JP2000248976A - 油圧駆動車の加減速制御装置 - Google Patents

油圧駆動車の加減速制御装置

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JP2000248976A
JP2000248976A JP5118499A JP5118499A JP2000248976A JP 2000248976 A JP2000248976 A JP 2000248976A JP 5118499 A JP5118499 A JP 5118499A JP 5118499 A JP5118499 A JP 5118499A JP 2000248976 A JP2000248976 A JP 2000248976A
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JP
Japan
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gain
load
throttle opening
acceleration
swash plate
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JP5118499A
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English (en)
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Kazuo Kii
和夫 紀伊
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Original Assignee
Komatsu Forklift KK
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載荷重の大小に拘らず、加減速時の良好な
走行感覚が得られる油圧駆動車の加減速制御装置を提供
する。 【解決手段】 車両の積載荷重を検出する積載荷重検出
器と、予めアクセル操作量の大きさに対応付けて設定し
たゲインカーブを積載荷重の大きさに応じて複数記憶す
ると共に、積載荷重検出器により検出した積載荷重及び
アクセル操作量検出器により検出したアクセル操作量を
入力し、入力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブ
の内から選択し、この選択したゲインカーブに基づいて
入力したアクセル操作量に対応するゲインを演算するゲ
イン演算手段と、アクセル操作量に応じたエンジンのス
ロットル開度目標値を求め、このスロットル開度目標値
と現在のスロットル開度指令値との偏差値、及びゲイン
演算手段により演算したゲインに基づいて、次のスロッ
トル開度指令値を演算して出力し、エンジン回転速度を
制御する制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧駆動車の走行
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】容量可変型油圧ポンプと油圧モータとか
ら構成されている油圧駆動車の車速はエンジン回転速度
と容量可変型ポンプの吐出量を設定する斜板角で決定さ
れる。あるエンジン回転速度と斜板角により一定車速で
走行しているとき、加減速のためエンジン回転速度を設
定するアクセル操作量を変化させたとき、車体慣性の大
きさが加減速時間が影響を与える。即ち、積載荷重がゼ
ロのときには加速減速時間は短く、積載荷重が大きいと
きには長い。このためオペレータが積載荷重の大きさを
判断して、スロットルの開度の時間的変化特性を微妙に
制御して、適正な加減速度を得ようと注意を払ってい
る。
【0003】油圧駆動車の速度操作性を向上する目的
で、車速を自動制御する方法が提案されている。例え
ば、特開平7−11987号公報に記載されたものがあ
る。同公報によると、アクセル操作量に対応する目標車
速にするために、目標車速と実車速の偏差及び目標エン
ジン回転速度と実エンジン回転速度の偏差をゼロにする
ように、エンジンスロットルと可変容量型ポンプの吐出
量を変化させる斜板角を制御し、同時に最適燃費条件を
満足させる制御方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術においては、以下のような問題がある。積載荷重がゼ
ロの状態で調整設定したパラメータで油圧駆動車を加減
速させると、積載荷重がゼロのときの加減速力は適正で
あるが、積載荷重が大きいときには加減速力が弱くな
る。即ち、油圧駆動車の長所である大きな油圧ブレーキ
能力によっても制動力が十分でない。このため機械式ブ
レーキによる制動が行われるが、ブレーキが摩耗し易い
という問題点がある。また、積載荷重が大きい状態で調
整設定した制御パラメータで加減速させると、積載荷重
が大きいときの加減速力は適正であるが、積載荷重がゼ
ロのときには加減速力が強くなり、減速時に油圧ブレー
キが大きく効きすぎて良好な走行感覚が得られないとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、積載荷重の大小に拘らず、加減速時の良
好な走行感覚が得られる油圧駆動車の加減速制御装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明に記載の発明は、エンジ
ンにより駆動する油圧ポンプと、油圧ポンプにより駆動
し、車両の駆動輪を駆動する油圧モータと、アクセルの
操作量を検出するアクセル操作量検出器と、アクセル操
作量に応じた油圧モータの回転速度になるようにエンジ
ン回転速度を制御する制御手段とを備えた油圧駆動車の
加減速制御装置において、車両の積載荷重を検出する積
載荷重検出器と、予めアクセル操作量の大きさに対応付
けて設定したゲインカーブを積載荷重の大きさに応じて
複数記憶すると共に、積載荷重検出器により検出した積
載荷重及びアクセル操作量検出器により検出したアクセ
ル操作量を入力し、入力した積載荷重に応じて複数のゲ
インカーブの内から選択し、この選択したゲインカーブ
に基づいて入力したアクセル操作量に対応するゲインを
演算するゲイン演算手段とを付設し、制御手段は、アク
セル操作量に応じたエンジンのスロットル開度目標値を
求め、このスロットル開度目標値と現在のスロットル開
度指令値との偏差値、及びゲイン演算手段により演算し
たゲインに基づいて、次のスロットル開度指令値を演算
して出力し、エンジン回転速度を制御する構成である。
【0007】第1発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインがアクセル操作量に基づいたゲインカ
ーブで設定される。これらのゲインにより、スロットル
開度の反応が、積載荷重の大きいときは、積載荷重が小
さいときよりも早くなるように演算される。積載荷重が
大きいときはスロットル開度の反応は早いのでエンジン
は迅速に加減速できる状態になるが、積載荷重が小さい
ときよりも、大きい車体慣性を加減速させるので車体加
減速時間としてスロットルの反応時間よりも長い、積載
重量が小さいときと同等の加減速時間となる。即ち、積
載重量の大小に拘らず略同等の加減速時間を得るように
加減速制御される。これにより加減速時の良好な走行感
覚が得られる。
【0008】第2発明に記載の発明は、エンジンにより
駆動する油圧ポンプと、油圧ポンプにより駆動し、車両
の駆動輪を駆動する油圧モータと、アクセルの操作量を
検出するアクセル操作量検出器と、アクセル操作量に応
