JP2000252857A - ターミナル及びワイヤレスセンサ - Google Patents

ターミナル及びワイヤレスセンサ

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JP2000252857A
JP2000252857A JP11055151A JP5515199A JP2000252857A JP 2000252857 A JP2000252857 A JP 2000252857A JP 11055151 A JP11055151 A JP 11055151A JP 5515199 A JP5515199 A JP 5515199A JP 2000252857 A JP2000252857 A JP 2000252857A
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臺 哲 夫 西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサシステムを構築するワイヤレスセンサ
の設置数が増えても使用チャネル数を増加させることな
くデータの送受を行うことのできるターミナル及びワイ
ヤレスセンサを提供すること 【解決手段】 ターミナル20から各センサ10に対し
て検知条件を通知し、センサはセンシングした結果検知
条件を満たすもののみ自己のIDとセンシング結果を対
にした応答信号をターミナルに送信する。検知条件を適
宜に設定することにより、実際に応答信号を送信するセ
ンサ数を減らし、少ないチャネル数であっても通信が可
能となる。検知条件が緩いと、センサは強制応答信号を
送信し、積極的に衝突を発生させ、ターミナルは衝突を
検知すると検知条件の絞り込みを行うことにより、レス
ポンスの向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターミナル及びワ
イヤレスセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にセンサシステムは「センサヘッド
−センサ本体−コントローラ」間が有線で結線された構
成となっている。ここで有線区間(例えばセンサヘッド
−センサ本体間)を無線に置き換えることで、省配線か
つレイアウトフリーなセンシングが可能となる。
【0003】この利点を活かし、ワイヤレスセンサを複
数個所に密に配置することで、例えば面分布状況をセン
スすることが可能となる。一例を示すと、ワイヤレスセ
ンサとして温度センサを用い、監視空間(室内)の各所
にそのワイヤレスセンサを点在させる。そして、各ワイ
ヤレスセンサで検出した温度情報を、無線を介してター
ミナルに送ることにより、そのターミナルは部屋の各所
の温度情報を収集でき、温度分布状況がわかる。この温
度分布状況を受けたコントローラが制御対象機器(例え
ばエアコン)を制御し、室内の温度分布を均一にするよ
うに制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤレスセンサとコントローラを用いたセンサシステ
ムでは、以下に示す問題があった。すなわち、ワイヤレ
スセンサとコントローラ間での無線通信は、割り当てら
れた無線伝送チャネルが空いているのを確認し、その空
きチャネルを使用してデータを送信する。従って、例え
ば同時に複数のワイヤレスセンサからターミナルに向け
てデータを送信しようとすると、チャネル衝突が発生
し、ターミナルでは正常にデータを受信することができ
なくなる。
【0005】そこで、係る衝突を回避するには、伝送チ
ャネルを複数用意するか、全てのセンサを同期させる同
期タイムスロット(時分割)制御が必要となる。そのた
め、ワイヤレスセンサ数を増やすと伝送制御処理も累乗
的に増加し、回路規模も大型化し、また、制御処理の増
加に伴い消費電力が増し、ワイヤレスセンサの電源とな
る電池寿命が悪化し、頻繁に電池の交換をする必要が出
てくる。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、センサシステムを構築するワイヤレスセンサの設置
数が増えても使用チャネル数を増加させることなく少な
いチャネル数で対応でき、しかも、非同期に時分割制御
