JP2000248640A - 木造軸組 - Google Patents

木造軸組

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JP2000248640A
JP2000248640A JP11049154A JP4915499A JP2000248640A JP 2000248640 A JP2000248640 A JP 2000248640A JP 11049154 A JP11049154 A JP 11049154A JP 4915499 A JP4915499 A JP 4915499A JP 2000248640 A JP2000248640 A JP 2000248640A
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修 木内
Toshiyuki Yamada
利行 山田
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修 貞広
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金物を一切用いることなく木造軸組の耐震性
能を確保する。 【解決手段】 柱頭部に十字状の溝を形成してそこに二
方向の頭貫2を落とし込んで嵌入せしめ、頭貫の落とし
込みにより柱頭部を径方向内側に締め付ける。柱頭部を
挟み込む対の長押を相対回転不能な状態で係合させて引
独鈷の車知留めにより互いに引き寄せて柱頭部を締め付
け挟持する。礎石11の上面に半球状の凸部を形成する
とともに柱の底面に半球面状の凹部を設けてそれら凸部
と凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮き上がりを許容
する状態で柱を建て込む。柱間に複数の貫18を渡しか
つ貫間を力板19により塞いで板壁14を構成し、各力
板と貫との間に木製のダボを介装する。琵琶板29を係
合部により水平変位を規制した状態で取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金物を用いること
なく優れた耐震性能を確保し得る木造軸組に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、寺社建築に代表される我
国の伝統的な木造建築は、柱に貫、長押、地覆その他の
部材を組み合わせた木造軸組によるものである。そし
て、各部材どうしの連結は木組によることを基本としつ
つ耐震性を確保する必要上、一部に金物を併用すること
が通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、長年月の間に
は腐食が不可避である金物を木造軸組において用いるこ
とは、木造建築が本来的に備えている優れた耐久性(法
隆寺は千年を優に越えている)を損なうことになり、そ
のため、金物を一切用いることなく木組のみで優れた耐
震性を確保することのできる現代的な木造軸組の開発が
望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、柱頭
部間に頭貫を設けてなる木造軸組において、柱頭部を彫
り込んで十字状の溝を形成し、該溝に、相欠き状態に交
差させた二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せしめ、前記
頭貫および前記溝の双方には、頭貫の落とし込みにより
互いに摺接して柱頭部を径方向内側に締め付けるための
すべり勾配面を有する係合部を形成してなるものであ
る。
【0005】請求項2の発明は、柱頭部間に長押を設け
てなる木造軸組において、柱頭部を挟み込む対の長押の
双方を柱頭部に対して相対回転不能な状態で係合させ、
かつそれら長押を引独鈷の車知留めにより互いに引き寄
せて柱頭部を締め付け挟持してなるものである。
【0006】請求項3の発明は、礎石上に柱を建て込ん
でなる木造軸組において、前記礎石の上面に半球状の凸
部を形成するとともに、前記柱の底面には前記凸部が嵌
合する半球面状の凹部を設け、それら凸部と凹部を嵌合
させかつ柱の傾斜および浮き上がりを許容する状態で柱
を礎石上に建て込んでなるものである。
【0007】請求項4の発明は、柱間に複数の貫を渡し
かつ貫間を力板により塞いで板壁を構成してなる木造軸
組において、前記力板の端部を前記柱に形成した縦溝内
に上下方向に変位可能に係合させ、かつ前記力板と前記
貫とをそれらの長さ方向に相対変位可能に連設せしめて
それらの間に木製のダボを介装してなるものである。
【0008】請求項5の発明は、柱頭部に組物を設ける
