JPH0564736A - 廃棄物からなる供給原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ素の重量比制御方法及び装置 - Google Patents

廃棄物からなる供給原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ素の重量比制御方法及び装置

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JPH0564736A
JPH0564736A JP3228935A JP22893591A JPH0564736A JP H0564736 A JPH0564736 A JP H0564736A JP 3228935 A JP3228935 A JP 3228935A JP 22893591 A JP22893591 A JP 22893591A JP H0564736 A JPH0564736 A JP H0564736A
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JP
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melting furnace
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JP3228935A
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Hiroyuki Tanaka
博之 田中
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Kobe Steel Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/0015Feeding of the particles in the reactor; Evacuation of the particles out of the reactor

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融炉に供給される原料の塩基度を正確に制
御する。 【構成】 原料灰ホッパー14から原料灰フィーダ16
により排出される原料灰に珪砂フィーダ22で排出され
た珪砂を混合して溶融炉18に供給する一方、上記原料
灰ホッパー14から排出される原料灰の一部をサンプリ
ングし、このサンプリングした原料灰中の塩基度を蛍光
X線分析装置30等を用いて検出し、この塩基度が予め
設定された目標値に近づくように演算制御装置40によ
って上記珪砂の補給量を増減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水汚泥等の廃棄物を
熱分解した後に溶融炉に供給し、溶融スラグを生成する
装置において、上記溶融炉に供給される原料中のCaO
(酸化カルシウム)とSiO2(二酸化ケイ素)の重量
比を制御する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水汚泥等の廃棄物から硬質骨材を得る
手段として、この廃棄物を熱分解した後に溶融炉内に入
れ、この廃棄物の組成に応じて約1300℃〜1600℃の温度
範囲で溶融し、溶融スラグを生成した後、これを専用の
溶融スラグ容器内に排出し、上記組成に特有の結晶析出
ゾーンを含む特定温度領域で上記溶融スラグを冷却する
方法が知られている。ここで、上記溶融炉に供給される
原料中のCaOとSiO2の重量比(以下、塩基度と称
する。)は、溶融炉内の溶融温度に重大な影響を及ぼす
ため、この塩基度が適正な値となるように予め上記原料
の組成を調整した状態で溶融炉内に供給することが望ま
しい。
【0003】図3は、このような方法を実践するための
装置の一例を示したものである。まず、下水汚泥等を脱
水することにより得られた脱水ケーキが熱分解炉10内
に導入され、ここで約800℃の温度で熱分解(すなわち
焼却)されて原料灰となり、サイクロン集塵機12を通
じてホッパー14内に回収された後、原料灰フィーダ1
6により溶融炉18内に供給される。ここで、上記原料
灰の塩基度は通常2.0を超えているのに対し、溶融炉
18内で好適な溶融温度を得るために必要な原料塩基度
は約0.7〜1.3の範囲にあるため、この原料灰に、
珪砂ホッパー20内に収容された珪砂(SiO2)を珪
砂フィーダ22によって混合し、最終的な原料灰の塩基
度を上記適当な範囲内に収めるようにする。
