JP2000249081A - スクロール流体機械 - Google Patents
スクロール流体機械Info
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- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
- F01C17/066—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スクロール圧縮要素の大幅な生産性の向上を
図ったスクロール流体機械を提供する。 【解決手段】 固定スクロール６に揺動スクロール７の
鏡板１１の背面を支承する支承部３１を設ける。オルダ
ム継手３６を固定スクロール６と揺動スクロール７間に
配置し、固定スクロール６に設けた支承部３１にて揺動
スクロール７を支承し、スクロール圧縮要素２を一体化
する。
図ったスクロール流体機械を提供する。 【解決手段】 固定スクロール６に揺動スクロール７の
鏡板１１の背面を支承する支承部３１を設ける。オルダ
ム継手３６を固定スクロール６と揺動スクロール７間に
配置し、固定スクロール６に設けた支承部３１にて揺動
スクロール７を支承し、スクロール圧縮要素２を一体化
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロールと
揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮要素と、
この揺動スクロールを駆動する電動要素とを備えて成る
スクロール流体機械に関するものである。
揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮要素と、
この揺動スクロールを駆動する電動要素とを備えて成る
スクロール流体機械に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール流体機械、特に圧縮機
は例えば特開平５−４７４６７号公報に示されているよ
うに、スクロール圧縮要素と電動要素とを備えている。
このスクロール圧縮要素は中央に主軸受を有するハウジ
ングと、このハウジングに固定される鏡板と、この鏡板
に立設された渦巻き状のラップとを有する固定スクロー
ルと、鏡板とこの鏡板の一方の面に立設された渦巻き状
のラップと、他方の面に立設されたボスとを有する揺動
スクロールとで構成されている。
は例えば特開平５−４７４６７号公報に示されているよ
うに、スクロール圧縮要素と電動要素とを備えている。
このスクロール圧縮要素は中央に主軸受を有するハウジ
ングと、このハウジングに固定される鏡板と、この鏡板
に立設された渦巻き状のラップとを有する固定スクロー
ルと、鏡板とこの鏡板の一方の面に立設された渦巻き状
のラップと、他方の面に立設されたボスとを有する揺動
スクロールとで構成されている。
【０００３】そして、固定スクロールと揺動スクロール
とはラップを互いにかみ合わせて組立てられ、この揺動
スクロールのボスには電動要素の回転軸に設けられた駆
動装置が嵌合された構成とされている。
とはラップを互いにかみ合わせて組立てられ、この揺動
スクロールのボスには電動要素の回転軸に設けられた駆
動装置が嵌合された構成とされている。
【０００４】また、揺動スクロールを固定スクロールに
対して自転しないように円軌道上を公転させるためのオ
ルダム継手は、ハウジングと揺動スクロールの鏡板にそ
れぞれ形成した溝に爪部を嵌合させて摺動させる構成で
あった。
対して自転しないように円軌道上を公転させるためのオ
ルダム継手は、ハウジングと揺動スクロールの鏡板にそ
れぞれ形成した溝に爪部を嵌合させて摺動させる構成で
あった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このようなスクロール
流体機械を組み立てる際、従来はハウジングに電動要素
を組み付け、オルダム継手をハウジング上に設けた後、
揺動スクロールを載置し、最後に固定スクロールを被せ
てハウジングに固定すると云うものであったため、各ス
クロールの軸を合わせる作業が極めて面倒となり、組立
作業性も悪いものとなっていた。
流体機械を組み立てる際、従来はハウジングに電動要素
を組み付け、オルダム継手をハウジング上に設けた後、
揺動スクロールを載置し、最後に固定スクロールを被せ
てハウジングに固定すると云うものであったため、各ス
クロールの軸を合わせる作業が極めて面倒となり、組立
作業性も悪いものとなっていた。
【０００６】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、組立作業性の大幅な向上
