JP2000257558A - 逆転阻止機構を備えた圧縮機 - Google Patents

逆転阻止機構を備えた圧縮機

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JP2000257558A
JP2000257558A JP11057011A JP5701199A JP2000257558A JP 2000257558 A JP2000257558 A JP 2000257558A JP 11057011 A JP11057011 A JP 11057011A JP 5701199 A JP5701199 A JP 5701199A JP 2000257558 A JP2000257558 A JP 2000257558A
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shaft
bearing
housing
clutch
fixed
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JP11057011A
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Shigeru Ito
茂 伊藤
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な設計変更を要することなくかつクラッ
チ面積を減少させることなく逆転阻止機構を備えた圧縮
機を提供すること。 【解決手段】 ケーシング3と共に固定スクロール1及
び可動スクロール2を内包するフロントハウジング4の
一端に筒状部12を設け、その筒状部の内面とその筒状
部に挿通されたシャフト13の外周面との間にワンウェ
イベアリングを介装する。このワンウェイベアリング
は、筒状部の内面に接触固定された筒状のベアリングハ
ウジング31の内側に軸受部32及びクラッチ部33を
軸方向に並んで介在させたものである。その軸受部はベ
アリングハウジングにシャフトを回転自在に支持する。
一方、クラッチ部は、ベアリングハウジングに対するシ
ャフトの回転を、圧縮機構にしたがって決まる一定方向
のみに限定する。なおシャフトはフロントハウジングの
外部に配された電磁クラッチ22により動力を掛け外し
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型コン
プレッサ等の圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】様々なスクロール型コンプレッサが自動
車用空調システムなどで広く使用されている。それらの
スクロール型コンプレッサの一例として、ガスを圧縮す
るための圧縮機構を内包した筐体の一端に筒状部を設
け、この筒状部に挿通されたシャフトを、筐体の外部の
電磁クラッチを介して回転駆動し、これにより圧縮機構
を駆動するようにしたものがある(例えば特開平8−2
61165号公報参照)。
【0003】その構造の場合、停止させるために電磁ク
ラッチを離脱させると、ガスの圧縮反力により圧縮機構
が図4に示すように完全停止に至るまでに逆転及び正転
を数回繰り返す。しかもその逆転は、電磁クラッチの離
脱時に瞬間的に起こる。そのため電磁クラッチのアーマ
チュアとロータが速い相対速度で摺動し、これが騒音の
増大につながってしまう。
【0004】そこで、例えば実公昭58−36899号
公報では、電磁クラッチの部分に逆転阻止機構を備え、
上述した圧縮機構の逆転を阻止することが提案されてい
る。これによれば、逆転の阻止により上述した騒音の問
題は一応の解決を期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁ク
ラッチの部分に逆転阻止機構を備える構造は、大幅な設
計変更が必要になる上に、電磁クラッチのクラッチ面積
を減少させるという新たな問題をもつことになる。
【0006】それ故に本発明の課題は、大幅な設計変更
を要することなくかつクラッチ面積を減少させることな
く圧縮機構の逆転阻止機構を備えた圧縮機を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、流体を
圧縮するための圧縮機構と、前記圧縮機構を内包しかつ
一端に筒状部を有する筐体と、前記筒状部に挿通されか
つ前記圧縮機構に接続された回転駆動されるシャフト、
前記筐体の外部に配され前記シャフトに動力を掛け外し
する電磁クラッチとを有する圧縮機において、前記筒状
部の内面と前記シャフトの外周面との間に介装されたワ
ンウェイベアリングを含み、前記ワンウェイベアリング
は、前記筒状部の内面に接触固定された筒状のベアリン
グハウジングと、前記ベアリングハウジングと前記シャ
フトとの間に軸方向に並んで介在した軸受部及びクラッ
チ部とを含み、前記軸受部は前記ベアリングハウジング