を行うことで、伝送処理の簡易化並びに負荷の軽減を図
ることができ、消費電力の低下から電源(電池)の長寿
命化を図ることのできるターミナル及びワイヤレスセン
サを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るターミナルでは、無線を介して検
知条件を送信し、その送信した検知条件に合致する応答
信号を受信することによりデータ収集を行うターミナル
であって、チャネル衝突を検知する衝突検知手段と、前
記衝突検知手段で衝突を検知した際に、前記検知条件を
修正する手段とを備え、その修正した検知条件に基づい
てデータ収集を行うように構成した(請求項1)。
【0008】また、本発明に係るワイヤレスセンサで
は、無線を介して受信した検知条件に合致するか否かを
判断し、合致する場合に応答信号を送信するワイヤレス
センサであって、前記応答信号を送信するに際し、伝送
チャネルの状況を検出し、使用中の場合には所定時間待
機し再応答を試みる手段と、前記再応答によっても応答
信号を送信できない場合に、チャネル衝突させるための
強制応答信号を出力する強制応答手段を備えて構成した
(請求項2)。
【0009】ターミナルは、管理するワイヤレスセンサ
に対して「検知条件」を送信する。ワイヤレスセンサ
は、センシングした結果、受信した検知条件を満たす場
合のみターミナルに対して応答信号を送信する。よっ
て、たとえ複数のワイヤレスセンサがあっても全てのも
のが送信する訳ではないので、少ないチャネルでもって
送信可能となる。
【0010】また、検知条件が緩い場合には、多くのワ
イヤレスセンサが応答を試みるためレスポンスが悪化す
る。係る場合にワイヤレスセンサは強制応答信号を出力
して強制的に衝突させる。すると、ターミナルはその衝
突を検知することにより、係る事態(設定した検知条件
が緩やかで、応答できずにいること)にあることがわか
るので、検知条件の絞り込みを行い、検知条件を満たす
センサの数を減らし、レスポンス改善を図る。よって、
非同期に時分割制御を行うことができ、伝送処理の簡易
化並びに負荷の軽減を図ることができ、消費電力の低下
から電源(電池)の長寿命化を図ることができる。
【0011】また、ワイヤレスセンサの別の解決手段と
しては、無線を介してデータの送受を行うワイヤレスセ
ンサであって、自己の異常状態を検知する検知手段と、
その検知手段により異常を検知した際に、チャネル衝突
により異常通知を優先的に出力する異常通知手段を備え
て構成しても良い(請求項3)。もちろん、この請求項
3の構成と請求項2の構成を合わせて構成するとなお良
い。このようにすると、衝突を積極的に活用することに
より、センサ故障・電池容量低下等の異常事態をターミ
ナルに知らせることができる。
【0012】従来衝突を回避してデータを送るようにし
たのに対し、積極的に衝突を起こすことにより、センサ
の状態を知らせることを特徴としており、請求項1,2
では回線が混雑しているという状態を知らせ、請求項3
では故障等の異常状態にあることを知らせるという点で
共通する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るターミナル
(無線ターミナル)を親局とし、複数のワイヤレスセン
サを子局とした1:nの通信制御形態をとったセンサシ
ステムを空調管理に適用した例を示している。
【0014】同図に示すように、監視領域R内の各所
に、多数のワイヤレスセンサ10を設置している。この
ワイヤレスセンサ10は、設置位置の温度を検出(セン
シング)し、その検出結果に応じて所定のデータを伝送
チャネルを用いた無線でターミナル20に送るようにな
っている。そして、このワイヤレスセンサ10が、本発
明に係るワイヤレスセンサの第1の実施の形態であり、
ターミナル20が本発明に係るターミナルの第1の実施
の形態である。
【0015】ターミナル20は、受信した温度に関する
情報(位置−温度情報)をプログラマブルコントローラ
(PLC)21に送る。そしてプログラマブルコントロ
ーラ21は、制御対象機器であるエアコン22のファン
・ルーバー・ヒーター等を制御することで、風向・風量
・温度を調整し、任意の面空調を行うことができるよう