じた油圧モータの回転速度になるようにエンジンのスロ
ットルを制御するスロットル開度指令を出力してエンジ
ン回転速度を制御する制御手段とを備えた油圧駆動車の
加減速制御装置において、車両の積載荷重を検出する積
載荷重検出器と、予めスロットル開度指令値の大きさに
対応付けて設定したゲインカーブを積載荷重の大きさに
応じて複数記憶すると共に、積載荷重検出器により検出
した積載荷重及び制御手段により出力したスロットル開
度指令値を入力し、入力した積載荷重に応じて複数のゲ
インカーブの内から選択し、この選択したゲインカーブ
に基づいて入力したスロットル開度指令値に対応するゲ
インを演算するゲイン演算手段とを付設し、制御手段
は、アクセル操作量に応じたエンジンのスロットル開度
目標値を求め、このスロットル開度目標値と現在のスロ
ットル開度指令値との偏差値、及びゲイン演算手段によ
り演算したゲインに基づいて、次のスロットル開度指令
値を演算して出力し、エンジン回転速度を制御する構成
である。
【0009】第2発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインがスロットル開度に基づいたゲインカ
ーブで設定される。これらのゲインにより、スロットル
開度の反応が、積載荷重の大きいときは、積載荷重が小
さいときよりも早くなるように演算される。積載荷重が
大きいときはスロットル開度の反応は早いのでエンジン
は迅速に加減速できる状態になるが、積載荷重が小さい
ときよりも、大きい車体慣性を加減速させるので車体加
減速時間としてスロットルの反応時間よりも長い、積載
重量が小さいときと同等の加減速時間となる。即ち、積
載重量の大小に拘らず略同等の加減速時間を得るように
加減速制御される。これにより加減速時の良好な走行感
覚が得られる。
【0010】第3発明に記載の発明は、エンジンにより
駆動する油圧ポンプと、油圧ポンプにより駆動し、車両
の駆動輪を駆動する油圧モータとを備えると共に、この
油圧ポンプ及び油圧モータの少なくともいずれか1方を
容量可変型とし、アクセルの操作量を検出するアクセル
操作量検出器と、アクセル操作量検出器により検出した
アクセル操作量に応じた油圧モータの回転速度になるよ
うに容量可変型とした前記油圧ポンプ及び油圧モータの
少なくともいずれか1方の流量を制御する制御手段とを
備えた油圧駆動車の加減速制御装置において、車両の積
載荷重を検出する積載荷重検出器と、予め斜板角の大き
さに対応付けて設定したゲインカーブを積載荷重の大き
さに応じて複数記憶すると共に、積載荷重検出器により
検出した積載荷重及制御手段により出力した斜板角指令
値を入力し、入力した積載荷重に応じて複数のゲインカ
ーブの内から選択し、この選択したゲインカーブに基づ
いて入力した斜板角指令値に対応するゲインを演算する
ゲイン演算手段とを付設し、制御手段は、エンジン回転
速度を入力し、アクセル操作量に応じた車速目標値をも
とめ、車速目標値を満たす油圧ポンプまたは油圧モータ
の流量と入力したエンジン回転速度とに基づいて油圧ポ
ンプ及び油圧モータの少なくともいずれか1方の斜板角
目標値を求め、この斜板角目標値と現在の斜板角制御指
令値との偏差値、及びゲイン演算手段により演算したゲ
インに基づいて、次の斜板角制御指令値を演算して出力
し、油圧モータの回転速度を制御する構成である。
【0011】第3発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインが斜板角に基づいたゲインカーブで設
定される。これらのゲインにより、斜板角の反応が、積
載荷重の大きいときは、積載荷重が小さいときよりも早
くなるように演算される。積載荷重が大きいときは斜板
角の反応は早いので油圧モータは迅速に加減速できる状
態になるが、積載荷重が小さいときよりも、大きい車体
慣性を加減速させるので車体加減速時間として斜板角の
反応時間よりも長い、積載重量が小さいときと同等の加
減速時間となる。即ち、積載重量の大小に拘らず略同等
の加減速時間を得るように加減速制御される。これによ
り加減速時の良好な走行感覚が得られる。
【0012】第4発明に記載の発明は、第1発明に基づ
いて、ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブを
スロットルの変化方向に応じて複数記憶すると共に、制
御手段により求められたスロットル開度目標値と現在の
スロットル開度指令値との偏差値に基づいてスロットル
の変化方向を判定し、このスロットル変化方向判定結果
及び入力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内
から選択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力
したアクセル操作量に対応するゲインを演算する構成で
ある。
【0013】第4発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインがアクセル操作量に基づいたゲインカ
ーブで設定されると同時にスロットルの変化方向により
個別のゲインが設定される。これらのゲインにより、ス
ロットル開度の反応が、加減速状態に拘らず積載荷重の
大きいときは、積載荷重が小さいときよりも早くなるよ
うに演算される。積載荷重が大きいときはスロットル開
度の反応は早いのでエンジンは迅速に加減速できる状態
になるが、積載荷重が小さいときよりも、大きい車体慣
性を加減速させるので車体加減速時間としてスロットル
の反応時間よりも長い、積載重量が小さいときと同等の
加減速時間となる。即ち、積載重量の大小に拘らず、ま
た加速時と減速時に拘らず、略同等の加減速時間を得る
ように加減速制御される。これにより加減速時の良好な
走行感覚が得られる。
【0014】第5発明に記載の発明は、第2発明に基づ
いて、ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブを
スロットルの変化方向に応じて複数記憶すると共に、制
御手段により求められたスロットル開度目標値と現在の
スロットル開度指令値との偏差値に基づいてスロットル
の変化方向を判定し、このスロットル変化方向判定結果
及び入力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内
から選択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力
したスロットル開度指令値に対応するゲインを演算する
構成である。
【0015】第5発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインがスロットル開度に基づいたゲインカ
ーブで設定されると同時にスロットルの変化方向により
個別のゲインが設定される。これらのゲインにより、ス
ロットル開度の反応が、加減速状態に拘らず積載荷重の
大きいときは、積載荷重が小さいときよりも早くなるよ
うに演算される。積載荷重が大きいときはスロットル開
度の反応は早いのでエンジンは迅速に加減速できる状態
になるが、積載荷重が小さいときよりも、大きい車体慣
性を加減速させるので車体加減速時間としてスロットル
の反応時間よりも長い、積載重量が小さいときと同等の
加減速時間となる。即ち、積載重量の大小に拘らず、ま
た加速時と減速時に拘らず、略同等の加減速時間を得る
ように加減速制御される。これにより加減速時の良好な
走行感覚が得られる。
【0016】第6発明に記載の発明は、第3発明に基づ
