JP3424322B2 - 共回り型スクロール流体機械 - Google Patents

共回り型スクロール流体機械

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JP3424322B2
JP3424322B2 JP11724094A JP11724094A JP3424322B2 JP 3424322 B2 JP3424322 B2 JP 3424322B2 JP 11724094 A JP11724094 A JP 11724094A JP 11724094 A JP11724094 A JP 11724094A JP 3424322 B2 JP3424322 B2 JP 3424322B2
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昌稔 澤潟
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/023Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共回り型のスクロール
流体機械における各スクロールのバランス調整に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動軸に連動して回転する駆動ス
クロールと、前記駆動軸の軸心から偏心した従動軸を中
心に、前記駆動スクロールの回転に伴って従動する従動
スクロールから成るスクロール要素部を備える共回り型
スクロール流体機械として例えば特開平3−26038
8号公報に記載のものが知られている。
【0003】この共回り型スクロール流体機械は、図7
に示すように、密閉ケーシングA内に、モータMに連結
される駆動軸Bの軸端部に一体に形成される駆動スクロ
ールCと、前記駆動軸Bの軸心に対し偏心した位置で回
転可能に支持される従動軸Dを有する従動スクロールE
と、スラストプレートFとから成るスクロール要素部G
を内装しており、前記各スクロールC,Eは、鏡板H,
Hと該鏡板H,Hに突設される渦巻体J,Jとから成
り、これら渦巻体J,Jを互いに噛み合わせた状態で、
前記駆動スクロールCの前記駆動軸Bによる回転駆動に
伴って、連結手段を介して前記従動スクロールEを従動
回転させながら旋回運動させて、前記各渦巻体J,J間
に形成される作用室に取り入れるガス流体を例えば圧縮
するようにしている。
【0004】なお、前記連結手段は、図8に示すよう
に、前記駆動スクロールCにおける鏡板Hの外周部に、
周方向側面に凸状の湾曲面をもつ、複数の駆動ピンK1
を等間隔に前記渦巻体Jを形成する側に突設し、前記従
動スクロールEにおける鏡板の外周部に、周方向側面に
凹状の湾曲面をもつ、複数の従動ピンK2を同じく等間
隔に前記渦巻体Jを形成する側に突設して、前記各駆動
ピンK1の間に前記従動ピンK2を位置させ、しかも、
前記駆動ピンK1のうちの一部の駆動ピンK1の湾曲面
を、該湾曲面が対向する前記従動ピンK2の湾曲面に接
触させた状態で、前記両スクロールC,Eを噛み合わせ
るようにして、前記駆動スクロールCの回転に伴い、前
記駆動ピンK1が前記従動ピンK2を押して前記従動ス
クロールEを従動させながら公転させて、旋回運動させ
るようにしている。
【0005】また、前記スラストプレートFは、前記従
動スクロールEに固定するのであって、この固定は、前
記従動スクロールEに形成した前記従動ピンK2の先端
側に、さらに突出する突起L1を、例えば一つおきに等
間隔に形成し、該各突起L1を前記駆動スクロールCの
鏡板Hの外周部に形成する切欠L2を貫通させて、該突
起L1を、前記駆動スクロールCの鏡板Hの背面側に配
設する前記スラストプレートFにピンPにより結合して
一体に固定するようにしており、このスラストプレート
Fの固定により、前記駆動スクロールCを抱き込んだ状
態にしている。
【0006】また、従来では、前記各スクロールC,E
を、これら各スクロールC,Eの前記渦巻体Jの渦巻基
礎円中心が回転中心となるように支持しており、このた
め、各スクロールC,Eの回転中心と重心とが一致しな
いことから、前記各スクロールC,E及び前記スラスト
プレートFに、バランス穴N1,N2,N3を設けたり
図示していないが、バランスウエイトを設けるなどのバ
ランス取りを施し、静バランスと動バランスとを保つよ
うにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た共回り型のスクロール流体機械では、前記駆動スクロ
ールCと従動スクロールE及びスラストプレートFと
に、バランス穴を設けたり、バランスウエイトを設ける
などのバランス取りを施して、前記各スクロールC,E
の静バランスと動バランスとを保つようにする必要があ
るから、加工工数が増大して、コスト高になったり、ま
た、バランス取りを施すために、部材が大型化する不具
合があった。また、図7に示すスクロール流体機械で
は、前記駆動スクロールCを前記従動スクロールEとス
ラストプレートFとにより抱き込んだ構成となっている
から、特に、前記駆動スクロールCにおいてバランス取
りを施す場合、その構成上、充分なバランス調整が行え
ず、このため、図7に示すように、前記モータMのロー
タRTの上下に別途バランスウエイトQ,Qを設ける必
要があり、部品点数の増加を招きコストが高くなる問題
