JP2000248335A - 靭性に優れた低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法 - Google Patents
靭性に優れた低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法Info
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Abstract
鋼管を得る。 【解決手段】 重量%で、 C≦0.02% 、Si≦1.0%、Mn:
0.05〜2.0%、 S≦0.02%、Al:0.01〜0.1%、Nb:0.08〜
0.25% 、Ti≦0.2%、 B≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,
Sn,Cuの1種または2種以上を総量で 0.02%以上かつ0.
3%以下含み、残部がFe及び不可避的不純物からなり、
かつNb量がNb≧0.05+7.75C-1.98Ti+6.64N+0.000035/(B+
0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積
率 70%以上で、粒度番号で10.5番以上15番以下であり、
常温での降伏比が 70%以下であることを特徴とする低降
伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにその製造方法。
Description
れる、常温で低降伏比を持ち、高温強度特性、靭性に優
れた、低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれら
の製造方法に関するものである。
建築用鋼材に対し、高温において十分な強度が確保でき
れば、構造部表面に温度上昇を抑える被覆を必ずしも施
す必要がなくなった。
ることにより高温強度を確保する発明が提案されてき
た。例えば、特開平2−282419号公報に開示され
ている発明では、高温強度を確保するために炭化物形成
元素であるNb,Mo等を添加し、これら元素の高温に
おける微細炭化物の析出による析出強化を利用してい
る。
ら、常温での降伏比を下げることが強く望まれるように
なってきた。降伏比を上昇させることなしに耐火性を得
ることのできる発明としては、特開平2−205625
号公報にみられるように、IF鋼に高温でのみ析出する
Cuを添加する発明が提案されている。
延鋼帯及びその製造方法として、特開平5−22248
4号公報に、NbCやTiCの析出物を高温強度が確保
できる程度に微細に析出させる発明も提案されている。
ことも必要である。特開平7−300618号公報では
靭性向上を狙い比較的炭素含有量の低い鋼での製造法が
提案されている。
温での低降伏比化の要請に対しては、前記特開平2−2
82419号公報記載の発明では、Nb,Mo等の添加
元素が熱間圧延後の巻取段階で析出して、常温での降伏
強度が、ひいては降伏比が上昇し、低降伏比の鋼板を得
ることが困難であった。特に、建築構造部材として使用
される、円形や角形などの閉断面に成形加工された鋼管
では、造管時に鋼材にひずみが加わるため、熱延後の鋼
板より降伏強度が高くなり、降伏比をより上昇させるこ
とになる。このため、建築構造部材用鋼管の素材となる
鋼板には、より一層の低降伏比化が望まれる。
記載の発明では、高価なNiも同時に添加する必要があ
り、安価な建築構造部材用鋼管及びその素材となる鋼板
を提供することはできない。
報記載の発明による鋼板でも、造管時に降伏強度の上昇
が大きく、造管後に十分な低降伏比が得られないという
欠点があった。
00618号公報記載の発明ではスラブの均熱・保熱温
度を制限しオーステナイト粒の粗大化を防ぐことで靭性
を改善させている。しかしながら、高温強度の確保に微
細析出物を利用しており一般的には降伏比が上昇し易い
傾向にあると推定される。
低降伏比を持ち、高温強度特性、靭性に優れた低降伏比
型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法を提
供することを目的とするものである。
験、研究を重ねた結果、鋼材に含有されるCを低減し、
Nb及びSnを多く添加することにより、常温での降伏
比が低く、かつ高温での強度特性に優れる鋼材が得られ
ることを見出した。
