JP2000247687A - ガラス繊維集束剤 - Google Patents
ガラス繊維集束剤Info
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Abstract
れたガラス繊維集束剤を提供すること。 【解決手段】 本発明のガラス繊維集束剤は、(A)ポ
リイソシアネートと(B)ポリオキシエチレン構造を有
するポリオールを3〜50重量%含有するポリオール成
分とから得られる水性カチオン系ポリウレタンを含有す
るものである。
Description
ン構造を有する水性カチオン系ポリウレタンからなるガ
ラス繊維集束剤、詳細には、ポリオキシエチレン構造に
よるノニオン系親水性構造とカチオン系親水性構造とを
併せ持つ水性カチオン系ポリウレタンを含有するガラス
繊維集束剤であって、FRP、FRTP成形体の機械的
強度及び耐温熱水性に優れたガラス繊維集束剤に関す
る。
繊維の用途として、各種合成樹脂の強化材料があるが、
近年ガラス繊維強化プラスティック(FRP)、ガラス
繊維強化熱可塑性樹脂(FRTP)がその良好な成形
性、2次加工性の面から注目されてきている。ところ
で、ガラス繊維は溶融したガラスを紡糸してフィラメン
トを形成せしめた後、それらを数百本を束ねて1本のス
トランドとし、これを3〜6mmの長さに切断してチョ
ップドストランドとするか、あるいは更にそれら数十本
を集めてロービングを形成せしめることにより得られ
る。ガラス繊維の製造時あるいは熱可塑性樹脂とのブレ
ンド時の摩擦によって生じる糸割れ、ケバ立ちを防ぎ、
フィラメントを保護するために集束剤が用いられてい
る。従来、ガラス繊維の集束剤としては、でんぷん、加
工でんぷん、デキストリン、アミロース等のでんぷん類
(例えば、特開昭50―12394号公報、特開平3−
183644号公報):カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、アクリルアミド−酢酸ビニル共
重合体(例えば、特開昭63−236733号公報)等
の合成高分子化合物が用いられていたが、皮膜形成性が
充分とは言えず、そのためにガラス繊維の毛羽発生を充
分抑えているとは言えず、機械的強度、耐温熱水性が充
分とは言えなかった。
繊維用集束剤も一般的に知られている。アニオン系水性
ウレタン樹脂を含有するガラス繊維は、集束性、伸び、
強度、スチレン溶解性等の物性面では良好な性能を示す
が、アニオン性のため酸性サイドにおける集束剤の他の
併用材料との安定性にかけ、用途によりガラス繊維が変
色、着色してしまう現象がある。さらに、ノニオン系水
性ウレタン樹脂を含有するガラス集束剤は、高濃度で使
用すると、増粘し、作業性が悪くなり、耐水性、耐熱性
にも問題があった。また、カチオン系水性ウレタン樹脂
を含有するガラス集束剤は、酸性下での使用は可能であ
るが、低分子であるため樹脂が硬くなり伸び等の物性に
おいて問題があった。
械的強度及び耐温熱水性に優れたガラス繊維集束剤を提
供することにある。
を重ねた結果、水性カチオン系ポリウレタンに特定量の
ポリオキシエチレン構造を導入した、高分子量で水溶性
又は水分散性を有する水性カチオン系ポリウレタンが、
上記目的を達成し得ることを知見した。
で、(A)ポリイソシアネートと(B)ポリオキシエチ
レン構造を有するポリオールを3〜50重量%含有する
ポリオール成分とから得られる水性カチオン系ポリウレ
タンを含有するガラス繊維集束剤を提供するものであ
る。
をその好ましい実施形態に基づいて詳述する。
原料としては、含アルカリガラス、低アルカリガラス、
無アルカリガラスのいずれでもよく、これらの製造法と
しては、特に限定されるものではないが、例えば、ロー
ビング、チョップドストランド、ミルドファイバー等の
方法があげられる。
ものではないが、繊維長で0.5〜10mm、特に1〜
5mm、繊維径で1〜50μ、特に2〜20μのものを
用いることが、物性あるいは表面性が特に良好なものが
得られるため好ましい。
性カチオン系ポリウレタンを得るために用いられる
(A)成分のポリイソシアネートとしては、例えば、脂
肪族、脂環族及び芳香族ポリイソシアネートが挙げられ
る。具体的には、テトラメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソ
シアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、1,3−シクロヘキ
シレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−ト
リレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネ
ート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネー
ト、4,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4' −ジフェニルメタンジイソシアネート、2,
2' −ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3' −
ジメチル−4,4' −ビフェニレンジイソシアネート、
1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラ
ヒドロナフタレンジイソシアネート等が挙げられ、それ
ぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
得るために用いられる(B)成分であるポリオール成分
において、ポリオキシエチレン構造を有するポリオール
としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、3−メチルペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオール、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、水添ビスフェノールA等の低分子量
ポリオール、ビスフェノールA等の低分子量多価フェノ
ール、アンモニア及びメチルアミン、エチルアミン、ア
ニリン、フェニレンジアミン、イソホロンジアミン等の
活性水素を2個以上有する低分子量アミン化合物のエチ
レンオキシド重付加物又はエチレンオキシド/プロピレ
ンオキシド共重付加物等が挙げられる。
る、ポリオキシエチレン構造を有するポリオール以外の
