JP2000255930A

JP2000255930A - エレベータ監視装置

Info

Publication number: JP2000255930A
Application number: JP11057405A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kiyosugi; 浩清杉; Kuni Shoji; 久仁庄司; Hisatoku Fukai; 久徳深井; Kiyoshi Yashima; 清志八島
Original assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Current assignee: Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date: 1999-03-04
Filing date: 1999-03-04
Publication date: 2000-09-19

Abstract

(57)【要約】【課題】故障等が簡単なものである場合、エレベータ
を運転制御し、乗かご内に閉じ込められた乗客をいち早
く救出できるエレベータ監視装置の提供。【解決手段】記憶部１６が記憶したエレベータ１の状
態と、異常検出部１５が検出した異常内容とに応じて、
エレベータ制御装置１３へエレベータ１を制御する指令
を出力する機能を監視装置１４に設け、エレベータ１に
故障が発生した場合、異常検出部１５が検出した異常内
容などに応じて、エレベータ１を制御する指令を出力
し、エレベータ制御装置１３でエレベータ制御を行な
う。また、エレベータ制御装置１３が故障した場合、直
接、ドア制御装置１２や電動機制御装置１１に指令を出
すことによりドアの開閉や電動機の制御、ブレ−キの開
放を行なうので、エレベータ制御装置１３が故障した場
合でも、乗かご１ａ内に閉じ込められた乗客を救出でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ監視
装置に係り、かご内に乗客が閉じ込められた際に、いち
早く乗客を救出するのに好適なエレベータ監視装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エレベータの点検は、保守員が定
期的に現場へ出かけ、修理や部品の交換等を行なってい
た。また、万が一エレベータが故障した場合は、ビルの
管理人や住人がエレベータの保守サ−ビス会社へ電話を
し、保守員が現場へ駆けつけ修理を行なっていた。

【０００３】その後、エレベータに監視装置を取り付
け、常時エレベータを監視し、エレベータに異常が発生
した場合には、電話回線を介して監視センタへ異常内容
を通報するシステムや、特開昭５７−１３０７３号公報
に記載されているように、乗かごが中間階に停止したと
き、管理部署から電話回線を通じて、救出運転に関する
指令を送信し、エレベータ駆動装置を制御することが提
案されている。また、かご内の釦が操作されている場合
に限り、駆動装置の制御を可能とすることも記載されて
いる。

【０００４】さらに特開平４−２６６３７８号公報に記
載されているように、エレベータが故障した場合で、乗
かご内に乗客がいた場合、すなわち閉じ込め時にはマイ
クロコンピュータの電源を一時遮断（リセット）するも
のが開示されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、エレベータが故障した場合に保守員がエレ
ベータ現場に到着するまでには時間がある程度かかり、
簡単な故障でも乗客は乗かご内に閉じ込められたままと
なる。特に、乗かご内という密室では、短時間でも閉じ
込められれば、乗客に相当な苦痛を強いるとともに、乗
客が不安にもなるという問題があった。

【０００６】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、エレベータの故
障が比較的簡単なものである場合、乗かご内に閉じ込め
られた乗客をいち早く救出することのできるエレベータ
監視装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項１に係る発明は、エレベータの制御
を行なうエレベータ制御装置と、このエレベータ制御装
置に接続され、前記エレベータの異常内容を検出する異
常検出部を有し、前記エレベータに異常が発生した場合
に、前記異常検出部が検出したエレベータの異常内容を
監視センタへ電話回線を介して送信する監視装置とを備
えたエレベータ監視装置において、前記異常検出部が検
出したエレベータの異常内容に応じて、前記エレベータ
制御装置へエレベータを制御する指令を出す機能を、前
記監視装置に設けた構成にしてある。

【０００８】また、本発明の請求項２に係る発明は、エ
レベータの制御を行なうエレベータ制御装置と、このエ
レベータ制御装置に接続され、前記エレベータの状態を
所定時間記憶する記憶部、および前記エレベータの異常
内容を検出する異常検出部を有し、前記エレベータに異
常が発生した場合に、前記異常検出部が検出したエレベ
ータの異常内容を監視センタへ電話回線を介して送信す
る監視装置とを備えたエレベータ監視装置において、前
記記憶部が記憶したエレベータの状態と、前記異常検出
部が検出したエレベータの異常内容とに応じて、前記エ
レベータ制御装置へエレベータを制御する指令を出す機
能を、前記監視装置に設けた構成にしてある。