にしている。つまり、例えば室内全体の温度分布を均一
にしたり、所定の温度分布になるように制御したりする
ことができるようになっている。
【0016】そして、ターミナル20から各ワイヤレス
センサ10に対して送る情報は、1つの下りチャネルを
用いて行う。また、各ワイヤレスセンサ10からターミ
ナル20に対して送る情報も、1つの上りチャネルを用
いるようにしている。つまり、伝送チャネルは上り/下
りが各1本ずつの計2本で対応するようにしている。
【0017】このように多数のワイヤレスセンサ10と
の間でデータ通信をする場合でも2本の伝送チャネルで
対応するために、本形態における基本シーケンスとし
て、ターミナル20はワイヤレスセンサ10に対して
「検知条件」の通知を行い、ワイヤレスセンサ10は検
出したセンスデータが検知条件に合致した時のみ応答す
ることにより、ターミナル20に対する送信回数を低減
している。これにより、たとえ上りチャネルが1チャネ
ルであっても、伝送チャネルが使用中で待機状態になる
ことが少なくなる。
【0018】そして、仮に検知条件に合致するセンサが
多いと、チャネルがビジー状態になり、各ワイヤレスセ
ンサは待機状態になり、ターミナル10も情報収集効率
が悪化する。係る場合には、検知条件を変更(条件が厳
しくなるようにする)し、検知条件に合致するセンサ数
を減らすことにより、待機状態になる確率を減らし、ス
ムーズな伝送を可能とする。
【0019】このとき、検知条件に合致するセンサが多
くいることを知らせるため、ワイヤレスセンサから、チ
ャネル衝突させるための強制応答信号を送信するように
している。このように、今まで衝突しないように各種の
制御・改良を行ってきたが、本発明では積極的に衝突を
発生させて通信不能にすることにより、混んでいること
(レスポンスの低下)をターミナルに知らせるようにし
ている。そして、係る処理を行うための具体的な構造
は、以下のようになっている。
【0020】まず、ワイヤレスセンサ10は、図2に示
すようにセンサヘッド11を備え、そのセンサヘッド1
1で検出した検出値(本形態の場合には、周囲温度)を
レベル変換部12でレベル変換後、CPU13に送る。
CPU13は、センサヘッド11でセンシングして得ら
れた検出値が、ターミナル20から与えられる検知条件
(例えば、「25℃以上」等)に合致するか否かを判断
し、合致する場合には応答信号を送信するようにしてい
る。ここで応答信号は、自己のセンサIDとセンシング
情報、つまり本形態では検出した温度情報としている。
【0021】さらにCPU13は、応答信号を送信する
に先立ち、上りチャネルの使用状況をチェックし、使用
可能か否かを判断し、空きチャネルの場合にはそのまま
応答信号を送信し、使用中の場合には所定時間(所定フ
レーム分)待機し、その待機後に再応答(リトライ)を
試みるマルチアクセス機能を有している。この待機時間
は、内蔵するタイマにより計時する。
【0022】また、待機する際の所定時間は、本形態で
は乱数により決定するようにしている。このように待機
時間が乱数により決定されるので、仮に複数のセンサが
同時に待機中に入ったとしても再応答を試みる時期がず
れることが多いので、次は送信可能となる可能性が高く
なる。すなわち、この待機時間は、 送信ビット数[bit]/伝送速度[bit/s] で示される「1送信所要時間」以上に設定する。さらに
待機時間を、 1送信所要時間×CPU生成疑似乱数 とすることで、待機時間が分散し、待ち回数を低下させ
ることが可能となる。
【0023】さらにまた、再応答を試みた回数を記憶す
るメモリも有し、その記憶された再応答回数が一定以上
となった場合には、チャネル衝突させるための強制応答
信号を出力する機能も持っている。つまり、通常は伝送
チャネルが使用中の場合には応答信号を送信しないが、
再応答回数が一定以上となった場合には、伝送チャネル
の使用の有無に関わらず送信するようになっている。こ
れにより、上りチャネルは衝突を生じ、ターミナル20
側では正常受信が不能となる。また、上記再応答の回数
を記憶するメモリは、プログラム上でソフト的に処理す
るものでもよいし、カウンタでも良く具体的な実現手段
は任意である。
【0024】そして、上記検知条件はアンテナ16を介
