JP2000246749A - ポリオレフィン系発泡シートの製造方法及びその装置 - Google Patents

ポリオレフィン系発泡シートの製造方法及びその装置

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JP2000246749A
JP2000246749A JP11038584A JP3858499A JP2000246749A JP 2000246749 A JP2000246749 A JP 2000246749A JP 11038584 A JP11038584 A JP 11038584A JP 3858499 A JP3858499 A JP 3858499A JP 2000246749 A JP2000246749 A JP 2000246749A
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roll
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raw sheet
heating
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Junji Fujii
淳司 藤井
Katsumi Uchiyama
勝美 内山
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/3415Heating or cooling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/20Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of indefinite length
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱発泡時における発泡シートの伸縮と皺の
発生を防止することができるポリオレフィン系発泡シー
トの製造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 加熱用の第1と第2のロール62,63を有
し、これらのロールに巻装されて回動するエンドレスベ
ルト65を備えた装置を使用したポリオレフィン系発泡シ
ートの製造方法であって、発泡性原反シート69をベルト
65を介して第1のロール62に当接させ、ここで原反シー
ト69をベルト65への熱圧着可能な温度以上、発泡開始温
度より低い温度で加熱して原反シート69をベルト65に熱
圧着させ、引き続き、原反シート69をベルト65を介して
第2のロール63に当接させ、ここで原反シート69を発泡
開始温度以上の温度で加熱発泡させて発泡シート61とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
発泡シートの製造方法及びその装置に関し、例えば自動
車のアームレスト、ヘッドレスト等、建築内装の化粧合
板、壁紙等、スポーツ用品のライフジャケット、プロテ
クター等、の製造に利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】ポリオレ
フィン系発泡シートは、耐熱性、耐油性、耐薬品性、軽
量性、断熱性無公害性、等の特長を有して、雑貨用品や
床材、壁紙等の建材として幅広く使用されている。ま
た、熱オーブンを使用し、シートの両面側から加熱して
加熱発泡させることも一般的に行われているが、発泡性
原反シートの両側の面には何も当接していないため、発
泡時の気泡セルが影響を与えて、表面に凹凸が発生しや
すい。また、加熱時、シートが伸縮しないように、シー
トに布や紙を貼り付けておくことが必要になる。
【0003】例えば、特開昭56-137937号公報によれ
ば、オレフィン樹脂を主材として架橋剤、発泡剤等が添
加されたものを、押出機・カレンダーロールでシート状
に成形した後、発泡性原反シートを2つのエンドレスベ
ルトに挟みながら発泡させるようにした発泡シートの製
法が開示されている。この製法では、ベルトが巻装され
た両主軸間の加熱ロールで上下のベルトを押さえている
ため、充分に発泡できなかったり、発泡しても潰れたり
する虞れがある。
【0004】また、特開平9-290430号公報によれば、発
泡性シートを、この発泡性シートに対して剥離性に優
れ、複数の通気孔が形成された搬送材に載せ、この搬送
材で発泡性シートを搬送しながら加熱発泡させるように
したポリオレフィン系樹脂連続気泡発泡体の製造方法が
開示されている。この製造方法でも、加熱発泡時に発泡
性原反シートの表面側に凹凸が生じたり、シート裏面へ