が生じ、全体としての重量が増大する問題も生じてい
た。
【0008】本発明は、以上の問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、一方のスクロールのみにバランス手段
を設けるだけで、各スクロールの静バランス及び動バラ
ンスを充分に保つことができる共回り型スクロール流体
機械を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
駆動軸41に連動して回転する駆動スクロール4と、前
記駆動軸41の軸心から偏心した従動軸51を中心に、
前記駆動スクロール4の回転に伴って従動する従動スク
ロール5から成るスクロール要素部3を備える共回り型
スクロール流体機械において、前記駆動スクロール4と
従動スクロール5との一方のスクロール5または4を、
そのスクロール5または4の鏡板31に突設する渦巻体
32の重心が回転中心とほぼ一致するように支持する一
方、他方のスクロール4または5を、該他方のスクロー
ル4または5の鏡板31に突設する渦巻体32の基礎円
中心を前記一方のスクロール5または4の鏡板31に突
設する渦巻体32の基礎円中心に対し、前記両スクロー
ル4,5の共回り運動で、圧縮、膨張作用する位置に配
置すると共に、この他方のスクロール4または5の鏡板
31の重心位置が、回転中心とほぼ一致するように、前
記渦巻体32の基礎円中心と該渦巻体32の重心とを結
ぶ延長線上に、バランス調整部7を設けたのである。
【0010】請求項2記載の発明は、前記バランス調整
部7を、前記他方のスクロール4または5に凹部及び凸
部の少なくとも一方を設けて形成したのである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明において、前記スクロール要素部3が、駆
動スクロール4、従動スクロール5、スラストプレート
6及びオルダムリング33から成り、他方のスクロール
4または5を前記スラストプレート6に一体に結合し
て、その内部に一方のスクロール5または4を内装し、
一方のスクロール5または4を、その渦巻体32の重
心が回転中心とほぼ一致するように支持する一方、前記
スラストプレート6を結合する前記他方のスクロール4
または5における前記スラストプレート6の結合部側
に、バランス調整部7を設けたのである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または3
記載の発明において、前記スクロール要素部3が、駆
動スクロール4、従動スクロール5、スラストプレート
6及びオルダムリング33から成り、他方のスクロール
4または5を前記スラストプレート6に一体に結合し
て、その内部に一方のスクロール5または4を内装し、
一方のスクロール5または4を、その渦巻体32の重
心が回転中心とほぼ一致するように支持する一方、前記
他方のスクロール4または5に結合する前記スラストプ
レート6に、凹部および凸部の少なくとも一方から成る
バランス調整部7を設けたのである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記スラストプレート6と、このスラスト
プレート6を結合する他方のスクロール4または5とに
バランス調整部7,7を設けたのである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の発明において、前記駆動スクロール4と
従動スクロール5との他方のスクロール4または5にお
ける渦巻体32の巻き終わり端部を、一方のスクロール
5または4における渦巻体32の巻き終わり端部に対
し、ほぼ180度延長して、前記各渦巻体32,32を
噛合わせ、前記他方のスクロール4または5における渦
巻体32の延長端部を、前記一方のスクロール5または
4における巻き終わり端部近くに位置させて、該一方の
スクロール5または4を、その渦巻体32の重心が回転
中心とほぼ一致するように支持したのである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、前記駆動スクロール
4と従動スクロール5との一方のスクロール5または4
を、そのスクロール5または4の鏡板31に突設する渦
巻体32の重心が回転中心とほぼ一致するように支持す
るようにしたから、バランス調整を行うためのバランス
加工を一方のスクロール5または4については行う必要
がなくなるので、それだけ、バランス加工を行うための
加工工数が削減され、しかも従来のように、モータのロ
ータにバランスウエイトを設ける必要もなくなるので、
バランス調整するための部材も削減されて、それだけコ
ストの低減を行うことができる。
【0016】さらに、前記一方のスクロール5または4
の渦巻体32の重心を回転中心に合わせておけば、能力
調整に伴う設計変更で、前記渦巻体32の高さが変更さ
れても、バランス調整の変更を行う必要がないので、設
計変更によるバランス調整の変更も他方のスクロール4
または5についてのみ行えばいいので、バランス調整が
容易に行えるのである 請求項2記載の発明では、前記バランス調整部7を、前
記他方のスクロール4または5に凹部及び凸部の少なく
とも一方を設けて形成したから、別途バランス調整用の
部材を取付ける必要なくバランス調整を行えるので、前
記バランス調整部7を設けながら、部品点数の増加を阻
