JP2000247962A - イソキサゾロン誘導体およびその用途 - Google Patents

イソキサゾロン誘導体およびその用途

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JP2000247962A
JP2000247962A JP11050313A JP5031399A JP2000247962A JP 2000247962 A JP2000247962 A JP 2000247962A JP 11050313 A JP11050313 A JP 11050313A JP 5031399 A JP5031399 A JP 5031399A JP 2000247962 A JP2000247962 A JP 2000247962A
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isoxazolone
atom
methyl
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JP11050313A
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Yoshiharu Kinoshita
義晴 木下
Taro Hirose
太郎 広瀬
Akio Manabe
明夫 真鍋
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた農園芸用殺菌効力を有する化合物を提供
すること 【解決手段】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよいC1〜C10アル
キル基等を表わし、Xは酸素原子等を表わし、R3はC
1〜C6アルコキシ基を表わし、T、U及びVの内、一
つはCR4基を表わし、他の一つはCH基または窒素原
子を表わし、また、残りの一つはCR5基または窒素原
子を表わし、WはCR6基または窒素原子を表わす。
{ここで、R4、R5及びR6は同一または相異なり、水
素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜
C6アルコキシ基、C1〜C6ハロアルキル基、C1〜
C6ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C2〜C
6アルコキシカルボニル基、C1〜C6アルキルチオ基
またはC1〜C6ハロアルキルチオ基を表わす。}〕で
示されるイソキサゾロン誘導体およびそれを有効成分と
して含有する農園芸用殺菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソキサゾロン誘導
体及びその用途に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた植物病
害防除効力を有する化合物を提供することを課題とす
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、後記一般式 化2で示されるイソキサゾロン
誘導体が優れた植物病害防除効力を有することを見出
し、本発明に至った。即ち、本発明は、一般式 化2
【化2】 〔式中、R1は置換されていてもよいC1〜C10アル
キル基、置換されていてもよいC2〜C10アルケニル
基、置換されていてもよいC2〜C10アルキニル基、
ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、沃素原子またはフ
ッ素原子)、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよ
いC3〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよ
いC4〜C20シクロアルキルアルキル基、置換されて
いてもよいC5〜C10シクロアルケニル基、置換され
ていてもよいC6〜C20シクロアルケニルアルキル
基、置換されていてもよいC6〜C10アリール基、置
換されていてもよいC7〜C20アリールアルキル基、
置換されていてもよいC1〜C9ヘテロアリール基、置
換されていてもよいC2〜C19ヘテロアリールアルキ
ル基、A1−L1−基、A1−ON=CA2−基、A1−O
N=C(Me)CH2ON=CA2−基、A1C(A2)=
NOCH2−基、A1SC(A2)=N−基、A1C(=
S)NH−基、A1SC(=S)NH−基、A1SC(S
2)=N−基、A1−ON=C(CN)−基、A1−O
N=C(Me)CH2ON=C(CN)−基またはA1
(CN)=NOCH2−基{ここで、L1は酸素原子、硫
黄原子、カルボニル基、−OCH2−基、−SCH 2
基、−C(=O)O−基、−OC(=O)−基、−C
(=O)OCH2−基、−NH−基またはC1〜C6ア
ルキルイミノ基を表わし、A1及びA2は同一または相異
なり、置換されていてもよいC1〜C10アルキル基、
置換されていてもよいC2〜C10アルケニル基、置換
されていてもよいC2〜C10アルキニル基、置換され
ていてもよいC3〜C10シクロアルキル基、置換され
ていてもよいC4〜C20シクロアルキルアルキル基、
置換されていてもよいC5〜C10シクロアルケニル
基、置換されていてもよいC6〜C20シクロアルケニ
ルアルキル基、置換されていてもよいC6〜C10アリ
ール基、置換されていてもよいC7〜C20アリールア
ルキル基、水素原子、置換されていてもよいC1〜C9
ヘテロアリール基または置換されていてもよいC2〜C
19ヘテロアリールアルキル基を表わす。}を表わし、
XはCHR2基または酸素原子を表わし{ここで、R2
水素原子またはC1〜C6アルキル基を表わす。}R3
はC1〜C6アルコキシ基を表わし、T、U及びVの
内、一つはCR4基を表わし、他の一つはCH基または
窒素原子を表わし、また、残りの一つはCR5基または
窒素原子を表わし、WはCR6基または窒素原子を表わ
す。{ここで、R4、R5及びR6は同一または相異な
り、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、
C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6ハロアルキル基、
C1〜C6ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C
2〜C6アルコキシカルボニル基、C1〜C6アルキル
チオ基またはC1〜C6ハロアルキルチオ基を表わ
す。}〕で示されるイソキサゾロン誘導体(以下、本発
明化合物と記す。)及びそれを有効成分として含有する
農園芸用殺菌剤を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明において、R1、A1及びA
2で示される置換されていてもよいC1〜C10アルキ
ル基におけるC1〜C10アルキル基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、1−メチルプロピル基、ペンチ
ル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基、2−
メチルブチル基、3−メチルブチル基、2,2−ジメチ
ルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1−
ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル
基、1−エチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル
基、ヘプチル基、3,7−ジメチルオクチル基等があげ
られ、R1、A1及びA2で示される置換されていてもよ
いC2〜C10アルケニル基におけるC2〜C10アル
ケニル基としては、例えばビニル基、アリル基、1−メ
チル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル
基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−
2−ブテニル基等があげられ、R1、A1及びA2で示さ
れる置換されていてもよいC2〜C10アルキニル基に
おけるC2〜C10アルキニル基としては、例えばエチ
ニル基、プロパルギル基、1−メチル−2−プロピニル
基、2−ブチニル基等があげられ、R1で示されるハロ
ゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、沃素原子、フ
ッ素原子があげられ、R1、A1及びA2で示される置換
されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基におけ
るC3〜C10シクロアルキル基としては、例えばシク
ロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
があげられ、R1、A1及びA2で示される置換されてい
てもよいC4〜C20シクロアルキルアルキル基におけ
るC4〜C20シクロアルキルアルキル基としては、例
えばシクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル
基、2−シクロペンチルエチル基、シクロヘキシルメチ
ル基等があげられ、R1、A1及びA2で示される置換さ
れていてもよいC5〜C10シクロアルケニル基におけ
るC5〜C10シクロアルケニル基としては、例えばシ
クロペンテニル基、シクロヘキセニル基等があげられ、
1、A1及びA2で示される置換されていてもよいC6
〜C20シクロアルケニルアルキル基におけるC6〜C
20シクロアルケニルアルキル基としては、例えばシク
ロペンテン−1−イルメチル基、シクロヘキセン−1−
イルメチル基等があげられ、R1、A1及びA2で示され
る置換されていてもよいC6〜C10アリ−ル基におけ
るC6〜C10アリ−ル基としては、フェニル基、α−
ナフチル基、β−ナフチル基等があげられ、R1、A1
びA2で示される置換されていてもよいC7〜C20ア
リ−ルアルキル基におけるC7〜C20アリ−ルアルキ
ル基としては、例えばフェニルメチル基、2−フェニル
エチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチ
ル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチルメチル基等
があげられ、R1、A1及びA2で示される置換されてい
てもよいC1〜C9ヘテロアリール基におけるC1〜C
9ヘテロアリール基としては、例えば2−ピリジル基、
3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピリミジニル
基、4−ピリミジニル基、2−チエニル基、3−チエニ
ル基、2−フリル基、3−フリル基、ピロール−1−イ
ル基、1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラ
ゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−
チアゾリル基、2−オキサゾリル基、5−オキサゾリル
基、2−イミダゾリル基、3−(1,2,4−トリアゾ
リル)基、2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル
基、ベンゾチアゾール−2−イル基、2−キノリニル基
等があげられ、R1、A1及びA2で示される置換されて
いてもよいC2〜C19ヘテロアリールアルキル基にお
けるC2〜C19ヘテロアリールアルキル基としては、
例えば2−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、
2−ピリミジニルメチル基、4−ピリミジニルメチル
基、3−ピラゾリルメチル基、2−チアゾリルメチル
基、2−イミダゾリルメチル基、3−(1,2,4−ト
リアゾリル)メチル基、2−キノリニルメチル基等があ
げられ、
【0005】R1、A1及びA2で示される、置換されて
いてもよいC1〜C10アルキル基、置換されていても
よいC2〜C10アルケニル基、置換されていてもよい
C2〜C10アルキニル基、置換されていてもよいC3
〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよいC4
〜C20シクロアルキルアルキル基、置換されていても
よいC5〜C10シクロアルケニル基、置換されていて
もよいC6〜C20シクロアルケニルアルキル基、置換
されていてもよいC6〜C10アリール基、置換されて
いてもよいC7〜C20アリールアルキル基、置換され
ていてもよいC1〜C9ヘテロアリール基または置換さ
れていてもよいC2〜C19ヘテロアリールアルキル基
における置換基としては、例えば、ハロゲン原子〔塩素
原子、臭素原子、フッ素原子等〕、C1〜C10アルキ
ル基〔例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メチルプロピ
ル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、1−エチルブ
チル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、
