JP2000253622A - 減速機構付モータ - Google Patents

減速機構付モータ

Info

Publication number
JP2000253622A
JP2000253622A JP11053986A JP5398699A JP2000253622A JP 2000253622 A JP2000253622 A JP 2000253622A JP 11053986 A JP11053986 A JP 11053986A JP 5398699 A JP5398699 A JP 5398699A JP 2000253622 A JP2000253622 A JP 2000253622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
output shaft
motor
load
armature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11053986A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Uchiyama
山 寛 内
Yasuo Ohashi
橋 弥寿夫 大
Hideki Rikanji
秀 樹 理寛寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP11053986A priority Critical patent/JP2000253622A/ja
Publication of JP2000253622A publication Critical patent/JP2000253622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷の荷重変動を受けても、静粛な作動を行
うことができるとともに、長寿命になる減速機構付モー
タを提供する。 【解決手段】 ギヤケース3の軸受ホルダ3eに、負荷
から出力軸に与えられる荷重の大きい側に肉厚が大きく
形成された厚肉状荷重受部21を備えた減速機構付モー
タ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通電により回転
するアーマチュアに備えたアーマチュアシャフトの回転
を減速して出力軸より負荷を駆動する減速機構付モータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】通電により回転するアーマチュアに備え
たアーマチュアシャフトの回転を減速して出力軸より負
荷を駆動する減速機構付モータとしては、図15に示さ
れるものが知られている。この減速機構付モータ50に
は、モータケース50aに内蔵されたアーマチュアのア
ーマチュアシャフト50bに、ギヤケース50c内で2
つのウオームが形成され、2つのウオームに第1、第2
のカウンタギヤの大径側歯部が噛合され、第1、第2の
カウンタギヤの小径側歯部がホイールギヤにそれぞれ噛
合され、このホイールギヤが出力軸50dに固定されて
いる。出力軸50dはギヤケース50cに取付けられた
軸受によって回転可能に支持されている。
【0003】このような減速機構付モータ50は、出力
軸50dにワイパリンク60の一部を構成するモータア
ーム52の基端部が固定される。ワイパリンク60で
は、モータアーム52の先端部にリンクコンロッド53
の一端部が回転可能に結合され、このリンクコンロッド
53の他端部にピボットアーム54の先端部が回動可能
に結合され、このピボットアーム54の基端部がピボッ
トシャフト55に固定される。ピボットシャフト55は
ピボットホルダ56によって車体パネルに回動可能に支
持され、車体パネルから突出したピボットシャフト55
にワイパアーム57が結合され、ワイパアーム57にワ
イパブレード58が装着される。モータアーム52が回
転することによって、このモータアーム52の回転力が
リンクコンロッド53により往復動に変換され、ピボッ
トアーム54が第1の反転位置aと第2の反転位置bと
のあいだを往復回動され、ピボットアーム54の往復回
動により、ピボットシャフト55が往復回動する。そし
て、ワイパアーム57が払拭面上を往復で揺動され、ワ
イパアーム57に内蔵されたアームスプリングによりワ
イパブレード58が払拭面に押付けられながら払拭面を
往復で拭う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の減速
機構付モータ50において、ワイパリンク60のワイパ
アーム57が反転するときに一致するモータアーム52
がアーマチュアシャフト50bにほぼ直交する図16に
示される位置Bおよび位置Dで出力軸50dにワイパリ
ンク60からの最大荷重がかかるため、出力軸50dが
軸受に対して片当たりする。これは、軸受の内径が真円
であって、出力軸50dと軸受の内径との間のクリアラ
ンス寸法が法線方向でほぼ一定にされているからであ
る。そして、出力軸50dは、モータアーム52に与え
られるワイパリンク60の荷重変動が長期に渡って与え
られることによって軸受とのクリアランス寸法内で大き
ながたつきが生ずることとなるため、その結果、がたつ
きによる衝撃音が発生し、ワイパリンク60のワイパア
ーム57が所定の位置で反転する際に発生する反転音が
大きくなる可能性があるという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わる減速機構付モータは、
負荷の荷重変動を受けても、静粛な作動を行うことがで
きるとともに、長寿命になる減速機構付モータを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる減速機構付モータでは、モータケースと、モータケ
ースにねじ止めされたギヤケースと、モータケースの内
側に配置されたマグネットと、マグネットの内周側に配
置されてモータケースとギヤケースとにより回転可能に
支持されていて通電により回転するアーマチュアシャフ
トをもつアーマチュアと、アーマチュアシャフトのギヤ
ケース内に形成されたウオームと、ギヤケースに回転可
能に支持され、アーマチュアシャフトのウオームに噛合
されたカウンタギヤと、カウンタギヤに噛合された回転
体と、回転体に固定され、負荷に結合される出力軸と、
ギヤケースに形成された軸受ホルダと、軸受ホルダに取
付けられ、出力軸を回転可能に支持する出力軸支持軸受
と、軸受ホルダに配置されていて負荷から出力軸に与え
られる荷重の大きい側に肉厚を大きくして形成された厚
肉状荷重受部を備えている構成としたことを特徴として
いる。
【0008】この発明の請求項2に係わる減速機構付モ
ータでは、出力軸支持軸受は、均一な厚さをもち、軸受
ホルダの厚肉状荷重受部には、一対の第1、第2のホル
ダ側荷重受部がそれぞれ対向配置されている構成とした
ことを特徴としている。
【0009】この発明の請求項3に係わる減速機構付モ
ータでは、モータケースと、モータケースにねじ止めさ
れたギヤケースと、モータケースの内側に配置されたマ
グネットと、マグネットの内周側に配置されてモータケ
ースとギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
ュアと、アーマチュアシャフトのギヤケース内に形成さ
れたウオームと、ギヤケースに回転可能に支持され、ア
ーマチュアシャフトのウオームに噛合されたカウンタギ
ヤと、カウンタギヤに噛合された回転体と、回転体に固
定され、負荷に結合される出力軸と、ギヤケースに形成
された軸受ホルダと、軸受ホルダに取付けられ、出力軸
を回転可能に支持するとともに、負荷から出力軸に与え
られる荷重の大きい側に肉厚が大きい厚肉状荷重受部が
形成された出力軸支持軸受を備えている構成としたこと
を特徴としている。
【0010】この発明の請求項4に係わる減速機構付モ
ータでは、出力軸支持軸受の厚肉状荷重受部には、一対
の第1、第2の軸受側荷重受部がそれぞれ対向配置され
ている構成としたことを特徴としている。
【0011】この発明の請求項5に係わる減速機構付モ
ータでは、モータケースと、モータケースにねじ止めさ
れたギヤケースと、モータケースの内側に配置されたマ
グネットと、マグネットの内周側に配置されてモータケ
ースとギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
ュアと、アーマチュアシャフトのギヤケース内に形成さ
れたウオームと、ギヤケースに回転可能に支持され、ア
ーマチュアシャフトのウオームに噛合されたカウンタギ
ヤと、カウンタギヤに噛合された回転体と、回転体に固
定され、負荷に結合される出力軸と、ギヤケースに形成
された軸受ホルダと、軸受ホルダに取付けられ、出力軸
を回転可能に支持する出力軸支持軸受と、軸受ホルダに
配置され、負荷から出力軸に与えられる荷重の大きい方
向に出力軸支持軸受を押圧可能な軸受偏心用加圧手段を
備えている構成としたことを特徴としている。
【0012】この発明の請求項6に係わる減速機構付モ