を図ったスクロール流体機械を提供することを目的とす
る。
るために成されたものであり、組立作業性の大幅な向上
を図ったスクロール流体機械を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のスクロー
ル流体機械は、鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
ラップとを有する固定スクロールと、鏡板とこの鏡板に
立設されて前記固定スクロールのラップと互いにかみ合
う渦巻き状のラップとを有する揺動スクロールとで構成
されたスクロール圧縮要素と、前記揺動スクロールを駆
動する回転軸を備える電動要素と、前記揺動スクロール
を前記固定スクロールに対して自転せずに円軌道上を公
転させるためのオルダム継手とを有したものであって、
オルダム継手を固定スクロールと揺動スクロール間に配
置すると共に、固定スクロールには、揺動スクロールの
鏡板の背面を支承する支承部を設けたものである。
ル流体機械は、鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
ラップとを有する固定スクロールと、鏡板とこの鏡板に
立設されて前記固定スクロールのラップと互いにかみ合
う渦巻き状のラップとを有する揺動スクロールとで構成
されたスクロール圧縮要素と、前記揺動スクロールを駆
動する回転軸を備える電動要素と、前記揺動スクロール
を前記固定スクロールに対して自転せずに円軌道上を公
転させるためのオルダム継手とを有したものであって、
オルダム継手を固定スクロールと揺動スクロール間に配
置すると共に、固定スクロールには、揺動スクロールの
鏡板の背面を支承する支承部を設けたものである。
【０００８】また、請求項２の発明のスクロール流体機
械は、上記において揺動スクロールの鏡板の固定スクロ
ール側及び支承部側の外周部の内の少なくとも一方に、
スラストリングを埋設したものである。
械は、上記において揺動スクロールの鏡板の固定スクロ
ール側及び支承部側の外周部の内の少なくとも一方に、
スラストリングを埋設したものである。
【０００９】また、請求項３の発明のスクロール流体機
械は、上記各発明において支承部は、固定スクロールの
鏡板に取り付けられ、揺動スクロールの外側に位置する
間隔子部材と、この間隔子部材の端部に取り付けられ、
前記揺動スクロール側に延在してその鏡板の背面を支承
する支承部材とにより構成したものである。
械は、上記各発明において支承部は、固定スクロールの
鏡板に取り付けられ、揺動スクロールの外側に位置する
間隔子部材と、この間隔子部材の端部に取り付けられ、
前記揺動スクロール側に延在してその鏡板の背面を支承
する支承部材とにより構成したものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図１は本発明のスクロール流体機械の
実施例としての無給油式のスクロール型空気圧縮機１の
断面図、図２は固定スクロール６、オルダム継手３６及
び揺動スクロール７などで構成されるスクロール圧縮要
素２の分解斜視図である。
形態を詳述する。図１は本発明のスクロール流体機械の
実施例としての無給油式のスクロール型空気圧縮機１の
断面図、図２は固定スクロール６、オルダム継手３６及
び揺動スクロール７などで構成されるスクロール圧縮要
素２の分解斜視図である。
【００１１】実施例のスクロール型空気圧縮機１は、上
側のスクロール圧縮要素２と、下側の電動要素３と、そ
れらの間に位置して中央に主軸受４を有するハウジング
５とで構成されている。スクロール圧縮要素２は、ハウ
ジング５の上面にボルト５１にて固定される固定スクロ
ール６と、この固定スクロール６とハウジング５との間
に位置する揺動スクロール７とで構成される。
側のスクロール圧縮要素２と、下側の電動要素３と、そ
れらの間に位置して中央に主軸受４を有するハウジング
５とで構成されている。スクロール圧縮要素２は、ハウ
ジング５の上面にボルト５１にて固定される固定スクロ
ール６と、この固定スクロール６とハウジング５との間
に位置する揺動スクロール７とで構成される。
【００１２】固定スクロール６は円板状の鏡板８と、こ
の鏡板８の一方の面周縁に突出された環状壁９と、この
環状壁９で囲まれ、鏡板８に立設された渦巻き状のラッ
プ１０とで構成されている。そして、固定スクロール６
は環状壁９及びラップ１０の突出方向を下向きにしてい
る。
の鏡板８の一方の面周縁に突出された環状壁９と、この
環状壁９で囲まれ、鏡板８に立設された渦巻き状のラッ
プ１０とで構成されている。そして、固定スクロール６