2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピ
ル基、1,1−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−
メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、3,3−ジ
メチルブチル基、ヘプチル基、3,7−ジメチルオクチ
ル基等〕、C3〜C20トリアルキルシリル基〔例え
ば、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基等〕 C1〜C10ハロアルキル基〔例えばトリフルオロメチ
ル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,
2,2−テトラフルオロエチル基等〕、C3〜C10シ
クロアルキル基〔例えばシクロプロピル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等〕、C1〜C10アルコキ
シ基〔例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、イソブトキシ基、n−ペンチルオキシ基等〕、
C1〜C10ハロアルコキシ基〔例えばトリフルオロメ
トキシ基、ジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメ
トキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、フルオロメト
キシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,
1,2,2−テトラフルオロエトキシ基等〕、C1〜C
10アルキルチオ基〔例えばメチルチオ基、エチルチオ
基、n−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチ
ルチオ基、sec−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ
基、n−ヘキシルチオ基等〕、C1〜C10ハロアルキ
ルチオ基〔例えばトリフルオロメチルチオ基、ジフルオ
ロメチルチオ基、ブロモジフルオロメチルチオ基、クロ
ロジフルオロメチルチオ基、フルオロメチルチオ基、
2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、1,1,2,
2−テトラフルオロエチルチオ基等〕、C2〜C10ア
ルコキシカルボニル基〔メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イ
ソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル
基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオ
キシカルボニル基等〕、フェニル基、フェノキシ基、ベ
ンジルオキシ基、ピリジン−2−イルオキシ基{ここ
で、該フェニル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基お
よびピリジン−2−イルオキシ基の各々は、ハロゲン原
子(例えば塩素原子等)、C1〜C6アルキル基(例え
ば、メチル基、エチル基等)、C1〜C6アルコキシ基
(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、トリフルオロ
メチル基及びシアノ基からなる群より選ばれる1種以上
の基で置換されていてもよい。}、水酸基、シアノ基及
びニトロ基等があげられ、R1、A1及びA2で示され
る、置換されていてもよいC6〜C10アリール基、置
換されていてもよいC7〜C20アリールアルキル基、
置換されていてもよいC1〜C9ヘテロアリール基また
は置換されていてもよいC2〜C19ヘテロアリールア
ルキル基における置換基としては、例えば、メチレンジ
オキシ基、ジフルオロメチレンジオキシ基(ここで該メ
チレンジオキシ基およびジフルオロメチレンジオキシ基
の各々は、アリール基上のの隣接する二つの炭素原子に
置換する。)等もあげられる。
【0006】R2で示されるC1〜C6アルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基等があげられ、R3
示されるC1〜C6アルコキシ基としては、例えばメト
キシ基、エトキシ基等があげられ、R4、R5及びR6
示されるハロゲン原子としては、例えば塩素原子、臭素
原子、フッ素原子等があげられ、R4、R5及びR6で示
される、C1〜C6アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基等があげられ、R4、R5及びR6で示され
るC1〜C6アルコキシ基としては例えばメトキシ基、
エトキシ基等があげられ、R4、R5及びR6で示される
C1〜C6ハロアルキル基としては例えばトリフルオロ
メチル基、ジフルオロメチル基等があげられ、R4、R5
及びR6で示されるC1〜C6ハロアルコキシ基として
は例えばトリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ
基、ブロモジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメ
トキシ基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフル
オロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエト
キシ基等があげられ、R4、R5及びR6で示されるC2
〜C6アルコキシカルボニル基としては例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基等があげられ、R
4、R5及びR6で示されるC1〜C6アルキルチオ基と
しては例えばメチルチオ基、エチルチオ基等があげら
れ、R4、R5及びR6で示されるC1〜C6ハロアルキ
ルチオ基としては例えばトリフルオロメチルチオ基、ジ
フルオロメチルチオ基、ブロモジフルオロメチルチオ
基、クロロジフルオロメチルチオ基、フルオロメチルチ
オ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、1,
1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基等があげら
れ、T、U、V及びWを含む6員芳香族環の具体例とし
てはベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環等があげら
れる。
【0007】本発明化合物にはC=N結合及び/または
C=C結合に基づく(E)及び(Z)の異性体が存在す
る場合があるが、その各々及びその混合物が本発明に含
まれる。(ここで用いた(E)及び(Z)という用語
は、広く幾何異性体を示すのに使用されているカーン−
インゴールド−プレローグ則により定義されるものであ
る。)
【0008】本発明化合物のうち、植物病害防除効力の
点で好ましい置換基として、R1としては、置換されて
いてもよいフェニル基があげられ、R2としては、水素
原子があげられ、R3としては、メトキシ基があげられ
る。本発明化合物のうち、植物病害防除効力の点で好ま
しいT、U、V及びWを含む6員芳香族環部位として
は、TがCMe基、UがCH基、VがCH基、且つWが
CH基である環があげられる。本発明化合物のうち、植
物病害防除効力の点でより好ましい化合物の例として、
5−メトキシ−4−{(2−メチル−5−フェニル)フ
ェニルメチル}−2−メチル−3(2H)−イソキサゾロ
ン[本発明化合物1001]があげられる。
【0009】本発明化合物は例えば、下記(製造法A)
にしたがって製造することが出来る。また、R1の内容
によっては、所望のR1を最後に導入または構築するこ
ともできる(例えば、(製造法B))。これらの製造法
においては必要に応じ官能基を反応から保護するために
保護基を用いることができる。
【0010】(製造法A) 一般式 化3
【化3】 〔式中、R1、X、T、U、V及びWは前記と同じ意味
を表わす。〕で示されるイソキサゾロン化合物と、下記
の(A−1)から(A−4)で示されるいずれかのアル
キル化剤とを反応させる方法。 (A−1):(CH33Si−CH=N2またはCH2
2 (A−2):Cl3C(=NH)OR31(ルイス酸存在
下) (A−3):(R313+BF4 - (A−4):R31−L 〔式中、Lは塩素原子、臭素原子、沃素原子、p−トル
エンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、
トリフルオロメタンスルホニルオキシ基またはR 31OS
2等の脱離基を表わし、R31はC1〜C6アルキル基
を表わす。〕一般式 化3で示されるイソキサゾロン化
合物は互変異性体として、式 化4
【化4】 〔式中、R1、X、T、U、V及びWは前記と同じ意味
を表わす。〕で示される構造を取り得る。該反応は必要
に応じて塩基の存在下に行い、用いられる塩基としては
例えば水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等の無機塩基類、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、ピリジン、4―(N,N−ジ
メチルアミノ)ピリジン、1,8―ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデク−7―エン(DBU)、トリエチレンジアミン
等の3級アミン類等があげられる。該反応の反応温度は
通常−20〜150℃の範囲であり、反応時間は通常1
〜100時間の範囲である。反応に供される試剤の量
は、一般式 化3で示されるイソキサゾロン化合物1モ
ルに対してアルキル化剤は通常1〜10モルの割合、塩
基を使用する場合の塩基は通常1〜10モルの割合であ
る。該反応は必要に応じて溶媒を用いて行い、かかる溶
媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレ
ングリコ−ルジメチルエ−テル、1,4−ジオキサン、
tert−ブチルメチルエ−テル等のエ−テル類、n−
ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エ−テル等の脂
肪族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハ
ロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン、ベンゼン等
の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、イソブチロニト
リル等のニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン類、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、水等あるいはそれらの混合物があげられる。用
いる溶媒の種類は、反応の種類や用いる塩基等に応じて
使い分けるのは言うまでもない。反応終了後の反応液
は、例えば、必要に応じて反応液を水に注加し有機溶媒
抽出した後、濃縮等の通常の後処理操作を行い、目的化
合物を単離することができる。該化合物は再結晶、クロ
マトグラフィ−等により精製することもできる。(A−
1)との反応は、具体的には、例えばChem.Pharm.Bul
l.,32,3759-3760(1984);J.S.Pizey,"Synthetic Reagent
s",Vol.2,Ellis Horwood Ltd.,Chichester,1974,Chapte
r2;Aldrichimica Acta,16,3(1983)に記載された方法に
したがって行なうことができる。トリメチルシリルジア
ゾメタンをアルキル化剤として用いる場合には、メタノ
ール等のプロトン性溶媒を共溶媒として用いる。(A−
2)との反応は、具体的には、例えばSynth.Commun.,2
0,203(1990)に記載された方法にしたがって行なうこと
ができる。ルイス酸としては、例えば、トリメチルシリ
ル トリフレートやテトラフルオロほう酸があげられ
る。式Cl3C(=NH)OR31で示されるアルキル
トリクロロアセトイミデートは、トリクロロアセトニト
リルと、対応するアルコールであるR31OHとを、例え
ばChem.Ber.,91,1049(1958)に記載された方法にしたが
って反応させることによって得ることができる。(A−
3)即ち、トリアルキルオキソニウム テトラフルオロ
ボーレート(即ち、Meerwein塩:例えばトリメチルオキ
ソニウム テトラフルオロボーレート、トリエチルオキ
ソニウム テトラフルオロボーレート等)との反応は、
具体的には、例えばAngew.Chem.,Int.Ed.Engl.,20,798
〜799(1981)に記載された方法にしたがって行なうこと
ができる。(A−4)(例えば、ジメチル硫酸等のジア
ルキル硫酸、メチル メタンスルホネート、メチル p
―トルエンスルホネート、メチル トリフルオロメタン
スルホネート等のスルホネート類、ヨードメタン等のア
ルキルハライド等)との反応は、具体的には、例えばJ.