【０００９】このように構成した本発明では、エレベー
タに故障が発生した場合、異常検出部が検出した異常内
容などに応じて、監視装置からエレベータを制御する指
令を出力するので、エレベータ制御装置でエレベータ制
御を行ない、乗かごに閉じ込められた乗客をいち早く救
出できる。

【００１０】また、エレベータ制御装置が故障した場
合、監視装置がエレベータ制御装置を介さずに直接、ド
ア制御装置や電動機制御装置に指令を出すことにより、
ドアの開閉や電動機の制御、ブレ−キの開放を行なうこ
とができるので、エレベータ制御装置が故障した場合で
も、乗かご内に閉じ込められた乗客を救出できる。

【００１１】さらに、監視装置の記憶部に記憶した情報
を使用して、エレベータを制御する指令を出すことによ
り、エレベータ制御装置が故障した場合でも、乗かご内
に閉じ込められた乗客を救出することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータ監視装
置の実施の形態を図に基づいて説明する。図１は本発明
の一実施形態に係るエレベータ監視装置を示すブロック
図、図２は本実施形態のエレベータ監視装置の処理手順
の一部を示すフローチャート、図３は本実施形態のエレ
ベータ監視装置の処理手順の残り部分を示すフローチャ
ートである。なお、図２の部、部、部はそれぞれ
図３の部、部、部と連続している。

【００１３】図１に示すエレベータ１では、乗かご１ａ
とつり合いおもり２とがロープ３でシーブ４に巻装さ
れ、つるべ式に連結されている。電動機５がシーブ４を
駆動することにより、乗かご１ａを任意の階床へ上昇あ
るいは下降させ、その際に電動機５は、電動機制御装置
１１によって得られる指令により制御されるようになっ
ている。エレベータ１のドアは、乗かご１ａ上に設置さ
れるドア駆動装置６を駆動することにより開閉され、こ
のドア駆動装置６は、ドア制御装置１２によって得られ
る指令により制御されるようになっている。さらに電動
機制御装置１１とドア制御装置１２は、エレベータ制御
装置１３によって得られる指令により制御されている。

【００１４】そして、本実施形態のエレベータ監視装置
は、前記のエレベータ制御装置１３と、このエレベータ
制御装置１３と接続される監視装置１４とから構成され
ており、この監視装置１４は、エレベータ１の異常内容
を検出する異常検出部１５と、エレベータ１の状態を所
定時間記憶する記憶部１６とを備えるとともに、この記
憶部１６が記憶したエレベータ１の状態と、異常検出部
１５が検出した異常内容とに応じて、エレベータ制御装
置１３へエレベータ１を制御する指令を出力する機能を
有している。なお、記憶部１６は、故障が発生したとき
に、その故障原因を究明するために故障発生前後のエレ
ベータ１の状況を記憶して、後で確認できるようにして
いる。異常検出部１５はエレベータ１の異常を検出した
とき、その異常内容を電話回線１７を介して監視センタ
１８へ通報するようになっている。

【００１５】また、監視装置１４は、電動機制御装置１
１とドア制御装置１２とも接続されており、すなわち監
視装置１４からエレベータ制御装置１３を介さずに直
接、電動機制御装置１１やドア制御装置１２に指令を出
すことも可能である。

【００１６】この実施形態にあっては、図２、図３の処
理手順にしたがってエレベータ１の異常発生に対応する
ようになっている。すなわち、手順Ｓ１として、エレベ
ータ１に異常が発生し、乗かご１ａが停止したかどうか
を異常検出部１５により判断し、乗かご１ａが停止した
場合、手順Ｓ２として、乗かご１ａが停止した位置がド
アを開くことが可能な位置かどうかを監視装置１４が判
断する。（なお、１つの階と他の階との間ではドアは開
くことができないので、乗かご１ａの停止した位置を確
認する必要がある。）その結果、ドアを開くことが可能
な位置にあると判断した場合、手順Ｓ３に進み、一方、
ドアを開くことが可能な位置でない場合、手順Ｓ７に進
む。

