JP2000251141A - 商品押出装置及び押出部品 - Google Patents

商品押出装置及び押出部品

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JP2000251141A
JP2000251141A JP11050165A JP5016599A JP2000251141A JP 2000251141 A JP2000251141 A JP 2000251141A JP 11050165 A JP11050165 A JP 11050165A JP 5016599 A JP5016599 A JP 5016599A JP 2000251141 A JP2000251141 A JP 2000251141A
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JP
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pusher
product
prone
slider
moving member
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JP11050165A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Yamamoto
信弘 山本
Haruhiko Uchiyama
治彦 内山
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品押出装置において、プッシャが伏臥姿勢
で復動する際の移動部材からの脱落を防止する。 【解決手段】 商品の押し出しをするプッシャ6は、ス
ライダ8の軸部82bに挿し込み支持されてスライダ8
に対して前後に回動可能となっており、復帰バネ37に
よって起立姿勢に付勢されている。タバコ2を押し出し
た後の待機位置への復帰時、プッシャ6は前傾した伏臥
姿勢で復動する。プッシャ6はその前面の規制面65a
がスライダ8の前規制面85と当接することで伏臥姿勢
に位置規制される。規制面65aと前規制面85の当接
面は、スライダ8の移動動向と直交する面となってい
る。プッシャ6が復動時にタバコ2に当たって受ける力
は、スライダ8の移動方向と直交する前規制面85で受
けることになるため、軸部82bからの抜け方向の分力
が緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機などに
備えられる商品押出装置及び押出部品に係り、特に商品
を押し出すプッシャと同プッシャを往復動させる移動部
材との取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】商品販売機、例えばタバコ販売機にはコ
ラム内に積層されたタバコを商品取り出し口に押し出す
商品押出装置が内蔵されている。商品押出装置は、積層
されたタバコの最下段のタバコを横方向から押出部材
(プッシャ)にて押し出しするものである。
【0003】例えば、タバコ販売機における商品押出装
置では、多数段の商品(タバコ)が載置される商品載置
面上をプッシャはタバコ押出方向に往復移動可能に設け
られている。プッシャは、例えばガイド軸に沿って往復
移動可能な移動部材(スライダ)に回動可能に取着さ
れ、移動部材と共に往復移動するようになっていた。プ
ッシャは往動時には起立姿勢で商品を押し出し、復動時
には伏臥姿勢(前傾姿勢)で商品の下側を潜るように待
機位置に戻るようになっていた。
【0004】従来、例えば図11に示すように、商品押
し出し方向に往復動するスライダ(移動部材)91の軸
部91aに対し、プッシャ92はその係合溝92aにて
挿し込みによって組付けられ、スライダ91に対して回
動可能に支持されていた。これはプッシャ92をスライ
ダ91に組付ける際の部品点数を少なくし、しかも組付
けの手間を簡単にするためである。プッシャ92は復帰
バネ93の弾性力によって起立姿勢に付勢され、商品9
4の荷重を受けた際にスライダ91に形成された伏臥規
制面91bに当たって伏臥姿勢となる。この伏臥規制面
91bは、プッシャ92の前面の商品押出面95が当た
ったときにプッシャ92が伏臥姿勢に位置規制されるよ
うに、同図に示すようにプッシャ92の伏臥姿勢時の姿
勢傾斜角に等しい角度の傾斜面となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プッシャ92は商品押
し出しのための往動を終えた後、商品94の荷重によっ
て復帰バネの付勢力に抗して前方へ回動して伏臥姿勢と
なり、その伏臥姿勢で商品94の下側を潜るように復動
する。この際、プッシャ92は商品94を少し持ち上げ
気味に摺動するが、商品94は多数段積層されてかなり