Am.Chem.Soc.,70,2115〜2118(1948)に記載された方法に
したがって行なうことができる。
【0011】一般式 化3で示されるイソキサゾロン化
合物は例えば、一般式 化5
【化5】 〔式中、R1、X、T、U、V及びWは前記と同じ意味
を表し、R7はC1〜C4アルキル基(例えば、メチル
基、エチル基等)を表わす。〕で示されるマロン酸誘導
体とN−メチルヒドロキシルアミンとを必要に応じて塩
基(例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)の
存在下に反応させることによって得ることができる。
【0012】一般式 化5で示されるマロン酸誘導体の
うちXがCHR2基である化合物は例えば、一般式 化
【化6】 〔式中、R1、R2、T、U、V、W及びLは前記と同じ
意味を表わす。〕で示される化合物と一般式 化7
【化7】 〔式中、R7は前記と同じ意味を表わす。〕で示される
マロン酸ジアルキルとを、必要に応じて塩基(例えば、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化
ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム等)の存在下に反応させることによって得るこ
とができる。一般式 化6で示される化合物は、市販さ
れているか、または、例えば下記スキーム 化8に従っ
て製造することができる。
【化8】 〔式中、R1、R2、R7、T、U、V、W及びLは前記
と同じ意味を表し、Buはブチル基を表し、DMFは
N,N―ジメチルホルムアミドを表し、NBSはN―ブ
ロモスクシイミドを表し、DIBAHはジイソブチルア
ルミニウムヒドリドを表わす。〕
【0013】一般式 化5で示されるマロン酸誘導体の
うちXが酸素原子である化合物は例えば、一般式 化9
【化9】 〔式中、R1、T、U、V及びWは前記と同じ意味を表
わす。〕で示される化合物と一般式 化10
【化10】 〔式中、R7は前記と同じ意味を表し、Yは臭素原子、
沃素原子または塩素原子を表わす。〕で示されるα―ハ
ロマロン酸ジアルキルとを、必要に応じて塩基(例え
ば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等)の存在下に反応させることに
より得ることができる。
【0014】(製造法B)例えば、下記(B−1)から
(B−4)があげられる。 (B−1)下記スキーム 化11にしたがった方法。
【化11】 〔式中、X1は臭素原子または沃素原子を表し、X、
3、T、U、V及びWは前記と同じ意味を表わす。A
は炭素原子または珪素原子を表し、R11、R12およびR
13は同一または相異なり、C1〜C6アルキル基、水素
原子、C1〜C6アルコキシ基またはフェニル基(該フ
ェニル基はC1〜C6アルキル基またはC1〜C6アル
コキシ基で置換されていてもよい)を表わす。但し、A
が珪素原子であるとき、R11,R12およびR13は同一ま
たは相異なり、C1〜C6アルキル基である。〕 該反応は例えば、非プロトン性極性溶媒(例えば、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等)中、塩
基(例えば、トリエチルアミン等の3級アミン等)およ
び触媒(例えば、PdCl2(PPh32、沃化銅
(I)およびトリフェニルホスフィン等)の存在下に行
なう(より具体的には、国際特許出願WO98/034
64号公開明細書のExample1に記載の方法に準
じて行なう。)ことができる。
【0015】(B−2)下記スキーム 化12にしたが
った方法。
【化12】 〔式中、R14およびR15は同一または相異なり、水素原
子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、
トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原子またはフ
ェニル基(該フェニル基はC1〜C6アルキル基または
C1〜C6アルコキシ基で置換されていてもよい)を表
し、X1、R3、X、T、U、V及びWは前記と同じ意味
を表わす。〕 反応は例えば、水とジメトキシエタンとの混合溶媒中、
塩基(例えば、重曹等の無機塩基等)および触媒(例え
ば、Pd(PPh34等)の存在下に行なう(より具体
的には、例えば、国際特許出願WO96/35669号
公開明細書のBeispiel2に記載の方法に準じて
行なう。)か、または、水中、テトラブチルアンモニウ
ムブロミド、塩基(例えば、粉末状炭酸カリウム等の無
機塩基等)および触媒(例えば、酢酸パラジウム等)の
存在下に行なう(より具体的には、例えば、J.Or
g,Chem.,1997,62,7170−7173
に記載の方法に準じて行なう。)ことができる。
【0016】(B−3)下記スキーム 化13にしたが
った方法。
【化13】 〔式中、A11は水素原子以外のA1と同じ意味を表し、
1、A2、X、R3、L、T、U、V及びWは前記と同
じ意味を表わす。〕
【0017】(B−4)下記スキーム 化14にしたが
った製造方法。
【化14】 〔式中、A1、A2、X、R3、L、T、U、V及びWは
前記と同じ意味を表わす。〕
【0018】本発明化合物を農園芸用殺菌剤の有効成分
として用いる場合、他の何らの成分も加えずそのまま用
いてもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性
剤、その他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、
顆粒水和剤、エマルション製剤、 フロアブル製剤、粉
剤、粒剤等に製剤して用いる。これらの製剤には有効成
分として本発明化合物を、重量比で通常、0.1〜90
%含有する。かかる製剤化の際に用いられる、固体担体
としては、例えばカオリンクレ−、アッタパルジャイト
クレ−、ベントナイト、モンモリロナイト、酸性白土、
パイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石等の鉱物
質、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉等の天然有機物、
尿素等の合成有機物、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウ
ム等の塩類、合成含水酸化珪素等の合成無機物等からな
る微粉末あるいは粒状物等があげられ、液体担体として
は、例えばキシレン、アルキルベンゼン、メチルナフタ
レン等の芳香族炭化水素類、イソプロパノ−ル、エチレ
ングリコ−ル、プロピレングリコール、セロソルブ等の
アルコ−ル類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロ
ン等のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、石油系
脂肪族炭化水素、エステル類、ジメチルスルホキシド、
アセトニトリル、水等があげられる。界面活性剤として
は、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキル(アリ−
ル)スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリ−ルエ−テルリン酸エステ
ル塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルポリオキシプロピレンブロックコポリマ−、ソ
ルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等があ
げられる。製剤用補助剤としては、例えばポリビニルア
ルコ−ル、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、ア
ラビアガム、アルギン酸およびその塩、CMC(カルボ
キシメチルセルロ−ス)、ザンサンガム、等の多糖類、
アルミニウムマグネシウムシリケート、アルミナゾル等
の無機物、防腐剤、着色剤、PAP(酸性リン酸イソプ
ロピル)、BHT等の安定化剤等があげられる。本発明
化合物の施用方法としては、具体的には茎葉散布、土壌
処理、種子消毒等があげられ、さらに、通常、当業者が
利用するどのような施用方法にても用いることができ
る。
【0019】本発明化合物を農園芸用殺菌剤の有効成分
として用いる場合、その有効成分の施用量は、対象植物
(作物等)の種類、対象病害の種類、病害の発生程度、
製剤形態、施用方法、施用時期、気象条件等によって変
化し得るが、1ア−ルあたり通常0.01〜50g、好
ましくは0.05〜10gである。乳剤、水和剤、懸濁
剤等を水で希釈して施用する場合、その施用濃度は、
0.0001〜3%、好ましくは0.0005〜1%で
あり、粉剤、粒剤等はなんら希釈することなくそのまま
施用する。
【0020】本発明化合物は、畑地、水田、果樹園、茶
園、牧草地、芝生地等の農園芸用殺菌剤として用いるこ
とができ、他の農園芸用殺菌剤と混合して用いることに
より、殺菌効力の増強をも期待できる。混合し得る他の
農園芸用殺菌剤としては、たとえば、プロピコナゾ−
ル、トリアジメノ−ル、プロクロラズ、ペンコナゾ−
ル、テブコナゾ−ル、フルシラゾ−ル、ジニコナゾ−
ル、ブロムコナゾ−ル、エポキシコナゾ−ル、ジフェノ
コナゾ−ル、シプロコナゾ−ル、メトコナゾ−ル、トリ
フルミゾ−ル、テトラコナゾ−ル、マイクロブタニル、
フェンブコナゾ−ル、ヘキサコナゾ−ル、フルキンコナ
ゾ−ル、トリティコナゾ−ル、ビテルタノ−ル、イマザ
リル及びフルトリアホ−ル等のアゾ−ル系殺菌化合物、
フェンプロピモルフ、トリデモルフ及びフェンプロピジ
ン等の環状アミン系殺菌化合物、カルベンダジム、ベノ
ミル、チアベンダゾ−ル、チオファネ−トメチル等のベ
ンズイミダゾ−ル系殺菌化合物、プロシミドン、シプロ
ディニル、ピリメタニル、ジエトフェンカルブ、チウラ
ム、フルアジナム、マンコゼブ、イプロジオン、ビンク
ロゾリン、クロロタロニル、キャプタン、メパニピリ
ム、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ジクロフル
アニド、フォルペット、クレソキシムメチル、アゾキシ
ストロビン、N−メチル−α−メトキシイミノ−2−
〔(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル〕フェニルア
セトアミド、スピロキサミン、キノキシフェン、フェン
ヘキサミド、ファモキサドン、フェナミドン(RP−4
07213)、イプロヴァリカルブ等があげられる。
【0021】本発明化合物は、他の農園芸用殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料と混
用または併用することもできる。かかる殺虫剤及び/ま
たは殺ダニ剤及び/または殺線虫剤としては、例えばフ
ェニトロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル
−4−ニトロフェニル)ホスホロチオエ−ト〕、フェニ
チオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−
(メチルチオ)フェニル)ホスホロチオエ−ト〕、ダイ
アジノン〔O,O−ジエチル O−2−イソプロピル−
6−メチルピリミジン−4−イルホスホロチオエ−
ト〕、クロルピリホス〔O,O−ジエチル O−3,
5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−
ト〕、アセフェ−ト〔O,S−ジメチルアセチルホスホ