【００１７】手順Ｓ３では、監視装置１４がエレベータ
制御装置１３にドア開指令を出した後、手順Ｓ４とし
て、ドアが開いたかどうかを監視装置１４が確認し、ド
アが開いた場合、乗かご１ａからの乗客の救出が完了と
なり、一方、ドアが開かない場合、手順Ｓ５へ進む。

【００１８】手順Ｓ５では、他の階ならドアが開く可能
性があるので、他の階へのかご呼び指令を監視装置１４
が作成してエレベータ制御装置１３へ出力する。このと
きに、エレベータ１の故障状況によっては、エレベータ
制御装置１３が現在、乗かご１ａがどこの階にいるのか
がエレベータ制御装置１３で分からなくなる場合があ
る。この場合は、故障する直前のエレベータ１の状態が
記憶部１６に記憶され、この情報から乗かご１ａの位置
が分かるので、かご呼びを登録する階を決定する。

【００１９】次いで、手順Ｓ６として、かご呼び指令に
より乗かご１ａが他の階へ走行したかどうかを監視装置
１４が確認し、走行した場合は手順Ｓ９へ進み、一方、
走行しない場合は手順Ｓ７へ進む。この手順Ｓ７では、
監視装置１４により、乗かご１ａが低速で最寄り階へ走
行させる指令をエレベータ制御装置１３に出す。これ
は、故障の程度により、乗かご１ａが高速（通常の速
度）では走行できないが、低速なら走行できる場合があ
るからである。また、最寄り階までの方向（現在乗かご
１ａが止まっている位置から上下の近い階がある方向）
と距離が、エレベータ制御装置１３が故障して分からな
い場合は、記憶部１６に記憶されている情報を使用する
と、エレベータ制御装置１３が故障していても分かる。

【００２０】次いで、手順Ｓ８として、乗かご１ａが他
の階へ低速で走行したかどうかを監視装置１４により確
認し、乗かご１ａが他の階へ走行した場合は手順Ｓ９へ
進み、一方、走行しない場合は手順Ｓ１０へ進む。手順
Ｓ９では、ドアが開いたかどうかを監視装置１４により
確認し、ドアが開いた場合は、乗かご１ａからの乗客の
救出が完了となる。また、ドアが開かなかった場合は、
手順Ｓ１０として、監視装置１４が電話回線１７を介し
て監視センタ１８へ閉じ込め発報を行なうようになって
いる。

【００２１】このように構成した実施形態では、エレベ
ータ１に故障が発生した場合、記憶部１６が記憶したエ
レベータ１の状態と、異常検出部１５が検出した異常内
容とに応じて、エレベータ１を制御する指令を監視装置
１４からエレベータ制御装置１３へ出力するので、エレ
ベータ制御装置１３でエレベータ制御を行ない、乗かご
１ａに閉じ込められた乗客をいち早く救出できる。

【００２２】また、本実施形態では、記憶部１６に記憶
した情報を使用して、エレベータ１を制御する指令を出
すことにより、エレベータ制御装置１３が故障した場合
でも、乗かご１ａ内に閉じ込められた乗客を救出でき
る。

【００２３】また、本実施形態では、かご呼びの指令を
説明したが、かご呼びが故障している場合もあるので、
かご呼び指令で乗かご１ａが走行しない場合は、ホール
呼びの指令を作成することも有効である。

【００２４】また、本実施形態では、故障発生後、ドア
開指令を出し、ドアが開かなかったら、かご呼び作成、
さらに乗かご１ａが動かなかったら、低速運転を行なっ
ていたが、故障発生後、いきなりかご呼び作成や低速運
転を行なってもよい。

【００２５】また、本実施形態では、かご呼びやホール
呼びを作成する場合の階床は、特に指定していなかった
が、最寄り階がいち早く救出するためには有効であり、
さらに、監視装置１４に過去の故障内容（発報内容）を
記憶させ、過去に故障が発生していない階を指定するこ
とも有効である。

【００２６】また、本実施形態では、エレベータ制御装
置１３が故障している場合もあるので、監視装置１４か
らエレベータ制御装置１３を介さずに直接、電動機制御
装置１１やドア制御装置１２に指令を出す方法も有効で
ある。このような場合、監視装置１４が直接、ドア制御
装置１２や電動機制御装置１１に指令を出すことによ
り、ドアの開閉や電動機の制御、ブレ−キの開放を行な
えるので、エレベータ制御装置１３が故障した場合で
も、乗かご１ａ内に閉じ込められた乗客を救出できる。

