JP2000247002A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000247002A
JP2000247002A JP11053922A JP5392299A JP2000247002A JP 2000247002 A JP2000247002 A JP 2000247002A JP 11053922 A JP11053922 A JP 11053922A JP 5392299 A JP5392299 A JP 5392299A JP 2000247002 A JP2000247002 A JP 2000247002A
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image forming
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battery
speed
image
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JP11053922A
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Hajime Kishimoto
一 岸本
Katsuya Koyanagi
勝也 小柳
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の残量が少なくなった場合でも、連続し
た画像形成動作を続けることができる画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 電圧監視部2は電池1の電圧を監視して
おり、例えば電池1の電圧が第1の閾値を下回ったこと
を検知すると、電圧情報として速度制御部3に伝える。
速度制御部3は、電圧監視部2から出力される電圧情報
に従い、遅い画像形成速度で画像を形成するように駆動
部4に対して速度制御信号を送る。駆動部4は、速度制
御部3からの速度制御信号に従って、記録ヘッド7と被
記録媒体との相対移動の速度を遅くし、記録ヘッド7の
駆動間隔を長くして電池1の回復を促す。その後、トリ
ガ信号が駆動部4から出力され、印字制御部6が印字信
号を記録ヘッド7に送り、記録ヘッド7は印字データに
従って内部の素子を駆動して画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源とし、
画像を被記録媒体上に形成する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯型の情報機器の発達とともに
電池を電源とする機器が注目されている。画像形成装置
においては、従来より電池を電源とした装置が開発さ
れ、商品化されている。
【0003】このような電池を電源とする機器において
は、電池が消耗して機器が動作するのに必要な電気を供
給できなくなると、システムは動作を停止してしまう。
これは電池という有限なエネルギー源を使用しているた
めの宿命である。特に画像形成装置では、被記録媒体上
に画素(ドット)を形成するための素子がライン状に多
数配置された構成のものが多い。このような構成では、
1ラインの画素を形成するために一時的に大きな電力が
必要となる。電池が消耗してくると、このように一時的
に大電力を消費すると、電圧降下を起こす。もちろん、
電力消費が停止されれば電圧はある程度回復する。しか
し、電圧降下を起こした際に機器の停止電圧以下に低下
すると、その時点で機器の動作は停止してしまう。
【0004】図4は、従来の画像形成装置における電池
電圧の遷移を示す波形図である。上述のように、画像形
成装置において1ラインの画像を形成する際には、大き
な電力を必要とする。図4において、区間L1〜L5に
おいてそれぞれ1ライン分の画像を形成するための駆動
動作を行うものとする。
【0005】画像形成前の待機状態では、電池の電圧は
まだ十分高く、図中の軽負荷時電圧となっている。その
ため、画像形成動作を開始することができる。区間L1
において画像形成動作を行う。通常、画像を形成するた
めの素子における消費電力は大きいので、一時的にでは
あるが大電流が流れる。すると、電池の内部抵抗などに
より出力電圧が低下してしまう。しかし、1ラインの駆
動後は、電圧はある程度回復する。このとき、電池が消
耗してきていると、十分に電圧は回復せず、ある程度回
復した後に、緩やかな回復傾向を示す。
【0006】通常、画像形成動作を行う際には、各ライ
