JP2000253470A - カメラ用リモートコントロール装置、リモートコントロール信号送信装置及びリモートコントロール信号受信装置 - Google Patents

カメラ用リモートコントロール装置、リモートコントロール信号送信装置及びリモートコントロール信号受信装置

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JP2000253470A
JP2000253470A JP11049491A JP4949199A JP2000253470A JP 2000253470 A JP2000253470 A JP 2000253470A JP 11049491 A JP11049491 A JP 11049491A JP 4949199 A JP4949199 A JP 4949199A JP 2000253470 A JP2000253470 A JP 2000253470A
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remote control
camera
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JP11049491A
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English (en)
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Minoru Takasaki
実 高崎
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる使用状況において、カメラのリモート
コントロールを適正に行えるようにする。 【解決手段】 一度の送信操作に応答して、カメラに所
定の動作を行わせる為に異なる信号パターンをもつ第1
の信号18と第2の信号19を送信する送信装置と、該
送信装置からの前記第1の信号と前記第2の信号の何れ
かを受信することにより、カメラに前記所定の動作を行
わせる為の信号を出力する受信装置とにより構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのリモート
コントロールに用いられるカメラ用リモートコントロー
ル装置、リモートコントロール信号送信装置及びリモー
トコントロール信号受信装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光リモートコントロール(以下、リモコ
ンとも略記する)装置はビデオテープレコーダやテレビ
等の家庭電化製品に盛んに用いられているもので、主に
屋内での使用を前提としているものである。このような
用途のリモコン装置のリモコン受信機に適したリモコン
受信ICと称するものが幾つかの半導体メーカーより売
り出されていて、一般にはこの種のものが広く使われて
いる。
【0003】図12は前述のリモコン受信ICの一例を
示す回路構成を示すブロック図であり、同図において、
50はリモコン受信IC全体の構成を示し、51はリモ
コン受信IC50の電源としての電池である。52はフ
ォトダイオードであり、リモコン受信IC50の入力端
子に接続され、不図示のリモコン送信機からの近赤外光
を受信して信号電流に変換する。53は前記フォトダイ
オード52の出力電流を電圧変換するI−V変換回路と
して作動するアンプであり、外光による飽和を防ぐ為に
周囲環境の明るさに応じて感度を可変する機能を有し、
周辺が明るいと感度を低くし、周辺が暗いと感度は高く
なる様動作するものである。54は増幅度を可変する機
能を有するAGCアンプであり、入力される信号成分に
応じて増幅度を変更し、後述するBPF55の出力が概
略一定になるよう作動する。
【0004】55はキャリア周波数を通過帯域の中心周
波数としたバンドパスフィルタ(BPFと記す)、56
は前記BPF55の出力をAGCアンプ54に戻して該
AGCアンプ54の増幅度を設定する為のフィードバッ
ク回路、57はキャリア信号を検出するディテクタ回路
である。58は前記ディテクタ回路57の出力を積分す
る積分器であり、連続するキャリア信号を積分波形に変
換するものである。59は比較器であり、前記積分器5
8の出力と基準レベルとを比較して積分波形をキャリア
信号の継続時間に応じた方形波に変換する。
【0005】60は出力トランジスタであり、そのコレ
クタにはプルアップ抵抗61が接続され、比較器59の
出力信号を受けて無信号時にはハイレベルを、キャリア
信号を受信するとローレベルを外部装置へ出力する。
【0006】ところで、この様なリモコン受信ICはあ
る種の光ノイズに対し誤検知することが判明している。
特に通常の蛍光灯(高速スイッチ動作を行って点灯する
高周波点灯安定器を用いるインバータタイプに対して、
電源の周期に同期して点滅するタイプを示す)の中に光
ノイズが大きなものが存在する。その例を図13に示
す。
【0007】図13(A)は、通常の蛍光灯の発光時の
輝度変化を測定したものとその光を受けているリモコン
受信ICの応答波形であり、キャリア信号を受信してい
ないのでハイレベルの出力が維持されている。一方、図
13(B)は、毎サイクル点弧型安定器を備えた蛍光灯
の発光時の輝度変化とリモコン受信ICの応答波形で、
キャリア信号を受信していないが蛍光灯の光の歪み波形
を受けて誤検知してる。
【0008】この様な光ノイズが存在する環境下で確実
にリモコン送信信号を識別するには、強力な送信信号
と、ノイズとは明らかに異なる信号の並び、即ちコード
化が必要になる。良く知られたリモコン送信機のコード
としては、図14に示す送信フォーマットなどがあり、
一般にこの種のものが広く採用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示した様な送信フォーマットを採用したリモコン送信
機では、非常に複雑な送信パターンを発光する為に大き
な電源(例えば単3電池2本)を必要とし、それを内蔵
することから必然的にリモコン送信機も大型化が避けら
れないと云う欠点がある。特にカメラ等の携帯性があ
り、かつ、屋外での使用を前提とした機器に対応するリ
モコン送信機には、強力な太陽光下で必要な到達距離を
確保する為にリモコン送信機の発光素子に強力な発光輝
度が求められる一方、小型軽量であることも求められ
る。
【0010】(発明の目的)本発明の第1の目的は、異
なる使用状況において、カメラのリモートコントロール
を適正に行うことのできるカメラ用リモートコントロー
ル装置、リモートコントロール信号送信装置及びリモー
トコントロール信号受信装置を提供しようとするもので
ある。
【0011】本発明の第2の目的は、ノイズが存在する
環境下での使用においても、カメラのリモートコントロ
ールを適正に行うことのできるカメラ用リモートコント
ロール装置を提供しようとするものである。
【0012】本発明の第3の目的は、離れた距離からの
リモートコントロールを行う際にも、カメラのリモート
コントロールを適正に行うことのできるカメラ用リモー
トコントロール装置を提供しようとするものである。
【0013】本発明の第4の目的は、ノイズが存在する
環境下での使用においても、カメラのリモートコントロ
ールを適正に行うことを可能にする事と、送信装置の電
源消費を抑える事を両立することのできるカメラ用リモ
ートコントロール装置を提供しようとするものである。
【0014】本発明の第5の目的は、離れた距離からの
リモートコントロールを行う際にも、カメラのリモート
コントロールを適正に行うことを可能にする事と、送信
装置の電源消費を抑える事を両立することのできるカメ
ラ用リモートコントロール装置を提供しようとするもの
である。
【0015】本発明の第6の目的は、人工照明装置の輝
度変化に応じて発する光ノイズと送信信号との識別を容
易なものとし、光ノイズの大きな人工照明下であっても
誤作動することの無いカメラ用リモートコントロール装
置を提供しようとするものである。
【0016】本発明の第7の目的は、蛍光灯の発する光
ノイズと送信信号との識別を容易なものとし、光ノイズ
の大きな蛍光灯下であっても誤作動することの無いカメ
ラ用リモートコントロール装置を提供しようとするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1記載の本発明は、一度の送信操作に応
答して、カメラに所定の動作を行わせる為に異なる信号
パターンをもつ第1の信号と第2の信号を送信する送信
装置と、該送信装置からの前記第1の信号と前記第2の
信号の何れかを受信することにより、カメラに前記所定
の動作を行わせる為の信号を出力する受信装置とにより
構成されるカメラ用リモートコントロール装置とするも
のである。
【0018】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項5記載の本発明は、第1の信号と第2の信号のうち
の一方の信号パターンは、他方の信号パターンよりも複
雑である請求項1〜3の何れかに記載のカメラ用リモー
トコントロール装置とするものである。
【0019】また、上記第3の目的を達成するため、請
求項7記載の本発明は、異なる信号パターンをもつ第1
の信号と第2の信号は、それぞれ信号出力の強度が異な
る請求項1〜5の何れかに記載のカメラ用リモートコン
トロール装置とするものである。
【0020】また、上記第4の目的を達成するため、請
求項8記載の本発明は、第1の信号と第2の信号のうち
の信号パターンが複雑な方の信号は、信号出力の強度が
低い請求項4〜6の何れかに記載のカメラ用リモートコ
ントロール装置とするものである。
【0021】また、上記第5の目的を達成するため、請
求項9記載の本発明は、第1の信号と第2の信号のうち
の信号パターンが複雑な方の信号は、信号出力の強度が
高い請求項4〜6の何れかに記載のカメラ用リモートコ
ントロール装置とするものである。
【0022】また、上記第6の目的を達成するため、請
求項10記載の本発明は、第1の信号と第2の信号のう
ちの信号パターンが複雑な方の信号の、パルス信号列の
周期は、人工照明装置の点滅周期に一致しない間隔の周
期である請求項5〜8の何れかに記載のカメラ用リモー
トコントロール装置とするものである。
【0023】また、上記第7の目的を達成するため、請
求項11記載の本発明は、第1の信号と第2の信号のう
ちの信号パターンが複雑な方の信号の、パルス信号列の
周期は、約3ms、約 4.5msもしくは約9msの周期である
ことを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載のカメラ
用リモートコントロール装置とするものである。
【0024】また、上記第1の目的を達成するため、請
求項12記載の本発明は、第1もしくは第2の信号を受
信することにより、カメラの所定の動作を行わせる為の
信号を出力する受信装置との組み合わせにより用いられ
るリモートコントロール信号送信装置であって、一度の
送信操作に応答して、異なる信号パターンをもつ前記第
1の信号と第2の信号を送信する送信手段を有するリモ
ートコントロール信号送信装置とするものである。
【0025】同じく上記第1の目的を達成するため、請
求項13記載の本発明は、異なる信号パターンをもつ第
1の信号と第2の信号を送信する送信装置との組み合わ
せにより用いられるリモートコントロール信号受信装置
であって、前記送信装置側からの信号を受信する受信手
段と、該受信手段により前記第1の信号と第2の信号の
うちの何れかを受信することにより、カメラに所定の動
作を行わせる為の信号を出力する信号出力手段とを有す
るリモートコントロール信号受信装置とするものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の実施の第1の形態に係る光
リモコン装置の構成要素の一つであるリモコン送信機の
構成を示す回路図であり、同図において、1はリモコン
送信機の電源である電池(内部抵抗の比較的大きいボタ
ン電池を想定している)、2はその電池の内部抵抗であ
り、その値rは数Ωから数十Ωと比較的大きなものであ
る。3は電源のバックアップ用のコンデンサであり、後
述する発光ダイオード14の駆動電流や制御回路4の動
作電流を供給する。4はリモコン送信機の動作を制御す
るための制御回路であり、所定の信号パターンを発生さ
せるパターン発生手段、キャリアパルスを作成しそのパ
ルスを前述のパターンで変調する変調する変調手段とし
ての機能を有している。これはマイクロプロッセッサや
制御用のソフトウェアが書込まれたROM,タイマ回路
等から構成されていて後述するスイッチ15の状態を検
出し、その検出結果に応じてトランジスタ8若しくはト
ランジスタ12を駆動してLED14を点滅させ、所定
の信号パターンからなる光信号を出力する。5は制御回
路4の内部に設けられたキャリアパルスの発振手段であ
る発振回路に用いられる発振子であり、クリスタル発振
子、若しくはセラミック発振子が用いられる。またこの
発振回路の出力はタイマ回路の基準クロックにも用いら
れる。
【0028】6は制御回路4の出力端子に接続された抵
抗であり、その抵抗値はR1である。7はツェナーダイ
オードであり、制御回路4の出力端子の電圧を抵抗6を
介してそのツェナー電圧Vz1に固定する。但し、制御回
路4の出力端子の電圧よりも小さな値となるようにVz1
を設定する。8はスイッチングトランジスタであり、後
述の発光ダイオード14へ流す電流If1のON−OFF
を制御する。9はトランジスタ8のベースに挿入された
抵抗であり、その抵抗値はR3である。このような構成
ではベースの電圧はVz1に固定されているので、トラン
ジスタ8の電流増幅率が十分大きい時、発光ダイオード
14を流れる電流If1は If1=(Vz1−Vbe1 )/R3 の関係式が成立する。但し、Vbe1 はトランジスタ8の
ベース・エミッタ間の電圧でほぼ 0.7Vであることか
ら、If1は電池両端の電圧に影響されずほぼ一定に保た
れて、発光ダイオード14には一定の電流が流れる。即
ち、抵抗6,ツェナーダイオード7,トランジスタ8,
抵抗9で定電流回路を構成しているものである。同様
に、10は抵抗であり、その抵抗値はR2である。11
はツェナー電圧がVz2のツェナーダイオード、12はト
ランジスタ、13は抵抗値R4の抵抗であり、以上の構
成で定電流回路を成し、流れる電流If2は If2=(Vz2−Vbe2)/R4 である。
【0029】14は発光手段としての赤外発光ダイオー
ド(以下、LEDと記す)であり、850nm〜950
nmの波長の近赤外光を発光するものが用いられる。1
5(SW)は押しボタンスイッチであり、これを押し込
むことによりONするものである。この押しボタンスイ
ッチ15がONされたことを制御回路4が検出すると、
LED14を駆動して所定の信号パターンから成る光信
号を発する。
【0030】図2は、押しボタンSW15を導通(O
N)状態とした時に制御回路4によって制御されたLE
D14から発する光信号を示す図である。
【0031】18は第1の信号パターンの光信号であ
り、aとcで示すぞれぞれ区間でLED14が点滅す
る。点滅の周期は 1/40000sec (デューティ50%)で
16回点灯する。従って、aの時間は( 1/40000)× 1
5.5 = 387.5μsec である。bは無信号期間であり、5
msecに設定されている。cはaと同様である。この第1
の信号パターンの光信号は制御回路4からトランジスタ
8を駆動してLED14にIf1の電流を流す事で得られ
るもので、単純なパターンである事から電流If1を比較
的大きな値に設定する事が出来る。具体的には、If1と
して 500mAから1AとなるようにVz1とR3を設定す
る。
【0032】一方、図1の説明で述べたように電池1の
内部抵抗2は比較的大きな値rを有するものゆえ、If1
を電池1から直接供給する事は不可能であり、実際には
コンデンサ3に蓄えられた電荷を供給することになり、
コンデンサ3の容量Cは(電池電圧−制御回路の最低作
動電圧)>(If1×1/40000 ×1/2 ×16)/Cを満足す
る必要がある。
【0033】一般的に電池1の電圧は3V、制御回路4
の最低作動電圧は2Vである事から、「If1=1A」を
供給するためには「C> 200μF 」である。一方、コン
デンサ3の容量を大きくすると、その体積は大きく、コ
ストも高くなる。従ってCは220μF から 330μF 程度
が選ばれる。尚、aの期間で減少したコンデンサ3の電
荷は無信号期間bで充電されて回復し、cの期間で再度
電流If1を供給する。
【0034】19は第2の信号パターンの光信号であ
り、第1の信号パターン18の後、50msec の無信号期
間を経て出力する。d,f,h,j,lで示すそれぞれ
の区間でLED14が点滅し、dは10msec、f,h,
j,lは 387.5μsec である。尚、点灯周期はaと等し
い。また、e,g,i,kは無信号期間で、いずれも5
msecである。
【0035】ここで、dの期間安定してLED14に電
流を供給するために設定する電流値はコンデンサ3の容
量値Cを 220μF とすると、44 mA 以下である。そこで
第2の信号パターン19は「If2=40mA」に設定した
トランジスタ12を駆動して発する構成とする。
【0036】以上より、図1に示した回路において、電
池1の電圧が3V、制御回路4の最低作動電圧が 2.0
V、C= 220μF 、トランジスタ8,9の電流増幅率が
100以上のものを選定する事により、 Vz1=1.2V、R1=82Ω、R3=0.72Ω に設定して If1≒700mA Vz2=1.2V、R2= 100Ω、R4=12Ω に設定して If2≒40mA のLED14への電流を流すことが可能であり、単純な
第1の信号パターン18では大きな電流If1を流して光
強度を高め、又複雑な第2の信号パターン19で電流を
If2とする事により、図2に示す信号パターンを送信す
る事ができる。
【0037】図3は、前述のリモコン送信機及び該リモ
コン送信機からの光信号を受信するリモコン受信回路を
有したカメラの回路構成を示すブロック図である。
【0038】同図において、20は光リモコン送信機
で、図1に示すリモコン送信機の回路を内蔵するもので
あり、押しボタンスイッチ15をONさせる操作でLE
D14より図2に示す第1,第2の信号パターンの光信
号が送信されるものである。21はSPC等の受光素子
であり、リモコン送信機20の発する光を受けて光電変
換作用により電流に変換する。22は受光素子21の出
力電流を受けるリモコン受信ICで、詳細は図12に示
すものであり、その出力信号は後述するシーケンス制御
回路33に入力される。23はストロボ制御回路であ
り、シーケンス制御回路33からの指示によりストロボ
の充電や発光を制御する。24は被写体の明るさを測定
して適切な露出が得られるよう演算するAE制御回路で
あり、演算結果はシーケンス制御手段33に出力され
る。25はシャッタ制御回路であり、シャッタの開閉や
絞り値の制御をシーケンス制御回路33からの指示によ
り司るものである。26は撮影レンズをシーケンス制御
回路33の指示により所定の位置まで移動される為のレ
ンズ駆動手段である。27はAF制御回路であり、被写
体までの距離を測定しその測距結果をシーケンス制御回
路33に出力する。28はフィルム給送制御回路であ
り、シーケンス制御回路33の指示に基づいてフィルム
の巻上げ,巻戻しを制御する。29はシーケンス制御回
路33の指示に基づきフィルムの磁気記録領域への情報
書込みをするための制御を司る磁気記録制御回路であ
る。
【0039】30(SW1)は不図示のシャッタボタン
を第1ストロークまで押し込んだ場合にONするスイッ
チ、31(SW2)は前述のシャッタボタンを第2スト
ロークまで押し込んだ場合にONするスイッチである。
32(SW3)はリモコンモードスイッチであり、これ
をON状態にするとリモコン送信機20からの信号の受
信を待機する状態となる。33はシーケンス制御回路で
あり、マイクロプロッセッサ,制御用のソフトウェアが
書込まれたROM,各機構を適切に駆動するための調整
値等を記録する不揮発性のメモリ回路,タイマ回路,カ
ウンタ回路等を備えたもので、本構成のカメラの作動全
体を制御するものであり、リモコン受信回路としての機
能も有する。
【0040】本実施の形態におけるカメラの撮影モード
について、図4を用いてそのシーケンスを以下に説明す
る。但し、スイッチSW3はOFF状態である。
【0041】ステップ#1においては、シャッタボタン
が第1ストロークまで押し込まれてスイッチSW1がO
Nするのを待機する。その後、スイッチSW1がONす
るとステップ#2へ進み、AE制御回路24にて被写体
の明るさを測定し、測定結果が予め定められた所定値よ
り明るいか否かを判定する。この結果、明るい場合は直
ちにステップ#4へ進むが、所定値より暗い場合はステ
ップ#3へ移行し、ストロボ制御回路23を駆動してス
トロボの充電を行い、ステップ#4へ進む。
【0042】ステップ#4においては、AF制御回路2
7を用いて被写体までの距離を測定する。そして、次の
ステップ#5において、上記ステップ#4にて得た測距
結果に基づいてレンズ駆動回路26により被写体にピン
トが合致するよう撮影レンズを駆動する。次のステップ
#6においては、シャッタボタンが第2ストロークまで
押し込まれてスイッチSW2がONしているか否かを判
定し、ONしていなければONするまで待機する。
【0043】その後、スイッチSW2がONするとステ
ップ#6からステップ#7へ進み、上記ステップ#2に
て測定した明るさに基づいてフィルムに適切な光量を与
えるようなシャタ速度と絞り値を決定し、シャッタ制御
回路25にてシャッタを開閉する。続くステップ#8に
おいては、次の撮影に備えてフィルム給送回路28にて
フィルム1駒分の巻上げを行う。同時に磁気記録制御回
路29にてフィルムの磁気記録部へ情報を書込む。
【0044】さて、スイッチSW3がONされると本カ
メラはリモコン送信機20からの光信号の受信を待機す
る状態となり、その光信号が撮影を命ずるレリーズ信号
であると、スイッチSW1,SW2がともにONである
ものとして、図4に示した撮影モードへ入る。そして、
一連のシーケンスが終了すると再びリモコン送信機20
からの光信号の受信待機状態に戻る。
【0045】続いて、撮影を命ずるレリーズ信号を認識
するアルゴリズムについて、図5及び図6,図7を用い
て説明する。
【0046】リモコン送信機20からは図2の第1の信
号パターン18と第2の信号パターン19の二つの信号
パターンの光信号が時系列的に発せられる。この二つの
信号パターンはいずれも撮影を命ずるレリーズ信号であ
って、リモコン受信回路としてのシーケンス制御回路3
3はこのどちらを認識してもレリーズ信号を受信したも
のとして撮影モードへ移行する。リモコン受信IC22
の出力波形は第1の信号パターンを受けると図5(A)
のように、第2の信号パターンを受けると図5(B)の
ように、それぞれなる。光信号を受信するとリモコン受
信IC22の出力はハイレベル(Hi)からローレベル
(Lo)へ変化し、光信号が無くなると“Lo”から
“Hi”へ戻るが、若干のディレイ時間を伴うので、信
号の時間幅の誤差が避けられず、受信側ではその誤差分
を許容する必要がある。
【0047】従って、シーケンス制御回路33ではレリ
ーズ信号の認識において、図2に示す各信号の幅を次の
ように設定している。
【0048】 a : 350μsec 〜 430μsec b : 4.5 msec 〜 5.5 msec c : 350μsec 〜 430μsec d : 9.0 msec 〜 11.0 msec e : 4.5 msec 〜 5.5 msec f : 350μsec 〜 430μsec g : 4.5 msec 〜 5.5 msec h : 350μsec 〜 430μsec i : 4.5 msec 〜 5.5 msec j : 350μsec 〜 430μsec k : 4.5 msec 〜 5.5 msec l : 350μsec 〜 430μsec 図6及び図7はレリーズ信号を認識するためのフローチ
ャートである。
【0049】ステップ#10において、スイッチSW1
3のONを認識してリモコン信号の受信モードとなる。
そして、ステップ#11において、リモコン受信IC2
2の出力が“Lo”になるのを待機する。その後、リモ
コン受信IC22の出力が“Lo”になるとステップ#
12へ進み、aの期間を測定するために時間計測の為に
タイマをスタートさせる。次のステップ#13において
は、リモコン受信IC22の出力が“Hi”になるのを
待機、若しくは上記タイマがオーバーフローして計測不
能となった状態を検出する。その後、上記リモコン受信
IC22の出力が“Hi”になる、若しくは上記タイマ
が計測不能となるとステップ#14へ進み、上記タイマ
をストップしてその時間計測結果を得る。次のステップ
#15においては、上記ステップ#14での結果が 350
μsec 〜 430μsec であれば第1の信号パターンの光信
号を受信した可能性があるのでステップ#18へ進む。
それ以外であれば第2の信号パターンの可能性を判定す
るために後述する図7のステップ#16へ移行する。
【0050】ステップ#18へ進んだ場合、ここでは無
信号期間bを測定するためにタイマをリセットし、直ち
にスタートさせる。そして、次のステップ#19におい
て、リモコン受信IC22の出力が“Lo”になるのを
待機、若しくは上記タイマがオーバーフローして計測不
能となった状態を検出する。その後、リモコン受信IC
22の出力が“Lo”になる、若しくは上記タイマが計
測不能となるとステップ#20へ進み、上記タイマをス
トップしてその時間計測結果を得る。次のステップ#2
1においては、上記ステップ#20での結果が 4.5m se
c 〜 5.5m secであればステップ#22へ進むが、それ
以外であればノイズが混入したものとしてステップ#1
7へ移行し、上記タイマをリセットしてステップ#11
へ戻り、次の信号入力を待つ。
【0051】ステップ#22へ進んだ場合、ここではc
の期間を計測するためにタイマをリセットし、直ちにス
タートさせる。そして、次のステップ#23において、
リモコン受信ICの出力が“Hi”になるのを待機、若
しくは上記タイマがオーバーフローして計測不能となっ
た状態を検出する。その後、リモコン受信IC22の出
力が“Hi”になる、若しくは上記タイマが計測不能と
なるとステップ#24へ進み、上記タイマをストップし
てその時間計測結果を得る。続くステップ#25におい
ては、上記ステップ#24での結果が 350μsec 〜 430
μsec であればステップ#26へ進むがそれ以外であれ
ばノイズが混入したものとして前述したステップ#17
へと移行する。
【0052】ステップ#26に進んだ場合、ここではノ
イズ検出期間を計測するためにタイマをリセットし、直
ちにスタートさせる。そして、次のステップ#27にお
いて、ノイズ検出期間中にリモコン受信IC22の出力
信号が“Lo”になったことを検知すると(図5(A)
の破線で一例を示す)ノイズが多い環境下にあると判定
できるので、第1の信号パターンの光信号がノイズによ
って誤検知したものである可能性がある。従って、その
場合は第1の信号パターンの光信号を受信した事をキャ
ンセルすべく上記のステップ#17へ移行する。また、
ノイズ検出期間中にリモコン受信IC22の出力信号が
“Lo”にならなかった場合はステップ#28へ進み、
ここでは上記タイマの計測値が40msecになったか否か
を判定し、なっていなければステップ#27へ戻り、同
様の動作を繰り返す。
【0053】上記ステップ#28にて上記タイマの計測
値が40msecになったことを判定すると第1の信号パタ
ーンの光信号を受信したものと認識し、図4に示した撮
影モードを実行するステップ#29へ進む。光ノイズの
少ない環境下ではこのルーチンによってリモコン信号の
受信がなされるため、信号の到達距離は伸びる。撮影モ
ードを終了すると、ステップ#17へ移行し、上記タイ
マをリセットして新たなリモコン信号の受信を待つ。
【0054】上記ステップ#15にてステップ#14で
の結果が 350μsec 〜 430μsec でなかった場合は、前
述した様に図7のステップ#16へ移行し、ここでは上
記ステップ#14の結果が 9.0 msec 〜 11.0 msecであ
ったか否かを調べ、そうであれば第2の信号パターンの
光信号であるかを判定するためにステップ#40へ進
む。それ以外であればノイズであると判定して図6のス
テップ#17へ移行する。
【0055】ステップ#40においては、同一の信号パ
ターンの繰り返しを認識する毎にカウントアップするカ
ウンタをリセットする。即ち、カウント値CNTに0を
代入する。次のステップ#41においては、無信号期間
を測定するためにタイマをリセットし、直ちにスタート
させる。そして、次のステップ#42において、リモコ
ン受信IC22の出力が“Lo”になるのを待機、若し
くはタイマがオーバーフローして計測不能となった状態
を検出する。その後、リモコン受信ICの出力が“L
o”になる、若しくはタイマが計測不能となるとステッ
プ#43へ進み、タイマをストップしてその時間計測結
果を得る。続くステップ#44においては、上記ステッ
プ#43での結果が 4.5 msec 〜 5.5 msec であればス
テップ#45へ進む。それ以外であればノイズが混入し
たものとして図6のステップ#17へ移行する。
【0056】ステップ#45へ進んだ場合、ここでは信
号継続期間を計測するためにタイマをリセットし、直ち
にスタートさせる。そして、次のステップ#46におい
て、リモコン受信IC22の出力が“Hi”になるのを
待機、若しくはタイマがオーバーフローして計測不能と
なった状態を検出する。その後、リモコン受信IC22
の出力が“Hi”になる、若しくはタイマが計測不能と
なるとステップ#47へ進み、上記タイマをストップし
てその時間計測結果を得る。続くステップ#48におい
て、上記ステップ#47での結果が 350μsec 〜 430μ
sec であればステップ#49へ進む。それ以外であれば
ノイズが混入したものとして図6のステップ#17へ移
行する。
【0057】ステップ#49へ進んだ場合、ここではカ
ウンタのカウント値CNTに1を加える。そして、次の
ステップ#50において、カウント値CNTが4に達し
たか否かを判定し、達していなければ前述したステップ
#41へ戻る。その後、カウント値CNTが4に達する
と、図5(B)の信号を認識したものとしてステップ#
51へ進む。ここでは、一般に光ノイズによる誤信号は
図13(B)に示す様に単純な繰り返し信号となる事か
ら、図5(B)に示す信号波形が光ノイズによって形成
される可能性は極めて少なく、従って光ノイズの大きな
環境下にあってもこの信号パターンを検出すればそれは
リモコン送信機20から送信された光信号であると判定
して差し支えない。特に比較的近距離のリモコン送信機
20からの送信号を受信している時は、図12のリモコ
ン受信IC50内のAGC回路54がゲインを低下させ
ているので光ノイズに対する感度も低下していて、微弱
な光ノイズには反応しなくなる。従って、このステップ
#51では、複雑なパターンを認識すればリモコン送信
機20からの送信号を受信したものとして、図4に示す
撮影モードを実行する。そして、この撮影モードを終了
すると図6のステップ#17へ進み、タイマをリセット
して新たなリモコン信号の受信を待つ。
【0058】なお、この実施の形態において、第1の信
号パターンを受信してステップ#29に移行した後、遅
れて送信されて来る第2の信号パターンを認識しても、
それは無視されるので、その結果、一度の送信操作で2
回撮影が行われるといった事は防止することができる。
【0059】以上の実施の第1の形態によれば、リモコ
ン送信機20から2種類の信号パターン(単純な信号パ
ターンと複雑な信号パターン)の所定の動作を示す光信
号を時系列的に送信し、その送信号を独立して認識する
受信回路を成立する事が可能であり、どちらを認識して
もカメラの撮影を行うようにする事により、リモコン送
信信号を妨害する光ノイズ成分が少ない環境下にあって
は強い光信号である第1の信号パターンの光信号で到達
距離を伸ばす事ができ、光ノイズの大きな環境下にあっ
ては複雑な第2の信号パターンの光信号を認識する事に
より光ノイズに惑わされることなく確実にリモコン送信
信号を受信する事が可能となる。
【0060】(実施の第2の形態)図8は本発明の実施
の第2の形態に係る回路図であり、図1に示すリモコン
送信機20の回路を簡略化したものである。
【0061】同図において、1はリモコン送信機20の
電源である電池(比較的内部抵抗の大きなボタン電池を
想定している)、2は電池2の内部抵抗を表し、その値
rは数Ωから数十Ωと比較的大きなものである。3は電
源のバックアップ用のコンデンサであり、LED14の
駆動電流や制御回路の動作電流を供給する為のもので、
その容量Cは 220μF 〜 330μF である。4はリモコン
送信機20の動作を制御するための制御回路であり、所
定の信号パターンを発生させるパターン発生手段、キャ
リアパルスを作成しそのパルスを前述のパターンで変調
する変調する変調手段としての機能を有している。これ
はマイクロプロッセッサや制御用のソフトウェアが書込
まれたROM、タイマ回路等から構成されていて後述す
る押しボタンスイッチ15の状態を検出し、その検出結
果に応じてトランジスタ8を駆動してLED14を点滅
させ、所定の信号パターンからなる光信号を出力する。
【0062】5は制御回路4の内部に設けられたキャリ
アパルスの発振手段である発振回路に用いられる発振子
でクリスタル発振子、若しくはセラミック発振子が用い
られる。またこの発振回路の出力はタイマ回路の基準ク
ロックにも用いられる。6は制御回路4の出力端子に接
続されたトランジスタ8のベース電流を決定するための
抵抗であり、その抵抗値はR1である。8はスイッチン
グトランジスタであり、LED14に流す電流IfのO
N−OFFを制御する。15(SW)は押しボタンスイ
ッチであり、これを押し込むとONするものである。こ
の押しボタンスイッチ15がONされたことを制御回路
4が検出すると、LED14を駆動して光信号を発す
る。40はIfの最大値を制限するための電流制限抵抗
であり、Ifの最大値(ピーク電流)が1Aを超えない
様に通常1Ω〜10Ωの値を選択する。
【0063】図9は送信された光信号の信号パターンを
示す図であり、41で示す第3の信号パターンと42で
示す第4の信号パターンの光信号が時系列的に出力され
る。第3の信号パターン41と第2の信号パターン42
の光信号間には、約50msecの無信号期間が存在する。
本回路では定電流回路を形成していない事から、LED
電流は点灯直後から徐々に減少し、LED14の光出力
は一定しない。従って、図2に示す第2の信号パターン
にある 10 msec間の連続したLEDの点滅は実現困難で
ある。
【0064】第3の信号パターン41において、aとc
はLED14が点滅する期間で、 1/40000 sec(デュー
ティ50%)の周期であり、16回点灯するものであ
る。従って、aとcの時間は 387.5μsec である。bは
無信号期間であり、5 msec に設定されている。第4の
信号パターン42において、d,f,h,j,lはLE
D14が点滅する期間であり、各々の時間は387.5μ s
ecである。e,g,i,kは無信号期間であり、e,
g,iはそれぞれ 3.6125 msec、kは 5.3125 msecであ
る。即ち、d〜jは 4.5 msec 周期で信号が現れ、kの
み周期が 5.7 msecにずらしたものである。
【0065】既に述べた様に、一般に光リモコン装置で
光ノイズによって誤動作するそのノイズの発生源は蛍光
灯である事が多い。商用電源周波数は50Hz若しくは
60Hzであるから、蛍光灯は図10の正弦波で示す様
に 10 msec若しくは 8.33 msec周期で明暗を繰り返す。
そして、光ノイズは図13(B)に例を示した如く蛍光
灯の明暗に同期して発生する事が多い。従って、リモコ
ン送信機20の信号パターンの周期を 10 msecと 8.33
msecのほぼ中間値である概略9msec、若しくは9msを整
数で除算した値とし、受信部もそのタイミングで到達す
る信号のみ認識する事により、蛍光灯の発する光ノイズ
を信号と誤検知する事を防ぐことができる。
【0066】この実施の第2の形態では、信号パターン
を「9ms/2= 4.5 msec 」の周期とする事で更に蛍光
灯の光ノイズとの識別を容易にしている。尚、4.5 msec
毎に点滅する光源が存在する場合に備えて、最後に周期
をずらした信号を、図9に示す様にkとlで形成して誤
動作を防ぐようにしている。
【0067】また、第4の信号パターン42の繰り返し
の周期を2ms以下とすると、電池1からコンデンサ3へ
の充電が間に合わなくなり、送信信号の光出力が弱まる
という不具合につながる事から、この周期は9ms/3=
3ms又は4.5ms 、9ms が望ましい。
【0068】リモコンの受光部は図3で説明したものと
同様であり、送信された光信号の識別については図5
(A)、図11(A),(B)のいずれかの信号を受信
した時点とする。
【0069】ここで、図9や図11において、 a : 350μsec 〜 430μsec b : 4.5 msec 〜 5.5 msec c : 350μsec 〜 430μsec d : 350μsec 〜 430μsec e : 3.3 msec 〜 4.0 msec f : 350μsec 〜 430μsec g : 3.3 msec 〜 4.0 msec h : 350μsec 〜 430μsec i : 3.3 msec 〜 4.0 msec j : 350μsec 〜 430μsec k : 5.0 msec 〜 5.9 msec l : 350μsec 〜 430μsec である。尚、図11(B)は(A)の先頭の信号dを検
出できない場合を許容するためで、リモコン送信機から
の信号を受信する以前は図12に示すリモコンIC50
内のAGCアンプ54の増幅度は最大に設定されている
ため、光ノイズの大きな環境下ではノイズを検出してい
て、たまたま光ノイズの直後に先頭の信号dを受信する
と前述の規定の時間範囲に収まらない恐れがあり、これ
に対処するためである。
【0070】以上の構成により、光リモコン装置の送信
機を簡略化しながらも、蛍光灯から発する光ノイズに対
して誤動作する事のない光リモコン装置を実現する事が
可能となる。
【0071】以上の実施の各形態によれば、一度の送信
操作に応答して複数の独立した第1,第2(第3,第
4)の信号パターンの光信号を時系列的にリモコン送信
機より送信し、リモコン受信回路側には、送信されて来
る光信号を受信すると共にそれぞれの信号パターンであ
るか否かを認識し、そうであった場合は各信号パターン
で定められた所定の動作を為さしめる回路を備えること
により、光ノイズの大きな環境下に於いても、正確な信
号の伝達が可能となる。
【0072】また、リモコン送信機から送信されて来る
複数の独立した第1,第2(又は第3,第4)の信号パ
ターンの光信号は全て同じ動作を指示するものであり、
受信回路はその独立した複数の信号パターンのうちの一
つの光信号でも認識すれば指示された動作を実施するこ
とにより、あらゆる状況下に適した信号パターンを送信
する事が出来て、受信部はそのうちの一つを認識した時
点で指示された動作を実施させる事で、確実な信号の伝
達が可能となる。
【0073】また、複数の独立した送信パターンの光信
号のうち、少なくとも一つは単純な信号パターン(第1
又は第3の信号パターン)より成り、他の少なくとも一
つは複雑な信号パターン(第2又は第4の信号パター
ン)より成るものとすることにより、単純な信号パター
ンの光信号では強力な信号を送信する事、つまり送信距
離を伸ばすことができ、複雑な信号パターンでは光ノイ
ズとの識別が可能になり、あらゆる環境下での対応が可
能となる。
【0074】なお、前記複雑な信号パターンとは、上記
実施の各形態から明らかな様に、一つの信号に含まれる
キャリアパルス数の長短を変えたものを組み合わせた信
号パターン、無信号部の長さの長短を変えたものを組み
合わせた信号パターン、信号の繰り返し周期を複数組み
合わせた信号パターン、もしくは、これらを組み合わせ
て構成される信号パターンである。
【0075】また、単純な信号パターンの光信号の出力
は大きなものであり、複雑な信号パターンの光信号の出
力は小さなものとする事により、電池に並列にバックア
ップ用コンデンサを設置する事で、電源としての電池を
小型化する事が可能となる。
【0076】さらに、複雑な信号パターンは一般的な人
工照明装置の点滅周期に一致しない間隔で光信号を発す
るものである事から、その照明装置の点滅に同期して発
生する光ノイズと信号との識別が容易となり、確実な信
号の伝達が可能となる。
【0077】更に、複雑な信号パターンは約3 ms 若し
くは約 4.5 ms 若しくは約9 ms の周期で繰り返し光信
号を出力し、かつ少なくとも一つ以上は前述の周期とは
異なる間隔で信号を出力する事により、蛍光灯から発す
る光ノイズの対して信号との識別が容易となるととも
に、約3 ms 若しくは約 4.5 ms 若しくは約9 ms の周
期で繰り返す光ノイズに対して誤検知する事を防止でき
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,12又
は13記載の本発明によれば、異なる使用状況におい
て、カメラのリモートコントロールを適正に行うことが
できるカメラ用リモートコントロール装置、リモートコ
ントロール送信装置又はリモートコントロール受信装置
を提供できるものである。
【0079】また、請求項5記載の本発明は、ノイズが
存在する環境下での使用においても、カメラのリモート
コントロールを適正に行うことができるカメラ用リモー
トコントロール装置を提供できるものである。
【0080】また、請求項7記載の本発明は、離れた距
離からのリモートコントロールを行う際にも、カメラの
リモートコントロールを適正に行うことができるカメラ
用リモートコントロール装置を提供できるものである。
【0081】また、請求項8記載の本発明は、ノイズが
存在する環境下での使用においても、カメラのリモート
コントロールを適正に行うことを可能にする事と、送信
装置の電源消費を抑える事を両立することができるカメ
ラ用リモートコントロール装置を提供できるものであ
る。
【0082】また、請求項9記載の本発明は、離れた距
離からのリモートコントロールを行う際にも、カメラの
リモートコントロールを適正に行うことを可能にする事
と、送信装置の電源消費を抑える事を両立することがで
きるカメラ用リモートコントロール装置を提供できるも
のである。
【0083】また、請求項10記載の本発明は、人工照
明装置の輝度変化に応じて発する光ノイズと送信信号と
の識別を容易なものとし、光ノイズの大きな人工照明下
であっても誤作動することの無いカメラ用リモートコン
トロール装置を提供できるものである。
【0084】また、請求項11記載の本発明は、蛍光灯
の発する光ノイズと送信信号との識別を容易なものと
し、光ノイズの大きな蛍光灯下であっても誤作動するこ
との無いカメラ用リモートコントロール装置を提供でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るリモコン送信
機の構成を示す回路図である。
【図2】図1のリモコン送信機の送信信号(信号パター
ン)を示す図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係る光リモコン装
置を具備したカメラの回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】図3のカメラの撮影時の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の実施の第1の形態においてリモコン受
信回路が認識する信号波形を示す図である。
【図6】リモコン受信時のカメラの動作の一部を示すフ
ローチャートである。
【図7】図6の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の実施の第2の形態に係るリモコン送信
機の構成を示す回路図である。
【図9】図8のリモコン送信機の送信信号(信号パター
ン)を示す図である。
【図10】本発明の実施の第2の形態において蛍光灯の
点滅と光信号のタイミングを説明する図である。
【図11】本発明の実施の第2の形態においてリモコン
受信回路が認識する信号波形を示す図である。
【図12】一般的なリモコン受信ICの回路構成を示す
ブロック図である。
【図13】蛍光灯の光ノイズの一例とリモコン受信IC
の誤検知について説明するための図である。
【図14】従来の光リモコン送信フォーマットの一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 電池 2 内部抵抗 3 コンデンサ 4 制御回路 5 発振子 6 抵抗 7 ツェナーダイオード 8 スイッチングトランジスタ 9 抵抗 10 抵抗 11 ツェナーダイオード 12 スイッチングトランジスタ 13 抵抗 14 LED 18 第1の信号パターン 19 第2の信号パターン 20 リモコン送信機 21 受光素子 22 リモコン受信IC 40 電流制限抵抗 41 第3の信号パターン 42 第4の信号パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/10 10/22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一度の送信操作に応答して、カメラに所
    定の動作を行わせる為に異なる信号パターンをもつ第1
    の信号と第2の信号を送信する送信装置と、該送信装置
    からの前記第1の信号と前記第2の信号の何れかを受信
    することにより、カメラに前記所定の動作を行わせる為
    の信号を出力する受信装置とにより構成されることを特
    徴とするカメラ用リモートコントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記送信装置より送信される前記第1,
    第2の信号は、光信号であることを特徴とする請求項1
    記載のカメラ用リモートコントロール装置。
  3. 【請求項3】 前記送信装置は、前記第1,第2の信号
    を時系列に送信することを特徴とする請求項1又は2記
    載のカメラ用リモートコントロール装置。
  4. 【請求項4】 前記送信装置は、複数の異なる信号パタ
    ーンを発生させ、その複数の信号パターンでキャリアパ
    ルス変調することにより、前記第1の信号と第2の信号
    を生成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載のカメラ用リモートコントロール装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の信号と前記第2の信号のうち
    の一方の信号パターンは、他方の信号パターンよりも複
    雑であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    のカメラ用リモートコントロール装置。
  6. 【請求項6】 前記複雑な信号パターンとは、一つの信
    号に含まれるキャリアパルス数の長短を変えたものを組
    み合わせた信号パターン、無信号部の長さの長短を変え
    たものを組み合わせた信号パターン、信号の繰り返し周
    期を複数組み合わせた信号パターン、もしくは、これら
    を組み合わせて構成される信号パターンであることを特
    徴とする請求項5記載のカメラ用リモートコントロール
    装置。
  7. 【請求項7】 異なる信号パターンをもつ前記第1の信
    号と第2の信号は、それぞれ信号出力の強度が異なるこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のカメラ用
    リモートコントロール装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の信号と前記第2の信号のうち
    の信号パターンが複雑な方の信号は、信号出力の強度が
    低いことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のカ
    メラ用リモートコントロール装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の信号と前記第2の信号のうち
    の信号パターンが複雑でない方の信号は、信号出力の強
    度が高いことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載
    のカメラ用リモートコントロール装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の信号と前記第2の信号のう
    ちの信号パターンが複雑な方の信号の、前記パルス信号
    列の周期は、人工照明装置の点滅周期に一致しない間隔
    の周期であることを特徴とする請求項6〜9の何れかに
    記載のカメラ用リモートコントロール装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の信号と前記第2の信号のう
    ちの信号パターンが複雑な方の信号の、前記パルス信号
    列の周期は、約3ms、約 4.5msもしくは約9msの周期で
    あることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載のカ
    メラ用リモートコントロール装置。
  12. 【請求項12】 第1もしくは第2の信号を受信するこ
    とにより、カメラの所定の動作を行わせる為の信号を出
    力する受信装置との組み合わせにより用いられるリモー
    トコントロール信号送信装置であって、一度の送信操作
    に応答して、異なる信号パターンをもつ前記第1の信号
    と第2の信号を送信する送信手段を有することを特徴と
    するリモートコントロール信号送信装置。
  13. 【請求項13】 異なる信号パターンをもつ第1の信号
    と第2の信号を送信する送信装置との組み合わせにより
    用いられるリモートコントロール信号受信装置であっ
    て、前記送信装置側からの信号を受信する受信手段と、
    該受信手段により前記第1の信号と第2の信号のうちの
    何れかを受信することにより、カメラに所定の動作を行
    わせる為の信号を出力する信号出力手段とを有すること
    を特徴とするリモートコントロール信号受信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229240A (ja) * 2002-02-06 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2010171691A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Ishida Co Ltd 赤外線送信装置および赤外線伝送システム
WO2023203598A1 (ja) * 2022-04-18 2023-10-26 三菱電機株式会社 リモートコントローラ

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