に前記シャフトを回転自在に支持したものであり、前記
クラッチ部は、前記ベアリングハウジングに対する前記
シャフトの回転を、前記圧縮機構にしたがって決まる一
定方向のみに限定するものであることを特徴とする圧縮
機が得られる。
【0008】前記クラッチ部は、前記シャフトの外周面
に接して周方向に並んだ多数のローラを有し、各ローラ
は前記シャフトの前記一定方向の回転時に前記シャフト
の外周面上で転動するものでよい。
【0009】前記軸受部は前記クラッチ部よりも外側に
配置されていてもよい。
【0010】前記圧縮機構は、前記筐体に固定された固
定スクロールと、前記シャフトにて駆動されて自転する
ことなく公転し、前記固定スクロールと共働して流体を
移送する可動スクロールとを含むものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の
第1の形態に係る圧縮機の一例としてスクロール型コン
プレッサについて説明する。
【0012】図示のスクロール型コンプレッサは自動車
用空調システムに使用するのに適したものであり、固定
スクロール1と、これと対になった可動スクロール2
と、これらを内包したケーシング3と、このケーシング
3の開放端に一端を固定されここを閉塞したフロントハ
ウジング4とを含んでいる。固定スクロール1と可動ス
クロール2は合せて圧縮機構を構成し、これらの間に冷
媒等の流体を圧縮しつつ移送するための幾つかの圧縮空
間5を形成している。
【0013】固定スクロール1はボルト等にてケーシン
グ3に固定され、ケーシング3との間に吐出室6を形成
している。固定スクロール1には、圧縮空間5で圧縮さ
れた流体を吐出室6に吐出させる吐出口7が形成されて
いる。
【0014】可動スクロール2とフロントハウジング4
との間には、可動スクロール2の自転を阻止するが公転
は許すための自転阻止機構8が備えられている。さらに
可動スクロール2は固定スクロール1とは反対側の面に
環状突部9を一体に有している。環状突部9の内側には
偏心ブッシュ10がドライブベアリング11を介して回
転可能に配置されている。
【0015】フロントハウジング4はの他端に筒状部1
2を有する。筒状部12にはクランクシャフト13が貫
通している。シャフト13は、シャフトベアリングとし
てのワンウェイベアリング14とメインベアリング15
とで回転可能に支持されている。シャフト13の偏心部
16は偏心ブッシュ10に係合している。なお、シャフ
ト13には、可動スクロール2の動作時のモーメントに
対抗するカウンターウエイト17が備えられている。
【0016】フロントハウジング4の筒状部12の外側
にはラジアルベアリング19を介してロータ21が回転
自在に支持されている。ロータ21は、例えば、自動車
のエンジンにて回転駆動される。ロータ21は、電磁ク
ラッチ22を介してシャフト13に接続されている。し
たがって、電磁クラッチ22がオンのときにはそれのア
ーマチュア23がロータ21の軸端面に吸着され、シャ
フト13はロータ21と一体になって回転するが、電磁
クラッチ22が切断されるとアーマチュア23がロータ
21から離間し、シャフト13はロータ21から切り離
される。
【0017】シャフト13が回転すると、偏心部16及
び偏心ブッシュ10の作用により、可動スクロール2が
円軌道上で公転する。このとき、可動スクロール2の自
転は自転阻止機構8により阻止される。結果として、圧
縮空間5が流体を圧縮しつつ中央へ移送され、流体を吐
出口7を通して吐出室6へ吐出させる。吐出室7の流体
は吐出ポート(図示せず)から冷凍回路に流出し、また
流入ポート(図示せず)からケーシング3内に戻り、圧
縮空間5に取り込まれる。なお、ケーシング3とフロン
トハウジング4を合せて、ここでは筐体と呼ぶ。
【0018】さて、ワンウェイベアリング14は筒状部
12の内面とシャフト13の外面との間に介装されたも
のであり、フロントハウジング4の筒状部12の内面に
接触固定された筒状のベアリングハウジング31と、そ
のベアリングハウジング31とシャフト13との間に軸
方向に並んで介在した軸受部32及びクラッチ部33と
を含んでいる。軸受部32はベアリングハウジング31
にシャフト13を回転自在に支持したものであり、クラ
ッチ部33よりも外側に配置されている。クラッチ部3
3は、ベアリングハウジング31に対するシャフト13
の回転を、可動スクロール2の公転方向にしたがって決
まる一定方向のみに限定するものである。
【0019】図2をも参照すると、クラッチ部33は、
シャフト13の外周面に接して周方向に並んだ多数のロ
ーラ34を有し、シャフト13の前記一定方向の回転時
には各ローラ34がベアリングハウジング31内の凹所
35で決まる定位置でシャフト13の外周面上を転動す
るが、シャフト13が反対方向に回転しようとするとシ