の荷重(タバコの場合で最大2kg程度)であるため、
復動時に商品94に当たってかなり大きな力を復動方向
と反対方向に受けることになる。
【0006】しかし、プッシャ92の当たり面である伏
臥規制面91bが傾斜面であったため、プッシャ92に
は軸部91aからの抜け方向の大きな分力が働く。この
ため、プッシャ92が復動時に商品94から受ける力に
よってスライダ91の軸部91aから抜け落ちる脱落の
恐れがあるという問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、プッシャが伏臥姿勢で復
動する際の移動部材からの脱落を防止できる商品押出装
置及び押出部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、商品押し出し方向に往
復動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材に設け
られた軸部に回動可能に挿し込み支持され、商品が載置
される商品載置面の上方に突出する状態で前記移動部材
と共に往復移動するとともに、往動時に前記商品載置面
上の商品を押し出すための起立姿勢と、復動時に商品の
下面を潜るように摺動するための伏臥姿勢との間で回動
するプッシャとを備えた商品押出装置において、前記プ
ッシャを伏臥姿勢に規制するために前記移動部材に設け
られた伏臥規制面と、前記プッシャが前記伏臥規制面に
当たる部位となる伏臥規制部との当接面が、前記プッシ
ャの伏臥姿勢時の姿勢傾斜角に対し、前記プッシャが伏
臥姿勢で復動するときに商品から受ける力の前記軸部か
らの抜け方向の分力を小さくする方向へ所定角度傾けた
角度の面となっている。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記伏臥規制面と前記伏臥規制部と
の当接面は、前記プッシャの伏臥姿勢時の姿勢傾斜角よ
りも、前記移動部材の移動方向と直交する垂直面に近づ
く方向に所定角度傾けた角度の面である。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記伏臥規制部と前記伏臥規
制面との当接面は、前記移動部材の移動方向とほぼ直交
する面である。
【0011】請求項4に記載の発明では、押出部品に
は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記移動部材
と前記プッシャとが備えられている。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、プッシャが伏
臥姿勢で復動する際、その当接面の角度から、プッシャ
が商品から受ける力の軸部からの抜け方向の分力が、プ
ッシャが伏臥姿勢時の姿勢傾斜角と等しい角度の当接面
で規制された場合に比べ小さくなる。その結果、プッシ
ャが復動時に軸部から脱落し難くなる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、プッシャ
を伏臥姿勢に規制する際の当接面が、プッシャの伏臥姿
勢時の姿勢傾斜角よりも移動部材の移動方向と直交する
垂直面に近づく方向に所定角度傾いているので、プッシ
ャが復動時に商品から受ける力の軸部からの抜け方向の
分力が、プッシャが伏臥姿勢時の姿勢傾斜角と等しい角
度の当接面で規制された場合に比べ小さくなる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、プッシャ
を伏臥姿勢に規制する際の当接面が、移動部材の移動方
向とほぼ直交する面となっているので、プッシャが復動
時に商品から受ける力の軸部からの抜け方向の分力が効
果的に緩和される。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、押出部品
は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動部材とプ
ッシャを備えるので、請求項1〜3のいずれか一項に記
載の発明と同様の作用が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図10に基づいて説明する。商品自動販売
機としてタバコ自動販売機を例にする。まず、図9,図
10の図面を用いてタバコ自動販売機内の商品押出装置
について説明する。
【0016】商品押出装置1は、商品としてのタバコ2
の収納部であるコラム3の下方に設けられている。図9
における左右方向が自動販売機の奥行方向となってい
る。コラム3には、タバコ2が長い方を前後(図9では
左右方向)に厚さを上下にして、自動販売機の奥行方向
に2列上下に積層して収納されている。このコラム3は
タバコ2が排出される側の前面コラム3aとその反対側
の後面コラム3bを有している。前面コラム3aと後面