ラミドチオエ−ト〕、メチダチオン〔S−2,3−ジヒ
ドロ−5−メトキシ−2−オキソ−1,3,4−チアジ
アゾ−ル−3−イルメチル O,O−ジメチルホスホロ
ジチオエ−ト〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチル S
−2−エチルチオエチルホスホロチオエ−ト〕、DDV
P〔2,2−ジクロロビニルジメチルホスフェ−ト〕、
スルプロホス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フ
ェニル S−プロピルホスホロジチオエ−ト〕、シアノ
ホス〔O−4−シアノフェニル O,O−ジメチルホス
ホロチオエ−ト〕、ジオキサベンゾホス〔2−メトキシ
−4H−1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニン−2
−スルフィド〕、ジメトエ−ト〔O,O−ジメチル S
−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェ−
ト〕、フェントエ−ト〔エチル 2−ジメトキシホスフ
ィノチオイルチオ(フェニル)アセテ−ト〕、マラチオ
ン〔ジエチル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サ
クシネ−ト〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2
−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネ−ト〕、
アジンホスメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル
O,O−ジメチルホスホロジチオエ−ト〕、モノクロト
ホス〔ジメチル(E)−1−メチル−2−(メチルカル
バモイル)ビニルホスフェ−ト〕、エチオン〔O,O,
O’,O’−テトラエチル S,S’−メチレンビス
(ホスホロジチオエ−ト)〕、ホスチアゼ−ト〔N−
(O−メチル−S−sec−ブチル)ホスホリルチアゾリ
ジン−2−オン〕等の有機リン系化合物、BPMC〔2
−sec−ブチルフェニルメチルカルバメ−ト〕、ベンフ
ラカルブ〔エチル N−(2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メ
チル)アミノチオ〕−N−イソプロピル−β−アラニネ
−ト〕、プロポキスル〔2−イソプロポキシフェニル
N−メチルカルバメ−ト〕、カルボスルファン〔2,3
−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラ
ニル N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカ−バメ−
ト〕、カルバリル〔1−ナフチル N−メチルカ−バメ
−ト〕、メソミル〔S−メチル−N−〔(メチルカルバ
モイル)オキシ〕チオアセトイミデ−ト〕、エチオフェ
ンカルブ〔2−(エチルチオメチル)フェニルメチルカ
−バメ−ト〕、アルジカルブ〔2−メチル−2−(メチ
ルチオ)プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイ
ルオキシム〕、オキサミル〔N,N−ジメチル−2−メ
チルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)ア
セタミド〕、フェノチオカルブ〔S−4−フェノキシブ
チル−N,N−ジメチルチオカ−バメ−ト等のカ−バメ
−ト系化合物、エトフェンプロックス〔2−(4−エト
キシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシ
ベンジルエ−テル〕、フェンバレレ−ト〔(RS)−α
−シアノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−
(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、エ
スフェンバレレ−ト〔(S)−α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−
3−メチルブチレ−ト〕、フェンプロパトリン〔(R
S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ−
ト〕、シペルメトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジル (1RS,3RS)−3−(2,2
−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシレ−ト〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベ
ンジル(1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビ
ニル)−2,2−メチルシクロプロパンカルボキシレ−
ト〕、シハロトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル (Z)−(1RS,3RS)−3−
(2−クロロ−3,3,3−トリフロオロプロペニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−
ト〕、デルタメトリン〔(S)−α−シアノ−m−フェ
ノキシベンジル (1R,3R)−3−(2,2−ジブ
ロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレ−ト〕、シクロプロスリン〔(RS)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2,2−ジク
ロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカ
ルボキシレ−ト〕、フルバリネ−ト〔α−シアノ−3−
フェノキシベンジル N−(2−クロロ−α,α,α−
トリフルオロ−p−トリル)−D−バリネ−ト〕、ビフ
ェンスリン〔2−メチルビフェニル−3−イルメチル
(Z)−(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,
3,3−トリフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラ−ト〕、アクリナ
スリン〔(1R−{1α(S*),3α(Z)}〕−
2,2−ジメチル−3−〔3−オキソ−3−(2,2,
2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキ
シ−1−プロペニル〕シクロプロパンカルボン酸シアノ
(3−フェノキシフェノル)メチルエステル)〕、2−
メチル−2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニ
ル)プロピル(3−フェノキシベンジル)エ−テル、ト
ラロメスリン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジル (1R)−シス−3−(1,2,2,2−テト
ラブロモエチル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート〕、シラフルオフェン〔〔4−エトキシ
フェニル(3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニ
ル)プロピル)ジメチルシラン〕等のピレスロイド化合
物、ブプロフェジン(2−tert−ブチルイミノ−3−イ
ソプロピル−5−フェニル−1,3,5−トリアジアジ
ナン−4−オン)等のチアジアジン誘導体、ニトロイミ
ダゾリジン誘導体、カルタップ(S,S’−(2−ジメ
チルアミノトリメチレン)ビス(チオカ−バメ−
ト)〕、チオシクラム〔N,N−ジメチル−1,2,3
−トリチアン−5−イルアミン〕、ベンスルタップ
〔S,S’−2−ジメチルアミノトリメチレン ジ(ベ
ンゼンチオサルフォネ−ト)〕等のネライストキシン誘
導体、N−シアノ−N’−メチル−N’−(6−クロロ
−3−ピリジルメチル)アセトアミジン等のN−シアノ
アミジン誘導体、エンドスルファン〔6,7,8,9,
10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a,6,9,9
a−ヘキサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベン
ゾジオキサチエピンオキサイド〕、gamma−BHC
(1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロn−ヘ
キサン〕、1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,
2−トリクロロエタノ−ル等の塩素化炭化水素化合物、
クロルフルアズロン〔1−(3,5−ジクロロ−4−
(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−
イルオキシ)フェニル)−3−(2,6−ジフルオロベ
ンゾイル)ウレア〕、テフルベンズロン〔1−(3,5
−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、フルフェ
ノクスロン〔1−(4−(2−クロロ−4−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)−2−フルオロフェニル)−3−
(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕等のベンゾ
イルフェニルウレア系化合物、アミトラズ〔N,N’
〔(メチルイミノ)ジメチリジン〕ジ−2,4−キシリ
ジン〕、クロルジメホルム〔N’−(4−クロロ−2−
メチルフェニル)−N,N−ジメチルメタニミダミド〕
等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン〔N−
(2,6−ジイソプロピル−4−フェノキシフェニル)
−N’−tert−ブチルカルボジイミド〕等のチオ尿素誘
導体、フェニルピラゾ−ル系化合物、テブフェノジド
〔N−tert−ブチル−N’−(4−エチルベンゾイル)
−3,5−ジメチルベンゾヒドラジド〕、4−ブロモ−
2−(4−クロロフェニル)−1−エトキシメチル−5
−トリフルオロメチルピロ−ル−3−カルボニトリル、
ブロモプロピレ−ト〔イソプロピル 4,4’−ジブロ
モベンジレ−ト〕、テトラジホン〔4−クロロフェニル
2,4,5−トリクロロフェニルスルホン〕、キノメ
チオネ−ト〔S,S−6−メチルキノキサリン−2,3
−ジイルジチオカルボネ−ト〕、プロパルゲイト〔2−
(4−tert−ブチルフェノキシ)シクロヘキシル プロ
プ−2−イル スルファイト〕、フェンブタティン オ
キシド〔ビス〔トリス(2−メチル−2−フェニルプロ
ピル)ティン〕オキシド〕、ヘキシチアゾクス〔(4R
S,5RS)−5−(4−クロロフェニル)−N−クロ
ロヘキシル−4−メチル−2−オキソ−1,3−チアゾ
リジン−3−カルボキサミド〕、クロフェンテジン
〔3,6−ビス(2−クロロフェニル)−1,2,4,
5−テトラジン、ピリダチオベン〔2−tert−ブチル−
5−(4−tert−ブチルベンジルチオ)−4−クロロピ
リダジン−3(2H)−オン〕,フェンピロキシメ−ト
〔tert−ブチル(E)−4−〔(1,3−ジメチル−5
−フェノキシピラゾ−ル−4−イル)メチレンアミノオ
キシメチル〕ベンゾエ−ト〕、テブフェンピラド〔N−
