JP2000255172A - 熱転写シート及びその製造方法 - Google Patents

熱転写シート及びその製造方法

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JP2000255172A
JP2000255172A JP11061695A JP6169599A JP2000255172A JP 2000255172 A JP2000255172 A JP 2000255172A JP 11061695 A JP11061695 A JP 11061695A JP 6169599 A JP6169599 A JP 6169599A JP 2000255172 A JP2000255172 A JP 2000255172A
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molybdenum disulfide
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義徳 椿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、被膜性、スリップ性等に優れ、しか
もサーマルヘッドの走行に障害を与えたり、サーマルヘ
ッド表面への異物の付着やサーマルヘッド表面の摩耗を
防止しうる良好な背面層を有する熱転写シートを提供す
ること。又その製造方法を提供すること。 【解決手段】 基材シートの一方の面に熱転写色材層を
形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シー
トにおいて、前記背面層が二硫化モリブデンを含有する
ことを特徴とする熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写シートに関
し、更に詳しくは特定の材料を含有する優れた背面層を
有する熱転写シートに関する。又その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写シートとしてはポリエステ
ルフイルム等の一方の面に熱拡散性染料とバインダーか
らなる染料層を設けた染料熱転写シートと、該染料層の
代りに顔料とワックスからなるインキ層を設けた熱溶融
型の熱転写シートが知られている。これらの熱転写シー
トをその背面からサーマルヘッドによって画像状に加熱
し、染料層の染料又はインキ層を被転写材に転写させ画
像を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような熱転写シー
トによりサーマルヘッドで画像形成を行う場合、基材フ
イルムがポリエステルフイルム等の熱可塑性樹脂フイル
ムである場合には、サーマルヘッドが高温に加熱されて
いるため、サーマルヘッドが基材フイルムに融着し、サ
ーマルヘッドの良好な走行性が阻害され、熱転写シート
に破損、皺等が発生するという問題がある。
【0004】これらの問題を解決する方法として、サー
マルヘッドとの接触面に滑性に優れたシリコーン系樹脂
等からなる背面層を設けることが知られているが、耐熱
性に劣るため高速、高出力で使用するには耐えられなか
った。
【0005】そのため基材フイルムの背面にタルクやカ
オリンなどの粒子を添加して耐熱性を上げるとともに、
凹凸を付与してサーマルヘッドとの接触面積を小さくし
て耐熱滑性を実現する方法などが検討されてきた。
【0006】しかし、画像の出力の際にサーマルヘッド
により背面層が削られることによって背面層素材がサー
マルヘッドに異物として付着してしまい、著しく画像を
乱したり、又粒子中に含まれるアルカリ、酸などによっ
てサーマルヘッドが腐食してしまうなどの問題があっ
た。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は耐熱性、被膜性、スリップ性等に優
れ、しかもサーマルヘッドの走行に障害を与えたり、サ
ーマルヘッド表面への異物の付着やサーマルヘッド表面
の摩耗を防止しうる良好な背面層を有する熱転写シート
を提供することにある。又その製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】1.基材シートの一方の
面に熱転写色材層を形成し、他方の面に背面層が形成さ
れてなる熱転写シートにおいて、前記背面層が二硫化モ
リブデンを含有することを特徴とする熱転写シート。
【0009】2.前記二硫化モリブデンを形成するモリ
ブデン粒子の粒経が0.01μm〜10μmの範囲であ
ることを特徴とする1記載の熱転写シート。
【0010】3.基材シートの一方の面に熱転写色材層
を形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シ
ートの製造方法において、前記背面層が、二硫化モリブ
デンが粒子、油分散物、水分散物及び溶媒分散物から選
択される少なくとも1つの形態で添加された塗工液を塗
布して形成されることを特徴とする熱転写シートの製造
方法。
【0011】4.基材シートの一方の面に熱転写色材層
を形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シ
ートにおいて、前記背面層が天然有機高分子微粉末を含
有することを特徴とする熱転写シート。
【0012】5.前記天然有機高分子がセルロース、ウ
ール、シルク及びキトサンから選択される少なくとも一
つであることを特徴とする4記載の熱転写シート。
【0013】即ち本発明は、熱転写シートによりサーマ
ルヘッドで画像形成を行うに際し、従来から問題となっ
ていたサーマルヘッド表面との融着、サーマルヘッドの
走行性の阻害、或いは熱転写シート自身の破損、皺等の
発生という問題に対処してなされたものであり、基材フ
イルムに設けられる背面層の素材として二硫化モリブデ
ン又は天然有機高分子微粉末に着目し、これらが最適な
適正を有すると共に、上記の問題を解決しうることを見
