JP2000253314A - 固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置の駆動方法

Info

Publication number
JP2000253314A
JP2000253314A JP11054937A JP5493799A JP2000253314A JP 2000253314 A JP2000253314 A JP 2000253314A JP 11054937 A JP11054937 A JP 11054937A JP 5493799 A JP5493799 A JP 5493799A JP 2000253314 A JP2000253314 A JP 2000253314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
row
signal
dark
time
reset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11054937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4285828B2 (ja
Inventor
Satoshi Kazama
里志 風間
Hideji Miyahara
秀治 宮原
Fumiki Nakamura
文樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP05493799A priority Critical patent/JP4285828B2/ja
Publication of JP2000253314A publication Critical patent/JP2000253314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4285828B2 publication Critical patent/JP4285828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接画素の蓄積電荷の影響を受けない精度の
よいFPN除去の実現可能な固体撮像装置の駆動方法を
提供する。 【解決手段】 画素1を二次元状に配置した光電変換部
4と、該光電変換部の垂直及び水平方向の画素の選択、
読み出しを行う垂直走査回路2及び水平走査回路3とを
備えた固体撮像装置において、3行3列の画素構成の場
合、1行目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の
画素のリセット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号
読み出しは1,3行目の画素のリセット直後に、3行目
の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセ
ット直後にそれぞれ行い、隣接画素に電荷が蓄積されて
いない状態で暗時FPN信号を読み出すように駆動す
る。これにより、隣接画素の蓄積電荷の影響を受けず高
精度のFPN除去を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体撮像装置の
駆動方法、特に暗時FPN( Fixed Pattern Noise :固
定パターンノイズ)信号の読み出しを改良した固体撮像
装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に固体撮像装置には、FPNと呼ば
れる雑音があり、画質を劣化させてしまう。中でも内部
増幅型固体撮像素子を画素とした固体撮像装置では、画
素毎の特性ばらつきが起因して信号出力に影響を及ぼす
FPNが顕著である。
【0003】このFPNは、暗時FPN信号のオフセッ
ト補正を行うことで改善されることが知られている。オ
フセット補正は、フレームメモリ等の記憶手段を設け、
記憶手段に各画素毎の暗時FPN信号を記憶し、固体撮
像装置から出力される明時信号から、各画素に対応する
暗時FPN信号を減算してビデオ信号を得る方法であ
る。
【0004】本件出願人は、従来2つのオフセット補正
方法を提案している。その第1は、特開昭64−391
71号公報において開示されている図10に示すような構
成のオフセット補正手法である。このオフセット補正手
法は、被写体の光学像をレンズ100 を介して固体撮像装
置101 の光電変換面に結像する。シャッター102 を閉じ
た場合には、固体撮像装置101 への光入射が遮断される
ため、暗時信号が出力される。この暗時信号を暗時FP
N信号としてフレームメモリ103 に記憶しておき、被写
体を撮像した時に得られる明時信号と、フレームメモリ
103 に記憶しておいた暗時FPN信号とを差動増幅器10
4 に同時に入力し、差信号を求める。このようにして固
体撮像装置101 から出力される暗時FPN信号を除去し
た信号を得るようにしている。なお図10において、105
はクロック信号発生回路で、固体撮像装置101 とフレー
ムメモリ103 を制御している。プロセス回路106 は、明
時信号から暗時FPN信号を除去した信号を通常のビデ
オ信号に処理する。また、スイッチS1は、暗時FPN
信号を差動増幅器104 に入力するか固体撮像装置101 の
信号をそのまま差動増幅器104 から出力させるかを切り
換え、スイッチS2は、暗時FPN信号をフレームメモ
リ103 に記憶するか差動増幅器104 の出力信号をプロセ
ス回路106 に入力させるかを切り換えるためのものであ
る。
【0005】しかし、この手法では、機械的な遮光手段
であるシャッター102 が必要であり、システムの規模、
重量、コストを増大させる問題がある。また、温度変化
等により暗時FPN信号が変化した場合、これに追従で
きず、常に安定したオフセット補正ができない。温度変
化に追従するために、頻繁に暗時FPN信号をフレーム
メモリ103 に記憶しようとすると、その都度1フレーム
分の時間を割り当てる必要があり、ビデオ信号が途切れ
た状態となり、使用上大きな問題となる。
【0006】そこで、本件出願人は特開平7−1566
6号公報において、シャッター等の機械的な遮光手段を
用いずにオフセット補正を実現する第2の手法を開示し
た。これは、画素の蓄積電荷をリセットした直後に読み
出した信号を暗時FPN信号としてフレームメモリに記
憶する手法である。この手法を適用した固体撮像装置の
信号読み出し処理装置の構成を図11に、タイミングチャ
ートを図12に示す。図11において、107 は内部増幅型固
体撮像素子からなる画素108 を二次元に配列してなる光
電変換部109 を備えたXYアドレス型固体撮像装置で、
説明を簡単にするため光電変換部は3行3列の構成とし
ている。X方向に配列をなす画素108 の行毎に接続して
いる垂直選択線Y1,Y2,Y3は、画素の状態を制御
する機能を持つ垂直走査回路110 と接続している。水平
走査回路111 は、読み出し状態にある画素行の画素信号
を順番に読み出す機能を有する。固体撮像装置107 の出
力信号(ノードAにおける信号)は増幅器112 で増幅さ
れ、A/D変換器113 でA/D変換されて、1H(Hは
水平期間)ディレイライン114 と切換スイッチ115のb
端子とFPNメモリ116 にそれぞれ入力される。切換ス
イッチ115 は、入力端子117 から入力される制御信号Φ
Gにより、入力端子a,b,cに入力された信号を選択
出力する。減算器118 は、切換スイッチ115 で選択され
た信号からFPNメモリ116 の出力信号を減算する。減
算器118 の出力信号は、D/A変換器119 でD/A変換
され、ビデオ信号として出力される。
【0007】次に、図12のタイミングチャートを用いて
動作について説明する。固体撮像装置107 において、垂
直走査回路110 から信号読み出し電位VRDを信号読み
出しを行う選択行に印加する。水平走査回路111 を駆動
することで、VRDが印加されている画素行の画素信号
を順番に読み出す。このとき、非選択行には蓄積電位V
ACが印加されている。1行分の信号読み出し終了後に
は、水平ブランキング期間にリセット電位VRSが印加
され、画素に蓄積されていた電荷がリセットされる。ま
た、ブルーミング抑圧のため、非選択行には水平ブラン
キング期間にオーバーフロー電位VOFを印加し、過剰
な蓄積電荷を掃き出す。VRD,VAC,VRS,VO
Fは、垂直走査回路110 から出力される。図12におい
て、垂直選択線Y1,Y2,Y3に印加するパルスを各
々G(1) ,G(2) ,G(3) で、明時信号を1S,2S,
3Sで、暗時FPN信号を1D,2D,3Dで示してい
る。
【0008】第1フレームでは、t0 〜t1 の期間に1
行目の明時信号1Sを読み出し、t 1 で蓄積電荷をリセ
ットした後、再度t2 〜t3 の期間に暗時信号1Dを読
