JP2000248056A - 液晶性ポリマーの製造方法 - Google Patents

液晶性ポリマーの製造方法

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JP2000248056A JP11336878A JP33687899A JP2000248056A JP 2000248056 A JP2000248056 A JP 2000248056A JP 11336878 A JP11336878 A JP 11336878A JP 33687899 A JP33687899 A JP 33687899A JP 2000248056 A JP2000248056 A JP 2000248056A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融重合工程、小粒子化工程及び固相重合工
程からなる高重合度の液晶性ホ゜リマーの製造における溶融
重合の限界、小粒子化条件、固相重合条件に関する各種
問題点を解決し、高重合度の液晶性ホ゜リマーをより簡単に
製造できる方法を提供する。 【解決手段】 低重合度の液晶性ホ゜リマーを溶融重合工程
で得、小粒子化工程を経た後、固相重合工程で重合を進
める高重合度の液晶性ホ゜リマーの製造方法において、溶融
重合工程で溶融粘度が固相重合工程を経た高重合度の液
晶性ホ゜リマーの溶融粘度の1/20〜1/2の範囲の値でかつ融点
が溶融重合工程最高重合温度より5℃以上低い温度で低
重合度液晶性ホ゜リマーを製造し、小粒子化工程で該低重合
度の液晶性ホ゜リマーを粒子径を2mm以上の大きさにし、固相
重合工程で該小粒子をホッハ゜ー型重合リアクターに投入し底部か
ら不活性気体を導入しつつ固相重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶性ポリマーの製
造方法に関するものである。さらに詳しくは、溶融重合
工程で低重合度の液晶性ポリマーを得、小粒子化工程を
経た後、固相重合工程で高重合度の液晶性ポリマーを得
る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象とする液晶性ポリマーは、
ポリマーが溶融時に液晶相を示すものの総称であり、そ
の本質は溶融時の液晶構造が成形固化後にも存在するこ
とにある。この本質から来る効果としてその優れた機械
的強度が挙げられ、更に高精度の製品が得られ、成形収
縮率及び線膨張係数が低いので温度変化に対する寸法安
定性に優れ、又耐熱性、耐加水分解性、耐薬品性にも優
れており、高度のエンジニアリングプラスチックスとし
て期待されている。
【0003】液晶性ポリマーはその分子構造中に液晶性
を発揮する成分、例えば芳香核密度を高くした芳香族成
分を有し、分子の剛直性を増加させている。分子の剛直
化は一般的に高重合度化を困難にするので、高重合度の
液晶性ポリマーの製造は簡単ではない。従来、液晶性ポ
リマーの高重合度化の手段としては、溶融重合により先
ず微粉化しやすい程度の低粘度、低重合度を有するポリ
マーを得た後、リアクターから一旦取り出して粉砕し、
微粉状態で固相重合させる手段が採られて来た。このよ
うに溶融重合工程、粉砕工程及び固相重合工程に分けた
理由は、単独リアクターで高重合度の最終ポリマーを得
ても、その高溶融粘度、高融点のためにリアクターから
の重合体の全量排出が困難であり、全量排出が困難であ
ることは連続式、バッチ式重合法の如何を問わず好まし
くないことにある。
【0004】しかも、上記粉砕工程を含む重合工程を採
る場合は、溶融排出性のよい、粉砕に好都合の低重合度
ポリマーが製造できるものの、微粉化工程及び得られた
微粉の処理自体が煩雑な手段を要し、重合反応が充分に
は進んでいないためか未反応モノマー、低分子量副生成
物等の揮発、昇華も多く、又低融点の故に微粉化物同士
のスティッキング(粒子同士の相互融着)等のトラブル
の発生もあり得る他、低重合度のポリマーの固相重合工
程にかなりの長時間を要し、好ましい方法とはいえな
い。また、微粉化物を使用する固相重合工程において
は、従来は水平式の回転輸送型装置を使用する方式によ
るものであり、設置面積の広いシリンダ、回転体、その
動力、固相重合時間調節装置等が必要であり、単純な重
合工程であるにも関わらず高価な設置費を必要としてき
た。
【0005】一方、液晶性を有しない一般のポリエステ
ル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート樹脂等)の製造方法として、溶融重合
工程を経た後、上記のような微粉化工程に代えてチップ
状、又はペレット状等「小粒子」なる概念で表現され
る、直径又は長さが2〜3mm以上の粒状体を製造して
固相重合させる方法も提案されている(特開平2−69
518号公報)が、微粉化を行っていないというのみ
で、低重合度の状態で固相重合工程に供していることに
変わりはない。従って前記同様に重合に長時間を要し、
しかも固相重合工程においては、微粉化処理重合体の場
合以上に低沸点物質の揮発、昇華等が多く、低融点の故
にスティッキングも甚だしく、その処理が困難であり、
実用性に欠けるので液晶性ポリマーの製造に応用使用す
ることはできない。以上のように、高重合度の液晶性ポ
リマーの製造においては、その方法自体の他、装置的に
も問題があり、これらの解決による高重合度の液晶性ポ
リマーの製造方法の出現が望まれてきた。
【0006】本明細書では、新計量法施行に伴い、単位
として国際単位系を使用する。従って、従来、質量の意
味で使用されていた「重量」は「質量」と記載する。こ
れに合わせて、「重量%」、「重量部」等を「質量
%」、「質量部」等と記載する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記溶融重