ンの画像を連続して形成するため、例えば区間L1にお
ける画像形成動作後、多少の間隔を置いて次の区間L2
における画像形成動作を行う。この区間L1と区間L2
の間に電池の電圧が回復すればよいが、電池が消耗して
いると、もとの電圧まで回復しない。電圧が回復しない
まま、区間L2の画像形成動作を行うと、動作中には区
間L1よりもさらに電圧が低下してしまう。このような
動作を連続的に繰り返して行くと、画像形成動作時の電
圧は次第に低下して行く。図4では、区間L5の画像形
成動作を行った後、区間L6の動作を開始し、電圧が低
下した時点で、システム停止電圧を下回る。システム停
止電圧は、正常な画像形成動作が保証できない電圧であ
るので、システム停止電圧以下の電圧での画像形成動作
は禁止されており、この時点で機器の動作は停止してし
まう。
【0007】しかし、機器の動作停止後、図4に示すよ
うに電池の電圧は緩やかに回復する。電圧が回復した後
は、多少ではあるが、通常の画像形成動作が可能にな
る。しかし、区間L6でシステム停止電圧以下に電池の
電圧が低下した時点で画像形成動作を停止しており、電
池が回復してもそのままでは利用できなかった。上述の
ように電池は有限のエネルギー源であるから、有効利用
が望まれる。
【0008】そこで、少しでも電池を有効に使用するた
めに、様々な技術が開発されている。例えば特開平5−
104835号公報では、電池の電圧低下に応じて一連
の動作の待機時間間隔を広げている。上述のように、電
池によっては電力を消費していない間に電圧が回復する
傾向がある。この文献のように電力消費量が少ない待機
時間を長くすることによって、待機時間に電池の電圧を
なるべく回復させることができる。これによって、少し
でも電池を有効に利用することが可能である。しかしこ
の文献では、1回のスキャン中に行われる連続したライ
ンの画像を形成中には、電池の電圧を回復させる処理は
行っていない。そのため、画像形成動作中の消費電力が
大きい場合には、1回のスキャン中の各ラインごとの画
像形成動作中に図4に示すような電圧降下が発生し、や
はり動作停止に陥ってしまうという問題がある。
【0009】また、例えば特開平4−327951号公
報には、印字後の電池電圧の回復時間に応じて、次回の
印字ドット数と間隔を制御する方法が記載されている。
これによって、連続するラインごとの画像形成動作中に
も、電池の電圧を回復させることができ、電池の状態に
応じた画像の形成を行うことが可能である。しかし、こ
の方法を実行するためには、電池電圧の回復時間を計測
するための十分な時間が画像形成後に必要であり、連続
したラインの高速印字時にはこの方法を採用できないと
いう問題がある。また、消費電力は形成する画像に応じ
て大きく変化するため、消費電力が少ない画像形成後の
計測結果により、消費電力が多い画像形成動作の制御を
行うことも考えられる。このような場合には、やはり動
作が停止してしまうという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、電池の残量が少なくなった
場合でも、連続した画像形成動作を続けることができる
画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電池を電源と
し、画像を被記録媒体上に形成する画像形成装置におい
て、電池の電圧を監視する電圧監視手段と、画像を被記
録媒体上に形成する画像形成手段と、電圧監視手段によ
る電池の電圧の監視結果に応じて画像形成手段の画像形
成速度を制御する速度制御手段を有することを特徴とす
るものである。電圧監視手段は、常に電池の電圧を監視
しており、例えば電池が消耗してきて電圧が閾値以下に
低下した場合にはこれを検出する。そして、この電圧が
低下したという監視結果に従って、速度制御手段が画像
形成手段による画像形成速度を低下させる。これによっ
て、例えば各ラインの画像形成動作の間隔を広げ、電池
の回復を促進することができる。このとき、電圧監視手
段は各ラインごとの画像形成動作時も電池の電圧を監視
することができ、待機時や画像形成後などに限られず、
画像形成動作時にも画像形成速度の制御を行うことがで
きる。そのため、電池がある程度残っている状態で各ラ
インごとの画像形成時に停止することはなく、電池内の
電力を有効に利用することができる。また、画像形成後
に長い計測時間を設ける必要がないので、連続動作に対
しても適用可能である。
【0012】なお、速度制御手段が画像形成速度を低速
に制御している間に、電池が次第に回復し、画像形成時