とともに該組物と頭貫と通し肘木に囲まれる範囲に琵琶
板を取り付けてなる木造軸組において、琵琶板の上縁部
と通し肘木の双方、および琵琶板の下縁部と頭貫の双方
に、それぞれ互いに係合して琵琶板の水平変位を規制す
る係合部を設けてなるものである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1,2および3
の発明を組み合わせたものである。すなわち、請求項6
の発明は、礎石上に柱を建て込んで柱頭部間に頭貫を設
けてなる木造軸組において、柱頭部を彫り込んで十字状
の溝を形成し、該溝に、相欠き状態に交差させた二方向
の頭貫を落とし込んで嵌入せしめ、前記頭貫および前記
溝の双方には、頭貫の落とし込みにより互いに摺接して
柱頭部を径方向内側に締め付けるためのすべり勾配面を
有する係合部を形成する一方、前記頭貫の直下において
柱頭部を挟み込む対の長押を設けるとともに、該長押の
双方を柱頭部に対して相対回転不能な状態で係合させか
つそれら長押を引独鈷の車知留めにより互いに引き寄せ
て柱頭部を締め付け挟持し、さらに、前記礎石の上面に
半球状の凸部を形成するとともに、前記柱の底面には前
記凸部が嵌合する半球面状の凹部を設け、それら凸部と
凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮き上がりを許容す
る状態で柱を礎石上に建て込んでなるものである。
【0010】請求項7の発明は、請求項1,3,4およ
び5の発明を組み合わせたものである。すなわち、請求
項7の発明は、礎石上に柱を建て込んで柱頭部間に頭貫
を設けるとともに、柱間に複数の貫を渡しかつ貫間を力
板により塞いで板壁を構成し、柱頭部に組物を設けると
ともに該組物と頭貫と通し肘木に囲まれる範囲に琵琶板
を取り付けてなる木造軸組において、柱頭部を彫り込ん
で十字状の溝を形成し、該溝に、相欠き状態に交差させ
た二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せしめ、前記頭貫お
よび前記溝の双方には、頭貫の落とし込みにより互いに
摺接して柱頭部を径方向内側に締め付けるためのすべり
勾配面を有する係合部を形成する一方、前記礎石の上面
に半球状の凸部を形成するとともに、前記柱の底面には
前記凸部が嵌合する半球面状の凹部を設け、それら凸部
と凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮き上がりを許容
する状態で柱を礎石上に建て込み、さらに、前記力板の
端部を前記柱に形成した縦溝内に上下方向に変位可能に
係合させ、かつ前記力板と前記貫とをそれらの長さ方向
に相対変位可能に連設せしめてそれらの間に木製のダボ
を介装し、あわせて、前記琵琶板の上縁部と通し肘木の
双方、および琵琶板の下縁部と頭貫の双方に、それぞれ
互いに係合して琵琶板の水平変位を規制する係合部を設
けてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の第1実施形
態を示すもので、図1におけるII部、III部、IV部の詳
細をそれぞれ図2、図3、図4に示している。本第1実
施形態の木造軸組は、柱1、頭貫2、長押3、地覆4か
ら構成されている。柱1の柱頭部には図2に示す構造の
木組により頭貫2が連結されている。すなわち、柱頭部
には十字状の溝5が彫り込まれて形成されており、その
溝5に、二方向の頭貫2が相欠き状態に交差して落とし
込まれて嵌入されている。そして、それらの頭貫2およ
び溝5の双方には、頭貫2の落とし込みにより互いに摺
接して柱頭部を径方向内側に締め付けるためのすべり勾
配面を有する係合部6が形成されている。従来一般の柱
と頭貫との木組(仕口)には殆ど耐力が期待できなかっ
たが、上記のように係合部6どうしの係合による締め付
け力により、この木組は金物を一切用いずとも従来の木
組に比較して耐力が増強され、耐震性能を大きく向上さ
せることができるものとなっている。
【0012】また、頭貫2の直下に設けられている長押
3は、図3に示す構造の木組で柱頭部に対して取り付け
られている。すなわち、柱頭部には上記の溝5の下部に
柱の全周にわたる溝7が形成されてその底部は八角形を
なすものとされ、柱1を挟み込む長押3の双方には半円
形の切欠部が形成されているとともにその切欠部には上
記の溝7に係合する係合部8が形成されていて、その係
合部8を溝7に嵌め込むことにより双方の長押3が柱頭
部に対して相対回転不能な状態で柱1を挟み込むように
なっている。そして、双方の長押3は引独鈷9および車
知栓10による車知留めとされることで互いに引き寄せ
られて強固に連結され、これにより柱頭部は上記の頭貫