合工程、小粒子化工程及び固相重合工程からなる高重合
度の液晶性ポリマーの製造における各種問題点を解決
し、上記液晶性ポリマーをより簡単に製造できる方法を
提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の溶融重合
工程、小粒子化工程及び固相重合工程を採用することに
より、上記問題を解決できることを見出し本発明を完成
するに至った。本発明の要旨は、以下の通りである。本
発明の第1は、溶融重合工程で低重合度の液晶性ポリマ
ーを得、小粒子化工程を経た後、固相重合工程で重合を
進めて高重合度の液晶性ポリマーを得る製造方法におい
て、溶融重合工程では溶融粘度が固相重合工程を経た高
重合度の液晶性ポリマーの溶融粘度の1/20〜1/2
の範囲の値であり、かつ溶融重合工程における最高重合
温度よりも5℃以上低い温度の融点を有する低重合度の
液晶性ポリマーを製造し、小粒子化工程では該低重合度
の液晶性ポリマーを粒子径又は粒子長さを2mm以上の
大きさに小粒子化し、固相重合工程では該小粒子をホッ
パー型重合リアクターに投入し、底部から不活性気体を
導入しつつ固相重合を行うことを特徴とする高重合度の
液晶性ポリマーの製造方法に関する。本発明の第2は、
固相重合を、低重合度の液晶ポリマーの融点より低く、
かつ260℃以上の雰囲気温度で、ホッパー型重合リア
クター内の小粒子が導入される不活性気体で浮揚しない
状態で行う上記第1の発明の高重合度の液晶性ポリマー
の製造方法に関する。本発明の第3は、小粒子化が、溶
融重合により得られた低重合度の液晶性ポリマーを多数
の穿孔を有するダイプレートから押し出してストランド
とし、該ストランドをカッティングして行われる上記第
1又は第2の発明の高重合度の液晶性ポリマーの製造方
法に関する。本発明の第4は、溶融重合工程でアシル化
剤を液晶性ポリマー原料中のヒドロキシル基の101〜
109%当量添加使用する上記第1〜第3のいずれかの
発明の高重合度の液晶性ポリマーの製造方法に関する。
本発明の第5は、液晶性ポリマーが芳香族ポリエステル
又は芳香族ポリエステルアミドを主成分とする上記第1
〜4のいずれかの発明の高重合度の液晶性ポリマーの製
造方法に関する。本発明の第6は、低重合度の液晶性ポ
リマーを製造する工程が、バッチ式重合を無洗浄で繰り
返す方法により行われる上記第1〜5のいずれかの発明
の高重合度の液晶性ポリマーの製造方法に関する。本発
明の第7は、固相重合が、連続重合法により行われる上
記第1〜6のいずれかに記載の高重合度の液晶性ポリマ
ーの製造方法に関する。本発明の第8は、固相重合工程
において、導入される不活性気体のガス比(単位時間当
たりの不活性気体の質量と該低重合度の液晶性ポリマー
の質量との比)が0.75〜20の範囲である上記第1
〜7のいずれかに記載の高重合度の液晶性ポリマーの製
造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明に係る液晶性ポリマーは、高
重合度の場合でも溶融成形できる液晶性ポリマーであれ
ば特にその化学的構成については特に限定されるもので
はないが、芳香族ポリエステル又はこれにアミド結合が
導入された芳香族ポリエステルアミドが特に好適であ
る。なお、これらに、更にイミド結合、カーボネート結
合、カルボジイミド結合やイソシアヌレート結合などの
イソシアネート由来の結合等が導入されたものも使用し
うる。
【0010】次に本発明にいう液晶性ポリマーの上記化
学的構成の具体例について述べる。芳香族ポリエステル
は、(1)芳香族ヒドロキシカルボン酸またはその誘導
体の1種又は2種以上を主成分として使用したもの、
(2)ジカルボン酸として芳香族ジカルボン酸を主成分
とし、脂環族ジカルボン酸、又はこれらの誘導体の1種
若しくは2種以上を併用したものと、ジオールとして芳
香族ジオールを主成分とし、脂環族ジオール又は脂肪族
ジオール、又はこれらの誘導体の1種若しくは2種以上
を併用したもの、(3)前記(1)の一部を前記(2)
の成分で置換したものを挙げることができる。
【0011】より具体的には、(1)の芳香族ヒドロキ
シカルボン酸としてはp−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸等が例示でき、(2)芳香族
ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、下記一般式〔1〕で表されるジカルボ
ン酸等が例示でき、芳香族ジオールとしては2,6−ジ
ヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレ
ン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノ
ン、レゾルシン、下記一般式〔2〕又は〔3〕で表され
るジオール等が例示できる。
【0012】
【化1】
【0013】本発明に係る液晶性ポリマーが芳香族ポリ
エステルの場合、重合には一般のポリエステル樹脂の製
造に用いられる公知の触媒が使用される。触媒として
は、例えば酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物;
シュウ酸第一スズ、酢酸第一スズ、アルキルスズ酸化
物、ジアリールスズ酸化物等のスズ化合物;二酸化チタ
ン,チタンアルコオキシド類,アルコオキシチタンケイ
酸塩のようなチタン化合物;酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸カルシウム、酢酸亜鉛、酢酸第一鉄のような
有機酸の金属塩;BF3,AlCl3のようなルイス酸
類;アミン類、アミド類;塩酸、硫酸等の無機酸等を挙
げることができる。
【0014】ポリエステル化反応は、一般には界面重合