み出す。t2 〜t3 の期間で読み出した暗時信号は、画
素に電荷がほとんど蓄積されていない状態での読み出し
であるので、暗時FPN信号を読み出したことになり、
この信号をFPNメモリ116 に記憶する。同様にして、
第2フレームでは2行目の暗時FPN信号2Dを読み出
し、2DをFPNメモリ116 に記憶する。第3フレーム
では3行目の暗時FPN信号3Dを読み出し、3DをF
PNメモリ116に記憶する。第4フレーム以降は前記第
1,第2,第3フレームの動作を繰り返す。したがっ
て、暗時FPN信号についてみると、第1,第4,・・
・・・フレームにおいて1行目の暗時FPN信号1D
が、第2,第5,・・・・・フレームにおいて2行目の
暗時FPN信号2Dが、第3,第6,・・・・・フレー
ムにおいて3行目の暗時FPN信号3DがFPNメモリ
116 に更新され記憶されることになる。なお、図12にお
いては、説明を簡単にするため垂直ブランキング期間は
記述していない。
【0009】切換スイッチ115 は、入力端子117 に印加
する電位によって制御され、入力端子a,b,cのいず
れか1つに接続する。減算器118 で、切換スイッチ115
から出力される明時信号1S,2S,3Sから各々暗時
FPN信号1D,2D,3Dを減算し、D/A変換器11
9 で変換されたビデオ信号が出力される。図12に示した
ように、3行分の暗時FPN信号をFPNメモリ116 に
記憶するためには、3フレームの時間を必要とする。よ
って、電源投入後に、完全なオフセット補正が機能する
までに3フレームの時間を必要とするが、例えば、オー
バーフロー電位VOFをリセット電位VRSと等しく
し、全画素行において暗時FPN信号が出力される状態
にして、3行分連続してFPNメモリ116 に記憶するこ
とで1フレームに短縮することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来提案の
上記手法では、隣接する画素の寄生容量については考慮
されておらず、画素サイズの縮小に伴って画素の信号電
荷蓄積容量に対し蓄積電極間の結合容量の比率が増加す
ると、オフセット補正の精度すなわちFPN除去精度が
低下するという不具合があった。次に、蓄積電極間の結
合容量がオフセット補正の精度に及ぼす影響について説
明する。
【0011】図13は、上下に隣接する2個の画素120 ,
121 を拡大して示したものである。各画素120 ,121
は、容量とフォトトランジスタから構成され、信号電荷
として蓄積電極に正孔を蓄積する例を示している。画素
120 及び画素121 は、各々垂直選択線Y1,Y2に接続
されている。画素120 の蓄積電極122 と画素121 の蓄積
電極123 との間に、寄生容量124 が存在している場合に
ついて説明する。図14は、画素120 ,121 に印加するパ
ルスG(1) ,G(2) と、画素120 の蓄積電極122の電位
変化φG(1) と、画素121 の蓄積電極123 の電位変化φ
G(2) を示したものである。図14において、説明を簡単
にするため、画素120 の蓄積電極122 が寄生容量124 に
よって画素121 の蓄積電極123 に与える電位変化は無視
した。また、オーバーフロー電位VOFを省略した。時
刻t1 に読み出し電位VRDを垂直選択線Y1に印加す
ると、画素120 の蓄積電極122 の電位が上昇し、水平走
査回路を駆動することで明時信号の読み出しを行う。時
刻t2 にリセット電位VRSを印加し、ベース−エミッ
タ間を順バイアスして蓄積電荷をリセットする。時刻t
3 に再度読み出し電位VRDを印加し、暗時FPN信号
を読み出す。時刻t4にリセットし、t5 以降、画素120
は蓄積状態となる。
【0012】一方、画素121 については、時刻t5 に読
み出し電位VRDを垂直選択線Y2に印加し、水平走査
回路を駆動することで明時信号の読み出しを行う。時刻
6にリセット電位VRSを印加し、蓄積電荷をリセッ
トする。図中のΔφG(1) ,ΔφG(2) は、それぞれ画
素120 の蓄積電極122 と画素121 の蓄積電極123 とに蓄
積されていた正孔による電位変化量を示している。時刻
7 以降の画素121 の蓄積電極123 の電位は、蓄積電荷
がリセットされたため、時刻t1 〜t5 の場合に比べΔ
φG(2) 低下する。
【0013】ここで、寄生容量124 の影響を考える。寄
生容量124 と蓄積電極122 の容量値を各々C1とC2と
する。時刻t7 以降、画素121 の蓄積電極123 の電位が
ΔφG(2) 低下すると、画素120 が影響を受け、その蓄
積電極122 の電位は{C2/(C1+C2)}×ΔφG
(2) 低下することになる。よって、画素120 から読み出
した暗時FPN信号には画素121 に蓄積されている電荷
の影響が含まれることになり、正確な暗時FPN信号が
得られず、その結果、オフセット補正の精度を低下させ
る。
【0014】本発明は、従来提案した暗時FPN信号の
オフセット補正を行う方式における上記不具合を解決す
るためになされたもので、隣接画素の蓄積電荷の影響を
受けない、精度のよいオフセット補正、すなわちFPN
除去を実現することの可能な固体撮像装置の駆動方法を
提供することを目的とするものである。請求項毎の目的
を述べると、次の通りである。すなわち、請求項1〜3
に係る発明は隣接画素の影響を受けない暗時FPN信号
の読み出し駆動方法、特に請求項2及び3に係る発明は
正確なオフセット補正を行うための具体的な駆動方法を
提供することを目的とする。また請求項4に係る発明
は、温度変化などによる暗時FPN信号の変化に対し
て、より高精度なオフセット補正を行うための暗時FP
N信号の読み出し駆動方法を提供することを目的とす
る。また請求項5及び6に係る発明は、オフセット補正
を行いながら電子シャッタ機能を付加するようにした駆
動方法を提供することを目的とする。また請求項7に係
る発明は、蓄積時間をNTSC方式において常に1/60
秒にするようにした駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、光電変換素子を画素として
二次元状に配置された光電変換部と、該光電変換部の垂
直及び水平方向の画素の選択、読み出しを行う垂直走査
回路及び水平走査回路とを少なくとも備えたXYアドレ
ス型固体撮像装置において、前記垂直走査回路及び水平
走査回路による暗時FPN信号読み出しは、当該暗時F
PN信号読み出し行に隣接する画素行をリセットした直
後に行うことを特徴とするものである。また請求項2に
係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置の駆動方法に
おいて、前記暗時FPN信号読み出しは、前記垂直走査
回路のシフトレジスタ部を駆動するクロックパルスを間
引いた特定期間に行うことを特徴とするものである。ま
た請求項3に係る発明は、請求項1に係る固体撮像装置
の駆動方法において、前記暗時FPN信号読み出しは、
暗時FPN信号読み出し用の専用パルスにより行うこと
を特徴とするものである。
【0016】このように暗時FPN信号の読み出しを、
当該暗時FPN信号の読み出し行に隣接する画素行をリ
セットした直後に行うように駆動することにより、隣接
画素の蓄積電荷の影響を受けない、精度のよいオフセッ
ト補正、すなわちFPN除去を実現することができる。
【0017】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
係る固体撮像装置の駆動方法において、前記暗時FPN
信号読み出しは、前記光電変換部の全画素行について1
フレームの期間内に行うことを特徴とするものである。
【0018】このような駆動方法により、常に1フレー
ム期間内で全画素行の暗時FPN信号読み出しが行わ
れ、各行の暗時FPN信号が毎フレームで更新されるた
め、温度変化などによる暗時FPN信号の変化に対して
より高精度のオフセット補正ができる。
【0019】請求項5に係る発明は、請求項2又は4に
係る固体撮像装置の駆動方法において、前記光電変換部
の電荷蓄積時間を可変とすることを特徴とするものであ
る。また請求項6に係る発明は、請求項5に係る固体撮
像装置の駆動方法において、前記電荷蓄積時間の制御
は、前記垂直走査回路のシフトレジスタ部を駆動するス
タートパルスのパルス幅を変更することにより行うこと
を特徴とするものである。
【0020】このような駆動方法により、隣接画素の蓄
積電荷の影響を受けない、精度のよいオフセット補正を
行いながら、電荷蓄積時間を可変とするいわゆる電子シ
ャッタ機能が可能となり、高輝度の被写体や動画の撮像
に非常に有効となる。
【0021】請求項7に係る発明は、請求項3又は4に
係る固体撮像装置の駆動方法において、前記光電変換素
子を内部増幅型固体撮像素子として、前記暗時FPN信
号読み出しを非破壊読み出しで行うことを特徴とするも
