JP2000256034A - 光ファイバ用母材の製造方法 - Google Patents
光ファイバ用母材の製造方法Info
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
- C03B37/01413—Reactant delivery systems
- C03B37/0142—Reactant deposition burners
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2207/00—Glass deposition burners
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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- C03B2207/00—Glass deposition burners
- C03B2207/70—Control measures
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- Materials Engineering (AREA)
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- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、外付けデポジションによるスート
プリフォームの表面割れの低減を図った光ファイバ用母
材の製造方法を提供せんとするものである。 【解決手段】 かゝる本発明は、外付けデポジションに
より回転するターゲット10の長手方向に火炎バーナ2
0をトラバースさせて光ファイバ用母材を製造する工程
において、火炎バーナ20と連動させて温度測定器30
をターゲット10の長手方向にトラバースさせる一方、
その径方向にも往復動させ、温度測定器30の往復動に
よりターゲット10に堆積されたスートプリフォーム外
径を測定し、この外径情報と温度情報によって、火炎バ
ーナ20の酸水素ガス流量を調整する光ファイバ用母材
の製造方法にあり、これによって、スート密度の均一化
が図られ、表面割れの低減を可能となり、たま、外径変
動も抑えられる。
プリフォームの表面割れの低減を図った光ファイバ用母
材の製造方法を提供せんとするものである。 【解決手段】 かゝる本発明は、外付けデポジションに
より回転するターゲット10の長手方向に火炎バーナ2
0をトラバースさせて光ファイバ用母材を製造する工程
において、火炎バーナ20と連動させて温度測定器30
をターゲット10の長手方向にトラバースさせる一方、
その径方向にも往復動させ、温度測定器30の往復動に
よりターゲット10に堆積されたスートプリフォーム外
径を測定し、この外径情報と温度情報によって、火炎バ
ーナ20の酸水素ガス流量を調整する光ファイバ用母材
の製造方法にあり、これによって、スート密度の均一化
が図られ、表面割れの低減を可能となり、たま、外径変
動も抑えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外付けデポジショ
ンによるスートプリフォームの表面割れの低減を図った
光ファイバ用母材の製造方法に関するものである。
ンによるスートプリフォームの表面割れの低減を図った
光ファイバ用母材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の外付けデポジションによる光ファ
イバ用母材の製造方法にあっては、デポジション中にス
ートプリフォームの表面温度をモニタし、例えば図8に
示すように、スートプリフォームの表面割れがないとさ
れる適当な温度経時分布、即ちスートプリフォームの外
径(横軸)に対応させた表面温度(縦軸)の温度経時分
布(I曲線)を確保するように、火炎バーナへの酸水素
ガス流量を調整して、スートプリフォームの表面割れを
防止している。
イバ用母材の製造方法にあっては、デポジション中にス
ートプリフォームの表面温度をモニタし、例えば図8に
示すように、スートプリフォームの表面割れがないとさ
れる適当な温度経時分布、即ちスートプリフォームの外
径(横軸)に対応させた表面温度(縦軸)の温度経時分
布(I曲線)を確保するように、火炎バーナへの酸水素
ガス流量を調整して、スートプリフォームの表面割れを
防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
スートプリフォームの表面温度を中心にして火炎バーナ
の酸水素ガス流量を制御する場合、この表面温度にはス
ートプリフォームの外径が全く反映されないため、以下
のような改善すべき問題点があった。
スートプリフォームの表面温度を中心にして火炎バーナ
の酸水素ガス流量を制御する場合、この表面温度にはス
ートプリフォームの外径が全く反映されないため、以下
のような改善すべき問題点があった。
【0004】つまり、表面温度だけに依存した制御の場
合、例えば表面温度が高いと、それに対応して火炎バー
ナの酸水素ガス流量、特に水素ガス量を減少させて表面
