JP2000249736A - 電子制御装置の検査プログラム作成装置 - Google Patents

電子制御装置の検査プログラム作成装置

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JP2000249736A
JP2000249736A JP11055743A JP5574399A JP2000249736A JP 2000249736 A JP2000249736 A JP 2000249736A JP 11055743 A JP11055743 A JP 11055743A JP 5574399 A JP5574399 A JP 5574399A JP 2000249736 A JP2000249736 A JP 2000249736A
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inspection program
inspection
circuit block
ecu
program
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Satoshi Furuta
敏 古田
Kenichi Gondo
建一 権藤
Michiaki Sawa
実智明 沢
Masato Senchi
正人 泉地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子制御装置の検査プログラムを効率良く短
時間で自動作成する。 【解決手段】 電子制御装置(以下、ECU)の検査プ
ログラム作成装置は、ECUの構成要素として考えられ
る各回路ブロックの動作を夫々検査するための独立した
検査プログラム(以下、検査モジュール)を記憶したデ
ータベースを備えており、既に検査プログラムが作成済
みの変更前ECUの回路図と、検査プログラムの作成対
象である変更後ECUの回路図とを比較して(S400
〜S440)、変更前ECUだけに用いられている回路
ブロックに対応した検査モジュールを、変更前ECUの
検査プログラムから削除すると共に(S500〜S53
0)、その検査プログラムに対して、変更後ECUだけ
に用いられている回路ブロックに対応した検査モジュー
ルを、上記データベースから読み出して追加することに
より、上記変更後ECUの検査プログラムを作成する
(S540〜S560)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御装置の良
否を検査するための検査プログラムを作成する電子制御
装置の検査プログラム作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンやト
ランスミッションといった所定の制御対象を制御する電
子制御装置(以下、ECUという)の良否を検査する自
動検査装置は、図8に示すように、当該検査装置の本体
1と、検査対象であるECU(詳しくは、そのECUの
回路基板)3を着脱自在に保持すると共に、そのECU
3の任意の計測点にプローブ(図示省略)を接触させて
計測信号を取得するX−Yロボット5と、本体1及びX
−Yロボット5を検査プログラムに従い制御するパーソ
ナルコンピュータ(以下、PCという)7とから構成さ
れている。
【0003】そして、本体1とPC7とは、バス9を介
して接続されており、X−Yロボット5とPC7とは、
シリアル通信ライン11を介して接続されている。ま
た、本体1とECU3とは、本体1から伸びたワイヤハ
ーネス(つまり、複数の電線を組にした線束)13の先
端に取り付けられた雌型コネクタを、ECU3に設けら
れた雄型コネクタに嵌合することで接続される。
【0004】ここで、検査対象のECU3には、計測信
号を取得すべき計測点となる専用のランド(以下、テス
トランドという)が予め設けられている。尚、このテス
トランドは、上記雄型コネクタの端子(延いては、ワイ
ヤハーネス13)からでは計測不能なECU3の内部信
号(例えば、ECU3に搭載されたマイクロコンピュー
タやトランジスタの端子の信号など)を、計測信号とし
て外部へ取り出すための直径1mm程度のランドであ
り、ECU3のハンダ面に複数個設けられている。そし
て、X−Yロボット5は、PC7からの指令に従いプロ
ーブを移動させて、該プローブを上記指令が示すテスト
ランドに接触させ、これにより計測信号を取得する。
【0005】一方、本体1には、エンジンに燃料を噴射
するインジェクタ,エンジンのアイドル制御に用いられ
るロータリソレノイド,及びフューエルポンプリレー
等、車両に搭載されてECU3により制御される実際の
負荷(アクチュエータ)21が内蔵されており、上記負
荷21は、ワイヤハーネス13を介してECU3に接続
される。
【0006】更に、本体1には、上記負荷21にPC7
からの指令に応じた値の動作電圧を供給する負荷用電源
23と、ECU3へワイヤハーネス13を介して、PC
7からの指令に応じた値の動作電圧(バッテリ電圧+
B)を供給するECU用電源25と、車両に搭載されて
ECU3に実際に接続されるセンサやスイッチの信号を
疑似した疑似信号を、PC7からの指令に応じて発生
し、その発生した疑似信号を、ワイヤハーネス13を介
してECU3に与える信号発生器27と、X−Yロボッ
ト5のプローブによって取得されたECU3のテストラ
ンドの信号あるいはワイヤハーネス13中の任意の電線
の信号を、PC7からの指令に応じた計測内容(例え
ば、電圧計測,電流計測,周波数計測など)で計測し、
その計測結果をPC7へ送信する信号計測器29とが設
けられている。
【0007】そして、PC7は、上記信号計測器29か
らの計測結果と、予め定められた判定値とを比較するこ
とにより、ECU3の良否を判定する。つまり、この種
の自動検査装置では、本体1内の上記負荷用電源23,
ECU用電源25,及び信号発生器27により、ECU
3に実際の動作を行わせるための電力及び信号を与え
て、実際に動作しているECU3の所望の計測点(テス
トランドあるいはワイヤハーネス13中の電線)の信号
を取り出し、その取り出した信号の計測結果に基づい
て、ECU3の良否を判定するようにしている。そし
て、こうした検査のための一連の動作は、当該自動検査
装置の中枢部を成すPC7が、検査対象のECU3につ
いて予め作成された検査プログラムを実行することで実
現される。
【0008】次に、上記のような自動検査装置のPC7
で実行されるECUの検査プログラムの従来の作成手順
について説明する。まず、従来より、新規のECUの回
路図(新規回路図)を作成する際には、図9の右半分に
示すように、当該ECUの設計者が、タイプ1のEC
U,タイプ2のECU,タイプ3のECU,…といった
複数種類の既存のECUの回路図(既存回路図)を参照
して、その各既存回路図の中から、新規のECUを構成
するのに流用可能な電源回路やアナログ入力回路などの