のである。
【0022】このように光電変換素子として内部増幅型
固体撮像素子を用い、上記のように駆動することによ
り、NTSC方式における電荷蓄積時間を常に1/60秒
にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明に係る固体撮像装置の駆動方
法に用いる固体撮像装置の構成を示す図である。図1に
おいて、1は画素、2は垂直走査回路、3は水平走査回
路、4は画素1を二次元状に配列してなる光電変換部、
Y1,Y2及びY3はそれぞれ光電変換部の1,2及び
3行目の画素を選択、駆動する垂直選択線である。この
構成は基本的には従来例と同様であり、図2で詳述する
垂直走査回路2の構成が異なるのみである。なお、ここ
では説明を簡単化するため、3行3列の固体撮像装置で
説明すると共に、図2においてはオーバーフロー電位V
OFは省略してある。また、XYアドレス型の固体撮像
装置であれば、画素としての光電変換素子の種類は問わ
ない。更に、垂直選択線Y1,Y2及びY3に印加する
パルスをそれぞれG(1) ,G(2) 及びG(3) で示すと共
に、動作を説明するための図3及び図4に示したタイミ
ングチャートでは、1,2,3行目の画素行から読み出
される明時信号を各々1S,2S,3Sで、暗時FPN
信号を各々1D,2D,3Dで示している。
【0024】〔第1の発明の実施の形態〕次に、本発明
に係る固体撮像装置の駆動方法の第1の実施の形態につ
いて説明する。図2は図1に示した固体撮像装置の垂直
走査回路の構成を示す図であり、シフトレジスタ部5,
シャッター部6,レベルミックス部7及びスイッチ部8
とから構成されている。シフトレジスタ部5は、2段の
CMOSクロックドインバータからなるシフトレジスタ
ユニット回路5−1を5段縦続接続して構成され、スタ
ートパルスφSTとクロックパルスφ1,φ2,/φ
1,/φ2を入力し、クロックパルスφ1の立ち上がり
に同期してシフトされたパルスSR1,SR2,SR
3,SR4を出力する。ここで、シフトレジスタユニッ
ト回路5−1は、Pチャンネルトランジスタ10,11,1
4,15とNチャンネルトランジスタ12,13,16,17とか
ら構成されている。シャッター部6は、シャッターユニ
ット回路6−1を4個配列してなり、シフトレジスタ部
5からの出力パルスとパルスφ0とを入力パルスとし、
パルスS(1) ,S(2) ,S(3) ,S(4) を出力する。こ
こで、シャッターユニット回路6−1は、Pチャンネル
トランジスタ20,24,25とNチャンネルトランジスタ2
1,22,23,26とから構成されている。
【0025】レベルミックス部7は、Pチャンネルトラ
ンジスタ30とNチャンネルトランジスタ31とから構成さ
れたレベルミックスユニット回路7−1を4個配列して
なり、シャッター部6の出力パルスとパルスRD/RS
とを入力パルスとし、それぞれ光電変換素子の電荷蓄
積、読み出し及びリセットを制御する蓄積電位VAC,
読み出し電位VRD及びリセット電位VRSが合成され
たパルスV(1) ,V(2),V(3) ,V(4) を出力する。
スイッチ部8は、スイッチ40,41から構成されたスイッ
チユニット回路8−1を3個配列してなり、レベルミッ
クス部7の出力パルスV(1) ,V(2) ,V(3) ,V(4)
とパルスCONT,/CONTとを入力パルスとし、パ
ルスG(1) ,G(2) ,G(3) を出力する。スイッチユニ
ット回路8−1のスイッチ40,41はパルス/CONT及
びCONTにより制御されており、Hレベル(VDD)
が印加された場合にはオンし、Lレベル(VSS)が印
加された場合にはオフする。垂直走査回路の出力パルス
G(1) ,G(2) ,G(3) は、それぞれ垂直選択線Y1,
Y2,Y3を介して、それぞれ光電変換部4の1,2,
3行目の画素に印加される。ここで、クロックパルスφ
1,/φ2,/CONTは、それぞれφ1,φ2,CO
NTの反転パルスである。
【0026】次に、図3,図4に示すタイミングチャー
トを用いて第1の実施の形態の動作を説明する。図3,
図4のタイミングチャートに示す動作は、いずれもシフ
トレジスタ部5を駆動するクロックパルスφ1のHレベ
ルをある特定の期間に間引くことにより、この期間で暗
時FPN信号を読み出すものである。
【0027】まず、図3のタイミングチャートに示す信
号読み出し動作について説明する。スタートパルスφS
Tは、各フレームとも前フレームから当該フレームにか
けての2H(時刻t0 〜t2 ,t6 〜t8 ,t12
14,Hは水平期間)にわたり、シフトレジスタ部5に
入力される。クロックパルスφ1は、第1フレームの第
3H,第2フレームの第4H,第3フレームの第5Hの
期間のみHレベルを間引いている。
【0028】第1フレームの第1H(時刻t1 〜t2
において、1行目が選択されて1行目の明時信号1Sが
読み出された後、1行目のリセットが行われる。第2H
(時刻t2 〜t3 )において、2行目が選択されて2行
目の明時信号2Sが読み出された後、1,2行目のリセ
ットが行われる。第3H(時刻t3 〜t4 )において、
1行目が選択されて、リセットから蓄積時間T1後に1
行目の信号が読み出され、その後1行目のリセットが行
われる。ここで、蓄積時間T1は非常に短く、この期間
では電荷がほとんど蓄積されないため入射光の影響は無
視でき、したがって読み出された1行目の信号は、リセ
ット直後の暗時FPN信号1Dとみなすことができる。
また2行目のリセットからも蓄積時間T1後であるた
め、2行目のリセット直後での暗時FPN信号読み出し
とみなすことができる。第4H(時刻t4 〜t5 )にお
いて、3行目が選択されて3行目の明時信号3Sが読み
出された後、2,3行目のリセットが行われる。第5H
(時刻t5 〜t6 )において、3行目のリセットが行わ
れる。
【0029】次に第2フレームの第1H(時刻t7 〜t
8 )において、1行目が選択されて1行目の明時信号1
Sが読み出された後、1行目のリセットが行われる。こ
こで、1行目の電荷蓄積時間は3Hとなる。以下、説明
は省略するが、全画素行の全フレームにわたって電荷蓄
積時間は同様に3Hとなる。第2H(時刻t8 〜t9
において、2行目が選択されて2行目の明時信号2Sが
読み出された後、1,2行目のリセットが行われる。第
3H(時刻t9 〜t10)において、3行目が選択されて
3行目の明時信号3Sが読み出された後、1,2,3行
目のリセットが行われる。第4H(時刻t10〜t11)に
おいて、2行目が選択されて、リセットから蓄積時間T
1後に2行目の信号が読み出されるが、読み出された信
号は1行目と同様に暗時FPN信号2Dとみなされる。
その後2行目のリセットが行われる。また、前記2行目
の読み出しは1行目及び3行目のリセットからそれぞれ
蓄積時間T1及びT2後の読み出しであるが、T1は前
述したように、またT2もT1と同様に非常に短く、い
ずれも無視できる蓄積時間のため、リセット直後の暗時
FPN信号読み出しとみなすことができる。第5H(時
刻t11〜t12)において、3行目のリセットが行われ
る。
【0030】次に第3フレームの第1H(時刻t13〜t
14)において、1行目が選択されて1行目の明時信号1
Sが読み出された後、1行目のリセットが行われる。第
2H(時刻t14〜t15)において、2行目が選択されて
2行目の明時信号2Sが読み出された後、1,2行目の
リセットが行われる。第3H(時刻t15〜t16)におい
て、3行目が選択されて3行目の明時信号3Sが読み出
された後、全画素行のリセットが行われる。第4H(時
刻t16〜t17)において、2,3行目のリセットが行わ
れる。第5H(時刻t17〜t18)において、3行目が選
択されて3行目の信号が読み出されるが、1行目及び2
行目と同様に蓄積時間T1が非常に短いため、暗時FP
N信号3Dとみなすことかできる。その後3行目のリセ
ットが行われる。また、2行目のリセットからの蓄積時
間T1も短いため、2行目のリセット直後の暗時FPN
信号読み出しとみなすことができる。第6H(時刻t18
〜t19)において、3行目のリセットが行われる。第4
フレーム以降は前記第1、2、3フレームの動作が繰り
返される。
【0031】このように第1フレームでは、1行目の画
素の暗時FPN信号1Dの読み出しが2行目の画素のリ
セット直後に行われる。第2フレームでは、2行目の画
素の暗時FPN信号2Dの読み出しが1,3行目の画素
のリセット直後に行われる。第3フレームでは、3行目
の画素の暗時FPN信号3Dの読み出しが2行目の画素
のリセット直後に行われる。また、ここでは、暗時FP
N信号が光電変換部の1,2,3行目の順番に読み出さ
れることになる。
【0032】なお、ここで、スイッチ部8は、全フレー
ムにわたり光電変換部4の全画素行の電荷蓄積時間を同
一にする役目を果たしている。レベルミックス部7の出