ータでは、軸受偏心用加圧手段には、軸受ホルダに進退
自在に取付けられて出力軸支持軸受を押圧可能な軸受偏
心用ねじが備えられている構成としたことを特徴として
いる。
【0013】この発明の請求項7に係わる減速機構付モ
ータでは、軸受偏心用加圧手段には、出力軸支持軸受と
軸受偏心用ねじとの間に、軸受偏心用ねじにより出力軸
支持軸受に当接して、出力軸支持軸受を押圧可能な押圧
部材が備えられている構成としたことを特徴としてい
る。
【0014】この発明の請求項8に係わる減速機構付モ
ータでは、出力軸支持軸受には、2分割された第1、第
2の軸受片が軸受ホルダ内に互いに離れて配置され、軸
受偏心用加圧手段には、第1または第2の軸受片に向け
進退自在に軸受ホルダに取付けられ、第1、第2の軸受
片を近接可能な弾性部材が備えられている構成としたこ
とを特徴としている。
【0015】この発明の請求項9に係わる減速機構付モ
ータでは、軸受偏心用加圧手段には、第1または第2の
軸受片と弾性部材との間に、弾性部材により第1または
第2の軸受片に当接して、第1または第2の軸受片を第
2または第1の軸受片側に押圧可能な押圧部材が備えら
れている構成としたことを特徴としている。
【0016】この発明の請求項10に係わる減速機構付
モータでは、出力軸支持軸受には、2分割された第1、
第2の軸受片が軸受ホルダ内に互いに離れて配置され、
軸受偏心用加圧手段には、第1または第2の軸受片に向
け進退自在に軸受ホルダに取付けられ、第1、第2の軸
受片を近接可能な軸受偏心用ねじが備えられている構成
としたことを特徴としている。
【0017】この発明の請求項11に係わる減速機構付
モータでは、軸受偏心用加圧手段には、第1または第2
の軸受片と軸受偏心用ねじとの間に、軸受偏心用ねじに
より第1または第2の軸受片に当接して、第1または第
2の軸受片を第2または第1の軸受片側に押圧可能な押
圧部材が備えられている構成としたことを特徴としてい
る。
【0018】この発明の請求項12に係わる減速機構付
モータでは、モータケースと、モータケースにねじ止め
されたギヤケースと、モータケースの内側に配置された
マグネットと、マグネットの内周側に配置されてモータ
ケースとギヤケースとにより回転可能に支持されていて
通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマ
チュアと、アーマチュアシャフトのギヤケース内に形成
されたウオームと、ギヤケースに回転可能に支持され、
アーマチュアシャフトのウオームに噛合されたカウンタ
ギヤと、カウンタギヤに噛合された回転体と、回転体に
固定され、負荷に結合される出力軸と、ギヤケースに形
成された軸受ホルダと、軸受ホルダに取付けられ、負荷
から出力軸に与えられる荷重の大きい側に軸受ホルダの
中心から偏心した内径中心をもち、出力軸を回転可能に
支持する出力軸支持軸受を備えた構成としたことを特徴
としている。
【0019】この発明の請求項13に係わる減速機構付
モータでは、出力軸支持軸受には、軸受ホルダの中心に
内径中心が一致した第1の軸受部と、負荷から出力軸に
与えられる荷重の大きい側に該第1の軸受部の内径中心
から予め定められた距離だけ離れた位置に内径中心をも
つ第2の軸受部とが備えられている構成としたことを特
徴としている。
【0020】
【発明の作用】この発明の請求項1、2に係わる減速機
構付モータにおいて、軸受ホルダの厚肉状荷重受部は、
負荷から出力軸に大きい荷重が与えられた際にその荷重
を受けるようにボリュームが大きくなっているため、負
荷から出力軸に大きな荷重が与えられた際に出力軸と出
力軸支持軸受との間のクリアランス寸法が大きくならな
いようにしている。それ故、負荷変動があっても、出力
軸と出力軸支持軸受との間にがたつきが生ずることがな
いから、衝撃音が発生しない。
【0021】この発明の請求項3、4に係わる減速機構
付モータにおいて、出力軸支持軸受の厚肉状荷重受部
は、負荷から出力軸に大きい荷重が与えられた際にその
荷重を受けるようにボリュームが大きくなっているた
め、負荷から出力軸に大きな荷重が与えられた際に出力
軸と出力軸支持軸受との間のクリアランス寸法が大きく
ならないようにしている。それ故、負荷変動があって
も、出力軸と出力軸支持軸受との間にがたつきが生ずる
ことがないから、衝撃音が発生しない。
【0022】この発明の請求項5、6、7、8、9に係
わる減速機構付モータにおいて、軸受偏心用加圧手段
は、負荷から出力軸に与えられる荷重の大きい側に出力
軸支持軸受を押圧することによって出力軸と出力軸支持
軸受との間のクリアランス寸法を小さく調整する。その
ため、出力軸支持軸受は、負荷から出力軸に大きい荷重
が与えられた際に小さいクリアランス寸法でその荷重を
受ける。それ故、負荷変動があっても、出力軸と出力軸
支持軸受との間にがたつきが生ずることがないから、衝
撃音が発生しない。
【0023】この発明の請求項10、11に係わる減速
機構付モータにおいて、軸受偏心用加圧手段は、負荷か
ら出力軸に与えられる荷重の大きい側に第1、第2の軸
受片を近接させることによって出力軸と出力軸支持軸受
との間のクリアランス寸法を小さく調整する。そのた
め、第1、第2の軸受片は、負荷から出力軸に大きい荷
重が与えられた際に小さいクリアランス寸法でその荷重
を受ける。それ故、負荷変動があっても、出力軸と第
1、第2の軸受片との間にがたつきが生ずることがない
から、衝撃音が発生しない。
【0024】この発明の請求項12、13に係わる減速
機構付モータにおいて、出力軸支持軸受は、負荷から出
力軸に大きい荷重が与えられた際にその荷重を偏心した
内径中心で受ける。それ故、負荷変動があっても、出力
軸と出力軸支持軸受との間にがたつきが生ずることがな
いから、衝撃音が発生しない。
【0025】
【実施例】図1ないし図5にはこの発明に係わる減速機
構付モータの第1実施例が示されている。
【0026】図示する減速機構付モータ1は、主とし
て、モータケース2、ギヤケース3、第1のマグネット
4、第2のマグネット5、アーマチュア6、アーマチュ
アシャフト7、第1のウオーム8、第2のウオーム9、
第3のウオーム10、第4のウオーム11、第1のブラ
シ12、第2のブラシ13、第3のブラシ14、第1の
カウンタギヤ15、第2のカウンタギヤ16、第3のカ
ウンタギヤ17、第4のカウンタギヤ18、回転体1
9、出力軸20、厚肉状荷重受部21から構成されてお
り、第1、第2、第3、第4のウオーム8、9、10、
11と、第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、
16、17、18と回転体19とにより減速機構が構成
されている。
【0027】モータケース2には、筒形のモータケース
本体2aの一端部にエンドキャップ2bが形成されてお
り、このエンドキャップ2bの内側に第1の軸受22が
取付けられている。第1の軸受22は、アーマチュアシ
ャフト7の一端部を回転可能に支持する。モータケース
本体2aの他端部には、フランジ2cが形成されてお
り、このフランジ2cがギヤケース3の一端部にビス2
3によってねじ止めされている。
【0028】モータケース本体2aの内側には、第1、
第2のマグネット4、5がそれぞれ固定されており、第
1、第2のマグネット4、5の内周側にアーマチュア6
が配置されている。アーマチュア6には、アーマチュア
シャフト7の一端部寄りに所定のスロット数のコイル巻
回部24aをもつアーマチュアコア24が固定され、こ
のアーマチュアコア24の近くにコンミュテータ25が
固定されている。コンミュテータ25には、アーマチュ
アコア24のコイル巻回部24aと同数のコンミュテー
タ片25aが備えられており、アーマチュア6には、ア
ーマチュアコア24のコイル巻回部24aのそれぞれに
巻回され、コンミュテータ片25aのそれぞれに電気的
に接続されたアーマチュアコイル26が備えられてい
る。
【0029】アーマチュアシャフト7の他端部寄りに
は、第1のウオーム8、第2のウオーム9、第3のウオ
ーム10、第4のウオーム11がそれぞれ形成されてい
る。
【0030】第1、第2、第3、第4のウオーム8、
9、10、11は、それぞれ同一の長さ寸法にされてお
り、第1、第4のウオーム8、11は右捩じれであり、
第2、第3のウオーム9、10は左捩じれである。
【0031】ギヤケース3の一端部には、ホルダベース
27が取付けられており、このホルダベース27には、
第1のブラシボックス27a、第2のブラシボックス2
7b、第3のブラシボックス27cがそれぞれ形成され
ている。第1のブラシボックス27a内には、第1のブ
ラシばね28、第1のブラシ12が収容され、第2のブ
ラシボックス27b内には、第2のブラシばね29、第
2のブラシ13が収容され、第3のブラシボックス27
c内には、第3のブラシばね30、第3のブラシ14が
収容されている。第1、第2のブラシ12、13は、ア
ーマチュア6に対する低速回転用の電流供給に用いら