の通気孔の転写は避けられない。
【0005】そこで、本発明は、加熱発泡時における発
泡シートの伸縮と皺の発生を防止することができるポリ
オレフィン系発泡シートの製造方法及びその装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
ポリオレフィン系発泡シートの製造方法は、ポリオレフ
ィン系発泡性原反シートを密着媒体に当接させ、ここで
前記発泡性原反シートを前記密着媒体への熱圧着可能な
温度以上、発泡開始温度より低い温度で加熱して前記発
泡性原反シートを前記密着媒体に熱圧着させ、引き続
き、前記発泡性原反シートを前記密着媒体に圧着した状
態で前記発泡性原反シートの少なくとも一方の面を発泡
開始温度以上の温度で加熱発泡させて発泡シートとする
ことを特徴とする。
【0007】前記密着媒体は、エンドレスベルト、ロー
ル、等とすることができる。前記ポリオレフィン系発泡
性原反シートは、移動する密着媒体と共に密着した状態
で移動してもよく、又は固定されている密着媒体に対し
て発泡性原反シートのみが密着した状態で移動してもよ
い。前記発泡性原反シートの加熱は、例えば、エンドレ
スベルトの裏面側に配置された加熱ロール、ロールに組
み込まれた加熱手段、等により行うことができる。前記
発泡性原反シートは、予め成形されていてロールに巻装
されているものの他、カレンダー成形機から直接供給さ
れた発泡性原反シートを使用することができる。また、
押出機からのメルトウェブを使用し、直接密着媒体に供
給して熱圧着することも可能である。
【0008】前記ポリオレフィン系発泡シートの原料
は、オレフィンの重合体であればよく、単独重合体で
も、2種以上の共重合体でもよい。また、それらの2種
以上の混合物であってもよい。前記単独重合体は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリブタ
ジエン等、前記共重合体は、エチレン−αオレフィン共
重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体等である。
また、前記原料中には、エチレン−プロピレンラバー
(EPR)等のエラストマー、炭酸カルシウム等の充填
材を適宜添加してもよい。
【0009】前記発泡性原反シートに含まれる発泡剤
は、所定温度で熱分解するものであれば任意のものを使
用することができ、例えばアゾジカルボンアミド(AD
CA)、炭酸水素ナトリウム、等がある。前記加熱発泡
の温度とは、発泡性原反シート中に含まれる発泡剤の分
解温度より高い温度のことである。但し、発泡助剤を発
泡性原反シート中に添加することにより、発泡剤自体の
分解温度より下げることが可能である。本発明によれ
ば、加熱側の面が前記密着媒体に密着した状態でこの発
泡性原反シートに対して、少なくとも一方の面側から加
熱発泡させるため、厚さの厚い(例えば1mm以上)シー
トであっても発泡状態を良好にできる。
【0010】また、原反シートの平面方向への発泡に伴
う膨張が殆どなく、専ら厚み方向への膨張となるため、
肉厚の厚い発泡シートが得られる。また、樹脂の粘度が
低くなる高温での発泡が可能であるため、発泡セルの形
状が球状に近くなり、この結果、シート表面における凹
凸のない発泡シートが得られる。更に、シートの加熱側
の面が前記密着媒体に密着しているため、わずかな凹凸
があっても平坦化され、スキン層が形成されることにな
る。なお、前記シートには、厚さがシートより相対的に
薄いフィルムの場合を含む。
【0011】本発明の第2発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造方法は、第1発明において、加熱用の
第1と第2のロールを含む複数のロール間に巻装されて
回動するエンドレスベルトを備えた装置を使用し、発泡
性原反シートを前記エンドレスベルトを介して前記第1
のロールに当接させ、ここで前記発泡性原反シートを前
記エンドレスベルトへの熱圧着可能な温度以上、発泡開
始温度より低い温度で加熱して前記発泡性原反シートを
前記エンドレスベルトに熱圧着させ、引き続き、前記発
泡性原反シートを前記エンドレスベルトを介して前記第
2のロールに当接させ、ここで前記発泡性原反シートを
発泡開始温度以上の温度で加熱して発泡させて発泡シー
トとすることを特徴とする。
【0012】前記エンドレスベルト内には、前記第1と
第2のロール以外、シートを冷却してベルトから引き剥
がすための第3のロールを第2のロールの後に設けても
よい。また、発泡のための第2のロールの前に中間ロー
ルを設けて、第1のロールと中間ロールにより2段階以
上で発泡性原反シートの熱処理を行ってもよい。例え