機能毎の回路ブロック(詳しくは、そのまま使用可能な
回路ブロック、あるいは、若干の修正を加えることで使
用可能な回路ブロック)を選択し、その選択した回路ブ
ロックの回路図をコピーして結線及び修正することによ
り、新規回路図を作成する。
【0009】そして、その新規のECUを検査するため
の検査プログラム(新規検査プログラム)を作成する際
には、図9の左半分に示すように、当該ECUの設計者
や検査プログラムの作成専任者が、今回の新規回路図を
作成する際に参照した既存のECUの検査プログラム
(既存検査プログラム)を参照して、その各既存検査プ
ログラムの中から、新規回路図に流用した回路ブロック
を検査するための部分(以下、部分検査プログラムとい
う)を選択し、その選択した各部分検査プログラムをコ
ピーして連結する。
【0010】ここで、上記の手順で作成した新規検査プ
ログラムは、既存検査プログラムにおける回路ブロック
毎の各部分検査プログラムをコピーして集めたものであ
るため、その新規検査プログラムにおける各部分検査プ
ログラム同士には前後関連が無い。このため、新規検査
プログラムを完成させるためには、各部分検査プログラ
ム同士の前後関係を見直して、その各部分検査プログラ
ムの検査条件を修正する手作業が必要となる。
【0011】この修正作業について、具体例を挙げて説
明する。まず、図10は、検査プログラムの内容を仕様
書レベルで表した表であり、既存ECUの検査プログラ
ムのうち、ある回路ブロックを検査するための検査2の
部分検査プログラムを、新規ECUの検査プログラムに
流用した場合を例示している。
【0012】図10に示すように、検査プログラムで規
定される検査条件としては、計測方法,設定条件,EC
U入力条件,及び判定値がある。そして、計測方法の項
目としては、検査のための信号を取り出すべき計測点
と、その計測点の信号を計測する際の基準点と、上記計
測点の信号に対して行う計測内容(電圧計測や周波数計
測など)とがある。
【0013】また、設定条件の項目としては、上記計測
内容を実施する際のトリガとなるトリガ信号と、そのト
リガ信号のトリガレベル及びトリガスロープと、上記計
測内容を実施するまでの待ち時間とがある。尚、トリガ
信号,トリガレベル,及びトリガスロープが規定されて
いる場合には、上記トリガ信号がトリガスロープで示さ
れる変化方向に変化し且つトリガレベルで示される電圧
値になってから、上記待ち時間が経過した時点で、上記
計測内容の信号計測が実施される。
【0014】また更に、ECU入力条件は、検査時にE
CUへ入力しておかなければならない各種信号の状態を
規定するものであり、ECUへ供給すべきバッテリ電圧
+Bの値や、各種センサ信号及びスイッチ信号の状態が
ある。尚、図10において、ECU入力条件の項目のう
ち、空欄の項目は、直前の検査と同じ設定を維持するこ
とを示している。
【0015】そして、判定値は、上記計測内容を実施し
て得た計測結果の良否を判定するための規格値であり、
その規格値の最大値と、中心値と、最小値とがある。こ
こで、図10において、右側の新規ECUの検査プログ
ラムでは、検査3におけるECU入力条件として、バッ
テリ電圧+Bを8Vに設定しているため、次の検査であ
って、左側の既存ECUの検査プログラムからコピーし
た検査2を正しく実施するためには、バッテリ電圧+B
を14Vに再設定しなければならない。また、新規EC
Uの検査プログラムでは、検査2における計測の基準点
をGND2からGND4へ変更すると共に、判定値の最
大値を4Vから4.5Vへ変更している。そして更に、
検査2の内容を変更したことにより、次の検査5に対し
ても、見直しをかける必要が生じる。
【0016】次に、図11と図12に示す実際の検査プ
ログラムのフローチャートを用いて説明する。尚、図1
1は、図10の左側に示した既存ECUの検査プログラ
ムの内容を示すフローチャートであり、図12は、図1
0の右側に示した新規ECUの検査プログラムの内容を
示すフローチャートである。
【0017】図11に示すように、図10の左側に示し
た既存ECUの検査プログラムでは、ある回路ブロック
を検査するための検査1を開始すると、まず、前述した
ECU用電源25によってECUへ供給するバッテリ電
圧+Bを、14Vに設定する(S110)。そして、前
述した信号発生器27に、エンジン回転数Neを示すセ
ンサ信号の疑似信号として、800rpmを示す信号を
発生させ、その信号をECUへ入力させる(S12
0)。
【0018】次に、トリガ信号として、信号Bを選択す
ると共に、その信号Bのトリガレベルとトリガスロープ
を設定し(S130)、その後、計測動作を開始する
(S140)。そして、信号Bがトリガスロープで示さ
れる立ち下がり方向に変化し且つトリガレベルで示され
る2.5Vになると、その時点から0.5秒が経過する
まで待ち(S150)、0.5秒が経過すると、当該検
査1の計測点であるVCC1の電圧を、GND1を基準
として計測する(S160)。
【0019】次に、上記VCC1の計測値が規格値(4
〜6V)内であるか否かを判定し(S170)、計測値
が規格値内でなければ(S170:NO)、不合格であ
るとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値
内であれば(S170:YES)、検査1は合格である
として、次の回路ブロックを検査するための検査2を開
始する。
【0020】検査2を開始すると、まず、信号発生器2
7に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号
として、20000rpmを示す信号を発生させ、その
信号をECUへ入力させる(S210)。尚、ECUに
は、バッテリ電圧+Bとして、14Vが継続して供給さ
れている。
【0021】そして、その時点から1秒経過するまで待
ち(S220)、1秒が経過すると、当該検査2の計測
点であるVCC2の電圧を、GND2を基準として計測
する(S230)。次に、上記VCC2の計測値が規格
値(2〜4V)内であるか否かを判定し(S240)、
計測値が規格値内でなければ(S240:NO)、不合
格であるとして、ECUの検査を中止するが、計測値が
規格値内であれば(S240:YES)、検査2は合格
であるとして、次の回路ブロックの検査に進む。
【0022】一方、図12に示すように、図10の右側
に示した新規ECUの検査プログラムでは、ある回路ブ
ロックを検査するための検査3を開始すると、まず、E
CU用電源25によってECUへ供給するバッテリ電圧
+Bを、8Vに設定する(S310)。そして、信号発
生器27に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑
似信号として、800rpmを示す信号を発生させ、そ
の信号をECUへ入力させる(S320)。