いて、ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブを
斜板角の変化方向に応じて複数記憶すると共に、制御手
段により求められた斜板角目標値と現在の斜板角指令値
との偏差値に基づいてを斜板角の変化方向を判定し、こ
の斜板角変化方向判定結果及び入力した積載荷重に応じ
て複数のゲインカーブの内から選択し、この選択したゲ
インカーブに基づいて入力した斜板角指令値に対応する
ゲインを演算する構成である。
【0017】第6発明に記載の発明によると、積載重量
が大きいときには大きいゲイン、積載荷重が小さいとき
には小さいゲインが斜板角に基づいたゲインカーブで設
定されると同時に斜板角の変化方向により個別のゲイン
が設定される。これらのゲインにより、斜板角の反応
が、加減速状態に拘らず積載荷重の大きいときは、積載
荷重が小さいときよりも早くなるように演算される。積
載荷重が大きいときは斜板角の反応は早いので油圧モー
タは迅速に加減速できる状態になるが、積載荷重が小さ
いときよりも、大きい車体慣性を加減速させるので車体
加減速時間として斜板の反応時間よりも長い、積載重量
が小さいときと同等の加減速時間となる。即ち、積載重
量の大小に拘らず、また加速時と減速時に拘らず、略同
等の加減速時間を得るように加減速制御される。これに
より加減速時の良好な走行感覚が得られる。
【0018】第7発明に記載の発明は、第1発明から第
6発明のいずれかに基づいて、調整ボリュームの操作量
に基づいて、予め設定されたゲインカーブの位置、傾き
を調整するゲインカーブ調整手段を備えた構成である。
【0019】第7発明に記載の発明によると、オペレー
タが調整ボリュームを操作して、ゲインの大きさを増減
でき、個々のオペレータに適した加減速時間を設定でき
るので、加減速時の一層良好な走行感覚が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施形態を図
面を参照して説明する。第1実施形態のハード構成を図
1に示す。エンジン16の出力軸には、制御圧生成回路
24へ送油するチャージポンプ18と容量可変型ポンプ
(以降、可変ポンプ19と呼ぶ)が取着されている。フ
ォークリフト195の駆動輪である前輪28が取着され
ている容量一定型モータ(以降、定吐出モータ20と呼
ぶ)と可変ポンプ19の間には油圧ホースが配管されて
いて、可変ポンプ19と定吐出モータ20の間は油圧閉
回路を構成している。可変ポンプ19の斜板角を制御す
る機械式サーボシリンダ22は斜板21の一端に取着さ
れている。機械式サーボシリンダ22に必要な油圧を生
成する制御圧生成回路24と機械式サーボシリンダ22
の間に操作レバー29で前後進を設定できる前後進切換
弁23が設けられている。
【0021】信号検出器として、オペレータが操作する
アクセルペダル25の下部にアクセル操作量検出器26
が配設され、またフォークリフト195の前部に装着さ
れているフォーク30を上下させるリフトシリンダ32
のボトム室にフォーク30に積載された積載荷重を検出
できる積載荷重検出器27が取着されている。さらに、
エンジン16のスロットルを制御する電磁スロットル1
7がエンジン16の所定位置に取着されている。
【0022】コントローラ11にはアクセル操作量検出
器26からアクセル操作量Acと積載荷重検出器27か
ら積載荷重Wの検出信号が入力回路(図示せず)を介し
て入力されていて、コントローラ11からは出力駆動部
(図示せず)を介して電磁スロットル17へ計算スロッ
トル開度THoの制御指令が出力されている。
【0023】なお、コントローラ11は、図2に示すよ
うに制御手段12と、ゲイン演算手段13と、ゲインカ
ーブ調整手段14とから構成されている。制御手段12
は、目標スロットル開度演算部41と、計算スロットル
開度演算部42とから構成されていて、ゲイン演算手段
13は、スロットル開閉方向判断部43と、ゲインカー
ブ記憶選択部44と、積載荷重判断部15とから構成さ
れている。
【0024】目標スロットル開度演算部41を図3に示
す。横軸に入力のアクセル操作量Acを、縦軸に出力の
目標スロットル開度THtと設定し、目標スロットル開
度THtとアクセル操作量Acは正比例関係に構成され
ている。
【0025】計算スロットル開度演算部42を図5に示
すが、計算スロットル開度演算部42として一般的によ
く使用される図4(a)に示すような一次遅れ要素、即
ち、目標値Ydと実際値Yaの偏差に係数Qを掛け、時
間的に積分して実際値Yaを演算する方法を利用する。
一次遅れ要素によると、目標値が時間ゼロで図4(b)
のように階段状に立ち上がった場合に、係数Qが大きい
ときは実際値の立ち上がりが図4(c)のように鋭く、
係数が小さいときは立ち上がりが図4(d)のように緩
やかな特性をもつ。本実施形態では、図5に示すよう
に、目標スロットル開度THtから計算スロットル開度
THoを差し引いたスロットル開度偏差THnにゲイン
カーブ記憶選択部44で決定されるゲインGaを掛け、
時間的に積分して計算スロットル開度THoを計算す
る。同時にスロットル偏差THnをスロットルの変化方
向を判断するスロットル開閉方向判断部43へ出力す
る。なお、計算スロットル開度THoは出力駆動回路を
介して電磁スロットル17に指令され、スロットルを作
動させる。
【0026】ゲインカーブ記憶選択部44を図6に示
す。横軸をアクセル操作量Ac、縦軸をゲインGaと
し、ゲインGaはアクセル操作量Acに基づいて設定さ
れ、積載荷重がゼロのとき(以降、ゼロ積載時と呼ぶ)
でスロットル開方向変化時はカーブA、ゼロ積載時でス
ロットル閉方向変化時はカーブB、積載荷重が最大のと
き(以降、最大積載時と呼ぶ)でスロットル開方向変化
時はカーブC、最大積載時でスロットル閉方向変化時は
カーブDの合計4つのゲインカーブをもつ。このゲイン
カーブは実車テストにより収集解析したデータをゲイン
カーブ記憶選択部44に記憶させたものである。アクセ
ル操作量Acは%で示し、100%はエンジンの最大回
転速度を示し、0%はアイドリング回転速度を示す。最
大積載時はゼロ積載時よりも大きなゲインGaとし、ア
クセル操作量Acが大きくてかつスロットル開方向変化
時には大きいゲインGaを、アクセル操作量Acが大き
くてかつスロットル閉方向変化時には小さいゲインGa
を、アクセル操作量Acが小さくかつスロットル開方向
変化時には小さいゲインGaを、アクセル操作量Acが
小さくかつスロットル閉方向変化時には大きいゲインG
aを設定している。カーブCはカーブAをゲインGaの
大きい方に、カーブDはカーブBをゲインGaの大きい
方向に平行移動したものであり。ゲインGaは1以上に
は設定しない。
【0027】スロットル開閉方向判断部43を図7に示
す。スロットル開度偏差THnが正のとき、スロットル
は開方向変化中と判断し、負のときは、閉方向変化中と
判断したスロットル開閉方向判断Juをゲインカーブ記
憶選択部44へ入力している。
【0028】積載荷重判断部15を図8に示す。横軸に
積載荷重Wの大きさ、縦軸にゲインGaの選択位置Co
と設定し、所定の曲線Cwをもつ構成としている。例え
ば、スロットル開方向変化時の場合、ゼロ積載時にはゲ
インの選択位置Coは0%、即ち図9で示すカーブAを
選択する。また最大積載時には100%、即ち図9で示
すカーブCを選択する。もし、積載荷重Wが30%のと
きは、ゲイン選択位置は図8で50%と演算されて、図
9のAとCの中央を選択する。
【0029】ゲインカーブ調整手段14を図10に示
す。コントローラ11のパネル上に設けられた調整ボリ
ューム(図示せず)により調整する。ゼロ積載スロット