温度を低下させるわけであるが、火炎バーナの温度が低
くなると、柔らかいスート(密度の低いスート)が付着
し易くなり、外径の成長が速くなる。
合、例えば表面温度が高いと、それに対応して火炎バー
ナの酸水素ガス流量、特に水素ガス量を減少させて表面
温度を低下させるわけであるが、火炎バーナの温度が低
くなると、柔らかいスート(密度の低いスート)が付着
し易くなり、外径の成長が速くなる。
【0005】逆に、表面温度が低いと、それに対応して
火炎バーナの酸水素ガス流量、特に水素ガス量を増加さ
せて表面温度を上昇させるわけであるが、火炎バーナの
温度が高くなると、硬いスート(密度の高いスート)が
付着し、外径の成長が遅くなる。
火炎バーナの酸水素ガス流量、特に水素ガス量を増加さ
せて表面温度を上昇させるわけであるが、火炎バーナの
温度が高くなると、硬いスート(密度の高いスート)が
付着し、外径の成長が遅くなる。
【0006】このような繰り返しの結果、スートプリフ
ォームの長手方向において、スートの密度が不均一にな
り易く、また、外径変動も起こり易くなる。特にスート
密度が不均一性になると、スートの付着層に歪みが生じ
るため、スートプリフォームの表面割れが起こり易いと
いう問題が生じる。
ォームの長手方向において、スートの密度が不均一にな
り易く、また、外径変動も起こり易くなる。特にスート
密度が不均一性になると、スートの付着層に歪みが生じ
るため、スートプリフォームの表面割れが起こり易いと
いう問題が生じる。
【0007】本発明は、このような観点に立ってなされ
たもので、スートプリフォームの表面温度と共に、外径
も測定し、この温度情報と外径情報によって、火炎バー
ナの酸水素ガス流量を調整することにより、スート密度
の均一化を図り、表面割れの低減と外径変動の低減を図
った光ファイバの製造方法を提供せんとするものであ
る。
たもので、スートプリフォームの表面温度と共に、外径
も測定し、この温度情報と外径情報によって、火炎バー
ナの酸水素ガス流量を調整することにより、スート密度
の均一化を図り、表面割れの低減と外径変動の低減を図
った光ファイバの製造方法を提供せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、外付けデポジションにより回転するターゲットの長
手方向に火炎バーナをトラバースさせて光ファイバ用母
材を製造する工程において、前記火炎バーナと連動させ
て温度測定器を前記ターゲットの長手方向にトラバース
させる一方、その径方向にも往復動させ、当該温度測定
器の往復動により前記ターゲットに堆積されたスートプ
リフォーム外径を測定し、この外径情報と温度情報によ
って、前記火炎バーナの酸水素ガス流量を調整すること
を特徴とする光ファイバ用母材の製造方法にある。
は、外付けデポジションにより回転するターゲットの長
手方向に火炎バーナをトラバースさせて光ファイバ用母
材を製造する工程において、前記火炎バーナと連動させ
て温度測定器を前記ターゲットの長手方向にトラバース
させる一方、その径方向にも往復動させ、当該温度測定
器の往復動により前記ターゲットに堆積されたスートプ
リフォーム外径を測定し、この外径情報と温度情報によ
って、前記火炎バーナの酸水素ガス流量を調整すること
を特徴とする光ファイバ用母材の製造方法にある。
【0009】請求項2記載の本発明は、前記温度測定器
が非接触型のレーザー温度測定器であることを特徴とす
る請求項1記載の光ファイバ用母材の製造方法にある。
が非接触型のレーザー温度測定器であることを特徴とす
る請求項1記載の光ファイバ用母材の製造方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る光ファイバ
の製造方法の一例になる概略を示したもので、図中、1
0はターゲット、20は火炎バーナ、30は温度測定器
である。
の製造方法の一例になる概略を示したもので、図中、1
0はターゲット、20は火炎バーナ、30は温度測定器
である。
【0011】上記ターゲット10は、両端の支持棒1
1,11(ダミーロッドなど)を通じて、外部の回転手
段により回転させられる一方、火炎バーナ20の火炎2
1からのスートによって、その長手方向にスートプリフ
ォーム12が成形される。
1,11(ダミーロッドなど)を通じて、外部の回転手
段により回転させられる一方、火炎バーナ20の火炎2
1からのスートによって、その長手方向にスートプリフ
ォーム12が成形される。
【0012】この火炎バーナ20は、ターゲット10の
長手方向に外部のトラバース手段(図示省略)によっ
て、平行にトラバースされるようになっている。
長手方向に外部のトラバース手段(図示省略)によっ
て、平行にトラバースされるようになっている。
【0013】一方、上記温度測定器30は、高温のター
ゲット10から離間した位置に設置される必要があるた
め、この点を考慮すると、非接触型のレーザー温度測定
器の使用が望ましい。この温度測定器30も、火炎バー
ナ20のトラバース手段と連動するトラバース手段によ
って、ターゲット10の長手方向に平行にトラバースさ
