JP2000007650A - アクリル酸誘導体及びその用途 - Google Patents

アクリル酸誘導体及びその用途

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JP2000007650A
JP2000007650A JP16831498A JP16831498A JP2000007650A JP 2000007650 A JP2000007650 A JP 2000007650A JP 16831498 A JP16831498 A JP 16831498A JP 16831498 A JP16831498 A JP 16831498A JP 2000007650 A JP2000007650 A JP 2000007650A
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alkyl
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acid derivative
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JP16831498A
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Taro Hirose
太郎 広瀬
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた農園芸用殺菌効力を有する化合物を提供
すること 【解決手段】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1は、A1−ON=CA2−基等〔ここでA1
びA2は同一もしくは相異なり、置換されていてもよい
アルキル基等を表す。〕を表し、R2及びR3は同一また
は相異なり置換されていてもよいアルキル基を表し、
T、U及びVの内、一つはCR4基を表し、他の一つは
CH基または窒素原子を表し、また、残りの一つはCR
5基または窒素原子を表す。WはCR44基または窒素原
子を表す。R4、R5及びR44は同一もしくは相異なり、
水素原子等を表し、Xは硫黄原子等を表し、Yは酸素原
子を表す。〕で示されるアクリル酸誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクリル酸誘導体及
びその用途に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた農園芸
用殺菌効力を有する化合物を提供することを課題とす
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、後記一般式 化3で示されるアクリル酸誘導
体が優れた農園芸用殺菌効力を有することを見出し、本
発明に至った。
【0004】即ち、本発明は、一般式 化2
【化2】 〔式中、R1は、A1−ON=CA2−基、A1SC
(A2)=N−基またはA1SC(SA2)=N−基〔こ
こでA1及びA2は同一もしくは相異なり、置換されてい
てもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル
基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されてい
てもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシク
ロアルキルアルキル基、置換されていてもよいシクロア
ルケニル基、置換されていてもよいシクロアルケニルア
ルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
ていてもよいアリールアルキル基、置換されていてもよ
いヘテロアリール基または置換されていてもよいヘテロ
アリールアルキル基を表す。〕を表し、R2及びR3は同
一または相異なり置換されていてもよいアルキル基を表
し、T、U及びVの内、一つはCR4基を表し、他の一
つはCH基または窒素原子を表し、また、残りの一つは
CR5基または窒素原子を表す。WはCR44基または窒
素原子を表す。R4、R5及びR44は同一もしくは相異な
り、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基、ニ
トロ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基また
はハロアルキルチオ基を表し、XはNR6基、酸素原子
または硫黄原子を表し、R6は置換されていてもよいア
ルキル基を表す。Yは酸素原子を表す。〕で示されるア
クリル酸誘導体(以下、本発明化合物と記す。)及びそ
れを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤を提供す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、A1及びA2で示
される置換されていてもよいアルキル基におけるアルキ
ル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メ
チルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、1
−エチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブ
チル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチ
ルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、
3,3−ジメチルブチル基、ヘプチル基、3,7−ジメ
チルオクチル基等のC1〜C10アルキル基等があげら
れ、A1及びA2で示される置換されていてもよいアルケ
ニル基におけるアルケニル基としては、例えばビニル
基、アリル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メ
チル−2−プロペニル基、2−ブテニル基、2−ペンテ
ニル基、3−メチル−2−ブテニル基、ゲラニル基等の
C3〜C10アルケニル基等があげられ、A1及びA2
示される置換されていてもよいアルキニル基におけるア
ルキニル基としては、例えばエチニル基、プロパルギル
基、1−メチル−2−プロピニル基、3−メチル−2−
プロピニル基等のC2〜C10アルキニル基等があげら
れ、A1及びA2で示される置換されていてもよいシクロ
アルキル基におけるシクロアルキル基としては、例えば
シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基等のC3〜C10シクロアルキル基等があげられ、A
1及びA2で示される置換されていてもよいシクロアルキ
ルアルキル基におけるシクロアルキルアルキル基として
は、例えばシクロプロピルメチル基、シクロペンチルメ
チル基、2−シクロペンチルエチル基、シクロヘキシル
メチル基等のC4〜C20シクロアルキルアルキル基等
があげられ、A1及びA2で示される置換されていてもよ
いシクロアルケニル基におけるシクロアルケニル基とし
ては、例えばシクロペンテニル基、シクロヘキセニル基
等のC5〜C10シクロアルケニル基等があげられ、A
1及びA2で示される置換されていてもよいシクロアルケ
ニルアルキル基におけるシクロアルケニル基としては、
例えばシクロペンテン−1−イルメチル基、シクロヘキ
セン−1−イルメチル基等のC6〜C20シクロアルケ
ニルアルキル基等があげられ、A1及びA2で示される置
換されていてもよいアリ−ル基におけるアリ−ル基とし
ては、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基等
のC6〜C10のアリール基等があげられ、A1及びA2
で示される置換されていてもよいアリ−ルアルキル基に
おけるアリ−ルアルキル基としては、例えばフェニルメ
チル基、2−フェニルエチル基、3−フェニル−n−プ
ロピル基、4−フェニル−n−ブチル基、α−ナフチル
メチル基、β−ナフチルメチル基等のC7〜C20アリ
ールアルキル基等があげられ、A1及びA2で示される置
換されていてもよいヘテロアリール基におけるヘテロア
リール基としては、例えば2−ピリジル基、4−ピリジ
ル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、3−
ピラゾリル基、2−チアゾリル基、2−イミダゾリル
基、3−(1,2,4−トリアゾリル)基、2−キノリ
ニル基等のC1〜C9ヘテロアリール基があげられ、A
1及びA2で示される置換されていてもよいヘテロアリー
ルアルキル基におけるヘテロアリールアルキル基として
は、例えば2−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル
基、2−ピリミジニルメチル基、4−ピリミジニルメチ
ル基、3−ピラゾリルメチル基、2−チアゾリルメチル
基、2−イミダゾリルメチル基、3−(1,2,4−ト
リアゾリル)メチル基、2−キノリニルメチル基等のC
2〜C19ヘテロアリールアルキル基があげられ、
【0006】A1またはA2における置換されていてもよ
いアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置
換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよ
いシクロアルキル基、置換されていてもよいシクロアル
キルアルキル基、置換されていてもよいシクロアルケニ
ル基、置換されていてもよいシクロアルケニルアルキル
基、置換されていてもよいアリール基、置換されていて
もよいアリールアルキル基、置換されていてもよいヘテ
ロアリール基、置換されていてもよいヘテロアリールア
ルキル基の置換基としては、例えば、ハロゲン原子〔塩
素原子、臭素原子、フッ素原子等〕、アルキル基〔例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、1−メチルプロピル基、ペン
チル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基、2
−メチルブチル基、3−メチルブチル基、2,2−ジメ
チルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1,1
−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチ
ル基、1−エチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル
基、ヘプチル基、3,7−ジメチルオクチル基等のC1
〜C10アルキル基等〕、ハロアルキル基〔例えばトリ
フルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル
基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基等のC1
〜C10ハロアルキル基等〕、シクロアルキル基〔例え
ばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基等のC3〜C10シクロアルキル基〕、アルコキシ
基〔例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、i−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基等のC
1〜C10アルコキシ基〕、ハロアルコキシ基〔例えば
トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジフ
ルオロブロモメトキシ基、ジフルオロクロロメトキシ
基、フルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエ
トキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基
等のC1〜C10ハロアルコキシ基〕、アルキルチオ基
〔例えばメチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチ
オ基、n−ブチルチオ基、i−ブチルチオ基、sec−
ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ
基等のC1〜C10アルキルチオ基〕、ハロアルキルチ
オ基〔例えばトリフルオロメチルチオ基、ジフルオロメ
チルチオ基、ジフルオロブロモメチルチオ基、ジフルオ
ロクロロメチルチオ基、フルオロメチルチオ基、2,
2,2−トリフルオロエチルチオ基、1,1,2,2−
テトラフルオロエチルチオ基等のC1〜C10ハロアル
キルチオ基〕、アルキルアミノ基〔例えばメチルアミノ
基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、i−プロ
ピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、sec−ブチルア
ミノ基、i−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基等
のC1〜C10アルキルアミノ基〕、ジアルキルアミノ
基〔例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチ
ルエチルアミノ基、エチル−n−プロピルアミノ基等の
C2〜C20ジアルキルアミノ基〕、アルコキシカルボ
ニル基〔メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカル
ボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカ
ルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、n−ペン
チルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニ
ル基等のC2〜C10アルコキシカルボニル基〕、ハロ
アルコキシカルボニル基〔例えば2,2,2−トリフル
オロエトキシカルボニル基等のC2〜C10ハロアルコ
キシカルボニル基〕、アルキルアミノカルボニル基〔例
えばメチルアミノカルボニル基、エチルアミノカルボニ
ル基、n−プロピルアミノカルボニル基、i−プロピル
アミノカルボニル基、n−ブチルアミノカルボニル基、
i−ブチルアミノカルボニル基、sec−ブチルアミノ
カルボニル基、n−ペンチルアミノカルボニル基、n−
ヘキシルアミノカルボニル基等のC2〜C10アルキル
アミノカルボニル基〕、ジアルキルアミノカルボニル基
〔例えばジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノ
カルボニル基、メチルエチルアミノカルボニル基、エチ
ル−n−プロピルアミノカルボニル基等のC3〜C10
ジアルキルアミノカルボニル基〕、アシルアミノ基〔例
えばアセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、n−ブ
タノイルアミノ基等のC2〜C10アシルアミノ基〕、
アルコキシカルボニルアミノ基〔例えばメトキシカルボ
ニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロ
ポキシカルボニルアミノ基、i−プロポキシカルボニル
アミノ基、n−ブトキシカルボニルアミノ基等のC2〜
C10アルコキシカルボニルアミノ基〕、シアノ基及び
ニトロ基等があげられ、
【0007】R3で示される置換されていてもよいアル
キル基としては例えばメチル基、エチル基等のC1〜C
5アルキル基があげられ、R4、R5及びR44で示される
ハロゲン原子としては例えば塩素原子、臭素原子、フッ
素原子等があげられ、R4、R5及びR44で示されるアル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メ
チルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、1
−エチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブ
チル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチ
ルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、ヘキシル
基、1−メチルペンチル基、1−エチルペンチル基、
3,3−ジメチルブチル基、ヘプチル基、3,7−ジメ
チルオクチル基等のC1〜C10アルキル基があげら
れ、R4、R5及びR44で示されるアルコキシ基としては
例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i
−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ
基、i−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基等のC1〜
C10アルコキシ基があげられ、R4、R5及びR44で示
されるハロアルキル基としては例えばトリフルオロメチ
ル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、1,1,
2,2−テトラフルオロエチル基等のC1〜C10ハロ
アルキル基等があげられ、R4、R5及びR44で示される
ハロアルコキシ基としては例えばトリフルオロメトキシ
基、ジフルオロメトキシ基、ジフルオロブロモメトキシ
基、ジフルオロクロロメトキシ基、フルオロメトキシ
基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ基等のC1〜C10ハ
ロアルコキシ基があげられ、R4、R5及びR44で示され
るアルコキシカルボニル基としては例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカル
ボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシ
カルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブ
トキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル
基、n−ヘキシルオキシカルボニル基等のC2〜C10
アルコキシカルボニル基があげられ、R4、R5及びR44
で示されるアルキルチオ基としては例えばメチルチオ
基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、n−ブチルチ
オ基、i−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、n−
ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基等のC1〜C10
アルキルチオ基があげられ、R4、R5及びR44で示され
るハロアルキルチオ基としては例えばトリフルオロメチ
ルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、ジフルオロブロモ
メチルチオ基、ジフルオロクロロメチルチオ基、フルオ
ロメチルチオ基、2,2,2−トリフルオロエチルチオ
基、1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基等の
C1〜C10ハロアルキルチオ基があげられ、
【0008】R6で示される置換されていてもよいアル
キル基としては例えばメチル基、エチル基等のC1〜C
10アルキル基があげられる。T、U、V及びWを含む
6員環状芳香族環の具体例としてはベンゼン環、ピリジ
ン環、ピリミジン環等があげられる。
【0009】本発明化合物にはC=N結合、C=C結合
に基づく(E)、(Z)の異性体が存在しうるが、その
各々及びその混合物が本発明に含まれる。(ここで用い
た(E)及び(Z)という用語は、広く幾何異性体を示
すのに使用されているカーン−インゴールド−プレロー
グ則により定義されるものである。)
【0010】本発明化合物は例えば、下記スキーム 化
3で示される合成スキームにしたがって製造することが
出来る。
【化3】 〔式中、R1、R2、R3、T、U、V、W、X及びYは