【0004】具体的に、上記珪砂フィーダ22による珪
砂の補給量は、次のようにして定められる。まず、熱分
解炉10に投入する前の脱水ケーキにおける塩基度を容
積法、重量法等による化学分析によって正確に測定す
る。そして、この測定された塩基度と予め設定された塩
基度の目標値とを比較することにより、珪砂の必要補給
量を推測し、この推測した補給量で珪砂の補給を行いな
がら溶融炉18への原料供給を行う。運転開始後は、溶
融炉18内の溶流物の流動状況を目視で確認し、この流
動状況が良好となるように上記珪砂の補給量の調整を行
う。
【0005】このようにして塩基度調節されながら溶融
炉18に供給された原料は、この溶融炉18内で約1300
℃の温度で溶融された後、溶融スラグ排出装置24によ
り図略のスラグポット内に注入され、冷却される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法では、熱分解
炉10への導入前の脱水ケーキの塩基度を測定し、その
測定結果に基づいて塩基度調整を行うようにしている
が、この脱水ケーキは、熱分解炉10で焼却され、サイ
クロン集塵機12で回収された後、溶融炉18への供給
タイミングを図るために原料灰ホッパー14で一般に数
時間ストックされる。従って、原料の塩基度測定時点と
実際の塩基度調節時点との間には大きな時間差があり、
塩基度をリアルタイムで適確に調節することが困難であ
る。
【0007】さらに、熱分解炉10における熱分解工程
では、この熱分解炉10内において流動砂が破砕して生
じた珪砂が焼却灰とともにサイクロン集塵機12で回収
されるため、脱水ケーキの状態で測定された塩基度と、
実際に原料灰フィーダ16から溶融炉18へ送られる原
料灰の塩基度との間にずれが生じることがあり、この場
合には正確な塩基度調節を行うことができなくなる。
【0008】また、実際に運転を開始した後は、溶融炉
18内の溶融状態を目視で確認しながら珪砂補給量の調
整を行うといった原始的な方法が採られているので、塩
基度の正確な制御は望めず、また作業者の負担も多大と
なる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、溶融炉
に供給される原料の塩基度を正確に制御することができ
る方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃棄物を熱分
解することにより原料灰を生成する熱分解炉と、この熱
分解炉で生成された原料灰を回収し、溶融炉に供給する
原料供給手段とを備えた廃棄物からなる原料の供給装置
において、上記原料供給手段から排出される原料にSi
2を混合して上記溶融炉に供給する一方、上記原料供
給手段から排出される原料の一部をサンプリングし、こ
のサンプリングした原料中のCaOとSiO2の重量比
を検出し、この検出される重量比が予め設定された目標
値に近づくように上記SiO2の補給量を増減する方法
である。
【0011】また本発明は、上記方法を実現する装置と
して、上記熱分解が行われて上記溶融炉に供給される原
料にSiO2を混合するSiO2補給手段と、上記熱分解
が行われた後の原料の一部をサンプリングし、このサン
プリングした原料中のCaOとSiO2の重量比を検出
する塩基度検出手段と、この検出される重量比が予め設
定された目標値に近づくようにSiO2の補給量を増減
する補給制御手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】上記方法及び装置によれば、原料供給手段から
排出される原料、すなわち、既に熱分解炉で熱分解さ
れ、また原料供給手段でストックされた後の原料灰をサ
ンプリングし、その塩基度測定結果に基づきSiO2
補給量を増減するようにしているので、熱分解炉の流動
砂が破砕して生じた珪砂の原料への混入や、原料供給手
段における原料灰のストック時間に悪影響を受けること
なく、原料の塩基度制御を行うことができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2に基づいて
説明する。
【0014】図1に示す廃棄物の溶融設備は、前記図3
に示したものと同様に熱分解炉10、サイクロン集塵機
12、原料灰ホッパー14、原料灰フィーダ16、溶融
炉18、珪砂ホッパー20、及び珪砂フィーダ22を備
えている。溶融炉18内には燃料供給弁23を介して燃
料が供給される一方、溶融炉18からは、ここで生成さ
れた溶融スラグが溶融スラグ排出装置24を介して排出
されるように構成されている。また、この溶融スラグの
排出口よりも高い位置には溶融排ガスを系外へ排出する
