JP2000255870A - 枚葉輪転印刷機 - Google Patents

枚葉輪転印刷機

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JP2000255870A
JP2000255870A JP11060822A JP6082299A JP2000255870A JP 2000255870 A JP2000255870 A JP 2000255870A JP 11060822 A JP11060822 A JP 11060822A JP 6082299 A JP6082299 A JP 6082299A JP 2000255870 A JP2000255870 A JP 2000255870A
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Kyotaro Konuma
京太郎 小沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の操作負担を軽減するとともに、印刷
品質の向上と損紙の発生を防止する。 【解決手段】 くわえ爪装置26によって搬送される紙
の搬送経路上に、エアーシリンダ4によって進退自在な
カール矯正手段35を設ける。エアーシリンダ4は、片
面刷釦または両面刷釦に連動して作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面刷と両面刷と
を切替え可能な枚葉輪転印刷機に関し、特に、シート状
物に発生するカールを矯正するカール矯正手段を備えた
枚葉輪転印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の枚葉輪転印刷機におい
ては、複数の胴に巻き付けられながら紙にインキや湿し
水が供給されるため、印刷後、排紙装置において搬送さ
れる紙が湾曲する、いわゆるカールが発生するので、こ
のカールを矯正するカール矯正手段が備えられている。
このカール矯正手段には、エアーを吸引する吸引手段が
設けられ、この吸引手段によって紙がカールした方向と
反対方向に吸引することにより、カールを矯正するよう
にしている。
【0003】このカール矯正手段を片面刷と両面刷の切
替えが可能な枚葉輪転印刷機に適用しようとすると、両
面刷時においては、裏面側の印刷面がこのカール矯正手
段に摺接することにより、傷やこすれの痕跡が付くおそ
れがある。したがって、片面刷と両面刷の切替えが可能
な枚葉輪転印刷機においては、カール矯正手段をカール
矯正位置と、この位置から退避させた退避位置との間を
移動自在にすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の枚葉輪転印刷機においては、カール矯正手段を
カール矯正位置と退避位置とに移動させるのに、作業者
が釦操作によって行っていた。このため、作業者にとっ
て操作の負担が大きいだけではなく、釦操作を失念する
と、片面刷時においては、カールの矯正がされないため
に印刷品質が低下し、一方、両面刷時には、印刷面に傷
やこすれの痕跡が付き損紙が発生するといった問題があ
った。
【0005】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、第1の目的は作業者の操作負担を軽減す
ることにある。第2の目的は印刷品質の向上と損紙の発
生を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、片面刷と両面刷との切替え
が可能な枚葉輪転印刷機において、シート状物のカール
を矯正するカール矯正位置とこのカール矯正位置から退
避した退避位置との間を移動自在なカール矯正手段と、
このカール矯正手段をカール矯正位置と退避位置との間
を移動させる駆動手段と、両面刷から片面刷に切り替え
られたときに前記駆動装置を駆動させて前記カール除去
手段を前記カール除去位置に移動させるとともに、片面
刷から両面刷に切り替えられたときに前記駆動装置を駆
動させて前記カール除去手段を退避位置に移動させるよ
うに制御する制御手段とを備えたものである。したがっ
て、作業者が片面刷または両面刷を選択すると、カール
矯正手段が自動的にカール矯正位置または退避位置に位
置付けられる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記カール矯正手段にシート状物を
吸引する吸引手段を設け、前記制御手段によって、前記
カール矯正手段が退避位置に位置付けられたときに前記
吸引手段を停止させるように制御する。したがって、吸
引手段は、カール矯正手段が退避位置に位置付けられる
