JP2000250123A - 合焦確認機構を有するカメラ - Google Patents

合焦確認機構を有するカメラ

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JP2000250123A
JP2000250123A JP5524899A JP5524899A JP2000250123A JP 2000250123 A JP2000250123 A JP 2000250123A JP 5524899 A JP5524899 A JP 5524899A JP 5524899 A JP5524899 A JP 5524899A JP 2000250123 A JP2000250123 A JP 2000250123A
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JP
Japan
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optical system
distance
finder
photographing
focus
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JP5524899A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Abe
哲也 阿部
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影光学系とは独立したファインダ光学系を
有するカメラにおいて、ファインダ視野内でピントを確
認することができる合焦確認機構を得ること。 【構成】 電動駆動の撮影光学系とは光学的にも機械的
にも独立した二重像合致式のファインダ光学系と;被写
体距離に関する情報を得る測距系と;この測距系で得た
被写体距離に関する情報に基づき、撮影光学系と二重像
合致式のファインダ光学系の双方を駆動する駆動系と;
を有する合焦確認機構を有するカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、撮影光学系とは独立したファイ
ンダ光学系を有するオートフォーカスカメラの合焦確認
機構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】撮影光学系とは独立した
ファインダ光学系を有するオートフォーカスカメラは広
く製品化されている。しかし、このような構成のカメラ
ではファインダ視野内で合焦を確認することができない
ため、誤測距などによる撮影ミスを察知することができ
ないという問題があった。つまり、目的とする被写体に
実際に合焦している(合焦する)か否かの確認ができな
い。
【0003】
【発明の目的】本発明は、撮影光学系とは独立したファ
インダ光学系を有するカメラにおいて、ファインダ視野
内で合焦を確認することができるカメラを得ることを目
的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、従来知られている二重像合致
式のファインダ光学系を有するカメラは、撮影光学系と
二重像合致式のファインダ光学系とを、撮影光学系が合
焦するとき二重像が合致するように撮影光学系自体を駆
動するのに対し、撮影光学系と二重像合致式のファイン
ダ光学系とを機械的に連動させることをせず、被写体距
離に関する情報に基づいて、それぞれを個別に駆動する
ことにより、ファインダ視野内で合焦を確認するという
逆転の着眼に基づいてなされたものである。
【0005】すなわち、本発明は、電動駆動の撮影光学
系と;この撮影光学系とは光学的にも機械的にも独立し
た二重像合致式のファインダ光学系と;被写体距離に関
する情報を得る測距系と;この測距系で得た被写体距離
に関する情報に基づき、撮影光学系と二重像合致式のフ
ァインダ光学系の双方を駆動する駆動系と;を有するこ
とを特徴としている。
【0006】本発明は、別の表現によると、撮影光学系
と、この撮影光学系とは独立したファインダ光学系と、
被写体距離に関する情報を得る測距系とを有するカメラ
において、撮影光学系は、測距系による被写体距離情報
に基づいて駆動される焦点調節機構を有し、ファインダ
光学系は、撮影範囲をファインダ像として観察する主光
学系と、この主光学系の入射光軸に対して所定の基線長
だけ離れた入射光軸を有し上記撮影範囲の一部を距離計
像として形成する距離計光学系と、主光学系の光路と上
記距離計光学系の光路とを合成する光路合成手段と、距
離計光学系の入射光軸を上記基線長方向に偏向させ、フ
ァインダ像に対して距離計像を移動させる距離計像移動
手段とを有し、さらに、測距系による被写体距離情報に
基づいて被写体に合焦するように撮影光学系の焦点調節