は環状壁９及びラップ１０の突出方向を下向きにしてい
る。
【００１３】揺動スクロール７は円板状の鏡板１１と、
この鏡板１１の一方の面に立設された渦巻き状のラップ
１２と、鏡板１１の他方の面の中央に突出されたボス部
１３とで構成されている。この揺動スクロール７はラッ
プ１２の突出方向を上向きにしている。
この鏡板１１の一方の面に立設された渦巻き状のラップ
１２と、鏡板１１の他方の面の中央に突出されたボス部
１３とで構成されている。この揺動スクロール７はラッ
プ１２の突出方向を上向きにしている。
【００１４】固定スクロール６と揺動スクロール７とは
ラップ１０、１２を互いに向かい合わせてかみ合うよう
にし、内部に複数の圧縮空間１４を形成する。この場
合、固定スクロール６には鏡板８の外側の圧縮空間１４
に連通する図示しない吸入口が形成されており、鏡板８
の中央に圧縮空間１４に連通する吐出口２１が夫々形成
されている。
ラップ１０、１２を互いに向かい合わせてかみ合うよう
にし、内部に複数の圧縮空間１４を形成する。この場
合、固定スクロール６には鏡板８の外側の圧縮空間１４
に連通する図示しない吸入口が形成されており、鏡板８
の中央に圧縮空間１４に連通する吐出口２１が夫々形成
されている。
【００１５】また、３６は前記揺動スクロール７を前記
固定スクロール６に対して自転しないように円軌道上を
公転させるためのオルダム継手である。このオルダム継
手３６はＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド）などの
硬質合成樹脂により環状に成形されたフレーム３７と、
このフレーム３７の両面に突出して一体成形された複数
の爪部３９、３９、３９Ａ、３９Ａとから構成されてい
る。
固定スクロール６に対して自転しないように円軌道上を
公転させるためのオルダム継手である。このオルダム継
手３６はＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド）などの
硬質合成樹脂により環状に成形されたフレーム３７と、
このフレーム３７の両面に突出して一体成形された複数
の爪部３９、３９、３９Ａ、３９Ａとから構成されてい
る。
【００１６】フレーム３７は所定の幅、所定の厚さを呈
しており、一面（上面）は固定スクロール６、他面（下
面）は揺動スクロール７に当接して摺動する。係るフレ
ーム３７の一面（下面）の対向する位置に前記一対の爪
部３９、３９が設けられると共に、他面（上面）側には
９０度ずれた位置で対向する前記一対の爪部３９Ａ、３
９Ａが設けられている。
しており、一面（上面）は固定スクロール６、他面（下
面）は揺動スクロール７に当接して摺動する。係るフレ
ーム３７の一面（下面）の対向する位置に前記一対の爪
部３９、３９が設けられると共に、他面（上面）側には
９０度ずれた位置で対向する前記一対の爪部３９Ａ、３
９Ａが設けられている。
【００１７】一方、揺動スクロール７の鏡板１１の固定
スクロール６側の面には溝５８が形成されており、固定
スクロール６の揺動スクロール７側の環状壁９の内側に
は凹所５９が形成され、オルダム継手３６はこの凹所５
９内に挿入される。そして、この凹所５９にも溝６１が
形成されている。
スクロール６側の面には溝５８が形成されており、固定
スクロール６の揺動スクロール７側の環状壁９の内側に
は凹所５９が形成され、オルダム継手３６はこの凹所５
９内に挿入される。そして、この凹所５９にも溝６１が
形成されている。
【００１８】そして、オルダム継手３６の対向する位置
の下面に形成された一対の爪部３９、３９が揺動スクロ
ール７の溝５８に摺動自在に嵌合し、９０度ずれた位置
の上面に形成された対向するもう一対の爪部３９Ａ、３
９Ａが前記固定スクロール６の溝６１に摺動自在に嵌合
することにより、揺動スクロール７を公転させる。
の下面に形成された一対の爪部３９、３９が揺動スクロ
ール７の溝５８に摺動自在に嵌合し、９０度ずれた位置
の上面に形成された対向するもう一対の爪部３９Ａ、３
９Ａが前記固定スクロール６の溝６１に摺動自在に嵌合
することにより、揺動スクロール７を公転させる。
【００１９】この場合、固定スクロール６の環状壁９に
は揺動スクロール７の鏡板１１の背面（ハウジング５側
となる面）を支承する支承部３１が設けられている。こ
の支承部３１は、間隔子部材３２とその端面にネジ止め
される支承部材３３とで構成されている。間隔子部材３
２は断面矩形の全体としては環状に形成されると共に、
支承部材３３は薄板環状に形成されている。この間隔子
部材３２は固定スクロール６の環状壁９の端面に取り付
けられ、支承部材３３は間隔子部材３２の端面に取り付