4−tert−ブチルベンジル)−4−クロロ−3−エチル
−1−メチル−5−ピラゾ−ルカルボキサミド〕、ポリ
ナクチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチ
ン、トリナクチン〕、ミルベメクチン、アベルメクチ
ン、イバ−メクチン、アザジラクチン〔AZAD〕、ピ
リミジフェン〔5−クロロ−N−〔2−{4−(2−エ
トキシエチル)−2,3−ジメチルフェノキシ}エチ
ル〕−6−エチルピリミジン−4−アミン、ピメトロジ
ン〔2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソ−4−
〔(ピリジン−3−イル)−メチレンアミノ〕−6−メ
チル−1,2,4−トリアジン等があげられる。
【0022】本発明化合物により防除することができる
植物病害としては例えば以下のような病害をあげること
ができる。イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ご
ま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoc
tonia solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe grami
nis)、赤かび病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia
striiformis, P. graminis, P. recondita, P. horde
i)、雪腐病(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、
裸黒穂病 (Ustilago tritici, U. nuda)、なまぐさ黒穂
病 (Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella
herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)
、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaer
ia nodorum)、カンキツ類の黒点病(Diaporthe citr
i)、そうか病(Elsinoe fawcetti) 、果実腐敗病 (Peni
cillium digitatum, P. italicum) 、リンゴのモニリア
病 (Sclerotinia mali) 、腐らん病 (Valsa mali) 、う
どんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Al
ternaria mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、ナシ
の黒星病(Venturia nashicola, V. pirina)、黒斑病
(Alternaria kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium
haraeanum)、モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒
星病(Cladosporium carpophilum) 、フォモプシス腐敗
病(Phomopsis sp.)、ブドウの黒とう病(Elsinoe ampe
lina) 、晩腐病(Glomerella cingulata) 、うどんこ病
(Uncinula necator) 、さび病 (Phakopsora ampelopsi
dis)、ブラックロット病(Guignardia bidwellii) 、べ
と病(Plasmopara viticola)、カキの炭そ病(Gloeospo
rium kaki)、落葉病 (Cercospora kaki, Mycosphaerell
a nawae)、ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lagenariu
m)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea) 、つる枯病
(Mycosphaerella melonis) 、つる割病 (Fusarium oxy
sporum) 、べと病 (Pseudoperonospora cubensis) 、疫
病(Phytophthora sp.) 、苗立枯病 (Pythium sp.)、ト
マトの輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病 (Clados
porium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans) 、ナ
スの褐紋病(Phomopsis vexans) 、うどんこ病(Erysip
he cichoracearum) 、アブラナ科野菜の黒斑病(Altern
aria japonica)、白斑病(Cercosporella brassicae)、
ネギのさび病(Puccinia allii) 、ダイズの紫斑病(Ce
rcospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines) 、
黒点病 (Diaporthe phaseolorum var. sojae) 、インゲ
ンの炭そ病(Colletotrichum lindemthianum) 、ラッカ
セイの黒渋病(Cercospora personata)、褐斑病(Cerco
spora arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysiph
e pisi)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、
疫病(Phytophthora infestans) 、イチゴのうどんこ病
(Sphaerotheca humuli)、チャの網もち病(Exobasidiu
m reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila) 、タバ
コの赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erys
iphe cichoracearum) 、炭そ病(Colletotrichum tabac
um) 、べと病(Peronospora tabacina) 、疫病(Phytop
hthora nicotianae)、テンサイの褐斑病(Cercospora b
eticola)、バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどん
こ病(Sphaerotheca pannosa) 、キクの褐班病(Septori
a chrysanthemi−indici) 、白さび病(Puccinia horia
na) 、種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea) 、
菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等
【0023】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等
によりさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例
のみに限定されるものではない。まず、製造例を示す。
尚、本発明化合物の番号は後記表1〜表11に記載の番
号である。 製造例1 N−メチルヒドロキシルアミンの塩酸塩(752mg、
9.0ミリモル)をメタノール(5ml)に加えた。こ
こに氷冷下において水酸化カリウム(1.01g、18
ミリモル)のメタノール(4ml)溶液を滴下した後、
氷冷下においてさらに30分間攪拌した。不溶物をろ過
により除去した溶液に、ジメチル α−(5−フェニル
−2−メチルベンジル)マロネート(944mg、3.
0ミリモル:該化合物は例えば後記参考製造例1にした
がって製造することが出来る)のメタノール(3ml)
を滴下した。室温で45時間攪拌した後、減圧下におい
て溶媒を留去し、2N塩酸を加え溶液を酸性化した。ク
ロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥(硫酸マグネシ
ウム)、濃縮して5−ヒドロキシ−4−(2−メチル−
5−フェニルフェニル)メチル−2−メチル−3(2H)
−イソキサゾロンを含む粗生成物を得た。この粗生成物
をメタノール(10ml)とトルエン(20ml)の混
合溶媒に溶かした後、窒素雰囲気下、氷冷下において、
トリメチルシリルジアゾメタンのヘキサン溶液(2.6
3ml、5.25ミリモル)を滴下した。室温で24時
間攪拌した後、減圧下において溶媒を留去し、残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1、次いで1:1で溶出)に付し、5−
メトキシ−4−(2−メチル−5−フェニルフェニル)
メチル−2−メチル−3(2H)−イソキサゾロン(本発
明化合物1001;107mg、0.35ミリモル)を高極
性成分として得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.15−7.60(8H,m)、3.96
(3H,s)、3.52(2H,s)、3.36(3
H,s)、2.40(3H,s) 尚、低極性成分(副生物)として37mg(0.12ミ
リモル)の3−メトキシ−4−(2−メチル−5−フェ
ニルフェニル)メチル−2−メチル−5(2H)−イソキ
サゾロンを得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.17−7.60(8H,m)、3.92
(3H,s)、3.70(2H,s)、3.18(3
H,s)、2.37(3H,s)
【0024】参考製造例1 (1)Na−X型ゼオライト乾燥粉末(東ソー株式会社
製のゼオラムtypeF-9;100メッシュ以下)50gを攪拌
した中へ、メチル 2−メチルベンゾエート7.51g
(50.0mmol)を滴下した。これに45〜50℃で臭
素3.9ml(75mmol)を滴下し、80℃で1時間攪拌した。
これに炭酸カリウム(5.5g)を水(50ml)およびメタノール
(250ml)に溶かした溶液を加えて、室温で10分間攪拌
した後、濾過し、さらにろ残のゼオライト粉末を加温含
水メタノール(10%、250ml)で洗浄した。ろ液お
よび洗浄液を合せて濃縮し、残さを酢酸エチルで希釈
し、2回水洗し、乾燥した後、濃縮した。残さ(2.98
g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:トルエン=10:1、次いで、5:1、次いで
3:1で溶出)に付し、メチル 5−ブロモ−2−メチ
ルベンゾエート1.97g(8.60mmol)を結晶とし
て得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):8.04(1H,d),7.52(1H,dd),7.12(1H,d),3.90(3H,
s),2.54(3H,s) (2)フェニルボロン酸1.19g(9.46mmol)、メチル 5
−ブロモ−2−メチルベンゾエート1.97g(8.6
0mmol)、酢酸パラジウム4mg(0.017mmol)、炭酸カリウ
ム2.97g(21.5mmol)およびテトラブチルアンモニウムブ
ロミド2.77g(8.6mmol)を水20mlに懸濁させ、窒素気流