機構を駆動するとともに、測距系による被写体距離情報
に基づいて距離計像移動手段を駆動する制御手段を有す
ることを特徴としている。
【0007】距離計像移動手段は、撮影光学系の焦点調
節機構と独立した、電気的な駆動機構を有することが好
ましい。距離計光学系による距離計像形成範囲(位置)
は、ファインダ視野内における測距系による測距エリア
に一致させることが好ましい。
【0008】また、各々の光学系の位置の違いから生じ
るパララックスを抑えるため、測距系の主光軸は、互い
に略平行をなすファインダ光学系の主光学系の入射光軸
と撮影光学系の入射光軸との間に配置するか、もしくは
ファインダ光学系の主光学系の入射光軸と、距離計光学
系の入射光軸と、撮影光学系の入射光軸とで形成する三
角形の内側に配置することが好ましい。測距系の主光軸
とは、投光光学系によって赤外線を被写体に照射し、被
写体で反射した赤外光束の位置を受光光学系によって検
知するアクティブ方式では投光光学系の被写体側光軸を
指す。また、1対の光学系で捕らえた被写体像の差を検
知するパッシブ方式では2つの光学系の被写体側光軸と
等距離にある直線を指す。より具体的には、次の条件式
(1)を満足することが好ましい。 (1)Lf/Lo<0.5 但し、 Lf;ファインダ光学系の主光学系の入射光軸と、測距
系の主光軸との間の距離、 Lo;ファインダ光学系の主光学系の入射光軸と、撮影
光学系の入射光軸との間の距離、である。
【0009】また、ファインダ光学系は、主光学系によ
るファインダ像に視野フレーム像を重ねて形成する視野
フレーム光学系と、視野フレーム像をファインダ光学系
の主光学系の光軸と撮影光学系の光軸とを結ぶ基線長方
向に移動させ、該主光学系の光軸と撮影光学系の光軸の
ずれに起因する視差を補正するパララックス補正手段
と、このパララックス補正手段を上記測距系による被写
体距離情報に基づいて作動させる駆動手段とを有するこ
とが好ましい。このように構成すると、ファインダ光学
系の主光学系と撮影光学系の位置の違いから生じるパラ
ラックスを、撮影距離に応じて補正することができる。
例えば、パララックス補正手段を上記距離計像移動手段
に連動して作動させる駆動手段としてもよい。
【0010】本発明のカメラは、さらに、オートフォー
カスとマニュアルフォーカスとを切り換えるフォーカス
切換手段と、撮影距離を入力する撮影距離入力手段とを
備えることができる。制御手段は、このフォーカス切換
手段がマニュアルフォーカスを選択しているときには、
測距系の動作(測距系による被写体距離情報に基づく動
作)を停止させるとともに、撮影距離入力手段に入力さ
れた撮影距離情報に基づいて、該入力撮影距離情報位置
にある被写体に合焦するように撮影光学系の焦点調節機
構を駆動するとともに、撮影距離入力手段に入力された
撮影距離情報に基づいて距離計像移動手段を駆動する。
【0011】
【発明の実施形態】図1、図2は本発明によるカメラの
実施形態を示している。このカメラは焦点調節機構を有
する撮影光学系10、測距ユニット(測距系)16、及
び二重像合致式ファインダ光学系とを有し、さらにシャ
ッターボタン17とフォーカスリング(ダイアル、撮影
距離入力手段)18を有する。
【0012】二重像合致式ファインダ光学系は、カメラ
正面に向かって右側から、主光学系20と、視野フレー
ム光学系30と、距離計光学系40とを備えている。主
光学系20は、物体側から順に、カメラのファインダ窓
21に嵌めた平凹レンズの第1対物レンズ22、負メニ
スカスレンズの第2対物レンズ23、光路合成プリズム
24、両凸レンズの第1接眼レンズ25、および平凸レ
ンズの第2接眼レンズ26より構成され、負の対物レン
ズ22、23によって生じる虚像を正の第1接眼レンズ
25、第2接眼レンズ26で正立正像として観察する、
いわゆる逆ガリレオ式ファインダ光学系を形成してい
る。光路合成プリズム24はハーフミラー等から構成し
てもよい。
【0013】視野フレーム光学系30は、物体側から順
に、採光窓31、視野フレーム32、およびプリズム3
3を備えている。視野フレーム32は、ファインダ内に
視野を定める光透過部を形成するもので、光透過部を形
成した不透明部材、もしくはLCDなどで構成すること
ができる。採光窓31から入射して視野フレーム32の
光透過部を透過した光束は、プリズム33の反射面(全
反射面)33aによって主光学系20側に光路を曲げら
れ、さらに光路合成プリズム24によって主光学系光路
に入射する結果、接眼レンズ25を介して、ファインダ
像と視野フレーム像とが同一視野に重なって観察され
る。視野フレーム32の光透過部は、視野フレーム光学
系30(主光学系20)の周辺部に位置している。
【0014】距離計光学系40は、物体側から光路順
