JP2000257424A - 水冷式エンジンのゼネレータ冷却構造 - Google Patents
水冷式エンジンのゼネレータ冷却構造Info
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Abstract
と共に、分配器などの外部配管を装備することなく、冷
却水を分配できるようにすることである。 【解決手段】 ゼネレータ用ステータ34を備えたゼネ
レータカバー5に、冷却水ジャケット40を形成し、該
冷却水ジャケット40には、少なくとも1つの冷却水導
入口45と、複数の冷却水出口46,47,48を設
け、冷却水ジャケット40に導入された冷却水を、各冷
却水出口46,47,48へと分配する。好ましくは、
冷却水ジャケット40内には、フィン41並びに冷却水
をスタータ側へと迂回させるようにリブ43を設け、冷
却効率を一層向上させる。
Description
のゼネレータ冷却構造に関し、特に、小型滑走艇のエン
ジンのように、狭いエンジン収納室に収納され、海ある
いは湖等外部から冷却水を取り入れ、エンジン冷却に使
用後は冷却水を排出する水冷式エンジンに適したゼネレ
ータ冷却構造である。
2−59205号公報に記載された技術があり、これは
クランク軸の冷却構造を利用してゼネレータを冷却して
いる。すなわち、ミッションケース内のオイルを、クラ
ンク軸内に形成したオイル通路を利用してゼネレータ室
に供給するようにしたものである。
ンク軸内オイル通路を利用する冷却構造では、構造が複
雑で、コストが高くなり、また、ミッションオイルは温
度が120℃前後となる場合があり、その場合にはゼネ
レータの冷却効果はあまり期待できない。
ンジン収納室にエンジンを搭載する場合には、エンジン
収納室の温度も上昇し、ゼネレータの温度が上昇するか
ら、冷却能力の高い冷却装置で効率良く冷却する方が望
ましい。
人は特開平8−82215号公報に記載しているよう
に、ゼネレータカバーに冷却水ジャケットを形成して、
外部水を利用してゼネレータを冷却する構造を開発し、
冷却性能の向上を図っているが、本願発明はこのゼネレ
ータ冷却構造に改良を加えたものであり、ゼネレータの
冷却水ジャケットに冷却水分配機能を持たせるようにす
ることにより、冷却水分配器等の外部配管を別途設けな
くても、冷却水をたとえば各気筒に分配できるように
し、かつ、ゼネレータ冷却性能をさらに向上させること
を目的としている。
に本願請求項1記載の発明は、クランクケースに着脱自
在に固定されるゼネレータカバーに、ステータを取り付
けると共に、ゼネレータカバーに冷却水ジャケットを形
成し、該冷却水ジャケットには、少なくとも1つの冷却
水導入口と、複数の冷却水出口を設け、冷却水ジャケッ
トに導入された冷却水を、各冷却水出口へと複数に分配
するようにしていることを特徴としている。
冷式エンジンのゼネレータ冷却構造において、冷却水ジ
ャケット内にフィンを設けている。
内に、冷却水をステータ側へと迂回させるようにリブを
設けている。
冷却水ポンプにより冷却水導入口からゼネレータの冷却
水ジャケット内に導入する。冷却水は、まず、縦リブを
境として導入口側のジャケット内部分に入り、縦リブに
よりステータ側へとガイドされ、フィンを介してステー
タ部分を冷却し、かつフィンによりガイドされながら冷
却水出口側のジャケット部分に流れ、各冷却水出口に分
岐して各気筒の冷却水取入口へと供給される。
2サイクルエンジンの側面図であり、小型滑走艇に搭載
され、3つの気筒1は、艇の長さ方向に配列されてい
る。クランクケース2の前端面(船首側の端面)にはゼ
ネレータカバー5が着脱自在に締着され、該ゼネレータ
カバ−5の前面にはジャケットカバー10が着脱自在に
締着されている。クランク軸6の後端部はクランクケー
ス2の後端から後方へと突出し、カップリング部材8が
固着されており、図示しないジェットポンプのプロペラ
軸に連結している。
クランクケース2の前端部には、前面が開口するケーシ
ング部9が一体に形成されており、該ケーシング部9の
前面にゼネレータカバー5を締着することにより、ゼネ
レータカバー5とケーシング部9でゼネレータ室11を
形成している。
クランクケース前端壁に支持されると共にシール14等
を通ってゼネレータ室11内に突出しており、前端テー
パー部にはフランジ付ボス15がテーパー嵌合し、ボル
ト16により固着されており、ボス15のフランジ部分
には、フライホイールを兼ねるゼネレータ用のロータ1
8がリベット19により固着されている。ロータ18の
外周面には始動用リングギヤ22が固着され、円筒部内
周面には、永久磁石21が固着されている。
開口するケーシング部5aが形成され、該ケーシング部
5aの中央部は後方へと突出し、ステータ取付部32と
なっている。該ステータ取付部32には、前記永久磁石