力パルスV(1) ,V(2) ,V(3) は、リセット後から次
の読み出し動作を開始するまでの時間、すなわち電荷蓄
積時間が異なるため、画素に印加するパルスとして使用
できない。例えば図3においては、パルスV(1) の電荷
蓄積時間をみると、第1,2,3フレームで各々3H,
4H,4Hと異なっている。そこで、スイッチ部8を設
けパルスCONTで制御することで、全フレームにわた
り光電変換部4の全画素行の蓄積時間を同一の3Hに設
定している。
【0033】次に、図4のタイミングチャートに示す信
号読み出し動作について説明する。図4は、図3に示し
た場合とは逆に、暗時FPN信号を光電変換部4の3,
2,1行目の順番に読み出す場合のタイミングチャート
である。図3に対して、クロックパルスφ1とスイッチ
部8を制御するパルスCONTのタイミングを変更して
いる。ここで、クロックパルスφ1は、第1フレームの
第5H,第2フレームの第4H,第3フレームの第3H
の期間のみHレベルを間引いている。読み出し動作は図
3に示した場合と基本的に同様なため、簡単に説明す
る。
【0034】第1フレームの第1H(時刻t1 〜t2
において1行目の明時信号1Sを読み出し後、1行目の
リセットが行われる。第2H(時刻t2 〜t3 )におい
て2行目の明時信号2Sを読み出し後、1,2行目のリ
セットが行われる。第3H(時刻t3 〜t4 )において
3行目の明時信号3Sを読み出し後、全行のリセットが
行われる。第4H(時刻t4 〜t5 )において2,3行
目のリセットが行われる。第5H(時刻t5 〜t6 )に
おいて3行目の暗時FPN信号3Dを読み出し後、3行
目のリセットが行われる。次に第2フレームの第1H
(時刻t7 〜t8)において1行目の明時信号1Sを読
み出し後、1行目のリセットが行われる。ここで、1行
目の電荷蓄積時間は3Hとなる。以下、説明は省略する
が、全画素行の全フレームにわたって電荷蓄積時間は同
様に3Hとなる。第2H(時刻t8〜t9 )において2
行目の明時信号2Sを読み出し後、1,2行目のリセッ
トが行われる。第3H(時刻t9 〜t10)において3行
目の明時信号3Sを読み出し後、全画素行のリセットが
行われる。第4H(時刻t10〜t11)において2行目の
暗時FPN信号2Dを読み出し後、2行目のリセットが
行われる。第5H(時刻t11〜t12)において、3行目
のリセットが行われる。第6H(時刻t12〜t 13)にお
いて3行目のリセットが行われる。次に第3フレームの
第1H(時刻t 13〜t14)において、1行目の明時信号
1Sを読み出し後、1行目のリセットが行われる。第2
H(時刻t14〜t15)において、2行目の明時信号2S
を読み出し後、1,2行目のリセットが行われる。第3
H(時刻t15〜t16)において、1行目の明時信号1S
を読み出し後、1行目のリセットが行われる。第4H
(時刻t16〜t17)において、3行目の明時信号3Sを
読み出し後、2,3行目のリセットが行われる。第5H
(時刻t17〜t18)において、3行目のリセットが行わ
れる。第4フレーム以降は、前記第1、2、3フレーム
の動作を繰り返す。図4のタイミングチャートに示した
動作においては、暗時FPN信号を光電変換部4の3,
2,1行目の順番に読み出すことになる。
【0035】このように第1フレームでは、3行目の画
素の暗時FPN信号3Dの読み出しが2行目の画素のリ
セット直後に行われる。第2フレームでは、2行目の画
素の暗時FPN信号2Dの読み出しが1,3行目の画素
のリセット直後に行われる。第3フレームでは、1行目
の画素の暗時FPN信号1Dの読み出しが2行目の画素
のリセット直後に行われる。また、ここでは、暗時FP
N信号が光電変換部4の3,2,1行目の順番に読み出
されることになる。
【0036】以上図3,4のタイミングチャートに基づ
いて説明したように、本発明の第1の実施の形態によれ
ば、1行目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の
画素のリセット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号
読み出しは1,3行目の画素のリセット直後に、3行目
の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセ
ット直後に各々行われる。すなわち、暗時FPN信号読
み出しは、当該画素行に隣接する画素行をリセットした
直後に行われることになる。したがって、隣接画素に電
荷が蓄積されていない状態で暗時FPN信号を読み出す
ことになり、従来例で示したような隣接画素の蓄積電荷
の影響に関する問題が発生しないため、精度のよいオフ
セット補正すなわちFPN除去を行うことができる。ま
た、各画素行の暗時FPN信号は、3フレームに1回更
新されることになる。更に、光電変換部の全画素行の電
荷蓄積時間を同一にすることができる。
【0037】なお、当該行のリセット動作後から暗時F
PN信号を読み出すまでの時間T1,及び隣接行のリセ
ット動作後から当該行の暗時FPN信号を読み出すまで
の時間T1又はT2は非常に短いので、入射光の影響は
無視できる。例えばNTSC方式の場合には垂直選択線
が 525行で、 525H/2が蓄積時間であり、T1,T2
は 525H/2に対し十分短く、この期間では電荷がほと
んど蓄積されないからである。
【0038】また、3行分の暗時FPN信号を読み出す
ためには3フレームの時間が必要であるが、電源投入時
に、例えば、ここでは省略したがオーバーフロー電位V
OFをリセット電位VRSと等しくし、3行分連続して
暗時FPN信号を読み出すことで1フレームに短縮する
ことができる。更にここでは、光電変換部の画素行につ
いて暗時FPN信号を読み出す順番を逆に行う例を示し
たが、読み出しの順番はこれに限定されるものでなく、
クロックパルスφ1を間引くタイミングを変更して、任
意の順番で読み出すことができる。
【0039】〔第2の発明の実施の形態〕次に、第2の
実施の形態について説明する。本実施の形態は、暗時F
PN信号を隣接行をリセットした直後に読み出すと共
に、蓄積時間を可変とする駆動方法である。すなわち、
第1の実施の形態に電子シャッター機能を付加したもの
である。この実施の形態で用いる固体撮像装置における
垂直走査回路の構成は、図2に示した第1の実施の形態
で用いたものと同一であり、駆動方法のみが異なるもの
である。
【0040】第2の実施の形態の動作を、図5に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。ここでは電荷蓄積
時間を2Hとして、暗時FPN信号を光電変換部の1,
2,3行目の順番に読み出す場合を示している。第1の
実施の形態と同様に、クロックパルスφ1を間引いた期
間に暗時FPN信号を読み出すと共に、スタートパルス
φSTの幅を変えることで、蓄積時間を可変とするシャ
ッター動作をさせている。クロックパルスφ1は、第1
フレームの第4H,第2フレームの第5H,第3フレー
ムの第6Hの期間のみ間引く。また、スタートパルスφ
STは、各フレームとも前フレームから当該フレームに
かけての3H期間(時刻t0 〜t3 ,t 6 〜t9 ,t12
〜t15)にわたりシフトレジスタ部5に入力する。な
お、ここで、当該行のリセット動作後から暗時FPN信
号を読み出すまでの時間T2,及び隣接行のリセット動
作後から当該行の暗時FPN信号を読み出すまでの時間
T1又はT2は非情に短いため、第1の実施の形態と同
様に入射光の影響は無視できる。したがって、これらの
時間に関しては説明を省略する。
【0041】まず第1フレームの第1H(時刻t1 〜t
2 )において、1行目が選択されて1行目の明時信号1
Sの読み出し後、1行目のリセットが行われる。第2H
(時刻t2 〜t3 )において、2行目が選択されて2行
目の明時信号2Sの読み出し後、1,2行目のリセット
が行われる。第3H(時刻t3 〜t4 )において、3行
目が選択されて3行目の明時信号3Sの読み出し後、全
画素行のリセットが行われる。第4H(時刻t4
5 )において、1行目が選択されて1行目の暗時FP
N信号1Dの読み出し後、1行目のリセットが行われ
る。第5H(時刻t5〜t6 )において2行目のリセッ
ト、第6H(時刻t6 〜t7 )において3行目のリセッ
トが行われる。
【0042】次に第2フレームの第1H(時刻t7 〜t
8 )において、1行目が選択されて1行目の明時信号1
Sの読み出し後、1行目のリセットが行われる。ここ
で、1行目の電荷蓄積時間は2Hとなる。以下、説明は
省略するが、全画素行の全フレームにわたって電荷蓄積
時間は同様に2Hとなる。第2H(時刻t8 〜t9 )に
おいて、2行目が選択されて2行目の明時信号2Sの読
み出し後、2行目のリセットが行われる。第3H(時刻
9 〜t10)において、3行目が選択されて3行目の明