ル開方向変化時のゲインGaを例にとると、ボリューム
が所定の標準位置にあれば、ゲインは予め設定されたカ
ーブAに設定されるが、ボリュームを所定角度右に回転
すれば、カーブAは所定量右に平行移動して小ゲインG
a1に移り、左に回転すれば、左に平行移動して大ゲイ
ンGa2に移動する。ゲインカーブ調整手段14から平
行移動量Siがゲインカーブ記憶選択部44へ入力され
る。
【0030】以上のように、ゲインカーブ記憶選択部4
4へは、アクセル操作量Acの他に、スロットル開閉方
向判断部43からスロットル開閉方向判断Ju、積載荷
重判断部15から選択位置Co、ゲインカーブ調整手段
14から平行移動量Siが入力されている。
【0031】急加減速時を例として処理手順を説明す
る。まず、ゼロ積載時の急加減速時の処理手順を説明す
る。アクセル操作量Acを最大量(以降、アクセル操作
量100%と呼ぶ)の20%でゼロ積載で走行中、急に
アクセル操作量Acを100%にして急加速するとき、
目標スロットル演算部41で目標スロットルTHtは1
00%と演算され、計算スロットル開度THoは20%
であるので、目標スロットル開度THtから計算スロッ
トル開度THoを差し引いたスロットル開度偏差THn
は正であるためスロットル開閉方向判断部43で現在開
方向変化中と判断する。同時に、アクセル操作量Acを
ゲインカーブ記憶選択部44に入力する。スロットル開
閉方向判断とアクセル操作量Acからゲインカーブ記憶
選択部44ではカーブAを選択する。即ちゲインGaは
略0.8であり、アクセル操作量Acが100%に固定
されたままであるため、加速中のゲインGaは0.8で
一定値を保つ。このときの計算スロットル開度THoが
目標スロットル開度THtまで変化する時間的変化を表
す曲線を図11のカーブaに示す。この曲線の時間ゼロ
での接線と100%と設定した目標スロットル開度TH
tとの交点までの時間を計算スロットル開度THoの立
ち上がり時間Taと定義する。
【0032】アクセル操作量Ac100%でゼロ積載で
走行中、急にアクセル操作量Acを20%にして急減速
するとき、目標スロットル開度演算部41で目標スロッ
トルは20%と演算され、計算スロットルは100%で
あるので、スロットル開度偏差THnは負であるためス
ロットル開閉方向判断部43で現在閉方向変化中と判断
する。同時に、アクセル操作量Acをゲインカーブ記憶
選択部44に入力する。スロットル開閉方向判断とアク
セル操作量Acからゲインカーブ記憶選択部44ではカ
ーブBを選択する。即ちゲインGaは略0.8であり、
アクセル操作量Acが20%に固定されたままであるた
め、減速中のゲインGaは0.8で一定値を保つ。この
ときの計算スロットル開度THoが目標スロットル開度
THtまで変化する時間的変化を表す曲線を図12のカ
ーブbに示す。この曲線の時間ゼロでの接線と20%と
設定した目標スロットル開度THtとの交点までの時間
を計算スロットル開度THoの立ち上がり時間Tbと定
義する。
【0033】次に最大積載時の急加減速時の処理手順に
ついて説明する。アクセル操作量Ac20%で最大積載
で走行中、急にアクセル操作量Acを100%にして急
加速するとき、スロットル開閉方向判断部43で現在開
方向変化中と判断し、ゲインカーブ記憶選択部44では
カーブCを選択する。即ちゲインGaは略1であり、ア
クセル操作量Acが100%に固定されたままであるた
め、加速中のゲインGaは1で一定値を保つ。このとき
の計算スロットル開度THoが100%と設定した目標
スロットル開度THtまで変化する時間的変化を表す曲
線を図11のカーブcに示す。この曲線の時間ゼロでの
接線と目標スロットル開度THtとの交点までの時間を
計算スロットル開度THoの立ち上がり時間Tcと定義
する。
【0034】アクセル操作量Ac100%で最大積載で
走行中、急にアクセル操作量Acを20%にして急減速
するとき、スロットル開閉方向判断部43で現在閉方向
変化中と判断し、ゲインカーブ記憶選択部44ではカー
ブDを選択する。即ちゲインGaは略1であり、アクセ
ル操作量Acが20%に固定されたままであるため、加
速中のゲインGaは1で一定値を保つ。このときの計算
スロットル開度THoが20%と設定した目標スロット
ル開度THtまで変化する時間的変化を表す曲線を図1
2のカーブdに示す。この曲線の時間ゼロでの接線と目
標スロットル開度THtとの交点までの時間を計算スロ
ットル開度THoの立ち上がり時間Tdと定義する。
【0035】本実施形態によると、最大積載時には大き
いゲインGaを、ゼロ積載時には小さいゲインGaが設
定される。これにより、図11に示す加速時の場合、最
大積載時のときは、計算スロットル開度THoの立ち上
がり時間Tcがゼロ積載時の立ち上がり時間Taよりも
短くなるように演算され、ゼロ積載時よりも大きい車体
慣性を加速させる。スロットル開度の立ち上がりは鋭い
のでエンジン16は迅速に加速できる状態になるが、大
きい慣性を加速させるので車体加速時間としてスロット
ルの立ち上がり時間Tcよりも長い、Taと同等の加速
時間が必要である。一方、ゼロ積載時のときは、スロッ
トル開度の立ち上がりは最大積載時に比較して鈍くして
あるが車体慣性が小さいため、車体の加速時間は略スロ
ットルの立ち上がり時間Taと同等である。即ち、最大
積載時もゼロ積載時も略同等の加速時間が得られる。ま
た減速時の場合、図12に示すように、計算スロットル
開度THoの立下りは最大積載時の立ち下がり時間Td
のほうがゼロ積載時の立ち下がり時間Tbよりも短い
が、最大積載時のときは、ゼロ積載時よりも大きい車体
慣性を減速させるので車体の減速時間としてTdよりも
長い、Tbと同等の減速時間が必要である。即ち、減速
時の場合も、最大積載時もゼロ積載時も略同等の減速時
間が得られる。また、TaとTbをほぼ同一時間となる
ようゲインカーブを設定することにより、ゼロ積載時と
最大積載時、加速時と減速時に拘わらず常に略同じ加減
速時間が得られて、運転感覚に合った良好な走行感覚が
得られる。
【0036】また、積載荷重判断部15により積載荷重
Wに対応したゲインGaを選択し、これにより計算スロ
ットル開度THoを演算するので、積載荷重Wの大きさ
を考慮した加減速制御が可能となる。さらに、ゲインカ
ーブ調整部14により、オペレータ個々の特性に合った
ゲインGaが得られるように、ゲインカーブを微調整で
きる。即ち、素早い加減速を好むオペレータは大きなゲ
インを、ゆっくりとした加減速を好むオペレータは小さ
いゲインに設定できる。以上によりオペレータの個々に
適応したきめの細かい加減速制御ができ一層良好な走行
感覚が得られる。
【0037】なお、本実施形態では、可変ポンプ19と
定吐出モータ20の組み合わた油圧駆動であるが、これ
に限定されることなく、定吐出モータ20が容量可変型
モータに替っても効果は変わらない。また、ゲインカー
ブ調整部においては調整ボリュームの操作量によりゲイ
ンカーブが左右に平行移動するとしたが、上下に平行移
動させてゲインカーブの位置を変更してもいいし、勾配
を変更するように調整しても差し支えない。さらに、計
算スロットル開度THoを演算するために1次遅れ要素
を利用しているが、これに限定されることなく二次遅れ
要素と呼ばれる他の制御演算要素を利用しても差し支え
ない。
【0038】次に第2実施形態について説明する。第2
実施形態のハード構成は第1実施形態の図1と同一であ
るので、説明を省く。また、図13に示すコントローラ
11への入出力信号は第1実施形態と同一であるので説
明を省く。コントローラ11の構成要素の内、第1実施
形態と異なるゲインカーブ記憶選択部44のみを説明す