記の通りである。 (1)重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、常温での降伏比が70%以下であ
ることを特徴とする靭性に優れた低降伏比型耐火用熱延
鋼板。
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足する鋼片を、Ar3 変態点以上の温度で熱間圧延
を終了し、0.1℃/sec以上、30℃/sec以下の平均冷
却速度で700℃以下まで冷却し、その金属組織がフェ
ライト相が体積率70%以上で、かつフェライト粒径が
粒度番号で10.5番以上15番以下であり、常温での
降伏比が70%以下であることを特徴とする靭性に優れ
た低降伏比型耐火用熱延鋼板の製造方法。
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、常温での降伏比が90%以下で6
00℃での降伏強度が197MPa以上であることを特
徴とする靭性に優れた低降伏比型耐火用鋼管。
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、角形鋼管の平坦部の常温での降伏
比が90%以下で600℃での降伏強度が197MPa
以上であることを特徴とする靭性に優れた低降伏比型耐
火用鋼管。
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足する鋼片を、Ar3 変態点以上の温度で熱間圧延
を終了し、0.1℃/sec以上、30℃/sec以下の平均冷
却速度で700℃以下まで冷却して得られた、金属組織
がフェライト相が体積率70%以上で、かつフェライト
粒径が粒度番号で10.5番以上15番以下である熱延
鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接してなり、
常温での降伏比が90%以下で600℃での降伏強度が
197MPa以上であることを特徴とする靭性に優れた
低降伏比型耐火用鋼管の製造方法。
らに角形断面に成形し、角形鋼管の平坦部の常温での降
伏比が90%以下で600℃での降伏強度が197MP
a以上であることを特徴とする前記(5)項記載の低降
伏比型耐火用角形鋼管の製造方法。
する。まず、鋼成分を限定した理由について述べる。C
は、他の添加元素と結合して析出物となったり、セメン
タイトとして析出することで、常温での降伏比を上昇さ
せる。C添加量が0.02%を超えると、常温での降伏
比が増加して70%を超える。0.02%以下のC量で
あれば、常温での降伏比は70%以下となるため、C量
の上限を0.02%とする。造管時の降伏比上昇をより
低く抑えるためには、C量を0.015%以下とするこ
とが好ましい。
鋼板の強度を上昇させることができるため、本発明では
強度の調整を行う意味で添加するが、添加量が多くなる
と強度が高くなりすぎることから、1.0%以下とす
る。他の元素で強度調整できる場合は、Siは無添加と
することもできる。
化元素で、強度調整に有効であり、本発明では強度の調
整を行うために添加するが、0.05%未満では熱間加
工性が確保できないため、0.05%以上添加する必要
がある。一方、むやみな添加は建築用鋼材としては強度
が高くなり過ぎ、成形性を低下させるので2.0%以下
とする。
性劣化の要因となるため、極力低減する必要があるが、
0.02%以下とすることで加工性に対する問題は解消
されることから、その範囲を0.02%以下とする。な
お、難加工性用途の場合には、0.01%以下とするの
が望ましい。
果を発揮させるためには鋼中に0.01%以上含有させ
ることが必要である。一方、0.1%を超えると、酸化
物系介在物の増加を招くため、その上限を0.1%とす
る。
度を著しく上昇させる元素である。これは、高温で変形
する際に固溶Nbと移動している転位が相互作用し、転
位の動きやすさを低下させるためである。しかも、この
効果はBと複合添加することでより顕著となる。しかし
ながら、その添加量をむやみに増加させると熱間での加
工性を損なうため、その添加量は0.08%以上かつ
0.25%以下とする。なお、600℃での降伏強度を
より高くするという観点から、その添加量は0.10%
以上とすることが望ましい。
Nを固定し、添加したNbを有効に固溶Nbとして活用
するために添加するが、その添加量をむやみに増加させ
ると加工性劣化を招くため、上限を0.2%とする。
固溶Nbの作用を助長する。この理由は現在のところ明