止することができる。
【0017】請求項3記載の発明では、前記スラストプ
レート6とで一方のスクロール5または4を抱え込む
方のスクロール4または5の前記スラストプレート6と
の結合部側を利用して、該結合部側に前記バランス調整
部7を形成するようにしたから、結合部高さが前記渦巻
体32の高さと同一高さに形成されることから、前記バ
ランス調整部7を前記渦巻体32と同じ高さに形成で
き、従って、この渦巻体32の高さ方向中心に対し軸方
向両側に向かって均等に前記バランス調整部7を形成で
きることから、良好なバランス調整を行えるし、スクロ
ール部材が大型化することなく前記バランス調整部7を
形成することができるのである。
【0018】また、前記スクロール要素部3の設計変更
により、前記渦巻体32の高さが変更されるようなとき
があっても、前記結合部もそれに合わせて高さが変更さ
れるので、前記バランス調整部7の変更を不要にできる
のである。
【0019】請求項4記載の発明では、前記スラストプ
レート6に、凹部及び凸部の少なくとも一方から成るバ
ランス調整部7を設けたから、部品点数が増えることな
く、また、前記他方のスクロール4または5で行うより
容易にバランス取りが行えるし、請求項3記載の発明に
おける前記他方のスクロール4または5でのバランス調
整と併用することにより、該他方のスクロール4または
5において調整しきれなかったバランスの修正を行うこ
とができ、バランス調整をより良好に行うことができる
のである。
【0020】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、前記スラストプレート6と、このスラス
トプレート6を結合する他方のスクロール4または5と
にバランス調整部7,7を設けたから、これらバランス
調整部7,7を、前記渦巻体32の高さ方向中心部を中
心にして軸方向に形成できるので、各スクロール4,5
の軸方向の重心間距離の調整もでき、前記他方のスクロ
ール4または5のバランスの微調整をより確実に、か
つ、良好に行えるだけでなく、動バランスの調整も確実
に行えるのである。
【0021】請求項6記載の発明では、前記他方のスク
ロール4または5の渦巻体32の巻き終わり端部を、
方のスクロール5または4の渦巻体32に対し180度
延長させて非対称としたから、巻き終わり端部を180
度延長した前記他方のスクロール4または5の重心は、
対称形とした場合の反対側となって、この他方のスクロ
ール4または5の回転中心に近づくことになり、従って
この他方のスクロール4または5において、バランス調
整を行う場合、そのバランス調整量を少なくすることが
でき、それだけバランス調整を有効にでき、コストをさ
らに軽減できるのである。
【0022】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
る。図1に示す第1実施例は、共回り型スクロール流体
機械としてスクロール圧縮機に適用したものであって、
この圧縮機は、密閉ケーシング1の内部上方に軸受ハウ
ジング2で支持される共回り型のスクロール要素部3を
内装すると共に、前記ケーシング1内部下方に、モータ
Mを配設している。
【0023】このスクロール要素部3は、前記モータM
に結合される駆動軸41を一体に突設した駆動スクロー
ル4と、前記駆動軸41の軸心に対し偏心した位置で前
記軸受ハウジング2に支持される従動軸51を突設し、
前記駆動スクロール4の駆動に伴い従動回転しながら旋
回運動する従動スクロール5とから成り、さらに、前記
駆動スクロール4の鏡板31の外周部で、該鏡板31の
渦巻体32形成側に、該渦巻体32と同じ高さを有する
肉盛り部42を突設して、前記各スクロール4,5の渦
巻体32,32を互いに噛み合わせた状態で、前記肉盛
り部42に、前記従動スクロール5の鏡板31の背面側
に配設されるスラストプレート6を、前記従動スクロー
ル5を挟み込むようにボルトWで結合し、このスラスト
プレート6と前記従動スクロール5の鏡板31との間に
前記駆動スクロール4の駆動に伴い、前記スラストプレ
ート6を介して前記従動スクロール5を従動回転させな
がら旋回運動させるためのオルダムリング33を介装し
ている。
【0024】そして、これら各スクロール4,5から成
る前記スクロール要素部3を、前記軸受ハウジング2で
形成される収容室21に内装すると共に、前記軸受ハウ
ジング2の反モータ側に、該軸受ハウジング2で区画形
成される吐出空間11を形成して、該吐出空間11に外
部吐出管12を開口させる一方、前記軸受ハウジング2
のモータ側に形成されるケーシング内部空間に吸入管1
3を開口させて、該吸入管13から流入するガスを、前
記軸受ハウジング2に形成する前記貫通穴22を介し
て、前記軸受ハウジング2で形成される前記収容室21
内に導入するようにしている。
【0025】また、前記従動スクロール5には、その鏡
板31の中央部に吐出口52を開口させており、該吐出
口52を、前記従動軸51に形成する吐出通路53に連
通させて、該吐出通路53を前記吐出空間11に開口さ
せることにより前記スクロール要素部3内で圧縮された
ガスを前記吐出通路53から前記吐出空間11に吐出さ
せるようにしている。
【0026】従って、以上の構成において、前記モータ
Mの回転に伴い前記駆動軸41を介して駆動スクロール
