JP2006099552A - 自動販売機の直積式商品収納ラック - Google Patents

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【課題】直積式商品収納ラックの制御カムの摩耗を低減して寿命を伸ばすことが可能な自動販売機の直積式商品収納ラックを得る。
【解決手段】箱形ラックケース内の商品通路に積み重ねて収納された商品を最下位の商品から順に払出すベンド機構が、販売待機状態において商品通路に突出して最下位の商品を保持するフラッパ7、販売動作時に商品通路に突出して最下位から2番目以降の商品を保持する保持板8、販売指令により始動するベンドモータ3、ベンドモータ3の出力軸4に連結されるとともに販売動作に合わせて前記フラッパ7および保持板8を商品通路に交互に突出させる制御カム5,60からなるものであって、保持板8に対応する制御カム60における保持板8との当接箇所にローラー64を設け、制御カム60が保持板8と当接して当該保持板8を押し出す際、制御カム60に設けたローラー64が保持板8と当接して回転するようにし、制御カム60と保持板8との摩擦抵抗を軽減して制御カム60の摩耗を低減する。【選択図】 図2

Description

この発明は、ラックケースに紙パック,缶,ビン,ペットボトルなどの各種商品を上下方向に積み重ねて収納して販売する自動販売機の直積式商品収納ラックに関する。
この種の自動販売機の直積式商品収納ラックは、箱形ラックケース内に画成したコラムの商品通路に商品を上下に積み重ねて収納し、前記ベンド機構がコラムに積み重ねて収納した最下位の商品を載置して販売待機位置に保持するフラッパと、最下位から2番目の商品を保持する保持板と、販売指令により駆動されるベンドモータの出力軸に連結され、販売動作に合わせて前記フラッパと保持板を商品通路に出没させる制御カムとからなるベンド機構の動作により最下位に並ぶ商品から順に払出すものである(例えば、特許文献1参照)。
この種の自動販売機の商品搬出動作を図4および図5に示す。図において、1は断面コ字状で一側面および底面を開放した箱形のラックケースであり、このラックケース1の中央にはラックケース1の内部を前後2つのコラム(商品通路)に分割する仕切ガイド2が配設され、この仕切ガイド2の下部にベンド機構が配設されている。ベンド機構は、ベンドモータ3、このベンドモータ3の出力軸4、この出力軸4に連結された半月状の制御カム5、断面楕円状の制御カム6、最下位の商品S1を販売待機位置に保持するフラッパ7と、最下位から2番目の商品S2を商品通路に保持する保持板8とからなる。なお、各図においてはラックケース1の開放した一側面から見た概略図を示し、図の左側が前面側である。また、図の右側領域に駆動系であるベンドモータ3と、上面から見た制御カム6,7を示している。
図4に示す販売待機状態において前後のフラッパ7,7は制御カム5により水平状態(販売待機位置)に維持されて商品通路に積み重ねて収納された商品を保持しており、一方、保持板8は制御カム6の作用を受けずに商品通路から退避した垂下姿勢にある。この販売待機状態において不図示の商品選択ボタンの操作によりベンドモータ3に販売指令が与えられると、ベンドモータ3が始動して出力軸4が回転駆動され、これにより制御カム5,6が回転を開始する。図5に示すように、制御カム5,6が90°回転する過程において、まず、制御カム6が前列側の保持板8の背面に当接して保持板8を商品通路に押し出す。この時、保持板8は最下位の商品S1と最下位から2番目の商品S2との間に押し出される。次いで、制御カム5が略90°回転すると、前列側のフラッパ7が制御カム5から外れて下方に揺動し、商品通路から退避する。これにより最下位の商品S1が下方に落下して搬出される。この時、最下位から2番目の商品S2は保持板8によりラックケース1の側壁面に押し付けられて保持されており、最下位から2番目以降の商品が落下することなく商品通路内に保持されている。ベンドモータ3は制御カム5,6が90°回転した状態で一旦停止し、最下位の商品搬出後に逆方向に90°回転する。ベンドモータ3が逆転を開始すると、まず、制御カム5によりフラッパ7が押し上げられて販売待機位置に復帰し、次いで、制御カム6により保持板8が商品通路から退避し、最下位から2番目以降の商品が落下してフラッパ7により保持される。