法、低温溶液重合法、高温溶液重合法、溶融重合法があ
るが、本発明に係る液晶性ポリマーは経済的に高重合体
を得ることを目的とする以上、低重合度の液晶性ポリマ
ーを製造する工程では溶融重合法が好ましい。該溶融重
合法の場合、通常、脱水方式、脱フェノール方式(フェ
ノラート化原料を使用)、及び脱酢酸方式(無水酢酸又
はアセチル化原料を使用)があるが、脱酢酸方式が一般
には多く採用されている。脱酢酸方式では、ヒドロキシ
基のアセチル化物を原料として使用するよりも反応系に
無水酢酸等のアシル化剤を添加する方法がより好ましい
方法とされている。この場合、アシル化剤の使用量は特
に限定されるものでないが、原料ヒドロキシ基に対して
当量よりも1〜9%当量過剰に使用されることが好まし
い。アシル化剤の使用量が1%当量未満の場合には、ア
セチル化反応の進行速度が遅く、得られた低重合度の液
晶性ポリマーを固相重合させる際に、昇華物が多くなり
易い問題があり、上記9%当量を超えると着色が激しく
なり始め、荷重撓み温度(HDT)の低下を招き易いと
いう問題がある。
【0015】次に本発明にいう液晶性ポリマーの他の化
学的構成例、即ち芳香族ポリエステルアミドについて述
べる。芳香族ポリエステルアミドは、前記各種芳香族ポ
リエステルの製造の際、その原料中にカルボン酸と反応
する、p−アミノフェノールのような芳香族ヒドロキシ
ルアミン、芳香族ジアミン、これらの誘導体、及びその
1種又は2種以上を加えて得られるものである。
【0016】上記原料を使用して、重合用リアクター中
で溶融重合法により高重合度の液晶性ポリマーを製造し
ようとして、所定の重合度を超える程度にまで重合を進
めると、高温度下においても液晶性ポリマー特有の高粘
度を示し、製品(成形用原料に使用される。)として取
り出すことが困難になり、リアクターの洗浄、乾燥工程
が必要となる。これにより、洗浄なしのバッチ式重合操
作の繰り返し(バッチ式無洗浄繰り返し生産法)又は連
続式重合が不可能になる。当然、洗浄工程が入れば製造
能力を低下させることになる。特にグリコールによる高
温条件下での洗浄操作は、危険を伴う作業であり、省略
あるいは少なくすることが好ましい。従って、取り出し
得る所定の溶融粘度及び融点に達した時に溶融重合用リ
アクターから排出され、小粒子化されて、さらにホッパ
ー型重合リアクターにおいて固相重合法により所定の重
合度を得る手段が採られる。
【0017】ここに取り出し得る所定の溶融粘度とは、
固相重合工程前の低重合度の液晶性ポリマーの溶融粘度
として把握できる特性であり、しかも固相重合工程終了
時点の粘度、即ち重合工程最終粘度との関係で決められ
る粘度であり、本発明に係る製造方法においては固相重
合終了後の液晶性ポリマーの溶融粘度の1/20〜1/
2の範囲、さらに好ましくは1/10〜1/2の範囲に
あることが要求され、低重合度の液晶性ポリエステルの
好ましい一例についてその絶対値を示すと、融点+10
〜30℃の測定温度で剪断速度1,000/秒の条件下
で溶融粘度4〜15Pa・sec程度の範囲の値が示さ
れる。
【0018】又、取り出し得る所定の融点とは、固相重
合工程前の低重合度の液晶性ポリマーの融点として把握
できる特性であり、しかも溶融温度が重合度の上昇とと
もに上昇した、溶融重合工程の、通常は終了時点の最高
重合温度、即ち溶融重合工程最高重合温度との関係で決
められる融点であり、本発明に係る製造方法においては
溶融重合工程最高重合温度よりも少なくとも5℃以上低
い融点であることが要求される。なお、溶融重合工程最
高重合温度は、必ずしも厳密に溶融重合工程の終了時点
の温度とは限らない。
【0019】上記固相重合工程前溶融粘度が重合工程最
終粘度の1/2を越える高い溶融粘度を有するか、ある
いは固相重合工程前融点と溶融重合工程最高重合温度と
の差が5℃未満の場合は溶融重合体をリアクターから排
出することが困難になり、実質的に生産の継続が不可能
になる。又、前者の値が1/20未満の低い溶融粘度を
有し、後者の値が上記同様に5℃未満の場合、溶融重合
体のリアクターから排出は可能であるが、重合度が極度
に低いために次に述べる小粒子の製造が困難になる。つ
まり、ストランドが脆くなり、微粉が大量に発生する。
この微粉は先に述べたような不都合を招くと共に、固相
重合後の分子量の不均一性を増大させて好ましくない。
本発明においては上記低重合度の液晶性ポリマーの溶融
粘度及び融点を規定することにより、溶融重合用リアク
ターからの排出及び小粒子化操作を可能とする最大の重
合度を溶融重合工程で得ようとするものである。
【0020】溶融重合工程を経た重合体の小粒子化は、
特に限定された装置を必要としないが、例えば、特開平
8−192421号公報記載の方法で小粒子化される。
合成樹脂のペレタイジング装置に相当する装置が好まし
く、溶融重合用リアクターを加圧することにより、直径
2mm以上、好ましくは3mm以上の多数の穿孔を有す
るダイプレートを装着した該リアクター底部に設けられ
たダイを通して多数本のストランドを形成させ、直ちに
冷却し、ストランドカッターで切断して長さ3mm以
上、好ましくは4mm以上のチップ又はペレットを形成
させ、固相重合工程に移される。なお、ダイプレートの
穿孔の直径が2mm未満では、実質的にストランドの押
し出しが困難になり、生産効率が低下しやすい。又、2
0mmを超えると次の固相重合の速度を低下させるので
好ましくなく、穿孔の直径は通常4〜8mmの範囲であ
る。以上のようにして溶融重合工程を経た重合体は、従
来行われてきた微粉化に代え、小粒子の嵩高さを左右す
る寸法、例えば長さ、径、幅等のいずれかの内、最大の
値を2mm以上、好ましくは3〜15mmにすることに
より、本発明の効果を発揮させることができる。
【0021】得られたチップ又はペレット等の小粒子は