4が回転駆動されるとき、前記オルダムリング33とス
ラストプレート6とを介して前記従動スクロール5を駆
動スクロール4に従動させながら前記従動軸51を中心
に旋回運動させ、この旋回運動によって、前記吸入管1
3から前記ケーシング1内に吸入されるガスを前記収容
室21に導入した後、このガスを前記各スクロール4,
5間の圧縮室内に吸入させて圧縮し、この圧縮された高
圧のガスを、前記従動スクロール5に設けた吐出口52
から前記従動軸51内の吐出通路53を経て前記吐出空
間11へと吐出し、前記外部吐出管12からケーシング
1外部に吐出するのである。
【0027】しかして図1の第1実施例では、前記従動
スクロール5を、前記渦巻体32の重心が回転中心とほ
ぼ一致するように支持する一方、前記駆動スクロール4
を、該駆動スクロール4の鏡板31に突設する渦巻体3
2の基礎円中心を前記従動スクロール5の鏡板31に突
設する渦巻体32の基礎円中心に対し、前記両スクロー
ル4,5の共回り運動で、圧縮作用する位置に配置する
と共に、前記駆動スクロール4の鏡板31の重心位置
が、回転中心とほぼ一致するように、前記渦巻体32の
基礎円中心と該渦巻体32の重心とを結ぶ延長線上に、
バランス調整部7を設けたのである。
【0028】即ち、前記従動スクロール5は、図2に示
すように、該従動スクロール5の鏡板31の中心に前記
従動軸51を突設して、この従動軸51の回転中心O1
に、該鏡板31に突設する前記渦巻体32の重心Rを一
致させるようにして、前記鏡板31に前記渦巻体32を
突設するのである。
【0029】そして、前記駆動スクロール4は、図2に
示すように、該駆動スクロール4の鏡板31に突設する
渦巻体32の基礎円中心S2が前記従動スクロール5の
鏡板31に突設する渦巻体32の基礎円中心S1に対
し、前記両スクロール4,5の共回り運動で、圧縮作用
する位置に渦巻体32が位置し、かつ、前記駆動スクロ
ール4の鏡板31の中心に設けた前記駆動軸41の軸心
O2が、前記従動スクロール5の軸心O1に対し、前記
各基礎円中心S1,S2を結ぶ線に平行で、かつ、これ
ら基礎円中心S1,S2を結ぶ距離に等しくなる位置に
偏心するように、前記駆動スクロール4の鏡板31に前
記渦巻体32を突設するのである。
【0030】図1に示す第1実施例では、前記駆動軸4
1の軸心O2を前記ケーシング1の径方向中心に位置さ
せた状態で、前記従動軸51を、その従動軸51の軸心
O1が、前記駆動軸41の軸心O2に対し、前記各基礎
円中心S1,S2を結ぶ線に平行で、かつ、これら基礎
円中心S1,S2を結ぶ距離に等しくなる位置に偏心さ
せて、前記駆動軸41及び従動軸51を前記軸受ハウジ
ング2に回転可能に軸受支持するようにしている。
【0031】さらに、前記駆動スクロール4は、図3に
示すように、該駆動スクロール4の鏡板31に突設する
渦巻体32が、該鏡板31の中心、即ち、前記駆動軸4
1の軸心O2に対し径方向外方側一方に偏って突設され
ることになるので、前記駆動軸の軸心O2と前記渦巻体
32の重心Rとの距離がかなり離れることになってしま
い、このままでは、前記駆動スクロール4の静バランス
及び動バランスを保てないので、前記駆動スクロール4
の鏡板31の外周部に設けられる前記スラストプレート
6と結合するための前記肉盛り部42のうち、前記渦巻
体32の基礎円中心S2と前記重心Rとを結ぶ延長線上
で、前記渦巻体32の巻き終わり部の180度反対側に
設ける前記肉盛り部42を径方向内方に向けて肉厚を厚
くして、図3に示すように、前記肉盛り部42における
点線より径方向内方側を、バランス調整部7と成すので
あって、この肉盛り部42に形成する前記バランス調整
部7を第1バランス調整部71と成し、そのバランス調
整量は、前記渦巻体32を突設した前記鏡板31の重心
位置Tが、回転中心O2とほぼ一致するように設定する
のである。
【0032】また、前記駆動スクロール4には、図1に
示すように、前記鏡板31の背面側の外周部で、かつ、
前記渦巻体32の基礎円中心S2と前記重心Rとを結ぶ
延長線上の前記第1バランス調整部71の形成側と18
0度反対側に第1凹部43を形成して、この第1凹部4
3により、他のバランス調整部7と成る第2バランス調
整部72を形成して、該第2バランス調整部72により
前記鏡板31の反第1バランス調整部形成側を軽くする
ようにしており、前記駆動スクロール4のバランス調整
をより良好に行うようにしている。
【0033】図1に示す第1実施例では、前記第2バラ
ンス調整部72を前記凹部43により形成したが、前記
鏡板31の背面側の外周部で、前記渦巻体32の基礎円
中心S2と前記重心Rとを結ぶ延長線上で、前記第1バ
ランス調整部71を設けた側に凸部を形成することによ
り成してもよい。
【0034】さらに、第1実施例では、図1に示すよう
に、駆動スクロール4に結合される前記スラストプレー
ト6の反駆動スクロール側となる背面に、前記駆動スク
ロール4の鏡板31の背面に形成した前記第2バランス
調整部72と軸方向に同位置となるように、第2凹部6
1を形成して、該第2凹部61により、他のバランス調
整部7と成る第3バランス調整部73を形成するように
しており、該第3バランス調整部73により、前記駆動
スクロール4のバランス調整をさらに良好に行えるよう
にしている。
【0035】この第3バランス調整部73も、前記第1