に電圧が低下しても第2の閾値を下回らなくなった場合
には、現在の低速よりも画像形成速度を加速し、場合に
よっては通常の画像形成速度まで戻すように制御するこ
とができる。これによって、可能であればなるべく高速
に画像を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置の
第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1は
電池、2は電圧監視部、3は速度制御部、4は駆動部、
5は画像形成部、6は印字制御部、7は記録ヘッドであ
る。電池1は、各部に電力を供給する。電池1として
は、充電できない1次電池であっても、充電可能な2次
電池であってもよい。
【0014】電圧監視部2は、電池1の電圧を監視して
いる。そして、電池1の電圧に対応した電圧情報を速度
制御部3に対して出力する。例えば、装置を停止させる
ためのシステム停止電圧よりも高い第1の閾値と電池1
の電圧を比較し、比較結果を電圧情報として出力するこ
とができる。さらに、第1の閾値よりも高い第2の閾値
と電池1の電圧を比較し、その比較結果も電圧情報とし
て出力することができる。もちろん、もっと多数の段階
に分けて電圧情報を出力してもよいし、あるいは単純に
は電池1の電圧をA/D変換した数値を電圧情報として
出力してもよい。もちろん、システム停止電圧と電池1
の電圧との比較を行ってもよい。この場合、さらに、電
池1の電圧がシステム停止電圧よりも低くなった場合
に、この画像形成装置の動作を停止する機構を有してい
てもよい。
【0015】速度制御部3は、電圧監視部2から出力さ
れる電圧情報に従って、駆動部4の動作を制御するため
の速度制御信号を出力する。例えば、電圧監視部2から
電池1の電圧が第1の閾値以下となる電圧情報がなけれ
ば、通常の画像形成速度で動作するように、速度制御信
号を駆動部4に送る。電圧監視部2から電池1の電圧が
第1の閾値以下となる電圧情報が入力された場合には、
低速の画像形成速度で動作するように、速度制御信号を
駆動部4に送る。さらに低速で動作中に、画像形成動作
時においても電圧が第2の閾値を下回らない場合には、
通常の画像形成速度に戻って動作するように、速度制御
信号を駆動部4に送ることができる。もちろん、電圧監
視部2からさらに細かい電圧情報が出力される場合に
は、それらの電圧情報に応じて画像形成速度を多段階に
制御する速度制御信号を駆動部4に送るように構成して
もよい。
【0016】駆動部4は、速度制御部3から出力される
速度制御信号に従って、記録ヘッド7と被記録媒体とを
相対的に移動させる。記録ヘッド7と被記録媒体との相
対移動の方式は、各画像形成方式によって異なる。例え
ばシリアルプリンタであれば、記録ヘッド7を移動させ
るとともに、各記録ヘッド7によるスキャンの間で被記
録媒体を移動させる。また、記録ヘッド7が被記録媒体
の幅だけの長さを有していれば、被記録媒体の移動のみ
を行えばよい。また、自走式のハンディプリンタなどで
は、画像形成装置自体を移動させることになる。駆動部
4は、所定の距離だけ記録ヘッド7と被記録媒体との相
対移動が行われると、トリガ信号を出力するように構成
されている。そのため、速度制御部3からの速度制御信
号によって相対移動速度が変化すると、出力されるトリ
ガ信号の間隔が変化する。
【0017】画像形成部5は、印字制御部6および記録
ヘッド7を含んでいる。印字制御部6は、駆動部4から
出力されるトリガ信号をもとに印字タイミングを制御
し、記録ヘッド7に対して印字信号を出力する。記録ヘ
ッド7には、ライン状の複数の画素を形成するための複
数の素子が設けられている。各素子は、実際に形成する
画像を示す印字データに従い、印字制御部6から入力さ
れる印字信号に同期して被記録媒体上に画素を形成す
る。記録ヘッド7に設ける複数の素子は、画像形成方式
に応じたものを用いることができる。例えば感熱方式で
は、素子として発熱体を用い、被記録媒体として感熱紙
を用いる。また、熱転写方式では、素子として同じく発
熱体を用い、記録媒体としてフィルム状のインクリボン
を用いる。この場合、被記録媒体は問わない。さらに、
インクジェット方式では、素子として発熱体や圧電素子
などを用いる。記録媒体は液体のインクであり、被記録
媒体は問わない。例えば感熱方式の場合には、印字デー
タが画素を形成するデータである素子が、印字制御部6
からの印字信号に同期して駆動される。このとき、電池
1から素子に電圧が印加され、素子である発熱体が発熱
して、感熱紙上に画素を形成することになる。
