JP2000248321A - 焼結原料の水分制御方法 - Google Patents

焼結原料の水分制御方法

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JP2000248321A
JP2000248321A JP5022699A JP5022699A JP2000248321A JP 2000248321 A JP2000248321 A JP 2000248321A JP 5022699 A JP5022699 A JP 5022699A JP 5022699 A JP5022699 A JP 5022699A JP 2000248321 A JP2000248321 A JP 2000248321A
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Hideaki Sato
秀明 佐藤
Takashi Watanabe
隆志 渡辺
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄鉱石の焼結鉱製造時に精度良く安定して焼
結原料の水分値を制御する。 【解決手段】 注水機能を具備するミキサー5を備えた
焼結設備にて焼結原料の水分を目標水分に制御する方法
において、ミキサーの上流側では焼結原料の水分値を銘
柄毎に絶対乾燥式水分計2a〜2eで測定し、その測定
値に基づいてミキサーでの注水量をフィードフォワード
制御すると共に、ミキサーの下流側ではミキサーで混合
された焼結原料の水分値を赤外線水分計13で測定し、
その測定値に基づいてミキサーでの注水量をフィードバ
ック制御する。その際に、絶対乾燥式水分計による水分
測定を少なくとも2時間に1回の頻度で行うこと、絶対
乾燥式水分計による1回当りの分析試料重量を80g以
上とすること、及びフィードバック制御は15〜30分
間隔で行うことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉鉄鉱石から焼結
鉱を製造する際に焼結原料の水分値を精度良く制御する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄業における焼結鉱製造工程において
は、粉鉄鉱石等の主原料、石灰石粉等の副原料、粉コー
クスや無煙炭等の固体燃料、生石灰やベントナイト等の
造粒助剤、及び焼結鉱製品とならずに原料として再利用
される返鉱等の各銘柄の焼結原料を、ミキサー内で注水
・混合して造粒し、所定の粒度、密度、及び気孔率を有
する疑似粒子状の焼結原料として焼結機に供給し、焼結
機で焼成して一定品質を有する焼結鉱を製造している。
このような焼結鉱の製造工程において、各銘柄の焼結原
料の水分を測定すること、及びミキサー内で注水量を制
御することは、焼結鉱の生産性、品質向上、及び成分安
定化にとって重要な操業因子である。
【0003】焼結原料の水分測定装置として、従来より
非接触型で連続測定が可能な赤外線水分計及び中性子水
分計が広く用いられている。赤外線水分計は、水による
赤外線の吸収波長の吸収量により水分値を測定するもの
であるが、原料の色調、粒度、形状等の影響を受けやす
く、且つ、外部からの光の入射や原料からの蒸発水分、
更には、搬送機上での原料の積載状態の変化による測定
距離の変動によっても影響を生じやすい。又、中性子水
分計は放射性元素から出るγ線が水分子によって吸収散
乱されることを利用して水分を測定するものであり、具
体的には、ホッパー内に貯鉱された原料層中に中性子を
当てて水分値を測定するが、測定精度を上げようとする
と、測定値を得るまでに応答遅れによる時間遅れが発生
し、更に、放射性物質を用いるために設備の設置条件が
厳しく、保守運転に労力が費やされるため、近年では採
用が控えられている。
【0004】一方、測定精度の高い水分測定方法とし
て、絶対乾燥式水分計による測定が行われている。この
方法は焼結原料そのものを採取して乾燥し、原料中の水
分を蒸発させ、乾燥前後の重量を測定することにより水
分値を測定する方法であり、測定値の精度は非常に高い
が、測定時間に0.5〜2.0時間の長時間を要する非
連続式の測定方法であり、分析時間を短縮するために分
析試料重量を減じると、粒度の粗い原料が混入した場合
には、分析値が代表値を表わさないといった問題点を有
する。
【0005】このような水分計を用いた焼結原料の水分
制御方法が幾つか提案されている。例えば特公平5−2
731号公報(以下、「先行技術1」と記す)には、ミ
キサーの上流側及び下流側に赤外線水分計を配置して水
分を測定し、上流側の測定値に基づいてミキサーでの注
水量をフィードフォワード制御し、下流側の測定値に基
づいてミキサーでの注水量をフィードバック制御する方
法が開示されており、又、特開平8−120351号公