時信号3Sの読み出し後、1,3行目のリセットが行わ
れる。第4H(時刻t10〜t11)において、全画素行の
リセットが行われる。第5H(時刻t11〜t12)におい
て、2行目が選択されて2行目の暗時FPN信号2Dの
読み出し後、2行目のリセットが行われる。第6H(時
刻t12〜t13)において3行目のリセットが行われる。
【0043】続く第3フレームの第1H(時刻t13〜t
14)において、1行目が選択されて1行目の明時信号1
Sの読み出し後、1行目のリセットが行われる。第2H
(時刻t14〜t15)において、2行目が選択されて2行
目の明時信号2Sの読み出し後、2行目のリセットが行
われる。第3H(時刻t15〜t16)において、3行目が
選択されて3行目の明時信号3Sの読み出し後、1,3
行目のリセットが行われる。第4H(時刻t16〜t17
において全画素行のリセットが行われ、第5H(時刻t
17〜t18)において、2,3行目のリセットが行われ
る。第6H(時刻t18〜t19)において、3行目が選択
されて3行目の暗時FPN信号3Dの読み出し後、3行
目のリセットが行われる。第4フレーム以降は前記第
1、2、3フレームの動作を繰り返す。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、1
行目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素の
リセット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号読み出
しは1,3行目の画素のリセット直後に、3行目の画素
の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセット直
後に各々行われる。すなわち、暗時FPN信号読み出し
は、当該画素行に隣接する画素行をリセットした直後に
行われることになる。したがって、第1の実施の形態と
同様に、隣接画素に電荷が蓄積されていない状態で暗時
FPN信号を読み出すことにより、従来例で示したよう
な隣接画素の蓄積電荷の影響に関する問題が発生しない
ため、精度のよいオフセット補正、すなわちFPN除去
を行うことができる。また、各画素行の暗時FPN信号
は、3フレームに1回更新されることになる。
【0045】更に、第1の実施の形態とは異なり、全画
素行の電荷蓄積時間は2Hとなっている。これはスター
トパルスφSTのパルス幅を3Hとすることにより実現
している。このように、スタートパルスのパルス幅を変
えることにより電荷蓄積時間を任意の時間に設定でき
る。すなわち、スタートパルス幅の制御により電子シャ
ッター動作が可能となる。この電子シャッター機能は、
通常の電荷蓄積時間では画素が飽和してしまうような高
輝度の被写体を撮像する際や、動画を撮像する際に非情
に有効である。
【0046】〔第3の発明の実施の形態〕次に、第3の
実施の形態について説明する。本実施の形態は、暗時F
PN信号を隣接行をリセットした直後に読み出すと共
に、常に1フレームの期間内で光電変換部の全画素行の
暗時FPN信号を読み出す駆動方法である。この実施の
形態で用いる固体撮像装置における垂直走査回路の構成
は、図2に示した第1及び第2の実施の形態で用いたも
のと同一であり、駆動方法のみが異なるものである。
【0047】第3の実施の形態の動作を、図6に示すタ
イミングチャートを用いて説明する。この実施の形態に
おいては、第1及び第2の実施の形態のように、暗時F
PN信号読み出しに際してクロックパルスφ1を間引く
必要がない。また、レベルミックス部7に入力するパル
スRD/RSの周期は、第1の実施の形態で示した場合
の半分の1H/2であり、スイッチ部8に入力するパル
スCONTは、周期が1Hの規則的なパルスである。シ
フトレジスタ部5には、前フレームの最終期間(時刻t
0 〜t1 ,t5 〜t7 )にパルス幅1Hのスタートパル
スφSTを入力するようになっている。
【0048】次に、信号読み出しの動作について説明す
る。第1フレームの第1H−F(前半、時刻t1
2 )において、1行目が選択されて1行目の明時信号
1Sを読み出した後、1行目のリセットが行われる。第
1H−L(後半、時刻t2 〜t3)では1行目のリセッ
トが行われる。第2H−F(時刻t3 〜t4 )におい
て、2行目が選択されて2行目の明時信号2Sを読み出
した後、1,2行目のリセットが行われる。第2H−L
(時刻t4 〜t5 )において、1行目が選択されて1行
目の信号を読み出した後、1,2行目のリセットが行わ
れる。ここで読み出された1行目の信号はリセット直後
の信号であるため、暗時FPN信号1Dとなる。ここ
で、2行目のリセットから1行目の暗時FPN信号読み
出しまでの時間はT3となる。第3H−F(時刻t5
6 )において、3行目が選択されて3行目の明時信号
3Sを読み出した後、2,3行目のリセットが行われ
る。第3H−L(時刻t6 〜t7 )において、2行目が
選択されて2行目の暗時FPN信号2Dを読み出した
後、2,3行目のリセットが行われる。このとき、1,
3行目のリセットから2行目の暗時FPN信号読み出し
までの時間は、それぞれT4,T3となる。
【0049】続く第2フレームの第1H−F(時刻t7
〜t8 )において、1行目が選択されて1行目の明時信
号1Sを読み出した後、1,3行目のリセットが行われ
る。ここで、1行目の電荷蓄積時間は1H+T4とな
る。以下、説明を省略するが、全画素行の全フレームに
わたって電荷蓄積時間は同様に1H+T4となる。第1
H−L(時刻t8 〜t9 )において、3行目が選択され
て3行目の暗時FPN信号3Dを読み出した後、1,3
行目のリセットが行われる。このとき、2行目のリセッ
トから3行目の暗時FPN信号読み出しまでの時間はT
4となる。第2H−F(時刻t9 〜t10)において、2
行目が選択されて2行目の明時信号2Sを読み出した
後、1,2行目のリセットが行われる。第2H−L(時
刻t10〜t11)において、1行目が選択されて1行目の
暗時FPN信号1Dを読み出した後、1,2行目のリセ
ットが行われる。第3H−F(時刻t11〜t12)におい
て、3行目が選択されて3行目の明時信号3Sを読み出
した後、2,3行目のリセットが行われる。第3H−L
(時刻t12〜t13)において、2行目が選択されて2行
目の暗時FPN信号2Dを読み出した後、2,3行目の
リセットが行われる。第3フレーム以降は、前記第2フ
レームの動作を繰り返す。
【0050】ここで、隣接行のリセット動作後から当該
行の暗時FPN信号を読み出すまでの時間T3又はT4
は、第1及び第2の実施の形態でのT1又はT2と同様
に非常に短く、この期間では電荷がほとんど蓄積されな
いため、入射光の影響は無視できる。
【0051】したがって、本実施の形態によれば、1行
目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリ
セット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号読み出し
は1,3行目の画素のリセット直後に、3行目の画素の
暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセット直後
に各々行われる。すなわち、暗時FPN信号読み出し
は、当該画素行に隣接する画素行をリセットした直後に
行われることになり、隣接画素に電荷が蓄積されていな
い状態で暗時FPN信号を読み出すため、従来例で示し
たような隣接画素の蓄積電荷の影響に関する問題は発生
しない。また、光電変換部の全画素行の電荷蓄積時間を
同一にすることができる。
【0052】更に、1フレームの期間内で光電変換部の
全画素行の暗時FPN信号の読み出しが行われるため、
全画素行の暗時FPN信号が1フレーム期間内で1回更
新されることになる。一方、第1及び第2の実施の形態
では、各行の暗時FPN信号は3フレームに1回更新さ
れており、3フレームの間で温度変化などにより暗時F
PN信号が変化した場合には、正確なオフセット補正を
行うのが困難であった。しかしながら、本実施の形態に
おいては、全画素行の暗時FPN信号が1フレームで1
回更新されることにより、温度変化などに起因する暗時
FPN信号の変化に対して、より高精度なオフセット補
正、すなわちFPN除去が可能となる。
【0053】なお本実施の形態では、第1,2の実施の
形態の場合と比べ、読み出し電位VRDの印加されてい
る時間が1/2となっているが、水平走査回路の駆動速
度を第1,2の実施の形態の場合の2倍にして画素の信
号読み出しを行えばよい。また、スタートパルスの幅を
変更することにより、電荷蓄積時間を任意に設定可能
な、いわゆる電子シャッター動作も可能であることは言
うまでもない。
【0054】〔第4の発明の実施の形態〕次に、第4の
実施の形態について説明する。この実施の形態に用いる