【0018】次に、本発明の画像形成装置の第1の実施
の形態における動作を説明する。図2は、本発明の画像
形成装置の第1の実施の形態における電池の電圧の遷移
の一例を示す波形図である。ここでは、電圧監視部2に
おいて電池1の電圧と第1の閾値および第2の閾値とを
比較し、その比較結果を電圧情報として速度制御部3に
出力するものとして説明する。なお、第1の閾値はシス
テム停止電圧よりも高く、また第2の閾値は第1の閾値
よりも高い電圧に設定されているものとする。第1の閾
値は、電池1の電圧が低下してきたことを検知するため
に用いる。また、第2の閾値は、電池1の電圧が回復し
てきたことを検知するために用いる。
【0019】画像形成前の待機状態では、電池の電圧は
まだ十分高く、図中の軽負荷時電圧となっているものと
する。画像の形成を開始する指示が与えられると、速度
制御部3は、電圧監視部2からの電圧情報を参照する。
この時点では、電圧監視部2は電池1の電圧が軽負荷時
電圧となっているので、その旨の電圧情報を出力してい
る。速度制御部3は、電圧監視部2から出力されている
電圧情報に従い、通常の画像形成速度によって画像の形
成を行うように、速度制御信号を駆動部4に送る。駆動
部4では、記録ヘッド7と被記録媒体との相対移動を行
い、トリガ信号を画像形成部5の印字制御部6に送る。
印字制御部6は、駆動部4からのトリガ信号に同期して
印字信号を記録ヘッド7に送出する。一方、記録ヘッド
7には、少なくとも記録ヘッド7に設けられている素子
分の印字データが入力される。そして、その印字データ
に従って、印字制御部6から印字信号が出力されるタイ
ミングで素子が駆動される。これによって、被記録媒体
上に素子数分の画素からなる1ラインの画像が形成され
る。
【0020】上述のように、素子は例えば発熱体等のよ
うに消費電力が大きい。そのため、素子の駆動時には、
一時的に大電流が素子を流れる。すると、電池の内部抵
抗などにより、図2のL1に示すように、出力電圧が低
下する。各素子の駆動が終了すると、負荷が少なくなっ
て電池1の電圧はある程度回復する。このとき、電池が
消耗してきていると、もとの軽負荷時電圧までは回復し
ない。ある程度、電圧が回復した後、ライン間のインタ
ーバルにおいて、電池1の電圧は緩やかにではあるが回
復に向かう。
【0021】区間L1においては、電池1の出力電圧は
第1の閾値以下にはなっていない。そのため、速度制御
部3は続く区間L2においても通常の画像形成速度で画
像の形成を行うように、駆動部4を制御する。駆動部4
は、通常の速度で記録ヘッド7と被記録媒体との相対移
動を行い、トリガ信号を画像形成部5に出力する。画像
形成部5では、トリガ信号に同期して、区間L1の場合
と同様に1ライン分の画像を被記録媒体に形成する。な
お、この区間L2の画像形成時においても、電池1の電
圧は第1の閾値以上であるので、次の区間L3における
画像形成動作も通常の画像形成速度で行われる。
【0022】区間L3では、画像形成時の電池1の電圧
が第1の閾値を下回っている。電圧監視部2はこれを検
知し、電圧情報として速度制御部3に伝える。速度制御
部3は、電圧監視部2から出力される電圧情報に従い、
遅い画像形成速度で画像を形成するように駆動部4に対
して速度制御信号を送る。駆動部4は、速度制御部3か
らの速度制御信号に従って、記録ヘッド7と被記録媒体
との相対移動の速度を遅くして行う。これによって、次
のトリガ信号が送出されるまでの時間間隔を長くするこ
とができる。トリガ信号が送出されるまでの時間間隔が
長くなると、画像の形成を行っていない時間に電池1内
部の化学反応が進み、電池1の電圧をより回復させるこ
とができる。そのため、次の画像形成動作時の電圧のさ
らなる低下の防止が期待できる。このようにして画像形
成速度を低下させ、ライン間のインターバルを長く取っ
た後、トリガ信号が駆動部4から出力され、画像形成部
5は区間L4における画像形成動作を行う。
【0023】この例では、画像形成速度を低下させて行
った区間L4における画像形成動作において、区間L3
に比べてさらなる電圧の低下はないものの、まだ第1の
閾値を下回っている。電圧監視部2はこれを検知し、電
圧情報として速度制御部3に伝える。速度制御部3は、
電圧監視部2から出力される電圧情報に従い、さらに遅
い画像形成速度で画像を形成するように駆動部4に対し
て速度制御信号を送る。駆動部4は、速度制御部3から
の速度制御信号に従って、記録ヘッド7と被記録媒体と
の相対移動の速度をさらに遅くする。これによって、次