ば、2段階加熱で熱圧着を行った後、第3段階で加熱発
泡を行う。または、第1段階で熱圧着を行い、第2段階
で熱架橋を行った後、第3段階で加熱発泡を行ってもよ
い。更には、第1段階で熱圧着を行った後、第2、第3
段階で2種類の発泡剤を別々に発泡させるようにしても
よい。
【0013】前記第1と第2のロールにおける前記発泡
性原反シートの加熱は、第1と第2のロール自体が有す
る加熱手段、又はエンドレスベルトを介してこれらのロ
ールの外側に設けられた外側ロール自体が有する加熱手
段によって加熱することができる。また、第1又は第2
のロールの近傍に設けられた赤外線装置等の補助加熱装
置を使用してもよい。前記発泡性原反シートは、少なく
とも前記エンドレスベルトに熱圧着される面が前記エン
ドレスベルトへの熱圧着可能な温度以上、発泡開始温度
より低い温度で加熱されていればよい。
【0014】この温度の下限は樹脂の種類により、上限
は発泡剤の種類による。具体的な温度範囲は、発泡剤の
種類によるが、一般的には例えば70℃〜200℃とし、A
DCAの場合には例えば90℃〜180℃に制御する。前記
エンドレスベルトの材質としては、ステンレス鋼、ニッ
ケルばね鋼、ガラス繊維強化フッ素樹脂、等を使用でき
る。また、ベルトの表面には、剥離性の良好な素材(ポ
リイミド等)をコーティングしておいてもよい。なお、
必要に応じて、発泡原反又はメルトウェブからのシート
をベルトに熱圧着する際に、紙、布等をラミネートして
もよい。
【0015】本発明によれば、原反シートをベルトに熱
圧着させた状態で加熱発泡させるため、発泡時における
シートの伸縮による発泡シートの皺の発生を防止するこ
とができる。従って、製造プロセスが安定化するため、
生産性の向上も可能になる。また、大気圧下での発泡で
あるため、発泡時における発泡圧力による気泡セルの変
形を防止することも可能になる。更に、支持体としての
基布や紙を使用しないで単層のまま発泡シートを生産で
きるため、基布や紙の剥離工程を省略することにより製
造プロセスを簡略化できる。
【0016】本発明の第3発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造方法は、第1発明において、前記発泡
性原反シートを加熱発泡させる際、処理前記ポリオレフ
ィン系発泡性原反シートに対して、加熱側の面が前記密
着媒体に密着した状態でこの発泡性原反シートの一方の
面側から加熱処理を施した後、この発泡性原反シートの
他方の面側から加熱処理を施して発泡させることを特徴
とする。
【0017】前記発泡性原反シートの一方の面側から加
熱処理を施す場合にも、他方の面側から加熱処理を施す
場合にも、加熱側の面が前記密着媒体に密着した状態で
この発泡性原反シートに加熱処理を施す。本発明を実施
するには、例えば、加熱ロールを含む複数のロール間に
巻装されたエンドレスベルトを一組設けて、前記発泡性
原反シートの一方側の面及び他方側の面が順番にこのエ
ンドレスベルトに密着するようにすればよい。本発明に
よれば、発泡性原反シートの両面側から加熱処理を施し
て加熱発泡させるため、一方の面側の発泡剤のみが未発
泡となって残るということがなくなり、厚さの厚い(例
えば1mm以上)シートであっても発泡状態を良好にでき
る。
【0018】本発明の第4発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造方法は、第1発明において、前記発泡
性原反シートを加熱発泡させる際、前記ポリオレフィン
系発泡性原反シートに対して、加熱側の面が前記密着媒
体に密着した状態でこの発泡性原反シートの両面側から
同時に加熱処理を施して発泡させることを特徴とする。
本発明を実施するには、例えば、加熱ロールを含む複数
のロール間に巻装されたエンドレスベルトを一組、発泡
性原反シートを上下から低圧で挟むように設け、両エン
ドレスベルトに挟まれた前記発泡性原反シートを加熱発
泡させる加熱手段を設ければよい。
【0019】本発明の第5発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造方法は、第1〜第4発明のいずれかに
おいて、前記発泡性原反シートの前記密着媒体への熱圧
着は、ニップロールをガイドとして行い、このニップロ
ールの表面温度を前記密着媒体の温度より低温に制御す
ることを特徴とする。このニップロールの表面材の材質
は、発泡性原反シートに対して付着性の低いものが好ま
しい。例えば、シリコーンゴム、テフロン樹脂(商品
名:フッ素系樹脂)、ポリイミド樹脂、等を挙げること
ができる。このニップロールによる押圧力は、発泡性原
反シートの材質、肉厚等に合わせて適宜調整する。
