JP2000255435A - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

チルト式ステアリング装置

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JP2000255435A
JP2000255435A JP5734299A JP5734299A JP2000255435A JP 2000255435 A JP2000255435 A JP 2000255435A JP 5734299 A JP5734299 A JP 5734299A JP 5734299 A JP5734299 A JP 5734299A JP 2000255435 A JP2000255435 A JP 2000255435A
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Japan
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fixed
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fixed gear
support bracket
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Kenji Sato
健司 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ギヤ8と可動ギヤ10の両噛合歯8a,
10aの平行度の調整を容易に精度良く行うことがで
き、ステアリングホイールに過大入力があった場合で
も、両ギヤ8,10の位置ズレを極力少なくすることが
でき、さらに、車両の衝突時にも、その衝撃荷重を十分
に受け止めるようにすること。 【解決手段】 支持ブラケット7の取付部21の凸部2
2に、固定ギヤ8の凹部23を嵌合し、これにより、固
定ギヤ8を回動して、両噛合歯8a,10aの平行度を
調整できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グホイールの傾斜角度を調整できるチルト式ステアリン
グ装置に関し、詳しくは、チルト締付するための固定ギ
ヤと可動ギヤの両噛合歯の平行度の調整を容易に精度良
く行うことができるチルト式ステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】運転者の体格や運転姿勢等に応じてステ
アリングホイールの傾斜角度を調整できるようにしたチ
ルト式ステアリング装置が知られている。このチルト式
ステアリング装置では、例えば、実公平2−34145
号公報に開示したように、前部ステアリングコラムの後
部に、車体に固定した支持ブラケットを介して、後部ス
テアリングコラムが揺動自在に連結してある。
【0003】この後部ステアリングコラムに枢支したチ
ルトレバーを揺動させて、後部ステアリングコラムに設
けた固定ギヤに対して、支持ブラケットに設けた可動ギ
ヤを揺動し、これにより、可動ギヤの噛合歯を固定ギヤ
の噛合歯に係合してチルト締付し、または、この係合を
解除してチルト解除するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平2−341
45号公報に開示したチルト式ステアリング装置では、
上述した可動ギヤや固定ギヤは、それぞれ、平行に配列
した噛合歯を有し、相互に噛合するように構成してあ
り、可動ギヤは、枢軸に揺動自在に枢支してあるが、可
動ギヤに噛合する固定ギヤは、後部ステアリングコラム
に、溶接により固定してある。
【0005】しかし、この溶接により固定ギヤを堅固に
固定してあると、可動ギヤの噛合歯と固定ギヤの噛合歯
との平行度を調整することが困難であり、若し、両噛合
歯の平行度がずれている場合には、両噛合歯を確実に噛
合することができず、チルト締付時にガタ付きが生じる
といった虞れがある。
【0006】この両噛合歯の平行度のずれが生じる虞れ
を解消するため、固定ギヤをボルト・ナットにより固定
することが考えられる。この場合には、可動ギヤと固定
ギヤとが互いに噛合した状態で、ボルト・ナットを締め
付けて、固定ギヤの位置を調整して両噛合歯の平行度を
正確に出すことができる。
【0007】しかしながら、このようにボルト・ナット
により固定ギヤの位置を調整できるということは、反
面、ボルトの周囲に、調整代だけの隙間(車両の前後方
向の隙間)が存在していることになる。そのため、この
調整代の隙間分だけ固定ギヤの位置を調整した場合、こ