れ、第1、第3のブラシ12、14は、アーマチュア6
に対する高速回転用の電流供給に用いられる。
【0032】第1、第2、第3のブラシ12、13、1
4は、図示しないモータ制御回路にそれぞれ電気的に接
続される。モータ制御回路に備えられた低速スイッチが
オン切換えされると、第1のブラシ12、コンミュテー
タ25のコンミュテータ片25a、アーマチュアコイル
26、コンミュテータ25のコンミュテータ片25a、
第2のブラシ13に向け通電が行われることによりアー
マチュアシャフト7が低速で正回転する。これとは異な
り、モータ制御回路に備えられた高速スイッチがオン切
換えされると、第1のブラシ12、コンミュテータ25
のコンミュテータ片25a、アーマチュアコイル26、
コンミュテータ25のコンミュテータ片25a、第3の
ブラシ14に向け通電が行われることによりアーマチュ
アシャフト7が高速で正回転する。
【0033】ギヤケース3には、中央部にシャフト孔3
aが形成され、このシャフト孔3aに連通して減速機構
収容部3bが形成されている。シャフト孔3aの一端部
には、第2の軸受31が取付けられており、この第2の
軸受31は、アーマチュアシャフト7の中央部を回転可
能に支持する。ギヤケース3には、アーマチュアシャフ
ト7の他端部を回転可能に支持する第3の軸受32が取
付けられている。
【0034】減速機構収容部3b内には、アーマチュア
シャフト7の第1、第2、第3、第4のウオーム8、
9、10、11が配置されている。減速機構収容部3b
の底板3cのほぼ中央部には、図3に示されるように、
円筒形にして底板3c上に突出した出力軸支持部3dが
形成されている。また、図4に示されるように、ギヤケ
ース3の底板3cの裏面には、軸受ホルダ3eが形成さ
れている。この軸受ホルダ3eは、楕円の筒形状にされ
ており、この軸受ホルダ3eの中央には、丸孔にされて
いて出力軸支持部3dの中央に連通された軸受取付孔3
fが形成されている。
【0035】軸受取付孔3fには、図2に示されるよう
に、第4、第5の軸受33、34が固定されている。第
4の軸受33は、出力軸支持部3d内に配置され、第5
の軸受34は、軸受ホルダ3e内に配置されている。第
4、第5の軸受33、34は、いずれも円筒形のすべり
軸受である。第4、第5の軸受33、34は出力軸20
を回転可能に支持する。
【0036】軸受ホルダ3eには、厚肉状荷重受部21
が形成されている。厚肉状荷重受部21は、軸受ホルダ
3eの楕円の長軸側に配置されており、厚肉状荷重受部
21には、一対の第1、第2のホルダ側荷重受部21
a、21bが備えられている。図5に示されるように、
長軸側に配置された第1、第2のホルダ側荷重受部21
a、21bの厚さ寸法t1は、軸受ホルダ3eのアーマ
チュアシャフト7の軸方向に直交する短軸側の厚さ寸法
t2よりも大きいため、大きな肉厚でボリュームが大き
くされている。
【0037】厚肉状荷重受部21は、出力軸20にギヤ
ケース3の外側で結合されるモータアーム52(図15
参照、)に最大荷重が与えられることによって、出力軸
20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿った大
きな曲げ応力がかかった際、その応力方向に対する出力
軸20と第5の軸受34との間のクリアランス寸法を大
きくしないようにして曲げ応力に抗することによって、
第5の軸受34と出力軸20との間にがたつきが発生し
ないようにする機能をする。
【0038】出力軸支持部3dの外側には、撓み受回転
部材35が取付けられている。この撓み受回転部材35
には、図3に示されるように、円筒形にされた撓み受回
転部材本体35aの内周部にギヤケース側摺接部35b
が形成されている。ギヤケース側摺接部35bは、出力
軸支持部3dの外径寸法よりもわずかに大きい内径寸法
にされているため、出力軸支持部3dに回転可能に支持
されている。
【0039】撓み受回転部材35には、撓み受回転部材
本体35aの外周部にアーマチュアシャフト衝突部35
cが形成されている。アーマチュアシャフト衝突部35
cは、アーマチュアシャフト7の第2のウオーム9、第
3のウオーム10の中間部の一方側に予め定められた隙
間寸法を置いて配置されている。
【0040】撓み受回転部材35は、アーマチュアシャ
フト7に曲げ応力がかからない通常時、アーマチュアシ
ャフト衝突部35cがアーマチュアシャフト7の第2の
ウオーム9、第3のウオーム10の中間部に衝突せずに
離れて配置される。しかし、アーマチュアシャフト7の
第2、第3のウオーム9、10が第2、第3のカウンタ
ギヤ16、17から離れる方向にアーマチュアシャフト
7に曲げ応力がかかって、アーマチュアシャフト7が撓
んだ際、アーマチュアシャフト7の第2、第3のウオー
ム9、10が撓み受回転部材35のアーマチュアシャフ
ト衝突部35cに衝突し、アーマチュアシャフト衝突部
35cが第2、第3のウオーム9、10に押圧されなが
ら、撓み受回転部材35が第2、第3のウオーム9、1
0のねじのつる巻線の移動により自ら回転する。このと
き、撓み受回転部材35は、アーマチュアシャフト7が
正回転する際に図3中時計方向に回転され、これに反し
て、アーマチュアシャフト7が逆回転する際に図3中反
時計方向に回転される。
【0041】撓み受回転部材35は、曲げ応力がかけら
れたアーマチュアシャフト7にアーマチュアシャフト衝
突部35cが衝突することによって、アーマチュアシャ
フト7の回転力により正方向、逆方向に回転することに
より、アーマチュアシャフト7の曲りが抑制され、第
1、第4のウオーム8、11が第1、第4のカウンタギ
ヤ15、18の第1、第4の大径側歯車15b、18b
にそれぞれ極端に接近しないようにして、第1、第4の
ウオーム9、11が第1、第4のカウンタギヤ15、1
8の第1、第4の大径側歯車15b、18bにそれぞれ
食い込まないようにするとともに、第2、第3のウオー
ム9、10が第2、第3のカウンタギヤ16、17の第
2、第3の大径側歯車16b、17bからそれぞれ大き
く離れないようにして、第2、第3のウオーム10、1
1が第2、第3のカウンタギヤ16、17の第2、第3
の大径側歯車16b、17bのねじ山を乗り上げないよ
うにする。
【0042】撓み受回転部材35は、第2、第3のウオ
ーム9、10から与えられた回転力により回転する際、
ギヤケース側摺接部35bが出力軸支持部3dに回転可
能に支持されているから、第2、第3のウオーム9、1
0から受ける押圧力が分散されて一点に集中することが
ないので、偏摩耗が防止され、隙間寸法が確保される。
この場合、撓み受回転部材35は、ギヤケース3の出力
軸支持部3dに回転可能にして取付けられているが、こ
れに限らず、例えば、ギヤケース3の減速機構収容部3
bで出力軸支持部3dの近くに軸状の支持部を設けて、
その支持部に回転可能にして取付けてもよい。もちろ
ん、その場合にも、第2、第3のウオーム9、10から
予め定められた隙間寸法を置いた位置にアーマチュアシ
ャフト衝突部38cが配置される。
【0043】出力軸支持部3dの外周部には、図3に示
されるように、アーマチュアシャフト7の径方向に第1
のウオーム8から一方側に離れた位置に第1の枢支軸3
6が取付けられているとともに、アーマチュアシャフト
7の径方向に第2のウオーム9から他方側に離れた位置
に第2の枢支軸37が取付けられている。また、アーマ
チュアシャフト7の径方向に第3のウオーム10から他
方側に離れた位置に第3の枢支軸38が取付けられてい
るとともに、アーマチュアシャフト7の径方向に第4の
ウオーム11から一方側に離れた位置に第4の枢支軸3
9が取付けられている。減速機構収容部3bはギヤケー
スカバー40により覆われる。第1、第4の枢支軸3
6、39は、アーマチュアシャフト7を介し、第2、第
3の枢支軸37、38と対向して配置されている。
【0044】第1の枢支軸36には、第1のカウンタギ
ヤ15が回転可能に挿通支持されている。第1のカウン
タギヤ15には、上段に平歯の第1の小径側歯部15a
が、下段にはす歯の第1の大径側歯部15bが一体で形
成されている。
【0045】第1のカウンタギヤ15は、第1の大径側
歯部15bがアーマチュアシャフト7の第1のウオーム
8に噛合され、第1の小径側歯部15aが回転体19に
形成された内歯19cに噛合されている。
【0046】第1のカウンタギヤ15は、アーマチュア
シャフト7が低速で正回転すると、第1のウオーム8と
第1の大径側歯部15bとによる減速比をもって低速で
逆回転する。第1のカウンタギヤ15は、アーマチュア
シャフト7が高速で正回転すると、同様にして高速で逆
回転する。
【0047】第1のカウンタギヤ15の先端部には、第
1のウオーム8から第1の大径側歯部15bに対し、第
1の枢支軸36から抜ける方向である減速機構収容部3
bの底板3cから離れる方向にスラスト力がかかった
際、回転体19に備えられた回転体本体19aに点摺接
可能な第1の突部15cが形成されている。
【0048】第2の枢支軸37には、第2のカウンタギ