確とはなっていないが、顕著な効果があることから、必
要に応じ添加する。しかしながら、むやみに添加すると
その効果は飽和するため、その上限を0.0020%と
する。
た前記鋼材に対し適度に添加すると、ベイナイトやマル
テンサイト等の低温生成相の形成を抑え、冷却後の金属
組織の多くをフェライト相とし、しかも、そのフェライ
ト相の粒径を微細にすることが容易となり、常温での強
度が400Mpa以上でありながら、降伏比が70%以
下で靭性の良好な鋼材とすることができる。しかも、こ
のようにして得られた鋼材は、通常の鋼材より加工後の
降伏比も低くなる。このメカニズムは現状では明確とは
なっていないが、各種元素の複合作用によるものと推定
される。
r,Sn,Cuは、その1種または2種以上を総量で
0.03%以上添加する必要がある。しかしながら、そ
の添加量をむやみに増加させると鋼材表面の品質が悪く
なりやすいため、その添加量は0.3%以下とする。な
お、低い降伏比を得るという観点及び良表面品質という
観点から、その添加量を0.05%以上0.2%以下と
することが望ましい。
の量及びフェライト粒径が変化し、フェライト相が減少
しフェライト粒径が微細となることがあるが、その場合
には降伏比が上昇し、靭性が低下する傾向があるため、
本発明では鋼材の金属組織のフェライト相の体積率を7
0%以上とし、フェライト粒度番号の上限を15番とし
た。なお、降伏比をなるべく低く抑えるという観点か
ら、望ましくは、フェライト相の体積分率は85%以上
で粒度番号の範囲は10.5番〜13番である。
したNbの一部が固溶状態ではなくなり、十分な高温強
度が得られなくなることがある。このような状況を避け
るため、添加Nb量は前述の条件に加え、 Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64N +0.000035/(B+0.0004) (1) を満足させる。
片スラブを直接または加熱した後、あるいは冷片を再加
熱して熱間圧延を施す。その際、熱片スラブを直接圧延
することと再加熱後に圧延することでの特性変化はほと
んど認められない。また、再加熱温度は特に限定しない
が、生産性を考慮して1000℃から1300℃の範囲
とすることが好ましい。
圧延においてスラブを接合し圧延する連続化熱延工程の
どちらでも可能である。熱間圧延の際の圧延終了温度は
Ar3 変態点温度以上とする。これは、Ar3 変態点未
満の温度で仕上げ圧延を施した場合、加工組織が残り、
常温での降伏比が上昇する恐れがあるためである。圧延
終了温度の上限は特に限定していないが、生産性の観点
から1000℃以下とすることが望ましい。
より速い場合、冷却後のフェライト相の体積分率が減少
して降伏比が上昇するため、30℃/sec以下とする。ま
た、冷却速度が0.1℃/sec未満の場合には、冷却中に
粒界に不要な相が析出し、靭性が劣化する可能性がある
ため、冷却速度は0.1℃/sec以上とする。巻取温度
は、熱延鋼板の鋼管あるいは角形鋼管への造管性の観点
から700℃以下であればよい。望ましくは650℃以
下とする。
温での降伏比が70%以下であり、また、鋼管に造管さ
れる際にはひずみが導入され降伏比が上昇するが、この
造管後の降伏比は90%以下である。
に、通常の厚板圧延工程にも適用可能である。また、熱
延鋼板だけでなく、これを素材とした表面処理鋼板に対
しても本発明は適用可能である。この場合には表面処理
性の観点から、Si添加量を0.5%以下とすることが
望ましい。また、造管方法も、本発明では特に限定する
ものではなく、プレス成形法、ロール成形法などが適用
できる。
050℃〜1250℃の温度に再加熱後、表2に示す条
件にて熱延鋼板を製造し、常温での引張特性及び600
℃での引張特性を測定した。表2にはその結果を示す。
る成分系であり、表2に示すように、フェライト相の体
積分率が80%以上、フェライト相粒径が粒度番号で1
0.5〜15番の範囲にあり、常温での降伏比が70%
以下であり、かつ角形鋼管に造管後の平坦部から採取し
て測定した結果では全て降伏比が90%以下である。ま
た、角形鋼管に造管後の600℃での降伏強度YSが全
て197MPa以上となる高温での強度の高い鋼板が製
造できている。また、角型鋼管に造管後の靭性は0℃で
の吸収エネルギーが非常に高い値となり、この値はこの
種の鋼材に求められる27以上となっている。一方、鋼
種番号7の冷却速度が50℃/secの材料は、冷却速度が