前記と同じ意味を表し、R7は例えばp−トルエンスル
フォニル基、メタンスルフォニル基、トリフルオロメタ
ンスルフォニル基等を表し、L1は例えば塩素原子、臭
素原子、フッ素原子等のハロゲン原子またはp−トルエ
ンスルフォニルオキシ基、メタンスルフォニルオキシ
基、トリフルオロメタンスルフォニルオキシ基等の脱離
基を表し、L 2は例えば塩素原子、臭素原子等のハロゲ
ン原子を表す。〕
【0011】工程3aは化合物〔I〕とスルホン酸誘導
体〔II〕とを溶媒中、塩基の存在下に反応させること
により行うことが出来る。該反応の反応温度は通常−8
0〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜100
時間の範囲である。反応に供される試剤の量は化合物
〔I〕1モルに対してスルホン酸誘導体〔II〕は1〜
5モルの割合、塩基は1〜10モルの割合である。スル
ホン酸誘導体〔II〕としては例えばp−トルエンスル
フォニルクロリド、メタンスルフォニルクロリド、トリ
フルオロメタンスルフォニルクロリド、トリフルオロメ
タンスルフォニルフルオリド、メタンスルフォン酸無水
物またはトリフルオロメタンスルフォン酸無水物等のス
ルフォン酸誘導体があげられる。該塩基としては例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、
水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸バリウム、炭酸カルシウム等の無機塩基類、ピリジ
ン、2−ピコリン、4−ピコリン、4−ジメチルアミノ
ピリジン、キノリン、トリエチルアミン、エチルジイソ
プロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−
ジエチルアニリン等の有機塩基類、あるいは、これらの
混合物があげられる。該塩基触媒は、例えば、塩酸、硫
酸等の鉱酸類、酢酸、安息香酸等のカルボン酸、塩化亜
鉛等のルイス酸類等と塩を形成していてもよく、かかる
塩としては、例えば、酢酸ナトリウム等があげられる。
溶媒としては、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレン
グリコ−ルジメチルエ−テル、tert−ブチルメチル
エ−テル等のエ−テル系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン、石油エ−テル等の脂肪族炭化水素系溶媒、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、モノクロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ピリジン、トリエチ
ルアミン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジエチルアニリン等の有機塩基系溶媒、
蟻酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エチル、炭酸ジエチル等
のエステル系溶媒、ニトロエタン、ニトロベンゼン等の
ニトロ化合物系溶媒、アセトニトリル、イソブチロニト
リル等のニトリル系溶媒、水等あるいはそれらの混合物
があげられる。反応終了後の反応液は有機溶媒抽出、濃
縮等の後処理操作を行い、必要ならば再結晶、クロマト
グラフィ−等により更に精製して、目的化合物を単離す
ることができる。
【0012】工程3b及び工程3dは化合物〔III〕
または化合物〔IV〕とチオール化合物〔V〕とを塩基
の存在下、溶媒中で反応させることにより行うことが出
来る。該反応の反応温度は通常−80〜100℃の範囲
であり、反応時間は1〜100時間の範囲である。反応
に供される試剤の量は、化合物〔III〕または化合物
〔IV〕で示される化合物1モルに対してチオール化合
物〔V〕は1〜100モルの割合、塩基は1〜100モ
ルの割合である。塩基としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリウム、炭酸カル
シウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、酸化銀等
の無機塩基類、カリウム−tert−ブトキシド、ナト
リウムメトキド、ナトリウムエトキシド等のアルカリ金
属アルコキシド類、マグネシウムエトキシド等のアルカ
リ土類金属アルコキシド類、ピリジン、2−ピコリン、
4−ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン、キノリ
ン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン
等の有機塩基類、あるいは、これらの混合物があげられ
る。該反応はあらかじめチオール化合物〔V〕を塩基で
処理した該チオール化合物〔V〕の塩を用いて行うこと
もでき、その場合は反応系に更に塩基を添加する必要は
ない。溶媒としては例えばメタノ−ル、エタノ−ル、プ
ロパノ−ル、ブタノ−ル、イソプロパノ−ル等のアルコ
−ル系溶媒、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ジエチレン
グリコ−ルジメチルエ−テル、tert−ブチルメチル
エ−テル等のエ−テル系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、リ
グロイン、石油エ−テル等の脂肪族炭化水素系溶媒、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、クロロホ
ルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、モノクロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ピリジン、トリエチ
ルアミン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジエチルアニリン等の有機塩基系溶媒、
蟻酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エチル、炭酸ジエチル等
のエステル系溶媒、ニトロエタン、ニトロベンゼン等の
ニトロ化合物系溶媒、アセトニトリル、イソブチロニト
リル等のニトリル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル−2−イ
ミダゾリドン、スルホラン、水等あるいはそれらの混合
物があげられる。反応終了後の反応液は有機溶媒抽出、
濃縮等の後処理操作を行い、必要ならば再結晶、クロマ
トグラフィ−等により更に精製して、目的化合物を単離
することができる。
【0013】工程3cは化合物〔I〕をハロゲン化試剤
でハロゲン化することにより行うことが出来る。該反応
の反応温度は通常−80〜200℃の範囲であり、反応
時間は通常1〜100時間の範囲である。反応に供され
る試剤の量は、化合物〔I〕1モルに対してハロゲン化
試剤は通常1〜100モルの割合である。ハロゲン化試
剤としては例えば、オギザリルクロリド、塩化チオニ
ル、臭化チオニル、四塩化炭素−トリフェニルフォスフ
ィン混合物、四臭化炭素−トリフェニルフォスフィン混
合物等があげられる。該反応は必要に応じて溶媒を用
い、かかる溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、
テトラヒドロフラン、エチレングリコ−ルジメチルエ−
テル、ジエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ter
t−ブチルメチルエ−テル等のエ−テル系溶媒、ヘキサ
ン、ヘプタン、リグロイン、石油エ−テル等の脂肪族炭
化水素系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素、
モノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ニ
トロエタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物系溶媒、
アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル系溶
媒等あるいはそれらの混合物があげられる。反応終了後
の反応液は有機溶媒抽出、濃縮等の後処理操作を行い、
必要ならば再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精
製して、目的化合物を単離することができる。
【0014】前記スキーム 化3における化合物〔I〕
は例えば下記のスキーム 化4に従って製造することが
出来る。
【化4】 〔式中、R1、R3、T、U、V、W、X及びYは前記と
同じ意味を表す。〕
【0015】工程4は化合物〔VI〕とギ酸エステル
〔VII〕を溶媒中塩基の存在下に反応させることによ
り行うことが出来る。該反応の反応温度は通常0〜15
0℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲
である。反応に供される試剤の量は化合物〔VI〕1モ
ルに対して化合物〔VII〕は1〜100モル、塩基は
1〜100の割合である。塩基としては、例えば水素化
ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基類、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−te
rt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、マ
グネシウムエトキシド等のアルカリ土類金属アルコキシ
ド類、ナトリウムアミド、リチウムアミド、リチウムジ
イソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジ
ド、リチウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属
アミド類及びこれらの混合物があげられる。溶媒として
は例えばメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタ
ノ−ル、イソプロパノ−ル等のアルコ−ル系溶媒、1,
4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
−ルジメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルジメチル
エ−テル、tert−ブチルメチルエ−テル等のエ−テ
ル系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エ−
テル等の脂肪族炭化水素系溶媒、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒、ジクロロエタン、四塩化炭
素、モノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒、ピリジン、トリエチルアミン、N−メチルアニリ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニ
リン等の有機塩基系溶媒、蟻酸エチル、酢酸ブチル、酢
酸エチル、炭酸ジエチル等のエステル系溶媒、ニトロエ
タン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物系溶媒、アセト
ニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル系溶媒、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチル−2−イミダゾリドン、スルホラ
ン等あるいはそれらの混合物があげられる。反応終了後
の反応液は希塩酸などの酸性水溶液で処理した後、有機
溶媒抽出、濃縮等の後処理操作を行い、必要ならば再結
晶、クロマトグラフィ−等により更に精製して、目的化
合物を単離することができる。
【0016】本発明化合物を農園芸用殺菌剤の有効成分
として用いる場合、他の何らの成分も加えずそのまま用
いてもよいが、通常は固体担体、液体担体、界面活性
剤、その他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、
懸濁剤、粉剤、粒剤等に製剤して用いる。これらの製剤
には有効成分として本発明化合物を、重量比で通常、
0.1〜99.9%、好ましくは1〜90%含有する。
かかる製剤化の際に用いられる、固体担体としては、例
えばカオリンクレ−、アッタパルジャイトクレ−、ベン
トナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻
土、方解石、トウモロコシ穂軸粉、クルミ殻粉、尿素、
硫酸アンモニウム、合成含水酸化珪素等の微粉末あるい
は粒状物等があげられ、液体担体としては、例えばキシ
レン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、イソプ
ロパノ−ル、エチレングリコ−ル、セロソルブ等のアル
コ−ル類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等
のケトン類、ダイズ油、綿実油等の植物油、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリル、水等があげられる。界面
活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アル
キル(アリ−ル)スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ−ルエ−テル
リン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮
合物等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアル
キルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルポリオキシ
プロピレンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エス
テル等の非イオン界面活性剤等があげられる。製剤用補
助剤としては、例えばリグニンスルホン酸塩、アルギン
酸塩、ポリビニルアルコ−ル、アラビアガム、CMC
(カルボキシメチルセルロ−ス)、PAP(酸性リン酸
イソプロピル)等があげられる。本発明化合物の施用方
法としては、具体的には茎葉散布、土壌処理、種子消毒
等があげられ、さらに、通常、当業者が利用するどのよ
うな施用方法にても用いることができる。
【0017】本発明化合物を農園芸用殺菌剤の有効成分
として用いる場合、その有効成分の施用量は、対象植物
(作物等)の種類、対象病害の種類、病害の発生程度、
製剤形態、施用方法、施用時期、気象条件等によって変
化し得るが、1ア−ルあたり通常0.01〜50g、好
ましくは0.05〜10gである。乳剤、水和剤、懸濁
剤等を水で希釈して施用する場合、その施用濃度は、
0.0001〜0.5%、好ましくは0.0005〜
0.2%であり、粉剤、粒剤等はなんら希釈することな
くそのまま施用する。
【0018】本発明化合物は、畑地、水田、果樹園、茶
園、牧草地、芝生地等の農園芸用殺菌剤として用いるこ
とができ、他の農園芸用殺菌剤と混合して用いることに
より、殺菌効力の増強をも期待できる。かかる他の農園
芸用殺菌剤としては、たとえば、プロピコナゾ−ル、ト
リアジメノ−ル、プロクロラズ、ペンコナゾ−ル、テブ
コナゾ−ル、フルシラゾ−ル、ジニコナゾ−ル、ブロム
コナゾ−ル、エポキシコナゾ−ル、ジフェノコナゾ−
ル、シプロコナゾ−ル、メトコナゾ−ル、トリフルミゾ
−ル、テトラコナゾ−ル、マイクロブタニル、フェンブ
コナゾ−ル、ヘキサコナゾ−ル、フルキンコナゾ−ル、
トリティコナゾ−ル(RPA400727)、ビテルタノ−
ル、イマザリル及びフルトリアホ−ル等のアゾ−ル系殺
菌化合物、フェンプロピモルフ、トリデモルフ及びフェ
ンプロピジン等の環状アミン系殺菌化合物、カルベンダ
ジム、ベノミル、チアベンダゾ−ル、チオファネ−トメ
チル等のベンズイミダゾ−ル系殺菌化合物、プロシミド
ン、シプロディニル、ピリメタニル、ジエトフェンカル
ブ、チウラム、フルアジナム、マンコゼブ、イプロジオ
ン、ビンクロゾリン、クロロタロニル、キャプタン、メ
パニピリム、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ジ
クロフルアニド、フォルペット、クレソキシムメチル、
アゾキシストロビン、ファモキサドン、フェンヘキサミ
ド、N−メチル−α−メトキシイミノ−2−〔(2,5
−ジメチルフェノキシ)メチル〕フェニルアセトアミド
等があげられる。本発明化合物は、他の殺虫剤、殺ダニ
剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料と混用ま
たは併用することもできる。かかる殺虫剤及び/または
殺ダニ剤及び/または殺線虫剤としては、例えばフェニ
トロチオン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4
−ニトロフェニル)ホスホロチオエ−ト〕、フェニチオ
ン〔O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−(メチ
ルチオ)フェニル)ホスホロチオエ−ト〕、ダイアジノ
ン〔O,O−ジエチル−O−2−イソプロピル−6−メ
チルピリミジン−4−イルホスホロチオエ−ト〕、クロ
ルピリホス〔O,O−ジエチル−O−3,5,6−トリ
クロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−ト〕、アセフェ
−ト〔O,S−ジメチルアセチルホスホラミドチオエ−
ト〕、メチダチオン〔S−2,3−ジヒドロ−5−メト
キシ−2−オキソ−1,3,4−チアジアゾ−ル−3−
イルメチル O,O−ジメチルホスホロジチオエ−
ト〕、ジスルホトン〔O,O−ジエチル S−2−エチ
ルチオエチルホスホロチオエ−ト〕、DDVP〔2,2
−ジクロロビニルジメチルホスフェ−ト〕、スルプロホ
ス〔O−エチル O−4−(メチルチオ)フェニル S
−プロピルホスホロジチオエ−ト〕、シアノホス〔O−
4−シアノフェニル O,O−ジメチルホスホロチオエ
−ト〕、ジオキサベンゾホス〔2−メトキシ−4H−
1,3,2−ベンゾジオキサホスフィニン−2−スルフ
ィド〕、ジメトエ−ト〔O,O−ジメチル−S−(N−
メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェ−ト〕、フ
ェントエ−ト〔エチル 2−ジメトキシホスフィノチオ
イルチオ(フェニル)アセテ−ト〕、マラチオン〔ジエ
チル(ジメトキシホスフィノチオイルチオ)サクシネ−
ト〕、トリクロルホン〔ジメチル 2,2,2−トリク
ロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネ−ト〕、アジンホ
スメチル〔S−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,
2,3−ベンゾトリアジン−3−イルメチル O,O−
ジメチルホスホロジチオエ−ト〕、モノクロトホス〔ジ
メチル(E)−1−メチル−2−(メチルカルバモイ
ル)ビニルホスフェ−ト〕、エチオン〔O,O,O’,
O’−テトラエチル S,S’−メチレンビス(ホスホ
ロジチオエ−ト)〕ホスチアゼ−ト〔N−(O−メチル
−S−sec −ブチル)ホスホリルチアゾリジン−2−オ
ン〕等の有機リン系化合物、BPMC(2−sec −ブチ
ルフェニルメチルカルバメ−ト〕、ベンフラカルブ〔エ
チル N−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベン
ゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノ
チオ〕−N−イソプロピル−β−アラニネ−ト〕、プロ
ポキスル〔2−イソプロポキシフェニル N−メチルカ
ルバメ−ト〕、カルボスルファン〔2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−7−ベンゾ〔b〕フラニル N−ジ
ブチルアミノチオ−N−メチルカ−バメ−ト〕、カルバ
リル〔1−ナフチル−N−メチルカ−バメ−ト〕、メソ