れる一方、ターゲット10、即ちスートプリフォーム1
2の径方向にも、往復動する手段によって、往復動され
るようになっている。
ゲット10から離間した位置に設置される必要があるた
め、この点を考慮すると、非接触型のレーザー温度測定
器の使用が望ましい。この温度測定器30も、火炎バー
ナ20のトラバース手段と連動するトラバース手段によ
って、ターゲット10の長手方向に平行にトラバースさ
れる一方、ターゲット10、即ちスートプリフォーム1
2の径方向にも、往復動する手段によって、往復動され
るようになっている。
【0014】より具体的には、温度測定器30を、図1
に示すように、火炎バーナ20の火炎21の吹付け方向
L1に対して、例えば直交するターゲット10上の上方
側に位置させ、ターゲット10のほぼ中心線L2上をト
ラバースさせると共に、この中心線L2からスートプリ
フォーム12の外周までの半径方向に往復動させるよう
にしてある。
に示すように、火炎バーナ20の火炎21の吹付け方向
L1に対して、例えば直交するターゲット10上の上方
側に位置させ、ターゲット10のほぼ中心線L2上をト
ラバースさせると共に、この中心線L2からスートプリ
フォーム12の外周までの半径方向に往復動させるよう
にしてある。
【0015】このような温度測定器30の駆動手段とし
ては、特に限定されないが、例えば図2〜図3に示した
如き、往復動兼用トラバース手段300が挙げられる。
ては、特に限定されないが、例えば図2〜図3に示した
如き、往復動兼用トラバース手段300が挙げられる。
【0016】この往復動兼用トラバース手段300は、
ターゲット10の上側で、その長手方向の左右に2本の
長尺なネジシャフト301,301を平行に配置し、そ
れぞれのネジシャフト301,301には2個のスライ
ダーブロック302,302を装着してある。このスラ
イダーブロック302,302は、ネジシャフト30
1,301の一端にカップリング303を介して駆動源
304(サーボモータなど)が装着され、この駆動源3
04の正逆回転によって、長手方向にトラバースされる
ようになっている。
ターゲット10の上側で、その長手方向の左右に2本の
長尺なネジシャフト301,301を平行に配置し、そ
れぞれのネジシャフト301,301には2個のスライ
ダーブロック302,302を装着してある。このスラ
イダーブロック302,302は、ネジシャフト30
1,301の一端にカップリング303を介して駆動源
304(サーボモータなど)が装着され、この駆動源3
04の正逆回転によって、長手方向にトラバースされる
ようになっている。
【0017】上記スライダーブロック302,302の
背面などには複数のガイド溝302aを設け、ここに長
尺なロッドからなる複数のリニアガイド305を摺動さ
せるようにするとよい。これによって、トラバース時、
スライダーブロック302,302の安定したトラバー
スが確保される。また、トラバースの移動量は、ネジシ
ャフト301,301の他端にカップリング303を介
して装着された移動量検出器306(エンコーダなど)
によって、検出できるようになっている。
背面などには複数のガイド溝302aを設け、ここに長
尺なロッドからなる複数のリニアガイド305を摺動さ
せるようにするとよい。これによって、トラバース時、
スライダーブロック302,302の安定したトラバー
スが確保される。また、トラバースの移動量は、ネジシ
ャフト301,301の他端にカップリング303を介
して装着された移動量検出器306(エンコーダなど)
によって、検出できるようになっている。
【0018】一方、上記2個のスライダーブロック30
2,302間には、ネジシャフト307が架設してあ
る。より具体的には、ネジシャフト307の一端は、駆
動源308(サーボモータなど)を通じて一方のスライ
ダーブロック302に取り付けられると共に、その他端
は、移動量検出器309(エンコーダなど)を通じて他
方のスライダーブロック302に取り付けられている。
そして、さらに、このネジシャフト307には、上記温
度測定器30が、駆動源308の正逆回転によって、往
復動されるように装着されている。この往復動の移動量
は、移動量検出器309によって、検出できるようにな
っている。
2,302間には、ネジシャフト307が架設してあ
る。より具体的には、ネジシャフト307の一端は、駆
動源308(サーボモータなど)を通じて一方のスライ
ダーブロック302に取り付けられると共に、その他端
は、移動量検出器309(エンコーダなど)を通じて他
方のスライダーブロック302に取り付けられている。
そして、さらに、このネジシャフト307には、上記温
度測定器30が、駆動源308の正逆回転によって、往
復動されるように装着されている。この往復動の移動量
は、移動量検出器309によって、検出できるようにな
っている。
【0019】このような装置系において、本発明では、
回転するターゲット10の長手方向に火炎バーナ20を
トラバースさせて、その外周にスートを付着させる。こ
のトラバースの繰り返しによって、スートプリフォーム
12は次第に成長する。
回転するターゲット10の長手方向に火炎バーナ20を