に、距離計窓41、第1ミラー42、第2ミラー43、
対物レンズ44、ダハプリズム45、および視野フレー
ム光学系30のプリズム33の反射面33aに接着した
プリズム46を備えている。対物レンズ44によって生
じる倒立像は、第1ミラー42及び第2ミラー43によ
って左右反転されると共に、ダハプリズム45によって
上下反転されて、正立の距離計像としてダハプリズム4
5の射出面近傍に形成される。さらにプリズム46によ
って光路を曲げられ、視野フレーム光学系30のプリズ
ム33を通って主光学系20の光路合成プリズム24内
に入射し、その結果、第1接眼レンズ25、第2接眼レ
ンズ26を介して、距離計像、ファインダ像、および視
野フレーム像とが同一視野に重なって観察される。プリ
ズム33の面33aは、視野フレーム光学系30にとっ
ては全反射面であるが、距離計光学系40にとっては透
過面である。プリズム46はプリズム33の反射面の中
心付近に接合されており、視野フレーム光学系30が使
用しない光軸付近の光路を、距離計光学系40が使用し
ている。
【0015】距離計光学系40の入射光軸AXMは、主
光学系20の入射光軸AX0とは基線長LMだけ離れて
ほぼ平行に配置されている。距離計光学系40はさらに
距離計像駆動機構(距離計像移動手段)50を有し、距
離計像駆動機構50は、モータ51、平歯車52、平歯
車53、及び扇形歯車54を備え、この扇形歯車54に
距離計像光学系40の第1ミラー42が固定されてい
る。モータ51の回転運動は平歯車52、53、扇形歯
車54に伝達され、扇形歯車54が回転すると、第1ミ
ラー42が回転する。
【0016】図3は、第1接眼レンズ25、第2接眼レ
ンズ26を介して観察されるファインダ視野を示す図で
ある。前述のように、ファインダ像12a、視野フレー
ム像12b、および距離計像12cとが同一視野に観察
される。ファインダ像12aと距離計像12cとは二重
像として観察され、第1ミラー42の回転によって距離
計像12cはファインダ像12aに対して基線長AXM
の方向に移動し、ファインダ像12aと距離計像12c
とが合致したりずれたりする。特定の被写体の距離計像
12cをファインダ像12aに対して相対移動させる第
1ミラー42の回転角、つまり、モータ51の回転角
(回転数)は、測距ユニット16によって検出される被
写体距離情報によって決定される。
【0017】測距ユニット16は、被写体距離を直接検
出するタイプは勿論、被写体距離に関連した情報とし
て、デフォーカス量を検出するタイプも使用可能であ
る。これらの測距系は、アクティブタイプ、パッシブタ
イプその他が多数が知られており、これらを選択使用す
ることができる。
【0018】図4は、本実施形態のカメラの制御系を概
念的に示すブロック図である。本実施形態では、測距ス
イッチ71とレリーズスイッチ72はシャッタボタン1
7に連動するスイッチであり、シャッタボタン17を半
押しすることで測距スイッチ71がオンになり、さらに
シャッタボタン17を押し込むことでレリーズスイッチ
72がオンになるように設定されている。測距スイッチ
71がオンになると、コントローラ(制御回路)90a
は、測距ユニット16を作動させて被写体の距離情報に
関連した情報を得る。次いで、この被写体の測距情報
(被写体距離情報)を基に、撮影光学系10の焦点調節
機構(オートフォーカス機構)101を作動させて撮影
光学系10の焦点を被写体に合わせると共に、距離計駆
動機構50のモータ51を作動させ、第1ミラー42を
測距情報に応じた所定の角度だけ回転させる。この結
果、被写体のファインダ像12aと距離計像12cとが
合致して観察されることで、撮影者は被写体に合焦した
ことを知ることができる。さらにレリーズスイッチ72
がオンになると、コントローラ90aは、シャッタ駆動
機構102を作動させて露光をし、撮影を完了させる。
【0019】撮影光学系10の焦点調節機構101およ
びシャッタ駆動機構102の具体的構成は、周知であ
り、本実施形態の問うところではないので、詳細な図示
は省略する。本実施形態は、焦点調節機構101の動作
によって二重像合致式ファインダ光学系を動作させるの
ではなく(焦点調節機構101と二重像合致式ファイン
ダ光学系を機械的に連動させるのではなく)、測距ユニ
ット16が検出した被写体距離に関連した情報によっ
て、焦点調節機構101と距離計駆動機構50を個別に
動作させる点に特徴がある。この構成によって、撮影し
ようとする意図している被写体に合焦している(撮影時
に合焦する)か否かを、ファインダ視することができ
る。なお、焦点調節機構101は、レリーズスイッチ7
2がオンになった後で被写体距離情報を基に作動させて
もよい。つまり、ファインダによって被写体の合焦を確
認しているときにはまだ撮影光学系10を合焦させず、
