JP2000250341A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000250341A
JP2000250341A JP11053582A JP5358299A JP2000250341A JP 2000250341 A JP2000250341 A JP 2000250341A JP 11053582 A JP11053582 A JP 11053582A JP 5358299 A JP5358299 A JP 5358299A JP 2000250341 A JP2000250341 A JP 2000250341A
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尚之 江草
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面画像形成装置において、画像の乱れを生
じさせることなく更に紙シワ等のない画像出力を得る。 【解決手段】 画像を記録材Pに対して転写する転写手
段1と、この転写手段1により転写された画像を記録材
Pに定着する定着手段2と、記録材Pの搬送位置を検出
する搬送位置検出手段3と、この転写手段1と定着手段
2との間に設けられ、吹出し口からエアーを送風するエ
アー送風手段4と、搬送位置検出手段3により記録材P
がこのエアー送風手段4の吹出し口近傍に達するタイミ
ングを図り、この吹出し口から記録材Pに対してエアー
を送風するように制御する制御手段5とを画像形成装置
に具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタあるいは
複写機、ファクシミリ等に使用する画像形成装置に係
り、特に未定着転写画像を担持した記録材を定着装置ま
で搬送する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ出力としてのプリン
タやカラー複写機の技術向上が特にめざましく、その中
で1枚の記録材を有効に活用すべく両面プリントに対す
る要望が高くなっている。更に、この両面プリントにお
いても出力速度の向上のほか、高画質化、高信頼性が強
く望まれている。
【0003】この両面プリントを行う技術として、まず
片面のトナー像を転写した後に一旦、定着し、後に再給
紙して反対面の記録材にトナー像を転写した後、再度定
着する両面画像記録装置がすでに提供されている。しか
し、かかる方式の装置は、記録材の搬送距離が長く出力
速度の向上が図れないことに加え、トナー画像を定着す
るために記録材の加熱と圧着を2回行うこととなり、片
面定着後の反対面のプリントにおいて紙しわやカールに
よる画像のヌケ等の転写不良が生じやすく、画像品質の
低下が問題となっていた。
【0004】そこで、このような両面画像記録装置の問
題点を解決し得るものとして、未定着な状態にて記録材
の両面に対して画像を転写し、その後、定着を1回で済
ませることで反対面の転写不良を防止しようとする技術
が、例えば特開平7−72682号公報により提案され
ている。この公報では、両面に画像を転写した記録材
を、エアー搬送装置により浮上した状態で搬送し、その
後、定着装置に送り込むように構成されている。また、
実開平4−53268号公報では、記録材の面に対し両
方向に設けられた送風排出口から風を常時吹き付け、両
面に未定着なトナー像を担持した記録材を定着装置に導
く技術が開示されている。この技術によれば、未定着ト
ナー像に対して他の装置部材が接する恐れは少なく、風
を利用して記録材を搬送するといった点で一応の搬送性
能を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開平7
−72682号公報では両面画像の定着を同時に可能と
してはいるが、両面を転写した後の記録材はエアー搬送
方式による搬送装置によって搬送されているために、定
着装置への記録材の突入姿勢が全くコントロールでき
ず、結果として記録材における未定着の転写画像部分が
周辺の部材に接触してしまうことで画像の乱れが生じ、
更に、定着装置への突入姿勢が悪いことから定着時に紙
しわが発生してしまう等の問題が生じていた。
【0006】また、実開平4−53268号公報のよう
な記録材の表裏両方向から風を送風する方式を採用すれ
ば、紙しわ防止に有利な突入形態にて定着装置のニップ
部へ用紙を導くことが可能であり、紙しわ発生に所定の
効果を得ることができる。しかし、この公報の方式で
は、記録材が搬送される前から、常時、送風しているの
で、空気の強い流れが生じている空間へ記録材の先端を
突入させることになり、突入部分の画像に乱れが生じて
しまう。更に、この方式では、記録材の姿勢について全
く考慮することなく記録材の表裏両方向から同じ風速で
送風しており、記録材が温度、湿度、紙種類等の各種ス
トレス条件により転写ベルトから剥離された姿勢に変化
があった場合には、常時送風している空間に突入するこ
とで逆に記録材の位置が収束せず、定着装置のニップ部
へ搬送することが困難になり、結果として記録材の詰ま
りによるジャムを発生させてしまうといった課題を有し
ていた。
【0007】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、転写手段により転写された
記録材を定着装置にまで導くにあたり、記録材が吹出し
口近傍に達するタイミングを図って吹出し口からエアー