ホッパー型固相重合槽に移される。間接加熱型リアクタ
ー、例えばパドル式ジャケット型リアクターのような攪
拌翼のある固相重合槽は、小粒子に剪断力がかかるた
め、小粒子を変形させて不都合を生じ、望ましくない。
これに対して、攪拌翼等のないホッパー型固相重合槽、
流動床(層)式固相重合槽などが、小粒子に剪断力がか
からないため望ましい装置である。なお、本発明では流
動床(層)式固相重合槽を使用することも可能である
が、小粒子を浮遊させないで使用することが品質や生産
効率上、好ましい。
【0022】該ホッパー型固相重合槽には、不活性気体
導入口をその底部に有し、一方、固相重合反応において
発生、昇華、蒸発する反応副生成物が不活性気体と共に
排出される排出口が上部壁に設けられている。固相重合
工程においては、小粒子はホッパー上部から投入され、
下部排出口に至るまでホッパー内を上部から下部にかけ
てプラグフローの状態で降下する。この間、小粒子の液
晶性ポリマーはホッパー底部から導入される不活性気
体、例えば窒素ガスに常時さらされつつ、例えば、低重
合度の液晶性ポリマー融点より低く、且つ260℃以
上、好ましくは280℃以上の温度下に固相重合を進行
させる。ここに不活性気体の量は、堆積した小粒子を浮
遊状態にしない程度の量及び速度であることが好まし
く、かつ液晶性ポリマーとのガス比(単位時間当たりの
不活性気体の質量と低重合度の液晶性ポリマーの質量と
の比)において0.75以上が好ましく、1.0以上、
20以下がより好ましい。不活性気体は小粒子の間隙を
通過すれば充分であり、浮遊状態にまで気体を導入する
必要がないからである。このように、不活性気体は、所
定の重合温度に加熱することに加えて、固相重合により
発生するガス状又は低沸点の反応副生成物の小粒子表面
からの除去を助けるが、更に該反応副生成物のミスト化
を防止し、液晶性ポリマーからの分離に効果的である。
【0023】上記固相重合工程で発生するガス状又は低
沸点の反応副生成物を含む不活性気体は、200℃以上
に加熱し、2m/秒以上でホッパー排出口以後に接続さ
れたトラップ、コンデンサー、スクラバー等に送ること
により、配管を閉塞することなく反応副生成物を捕獲す
ることができる。以上、本発明の内容を詳細に説明した
が、次に実施例をもって更に説明する。
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。なお、融点
は、下記方法で測定した。 〔融点測定法〕プレポリマー(溶融重合で得られた低分
子量液晶性ポリマーのことをいう。)又は液晶性ポリマ
ーの試料量約10mgを秤量し、パーキンエルマー社製
示差走査熱量計(DSC7型)を用いて50℃から37
0℃まで20℃/分の速度で昇温し、次いで50℃まで
20℃/分の速度で降温し、再び370℃まで20℃/
分の速度で昇温し、吸熱サーモグラムを測定した。融点
は、昇温2度目の吸熱ピーク値から求めた。 〔溶融粘度測定法〕溶融粘度測定装置(東洋精機(株)
製キャピログラフ1B)を用い、1mmφ×20mmの
キャピラリーで、測定温度:ポリマーの融点+10〜3
0℃、剪断速度:1,000/secの条件で、ポリマ
ーの溶融粘度を測定した。
【0025】(実施例1)トルク計付攪拌装置、温度調
節指示計、窒素ガス導入管、コンデンサー付の内容積6
リットルの反応器に、パラヒドロキシ安息香酸1379
g、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸188g、テレフ
タル酸470g、4,4’−ジヒドロキシビフェニル3
72g、p−アセチルアミノフェノール126gと、無
水酢酸1646g(水酸基当量の1.02倍)および触
媒として酢酸カリウム0.33g(生成樹脂に対し、K
+質量基準で60ppm)を仕込んだ。系内を窒素ガス
で置換した後140℃に昇温し、1時間保持した。その
後毎分約2℃の速度で昇温させて、副生する酢酸を留出
除去しながら340℃まで昇温させ1時間その状態に保
った。攪拌トルクの上昇が認められ、所定トルクに達し
た後、内容物のプレポリマーを取り出し、該プレポリマ
ーをペレット状にした。該ペレット状プレポリマーのペ
レットサイズは、長さ8mm、径3mmの円筒状であっ
た。該ペレット状プレポリマーの収率は98.8%であ
った。得られた該プレポリマーの溶融粘度は7.6Pa
・s(340℃)であり、融点は325℃であった。反
応器を室温まで冷却したのち、反応器を洗浄することな
く、引き続き上記同様の重合操作を行った。この重合操
作を10回まで繰り返したが、重合反応・品質・収率等
に変化がなかった。該ペレット状プレポリマー2.0k
gをホッパー型固相重合装置に入れて、毎分12リット
ルの加熱窒素気流中で2時間を要して室温から280℃
へ昇温し、引き続き280℃で20時間固相重合反応を
行った。得られた液晶性ポリエステルアミドは固く融着
することなく簡単に排出することができた。該ポリエス
テルアミドの溶融粘度は32Pa・s(360℃)であ
り、融点は345℃であった。該ポリマーをヒートステ
ージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に異方性を示
すものであった。
【0026】(実施例2)ペレット状プレポリマーを溶
融粘度2.1Pa・sで調製した以外は実施例1と同様
に操作して液晶ポリエステルアミドのペレットを得た。
融点は322℃、収率は99.1%であった。該ペレッ
ト状プレポリマーのペレットサイズは、長さ8mm、径
3mmの円筒状であった。反応器を室温まで冷却したの
ち、反応器を洗浄することなく、引き続き上記同様の重
合操作を行った。この重合操作を10回まで繰り返した
が、重合反応・品質・収率等に変化はなかった。280
℃からの固相重合時間を23時間とした以外は実施例1
