JP2000255668A

JP2000255668A - 食品容器

Info

Publication number: JP2000255668A
Application number: JP11062600A
Authority: JP
Inventors: Giyoumei Furuyama; 堯明古山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-03-10
Filing date: 1999-03-10
Publication date: 2000-09-19

Abstract

(57)【要約】【課題】食品の回りにすき間を保ちつつ安定的に食品
を載置して携帯することができる食品容器を提供するこ
と。【解決手段】容器本体１０は、収容する１個の食品の
平面積よりも広い底板１と、食品の高さ以上の高さを有
する側壁２と、底板１の下部にある足部３とから成る。
側壁２には、上端から適当な高さまでの溝部４を設け
る。溝部４は対向する側壁２の同じ位置に設ける。ガイ
ド部２０は、縦ガイド５と横ガイド６が図示するように
組まれて成る。横ガイド６の部材の幅は溝部４よりもや
や狭く、長さは対向する２つの溝部４に橋渡しされる程
度の長さとなるようにして、ガイド部２０は溝部４の下
端で支えられる高さに水平に載置される。溝部４が底板
１の上面よりも高い位置まで切られていて、ガイド部２
０の下端は底板１の上面よりも高い位置に載置されて、
ガイド部２０が食品を横方向からガイドする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、握り寿司やケーキ
等の固形食品を収容する携帯に至便な食品容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、寿司等の食品を携帯するための容
器としては、平らな底板を有する合成樹脂性の容器本体
に、すき間が空かないように寿司等を密接させて並べ
て、蓋をするものが知られている。また、底板に凹凸を
つけて、収容する食品が移動して片寄ったりしないよう
にするものも知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の食
品容器では、食品がすし詰め状態で収容されるために経
済的ではあっても、高級感に欠ける。例えば、握り寿司
の例でいえば、寿司ネタがご飯よりも大きい高級寿司の
場合には、上部が大きく下部が小さくなって１つ１つの
握りの形状が直方体ではなくなるため、どうしてもすき
間が生じて、すし詰め状態で収容させることができず、
個々の握り寿司の座りが悪くなってしまう。

【０００４】このため、底板に凹凸をつけても、凹凸が
浅いと、すき間を保ちつつ食品を安定して載置すること
は困難であるし、凹凸を深くすると、容器の製造が困難
になると共に、容器を再利用しようとするときに、洗浄
が困難になり再利用はほとんど不可能になってしまっ
て、資源の有効活用に反する。本発明は、上記問題点に
鑑み、食品の回りにすき間を保ちつつ安定的に食品を載
置して携帯することができる食品容器を提供することを
目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の食品容器は、収
容する食品を載置する底板と該底板の周縁に沿って立設
する側壁とを有する容器本体と、複数の棒状の部材から
成り前記容器本体とは別体であって前記食品を横からガ
イドするガイド部と、を備えるものである。また、前記
側壁は、その面方向に突き抜けていて前記ガイド部を支
持する溝部を有することで、洗浄しやすい構成とするこ
とができる。

【０００６】さらに、前記側壁は、その内面に前記ガイ
ド部を支持する凹部を有することで、容器本体の外表面
からガイド部を支持する部分が見えなくなり、美観を向
上することができる。また、前記側壁は、その内面に前
記ガイド部を支持する凸部を有することで、凹部を有す
る場合と同様に美観を向上すると共に、凹部を設ける場
合と比べて側壁を薄くする必要がないため側壁の強度を
向上することができる。

【０００７】また、前記ガイド部は、いずれかの部材に
対して斜めに交差する斜めガイドを有することで、３角
形の形状の食品の収容に適する。また、前記ガイド部
は、前記底板の上面の位置よりも高い位置で支持される
ことで、高さが高い食品を確実にガイドすることができ
る。また、前記ガイド部は、前記複数の棒状の部材が全
体として固着されていることで、ガイド部を容器本体に
しっかりと支持することができ、また、ガイド部の各部
材が散逸することもない。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら本発
明の好適な実施の形態について詳細に説明する。図１は
本発明の一実施の形態による食品容器の構成を示す図で
ある。図１(a)は上面図であり、図１(b)は側面図であ
る。容器本体１０は、収容する食品（図示の例では１
個）の平面積よりも広い底板１と、食品の高さ以上の高
さを有する側壁２と、底板１の下部にある足部３とから
成る。足部３の有無は任意である。側壁２には、上端か
ら適当な高さまでの溝部４を設ける。溝部４は対向する
側壁２の同じ位置に設ける。ガイド部２０は、縦ガイド
５と横ガイド６が図示するように組まれて成り、横方向
から食品（図示せず）の動きを制限してガイドする。横
ガイド６の部材の幅は溝部４よりもやや狭く、長さは対
向する２つの溝部４に橋渡しされる程度の長さとなるよ
うにして、ガイド部２０は溝部４の下端で支えられる高
さに水平に載置される。溝部４が底板１の上面よりも高
い位置まで切られている場合であれば、ガイド部２０の
下端は底板１の上面よりも高い位置に載置される。縦ガ
イド５の部材の幅は適当でよいが美観からすれば横ガイ
ドと同じ幅が望ましい。縦ガイド５の部材の長さは溝部
４の間隔に応じて決めればよい。縦ガイド５と横ガイド
６とは、接着剤や嵌合等の適当な手段で固着する。図示
する黒丸は固着されていることを示す。容器本体１０の
材料は、木材、陶器、紙、合成樹脂等でよい。ガイド部
２０の材料は、木材、合成樹脂等が適当である。ガイド
部２０を容器本体１０によりしっかりと固定するために
他の手段を講じてもよい。例えば、足部３に溝部４に対
応する２つの溝を設けて、２つの溝部４との間で輪ゴム
を掛けることで、ガイド部２０を溝部４の下端に押し付
けて固定することができる。蓋は従来からある普通のも
のを使ってもよいし、蓋はなしで、ラップするだけでも
実用になる。

