JP2000254989A - シート - Google Patents

シート

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JP2000254989A
JP2000254989A JP6329799A JP6329799A JP2000254989A JP 2000254989 A JP2000254989 A JP 2000254989A JP 6329799 A JP6329799 A JP 6329799A JP 6329799 A JP6329799 A JP 6329799A JP 2000254989 A JP2000254989 A JP 2000254989A
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JP
Japan
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film
surface layer
woven fabric
sheet
yarns
Prior art date
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Pending
Application number
JP6329799A
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English (en)
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Hideaki Kawabata
秀昭 川端
Masaru Yui
勝 由井
Masaru Nihoda
勝 二法田
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Diatex Co Ltd
Original Assignee
Diatex Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表層膜と織布との剥離強度が高く、コスト的
にも安価なシートの提供。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂より成るスプリットヤ
ーン1を織り込んだ織布2と、前記織布2の表裏少なく
とも一面の全体に亘って被着した、熱可塑性樹脂から成
る表層膜3を具備することを特徴とするシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風管、外装用シ
ート、コンテナーバッグ、簡易ハウス、テント、或いは
自動車用の幌等に用いられるシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から存在するシートは、切り込みが
何等施されていない高密度ポリエチレン製のフラットヤ
ーンを経緯に配して成る織布にポリエチレン製の表層膜
を、当該基布の表裏少なくとも一方の側に形成したもの
が一般的であり、中には、前記フラットヤーンに対し、
回転刃等を用いた手段で、当該フラットヤーンの長手方
向に延びるスリットを入れ、柔軟性等を付加したシート
も提供されている。従来のシートでは、表層膜と織布と
の剥離強度が弱い為に、ヒートシールの界面が突起物に
引っかかるなどして、両者の境界面が剥離するという問
題があった。その様な不具合を解消すべく、表層膜の素
材に直鎖状低密度ポリエチレンを50%以上含有させる
といった方法(例えば、実公平4−32273)が採ら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直鎖状
低密度ポリエチレンを所定量配合した表層膜を具備する
シートは、高圧法低密度ポリエチレンを用いた場合に比
べて接着強度は強くなるものの、その接着強度ではまだ
十分とはいえず、価格的にも高価に成らざるを得ないと
いう問題があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、表層膜と織布との剥離強度が高く、コスト的
にも安価なシートの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明によるシートは、熱可塑性合成樹脂よ
り成るスプリットヤーンを織り込んだ織布と、前記織布
の表裏少なくとも一面の全体に亘って被着した、熱可塑
性樹脂から成る表層膜を具備することを特徴とする。
【0006】前記スプリットヤーンとは、高倍率で一軸
延伸して成るフラットヤーンに、回転刃等を用いるなど