報(以下、「先行技術2」と記す)には、絶対乾燥式水
分計による水分測定値に基づいて非接触型水分計の測定
値を補正しながら、非接触型水分計による水分測定値を
ミキサーでの注水量にフィードバックする方法が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
水分計は上述したように測定精度が悪く、従って赤外線
水分計による測定値に基づいて制御する先行技術1で
は、水分値を一定に制御することは極めて困難である。
又、先行技術2では、絶対乾燥式水分計による水分測定
値により非接触型水分計の水分測定値を補正している
が、絶対乾燥式水分計による測定時間は上述したように
長時間を要し、非接触型水分計の補正の時期が遅れて、
水分調整のフィードバック制御の応答性が悪くなる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、粉鉄鉱石の焼結鉱製造時にお
いて、精度良く安定して焼結原料の水分値を制御するこ
とができる水分制御方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明による焼結原
料の水分制御方法は、注水機能を具備するミキサーを備
えた焼結設備にて焼結原料の水分を目標水分に制御する
方法において、前記ミキサーの上流側では焼結原料の水
分値を銘柄毎に絶対乾燥式水分計で測定し、その測定値
に基づいてミキサーでの注水量をフィードフォワード制
御すると共に、ミキサーの下流側ではミキサーで混合さ
れた焼結原料の水分値を赤外線水分計で測定し、その測
定値に基づいてミキサーでの注水量をフィードバック制
御することを特徴とするものである。
【0009】第2の発明による焼結原料の水分制御方法
は、第1の発明において、フィードフォワード制御は、
絶対乾燥式水分計による焼結原料の水分測定を行なった
時、焼結原料の使用量を変化させた時、及び焼結原料の
配合比率を変化させた時に行い、フィードバック制御
は、15〜30分間隔で行うこととするが、フィードフ
ォワード制御による注水量制御を行なった際には、その
後少なくとも15分間はフィードバック制御を行なわな
いことを特徴とするものである。
【0010】第3の発明による焼結原料の水分制御方法
は、第1の発明又は第2の発明において、絶対乾燥式水
分計による水分測定を少なくとも2時間に1回の頻度で
行うことを特徴とするものである。
【0011】第4の発明による焼結原料の水分制御方法
は、第1の発明乃至第3の発明の何れか1つの発明にお
いて、絶対乾燥式水分計による1回当りの分析試料重量
を100g以上とすることを特徴とするものである。
【0012】本発明では、主原料である粉鉄鉱石、石灰
石粉や珪石粉等の副原料、粉コークスや無煙炭等の固体
燃料、生石灰やベントナイト等の造粒助剤、及び焼結鉱
製品とならずに原料として再利用される返鉱等の各銘柄
の焼結原料の水分値を、絶対乾燥式水分計により各銘柄
毎に精度良く予め測定しているので、焼結原料の配合比
率に応じてミキサーに装入される焼結原料の水分値を把
握することができる。従って、把握した水分値と目標水
分値とを比較することで、ミキサーでの注水量をフィー
ドフォワード制御して、ミキサーにおける造粒条件を安
定させることができる。特に、焼結機での燃焼過程で熱
源となる粉コークスや無煙炭等の固体燃料、及び焼結鉱
成分を調整するための石灰石や珪石等の副原料の含水量
を正確に測定することにより、焼成状態を安定化させ、
焼結鉱の歩留りや品質向上をもたらす。
【0013】又、本発明では、ミキサーの下流側におい
て赤外線水分計によりミキサーで混合・造粒された疑似
粒子状の焼結原料の水分値を測定して、混合された焼結
原料の水分値が目標値となるようにミキサーでの注水量
をフィードバック制御する。この場合、ミキサーでの造
粒条件は絶対乾燥式水分計による測定値により制御され
ているので、焼結原料の使用量や配合比率が多少変動し
ても、ミキサーで造粒された焼結原料の疑似粒子径はほ
ぼ一定になっており、又、その色調の変化も小さく、更
に、疑似粒子状の焼結原料の水分値がフィードフォワー
ド制御により目標値に近い値に調整されていて、目標値
からの偏差が小さいので、赤外線水分計の感度内で十分
に対応可能となり、混合された焼結原料の水分値を目標
値に制御することができる。
【0014】絶対乾燥式水分計の測定値によるフィード
フォワード制御は、絶対乾燥式水分計による焼結原料の
水分測定を行なった時や、焼結原料の使用量を変化させ
た時、及び焼結原料の配合比率を変化させた時に行うこ
とが好ましい。何故なら、絶対乾燥式水分計による最新
の水分測定値に基づいてフィードフォワード制御するの
で、ミキサーでの造粒条件が安定する。又、焼結原料の
使用量が変化した時や焼結原料の配合比率が変化した時