と同様に固相重合を行ったが、実施例1と同様、重合操
作に困難を伴う挙動や現象は現れなかった。該ポリマー
の溶融粘度は30Pa・s(360℃)、融点は344
℃であった。該ポリマーをヒートステージ付偏光顕微鏡
で観察したところ溶融時に異方性を示すものであった。
【0027】(実施例3)ペレット状プレポリマーをペ
レットサイズ長さ12mm、径4mmで調製した以外は
実施例1と同様に操作して液晶ポリエステルアミドのペ
レットを得た。該プレポリマーの溶融粘度は7.5Pa
・s(340℃)、融点は325℃、収率は98.1%
であった。反応器を室温まで冷却したのち、反応器を洗
浄することなく、引き続き上記同様の重合操作を行っ
た。この重合操作を10回まで繰り返したが、重合反応
・品質・収率等に変化はなかった。実施例1と同様に固
相重合を行ったが、重合操作に困難を伴う挙動や現象は
現れなかった。該ポリマーの溶融粘度は31Pa・s
(360℃)、融点は344℃であった。該ポリマーを
ヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に
異方性を示すものであった。
【0028】(比較例1)ペレット状プレポリマーの溶
融粘度を22Pa・sに調製した以外は実施例1と同様
に操作して液晶ポリエステルアミドのペレットを得た。
該プレポリマーの融点は335℃、収率は95.1%で
あった。該ペレット状プレポリマーのペレットサイズ
は、長さ8mm、径3mmの円筒状であった。反応器を
室温まで冷却したのち、反応器を洗浄することなく、引
き続き上記同様の重合操作を行った。この重合操作を繰
り返したが、4回目の重合操作時に攪拌翼が回転しなく
なったために、重合は不可能となった。原因は、排出し
きれなかったプレポリマーが反応器内に堆積し、固着し
たためであった。280℃からの固相重合時間を5時間
にした以外は、実施例1と同様に固相重合を行つた。重
合操作に困難を伴う挙動や現象は現れなかった。該ポリ
マーの溶融粘度は33Pa・s(360℃)、融点は3
45℃であった。該ポリマーをヒートステージ付偏光顕
微鏡で観察したところ溶融時に異方性を示すものであっ
た。
【0029】(比較例2)プレポリマーを溶融粘度0.
9Pa・s(340℃)で調製した以外は実施例1と同
様に操作して液晶ポリエステルアミドのフレークを得
た。該プレポリマーの重合度が低すぎて脆いために、ペ
レット状にカッティングは出来なかった。該フレークの
サイズは0.5〜4mmの粒径の不均一なものであっ
た。該プレポリマーの融点は322℃、収率は99.0
%であった。反応器を室温まで冷却したのち、反応器を
洗浄することなく引き続き上記同様の重合操作を行っ
た。この重合操作を10回まで繰り返したが、重合反
応、品質、収率等に変化はなかった。該フレーク状プレ
ポリマーをホッパー型固相重合装置に入れて、毎分12
リツトルの加熱窒素気流中で2時間を要して室温から2
80℃へ昇温し、引き続き280℃で35時間固相重合
反応を行った。該フレーク状プレポリマーには、窒素気
流に同伴するような低すぎる分子量のプレポリマーが含
まれていた。得られた該ポリエステルアミドはホッパー
内でスティッキング等を起こしており、排出することが
困難であった。該ポリマーの溶融粘度は32Pa・s
(360℃)、融点は346℃であった。該ポリマーを
ヒートステージ付偏光頭微鏡で観察したところ溶融時に
異方性を示すものであった。
【0030】(比較例3)ペレット状プレポリマーのペ
レットサイズを、長さ1.5mm、径1.5mmに調製
した以外は実施例1と同様に操作して液晶ポリエステル
アミドのペレットを得た。該プレポリマーの溶融粘度は
7.5Pa・s(340℃)、融点は325℃、収率は
97.7%であった。反応器を室温まで冷却したのち、
反応器を洗浄することなく、引き続き上記同様の重合操
作を行った。この重合操作を10回まで繰り返したが、
重合反応・品質・収率等に変化はなかった。該ペレット
状プレポリマーをホッパー型固相重合装置に入れて、毎
分12リットルの加熱窒素気流中で2時間を要して室温
から280℃へ昇温し、引き続き280℃で20時間固
相重合反応を行った。得られた該ポリエステルはホッパ
ー内でスティッキング等を起こしており、排出すること
が困難であった。該ポリマーをヒートステージ付偏光顕
微鏡で観察したところ溶融時に異方性を示すものであっ
た。
【0031】(比較例4)トルク計付攪拌装置、温度調
節指示計、窒素ガス導入管、コンデンサー付の内容積6
リットルの反応器に、パラヒドロキシ安息香酸1379
g,6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸188g、テレフ
タル酸470g、4,4’−ジヒドロキシビフェニル3
72g、p−アセチルアミノフェノール126gと、無
水酢酸1646g(水酸基当量の1.02倍)および触
媒として酢酸カリウム0.33g(生成樹脂に対し、K
+基準で60ppm)を仕込んだ。系内を窒素ガスで置
換した後140℃に昇温し1時間保持した。その後約毎
分2℃の速度で昇温させて、副生する酢酸を留出除去し
ながら340℃まで昇温させ、系内を徐々に減圧した。
減圧とともに攪拌トルクの上昇が認められたので、所定
トルクに達した後減圧を解除し内容物を取り出した。該
ポリマーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したとこ
ろ溶融時に異方性を示すものであった。該ポリマーの溶
融粘度は33Pa・s(360℃)、融点は345℃、
収率は94.2%であった。反応器を室温まで冷却した
のち、反応器を洗浄することなく、引き続き上記同様の
重合操作を行った。この重合操作を繰り返したが、3回
目の重合操作時に攪拌翼が回転しなくなったために、重