【0023】次に、トリガ信号として、信号Bを選択す
ると共に、その信号Bのトリガレベルとトリガスロープ
を設定し(S330)、その後、計測動作を開始する
(S340)。そして、信号Bがトリガスロープで示さ
れる立ち上がり方向に変化し且つトリガレベルで示され
る2.5Vになると、その時点から1秒が経過するまで
待ち(S350)、1秒が経過すると、当該検査3の計
測点であるVCC3の電圧を、GND3を基準として計
測する(S360)。
【0024】次に、上記VCC3の計測値が規格値(3
〜5V)内であるか否かを判定し(S370)、計測値
が規格値内でなければ(S370:NO)、不合格であ
るとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値
内であれば(S370:YES)、検査3は合格である
として、次の回路ブロックを検査するための検査2を開
始する。
【0025】検査2を開始すると、まず、ECU用電源
25によってECUへ供給するバッテリ電圧+Bを、1
4Vに設定する(S200)。そして、信号発生器27
に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号と
して、20000rpmを示す信号を発生させ、その信
号をECUへ入力させる(S210)。
【0026】そして、その時点から1秒経過するまで待
ち(S220)、1秒が経過すると、当該検査2の計測
点であるVCC2の電圧を、GND4を基準として計測
する(S230’)。次に、上記VCC2の計測値が規
格値(2〜4.5V)内であるか否かを判定し(S24
0’)、計測値が規格値内でなければ(S240’:N
O)、不合格であるとして、ECUの検査を中止する
が、計測値が規格値内であれば(S240’:YE
S)、検査2は合格であるとして、次の回路ブロックの
検査に進む。
【0027】以上のような図11と図12との比較から
分かるように、図12に示す新規ECUの検査プログラ
ムでは、図11に示す既存ECUの検査プログラムのう
ちで、検査2を行うための部分検査プログラム(S21
0〜S240)をコピーして、新規のECUに対して検
査2を行うための部分検査プログラム(S200〜S2
40’)を作成している。
【0028】しかし、その作成の際には、各部分検査プ
ログラム同士の前後のつながりを十分に考慮して、計測
方法,設定条件,ECU入力条件,及び判定値などの、
様々な箇所の変更が必要となる。例えば、上記図12で
は、バッテリ電圧+Bを8Vから14Vに再設定するた
めの処理(S200)を追加している。そして更に、信
号計測の基準点をGND4に変更すると共に(S23
0’)、良否判定用の判定値の最大値を4.5Vに変更
している(S240’)。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、既存
ECUの検査プログラムから編集した新規ECUの検査
プログラムを完成させるためには、それを構成する各部
分検査プログラム同士の前後の検査条件を考慮して、様
々な見直しを行わなければならず、その作業に長い時間
を要していた。
【0030】そして特に、試作品のECUでは、多品種
少量生産に加えて、回路が短い期間に次々と変更され易
いため、量産品のECUと比較すると、検査プログラム
をより短時間で完成させる必要がある。そこで本発明
は、ECUの検査プログラムを非常に効率良く且つ短時
間で作成することのできる検査プログラム作成装置を提
供することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
電子制御装置(ECU)の検査プログラム作成装置は、
ECUの構成要素として考えられる各回路ブロック毎
に、該回路ブロックの動作を検査するための独立した検
査プログラムである回路ブロック検査プログラムを記憶
した検査プログラムデータベースと、変更部分抽出手段
と、プログラム編集手段とを備えている。
【0032】尚、ECUの構成要素として考えられる各
回路ブロックとは、マイクロコンピュータなどに一定電
圧を供給するための様々なタイプの電源回路、センサ信
号やスイッチ信号をマイクロコンピュータに入力させる
ための様々なタイプの入力回路、電気負荷を駆動するた
めの様々なタイプの出力回路など、ECUを構成する回
路を機能毎あるいは更にタイプ別にブロック化したもの
である。
【0033】そして、請求項1に記載の検査プログラム
作成装置では、まず、変更部分抽出手段が、既に検査プ
ログラムが作成されている第1のECUの回路図と、検
査プログラムの作成対象である第2のECUの回路図と
を読み込んで、その両回路図を比較し、第1のECUを
構成する回路ブロックのうち、第2のECUに設けられ
ていない回路ブロックを不要な回路ブロックとして抽出
すると共に、第2のECUを構成する回路ブロックのう
ち、第1のECUに設けられていない回路ブロックを追
加の回路ブロックとして抽出する。
【0034】そして更に、プログラム編集手段が、第1
のECUの検査プログラムであって、該第1のECUを
構成する各回路ブロック毎の回路ブロック検査プログラ
ム群からなる検査プログラムを、修正対象の検査プログ
ラムとして読み込むと共に、その修正対象の検査プログ
ラムから、変更部分抽出手段により抽出された不要な回
路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを削
除し、更に、変更部分抽出手段により抽出された追加の
回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを
検査プログラムデータベースから読み出して、その読み
出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象の検
査プログラムに追加することにより、検査プログラムの
作成対象である第2のECUの検査プログラムを生成す
る。
【0035】このため、請求項1に記載の検査プログラ
ム作成装置によれば、検査プログラムの作成対象である
第2のECUの検査プログラムを、既に作成されている
第1のECUの検査プログラムを元にして、非常に効率
良く且つ短時間で自動的に作成することができる。
【0036】ところで、プログラム編集手段は、請求項
2に記載のように構成することができる。即ち、請求項
2に記載の検査プログラム作成装置では、前記修正対象
の検査プログラム(第1のECUの検査プログラム)を
構成する各回路ブロック検査プログラムと、検査プログ
ラムデータベースに記憶されている各回路ブロック検査
プログラムとには、検査対象の回路ブロックに対応した
識別情報が付与されている。そして、プログラム編集手
段は、前記修正対象の検査プログラムから、変更部分抽
出手段により抽出された不要な回路ブロックに対応する