の調整代の隙間分だけ、ステアリングホイールも(車両
の上下方向に)位置ずれを生起し、この調整代が大きい
場合には、それだけステアリングホイールの位置ずれも
大きくなるといったことがある。
【0008】また、ボルト・ナットにより固定ギヤの位
置を調整している場合、ステアリングホイールに衝撃荷
重が加わった時、または、運転者がステアリングホイー
ルに体重をかけてぶら下がった時、これら衝撃荷重また
は体重がボルト・ナットの締付力を上回り、固定ギヤの
位置が調整代分だけずれるといった虞れがある。
【0009】さらに、車両の衝突時、ステアリングホイ
ールに過大なコラム上方荷重が作用し、この上方荷重
は、通常2本設けてあるボルトが受け止めるが、2本の
ボルトであると、強度が不十分であり、ボルトが剪断さ
れるといった虞れがある。
【0010】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、固定ギヤ又は可動ギヤを回動して
両噛合歯の平行度を調整できるようにし、これにより、
この平行度の調整を容易に精度良く行えるようにし、ス
テアリングホイールに過大入力があった場合でも、両ギ
ヤの位置ズレを極力少なくすることができ、さらに、車
両の衝突時にも、その衝撃荷重を十分に受け止めること
ができるチルト式ステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るチルト式ステアリング装置は、前部ス
テアリングコラムの後部に、車体に固定した支持ブラケ
ットを介して後部ステアリングコラムを揺動自在に連結
し、チルトレバーを揺動させて、支持ブラケット又は後
部ステアリングコラムの一方に設けた固定ギヤに対し
て、支持ブラケット又は後部ステアリングコラムの他方
に設けた可動ギヤを揺動し、可動ギヤの噛合歯を固定ギ
ヤの噛合歯に係合し又は係合を解除するチルト式ステア
リング装置において、前記固定ギヤ又は可動ギヤを、支
持ブラケット又は後部ステアリングコラムに対して、凹
凸嵌合して、固定ギヤ又は可動ギヤを回動して両噛合歯
の平行度を調整できるようにしたことを特徴とする。
【0012】このように、本発明によれば、固定ギヤ又
は可動ギヤを、支持ブラケット又は後部ステアリングコ
ラムに対して、凹凸嵌合し、これにより、固定ギヤ又は
可動ギヤを回動して両噛合歯の平行度を調整できるよう
にしている。そのため、従来のように、車両の前後方向
に調整代の隙間を設ける必要がなく、ステアリングホイ
ールの位置ズレに影響を与えることなく、両噛合歯の平
行度の調整を容易に精度良く行うことができる。なお、
凹凸嵌合した部分の隙間を小さく設定できるため、位置
ズレも極めて少なく抑えることができる。
【0013】さらに、ステアリングホイールに過大入力
があり、従来のように、ボルトの締付力を上回ったとし
ても、凹凸嵌合した部分を設けているため、両ギヤの位
置ズレを極めて少なく抑えることができる。
【0014】さらに、車両の衝突時、ステアリングホイ
ールに過大なコラム上方荷重が作用した場合でも、この
上方荷重を凹凸嵌合した部分により十分に受け止めるこ
とができ、従来のように、ボルトの強度が不十分でボル
トが剪断される虞れがない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
チルト式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明す
る。
【0016】図1は、本発明の第1実施の形態に係るチ
ルト式ステアリング装置の縦断面図であり、図2は、図
1に示したチルト式ステアリング装置を下方から視た底
面図である。
【0017】ステアリングシャフトは、前部ステアリン
グシャフト1と、後部ステアリングシャフト2とに分割
して、自在継手3により連結してある。この前部ステア
リングシャフト1は、前部ステアリングコラム4に回転
自在に収納してあり、後部ステアリングシャフト2は、
後部ステアリングコラム5に玉軸受6により回転自在に
収納してある。この前部ステアリングコラム4の後部
に、車体に固定した支持ブラケット7を介して後部ステ
アリングコラム5が揺動自在に連結してあり、この後部
ステアリングコラム5は、その側面に設けた枢軸14
(図2)を中心として揺動するようになっている。
【0018】この支持ブラケット7の下面には、噛合歯
8aを有する固定ギヤ8がボルト9a,9bにより固定
してある。この噛合歯8aに噛合する噛合歯10aを有
する可動ギヤ10が、後部ステアリングコラム5に設け
た可動ギヤ用枢軸11に揺動自在に枢支してあり、この
可動ギヤ10には、後述するチルトレバー15に係合す
るピン12が設けてある。