シャッタレリーズの直前に、合焦させる態様も可能であ
る。
【0020】図5は、本発明のカメラの制御系の別の形
態を概念的に示すブロック図である。本制御系は、図4
で説明したオートフォーカス動作に加えて、マニュアル
フォーカス動作を可能にした点が異なる。本制御系は、
図4の形態にさらに、フオーカス切換スイッチ(フォー
カス切換手段)81と、フォーカスリング(ダイアル、
撮影距離入力手段)18により入力される撮影距離を検
出するフォーカスリング位置センサ82とが加えられて
いる。フォーカス切換スイッチ81は、オートフォーカ
スモードとマニュアルモードを切り換えるもので、マニ
ュアルフォーカス側に切り換わると、コントローラ(制
御手段)90bは、測距ユニット16の作動を停止させ
る。つまり、被写体距離に関する情報は得ない。その代
わりに、被写体距離情報は、フォーカスリング18を回
転させて設定し、その設定被写体距離が位置センサ82
によってコントローラ90bに入力される。
【0021】そして測距スイッチ71がオンになると、
コントローラ90bはフォーカスリング位置センサ82
によって得られた入力撮影距離情報を基に、焦点調節機
構101を作動させて撮影光学系10のピントを撮影距
離に合わせると共に、距離計駆動機構50を作動させ、
モータ51により第1ミラー42を所定の角度だけ回転
させる。この結果、被写体のファインダ像12aと距離
計像12cとが合致して観察されることで、撮影者は被
写体に合焦したことを知ることができる。さらにレリー
ズスイッチ72がオンになると、コントローラ90bは
シャッタ駆動機構102を作動させて露光をし、撮影を
完了する。
【0022】焦点調節機構101は、図4の実施形態で
述べたように、レリーズスイッチ72がオンになった後
で作動させても良い。またフォーカス切換スイッチ81
がマニュアルフォーカス側に切り換わったときには、シ
ャッタボタン17の動作とは無関係に、フォーカスリン
グ位置センサ82によって入力する撮影距離情報に基づ
き、連続的に距離計駆動機構50を作動させてもよい。
【0023】ファインダ視野内の距離計像12cの移動
範囲(位置)は、測距ユニット16により測距される被
写体の測距エリアと一致している。従って、測距エリア
を示す測距マーク等のファインダ視野内情報表示を別途
設けることなく、測距範囲を示すことができ、ファイン
ダ視野内が煩雑になるのを防ぐことができる。
【0024】次に、パララックス対策について説明す
る。本実施形態のように、撮影光学系10、二重像合致
式ファインダ光学系の主光学系20、測距ユニット16
のそれぞれの光軸が独立して略平行に配置されたカメラ
では、撮影距離によってはパララックスが生じる。撮影
光学系10と測距ユニット16とでパララックスが生じ
ると、撮影距離によってフイルム上の合焦位置が変化す
るといった問題が生じ、主光学系20と測距ユニット1
6とでパララックスが大きいと、ファインダ視野内で合
焦させた被写体の部位とフイルム上で合焦した被写体の
部位とがずれてしまうといった問題が生じる。撮影光学
系10と主光学系20とでパララックスが大きいと、撮
影者の意図した構図とフィルム上での撮影範囲がずれて
しまう。
【0025】以上の問題点は、測距ユニット16の主光
軸を、主光学系20の入射光軸と撮影光学系10の入射
光軸との間に配置することにより、撮影光学系10と測
距ユニット16とのパララックスと、ファインダ光学系
20と測距ユニット16とのパララックスの双方を、最
も効率良く小さくすることができる。測距ユニット16
の主光軸とは、投光光学系によって赤外線を被写体に照
射し、被写体で反射した赤外光束の位置を受光光学系に
よって検知するアクティブ方式では投光光学系の被写体
側光軸を指す。また、1対の光学系で捕らえた被写体像
の差を検知するパッシブ方式では2つの光学系の被写体
側光軸と等距離にある直線を指す。
【0026】二重像合致式ファインダ光学系の主光学系
20と距離計光学系40は、双方で捕らえた被写体像の
位置の差を検知する測距機能をもち、このときの主光軸
は主光学系20の入射光軸AXOと距離計光学系40の
入射光軸AXMとの中間にあるとみなすことができる。
この主光軸と測距ユニット16の主光軸とが大きく離れ
ると、ファインダ光学系によって得られる測距情報と、
測距ユニット16によって得られる測距情報とにずれが
生じる場合がある。
【0027】一方、前述したとおり、主光学系20と撮
影光学系10との間に測距ユニット16を配置する必要
性も考慮すれば、主光学系20の入射光軸と、距離計光
学系40の入射光軸と、撮影光学系10の入射光軸とで
形成される三角形の内側に測距ユニット16の主光軸を
配置することが望ましい。この配置によれば、ファイン
ダ視野内とフィルム上との合焦位置のずれを小さくする