識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを削
除すると共に、変更部分抽出手段により抽出された追加
の回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブ
ロック検査プログラムを検査プログラムデータベースか
ら読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログ
ラムを前記修正対象の検査プログラムに追加する。
【0037】そして、このように構成すれば、修正対象
の検査プログラムから、前記不要な回路ブロック(即
ち、第1のECUと第2のECUとで、第1のECUだ
けに用いられている回路ブロック)を検査するための回
路ブロック検査プログラムを、確実に特定して削除する
ことができ、また、検査プログラムデータベースから、
前記追加の回路ブロック(即ち、第1のECUと第2の
ECUとで、第2のECUだけに用いられている回路ブ
ロック)を検査するための回路ブロック検査プログラム
を、確実に特定し読み出して、上記修正対象の検査プロ
グラムに追加することができる。
【0038】一方、請求項3に記載の本発明の検査プロ
グラム作成装置は、請求項1に記載の検査プログラム作
成装置と同様の検査プログラムデータベースと、回路ブ
ロック抽出手段と、プログラム生成手段とを備えてい
る。そして、請求項3に記載の検査プログラム作成装置
では、まず、回路ブロック抽出手段が、検査プログラム
の作成対象であるECUの回路図を読み込んで、そのE
CUを構成している各回路ブロックを抽出する。
【0039】そして更に、プログラム生成手段が、回路
ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロックに対
応する回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデ
ータベースから読み出して、その読み出した各回路ブロ
ック検査プログラムを順次並べることにより、検査プロ
グラムの作成対象であるECUの検査プログラムを生成
する。
【0040】このため、請求項3に記載の検査プログラ
ム作成装置によれば、既に作成されている他のECUの
検査プログラム(請求項1,2における第1のECUの
検査プログラムに相当)を用意しなくても、検査プログ
ラムの作成対象であるECUの検査プログラムを、効率
良く且つ短時間で自動的に作成することができる。但
し、請求項1,2に記載の検査プログラム作成装置で
は、既に作成されている検査プログラムを修正して、新
規の検査プログラムを作成するようにしているため、よ
り効率的であるという点で有利である。
【0041】ところで、プログラム生成手段は、前述し
た請求項2と同様に、請求項4に記載の如く構成するこ
とができる。即ち、請求項4に記載の検査プログラム作
成装置では、検査プログラムデータベースに記憶されて
いる各回路ブロック検査プログラムに、検査対象の回路
ブロックに対応した識別情報が付与されている。そし
て、プログラム生成手段は、回路ブロック抽出手段によ
り抽出された各回路ブロックに対応する識別情報が付与
された回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデ
ータベースから読み出して、その読み出した回路ブロッ
ク検査プログラムを順次並べることにより、検査プログ
ラムの作成対象であるECUの検査プログラムを生成す
る。
【0042】そして、このように構成すれば、検査プロ
グラムデータベースから、検査プログラムの作成対象で
あるECUに用いられている回路ブロックを検査するた
めの回路ブロック検査プログラムを、確実に特定し読み
出して、そのECUの検査プログラムを生成することが
できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の検査プログラム作成装置について、図面を用いて説
明する。尚、本実施形態の検査プログラム作成装置は、
自動車のエンジンやトランスミッション等を制御するE
CUを実動作状態に保ちながら該ECUの良否を判定す
る、図8に示した前述の自動検査装置に用いられ、その
自動検査装置のPC7で実行される検査プログラムを作
成するものである。
【0044】まず図1は、本実施形態の検査プログラム
作成装置の構成を表すブロック図である。本実施形態の
検査プログラム作成装置は、ハードウエア的には図8に
示した自動検査装置のPC7に相当し、プログラムを実
行する中央処理演算装置(CPU)30と、ディスプレ
イ32と、キーボード34及びマウス(図示省略)など
の入力装置と、回路図モジュールデータベース36と、
検査プログラムデータベースとしての検査モジュールデ
ータベース38と、回路図入力ソフト及び検査プログラ
ム編集ソフトを記憶するための記憶媒体40とから構成
されている。
【0045】回路図モジュールデータベース36は、マ
イクロコンピュータなどに一定電圧を供給するための様
々なタイプの電源系回路、センサ信号やスイッチ信号を
マイクロコンピュータに入力させるための様々なタイプ
の入力系回路、電気負荷を駆動するための様々なタイプ
の出力系回路など、ECUの構成要素として考えられる
各回路ブロックの回路図データを、回路図モジュールと
して記憶したものである。
【0046】また、検査モジュールデータベース38
は、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロック
の動作を夫々検査するための独立した各検査プログラム
(回路ブロック検査プログラムに相当)を、検査モジュ
ールとして記憶したものである。
【0047】そして、上記回路図モジュールデータベー
ス36と検査モジュールデータベース38との各々は、
PC7に備えられた記憶装置(例えばハードディスク)
の所定記憶領域に設けられている。また、回路図入力ソ
フト及び検査プログラム編集ソフトを記憶するための記
憶媒体40も、上記記憶装置の他の記憶領域である。
【0048】ここで、本実施形態の検査プログラム作成
装置では、上記記憶媒体40に記憶された回路図入力ソ
フトと検査プログラム編集ソフトとを、切り替えて使用
する。このため、上記記憶媒体40には、回路図入力ソ
フトと検査プログラム編集ソフトとの両方を常時インス
トールしておいても良いし、使用する方のソフトだけを
その都度インストールするようにしてもよい。
【0049】そして、回路図入力ソフトは、ECUの回
路図を入力及び編集する機能と、入力した回路図をブロ
ック化して回路図モジュールデータベース36に登録す
る(記憶する)機能と、回路図モジュールデータベース
36から所望の回路図モジュールを読み出して、回路図
の作成に利用する機能とに加え、更に、変更前のECU
の回路図と変更後のECUの回路図との差分を、所定の
データ形式(本実施形態では、アスキーデータ)で出力