速すぎるため、フェライトの体積分率が減少し、結晶粒
度番号が大きく、降伏比が本発明範囲外となっている。
成分系であり、鋼種番号22はNb量が式(1)を満足
しないため、600℃での降伏強度を確保できない。鋼
種番号23は、Nb量は式(1)を満足するものの、N
i,Cr,Sn,Cu添加量が少なく、フェライト体積
率が減少し、靭性が他の材料より低い。また、鋼種番号
24は、C添加量が多過ぎるため、常温での降伏比が熱
延まま材では70%を超え、角形鋼管に造管後では90
%を超えている。
試験はJIS5号試験片を用いJIS Z 2241に
従って行い、600℃での引張試験はJIS G 05
67に従って行い、靭性に関しては0℃での吸収エネル
ギーの測定を造管後平坦部の熱延時の表面に相当する面
にノッチをいれJIS Z 2202に従って行った。
温での造管の前と後の降伏比が低く、靭性に優れ高温で
の強度が高い鋼板及び鋼管の製造が可能となり、工業的
に価値の大きなものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、常温での降伏比が70%以下であ
ることを特徴とする靭性に優れた低降伏比型耐火用熱延
鋼板。 - 【請求項2】 重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足する鋼片を、Ar3 変態点以上の温度で熱間圧延
を終了し、0.1℃/sec以上、30℃/sec以下の平均冷
却速度で700℃以下まで冷却し、その金属組織がフェ
ライト相が体積率70%以上で、かつフェライト粒径が
粒度番号で10.5番以上15番以下であり、常温での
降伏比が70%以下であることを特徴とする低降伏比型
耐火用熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、常温での降伏比が90%以下で6
00℃での降伏強度が197MPa以上であることを特
徴とする靭性に優れた低降伏比型耐火用鋼管。 - 【請求項4】 重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足し、その金属組織がフェライト相が体積率70%
以上で、かつフェライト粒径が粒度番号で10.5番以
上15番以下であり、角形鋼管の平坦部の常温での降伏
比が90%以下で600℃での降伏強度が197MPa
以上であることを特徴とする靭性に優れた低降伏比型耐
火用鋼管。 - 【請求項5】 重量%で、 C ≦0.02%、 Si≦1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 S ≦0.02%、 Al:0.01〜0.1%、 Nb:0.08〜0.25%、 Ti≦0.2%、 B ≦0.0020% を含み、かつNi,Cr,Sn,Cuの1種または2種
以上を総量で0.02%以上かつ0.3%以下含み、残
部がFe及び不可避的不純物からなり、かつNb量が Nb≧0.05+7.75C−1.98Ti+6.64
N+0.000035/(B+0.0004) を満足する鋼片を、Ar3 変態点以上の温度で熱間圧延
を終了し、0.1℃/sec以上、30℃/sec以下の平均冷
却速度で700℃以下まで冷却して得られた、金属組織
がフェライト相が体積率70%以上で、かつフェライト
粒径が粒度番号で10.5番以上15番以下である熱延
鋼板を、常法により円形断面へ成形し、溶接してなり、
常温での降伏比が90%以下で600℃での降伏強度が
197MPa以上であることを特徴とする靭性に優れた
降伏比型耐火用鋼管の製造方法。 - 【請求項6】 円形断面へ成形し、溶接した後、さらに
多角断面に成形し、角形鋼管の平坦部の常温での降伏比
が90%以下で600℃での降伏強度が197MPa以
上であることを特徴とする請求項5記載の靭性に優れた
低降伏比型耐火用角形鋼管の製造方法。
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JP05139399A JP4276324B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | 靭性に優れた低降伏比型耐火用熱延鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法 |
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