ための排ガス管25が接続されている。
【0015】さらに、上記原料灰ホッパー14の下流端
(図例では下端)がサンプリング通路28を介して塩基
度測定前処理装置29に接続されており、上記原料灰ホ
ッパー14において原料灰フィーダ16により搬出され
つつある原料灰の一部が上記サンプリング通路28、及
びこのサンプリング通路28に設けられたサンプリング
弁26を通じて上記塩基度測定前処理装置29、さらに
は蛍光X線分析装置(本発明の検出手段を構成)30に
導入されるようになっている。
【0016】上記塩基度測定前処理装置29は、サンプ
リングされてきた原料灰をブリケット状あるいはビーズ
状に変形し、蛍光X線分析可能となるように原料灰の前
処理を行うものである。蛍光X線分析装置30は、蛍光
X線分析の原理に基づき、上記前処理のなされた試料に
おける各種元素の存否、並びに存在する元素の含有率を
非破壊で検出するものであり、従来から用いられている
各種装置を適用することが可能である。
【0017】この蛍光X線分析装置30の検出結果は、
パーソナルコンピュータ等からなる演算制御装置40に
入力されるようになっている。この演算制御装置40
は、図2に示すように、塩基度演算部41、目標値記憶
部42、珪砂補給量演算部43、珪砂補給制御部44、
及び燃料供給制御部45を備えている。
【0018】塩基度演算部(塩基度検出手段を構成)4
1は、上記蛍光X線分析装置30の検出結果からサンプ
リング原料灰における塩基度、すなわち、原料灰に含有
されるCaOとSiO2の重量比(CaO/SiO2)を
演算するものであり、目標値記憶部42は、予め設定さ
れた原料塩基度の目標値を記憶するものである。珪砂補
給量演算部(補給制御手段を構成)43は、上記塩基度
演算部41で演算された原料灰における塩基度と、目標
値記憶部42で記憶されている塩基度目標値とを比較
し、前者を後者に近付けるために要する、珪砂ホッパー
20からの必要珪砂補給量を演算するものである。珪砂
補給制御部(補給制御手段を構成)44は、上記珪砂補
給量演算部43で演算された必要珪砂補給量が得られる
ように珪砂フィーダ22の回転数を制御するものであ
る。
【0019】燃料供給制御部45は、上記塩基度によっ
て溶融炉18における原料の溶融温度が変化することに
鑑み、上記塩基度に応じて燃料供給弁23を操作し、溶
融炉18への燃料供給量の制御を行うものである。
【0020】次に、この装置において行われる動作を説
明する。
【0021】まず、下水汚泥等を脱水することにより得
られた脱水ケーキが熱分解炉10内に導入され、ここで
約800℃の温度で熱分解(すなわち焼却)されて原料灰
となり、サイクロン集塵機12を通じて原料灰ホッパー
14内に回収される。この原料灰は、溶融炉18への供
給タイミングを図るため所定時間ストックされ、その後
に適切なタイミングで原料灰フィーダ16により溶融炉
18内に供給される。
【0022】ここで、上記原料灰の塩基度は通常2.0
を超えているのに対し、溶融炉18内で好適な溶融温度
を得るために必要な原料塩基度は約0.7〜1.3の範
囲にあるため、最終的な原料の塩基度を上記適当な範囲
内に収める必要がある。そこで、原料灰供給開始時にお
いては、珪砂ホッパー20内に収容された珪砂(SiO
2)を珪砂フィーダ22によって搬出し、予め設定され
た見込み量だけ上記原料灰に混合して溶融炉18へ供給
するようにする。
【0023】一方、供給開始後は、サンプリング弁26
を開くことにより、原料灰ホッパー14下端部の原料灰
の一部、すなわち、現時点において原料灰フィーダ16
により溶融炉18へ供給されつつある原料灰の一部をサ
ンプリング通路28を通じて塩基度測定前処理装置29
さらには蛍光X線分析装置30へ導入する。上記塩基度
測定前処理装置29でビーズ状あるいはブリケット状に
変形された原料は蛍光X線分析装置30にかけられ、こ
の原料における各種元素の含有量が検出され、その結果
に基づき塩基度演算部41により上記原料灰における塩
基度(CaO/SiO2)が演算される。そして、この
演算された塩基度と目標値記憶部42で記憶された塩基
度目標値との比較に基づき、珪砂補給量演算部43によ
り珪砂補給の必要量が演算され、この必要量の珪砂を補
給するように、珪砂補給制御部44により珪砂フィーダ
22の回転数制御、すなわち単位時間当たりの珪砂補給
量が自動的に制御される。
【0024】また、これと並行して、上記塩基度演算部
41で演算された塩基度に基づき、この塩基度に見合っ
た溶融温度を得るように燃料供給制御部45が燃料供給
弁23の開閉制御を行う。