する機能を有している。
【0050】また、検査プログラム編集ソフトは、EC
Uの検査プログラムをモジュール化して検査モジュール
データベース38に登録する(記憶する)機能と、検査
モジュールデータベース38から所望の検査モジュール
を読み出して、ECUの検査プログラムの作成に利用す
る機能とに加え、更に、回路図入力ソフトによって出力
された上記差分を元にして、変更前のECUの検査プロ
グラムから変更後のECUの検査プログラムを自動生成
し、その検査プログラムをアスキーデータで出力する機
能を有している。
【0051】次に、本実施形態の検査プログラム作成装
置によってECUの検査プログラムを自動生成するため
の準備事項について説明する。 :まず、図2の左側に示すように、ECUの回路図を
回路ブロック毎にモジュール化して、その各回路ブロッ
クの回路図データを、回路図モジュールとして回路図モ
ジュールデータベース36に登録しておく。そして、そ
の後は、回路図モジュールデータベース36に登録した
回路図モジュールを利用して、ECUの回路図を作成す
る。
【0052】:また、図2の右側に示すように、回路
図モジュールデータベース36に登録した各回路図モジ
ュールに対応する検査モジュール(即ち、該当する回路
ブロックの動作を検査するための独立した検査プログラ
ム)を作成して、検査モジュールデータベース38に登
録しておく。
【0053】上記,について具体的に説明すると、
まず、回路図入力ソフトを起動すると、一般的な回路図
作成用のCADと同様に、キーボード34やマウスの入
力操作によって、ディスプレイ32上で所望の回路図を
作成することができ、また、ディスプレイ32上で作成
した回路図の任意の部分を、矩形あるいは多角形のポイ
ントで範囲指定することができるようになる。
【0054】そこで、この回路図入力ソフトにより、デ
ィスプレイ32上で所望のECUの回路図を作成すると
共に、その作成した回路図における所望の回路ブロック
を範囲指定して、キーボード34やマウスの操作により
登録指示を行う。すると、図3に示すように、上記範囲
指定した回路ブロックの回路図データが、回路図モジュ
ールとして回路図モジュールデータベース36に登録さ
れる。
【0055】尚、登録される回路図モジュール(回路図
データ)の内容としては、図3に示すように、当該回路
ブロックを構成する各素子のシンボル情報と、上記各素
子同士の結線情報と、上記各素子及び結線の当該回路ブ
ロック内における配置座標情報と、検査関連情報とがあ
る。そして、シンボル情報,結線情報,及び配置座標情
報は、当該回路ブロックの回路図をディスプレイ32や
紙面などに表示する際に用いられる。また、検査関連情
報は、図3に示すように、当該回路ブロックの名称(回
路ブロック名)と、当該回路ブロックの動作を検査する
ための検査モジュールの名称(検査モジュール名)とか
らなり、その両方は、上記登録指示を行う際に、キーボ
ード34から入力する。
【0056】そして、上記操作を繰り返して行うことに
より、図3に示すように、回路図モジュールデータベー
ス36に、電源系回路1,電源系回路2,回転系回路
1,…,アナログ入力系回路2,出力系回路1,出力系
回路2,…といった具合に、ECUの構成要素として考
えられる様々な回路ブロックの回路図モジュールを登録
する。尚、図3において、回転系回路とは、回転系セン
サからのパルス信号を入力するための回路ブロックの名
称である。
【0057】以上のような作業によって、回路図モジュ
ールデータベース36に多数の回路図モジュールを登録
した後は、回路図入力ソフトにより、回路図モジュール
データベース36から所望の回路図モジュールを読み出
して、該当する回路ブロックの回路図をディスプレイ3
2に表示させ、それら各回路ブロックを結線することに
より、新規のECUの回路図を作成する。また、このよ
うにして過去に作成した回路図のデータをハードディス
クやフロッピーディスクなどから読み出して、該当する
回路図をディスプレイ32に表示させ、その回路図から
所望の回路ブロックを削除したり、あるいは、回路図モ
ジュールデータベース36から所望の回路ブロックを追
加することによっても、新規のECUの回路図を作成す
ることができる。
【0058】そして、このように回路図モジュールデー
タベース36内の回路図モジュールを利用して作成した
ECUの回路図のデータは、その回路図を構成する各回
路ブロックの回路図モジュール群からなるデータとな
る。一方、図4に示すように、検査プログラム編集ソフ
トにより、回路図モジュールデータベース36内の各回
路図モジュールに対応した検査モジュールを夫々作成す
ると共に、その各検査モジュールを、検査モジュールデ
ータベース38に名称を付けて登録しておく。
【0059】ここで特に、検査モジュールに付ける名称
(検査モジュール名)は、当該検査モジュールに対応す
る回路図モジュールの検査関連情報として設けられた検
査モジュール名と一致させておく。つまり、各検査モジ
ュールに付けられる検査モジュール名は、検査対象の回
路ブロックに対応した当該検査モジュールの識別情報で
ある。また、各検査モジュールは、検査の流れの中で前
後の関係を持たない様に、各モジュール内で完結するよ
うに作成しておく。
【0060】尚、図4においては、例えば、検査関連情
報のうちの回路ブロック名が電源系回路1であり、検査
モジュール名が電源系検査1である回路図モジュールに
対応した検査モジュールデータベース38内の検査モジ
ュールには、検査モジュール名として電源系検査1が付
けられており、同様に、検査関連情報のうちの回路ブロ
ック名が電源系回路2であり、検査モジュール名が電源
系検査2である回路図モジュールに対応した検査モジュ
ールデータベース38内の検査モジュールには、検査モ
ジュール名として電源系検査2が付けられていることを
示している。
【0061】次に、本実施形態の検査プログラム作成装
置において、回路図入力ソフトと検査プログラム編集ソ
フトとをCPU30が実行することにより、如何にして
ECUの検査プログラムが自動作成されるかについて説
明する。まず、回路図入力ソフトが実行されて、その処
理モードが差分データ作成モードに設定されると、図5
(A)に示すように、最初のステップ(以下「S」と記
す)400にて、過去に作成した変更前のECUの回路
図をハードディスクやフロッピーディスクなどから読み
込む。
【0062】尚、このS400で読み込まれる変更前の
ECUの回路図は、前述したように回路図モジュールデ
ータベース36内の回路図モジュールを利用して作成し
たものであり、詳しくは、その回路図を構成する各回路
ブロックの回路図モジュール(シンボル情報,結線情
報,配置座標情報,及び検査関連情報)群からなる回路
図データである。
【0063】そして、続くS410にて、上記S400
で読み込んだ回路図データに含まれている各回路図モジ