と、自動的に停止する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図に基
づいて説明する。図1は本発明に係る枚葉輪転印刷機の
構成図、図2は同じく片面刷と両面刷を説明するための
胴の配列図、図3は同じく排紙装置における紙搬送装置
の側面図、図4は図3におけるIV部拡大図である。図5
は図4におけるV 矢視図、図6は図5におけるIV矢視
図、図7は図4におけるVII 矢視図、図8は同じくカー
ル矯正手段の外観を示す斜視図、図9は同じくカール矯
正手段によってカールの矯正動作を説明する図である。
【0009】図1において、1は片面刷を起動する片面
印刷釦、2は両面刷を起動する両面印刷釦、3は両面刷
に切り替えるときに紙のサイズを入力する紙サイズ入力
釦、4は後述するカール矯正手段を移動させる駆動源で
あるエアーシリンダ、5はカール矯正手段の吸引エアー
の断接を行う電磁弁である。6は制御装置であって、片
面印刷釦1または両面印刷釦2の操作に連動して、エア
ーシリンダ4および電磁弁5のON、OFFの制御を行
う。
【0010】図2において、図示を省略した1番目の印
刷ユニットの紙搬送方向の下流には、互いに隣接する2
番目の印刷ユニット10と3番目の印刷ユニット11と
が設けられている。これら印刷ユニット10,11に
は、刷版が装着された版胴10a,11aと、ブランケ
ットが巻かれたゴム胴10b,11bとが、互いに対接
しており、印刷ユニット10のゴム胴10bには、倍径
の第2圧胴10cが対接している。
【0011】また、印刷ユニット11のゴム胴11bに
は、前記第2圧胴10cの下流側に位置する倍径の第3
圧胴11cが対接しており、第2圧胴10cと第3圧胴
11cとの間には、倍径の反転胴12が互いにその周面
を両圧胴10c,11cに対接するように設けられてい
る。第2圧胴10cの外周部を円周方向に2等分する箇
所には、爪と爪台とからなりカム機構で開閉する複数組
のくわえ爪装置(以下、単にくわえ爪という)13が、
この第2圧胴10cの軸線方向に並設されている。ま
た、第3圧胴11cの外周部を円周方向に2等分する箇
所には、カム機構で開閉する複数組のくわえ爪14が、
この第3圧胴11cの軸線方向に並設されている。さら
に、反転胴12の外周部を円周方向に2等分する箇所に
は、カム機構で開閉する反転爪15と、図示しないポン
プなどの吸引エア源に接続された複数個の吸口16と
が、互いに近接し反転胴12の軸線方向に並設されてい
る。
【0012】図2に示す両面刷から片面刷に切替える場
合には、片面印刷釦1をONすると、第2圧胴10cの
くわえ爪13が反転胴12の反転爪15に対応するよう
に、第2圧胴10cを含む紙搬送方向に対して上流側に
位置する胴群の位相が調節される。この状態で第2圧胴
10c、反転胴12、第3圧胴11cが回転すると、く
わえ爪13にくわえられて搬送される紙8には、印刷ユ
ニット10のゴム胴10bと第2圧胴10cとの間を通
過するときに2色目の印刷が施され、この紙8のくわえ
端がくわえ爪13から反転爪15にくわえ替えられて反
転胴12の下側周面に巻付けられながら搬送される。巻
付けられた紙8は、反転爪15からくわえ爪14にくわ
え替えられて搬送され、印刷ユニット11のゴム胴11
bと第3圧胴11cとの間を通過するときに、前と同じ
面に3色目の印刷が施される。
【0013】片面刷から両面刷に切り替えるには、紙サ
イズ入力部3に紙8のサイズを入力した後に両面印刷釦
2をONすると、まず、第2圧胴10cと反転胴4およ
び反転胴4の下流側の胴群との間の回転伝達が遮断さ
れ、第2圧胴10cのみが回動し、制御装置6によって
両面刷用の胴位相の調整分だけ第2圧胴10cが回動す
る。すなわち反転胴12の吸口16に第2圧胴10cの
くわえ爪13が対応するように、反転胴12に対して第
2圧胴10cの胴位相が位置付けられる。次に、制御装
置6では、紙サイズ入力部3に入力された紙サイズのデ
ータに基づき、第2圧胴10cを図中反時計方向に回動
させ、くわえ爪14が吸口16から所定量、すなわち紙
のサイズ分だけ移動させる。
【0014】このように各胴間の位相が調整されること
により、第2圧胴10c、反転胴12、第3圧胴11c
が回転すると、くわえ爪13にくわえられて搬送される
紙8には、ゴム胴10bと第2圧胴10cとの間を通過
するときに表面に印刷が施される。この紙8は、くわえ
端を反転爪15にくわえ替えられることなく第2圧胴1
0cと反転胴12の対接点を通過し、第2圧胴10cの
下側周面に巻付けられる。
【0015】巻付けられた紙8の紙尻が第2圧胴10c
と反転胴12の対接点に達すると、この紙尻が吸口16
で吸引されて搬送され、搬送途中においてくわえ端はく