ポリオールとしては、例えば、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,2−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、3−メチルペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、水添ビスフェノールA等の低分子量ポリオール、及
びこれら低分子量ポリオール、ビスフェノールA等の低
分子量多価フェノールあるいは、アンモニア、メチルア
ミン、エチルアミン、アニリン、フェニレンジアミン、
イソホロンジアミン等の活性水素を2個以上有する低分
子量アミン化合物のプロピレンオキサイド付加物、ポリ
テトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオー
ル、低分子量ポリオールとコハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラ
ヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等の多塩基酸あ
るいは炭酸との縮合物であるポリエステルポリオール、
ポリエステルポリエーテルポリオール及びポリカーボネ
ートポリオール等が挙げられる。
ウレタンのカチオン成分として、N−メチル−N,N−
ジエタノールアミン、N−ブチル−N,N−ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン等の3級アミンをその他のポリオール成分とし
て用いる。これらの3級アミンは、水性カチオン系ポリ
ウレタンを構成する全ての反応成分に対して、好ましく
は0.5〜50重量%、更に好ましくは1〜30重量%
が用いられる。0.5%未満では保存安定性が劣り、ま
た50重量%を超えて使用すると特性に悪影響を及ぼす
おそれがある。また、ジメチロールプロピオン酸等のア
ニオン成分をカチオン成分を超えない量併用しても良
い。
ポリオキシエチレン構造を有するポリオールの配合量
は、全ポリオール成分中、3〜50重量%、好ましくは
5〜30重量%である。3重量%未満ではポリオキシエ
チレン構造を導入した効果が認められず、50重量%よ
り多く用いるとゲル化したり、高粘度となり実用的でな
くなる。
シアネートは、(B)成分であるポリオール成分及び鎖
延長剤の活性水素の合計に対し、好ましくは0.8〜3
倍当量、より好ましくは1〜2倍当量となるように使用
される。該イソシアネートの使用量が0.8倍当量未満
の場合には過剰のポリオール等が残存することとなり、
また、3倍当量より多い場合には水を加えたときに尿素
結合が多量に発生することになり、いずれの場合もその
特性を低下させるおそれがある。
は周知の方法で製造でき、例えば、ポリイソシアネー
ト、ポリオキシエチレン構造を有するポリオール及びそ
の他のポリオールあるいは分子中にカチオン性基を有す
るポリオールを、反応に不活性で水との親和性の大きい
溶媒中でウレタン化反応させてプレポリマーとし、次い
で、プレポリマーを、中和剤により中和し、必要に応じ
て鎖延長剤により鎖延長し、水を加えて水性ウレタンと
する方法によって製造できる。
製造するために使用される反応に不活性で水との親和性
の大きい溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N−メチ
ル−2−ピロリドン等を挙げることができる。これらの
溶媒は、通常、プレポリマーを製造するために用いられ
る上記原料の合計量に対して、3〜100重量%が用い
られる。これら溶媒のなかで、沸点100℃以下の溶媒
はプレポリマー合成後、減圧留去することが好ましい。
製造するために使用される中和剤としては、カチオン性
基に対して、蟻酸、酢酸、乳酸、コハク酸、グルタル
酸、クエン酸等の有機カルボン酸、パラトルエンスルホ
ン酸、アルキルスルホン酸等の有機スルホン酸、塩酸、
リン酸、硝酸、スルホン酸等の無機酸、エピハロヒドリ
ン等エポキシ化合物の他、ジアルキル硫酸、ハロゲン化
アルキル等の4級化剤が挙げられる。特に、上記水性カ
チオン系ポリウレタンは、分子中に3級アミノ基を含有
し、その一部又は全部が、酸で中和されるか又は4級化
剤で4級化されたカチオン性基を有するものであること
が好ましい
製造するために使用される鎖延長剤としては、例えば、
前記(B)成分であるポリオール成分に用いることがで
きる前記低分子量ポリオール、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジ
アミン、キシリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−
メチルピペラジン、イソホロンジアミン、メラミン、コ
ハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、フタル
酸ジヒドラジド等のアミン類及び水等が挙げられる。こ
れらの鎖延長剤の使用量は、目的とするポリウレタンの
分子量にもよるが、通常は、プレポリマーに対して0.
5〜10重量%が用いられる。
オン系ポリウレタンを製造する方法は周知であり、これ
らの原料の仕込み順序を適宜変更したり、あるいは分割
して仕込むことも可能である。
リウレタンは、通常、樹脂固形分が1〜90重量%、好
ましくは5〜80重量%となるように調整される。
カチオン系ポリウレタンと共に、通常用いられる配合
剤、例えば、表面処理剤、潤滑剤、滑剤、帯電防止剤、
PH調整剤、水等が配合されるが、これらを別途の処理
液として用い、ガラス繊維を多段階に分けて処理するこ
ともできる。
シラン系、エポキシシラン系、ビニルシラン系、メタク
リロシラン系、ウレイドシラン系、ボラン系、チタネー
ト系、アルミニウム系、クロム系、ジルコニウム系等の
カップリング剤;コロイダルシリカ、コロイダルアルミ
ナ等のコロイダルゲル等があげられる。
物油水添硬化物、パラフィンワックス、エステル系合成
油等があげられる。
しては、例えば、ブチルステアレート、テトラエチレン
ペンタミンジステアレート、水添ひまし油、イミダゾリ
ン系脂肪酸アミド、カチオン性脂肪酸アミド、カチオン
性ポリエチレンイミンポリアミド、ビスフェノールAポ
リ(オキシエチレン)エーテルグリコール等があげられ
る。
系、カチオン系の各種界面活性剤があげられる。
アンモニア、酢酸等があげられる。
等のバランスをより優れたものにするために、他の水性
樹脂と併用することができる。例えば、各種のデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼ
ラチン、カゼイン、種々の分子量及びケン化度のポリビ
ニルアルコール及びその誘導体、ポリビニルピロリド
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無
水マレイン酸共重合体、ポリアクリルアミド及びその誘
導体、ポリエチレングリコール等の水溶性高分子、並び
にスチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン
共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリ
ル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ブタジエン−ア
クリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のラテックス
等の水中分散型樹脂が挙げられる。
フェノール系抗酸化剤、含燐安定剤、チオエーテル系抗
酸化剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤を
加え、その酸化安定性及び光安定性をさらに改善するこ
とができる。
ば、ステアリル−β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、ステアリル−β−
(3−第三ブチル−4ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオネート、1,6−ヘキサメチレンビス[β
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、トリエチレングリコールビス[β−
(3−第三ブチル−4ヒドロキシ−5メチルフェニル)
プロピオネート]、3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−(β−3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)プロピオニルオキシエチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
1,3,5−トリス[β−(3,5−ジ第三ブチル−4
ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソ
シヌレート、テトラキス[メチレン−β−(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、
2,2' −メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチル
フェノール)、2,2' −メチレンビス(4−エチル−
6−第三ブチルフェノール)、2,2' −エチリデンビ
ス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2' −エ
チリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノ
ール)、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第
三ブチルフェニル)ブチリックアシド]グリコールエス
テル、4,4' −ブチリデンビス(6−第三ブチル−m
−クレゾール)、4,4' −チオビス(6−第三ブチル
−m−クレゾール)、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、
1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキ
シ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート等があげられる。
(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ混
合ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ
第三ブチルフェニル)ホスファイト、テトラ(C12〜15
混合アルキル)・ビスフェノールAジホスファイト、テ
トラ(トリデシル)−4,4' −ブチリデンビス(3−
メチル−6−第三ブチルフェノール)ジホスファイト、
ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチ
ル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン
トリホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイト)、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,
6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、2,2' −エチリデンビス
(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイ
ト、2,2' −メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフ
ェニル)オクチルホスファイト、テトラキス(2,4−
ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、
ビス(2,6−ジクニルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト等の有機ホスファイト化合物等があげ
られる。
ラウリル−、ジミリスチル−、ジステアリル−チオジプ
ロピオネート等のジアルキルチオジプロピオネート類、
ペンタエリスリトールテトラ(ドデシルチオプロピオネ
ート)等のアルキル(C =8〜18)チオプロピオン酸
のエステルがあげられる。
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、5,5' −メチレンビス(2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類;2−(2' −ヒドロキシ−
5' −メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2' −ヒドロキシ−3',5' −ジ第三ブチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒ
ドロキシ−3' −第三ブチル−5' −メチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2' −ヒドロ
キシ−5' −第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2' −ヒドロキシ−3' ,5' −ジクミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,2' −メチレンビス
(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノ
ール、2−(2' −ヒドロキシ−3' −第三ブチル−
5' −カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾール等の2
−(2' −ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾ
エート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第
三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;
2−エチル−2' −エトキシオキザニリド、2−エトキ
シ−4' −ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド
類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレ
ート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メ
トキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート
類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)
−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s
−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフ
ェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−
(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニ
ル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)
−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類があげ
られる。
は、例えば、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタ
ン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジク
ロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,
6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オ
クチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,
12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ア
ミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,1
2−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキ
ス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s
−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラ
アザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス
(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル
アミノウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビ
ス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6
−イルアミノウンデカン等のヒンダードアミン化合物が
あげられる。
る方法としては、浸漬塗布、ローラー塗布、吹き付け塗
布、流し塗布、スプレー塗布等の公知の方法を任意に用
いることができる。
イダルディスパージョンの形態で、あるいは乳化剤を用
いたエマルジョンの形態で使用することができる。公知
のガラス繊維製造工程において、上記の方法により、本
発明の集束剤をガラス繊維に付与してガラス繊維ストラ
ンドを乾燥、切断してチョップストランドとすることに
より、集束剤を付与した補強用ガラス繊維が得られる。
この場合、本発明の集束剤の添加量は、ガラス繊維に対
して固形分で好ましくは0.05〜10重量%、更に好
ましくは0.1〜5重量%とする。集束剤の添加量が
0.05重量%未満ではガラス繊維の集束が維持できな
いおそれがあり、10重量%を超えても、ガラス繊維の
集束性や繊維補強樹脂成形体の強度が更に向上すること
はない。また、ストランドの乾燥は切断工程後に行って
も良く、あるいはストランドを乾燥した後、切断を行っ
てもよい。
は、種々の樹脂と混合することができ、混合する際にガ
ラス繊維の破片を十分に抑制できるので、例えば、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイ
ド、6−ナイロン、6,6−ナイロン、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体、フェノール樹脂、ポ
リイミド樹脂、エポキシ樹脂、あるいはポリオキシメチ
レンのようなポリアセタール等の樹脂に混合して、優れ
た機械的性能を示すガラス繊維強化樹脂製品を与える。
らに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の製造
例、実施例によりなんら制限されるものではない。
レングリコール(分子量400)45.00重量部、N
−メチル−N,N−ジエタノールアミン36.00重量
部、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート201.