合は不可能となった。原因は、排出しきれなかったプレ
ポリマーが反応器内に堆積し、固着したためであった。
【0032】(実施例4)パラヒドロキシ安息香酸18
43g、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸636g、テ
レフタル酸28gと、無水酢酸1741g(水酸基当量
の1.02倍)および触媒として酢酸カリウム0.33
g(生成樹脂に対し、K+基準で60ppm)を仕込ん
で行った以外は実施例1と同様の操作と評価を行った。
該プレポリマーの溶融粘度は7.3Pa・s(330
℃)、融点は315℃、収率は96.7%であった。該
ペレット状プレポリマーのペレットサイズは、長さ8m
m、径3mmの円筒状であった。反応器を室温まで冷却
したのち、反応器を洗浄することなく、引き続き上記同
様の重合操作を行った。この重合操作を10回まで繰り
返したが、重合反応・品質・収率等に変化はなかった。
該ペレツト状プレポリマーをホッパー型固相重合装置に
入れて、毎分12リットルの加熱窒素気流中で2時間を
要して室温から280℃へ昇温し、引き続き280℃で
20時間固相重合反応を行った。得られた該ポリエステ
ルは固く融着することなく簡単に排出することができ
た。該ポリエステルの溶融粘度は32Pa・s(340
℃)であり、融点は323℃であった。該ポリマーをヒ
ートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に異
方性を示すものであった。
【0033】(実施例5)ペレット状プレポリマーを溶
融粘度2.2Pa・sで調製した以外は実施例4と同様
に操作して液晶ポリエステルのペレットを得た。該プレ
ポリマーの融点は312℃、収率は97.9%であっ
た。該ペレット状プレポリマーのペレットサイズは、長
さ8mm、径3mmの円筒状であった。反応器を室温ま
で冷却したのち、反応器を洗浄することなく、引き続き
上記同様の重合操作を行った。この重合操作を10回ま
で繰り返したが、重合反応・品質・収率等に変化はなか
った。280℃からの固相重合時間を23時間とした以
外は実施例4と同様に固相重合を行ったが、重合操作に
困難を伴う挙動や現象は現れなかった。該ポリマーの溶
融粘度は30Pa・s(340℃)であった。該ポリマ
ーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融
時に異方性を示すものであった。
【0034】(比較例5)パラヒドロキシ安息香酸18
43g、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸636g、テ
レフタル酸28gと、無水酢酸1741g(水酸基当量
の1.02倍)および触媒として酢酸カリウム0.38
g(生成樹脂に対し、K+基準で60ppm)を仕込ん
だ。系内を窒素ガスで置換した後、140℃に昇温し1
時間保持した。その後約毎分2℃の速度で昇温させて、
副生する酢酸を留出除去しながら340℃まで昇温さ
せ、系内を徐々に減圧した。減圧とともに攪拌トルクの
上昇が認められたので、所定トルクに達した後減圧を解
除し内容物を取り出した。該ポリマーをヒートステージ
付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に異方性を示すも
のであった。該ポリエステルの溶融粘度は33Pa・s
(340℃)、融点は325℃、収率は95.2%であ
った。反応器を室温まで冷却したのち、反応器を洗浄す
ることなく、引き続き上記同様の重合操作を行った。こ
の重合操作を繰り返したが、3回目の重合操作時に攪拌
翼が回転しなくなったために、重合は不可能となった。
原因は、排出しきれなかったプレポリマーが反応器内に
堆積し、固着したためであった。
【0035】(実施例6)パラヒドロキシ安息香酸13
40g、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸183g、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル512g、テレフタ
ル酸457g、無水酢酸1684g(水酸基当量の1.
02倍)および触媒として酢酸カリウム0.33g(生
成樹脂に対し、K+基準で60ppm)を仕込んで行っ
た以外は実施例1と同様に操作して液晶ポリエステルの
ペレットを得た。該プレポリマーの溶融粘度は7.6P
a・s(340℃)、融点は327℃、収率は97.8
%であった。該ペレット状プレポリマーのペレットサイ
ズは、長さ8mm、径3mmの円筒状であった。反応器
を室温まで冷却したのち、反応器を洗浄することなく、
引き続き上記同様の重合操作を行った。この重合操作を
10回まで繰り返したが、重合反応・品質・収率等に変
化はなかった。該ペレット状プレポリマーをホッパー型
固相重合装置に入れて、毎分12リットルの加熱窒素気
流中で2時間を要して室温から280℃へ昇温し、引き
続き280℃で20時間固相重合反応を行った。得られ
た該ポリエステルは固く融着することなく簡単に排出す
ることができた。該ポリエステルの溶融粘度は35Pa
・s(360℃)であり、融点は341℃であった。該
ポリマーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したとこ
ろ溶融時に異方性を示すものであった。
【0036】(比較例6)パラヒドロキシ安息香酸13
40g、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸183g、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル512g、テレフタ
ル酸457g、無水酢酸1684g(水酸基当量の1.