る。
【0039】ゲインカーブ記憶選択部44を図14に示
す。第1実施形態ではアクセル操作量Acであった横軸
を本実施形態では計算スロットル開度THoとし、縦軸
をゲインGaとして、ゲインGaは計算スロットル開度
THoに基づいて設定され、ゼロ積載時でスロットル開
方向変化時はカーブE、ゼロ積載時でスロットル閉方向
変化時はカーブF、最大積載時でスロットル開方向変化
時はカーブG、最大積載時でスロットル閉方向変化時は
カーブHの合計4つのゲインカーブをもつ。このゲイン
カーブは実車テストにより収集解析したデータをゲイン
カーブ記憶選択部44に記憶させたものである。計算ス
ロットル開度THoは%で示し、100%はエンジンの
最大回転速計算スロットル開度THoを示し、0%はア
イドリング回転速度を示す。最大積載時はゼロ積載時よ
りも大きなゲインGaとし、スロットル閉方向変化時の
ほうが開方向変化時よりも大きいゲインGaと設定し、
計算スロットル開度THoが大きいほど大きいゲインG
aを設定している。カーブGはカーブEをゲインGaの
大きい方に、カーブHはカーブFをゲインGaの大きい
方向に平行移動したものであり。ゲインGaは1以上に
は設定しない。
【0040】急加減速を例として処理手順を説明する。
まず、ゼロ積載時の急加減速時の処理手順を説明する。
アクセル操作量Ac20%、即ちスロットル開度20%
でゼロ積載で走行中、急にアクセル操作量Acを100
%にして急加速するとき、スロットル開度偏差THnは
正であるためスロットル開閉方向判断部43で現在開方
向変化中と判断する。同時に、計算スロットル開度TH
oをゲインカーブ記憶選択部44に入力する。スロット
ル開閉方向判断と計算スロットル開度THoからゲイン
カーブ記憶選択部44ではカーブEを選択する。即ち加
速開始時のゲインGaは略0.2である。加速中はスロ
ットル開度が20%から徐々に大きくなり、最終的に1
00%になるのでゲインGaも0.2から1まで徐々に
大きくなる。このときの計算スロットル開度THoが目
標スロットル開度THtまで変化する時間的変化を表す
曲線は第1実施形態で説明した図11のカーブaと略同
等である。
【0041】アクセル操作量Ac100%、即ちスロッ
トル開度100%でゼロ積載で走行中、急にアクセル操
作量Acを20%にして急減速するとき、アクセル操作
量Acが100%から20%に小さくなり、スロットル
開度偏差THnは負であるためスロットル開閉方向判断
部43で現在閉方向変化中と判断する。同時に、計算ス
ロットル開度THoをゲインカーブ記憶選択部44に入
力する。スロットル開閉方向判断と計算スロットル開度
THoからゲインカーブ記憶選択部44ではカーブFを
選択する。即ち減速開始時のゲインGaは1である。減
速中はスロットル開度が100%から徐々に小さくな
り、最終的には20%になるのでゲインGaも1から
0.3まで小さくなる。このときの計算スロットル開度
THoが目標スロットル開度THtまで変化する時間的
変化を表す曲線は第1実施形態で説明した図12のカー
ブbと略同等である。
【0042】次に最大積載時の急加減速時の処理手順に
ついて説明する。アクセル操作量Ac20%で最大積載
で走行中、急にアクセル操作量Acを100%にして急
加速するとき、スロットル開度偏差THnは正であるた
めスロットル開閉方向判断部43で現在開方向変化中と
判断する。同時に、計算スロットル開度THoをゲイン
カーブ記憶選択部44に入力する。スロットル開閉方向
判断と計算スロットル開度THoからゲインカーブ記憶
選択部44ではカーブGを選択する。即ち加速開始時の
ゲインGaは略0.5である。加速中はスロットル開度
が20%から徐々に大きくなり最終的に100%になる
のでゲインGaも0.5から1まで徐々に大きくなる。
このときの計算スロットル開度THoが目標スロットル
開度THtまで変化する時間的変化を表す曲線は第1実
施形態で説明した図11のカーブcと略同等である。
【0043】アクセル操作量Ac100%で最大積載で
走行中、急にアクセル操作量Acを20%にして急減速
するとき、スロットル開度偏差THnは負であるためス
ロットル開閉方向判断部43で現在閉方向変化中と判断
する。同時に、計算スロットル開度THoをゲインカー
ブ記憶選択部44に入力する。スロットル開閉方向判断
と計算スロットル開度THoからゲインカーブ記憶選択
部44ではカーブHを選択する。即ち減速開始時のゲイ
ンGaは1である。減速中はスロットル開度が100%
から徐々に小さくなり、最終的に20%になるのでゲイ
ンGaも1から0.6まで小さくなる。このときの計算
スロットル開度THoが目標スロットル開度THtまで
変化する時間的変化を表す曲線は第1実施形態で説明し
た図12のカーブdと略同等である。
【0044】本実施形態によると、第1実施形態で説明
した効果と略同等の効果があり、ゼロ積載時と最大積載
時、加速時と減速時に拘らず常に略同一の加減速時間が
得られて、運転感覚に合った良好な走行感覚が得られ
る。さらに、第1実施形態と同様に、積載荷重判断部1
5により積載荷重Wに対応したゲインGaを選択し、こ
れにより計算スロットル開度THoを演算するので、積
載荷重Wの大きさを考慮した加減速制御が可能となる。
さらに、ゲインカーブ調整手段14により、オペレータ
個々の特性に合ったゲインGaが得られるように、ゲイ
ンカーブを微調整できるので、きめの細かい加減速制御
ができ一層良好な走行感覚が得られる。
【0045】なお、本実施形態においては、スロットル
開方向変化のときも閉方向変化のときも、スロットル開
度に基づくゲインカーブにより設定されるゲインでスロ
ットル開度を演算して加減速を行っているが、スロット
ル開方向変化のとき、または閉方向変化のときに、第1
実施形態で説明したアクセル操作量に基づくゲインカー
ブにより設定されるゲインでスロットル開度を演算して
加減速を行ってもよい。第1実施形態と同様に、本実施
形態では、可変ポンプ19と定吐出モータ20の組み合
わた油圧駆動であるが、これに限定されることなく、定
吐出モータ20が容量可変型モータに替っても効果は変
わらない。ゲインカーブ調整部においては、調整ボリュ
ームの操作量により、ゲインカーブが平行移動するとし
たが、勾配を変更するように調整しても差し支えない。
さらに、計算スロットル開度THoを演算するために1
次遅れ要素を利用しているが、これに限定されることな
く動特性を設定できる二次遅れ要素のような他の制御演
算要素を利用しても差し支えない。
【0046】次に第3実施形態について説明する。第3
実施形態のハード構成を図15に示す。エンジン16の
出力軸には、可変ポンプ19が取着されている。前輪2
8が取着されている定吐出モータ20と可変ポンプ19
の間には油圧ホースが配管されていて、可変ポンプ19
と定吐出モータ20の間は油圧閉回路を構成している。
アクセルペダル25の操作量は連結ロッド143を介し
て機械式スロットル142に連結されている。斜板角を
制御する電磁サーボシリンダ141は斜板21の一端に
取着されている。
【0047】信号検出器として、オペレータが操作する
アクセルペダル25の下部にアクセル操作量検出器26
が配設され、またフォーク30を上下させるリフトシリ
ンダ32のボトム室にフォーク30に積載された積載荷
重を検出できる積載荷重検出器27が取着されている。
またエンジン16の出力軸の周辺近傍にエンジン回転検
出器が取着されている。
【0048】コントローラ11には、アクセル操作量検
出器26からアクセル開度Ac、積載荷重検出器27か
ら積載荷重W、エンジン回転速度検出器144からエン