2による締め付けに加えて長押3によっても締め付けら
れ、より一層の耐力増強が実現している。
【0013】さらに、上記の柱1は図4に示す構造で礎
石11上に建て込まれている。すなわち、礎石11の上
面には半球状の凸部(丸ダボ)12が形成されていると
ともに、柱1の底面にはその凸部12に嵌合する半球面
状の凹部13が設けられ、それら凸部12と凹部13と
を嵌合させた状態で柱1が建て込まれている。そして、
柱脚部には通常の木組により地覆4が連結されている
が、柱1は礎石11に対しては直接的に連結されてはお
らず、したがってこの軸組が水平力を受けた際には
(c)に示すように柱1は凸部12に乗り上げるように
してわずかに傾斜しかつ浮き上がることが許容される状
態となっている。このような構造で柱1を建て込むこと
により、地震時における柱脚部の損壊が防止されて木造
軸組全体で柱1の傾斜に対する復元力が十分に発揮さ
れ、耐震性能を大きく向上させることができるものとな
っている。
【0014】図5〜図10は第2実施形態を示すもので
ある。本第2実施形態は、図1に示した第1実施形態の
木造軸組から長押3を省略するとともに、板壁14を組
み込み、かつ斗組15を設けたものであり、図5におけ
るVI部、VII部、VIII部、IX部、X部の詳細を、それぞ
れ図6、図7、図8、図9、図10に示している。II
部、IV部の構成は第1実施形態と同様である。
【0015】本第2実施形態の木造軸組では、柱1間の
上部および下部にそれぞれ内法貫16および足固貫17
が渡されているとともに、それらの間に複数(図示例で
は3本)の貫18が渡され、かつ、頭貫2、内法貫1
6、各貫18、足固貫17、地覆4の間を複数(図示例
では6枚)の力板19により塞いで板壁14を構成して
いる。内法貫16および足固貫17と柱1との木組はた
とえば図6および図7に示すような通常の構造のもので
あるが、各貫18および各力板19は図8に示す構造で
柱1に対して取り付けられている。すなわち、貫18の
端部は柱1に対して下げ鎌により留められ、力板19の
端部は柱1に形成されている縦溝20内に上下方向に変
位可能に差し込まれている。そして、各貫18と各力板
19とはそれらの長さ方向に相対変位可能に連設されて
おり、それらの間には木製のダボ21が所定間隔(たと
えば300mm程度)で介装せしめられている。このよ
うな構造の板壁14を備えた木造軸組では、地震時に水
平力を受けた際に各力板19が柱1に対して上下方向に
ずれようとし、かつ力板19と貫18とが水平方向にず
れようとするが、そのようなずれはダボ21により拘束
されるので優れた水平耐力を発揮し、しかもダボ21の
微小変形や柱1、貫18、力板19間の摩擦力による振
動減衰効果も期待できる。つまり、上記の板壁14はあ
たかも近代建築におけるダンパー組込形の耐震壁のよう
に挙動するものとなり、このような板壁14の採用によ
り木造軸組の耐震性能を大きく向上させることができ
る。
【0016】また、本第2実施形態における斗組15
は、図9および図10に示すように互いにダボ22によ
り連結された大斗23、肘木24、巻斗25よりなる組
物26を柱頭に設け、組物26どうしを通し肘木27に
より連結し、通し肘木27と頭貫の間に間斗束28を立
て、組物26と頭貫2と通し肘木27に囲まれる範囲に
小壁としての琵琶板29を取り付けた構成とされてい
る。琵琶板29は通常のようにその上縁部が通し肘木2
7の下面に形成された溝30に嵌め込まれ、琵琶板29
の下縁部は頭貫2の上面に形成された溝31に嵌め込ま
れているが、本第2実施形態では琵琶板29の上縁部お
よび下縁部とそれらが嵌め込まれる溝30,31の双方
に琵琶板29の水平方向の変位を規制するための段差状
の係合部32を設けている。このような構造により、地
震時の水平力によって軸組が変形しようとした際には琵
琶板29がそれを拘束し、これによりそのような機能を
琵琶板には期待していない従来一般の軸組に比較して耐
震性能を向上させることができる。
【0017】以上で本発明の実施形態を説明したが、本
発明の木造軸組は上記実施形態に限定されるものでは勿
論なく、それら実施形態における各構成要素、すなわ
ち、図2に示した柱1と頭貫2の木組、図3に示した長
押3の木組、図4に示した柱1の建て込み構造、図8に
示した板壁14の構造、図9および図10に示した琵琶
板29の取り付け構造のいずれかを単独であるいは任意
に組み合わせて備えた木造軸組とすれば良く、いずれに
しても金物を一切用いることなく従来一般の木造軸組に
比較して優れた耐震性能を確保することができる。
【0018】なお、本発明は、社寺等の木造建物を新築
する場合に適用するのみならず、歴史的価値のある既存