02倍)および触媒として酢酸カリウム0.33g(生
成樹脂に対し、K+基準で60ppm)を仕込んだ。系
内を窒素ガスで置換した後140℃に昇温し1時間保持
した。その後毎分約2℃昇温させて、副生する酢酸を留
出除去しながら340℃まで昇温させ系内を徐々に減圧
した。減圧とともに攪拌トルクの上昇が認められたの
で、所定トルクに達した後減圧を解除し内容物を取り出
した。該ポリマーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察
したところ溶融時に異方性を示すものであった。該ポリ
エステルの溶融粘度は31Pa・s(360℃)、融点
は342℃、収率は93.6%であった。反応器を室温
まで冷却したのち、反応器を洗浄することなく、引き続
き上記同様の重合操作を行った。重合操作を繰り返した
が、3回目の重合操作時に攪拌翼が回転しなくなったた
めに、重合は不可能となった。原因は、排出しきれなか
ったプレポリマーが反応器内に堆積し、固着したためで
あった。
【0037】(実施例7)パラヒドロキシ安息香酸14
58g、テレフタル酸292g、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸380g、ハイドロキノン291g,p−ア
セチルアミノフェノール133g、無水酢酸1740g
(水酸基当量の1.02倍)および触媒として酢酸カリ
ウム0.33g(生成樹脂に対し、K+基準で60pp
m)を仕込んで行った以外は実施例1と同様に操作して
液晶ポリエステルのペレットを得た。該プレポリマーの
溶融粘度は7.9Pa・s(340℃)、融点は321
℃、収率は98.0%であった。該ペレット状プレポリ
マーのペレットサイズは、長さ8mm、径3mmの円筒
状であった。反応器を室温まで冷却したのち、反応器を
洗浄することなく、引き続き上記同様の重合操作を行っ
た。この重合操作を10回まで繰り返したが、重合反応
・品質・収率等に変化はなかった。該ペレツト状プレポ
リマーをホッパー型固相重合装置に入れて、毎分12リ
ットルの加熱窒素気流中で2時間を要して室温から30
0℃へ昇温し、引き続き280℃で20時間固相重合反
応を行った。得られた該ポリエステルは固く融着するこ
となく簡単に排出することができた。該ポリエステルの
溶融粘度は32Pa・s(360℃)であり、融点は3
32℃であった。該ポリマーをヒートステージ付偏光頭
微鏡で観察したところ溶融時に異方性を示すものであっ
た。
【0038】(比較例7)パラヒドロキシ安息香酸14
58g、テレフタル酸292g、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸380g、ハイドロキノン291g、p−ア
セチルアミノフェノール133g、無水酢酸1740g
(水酸基当量の1.02倍)および触媒として酢酸カリ
ウム0.33g(生成樹脂に対し、K+基準で60pp
m)を仕込んだ。系内を窒素ガスで置換した後140℃
に昇温し1時間保持した。その後毎分約2℃の速度で昇
温させて、副生する酢酸を溜出除去しながら340℃ま
で昇温させ系内を徐々に減圧した。減圧とともに攪拌ト
ルクの上昇が認められたので、所定トルクに達した後減
圧を解除し内容物を取り出した。該ポリマーをヒートス
テージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に異方性を
示すものであった。該ポリエステルの溶融粘度は34P
a・s(360℃)、融点は333℃、収率は93.3
%であった。反応器を室温まで冷却したのち、反応器を
洗浄することなく、引き続き上記同様の重合操作を行っ
た。この重合操作を繰り返したが、2回目の重合操作時
に攪拌翼が回転しなくなったために、重合が不可能にな
った。原因は、排出しきれなかったプレポリマーが反応
容器内に堆積、固着したためであった。
【0039】(実施例8)実施例1と同様にして得られ
たペレット状プレポリマーを、連続式ホッパー型固相重
合装置に毎時15kgの速度で装置上部より投入し、不
活性ガスとして窒素を用い、ガス比1(毎時15kgの
窒素流量)で装置下部より導入し、装置上部より排出し
ながら、装置内で15時間ペレットを浮揚させることな
く、滞留させた後に、毎時15kgの速度で装置下部よ
り排出して固相重合反応を行った。反応温度への加熱
は、ジャケットと窒素を290℃に昇温して行った。得
られたポリエステルアミドの溶融粘度は33Pa・se
c(360℃)であり、融点は345℃であった。該ポ
リマーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ
溶融時に異方性を示すものであった。
【0040】(実施例9)実施例1と同様にして得られ
たペレット状プレポリマーを、連続式ホッパー型固相重
合装置に毎時15kgの速度で装置上部より投入し、不
活性ガスとして窒素を用い、ガス比3(毎時45kgの
窒素流量)で装置下部より導入し装置上部より排出しな
がら、装置内で13時間ペレットを浮揚させることなく
滞留させた後に、毎時15kgの速度で装置下部より排
出して固相重合反応を行った。反応温度への加熱は、ジ
ャケットと窒素を290℃に昇温して行った。得られた
ポリエステルアミドの溶融粘度は32Pa・sec(3
60℃)であり、融点は344℃であった。該ポリマー
をヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時
に異方性を示すものであった。
【0041】(実施例10)実施例4と同様にして得ら
れたペレット状プレポリマーを、実施例9と同様にして
固相重合反応を行った。反応は285℃で行った。得ら
れたポリエステルの溶融粘度は34Pa・sec(34
0℃)であり、融点は323℃であった。該ポリマーを
ヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に
異方性を示すものであった。
【0042】(実施例11)実施例6と同様にして得ら
れたペレット状プレポリマーを、実施例9と同様にして
固相重合反応を行った。反応は285℃で行った。得ら
れたポリエステルの溶融粘度は36Pa・sec(36
0℃)であり、融点は342℃であった。該ポリマーを
ヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に
異方性を示すものであった。
【0043】(実施例12)実施例7と同様にして得ら
れたペレット状プレポリマーを、実施例9と同様にして
固相重合反応を行った。反応は310℃で行った。該ポ
リ主ステルの溶融粘度は34Pa・sec(360℃)
であり、融点は334℃であった。該ポリマーをヒート
ステージ付偏光顕微鏡で観察したところ溶融時に異方性
を示すものであった。
【0044】(実施例13)実施例1と同様にして得ら
れたペレット状プレポリマーを、連続式ホッパー型固相
重合装置に毎時15kgの速度で装置上部より投入し、
不活性ガスとして窒素を用い、ガス比0.5(毎時7.