ジン回転速度Neの検出信号が図示しない入力回路(図
示せず)を介して入力されていて、コントローラ11か
らは出力駆動部(図示せず)を介して電磁サーボシリン
ダ141へ計算斜板角PAoの制御指令が出力されてい
る。
【0049】なお、コントローラ11は、図16に示す
ように制御手段12と、ゲイン演算手段13と、ゲイン
カーブ調整手段14とから構成されている。制御手段1
2は、目標車速演算部151と、目標流量演算部152
と、目標容積率演算部153と、目標斜板角演算部15
4と、計算斜板角演算部155とから構成されている。
ゲイン演算手段13は、斜板角変化方向判断部45と、
ゲインカーブ記憶選択部44と、積載荷重判断部15と
から構成されている。
【0050】制御手段12の構成要素を説明する。まず
図17に示す目標車速演算部151では、アクセル操作
量Acを入力として目標車速Vtを演算する。目標車速
Vtとアクセル操作量Acは正比例関係とする。図18
に示す目標流量演算部152では、目標車速Vtを入力
として目標流量PVtを演算する。目標流量PVtと目
標車速Vtは正比例関係とする。図19に示す目標容積
率演算部153では、目標流量PVtとエンジン回転速
度Neを入力として目標容積率PQtを演算する。目標
容積率PQtは目標流量PVtを回転速度Neで除した
値である。図20に示す目標斜板角演算部154では、
目標容積率PQtを入力として目標斜板角PAtを演算
する。目標斜板角PAtと目標容積率PQtは正比例関
係とする。計算斜板角演算部155を図21に示すが、
演算方法として第1実施形態の図4で説明した一次遅れ
要素を利用する。本実施形態では、図21に示すよう
に、目標斜板角PAtから計算斜板角PAoを差し引い
た斜板角偏差PAnにゲインカーブ記憶選択部44で決
定されるゲインGaを掛け、時間的に積分して計算を計
算する。同時に斜板角偏差PAnを斜板角の変化方向を
判断する斜板角変化方向判断部45へ出力する。なお、
計算斜板角PAoは出力駆動回路を介して電磁サーボシ
リンダ141に指令され、斜板を作動させる。
【0051】ゲインカーブ記憶選択部44を図22に示
す。横軸を計算斜板角PAo、縦軸ゲインGaとし、ゲ
インGaは計算斜板角PAoに基づいて設定され、ゼロ
積載時で斜板角拡大方向変化時はカーブJ、ゼロ積載時
で斜板角減少方向変化時はカーブK、最大積載時で斜板
角拡大方向変化時はカーブN、最大積載時で斜板角減少
方向変化時はカーブMの合計4つのゲインカーブをも
つ。このゲインカーブは実車テストにより収集解析した
データをゲインカーブ記憶選択部44に記憶させたもの
である。計算斜板角PAoは%で示し、100%は最大
斜板角を示し、0%は斜板角ゼロを示す。ゲインGaは
最大積載時のほうがゼロ積載時よりも大きく、斜板角減
少方向変化時のほうが斜板角拡大方向変化時よりも大き
い値と設定し、また計算斜板角PAoが大きい程大きい
ゲインを設定している。カーブNはカーブJをゲインG
aの大きい方に、カーブMはカーブKをゲインGaの大
きい方向に平行移動したものであり。ゲインGaは1以
上には設定しない。
【0052】斜板角変化方向判断部45を図23に示
す。斜板角偏差PAnが正のとき、斜板角は拡大方向変
化中と判断し、負のときは、減少方向変化中と判断した
斜板角変化方向判断Juをゲインカーブ記憶選択部44
へ入力している。
【0053】積載荷重Wを入力として、ゲイン選択位置
を決める選択位置Coをゲインカーブ記憶選択部に出力
する積載荷重判断部15と、ゲインカーブをオペレータ
の運転感覚に合うように調整するゲインカーブ調整手段
14の構成は第1実施形態の図8,図9,図10と同一
であるので、説明を省く。
【0054】ゲインカーブ記憶選択部44へは計算斜板
角PAoの他に、斜板角変化方向判断部45から斜板角
変化方向判断Ju、積載荷重判断部15から選択位置C
o、ゲインカーブ調整手段14から平行移動量Siが入
力されている。
【0055】急加減速時を例として処理手順を説明す
る。まず、ゼロ積載時の急加減速時の処理手順を説明す
る。アクセル操作量Ac20%かつ斜板角20%でゼロ
積載で走行中、急にアクセル操作量Acを100%にし
て急加速するとき、目標車速演算部151で目標車速V
tは100%と演算され、目標斜板角PAtから計算斜
板角PAoを差し引いた斜板角偏差PAnは正であるた
め斜板角変化方向判断部45で現在斜板角拡大方向変化
中と判断する。同時に、計算斜板角PAoをゲインカー
ブ記憶選択部44に入力する。斜板角変化方向判断と計
算斜板角PAoからゲインカーブ記憶選択部44ではカ
ーブJを選択する。即ち加速開始時のゲインGaは略
0.35である。加速中は、エンジン回転速度度Neは
20%から100%まで徐々に大きくなる。また、計算
斜板角PAoも20%から徐々に大きくなりある時間で
100%に達するのでゲインGaも0.35から1まで
大きくなる。またこのときの車速Veが目標車速Vtま
で変化する時間的変化を表す曲線を図24のカーブjに
示す。目標車速Vtに達するまでの時間を加速時間Tj
と定義する。
【0056】アクセル操作量Ac100%かつ斜板角1
00%でゼロ積載で走行中、急にアクセル操作量Acを
20%にして急減速するとき、目標車速演算部151で
目標車速Vtは20%と演算され、斜板角偏差PAnは
負であるため斜板角変化方向判断部45で現在斜板角縮
小方向変化中と判断する。同時に、計算斜板角PAoを
ゲインカーブ記憶選択部44に入力する。斜板角変化方
向判断と計算斜板角PAoからゲインカーブ記憶選択部
44ではカーブKを選択する。即ちゲインGaは減速開
始時は1である。減速中、エンジン回転速度度Neは1
00%から20%まで徐々に小さくなる。また計算斜板
角PAoも100%から20%に徐々に小さくなるの
で、ゲインGaも1から略0.45まで小さくなる。こ
のときの車速Veが目標車速Vtまで変化する時間的変
化を表す曲線を図25のカーブkに示す。目標車速Vt
に達するまでの時間を減速時間Tkと定義する。
【0057】次に最大積載時の急加減速時の処理手順を
説明する。アクセル操作量Ac20%かつ斜板角20%
で最大積載で走行中、急にアクセル操作量Acを100
%にして急加速するとき、目標車速演算部151で目標
車速Vtは100%と演算され、斜板角偏差PAnは正
であるため斜板角変化方向判断部45で現在斜板角拡大
方向変化中と判断する。同時に、計算斜板角PAoをゲ
インカーブ記憶選択部44に入力する。斜板角変化方向
判断と計算斜板角PAoからゲインカーブ記憶選択部4
4ではカーブNを選択する。即ちゲインGaは加速開始
時は略0.55である。加速中、エンジン回転速度度N
eは20%から100%まで徐々に大きくなる。また計
算斜板角PAoが20%から100%まで徐々に大きく
なるので、ゲインGaも0.55から1まで大きくな
る。このときの車速Veが目標車速Vtまで変化する時
間的変化を表す曲線を図24のカーブnに示す。目標車
速Vtに達するまでの時間を加速時間Tnと定義する。
【0058】アクセル操作量Ac100%かつ斜板角1
00%で最大積載で走行中、急にアクセル操作量Acを
20%にして急減速するとき、目標車速演算部151で
目標車速Vtは20%と演算され、斜板角偏差PAnは
負であるため斜板角変化方向判断部45で現在斜板角減
少方向変化中と判断する。同時に、計算斜板角PAoを
ゲインカーブ記憶選択部44に入力する。斜板角変化方
向判断と計算斜板角PAoからゲインカーブ記憶選択部
44ではカーブMを選択する。即ちゲインGaは減速開
始時は1である。減速中、エンジン回転速度度Neは1