を送風させ、転写された記録材に対して画像乱れを生じ
させることなく定着装置まで導くことを可能とする画像
形成装置に関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の画像
形成装置は、図1に示すように、画像を記録材Pに対し
て転写する転写手段1と、この転写手段1により転写さ
れた画像を記録材Pに定着する定着手段2と、記録材P
の搬送位置を検出する搬送位置検出手段3と、この転写
手段1と定着手段2との間に設けられ、吹出し口からエ
アーを送風するエアー送風手段4と、搬送位置検出手段
3により記録材Pがこのエアー送風手段4の吹出し口近
傍に達するタイミングを図り、この吹出し口から記録材
Pに対してエアーを送風するように制御する制御手段5
とを具備することを特徴としている。
【0009】また、エアー送風手段4は、記録材Pの表
裏からエアーを送風する少なくとも一対の吹出し口4
a,4bを配置することを特徴としており、更に吹出し
口を4c,4d等、複数対設けることも可能である。特
に転写手段1から定着手段2までの搬送距離が長い場合
には、確実に記録材Pを定着装置まで導く点から複数対
設けることは好ましい。
【0010】更に、この転写手段1により画像が転写さ
れた記録材Pの先端部を導くガイド部6を更に具備すれ
ば、先端が曲がった記録材Pを吹出し口まで搬送させる
ことができる点で好ましい。このガイド部6は、別個の
部材が用意されているものに限られず、例えば吹出し口
4a,4bを加工して記録材Pの先端部を導くように構
成することにも応用できる。
【0011】また、搬送位置検出手段3は、転写手段1
の下流側であってエアー送風手段4における吹出し口4
a,4bの上流側に設けられることが、例えば記録材P
の突入位置を測定する点から好ましい。但し、搬送位置
検出手段は、必ずしもこのような位置に存在するものに
限られず、吹出し口4a,4bの上流側に存在して記録
材の搬送状態が認識できるものであれば自由に選択でき
る。
【0012】ここで、本発明における画像形成装置の転
写手段1は、必ずしも両面転写に限定されるものではな
く、記録材Pの片面にだけ転写する場合であっても有効
に機能するが、記録材Pの両面に対して画像を転写する
場合には本発明の作用効果をより享受できる。
【0013】また、本件発明の画像形成装置は、画像を
記録材Pの両面に対して転写する転写手段1と、この転
写手段1により転写された画像を記録材Pに定着する定
着手段2と、転写手段1により画像が転写された記録材
Pの搬送タイミングに合わせて順次エアーを吹き付け、
記録材Pを定着手段2まで導く複数のエアー吹出し口
(4a,4b,4c,4d)とを具備することを特徴として
いる。
【0014】更に、この複数の吹出し口(4a,4b,4
c,4d)は、吹出し口の方向が記録材Pの搬送位置に応
じて異なっていれば、記録材を導く搬送性能を上げるこ
とができる点で好ましい。
【0015】次に本発明の作用について、図1を用いて
説明する。上流側から搬送された記録材Pは、転写手段
1により両面に画像が転写される。その後、記録材Pは
転写手段1からの搬送力を受けて定着手段2の下流側へ
と搬送されるが、その際に、例えば転写手段1のすぐ下
流にある搬送位置検出手段3により記録材Pの位置が確
認される。その後、この搬送位置検出手段3により確認
された後、記録材Pがエアー送風手段4の吹出し口4
a,4bに到達するタイミングを図って制御手段5はエ
アー送風手段を動作させ、記録材Pを搬送路からずれな
いように定着手段2のニップ部まで導くものである。こ
こで、転写手段1により転写された記録材Pの姿勢が定
まらず、左右に大きくずれているような場合には、記録
材Pはガイド部6にその先端が当接し、ガイド部6によ
り先端がガイドされながら記録材Pはエアー送風手段4
の吹出し口4a,4bに到達できる。
【0016】また、本発明では、転写手段1により転写
された記録材Pに対し、エアー送風手段4の吹出し口4
a,4bに到達するタイミングを図って吹出し口4a,4
bからエアーを吹出して記録材Pをガイドした後に、記
録材Pがエアー送風手段4の下流側の吹出し口4c,4
dに到達するタイミングを図って吹出し口4c,4dか
らエアーを吹出し、定着手段2のニップ部まで記録材P
が順次、エアーによりガイドされる。更に、搬送路上に
順次設けられた吹出し口は、その吹出し方向が搬送位置
に応じて異なっていることで、記録材Pは正確に定着手
段Pのニップ部までガイドされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された両面画像形成装置の実施の形
態を示す概略構成図である。この図における画像形成装
置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)のフルカラー画像を形成する両
面画像形成装置であり、用紙Pの表側に第1画像を形成
する第1画像形成部10aと用紙の裏側に第2画像を形
成する第2画像形成部10bとからなる両面画像形成部
10を有し、この両面画像形成部10により形成された
未定着画像を定着する両面画像定着装置20と、両面画
像形成部10と両面画像定着装置20との間にあって用
紙搬送を行う用紙搬送装置30とを備えている。
【0018】同図において、第1画像形成部10aおよ
び第2画像形成部10bは、用紙Pに対してY,M,C,
Kのトナー像を夫々形成する感光体ドラム群11aおよ