して受信部15が受信し、CPU13に与え、応答信号
は送信部14からアンテナ16を介して送信するように
なっている。なおまた、本形態におけるワイヤレスセン
サ10は、内部電源として電池17を備え、その電池1
7により駆動している。
【0025】そして、CPU13の具体的な処理機能
は、図3に示すようなフローチャートとなっている。す
なわち、電源投入後センサを初期化し(ST11)、そ
の後スリープモードに入る(ST12)。このスリープ
モードになっても、受信部15を介してターミナル20
から送られてくる検知条件は受信できるようになってい
る。
【0026】そして、その検知条件を受信したならば
(ST13)、スリープモードを解除し、センシング処
理をする(ST14)。つまり、センサヘッド11を用
いて周囲温度を計測する。そして、計測して得られた温
度が検知条件に満たすか否かを判断し(ST15)、満
たさない場合にはステップ14に戻り再度センシングを
する。また、検知条件を満たす場合には、再応答の回数
を記憶するメモリとしての「待ちカウンタ」をクリアし
(ST16)、上りチャネルのチャネル状況の確認をす
る(ST17)。
【0027】そして、使用中でない、つまり空きチャネ
ルとなっている場合には、自己を示すIDとセンスデー
タ(計測した周囲温度)を対にして、ターミナル20へ
向けて送信する(ST18,ST19)。一方、使用中
である場合には、待ちカウンタのカウンタ値をチェック
し、閾値(n回)以上か否かを判断する(ST20)。
【0028】そして、閾値(n回)未満の場合には、待
ちカウンタをインクリメントした後、乱数で決定された
フレーム分だけ待機する(ST21,ST22)。次い
で、この待機ステップ17に戻りチャネル状況の確認を
行う。一方、閾値(n回)以上待っても送信できない場
合には、ステップ20の分岐判断でステップ23に進
み、強制応答信号を送信する。このとき送るデータは、
通常の応答(再応答を含む)を含む。
【0029】なお、この強制応答信号を受けたターミナ
ル20は、たまたまその送信時に他のセンサから応答信
号がない場合には、IDとセンサデータを強制的に伝達
することができる。そして、仮にチャネルが使用中の場
合には、チャネルの衝突が生じ、データの伝達が不能と
なる。
【0030】ターミナル20は、図4に示すように、ア
ンテナ23を備え、そのアンテナ23に接続された送信
部24を介して検知条件を送信し、アンテナ23で受信
したワイヤレスセンサ10からの情報(応答信号/強制
応答信号)を受信部25で受信し、CPU27に与える
ようになっている。
【0031】CPU27は、検知条件を決定し、送信部
24,アンテナ23を介して各ワイヤレスセンサ10に
向けて送信したり、受信した応答信号に基づいてID−
位置テーブル26を参照し、受信した応答信号の送信元
のワイヤレスセンサ10の位置情報を取得し、係る位置
情報とその位置における温度情報を関連付けて上位のプ
ログラマブルコントローラ21へ送るようになってい
る。
【0032】そして、ID−位置テーブル26は、図5
に示すようにセンサIDとその存在位置を関連付けたテ
ーブルを格納するようになっている。なお、タ−ミナル
に位置テ−ブルを設けず、各センサのIDに位置情報を
付加してもよい。この場合は各センサに位置記憶手段が
必要である。
【0033】さらに、CPU27の具体的な処理は、図
6に示すフローチャートのようになっている。すなわ
ち、プログラマブルコントローラから検知温度条件の通
知を受け取ると、下りチャネルを用いて各センサに対し
てその検知条件を一斉同報通知し(ST31,ST3
2)、その後受信待機状態になる(ST33)。
【0034】そして、受信があったか否かを判断する
(ST34)。そして、受信した場合には、その衝突の
有無を判断する(ST35)。つまり、センサIDと温
度情報などのセンス情報を正常に受信した場合には、衝
突がないと判断し、受信したセンサIDに基づいてID
−位置テーブルを参照して、そのセンサIDの位置情報
を取得する(ST36)。そして、テーブル参照して得
られた、応答信号を発したセンサの位置と、そのセンサ
から送られてきた温度情報を対にしてプログラマブルコ