わえ爪13のくわえから解放される。吸口16に吸引さ
れている紙8の紙尻は、反転爪15にくわえ替えられて
搬送されることにより反転されて裏返しになり、反転爪
15から第2圧胴11cのくわえ爪14にくわえ替えら
れて第3圧胴11cによって搬送される。搬送される紙
8には、ゴム胴11bと第3圧胴11cとの間を通過す
るときに裏面に印刷が施される。
【0016】図3において、全体を符号20で示すもの
は、枚葉輪転印刷機の排紙装置であって、この排紙装置
20は、互いに対向する左右一対の排紙フレーム21,
21(一方の排紙フレーム21は図示せず)で全体を支
持するように構成されている。22は左右一対のスプロ
ケット(一方のスプロケット22は図示せず)であっ
て、図示しない4番目の印刷ユニットの圧胴に対接する
排紙胴に同軸上で、かつ左右の排紙フレーム21,21
に近接するように軸着されている。
【0017】これら左右一対のスプロケット22,22
と、排紙フレーム21,21の前端部に回転自在に支持
された図示を省略した左右一対のスプロケットとの間に
は、左右一対の排紙チェーン23,23(一方の排紙チ
ェーン23は図示せず)が張架されている。これらのス
プロケットの回転によって、排紙チェーン23は図中矢
印A方向に走行し、左右の排紙チェーン23,23間に
は、爪軸24と爪台軸25からなる複数組の爪竿が、排
紙チェーン23の走行方向に一定の間隔で支架されてい
る。
【0018】爪軸24と爪台軸25上には、図示を省略
した複数個の爪と爪台とが、互いに対向するようにして
軸線方向に並べられて複数のくわえ爪装置(以下、単に
くわえ爪という)26を形成している。このくわえ爪2
6の爪は、図示を省略したカム機構によって開閉し、爪
台との間で紙8をくわえて搬送するように構成され、そ
の搬送終端部の下方には、くわえから解放されて落下す
る紙8を積載する図示を省略した紙積台が設けられてい
る。
【0019】28,29は上下のチェーンガイドであっ
て、複数の固定金具を介して上下に対向するようにし
て、左右の排紙フレーム21,21にボルト30によっ
て、図5に示すようにブラケット31を介して固定され
ている。これら上下のチェーンガイド28,29は、上
述した排紙チェーン23を挟むようして、左右の排紙チ
ェーン23,23の矢印A方向の走行を案内するように
構成されている。32は鉄板によって形成されたガイド
板であって、排紙チェーン23の下方において排紙チェ
ーン23に沿うようにして設けられている。
【0020】33はガイド棒であって、排紙チェーン2
3とガイド板32との間であって、両面印刷された紙の
裏面の非画線部に対応した位置に設けられており、非画
線部の位置の変更に対応して紙の幅方向に移動自在とな
るように支持されている。34は従来から広く知られて
いる吸引装置であって、26のくわえから解放され紙積
台に落下する紙8の搬送速度を減速させるためのもので
ある。
【0021】このように構成された枚葉輪転印刷機の排
紙装置において、排紙チェーン23の走行にともなって
くわえ爪26の1組が、図示しない4番目の印刷ユニッ
トの圧胴に対接する排紙胴のくわえ爪と対向した位置
で、紙のくわえ替えが行われる。くわえ替えられた紙8
は、走行するくわえ爪26によって、斜め上方に向かっ
て搬送され、紙の裏面がガイド棒33に摺接しながら案
内される。その後、紙積台の上方まで搬送されると、カ
ム機構(図示せず)によってくわえ爪26の爪が開き、
紙積台上に積載される。
【0022】以上説明した片面刷または両面刷における
胴の位相調整装置ないし排紙装置については、従来から
広く使用されている枚葉輪転印刷機の片面、両面刷の位
相調整装置および排紙装置と特別変わるところはない。
本発明の特徴とするところは、図3および図4に示すよ
うに、排紙装置20の紙搬送経路上にカール矯正手段3
5を設け、このカール矯正手段35を駆動手段であるエ
アーシリンダ4によって、カール矯正位置と退避位置と
の間を移動自在とした点にある。
【0023】図5において、37は下方のチェーンガイ
ド29に吊り下げるようにして固定された支持板であっ
て、上部にはストッパ38が固定され、下部にはこのス
トッパ38と対向するようにして一対のガイドブラケッ
ト39が固定されている。図4および図5において、エ
アーシリンダ4はガイドブラケット39に挟まれるよう
にしてして支持板37に固定され、ロッド4aの上端部
には、スライドブラケット41が固定されている。この
スライドブラケット41は、ガイドブラケット39とス
トッパ38との間に垂設された一対のガイド棒42,4
2によって上下動自在に案内され、側面に断面が逆L字
状のブラケット43が固定されている。
