流となるように形成した
ことにより、一つの吸着ロータ(20)のみによって、除湿
対象空気(15)を固体吸着剤の細孔径の大きい側から小さ
い側に流通させると共に、加湿対象空気(16)を固体吸着
剤の細孔径の小さい側から大きい側に流通させることが
可能となった。
【0043】なお、吸着ロータ(20)を構成する固体吸着
剤の個数は3つに限定されるものではなく、2または4
以上であってもよい。また、複数の固体吸着剤を積層す
る構成に限られず、細孔径が徐々に変化するように形成
された単一の固体吸着剤で構成してもよいことは勿論で
ある。
【0044】また、吸着ロータ(20)は円形状のロータに
限定されるものではない。また、自転するロータに限ら
ず、除湿通路(12)と加湿通路(14)とを往復する移動式の
ものであってもよい。
【0045】また、吸着体は吸着ロータ(20)に限らず、
空気通路に回転不能に固定された固体吸着剤であっても
よい。この場合、空気通路は、除湿対象空気と加湿対象
空気(16)とを所定時間毎に適宜入れ換えるいわゆるバッ
チ式の空気通路であることが好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る吸着体によ
れば、空気の相対湿度の変化に応じて毛管凝縮相対湿度
を変化させることが可能となり、空気相対湿度と毛管凝
縮相対湿度との間の湿度差を常に良好に維持することが
できる。従って、除湿または加湿を効率よく行うことが
可能となる。
【0047】細孔径の異なる複数の固体吸着剤を空気流
の流通方向に沿って細孔径が変化するように積層するこ
とにより、細孔径が徐々に変化する構成を簡易かつ安価
に達成することができる。
【0048】除湿通路において、複数の固体吸着剤を空
気流の下流側に向かって細孔径が小さくなるように積層
することにより、空気流の上流側部分において圧力損失
の低減を図ることができると共に、下流側部分において
も十分な量の除湿を行うことができ、除湿の効率を向上
させることが可能となる。
【0049】加湿通路において、複数の固体吸着剤を空
気流の下流側に向かって細孔径が大きくなるように積層
することにより、空気流の下流側部分においても十分な
量の加湿を行うことができ、加湿の効率を向上させるこ
とができる。
【0050】吸着材として珪素酸化物を主成分とした吸
着材を用いることにより、優れた性能を発揮する吸着体
を得ることができる。
【0051】吸着材としてキセロゲルを用いることによ
り、細孔径を広い範囲で調整することができ、目的に応
じた吸着体の設計が容易になる。
【0052】また、本発明に係る空気調和装置によれ
ば、除湿対象空気を固体吸着剤の細孔径の大きい側から
小さい側に流通させ、加湿対象空気を固体吸着剤の細孔
径の小さい側から大きい側に流通させるので、除湿及び
加湿の双方において、空気の相対湿度と毛管凝縮相対湿
度との間の湿度差を常に良好に維持することができ、効
率のよい除湿及び加湿が可能となる。
【0053】固体吸着剤を、除湿通路と加湿通路とを跨
ぐように配設すると共に除湿部と加湿部とが連続的に入
れ替わるように回転させ、除湿対象空気と加湿対象空気
とを互いに対向する方向に流通させることにより、高効
率の除湿動作と加湿動作とを連続的に実行することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の空気通路の構成図である。
【図2】除湿通路及び加湿通路の構成図である。
【図3】空気の相対湿度の変化と毛管凝縮相対湿度とを
示す図である。
【図4】従来の除湿装置の構成図である。
【図5】従来の除湿装置における図3相当図である。
【符号の説明】
(12) 除湿通路 (12A) 除湿部 (14) 加湿通路 (14A) 加湿部 (15) 除湿対象空気 (16) 加湿対象空気 (20) 吸着ロータ(吸着体) (21) 第1固体吸着剤 (22) 第2固体吸着剤 (23) 第3固体吸着剤 (24) 駆動ベルト (25) モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L053 BC03 BC05 4D052 AA08 CB01 CB04 DA01 DA06 DB01 FA04 GA01 GA03 GA04 GB02 GB03 GB08 GB14 GB16 HA00 HA01 4G066 AA22B BA23 CA43 DA03 GA01 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の除湿または加湿を行う吸着体であ
    って、 空気の流通方向に沿って細孔径が変化するように細孔が
    形成されている吸着体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吸着体であって、 細孔径の異なる複数の固体吸着剤(21,22,23)が空気流の
    流通方向に沿って細孔径が変化するように積層されて構
    成されている吸着体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の吸着体であって、 複数の固体吸着剤(21,22,23)は、空気を除湿するための
    除湿通路(12)に設けられ、空気流の下流側に向かって細
    孔径が小さくなるように積層されている吸着体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の吸着体であって、 複数の固体吸着剤(21,22,23)は、該固体吸着剤(21,22,2
    3)に吸着された水分によって空気を加湿するように空気
    を加湿するための加湿通路(14)に設けられ、空気流の下
    流側に向かって細孔径が大きくなるように積層されてい
    る吸着体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の吸
    着体であって、 珪素酸化物を主成分とした吸着材で構成されている吸着
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の吸
    着体であって、 キセロゲルで構成されている吸着体。
  7. 【請求項7】 一方向に沿って細孔径が大きくなる調湿
    用の固体吸着剤(21,22,23)と、 除湿対象空気(15)を該固体吸着剤(21,22,23)の細孔径の
    大きい側(21)から流入させて細孔径の小さい側(23)から
    流出させる一方、加湿対象空気(16)を該固体吸着剤(21,
    22,23)の細孔径の小さい側(23)から流入させて細孔径の
    大きい側(21)から流出させる空気流通手段とを備えてい
    る空気調和装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の空気調和装置であっ
    て、 空気流通手段は、除湿対象空気(15)を流通させる除湿通
    路(12)と、加湿対象空気(16)を該除湿通路(12)の除湿対
    象空気(15)と逆方向に流通させる加湿通路(14)とを備
    え、 固体吸着剤(21,22,23)は、上記除湿通路(12)中に位置す
    る除湿部(12A)と上記加湿通路(14)中に位置する加湿部
    (14A)とが形成されるように、該除湿通路(12)と該加湿
    通路(14)とに跨って配設され、 上記空気流通手段は、上記固体吸着剤(21,22,23)の除湿
    部(12A)と加湿部(14A)とが連続的に入れ替わるように、
    該固体吸着剤(21,22,23)を回転させる駆動手段(24,25)
    を更に備えている空気調和装置。
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