前述したように、保持板8は最下位の商品S1と最下位から2番目の商品S2の間に突き出して最下位から2番目以降の商品を保持するように構成されている。なお、図4および図5では円筒形状の商品について示しているが、断面方形状(例えば、紙パック入り商品)の商品の場合には、保持板が最下位から2番目の方形状商品の側面に当接するように商品通路に突き出し、方形状商品をラックケースの側壁面に押し付けながら保持板との当接箇所を押し潰すように変形させてラックケースの側壁面との間に保持する。したがって、外形サイズ(高さサイズ)の異なる各種商品の販売に対応できるようにするためには、最下位から2番目の商品を保持する保持板の高さ位置を販売商品のサイズに合わせて上下に移動させて設定せねばならない。このため、最下位から2番目の商品を保持する保持板の高さ位置を販売商品のサイズに合わせて上下に移動させて設定する調節ガイド機構を備えた自動販売機も知られており、この調節ガイド機構を備えた自動販売機の直積式商品収納ラックを図6および図7に示す(例えば、特許文献2)。
図6および図7は調節ガイド機構を備えた従来の自動販売機の直積式商品収納ラックを示し、図4および図5と同一のものには同一の符号を付している。図6および図7において、1は断面コ字状で一側面および底面を開放した箱形のラックケース、2は前記ラックケース1の内部を前後2つのコラム(商品通路)に分割する仕切ガイド、7は仕切ガイド2の下端からそれぞれの商品通路に突き出して最下位の商品を販売待機位置に保持するフラッパ、8は最下位の商品が搬出される際に仕切ガイド2の窓2aから商品通路に突き出して最下位から2番目の商品を商品通路に保持する保持板、9は販売商品のサイズに合わせて前記保持板4を上下に移動させて設定する調節ガイド機構であり、ベンドモータや制御カムは仕切ガイド2内に組み込まれている。なお、前記ラックケース1の各コラムの側面開放部には商品の脱落を防止する扉(不図示)が設けられ、また、ラックケース1は自動販売機の庫内に前方に引出し可能に吊り下げて支持されており、ラックケース1内への商品補充は庫内からラックケース1を引出した後、ラックケース1の各コラムの側面開放部を閉鎖している扉を開放して商品を商品通路に充填して積み上げて収納する。
前記調節ガイド機構9は、図7に示すように、保持板8を揺動自在に軸支する偏平な基枠9aと、この基枠9aの上端から突き出した操作摘み9bと、仕切ガイド2の前面(操作面)に取付けられる調節板9cからなり、仕切ガイド2の内部に一対の基枠9aが背中合わせに配設されるとともに、それぞれの基枠9aが上下に移動自在に組み込まれている。前記基枠9aの上下縁には半円状の切欠き9d(下縁の切欠きは隠れて見えない)が形成され、一対の基枠9aを背中合わせに配設した際に相対する切欠き9dにより形成される円の中をベンドモータの出力軸(図4参照)が貫通し、この出力軸に連結された制御カムにより保持板8が駆動され、仕切ガイド2の窓2aを通じて商品通路に出没する。また、基枠9には基枠9の下端から斜め下方に突き出した商品ガイド板9eが取付けられ、この商品ガイド板9eは仕切ガイド2に設けた窓2aを閉塞して商品通路を落下する商品が窓2aの隙間に入り込んで商品詰まりを起すのを防止する。
前記調節板9cには摘み9bを固定するA〜Eで示す5段階の差込溝5c1と、それぞれの差込溝5c1を連通する連通溝5c2とからなる調節溝が左右の2列設けられ、ラックケース1の前後の商品通路に収納された商品のサイズに合わせて保持板8の高さ位置を調節できるようにされている。前記摘み9bは仕切ガイド2の前面方向に出没自在であり、摘み9bが引っ込んだ位置で摘み9bの広幅部が前記差込溝5c1に嵌まり込んで固定された状態から、摘み9bを摘んで引っ張ることにより摘み9bの広幅部が前記差込溝5c1から抜け出し、摘み9bの頸部を連通溝5c2に沿って移動させることにより基板9a、すなわち、保持板8が移動し、摘み9bを差込溝5c1に合わせて放すことにより摘み9bが元の位置に復帰するようにばねで付勢されている。したがって、今、摘み9bが調節板9cに表示されたE(最小サイズの商品)の差込溝5c1に固定されている状態において、販売商品のサイズが最小サイズの商品から大きな商品(例えば、Cに想到するサイズの商品)に変更された場合には、Eの差込溝5c1に固定された摘み9bを引っ張り、摘み9bの頸部を連通溝5c2に沿ってCの位置まで上方へ移動させて摘み9bを放すと、摘み9bの広幅部がCの差込溝5c1に嵌まり込んで固定され、これにより保持板8が変更された商品の最下位から2番目の商品を保持する位置に移動するように調節される。なお、制御カム6は5段の調節に対応するように上下方向に延在して形成され、また、保持板8には上下方向に延在された制御カム6の凸部の逃げ溝8aが形成されている。