のトリガ信号が送出されるまでの時間間隔をさらに長く
することができる。これによって、電池1の電圧の回復
を促す。このようにして画像形成速度を低下させ、ライ
ン間のインターバルをさらに長く取った後、トリガ信号
が駆動部4から出力され、画像形成部5は区間L5にお
ける画像形成動作を行う。
【0024】区間L5における画像形成動作において
は、電池1の電圧は第1の閾値より高い。電圧監視部2
はこれを検知し、電圧情報として速度制御部3に伝え
る。速度制御部3は、電圧監視部2から出力される電圧
情報から、現在の画像形成速度を維持して画像を形成す
るように駆動部4に対して速度制御信号を送る。この場
合、区間L4と区間L5の間と同じだけの間隔で駆動部
4からトリガ信号が出力され、区間L6において画像形
成動作が行われる。
【0025】このようにして、電池1の電圧が第1の閾
値を下回ると、画像形成速度を遅くして各ライン間での
電池1の回復を促す。これによって、電池1がまだ残っ
ている状態でのシステム停止を回避し、連続した画像形
成を可能にしている。
【0026】一般に、形成する画像の濃度が高い場合、
例えばべた塗りの画像を形成する場合などでは、記録ヘ
ッド7中の駆動される素子の数が多く、消費電力も大き
くなる。特にこのような場合に、上述のように一時的に
電池1の電圧が低下しやすい。しかし、このようなべた
塗り部分が終了して通常の濃度の画像を形成するように
なると、消費電力も少なくなり、電池1の電圧もそれほ
ど低下しなくなる場合がある。また、上述のように画像
形成速度を遅くしたことによって電池1の回復が促進さ
れ、画像形成時にもそれほど電圧が低下しなくなること
もある。このような場合には、ある程度画像形成速度を
速くしても画像形成可能であり、一時的な電圧の低下に
よって遅くした画像形成速度のままで画像を形成したの
では装置の能力を十分に発揮できない。
【0027】この例では、画像形成時の電池1の電圧が
第2の閾値以上の場合には、それまでの画像形成速度を
加速する。すなわち、区間L7では、画像形成時の電池
1の電圧は第2の閾値より高い。電圧監視部2はこれを
検知し、電圧情報として速度制御部3に伝える。速度制
御部3は、電圧監視部2から出力される電圧情報に従
い、現在の遅い画像形成速度を加速して画像を形成する
ように、駆動部4に対して速度制御信号を送る。駆動部
4は、速度制御部3からの速度制御信号に従って、記録
ヘッド7と被記録媒体との相対移動の速度を速める。こ
れによって、次のトリガ信号が送出されるまでの時間間
隔を短くし、それまでよりも高速に画像を形成するよう
に動作する。このようにして、区間L6と区間L7の間
よりも短い間隔で駆動部4からトリガ信号が出力され、
区間L8において画像形成動作が行われる。
【0028】以後、画像形成動作時の電池1の電圧が第
2の閾値よりも高ければ、画像形成速度を加速して行
き、可能であれば、通常の画像形成速度まで戻すことが
できる。これによって、電池1の回復状況に応じた速度
で画像の形成を行うことができる。なお、画像形成時の
電池1の電圧が第1の閾値と第2の閾値の間の場合に
は、そのときの画像形成速度を維持する。もちろん、画
像形成速度を加速したことによって電池1の電圧が第1
の閾値を下回る場合には、画像形成速度を遅くするよう
に制御すればよい。
【0029】このようにして、電池1の電圧を常に監視
し、システム停止前に電池1の電圧に応じて画像形成速
度を制御することによって、連続した画像形成動作時に
おいても電池1がまだ残っている状態におけるシステム
停止を回避することができる。また、電池1による画像
形成時間を延ばし、電池1を有効に利用することができ
る。
【0030】図3は、本発明の画像形成装置の第2の実
施の形態を示すブロック図である。図中の符号は図1と
同様である。この例では、画像形成部5において記録ヘ
ッド7と被記録媒体との相対移動などの制御を行う場合
の構成を示している。速度制御部3は、上述のように電
圧監視部2における電池1の電圧の監視情報である電圧
情報を受け取って、速度制御信号を画像形成部5の印字
制御部6に対して出力する。
【0031】画像形成部5は、印字制御部6,記録ヘッ
ド7とともに、駆動部4も含んでいる。印字制御部6
は、速度制御部3から出力される速度制御信号に基づい
て、画像を形成するためのタイミング信号を生成し、そ
のタイミング信号に基づいて駆動部4に対して駆動信号
を、また記録ヘッド7に対して印字信号を送出し、画像
形成動作を制御する。
【0032】この第2の実施の形態における画像形成速