下、激しく攪拌した後、窒素雰囲気下、70℃で1時間
攪拌した。反応混合物に水を加えてtert-ブチルメチル
エーテルで抽出し、有機層を乾燥した後、濃縮した。残
さ(1.9g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=30:1で溶出)に付し、メ
チル5−フェニル−2−メチルベンゾエート1.65g
(7.29mmol)をオイルとして得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):8.16(1H,d),7.3-7.7(7H,m),3.92(3H,s),2.64
(3H,s) (3)水素化リチウムアルミニウム0.20g(5.2
7mmol)を無水ジエチルエーテル50mlに懸濁させた液
に、窒素雰囲気下、氷冷しながら、メチル 5−フェニ
ル−2−メチルベンゾエート1.65g(7.29mmo
l)を無水ジエチルエーテル20mlに溶解させた溶液を
滴下した。徐々に室温に戻した後、室温で1時間攪拌し
た。水素化リチウムアルミニウム0.20g(5.27
mmol)を加え、さらに1時間攪拌した。水素化リチウム
アルミニウム0.20g(5.27mmol)を加え、さら
に1時間攪拌した。含水硫酸ナトリウム(無水硫酸ナト
リウム20gと水1.5mlから調製)を加えて、濾過し、
ろ液を濃縮した。残さ(1.43g)をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:
1次いで3:1で溶出)に付し、5−フェニル−2−メ
チルベンジルアルコール1.33g(6.71mmol)を
粘ちょうなオイルとして得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):7.25-7.65(8H,m),4.78(2H,d),2.40(3H,s),1.6
2(1H,t) (4)5−フェニル−2−メチルベンジルアルコール
1.33g(6.71mmol)を無水ジエチルエーテル3
0mlに溶かした溶液に、氷冷下、三臭化リン0.91g
(3.02mmol)を滴下した。氷冷下、さらに3時間攪
拌した後、反応液に氷水およびtert-ブチル メチル
エーテルを加え、30分間攪拌した後、分液した。有機
層を約5%の重曹水および水で順次洗浄し、乾燥した
後、濃縮し、5−フェニル−2−メチルベンジルブロミ
ド1.42g(5.44mmol)をオイルとして得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):7.25-7.65(8H,m),4.58(2H,s),2.46(2H,s) (5)室温において、ナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液(1.51ml、7.4ミリモル)にマロン酸ジ
メチル(925mg、7.0ミリモル)のメタノール
(12ml)溶液を加えた。ここに5−フェニル−2−
メチルベンジルブロミド(1.83g、7.0ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液を滴下した
後、5時間加熱還流しながら攪拌した。溶媒を減圧下留
去した後、氷水を加えた。tert−ブチルメチルエー
テルで抽出した後、有機層を乾燥(硫酸マグネシウ
ム)、ろ過、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1で溶
出)に2回付し、ジメチル α−(5−フェニル−2−
メチルベンジル)マロネート(1.26g、4.0ミリ
モル)を得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.19−7.56(8H,m)、3.73
(1H,t,J=8.0Hz)、3.71(6H,
s)、3.31(2H,d,J=7.8Hz)、2.3
8(3H,s)
【0025】製造例2 N−メチルヒドロキシルアミンの塩酸塩(543mg、
6.18ミリモル)をメタノール(5ml)に加えた。
ここに氷冷下において水酸化カリウム(814mg、1
2.4ミリモル)のメタノール(5ml)溶液を加えた。不
溶物をろ過により除去した溶液に、ジメチル α−(3
−フェニルベンジル)マロネート(0.59g、1.98ミリモ
ル:該化合物は後記参考製造例2にしたがって製造し
た)のメタノール(5ml)溶液を滴下した。室温で6
時間攪拌した後、減圧下において大部分の溶媒を留去
し、氷冷下、濃塩酸を加え溶液を酸性化した。水を加え
てクロロホルムで抽出した後、有機層を乾燥(硫酸マグ
ネシウム)、濃縮して5−ヒドロキシ−4−(3−フェ
ニルフェニル)メチル−2−メチル−3(2H)−イソキ
サゾロンを含む粗生成物(0.53g)を得た。この粗生成物
をメタノール(1ml)とトルエン(5ml)の混合溶
媒に溶かした後、氷冷下において、トリメチルシリルジ
アゾメタンの2Mヘキサン溶液(2.2ml、4.54ミリ
モル)を滴下した。室温で6時間攪拌した後、減圧下にお
いて溶媒を留去し、残さ(0.62g)をシリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1で
展開)に2回付し、5−メトキシ−4−(3−フェニ
ル)フェニルメチル}−2−メチル−3(2H)−イソキ
サゾロン(本発明化合物3001;72mg:不純物を含む)を
高極性成分として得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.25−7.60(9H,m)、3.96
(3H,s)、3.54(2H,s)、3.34(3
H,s) 尚、上記1回めのシリカゲル薄層クロマトグラフィーに
おいて、低極性成分(副生物)として3−メトキシ−4
−(3−フェニル)フェニルメチル−2−メチル−5(2
H)−イソキサゾロン(0.07g:不純物を含む)を得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.2−7.6(9H,m)、4.01(3
H,s)、3.77(2H,s)、3.14(3H,
s)
【0026】参考製造例2 (1)3−ブロモビフェニル22.84g(95.0mm
ol)を無水テトラヒドロフラン280mlに溶かした溶液
に、窒素雰囲気下、-70℃で、n-ブチルリチウム(1.64m
ol/リットル、n−ヘキサン溶液)61ml(99.8mmol)を加
えた。同温度で1時間攪拌した後、N,N-ジメチルホルム
アミド36.55g(0.50mol)を滴下し、徐々
に室温に戻しつつ終夜攪拌した。反応液に約5%の塩酸
水400mlを加え、室温で2時間攪拌した。tert-ブチ
ルメチルエーテルで抽出し、有機層を約5%の重曹水お
よび水で洗浄し、乾燥した後、濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン、次い
で、n−ヘキサン:酢酸エチル=15:1で溶出)に付
し、3-フェニルベンズアルデヒド13.95g(7
6.56mmol)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):10.09(1H,s),7.3-8.1(9H,m) (2)3-フェニルベンズアルデヒド5.47g(30m
mol)を無水メタノール50mlおよび無水テトラヒドロ
フラン50mlに溶かした溶液に、氷冷下、水素化ホウ素
ナトリウム1.34g(32mmol)を少しずつ加え、さ
らに氷冷下、1時間攪拌した。反応液を約5%の塩化ア
ンモニウム水400mlに加え、tert-ブチルメチルエー
テルで抽出し、有機層を乾燥した後、濃縮し、3-フェ
ニルベンジルアルコール5.57g(30mmol)を得
た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):7.3-7.7(9H,m),4.75(2H,br d),1.75(1H,br t) (3)3-フェニルベンジルアルコール5.57g(3
0mmol)をn−ヘキサンに溶かした溶液に、氷冷下、三
臭化リン4.06g(13.5mmol)を滴下した。氷冷
バスからはずし、室温でさらに3.5時間攪拌した。反
応液に氷水およびtert-ブチルメチルエーテルを加え、
30分間攪拌した後、分液した。有機層を2回水洗し、
乾燥した後、濃縮し、3-フェニルベンジルブロミド
6.62g(26.8mmol)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS) δ(ppm):7.3-7.65(9H,m),4.56(2H,s) (4)室温において、ナトリウムメトキシドの28%メタ
ノール溶液(0.96g、5ミリモル)にメタノール10mlを加
え、ここにマロン酸ジメチル(0.69g、5ミリモル)のメ
タノール(5ml)溶液を滴下した。ここに3−フェニ
ルベンジルブロミド(1.23g、5ミリモル)のテト
ラヒドロフラン(3ml)+メタノール(5ml)溶液
を滴下した。室温で1.5時間攪拌した後、2時間加熱還
流しながら攪拌した。氷水を加えてtert−ブチルメ
チルエーテルで抽出した後、有機層を乾燥(硫酸マグネ
シウム)、濃縮した。残さ(1.41g)をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:トルエン=1:2、次
いでトルエンで溶出)に付し、ジメチル α−(3−フ
ェニルベンジル)マロネート(0.59g、1.98ミリモル)
を得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.15−7.6(9H,m)、3.73(1
H,t)、3.71(6H,s)、3.30(2H,
d)
【0027】製造例3 N−メチルヒドロキシルアミンの塩酸塩(0.68g)をメ
タノール(5ml)に加えた。ここに氷冷下において水
酸化カリウム(0.914g)のメタノール(4ml)溶液
を滴下した後、氷冷下においてさらにジメチル α―
{5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)―2―メチ
ルフェノキシ}マロネート(1.0g:該化合物は後記参
考製造例3にて製造した)のメタノール(6ml)溶液
を滴下した。室温で2時間攪拌した後、減圧下において
溶媒を留去し、2N塩酸を加え溶液を酸性化した。クロ
ロホルムで抽出した後、有機層を乾燥(硫酸マグネシウ
ム)、濃縮して5−ヒドロキシ−4−{5―(1−ベン
ジルオキシイミノエチル)−2−メチルフェノキシ}−
2−メチル−3(2H)−イソキサゾロンを含む粗生成物
を得た。この粗生成物をメタノール(1ml)とトルエ
ン(5ml)の混合溶媒に溶かした後、アルゴン雰囲気
下、氷冷下において、トリメチルシリルジアゾメタンの
2Mヘキサン溶液(2ml)を滴下した。室温で終夜攪
拌した後、減圧下において溶媒を留去し、残さをシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
1:1で展開)に付し、5−メトキシ−4−{5―(1
−ベンジルオキシイミノエチル)―2―メチルフェノキ
シ}−2−メチル−3(2H)−イソキサゾロン(本発明
化合物2164;0.1g)を高極性成分として得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.1−7.45(8H)、5.19(2H,
s)、4.07(3H,s)、3.41(3H,s)、
2.34(3H,s)、2.19(3H,s)尚、低極
性成分(副生物)として3−メトキシ−4−{5―(1
−ベンジルオキシイミノエチル)―2―メチルフェノキ