特開昭62−263594号公報 特開平8−305952号公報
ところで、最下位から2番目の商品を保持する保持板8はラックケース1の側壁面とともに最下位から2番目以降の商品荷重を受け持つので剛性の強い鋼板から形成され、一方、前記保持板8の背面に当接する制御カム6は保持板8との滑りを考慮して合成樹脂により形成されている。したがって、商品を販売する都度、制御カム6における保持板8との当接部は保持板8と擦れ合い、鋼板で形成された保持板8に対して合成樹脂からなる制御カム6が摩耗する。この摩耗が進むと保持板8の押し出し量が変化してしまうことから、摩耗の進んだ制御カム6は交換せねばならない。しかるに、前記制御カム6はベンドモータ3の出力軸4が貫通する軸穴が形成された部分と保持板8と当接する当接部分が一体成形により形成され、前記軸穴に出力軸4を通した後、制御カム6に形成された取付け穴を介してねじにより出力軸4に固着されている。このため、制御カム6の交換はベンド機構を分解して出力軸4から制御カム6を取り外さねばならない。したがって、制御カム6の交換作業は煩雑で手間がかかるものである。そこで、制御カムの摩耗を低減して寿命の長い制御カムの出現が待望されている。
この発明は上記に鑑みてなされたものであり、直積式商品収納ラックの制御カムの摩耗を低減して寿命を伸ばすことが可能な自動販売機の直積式商品収納ラックを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品収納装置は、箱形ラックケース内に画成したコラムの商品通路に商品を上下に積み重ねて収納し、ベンド機構の動作により最下位に並ぶ商品から順に払出す自動販売機の直積式商品収納ラックであって、前記ベンド機構が最下位の商品を載置して販売待機位置に保持するフラッパと、最下位から2番目の商品を保持する保持板と、販売指令に基づいて始動するベンドモータの出力軸に連結され、販売動作に合わせて前記フラッパと保持板を商品通路に出没させる制御カムとからなるものにおいて、前記保持板に対応する制御カムにおける保持板との当接箇所に回転部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の直積式商品収納ラックは、上記請求項1において、回転部材はローラーであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の商品収納ラックは、上記請求項2において、ローラーは中央のカム部材を挟んで左右に配設されていることを特徴とする。
本発明に係る自動販売機の商品収納ラックにおいては、保持板に対応する制御カムにおける保持板との当接箇所に回転部材を設けたことによって、販売指令に基づいて始動するベンドモータの出力軸により駆動される制御カムが保持板と当接して当該保持板を押し出す際、制御カムの回転部材が保持板と当接して回転することにより、制御カムと保持板との摩擦抵抗が軽減されるので制御カムの摩耗を低減することができ、これによって制御カムの寿命、延いてはベンド機構の寿命を伸ばすことができる。また、回転部材をローラーとし、当該ローラーが中央のカム部材を挟んで左右に配設された構成とすることによって、制御カムの凸部先端の高さを一定として販売動作の安定性を維持しながら保持板と制御カムとの擦れ合いにより制御カムの摩耗を低減することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品収納ラックの実施の形態を説明する。図1は本発明の実施対象となる自動販売機の商品収納ラックに搭載されたベンド機構の側面斜視図であり、図2は図1のベンド機構の一部を分解した分解斜視図であり、各図において図6に示した従来装置と同一のものには同一の符号を付している。
図1において、10はベンド機構部であり、このベンド機構部10は断面コ字状で一側面および底面を開放した箱形のラックケース1(図6参照)の内部を前後2つのコラム(商品通路)に分割する仕切ガイド2(図6参照)の一部を形成する。前記ベンド機構部10は一側面が開放したベース11と、このベース11の開放面に被せられたカバー12とを有し、このベース11とカバー12との組立体が仕切ガイドを構成する。前記ベース11とカバー12の内部には、ベンドモータ3、このベンドモータ3の出力軸4、この出力軸4に連結された半月状の制御カム(図ではフラッパ7に隠れて見えない)、断面楕円状の制御カム60、最下位の商品を販売待機位置に保持するフラッパ7と、最下位から2番目の商品を商品通路に保持する保持板8が内蔵されている。