コラム3bの距離は、タバコ2の長い方の距離の2つ分
に多少ゆとりを持たせた長さに設定されている。
【0017】商品押出装置1は、コラム3に対してその
本体を形成するハウジング4が後方に所定距離だけ偏位
した位置に配置されている。ハウジング4の上面が商品
載置面5となっている。前面コラム3aと後面コラム3
bの最下端からハウジング4までの距離は、タバコ1つ
分以上空いており、タバコ2が排出される際にタバコ2
が前面コラム3aに引っ掛かからず、またプッシャ6が
タバコ2を押す際にプッシャ6が後面コラム3bに引っ
掛からないようにしてある。
【0018】ハウジング4には、リードスクリュー7が
軸線方向を前後方向とする状態で収納されている。プッ
シャ6は、リードスクリュー7を貫挿する、移動部材と
してのスライダ8に取着され、スライダ8がリードスク
リュー7の回転によってその軸線方向に摺動案内される
ことによりスライダ8と共に前後方向に往復動する。プ
ッシャ6は図9に示す待機位置から起立姿勢で前方へ往
動し、最下段のタバコ2の後面を引っ掛けてこれを前方
へ押し出して排出する。また、前端位置まで移動したプ
ッシャ6は、図10に示すように前方へ倒れた伏臥姿勢
(前傾姿勢)でタバコ2の下面に潜り込むように背面の
ローラ9をタバコ2に転動させながら復動する。
【0019】次に、商品押出装置1の詳しい構造につい
て説明する。図8に示すように、商品押出装置1の本体
を形成するハウジング4は、ハウジング本体11とアッ
パカバー12とサイドカバー13とからなる。アッパカ
バー12とサイドカバー13は、ハウジング本体11に
対し係止部14,15で係止されて一体に組付けられて
いる。ハウジング4の前端部分にはサイドカバー13が
取付けられることでギヤボックスが形成されている。ま
た、商品載置面5は、アッパカバー12の上面によって
形成される。
【0020】商品載置面5の前寄りの部位には傾斜面5
aが形成され、その前側の前部載置面5bが後側の後部
載置面5cよりも少し高くなっている。前列のタバコ2
が後列のタバコ2よりわずかに上方に位置するようにな
り、後列のタバコ2をプッシャ6で押した際、後列のタ
バコ2が前列のタバコ2の一段上のタバコ2に引っ掛か
らないようになっている。
【0021】アッパカバー12の上面部(商品載置面
5)にはプッシャ6が移動する通路となるガイド孔12
aと、前列と後列のタバコ2を検知するための一対の検
知レバー16,17が突出する2つの間隙孔12bが形
成されている。また、アッパカバー12にはその上面後
端部に前方に開口する広口ガイド12cが一体成形され
ている。広口ガイド12cは待機位置にあるプッシャを
覆うように位置し、ガイド孔12aの後端付近における
ハウジング4の強度を高くする機能を持つ。
【0022】図7は商品押出装置1のアッパカバー12
を取外した状態を示す。ハウジング本体11には、モー
タ20、モータピニオンギヤ21、第1ピニオンギヤ2
2、第2ピニオンギヤ23、第3ピニオンギヤ24、リ
ードスクリュー7、押出部品としてのプッシャ移動体2
5、商品売切れセンサ26,27、プッシャ位置検出用
スライダ28、プッシャ位置検出センサ29などの構成
部品を収納されている。
【0023】モータ20は、ハウジング本体11内のタ
バコ押出方向端部位置(前端位置)付近に配置されてい
る。このモータ20の回転軸にはモータピニオンギヤ2
1が取付けられ、第1ピニオンギヤ22と噛み合ってい
る。この第1ピニオンギヤ22は大歯と小歯を有してお
り、大歯はモータピニオンギヤ21と噛み合い、小歯は
第2ピニオンギヤ23と噛み合っている。第2ピニオン
ギヤ23は大歯と小歯を有しており、大歯は第1ピニオ
ンギヤ22と噛み合い、小歯はリードスクリュー7と一
体になった第3ピニオンギヤ24と噛み合っている。そ
して、モータ20の回転が、モータピニオンギヤ21、
第1ピニオンギヤ22、第2ピニオンギヤ23、第3ピ
ニオンギヤ24へと伝わることでリードスクリュー7は
一方向回転する。
【0024】リードスクリュー7は、ハウジング本体1
1の長手方向と平行に延びる状態に配置され、両端二箇
所にてハウジング本体11に対し回転可能に軸支されて
いる。リードスクリュー7には、互いに逆向きの2つの
螺旋溝が両端で一つに繋がるナビアネジ構造となった往
復螺旋溝71が形成されている。
【0025】プッシャ移動体25は、スライダ8とプッ
シャ6とを備える。スライダ8は、リードスクリュー7
が貫挿された状態で組付けられている。スライダ8はリ
ードスクリュー7の往復螺旋溝71と間接的に係合され
ており、リードスクリュー7の一方向回転によってスラ
イダ8がリードスクリュー7に摺動案内され、プッシャ
移動体25がリードスクリュー7に沿って往復移動す
る。
【0026】商品売切れセンサ26,27は、前列と後