【0024】図8に示すように、カール矯正手段35
は、有底円筒状のエアー管45と、このエアー管45の
外周部に軸線方向に延在するように取り付けられ、断面
が湾曲状の添接板46とによって形成されている。エア
ー管45の添接板46が取り付けられた部位よりもわず
かに上方の部位には、多数の吸引口47が軸線方向に一
列に設けられ、図7に示すように、略中央の下部には、
図示を省略した吸引ポンプに接続された吸引エアー管4
8が連通するように取り付けられている。この吸引エア
ー管48には、上述した電磁弁5が設けられ、電磁弁5
を開閉することにより、エアー管45内のエアーの吸引
と吸引解除が切り替えられるように構成されている。
【0025】また、図6に示すように、エアー管45の
開放端部には、吐出エアー管49の一端が接続され、こ
の吐出エアー管49の他端には、図示を省略した吐出ポ
ンプが接続されている。図9に示すように、添接板46
はエアー管45の中央部よりもわずかに下方に取り付け
られ、エアー管45の外周部と添接板46との間には、
断面が略V字状の吸引空間50が形成されている。図8
に示すように、添接板46の両側端には、断面がL字状
の一対の取付片51,51が突設されている。これら取
付片51,51が上述したブラケット43に取り付けら
れることにより、カール矯正手段35は、左右の排紙フ
レーム21,21間に掛け渡されるようにして、スライ
ドブラケット41,41に取り付けられる。
【0026】このような構成において、図4に示すよう
に、エアーシリンダ4のロッド4aが前進すると、カー
ル矯正手段35の添接板46がくわえ爪26に近接した
紙搬送経路中、すなわちカール矯正位置に進出する。こ
のとき、スライドブラケット41がストッパ38に対接
するので、カール矯正位置が常に一定に位置付けられ
る。また、エアーシリンダ4のロッド4aが後退する
と、カール矯正手段35の添接板46が、くわえ爪26
から離間した紙搬送経路から退避した退避位置に後退す
るように構成されている。
【0027】次に、このような構成の枚葉輪転印刷機に
おけるカール矯正動作を説明する。まず、片面刷を行う
場合には、図1において、片面印刷釦1をONにする
と、制御装置6において、エアーシリンダ4のロッド4
aを前進させるととともに、電磁弁5を開くように制御
する。この制御によって、図4に二点鎖線で示すよう
に、カール矯正手段35がカール矯正位置に位置付けら
れるとともに、図9において、エアー管45の周りのエ
アーが吸引口47からエアー管45内に吸引される。
【0028】したがって、図9に示すように、くわえ爪
26に始端がくわえられ、排紙装置20内を搬送されて
きた紙8がカール矯正手段35を通過するとき、吸引口
47と紙8との間が負圧状態になる。このため、図中上
方に湾曲するようにカールした紙8は、カール矯正手段
35を通過するときに、吸引空間50においてカールし
た状態と逆方向に湾曲させられるのでカールが矯正され
る。
【0029】次に、両面刷を行う場合には、図1におい
て、紙サイズ入力部3に紙8のサイズを入力した後に、
両面印刷釦2をONすると、制御装置6において、エア
ーシリンダ4のロッド4aを後退させるととともに、電
磁弁5を閉じるように制御する。この制御によって、図
4に実線で示すように、カール矯正手段35がカール矯
正位置から退避位置に位置付けられるとともに、エアー
管45内のエアーの吸引が停止する。したがって、くわ
え爪26によって排紙装置20内を搬送されてきた紙8
の裏面側がカール矯正手段35に摺接するようなことが
なく、このため、裏面側の印刷面にこすれや傷の痕跡が
付くようなことがなく、損紙の発生を防止できる。
【0030】このように、片面印刷釦1または両面印刷
釦2をONすることにより、制御装置6によって、自動
的にカール矯正手段35をカール矯正位置と退避位置と
に位置付けることができる。したがって、操作し忘れに
よって両面刷の印刷面に、こすれや傷の痕跡が付くよう
なことがないばかりか、片面刷においてカールの矯正忘
れがなくなるので、印刷品質の向上と損紙の発生が防止
されるとともに、作業者の操作負担が軽減される。ま
た、両面刷時には、自動的にエアー管45内のエアーの
吸引が停止するので、紙8が誤って退避したカール矯正
手段35に吸引されるというようなことがなく、損紙の
発生が防止される。
【0031】ここで、印刷終了後、エアー管45内ある
いは吸引口47に紙粉が滞留したときには、図示を省略
したエアー吐出ポンプを作動させ、吐出エアーを吐出エ
アー管49を介してエアー管45内に噴出することによ
り、紙粉を吸引口47から吹き払うことができる。
【0032】図10は本発明のカール矯正手段の第2の