び11b、各感光体ドラム群に接触配置されフルカラー
の正像を担持する中間転写ベルト12aおよび12b、
感光体ドラム群のY,M,C,Kトナー像を各中間転写ベ
ルトに対して転写する1次転写ロール13aおよび13
b、中間転写ベルト上に担持されたフルカラーの正像を
用紙Pの両面に一括して転写する2次転写ロール14a
および14bを有する2次転写装置14と、中間転写ベ
ルト上の残留トナーをクリーニングするベルトクリーナ
15aおよび15bとを備えている。さらに、第2画像
形成部10bにおける中間転写ベルト12bの下流側に
は、極性反転コロトロン16と、接地された対向ロール
17を有し、各中間転写ベルト12aおよび12bは、
適宜の位置および数を有する保持ロール18に掛け渡さ
れ、感光体ドラム群11aおよび11bに同期して回転
するように駆動されている。
【0019】ここで用いられる中間転写ベルト12aお
よび12bは、ポリイミド、アクリル、塩化ビニール、
ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)等の樹脂または各種のゴムに、カー
ボンブラック等の帯電防止剤を適量含有させ、その体積
抵抗率が109〜1014Ω・cmとなるように形成さ
れ、その厚みは例えば0.08mmに設定されている。
【0020】本実施形態の2次転写ロール14aおよび
14bからなる2次転写装置14は、中間転写ベルト1
2aおよび12bが接触もしくは近接する領域に対応し
て配置され、さらに、2次転写ロール14aはコンタク
トロール19に接触され、転写バイアスを印加されると
共に接地されるように構成されている。
【0021】ここで、2次転写ロール14aおよび14
bとして、共に導電性からなるものを用いても転写可能
であるが、小サイズの用紙に転写を施す場合、中間転写
ベルト12aおよび12bが直接接触するとこの2次転
写ロール14aおよび14bの間に過大な電流が流れて
しまい、十分な転写電界を形成できずに転写不良が発生
したり、中間転写ベルトを損傷しやすい、といった問題
が生じる。そこで、少なくともバイアスを印加するロー
ルは導電性ロールを半導体性あるいは絶縁性のもので被
覆したものを用いるのが好ましい。本実施の形態では、
例えば2次転写ロール14aには、金属シャフトに絶縁
性EPDMゴムを被覆すると共に、その表面に導電性E
PDMゴムの薄層を被覆し、その表面抵抗を109Ω/c
2としたものを使用した。また、コンタクトロール1
9には金属シャフトを採用した。さらに、2次転写ロー
ル14bには、金属シャフトに対しEPDMゴムにカー
ボンブラックを分散させたものを被覆し、その表面抵抗
を105Ω/cm2としたものを用いている。
【0022】更に、本実施の形態においては、Y,M,
C,Kのトナーは負帯電トナーを用い、1次転写ロール
13aおよび13bには、Y,M,C,Kの転写毎に夫々
直流電流+10μAを、極性反転コロトロン16には+
300μA、グリット電圧500Vを、2次転写ロール
14aに接するコンタクトロール19には直流電圧−2
kVを印加している。
【0023】また、本実施形態における両面画像定着装
置20は、用紙Pの表側のトナー像を主として加熱する
表側加熱ロール21と、用紙Pの裏側のトナー像を主と
して加熱する裏側加熱ロール22とを備えており、各加
熱ロール21,22は、それぞれ中心部にヒータ23お
よびヒータ24を具備し、所定のニップ域をもってニッ
プ部Nにて圧接配置されている。この両面画像定着装置
20は、図示しないカバーによって覆われており、両面
画像定着装置から発生する熱が他に影響を与えにくい構
成となっている。
【0024】ここで、本実施形態では、表側加熱ロール
21および裏側加熱ロール22は、例えば、SUS等の
金属チューブの表面に耐熱ゴム層を形成したものが用い
られ、また、ヒータ23およびヒータ24として、例え
ば、600W出力のものが用いられており、表側加熱ロ
ール21および裏側加熱ロール22の表面を約160℃
に加熱している。更に、表側加熱ロール21および裏側
加熱ロール22の接触ニップ域の上流側には、トナーの
離型性を保つための、図示しないオイル供給装置が付設
され、この接触ニップ域の下流側には各加熱ロール上の
残留トナーを除去するための、図示しないクリーニング
装置が接触配置されている。
【0025】以上のような実施形態に係る作像プロセス
を説明すると、感光体ドラム群11aから1次転写ロー
ル13aによって、中間転写ベルト12a上にY,M,
C,Kの順序で連続して第1のトナー像を転写する。同
様に、各感光体ドラム群11b上に形成された第2のト
ナー像を、1次転写ロール13bを用いて中間転写ベル
ト12b上にY,M,C,Kの順序で連続して第2のトナ
ー像を転写した後、極性反転コロトロン16に電圧を印
加することで第2のトナー像の極性を反転させる。そし
て、タイミングを合わせて用紙Pを搬送し、2次転写ロ
ール14aおよび14bで中間転写ベルト12aおよび
12b上のトナー像を用紙P上に同時転写した後、用紙
搬送装置30により用紙Pを両面画像定着装置20へ搬
送し、この両面画像定着装置により用紙上のトナー像が
定着される。
【0026】また、本実施形態において、両面画像形成
部10と両面画像定着装置20との間の用紙搬送を行う
用紙搬送装置30は、2次転写装置14の後段に配置さ
れて用紙Pに対してエアーを吹き付けるためのエアー吹
出し部31a,31bと、このエアー吹出し部31a,3