列のタバコ2をそれぞれ検知する前記検知レバー16,
17を備え、検知レバー16,17がタバコ2によって
押された状態にあるか否かによってオン・オフし、タバ
コ2の有無を検知する。
【0027】プッシャ位置検出用スライダ(以下、単に
被検知スライダという)28は、ハウジング本体11の
底部に形成されたガイド溝11aに組付けられ、ガイド
溝11a沿ってハウジング本体11の長手方向ほぼ全域
をスライド可能となっている。被検知スライダ28の前
端と後端がスライダ8との係合部となっており、スライ
ダ8は往動時に被検知スライダ28の前端を押してこれ
を前へ進め、復動時には被検知スライダ28の後端を押
してこれを後へ進めるようになっている。
【0028】プッシャ位置検出用センサ(以下、単に位
置センサという)29は、プッシャャ6の位置を検出す
るためのものである。この位置センサ29の検知レバー
29aは、図7に示す原位置にあるときの被検知スライ
ダ28の後端面によって押され、被検知スライダ28が
原位置にいなくなると押されなくなり初期位置に復帰す
る。つまり、位置センサ29は被検知スライダ28が原
位置にあるか否かを検知し、プッシャ6の2つの停止位
置を検出する。
【0029】位置センサ19のオン・オフの切り替わる
時のプッシャ6の位置が、プッシャ6の2つの停止位置
に設定されている。プッシャ6の2つの停止位置は、1
つは待機位置で、他の1つは図8(b)中に鎖線で示す
中間停止位置(同図中のA位置)である。中間停止位置
は、プッシャ6が待機位置から往動して前側最下段のタ
バコ2を1個排出するときの停止位置である。中間停止
位置からタバコ2を排出するときは前端位置まで移動し
たらそのまま復動し、プッシャ6は待機位置まで戻って
から停止する。つまり、コントローラ(図示せず)はタ
バコ2を押し出すために駆動させたモータ20を、位置
センサ29のオン・オフの切り替わる毎に駆動停止させ
る。
【0030】次に、プッシャ移動体25の構造について
説明する。図3,図5,図6に示すように、プッシャ移
動体25は、スライダ8、プッシャ6、ローラ9、スラ
イドピース35、ピン36および復帰バネ37からな
る。
【0031】まず、プッシャ移動体25を構成する主な
部品の構造について説明する。図2に示すように、スラ
イダ8は、リードスクリュー7を貫挿するスライダ係合
部81と、プッシャ6を取付けるためのプッシャ取付部
82とを有する。スライダ係合部81には、貫挿孔81
a、ピン孔81b、係止爪81c及び一対のガイド部8
1d(但し、図2(a)では片側のみ図示)が形成され
ている。
【0032】プッシャ取付部82は、略四角柱状の支持
ブロック部82aを有し、その両側面には軸部82b,
82cが突出形成されている。支持ブロック82aの上
面は側面視略V字状に切り欠かれ、プッシャ6の回動を
許容する空間が設けてある。この切欠面のうち前斜面8
3はプッシャ6の伏臥姿勢時の前面とほぼ平行な角度と
なるように形成されている。この略V字状の切欠面の後
端部にプッシャ6を起立姿勢に規制する後規制面84が
形成され、その前端部にプッシャ6を伏臥姿勢に規制す
る伏臥規制面としての前規制面85が形成されている。
前規制面85は前斜面84を切り欠くように形成され、
スライダ8の移動方向に対して直交する面となってい
る。
【0033】また、支持ブロック部82aには復帰バネ
37を係止するための係止部82d、被検知スライダ2
8と係合する押板部82eが形成されている。スライダ
8はこの押板部82eにて被検知スライダ28の前端お
よび後端と係合可能で、その係合によって被検知スライ
ダ28を進行方向に押し出す。
【0034】図4に示すスライドピース35は、長手方
向両端部が先細りとなるとともに円弧状に湾曲した船型
形状を有している。スライドピース35の中心部には支
持孔35aが形成されている。また、スライドピース3
5の内面は往復螺旋溝71の曲率より大きな曲率を有
し、スライドピース35はリードスクリュー7の往復螺
旋溝71の底面に対してはその中央付近のみを接触させ
た状態に配置される(図3を参照)。スライドピース3
5は、リードスクリュー7の往復螺旋溝71に沿って長
手方向が溝方向に一致する姿勢で収容されており、ピン
36が挿入される支持孔35aを中心に回動して姿勢変
更が可能となっている。リードスクリュー7の回転によ
ってスライドピース35は往復螺旋溝71に沿って誘導
され、ピン36を介して連結されたスライダ8をリード
スクリュー7の軸線方向に移動案内する。
【0035】次にプッシャ移動体25の全体構造を図
1,図3,図5,図6を用いて説明する。まずプッシャ
6の組付構造について述べる。プッシャ6は、頭部61
と2つの脚部62,63とからなる。頭部61の前面は
商品押出面64となっており、プッシャ6が起立姿勢に