00%から20%まで徐々に小さくなる。また計算斜板
角PAoが100%から20%まで徐々に小さくなるの
で、ゲインGaも1から0.65まで徐々に小さくな
る。このときの車速Veが目標車速Vtまで変化する時
間的変化を表す曲線を図25のカーブmに示す。目標車
速Vtに達するまでの時間を減速時間Tmと定義する。
【0059】本実施形態によると、図24に示す加速時
の場合、実車テストにより収集解析されたデータに基づ
くゲインGaにより、最大積載時の加速時間Tnとゼロ
積載時の加速時間Tjを略同等にできる。また、図25
に示すように、最大積載時の減速時間Tmとゼロ積載時
の減速時間Tkを略同等にできる。これにより、ゼロ積
載時と最大積載時、加速時と減速時に拘わらず常に略同
じ加減速時間が得られるので、運転感覚に合った良好な
走行感覚が得られる。また本実施形態では、エンジン回
転速度に基づいて、目標車速を満足する指令斜板角を演
算しているために、加減速度を正確に制御できる。
【0060】さらに、第1実施形態と同様に積載荷重判
断部15により選択される、積載荷重Wに対応したゲイ
ンGaにより計算斜板角PAoを演算するので、積載荷
重Wの大きさを考慮した加減速制御が可能となる。さら
に、ゲインカーブ調整手段14により、オペレータ個々
の特性に合ったゲインGaが得られるように、ゲインカ
ーブを微調整できるので、きめの細かい加減速制御がで
き一層良好な走行感覚が得られる。
【0061】なお、本実施形態では、出力斜板角を入力
してゲインGaは斜板角に基づいて設定されたが、これ
に加えて、エンジン回転速度度NeによりゲインGaを
補正してもよい。また、可変ポンプ19と定吐出モータ
20の組み合わた油圧駆動であるが、これに限定される
ことなく、定吐出モータ20が可変容量型モータに替っ
ても差し支えないし、可変容量型モータの斜板角を可変
ポンプ19と同時に制御しても効果は変わらない。ゲイ
ンカーブ調整部においては、調整ボリュームの操作量に
よりゲインカーを左右に平行移動させるとしたが、上下
に平行移動させて位置を調整してもいいし、勾配を変更
するように調整しても差し支えない。また、計算斜板角
PAoを演算するために1次遅れ要素を利用している
が、これに限定されることなく二次遅れ要素と呼ばれる
他の制御演算要素を利用しても差し支えない。
【0062】以上本発明によると、実車テストにより収
集解析したデータに基づき設定した、所定の加減速時間
を満足する条件をゲインカーブとして、コントローラ1
1の中のゲインカーブ記憶選択部44に記憶させ、この
ゲインカーブに基づき、アクセル操作量Ac及びエンジ
ン回転速度度Neの少なくとも一方を入力として、スロ
ットル開度または斜板角を演算して制御する。これによ
り、積載荷重Wの大小、加減速に拘らずほぼ同一の加減
速時間が得られるので運転感覚に合った良好な走行感覚
が得られる。また、積載荷重判断手段15により積載荷
重Wに対応したゲインGaを選択し、これにより計算ス
ロットル開度THoまたは、計算斜板角PAoを演算す
るので、積載荷重Wの大きさを考慮したきめ細かな加減
速制御が可能となる。さらに、ゲインカーブ調整手段1
4により、オペレータ個々の特性に合ったゲインGaが
得られるように、ゲインカーブを微調整できるので、一
層良好な走行感覚が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のハード構成図である。
【図2】第1実施形態のブロック図である。
【図3】目標スロットル開度演算部の説明図である。
【図4】一次遅れ要素の説明図である。
【図5】第1実施形態の計算スロットル開度演算部の説
明図である。
【図6】第1実施形態のゲインカーブ記憶選択部の説明
図である
【図7】第1実施形態のスロットル開閉方向判断部の説
明図である。
【図8】積載荷重判断部の説明図である。
【図9】積載荷重判断結果によるゲインカーブの選択位
置の説明図である。
【図10】第1実施形態のゲインカーブ調整手段で調整
される内容の説明図である。
【図11】第1実施形態の計算スロットル開度の加速動
特性の説明図である。
【図12】第1実施形態の計算スロットル開度の減速動
特性の説明図である。
【図13】第2実施形態のブロック図である。
【図14】第2実施形態のゲインカーブ記憶選択部の説
明図である。
【図15】第3実施形態のハード構成図である。
【図16】第3実施形態のブロック図である。
【図17】第3実施形態の目標車速演算部の説明図であ
る。
【図18】第3実施形態の目標流量演算部の説明図であ
る。
【図19】第3実施形態の目標容積率演算部の説明図で
ある。
【図20】第3実施形態の目標斜板角演算部の説明図で
ある。
【図21】第3実施形態の計算斜板角演算部の説明図で
ある。
【図22】第3実施形態のゲインカーブ記憶選択部の説
明図である。
【図23】第3実施形態の斜板角変化方向判断部の説明
図である。
【図24】第3実施形態の加速時の車速変化の説明図で
ある。
【図25】第3実施形態の減速時の車速変化の説明図で
ある。
【符号の説明】
11…コントローラ、12…制御手段、13…ゲイン演
算手段、14…ゲインカーブ調整手段、15…積載荷重
判断部、42…計算スロットル開度演算部、43…スロ
ットル開閉方向判断部、44…ゲインカーブ記憶選択
部、45…斜板角変化方向判断部、155…計算斜板角
演算部、Ac…アクセル操作量、Ne…エンジン回転速
度、W…積載荷重、THt…目標スロットル開度、TH
o…計算スロットル開度、THn…スロットル開度偏
差、PAt…目標斜板角、PAo…計算斜板角、PAn
…斜板角偏差、Ga…ゲイン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/14 320 F02D 41/14 320A F16H 61/40 F16H 61/40 P // F16H 59:18 59:42 59:52 Fターム(参考) 3G065 BA04 DA03 DA04 EA04 EA05 FA08 FA12 GA00 GA46 GA47 KA36 3G093 AA08 AA15 CB06 CB07 DA01 DA06 DB00 EA09 EB06 EC02 EC04 FA05 FA07 FA10 FA12 3G301 HA28 JA03 KA12 KA16 LA03 LC03 NB18 NC04 ND02 ND05 PE01Z PF03Z 3J053 AA01 AB02 DA04 DA21 DA26 EA01 FA02 FA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動する油圧ポンプと、
    油圧ポンプにより駆動し、車両の駆動輪を駆動する油圧
    モータと、アクセルの操作量を検出するアクセル操作量
    検出器と、アクセル操作量に応じた油圧モータの回転速
    度になるようにエンジン回転速度を制御する制御手段と
    を備えた油圧駆動車の加減速制御装置において、 車両の積載荷重を検出する積載荷重検出器と、 予めアクセル操作量の大きさに対応付けて設定したゲイ
    ンカーブを積載荷重の大きさに応じて複数記憶すると共
    に、積載荷重検出器により検出した積載荷重及びアクセ
    ル操作量検出器により検出したアクセル操作量を入力
    し、入力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内
    から選択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力
    したアクセル操作量に対応するゲインを演算するゲイン