には、ミキサーに装入される焼結原料中の水分量が変化
する。従って、この水分量の変化に対応するためにフィ
ードフォワード制御することで、ミキサーでの造粒条件
が安定する。
【0015】本発明において赤外線水分計によるフィー
ドバック制御は微調整の役割を果すが、ミキサー内での
滞在時間が3〜5分程度あり、絶対乾燥式水分計による
フィードフォワード制御に基づく対策がミキサーから排
出される焼結原料に十分に反映しないうちに、フィード
バック制御すると、却ってミキサーでの造粒条件が安定
しなくなる虞がある。又、フィードバック制御の間隔を
長くし過ぎると降雨等の外乱の影響を受ける虞がある。
従って、赤外線水分計の測定値によるフィードバック制
御は、15〜30分間隔で行い、且つ、フィードフォワ
ード制御による注水量制御が行われた際には、その後少
なくとも15分間はフィードバック制御を行なわないこ
とが好ましい。
【0016】粉鉄鉱石の焼結設備では、各銘柄の焼結原
料を収納するホッパーは通常4〜6時間程度の在庫を保
持しているが、降雨等により野外に貯留され輸送されて
くる焼結原料の水分値が変化することがある。従って、
降雨等の影響を最小限にするためには、絶対乾燥式水分
計による水分測定を少なくとも2時間に1回の頻度で行
うことが好ましい。
【0017】各銘柄の焼結原料は通常5〜8mm直径を
上限として管理されている。従って、絶対乾燥式水分計
による1回当りの分析試料重量が少ないと、その水分測
定値は焼結原料の代表値とならず、例えば、粉体が多い
場合には水分測定値が高くなり、粒体が多い場合には水
分測定値が低くなる。そこで、本発明者等は、焼結原料
の分析試料重量を60〜450gに変更して水分値を測
定し、水分測定値と分析試料重量との関係を調査した。
調査結果を図1及び図2に示す。図1は粉コークスの調
査結果で、図2は粉鉄鉱石の調査結果である。図1及び
図2に示すように、分析試料重量が60gの場合には、
粉コークス及び粉鉄鉱石の調査結果共に、水分測定値に
バラツキが見られるが、100g以上になると水分測定
値が安定する。従って、絶対乾燥式水分計による1回当
りの分析試料重量は100g以上とすることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき説明
する。図3は、本発明を適用した焼結設備の系統図、図
4は、焼結設備に設置した絶対乾燥式水分計の構造を示
す概略平面図、図5は、焼結設備のホッパーに収納され
た焼結原料の切出し装置の例を示す概略側面図である。
【0019】これらの図において、焼結原料として、ホ
ッパー1aには粉鉄鉱石等の主原料18が収納され、ホ
ッパー1bには石灰石粉や珪石粉等の副原料19が収納
され、ホッパー1cには粉コークスや無煙炭等の固体燃
料20が収納され、ホッパー1dには生石灰やベントナ
イト等の造粒助剤21が収納され、ホッパー1eには返
鉱22が収納されている。各ホッパー1a〜1eには、
ベルトフィーダー29、スケールベルト30、及び計測
器(図示せず)からなる定量切り出し装置が設置されて
おり、ベルトフィーダー29により切出された各焼結原
料はスケールベルト30を介して搬送コンベア4上に排
出される。各ホッパー1a〜1eの下方には、各焼結原
料の銘柄毎に水分値を測定するための絶対乾燥式水分計
2a、2b、2c、2d、2eが設置されている。
【0020】絶対乾燥式水分計2a〜2eは、焼結原料
を採取するための試料採取冶具23と、水分測定を行う
測定部26と、採取した試料を搬送するための旋回腕2
7とから構成され、試料採取冶具23は、その先端位置
を伸縮可能とし且つその軸心を中心として回転可能な支
持腕24と、支持腕24の先端に設置した試料採取皿2
5とからなり、旋回腕27は、軸27aを中心として水
平方向に旋回可能であり、且つその軸心を中心として回
転可能な構造となっている。
【0021】この絶対乾燥式水分計2a〜2eによる焼
結原料の水分測定方法は以下の通りである。先ず、図5
に示すようなベルトフィーダー29から落下する位置
(A点)又はスケールベルト30から落下する位置(B
点)で、落下する焼結原料中(図5では主原料18)に
支持腕24を伸張させて試料採取皿25で焼結原料を採
取し、採取後、試料採取皿25の位置が旋回腕27の先
端に把持された試料皿28の直上位置となるまで支持腕
24を収縮し、次いで、支持腕24をその軸心方向に回
転させ、採取した焼結原料を試料として試料皿28に移
す。旋回軸27は軸27aを中心として旋回し、試料皿
28を測定部26の所定位置に乗せる。測定部26では
秤量器(図示せず)により試料の重量を測定し、次い
で、乾燥器(図示せず)により試料を乾燥させ、乾燥後
に再度試料重量を秤量器で測定し、乾燥前後の重量差か
ら水分値を算出する。