バランス調整部71の形成側に設けるときには、凸部と
して形成するようにしてもよく、前記第2バランス調整
部72と第3バランス調整部73を凸部として形成する
場合には、第2及び第3バランス調整部72,73を軸
方向に同位置となるように形成するのが好ましい。
【0036】以上のように、第1実施例では、前記従動
スクロール5を、この従動スクロール5の鏡板31に突
設する渦巻体32の重心Rが回転中心O1とほぼ一致す
るように支持する一方、前記駆動スクロール4を、該駆
動スクロール4の鏡板31に突設する渦巻体32の基礎
円中心S2を前記従動スクロール5の鏡板31に突設す
る渦巻体32の基礎円中心S1に対し、前記両スクロー
ル4,5の共回り運動で、圧縮作用する位置に配置する
と共に、前記駆動スクロール4の鏡板31の重心位置T
が、回転中心O2とほぼ一致するように、前記渦巻体3
2の基礎円中心S2と該渦巻体32の重心Rとを結ぶ延
長線上に、前記バランス調整部7(第1バランス調整部
71)を設けたから、バランス調整を行うためのバラン
ス加工を一方のスクロールについては行う必要がなくな
るので、それだけ、バランス加工を行うための加工工数
を削減できるし、しかも従来のように、モータのロータ
にバランスウエイトを設ける必要もなくなるので、バラ
ンス調整するための部材も削減できるので、それだけコ
ストの低減を行うことができるのである。
【0037】さらに、前記従動スクロール5の渦巻体3
2の重心Rを回転中心に合わせておけば、能力調整に伴
う設計変更で、前記渦巻体32の高さが変更されても、
バランス調整の変更を行う必要がないので、設計変更に
よるバランス調整の変更も一方のスクロールについての
み行えばいいので、容易に行えるのである また、前記バランス調整部7を、凸状の前記第1バラン
ス調整部71と前記第1凹部43から成る前記第2バラ
ンス調整部72とを、前記駆動スクロール4に形成する
ことにより成したから、別途バランス調整用の部材を取
付ける必要なくバランス調整を行えるので、バランス調
整部7を設けながら、部品点数の増加を阻止することが
できるのである。
【0038】さらに、前記スクロール要素部3を、駆動
スクロール4、従動スクロール5、スラストプレート6
及びオルダムリング33から構成され、前記駆動スクロ
ール4を前記スラストプレート6に一体に結合して、そ
の内部に前記従動スクロール5を内装し、該従動スクロ
ール5を、その渦巻体32の重心Rが回転中心O1とほ
ぼ一致するように支持する一方、前記スラストプレート
6を結合する前記駆動スクロール4における前記スラス
トプレート6の結合部側、即ち、前記渦巻体32と同じ
高さを有する前記肉盛り部42の内周側に前記第1バラ
ンス調整部71を設けたから、前記肉盛り部42の高さ
が前記渦巻体32の高さ同一高さに形成されるので、前
記第1バランス調整部71を前記渦巻体32と同じ高さ
に形成でき、従って、この渦巻体32の高さ方向中心に
対し軸方向両側に向かって均等に前記第1バランス調整
部71を形成できることから、良好なバランス調整を行
えるし、さらに、前記肉盛り部42の内周側に形成され
る空間を利用して、この空間に前記第1バランス調整部
71を形成できるので、スクロール部材が大型化するこ
となく前記バランス調整部7を形成することができるの
である。しかも、該第1バランス調整部71は、前記肉
盛り部42を形成する際に同時に形成することができる
ので、コストの軽減も図れるのである。
【0039】また、前記スクロール要素部3の設計変更
により、前記渦巻体32の高さが変更されるようなとき
があっても、前記肉盛り部42もそれに合わせて高さが
変更されるので、前記第1バランス調整部71の変更を
不要にできるのである。
【0040】しかも、前記駆動スクロール4の鏡板31
の背面に前記第2バランス調整部72を、また、前記駆
動スクロール4に結合する前記スラストプレート6に、
前記第3バランス調整部73を設けているので、これら
バランス調整部72,73により、微妙なバランス調整
が可能となる。
【0041】さらに、前記第2バランス調整部72と第
3バランス調整部73とを、軸方向に同位置に設けてい
るので、これら第2及び第3バランス調整部73が、前
記渦巻体32の高さ方向中心部を中心にして軸方向にほ
ぼ対称に形成されることになるので、前記駆動スクロー
ル4のバランスの微調整をより確実に、かつ、良好に行
えるのである。
【0042】次に、第2実施例について図4に基づいて
説明する。第2実施例も第1実施例と同様に共回り型の
スクロール圧縮機を示しており、この第2実施例は、一
方のスクロールの渦巻体が他方の渦巻体と非対称となっ
ているものであって、第2実施例では、駆動スクロール
4の渦巻体32の巻き終わり端部を、前記従動スクロー
ル5における渦巻体32の巻き終わり端部に対し、ほぼ
180度延長して、前記各渦巻体32,32を噛合わせ
たときに、前記駆動スクロール4における前記渦巻体3
2の延長端部を、前記従動スクロール5における前記渦
巻体32の巻き終わり端部近くに位置させるようにし
て、この状態で、前記従動スクロール5を、第1実施例
と同様、図2に示すように、その渦巻体32の重心Rが
回転中心O1とほぼ一致するように支持するのである。
【0043】さらに、前記渦巻体32の長さを延長し
た、前記駆動スクロール4は、図5に示すように、前記
渦巻体32の重心Rと基礎円中心S2とが、前記渦巻体