1bに対してエアーを供給するエアー供給装置32a,
32bを有している。このエアー吹出し部31a,31
bは、用紙Pが搬送される搬送路に対して用紙Pに接し
ない一定の間隔を持って配置されており、2次転写ロー
ル14a,14bのニップ部と両面画像定着装置20の
ニップ部Nとを結ぶ線に対して略同一の間隔をもって配
置されている。このように配置されることにより、用紙
Pの表裏から用紙Pの同じ箇所に均等にエアーを吹き付
けることが可能となり、用紙Pの姿勢を整えながら両面
画像定着装置20のニップ部Nへと用紙Pを搬送するこ
とができる。
【0027】ここで、本実施の形態では、このエアー吹
出し部31a,31bは、搬送される用紙Pの幅に対応
して用紙搬送方向と直交する方向(装置の前後方向)に伸
びた細いノズル形状をしており、用紙Pの幅方向に対し
てエアーを吹き付けることを可能としている。尚、この
エアー吹出し部31a,31bは、装置の前後に対して
複数個のノズルの口を設けるように構成することも可能
であり、この場合であっても用紙Pの幅方向に亘ってエ
アーを吹き付けることが可能となる。更に、ノズルの口
先の大きさを用紙搬送方向と直交する方向にて異ならせ
ることで、例えば用紙Pにおける幅方向の両端の風圧を
高め、用紙Pの両端を引っ張ることにより紙しわを防止
する等、いくつかの応用例が存在する。
【0028】また、符号29は用紙を検知する例えば反
射型のセンサであり、2次転写装置14の下流側であっ
てエアー吹出し部31a,31bの上流側に配置され、
2次転写装置14により転写されて用紙搬送装置30に
搬送された用紙Pを検知している。符号9はエアー供給
装置32a,32bのON/OFFをコントロールして
用紙Pへのエアー吹き付けを制御する制御部である。
【0029】ここで、制御部9が制御する用紙搬送装置
30の動作について説明する。エアー吹出し部31a,
31bの間に用紙が存在しない初期状態において、エア
ー供給装置32a,32bは、2次転写装置14の下流
側に対して用紙Pが搬送されてくるのを待機している。
ここで、制御部9は、図示しない用紙Pを収容している
給紙トレイから用紙Pが供給されるタイミングを把握す
るとともに、自ら有するタイマーを作動させ、用紙Pが
2次転写装置14を通過して用紙搬送装置30のエアー
吹出し部31a,31bに達する時間になると、エアー
供給装置32a,32bを作動させる。この作動させる
時間であるが、画像形成装置において用紙Pの搬送速度
は定まっていることから、エアー吹出し部31a,31
bに用紙Pが達する時間は、ほぼ正確に決定される。
尚、両面画像形成部10に用紙Pが突入する前に、例え
ば図示しないレジストレーション部を有して用紙Pの搬
送タイミングをとる場合には、そのレジストレーション
部が用紙Pを開放するタイミングからタイマーを作動さ
せれば良い。このように用紙Pの搬送位置の検出は、画
像形成装置における用紙搬送路のどの場所であっても問
題はない。更に、本実施の形態では2次転写装置14の
下流側にあるセンサ29を配置させており、このセンサ
29の出力結果を用いてエアー供給装置32a,32b
の動作タイミングを図ることにより、より正確なタイミ
ングで用紙Pへのエアー吹き付けが可能となる。
【0030】このエアー供給装置32a,32bが作動
すると、エアー供給装置32a,32bから供給される
エアーがエアー吹出し部31a,31bに達し、このエ
アー吹出し部31a,31bは用紙Pの先端部に対して
一定の風量を有するエアーを吹き付ける。この風量は用
紙Pを導くために十分な量であると同時に、2次転写装
置14により転写された未定着画像を乱すことのない範
囲で定められている。このエアー吹出し部31a,31
bからのエアー吹き付けにより、用紙Pは、2次転写ロ
ール14aおよび14bが形成するニップ部と加熱ロー
ル21,22が形成するニップ部Nとを結ぶ線に沿って
両面画像定着装置20へとその姿勢を維持したまま搬送
され、ニップ部Nへと突入する。このようにして、用紙
Pは先端から順に両面画像定着装置20によって未定着
トナー像が定着され、その後、用紙Pのガイドが不要と
なったとき、例えば、用紙Pの後端がエアー吹出し部3
1a,31bを抜け出るタイミングを図って、制御部9
はエアー供給装置32a,32bの作動を停止させて、
次の用紙が搬送されてくるのを待機する。
【0031】以上のように、本実施の形態では、用紙P
は予め空気流が発生している空気流の渦の中に突入する
のではなく、搬送されるタイミングに合わせて発生する
空気流によりガイドされ、また、搬送されてきた用紙P
の面に対して空気が送風されるように構成することで、
用紙Pはその姿勢を補正されながら搬送されると共に良
好な姿勢を維持したまま両面画像定着装置20のニップ
部Nへと突入することが可能となる。
【0032】◎実施の形態2 図3は、本発明が適用された装置の実施の形態2を示
す。本実施の形態2において、用紙搬送装置30は、エ
アー吹出し部を2対配置し、エアーの道を作りながら用
紙Pを両面画像定着装置20まで搬送したものである。
尚、実施の形態2と同様な構成要素については、実施の
形態2と同様の符号を付してここではその詳細な説明は
省略する。
【0033】本実施の形態は、図3(a)に示すように、
2次転写装置14の下流近傍に配置された第1エアー吹
出し部41a,41bと、この第1エアー吹出し部に対
してエアーを供給する第1エアー供給装置42a,42
b、第1エアー吹出し部41a,41bの下流側に配置