21に径方向の内方から対向するステータ34がボルト
35により固定されている。ステータ34は周知のよう
にコアとコイルとから構成されている。
と、これにOリング37を介して締着されたジャケット
カバー10により、ゼネレータ冷却用の二重壁構造の冷
却水ジャケット40を形成している。ゼネレータカバー
5のケーシング部5a内には、前方へと突出してジャケ
ットカバー10との合わせ面まで至る複数のフィン41
が形成されており、各フィン41は水平状に形成される
と共に上下に等間隔をおいて配置されている。
浅ケーシング状に形成されると共に、後面には、上下方
向に延びる縦リブ43が一体に形成されており、該縦リ
ブ43の後端縁は前記フィン41の前端縁に略接触する
かあるいは僅かな隙間をおいて対向している。
バー10の左右方向幅の中央部に形成されており、これ
によりジャケットカバー10内の冷却水ジャケット部分
を、左右のスペース部S1,S2に区画している。ジャ
ケットカバー10の下端部には、一方のスペース部S1
に連通する冷却水導入口45と、他方のスペース部S2
に連通する第1の冷却水出口46が、それぞれ下方突出
状に形成されている。ここで説明を容易にするために、
冷却水導入口45が連通するスペース部S1を入口側ス
ペース部と称し、第1の冷却水出口46が連通するスペ
ース部S2を出口側スペース部と称する。出口側スペー
ス部S2には、上記第1の冷却水出口46の他に、第2
の冷却水出口47及び第3の冷却水出口48が、ジャケ
ットカバー10の右面下半部に、それぞれ斜め下方に突
出するように形成されている。60はゼネレータカバー
取付ボルト、61はジャケットカバー取付ボルトであ
る。
示)50を介して図示しない冷却水ポンプに接続し、第
1,第2及び第3の冷却水出口46,47,48はそれ
ぞれ導出管(矢印で表示)51,52,53を介して図
1に示すように各気筒1の冷却水取入口に接続してい
る。
(あるいは小型滑走艇のウォータージェットポンプ)に
より、海あるいは湖等の外部から取り入れられた冷却水
は、図2の導入管50を通り、下端冷却水導入口45か
ら冷却水ジャケット40の入口側スペース部S1に入
り、縦リブ43の作用によりゼネレータカバー側へと迂
回して、フィン41間を水平方向に流れ、これによりゼ
ネレータ機構、特にステータ34を主に冷却する。そし
てジャケットカバー10内の出口側スペース部S2へと
入り、ここから第1,第2及び第3の冷却水出口46,
47,48に分配される。各冷却水出口46,47,4
8からはそれぞれ独立した導出管51,52,53を介
して図1の第1,第2及び第3の気筒1の冷却水取入口
に供給され、各気筒の排気管、シリンダ及びシリンダヘ
ッド等を冷却し、さらに排気用膨張管を冷却した後、外
部に排出される。
により、ジャケット内の冷却水を一旦ゼネレータカバー
側(すなわちステータ側)へと迂回させるので、冷却水
導入口45から冷却水出口46等へ冷却水が短絡するの
を阻止でき、冷却水をステータ冷却に有効に利用でき
る。
ト40を形成するゼネレータカバー5の前壁を、中央部
がクランク軸方向に深くなる2段底構造としているの
で、冷却水をステータ34近くまで供給することがで
き、発熱量が大きいステータ34を効果的に冷却するこ
とができる。
トカバーとは別体で、単体物として形成し、フィンの前
端に固着する構造とすることもできる。
ー10に、ゼネレータカバー5側のフィン41間に突出
するようなフィン65を形成し、冷却効果を向上させる
こともできる。なおこの場合は、冷却水導入口45から
導入された冷却水が、フィン41,65に邪魔されずに
冷却水ジャケット40全体に、すなわち上部まで行き亘
るように、冷却水導入口45に対応するフィン65部分
に切欠きあるいは孔を形成する。さらにゼネレータ冷却
後の冷却水がフィン65に邪魔されずに各導出口46,
47,48に分配されるように、フィン65に切欠き等
を形成することにより、各冷却水出口46,47,48
に至る冷却水経路を確保する。
5側のフィン41をジャケットカバー10内へと延長す
ることもできる。この場合も図4と同様に、フィン41
に邪魔されずに冷却水導入口45からジャケット全体に
冷却水が行き渡り、かつ各冷却水出口46,47,48
へと分配できるように、フィン41には切欠き等を形成
して、冷却水経路を確保する。
て形成することができる。たとえば2気筒エンジンなら
2個、4気筒エンジンなら4個、6気筒エンジンなら6
個形成する。また、別途冷却水を供給する個所があれ
ば、その数だけ冷却水出口を追加することも可能であ
る。
形し易いが、水平形状には限定されない。また、ジャケ
ットカバーのみにフィンを形成することも可能である。
側スペース部に連通する位置であれば良く、下側には限
定されない。