【0022】測定終了後、旋回腕27にて試料皿28を
把持し、旋回腕27を所定位置まで旋回した後、旋回腕
27をその軸心方向に回転させて採取した試料を廃棄す
る。そして、次回の測定に備えて待機する。この一連の
動作は自動で行うようになっている。測定された水分値
データはプロセスコンピューター3に送信される。
【0023】搬送コンベア4にて搬送された各焼結原料
は1次ミキサー5に装入され、1次ミキサー5内で給水
管6を介して注水された後、1次ミキサー5内で所定時
間混合されて焼結原料の疑似粒子を形成する。給水管6
からの注水量は、給水管6に取り付けた流量調整弁7を
介して、プロセスコンピューター3により制御されるよ
うになっている。
【0024】1次ミキサー5から排出された焼結原料
は、搬送コンベア8にて搬送され、2次ミキサー9に搬
入される。焼結原料は2次ミキサー9にて更に所定時間
混合され、1次ミキサー5では疑似粒子状とならなかっ
た焼結原料は疑似粒子化される。尚、2次ミキサー9に
は流量調整弁11を備えた給水管10が設置されてお
り、注水量を制御しつつ注水することが可能であるが、
本実施の形態では2次ミキサー9では注水せずに単に混
合することとする。
【0025】2次ミキサー9から排出された疑似粒子状
の焼結原料は、搬送コンベア12にて搬送され、サージ
ホッパー14に搬入される。搬送コンベア12の上方に
は赤外線水分計13が設置されており、搬送コンベア1
2上の疑似粒子状の焼結原料の水分値が連続的に測定さ
れ、測定された水分値データはプロセスコンピューター
3に送信される。
【0026】サージホッパー14内に収納された焼結原
料は、サージホッパー14の下部に設置されたロールフ
ィーダー15により、焼結機16のパレット17上に所
定厚みとなるように切出され、パレット上で着火されて
焼結鉱が製造される。
【0027】この構成の焼結設備における本発明の焼結
原料の水分制御方法を以下に説明する。絶対乾燥式水分
計2a〜2eにより、主原料18、副原料19、固体燃
料20、造粒助剤21、及び返鉱22の各水分値を測定
し、その測定値をプロセスコンピューター3に送信す
る。その際、絶対乾燥式水分計2a〜2eによる水分測
定は少なくとも2時間に1回は行うこと、及び、絶対乾
燥式水分計2a〜2eによる1回当りの分析試料重量は
100g以上とすることが好ましい。
【0028】プロセスコンピューター3は、焼結原料の
各銘柄別の切出し量を設定する原料配合設定器(図示せ
ず)から入力された焼結原料の銘柄別の配合量と、絶対
乾燥式水分計2a〜2eによる各銘柄別の水分値とに基
づいて、1次ミキサー5に装入される焼結原料中の総水
分量及び平均水分値を算出して、造粒に好適の目標水分
値とこの平均水分値とを比較して、造粒助剤21との反
応により消費される水分量を配慮しつつ、目標水分値と
なるように流量調節弁7を開閉させて注水量をフィード
フォワード制御する。このフィードフォワード制御は、
絶対乾燥式水分計2a〜2eによる焼結原料の水分測定
が行われた時、焼結原料の使用量が変化した時、及び焼
結原料の配合比率が変化した時には直ちに行うこととす
る。
【0029】又、プロセスコンピューター3は、赤外線
水分計13による水分測定値と、目標水分値とを比較し
て、2次ミキサー9から排出される疑似粒子状の焼結原
料の水分値が目標水分値となるように、流量調節弁7を
介して注水量をフィードバック制御する。赤外線水分計
13は水分値を連続測定しているが、フィードバック制
御する際には、例えば5分間毎にその期間の平均値をデ
ータとして取りこみ、このようにして取り込んだ幾つか
の平均値の時間移動平均値を測定値とし、この測定値に
基づいてフィードバック制御しても良い。
【0030】このフィードバック制御は、15〜30分
間隔で行い、フィードフォワード制御による注水量制御
が行われた際には、その後少なくとも15分間はフィー
ドバック制御を行なわないことが好ましい。尚、1次ミ
キサー5と赤外線水分計13の設置位置との間の焼結原
料の移動時間に10分間程度費やすので、この時間遅れ
を回避するためにフィードバック制御には有限整定応答
を取り込んだ制御ロジックとしても良い。
【0031】以上説明したように、焼結原料を混合・造
粒する際に、絶対乾燥式水分計2a〜2eによるフィー
ドフォワード制御と、赤外線水分計13によるフィード
バック制御との併用により注水量を制御することで、精
度良く且つ安定して焼結原料の水分値を制御することが
可能となる。
【0032】尚、上記説明では、赤外線水分計13によ
るフィードバック制御は1次ミキサー5での注水量を対
象としているが、2次ミキサー9においても注水させ
て、2次ミキサー9での注水量をフィードバック制御す
る方法としても良い。又、絶対乾燥式水分計2a〜2e
の構造やホッパー1a〜1eからの原料切り出し装置の