トラバースさせて、その外周にスートを付着させる。こ
のトラバースの繰り返しによって、スートプリフォーム
12は次第に成長する。
【0020】このとき、火炎バーナ20によるスート表
面温度は、図4に示すように、火炎21の中心部分に対
応する部位が最高温度部分Aとなる。
面温度は、図4に示すように、火炎21の中心部分に対
応する部位が最高温度部分Aとなる。
【0021】上記温度測定器30は、往復動兼用トラバ
ース手段300によって、ターゲット10の中心線上の
長手方向に火炎バーナ20と連動してトラバースされる
一方、図5に示すように、ターゲット10の中心からス
ートプリフォーム12の半径方向に送り出される。
ース手段300によって、ターゲット10の中心線上の
長手方向に火炎バーナ20と連動してトラバースされる
一方、図5に示すように、ターゲット10の中心からス
ートプリフォーム12の半径方向に送り出される。
【0022】この送り出し時、温度測定器30は、スー
トプリフォーム12の中心からスート表面の温度をモニ
タし、遂には、上記スート表面の最高温度部分Aの温度
を検知する。この最高温度部分Aの温度は、上述したよ
うに、火炎バーナ20によって予め表面割れがないとさ
れる温度経時分布の範囲で設定されている。したがっ
て、スートプリフォーム12の中心からこの最高温度部
分Aの検知点までの距離が、その時点でのスートプリフ
ォーム外径(半径)となる。つまり、この外径は、上記
移動量検出器309によって、ネジシャフト307のピ
ッチと回転数及び回転方向などを検出し、これらの演算
によって、測定される。
トプリフォーム12の中心からスート表面の温度をモニ
タし、遂には、上記スート表面の最高温度部分Aの温度
を検知する。この最高温度部分Aの温度は、上述したよ
うに、火炎バーナ20によって予め表面割れがないとさ
れる温度経時分布の範囲で設定されている。したがっ
て、スートプリフォーム12の中心からこの最高温度部
分Aの検知点までの距離が、その時点でのスートプリフ
ォーム外径(半径)となる。つまり、この外径は、上記
移動量検出器309によって、ネジシャフト307のピ
ッチと回転数及び回転方向などを検出し、これらの演算
によって、測定される。
【0023】そして、例えばその外径が、本来の設置値
より小さいときには、火炎バーナ20の酸水素ガス流
量、特に水素ガス量を減少させて少々表面温度を低下さ
せて、外径の成長を促進させる。逆に、その外径が、本
来の設置値より大きいときには、火炎バーナ20の酸水
素ガス流量、特に水素ガス量を増加させて少々表面温度
を上昇させて、外径の成長を減速させる。
より小さいときには、火炎バーナ20の酸水素ガス流
量、特に水素ガス量を減少させて少々表面温度を低下さ
せて、外径の成長を促進させる。逆に、その外径が、本
来の設置値より大きいときには、火炎バーナ20の酸水
素ガス流量、特に水素ガス量を増加させて少々表面温度
を上昇させて、外径の成長を減速させる。
【0024】このように、スートプリフォーム12の表
面温度だけではなく、その外径も考慮して、火炎バーナ
20の酸水素ガス流量を制御することによって、より緻
密なスート堆積の調整が可能となる。この結果、スート
プリフォーム12の成長において、スート密度の均一化
を図ることができる。また、スートプリフォームの外径
変動も最小限に抑えることができる。
面温度だけではなく、その外径も考慮して、火炎バーナ
20の酸水素ガス流量を制御することによって、より緻
密なスート堆積の調整が可能となる。この結果、スート
プリフォーム12の成長において、スート密度の均一化
を図ることができる。また、スートプリフォームの外径
変動も最小限に抑えることができる。
【0025】なお、温度測定器30は、スート表面の最
高温度部分Aの温度を検知した後、適宜間隔でターゲッ
ト10の中心側に引き戻される。つまり、この引き戻し
と上記送り出しによる往復動は、適当なサイクルで行わ
れる。
高温度部分Aの温度を検知した後、適宜間隔でターゲッ
ト10の中心側に引き戻される。つまり、この引き戻し
と上記送り出しによる往復動は、適当なサイクルで行わ
れる。
【0026】因みに、温度情報と外径情報の両方を考慮
した本発明方法により得られた光ファイバ用母材と、温
度情報だけによって火炎バーナの酸水素ガス流量を制御
する従来方法とによって得られた光ファイバ用母材との
スート密度(かさ密度)を比較したことろ、図6の如く
であった。つまり、本発明方法の場合、経時的なスート
密度の変動が殆どないのに対して、従来方法の場合に
は、スート密度の変動が大きいことが判る。
した本発明方法により得られた光ファイバ用母材と、温
度情報だけによって火炎バーナの酸水素ガス流量を制御
する従来方法とによって得られた光ファイバ用母材との
スート密度(かさ密度)を比較したことろ、図6の如く
であった。つまり、本発明方法の場合、経時的なスート
密度の変動が殆どないのに対して、従来方法の場合に
は、スート密度の変動が大きいことが判る。
【0027】さらに、本発明方法により得られた光ファ
イバ用母材の場合、図7に示すように、ターゲットの当