木造建物を保存するに当たってその補修や耐震補強を行
う場合に適用することも好適である。その場合も外観上
は伝統的な木造建物における軸組と何等変わるものでは
ないから全く違和感がない。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明の木造軸組は、柱頭部を
彫り込んで十字状の溝を形成し、そこに相欠き状態に交
差させた二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せしめるとと
もに、頭貫および溝の双方にすべり勾配面を有する係合
部を形成して、頭貫の落とし込みにより柱頭部を径方向
内側に締め付けるような木組としたので、金物を用いる
ことなく従来一般の木組に比較して軸組の耐力を大きく
向上させることができ、優れた耐震性能を確保すること
ができる。
【0020】請求項2の発明の木造軸組は、長押を柱頭
部に対して相対回転不能な状態で係合させ、かつ双方の
長押を引独鈷の車知留めにより互いに引き寄せて柱頭部
を締め付け挟持するような木組としたので、請求項1の
発明と同様に金物を用いることなく従来一般の木組に比
較して軸組の耐力を大きく向上させることができ、優れ
た耐震性能を確保することができる。
【0021】請求項3の発明の木造軸組は、礎石の上面
に半球状の凸部を形成するとともに柱の底面には半球面
状の凹部を設け、それら凸部と凹部を嵌合させかつ柱の
傾斜および浮き上がりを許容する状態で柱を礎石上に建
て込んだ構成であるから、地震時における柱脚部の損壊
が防止されて木造軸組全体で柱の傾斜に対する復元力が
十分に発揮され、耐震性能を大きく向上させることがで
きる。
【0022】請求項4の発明の木造軸組は、柱間に貫お
よび力板により板壁を設け、力板の端部を柱に形成した
縦溝内に上下方向に変位可能に係合させ、各力板と貫と
をそれらの長さ方向に相対変位可能に連設せしめてそれ
らの間に木製のダボを介装した構成であるから、地震時
における変形がダボにより拘束されて優れた水平耐力が
得られるとともに振動減衰効果も期待でき、耐震性能を
大きく向上させることができる。
【0023】請求項5の発明の木造軸組は、柱頭部に組
物および琵琶板を取り付けるとともに、琵琶板と通し肘
木および頭貫の双方に琵琶板の水平変位を規制する係合
部を設けたから、琵琶板が軸組の変形を拘束して耐震性
能を向上させることができる。
【0024】請求項6の発明の木造軸組は、請求項1,
2および3の発明を組み合わせたものであるから、それ
ら各発明の効果を合わせて発揮し、より優れた耐震性能
を確保することができる。
【0025】請求項7の発明の木造軸組は、請求項1,
3,4および5の発明を組み合わせたものであるから、
それら各発明の効果を合わせて発揮し、より一層優れた
耐震性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の木造軸組を示す立面
図である。
【図2】 図1におけるII部の詳細図である。
【図3】 図1におけるIII部の詳細図である。
【図4】 図1におけるIV部の詳細図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の木造軸組を示す立面
図である。
【図6】 図5におけるVI部の詳細図である。
【図7】 図5におけるVII部の詳細図である。
【図8】 図5におけるVIII部の詳細図である。
【図9】 図5におけるIX部の詳細図である。
【図10】 図5におけるX部の詳細図である。
【符号の説明】
1 柱 2 頭貫 3 長押 4 地覆 5 溝 6 係合部 7 溝 8 係合部 9 引独鈷 10 車知栓 11 礎石 12 凸部 13 凹部 14 板壁 15 斗組 16 内法貫(貫) 17 足固貫(貫) 18 貫 19 力板 20 縦溝 21 ダボ 26 組物 27 通し肘木 29 琵琶板 32 係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貞広 修 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AC23 AG03 AG04 AG21 AG23 AG24 AG25 AG56 BE10 CA32 CA43 CA44 CA79 EA25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱頭部間に頭貫を設けてなる木造軸組に
    おいて、 柱頭部を彫り込んで十字状の溝を形成し、該溝に、相欠
    き状態に交差させた二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せ