けられる。
は揺動スクロール７の鏡板１１の背面（ハウジング５側
となる面）を支承する支承部３１が設けられている。こ
の支承部３１は、間隔子部材３２とその端面にネジ止め
される支承部材３３とで構成されている。間隔子部材３
２は断面矩形の全体としては環状に形成されると共に、
支承部材３３は薄板環状に形成されている。この間隔子
部材３２は固定スクロール６の環状壁９の端面に取り付
けられ、支承部材３３は間隔子部材３２の端面に取り付
けられる。
【００２０】一方、揺動スクロール７上下面の外周部に
はそれぞれスラストリング３４、３４が設けられてい
る。この揺動スクロール７の上下外周縁は所定寸法に切
り欠かれており、その切り欠かれた部分にスラストリン
グ３４、３４が嵌め込まれ、埋設される。尚、実施例で
は揺動スクロール７の上下面にスラストリング３４を取
り付けたが、何れか一方でも良い。
はそれぞれスラストリング３４、３４が設けられてい
る。この揺動スクロール７の上下外周縁は所定寸法に切
り欠かれており、その切り欠かれた部分にスラストリン
グ３４、３４が嵌め込まれ、埋設される。尚、実施例で
は揺動スクロール７の上下面にスラストリング３４を取
り付けたが、何れか一方でも良い。
【００２１】この場合、スラストリング３４、３４は揺
動スクロール７の鏡板１１より数十μｍ突出して埋設さ
れる。また、これらスラストリング３４、３４はカーボ
ン及び炭素を主体とした耐かじり性の素材にて構成され
ており、揺動スクロール７の揺動運転による摺動抵抗を
軽減させるものである。
動スクロール７の鏡板１１より数十μｍ突出して埋設さ
れる。また、これらスラストリング３４、３４はカーボ
ン及び炭素を主体とした耐かじり性の素材にて構成され
ており、揺動スクロール７の揺動運転による摺動抵抗を
軽減させるものである。
【００２２】そして、固定スクロール６にオルダム継手
３６を組み込んだ後、揺動スクロール７のラップ１２と
固定スクロール６のラップ１０を互いに向かい合わせる
かたちで揺動スクロール７を組み込み（図２）、その状
態で支承部材３３を間隔子部材３２の端面にネジ止めす
る（図２には示していない）。この状態で、支承部材３
３は揺動スクロール７の鏡板１１の背面（ハウジング５
側の面）に延在し、揺動スクロール７の鏡板１１の背面
を支承すると共に、スクロール圧縮要素２は一体化され
る（図３）。
３６を組み込んだ後、揺動スクロール７のラップ１２と
固定スクロール６のラップ１０を互いに向かい合わせる
かたちで揺動スクロール７を組み込み（図２）、その状
態で支承部材３３を間隔子部材３２の端面にネジ止めす
る（図２には示していない）。この状態で、支承部材３
３は揺動スクロール７の鏡板１１の背面（ハウジング５
側の面）に延在し、揺動スクロール７の鏡板１１の背面
を支承すると共に、スクロール圧縮要素２は一体化され
る（図３）。
【００２３】そして、このように一体化されたスクロー
ル圧縮要素２の固定スクロール６をボルト５１にてハウ
ジング５の上面に固定する。このハウジング５の下面に
はボルト２６にてケース１５が取り付けられており、電
動要素３はこのケース１５内に収納される。尚、このケ
ース１５は窓孔によって外部に連通されている。この電
動要素３はケース１５内に固定された固定子１６と、こ
の固定子１６の内側に配置された回転子１７と、この回
転子１７の中央に挿着された回転軸１８とで構成されて
いる。
ル圧縮要素２の固定スクロール６をボルト５１にてハウ
ジング５の上面に固定する。このハウジング５の下面に
はボルト２６にてケース１５が取り付けられており、電
動要素３はこのケース１５内に収納される。尚、このケ
ース１５は窓孔によって外部に連通されている。この電
動要素３はケース１５内に固定された固定子１６と、こ
の固定子１６の内側に配置された回転子１７と、この回
転子１７の中央に挿着された回転軸１８とで構成されて
いる。
【００２４】また、ケース１５の下面中央には回転軸１
８の下端をボールベアリング５４を介して軸支する補助
軸受１９が設けられている。そして、主軸受４には回転
軸１８の段部２０に嵌合されるボールベアリング２４が
取り付けられている。
８の下端をボールベアリング５４を介して軸支する補助
軸受１９が設けられている。そして、主軸受４には回転
軸１８の段部２０に嵌合されるボールベアリング２４が
取り付けられている。
【００２５】２５は電動要素３の回転力を揺動スクロー
ル７に伝える駆動装置で、この駆動装置２５は、ハウジ
ング５に固定された状態のスクロール圧縮要素２の揺動
スクロール７のボス部１３のボス孔内に挿入されて揺動
スクロール７を公転させるブッシュ２８と、ブッシュ２