ヤ16が回転可能に挿通支持されている。第2のカウン
タギヤ16には、上段に平歯の第2の小径側歯部16a
が、下段にはす歯の第2の大径側歯部16bが一体で形
成されている。
【0049】第2のカウンタギヤ16は、第2の大径側
歯部16bがアーマチュアシャフト7の第2のウオーム
9に噛合され、第2の小径側歯部16aが回転体19に
形成された内歯19cに噛合されている。
【0050】第2のカウンタギヤ16は、アーマチュア
シャフト7が低速で正回転すると、第2のウオーム9と
第2の大径側歯部16bとによる減速比をもって低速で
逆回転する。第2のカウンタギヤ16は、アーマチュア
シャフト7が高速で正回転すると、同様にして高速で逆
回転する。
【0051】第2のカウンタギヤ16の先端部には、第
2のウオーム9から第2の大径側歯部16bに対し、第
2の枢支軸37から抜ける方向である減速機構収容部3
bの底板3cから離れる方向にスラスト力がかかった
際、回転体19に備えられた回転体本体19aに点摺接
可能な第2の突部16cが形成されている。
【0052】第3の枢支軸38には、第3のカウンタギ
ヤ17が回転可能に挿通支持されている。第3のカウン
タギヤ17には、上段に平歯の第3の小径側歯部17a
が、下段にはす歯の第3の大径側歯部17bが一体で形
成されている。
【0053】第3のカウンタギヤ17は、第3の大径側
歯部17bがアーマチュアシャフト7の第3のウオーム
10に噛合され、第3の小径側歯部17aが回転体19
に形成された内歯19cに噛合されている。
【0054】第3のカウンタギヤ17は、アーマチュア
シャフト7が低速で正回転すると、第3のウオーム10
と第3の大径側歯部17bとによる減速比をもって低速
で逆回転する。第3のカウンタギヤ17は、アーマチュ
アシャフト7が高速で正回転すると、同様にして高速で
逆回転する。
【0055】第3のカウンタギヤ17の先端部には、第
3のウオーム10から第3の大径側歯部17bに対し、
第3の枢支軸38から抜ける方向である減速機構収容部
3bの底板3cから離れる方向にスラスト力がかかった
際、回転体19に備えられた回転体本体19aに点摺接
可能な第3の突部17cが形成されている。
【0056】第4の枢支軸39には、第4のカウンタギ
ヤ18が回転可能に挿通支持されている。第4のカウン
タギヤ18には、上段に平歯の第4の小径側歯部18a
が、下段にはす歯の第4の大径側歯部18bが一体で形
成されている。
【0057】第4のカウンタギヤ18は、第4の大径側
歯部18bがアーマチュアシャフト7の第4のウオーム
11に噛合され、第4の小径側歯部18aが回転体19
に形成された内歯19cに噛合されている。
【0058】第4のカウンタギヤ18は、アーマチュア
シャフト7が低速で正回転すると、第4のウオーム11
と第4の大径側歯部18bとによる減速比をもって低速
で逆回転する。第4のカウンタギヤ18は、アーマチュ
アシャフト7が高速で正回転すると、同様にして高速で
逆回転する。
【0059】第4のカウンタギヤ18の先端部には、第
4のウオーム11から第4の大径側歯部18bに対し、
第4の枢支軸39から抜ける方向である減速機構収容部
3bの底板3cから離れる方向にスラスト力がかかった
際、回転体19に備えられた回転体本体19aに点摺接
可能な第4の突部18cが形成されている。前記のスラ
スト力がかかった際、第4のカウンタギヤ18は、第1
のカウンタギヤ15とともに回転体19の回転体本体1
9a側に移動する力を受ける。
【0060】アーマチュアシャフト7の第1、第2、第
3、第4のウオーム8、9、10、11および第1、第
2、第3、第4のカウンタギヤ15、16、17、18
の上方側には、回転体19が配置されている。
【0061】回転体19には、図2に示されるように、
断面コ字形にされた回転体本体19aが備えられてお
り、この回転体本体19aの外板19bの内周部に内歯
19cが形成されている。回転体本体19aの中心に
は、出力軸20が固定されている。回転体19には、回
転体本体19aの上面の中央部に、回転体本体19a上
に突出した回転体突部19a1が形成されており、この
回転体突部19a1は、回転体19が回転するときにス
ラスト荷重を受けてギヤケース3の底板3cから離れる
方向に回転体19が移動しようとした際、ギヤケースカ
バー40に点接触する。
【0062】回転体19の外板19bの内側には、第1
のカウンタギヤ15の第1の小径側歯部15a、第2の
カウンタギヤ16の第2の小径側歯部16a、第3のカ
ウンタギヤ17の第3の小径側歯部17a、第4のカウ
ンタギヤ18の第4の小径側歯部18aがそれぞれ配置
されており、内歯19cに、第1、第2、第3、第4の
カウンタギヤ15、16、17、18の第1、第2、第
3、第4の小径側歯部15a、16a、17a、18a
がそれぞれ噛合されている。
【0063】回転体19は、第1、第2、第3、第4の
カウンタギヤ15、16、17、18がそれぞれ低速で
逆回転することによって、出力軸20とともに低速で正
回転され、第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ1
5、16、17、18がそれぞれ高速で逆回転すると、
出力軸20とともに高速で正回転される。
【0064】減速機構では、第1、第2、第3、第4の
カウンタギヤ15、16、17、18が回転体19の内
側に配置されて、それぞれの第1、第2、第3、第4の
小径側歯部15a、16a、17a、18aが回転体1
9の内歯19cに噛合されているため、第1、第2、第
3、第4のカウンタギヤ15、16、17、18のそれ
ぞれの外径が小さくても、法線力(normal fo
rce)が低下し、噛み合い率(contact ra
tio)が向上するので、外歯をもつホイールギヤの外
側にカウンタギヤが配置されるものと比べて、回転体1
9に対する伝達トルクが大きくなるとともに、第1、第
2、第3、第4のカウンタギヤ15、16、17、18
のそれぞれの負担が低減されるので、耐久性が向上して
減速機構の延命が図れる。そして、回転体19の外径寸
法が小さい値に選ばれるから、外歯をもつホイールギヤ
の外側にカウンタギヤが配置されるものと比べて、大き
な伝達トルクを得るに際し、ギヤケース3の外形を大き
くする必要がない。
【0065】また、減速機構では、第1、第2、第3、
第4のカウンタギヤ15、16、17、18が回転体1
9の回転体本体19aに囲まれてギヤケース3の減速機
構収容部3b内に配置されるため、アーマチュアシャフ
ト7の第1、第2、第3、第4のウオーム8、9、1
0、11に噛み合う第1、第2、第3、第4のカウンタ
ギヤ15、16、17、18の第1、第2、第3、第4
の大径側歯部15b、16b、17b、18bおよび第
1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、16、1
7、18の第1、第2、第3、第4の小径側歯部15
a、16a、17a、18aに噛み合う回転体19の内
歯19cから発生する噛み合い音が回転体19により遮
蔽されて外部に出にくいとともに、アーマチュアシャフ
ト7の第1、第2、第3、第4のウオーム8、9、1
0、11、第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ1
5、16、17、18の第1、第2、第3、第4の大径
側歯部15b、16b、17b、18b、第1、第2、
第3、第4のカウンタギヤ15、16、17、18の第
1、第2、第3、第4の小径側歯部15a、16a、1
7a、18a、回転体19の内歯19cにそれぞれ塗布
された潤滑油脂がギヤケース3内に飛散することがな
い。
【0066】このような構造をもつ減速機構付モータ1
は、出力軸20が図15に示されるモータアーム52の
基端部に固定され、第1、第2、第3のブラシ12、1
3、14がモータ制御回路にそれぞれ電気的に接続され
て車体に搭載される。
【0067】モータ制御回路に備えられた低速スイッチ
がオン切換えされると、第1のブラシ12から第2のブ
ラシ13に通電されることによりアーマチュアシャフト
7が低速で正回転し、第1、第2、第3、第4のウオー
ム8、9、10、11から第1、第2、第3、第4のカ
ウンタギヤ15、16、17、18の第1、第2、第
3、第4の大径側歯部15b、16b、17b、18b
に、第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、1
6、17、18の小径側歯部15a、16b、17b、
18bから回転体19の内歯19cに動力が伝達されて
回転体19が出力軸20とともに低速で正回転する。
【0068】出力軸20が低速で正回転することによ
り、図15に示されるように、モータアーム52が位置
A、位置B、位置C、位置Dを反時計方向に低速で回転
し、モータアーム52の回転により、リンクコンロッド
53が往復動され、リンクコンロッド53の往復動によ
りピボットアーム54が往復で回動され、ピボットアー