【０００９】図２は、ガイド部２０の他の実施の形態を
説明する図である。図２(a)はケーキ等の３角形（立体
的には３角柱）の食品に適するガイド部２０の形状を示
し、ガイド部２０は、横ガイド６と、横ガイド６と斜め
に交差する斜めガイド７とから成る。この場合、左側の
溝部４の位置は側壁２の中央になる。図２(b)の場合も
３角形の食品に適するガイド部２０の例である。この場
合は、右側の溝部４は必要なく、前後の側壁２に溝部を
設ける必要がある。

【００１０】図２(c)の場合は、縦ガイド５と横ガイド
６とが固着されておらず、すべて棒状のままで、単に交
差して組み合わせ、すべての側壁２に溝部４を設けて棒
状のガイド部２０を支える構成である。この場合、縦ガ
イド５を支える溝部４（前後の側壁２に設けられる）の
下端は横ガイド６を支える溝部４（左右の側壁２に設け
られる）の下端よりも、横ガイド６の高さ分だけ高い位
置に設ける。

【００１１】図３は、ガイド部２０を支える側壁２の構
成の他の実施の形態を説明する上面図である。図１の構
成では溝部４が側壁２の面方向に突き抜けている構成で
あったが、図３(a)は側壁２の内面に凹部８ａを設け
て、ガイド部２０を支える構成である。凹部８ａの高さ
は溝部４の場合と同じである。図３(b)は２つの横ガイ
ド６の外側間隔の幅を有する凹部８ｂを設ける場合であ
る。図１、図２(a)、図２(b)の場合のように縦ガイド５
と横ガイド６とが固着されている場合は２つの横ガイド
６の間隔が固定されているので、図３(b)のように凹部
８ｂを設けても、ガイド部２０をしっかりと支えること
ができる。凹部８ｂの高さは溝部４の場合と同じであ
る。

【００１２】図３(c)は２つの横ガイド６の内側間隔の
幅を有する凸部９を設ける場合である。この場合も、縦
ガイド５と横ガイド６とが固着されていれば２つの横ガ
イド６の間隔が固定されているので、図３(c)のように
凸部９を設けても、ガイド部２０をしっかりと支えるこ
とができる。なお、ガイド部２０の高さは、凸部９の両
側の凹部８を図３(a)の凹部８と同様に構成することで
調整することができる。

【００１３】図４は、複数の食品を収容する場合のガイ
ド部２０の構成を示す図である。図４(a)は長方形（立
体的には直方体）に近い形状の食品の場合の例であり、
図４(b)は３角形に近い形状の食品の場合の例である。
このように、収容する食品が複数になっても、ガイド部
２０の各部が固着されていれば、左右の溝部４は２箇所
ずつあるだけでもガイド部２０を支えることができる。

【００１４】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。食品はケーキであってもよいし、他の
固形食品であってもよい。ケーキの場合であれば、ガイ
ド部２０の位置をずっと高くすることで、形のくずれや
すいものであっても容器の中に安定して収容できるの
で、安心して持ち運ぶことができる。さらに、底板に凹
凸を設けてもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、安定的
に食品を載置して携帯することができる。また、底板に
凹凸を設ける必要がないため、容器の製造が簡単にな
る。さらに、容器本体とガイド部とは別体であるので、
容器を洗浄することも簡単であり、容器を再利用して、
地球資源の有効活用に資することができる。この際、容
器本体が紙製で再利用しにくい場合でも、ガイド部だけ
を再利用するということもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による食品容器の構成を
示す図である。

【図２】ガイド部の他の実施の形態を説明する図であ
る。

【図３】ガイド部を支える側壁の構成の他の実施の形態
を説明する上面図である。

【図４】複数の食品を収容する場合のガイド部の構成を
示す図である。

【符号の説明】

１底板２側壁３足４溝部５縦ガイド６横ガイド７斜めガイド８凹部９凸部１０容器本体２０ガイド部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】収容する食品を載置する底板と該底板の
周縁に沿って立設する側壁とを有する容器本体と、複数
の棒状の部材から成り前記容器本体とは別体であって前
記食品を横からガイドするガイド部と、を備えることを
特徴とする食品容器。
【請求項２】前記側壁は、その面方向に突き抜けてい
て前記ガイド部を支持する溝部を有することを特徴とす
る請求項１記載の食品容器。
【請求項３】前記側壁は、その内面に前記ガイド部を
支持する凹部を有することを特徴とする請求項１記載の
食品容器。
【請求項４】前記側壁は、その内面に前記ガイド部を
支持する凸部を有することを特徴とする請求項１記載の
食品容器。
【請求項５】前記ガイド部は、いずれかの部材に対し
て斜めに交差する斜めガイドを有することを特徴とする
請求項１乃至４いずれかに記載の食品容器。
【請求項６】前記ガイド部は、前記底板の上面の位置
よりも高い位置で支持されることを特徴とする請求項１
乃至５いずれかに記載の食品容器。
【請求項７】前記ガイド部は、前記複数の棒状の部材
が全体として固着されていることを特徴とする請求項１
乃至６いずれかに記載の食品容器。