実施の形態を示す概略の構成図であって、(a)はカー
ル退避位置を示し、(b)はカール矯正位置を示す。こ
の第2の実施の形態においては、カール矯正手段35を
移動させる支持部材60が軸61によって回動自在に支
持されている点が、上述した第1の実施の形態と異なる
点である。すなわち、同図(a)に示すように、両面刷
時においては、エアーシリンダ4のロッド4aが前進す
ることにより、支持部材60が軸61を回動中心として
図中時計方向に回動して、カール矯正手段35が退避位
置に位置付けられる。一方、片面刷時においては、エア
ーシリンダ4のロッド4aが後退することにより、支持
部材60が軸61を回動中心として図中反時計方向に回
動して、カール矯正手段35がカール矯正位置に位置付
けられる。
【0033】なお、本実施の形態においては、反転胴1
2を備えた反転機構付の枚葉輪転印刷機に適用したが、
シート状物の搬送経路の上下に、表面印刷用の胴と裏面
印刷用の胴が設けられた枚葉輪転印刷機にも適用でき
る。また、カール矯正手段35を駆動させるエアーシリ
ンダ4の制御を片面印刷釦1または両面印刷釦2に連動
させるようにしたが、これに限定されず、圧胴11cの
回動位置を検出することにより片面刷と両面刷との状態
を識別するようにしてもよく、種々の設計変更が可能で
ある。また、搬送されるのものは紙8のみならず、印刷
が可能なシート状物であればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、片面刷において印刷品質が向上するととも
に、両面刷において損紙の発生が防止される。また、操
作者の操作負担が軽減される。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、両面
刷において、吸引手段が自動的に停止するので、両面刷
において損紙の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る枚葉輪転印刷機の構成図であ
る。
【図2】 本発明に係る枚葉輪転印刷機において、片面
刷と両面刷を説明するための胴の配列図である。
【図3】 本発明に係る枚葉輪転印刷機の排紙装置にお
ける紙搬送装置の側面図である。
【図4】 図3におけるIV部拡大図である。
【図5】 図4におけるV 矢視図である。
【図6】 図5におけるIV矢視図である。
【図7】 図4におけるVII 矢視図である。
【図8】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるカール
矯正手段の外観を示す斜視図である。
【図9】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるカール
矯正手段によってカールの矯正動作を説明する図であ
る。
【図10】 本発明に係る枚葉輪転印刷機におけるカー
ル矯正手段の第2の実施の形態を示す概略の構成図であ
って、(a)はカール退避位置を示し、(b)はカール
矯正位置を示す。
【符号の説明】
1…片面印刷釦、2…両面印刷釦、4…エアーシリン
ダ、5…電磁弁、6…制御装置、12…反転胴、26…
くわえ爪、35…カール矯正手段、45…エアー管、4
6…添接板、47…吸引口、48…吸引エアー管、50
…吸引空間。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面刷と両面刷との切替えが可能な枚葉
    輪転印刷機において、 シート状物のカールを矯正するカール矯正位置とこのカ
    ール矯正位置から退避した退避位置との間を移動自在な
    カール矯正手段と、 このカール矯正手段をカール矯正位置と退避位置との間
    を移動させる駆動手段と、 両面刷から片面刷に切り替えられたときに前記駆動装置
    を駆動させて前記カール除去手段を前記カール除去位置
    に移動させるとともに、片面刷から両面刷に切り替えら
    れたときに前記駆動装置を駆動させて前記カール除去手
    段を退避位置に移動させるように制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする枚葉輪転印刷機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の枚葉輪転印刷機におい
    て、 前記カール矯正手段にシート状物を吸引する吸引手段を
    設け、 前記制御手段によって、前記カール矯正手段が退避位置
    に位置付けられたときに前記吸引手段を停止させるよう
    に制御することを特徴とする枚葉輪転印刷機。
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