【0020】このようなニップロールを設けることによ
り、発泡性原反シートとベルト間のエアーの噛み込みを
防止できるようになる。前記ニップロールで、発泡性原
反シートをエンドレスベルトに押さえ付ける場合、この
ニップロールの表面温度は、ニップロールへの発泡性原
反シートの付着を防止するため、発泡性原反シートが熱
圧着されるエンドレスベルトの温度より低温に保つのが
好ましく、例えば130℃以下とする。このニップロール
の表面温度制御のため、水冷式等の冷却手段をロールの
内部又は外部に設けてもよい。
【0021】本発明の第6発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造装置は、加熱用の第1と第2のロール
を含む複数のロール間に巻装されて回動し、ポリオレフ
ィン系発泡性原反シートが密着する第1のエンドレスベ
ルトと第2のエンドレスベルトをそれぞれ備え、前記第
1のエンドレスベルトは、前記発泡性原反シートの一方
の面側が密着するように配置され、前記第2のエンドレ
スベルトは、前記発泡性原反シートの他方の面側が密着
するように配置されていることを特徴とする。
【0022】本発明では、前記第1の加熱ロールで発泡
性原反シートをエンドレスベルトに熱圧着させ、第2の
加熱ロールで発泡性原反シートを加熱発泡させることに
なる。前記エンドレスベルトの材質は、第2発明に係る
エンドレスベルトと同様である。前記発泡性原反シート
のベルトへの密着面を一方の面側から他方の面側に変換
するには、前記第1のエンドレスベルトと第2のエンド
レスベルトとの間にそのためのガイドロールを設けてお
けばよい。
【0023】このガイドロールの表面材の材質は、発泡
性原反シートに対して付着性の低いものが好ましい。例
えば、シリコーンゴム、テフロン樹脂(商品名:フッ素
系樹脂)、ポリイミド樹脂、等を挙げることができる。
本発明によれば、ポリオレフィン系発泡性原反シートに
対して、この発泡性原反シートの一方の面と他方の面を
順番に加熱することができるようになる。
【0024】本発明の第7発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造装置は、加熱用のロールを含む複数の
ロール間に巻装されて回動し、ポリオレフィン系発泡性
原反シートが密着する第1のエンドレスベルトと第2の
エンドレスベルトを備え、前記第1と第2のエンドレス
ベルトは、前記発泡性原反シートを両面側から挟んで前
記発泡性原反シートの上下面に同時に密着するようにし
て配置され、両エンドレスベルトに挟まれた前記発泡性
原反シートを加熱する加熱手段が設けられていることを
特徴とする。
【0025】本発明では、前記加熱ロールで発泡性原反
シートをエンドレスベルトに熱圧着させ、前記加熱手段
で発泡性原反シートを加熱発泡させることになる。前記
エンドレスベルトの材質は、第2発明に係るエンドレス
ベルトと同様である。前記加熱手段は、高周波誘導加熱
(IH)、ハロゲンランプ、赤外線ヒータ等、任意の加
熱手段を使用することができる。
【0026】本発明の第8発明に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造装置は、表面の一部に第1及び第2の
加熱部分を有し、ポリオレフィン系発泡性原反シートが
密着する第1のロールと第2のロールを備え、前記第1
のロールは、前記発泡性原反シートの一方の面側が密着
するように配置され、前記第2のロールは、前記発泡性
原反シートの他方の面側が密着するように配置されてい
ることを特徴とする。
【0027】本発明では、前記第1の加熱部分で発泡性
原反シートをロールに熱圧着させ、第2の加熱部分で発
泡性原反シートを加熱発泡させることになる。前記第1
と第2のロールの表面材は、発泡性原反シートに対して
付着性の低い、シリコーンゴム、テフロン樹脂(商品
名:フッ素系樹脂)、ポリイミド樹脂、等よりなるもの
とする。前記発泡性原反シートのロールへの密着面を一
方の面側から他方の面側に変換するには、前記第1と第
2のロールの間にそのためのガイドロールを設けておけ
ばよい。このガイドロールの表面材の材質は、第6発明
において述べた通りである。
【0028】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1を参照して
本発明の第1実施形態に係るポリオレフィン系発泡シー
ト61の製造方法を説明する。先ず、本実施形態で使用す
る製造装置を説明する。この製造装置は、三角形の各角
部に位置するように配置された第1〜第3のロール62,6
3,64と、これらの3個のロール62〜64間に巻装されたエ
ンドレスベルト65と、第1のロール62に対して発泡性原