出し本発明に至ったものである。
【0014】具体的な着目点として、二硫化モリブデン
は無機固体粉末状の形態を呈しており、耐熱性、潤滑性
に優れながら、モース硬度が1〜1.5と比較的柔軟性
に富む部類に属していることが挙げられ、これらの性質
を有することから最適な背面層の素材として選択される
に至ったものである。一方有機高分子としては、天然に
存在するセルロース、ウール、シルク及びキトサンが非
常に耐熱性が良好でありながらもバインダーとの分散
性、親和性に優れているために最適な背面層の素材とし
て選択されるに至ったものである。
【0015】従って、二硫化モリブデン又は天然有機高
分子微粉末を背面層の素材として採用することにより、
耐熱性、被膜性、スリップ性等に優れ、サーマルヘッド
の走行に障害を与えたり、サーマルヘッド表面への付着
やサーマルヘッド表面の摩耗を防止することが可能とな
る。
【0016】以下、本発明を詳述する。
【0017】〔熱転写シート〕 (基材シート)熱転写シートで使用する基材シートとし
ては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するもの
であればいずれのものでもよく、例えば0.5〜50μ
m、好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工
紙、ポリエステルフイルム、ポリスチレンフイルム、ポ
リエチレンテレフタレートフイルム、ポリサルフォンフ
イルム、ポリイミドフイルム、ポリビニルアルコールフ
イルム、芳香族ポリアミドフイルム等が挙げられ、特に
好ましくはポリエチレンテレフタレートフイルムであ
り、又必要に応じて該フイルムの一方の面又は両面に接
着層(プライマー層)を形成するのも好ましい。これら
の基材シートは枚葉式であってもよく、連続式であって
もよく特に限定されない。
【0018】(背面層)本発明における熱転写シート
は、基材シートの熱転写色材層が形成される側とは反対
の面に形成される背面層(耐熱滑性層ともいう)に二硫
化モリブデン又は天然有機高分子微粉末を含有するもの
であり、無機微粒子として二硫化モリブデンを採用し、
有機高分子として天然有機高分子微粉末を採用したこと
に特徴がある。
【0019】二硫化モリブデン、天然有機高分子微粉末
(双方を以下、単に粒子ともいう)の形状としては球
状、鱗片状、繊維状と特に限定されないが球状の形状が
好ましい。
【0020】背面層における上記粒子の配合量は0.0
1〜60重量%とすることが好ましい。又これら粒子の
粒径としては0.01〜10μmが好ましく、0.5〜
2.0μmがより好ましい。
【0021】天然有機高分子微粉末としては種々選択で
きるが、セルロース、ウール、シルク及びキトサンから
選択されることが好ましい。
【0022】背面層において上記粒子のバインダーとな
る樹脂としては、従来より背面層に使用されている数々
の耐熱性樹脂を使用することが出来る。例えば、ウレタ
ン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ニ
トロセルロース樹脂、アセチルセルロース樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アルキド樹脂、アクリル樹
脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリビニルアセトア
セタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニル
アルコールの脂肪酸エステル、スチレン−アクリル共重
合体、ビニルウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アク
リルシリコーン樹脂、或いはこれらの二種以上からなる
樹脂等を例示することが出来る。
【0023】又、このような耐熱性樹脂に対してはイソ
シアネート類、エポキシ基含有化合物、酸無水物、アジ
リジン系化合物等の硬化剤を使用することが出来る。
【0024】(色材層)基材シートの一方の面に形成す
る熱転写色材層としては、染料熱転写シートの場合には
熱拡散性の染料を含む層(染料層ともいう)を形成し、
一方熱溶融型の熱転写シートの場合には顔料で着色した
ワックスインキ層を形成する。
【0025】以下、染料熱転写シートの場合を代表例と
して説明するが、本発明は染料熱転写シートに限定され
るものではない。
【0026】染料層に使用する染料としては従来公知の
熱転写シートに使用されている染料であればいずれも本
発明に有効に使用可能であり特に限定されない。
【0027】上記のごとき染料を担持するためのバイン
ダー樹脂として好ましいものは、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロー
ス、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニル
アルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)
アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等
が挙げられる。染料層は、前記の基材シートの一方の面
に、以上のごとき染料及びバインダーに必要に応じて添
加剤、例えば、離型剤等を加えたものを適当な有機溶媒
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えばグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版
を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段に
より塗布、及び乾燥して形成することができる。
【0028】このようにして形成された染料層は好まし
くは0.2〜5.0μm、更に好ましくは0.4〜2.