ャフト13とベアリングハウジング31との間の楔状の
隙間に各ローラ34が食い込み、これによりシャフト1
3の逆転を阻止するものである。
【0020】このスクロール型コンプレッサにおいて
も、停止させるために電磁クラッチ22を離脱させる
と、ガスの圧縮反力により圧縮機構が逆転力を受ける
が、シャフト13の逆転がワンウェイベアリング14に
より阻止されるため、図3に示すように圧縮機構が速や
かに完全停止に至る。そのため電磁クラッチ22のアー
マチュア23とロータ21が速い相対速度で摺動するこ
とはなく、したがって騒音の減少が可能である。
【0021】さらに、フロントハウジング4の筒状部1
2にシャフト13を回転可能に支持するシャフトベアリ
ングとしてワンウェイベアリング14を組み込んでいる
ため、従来のスクロール型コンプレッサに大幅な設計変
更を要することなくかつクラッチ面積を減少させること
なく可動スクロール2の逆転阻止機構を備えることがで
きる。
【0022】なお、圧縮反力で逆転力を受ける圧縮機な
らば、スクロール型コンプレッサに限らず本願発明を実
施できかつ同等な効果を奏することができる。またワン
ウェイベアリングとしては、様々な構造のものを使用し
得ることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大幅な設計変更を要することなくかつクラッチ面積を減
少させることなく逆転阻止機構を備えた圧縮機を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮機の一例として
のスクロール型コンプレッサの縦断面図。
【図2】図1のスクロール型コンプレッサに含まれたワ
ンウェイベアリングの動作説明図。
【図3】図1のスクロール型コンプレッサを停止させる
ために電磁クラッチを離脱させたとき圧縮機構の動作を
説明するための図。
【図4】従来のスクロール型コンプレッサを停止させる
ために電磁クラッチを離脱させたとき圧縮機構の動作を
説明するための図。
【符号の説明】
1 固定スクロール 2 可動スクロール 3 ケーシング 4 ハウジング 5 圧縮空間 6 吐出室 8 自転阻止機構 10 偏心ブッシュ 11 ドライブベアリング 12 筒状部 13 クランクシャフト 14 ワンウェイベアリング 21 ロータ 22 電磁クラッチ 23 アーマチュア 31 ベアリングハウジング 32 軸受部 33 クラッチ部 34 ローラ 35 凹所

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を圧縮するための圧縮機構と、前記
    圧縮機構を内包しかつ一端に筒状部を有する筐体と、前
    記筒状部に挿通されかつ前記圧縮機構に接続された回転
    駆動されるシャフト、前記筐体の外部に配され前記シャ
    フトに動力を掛け外しする電磁クラッチとを有する圧縮
    機において、前記筒状部の内面と前記シャフトの外周面
    との間に介装されたワンウェイベアリングを含み、前記
    ワンウェイベアリングは、前記筒状部の内面に接触固定
    された筒状のベアリングハウジングと、前記ベアリング
    ハウジングと前記シャフトとの間に軸方向に並んで介在
    した軸受部及びクラッチ部とを含み、前記軸受部は前記
    ベアリングハウジングに前記シャフトを回転自在に支持
    したものであり、前記クラッチ部は、前記ベアリングハ
    ウジングに対する前記シャフトの回転を、前記圧縮機構
    にしたがって決まる一定方向のみに限定するものである
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ部は、前記シャフトの外周
    面に接して周方向に並んだ多数のローラを有し、各ロー
    ラは前記シャフトの前記一定方向の回転時に前記シャフ
    トの外周面上で転動する請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記軸受部は前記クラッチ部よりも外側
    に配置されている請求項1又は2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機構は、前記筐体に固定された
    固定スクロールと、前記シャフトにて駆動されて自転す
    ることなく公転し、前記固定スクロールと共働して流体
    を移送する可動スクロールとを含むものである請求項1
    −3のいずれかに記載の圧縮機。
JP11057011A 1999-03-04 1999-03-04 逆転阻止機構を備えた圧縮機 Pending JP2000257558A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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