調節ガイド機構90は、保持板8を揺動自在に軸支する偏平な基枠91と、この基枠91から突き出した操作摘み92とベース11の前面(操作面)に形成された調節溝93からなり、ベース11とカバー12の内部に一対の基枠91が背中合わせに配設されるとともに、それぞれの基枠91が上下に移動自在に組み込まれている。前記基枠91の上下縁には半円状の切欠き91aが形成され、一対の基枠91を背中合わせに配設した際に相対する切欠き91aにより形成される円の中をベンドモータの出力軸4が貫通し、この出力軸4に連結された制御カム60により保持板8が駆動され、当該保持板8がカバー12の窓12aを通じて商品通路に出没する。なお、図では隠れて見えないが、ベース11にもカバー12の窓12aに相当する窓が形成されており、当該窓を通して後列側の保持板が商品通路に出没する。前記操作摘み92は合成樹脂により成形され、略U字状の一方の脚辺92aが基体91に結合され、他方の脚辺92bに摘み92cが一体的に形成されている。摘み92cは前面側が広幅に形成されるとともにU字状の他方の脚辺との結合部が広幅部よりも狭い頸部として形成されている。また、調節溝93は図7に示す従来装置と同様に、操作摘み92の摘み92cの広幅部が嵌合する差込溝93aと、それぞれの差込溝93aを連通するとともに操作摘み92cの頸部が移動可能な連通溝93bとからなり、この調節溝93が左右に2列設けられている。なお、図1に示す94は仕切ガイド2に設けた窓2aを閉塞して商品通路を落下する商品が窓2aの隙間に入り込んで商品詰まりを起すのを防止する商品ガイド板であり、この商品ガイド板94は基枠91に固着されて取付けられているが、図2ではベンド機構部10の内部構造を見易くするために図示を省略している。
次に、保持板8に対応してベンドモータ3の出力軸4に連結された制御カム60の構成について図3を用いて説明する。図3(a)は制御カム60を斜め上方から見た斜視図、図3(b)は制御カム60の分解斜視図である。
図3に示すように制御カム60はカム本体61と、カム本体61に装着された一対のローラー(回転部材)64,64とからなる。合成樹脂からなるカム本体61はローラー保持部材63と上部軸受け部材63とに分割されるとともに、それぞれの対向箇所には階段状の段差が互い違いに設けられ、前記ローラー保持部材62および上部軸受け部材63にはベンドモータ3の出力軸4が貫通する軸穴62a,63aがそれぞれ形成されている。前記ローラー保持部材62には軸穴62aの軸線方向に延びる軌条(中央のカム部材)62bが形成され、当該軌条62bの左右両端に半円状に切り欠いたローラー保持部62c,62cが形成され、このローラー保持部62c,62cの下端には軸受け部62d,62dが形成されている。また、カム本体61を構成する上部軸受け部材63は一対のローラー64,64の軸が挿通される一対の軸穴が形成された軸受け部63bを有し、この軸受け部63bにねじ取付穴63c,63cが穿設されている。前記ねじ取付穴63c,63cは軸受け部63bを貫通しており、このねじ取付穴63c,63cに対応してローラー保持部材62にはねじ穴62e,62eが形成されている。前記ローラー64,64はステンレス鋼からなり、中央のローラー部を挟んで上下両端に軸が形成されている。
前記制御カム60の組立は、ローラー保持部材62のローラー保持部62c,62cに沿わせてローラー64,64を配設するとともにローラー64,64の下端側の軸をローラー保持部材62の軸受け部62d,62dに挿入して当該ローラー64,64をローラー保持部材62に仮止めする。次いで、ローラー保持部材62の上部から上部軸受け部材63を、それぞれ互い違いに設けた階段状の段差が噛み合うように被せる。このとき、上部軸受け部材63の軸受け部63bにローラー保持部材62に仮止めされたローラー64,64の上端側の軸を挿入する。そして、上部軸受け部材63のねじ取付穴63c,63cからねじ65を差し込み、当該ねじ65をローラー保持部材62のねじ穴62e,62eに螺合させて締め付ける。これによりローラー保持部材62と上部軸受け部材63が一体化されるとともに一対のローラー64,64がカム本体61に保持されて制御カム60が組立られる。