0μm程度の厚さであり、又染料層中の昇華性染料は通
常染料層の重量の5〜90重量%、好ましくは10〜7
0重量%の量で存在するのが好ましい。
【0029】〔受像シート及びプリンター〕上記のごと
き熱転写シートを用いて画像を形成するために使用する
受像シートとしては、その記録面が前記の染料に対して
染料受容性を有するものであればいかなるものでもよ
く、又染料受容性を有しない紙、金属、ガラス、合成樹
脂等である場合には、その少なくとも一方の表面に染料
受容層を形成すればよい。
【0030】上記の熱転写シート及び上記のごとき受容
シートを用いて熱転写を行う際に使用するプリンターと
しては公知の熱転写プリンターが使用でき、特に限定さ
れない。
【0031】〔熱転写シートの製造方法〕熱転写シート
の製造方法においては、前記背面層が、二硫化モリブデ
ンが粒子、油分散物、水分散物及び溶媒分散物から選択
される少なくとも1つの形態で添加された塗工液を塗布
して形成される。
【0032】背面層をベースフイルムの片面に形成する
方法は常法によることが出来る。例えば、前述の粒子を
添加した耐熱性樹脂組成物をベースフイルムに塗布し、
加熱して形成しても、あるいは粒子を添加して形成され
た耐熱樹脂製のフイルムをベースフイルム上にラミネー
トしてもよい。
【0033】このような背面層の厚さとしては、通常約
0.5〜10μmとすることが好ましい。
【0034】二硫化モリブデンの耐熱性樹脂組成物への
添加法としては、そのまま固体粉末状で添加する方法で
も、油分散物、水分散物或いは溶媒分散物にして添加す
る方法でも構わない。
【0035】油分散に使用する油としては、例えばカル
ナバワックス、カンデリラワックス等の植物系ワック
ス、モンタンワックス等の鉱物系ワックス、グリセリン
類、パラフィンワックス等の合成ワックス類が挙げられ
るがこれらに限定されるものではない。
【0036】又溶媒分散に使用する溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、
ジメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、ベンゼン
等の芳香族類、メチルエチルケトン、ジメチルケトン等
のケトン類等が挙げられ、好ましくはトルエン、メチル
エチルケトン等である。溶媒についても同様にこれらに
限定されるものではない。
【0037】分散物を作るに際しては、ボールミル、バ
スケットミル、超音波分散等の一般的方法が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例において「部」は「重量部」
を意味し、インクシートは本発明の熱転写シートを意味
する。
【0039】実施例1 (インクシート1の作製)基材シートとして厚み6μm
のポリエチレンテレフタレートフイルム(東レ(株)
製、ルミラー6CF531)に、下記組成の耐熱滑性層
を設け、その反対面にイエロー染料層を塗設し(インク
層の乾燥膜厚は1.1μm)、インクシート1を得た。
【0040】 耐熱滑性層 ウレタン変性シリコーン樹脂(大日精化製SP−712) 20部 ポリイソシアネート樹脂(D−70) 1部 二硫化モリブデン粒子(日立粒子冶金製)※ 0.1部 メチルエチルケトン 60部 イエローインク層 下記色素Y−1 3部 ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、デンカブチラール KY−24) 5.5部 エポキシ変性アクリル樹脂(東亜合成化学(株)製、レゼダGP−305) 1部 ウレタン変性シリコンオイル(大日精化工業(株)製、ダイアロマー SP−2105) 0.5部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 10部 ※二硫化モリブデン粒子:長さ方向粒径1.7μm、幅方向0.7μm、厚さ方 向0.4μmの平板状粒子
【0041】
【化1】
【0042】(受像シートの作製)支持体として厚み1
88μmの合成紙(ルミラーE60L、東レ(株)製)
の表面に、下記組成のアンカー層と受像層をこの順に塗
設し、厚み0.2μmのアンカー層と、厚み4μmの受
像層を形成し、受像シートを得た。
【0043】 アンカー層 ポリビニルアセトアセタール(積水化学工業(株)製、エスレックBL−1) 7.5部 イソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートHX) 2.5部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部 受像層 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、エスレックBX−1) 6.5部 ポリエステル変性シリコン(信越化学(株)製、X−24−8300) 0.5部 Ni2+(NH2COCH2NH23・2B(C654 3部 メチルエチルケトン 80部 酢酸n−ブチル 10部 (インクシート2の作製)耐熱滑性層の二硫化モリブデ
ンの代替としてキトサンパウダーを加えた以外は同様に
してインクシート2を得た。
【0044】(インクシート3の作製)耐熱滑性層の二
硫化モリブデンの代替としてシルクパウダーを加えた以
外は同様にしてインクシート3を得た。
【0045】(インクシート4の作製)耐熱滑性層の二