【0025】このようにして塩基度制御及び燃料供給制
御が行われながら溶融炉18内で原料灰が溶融され、こ
れにより生成された溶融スラグは、溶融スラグ排出装置
24を通じて図外のスラグポットへ注ぎ込まれる。そし
て、このスラグポットで溶融スラグの徐冷が行われるこ
とにより、高強度の硬質骨材が製造されることとなる。
【0026】以上のように、この方法及び装置では、溶
融炉18に供給される原料灰の一部をサンプリングして
その塩基度を検出し、この検出された塩基度が目標塩基
度に近づくように珪砂補給量を制御するようにしている
ので、原料灰ホッパー14において原料灰が長時間スト
ックされても、これに影響を受けることなく、リアルタ
イムで原料塩基度の制御を行うことができる。また従来
方法では、脱水ケーキの状態で塩基度を測定しているた
めに、この測定の後、熱分解炉10内で流動砂が破砕し
て生じた珪砂が原料灰に混ざって回収されることにより
塩基度調節が狂うおそれがあるが、上記方法及び装置で
は、熱分解炉10内の珪砂が既に混ざった状態の原料灰
の塩基度を測定しているので、常に適切な原料塩基度調
節を行うことができる。
【0027】しかも、従来方法では、CaOやSiO2
の絶対量を測定するために容積法や重量法による化学分
析を行っており、その測定結果がわかるまでに1日程度
を要するため、塩基度測定動作と塩基度調節動作との間
には大きな時間ずれが生じる不都合があるのに対し、本
実施例方法では、蛍光X線分析装置30によって塩基度
を迅速に検出することができるため、より実際状態に即
応した塩基度制御を実現することができる。また、従来
方法において上記蛍光X線分析装置を適用することも考
えられるが、この従来方法では、水分を多分に含んだ脱
水ケーキの状態で塩基度の測定を行うようにしているの
で、この塩基度測定に蛍光X線分析装置を用いるために
は上記脱水ケーキを乾燥させる乾燥工程が必要であると
ともに、脱水ケーキにおける固体粒子径のバラツキが大
きいためにこれを均一化させる工程が必要であり、これ
らの工程の分だけ塩基度測定に要する時間が長くなり、
塩基度測定動作と塩基度調節動作との時間ずれがやはり
大きくなる不都合がある。これに対して本発明方法で
は、既に焼却で乾燥され、また粒径も比較的揃った状態
にある原料灰をサンプリングしているので、上記乾燥工
程等を経なくても直ちに蛍光X線装置30による塩基度
検出を行うことができる利点がある。
【0028】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0029】(1) 本発明では、塩基度検出手段の種類を
問わず、上記蛍光X線装置の他、プラズマ発光分析装置
や原子吸光装置等によって各元素の測定を行うようにし
ても、塩基度の検出を行うことが可能である。ここで、
上記プラズマ発光分析装置や原子吸光装置を用いる際に
は、原料を溶媒に溶解させる必要があるが、本発明方法
では既に焼却された原料灰をサンプリングしているの
で、この原料灰を比較的容易に溶解させることができ、
実測に移ることが可能である。これに対し、上記プラズ
マ発光分析装置等を従来方法に適用した場合には、脱水
ケーキに塊状物等が含まれているために溶解に多大な時
間を要することになり、従ってこの点でも、本発明方法
は有利となる。
【0030】(2) 上記実施例では、蛍光X線分析装置3
0の検出結果に基づき、演算制御装置40で珪砂補給の
自動制御を行う装置を示したが、上記検出結果を監視し
ながら手動で珪砂補給量の調節を行うようにしても、従
来のように溶融炉18内の溶融状態を監視する方法に比
べ、正確な制御を実行し、また作業者の負担を軽減する
ことができる。ただし、上記のような自動制御を行うこ
とにより、作業者の負担をさらに軽減し、より正確な塩
基度制御を実現することができる利点がある。
【0031】(3) 上記実施例では、原料灰ホッパー14
の下流端から原料灰をサンプリングするものを示した
が、本発明では、原料供給手段から溶融炉へ供給される
原料をサンプリングするのであればその具体的なサンプ
リング位置を問わず、例えば図1の装置では、珪砂ホッ
パー20から珪砂が補給される位置よりも下流側(図で
は下方)の位置から原料をサンプリングする、すなわち
珪砂が既に補給されている原料灰をサンプリングするよ
うにしてもよい。
【0032】(4) 上記実施例では、運転開始時におい
て、原料灰に対し予め設定された見込み量だけ珪砂を補
給するものを示したが、これに代え、運転を開始する間
に予め原料灰をサンプリングしておき、この原料灰につ
いて検出した塩基度に基づいてスタート時の珪砂補給量