ミル〔S−メチル−N−〔(メチルカルバモイル)オキ
シ〕チオアセトイミデ−ト〕、エチオフェンカルブ〔2
−(エチルチオメチル)フェニルメチルカ−バメ−
ト〕、アルジカルブ〔2−メチル−2−(メチルチオ)
プロピオンアルデヒド O−メチルカルバモイルオキシ
ム〕、オキサミル〔N,N−ジメチル−2−メチルカル
バモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセタミ
ド〕、フェノチオカルブ〔S−4−フェノキシブチル−
N,N−ジメチルチオカ−バメ−ト等のカ−バメ−ト系
化合物、エトフェンプロックス〔2−(4−エトキシフ
ェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジ
ルエ−テル〕、フェンバレレ−ト〔(RS)−α−シア
ノ−3−フェノキシベンジル (RS)−2−(4−ク
ロロフェニル)−3−メチルブチレ−ト〕、エスフェン
バレレ−ト〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル (S)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチ
ルブチレ−ト〕、フェンプロパトリン〔(RS)−α−
シアノ−3−フェノキシベンジル 2,2,3,3−テ
トラメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シペル
メトリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル(1RS,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−
ト〕、ペルメトリン〔3−フェノキシベンジル (1R
S,3RS)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,
2−メチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、シハロ
トリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジ
ル (Z)−(1RS,3RS)−3−(2−クロロ−
3,3,3−トリフロオロプロペニル)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、デルタメトリ
ン〔(S)−α−シアノ−m−フェノキシベンジル
(1R,3R)−3−(2,2−ジブロモビニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト〕、
シクロプロスリン〔(RS)−α−シアノ−3−フェノ
キシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4
−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシレ−
ト〕、フルバリネ−ト 〔α−シアノ−3−フェノキシ
ベンジル N−(2−クロロ−α,α,α−トリフルオ
ロ−p−トリル)−D−バリネ−ト〕、ビフェンスリン
〔2−メチルビフェニル−3−イルメチル (Z)−
(1RS)−cis−3−(2−クロロ−3,3,3−ト
リフルオロプロプ−1−エニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシラ−ト〕、アクリナスリン
〔(1R−{1α(S*),3α(Z)}〕−2,2−
ジメチル−3−〔3−オキソ−3−(2,2,2−トリ
フルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシ−1−
プロペニル〕シクロプロパンカルボン酸シアノ(3−フ
ェノキシフェノル)メチルエステル)〕、2−メチル−
2−(4−ブロモジフルオロメトキシフェニル)プロピ
ル(3−フェノキシベンジル)エ−テル、トラロメスリ
ン〔(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル
(1R)−シス−3−(1,2,2,2−テトラブロモ
エチル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシ
レート〕、シラフルオフェン〔〔4−エトキシフェニル
(3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロ
ピル)ジメチルシラン〕等のピレスロイド化合物、ブプ
ロフェジン(2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピ
ル−5−フェニル−1,3,5−トリアジアジナン−4
−オン)等のチアジアジン誘導体、ニトロイミダゾリジ
ン誘導体、カルタップ(S,S’−(2−ジメチルアミ
ノトリメチレン)ビス(チオカ−バメ−ト)〕、チオシ
クラム〔N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−
5−イルアミン〕、ベンスルタップ〔S,S’−2−ジ
メチルアミノトリメチレン ジ(ベンゼンチオサルフォ
ネ−ト)〕等のネライストキシン誘導体、N−シアノ−
N’−メチル−N’−(6−クロロ−3−ピリジルメチ
ル)アセトアミジン等のN−シアノアミジン誘導体、エ
ンドスルファン〔6,7,8,9,10,10−ヘキサ
クロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ−
6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピン
オキサイド〕、gamma−BHC(1,2,3,4,
5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン〕、1,1−ビス
(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−
ル等の塩素化炭化水素化合物、クロルフルアズロン〔1
−(3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフ
ルオロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−
3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア〕、テフ
ルベンズロン〔1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕、フルフェノクスロン〔1−(4−(2−
クロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−フ
ルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイ
ル)ウレア〕等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、
アミトラズ〔N,N’〔(メチルイミノ)ジメチリジ
ン〕ジ−2,4−キシリジン〕、クロルジメホルム
〔N’−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−N,N
−ジメチルメチニミダミド〕等のホルムアミジン誘導
体、ジアフェンチウロン〔N−(2,6−ジイソプロピ
ル−4−フェノキシフェニル)−N’−tert−ブチルカ
ルボジイミド〕等のチオ尿素誘導体、フェニルピラゾ−
ル系化合物、テブフェノジド〔N−tert−ブチル−N’
−(4−エチルベンゾイル)−3,5−ジメチルベンゾ
ヒドラジド〕、4−ブロモ−2−(4−クロロフェニ
ル)−1−エトキシメチル−5−トリフルオロメチルピ
ロ−ル−3−カルボニトリル、ブロモプロピレ−ト〔イ
ソプロピル 4,4’−ジブロモベンジレ−ト〕、テト
ラジホン〔4−クロロフェニル 2,4,5−トリクロ
ロフェニルスルホン〕、キノメチオネ−ト〔S,S−6
−メチルキノキサリン−2,3−ジイルジチオカルボネ
−ト〕、プロパルゲイト〔2−(4−tert−ブチルフェ
ノキシ)シクロヘキシル プロプ−2−イル スルファ
イト〕、フェンブタティン オキシド〔ビス〔トリス
(2−メチル−2−フェニルプロピル)ティン〕オキシ
ド〕、ヘキシチアゾクス〔(4RS,5RS)−5−
(4−クロロフェニル)−N−クロロヘキシル−4−メ
チル−2−オキソ−1,3−チアゾリジン−3−カルボ
キサミド〕、クロフェンテジン〔3,6−ビス(2−ク
ロロフェニル)−1,2,4,5−テトラジン、ピリダ
チオベン〔2−tert−ブチル−5−(4−tert−ブチル
ベンジルチオ)−4−クロロピリダジン−3(2H)−
オン〕,フェンピロキシメ−ト〔tert−ブチル(E)−
4−〔(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾ−ル
−4−イル)メチレンアミノオキシメチル〕ベンゾエ−
ト〕、テブフェンピラド〔N−4−tert−ブチルベンジ
ル)−4−クロロ−3−エチル−1−メチル−5−ピラ
ゾ−ルカルボキサミド〕、ポリナクチンコンプレックス
〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕、ミル
ベメクチン、アベルメクチン、イバ−メクチン、アザジ
ラクチン〔AZAD〕、ピリミジフェン〔5−クロロ−
N−〔2−{4−(2−エトキシエチル)−2,3−ジ
メチルフェノキシ}エチル〕−6−エチルピリミジン−
4−アミン、ピメトロジン〔2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−3−オキソ−4−〔(ピリジン−3−イル)−メ
チレンアミノ〕−6−メチル−1,2,4−トリアジン
等があげられる。
【0019】本発明化合物により防除することができる
植物病害としては例えば以下のような病害をあげること
ができる。イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ご
ま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoc
tonia solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe grami