【0019】また、後部ステアリングコラム5の側面に
は、チルトレバー15が揺動自在に設けてあり、このチ
ルトレバー15には、このチルトレバー15を車両の前
方(即ち、時計回り方向)に付勢するための引っ張りバ
ネ17(図2)が設けてある。
【0020】なお、図2に示すように、後部ステアリン
グコラム5のブラケット19と、支持ブラケット7の支
持バネ用ブラケット20との間に、支持バネ18(圧縮
バネ)を介装している。これにより、可動ギヤ10の噛
合歯10aと固定ギヤ8の噛合歯8aとの係合を解除し
た際に、ステアリングホイール等の降下を防止してい
る。
【0021】このように構成したチルト式ステアリング
装置により、ステアリングホイールの傾斜角度を調整す
る場合には、チルトレバー15を、引っ張りバネ17の
付勢力に抗して、車両の後方(即ち、図1で反時計回り
方向)に揺動させると、チルトレバー15が可動ギヤ1
0のピン12を下方に押し下げ、可動ギヤ10が可動ギ
ヤ用枢軸11の回りに揺動して、可動ギヤ10の噛合歯
10aが固定ギヤ8の噛合歯8aとの係合を解除する。
これにより、後部ステアリングシャフト2の後端に固定
したステアリングホイール(図示略)の傾斜角度を調整
することができる。
【0022】このステアリングホイールの傾斜角度の調
整後には、チルトレバー15を、引っ張りバネ17の付
勢力により車両の前方(即ち、図1で時計回り方向)に
揺動させると、チルトレバー15が可動ギヤ10のピン
12を上方に押し上げ、可動ギヤ10が可動ギヤ用枢軸
11の回りに揺動して、可動ギヤ10の噛合歯10aが
固定ギヤ8の噛合歯8aに係合する。これにより、ステ
アリングホイール(図示略)を調整後の状態で固定する
ことができる。
【0023】さらに、本実施の形態では、支持ブラケッ
ト7の下面に設けた取付部21には、凸部22がエンボ
ス加工により設けてあり、固定ギヤ8には、この凸部2
1に嵌合する凹部23が設けてある。
【0024】この凸部22は、例えば、円柱状であり、
凹部23は、これに嵌合する円筒孔である。但し、この
場合、凹部23は、図2に破線で示すように、車両の横
方向に延在する長溝であってもよい。
【0025】このような構成において、固定ギヤ8を支
持ブラケット7に固定する際には、支持ブラケット7の
取付部21の凸部22に、固定ギヤ8の凹部23を嵌合
させて仮置きする。次いで、固定ギヤ8の噛合歯8a
に、可動ギヤ10の噛合歯10aを噛合させる。
【0026】この両噛合歯8a,10aが噛合すること
により、取付部21の凸部22に対して、固定ギヤ8の
凹部23が回動して、両噛合歯8a,10aの平行度が
調整される。この平行度の調整を終了した後、ボルト9
a,9bを締め付けて、固定ギヤ8を堅固に固定する。
【0027】このように、本実施の形態では、支持ブラ
ケット7の取付部21の凸部22に、固定ギヤ8の凹部
23を嵌合し、これにより、固定ギヤ8を回動して両噛
合歯8a,10aの平行度を調整できるようにしてい
る。
【0028】したがって、従来のように、車両の前後方
向に調整代の隙間を設ける必要がなく、ステアリングホ
イール(図示略)の位置ズレに影響を与えることなく、
両噛合歯8a,10aの平行度の調整を容易に精度良く
行うことができる。
【0029】なお、凸部22と凹部23とが嵌合した部
分の隙間を小さく設定できるため、位置ズレも極めて少
なく抑えることができる。
【0030】さらに、ステアリングホイール(図示略)
に過大入力があり、従来のように、ボルト9a,9bの
締付力を上回ったとしても、凸部22と凹部23が嵌合
した部分を設けているため、固定ギヤ8の位置ズレを極
めて少なく抑えることができる。
【0031】さらに、車両の衝突時、ステアリングホイ
ール(図示略)に過大なコラム上方荷重が作用した場合
でも、この上方荷重を、凸部22と凹部23が嵌合した
部分により十分に受け止めることができ、従来のよう
に、2本のボルト9a,9bの強度が不十分でボルト9
a,9bが剪断されるといった虞れがない。
【0032】次に、図3を参照して、本発明の第2実施
の形態に係るチルト式ステアリング装置を説明する。図
3は、本発明の第2実施の形態に係るチルト式ステアリ
ング装置の縦断面図である。
【0033】本第2実施の形態では、支持ブラケット7
がダイカスト成型により形成してあり、凸部22も、ダ
イカスト成型により同時に成型している。この場合に
も、第1実施の形態と同様に、支持ブラケット7の取付
部21の凸部22に、固定ギヤ8の凹部23を嵌合し、
これにより、固定ギヤ8を回動して両噛合歯8a,10
aの平行度を調整できるようにしているため、両噛合歯