シ}−2−メチル−5(2H)−イソキサゾロンを得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm):7.1−7.45(8H)、5.19(2H,
s)、4.13(3H,s)、3.19(3H,s)、
2.33(3H,s)、2.19(3H,s)
【0028】参考製造例3 (1)氷冷下において、3−ヒドロキシ−4−メチルア
セトフェノン(6.01g、40ミリモル)とO−ベン
ジルヒドロキシアミン塩酸塩(9.58g、60ミリモ
ル)のメタノール溶液に、ピリジン(4.75g、60
ミリモル)を滴下した。室温まで昇温しながら一晩攪拌
した。溶媒を減圧下において留去した後、酢酸エチルと
水を加えた。有機層を水洗、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)、濃縮した後、残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1で溶出)に付
し、5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)―2―メ
チルフェノール(10.1g、40ミリモル)を得た。1 H−NMR(CDCl3、TMS) δ(ppm): (2)5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)―2―
メチルフェノール(5.0g)、ジメチル α―ブロモマ
ロネート(5g)、炭酸カリウム(3g)およびN,N―ジメチ
ルホルムアミド40mlの混合物を室温で5時間攪拌した
後、さらに50℃で2時間攪拌した。反応混合物に2N
塩酸水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を希塩酸
水、重曹水および水で順次洗浄し、乾燥(硫酸マグネシ
ウム)した後、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、ジメチル α―{5−(1−ベ
ンジルオキシイミノエチル)―2―メチルフェノキシ}
マロネート(約3g)を得た。
【0029】製造例4 製造例3において、ジメチル α―{5−(1−ベンジ
ルオキシイミノエチル)―2―メチルフェノキシ}マロ
ネートにかえてジメチル α―(5−フェニル―2―メ
チルフェノキシ)マロネート(該化合物は後記参考製造
例4にて製造することができる)を用いる以外は、製造
例3と同様の操作を繰り返し、5−ヒドロキシ−4−
(5―フェニル―2―メチルフェノキシ)−2−メチル
−3(2H)−イソキサゾロンを含む粗生成物を経て、5
−メトキシ−4−(5―フェニル―2―メチルフェノキ
シ)−2−メチル−3(2H)−イソキサゾロン(本発明
化合物2001)を得る。
【0030】参考製造例4参考製造例3において、5−
(1−ベンジルオキシイミノエチル)―2―メチル フェノールにかえて5−フェニル―2―メチルフェノー
ルを用いる以外は、参考製造例3と同様の操作を繰り返
し、ジメチル α―(5−フェニル―2―メチルフェノ
キシ)マロネートを得る。
【0031】次に本発明化合物の例を番号と共に表1〜
表11に示す。
【化15】 で示される化合物。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【化16】 で示される化合物。
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】
【表10】
【0043】
【化17】 で示される化合物。
【0044】
【表11】
【0045】尚、上記の表において、Meはメチル基
を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Buはブ
チル基を、Pentはペンチル基を、Hexはヘキシル
基を、Phはフェニル基を、Pyはピリジル基を、Bn
はベンジル基を、Acはアセチル基を意味する。また、
n−はノルマル−を、i−はイソ−を、sec−はセカ
ンダリー−を、t−はターシャリー−を、c−はシクロ
−の意味を表わす。
【0046】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
わし、本発明化合物は前記表1から表11に記載の番号
で示す。 製剤例1 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々50部、リグニンスルホン酸カルシウム3部、ラウ
リル硫酸ナトリウム2部及び合成含水酸化珪素45部を
よく粉砕混合することにより、各々の水和剤を得る。 製剤例2 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々20部とソルビタントリオレエ−ト 1.5部とを、ポ
リビニルアルコ−ル2部を含む水溶液28.5部と混合し、
湿式粉砕法で微粉砕した後、この中に、キサンタンガム
0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ−ト 0.1部
を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレングリコ−
ル10部を加えて攪拌混合し各々のフロアブル製剤を得
る。 製剤例3 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々2部、カオリンクレ−88部及びタルク10部をよ
く粉砕混合することにより、各々の粉剤を得る。 製剤例4 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々5部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ−テ
ル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部
及びキシレン75部をよく混合することにより、各々の
乳剤を得る。 製剤例5 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸
カルシウム2部、ベントナイト30部及びカオリンクレ
−65部をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた
後、造粒乾燥することにより、各々の粒剤を得る。 製剤例6 本発明化合物1001〜1250、2001〜2250及び3001〜3025の
各々10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサル
フェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン
35部、及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕す
ることにより、各々のフロアブル製剤を得る。
【0047】次に、本発明化合物が農園芸用殺菌剤とし
て有用であることを試験例で示す。なお、本発明化合物
は表1〜表11に記載の番号で示す。本発明化合物の防
除効果は、調査時の供試植物上の病斑の面積を肉眼観察
し、無処理区の病斑の面積と本発明化合物処理区の病斑
の面積を比較することにより評価した。
【0048】試験例1:イネいもち病防除試験(予防効
果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、イネ(日本晴)を
播種し、温室内で20日間生育させた。その後、本発明化
合物1001、2164及び3001の各々を製剤例6に準じてフロ
アブル製剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)に
し、それを、そのイネ葉面に充分付着するように茎葉散
布した。散布後、植物を風乾し、いもち病菌の懸濁液を
噴霧接種した。接種後28℃、多湿下に6日間置いた後、
防除効果を調査した。その結果、本発明化合物1001、21
64及び3001処理区の植物上の病斑面積は、無処理区の病
斑面積の10%以下であった。
【0049】試験例2:コムギうどんこ病防除試験(治
療効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。第2葉が展
開したそのコムギの幼苗にコムギうどんこ病菌胞子をふ
りかけ接種した。接種後、23℃の温室に2日間置いた。
本発明化合物1001及び2164の各々を製剤例6に準じてフ
ロアブル製剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)に
し、それを、うどんこ病菌が接種されているコムギ葉面
に充分付着するように茎葉散布した。散布後さらに照明
下に7日間置いた後、防除効果を調査した。その結果、
本発明化合物1001及び2164処理区の植物上の病斑面積
は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
【0050】試験例3:コムギ赤さび病防除試験(予防
効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。本発明化合
物2164及び3001の各々を製剤例6に準じてフロアブル製
剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、それ
を、そのコムギ葉面に充分付着するように茎葉散布し
た。散布後植物を風乾し、コムギ赤さび病菌の胞子を接
種した。接種後はじめは23℃、暗黒多湿下に1日置き、
さらに照明下に6日間置いた後、防除効果を調査した。
その結果、本発明化合物2164及び3001処理区の植物上の
病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
【0051】試験例4:コムギふ枯れ病防除試験(予防
効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。本発明化合
物1001及び3001の各々を製剤例6に準じてフロアブル製
剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、それ
を、そのコムギ葉面に充分付着するように茎葉散布し
た。散布後植物を風乾し、コムギふ枯れ病菌の胞子懸濁
液を噴霧接種した。接種後はじめは15℃、暗黒多湿下に
4日置き、さらに照明下に7日間置いた後、防除効果を調
査した。その結果、本発明化合物1001及び3001処理区の
植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下で
あった。
【0052】試験例5:コムギ眼紋病防除試験(予防効
果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。本発明化
合物1001及び2164の各々を製剤例6に準じてフロアブル
製剤とした後、各々を水で希釈し所定濃度(200ppm)に
し、それを、そのコムギ葉面に充分付着するように茎葉
散布した。散布後植物を風乾し、コムギ眼紋病菌の胞子
含有マッシュポテト培地を株元に接種した。接種後はじ
めは15℃、暗黒多湿下に7日置き、さらに照明下に4日間
置いた後、防除効果を調査した。その結果、本発明化合
物1001及び2164処理区の植物上の病斑面積は、無処理区
の病斑面積の10%以下であった。
【0053】試験例6:ブドウべと病防除効果試験(予
防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、ブドウ(ベリ−
A)を播種し、温室内で40日間生育させた。本発明化合
物1001、2164及び3001の各々を製剤例6に準じてフロア