された第2エアー吹出し部44a,44bと、この第2
エアー吹出し部44a,44bにエアーを供給する第2
エアー供給装置45a,45bとを有している。本実施
の形態においては、第2エアー吹出し部44a,44b
の先端開口部43a,43bは、そのノズルを両面画像
定着装置20のニップ部Nの方向に向けて開口して配置
されており、その先端開口部43a,43bから吹き出
すエアーにより空気の流路を形成し、その空気の流路に
よって用紙Pが案内されて搬送されることで、さらに安
定した記録紙搬送を実現することができる。尚、各第1
エアー吹出し部41a,41bの間隔や各第2エアー吹
出し部44a,44bの間隔、各エアー吹出し部のノズ
ル先端形状等については実施の形態1と同様である。
【0034】次に、本実施の形態における制御部9が行
う動作について説明する。第1エアー吹出し部41a,
41bおよび各第2エアー吹出し部44a,44bの間
に用紙が存在しない初期状態において、第1エアー供給
装置42a,42bと第2エアー供給装置45a,45b
は、2次転写装置14の下流側に用紙Pが到達するのを
待機している。ここで、制御部9は実施の形態1と同様
に用紙Pが2次転写装置14を通過して各エアー吹出し
部の間に到達するタイミングを図っている。まず、図3
(a)に示すように、制御部9は、用紙Pの先端が第1エ
アー吹出し部41a,41bの間に突入するタイミング
を図り、第1エアー供給装置42a,42bを作動させ
る。この第1エアー供給装置42a,42bから供給さ
れたエアーは第1エアー吹出し部41a,41bから用
紙Pの面に対して吹き付けられ、2次転写装置14のニ
ップ部と両面画像定着装置20のニップ部Nとを結んだ
線上へと用紙Pを補正する役割を有する。
【0035】更に、用紙Pは補正されつつ搬送される
が、制御部9は、この用紙Pが各第2エアー吹出し部4
4a,44bの間に到達するタイミングを図り、そのタ
イミングを見計らって第2エアー供給装置45a,45
bを作動させる。図3(b)に示すように、この第2エア
ー供給装置45a,45bから供給されたエアーは、第
2エアー吹出し部44a,44bの先端開口部43a,4
3bから用紙Pの面に対して吹き付けられると共に、両
面画像定着装置20のニップ部Nに向かって吹き付けら
れる。このニップ部Nに向かって吹き付けられることに
より、用紙Pの先端は空気の流路の中で姿勢を正しく維
持しながらニップ部Nに向かって搬送され、そのままニ
ップ部Nへと突入することができる。次に、ニップ部N
へと突入した用紙Pは、その未定着トナー像を両面画像
定着装置20により順次、定着され、更に用紙Pはその
まま搬送される。図3(c)に示すように、第1エアー吹
出し部41a,41bの間から用紙Pの後端が外れたタ
イミングを制御部9はタイマ等により認識し、第1エア
ー供給装置42a,42bの作動を一旦停止する。更
に、用紙Pの後端が両面画像定着装置20のニップ部へ
入ったタイミング (又はニップ部Nを外れたタイミン
グ)を制御部9は認識し、第2エアー供給装置45a,4
5bの作動を停止させる。このように、用紙Pの後端が
抜けたタイミングでエアーの吹き付けを停止させるの
は、次の用紙が搬送されてくるのを待機するためであ
り、次の用紙が搬送された際に、タイミング良く用紙に
エアーを吹き付けることができるようにするためであ
る。
【0036】尚、本実施の形態では、第1エアー供給装
置42a,42bおよび第2エアー供給装置45a,45
bをそれぞれ配置し、制御部9がこれらの動きを制御し
ていたが、第1および第2のエアー供給装置を共有し、
シャッター等により流路の切り替えを制御部9が行い、
第1エアー吹出し部41a,41bおよび第2エアー吹
出し部44a,44bに対するエアーの吹き付けを切り
分け制御することも可能である。かかる場合には、エア
ー供給装置の数を減らすことが可能になると共に、シャ
ッターの切り替えといった簡単な機構により吹き付けの
制御を実施することができる。更に、一般のエアー供給
装置にあっては回転当初の一定時間は風量が定まらずエ
アー供給装置のON/OFFで正確な風量からなるエア
ーをON/OFFすることは難しいが、一方で、シャッ
ターの切り替えで吹き付けの制御を行えば、エアー供給
装置は常時回転させておくことが可能となり、上記のよ
うな問題にも対処できる。
【0037】以上のように、本実施の形態2によれば、
第1エアー吹出し部41a,41bだけでなく第2エア
ー吹出し部44a,44bによって用紙Pを順次搬送す
ると共に、空気の流路を形成させてこの流路の中に用紙
Pを搬送するように構成しているので、特に2次転写装
置14と両面画像定着装置20との距離が長い場合にあ
っても適切に用紙Pを導くことが可能となる。更に、エ
アーの吹出し口の方向を用紙Pの搬送位置に応じて異な
らせることで、用紙Pの搬送位置および搬送形態に応じ
た空気の流路が形成でき、搬送状態をより適切に維持す
ることが可能となる。
【0038】尚、本実施の形態において、図4に示すよ
うに第1エアー吹出し部41a,41bの上流側に近接
して用紙Pの位置を検出する位置検出装置57を設置す
ることも可能である。この場合に、制御部9はこの位置
検出装置57の出力結果に応じて第1エアー供給装置4
2a,42bの作動タイミングを図っている。このよう
に構成することで、より正確なタイミングで用紙Pに対
して送風することが可能となり、用紙Pへの送風タイミ