nis)、赤かび病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia
striiformis, P. graminis, P. recondita, P. horde
i)、雪腐病(Typhula sp.,Micronectriella nivalis)、
裸黒穂病(Ustilago tritici, U. nuda)、なまぐさ黒穂
病(Tilletia caries)、眼紋病(Pseudocercosporella h
erpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、
葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria
nodorum)、カンキツ類の黒点病(Diaporthe citri)、そ
うか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium
digitatum, P. italicum)、リンゴのモニリア病(Sclero
tinia mali)、腐らん病(Valsa mali)、うどんこ病(Pod
osphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mal
i)、黒星病(Venturiainaequalis)、ナシの黒星病(Ven
turia nashicola, V. pirina)、黒斑病(Alternaria ki
kuchiana)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum)、モ
モの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病(Cladospo
rium carpophilum) 、フォモプシス腐敗病(Phomopsis
sp.)、ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病
(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula neca
tor)、さび病 (Phakopsora ampelopsidis)、ブラックロ
ット病(Guignardia bidwellii)、べと病(Plasmopara
viticola)、カキの炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉
病 (Cercospora kaki, Mycosphaerella nawae)、ウリ類
の炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病
(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella
melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、べと病(Ps
eudoperonospora cubensis)、疫病(Phytophthora s
p.)、苗立枯病(Pythium sp.)、トマトの輪紋病(Altern
aria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病
(Phytophthora infestans)、ナスの褐紋病(Phomopsis
vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、ア
ブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病
(Cercosporella brassicae)、ネギのさび病(Puccinia
allii)、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒
とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseo
lorum var. sojae)、インゲンの炭そ病(Colletotrichu
m lindemthianum)、ラッカセイの黒渋病(Cercospora p
ersonata)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、エン
ドウのうどんこ病(Erysiphe pisi)、ジャガイモの夏疫
病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora infesta
ns) 、イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、チ
ャの網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(El
sinoe leucospila)、タバコの赤星病(Alternaria long
ipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病
(Colletotrichum tabacum)、べと病(Peronospora tab
acina)、疫病(Phytophthora nicotianae)、テンサイの
褐斑病(Cercospora beticola)、バラの黒星病(Diploc
arpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、
キクの褐班病(Septoria chrysanthemi−indici)、白さ
び病(Puccinia horiana)、種々の作物の灰色かび病(B
otrytis cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotioru
m)等があげられる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等
によりさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例
のみに限定されるものではない。まず、製造例を示す。
尚、本発明化合物の番号は後記表1〜表20に記載の化
合物番号である。 製造例1〔前記スキーム 化3の工程3bの例〕 メチル 2−{5−(1−ベンジルオキシイミノエチ
ル)−2−メチルフェノキシ}−3−メタンスルホニル
オキシアクリレート600mg(1.39mmol)、
ジメチルホルムアミド5mlの混合物を攪拌しつつメチ
ルメルカプタンナトリウム塩の15%水溶液1.5ml
を加えた。1時間攪拌を続けた後、反応液を酢酸エチル
30mlで希釈し、希塩酸2回、重曹水1回、飽和食塩
水1回で順次洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮し残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに
付し、メチル 2−{5−(1−ベンジルオキシイミノ
エチル)−2−メチルフェノキシ}−3−メチルチオア
クリレート(本発明化合物14)500mg(1.30m
mol)を得た。収率94%。1 H−NMR(CDCl3 ,TMS):δ(ppm):7.3-7.5
(6H),7.0-7.3(3H),5.20(2H,s),3.70(3H,s),2.40(3H,s),
2.34(3H,s),2.18(3H,s)
【0021】参考製造例1〔前記スキーム 化3の工程
3a〕 メチル 2−{5−(1−ベンジルオキシイミノエチ
ル)−2−メチルフェノキシ}−3−ヒドロキシアクリ
レート500mg(1.41mmol)、塩化メチレン
4.5mlの混合物を室温下攪拌しながら炭酸カリウム
0.21gを一度に加えた。次いで、メタンスルホニル
クロリド0.11mlを滴下し、室温下3時間攪拌を続
けた。反応液を濃縮した後、残渣に酢酸エチル30ml
と水30mlを注加し、有機層を水、飽和食塩水で順次
1回づつ洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、メ
チル 2−{5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)
−2−メチルフェノキシ}−3−メタンスルホニルオキ
シアクリレート600mg(1.39mmol)を得
た。収率98%。1 H−NMR(CDCl3 ,TMS):δ(ppm):7.74(1
H,s),7.3-7.4(5H),7.18(2H,s),7.04(1H,s),5.19(2H,s),
3.79(3H,s),2.87(3H,s),2.35(3H,s),2.20(3H,s) 参考製造例2〔前記スキーム 化4の工程4〕 水素化カリウム(35%オイルディスパ−ジョン)12g
(108mmol)及び1、2−ジメトキシエタン160mlの混合
物にアルゴン雰囲気下、氷冷下、攪拌しつつ、メチル
2−{5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)−2−
メチルフェノキシ}アセテ−ト16g(49mmol)、ギ酸メ
チル29g(490mmol)及び1、2−ジメトキシエタン10m
lからなる溶液を滴下した。その後、徐々に室温まで昇
温しつつ3時間攪拌を続けた。反応液を氷に注加し、ジ
エチルエ−テルで2回洗浄後、水層を希塩酸中に注加
し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮して、メチル 2−
{5−(1−ベンジルオキシイミノエチル)−2−メチ
ルフェノキシ}−3−ヒドロキシアクリレ−ト15g(約
41mmol)を得た。1 H−NMR(TMS,CDCl3 )(複数の異性体の
混合物) δ(ppm):8.01(1Hx1/2,s),7.55(1Hx1/3,s),7.28-7.5(m),
7.1-7.2(2H,m)5.23(2Hx1/2,s),5.2(2Hx1/2,s),4.72(3Hx
1/3,s),3.68(3Hx1/2,s),3.55(3Hx1/2,s),3.40(3Hx2/3,
s),2.35(3Hx1/2,s),2.29(3Hx1/2,s),2.23(3Hx1/2,s),2.