硫化モリブデンの代替としてウールパウダーを加えた以
外は同様にしてインクシート4を得た。
【0046】(インクシート5の作製)耐熱滑性層の二
硫化モリブデンの代替としてセルロースパウダーを加え
た以外は同様にしてインクシート5を得た。
【0047】(インクシート6の作製)耐熱活性層の二
硫化モリブデン粒子を除いた以外は同様にしてインクシ
ート6を得た。
【0048】(インクシート7の作製)耐熱滑性層の二
硫化モリブデンの代替としてシリカ微粉末(粒径2μ
m)を加えた以外は同様にしてインクシート7を得た。
【0049】(熱転写工程)上記インクシートを受像シ
ートに重ね、熱転写記録装置を用いて下記の熱転写条件
で連続1000mの転写を行った後のサーマルヘッドの
状態、走行性、得られた画像の画質を以下のようにして
評価を行った。
【0050】転写方法 パルス幅・・・・・・・・・・1ms 記録周期・・・・・・・・・・2.0ms/line 記録エネルギー・・・・・・・3.0J/cm2 (評価方法) ・サーマルヘッドの摩耗 目視及び表面粗さ計にて測定し、以下の評価基準により
評価を行った。
【0051】 ○・・・摩耗無し △・・・幾分摩耗有り ×・・・著しい摩耗有り。
【0052】・サーマルヘッドの走行性 印画中の異音の有無、スティッキング、融着の有無を観
察した。
【0053】 ○・・・異音無し、スティッキング、融着無し △・・・異音無し、スティッキング、融着有り ×・・・異音有り、スティッキング、融着有り。
【0054】・画質 肉眼にて観察を行い、目視及び表面粗さ計にて測定し、
以下の評価基準により評価を行った。
【0055】 ○・・・良好な画像が得られ、表面粗さは1μm以下 △・・・画像にスジ、シワ等が入り、表面粗さが1μm
より大きく3μm未満 ×・・・画像にスジ、シワ等が入り、表面粗さが3μm
以上。
【0056】得られた結果を以下の表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】※インクシート(インクリボン)が破断し
てしまったため印画が出来なかった。
【0059】表1から明らかなように、本発明における
インクシート1〜5は良好が画像形成ができると共に、
サーマルヘッドの摩耗を防止し、かつサーマルヘッドの
走行に障害を生じさせないなど、優れた効果を奏するこ
とが分かる。しかしながら耐熱滑性層が二硫化モリブデ
ン又は天然有機高分子微粒子を含有しないインクシート
6或いは本発明外の粒子を含有するインクシート7は良
好な画像が得られないばかりか、サーマルヘッド側に多
大な損害を与えるなど、実用に向かないことが分かる。
特にインクシート6については、サーマルヘッドへの耐
性が全くないので破断してしまい、全く実用性がないこ
とが分かる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、被膜性、スリ
ップ性等に優れ、しかもサーマルヘッドの走行に障害を
与えたり、サーマルヘッド表面への粒子の付着やサーマ
ルヘッド表面の摩耗を防止しうるという顕著に優れた効
果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に熱転写色材層を
    形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シー
    トにおいて、前記背面層が二硫化モリブデンを含有する
    ことを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記二硫化モリブデンを形成するモリブ
    デン粒子の粒経が0.01μm〜10μmの範囲である
    ことを特徴とする請求項1記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 基材シートの一方の面に熱転写色材層を
    形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シー
    トの製造方法において、前記背面層が、二硫化モリブデ
    ンが粒子、油分散物、水分散物及び溶媒分散物から選択
    される少なくとも1つの形態で添加された塗工液を塗布
    して形成されることを特徴とする熱転写シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 基材シートの一方の面に熱転写色材層を
    形成し、他方の面に背面層が形成されてなる熱転写シー
    トにおいて、前記背面層が天然有機高分子微粉末を含有
    することを特徴とする熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記天然有機高分子がセルロース、ウー
    ル、シルク及びキトサンから選択される少なくとも一つ
    であることを特徴とする請求項4記載の熱転写シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008038793A1 (en) 2006-09-29 2008-04-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Heat transfer sheet
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