ュールの検査関連情報(回路ブロック名及び検査モジュ
ール名)を、変更前ECU回路の検査関連情報として全
て抽出する。次に、S420にて、検査プログラムの作
成対象である変更後のECUの回路図をハードディスク
やフロッピーディスクなどから読み込む。
【0064】尚、このS420で読み込まれる変更後の
ECUの回路図は、上記変更前のECUの回路図をベー
スにして、前述したように、その変更前のECUの回路
図から所望の回路ブロックを削除したり、回路図モジュ
ールデータベース36から所望の回路ブロックを追加す
ることにより作成したものである。よって、S420で
読み込まれる変更後のECUの回路図も、詳しくは、そ
の回路図を構成する各回路ブロックの回路図モジュール
群からなる回路図データである。但し、上記S420で
読み込む回路図は、回路図モジュールデータベース36
内の回路図モジュールを利用して、一から作成したもの
でも良い。
【0065】そして、続くS430にて、前述のS41
0と同様に、上記S420で読み込んだ回路図データに
含まれている各回路図モジュールの検査関連情報(回路
ブロック名及び検査モジュール名)を、変更後ECU回
路の検査関連情報として全て抽出する。
【0066】次に、S440にて、上記S410で抽出
した変更前ECU回路の検査関連情報と、上記S430
で抽出した変更後ECU回路の検査関連情報との差分を
検出して、その差分を表す差分データを作成する。具体
的に説明すると、このS440では、まず、変更前EC
U回路の検査関連情報と変更後ECU回路の検査関連情
報とを比較して、変更前ECUの回路図データだけに含
まれている検査関連情報(換言すれば、変更前ECUの
回路図データに含まれている検査関連情報のうち、変更
後ECUの回路図データには含まれていない検査関連情
報)と、変更後ECUの回路図データだけに含まれてい
る検査関連情報(換言すれば、変更後ECUの回路図デ
ータに含まれている検査関連情報のうち、変更前ECU
の回路図データには含まれていない検査関連情報)とを
抽出する。そして、変更前ECUの回路図データにだけ
含まれている検査関連情報には「削除」の識別子を付
し、また、変更後ECUの回路図データにだけ含まれて
いる検査関連情報には「追加」の識別子を付して、それ
ら識別子を付した検査関連情報を、差分データとする。
【0067】このため、上記差分データは、変更前のE
CUの回路図と変更後のECUの回路図との差分を表す
ものとなる。そして特に、上記差分データのうちで、
「削除」の識別子が付された検査関連情報は、変更後の
ECUでは検査対象とならない不要な回路ブロック及び
その回路ブロックを検査するための検査モジュールを示
すこととなり、また、「追加」の識別子が付された検査
関連情報は、変更前のECUの検査プログラムでは検査
を行うことができない追加の回路ブロック及びその回路
ブロックを検査するための検査モジュールを示すことと
なる。
【0068】そして、上記S440の処理が終わると、
当該差分データ作成モードの処理が終了する。つまり、
この回路図入力ソフトの差分データ作成モードでは、概
念的には、図6に示すように、変更前のECUの回路図
(変更前ECU回路図)42を構成している各回路ブロ
ック(図6の例では回路ブロックA〜D)をスキャニン
グして、それら各回路ブロックに夫々対応して付けられ
た回路ブロック名及び検査モジュール名を、変更前EC
U回路の検査関連情報44として取得している。
【0069】同様に、変更後のECUの回路図(変更後
ECU回路図)46を構成している各回路ブロック(図
6の例では回路ブロックA,B,G,H)をスキャニン
グして、それら各回路ブロックに対応して付けられた回
路ブロック名及び検査モジュール名を、変更後ECU回
路の検査関連情報48として取得している。
【0070】そして、上記取得した両回路の検査関連情
報44,48を比較して、差分データ50を作成してい
る。次に、検査プログラム編集ソフトが実行されて、そ
の処理モードが自動作成モードに設定されると、図5
(B)に示すように、まずS500にて、回路図入力ソ
フトのS440で作成された差分データを、ハードディ
スクやフロッピーディスクなどから読み込み、続くS5
10にて、既に作成されている変更前のECUの検査プ
ログラムを、ハードディスクやフロッピーディスクなど
から読み込む。
【0071】尚、変更前のECUの検査プログラムは、
図7の右縦列に示すように、そのECUを構成する各回
路ブロックの動作を夫々検査するための各検査モジュー
ル(回路ブロック検査プログラム)を、順次並べて作成
されたものである。そして、その各検査モジュールの先
頭位置には、その検査モジュールの検査モジュール名が
記述されている。
【0072】次に、S520にて、上記S500で読み
込んだ差分データに基づき、変更前のECUの検査プロ
グラムから削除すべき検査モジュールがあるか否かを判
定する。具体的に説明すると、このS520では、差分
データを成す各検査関連情報のうちで、「削除」の識別
子が付された検査関連情報があるか否かを判定し、「削
除」の識別子が付された検査関連情報があれば、削除す
べき検査モジュールがあると肯定判定する。
【0073】ここで、S520にて肯定判定した場合に
は(S520:YES)、S530に進んで、変更前の
ECUの検査プログラムを構成する各検査モジュールの
うち、図7の右縦列に示した如く先頭位置に記述された
検査モジュール名が、上記差分データにて「削除」の識
別子が付された検査関連情報内の検査モジュール名と一
致する全ての検査モジュールを、削除すべき検査モジュ
ールとして、上記S510で読み込んだ変更前のECU
の検査プログラムから削除する。
【0074】そして、S530の処理を行った後、ある
いは、上記S520にて削除すべき検査モジュールが無
いと否定判定した場合には(S520:NO)、S54
0に移行して、今度は、上記S500で読み込んだ差分
データに基づき、変更前のECUの検査プログラムに対
して追加すべき検査モジュールがあるか否かを判定す
る。具体的に説明すると、このS540では、差分デー
タを成す各検査関連情報のうちで、「追加」の識別子が
付された検査関連情報があるか否かを判定し、「追加」
の識別子が付された検査関連情報があれば、追加すべき
検査モジュールがあると肯定判定する。
【0075】ここで、S540にて肯定判定した場合に
は(S540:YES)、S550に進んで、検査モジ
ュールデータベース38から、検査モジュール名が、上
記差分データにて「追加」の識別子が付された検査関連
情報内の検査モジュール名と一致する検査モジュール
を、追加すべき検査モジュールとして読み出し、続くS
560にて、上記S550で読み出した検査モジュール
を、変更前のECUの検査プログラムの末尾あるいは先
頭に順次追加する。
【0076】そして、S560の処理を行った後、ある