    しめ、前記頭貫および前記溝の双方には、頭貫の落とし
    込みにより互いに摺接して柱頭部を径方向内側に締め付
    けるためのすべり勾配面を有する係合部を形成してなる
    ことを特徴とする木造軸組。
  2. 【請求項2】 柱頭部間に長押を設けてなる木造軸組に
    おいて、 柱頭部を挟み込む対の長押の双方を柱頭部に対して相対
    回転不能な状態で係合させ、かつそれら長押を引独鈷の
    車知留めにより互いに引き寄せて柱頭部を締め付け挟持
    してなることを特徴とする木造軸組。
  3. 【請求項3】 礎石上に柱を建て込んでなる木造軸組に
    おいて、 前記礎石の上面に半球状の凸部を形成するとともに、前
    記柱の底面には前記凸部が嵌合する半球面状の凹部を設
    け、それら凸部と凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮
    き上がりを許容する状態で柱を礎石上に建て込んでなる
    ことを特徴とする木造軸組。
  4. 【請求項4】 柱間に複数の貫を渡しかつ貫間を力板に
    より塞いで板壁を構成してなる木造軸組において、 前記力板の端部を前記柱に形成した縦溝内に上下方向に
    変位可能に係合させ、かつ前記力板と前記貫とをそれら
    の長さ方向に相対変位可能に連設せしめてそれらの間に
    木製のダボを介装してなることを特徴とする木造軸組。
  5. 【請求項5】 柱頭部に組物を設けるとともに該組物と
    頭貫と通し肘木に囲まれる範囲に琵琶板を取り付けてな
    る木造軸組において、 琵琶板の上縁部と通し肘木の双方、および琵琶板の下縁
    部と頭貫の双方に、それぞれ互いに係合して琵琶板の水
    平変位を規制する係合部を設けてなることを特徴とする
    木造軸組。
  6. 【請求項6】 礎石上に柱を建て込んで柱頭部間に頭貫
    を設けてなる木造軸組において、 柱頭部を彫り込んで十字状の溝を形成し、該溝に、相欠
    き状態に交差させた二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せ
    しめ、前記頭貫および前記溝の双方には、頭貫の落とし
    込みにより互いに摺接して柱頭部を径方向内側に締め付
    けるためのすべり勾配面を有する係合部を形成し、 前記頭貫の直下において柱頭部を挟み込む対の長押を設
    けるとともに、該長押の双方を柱頭部に対して相対回転
    不能な状態で係合させかつそれら長押を引独鈷の車知留
    めにより互いに引き寄せて柱頭部を締め付け挟持し、 前記礎石の上面に半球状の凸部を形成するとともに、前
    記柱の底面には前記凸部が嵌合する半球面状の凹部を設
    け、それら凸部と凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮
    き上がりを許容する状態で柱を礎石上に建て込んでなる
    ことを特徴とする木造軸組。
  7. 【請求項7】 礎石上に柱を建て込んで柱頭部間に頭貫
    を設けるとともに、柱間に複数の貫を渡しかつ貫間を力
    板により塞いで板壁を構成し、柱頭部に組物を設けると
    ともに該組物と頭貫と通し肘木に囲まれる範囲に琵琶板
    を取り付けてなる木造軸組において、 柱頭部を彫り込んで十字状の溝を形成し、該溝に、相欠
    き状態に交差させた二方向の頭貫を落とし込んで嵌入せ
    しめ、前記頭貫および前記溝の双方には、頭貫の落とし
    込みにより互いに摺接して柱頭部を径方向内側に締め付
    けるためのすべり勾配面を有する係合部を形成し、 前記礎石の上面に半球状の凸部を形成するとともに、前
    記柱の底面には前記凸部が嵌合する半球面状の凹部を設
    け、それら凸部と凹部を嵌合させかつ柱の傾斜および浮
    き上がりを許容する状態で柱を礎石上に建て込み、 前記力板の端部を前記柱に形成した縦溝内に上下方向に
    変位可能に係合させ、かつ前記力板と前記貫とをそれら
    の長さ方向に相対変位可能に連設せしめてそれらの間に
    木製のダボを介装し、 前記琵琶板の上縁部と通し肘木の双方、および琵琶板の
    下縁部と頭貫の双方に、それぞれ互いに係合して琵琶板
    の水平変位を規制する係合部を設けてなることを特徴と
    する木造軸組。
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Cited By (9)

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