ム54の往復回動によりワイパアーム57が払拭面上で
往復揺動され、ワイパブレード58が払拭面に押付けら
れながら払拭面を拭う。
【0069】ワイパが作動している間、モータアーム5
2は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、出力軸20
に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿った曲げ応
力がかかる。しかし、軸受ホルダ3eに形成された厚肉
状荷重受部21が出力軸20にかかった応力方向の出力
軸20と第5の軸受34との間のクリアランス寸法を大
きくならないようにしているため、出力軸20は第5の
軸受34との間にがたつきが発生しない。それ故、回転
体19と第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、
16、17、18との噛合いが良好になるから、長期的
な使用に際して静粛に回転する。そして、ワイパアーム
57が所定の反転位置で反転する際に反転音が大きくな
らない。
【0070】モータ制御回路に備えられた低速スイッチ
がオフ切換えされると、モータ制御回路により、ワイパ
ブレード58が所定の停止位置にくるまでは、第1のブ
ラシ12から第2のブラシ13への通電が続けられ、ワ
イパブレードが所定の停止位置に到達したところで第
1、第2のブラシ12、13への通電がカットオフされ
るため、アーマチュアシャフト7が正回転を停止し、ワ
イパブレード58が停止位置に停止する。
【0071】モータ制御回路に備えられた高速スイッチ
がオン切換えされると、第1のブラシ12から第3のブ
ラシ14に通電されることによりアーマチュアシャフト
7が高速で正回転し、第1、第2、第3、第4のウオー
ム8、9、10、11から第1、第2、第3、第4のカ
ウンタギヤ15、16、17、18の第1、第2、第
3、第4の大径側歯部15b、16b、17b、18b
に、第1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、1
6、17、18の小径側歯部15a、16b、17b、
18bから回転体19の内歯19cに動力が伝達されて
回転体19が出力軸20とともに高速で正回転する。
【0072】出力軸20が高速で正回転することによ
り、低速のときと同様にしてモータアーム52が位置
A、位置B、位置C、位置Dを反時計方向に高速で回転
し、モータアーム52の回転により、ワイパブレード5
8で払拭面を拭う。
【0073】ワイパが作動している間、モータアーム5
2は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、出力軸20
に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿った大きな
曲げ応力がかかる。しかし、軸受ホルダ3eに形成され
た厚肉状荷重受部21が出力軸20にかかった応力方向
の出力軸20と第5の軸受34との間のクリアランス寸
法を大きくならないようにしているため、出力軸20は
曲げ応力に抗して第5の軸受34との間にがたつきが発
生しない。それ故、回転体19と第1、第2、第3、第
4のカウンタギヤ15、16、17、18との噛合いが
良好になるから、長期的な使用に際して静粛に回転す
る。そして、ワイパアーム57が所定の反転位置で反転
する際に反転音が大きくならない。
【0074】モータ制御回路に備えられた高速スイッチ
がオフ切換えされると、モータ制御回路により、ワイパ
ブレード58が所定の停止位置にくるまでは、第1のブ
ラシ12から第2のブラシ13への通電が続けられ、ワ
イパブレード58が所定の停止位置に到達したところで
第1、第2のブラシ12、13への通電がカットオフさ
れるため、アーマチュアシャフト7が正回転を停止し、
ワイパブレード58が停止位置に停止する。
【0075】図6および図7には、この発明に係わる減
速機構付モータの第2実施例が示されており、ギヤケー
ス3の軸受ホルダ3eまわりのみが示されている。
【0076】この場合、ギヤケース3の軸受ホルダ3e
が円筒形にされており、この軸受ホルダ3eの中央部が
楕円の孔状にされ、出力軸支持部3dの中央部と連通接
続された軸受取付孔3fが形成されている。そして、軸
受ホルダ3eに取付けられた第5の軸受34に厚肉状荷
重受部21が形成されている。
【0077】第5の軸受34は、楕円の筒形にされたす
べり軸受であって、長軸側に厚肉状荷重受部21が配置
されている。厚肉状荷重受部21には、一対の第1、第
2の軸受側荷重受部21c、21dが備えられている。
図7に示されるように、長軸側に配置された第1、第2
の軸受側荷重受部21c、21dの厚さ寸法t3は、第
5の軸受34のアーマチュアシャフト7の軸方向に直交
する短軸側の厚さ寸法t4よりも大きいため、大きな肉
厚でボリュームが大きくされている。
【0078】厚肉状荷重受部21は、出力軸20にギヤ
ケース3の外側で結合されるモータアーム52(図15
参照、)に最大荷重が与えられることによって、出力軸
20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿った大
きな曲げ応力がかかった際、第1、第2の軸受側荷重受
部21c、21dによって、その応力方向に対する出力
軸20との間のクリアランス寸法を極少にして、出力軸
20との間にがたつきが発生しないようにする機能をす
る。
【0079】この場合、ワイパが作動している間、モー
タアーム52は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力がかかる。しかし、第5の軸受34
に形成された厚肉状荷重受部21の第1、第2の軸受側
荷重受部21c、21dが出力軸20にかかった応力方
向の出力軸20との間のクリアランス寸法を大きくなら
なないようにしているため、出力軸20は曲げ応力に抗
して第5の軸受34との間にがたつきが発生しない。そ
れ故、回転体19と第1、第2、第3、第4のカウンタ
ギヤ15、16、17、18との噛合いが良好になるか
ら、長期的な使用に際して静粛に回転する。そして、ワ
イパアーム57が所定の反転位置で反転する際に反転音
が大きくならない。
【0080】図8および図9には、この発明に係わる減
速機構付モータの第3実施例が示されており、ギヤケー
ス3の軸受ホルダ3eまわりのみが示されている。
【0081】この場合、ギヤケース3の軸受ホルダ3e
が円筒状にされており、この軸受ホルダ3eの中央部が
丸孔状にされ、出力軸支持部3dの中央部と連通接続さ
れた軸受取付孔3fが形成されている。軸受ホルダ3e
には、円筒形のすべり軸受である第5の軸受34が挿入
されている。そして、軸受ホルダ3eに軸受偏心用加圧
手段41が設けられている。
【0082】軸受偏心用加圧手段41は、軸受ホルダ3
eの径方向に形成された雌ねじ孔41aと、この雌ねじ
孔41aに進退可能にねじ込まれる軸受偏心用ねじ41
bと、第5の軸受34および軸受偏心用ねじ41bの間
に配置された押圧部材41cとからなる。
【0083】軸受偏心用加圧手段41は、第5の軸受3
4内に出力軸20が挿通されてから、軸受偏心用ねじ4
1bがねじ込まれることによって、モータアーム52
(図15参照、)から出力軸20に対する最大荷重がか
かる方向と同方向に押圧部材41cを介して第5の軸受
34を押圧する。このとき、押圧部材41cは、軸受偏
心用ねじ41bの推力を分散して第5の軸受34にかけ
るため、第5の軸受34は、アーマチュアシャフト7の
軸方向に沿って撓む。
【0084】軸受偏心用加圧手段41は、出力軸20に
モータアーム52から最大荷重がかかることによって、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力が与えられた際、その応力方向に対
する出力軸20と第5の軸受34との間のクリアランス
寸法を極少にして、出力軸20と第5の軸受34との間
にがたつきが発生しないようにする機能をする。
【0085】この場合、ワイパが作動している間、モー
タアーム52は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力がかかる。しかし、軸受偏心用加圧
手段14により、出力軸20にかかった応力方向での出
力軸20と第5の軸受34との間のクリアランス寸法が
極少にされているため、出力軸20は曲げ応力に抗して
第5の軸受34との間にがたつきが発生しない。それ
故、回転体19と第1、第2、第3、第4のカウンタギ
ヤ15、16、17、18との噛合いが良好になるか
ら、長期的な使用に際して静粛に回転する。そして、ワ
イパアーム57が所定の位置で反転する際に反転音が大
きくならない。
【0086】図10および図11には、この発明に係わ
る減速機構付モータの第4実施例が示されており、ギヤ
ケース3の軸受ホルダ3eまわりのみが示されている。
【0087】この場合、ギヤケース3の軸受ホルダ3e