8a,10aの平行度の調整を容易に精度良く行うこと
ができる。
【0034】次に、図4を参照して、本発明の第3実施
の形態に係るチルト式ステアリング装置を説明する。図
4は、本発明の第3実施の形態に係るチルト式ステアリ
ング装置の縦断面図である。
【0035】本第3実施の形態では、支持ブラケット7
の取付部21に、ピン部材からなる凸部22が設けてあ
り、固定ギヤ8に、凹部23が設けてある。この場合に
も、第1および第2実施の形態と同様に、支持ブラケッ
ト7の取付部21の凸部22に、固定ギヤ8の凹部23
を嵌合し、これにより、固定ギヤ8を回動して両噛合歯
8a,10aの平行度を調整できるようにしているた
め、両噛合歯8a,10aの平行度の調整を容易に精度
良く行うことができる。
【0036】なお、本実施の形態では、チルトレバー1
5に連動して前後方向に移動できるようにしたロック部
材26が設けてあり、このロック部材26には、可動ギ
ヤ10と固定部材27と間に挟まるようにした楔部26
aが形成してある。これにより、チルトレバー15を揺
動すると、ロック部材26が車両前方方向に移動し、楔
部26aが可動ギヤ10を上方に持ち上げて固定ギヤ8
に噛合させると共に、この可動ギヤ10を固定部材27
との間でロックするようになっている。
【0037】次に、図5を参照して、本発明の第4実施
の形態に係るチルト式ステアリング装置を説明する。図
5は、本発明の第4実施の形態に係るチルト式ステアリ
ング装置の縦断面図である。
【0038】本第4実施の形態では、第1ないし第3実
施の形態と異なり、支持ブラケット7の取付部21に、
凹部24が設けてあり、固定ギヤ8に、凸部25が設け
てある。この場合にも、支持ブラケット7の取付部21
の凹部24に、固定ギヤ8の凸部25を嵌合し、これに
より、固定ギヤ8を回動して両噛合歯8a,10aの平
行度を調整できるようにしているため、両噛合歯8a,
10aの平行度の調整を容易に精度良く行うことができ
る。
【0039】次に、図6および図7を参照して、本発明
の第5実施の形態に係るチルト式ステアリング装置を説
明する。図6は、本発明の第5実施の形態に係るチルト
式ステアリング装置の縦断面図であり、図7は、図6の
VII−VII線に沿った断面図である。
【0040】本第5実施の形態では、後部ステアリング
コラム5の下部に、可動ギヤ10のためのブラケット3
1がボルト34a,34bにより取り付けてあり、この
ブラケット31の一対のフランジ31a,31bには、
可動ギヤ10を揺動自在に支持するための可動ギヤ用枢
軸11が設けてある。
【0041】このブラケット31に圧入固定したピン部
材が、凸部32として構成してあり、後部ステアリング
コラム5の下部に、凹部33が設けてある。
【0042】一方、固定ギヤ8は、支持ブラケット7の
取付部21に、鋳込みまたは溶接固定により固定してあ
る。但し、固定ギヤ8は、取付部21の位置に、直接噛
合歯8aを加工してもよい。
【0043】このような構成において、可動ギヤ10を
後部ステアリングコラム5に固定する際には、後部ステ
アリングコラム5の凹部33に、可動ギヤ10のブラケ
ット31の凸部32を嵌合させて仮置きする。次いで、
固定ギヤ8の噛合歯8aに、可動ギヤ10の噛合歯10
aを噛合させる。
【0044】この両噛合歯8a,10aが嵌合した状態
で、後部ステアリングコラム5の凹部33に対して、可
動ギヤ10のブラケット31の凸部32を回動して、両
噛合歯8a,10aの平行度を調整する。この平行度の
調整を終了した後、ボルト34a,34bを締め付け
て、可動ギヤ10のブラケット31を堅固に固定する。
【0045】このように、本実施の形態でも、可動ギヤ
10のブラケット31を回動して両噛合歯8a,10a
の平行度を調整できるようにしているため、従来のよう
に、車両の前後方向に調整代の隙間を設ける必要がな
く、ステアリングホイール(図示略)の位置ズレに影響
を与えることなく、両噛合歯8a,10aの平行度の調
整を容易に精度良く行うことができる。
【0046】さらに、ステアリングホイール(図示略)
に過大入力があり、従来のように、ボルト34a,34
bが若干緩んだとしても、凸部32と凹部33が嵌合し
た部分を設けているため、可動ギヤ10の位置ズレを極
めて少なく抑えることができる。
【0047】さらに、車両の衝突時、ステアリングホイ
ール(図示略)に過大なコラム上方荷重が作用した場合
でも、この上方荷重を、凸部32と凹部33が嵌合した
部分により十分に受け止めることができ、従来のよう
に、ボルトが剪断されるといった虞れがない。
【0048】尚、本発明は、上述した実施の形態に限定