固体撮像装置における垂直走査回路の構成及びその駆動
方法は、第1から第3の実施の形態における垂直走査回
路の構成及び駆動方法のいずれとも異なるものである。
【0055】図7に、本実施の形態に用いる固体撮像装
置における垂直走査回路の構成を示す。この垂直走査回
路は、シフトレジスタ部51と、インバータ部52及びレベ
ルミックス部53とからなる。シフトレジスタ部51は、第
1から第3の実施の形態で用いた垂直走査回路と同様の
CMOSクロックドインバータ4段からなるシフトレジ
スタユニット回路51−1を縦続接続して構成され、スタ
ートパルスφSTとクロックパルスφ1,φ2,/φ1
及び/φ2を入力し、クロックドインバータ2段目すな
わちシフトレジスタユニット回路の中間から、クロック
パルスφ1の立ち上がりに同期してシフトされたパルス
SR1,SR2,SR3を出力する。シフトレジスタユ
ニット出力パルスSR1,SR2,SR3は、インバー
タユニット回路52−1を配列してなるインバータ部52を
介してレベルミックス部53に入力される。レベルミック
ス部53は、レベルミックスユニット回路53−1を配列し
てなり、インバータ出力とパルスRD/RSを入力し
て、それぞれ光電変換素子の電荷蓄積、読み出し及びリ
セットを制御する蓄積電位VAC,読み出し電位VRD
及びリセット電位VRSが合成された垂直走査回路の出
力パルスG(1) ,G(2) 及びG(3) を出力する。出力パ
ルスG(1) ,G(2) 及びG(3) は、図1に示した固体撮
像装置の垂直選択線Y1,Y2及びY3を介してそれぞ
れ光電変換部4の1,2及び3行目の画素に印加される
ようになっている。ここで、クロックパルス/φ1及び
/φ2は、それぞれφ1及びφ2の反転パルスである。
なお図7において、61,62,65,66,69,70,73,74,
77及び79はPチャンネルトランジスタ、63,64,67,6
8,71,72,75,76,78及び80はNチャンネルトランジ
スタである。
【0056】次に、図8に示すタイミングチャートを用
いて本実施の形態の信号読み出し動作を説明する。本実
施の形態は、垂直シフトレジスタ部51へのスタートパル
スφSTを2回入れることにより、一方を明時信号、他
方を暗時FPN信号の専用読み出し用パルスとして、各
々画素からの信号を読み出すようにしたものである。ま
た、垂直シフトレジスタ部51を駆動するクロックφ1及
びφ2の1周期は1H/2期間に対応している。すなわ
ち、駆動周波数を2倍とすることにより、1H期間を前
半、後半に分けて、前半で明時信号、後半で暗時FPN
信号の読み出しを行うものである。なお、第1及び第2
の実施の形態のように、暗時FPN信号読み出しに際し
て駆動クロックを間引く必要がない。
【0057】まず、各フレームとも前フレーム(時刻t
0 〜t1 ,t6 〜t7 )に明時信号読み出し用の第1の
スタートパルスφST1を1H/2期間入力する。その
後、1H経過後の当該フレーム(時刻t3 〜t4 ,t9
〜t10)に、暗時FPN信号読み出し用の第2のスター
トパルスφST2を1H/2期間入力する。ここで、第
1のスタートパルスφST1は1H期間内の前半を、第
2のスタートパルスφST2は1H期間内の後半をそれ
ぞれシフトしていく。
【0058】第1フレームの第1H−F(前半、時刻t
1 〜t2 )において、第1行目が選択され、1行目の明
時信号1Sが読み出された後、1行目のリセットが行わ
れる。第2H−F(前半、時刻t3 〜t4 )では、第2
行目が選択され、2行目の明時信号2Sが読み出された
後、2行目のリセットが行われる。第2H−L(後半、
時刻t4 〜t5 )では第1行目が選択され、1行目の信
号が読み出された後、1行目のリセットが行われる。こ
こで読み出された1行目の信号の蓄積時間はT5で1H
となる。一般的に例えばNTSC方式の場合には、垂直
選択線が 525行で、蓄積時間は 525H/2となり、T5
は 525H/2に対して十分短く、この期間では電荷がほ
とんど蓄積されない。したがって、入射光量の影響は無
視でき、読み出された信号はリセット直後の暗時FPN
信号1Dとみなすことができる。また1行目の暗時FP
N信号読み出しは、2行目のリセット直後に行われる。
第3Hの前半F(時刻t5 〜t6 )では、3行目が選択
され、3行目の明時信号3Sが読み出された後、3行目
のリセットが行われる。第3Hの後半L(時刻t6〜t
7 )では、第2行目が選択され、1行目の暗時FPN信
号1Dと同様に2行目の暗時FPN信号2Dが読み出さ
れた後、2行目のリセットが行われる。ここで、1行目
のリセットから2行目の暗時FPN信号読み出しまでの
期間T6は1H/2であり、T5と同様に非常に短く、
この期間では電荷がほとんど蓄積されないため、入射光
量の影響は無視でき、1行目のリセット直後に2行目の
暗時FPN信号が読み出されたとみなすことができる。
一方、2行目の暗時FPN信号2Dの直前には3行目の
リセットが行われている。
【0059】第2フレームの第1H−F(前半、時刻t
7 〜t8 )において、1行目が選択され、1行目の明時
信号1Sが読み出された後、1行目のリセットが行われ
る。ここで、1行目の電荷蓄積時間は1Hとなる。以
下、説明を省略するが、全画素行の全フレームにわたっ
て電荷蓄積時間は同様に1Hとなる。第1Hの後半(時
刻t8 〜t9 )では、第3行目が選択され、1行目及び
2行目の暗時FPN信号と同様に3行目の暗時FPN信
号3Dが読み出された後、3行目のリセットが行われ
る。第2H−F(時刻t9 〜t10)では、2行目が選択
され、2行目の明時信号2Sが読み出された後、2行目
のリセットが行われる。第2H−L(時刻t 10〜t11
では第1行目が選択され、1行目の暗時FPN信号1D
が読み出された後、1行目のリセットが行われる。第3
H−F(時刻t11〜t12)では、第3行目が選択され、
3行目の明時信号3Sが読み出された後、3行目のリセ
ットが行われる。第3H−L(時刻t12〜t13)では、
第2行目が選択され、2行目の暗時FPN信号2Dが読
み出された後、2行目のリセットが行われる。第3フレ
ーム以降は、前記第2フレームの動作が繰り返される。
【0060】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、1行目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の
画素のリセット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号
読み出しは1,3行目の画素のリセット直後に、3行目
の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセ
ット直後に各々行われる。すなわち、暗時FPN信号読
み出しは、当該画素行に隣接した画素行をリセットした
直後に行われることになり、隣接画素に電荷が蓄積され
ていない状態で暗時FPN信号を読み出すため、従来例
で示したような隣接画素の蓄積電荷の影響に関する問題
は発生しない。
【0061】また、明時信号及び暗時FPN信号は、そ
れぞれ1H期間内の前半及び後半で読み出されると共
に、それぞれの信号読み出しは専用のパルスにより行わ
れている。更に、1フレームの期間内で光電変換部の全
画素行の暗時FPN信号の読み出しが行われるため、全
画素行の暗時FPN信号が1フレーム期間内で1回更新
されることになり、第3の実施の形態と同様に、温度変
化などに起因する暗時FPN信号の変化に対して、より
高精度なオフセット補正、すなわちFPN除去ができ
る。
【0062】〔第5の発明の実施の形態〕次に、第5の
実施の形態について説明する。本実施の形態において用
いる固体撮像装置における垂直走査回路の構成は、図7
に示した第4の実施の形態で用いた垂直走査回路と同一
で、暗時FPN信号を隣接行をリセットした直後に読み
出すと共に、画素を構成する光電変換素子として非破壊
読み出し可能な増幅型固体撮像素子を用いることによ
り、リセット動作を伴わない非破壊読み出しを行って、
常に光電変換素子の蓄積時間を1/60秒にするものであ
る。
【0063】次に、図9に示すタイミングチャートを用
いて本実施の形態における信号読み出し動作を説明す
る。本実施の形態では、レベルミックス部のリセット電
位VRSを、1H期間内の前半のみに設ける。また、前
述のとおり画素として非破壊読み出し可能な光電変換素
子を用いるものであり、その他は第4の実施の形態の駆
動方法と同様である。
【0064】まず、各フレームとも前フレーム(時刻t
0 〜t1 ,t6 〜t7 )に明時信号読み出し用の第1の
スタートパルスφST1を1H/2期間入力する。その
後、1H経過後の当該フレーム(時刻t3 〜t4 ,t9
〜t10)に、暗時FPN信号読み出し用の第2のスター