32の巻き始め先端部を挟んで位置することになるの
で、前記駆動スクロール4と、前記従動スクロール5の
各渦巻体32,32を噛み合わせて、前記駆動スクロー
ル4を、該駆動スクロール4の鏡板31に突設する渦巻
体32の基礎円中心S2を前記従動スクロール5の鏡板
31に突設する渦巻体32の基礎円中心S1に対し、前
記両スクロール4,5の共回り運動で、圧縮作用する位
置に配置できるように、前記駆動スクロール4の鏡板3
1に前記渦巻体32を突設したときは、前記駆動スクロ
ール4の渦巻体32は、この渦巻体32の巻き始めの先
端部が、前記鏡板31の中心部となる回転中心O2にほ
ぼ一致した状態で突設されることになるので、前記鏡板
31のほぼ中央に前記渦巻体32を位置させられること
になるのである。
【0044】従って、前記駆動スクロール4のバランス
調整は、前記渦巻体32が前記鏡板31のほぼ中央に位
置付けさせられるので、前記渦巻体32の重心Rを前記
回転中心O2に近づけられるので、それだけバランス調
整量を少なくできるのであって、第2実施例では、図5
に示すように、前記駆動スクロール4の鏡板31の外周
部に設けられる前記スラストプレート6と結合するため
の前記肉盛り部42のうち、前記渦巻体32の基礎円中
心S2と前記重心Rとを結ぶ延長線上で、前記渦巻体3
2の巻き終わり部と180度反対側に設ける前記肉盛り
部42を径方向内方に向けて肉厚を厚くして、図5に示
すように、前記肉盛り部42における点線より径方向内
方側を、バランス調整部7と成すのである。そして、こ
のバランス調整部7のバランス調整量は、前記渦巻体3
2を突設した状態での前記鏡板31の重心位置Tが、回
転中心O2と一致するように設定するのである。
【0045】以上のように、第2実施例では、前記駆動
スクロール4における渦巻体32の巻き終わり端部を、
前記従動スクロール5における渦巻体32の巻き終わり
端部に対し、ほぼ180度延長して、前記各渦巻体3
2,32を噛合わせ、前記駆動スクロール4の渦巻体3
2の延長端部を、前記従動スクロール5の渦巻体32の
巻き終わり端部近くに位置させて、該従動スクロール5
を、その渦巻体32の重心が回転中心とほぼ一致するよ
うに支持したから、前記駆動スクロール4の回転中心O
2に、前記渦巻体32の重心Rが自動的に近づくことに
なり、従って、前記従動スクロール5は、そのバランス
加工を必要とすることなく、前記駆動スクロール4は、
バランス調整を必要としても、そのバランス調整量も少
なくすることができので、部品点数の増加を阻止しなが
ら、バランス加工量も少なくできるので、それだけコス
トをさらに軽減できるのである。
【0046】さらに、前記従動スクロール5の渦巻体3
2の重心Rを回転中心に合わせておけば、能力調整に伴
う設計変更で、前記渦巻体32の高さが変更されても、
バランス調整の変更を行う必要がないので、設計変更に
よるバランス調整の変更も一方の前記駆動スクロール4
についてのみ行えばよく、しかも、この駆動スクロール
4のバランス加工も少なくできるのである。
【0047】さらに、第2実施例も、前記渦巻体32と
同じ高さを有する前記肉盛り部42の内周側に前記バラ
ンス調整部7を設けたから、前記渦巻体32の高さ方向
中心に対し軸方向両側に向かって均等にバランス調整部
7を形成できることから、良好なバランス調整を行える
し、さらに、前記肉盛り部42の内周側に形成される空
間を利用して、この空間に加工量少なく前記バランス調
整部7を形成できるので、部材が大型化することなく前
記バランス調整部7を形成することができコストの軽減
がより良好に図れるのである。
【0048】また、第2実施例では、バランス調整量が
少なくてよいので、他のバランス調整部を形成する必要
もなくなるので、それだけ、バランス加工の工数を軽減
でき、さらにコストの軽減が図れるのである。
【0049】また、前記駆動スクロール4の渦巻体32
の長さを長さを長くする場合には、図6に示す第3実施
例のように、前記バランス調整部7を、前記渦巻体32
の基礎円中心S2と前記重心Rとを結ぶ延長線上の前記
肉盛り部42,42における両側に形成するようにして
もよく、このときは、前記渦巻体32の巻き終わり側の
バランス調整量を、反巻き終わり側よりも少なくするの
である。
【0050】斯くするときには、回転中心に対し径方向
両側に形成される前記各肉盛り部42,42に、バラン
ス調整部7を介して前記渦巻体32を連結させることが
できるので、前記渦巻体32の強度を向上できるのであ
る。
【0051】また、前記バランス調整部7は、前記肉盛
り部42の内周側に形成するのではなく、前記第1実施
例の前記第2バランス調整部72及び第3バランス調整
部73のように、スラストプレートの背面と、該スラス
トプレートと結合されるスクロールの鏡板の背面にのみ
形成するようにしてもよい。
【0052】さらに、前記各実施例では、前記従動スク
ロール5を、その回転中心に前記渦巻体32の重心Rを
一致させてバランス調整を行うようにしたが、駆動スク
ロール4の回転中心に前記渦巻体32の重心Rを一致さ
せ、従動スクロール5にバランス調整部7を設けるよう
にしてもよい。このときは、前記駆動スクロール4を前
記従動スクロール5とスラストプレート6とにより抱き
込むようにするのが好ましい。
【0053】また、前記バランス調整部7は、バランス