と共に、測距ユニット16とファインダ視野内の二重像
合致とでの測距結果の差を小さくすることができる。
【0028】条件式(1)は、測距ユニット16をファ
インダ主光学系20に近づけて配置し、測距範囲とファ
インダ視野とのパララックスを小さくするための条件で
ある。この条件式(1)の上限を越えると、ファインダ
視野内に示された測距エリアと測距ユニット16による
測距範囲とのずれが大きくなりすぎる。
【0029】また、主光学系20と撮影光学系10とで
パララックスが大きくなると、撮影距離によってファイ
ンダ視野範囲と撮影範囲とがずれるといった問題が生じ
る。これは、撮影距離に応じて視野フレーム32を移動
させることで、補正することができる。
【0030】図6は、パララックス補正機構(補正手
段)の一形態を示したものである。このパララックス補
正機構は、平歯車61、この平歯車61と同軸に固定さ
れたカム62、軸63aで枢着されたレバー63、およ
び視野フレーム32に固定されたピン64を有し、レバ
ー63は、カム62と係合する腕63bと、視野フレー
ム32のピン64と係合するフォーク部63cとを備え
ている。レバー63は、付勢ばね65によって、その腕
63bがカム62と接触する方向に常時付勢されてい
る。
【0031】一方、視野フレーム32には、該視野フレ
ーム32の移動方向を、ファインダ光学系20の入射光
軸AX0と撮影光学系10の入射光軸とを結ぶ基線長方
向に規制する一対のガイド溝32aが形成されている。
このガイド溝32aには、固定部に設けた案内ピンが嵌
まる。
【0032】平歯車61は、図示しない歯車列を介し
て、距離計駆動機構50のモータ51によって回転駆動
され、歯車61と同軸のカム62がバネ65によって付
勢されたレバー63を動かす。レバー63のフォーク部
63cは、ピン64を介して視野フレーム32を基線長
方向に移動させ、パララックスを補正する。すなわち、
このパララックス補正機構によれば、視野フレーム32
を距離計駆動機構50に連動させて基線長方向に移動さ
せることができ、撮影距離に応じてパララックスを補正
することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、撮影光学系とは独立し
たファインダ光学系を有するカメラにおいて、ファイン
ダ視野内で合焦を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による距離計を有するカメラの上部から
の断面図である。
【図2】同カメラの正面図である。
【図3】本発明による距離計を有するカメラのファイン
ダ視野を示す図である。
【図4】本発明による距離計を有するカメラの制御系を
示すブロック図である。
【図5】本発明による距離計を有するカメラの制御系の
別の形態を示すブロック図である。
【図6】本発明による距離計を有するカメラのパララッ
クス補正機構を示す図である。
【符号の説明】
10 撮影光学系 12a ファインダ像 12b 視野フレーム像 12c 距離計像 11 撮影レンズ 16 測距ユニット 17 シャッタボタン 18 フォーカスリング(撮影距離入力手段) 20 主光学系 21 ファインダ窓 22 第1対物レンズ 23 第2対物レンズ 24 光路合成プリズム 25 第1接眼レンズ 26 第2接眼レンズ 30 視野フレーム光学系 31 採光窓 32 視野フレーム 32a ガイド部 33 プリズム 40 距離計光学系 41 距離計窓 42 第1ミラー 43 第2ミラー 44 対物レンズ 45 ダハプリズム 46 プリズム 50 距離計像駆動機構 51 モータ 52 53 平歯車 54 扇型歯車 61 平歯車 62 カム 63 レバー 63c フォーク部 64 ピン 65 バネ 71 測距スイッチ 72 レリーズスイッチ 81 フォーカス切換スイッチ 82 フォーカスリング位置センサ 90a 90b コントローラ 101 焦点調節機構 102 シャッタ駆動機構
フロントページの続き Fターム(参考) 2H011 AA01 DA05 2H018 AA02 BA06 BC01 BC02 BE02 2H051 AA01 EB20 GA09 GA13 GA14 GA15 2H102 AA33 AA34 CA34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と、この撮影光学系とは独立
    したファインダ光学系と、被写体距離に関する情報を得
    る測距系とを有するカメラにおいて、 上記撮影光学系は、測距系による被写体距離に関連した
    情報に基づいて駆動される焦点調節機構を有し、 上記ファインダ光学系は、撮影範囲をファインダ像とし
    て観察する主光学系と、この主光学系の入射光軸に対し