あるときに商品押出面64はタバコ2の後端面と平行な
鉛直面となる。商品押出面64にはスライダ8の前規制
面85と当接可能な規制部65が突設されている。すな
わち、図1に示すように、規制部65は、プッシャ6が
伏臥姿勢となったときにスライダ8の移動方向と直交す
る鉛直面となる伏臥規制部としての規制面65aを有し
ており、プッシャ6はこの規制面65aが前規制面85
に当たることで伏臥姿勢に位置規制される。規制面65
aと前規制面85との当接面の角度はスライダ8の移動
方向と直交するようになっている。
【0036】頭部61は背面が緩やかな曲面を有し、そ
の背面にはローラ収容部61aと軸溝61bとが凹設さ
れている。ローラ9は、ローラ収容凹部61aに収容さ
れるとともに、その軸部9aを軸溝61bに嵌め込むこ
とでプッシャ6に対し回転可能に取着されている。
【0037】プッシャ6の脚部62,63には、図6に
示すように軸溝62aが下部に凹設されており、スライ
ダ8の軸部82bに軸溝62aを挿し込むことで、プッ
シャ6はスライダ8に対し前後に回動可能に取着されて
いる。プッシャ6の軸溝62aは、軸部82bへの挿し
込み方向が商品押出面64とほぼ平行な方向に形成され
ている。
【0038】また、復帰バネ37は脚部62の外側面側
の軸部82bに取着されており、捻りバネからなるその
両端部は一方が脚部62に係止され、他方がスライダ8
の係止部82dに係止されている。プッシャ6は復帰バ
ネ37の弾性力によって後方に回動するように付勢され
ており、スライダ8の後規制面84(図2に示す)に当
たることで起立姿勢に保たれる。
【0039】プッシャ6の脚部62の前面が突部62b
となっており、プッシャ6は前端位置(図8(b)にお
けるB位置)まで移動したときに、その突部62bがハ
ウジング本体11に形成された規制部(図示せず)に当
たることで前傾するようになっている。ローラ9は、プ
ッシャ6が伏臥姿勢となったときにほぼ最上部に位置
し、最下段のタバコ2の下面と接触可能となっている。
プッシャ6が復動時に前列のタバコ2の下面から後列の
タバコ2の下面へ移るときに、ローラ9によって後列の
タバコ2にプッシャ6が引っ掛からないようにしてい
る。
【0040】次にプッシャ移動体25及びリードスクリ
ュー7などの組付構造を図3,図5等を用いて説明す
る。スライダ係合部81の貫通孔81aの内部には、ス
ライドピース35がリードスクリュー7の往復螺旋溝7
1に係合する状態でピン36によって支持されている。
スライダ8のピン孔81bから挿入されたピン36のピ
ン部36bがスライドピース35の支持孔35aに挿入
されている。スライドピース35が中心部をピン36に
よりピン支持されているだけなので、スライドピース3
5は往復螺旋溝71に沿って姿勢変更可能となってい
る。
【0041】ピン36はその頭部36aが係止爪81c
によって係止され、スライダ8に対して抜止めされてい
る。アッパカバー12の下面(内面)に形成されたガイ
ドレール12dは、係止爪81cのピン36側の側方位
置に近接する位置まで下端が延びている。また、ガイド
レール12dはピン36の頭部36aの上面に近接して
位置し、ピン36の抜止めとして機能する。また、ハウ
ジング本体11の底部にはスライダ8の下部の一対のガ
イド部81dと係合可能な2本のガイドレール11bが
形成されている。プッシャ移動体25は、スライダ8の
下部の一対のガイド部81dが2本のガイドレール11
bに案内され、スライダ8の上部の係止爪81cがアッ
パカバー12の下面のガイドレール12dに案内される
ことにより、リードスクリュー7の軸心回りの回動が規
制されるようになっている。
【0042】次に、商品押出装置1の作用を説明する。
商品押出装置1が駆動されていないときは、プッシャ移
動体25は待機位置または中間停止位置に位置する。モ
ータ20が駆動されると、リードスクリュー7が一方向
回転駆動され、プッシャ移動体25は往動によってタバ
コ2を押し出して排出する。
【0043】図1に示すように、プッシャ移動体25が
前端位置まで移動すると、ハウジング本体11側の規制
部(図示せず)に突部62bが当たってプッシャ6は前
傾する方向に回動する。そして、規制部65の規制面6
5aがスライダ8の前規制面85に当たって図1に示す
伏臥姿勢に位置規制される。その後、プッシャ移動体2
5は復動する。
【0044】プッシャ6はタバコ2の下面に潜り込むと
き、タバコ2に当たって前方の力を受ける。タバコ2は
多数段に積層されていてその重量が例えば最大2kg程
度となるため、プッシャ6にはその推進力に逆らう大き
な力をタバコ2から受ける。
【0045】プッシャ6がタバコ2から受けた力は、規
制面65aが当接する前規制面85で受けることにな
る。規制面65aと前規制面85との当接面はスライダ
8の移動方向と直交する面となっているため、プッシャ