度の制御の動作は、上述の第1の実施の形態と同様に行
うことができる。例えば、電圧監視部2で電池1の電圧
が第1の閾値を下回ったことが検出されると、速度制御
部3は画像形成速度を遅くするように、印字制御部6に
対して速度制御信号を出力する。この速度制御信号に応
じて、印字制御部6は画像形成速度が遅くなるように、
駆動部4および記録ヘッド7を制御し、記録ヘッド7の
駆動間隔を広げる。また、電圧監視部2で画像形成時の
電池1の電圧が第2の閾値より高いことが検出される
と、速度制御部3は画像形成速度を加速するように、印
字制御部6に対して速度制御信号を出力する。この速度
制御信号に応じて、印字制御部6は画像形成速度を加速
するように駆動部4および記録ヘッド7を制御し、なる
べく高速に画像を形成する。
【0033】このようにして、電池1の電圧を常に監視
し、システム停止前に電池1の電圧に応じて画像形成速
度を制御することによって、連続した画像形成動作時に
おいても電池1がまだ残っている状態におけるシステム
停止を回避することができる。また、電池1による画像
形成時間を延ばし、電池1を有効に利用することができ
る。
【0034】なお、上述の第1,第2の実施の形態の説
明においては、電池1の電圧を第1および第2の閾値と
比較し、その比較結果に応じて画像形成速度を制御した
が、本発明はこれに限らない。例えば電池1の電圧の変
動幅や割合、あるいは電圧値そのものなど、電池1の電
圧に関する種々の情報に従って画像形成速度の制御を行
うことができる。もちろん閾値を用いる場合でも、その
閾値の設定と画像形成速度を変更する条件の設定は任意
であるし、閾値を3以上設定してもよいし、あるいは、
閾値として固定値でなくある関数に従った変動値を用い
てもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電池を電源とする画像形成装置において画像
形成速度を制御することにより、従来は動作不能となっ
ていた領域でも動作可能とすることができる。また、電
池を有効に利用して動作時間を延ばすことが可能であ
り、例えば印字距離あるいは、印字枚数を増やすことが
可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】 本発明の画像形成装置の第1の実施の形態に
おける電池の電圧の遷移の一例を示す波形図である。
【図3】 本発明の画像形成装置の第2の実施の形態を
示すブロック図である。
【図4】 従来の画像形成装置における電池電圧の遷移
を示す波形図である。
【符号の説明】
1…電池、2…電圧監視部、3…速度制御部、4…駆動
部、5…画像形成部、6…印字制御部、7…記録ヘッ
ド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とし、画像を被記録媒体上に
    形成する画像形成装置において、前記電池の電圧を監視
    する電圧監視手段と、画像を被記録媒体上に形成する画
    像形成手段と、前記電圧監視手段による前記電池の電圧
    の監視結果に応じて前記画像形成手段の画像形成速度を
    制御する速度制御手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記電池の電圧が
    閾値以下になったことを前記電圧監視手段が検出した場
    合に画像形成速度を減速することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記速度制御手段は、低速状態のときに
    前記電池の画像形成動作時の電圧が第2の閾値以上にな
    ったことを前記電圧監視手段が検出した場合に画像形成
    速度を加速することを特徴とする請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成手段は、感熱記録方式で画
    像を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成手段は、インクジェット記
    録方式で画像を形成することを特徴とする請求項1ない
    し請求項3に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010221687A (ja) * 2009-02-27 2010-10-07 Casio Computer Co Ltd 携帯端末装置

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