ブル製剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、
それを、そのブドウ葉面に充分付着するように茎葉散布
した。散布後植物を風乾し、ブドウべと病の遊走子嚢懸
濁液を噴霧接種した。接種後はじめは23℃、多湿下に1
日置き、さらに温室内で6日間置いた後、防除効果を調
査した。その結果、本発明化合物1001、2164及び3001処
理区の植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%
以下であった。
【0054】試験例7:キュウリ灰色かび病防除効果試
験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、温室内で12日間生育させた。本発明化合
物1001及び2164の各々を製剤例6に準じてフロアブル製
剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、それ
を、そのキュウリ葉面に充分付着するように茎葉散布し
た。散布後植物を風乾し、キュウリ灰色かび病菌の菌糸
含有PDA培地をキュウリ葉面上に置いた。接種後10℃、
多湿下に4日置いた後、防除効果を調査した。その結
果、本発明化合物1001及び2164処理区の植物上の病斑面
積は、無処理区の病斑面積の10%以下であった。
【0055】試験例8:キュウリうどんこ病防除効果試
験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、温室内で12日間生育させた。本発明化合
物1001及び2164の各々を製剤例6に準じてフロアブル製
剤とした後、水で希釈し所定濃度(200ppm)にし、それ
を、そのキュウリ葉面に充分付着するように茎葉散布し
た。散布後植物を風乾し、キュウリうどんこ病菌の胞子
を接種した。接種後23℃下に12日置いた後、防除効果を
調査した。その結果、本発明化合物1001及び2164処理区
の植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の10%以下
であった。
【0056】
【発明の効果】本発明化合物は、優れた植物病害防除効
力を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 明夫 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC01 AD01 AE03 FA04 FB05 FC02 4C063 AA01 BB06 BB08 CC52 CC62 CC73 CC92 CC94 DD12 DD14 DD29 DD52 EE03 4H011 AA01 BB10 DA02 DA15 DA16 DD03 DE15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよいC1〜C10アル
    キル基、置換されていてもよいC2〜C10アルケニル
    基、置換されていてもよいC2〜C10アルキニル基、
    ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていても
    よいC3〜C10シクロアルキル基、置換されていても
    よいC4〜C20シクロアルキルアルキル基、置換され
    ていてもよいC5〜C10シクロアルケニル基、置換さ
    れていてもよいC6〜C20シクロアルケニルアルキル
    基、置換されていてもよいC6〜C10アリール基、置
    換されていてもよいC7〜C20アリールアルキル基、
    置換されていてもよいC1〜C9ヘテロアリール基、置
    換されていてもよいC2〜C19ヘテロアリールアルキ
    ル基、A1−L1−基、A1−ON=CA2−基、A1−O
    N=C(Me)CH2ON=CA2−基、A1C(A2)=
    NOCH2−基、A1SC(A2)=N−基、A1C(=
    S)NH−基、A1SC(=S)NH−基、A1SC(S
    2)=N−基、A1−ON=C(CN)−基、A1−O
    N=C(Me)CH2ON=C(CN)−基またはA1
    (CN)=NOCH2−基{ここで、L1は酸素原子、硫
    黄原子、カルボニル基、−OCH2−基、−SCH 2
    基、−C(=O)O−基、−OC(=O)−基、−C
    (=O)OCH2−基、−NH−基またはC1〜C6ア
    ルキルイミノ基を表わし、A1及びA2は同一または相異
    なり、水素原子、置換されていてもよいC1〜C10ア
    ルキル基、置換されていてもよいC2〜C10アルケニ
    ル基、置換されていてもよいC2〜C10アルキニル
    基、置換されていてもよいC3〜C10シクロアルキル
    基、置換されていてもよいC4〜C20シクロアルキル
    アルキル基、置換されていてもよいC5〜C10シクロ
    アルケニル基、置換されていてもよいC6〜C20シク
    ロアルケニルアルキル基、置換されていてもよいC6〜
    C10アリール基、置換されていてもよいC7〜C20
    アリールアルキル基、置換されていてもよいC1〜C9
    ヘテロアリール基または置換されていてもよいC2〜C
    19ヘテロアリールアルキル基を表わす。}を表わし、
    XはCHR2基または酸素原子を表わし、{ここで、R2
    は水素原子またはC1〜C6アルキル基を表わす。}R
    3はC1〜C6アルコキシ基を表わし、T、U及びVの
    内、一つはCR4基を表わし、他の一つはCH基または
    窒素原子を表わし、また、残りの一つはCR5基または
    窒素原子を表わし、WはCR6基または窒素原子を表わ
    す。{ここで、R4、R5及びR6は同一または相異な
    り、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、
    C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6ハロアルキル基、
    C1〜C6ハロアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、C
    2〜C6アルコキシカルボニル基、C1〜C6アルキル
    チオ基またはC1〜C6ハロアルキルチオ基を表わ
    す。}〕で示されるイソキサゾロン誘導体。
  2. 【請求項2】上記一般式 化1で示されるイソキサゾロ
    ン誘導体におけるR1、A1およびA2において、置換さ
    れていてもよいC1〜C10アルキル基、置換されてい
    てもよいC2〜C10アルケニル基、置換されていても
    よいC2〜C10アルキニル基、置換されていてもよい
    C3〜C10シクロアルキル基、置換されていてもよい
    C4〜C20シクロアルキルアルキル基、置換されてい
    てもよいC5〜C10シクロアルケニル基、置換されて
    いてもよいC6〜C20シクロアルケニルアルキル基、
    置換されていてもよいC1〜C9ヘテロアリール基、置
    換されていてもよいC2〜C19ヘテロアリールアルキ
    ル基における各置換基が、同一または相異なり、下記A
    群より選ばれる1種以上の基であり、置換されていても
    よいC6〜C10アリール基、置換されていてもよいC
    7〜C20アリールアルキル基における各置換基が、同
    一または相異なり、下記A群及びB群からなる群より選
    ばれる1種以上の基である請求項1に記載のイソキサゾ
    ロン誘導体。 A群 [ハロゲン原子、C1〜C10アルキル基、C3〜C2
    0トリアルキルシリル基、C1〜C10ハロアルキル
    基、C3〜C10シクロアルキル基、C1〜C10アル
    コキシ基、C1〜C10ハロアルコキシ基、C1〜C1
    0アルキルチオ基、C1〜C10ハロアルキルチオ基、
    C2〜C10アルコキシカルボニル基、フェニル基、フ
    ェノキシ基、ベンジルオキシ基、ピリジン−2−イルオ
    キシ基(ここで、該フェニル基、フェノキシ基、ベンジ
    ルオキシ基およびピリジン−2−イルオキシ基の各々
    は、ハロゲン原子、C1〜C6アルキル基、C1〜C6
    アルコキシ基、トリフルオロメチル基及びシアノ基から
    なる群より選ばれる1種以上の基で置換されていてもよ
    い。)、水酸基、シアノ基及びニトロ基] B群 [メチレンジオキシ基およびジフルオロメチレンジオキ
    シ基(該メチレンジオキシ基およびジフルオロメチレン
    ジオキシ基の各々は、アリール部位における隣接する二
    つの炭素原子に結合する。)]
  3. 【請求項3】上記一般式 化1において、R3がメトキ
    シ基である請求項1または2に記載のイソキサゾロン誘
    導体。
  4. 【請求項4】上記一般式 化1において、T、U及びV
    の内、一つがCR4基であり、他の一つがCH基であ
    り、また、残りの一つがCR5基であり、WがCR6
    (R4、R5およびR6は前記と同じ意味を表わす)であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載のイソキサゾロン誘導
    体。
  5. 【請求項5】上記一般式 化1で示されるイソキサゾロ
    ン誘導体において、R4、R5及びR6が同一または相異
    なり、水素原子、ハロゲン原子またはメチル基である請
    求項1〜4のいずれかに記載のイソキサゾロン誘導体。
  6. 【請求項6】上記一般式 化1で示されるイソキサゾロ
    ン誘導体において、U、V及びWがCH基であり、Tが
    CR4基(R4は前記と同じ意味を表わす。)である請求
    項1〜5のいずれかに記載のイソキサゾロン誘導体。
  7. 【請求項7】上記一般式 化1において、R1が置換さ
    れていてもよいフェニル基またはA1−ON=CA2−基
    (A1及びA2は前記と同じ意味を表わす。)である請求
    項1〜6のいずれかに記載のイソキサゾロン誘導体。
  8. 【請求項8】上記一般式 化1において、R1が置換さ
    れていてもよいフェニル基またはA1−ON=C(M
    e)−基である請求項1〜6のいずれかに記載のイソキ
    サゾロン誘導体。
  9. 【請求項9】上記一般式 化1において、R2が水素原
    子またはメチル基である請求項1〜8のいずれかに記載
    のイソキサゾロン誘導体。
  10. 【請求項10】上記一般式 化1において、R2が水素
    原子である請求項1〜8のいずれかに記載のイソキサゾ
    ロン誘導体。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のイソ
    キサゾロン誘導体を有効成分として含有することを特徴
    とする農園芸用殺菌剤。
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WO2015119099A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 日本曹達株式会社 ピリジン化合物およびその用途

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015119099A1 (ja) * 2014-02-05 2015-08-13 日本曹達株式会社 ピリジン化合物およびその用途
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