いは、上記S540にて追加すべき検査モジュールが無
いと否定判定した場合には(S540:NO)、S57
0に移行して、上記S520〜S560の処理により検
査モジュールの削除/追加が行われた後の検査プログラ
ムを、変更後のECUの検査プログラムとして、ハード
ディスクやフロッピーディスクなどに保存する。これに
より、当該自動作成モードの処理が終了する。
【0077】そして、上記S570で保存された検査プ
ログラムは、その後、図8に示した自動検査装置によっ
て変更後のECUの動作を検査する際に、PC7にて実
行される。つまり、この検査プログラム編集ソフトの自
動作成モードでは、図7に示すように まず、回路図入
力ソフトによって作成された差分データ50を読み込む
と共に、変更前のECUの検査プログラム52を、修正
対象の検査プログラムとして読み込むようにしている。
そして、その修正対象の検査プログラム52から、検査
モジュール名が差分データ50にて「削除」の識別子が
付された検査関連情報内の検査モジュール名と一致して
いる検査モジュール(即ち、不要な回路ブロックに対応
する検査モジュール)を削除し、また、検査モジュール
名が差分データ50にて「追加」の識別子が付された検
査関連情報内の検査モジュール名と一致する検査モジュ
ール(即ち、追加の回路ブロックに対応する検査モジュ
ール)を、検査モジュールデータベース38から読み出
して、その読み出した検査モジュールを修正対象の検査
プログラム52に追加することにより、変更後のECU
の検査プログラム54を生成するようにしている。
【0078】このため、図6に例示するように、変更前
のECUが回路ブロックA〜Dによって構成されてお
り、変更後のECUが回路ブロックA,B,G,Hによ
って構成されている場合には、回路ブロックA〜Dの各
々に対応した検査モジュールからなる変更前のECUの
検査プログラムから、回路ブロックC,Dの各々に対応
した検査モジュールが削除されると共に、その削除後の
検査プログラムに対して、回路ブロックG,Hの各々に
対応した検査モジュールが追加される。その結果、回路
ブロックA,B,G,Hの各々に対応した検査モジュー
ルからなる検査プログラムが、変更後のECUの検査プ
ログラムとして生成されることとなる。
【0079】尚、本実施形態では、変更前のECUが、
第1の電子制御装置に相当し、また、変更後のECU
が、第2の電子制御装置に相当している。そして、図5
(A)のS400〜S440の処理が、変更部分抽出手
段に相当し、図5(B)のS500〜S570の処理
が、プログラム編集手段に相当している。
【0080】以上のように、本実施形態の検査プログラ
ム作成装置では、既に検査プログラムが作成されている
変更前のECUの回路図と、検査プログラムの作成対象
である変更後のECUの回路図とを比較して、変更前の
ECUだけに用いられている回路ブロックに対応した検
査モジュールを、変更前のECUの検査プログラムから
削除すると共に、その検査プログラムに対して、変更後
のECUだけに用いられている回路ブロックに対応した
検査モジュールを、検査モジュールデータベース38か
ら読み出して追加するようにしている。
【0081】このため、本実施形態の検査プログラム作
成装置によれば、検査プログラムの作成対象である変更
後のECUの検査プログラムを、既に作成されている変
更前のECUの検査プログラムを元にして、非常に効率
良く且つ短時間で自動的に作成することができる。
【0082】また、上記実施形態では、各検査モジュー
ルに、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報とし
ての検査モジュール名を付与しておき、その検査モジュ
ール名によって削除対象あるいは追加対象の検査モジュ
ールを特定するようにしているため、検査モジュールの
削除及び追加を確実に行うことができる。
【0083】一方、上記実施形態の検査プログラム作成
装置を、下記(1),(2)のように変更すれば、請求
項3,4に記載の発明が適用された検査プログラム作成
装置を得ることができる。 (1)まず、図5(A)のS400及びS410の処理
と、図5(B)のS510〜S530の処理とを削除す
る。
【0084】(2)そして、図5(A)のS440で
は、変更前ECU回路の検査関連情報が無いものとし
て、差分データを作成するように変更する。つまり、こ
のようにすれば、「変更前ECUの回路図データだけに
含まれている検査関連情報」というものが存在しなくな
るため、上記S440で作成される差分データとして
は、検査プログラムの作成対象である変更後のECUの
回路図データに含まれている全ての検査関連情報に対し
「追加」の識別子が付されたものとなる。
【0085】そして、図5(B)のS540〜S570
の処理により、変更後のECUを構成する各回路ブロッ
クに夫々対応する全ての検査モジュールが、検査モジュ
ールデータベース38から読み出されて順次並べられ、
その並べられた検査モジュール群からなる検査プログラ
ムが、変更後のECUの検査プログラムとして保存され
ることとなる。
【0086】このため、上記(1),(2)の変更を行
った検査プログラム作成装置によれば、既に作成されて
いる他のECUの回路図と検査プログラムを用意しなく
ても、検査プログラムの作成対象であるECUの検査プ
ログラムを、効率良く且つ短時間で自動的に作成するこ
とができる。
【0087】尚、この場合には、図5(A)のS420
〜S440の処理が、回路ブロック抽出手段に相当し、
図5(B)のS500,S540〜S570の処理が、
プログラム生成手段に相当することとなる。以上、本発
明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述し
た実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採
り得ることは言うまでもない。
【0088】例えば、上記実施形態の検査プログラム作
成装置は、汎用のPC7によって構成されていたが、本
発明の検査プログラム作成装置は、図1の如き構成の専
用装置として構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の検査プログラム作成装置の構成を
表すブロック図である。
【図2】 回路ブロックと検査モジュールとの関係を表
す概念図である。
【図3】 回路図モジュールデータベースへの回路図モ
ジュールの登録を説明する説明図である。
【図4】 検査モジュールデータベースへの検査モジュ
ールの登録を説明する説明図である。
【図5】 検査プログラムを自動的に作成するための処
理を表すフローチャートである。
【図6】 回路図入力ソフトの差分データ作成モードの
処理内容を説明する説明図である。
【図7】 検査プログラム編集ソフトの自動作成モード