調整を必要とする側のスクロールの鏡板31背面にのみ
バランス調整部7を形成するようにしてもよいし、前記
スラストプレート6にのみ形成するようにしてもよい。
とくに、第2実施例のように、前記バランス調整部7を
設ける側のスクロールの渦巻体32が非対称型である場
合には、バランス調整量が少なくてすむので、前記スラ
ストプレート6への加工量が少なく、効果的に行える。
【0054】以上の各実施例では、前記圧縮機として横
形式のものを示したが、本発明は縦形式のものに適用で
きることは勿論である。
【0055】また、本発明は、共回り型のスクロール圧
縮機だけでなく、共回り型スクロール流体機械であれ
ば、膨張機にも適用できるのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記駆動
スクロール4と従動スクロール5との一方のスクロール
5または4を、そのスクロール5または4の鏡板31に
突設する渦巻体32の重心が回転中心とほぼ一致するよ
うに支持させたから、バランス調整を行うためのバラン
ス加工を一方のスクロール5または4については行う必
要がなくなるので、それだけ、バランス加工を行うため
の加工工数を削減できるし、しかも従来のように、モー
タのロータにバランスウエイトを設ける必要もなくなる
ので、バランス調整するための部材も削減できるので、
それだけコストの低減を行うことができるのである。
【0057】さらに、前記一方のスクロール5または4
の渦巻体32の重心を回転中心に合わせておけば、能力
調整に伴う設計変更で、前記渦巻体32の高さが変更さ
れても、バランス調整の変更を行う必要がないので、設
計変更によるバランス調整の変更も他方のスクロール4
または5についてのみ行えばいいので、容易に行えるの
である 請求項2記載の発明によれば、前記バランス調整部7
を、前記他方のスクロール4または5に凹部及び凸部の
少なくとも一方を設けて形成したから、別途バランス調
整用の部材を取付ける必要なくバランス調整を行えるの
で、前記バランス調整部7を設けながら、部品点数の増
加を阻止することができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、前記スラス
トプレート6とで一方のスクロール5または4を抱え込
他方のスクロール4または5の前記スラストプレート
6との結合部側を利用して、該結合部側に前記バランス
調整部7を形成するようにしたから、結合部高さが前記
渦巻体32の高さと同一高さに形成されることから、前
記バランス調整部7を前記渦巻体32と同じ高さに形成
でき、従って、この渦巻体32の高さ方向中心に対し軸
方向両側に向かって均等に前記バランス調整部7を形成
できることから、良好なバランス調整を行えるし、スク
ロール部材が大型化することなく前記バランス調整部7
を形成することができるのである。
【0059】また、前記スクロール要素部3の設計変更
により、前記渦巻体32の高さが変更されるようなとき
があっても、前記結合部もそれに合わせて高さが変更さ
れるので、前記バランス調整部7の変更を不要にできる
のである。
【0060】請求項4記載の発明によれば、前記スラス
トプレート6に、凹部及び凸部の少なくとも一方から成
るバランス調整部7を設けたから、部品点数が増えるこ
となく、また、前記他方のスクロール4または5で行う
より容易にバランス取りが行えるし、請求項3記載の発
明における前記他方のスクロール4または5でのバラン
ス調整と併用することにより、該他方のスクロール4ま
たは5において調整しきれなかったバランスの修正を行
うことができ、バランス調整をより良好に行うことがで
きるのである。
【0061】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、前記スラストプレート6と、このス
ラストプレート6を結合する他方のスクロール4または
5とにバランス調整部7,7を設けたから、これらバラ
ンス調整部7,7を、前記渦巻体32の高さ方向中心部
を中心にして軸方向に形成できるので、各スクロール
4,5の軸方向の重心間距離の調整もでき、前記他方の
スクロール4または5のバランスの微調整をより確実
に、かつ、良好に行えるだけでなく、動バランスの調整
も確実に行えるのである。
【0062】請求項6記載の発明によれば、前記他方の
スクロール4または5の渦巻体32の巻き終わり端部
を、一方のスクロール5または4の渦巻体32に対し1
80度延長させて非対称としたから、巻き終わり端部を
180度延長した前記他方のスクロール4または5の重
心は、対称形とした場合の反対側となって、この他方の
スクロール4または5の回転中心に近づくことになり、
従ってこの他方のスクロール4または5において、バラ
ンス調整を行う場合、そのバランス調整量を少なくする
ことができ、それだけバランス調整を有効にでき、コス
トをさらに軽減できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共回り型スクロール流体機械の第1実
施例を示す圧縮機の一部切欠断面図。
【図2】第1実施例における従動スクロールの上面図。
【図3】第1実施例における駆動スクロールの上面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す圧縮機の一部切欠断
面図。