ングが早すぎることによって生じる用紙Pの先端乱れ
や、用紙Pへの送風タイミングが遅すぎることによって
生じる用紙Pの位置ずれ等が防止でき、より信頼性の高
い用紙搬送装置を提供することができる。更に、位置検
出装置57の出力結果に応じて第1エアー供給装置42
a,42bから送風される空気の風速をコントロールす
ることも可能である。かかる場合には、この風速コント
ロールを用いて用紙Pの位置を正確に且つ短時間で補正
することが可能となり、より信頼性の高い用紙搬送性能
を得ることができる。
【0039】◎実施の形態3 図5は、本発明が適用された装置の実施の形態3を示
す。本実施の形態は、実施の形態2に加えて第1エアー
吹出し部41a,41bのエアー吹出し口近傍に用紙P
を案内する案内部材47a,47bを設けたものであ
り、例えば用紙カール等により用紙Pの姿勢が乱れて2
次転写装置14から排出される場合であっても確実な搬
送性能を維持できるものである。尚、実施の形態2と同
様な構成要素については、実施の形態2と同様の符号を
付してここではその詳細な説明は省略する。
【0040】この案内部材47a,47bは、搬送され
てきた用紙Pの先端を当接させ、更に第1エアー吹出し
部41a,41bのエアー吹出し口まで用紙Pの画像面
に接触することなく用紙Pをガイドするために上流側が
下流側に比べて広く開口されていると共に、下流側の開
口幅は第1エアー吹出し部41a,41bの両者のエア
ー吹出し口の間隔と略同一となっている。本実施の形態
では、この案内部材47a,47bは例えばSUS等の
金属表面に低摩擦系のテフロン(登録商標)コートを施
したものが用いられており、用紙の先端が滑り易いよう
に処理されている。
【0041】図5(a)に示すように、極端な振れ幅を有
しあるいはカールした状態で2次転写装置14により排
出された用紙Pは、案内部材47a又は47bにその先
端が当接した状態となる。当接した用紙Pは2次転写装
置14から与えられる搬送力により後ろから押される状
態で、用紙先端を案内部材47a又は47b上を滑りな
がら移動する。制御部9は、実施の形態1、2と同様に
第1エアー吹出し部41a,41bのエアー吹出し口に
用紙Pが到達するタイミングを図って第1エアー供給装
置42a,42bを作動させる(図5(b))。この第1エ
アー吹出し部41a,41bから吹き出されたエアーに
より用紙Pはその姿勢を整えられ、両面画像定着装置2
0のニップ部Nに向かってほぼ真っ直ぐ搬送される。そ
の後、実施の形態2と同様に、制御部9の制御により第
2エアー供給装置45a,45bが作動して用紙Pがニ
ップ部Nに突入する。以上のように、本実施の形態によ
れば、2次転写装置14から排出された用紙Pが極端な
振れ幅あるいはカールを有していたとしても、案内部材
47a又は47bにより先端がガイドされ、用紙Pの未
定着画像面を乱すことなくエアー吹出し口まで搬送さ
れ、更に、エアー吹出し口からはタイミング良く空気流
が吹き出されることで、より確実に両面画像定着装置2
0まで用紙Pを搬送することが可能となる。尚、実施の
形態2と同様に、案内部材47a,47bの上流側近傍
に用紙Pの位置を検出する位置検出装置を設けることも
可能であり、この場合にはより高い搬送性能を得ること
ができる。
【0042】◎実施の形態4 図6は、本発明が適用された装置の実施の形態4を示
す。本実施の形態は、エアー吹出し部の部材をそのまま
用いて用紙Pの先端案内部材とし、用紙Pをエアー吹出
し部の吹出し口に導くものである。図6(a)において、
51a,51bは第1エアー吹出し部であり、2次転写
装置14の下流側近傍に設けられるとともに、両面画像
定着装置20のニップ部Nの方向にその先端であるエア
ー吹出し口50a,50bが向けられており、第1エア
ー供給装置52a,52bから供給されたエアーをエア
ー吹出し口50a,50bから吹き出すように構成され
ている。この第1エアー吹出し部51a,51bにおけ
る上流側の外壁55a,55bは両面画像定着装置20
の方向に向かって曲げられ、外壁55aと外壁55bに
よって形成される空間は下流側を狭く上流側を広くなる
ように構成されている。更に、その表面は低摩擦系のテ
フロンコート等が施され用紙が滑り易いように処理され
ている。また、また第1エアー吹出し部51a,51b
の下流側であって両面画像定着装置20の上流側近傍に
は用紙Pの搬送方向にほぼ直交する方向からエアーを吹
き付ける第2エアー吹出し部53a,53bを有してお
り、第2エアー供給装置54a,54bから供給された
エアーを吹出している。
【0043】次に、本実施の形態における動作について
説明する。第1エアー供給装置52a,52bおよび第
2エアー供給装置54a,54bは、用紙Pが搬送され
るのを待機している。実施の形態1と同様に、制御部9
は用紙Pの搬送状態をチェックし、タイマー等を用いて
各エアー供給装置の作動タイミングを図っている。図6
(a)に示すように、2次転写装置14から排出された用
紙Pが例えばカールした状態にあり、先端がそのまま各
エアー吹出し部の間に形成される空間に突入できない状
態では、第1エアー吹出し部51a,51bの外壁55
aまたは55bに用紙Pの先端が当接し、2次転写装置
14による搬送力で押されて外壁55aまたは55bの
表面上を用紙Pの先端が滑って搬送される。制御部9は
前述の実施の形態と同様に用紙Pの存在するタイミング
で第1エアー供給装置52a,52bを作動させ、第1