31重量部、N−メチル−2−ピロリドン225.00
重量部を反応容器にとり、80〜100℃に保ちながら
反応させてプレポリマーを製造した。次いで、固形分3
0重量%になるように水800重量部、消泡剤0.80
重量部、酢酸22.68重量部の混合物を添加して水性
カチオン系ポリウレタンA(以下、「水性A」という)
を得た。同様にして、表1及び表2記載の配合により水
性カチオン系ポリウレタンB〜I(以下、それぞれ「水
性B〜I」という)を得た。
系ポリウレタンを固形分40重量%として、40℃で1
ケ月間の保存安定試験を行った。保存安定試験後の水性
カチオン系ポリウレタンの外観状況を表3に示す。
ス繊維集束剤とした。チョップドストランド法により直
径13μ、長さ3mmのガラス繊維を製造した。この
際、集束剤の付着重量は1重量%であった。この試験片
を用いて、集束性(バルキー性)を測定した結果を表4
に示す。集束性(バルキー性):チョップストランド5
0gを内径80mmの500ccビーカーに入れ、回転
翼で2600rpmで特定時間攪拌し、次いで内径50
mmメスシリンダーに移しその高さ(mm)を測定す
る。集束性が良いほど高さが低い。
重量%とポリアミド66(ナイロン66)樹脂67重量
%とを270℃で混練し、ペレタイザーでペレットを作
成し、これを成型温度300℃、金型温度80℃で射出
成型法でダンベル型の試験片を作成した。この試験片を
用いて、JIS K−7054の方法により引張強度
(常態、吸水後)、JIS K−7110により衝撃強
度を測定した。なお、吸水後の引張強度はプレッシャー
クッカーで120℃、15時間熱水に吸水させた後の引
張強度を測定した。それらの結果を表5に示す。
タイザーでペレットを作成し、これを成型温度280
℃、金型温度80℃で射出成型法で試験片を作成した。
この試験片を用いて、JIS K−7054の方法によ
り引張強度、JIS K−7110により衝撃強度を測
定した。それらの試験結果を表6に示す。
性構造とカチオン性構造を併せ持つ水性カチオン系ポリ
ウレタンを含有し、保存安定性、機械的強度及び対温熱
水性に優れたものである。本発明の集束剤をガラス繊維
に含浸させることにより集束性に優れたガラス繊維を得
ることができ、さらに、このガラス繊維を熱可塑性樹脂
の補強材として用いれば、引張強度、特に耐水強度に優
れたガラス繊維強化樹脂成形体を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ポリイソシアネートと(B)ポリ
オキシエチレン構造を有するポリオールを3〜50重量
%含有するポリオール成分とから得られる水性カチオン
系ポリウレタンを含有するガラス繊維集束剤。 - 【請求項2】 上記水性カチオン系ポリウレタンが、分
子中に3級アミノ基を含有し、その一部又は全部が、酸
で中和されるか又は4級化剤で4級化されたカチオン性
基を有するものである請求項1記載のガラス繊維集束
剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04884099A JP4201423B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | ガラス繊維集束剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP04884099A JP4201423B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | ガラス繊維集束剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000247687A true JP2000247687A (ja) | 2000-09-12 |
JP4201423B2 JP4201423B2 (ja) | 2008-12-24 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009522459A (ja) * | 2005-12-30 | 2009-06-11 | オーシーヴィー インテレクチュアル キャピタル リミテッド ライアビリティ カンパニー | 強化繊維用の2部分サイジング組成物 |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP04884099A patent/JP4201423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009522459A (ja) * | 2005-12-30 | 2009-06-11 | オーシーヴィー インテレクチュアル キャピタル リミテッド ライアビリティ カンパニー | 強化繊維用の2部分サイジング組成物 |
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