トパルスφST2を1H/2期間入力する。ここで、第
1のスタートパルスφST1は1H期間内の前半を、第
2のスタートパルスφST2は1H期間内の後半をそれ
ぞれシフトしていく。
【0065】第1フレームの第1H−F(前半、時刻t
1 〜t2 )において、第1行目が選択され、1行目の明
時信号1Sが読み出された後、1行目のリセットが行わ
れる。第2H−F(時刻t3 〜t4 )では、第2行目が
選択され、2行目の明時信号2Sが読み出された後、2
行目のリセットが行われる。第2H−L(後半、時刻t
4 〜t5 )では第1行目が選択され、1行目の信号が読
み出される。ここで読み出された1行目の信号の蓄積時
間はT5で1Hとなる。しかしながら、この蓄積時間T
5は第4の実施の形態と同様に無視できるため、読み出
された信号はリセット直後の暗時FPN信号1Dとみな
すことができる。また1行目の暗時FPN信号読み出し
は、2行目のリセット直後に行われる。なお、ここでは
非破壊読み出しのためリセット動作は行われない。第3
Hの前半F(時刻t5 〜t6 )では、第3行目が選択さ
れ、3行目の明時信号3Sが読み出された後、3行目の
リセットが行われる。第3Hの後半L(時刻t6
7 )では、第2行目が選択され、1行目の暗時FPN
信号1Dと同様に2行目の暗時FPN信号2Dが読み出
される。ここで、1行目のリセットから2行目の暗時F
PN信号読み出しまでの期間T7は、T5と同様に非常
に短く無視でき、1行目のリセット直後に2行目の暗時
FPN信号2Dが読み出されたとみなすことができる。
一方、2行目の暗時FPN信号2Dの直前には3行目の
リセットが行われている。なお、この2行目の暗時FP
N信号2Dの読み出し時でもリセット動作は行われな
い。
【0066】第2フレームの第1H−F(前半、時刻t
7 〜t8 )において、第1行目が選択され、1行目の明
時信号1Sが読み出された後、1行目のリセットが行わ
れる。第1Hの後半L(時刻t8 〜t9 )では、第3行
目が選択され、1行目及び2行目の暗時FPN信号と同
様に3行目の暗時FPN信号3Dが読み出される。ここ
でもリセット動作は行われない。第2H−F(時刻t9
〜t10)では、第2行目が選択され、2行目の明時信号
2Sが読み出された後、2行目のリセットが行われる。
第2H−L(時刻t10〜t11)では第1行目が選択さ
れ、1行目の暗時FPN信号1Dが読み出される。第3
H−F(時刻t11〜t12)では、第3行目が選択され、
3行目の明時信号3Sが読み出された後、3行目のリセ
ットが行われる。第3H−L(時刻t12〜t13)では、
第2行目が選択され、2行目の暗時FPN信号2Dが読
み出される。第3フレーム以降は、前記第2フレームの
動作が繰り返される。
【0067】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、1行目の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の
画素のリセット直後に、2行目の画素の暗時FPN信号
読み出しは1,3行目の画素のリセット直後に、3行目
の画素の暗時FPN信号読み出しは2行目の画素のリセ
ット直後に各々行われる。すなわち、暗時FPN信号読
み出しは、当該画素行に隣接する画素行をリセットした
直後に行われることになり、隣接画素に電荷が蓄積され
ていない状態で暗時FPN信号を読み出すため、従来例
で示したような隣接画素の蓄積電荷の影響に関する問題
は発生しない。また、明時信号及び暗時FPN信号は、
それぞれ1H期間内の前半及び後半で読み出されると共
に、それぞれの信号読み出しは専用のパルスにより行わ
れている。更に、1フレームの期間内で光電変換部の全
画素行の暗時FPN信号の読み出しが行われるため、全
画素行の暗時FPN信号が1フレーム期間内で1回更新
されることになり、第3及び第4の実施の形態と同様
に、温度変化などに起因する暗時FPN信号の変化に対
して、より高精度なオフセット補正、すなわちFPN除
去ができる。
【0068】ところで第1から第4の実施の形態におい
ては、各画素の暗時FPN信号を読み出す際に、暗時F
PN信号を読み出した後リセット動作を行っているた
め、暗時FPN信号読み出し時にそれまで蓄積された信
号電荷は掃き捨てられてしまう。しかし本実施の形態で
は、非破壊読み出し可能な増幅型固体撮像素子を光電変
換素子として用いているため、リセット動作を伴わない
信号読み出し動作を行うことにより、NTSC方式にお
いては全画素の電荷蓄積時間は常に1/60秒となる。
【0069】なお、第1から第5の実施の形態で用いる
固体撮像装置の垂直走査回路の回路構成は一例であり、
これに限定されるものではなく、同様な機能を有する回
路であればその構成はとわない。また、3行の画素配列
の光電変換部に対応する垂直走査回路の場合について説
明を行ったが、配列する画素数に応じた回路構成にして
同様に駆動できることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、本発明によれば、暗時FPN信号読み出しを当該画
素行に隣接する画素行をリセットした直後に行うように
しているので、隣接画素の蓄積電荷の影響を受けない精
度のよいオフセット補正、すなわちFPN除去が実現可
能である。また、光電変換部の全画素行の暗時FPN信
号を1フレームの期間内で読み出すことにより、各行の
暗時FPN信号が毎フレームで更新されるため、温度変
化などによる暗時FPN信号の変化に対して、より高精
度なオフセット補正ができる。また、光電変換部の電荷
蓄積時間を可変として電子シャッター機能を付加するこ
とにより、精度のよいオフセット補正ができると共に、
電荷蓄積時間が任意に設定できるため、高輝度の被写体
や動画を撮像する際に非常に有効となる。更に、光電変
換素子として非破壊読み出し可能な増幅型固体撮像素子
を用いて暗時FPN信号を非破壊読み出しを行うことに
より、全画素の電荷蓄積時間をNTSC方式では常に1
/60秒にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の駆動方法の第1の
実施の形態に用いる固体撮像装置の構成を示す図であ
る。
【図2】図1に示した固体撮像装置における垂直走査回
路の構成を示す回路構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態の他の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態に用いる固体撮像装
置における垂直走査回路の構成を示す回路構成図であ
る。
【図8】第4の実施の形態の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図9】本発明の第5の実施の形態の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図10】従来の暗時FPN信号のオフセット補正手段を
備えた固体撮像装置の構成例を示すブロック構成図であ
る。
【図11】従来の暗時FPN信号のオフセット補正手段を
備えた固体撮像装置の他の構成例を示すブロック構成図
である。
【図12】図11に示した固体撮像装置の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図13】隣接する画素の蓄積電極間の結合容量がオフセ
ット補正の精度に影響を及ぼす態様を示す図である。
【図14】図13に示した隣接画素への印加パルスと蓄積電
極の電位変化を示す図である。
【符号の説明】
1 画素 2 垂直走査回路 3 水平走査回路 4 光電変換部 5 シフトレジスタ部 5−1 シフトレジスタユニット回路 6 シャッター部 6−1 シャッターユニット回路 7 レベルミックス部 7−1 レベルミックスユニット回路 8 スイッチ部 8−1 スイッチユニット回路 51 シフトレジスタ部 51−1 シフトレジスタユニット回路 52 インバータ部 52−1 インバータユニット回路 53 レベルミックス部 53−1 レベルミックスユニット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 文樹 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 5C024 AA01 CA06 CA17 CA20 FA01 GA01 GA31 GA41 HA09 HA14 HA18 HA24 JA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子を画素として二次元状に配
    置された光電変換部と、該光電変換部の垂直及び水平方
    向の画素の選択、読み出しを行う垂直走査回路及び水平
    走査回路とを少なくとも備えたXYアドレス型固体撮像
    装置において、前記垂直走査回路及び水平走査回路によ