構造は上記に限るものではなく、その機能が上記説明を
満足するものであれば、その構造の違いは本発明の実施
に支障となるものではない。
【0033】
【実施例】図3に示す焼結設備における実施例を説明す
る。焼結機の有効焼成面積は400m2 であり、各焼結
原料の使用量を、粉鉄鉱石:770ton/H、石灰
石:60ton/H、生石灰:18ton/H、粉コー
クス:31ton/H、返鉱:90ton/Hとして焼
結鉱を製造する際に、その製造途中から、フィードフォ
ワード制御を1時間間隔とし、フィードバック制御を1
5分間隔として本発明による水分制御方法を適用した。
そのときの操業推移を図6に示す。尚、本発明を適用す
るまでの水分制御方法は、赤外線水分計により1次ミキ
サーでの注水量をフィードバック制御して行った。
【0034】図6に示すように、本発明を適用すること
で、疑似粒子化した焼結原料の水分値を目標水分値であ
る7%近傍に精度良く制御することができた。又、水分
値を安定させることで、焼結鉱の品質及び焼結反応も安
定して、焼結鉱の歩留りも向上させることができた。
【0035】
【発明の効果】本発明では絶対乾燥式水分計により焼結
原料の銘柄毎に水分値を測定して、ミキサーでの注水量
をフィードフォワード制御し、且つ、ミキサーの下流側
に設置した赤外線水分計の測定値によりミキサーでの注
水量をフィードバック制御するので、焼結原料中の水分
値を精度良く安定して制御することが可能となる。その
結果、品質の安定した焼結鉱を歩留り良く製造すること
ができ、工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉コークスを用いて、絶対乾燥式水分計による
水分測定値と分析試料重量との関係を調査した調査を示
す図である。
【図2】粉鉄鉱石を用いて、絶対乾燥式水分計による水
分測定値と分析試料重量との関係を調査した調査を示す
図である。
【図3】本発明を適用した焼結設備の系統図である。
【図4】焼結設備に設置した絶対乾燥式水分計の構造を
示す概略平面図である。
【図5】焼結設備のホッパーに収納された焼結原料の切
出し装置の例を示す概略側面図である。
【図6】本発明による水分制御方法を適用した前後の操
業推移を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e ホッパー 2a,2b,2c,2d,2e 絶対乾燥式水分計 3 プロセスコンピューター 4 搬送コンベア 5 1次ミキサー 6 給水管 7 流量調整弁 8 搬送コンベア 9 2次ミキサー 10 給水管 11 流量調整弁 12 搬送コンベア 13 赤外線水分計 14 サージホッパー 15 ロールフィーダー 16 焼結機 17 パレット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注水機能を具備するミキサーを備えた焼
    結設備にて焼結原料の水分を目標水分に制御する方法に
    おいて、前記ミキサーの上流側では焼結原料の水分値を
    銘柄毎に絶対乾燥式水分計で測定し、その測定値に基づ
    いてミキサーでの注水量をフィードフォワード制御する
    と共に、ミキサーの下流側ではミキサーで混合された焼
    結原料の水分値を赤外線水分計で測定し、その測定値に
    基づいてミキサーでの注水量をフィードバック制御する
    ことを特徴とする焼結原料の水分制御方法。
  2. 【請求項2】 前記フィードフォワード制御は、絶対乾
    燥式水分計による焼結原料の水分測定を行なった時、焼
    結原料の使用量を変化させた時、及び焼結原料の配合比
    率を変化させた時に行い、前記フィードバック制御は、
    15〜30分間隔で行うこととするが、フィードフォワ
    ード制御による注水量制御を行なった際には、その後少
    なくとも15分間はフィードバック制御を行なわないこ
    とを特徴とする請求項1に記載の焼結原料の水分制御方
    法。
  3. 【請求項3】 絶対乾燥式水分計による水分測定を少な
    くとも2時間に1回の頻度で行うことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の焼結原料の水分制御方法。
  4. 【請求項4】 絶対乾燥式水分計による1回当りの分析
    試料重量を100g以上とすることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れか1つに記載の焼結原料の水分制
    御方法。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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