８を回転軸１８の上端の偏心部２９に固定するボルト３
０とで構成されている。
ル７に伝える駆動装置で、この駆動装置２５は、ハウジ
ング５に固定された状態のスクロール圧縮要素２の揺動
スクロール７のボス部１３のボス孔内に挿入されて揺動
スクロール７を公転させるブッシュ２８と、ブッシュ２
８を回転軸１８の上端の偏心部２９に固定するボルト３
０とで構成されている。
【００２６】このように構成されたスクロール型空気圧
縮機１において、電動要素３を回転させると、その回転
力が回転軸１８を介して揺動スクロール７に伝えられ
る。すなわち、揺動スクロール７はこのスクロールのボ
ス部１３のボス孔に挿入された回転軸１８に取り付けた
駆動装置２５のブッシュ２８で駆動され、オルダム継手
３６によって固定スクロール６に対して自転しないよう
に円軌道上を公転させられる。
縮機１において、電動要素３を回転させると、その回転
力が回転軸１８を介して揺動スクロール７に伝えられ
る。すなわち、揺動スクロール７はこのスクロールのボ
ス部１３のボス孔に挿入された回転軸１８に取り付けた
駆動装置２５のブッシュ２８で駆動され、オルダム継手
３６によって固定スクロール６に対して自転しないよう
に円軌道上を公転させられる。
【００２７】そして、固定スクロール６と揺動スクロー
ル７とはこれらのスクロール６、７で形成された圧縮空
間１４を外方から内方へ向かって次第に縮小させ、吸込
口から流入した空気を圧縮する。この圧縮された空気は
固定スクロール６の鏡板８の吐出口２１から吐出され
る。
ル７とはこれらのスクロール６、７で形成された圧縮空
間１４を外方から内方へ向かって次第に縮小させ、吸込
口から流入した空気を圧縮する。この圧縮された空気は
固定スクロール６の鏡板８の吐出口２１から吐出され
る。
【００２８】このように、オルダム継手３６を固定スク
ロール６と揺動スクロール７間に設け、固定スクロール
６に揺動スクロール７の鏡板１１の背面を支承する支承
部３１を設けているので、オルダム継手３６を含むスク
ロール圧縮要素２を予め一体化させることができるよう
になる。これにより、スクロール圧縮要素２を固定スク
ロール６と揺動スクロール７とを一体化させた状態でハ
ウジング５及び電動要素３と組み合わせられるので、軸
合わせなどの組立作業性を大幅に向上させることができ
るようになる。
ロール６と揺動スクロール７間に設け、固定スクロール
６に揺動スクロール７の鏡板１１の背面を支承する支承
部３１を設けているので、オルダム継手３６を含むスク
ロール圧縮要素２を予め一体化させることができるよう
になる。これにより、スクロール圧縮要素２を固定スク
ロール６と揺動スクロール７とを一体化させた状態でハ
ウジング５及び電動要素３と組み合わせられるので、軸
合わせなどの組立作業性を大幅に向上させることができ
るようになる。
【００２９】また、揺動スクロール７の鏡板１１の上下
外周部に、スラストリング３４、３４を埋設しているの
で、揺動スクロール７の傾きによる転覆モーメントによ
って鏡板１１の外周部と固定スクロール６及び支承部材
３３間にかじり応力が働いた場合でも、揺動スクロール
７を滑らかに摺動させることができるようになる。これ
により、揺動スクロール７の鏡板１１外周部の摩耗を大
幅に軽減することができるようになる。
外周部に、スラストリング３４、３４を埋設しているの
で、揺動スクロール７の傾きによる転覆モーメントによ
って鏡板１１の外周部と固定スクロール６及び支承部材
３３間にかじり応力が働いた場合でも、揺動スクロール
７を滑らかに摺動させることができるようになる。これ
により、揺動スクロール７の鏡板１１外周部の摩耗を大
幅に軽減することができるようになる。
【００３０】そして、固定スクロール６の鏡板８に間隔
子部材３２を介して揺動スクロール７の外側に位置する
と共に揺動スクロール７の鏡板１１の背面を支承する支
承部材３３を設けているので、支承部材３３と固定スク
ロール６間の寸法を間隔子部材３２によって容易に確保
することが可能となる。この場合、間隔子部材３２は上
下面だけで寸法精度を向上させることができ、支承部材
３３と固定スクロール６間の間隔寸法精度を容易に確保
することができるようになる。
子部材３２を介して揺動スクロール７の外側に位置する
と共に揺動スクロール７の鏡板１１の背面を支承する支
承部材３３を設けているので、支承部材３３と固定スク
ロール６間の寸法を間隔子部材３２によって容易に確保
することが可能となる。この場合、間隔子部材３２は上
下面だけで寸法精度を向上させることができ、支承部材
３３と固定スクロール６間の間隔寸法精度を容易に確保
することができるようになる。