エアー吹出し部51a,51bは用紙Pの両面に対して
エアー吹出し口50a,50bからエアーを吹き付け、
両面画像定着装置20のニップ部Nへと用紙Pを導く。
次に、図6(b)に示すように用紙Pが第2エアー吹出し
部53a,53bの近傍に到達するタイミングを図り、
制御部9は第2エアー供給装置54a,54bを作動さ
せ、第2エアー吹出し部53a,53bからエアーを吹
き付ける。これにより、用紙Pは再度その先端位置およ
び先端姿勢が補正され、両面画像定着装置20のニップ
部にその姿勢を維持しながら突入する。その後、図6
(c)に示すように両面画像定着装置20にて先端から順
に定着され、用紙Pの後端が各エアー吹き付け領域から
離れるタイミングを待って、制御部9は第1エアー供給
装置52a,52bおよび第2エアー供給装置54a,5
4bを順に停止する。
【0044】以上のように、本実施の形態では、第1エ
アー吹出し部51a,51bの外壁55aまたは55b
に用紙Pの先端を当接させて先端をガイドさせることに
より、第1エアー吹出し部51a,51bの外壁をその
まま兼用して確実な用紙搬送が可能であり、簡易且つ確
実な搬送装置を提供できる。更に、第2エアー吹出し部
53a,53bによって再度用紙Pの先端位置および先
端姿勢を補正した後に両面画像定着装置20へと搬送す
るように構成しているので、より姿勢良く用紙Pをニッ
プ部Nへ導くことが可能となる。尚、本実施の形態で
は、第1エアー供給装置52a,52bおよび第2エア
ー供給装置54a,54bを制御部9の指示によりON
/OFFしていたが、実施の形態2にて説明したよう
に、エアー供給装置を共用し、図示しないシャッターの
開閉によりエアーの供給を制御しても良い。この場合に
は、前述のとおりエアー供給装置の立ち上げ時に風力が
不安定となる問題が解決できると共に、エアー供給装置
を共用化することでコストを大きく低減することが可能
となる。また、実施の形態2と同様に、第1エアー吹出
し部51a,51bの上流側近傍に用紙Pの位置を検出
する位置検出装置を設けることも可能であり、この場合
には前述と同様、より高い搬送性能を得ることができ
る。
【0045】◎実施の形態5 図7は、本発明が適用された装置の実施の形態5を示
す。本実施の形態は、用紙搬送装置30においてエアー
吹出し部を3対配置したものである。図7において、符
号61a,61bは第1エアー吹出し部、62a,62b
はエアー供給装置69a,69bにより生成されたエア
ーの流路をON/OFFして第1エアー吹出し部へのエ
アーを調節する第1シャッターである。また、63a,
63bは第2エアー吹出し部、64a,64bはこの第
2エアー吹出し部63a,63bへのエアーを調節する
第2シャッター、65a,65bは第3エアー吹出し
部、66a,66bはこの第3エアー吹出し部65a,6
5bへのエアーを調節する第3シャッターである。更
に、符号67は2次転写装置14の下流側で第1エアー
吹出し部61a,61bの上流側近傍に設けられて用紙
Pの位置を検出する第1位置検出装置であり、68は第
3エアー吹出し部65a,65bの上流側近傍に設けら
れて用紙Pの位置を検出する第2位置検出装置である。
【0046】本実施の形態において、エアー供給装置6
9a,69bは予めエアーを生成するように作動してい
る。第1位置検出装置67が用紙Pの位置を検出する
と、制御部9はその信号を受けて、第1シャッター62
a,62bを空け、第1エアー吹出し部61a,61bの
間に入ってきた用紙Pに対して、第1エアー吹出し部6
1a,61bからエアーを吹き付ける。この第1シャッ
ター62a,62bは、第1位置検出装置67による用
紙Pの搬送タイミングに合わせて開かれると共に、第1
位置検出装置67による用紙姿勢の検出に応じて、シャ
ッター62aとシャッター62bとでその開放レベルを
異ならせることで用紙Pの姿勢を補正している。例え
ば、用紙Pが図の左側、即ち第1エアー吹出し部61b
側に傾いて搬送されていると判断される場合には、シャ
ッター62bの風量をシャッター62aの風量よりも多
くするようにシャッターの開きを調節し、用紙Pが両面
画像定着装置20のニップ部Nの方向に直進するように
補正がなされる。
【0047】このようにして第1エアー吹出し部61
a,61bにより一旦補正がなされた用紙Pは、その下
流側に設けられている第2エアー吹出し部63a,63
bへと搬送される。この第2エアー吹出し部63a,6
3bは、用紙Pの搬送方向に対し斜め方向から用紙Pを
送風するように構成され、また、実施の形態4と同様
に、この第2エアー吹出し部63a,63bの外壁面を
用いて補正が十分になされずにカールを有している用紙
Pをガイドすることも可能である。この第2エアー吹出
し部63a,63bの吹出し口に用紙Pが到達するタイ
ミングを図って制御部9は第2シャッター64a,64
bを開き、用紙Pに対してエアーが吹き付けられる。こ
の第2エアー吹出し部63a,63bを通過した用紙P
は第2位置検出装置68によりその位置を検出され、制
御部はその用紙Pの姿勢検出に応じて第3シャッター6
6a,66bを開放することで、第3エアー吹出し部6
5a,65bから用紙Pに対して適量のエアーを吹き付
けており、この結果、用紙Pは両面画像定着装置20の
ニップ部Nへ適切な姿勢を持って突入することができ
る。以上のように、本実施の形態では、複数個のエアー
吹出し部と用紙の位置検出装置を設置することで、例え
ば2次転写装置14と両面画像定着装置20との距離が