初の外径(出発時の外径)の大小に関わらず、経時的な
スート密度の変動が殆どないことも判る。
イバ用母材の場合、図7に示すように、ターゲットの当
初の外径(出発時の外径)の大小に関わらず、経時的な
スート密度の変動が殆どないことも判る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る光ファイバ用母材の製造方法によれば、スートプ
リフォームの表面温度と共に、外径も測定し、この温度
情報と外径情報によって、火炎バーナの酸水素ガス流量
を調整するものであるため、スート密度の均一化を図る
ことができる。これによって、スートの付着層部分の歪
みが小さくなり、表面割れの低減が可能となる。また、
スートプリフォームの外径変動も効果的に抑えられる。
に係る光ファイバ用母材の製造方法によれば、スートプ
リフォームの表面温度と共に、外径も測定し、この温度
情報と外径情報によって、火炎バーナの酸水素ガス流量
を調整するものであるため、スート密度の均一化を図る
ことができる。これによって、スートの付着層部分の歪
みが小さくなり、表面割れの低減が可能となる。また、
スートプリフォームの外径変動も効果的に抑えられる。
【図1】 本発明に係る光ファイバ用母材の製造方法の
一例を示した概略説明図である。
一例を示した概略説明図である。
【図2】 図1の本発明方法を実施するための温度測定
器の往復動兼用トラバース手段の一例を示した概略平面
図である。
器の往復動兼用トラバース手段の一例を示した概略平面
図である。
【図3】 図2の温度測定器の往復動兼用トラバース手
段を示した縦断面図である。
段を示した縦断面図である。
【図4】 本発明に係る光ファイバ用母材の製造方法に
おけるスートプリフォームと火炎バーナの火炎との関係
を示した概略説明図である。
おけるスートプリフォームと火炎バーナの火炎との関係
を示した概略説明図である。
【図5】 本発明に係る光ファイバ用母材の製造方法に
おけるスートプリフォームに対する温度測定器の往復動
を示した概略説明図である。
おけるスートプリフォームに対する温度測定器の往復動
を示した概略説明図である。
【図6】 本発明方法により得られた光ファイバ用母材
と従来方法により得られた光ファイバ用母材とのスート
密度の経時変化を示したグラフである。
と従来方法により得られた光ファイバ用母材とのスート
密度の経時変化を示したグラフである。
【図7】 本発明方法におけるターゲットの出発外径の
大小による光ファイバ用母材のスート密度の経時変化を
示したグラフである。
大小による光ファイバ用母材のスート密度の経時変化を
示したグラフである。
【図8】 外付けデポジションにおけるスートプリフォ
ームの外径と表面温度の温度経時分布の関係を示したグ
ラフである。
ームの外径と表面温度の温度経時分布の関係を示したグ
ラフである。
10 ターゲット 11 支持棒 12 スートプリフォーム 20 火炎バーナ 21 火炎 30 温度測定器 300 往復動兼用トラバース手段
Claims (2)
- 【請求項1】 外付けデポジションにより回転するター
ゲットの長手方向に火炎バーナをトラバースさせて光フ
ァイバ用母材を製造する工程において、 前記火炎バーナと連動させて温度測定器を前記ターゲッ
トの長手方向にトラバースさせる一方、その径方向にも
往復動させ、当該温度測定器の往復動により前記ターゲ
ットに堆積されたスートプリフォーム外径を測定し、こ
の外径情報と温度情報によって、前記火炎バーナの酸水
素ガス流量を調整することを特徴とする光ファイバ用母
材の製造方法。 - 【請求項2】 前記温度測定器が非接触型のレーザー温
度測定器であることを特徴とする請求項1記載の光ファ
イバ用母材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6402299A JP2000256034A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 光ファイバ用母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6402299A JP2000256034A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 光ファイバ用母材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000256034A true JP2000256034A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13246126
Family Applications (1)
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1999
- 1999-03-10 JP JP6402299A patent/JP2000256034A/ja active Pending
Cited By (7)
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