5kg窒素流量)で装置下部より導入し、装置上部より
排出しながら、装置内で29時間ペレットを浮揚させる
ことなく滞留させた後に、毎時15kgの速度で装置下
部より排出して固相重合反応を行った。反応温度への加
熱はジャケットと窒素を290℃に昇温して行った。得
られたポリエステルアミドの溶融粘度は33Pa・se
c(360℃)であり、融点は345℃であった。該ポ
リマーをヒートステージ付偏光顕微鏡で観察したところ
溶融時に異方性を示すものであった。上記実施例、比較
例における原料成分のモル%、重合条件、プレポリマー
及びポリマーの特性等を表1〜3にまとめて示した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】なお、表1〜3における略号は以下の通り
である。 HBA:パラヒドロキシ安息香酸 HNA:6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸 TA:テレフタル酸 NDA:2,6−ナフタレンジカルボン酸 BP:4,4’−ジヒドロキシビフェニル HQ:ハイドロキノン APAP:p−アセチルアミノフェノール
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように特定の条
件下に溶融重合工程、小粒子化工程及び固相重合工程を
とることにより、溶融重合工程において従来のように粉
末化ではなくて小粒子にできるに充分な高い重合度まで
重合することが、溶融重合器の洗浄を行わずに、繰り返
して可能となり、小粒子化状態で、短時間で固相重合に
より高重合度の液晶性ポリマーを得ることが効率よくで
きるようになった。また、溶融重合のみの場合に比べ、
HDT、融点等のより耐熱性の高い液晶性ポリマーを得
ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融重合工程で低重合度の液晶性ポリマ
    ーを得、小粒子化工程を経た後、固相重合工程で重合を
    進めて高重合度の液晶性ポリマーを得る製造方法におい
    て、溶融重合工程では溶融粘度が固相重合工程を経た高
    重合度の液晶性ポリマーの溶融粘度の1/20〜1/2
    の範囲の値であり、かつ溶融重合工程における最高重合
    温度よりも5℃以上低い温度の融点を有する低重合度の
    液晶性ポリマーを製造し、小粒子化工程では該低重合度
    の液晶性ポリマーを粒子径又は粒子長さを2mm以上の
    大きさに小粒子化し、固相重合工程では該小粒子をホッ
    パー型重合リアクターに投入し、底部から不活性気体を
    導入しつつ固相重合を行うことを特徴とする高重合度の
    液晶性ポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 固相重合を、低重合度の液晶ポリマーの
    融点より低く、かつ260℃以上の雰囲気温度で、ホッ
    パー型重合リアクター内の小粒子が不活性気体で浮揚し
    ない状態で行う請求項1記載の高重合度の液晶性ポリマ
    ーの製造方法。
  3. 【請求項3】 小粒子化を、溶融重合により得られた低
    重合度の液晶性ポリマーを多数の穿孔を有するダイプレ
    ートから押し出してストランドとし、該ストランドをカ
    ッティングして行う請求項1又は2記載の高重合度の液
    晶性ポリマーの製造方法。
  4. 【請求項4】 溶融重合工程でアシル化剤を、液晶性ポ
    リマー原料中のヒドロキシル基の101〜109%当量
    添加使用する請求項1〜3のいずれかに記載の高重合度
    の液晶性ポリマーの製造方法。
  5. 【請求項5】 液晶性ポリマーが芳香族ポリエステル又
    は芳香族ポリエステルアミドを主成分とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の高重合度の液晶性ポリマーの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 低重合度の液晶性ポリマーを製造する工
    程が、バッチ式重合を無洗浄で繰り返す方法により行わ
    れる請求項1〜5のいずれかに記載の高重合度の液晶性
    ポリマーの製造方法。
  7. 【請求項7】 固相重合工程が、連続重合法により行わ
    れる請求項1〜6のいずれかに記載の高重合度の液晶性
    ポリマーの製造方法。
  8. 【請求項8】 固相重合工程において、導入される不活
    性気体のガス比(単位時間当たりの不活性気体の質量と
    該低重合度の液晶性ポリマーの質量との比)が0.75
    〜20の範囲である請求項1〜7のいずれかに記載の高
    重合度の液晶性ポリマーの製造方法。
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