【図5】第2実施例における駆動スクロールの上面図。
【図6】本発明の第3実施例における駆動スクロールの
上面図。
【図7】従来の共回り型スクロール流体機械を示す断面
図。
【図8】従来の共回り型スクロール要素部の組み立て分
解図。
【符号の説明】
3 スクロール要素部 5 従動スクロ
ール 31 鏡板 51 従動軸 32 渦巻体 6 スラストプ
レート 33 オルダムリング 7 バランス調
整部 4 駆動スクロール 41 駆動軸
フロントページの続き (72)発明者 谷和 弘通 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキ ン工業株式会社堺製作所臨海工場内 (56)参考文献 特開 平4−209982(JP,A) 特開 平3−260388(JP,A) 特開 平5−126067(JP,A) 特開 平4−314984(JP,A) 特開 昭64−24191(JP,A) 特開 昭64−302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸(41)に連動して回転する駆動
    スクロール(4)と、前記駆動軸(41)の軸心から偏
    心した従動軸(51)を中心に、前記駆動スクロール
    (4)の回転に伴って従動する従動スクロール(5)か
    ら成るスクロール要素部(3)を備える共回り型スクロ
    ール流体機械において、前記駆動スクロール(4)と従
    動スクロール(5)との一方のスクロール(5または
    4)を、そのスクロール(5または4)の鏡板(31)
    に突設する渦巻体(32)の重心が回転中心とほぼ一致
    するように支持する一方、他方のスクロール(4または
    5)を、該他方のスクロール(4または5)の鏡板(3
    1)に突設する渦巻体(32)の基礎円中心を前記一方
    のスクロール(5または4)の鏡板(31)に突設する
    渦巻体(32)の基礎円中心に対し、前記両スクロール
    (4)(5)の共回り運動で、圧縮、膨張作用する位置
    に配置すると共に、この他方のスクロール(4または
    5)の鏡板(31)の重心位置が、回転中心とほぼ一致
    するように、前記渦巻体(32)の基礎円中心と該渦巻
    体(32)の重心とを結ぶ延長線上に、バランス調整部
    (7)を設けていることを特徴とする共回り型スクロ
    ール流体機械。
  2. 【請求項2】 バランス調整部(7)を、他方のスクロ
    ール(4または5)に凹部及び凸部少なくとも一方を設
    けて形成している請求項1記載の共回り型スクロール
    流体機械。
  3. 【請求項3】 スクロール要素部(3)が、駆動スクロ
    ール(4)、従動スクロール(5)、スラストプレート
    (6)及びオルダムリング(33)から成り、前記他方
    スクロール(4または5)を前記スラストプレート
    (6)に一体に結合して、その内部に前記一方のスクロ
    ール(5または4)を内装し、該一方のスクロール(5
    または4)を、その渦巻体(32)の重心が回転中心と
    ほぼ一致するように支持する一方、前記スラストプレー
    ト(6)を結合する前記他方のスクロール(4または
    5)における前記スラストプレート(6)の結合部側
    に、バランス調整部(7)を設けている請求項1また
    は2に記載の共回り型スクロール流体機械。
  4. 【請求項4】 スクロール要素部(3)が、駆動スクロ
    ール(4)、従動スクロール(5)、スラストプレート
    (6)及びオルダムリング(33)から成り、前記他方
    スクロール(4または5)を前記スラストプレート
    (6)に一体に結合して、その内部に前記一方のスクロ
    ール(5または4)を内装し、該一方のスクロール(5
    または4)を、その渦巻体(32)の重心が回転中心と
    ほぼ一致するように支持する一方、前記他方のスクロー
    ル(4または5)に結合する前記スラストプレート
    (6)に、凹部および凸部の少なくとも一方から成るバ
    ランス調整部(7)を設けている請求項1または3に
    記載の共回り型スクロール流体機械。
  5. 【請求項5】 スラストプレート(6)と、このスラス
    トプレート(6)を結合する前記他方のスクロール(4
    または5)とにバランス調整部(7)(7)を設けてい
    請求項4記載の共回り型スクロール流体機械。
  6. 【請求項6】 前記他方のスクロール(4または5)に
    おける渦巻体(32)の巻き終わり端部を、前記一方の
    スクロール(5または4)における渦巻体(32)の巻
    き終わり端部に対し、ほぼ180度延長して、前記各渦
    巻体(32)(32)を噛合わせ、前記他方のスクロー
    ル(4または5)における渦巻体(32)の延長端部
    を、前記一方のスクロール(5または4)における巻き
    終わり端部近くに位置させて、該一方のスクロール(5
    または4)を、その渦巻体(32)の重心が回転中心と
    ほぼ一致するように支持している請求項1〜5のいず
    れかに記載の共回り型スクロール流体機械。
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