の公知手段を以て、縦長のスリットを入れた糸状のもの
を言う。Xmm長のスリットがYmmの間隔をおいて縦
列に配置され、且つ当該縦列に配置されたスリットが横
方向にZmmの間隔をおいて形成されているスプリット
ヤーン(1)を用いたシートであって、3.0≦X≦3
0.0,1.0≦Y≦10.0,0.1≦Z≦10.0
の条件を全て満たすものが望ましく、当該条件から外れ
たスプリットヤーンを用いようとすると、単糸の強度が
不足するなど、当該スプリットヤーンの製造工程、或い
は織布の製造工程において種々の加工トラブルが生じ易
くなる。尚、当該発明は、上記表層膜と織布とを具備す
れば良いので、それ以外に、例えば、種々の装飾を施し
た化粧層や、光を反射する反射層等を表層膜として適宜
被着しても良い。又、前記スプリットヤーンは、一本ず
つ打ち込んでも良いし、複数本束にして打ち込んでも良
く、物性を損なわない程度に、マルチフィラメントやフ
ラットヤーンやモノフィラメント等、素材や断面形状の
異なる糸を、例えば、前記スプリットヤーン10〜20
本に1本の割合で打ち込んでも良い。
【0007】スプリットヤーンに用いる熱可塑性樹脂と
は、ポリプロピレンやポリエチレン等のα−オレフィン
類の単独又は共重合体から成るポリオレフィン系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂
等を指すが、中でも、加工性やコスト面、或いは強度、
柔軟性等の物性を考慮すると高密度ポリエチレンが望ま
しい。
【0008】該熱可塑性樹脂に、本発明の効果を著しく
損なわない範囲で難燃剤、着色剤、熱安定剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を適宜配合しても良
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるシートの実施
の形態を図面に基づき説明する。本発明によるシート
は、高密度ポリエチレンより成るスプリットヤーン1を
織り込んだ織布2と、前記織布2の表裏少なくとも一面
の全体に亘って被着した、熱可塑性樹脂から成る表層膜
3とで構成される。
【0010】前記スプリットヤーン1は、従来からの方
法でテープ状に裁断されたフィルム5を、引き取り方向
へ2.5〜10倍程度で延伸し、その後、加熱しつつ弛
緩熱処理を施してフラットヤーン6を形成し、このよう
に製造されたフラットヤーン6に対して、針や刃を植設
して成る回転ロール等を用いて縦長のスリット4を入れ
ることにより製造される。この例においては、冷却固化
後のフィルムの厚みを20〜300μm、テープ幅を2
〜30mmに設定し、フラットヤーン6に設けられるス
リット長Xの最大値と最小値との比が10:1以内とな
るようにした。以上の工程を経て、デニール:100〜
3000、糸幅:1.0〜15mm、厚み:10〜10
0μmのスプリットヤーン1を得ることができる。
【0011】織布2は、経緯糸を現存する適当な織機を
以て、経緯各々の打ち込み本数:4〜60本/インチ程
度で平織りや綾織りをはじめとした現存する所望の織り
組織に織製し、上記スプリットヤーン1を100%使用
したものである。
【0012】表層膜3は、高圧法低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン系触媒を用いて
重合された炭素数3〜18のエチレン・α−オレフィン
共重合体樹脂等を主な素材とし、酸化防止剤、熱安定
剤、光安定剤、難燃剤、着色剤等の添加物を適宜配合し
た材料から成る。当該表層膜3の樹脂の選択や厚みは、
おのおの用途に応じて適宜設定すれば良い。尚、厚みに
ついては数十μmから数百μmの範囲で選ばれる。
【0013】当該材料から表層膜3を形成する方法とし
ては、溶融押し出しラミネート法、ドライラミネート
法、サーマルラミネート法等の公知の積層方法を用いれ
ば良いが、接着性、コスト、加工性等の観点より、溶融
押し出しラミネート法が好ましい。更に、織布2との接
着力を高める目的で、織布2の表面にアンカーコート処
理を行ったり、溶融押し出し樹脂膜にオゾン処理を行う
等の方法を採用しても良い。
【0014】上記条件の下、複数のシートのサンプルを
取り、上記条件から外れたサンプルと比較して剥離強度
をはじめとして柔軟性、引張強度及び引裂強度の検討を
行い表に示した。尚、織布2は、低圧法高密度ポリエチ
レンに光安定剤(キマソープ944)0.1パーセント
を添加した素材より成るスプリットヤーン1のみを織製
したもので、当該高密度ポリエチレンには、密度:0.
95g/立方センチメートル、メルトフローレート:
0.55g/10分のものを選択した。
【0015】スプリットヤーン1を得る際には、例え
ば、図3(イ)の如く当該素材7を225℃で溶融・押
出しし、図3(ロ)の如く、インフレーションフィルム
5から裁断してテープ状とし、更に、熱板接触延伸方式
で7.5倍に延伸し、弛緩熱処理を施した後に、図3
(ハ)の如く、スプリッター8を用いて、上記工程を以
て得られた2000d(10.0mm幅)のフラットヤ
ーン6の長手方向にスリット4を入れた。
【0016】尚、前記織布2に被着する表層膜3には、
密度:0.918g/立方センチメートル、MFR:1
0g/10分の高圧法低密度ポリエチレンを用い、当該
表層膜3の厚みを表裏共に70μmに設定すると共に、
当該スプリットヤーン1を織製する際の織り組織には図
4の如く平織りを選択し、種々の測定には、以下の方法
を用いた。
【0017】剥離強度は、図5(イ)の如く熱風シール
機(熱風温度:380℃,貼り合わせ速度2.5m/m
in)を用いて、同サンプル(幅:50mm、長さ25
0mm)2枚9a,9bを長さ150mmに亘って張り
合わせ、図5(ロ)の如く相反する方向へ一定速度で引
き、剥離時にかかる最大の応力を測定する。柔軟性は、
図6の如く、長さ10cm、幅5cmのサンプル10
を、その両端部をつきあわせて粘着テープ11を以て固
定し筒状のサンプル10に成形した後、その径方向へ2
0mm圧縮するまでにかかる最大圧縮加重を測定した。
引張強度は、サンプル幅:50mm、掴み間隔:200
mm、引張速度300mm/minの条件の下、JIS
L−1096に準拠したA法(カットストリップ法)
にて行い、引裂強度は、サンプル幅:100mm、掴み
間隔:100mm、引裂速度150mm/min、引裂
距離:100mmの条件の下、JIS L−1096に
準拠したA−I法(シングルタング法)にて行った。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】上記表1乃至表5の結果より、Xmm長の
スリットがYmmの間隔をおいて縦列に配置され、且つ
当該縦列に配置されたスリットが横方向にZmmの間隔
をおいて形成されているスプリットヤーンを用いたシー
トであって、3.0≦X≦30.0,1.0≦Y≦1
0.0,0.1≦Z≦10.0の条件を全て満たすスプ
リットヤーンを用いたシートが20kg/50mm前後
の剥離強度を持ち、表層膜と織布との剥離の剥離を充分
に防止できる他、引張強度や柔軟性についても申し分の
ないものとなっている。
【0024】
【発明の効果】以上の如く本発明によるシートを使用す
れば、コスト的に安価であるにも関わらず、織布と表層
膜との剥離強度が強くなってシートの耐久性が高まり、
製造時における強度劣化も少なくすることができる。
又、スプリットヤーンを使用することによって、織り組
織が表面に現れにくくなり、シートの平滑性を高めるこ
とができる他、シート自体の柔軟性をも高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)本発明によるシートの一例を示す
断面図である。
【図2】スプリットヤーンの外観を示す要部平面図であ
る。
【図3】(イ)(ロ)(ハ)従来からのスプリットヤー
ンの製造工程を示す概略図である。
【図4】(イ)(ロ)織布の平織りによる織り組織の一
例を示す概略図である。
【図5】(イ)(ロ)剥離強度の測定方法を示す概略図
である。
【図6】柔軟性の測定方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 スプリットヤーン 2 織布 3 表層膜 4 スリット
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK01C AT00B AT00C BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C DC13 DC13A DG12A EJ30 EJ30A EJ37A GB07 GB32 GB71 GB87 JB16A JB16B JB16C JK06 JK15 JK17 YY00A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂より成るスプリットヤ
    ーン(1)を織り込んだ織布(2)と、前記織布(2)
    の表裏少なくとも一面の全体に亘って被着した、熱可塑
    性樹脂から成る表層膜(3)を具備したことを特徴とす
    るシート。
  2. 【請求項2】 Xmm長のスリットがYmmの間隔をお
    いて縦列に配置され、且つ当該縦列に配置されたスリッ
    トが横方向にZmmの間隔をおいて形成されているスプ
    リットヤーン(1)を用いたシートであって、 3.0≦X≦30.0,1.0≦Y≦10.0,0.1
    ≦Z≦10.0 の条件を全て満たす請求項1記載のシート。
JP6329799A 1999-03-10 1999-03-10 シート Pending JP2000254989A (ja)

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