長くても高い信頼性にて用紙Pを搬送することが可能と
なり、また、用紙の位置の検出結果によりエアーの風量
を制御することで、極め細かな補正が可能になる。更
に、共有化したエアー供給装置69a,69bが複数の
エアー吹出し部へのエアー供給を行うことにより、安定
した風量を各エアー吹出し部に供給することができる。
【0048】尚、本発明の実施の形態1〜5において
は、用紙Pの形態として表裏に未定着トナー像がある両
面転写の場合について記述してきた。両面転写の画像形
成装置に適用することにより得られる効果は大きいが、
用紙Pの片面のみに未定着画像を有する場合に適用する
ことも可能である。更に、用紙Pの搬送方向は垂直方向
に限られず、水平方向、斜め方向、または、搬送経路が
途中で曲がった場合であっても適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像が転写された記録材の画像面を周辺の部材に接触さ
せることなく確実に定着手段へと搬送することが可能に
なるとともに、定着手段への記録材の突入姿勢を良くす
ることで、定着時に紙しわ等の不具合がない、信頼性の
高い装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明
図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示
す説明図である。
【図3】 (a)〜(c)は実施の形態2における動作の概
要を示す説明図である。
【図4】 実施の形態2における応用例を説明する説明
図である。
【図5】 (a)(b)は実施の形態3における動作の概要
を示す説明図である。
【図6】 (a)〜(c)は実施の形態4における動作の概
要を示す説明図である。
【図7】 実施の形態5における動作の概要を示す説明
図である。
【符号の説明】 P…記録材(用紙)、1…転写手段、2…定着手段、3
…搬送位置検出手段、4…エアー送風手段、5…制御手
段、6…ガイド部、9…制御部、10…両面画像形成
部、14…2次転写装置、20…両面画像定着装置、2
9…センサ、30…用紙搬送装置、31a,31b…エ
アー吹出し部、32a,32b…エアー供給装置、41
a,41b…第1エアー吹出し部、42a,42b…第1
エアー供給装置、44a,44b…第2エアー吹出し
部、45a,45b…第2エアー供給装置、47a,47
b…案内部材、51a,51b…第1エアー吹出し部、
52a,52b…第1エアー供給装置、53a,53b…
第2エアー吹出し部、54a,54b…第2エアー供給
装置、57…位置検出装置、61a,61b…第1エア
ー吹出し部、62a,62b…第1シャッター、63a,
63b…第2エアー吹出し部、64a,64b…第2シ
ャッター、65a,65b…第3エアー吹出し部、66
a,66b…第3シャッター、67…第1位置検出装
置、68…第2位置検出装置、69a,69b…エアー
供給装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を記録材に対して転写する転写手段
    と、 前記転写手段により転写された画像を前記記録材に定着
    する定着手段と、 前記記録材の搬送位置を検出する搬送位置検出手段と、 前記転写手段と前記定着手段との間に設けられ、吹出し
    口からエアーを送風するエアー送風手段と、 前記搬送位置検出手段により前記記録材が前記エアー送
    風手段の前記吹出し口近傍に達するタイミングを図り、
    当該吹出し口から当該記録材に対してエアーを送風する
    ように制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記エアー送風手段は、前記記録材の表裏からエアーを
    送風する少なくとも一対の吹出し口を配置することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記転写手段により画像が転写された記録材の先端部を
    導くガイド部を更に具備したことを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記搬送位置検出手段は、前記転写手段の下流側であっ
    て前記エアー送風手段における吹出し口の上流側に設け
    られることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像を記録材の両面に対して転写する転
    写手段と、 前記転写手段により転写された画像を前記記録材に定着
    する定着手段と、 前記転写手段により画像が転写された前記記録材の搬送
    タイミングに合わせて順次エアーを吹き付け、当該記録
    材を前記定着手段まで導く複数のエアー吹出し口とを具
    備することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、 前記複数の吹出し口は、吹出し口の方向が前記記録材の
    搬送位置に応じて異なっていることを特徴とする画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015194579A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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