反シート69を押し当てるように設けられた第1のニップ
ロール66と、第3のロール64に対して発泡シート61を押
し当てるように設けられた第2のニップロール67とを備
えて構成されている。
【0029】前記第1のロール62及び第2のロール63
は、ヒータ等の加熱手段が内蔵された加熱用ロールであ
る。一方、第3のロール64は、水冷式等の冷却手段が内
蔵された冷却ロールである。第1と第2のニップロール
66,67は、その外周面にシリコーンゴム等よりなる表面
材68が装着されている。これらのニップロール66,67
は、第1又は第3のロール62,64側に適当な付勢力を有
するように調整されている。前記第1〜第3のロール62
〜64のうちの少なくとも1つは、モータ等の回転駆動手
段と連結されている。
【0030】この製造装置を使用して次のようにポリオ
レフィン系発泡シート61を製造する。先ず、発泡性原反
シート69の供給ロール(図示せず)から供給された発泡
性原反シート69を第1のニップロール66で押圧しながら
エンドレスベルト65を介して第1のロール62に当接させ
る。ここで、加熱された第1のロール62により、発泡性
原反シート69をベルト65への熱圧着可能な温度以上、発
泡開始温度より低い温度で加熱して発泡性原反シート69
をベルト65に熱圧着する。
【0031】引き続き、このエンドレスベルト65に熱圧
着した発泡性原反シート69をベルト65の回動と共に、第
2のロール63側に移動させ、この発泡性原反シート69を
ベルト65を介して第2のロール63に当接させる。ここ
で、加熱された第2のロール63により、発泡性原反シー
ト69を発泡開始温度以上の温度で加熱発泡させて発泡シ
ート61とする。この後、発泡シート61を第3のロール64
側に移動させ、ここで発泡シート61を冷却して巻取りロ
ール(図示せず)に巻き取る。この発泡シート61は、片
面側にスキン層が形成されている。
【0032】〔第2実施形態〕図2を参照して本発明の
第2実施形態に係るポリオレフィン系発泡シートの製造
方法及びその装置を説明する。先ず、本実施形態におい
て使用するポリオレフィン系発泡シート11の製造装置の
構成を説明する。図2に示すように、この製造装置は、
三角形の各角部に位置するように配置された3本のロー
ル12〜14間に巻装された第1のエンドレスベルト18と、
同じく三角形の各角部に位置するように配置された3本
のロール15〜17間に巻装された第2のエンドレスベルト
19とを備えて構成されている。
【0033】前記第1のエンドレスベルト18内の第1の
ロール12及び第2のロール13は、ヒータ等の加熱手段が
内蔵された加熱ロールであり、第3のロール14は、水冷
式等の冷却手段が内蔵された冷却ロールである。一方、
第2のエンドレスベルト19内の前記第4のロール15及び
第5のロール16は、ヒータ等の加熱手段が内蔵された加
熱ロールであり、第7のロール17は、水冷式等の冷却手
段が内蔵された冷却ロールである。前記第1〜第3のロ
ール12〜14のうちの少なくとも1つ、及び前記第4〜第
6のロール15〜17のうちの少なくとも1つは、モータ等
の回転駆動手段と連結されている。
【0034】これらの第1と第2のエンドレスベルト1
8,19は、いずれもステンレス鋼等の金属製又はガラス繊
維強化フッ素樹脂等の樹脂製であり、シートが密着する
表面にはポリイミド樹脂がコーティングされている。第
1のロール12の近傍には、繰出しロール21から繰り出さ
れた発泡性原反シート22を第1のエンドレスベルト18に
押さえ付けるための第1のガイドロール23が設けられて
いる。
【0035】そして、前記第1と第2のエンドレスベル
ト18,19の間には、発泡性原反シート22のベルトへの密
着面を一方の面22A側から他方の面22B側に変換するため
の第2と第3のガイドロール24,25が設けられている。
即ち、第2のガイドロール24には、発泡性原反シート22
の他方の面22Bが当接し、第3のガイドロール25には、
発泡性原反シート22の一方の面22Aが当接するように、
第2と第3のガイドロール24,25が配置されている。
【0036】また、第6のロール17の近傍には、発泡シ
ート11を第2のエンドレスベルト19から剥離して巻取り
ロール27にガイドするための第4のガイドロール26が設
けられている。前記ガイドロール23〜26は、いずれも表
面にポリイミド樹脂がコーティングされている。
【0037】この製造装置を使用して次のようにポリオ
レフィン系発泡シート11を製造する。先ず、繰出しロー
ル21から供給された発泡性原反シート22を、第1のガイ
ドロール23により第1のロール12の位置でエンドレスベ