    て所定の基線長だけ離れた入射光軸を有し上記撮影範囲
    の一部を距離計像として形成する距離計光学系と、上記
    主光学系の光路と上記距離計光学系の光路とを合成する
    光路合成手段と、上記距離計光学系の入射光軸を上記基
    線長方向に偏向させ、ファインダ像に対して距離計像を
    移動させる距離計像移動手段とを有し、 さらに、上記測距系による被写体距離に関連した情報に
    基づいて被写体に合焦するように撮影光学系の焦点調節
    機構を駆動するとともに、上記測距系による被写体距離
    に関連した情報に基づいて上記距離計像移動手段を駆動
    する制御手段を有することを特徴とする合焦確認機構を
    有するカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、上記距
    離計像移動手段は上記撮影光学系の焦点調節機構と独立
    した、電気的な駆動機構を有する合焦確認機構を有する
    カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2項記載のカメラにおい
    て、ファインダ視野内において上記測距系による測距エ
    リアと、上記距離計光学系による距離計像形成位置とが
    一致している合焦確認機構を有するカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    カメラにおいて、互いに略平行をなす、上記ファインダ
    光学系の主光学系の入射光軸と、上記撮影光学系の入射
    光軸との間に、測距系の主光軸が配置されている合焦確
    認機構を有するカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    カメラにおいて、互いに略平行をなす、上記ファインダ
    光学系の主光学系の入射光軸と、上記距離計光学系の入
    射光軸と、上記撮影光学系の入射光軸とで形成される三
    角形の内側に、測距系の主光軸が配置されている合焦確
    認機構を有するカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のカメラにおい
    て、次の条件式(1)を満足する合焦確認機構を有する
    カメラ。 (1)Lf/Lo<0.5 但し、 Lf;ファインダ光学系の主光学系の入射光軸と、測距
    系の主光軸との間の距離、 Lo;ファインダ光学系の主光学系の入射光軸と、撮影
    光学系の入射光軸との間の距離。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    カメラにおいて、上記ファインダ光学系は、さらに、主
    光学系によるファインダ像に視野フレーム像を重ねて形
    成する視野フレーム光学系と、上記視野フレーム像をフ
    ァインダ光学系の上記主光学系の光軸と上記撮影光学系
    の光軸とを結ぶ基線長方向に移動させ、上記主光学系の
    光軸と上記撮影光学系の光軸のずれに起因する視差を補
    正するパララックス補正手段と、このパララックス補正
    手段を上記測距系による被写体距離に関連した情報に基
    づいて作動させる駆動手段とを有する合焦確認機構を有
    するカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    カメラにおいて、さらに、オートフォーカスとマニュア
    ルフォーカスとを切り換えるフォーカス切換手段と、撮
    影距離を入力する撮影距離入力手段とを備え、上記制御
    手段は、上記フォーカス切換手段がマニュアルフォーカ
    スの状態にあるとき上記測距系による被写体距離に関連
    した情報に基づいた動作を停止させるとともに、上記撮
    影距離入力手段に入力された撮影距離情報に基づいて、
    該入力撮影距離情報位置にある被写体に合焦するように
    撮影光学系の焦点調節機構を駆動するとともに、上記撮
    影距離入力手段に入力された撮影距離情報に基づいて、
    上記距離計像移動手段を駆動する合焦確認機構を有する
    カメラ。
  9. 【請求項9】 合焦動作が電動駆動の撮影光学系と;こ
    の撮影光学系とは光学的にも機械的にも独立した二重像
    合致式のファインダ光学系と;被写体距離に関する情報
    を得る測距系と;この測距系で得た被写体距離に関する
    情報に基づき、上記撮影光学系と二重像合致式のファイ
    ンダ光学系の双方を駆動する駆動系と;を有することを
    特徴とする合焦確認機構を有するカメラ。
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