6が前規制面85から受ける抗力の向きがスライダ8の
移動方向となる。その結果、プッシャ6がタバコから受
ける力による軸部82bからの抜け方向の分力が軽減さ
れる。また、プッシャ6には軸部82bからの抜け方向
の分力が軽減されたとはいえ働くが、その抜け方向の分
力に対して、前規制面85と当接する規制部65がスラ
イダ8に対する引っ掛かりとして働くので、この点から
もプッシャ6は抜け難くなる。従って、プッシャ6は復
動時にタバコ2から受ける力によっては脱落し難くな
る。
【0046】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られる。 (1)プッシャ6が復動時に伏臥姿勢に規制されるスラ
イダ8との当接面を、スライダ8の移動方向と直交する
面となるようにしたので、プッシャ6に加わる抜け方向
の力を緩和することができ、プッシャ6の脱落を一層確
実に防止することができる。よって、プッシャ6をスラ
イダ8の軸部82b,82cに挿し込むだけの簡単な組
付構造を安心して採用できる。
【0047】なお、実施の形態は、上記に限定されず次
のような態様でも実施できる。 ○ 伏臥規制面と伏臥規制部との凹部と凸部の関係を逆
にしてもよい。すなわち、スライダ8には移動方向と直
交する規制面を有する凸部を形成し、プッシャ6の前面
にはその凸部の規制面と当接可能な規制面を有する凹部
を形成する。この構成でも、前記実施形態と同様の作用
によってプッシャの脱落を防止することができる。
【0048】○ プッシャ6を伏臥姿勢に規制するスラ
イダ8との当接面は、スライダ8の移動方向と直交する
垂直面であることに限定されない。プッシャ6を伏臥姿
勢に規制する当接面の角度が、従来技術(プッシャの伏
臥姿勢時における商品押出面の角度)に比べて抜け方向
の分力を軽減できる角度の面であればよい。つまり、プ
ッシャ6の伏臥姿勢時における商品押出面64に対し、
スライダ8の移動方向と直交する垂直面に近づく方向に
傾く角度であれば、その傾けた角度に応じた効果は得ら
れる。例えばプッシャの姿勢傾斜角にもよるが、姿勢傾
斜角に対して傾ける所定角度は10゜以上であればプッ
シャの脱落に一応の効果は得られる。なお、プッシャの
傾斜姿勢角は、前記実施形態の場合、商品押出面64の
角度に相当する。
【0049】○ 当接面は、スライダ8の移動方向と完
全に直交(90゜)であることに限定されない。スライ
ダ8の移動方向とほぼ直交する面であればプッシャの脱
落防止の点で高い効果は得られる。ほぼ直交するとは、
例えば80゜〜90゜の角度範囲である。
【0050】○ プッシャを回動可能に支持する軸はス
ライダと別部品(例えばピン)であってもよい。この構
成でも、組付性は劣るものの、プッシャが挿し込み支持
される構造であれば、プッシャの脱落効果は同様に得ら
れる。
【0051】○ スライダ8を往復移動させる機構はリ
ードスクリューを使用する構成に限定されない。例えば
シリンダ等の駆動手段を用いてスライダをガイドロッド
に沿うように移動させるものであってもよい。つまり、
スライダを移動させるためにガイド軸を回転させる機構
でなくてもよい。
【0052】○ 商品はタバコに限定されない。自動販
売機の商品であれば足りる。さらに、自動販売機以外の
装置において商品の押し出しを目的として商品押出装置
を使用することができる。また、商品排出目的の使用に
限定されず、例えば商品の補給を目的として商品押出装
置を使用することもできる。
【0053】前記実施形態及び別例から把握される請求
項以外の技術的思想を、以下に記載する。 (1)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記前記伏臥
規制部と前記伏臥規制面は、一方が凸部(65,65
a)の、他方が凹部(85)のそれぞれ一部を構成し、
前記凸部と前記凹部は前記プッシャに伏臥姿勢の復動時
に働く前記抜け方向の分力に対して抜止めの引っ掛かり
を形成する。
【0054】(2)請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記ガイド軸(7)は螺旋溝(71)が形成され、前記
移動部材は該ガイド軸の回転によって往復動する。 (3)請求項1〜3のいずれかにおいて、前記商品押出
装置は、前記プッシャが伏臥姿勢で復動するときに商品
に当たる構成となっている。
【0055】(4)請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記商品押出装置は自動販売機用のものである。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1、2及び4
に記載の発明によれば、プッシャが復動時に商品に当た
って受ける力の軸部からの抜け方向の分力を、従来の押