図1乃至図3に示す本発明の自動販売機の商品収納ラックにおける商品搬出動作は図4および図5に示した従来装置と同一であるのでその説明は省略するが、最下位から2番目の商品を保持する保持板8と制御カム60との当接について次に説明する。
今、不図示の商品選択ボタンの操作により生じる販売指令に基づいてベンドモータ3が始動すると出力軸4を介して制御カム60が回転駆動される。制御カム60の回転に伴って制御カム60のローラー62が保持板8の逃げ溝8aの縁に当接する。保持板8に当接したローラー62は保持板8と擦れ合うことなく回転しながら保持板8を漸次商品通路に押し出す。制御カム60の回転が進んで略90°まで回転した時点ではカム本体61の凸部先端を形成する軌条62bが保持板8と当接している。制御カム60の凸部先端の高さは販売する商品サイズに合わせて定められており、その凸部先端の高さが変わると(低くなると)商品が保持板8とラックケースの側壁面との間を擦り抜けて落下して搬出されるおそれがあり、例えば、ローラー64,64の外周を軌条62bより高くして凸部先端とした場合、ローラー64,64と軸受けとの間にガタが生じることから凸部先端の高さが低くなってしまい、前述した商品の擦り抜けのおそれがある。したがって、カム本体61の凸部先端を軌条62bにより形成することにより制御カム60の凸部先端の高さを一定とし、その軌条62bを挟んで一対のローラー64,64を配置することによって販売動作の安定性を維持しながら保持板8と制御カム60との擦れ合いにより制御カム60の摩耗を低減することができる。
なお、前述した実施の形態では制御カム60の凸部先端を軌条62bにより形成するとともにその軌条62bを挟んで一対のローラー64,64を配置するものについて述べたが、ローラーと軸受けとのガタがない場合にはローラー(の外周)を制御カムの凸部先端とすることもできる。この場合、制御カム60の凸部先端に一個のローラーを配置してもよく、一対(複数)のローラーを配置してもよいものである。
また、回転部材をローラー62とし、当該ローラー62が中央のカム部材(軌条62b)を挟んで左右に配設された構成とすることによって、制御カム60の凸部先端の高さを一定として販売動作の安定性を維持しながら保持板8と制御カム60との擦れ合いにより制御カムの摩耗を低減することができる。
本実施の形態における自動販売機の商品収納ラックに搭載されるベンド機構部を上方から見た側面斜視図である。 図1におけるベンド機構部の一部分解斜視図である。 本発明における制御カムを示し、(a)は制御カムの組立図、(b)は制御カムの分解図である。 従来の自動販売機の商品収納ラックの販売待機状態を示す図である。 図4における自動販売機の商品収納ラックの販売動作状態を示す図である。 調節ガイド機構を備えた従来の自動販売機の直積式商品収納ラックを示す斜視図である。 図6の調節ガイド機構の拡大図である。
符号の説明
3 ベンドモータ
4 出力軸
5 制御カム
7 フラッパ
8 保持板
10 ベンド機構部
60 制御カム
61 カム本体
62 ローラー保持部材
63 上部軸受け部材
64 ローラー

Claims (3)

  1. 箱形ラックケース内に画成したコラムの商品通路に商品を上下に積み重ねて収納し、ベンド機構の動作により最下位に並ぶ商品から順に払出す自動販売機の直積式商品収納ラックであって、
    前記ベンド機構が最下位の商品を載置して販売待機位置に保持するフラッパと、最下位から2番目の商品を保持する保持板と、販売指令に基づいて始動するベンドモータの出力軸に連結され、販売動作に合わせて前記フラッパと保持板を商品通路に出没させる制御カムとからなるものにおいて、
    前記保持板に対応する制御カムにおける保持板との当接箇所に回転部材を設けたことを特徴とする自動販売機の直積式商品収納ラック。
  2. 請求項1に記載の自動販売機の直積式商品収納ラックにおいて、回転部材はローラーであることを特徴とする自動販売機の直積式商品収納ラック。
  3. 請求項2に記載の自動販売機の直積式商品収納ラックにおいて、ローラーは中央のカム部材を挟んで左右に配設されていることを特徴とする自動販売機の直積式商品収納ラック。
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