【００３１】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、鏡板
とこの鏡板に立設された渦巻き状のラップとを有する固
定スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて固定スク
ロールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラップとを
有する揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮要
素と、揺動スクロールを駆動する回転軸を備える電動要
素と、揺動スクロールを固定スクロールに対して自転せ
ずに円軌道上を公転させるためのオルダム継手とを有し
たスクロール流体機械において、オルダム継手を固定ス
クロールと揺動スクロール間に配置すると共に、固定ス
クロールには、揺動スクロールの鏡板の背面を支承する
支承部を設けたので、オルダム継手を含むスクロール圧
縮要素を一体化することが可能となる。
とこの鏡板に立設された渦巻き状のラップとを有する固
定スクロールと、鏡板とこの鏡板に立設されて固定スク
ロールのラップと互いにかみ合う渦巻き状のラップとを
有する揺動スクロールとで構成されたスクロール圧縮要
素と、揺動スクロールを駆動する回転軸を備える電動要
素と、揺動スクロールを固定スクロールに対して自転せ
ずに円軌道上を公転させるためのオルダム継手とを有し
たスクロール流体機械において、オルダム継手を固定ス
クロールと揺動スクロール間に配置すると共に、固定ス
クロールには、揺動スクロールの鏡板の背面を支承する
支承部を設けたので、オルダム継手を含むスクロール圧
縮要素を一体化することが可能となる。
【００３２】これにより、オルダム継手を内蔵したスク
ロール圧縮要素を予め完成させておき、その状態で電動
要素と組み合わせることが可能となるので、軸合わせな
どの組立作業性が著しく改善されるものである。
ロール圧縮要素を予め完成させておき、その状態で電動
要素と組み合わせることが可能となるので、軸合わせな
どの組立作業性が著しく改善されるものである。
【００３３】請求項２の発明によれば、上記において揺
動スクロールの鏡板の固定スクロール側及び支承部側の
外周部の内の少なくとも一方に、スラストリングを埋設
したので、転覆モーメントによって揺動スクロールの鏡
板の外周部と固定スクロール及び又は支承部材間にかじ
り現象が生じても、スクロール圧縮要素の耐久性を著し
く改善することができるようになる。
動スクロールの鏡板の固定スクロール側及び支承部側の
外周部の内の少なくとも一方に、スラストリングを埋設
したので、転覆モーメントによって揺動スクロールの鏡
板の外周部と固定スクロール及び又は支承部材間にかじ
り現象が生じても、スクロール圧縮要素の耐久性を著し
く改善することができるようになる。
【００３４】請求項３の発明によれば、上記に加えて支
承部を、固定スクロールの鏡板に取り付けられ、揺動ス
クロールの外側に位置する間隔子部材と、この間隔子部
材の端部に取り付けられ、揺動スクロール側に延在して
その鏡板の背面を支承する支承部材とにより構成したの
で、支承部材と固定スクロール間の間隔寸法並びに支承
部材の平面度を容易に確保することができるようにな
り、生産性と組立精度の向上を図ることが可能となるも
のである。
承部を、固定スクロールの鏡板に取り付けられ、揺動ス
クロールの外側に位置する間隔子部材と、この間隔子部
材の端部に取り付けられ、揺動スクロール側に延在して
その鏡板の背面を支承する支承部材とにより構成したの
で、支承部材と固定スクロール間の間隔寸法並びに支承
部材の平面度を容易に確保することができるようにな
り、生産性と組立精度の向上を図ることが可能となるも
のである。
【図１】本発明の無給油式スクロール流体機械の実施例
としてのスクロール型空気圧縮機の断面図である。
としてのスクロール型空気圧縮機の断面図である。
【図２】スクロール圧縮要素の分解斜視図である。
【図３】スクロール圧縮要素の概略断面図である。
１ スクロール型空気圧縮機（スクロール流体機械） ２ スクロール圧縮要素 ３ 電動要素 ４ 主軸受 ５ ハウジング ６ 固定スクロール ７ 揺動スクロール ８、１１ 鏡板 １０、１２ ラップ １５ ケース １８ 回転軸 １９ 補助軸受 ２１ 吐出口 ２４、５４ ボールベアリング ２８ ブッシュ ３１ 支承部 ３２ 間隔子部材 ３３ 支承部材 ３４ スラストリング ３６ オルダム継手 ３９ 爪部 ３９Ａ 爪部 ５１ ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 康樹 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 Ｆターム(参考） 3H039 AA03 AA04 AA12 BB00 BB05 BB08 CC02 CC03 CC09 CC12 CC16 CC22 CC32