ントローラ21に送る(ST37)。
【0035】一方、ステップ35の分岐判断で衝突があ
ると判断した場合、つまり、正常なデータを受信できず
にバーストエラーを検知した場合には、検知条件を満た
すセンサが多数存在し、レスポンスが悪化し、応答信号
を送信することができない状態にあると判断できる。こ
の状態を放置すると、チャネルが混雑しリアルタイム性
が悪化し、センサシステムとしての応答性も悪化するた
め、急激な温度変化に追従できなくなる。
【0036】そこで、ステップ38に飛び、検知条件の
絞り込みを行い、条件を厳しく設定する(ST38)。
その後、ステップ32に戻り、再設定した検知条件を再
度各センサに通知する。これにより、検知条件を満たす
センサが少なくなり、レスポンスが向上し、スムーズに
情報収集ができるようになる。
【0037】なお、検知条件の絞り込みとは、該当する
センサが少なくなるような条件にすることであり、例え
ば、当初は「25℃以上」としていたのを「30℃以
上」のように基準値を変えたり、「25℃〜28℃」の
ように範囲を限定することなどがある。さらには、「2
5℃以上でかつセンサIDがX番目以降」や「25℃以
上でかつ待ちカウント数がN回以上」というように複数
の条件を設定するものでもよい。
【0038】図7は、本発明に係るワイヤレスセンサの
第2の実施の形態の要部を示している。本実施の形態
は、第1の実施の形態と比較し、CPU27の処理が異
なる。すなわち、第1の実施の形態では、再応答する回
数が所定回数以上となった場合に強制応答信号を送信す
るようにしたが、本実施の形態では、応答信号が送信で
きない時間が一定時間以上になった場合に強制応答信号
を送信するようにしている。
【0039】すなわち、「待ちカウンタ」に替えて応答
信号が送信できないでいる待ち時間を計測する「待ちタ
イマ」を設け、その待ちタイマのタイマ値(待ち時間)
が所定値を超えると強制応答信号を送信するようにして
いる。
【0040】それに伴い、図7に示すように、センシン
グした結果検知条件を満たした場合(ST15でYe
s)に、まず「待ちタイマ」をクリアする(ST1
6′)。そして、上りチャネルのチャネル状況を確認し
(ST17)、使用中の場合には、タイマ値が閾値(n
秒)以上か否かを判断し(ST20′)、閾値以上の場
合には強制応答信号を強制的に送信する(ST23)。
また、待ちタイマのタイマ値が閾値(n秒)未満の場合
には、疑似乱数で決定した待機時間だけ待機後(ST2
2)ステップ17に戻り再応答を試みるようになる。な
お、その他の構成並びに作用効果は上記した第1の実施
の形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0041】図8は、本発明に係るワイヤレスセンサの
第3の実施の形態を示している。同図に示すように、本
実施の形態では、自己診断部18と電源電圧監視部19
を搭載している。そして、それら自己診断部18と電源
電圧監視部19は、常時もしくは所定間隔周期で動作さ
せ、センサ故障の有無や電圧低下などの異常が発生して
いないかを監視するようにしている。
【0042】そして、異常を検知すると、CPU13に
対して検知信号を送る。CPU13は、係る検知信号を
受け取ると、割り込みを起こし、送信ルーチンを起動し
て自IDと異常内容を対にした異常通知信号を強制送信
する。
【0043】また、この異常通知信号の送信時間は、通
常の送信時間の2倍以上となるよう連続送信するように
している。これにより、他のセンサ通信との衝突を回避
した伝達が可能となる。つまり、1フレーム分で衝突し
ていても、その他のフレームのときに衝突することなく
送信可能となる。このような構成とすることで、複数個
所に設置されたセンサの保守が容易となる。
【0044】また、仮に送信した異常通知信号が全て衝
突をしたとしても、ターミナル側でそのように一定時間
以上連続して衝突が発生しているような場合には、何ら
かの異常があったと推定できる。そこで、例えば各セン
サに対し、通常の送信を停止するような命令を送るよう
にすると、異常通知信号のみ送信されてくるので、異常
のあったセンサとその内容を特定できる。そして、本実
施の形態は、上記した第1,第2の実施の形態と組み合