16(3Hx1/2,s)
【0022】次に本発明化合物の例を化合物番号と共に
表に示す。 で示される化合物。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】 で示される化合物。
【0029】
【表6】
【0030】
【表7】
【0031】
【表8】
【0032】
【表9】
【0033】
【表10】
【0034】 で示される化合物。
【0035】
【表11】
【0036】
【表12】
【0037】
【表13】
【0038】
【表14】
【0039】
【表15】
【0040】 で示される化合物。
【0041】
【表16】
【0042】
【表17】
【0043】
【表18】
【0044】
【表19】
【0045】
【表20】 尚、上記の表において、Meはメチル基を、Etはエチ
ル基をPrはプロピル基を、Buはブチル基を、Pen
tはペンチル基を、Hexはヘキシル基を、Phはフェ
ニル基を、Pyはピリジル基をBnはベンジル基を意味
する。また、n−はノルマル−を、i−はイソ−を、s
ec−はセカンダリー−を、t−はターシャリー−を、
c−はシクロ−の意味を表わす。
【0046】次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
し、本発明化合物は表1〜表20に記載の化合物番号で
示す。 製剤例1 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々50部、リ
グニンスルホン酸カルシウム3部、ラウリル硫酸ナトリ
ウム2部及び合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合す
ることにより、各々の水和剤を得る。 製剤例2 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々25部、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエ−ト3部、CM
C3部及び水69部を混合し、有効成分の粒度が5ミク
ロン以下になるまで湿式粉砕することにより、各々の懸
濁剤を得る。 製剤例3 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々2部、カオ
リンクレ−88部及びタルク10部をよく粉砕混合する
ことにより、各々の粉剤を得る。 製剤例4 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々20部、ポ
リオキシエチレンスチリルフェニルエ−テル14部、ド
デシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部及びキシレン
60部をよく混合することにより、各々の乳剤を得る。
製剤例5 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々2部、合成
含水酸化珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2
部、ベントナイト30部及びカオリンクレ−65部をよ
く粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥
することにより、各々の粒剤を得る。
【0047】製剤例6 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々20部とソ
ルビタントリオレエ−ト 1.5部とを、ポリビニルアルコ
−ル2部を含む水溶液28.5部と混合し、サンドグライン
ダ−で微粉砕(粒径3μ以下)した後、この中に、キサ
ンタンガム0.05部及びアルミニウムマグネシウムシリケ
−ト 0.1部を含む水溶液40部を加え、さらにプロピレ
ングリコ−ル10部を加えて攪拌混合し各々の20%水
中懸濁剤を得る。 製剤例7 本発明化合物1〜125、1001〜1125、200
1〜2125及び3001〜3125の各々 0.1部をキ
シレン5部及びトリクロロエタン5部に溶解し、これを
脱臭灯油89.9部に混合して各々の 0.1%油剤を得る。
【0048】次に、本発明化合物が農園芸用殺菌剤とし
て有用であることを試験例で示す。尚、本発明化合物は
表1〜表20に記載の化合物番号で示す。本発明化合物
の防除効果は、調査時の供試植物上の病斑の面積を肉眼
観察し、無処理区の病斑の面積と本発明化合物処理区の
病斑の面積を比較することにより評価した。
【0049】試験例1:イネいもち病防除試験(予防効
果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、イネ(日本晴)を
播種し、温室内で20日間生育させた。その後、本発明化
合物14を製剤例1に準じて水和剤とした後、水で希釈
し所定濃度(500ppm)にし、それを、そのイネ葉面に充分
付着するように茎葉散布した。散布後、植物を風乾し、
いもち病菌の懸濁液を噴霧接種した。接種後28℃、多湿
下に6日間置いた後、防除効果を調査した。その結果、
本発明化合物14処理区の植物上の病斑面積は、無処理
区の病斑面積の30%以下であった。
【0050】試験例2:コムギうどんこ病防除試験(治
療効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。第2葉が展
開したそのコムギの幼苗にコムギうどんこ病菌胞子をふ
りかけ接種した。接種後、23℃の温室に2日間置いた。
本発明化合物14を製剤例2に準じて懸濁剤とした後、
水で希釈し所定濃度(500ppm)にし、それを、うどんこ病
菌が接種されているコムギ葉面に充分付着するように茎
葉散布した。散布後さらに照明下に7日間置いた後、防
除効果を調査した。その結果、本発明化合物14処理区
の植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の30%以下
であった。
【0051】試験例3:コムギ赤さび病防除試験(予防
効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で10日間生育させた。本発明化合
物14を製剤例4に準じて乳剤とした後、水で希釈し所
定濃度(500ppm)にし、それを、そのコムギ葉面に充分付
着するように茎葉散布した。散布後植物を風乾し、コム
ギ赤さび病菌の胞子を接種した。接種後はじめは23℃、
暗黒多湿下に1日置き、さらに照明下に6日間置いた後、
防除効果を調査した。その結果、本発明化合物14処理
区の植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の30%以
下であった。
【0052】試験例4:キュウリ灰色かび病防除効果試
験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模半
白)を播種し、温室内で12日間生育させた。本発明化合
物14を製剤例1に準じて水和剤とした後、水で希釈し
所定濃度(500ppm)にし、それを、そのキュウリ葉面に充
分付着するように茎葉散布した。散布後植物を風乾し、
キュウリ灰色かび病菌の菌糸含有PDA培地をキュウリ葉
面上に置いた。接種後10℃、多湿下に4日置いた後、防
除効果を調査した。その結果、本発明化合物14処理区
の植物上の病斑面積は、無処理区の病斑面積の30%以下
であった。
【発明の効果】本発明化合物は、優れた農園芸用殺菌効
力を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 323/58 C07C 323/58

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 化1 【化1】 〔式中、R1は、A1−ON=CA2−基、A1SC
    (A2)=N−基またはA1SC(SA2)=N−基〔こ
    こでA1及びA2は同一もしくは相異なり、置換されてい
    てもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル
    基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されてい
    てもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいシク
    ロアルキルアルキル基、置換されていてもよいシクロア
    ルケニル基、置換されていてもよいシクロアルケニルア
    ルキル基、置換されていてもよいアリール基、置換され
    ていてもよいアリールアルキル基、置換されていてもよ
    いヘテロアリール基または置換されていてもよいヘテロ
    アリールアルキル基を表す。〕を表し、R2及びR3は同
    一または相異なり置換されていてもよいアルキル基を表
    し、T、U及びVの内、一つはCR4基を表し、他の一
    つはCH基または窒素原子を表し、また、残りの一つは
    CR5基または窒素原子を表す。WはCR44基または窒
    素原子を表す。R4、R5及びR44は同一もしくは相異な
    り、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、シアノ基、ニ
    トロ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基また
    はハロアルキルチオ基を表し、XはNR6基、酸素原子
    または硫黄原子を表し、R6は置換されていてもよいア
    ルキル基を表す。Yは酸素原子を表す。〕で示されるア
    クリル酸誘導体。
  2. 【請求項2】上記一般式 化1におけるA1またはA2
    おいて、 置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
    いアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、
    置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されてい
    てもよいシクロアルキルアルキル基、置換されていても
    よいシクロアルケニル基、置換されていてもよいシクロ
    アルケニルアルキル基、置換されていてもよいアリール
    基、置換されていてもよいアリールアルキル基、置換さ
    れていてもよいヘテロアリール基または置換されていて
    もよいヘテロアリールアルキル基における各置換基が、
    同一もしくは相異なり、 ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、シクロア
    ルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキル
    チオ基、ハロアルキルチオ基、アルキルアミノ基、ジア
    ルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、ハロアルコ
    キシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジア
    ルキルアミノカルボニル基、アシルアミノ基、アルコキ
    シカルボニルアミノ基、シアノ基及びニトロ基からなる
    群より選ばれる1種以上である請求項1に記載のアクリ
    ル酸誘導体。
  3. 【請求項3】上記一般式 化1におけるA1またはA
    2が、同一または相異なり、置換されていてもよいC1
    〜C10アルキル基、置換されていてもよいC2〜C1
    0アルケニル基、置換されていてもよいC2〜C10ア
    ルキニル基、置換されていてもよいC3〜C10シクロ
    アルキル基、置換されていてもよいC4〜C20シクロ
    アルキルアルキル基、置換されていてもよいC5〜C1
    0シクロアルケニル基、置換されていてもよいC6〜C
    20シクロアルケニルアルキル基、置換されていてもよ
    いC6〜C10アリール基、置換されていてもよいC7
    〜C20アリールアルキル基、置換されていてもよいC
    1〜C9ヘテロアリール基、置換されていてもよいC2
    〜C19ヘテロアリールアルキル基であり、その各置換
    基が、同一もしくは相異なり、 ハロゲン原子、C1〜C10アルキル基、C1〜C10
    ハロアルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C1
    〜C10アルコキシ基、C1〜C10ハロアルコキシ
    基、C1〜C10アルキルチオ基、C1〜C10ハロア
    ルキルチオ基、C1〜C10アルキルアミノ基、C2〜
    C20ジアルキルアミノ基、C2〜C10アルコキシカ
    ルボニル基、C1〜C10ハロアルコキシカルボニル
    基、C2〜C10アルキルアミノカルボニル基、C3〜
    C10ジアルキルアミノカルボニル基、C2〜C10ア
    シルアミノ基、C2〜C10アルコキシカルボニルアミ
    ノ基、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる1
    種以上であり、R2及びR3が、同一もしくは相異なり、
    C1〜C5アルキル基であり、R4、R5及びR44が、同
    一もしくは相異なり、水素原子、ハロゲン原子、C1〜
    C10アルキル基、C1〜C10アルコキシ基、C1〜
    C10ハロアルキル基、C1〜C10ハロアルコキシ
    基、シアノ基、ニトロ基、C1〜C10アルコキシカル
    ボニル基、C1〜C10アルキルチオ基またはC1〜C
    10ハロアルキルチオ基であり、R6がC1〜C10ア
    ルキル基である請求項1または2に記載のアクリル酸誘
    導体。
  4. 【請求項4】上記一般式 化1におけるA1またはA2
    おいて、置換されていてもよいC1〜C10アルキル
    基、置換されていてもよいC2〜C10アルケニル基、
    置換されていてもよいC2〜C10アルキニル基、置換
    されていてもよいC3〜C10シクロアルキル基、置換
    されていてもよいC4〜C20シクロアルキルアルキル
    基、置換されていてもよいC5〜C10シクロアルケニ
    ル基、置換されていてもよいC6〜C20シクロアルケ
    ニルアルキル基、置換されていてもよいC6〜C10ア
    リール基、置換されていてもよいC7〜C20アリール
    アルキル基、置換されていてもよいC1〜C9ヘテロア
    リール基、置換されていてもよいC2〜C19ヘテロア
    リールアルキル基における各置換基が、同一もしくは相
    異なり、 ハロゲン原子、C1〜C10アルキル基、C1〜C10
    ハロアルキル基、C3〜C10シクロアルキル基、C1
    〜C10アルコキシ基、C1〜C10ハロアルコキシ
    基、C1〜C10アルキルチオ基、C1〜C10ハロア
    ルキルチオ基、CC2〜C10アルコキシカルボニル
    基、C1〜C10ハロアルコキシカルボニル基、シアノ
    基及びニトロ基からなる群より選ばれる1種以上であ
    り、R3がメチル基であり、R4、R5及びR44が同一も
    しくは相異なり、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C1
    0アルキル基またはC1〜C10ハロアルキル基であ
    り、R6がメチル基であり請求項1、2または3記載の
    アクリル酸誘導体。
  5. 【請求項5】上記一般式 化1において、R3がメチル
    基であり、R4、R5及びR44が、同一もしくは相異なり
    メチル基または水素原子であり、R6がメチル基である
    請求項1、2、3または4記載のアクリル酸誘導体。
  6. 【請求項6】上記一般式 化1において、Xが酸素原子
    である請求項1、2、3、4または5記載のアクリル酸
    誘導体。
  7. 【請求項7】一般式 化1において、T、U及びVの
    内、一つがCR4基であり、他の一つがCH基であり、
    また、残りの一つがCR5基であり、WがCR44基であ
    る請求項1〜6のいずれかに記載のアクリル酸誘導体。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載のアクリル
    酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする農
    園芸用殺菌剤。
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