Claims (3)
- 【請求項１】 鏡板とこの鏡板に立設された渦巻き状の
ラップとを有する固定スクロールと、鏡板とこの鏡板に
立設されて前記固定スクロールのラップと互いにかみ合
う渦巻き状のラップとを有する揺動スクロールとで構成
されたスクロール圧縮要素と、前記揺動スクロールを駆
動する回転軸を備える電動要素と、前記揺動スクロール
を前記固定スクロールに対して自転せずに円軌道上を公
転させるためのオルダム継手とを有したスクロール流体
機械において、 前記オルダム継手を前記固定スクロールと揺動スクロー
ル間に配置すると共に、前記固定スクロールには、前記
揺動スクロールの鏡板の背面を支承する支承部を設けた
ことを特徴とするスクロール流体機械。 - 【請求項２】 揺動スクロールの鏡板の固定スクロール
側及び支承部側の外周部の内の少なくとも一方に、スラ
ストリングを埋設したことを特徴とする請求項１のスク
ロール流体機械。 - 【請求項３】 支承部は、固定スクロールの鏡板に取り
付けられ、揺動スクロールの外側に位置する間隔子部材
と、この間隔子部材の端部に取り付けられ、前記揺動ス
クロール側に延在してその鏡板の背面を支承する支承部
材とにより構成したことを特徴とする請求項１又は請求
項２のスクロール流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11050755A JP2000249081A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11050755A JP2000249081A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | スクロール流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000249081A true JP2000249081A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12867670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11050755A Pending JP2000249081A (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | スクロール流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000249081A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6514059B1 (en) * | 1999-06-08 | 2003-02-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| CN103470502A (zh) * | 2013-09-30 | 2013-12-25 | 柳州易舟汽车空调有限公司 | 涡旋压缩机 |
| JP2014211095A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 三浦工業株式会社 | スクロール流体機械 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP11050755A patent/JP2000249081A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6514059B1 (en) * | 1999-06-08 | 2003-02-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| JP2014211095A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 三浦工業株式会社 | スクロール流体機械 |
| CN103470502A (zh) * | 2013-09-30 | 2013-12-25 | 柳州易舟汽车空调有限公司 | 涡旋压缩机 |
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