出部品の構成に比べて小さくできるので、プッシャの復
動時の脱落をより確実に防止することができる。
【0057】請求項3及び4に記載の発明によれば、プ
ッシャは復動時に移動部材の移動方向とほぼ直交する面
で当接して規制されるので、プッシャが商品から受ける
力のその抜け方向の分力を効果的に緩和でき、プッシャ
の復動時の脱落をさらに一層確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるプッシャ移動体の部分側面
図。
【図2】スライダを示し、(a)は側面図、(b)は平
面図。
【図3】商品押出装置の部分背断面図。
【図4】スライドピースが往復螺旋溝に係合された状態
のリードスクリューを示す部分側面図。
【図5】プッシャ移動体の平面図。
【図6】プッシャ移動体の側面図。
【図7】商品押圧装置のアッパカバーを外した状態の平
面図。
【図8】商品押圧装置を示し、(a)は平面図、(b)
は一部破断側面図。
【図9】タバコ自動販売機内の商品押圧装置を示す側断
面図。
【図10】同じく商品押圧装置を示す側断面図。
【図11】従来技術におけるプッシャ移動体の部分側面
図。
【符号の説明】
1…商品押出装置、2…商品としてのタバコ、4…ハウ
ジング、5…商品載置面、6…プッシャ、7…リードス
クリュー、8…移動部材としてのスライダ、25…押出
部品としてのプッシャ移動体、62a…軸溝、64…商
品押出面、65…規制部、65a…伏臥規制部としての
規制面、82b,82c…軸部、85…伏臥規制面、7
1…往復螺旋溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E046 BA02 BB02 CA11 CC04 DA01 DA05 EA01 EB01 GA01 GA10 3F030 AA04 AB03 CA02 CC02 DA02 DB02 DC05 3F036 DA07 DB02 DD00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品押し出し方向に往復動可能に設けら
    れた移動部材と、 前記移動部材に設けられた軸部に回動可能に挿し込み支
    持され、商品が載置される商品載置面の上方に突出する
    状態で前記移動部材と共に往復移動するとともに、往動
    時に前記商品載置面上の商品を押し出すための起立姿勢
    と、復動時に商品の下面を潜るように摺動するための伏
    臥姿勢との間で回動するプッシャとを備えた商品押出装
    置において、 前記プッシャを伏臥姿勢に規制するために前記移動部材
    に設けられた伏臥規制面と、前記プッシャが前記伏臥規
    制面に当たる部位となる伏臥規制部との当接面が、前記
    プッシャの伏臥姿勢時の姿勢傾斜角に対し、前記プッシ
    ャが伏臥姿勢で復動するときに商品から受ける力の前記
    軸部からの抜け方向の分力を小さくする方向へ所定角度
    傾けた角度の面となっていることを特徴とする商品押出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記伏臥規制面と前記伏臥規制部との当
    接面は、前記プッシャの伏臥姿勢時の姿勢傾斜角より
    も、前記移動部材の移動方向と直交する垂直面に近づく
    方向に所定角度傾けた角度の面であることを特徴とする
    請求項1に記載の商品押出装置。
  3. 【請求項3】 前記伏臥規制部と前記伏臥規制面との当
    接面は、前記移動部材の移動方向とほぼ直交する面であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品押出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の前
    記移動部材と前記プッシャとを備えた押出部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276333A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Asahi Seiko Kk 自動販売機の商品払出装置
KR101042889B1 (ko) 2009-05-22 2011-06-21 주식회사 테라젠이텍스 Lcd글래스 캐리어의 푸서

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JP2008276333A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Asahi Seiko Kk 自動販売機の商品払出装置
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