されず、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態
では、可動ギヤは、後部ステアリングコラムに枢支さ
れ、固定ギヤは、支持ブラケットに取り付けられている
が、可動ギヤが支持ブラケットに枢支され、固定ギヤが
後部ステアリングコラムに取り付けられた構造であって
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定ギヤ又は可動ギヤを、支持ブラケット又は後部ステ
アリングコラムに対して、凹凸嵌合し、これにより、固
定ギヤ又は可動ギヤを回動して両噛合歯の平行度を調整
できるようにしている。そのため、従来のように、車両
の前後方向に調整代の隙間を設ける必要がなく、ステア
リングホイールの位置ズレに影響を与えることなく、両
噛合歯の平行度の調整を容易に精度良く行うことができ
る。
【0050】さらに、ステアリングホイールに過大入力
があり、従来のように、ボルトの締付力を上回ったとし
ても、凹凸嵌合した部分を設けているため、両ギヤの位
置ズレを極めて少なく抑えることができる。
【0051】さらに、車両の衝突時、ステアリングホイ
ールに過大なコラム上方荷重が作用した場合でも、この
上方荷重を凹凸嵌合した部分により十分に受け止めるこ
とができ、従来のように、ボルトの強度が不十分でボル
トが剪断される虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るチルト式ステア
リング装置の縦断面図。
【図2】図1に示したチルト式ステアリング装置を下方
から視た底面図。
【図3】本発明の第2実施の形態に係るチルト式ステア
リング装置の縦断面図。
【図4】本発明の第3実施の形態に係るチルト式ステア
リング装置の縦断面図。
【図5】本発明の第4実施の形態に係るチルト式ステア
リング装置の縦断面図。
【図6】本発明の第5実施の形態に係るチルト式ステア
リング装置の縦断面図。
【図7】図6のVII−VII線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 前部ステアリングシャフト 2 後部ステアリングシャフト 3 自在継手 4 前部ステアリングコラム 5 後部ステアリングコラム 6 玉軸受 7 支持ブラケット 8 固定ギヤ 8a 噛合歯 9a,9b ボルト 10 可動ギヤ 10a 噛合歯 11 可動ギヤ用枢軸 12 ピン 14 枢軸 15 チルトレバー 17 引っ張りバネ 18 支持バネ 19 ブラケット 20 支持バネ用ブラケット 21 取付部 22 凸部 23 凹部 24 凹部 25 凸部 31 可動ギヤのブラケット 31a,31b フランジ 32 凸部 33 凹部 34a,34b ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部ステアリングコラムの後部に、車体に
    固定した支持ブラケットを介して後部ステアリングコラ
    ムを揺動自在に連結し、チルトレバーを揺動させて、支
    持ブラケット又は後部ステアリングコラムの一方に設け
    た固定ギヤに対して、支持ブラケット又は後部ステアリ
    ングコラムの他方に設けた可動ギヤを揺動し、可動ギヤ
    の噛合歯を固定ギヤの噛合歯に係合し又は係合を解除す
    るチルト式ステアリング装置において、 前記固定ギヤ又は可動ギヤを、支持ブラケット又は後部
    ステアリングコラムに対して、凹凸嵌合して、固定ギヤ
    又は可動ギヤを回動して両噛合歯の平行度を調整できる
    ようにしたことを特徴とするチルト式ステアリング装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003055730A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-10 Nsk Ltd. Levier de direction de type a basculement de vehicule

Cited By (2)

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WO2003055730A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-10 Nsk Ltd. Levier de direction de type a basculement de vehicule
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