が円筒状にされており、この軸受ホルダ3eの中央部が
丸孔状にされ、出力軸支持部3dの中央部と連通接続さ
れた軸受取付孔3fが形成されている。軸受ホルダ3e
には、円筒形のすべり軸受である第5の軸受34が挿入
されている。第5の軸受34には、半円筒形状に2分割
された第1、第2の軸受片34a、34bが備えられて
いる。第1、第2の軸受片34a、34bは、軸受取付
孔3fに挿入されることによって、図11に示される隙
間寸法L1を置いてアーマチュアシャフト6の軸方向に
沿って並べられて軸受取付孔3f内に配置される。そし
て、軸受ホルダ3eに軸受偏心用加圧手段41が設けら
れている。
【0088】軸受偏心用加圧手段41は、軸受ホルダ3
eの径方向に形成された雌ねじ孔41aと、この雌ねじ
孔41aに進退可能にねじ込まれる軸受偏心用ねじ41
bと、第2の軸受片34bおよび軸受偏心用ねじ41b
の間に配置された押圧部材41cとからなる。
【0089】軸受偏心用加圧手段41は、軸受取付孔3
f内に配置された第1、第2の軸受片34a、34b内
に出力軸20が挿通されてから、軸受偏心用ねじ41b
がねじ込まれることによって、モータアーム52(図1
5参照、)から出力軸20に対する最大荷重がかかる方
向と同方向に第1の軸受片34aと第2の軸受片34b
との隙間寸法L1が小さくなるように押圧部材41cを
介して押圧する。このとき、押圧部材41cは、軸受偏
心用ねじ41bの推力を分散して第2の軸受片34bに
かける。
【0090】軸受偏心用加圧手段14は、出力軸20に
モータアーム52から最大荷重がかかることによって、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力が与えられた際、その応力方向に対
する出力軸20と第1、第2の軸受片34a、34bと
の間のクリアランス寸法を極少にして、出力軸20と第
1、第2の軸受片34a、34bとの間にがたつきが発
生しないようにする機能をする。
【0091】この場合、ワイパが作動している間、モー
タアーム52は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力がかかる。しかし、軸受偏心用加圧
手段41により、出力軸20にかかった応力方向での出
力軸20と第1、第2の軸受片34a、34bとの間の
クリアランス寸法を極少にしているため、出力軸20は
曲げ応力に抗して第1、第2の軸受片34a、34bと
の間にがたつきが発生しない。それ故、回転体19と第
1、第2、第3、第4のカウンタギヤ15、16、1
7、18との噛合いが良好になるから、長期的な使用に
際して静粛に回転する。そして、ワイパアーム57が所
定の位置で反転する際に反転音が大きくならない。
【0092】図12には、この発明に係わる減速機構付
モータの第5実施例が示されており、ギヤケース3の軸
受ホルダ3eまわりのみが示されている。
【0093】この場合、軸受偏心用加圧手段41には、
第4実施例で用いた軸受偏心用ねじ41bに代えて、弾
性部材41dが備えられており、他の部位は第4実施例
と同様になっている。
【0094】弾性部材41dは、ねじりコイルばねであ
って、軸受ホルダ3eの径方向に孔状に形成された弾性
部材収容部3e1内に収められており、半円筒形状に2
分割された第1、第2の軸受片34a、34bのうちの
第2の軸受片34bを第1の軸受片34aに向け常時弾
性的に押圧する。
【0095】軸受偏心用加圧手段41は、軸受取付孔3
f内に配置された第1、第2の軸受片34a、34bに
出力軸20が挿通されることによって、弾性部材41d
により、モータアーム52(図15参照、)から出力軸
20に対する最大荷重がかかる方向と同方向に第1の軸
受片34aと第2の軸受片34bとの隙間寸法L1を小
さくするように押圧部材41cを介して押圧する。この
とき、押圧部材41cは、弾性部材41dから与えられ
る弾性反発力を分散して第2の軸受片34bにかける。
【0096】軸受偏心用加圧手段41は、出力軸20に
モータアーム52から最大荷重がかかることによって、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力が与えられた際、その応力方向に対
する出力軸20と第1、第2の軸受片34a、34bと
の間のクリアランス寸法を弾性部材41dにより極少に
して、出力軸20と第1、第2の軸受片34a、34b
との間にがたつきが発生しないようにする機能を有す
る。
【0097】この場合、ワイパが作動している間、モー
タアーム52は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力がかかる。しかし、軸受偏心用加圧
手段14により、出力軸20にかかった応力方向での出
力軸20と第1、第2の軸受片34a、34bとの間の
クリアランス寸法が弾性部材41dにより極少にされて
いるため、出力軸20は曲げ応力に抗して第1、第2の
軸受片34a、34bとの間にがたつきが発生しない。
それ故、回転体19と第1、第2、第3、第4のカウン
タギヤ15、16、17、18との噛合いが良好になる
から、長期的な使用に際して静粛に回転する。そして、
ワイパアーム57が所定の位置で反転する際に反転音が
大きくならない。
【0098】図13および図14には、この発明に係わ
る減速機構付モータの第6実施例が示されており、ギヤ
ケース3の軸受ホルダ3eまわりのみが示されている。
【0099】この場合、ギヤケース3の軸受ホルダ3e
が円筒状にされており、この軸受ホルダ3eの中央部が
丸孔状にされ、出力軸支持部3dの中央部と連通接続さ
れた軸受取付孔3fが形成されており、軸受ホルダ3e
に第5の軸受34が挿入されている。そして、第5の軸
受34には、図14に示されように、軸受ホルダ3eの
内径中心と一致した内径中心C1をもつ第1の軸受部3
4cと、第1の軸受部34cの内径中心C1からアーマ
チュアシャフト6の軸方向に沿って予め定められた距離
L2だけ偏心した内径中心C2をもつ第2の軸受部34
dとが一体的に成形されている。
【0100】第2の軸受部34dは、出力軸20が挿通
されることによって、モータアーム52(図15参
照、)から出力軸20に対する最大荷重がかかる方向と
同方向に第1の軸受部34cに対して内径中心が偏心し
て配置される。
【0101】第1、第2の軸受部34c、34dは、出
力軸20にモータアーム52から最大荷重がかかること
によって、出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の
軸方向に沿った大きな曲げ応力が与えられた際、第2の
軸受部34dの内径中心が第1の軸受部34cの内径中
心に対し偏心して配置されることにより、その応力方向
に対する出力軸20との間のクリアランス寸法を極少に
して、出力軸20との間にがたつきが発生しないように
する機能をする。
【0102】この場合、ワイパが作動している間、モー
タアーム52は、位置B、位置Dで負荷が最大になり、
出力軸20に対しアーマチュアシャフト7の軸方向に沿
った大きな曲げ応力がかかる。しかし、第1、第2の軸
受34c、34dにより、出力軸20にかかった応力方
向での出力軸20との間のクリアランス寸法が極少にさ
れているため、出力軸20は曲げ応力に抗して第1、第
2の軸受部34c、34dとの間にがたつきが発生しな
い。それ故、回転体19と第1、第2、第3、第4のカ
ウンタギヤ15、16、17、18との噛合いが良好に
なるから、長期的な使用に際して静粛に回転する。そし
て、ワイパアーム57が所定の位置で反転する際に反転
音が大きくならない。
【0103】なお、この発明の各実施例では、アーマチ
ュアシャフト7の軸方向に直交する方向でモータアーム
52に対する荷重が最大になるワイパリンク60を用い
た場合を示したが、モータアーム52から出力軸20に
与えられる最大荷重のかかる方向がアーマチュアシャフ
ト7の軸方向に直交するものではない場合においても、
出力軸20に与えられる荷重の大きい位置で第5の軸受
34と出力軸20との間でのクリアランス寸法を小さく
するようにしてこの発明を実施できることは言うまでも
ない。
【0104】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1、2に係わる減速機構付モータによれば、軸受ホ
ルダの厚肉状荷重受部は、負荷から出力軸に大きい荷重
が与えられた際にその荷重を受けるようにボリュームが
大きくなっているため、負荷から出力軸に大きな荷重が
与えられた際に出力軸と出力軸支持軸受との間のクリア
ランス寸法が大きくならないようにしている。それ故、
負荷変動があっても、出力軸と出力軸支持軸受との間に
がたつきが生ずることがないから、衝撃音が発生しな
い。よって、負荷の荷重変動を受けても、静粛な作動を
行うことができるとともに、長寿命になるという優れた
効果を奏する。
【0105】この発明の請求項3、4に係わる減速機構
付モータによれば、出力軸支持軸受の厚肉状荷重受部