わせて構成するとより好ましい実施の形態となる。
【0045】なお、上記した実施の形態では、上りチャ
ネルと下りチャネルをそれぞれ1チャネルとしたが、本
発明はこれに限る必要はなく複数チャネルとしても良
い。但し、本実施の形態のように片側を1チャネルに固
定すると、チャネル切替が不要であるため、回路構成が
さらに簡略化され、小型化・省電力化が図れるので好ま
しい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るターミナル
及び請求項2に記載のワイヤレスセンサでは、検知条件
を満たすセンサのみが応答信号を送信するので、たとえ
使用するチャネル数が少なくても通信が可能となり、ま
た無用な送信を減らし、消費電流を低減することができ
る。
【0047】しかも、検知条件が緩やかで該当するセン
サが多い場合には、ワイヤレスセンサは強制応答信号を
送信して係る状態をターミナルに通知し、ターミナルは
検知条件を再設定することから、伝送チャネルの有効利
用と、レスポンス効率が向上する。しかも、非同期に時
分割制御を行うことができ、伝送処理の簡易化並びに負
荷の軽減を図ることができ、消費電力の低下から電源
(電池)の長寿命化を図ることができる。
【0048】また、請求項3に記載のワイヤレスセンサ
では、衝突の積極活用を図り、センサ異常・電池容量低
下等の異常状態にあることをターミナルに通知すること
ができる。よって、複数個所に設置されたセンサの保守
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターミナルセンサ及びワイヤレス
センサからなるセンサシステムの一例を示す図である。
【図2】本発明に係るワイヤレスセンサの第1の実施の
形態を示す図である。
【図3】第1の実施の形態のワイヤレスセンサのCPU
の機能を説明するフローチャートである。
【図4】本発明に係るターミナルの好適な一実施の形態
を示す図である。
【図5】ID−位置情報テーブルのデータ構造を示す図
である。
【図6】ターミナルのCPUの機能を説明するフローチ
ャートである。
【図7】本発明に係るワイヤレスセンサの第2の実施の
形態の要部であるCPUの機能を説明するフローチャー
トである。
【図8】本発明に係るワイヤレスセンサの第3の実施の
形態を示す図である。
【符号の説明】
10 ワイヤレスセンサ 11 センサヘッド 12 レベル変換部 13 CPU 14 送信部 15 受信部 16 アンテナ 17 電池 18 自己診断部 19 電源電圧監視部 20 ターミナル 21 プログラマブルコントローラ 22 エアコン 23 アンテナ 24 送信部 25 受信部 26 ID−位置テーブル 27 CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線を介して検知条件を送信し、その送
    信した検知条件に合致する応答信号を受信することによ
    りデータ収集を行うターミナルであって、 チャネル衝突を検知する衝突検知手段と、 前記衝突検知手段で衝突を検知した際に、前記検知条件
    を修正する手段とを備え、 その修正した検知条件に基づいてデータ収集を行うよう
    にしたことを特徴とするターミナル。
  2. 【請求項2】 無線を介して受信した検知条件に合致す
    るか否かを判断し、合致する場合に応答信号を送信する
    ワイヤレスセンサであって、 前記応答信号を送信するに際し、伝送チャネルの状況を
    検出し、使用中の場合には所定時間待機し再応答を試み
    る手段と、 前記再応答によっても応答信号を送信できない場合に、
    チャネル衝突させるための強制応答信号を出力する強制
    応答手段を備えたことを特徴とするワイヤレスセンサ。
  3. 【請求項3】 無線を介してデータの送受を行うワイヤ
    レスセンサであって、 自己の異常状態を検知する検知手段と、 その検知手段により異常を検知した際に、チャネル衝突
    により異常通知を優先的に出力する異常通知手段を備え
    たことを特徴とするワイヤレスセンサ。
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