    る暗時FPN信号読み出しは、当該暗時FPN信号読み
    出し行に隣接する画素行をリセットした直後に行うこと
    を特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記暗時FPN信号読み出しは、前記垂
    直走査回路のシフトレジスタ部を駆動するクロックパル
    スを間引いた特定期間に行うことを特徴とする請求項1
    に係る固体撮像装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記暗時FPN信号読み出しは、暗時F
    PN信号読み出し用の専用パルスにより行うことを特徴
    とする請求項1に係る固体撮像装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記暗時FPN信号読み出しは、前記光
    電変換部の全画素行について1フレームの期間内に行う
    ことを特徴とする請求項2又は3に係る固体撮像装置の
    駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記光電変換部の電荷蓄積時間を可変と
    することを特徴とする請求項2又は4に係る固体撮像装
    置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記電荷蓄積時間の制御は、前記垂直走
    査回路のシフトレジスタ部を駆動するスタートパルスの
    パルス幅を変更することにより行うことを特徴とする請
    求項5に係る固体撮像装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記光電変換素子を内部増幅型固体撮像
    素子として、前記暗時FPN信号読み出しを非破壊読み
    出しで行うことを特徴とする請求項3又は4に係る固体
    撮像装置の駆動方法。
JP05493799A 1999-03-03 1999-03-03 固体撮像装置の駆動方法 Expired - Fee Related JP4285828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05493799A JP4285828B2 (ja) 1999-03-03 1999-03-03 固体撮像装置の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05493799A JP4285828B2 (ja) 1999-03-03 1999-03-03 固体撮像装置の駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000253314A true JP2000253314A (ja) 2000-09-14
JP4285828B2 JP4285828B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=12984561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05493799A Expired - Fee Related JP4285828B2 (ja) 1999-03-03 1999-03-03 固体撮像装置の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4285828B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619673B2 (en) 2003-04-04 2009-11-17 Panasonic Corporation Image sensor, driving method and camera
WO2012137445A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 パナソニック株式会社 固体撮像装置の駆動方法
WO2014178179A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 富士フイルム株式会社 固体撮像素子および撮像装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619673B2 (en) 2003-04-04 2009-11-17 Panasonic Corporation Image sensor, driving method and camera
WO2012137445A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 パナソニック株式会社 固体撮像装置の駆動方法
US9338383B2 (en) 2011-04-08 2016-05-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Method for driving solid-state imaging device including starting/ending a reset operation on pixels arranged in a two-dimensional array
JP6011944B2 (ja) * 2011-04-08 2016-10-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置の駆動方法
JP2017005754A (ja) * 2011-04-08 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体撮像装置の駆動方法
WO2014178179A1 (ja) * 2013-04-30 2014-11-06 富士フイルム株式会社 固体撮像素子および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4285828B2 (ja) 2009-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4961982B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP4692196B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP4483293B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
US9008445B2 (en) Solid-state image capturing element and method for driving solid-state image capturing element
JPH0417509B2 (ja)
JP2002051263A (ja) 固体撮像装置およびカメラシステム
JPH06113215A (ja) 固体撮像装置
JP5400428B2 (ja) 撮像装置、撮像素子およびその駆動方法
JPH09163244A (ja) 固体撮像装置
JP2656475B2 (ja) 固体撮像装置
JP2001008109A (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラシステム
WO2010035454A1 (ja) 固体撮像装置及び撮像装置
JPH11266403A (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法、並びにカメラシステム
JP4334950B2 (ja) 固体撮像装置
JP4285828B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法
JP6600375B2 (ja) 固体撮像素子、撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JPH10285467A (ja) 撮像装置
JP2007208685A (ja) シフトレジスタ回路及びこれを用いた固体撮像装置
JPH044682A (ja) 光電変換装置
JP2004153710A (ja) 撮像装置の制御方法および撮像装置
US20130148000A1 (en) Solid-state imaging device
JPH11313256A (ja) 増幅型固体撮像装置
JP3607730B2 (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JPH0723303A (ja) 固体撮像装置
JP2009081760A (ja) 固体撮像装置、その駆動方法及びカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees