JP2000254349A - ゲーム機用肘掛け装置及びゲーム機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】肘掛けはそれぞれのゲーム機によって予め定め
られた位置に固定されており、必ずしも遊技者の身体的
条件に適合しない。 【解決手段】肘掛け１と、肘掛け１をその一側で支持す
る棒状支持部６と、ゲーム機筐体１１に取り付け可能で
あると共に棒状支持部６を回転自在に支持する取り付け
部９と、棒状支持部６の回転動作を停止可能な回転停止
手段と、を備えることを特徴とするゲーム機用肘掛け装
置２により、肘掛け１の位置をそれぞれの遊技者が使い
やすい位置に移動することができ、かつ回転停止手段に
より固定することができるため、遊技者が肘掛けを使い
やすく、長時間疲れないでプレイできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者が疲れない
で長時間遊技を行うためのゲーム機用肘掛け装置、及び
これを備えるゲーム機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、パチンコ機やスロットマシン
等のゲーム機では、遊技者が長くプレイしても疲れない
ように、図８に示すようにゲーム機７０の前面に肘掛け
７１が備えられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記肘
掛けはそれぞれのゲーム機によって予め定められた位置
に固定されており、遊技者の身体的条件に適合するとは
限らない。すなわち遊技者によっては肘掛けが高すぎ、
あるいは低すぎ、または肘掛けに肘をかけることによっ
て画面が遠すぎ、あるいは近すぎる結果となって使いづ
らいという問題があった。

【０００４】そこで、本発明にかかるゲーム機用肘掛け
装置、及びこれを備えるゲーム機は、肘掛けをすべての
遊技者にとって利用しやすくすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明にかかるゲーム機
用肘掛け装置は、肘掛けと、肘掛けをその一側で支持す
る棒状支持部と、ゲーム機筐体に取り付け可能であると
共に棒状支持部を回転自在に支持する取り付け部と、棒
状支持部の回転動作を停止可能な回転停止手段と、を備
えることを特徴とする。

【０００６】本発明では、棒状支持部が回転することに
より、棒状支持部の一側に支持されている肘掛けが、棒
状支持部の一側が描く円弧上を移動する。これにより、
肘掛けを円弧上の所望の位置に移動することができる。
そして、回転停止手段により棒状支持部の回転動作が停
止され、肘掛けが固定される。このため、遊技者は、肘
掛けを自身の使用しやすい場所に移動させることがで
き、長時間疲れないでプレイすることができる。

【０００７】また、上記発明にかかるゲーム機用肘掛け
装置はゲーム機筐体とは独立しているため、従来肘掛け
の付いていなかったゲーム機にも取り付けられる利点が
ある。

【０００８】上記ゲーム機用肘掛け装置は、棒状支持部
が伸縮自在であることを特徴としても良い。

【０００９】このような構成を採用することにより、棒
状支持部に伸縮に伴って肘掛けが直線的に移動する。こ
の直線的な移動と上記の回転移動とが組み合わされるこ
とにより、肘掛けを遊技者がより使用しやすい位置に移
動することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明に係るゲーム機用肘掛け装
置、及びこれを備えるゲーム機の好適な実施形態を図を
用いて説明する。各図において対応する部分は同一の記
号を付し、重複する説明は省略する。図１は、本実施形
態のゲーム機用肘掛け装置２を取り付けたゲーム機１０
の斜視図である。ゲーム機１０は、ゲーム機筐体１１
と、画面１２と、コインカップ１３とからなり、図に示
すようにゲーム機用肘掛け装置２はゲーム機筐体１１の
側面に取り付けられている。ゲーム機用肘掛け装置２
は、肘掛け１と、一側で肘掛け１を支持する棒状支持部
６と、ゲーム機筐体１１に棒状支持部６を取り付ける取
り付け部９とからなり、棒状支持部６にはレバー３が設
けられている。

【００１１】図２は、図１におけるゲーム機用肘掛け装
置のII−II方向の断面図である。棒状支持部６は、肘掛
け１側にある第１支持部材５と、取り付け部９側にある
第２支持部材７とから構成されている。第１支持部材５
は、中空の直方体形状をなしており、中空の第２支持部
材７の内側に、スライドする余裕を持って、はめ込まれ
る形で連結されている。第２支持部材７の内部には、ス
トッパー１８が設けられており、第１支持部材５が取り
付け部９の側に過度にスライドしてしまうのを防いでい
る。肘掛け１は、第１支持部材５の一側の第１支持部材
５と垂直に設けられた支持棒３３により支持されてい
る。支持棒３３には図示しないまがりばねが設けられ、
肘掛け１を図２における時計回りに回転させる力がかけ
られており、肘掛け１はストッパー３５に押しつけられ
る形で安定している。なお、肘掛け１の形状は必ずしも
図のような形状に限られず、例えば円柱でも良く、円柱
にした場合には、まがりばねやストッパー３５は必要な
い。

【００１２】取り付け部９は、４隅に設けられたボルト
３２によってゲーム機筐体１１に取り付けられている。
第２支持部材７は、軸３１により取り付け部９に回転自
在に支持され、ラチェット爪２５とラチェットホイール
２９とから構成されるラチェット機構３４により、図の
反時計回りの回転が停止されている。ラチェットホイー
ル２９は、軸３１によって取り付け部に固定されてい
る。第２支持部材７の取り付け部９の側の凸型の中空領
域Ｒには、ラチェット爪２５が、内部に設けられた支持
軸２７によって回転可能に支持されている。中空領域Ｒ
に設けられた棒２１と、ラチェット爪２５の図における
上部に設けられた突起部２４とが引っ張りばね２３によ
って連結され、ばね２３がラチェット爪２５を引っ張る
ことにより、ラチェット爪２５の先端部がラチェットホ
イール２９にかみ合って棒状支持部６は図の時計回りに
のみ可動する仕組みになっている。

【００１３】図３は、図２におけるIII−III方向の断面
図である。第２支持部材７にはレバー３が支持棒１７に
よって回転可能に支持されている。また、第２支持部材
７の内部には内部レバー１５が同じく支持棒１７によっ
て支持され、レバー３と連結されている。また、図２に
示すように内部レバー１５と、ラチェット爪２５の先端
部とはワイヤー１９によって接続されている。レバー３
を肘掛け１側に引くと、内部レバー１５が連動してワイ
ヤ１９を引っ張るので、ラチェット爪２５がラチェット
ホイール２９から離れ、棒状支持部６は反時計回りにも
可動する仕組みになっている。

【００１４】このようにラチェット機構３４により、回
転可能な棒状支持部６を任意の角度で固定できるため、
肘掛け１を遊技者が利用しやすい位置に固定することが
できる。つまり、遊技者が肘掛け１を高くしたいときに
は肘掛け１を上げれば棒状支持部６の支持の中心３１を
中心として図の時計回りに回転し、固定され、肘掛け１
を低くしたい場合にはレバー３を手前に引くことでラチ
ェット爪２５はラチェットホイール２９からはずれ、低
くすることができる。

【００１５】図４は、図１のゲーム機用肘掛け装置２を
取り付けたゲーム機１０の側面図である。棒状支持部６
が軸３１に回転自在に支持されているため、棒状支持部
６を回転させることにより肘掛け１をコインカップ１３
に収納できる。これにより、肘掛け１未使用時のゲーム
機周辺のスペースの節減、及び肘掛け１の破損の危険性
の低減を図ることができる。また、肘掛け１の上面は曲
面となっているので、上面が平面の場合に比べて、棒状
支持部６の角度が変化しても遊技者が違和感を感じるこ
とはない。

【００１６】図５は、図２における領域Vの拡大図であ
る。第１支持部材５の内部には、板ばね３７がボルト４
１によって固定されている。図に示すように板ばね３７
の中央部は湾曲しており、第２支持部材７の内側に複数
設けられた凹部３９のひとつに、湾曲部３８がはめ込ま
れ第１支持部材５は第２支持部材７に対して固定されて
いる。第１支持部材５が一定以上の力で肘掛け側に引か
れる、あるいは肘掛け側から力が加えられると、湾曲部
３８がひとつの凹部からはずれ、次の凹部にはめ込まれ
て固定されるまで第１支持部材５が第２支持部材７に対
してスライドし、任意の位置での位置決めを可能にして
いる。

【００１７】なお、位置決め機構は板ばねに限られな
い。図６は、板ばね以外の位置決め機構のひとつを示し
た図である。この位置決め機構は、第１支持部材５に設
けられた中空領域Ｓにばね６２によって接続されたボー
ル６１と、第２支持部材７に設けられた複数の円錐台形
状の凹部６３とから構成される。ボール６１が、ばね６
２によって第２支持部材７に設けられた円錐台形状の凹
部６３に押しつけられるため、第１支持部材５が第２支
持部材７に対して固定され、板ばねの場合と同じように
位置決めがなされる。

【００１８】従来、肘掛けは、画面が垂直になっている
ベンチ型ゲーム機筐体においては、遊技者と画面との距
離が近すぎる結果となってしまうため適用され難かった
が、本実施形態のゲーム機用肘掛け装置の肘掛けは、遊
技者の側に引き寄せて使用することが可能なため、ベン
チ型ゲーム機筐体にも適用可能である。これにより、ベ
ンチ型ゲーム機筐体は画面が斜めになっているスラント
型ゲーム機筐体に対して設置効率が良い反面、遊技者が
ゆったりとプレイできないとされていたが、その欠点を
補うことができる。

【００１９】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。図７は、図１におけるゲーム機用肘掛けを椅子の
肘掛けのようにゲーム機に対して縦に取り付けたもので
ある。棒状支持部６の角度に依らず肘掛け１が水平とな
るように、本実施形態では、肘掛け１は、ラチェット機
構を用いて第１支持部材５に回転可能に支持されてい
る。

【００２０】以上、本発明のゲーム機用肘掛け装置、及
びこれを備えるゲーム機を実施形態に基づいて詳細に説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
ない。例えば、肘掛け装置はゲーム機筐体の左側に取り
付けても良いし両側に取り付けても良い。

【００２１】

【発明の効果】従来肘掛けはゲーム機に固定されていた
が、本発明によれば、棒状支持部が回転することによ
り、棒状支持部の一側に支持されている肘掛けを、棒状
支持部の一側が描く円弧上の所望の位置に移動すること
ができる。そして、回転停止手段により棒状支持部の回
転動作が停止され、肘掛けが固定される。このため、遊
技者は、肘掛けを自身の使用しやすい場所に移動させる
ことができ、長時間疲れないでプレイすることができ
る。

【００２２】また、従来肘掛けは画面が垂直になってい
るベンチ型ゲーム機筐体には適用され難かったが、本発
明に係る肘掛けはベンチ型ゲーム機筐体にも適用でき、
ベンチ型ゲーム機筐体の利点である設置効率の良さと遊
技者のプレイのしやすさの両立を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るゲーム機用肘掛け装置を取り付け
たゲーム機の斜視図である。

【図２】図１におけるゲーム機用肘掛け装置のII−II方
向の断面図である。

【図３】図２におけるIII−III方向の断面図である。

【図４】図１におけるゲーム機用肘掛け装置を取り付け
たゲーム機の側面図である。

【図５】図２における領域Ｖの拡大図である。

【図６】板ばね以外の位置決め機構の例を示す図であ
る。

【図７】ゲーム機用肘掛け装置を取り付けたゲーム機の
変形例を示す図である。

【図８】肘掛けを備えたゲーム機の従来例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１・・・肘掛け、２・・・ゲーム機用肘掛け装置、３・
・・レバー、５・・・第１支持部材、６・・・棒状支持
部（５及び７）、７・・・第２支持部材、９・・・取り
付け部、１０・・・ゲーム機 １１・・・ゲーム機筐体、１２・・・画面、１３・・・
コインカップ、１５・・・内部レバー、１９・・・ワイ
ヤ、２５・・・ラチェット爪、２９・・・ラチェットホ
イール、３４・・・ラチェット機構（回転停止手段）、
３７・・・板ばね。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 肘掛けと、 前記肘掛けをその一側で支持する棒状支持部と、 ゲーム機筐体に取り付け可能であると共に前記棒状支持
   部を回転自在に支持する取り付け部と、 前記棒状支持部の回転動作を停止可能な回転停止手段
   と、を備えることを特徴とするゲーム機用肘掛け装置。
2. 【請求項２】 前記棒状支持部は、伸縮自在であること
   を特徴とする請求項１記載のゲーム機用肘掛け装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載のゲーム機用
   肘掛け装置と、 前記ゲーム機用肘掛け装置が取り付けられた前記ゲーム
   機筐体と、を備えることを特徴とするゲーム機。