を演算するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、原料供給手段か
ら排出される原料灰にSiO2を混合して溶融炉に供給
する一方、上記原料供給手段から排出される原料灰の一
部をサンプリングし、このサンプリングした原料中の塩
基度を検出し、この塩基度が予め設定された目標値に近
づくように上記SiO2の補給量を増減するものである
ので、従来のように、上記原料供給手段における原料灰
のストック時間や、熱分解炉内の流動砂破砕による原料
灰への珪砂混入に影響を受けることなく、溶融炉に供給
される塩基度を実状に即して正確に制御することができ
る効果がある。また、従来のように脱水ケーキの状態で
なく原料灰の状態でサンプリングを行っているので、蛍
光X線装置等のように塩基度を迅速に検出する装置を容
易に適用することが可能であり、これにより、塩基度検
出動作と塩基度調節動作との時間的なずれをより削減す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における原料溶融システムの
全体構成を示すフローシートである。
【図2】上記装置に設けられた塩基度制御装置の機能構
成を示すブロック図である。
【図3】従来の原料溶融システムの一例を示すフローシ
ートである。
【符号の説明】
10 熱分解炉 12 サイクロン集塵機(原料供給手段を構成) 14 原料灰ホッパー(原料供給手段を構成) 16 原料灰フィーダ(原料供給手段を構成) 18 溶融炉 22 珪砂フィーダ(SiO2補給手段) 28 サンプリング通路 30 蛍光X線分析装置(塩基度検出手段を構成) 40 演算制御装置 41 塩基度演算部(塩基度検出手段を構成) 43 珪砂補給量演算部(補給制御手段を構成) 44 珪砂補給制御部(補給制御手段を構成)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を熱分解することにより原料灰を
    生成する熱分解炉と、この熱分解炉で生成された原料灰
    を回収し、溶融炉に供給する原料供給手段とを備えた廃
    棄物からなる原料の供給装置において、上記原料供給手
    段から排出される原料灰に二酸化ケイ素を混合して上記
    溶融炉に供給する一方、上記原料供給手段から排出され
    る原料の一部をサンプリングし、このサンプリングした
    原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ素の重量比を検出
    し、この検出される重量比が予め設定された目標値に近
    づくように上記二酸化ケイ素の補給量を増減することを
    特徴とする廃棄物からなる供給原料中の酸化カルシウム
    と二酸化ケイ素の重量比制御方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物を熱分解することにより原料灰を
    生成する熱分解炉と、この熱分解炉で生成された原料灰
    を回収し、溶融炉に供給する原料供給手段とを備えた廃
    棄物からなる原料の供給装置において、上記熱分解が行
    われて上記溶融炉に供給される原料に二酸化ケイ素を混
    合する二酸化ケイ素補給手段と、上記熱分解が行われた
    後の原料の一部をサンプリングし、このサンプリングし
    た原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ素の重量比を検
    出する塩基度検出手段と、この検出される重量比が予め
    設定された目標値に近づくように二酸化ケイ素の補給量
    を増減する補給制御手段とを備えたことを特徴とする廃
    棄物からなる供給原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ
    素の重量比制御装置。
JP3228935A 1991-09-09 1991-09-09 廃棄物からなる供給原料中の酸化カルシウムと二酸化ケイ素の重量比制御方法及び装置 Pending JPH0564736A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0974561A1 (de) * 1998-07-24 2000-01-26 Wolfgang Hinkel Verfahren und Vorrichtung zur Verwertung von Abfällen

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