は、負荷から出力軸に大きい荷重が与えられた際にその
荷重を受けるようにボリュームが大きくなっているた
め、負荷から出力軸に大きな荷重が与えられた際に出力
軸と出力軸支持軸受との間のクリアランス寸法が大きく
ならないようにしている。それ故、負荷変動があって
も、出力軸と出力軸支持軸受との間にがたつきが生ずる
ことがないから、衝撃音が発生しない。よって、負荷の
荷重変動を受けても、静粛な作動を行うことができると
ともに、長寿命になるという優れた効果を奏する。
【0106】この発明の請求項5、6、7、8、9に係
わる減速機構付モータによれば、軸受偏心用加圧手段
は、負荷から出力軸に与えられる荷重の大きい側に出力
軸支持軸受を押圧することによって出力軸と出力軸支持
軸受との間のクリアランス寸法を小さく調整している。
そのため、出力軸支持軸受は、負荷から出力軸に大きい
荷重が与えられた際に小さいクリアランス寸法でその荷
重を受ける。それ故、負荷変動があっても、出力軸と出
力軸支持軸受との間にがたつきが生ずることがないか
ら、衝撃音が発生しない。よって、負荷の荷重変動を受
けても、静粛な作動を行うことができるとともに、長寿
命になるという優れた効果を奏する。
【0107】この発明の請求項10、11に係わる減速
機構付モータによれば、軸受偏心用加圧手段は、負荷か
ら出力軸に与えられる荷重の大きい側に第1、第2の軸
受片を近接させることによって出力軸と出力軸支持軸受
との間のクリアランス寸法を小さく調整している。その
ため、第1、第2の軸受片は、負荷から出力軸に大きい
荷重が与えられた際に小さいクリアランス寸法でその荷
重を受ける。それ故、負荷変動があっても、出力軸と第
1、第2の軸受片との間にがたつきが生ずることがない
から、衝撃音が発生しない。よって、負荷の荷重変動を
受けても、静粛な作動を行うことができるとともに、長
寿命になるという優れた効果を奏する。
【0108】この発明の請求項12、13に係わる減速
機構付モータによれば、出力軸支持軸受は、負荷から出
力軸に大きい荷重が与えられた際にその荷重を偏心した
内径中心で受ける。それ故、負荷変動があっても、出力
軸と出力軸支持軸受との間にがたつきが生ずることがな
いから、衝撃音が発生しない。よって、負荷の荷重変動
を受けても、静粛な作動を行うことができるとともに、
長寿命になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる減速機構付モータの第1実施
例の内部構造を説明する部分破断正面図である。
【図2】図1に示した減速機構付モータにおいての出力
軸まわりの縦断側面図である。
【図3】図1に示した減速機構付モータにおいての減速
機構の組付け関係を示す各部品の外観斜視図である。
【図4】図1に示した減速機構付モータにおいてのギヤ
ケースの外観斜視図である。
【図5】図4に示したギヤケースの部分破断背面図であ
る。
【図6】この発明に係わる減速機構付モータの第2実施
例においてのギヤケースの外観斜視図である。
【図7】図6に示したギヤケースの部分破断背面図であ
る。
【図8】この発明に係わる減速機構付モータの第3実施
例においてのギヤケースの外観斜視図である。
【図9】図8に示したギヤケースの部分破断背面図であ
る。
【図10】この発明に係わる減速機構付モータの第4実
施例においてのギヤケースの外観斜視図である。
【図11】図10に示したギヤケースの部分破断背面図
である。
【図12】この発明に係わる減速機構付モータの第5実
施例においてのギヤケースの部分破断背面図である。
【図13】この発明に係わる減速機構付モータの第6実
施例においてのギヤケースの外観斜視図である。
【図14】図6に示したギヤケースの部分破断背面図で
ある。
【図15】従来の減速機構付モータのワイパリンクとの
組付け関係を示す正面図である。
【図16】図15に示したワイパリンクにおいての荷重
変動の特性図である。
【符号の説明】
1 減速機構付モータ 2 モータケース 3 ギヤケース 3e 軸受ホルダ 4 (マグネット)第1のマグネット 5 (マグネット)第2のマグネット 6 アーマチュア 7 アーマチュアシャフト 8 (ウオーム)第1のウオーム 9 (ウオーム)第2のウオーム 10 (ウオーム)第3のウオーム 11 (ウオーム)第4のウオーム 15 (カウンタギヤ)第1のカウンタギヤ 16 (カウンタギヤ)第2のカウンタギヤ 17 (カウンタギヤ)第3のカウンタギヤ 18 (カウンタギヤ)第4のカウンタギヤ 19 回転体 20 出力軸 21 厚肉状荷重受部 21a 第1のホルダ側荷重受部 21b 第2のホルダ側荷重受部 21c 第1の軸受側荷重受部 21d 第2の軸受側荷重受部 34 (出力軸支持軸受)第5の軸受 34a 第1の軸受片 34b 第2の軸受片 34c 第1の軸受部 34d 第2の軸受部 41 軸受偏心用加圧手段 41b 軸受偏心用ねじ 41c 押圧部材 41d 弾性部材
フロントページの続き (72)発明者 理寛寺 秀 樹 神奈川県横浜市戸塚区東俣野町1760番地 自動車電機工業株式会社内 Fターム(参考) 3J009 DA11 DA16 EA06 EA19 EA32 EA43 EB21 EB24 FA14 5H607 AA04 BB01 BB04 BB14 CC01 CC03 CC05 DD02 DD03 DD09 EE32 EE36 FF24 GG01 GG09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータケースと、 上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、 上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内周側に配置されて上記モータケース
    と上記ギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
    電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
    ュアと、 上記アーマチュアシャフトの上記ギヤケース内に形成さ
    れたウオームと、 上記ギヤケースに回転可能に支持され、上記アーマチュ
    アシャフトのウオームに噛合されたカウンタギヤと、 上記カウンタギヤに噛合された回転体と、 上記回転体に固定され、負荷に結合される出力軸と、 上記ギヤケースに形成された軸受ホルダと、 上記軸受ホルダに取付けられ、上記出力軸を回転可能に
    支持する出力軸支持軸受と、 上記軸受ホルダに配置されていて負荷から上記出力軸に
    与えられる荷重の大きい側に肉厚を大きくして形成され
    た厚肉状荷重受部を備えていることを特徴とする減速機
    構付モータ。
  2. 【請求項2】 出力軸支持軸受は、均一な厚さをもち、 軸受ホルダの厚肉状荷重受部には、一対の第1、第2の
    ホルダ側荷重受部がそれぞれ対向配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載の減速機構付モータ。
  3. 【請求項3】 モータケースと、 上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、 上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内周側に配置されて上記モータケース
    と上記ギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
    電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
    ュアと、 上記アーマチュアシャフトの上記ギヤケース内に形成さ
    れたウオームと、 上記ギヤケースに回転可能に支持され、上記アーマチュ
    アシャフトのウオームに噛合されたカウンタギヤと、 上記カウンタギヤに噛合された回転体と、 上記回転体に固定され、負荷に結合される出力軸と、 上記ギヤケースに形成された軸受ホルダと、 上記軸受ホルダに取付けられ、上記出力軸を回転可能に
    支持するとともに、負荷から上記出力軸に与えられる荷
    重の大きい側に肉厚が大きい厚肉状荷重受部が形成され
    た出力軸支持軸受を備えていることを特徴とする減速機
    構付モータ。
  4. 【請求項4】 出力軸支持軸受の厚肉状荷重受部には、
    一対の第1、第2の軸受側荷重受部がそれぞれ対向配置
    されていることを特徴とする請求項3に記載の減速機構
    付モータ。
  5. 【請求項5】 モータケースと、 上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、 上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内周側に配置されて上記モータケース
    と上記ギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
    電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
    ュアと、 上記アーマチュアシャフトの上記ギヤケース内に形成さ
    れたウオームと、 上記ギヤケースに回転可能に支持され、上記アーマチュ
    アシャフトのウオームに噛合されたカウンタギヤと、 上記カウンタギヤに噛合された回転体と、 上記回転体に固定され、負荷に結合される出力軸と、 上記ギヤケースに形成された軸受ホルダと、 上記軸受ホルダに取付けられ、上記出力軸を回転可能に
    支持する出力軸支持軸受と、 上記軸受ホルダに配置され、負荷から上記出力軸に与え
    られる荷重の大きい方向に上記出力軸支持軸受を押圧可
    能な軸受偏心用加圧手段を備えていることを特徴とする
    減速機構付モータ。
  6. 【請求項6】 軸受偏心用加圧手段には、軸受ホルダに
    進退自在に取付けられて出力軸支持軸受を押圧可能な軸
    受偏心用ねじが備えられていることを特徴とする請求項
    5に記載の減速機構付モータ。
  7. 【請求項7】 軸受偏心用加圧手段には、出力軸支持軸
    受と軸受偏心用ねじとの間に、軸受偏心用ねじにより出
    力軸支持軸受に当接して、該出力軸支持軸受を押圧可能
    な押圧部材が備えられていることを特徴とする請求項6
    に記載の減速機構付モータ。
  8. 【請求項8】 出力軸支持軸受には、2分割された第
    1、第2の軸受片が軸受ホルダ内に互いに離れて配置さ
    れ、 軸受偏心用加圧手段には、上記第1または第2の軸受片
    に向け進退自在に軸受ホルダに取付けられ、該第1、第
    2の軸受片を近接可能な弾性部材が備えられていること
    を特徴とする請求項5に記載の減速機構付モータ。
  9. 【請求項9】 軸受偏心用加圧手段には、第1または第
    2の軸受片と弾性部材との間に、弾性部材により第1ま
    たは第2の軸受片に当接して、該第1または第2の軸受
    片を第2または第1の軸受片側に押圧可能な押圧部材が
    備えられていることを特徴とする請求項8に記載の減速
    機構付モータ。
  10. 【請求項10】 出力軸支持軸受には、2分割された第
    1、第2の軸受片が軸受ホルダ内に互いに離れて配置さ
    れ、 軸受偏心用加圧手段には、上記第1または第2の軸受片
    に向け進退自在に軸受ホルダに取付けられ、該第1、第
    2の軸受片を近接可能な軸受偏心用ねじが備えられてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の減速機構付モー
    タ。
  11. 【請求項11】 軸受偏心用加圧手段には、第1または
    第2の軸受片と軸受偏心用ねじとの間に、軸受偏心用ね
    じにより第1または第2の軸受片に当接して、該第1ま
    たは第2の軸受片を第2または第1の軸受片側に押圧可
    能な押圧部材が備えられていることを特徴とする請求項
    8に記載の減速機構付モータ。
  12. 【請求項12】 モータケースと、 上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、 上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、 上記マグネットの内周側に配置されて上記モータケース
    と上記ギヤケースとにより回転可能に支持されていて通
    電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチ
    ュアと、 上記アーマチュアシャフトの上記ギヤケース内に形成さ
    れたウオームと、 上記ギヤケースに回転可能に支持され、上記アーマチュ
    アシャフトのウオームに噛合されたカウンタギヤと、 上記カウンタギヤに噛合された回転体と、 上記回転体に固定され、負荷に結合される出力軸と、 上記ギヤケースに形成された軸受ホルダと、 上記軸受ホルダに取付けられ、負荷から上記出力軸に与
    えられる荷重の大きい側に軸受ホルダの中心から偏心し
    た内径中心をもち、上記出力軸を回転可能に支持する出
    力軸支持軸受を備えたことを特徴とする減速機構付モー
    タ。
  13. 【請求項13】 出力軸支持軸受には、軸受ホルダの中
    心に内径中心が一致した第1の軸受部と、負荷から上記
    出力軸に与えられる荷重の大きい側に該第1の軸受部の
    内径中心から予め定められた距離だけ離れた位置に内径
    中心をもつ第2の軸受部とが備えられていることを特徴
    とする請求項12に記載の減速機構付モータ。
JP11053986A 1999-03-02 1999-03-02 減速機構付モータ Pending JP2000253622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11053986A JP2000253622A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 減速機構付モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11053986A JP2000253622A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 減速機構付モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000253622A true JP2000253622A (ja) 2000-09-14

Family

ID=12957957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11053986A Pending JP2000253622A (ja) 1999-03-02 1999-03-02 減速機構付モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000253622A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013529763A (ja) * 2010-06-29 2013-07-22 シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト フリーホイール外輪およびフリーホイール外輪を備えたクランクフリーホイール伝動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013529763A (ja) * 2010-06-29 2013-07-22 シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト フリーホイール外輪およびフリーホイール外輪を備えたクランクフリーホイール伝動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4275039B2 (ja) 減速機構付モータ及び減速機構付パワーシートモータ
JP4598592B2 (ja) クラッチ装置、モータ装置、及びワイパモータ
JP5766193B2 (ja) ワイパモータ
JP7383571B2 (ja) アクチュエータ
CN111587193B (zh) 带减速机构的马达
JP2000253622A (ja) 減速機構付モータ
JP4906622B2 (ja) 減速機構付きモータ
JP2008133883A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP2010148286A (ja) 減速機構付モータ
JP6267895B2 (ja) モータ装置
CN210715688U (zh) 一种张紧器
JP2001211605A (ja) 減速機構付モータ
JP2001327121A (ja) 減速機構付モータ
US5932944A (en) Electric motor assembly with braking arrangement
JP2020025391A (ja) モータ
CN214756024U (zh) 一种后固定轴式直线步进电机
JP5966873B2 (ja) 減速機付きモータ
JP4963643B2 (ja) 減速機構付きモータ
JP4369324B2 (ja) ワイパモータ
JP2005066790A (ja) 電動工具
JP2000006764A (ja) ワイパモータおよびワイパ装置
CN221921881U (zh) 一种间隙补偿机构、减速机构总成、转向系统及车辆
JP3557789B2 (ja) 遊星歯車減速装置付スタータ
JP4201786B2 (ja) モータ駆動装置
JP3984707B2 (ja) 減速機構および減速機構付モータ