    演算手段とを付設し、 制御手段は、アクセル操作量に応じたエンジンのスロッ
    トル開度目標値を求め、このスロットル開度目標値と現
    在のスロットル開度指令値との偏差値、及びゲイン演算
    手段により演算したゲインに基づいて、次のスロットル
    開度指令値を演算して出力し、エンジン回転速度を制御
    することを特徴とする油圧駆動車の加減速制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンにより駆動する油圧ポンプと、
    油圧ポンプにより駆動し、車両の駆動輪を駆動する油圧
    モータと、アクセルの操作量を検出するアクセル操作量
    検出器と、アクセル操作量に応じた油圧モータの回転速
    度になるようにエンジンのスロットルを制御するスロッ
    トル開度指令を出力してエンジン回転速度を制御する制
    御手段とを備えた油圧駆動車の加減速制御装置におい
    て、 車両の積載荷重を検出する積載荷重検出器と、 予めスロットル開度指令値の大きさに対応付けて設定し
    たゲインカーブを積載荷重の大きさに応じて複数記憶す
    ると共に、積載荷重検出器により検出した積載荷重及び
    制御手段により出力したスロットル開度指令値を入力
    し、入力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内
    から選択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力
    したスロットル開度指令値に対応するゲインを演算する
    ゲイン演算手段とを付設し、 制御手段は、アクセル操作量に応じたエンジンのスロッ
    トル開度目標値を求め、このスロットル開度目標値と現
    在のスロットル開度指令値との偏差値、及びゲイン演算
    手段により演算したゲインに基づいて、次のスロットル
    開度指令値を演算して出力し、エンジン回転速度を制御
    することを特徴とする油圧駆動車の加減速制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンにより駆動する油圧ポンプと、
    油圧ポンプにより駆動し、車両の駆動輪を駆動する油圧
    モータとを備えると共に、この油圧ポンプ及び油圧モー
    タの少なくともいずれか1方を容量可変型とし、アクセ
    ルの操作量を検出するアクセル操作量検出器と、アクセ
    ル操作量検出器により検出したアクセル操作量に応じた
    油圧モータの回転速度になるように容量可変型とした前
    記油圧ポンプ及び油圧モータの少なくともいずれか1方
    の流量を制御する制御手段とを備えた油圧駆動車の加減
    速制御装置において、 車両の積載荷重を検出する積載荷重検出器と、 予め斜板角の大きさに対応付けて設定したゲインカーブ
    を積載荷重の大きさに応じて複数記憶すると共に、積載
    荷重検出器により検出した積載荷重及び制御手段により
    出力した斜板角指令値を入力し、入力した積載荷重に応
    じて複数のゲインカーブの内から選択し、この選択した
    ゲインカーブに基づいて入力した斜板角指令値に対応す
    るゲインを演算するゲイン演算手段とを付設し、 制御手段は、エンジン回転速度を入力し、アクセル操作
    量に応じた車速目標値をもとめ、車速目標値を満たす油
    圧ポンプまたは油圧モータの流量と入力したエンジン回
    転速度とに基づいて油圧ポンプ及び油圧モータの少なく
    ともいずれか1方の斜板角目標値を求め、この斜板角目
    標値と現在の斜板角制御指令値との偏差値、及びゲイン
    演算手段により演算したゲインに基づいて、次の斜板角
    制御指令値を演算して出力し、油圧モータの回転速度を
    制御することを特徴とする油圧駆動車の加減速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧駆動車の加減速制御
    装置において、 ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブをスロッ
    トルの変化方向に応じて複数記憶すると共に、制御手段
    により求められたスロットル開度目標値と現在のスロッ
    トル開度指令値との偏差値に基づいてスロットルの変化
    方向を判定し、このスロットル変化方向判定結果及び入
    力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内から選
    択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力したア
    クセル操作量に対応するゲインを演算することを特徴と
    する油圧駆動車の加減速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の油圧駆動車の加減速制御
    装置において、 ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブをスロッ
    トルの変化方向に応じて複数記憶すると共に、制御手段
    により求められたスロットル開度目標値と現在のスロッ
    トル開度指令値との偏差値に基づいてスロットルの変化
    方向を判定し、このスロットル変化方向判定結果及び入
    力した積載荷重に応じて複数のゲインカーブの内から選
    択し、この選択したゲインカーブに基づいて入力したス
    ロットル開度指令値に対応するゲインを演算することを
    特徴とする油圧駆動車の加減速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の油圧駆動車の加減速制御
    装置において、 ゲイン演算手段は、さらに、予めゲインカーブを斜板角
    変化方向に応じて複数記憶すると共に、制御手段により
    求められた斜板角目標値と現在の斜板角指令値との偏差
    値に基づいてを斜板角変化方向を判定し、この斜板角変
    化方向判定結果及び入力した積載荷重に応じて複数のゲ
    インカーブの内から選択し、この選択したゲインカーブ
    に基づいて入力した斜板角指令値に対応するゲインを演
    算することを特徴とする油圧駆動車の加減速制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の油圧駆動車の加減速制御装置において、 調整ボリュームの操作量に基づいて、予め設定されたゲ
    インカーブの位置、傾きを調整するゲインカーブ調整手
    段を備えたことを特徴とする油圧駆動車の加減速制御装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043649A (ja) * 2002-11-01 2010-02-25 Eaton Corp エンジンの燃料供給を制御するためのシステム
JP2014013054A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 作業車両の走行制御装置
US20160201294A1 (en) * 2013-12-16 2016-07-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Work Vehicle

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