の処理内容を説明する説明図である。
【図8】 ECUの自動検査装置の構成を説明する説明
図である。
【図9】 ECUの従来の回路図作成手順と、ECUの
従来の検査プログラム作成手順とを説明する説明図であ
る。
【図10】 検査プログラムの内容を仕様書レベルで表
した表である。
【図11】 図10の左側に示した既存ECUの検査プ
ログラムの内容を示すフローチャートである。
【図12】 図10の右側に示した新規ECUの検査プ
ログラムの内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7…PC(パーソナルコンピュータ) 30…CPU
(中央処理演算装置) 32…ディスプレイ 34…キーボード 36…回路図モジュールデータベース 38…検査モ
ジュールデータベース 40…記憶媒体
フロントページの続き (72)発明者 沢 実智明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 泉地 正人 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2G036 AA28 BA12 BA36 CA01 CA08 2G087 AA26 EE30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御装置の構成要素として考えられ
    る各回路ブロック毎に、該回路ブロックの動作を検査す
    るための独立した検査プログラムである回路ブロック検
    査プログラムを記憶した検査プログラムデータベース
    と、 既に検査プログラムが作成されている第1の電子制御装
    置の回路図と、検査プログラムの作成対象である第2の
    電子制御装置の回路図とを読み込んで、その両回路図を
    比較し、前記第1の電子制御装置を構成する回路ブロッ
    クのうち、前記第2の電子制御装置に設けられていない
    回路ブロックを不要な回路ブロックとして抽出すると共
    に、前記第2の電子制御装置を構成する回路ブロックの
    うち、前記第1の電子制御装置に設けられていない回路
    ブロックを追加の回路ブロックとして抽出する変更部分
    抽出手段と、 前記第1の電子制御装置の検査プログラムであって、該
    第1の電子制御装置を構成する各回路ブロック毎の回路
    ブロック検査プログラム群からなる検査プログラムを、
    修正対象の検査プログラムとして読み込むと共に、該修
    正対象の検査プログラムから、前記変更部分抽出手段に
    より抽出された不要な回路ブロックに対応する回路ブロ
    ック検査プログラムを削除し、更に、前記変更部分抽出
    手段により抽出された追加の回路ブロックに対応する回
    路ブロック検査プログラムを前記検査プログラムデータ
    ベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検
    査プログラムを前記修正対象の検査プログラムに追加す
    ることにより、前記第2の電子制御装置の検査プログラ
    ムを生成するプログラム編集手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置の検査プログラ
    ム作成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御装置の検査プ
    ログラム作成装置において、 前記修正対象の検査プログラムを構成する各回路ブロッ
    ク検査プログラム及び前記検査プログラムデータベース
    に記憶されている各回路ブロック検査プログラムには、
    検査対象の回路ブロックに対応した識別情報が付与され
    ており、 前記プログラム編集手段は、前記修正対象の検査プログ
    ラムから、前記変更部分抽出手段により抽出された不要
    な回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブ
    ロック検査プログラムを削除すると共に、前記変更部分
    抽出手段により抽出された追加の回路ブロックに対応す
    る識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを
    前記検査プログラムデータベースから読み出して、その
    読み出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象
    の検査プログラムに追加すること、 を特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。
  3. 【請求項3】 電子制御装置の構成要素として考えられ
    る各回路ブロック毎に、該回路ブロックの動作を検査す
    るための独立した検査プログラムである回路ブロック検
    査プログラムを記憶した検査プログラムデータベース
    と、 検査プログラムの作成対象である電子制御装置の回路図
    を読み込んで、該電子制御装置を構成している各回路ブ
    ロックを抽出する回路ブロック抽出手段と、 該回路ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロッ
    クに対応する回路ブロック検査プログラムを前記検査プ
    ログラムデータベースから読み出して、その読み出した
    各回路ブロック検査プログラムを順次並べることによ
    り、前記検査プログラムの作成対象である電子制御装置
    の検査プログラムを生成するプログラム生成手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御装置の検査プログラ
    ム作成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子制御装置の検査プ
    ログラム作成装置において、 前記検査プログラムデータベースに記憶されている各回
    路ブロック検査プログラムには、検査対象の回路ブロッ
    クに対応した識別情報が付与されており、 前記プログラム生成手段は、前記回路ブロック抽出手段
    により抽出された各回路ブロックに対応する識別情報が
    付与された回路ブロック検査プログラムを前記検査プロ
    グラムデータベースから読み出して、その読み出した回
    路ブロック検査プログラムを順次並べることにより、前
    記検査プログラムの作成対象である電子制御装置の検査
    プログラムを生成すること、 を特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。
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