レータカバーに、冷却水ジャケットを形成し、冷却水に
よりゼネレータ、特にステータ部分を強制的に冷却する
ようにしているので、従来のクランク軸からのエンジン
オイルを利用した冷却構造に比べ、冷却性能が向上す
る。
つの冷却水導入口と、複数の冷却水出口を形成すること
により、冷却水ジャケット自体に冷却水分配機能を持た
すことができ、たとえば、多気筒エンジンで各気筒毎に
冷却水を供給するような場合には、分配器を別途外部配
管する必要はなく、部品点数の節約と共に、配管作業を
簡素化できる。
タカバーに、冷却水導入口及び冷却水出口を有する冷却
水ジャケットを形成し、クランクケースに取り付けるの
で、従来のクランクケースを改造することなく、本願発
明による冷却構造を備えたエンジンを製造することがで
き、製造及び加工が容易である。
すると、冷却効率が向上すると共に、フィンにより冷却
水を整流して、冷却水を有効に利用することができる。
タータ側へと迂回させるようにリブを形成すると、冷却
水導入口から冷却水出口への冷却水の短絡現象がなくな
り、冷却水を効率よくステータ部分の冷却に利用するこ
とができ、冷却効率がさらに向上する。
ジンの側面図である。
大図である。
面拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクケースに着脱自在に固定される
ゼネレータカバーにステータを取り付けると共に、ゼネ
レータカバーに冷却水ジャケットを形成し、該冷却水ジ
ャケットには、少なくとも1つの冷却水導入口と、複数
の冷却水出口を設け、冷却水ジャケットに導入された冷
却水を、各冷却水出口へと複数に分配するようにしてい
ることを特徴とする水冷式エンジンのゼネレータ冷却構
造。 - 【請求項2】 冷却水ジャケット内にフィンを設けてい
ることを特徴とする請求項1記載の水冷式エンジンのゼ
ネレータ冷却構造。 - 【請求項3】 冷却水ジャケット内に、冷却水をステー
タ側へと迂回させるようにリブを設けていることを特徴
とする請求項1又は2記載の水冷式エンジンのゼネレー
タ冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05685699A JP3653411B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 水冷式エンジンのゼネレータ冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05685699A JP3653411B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 水冷式エンジンのゼネレータ冷却構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000257424A true JP2000257424A (ja) | 2000-09-19 |
JP3653411B2 JP3653411B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05685699A Expired - Fee Related JP3653411B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 水冷式エンジンのゼネレータ冷却構造 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3653411B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009180118A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 内燃機関 |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP05685699A patent/JP3653411B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009180118A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 内燃機関 |
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Publication number | Publication date |
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JP3653411B2 (ja) | 2005-05-25 |
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