【００２７】さらに、本実施形態では、エレベータ１の
ドアが開いたら、閉じ込め発報を行なわないようになっ
ていたが、例えば、ある階のドアが開かなくて、他の階
への走行後にドアが開いたのであれば、ドアの故障とし
て発報することも有効である。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エレベ
ータに故障が発生した場合、異常検出部が検出した異常
内容などに応じて、監視装置からエレベータを制御する
指令を出力し、エレベータを運転制御するので、乗かご
内に閉じ込められた乗客を保守員の到着を待たずに救出
できる。また、監視装置が直接、ドア制御装置や電動機
制御装置に指令を出すことにより、ドアの開閉や電動機
の制御、ブレーキの開放を行なえるので、エレベータ制
御装置が故障した場合でも、乗かご内に閉じ込められた
乗客を救出できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るエレベータ監視装置
を示すブロック図である。

【図２】本実施形態のエレベータ監視装置の処理手順の
一部を示すフローチャートである。

【図３】本実施形態のエレベータ監視装置の処理手順の
残り部分を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１エレベータ１ａ乗かご１１電動機制御装置１２ドア制御装置１３エレベータ制御装置１４監視装置１５異常検出部１６記憶部１７電話回線１８監視センタ

フロントページの続き (72)発明者深井久徳東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内 (72)発明者八島清志東京都千代田区神田錦町１丁目６番地株式会社日立ビルシステム内Ｆターム(参考） 3F303 BA03 CB41 EA02 EA03 EA08 3F304 CA11 CA12 CA15 EA22 EB11 EB16 EB22 ED18

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベータの制御を行なうエレベータ制
御装置と、このエレベータ制御装置に接続され、前記エ
レベータの異常内容を検出する異常検出部を有し、前記
エレベータに異常が発生した場合に、前記異常検出部が
検出したエレベータの異常内容を監視センタへ電話回線
を介して送信する監視装置とを備えたエレベータ監視装
置において、前記異常検出部が検出したエレベータの異常内容に応じ
て、前記エレベータ制御装置へエレベータを制御する指
令を出す機能を、前記監視装置に設けたことを特徴とす
るエレベータ監視装置。
【請求項２】エレベータの制御を行なうエレベータ制
御装置と、このエレベータ制御装置に接続され、前記エ
レベータの状態を所定時間記憶する記憶部、および前記
エレベータの異常内容を検出する異常検出部を有し、前
記エレベータに異常が発生した場合に、前記異常検出部
が検出したエレベータの異常内容を監視センタへ電話回
線を介して送信する監視装置とを備えたエレベータ監視
装置において、前記記憶部が記憶したエレベータの状態と、前記異常検
出部が検出したエレベータの異常内容とに応じて、前記
エレベータ制御装置へエレベータを制御する指令を出す
機能を、前記監視装置に設けたことを特徴とするエレベ
ータ監視装置。
【請求項３】前記監視装置が出力する指令がドア開指
令であることを特徴とする請求項１記載のエレベータ監
視装置。
【請求項４】前記監視装置が出力する指令がかご呼び
指令であることを特徴とする請求項１記載のエレベータ
監視装置。
【請求項５】前記監視装置が出力する指令がホ−ル呼
び指令であることを特徴とする請求項１記載のエレベー
タ監視装置。
【請求項６】前記監視装置が出力する指令が前記エレ
ベータを低速で動かす指令であることを特徴とする請求
項１記載のエレベータ監視装置。
【請求項７】かご呼びおよびホ−ル呼びの登録階を、
前記記憶部に記憶されている情報により決定することを
特徴とする請求項４または５記載のエレベータ監視装
置。
【請求項８】前記エレベータを低速で動かす方向およ
び距離を、前記記憶部に記憶されている情報により決定
することを特徴とする請求項６記載のエレベータ監視装
置。
【請求項９】前記監視装置から前記エレベータ制御装
置を介さずに直接、ドア制御装置にドア開指令を出すこ
とを特徴とする請求項１記載のエレベータ監視装置。
【請求項１０】前記監視装置から前記エレベータ制御
装置を介さずに直接、電動機制御装置に電動機の制御指
令あるいはブレ−キ開放指令を出すことを特徴とする請
求項１記載のエレベータ監視装置。