ルト18に当接させ、このロール12で加熱しながら発泡性
原反シート22の一方の面22Aをエンドレスベルト18に密
着させる。ここでの加熱温度は、発泡性原反シート22の
ベルト18への熱圧着可能な温度以上、かつ発泡開始温度
より低い温度である。
【0038】引き続き、このエンドレスベルト18に密着
した発泡性原反シート22をベルト18の回動と共に、第2
のロール13側に移動させ、この発泡性原反シート22の一
方の面22Aをベルト18を介して第2のロール13に当接さ
せる。ここで、発泡性原反シート22の一方の面22Aがベ
ルト18に密着した状態で、加熱された第2のロール13に
よりこの発泡性原反シート22を発泡開始温度以上の温度
で加熱発泡させる。この後、少なくとも一方の面22Aが
加熱発泡した発泡性原反シート22を第3のロール14側に
移動させ、ここで発泡性原反シート22を冷却する。
【0039】次に、この発泡性原反シート22を、第2の
ガイドロール24を介して第2のエンドレスベルト19側に
移動させ、第3のガイドロール25により第4のロール15
の位置でベルト19に当接させ、このロール15で加熱しな
がら発泡性原反シート22の他方の面22Bをエンドレスベ
ルト19に密着させる。ここでの加熱温度は、発泡性原反
シート22のベルト19への熱圧着可能な温度以上、かつ発
泡開始温度より低い温度である。
【0040】引き続き、このエンドレスベルト19に密着
した発泡性原反シート22をベルト19の回動と共に、第5
のロール16側に移動させ、この発泡性原反シート22の他
方の面22Bをベルト19を介して第5のロール16に当接さ
せる。ここで、加熱された第5のロールにより、発泡性
原反シートの他方の面をベルト19に密着させた状態でこ
の発泡性原反シート22を発泡開始温度以上の温度で加熱
発泡させて完全な発泡シート11とする。次に、この発泡
シート11を第6のロール17側に移動させ、ここで発泡シ
ート11を冷却した後、第4のガイドロール26を介して発
泡シート11を巻取りロール27に巻き取る。この発泡シー
ト11は、両面側にスキン層が形成されている。
【0041】〔第3実施形態〕図3を参照して本発明の
第3実施形態に係るポリオレフィン系発泡シート11の製
造方法及びその装置を説明する。先ず、本実施形態にお
いて使用するポリオレフィン系発泡シート11の製造装置
の構成を説明する。図3に示すように、この製造装置
は、第1と第2のロール28,29間に巻装された第1のエ
ンドレスベルト31と、第3と第4のロール32,33間に巻
装された第2のエンドレスベルト34とを備え、第1のエ
ンドレスベルト31は、発泡性原反シート22の一方の面22
A側が密着するように配置され、前記第2のエンドレス
ベルト34は、前記発泡性原反シート22の他方の面22B側
が密着するように配置されている。
【0042】前記第1と第3のロール28,32は、ヒータ
等の加熱手段が内蔵された加熱ロールであり、第2と第
4のロール29,33は、水冷式等の冷却手段が内蔵された
冷却ロールである。前記エンドレスベルト31,34の材料
は、第1実施形態に係るエンドレスベルト18,19と同じ
である。また、両エンドレスベルト31,34に挟まれた前
記発泡性原反シート22の前記第1、第3のロール28,32
側には、この発泡性原反シート22の両面22A,22Bを加熱
する赤外線等の加熱手段35が設けられ、前記第2、第4
のロール29,33側には、この発泡性原反シート222の両面
22A,22Bを冷却する空冷式等の冷却手段39が設けられて
いる。
【0043】第1のロール28の近傍には、繰出しロール
36から繰り出された発泡性原反シート22を第1のエンド
レスベルト31に押さえ付けるための第1のガイドロール
37が設けられている。また、第2、第4のロール29,33
の後方には、発泡シート11を巻き取る巻取りロール38が
設けられている。
【0044】この製造装置を使用して次のようにポリオ
レフィン系発泡シート11を製造する。先ず、繰出しロー
ル36から供給された発泡性原反シート22を、第1のガイ
ドロール37により第1のロール28の位置でこの第1のエ
ンドレスベルト31に当接させ、第1と第3のロール28,3
2で加熱しながらこの発泡性原反シート22の両面22A,22B
に第1と第2のエンドレスベルト31,34を密着させる。
ここでの加熱温度は、発泡性原反シート22の両ベルト3
1,34への熱圧着可能な温度以上、かつ発泡開始温度より
低い温度である。
【0045】引き続き、両エンドレスベルト31,34に密
着した発泡性原反シート22をベルト31,34の回動と共に
加熱手段35内に移動させ、ここで、発泡性原反シート22
の両面22A,22Bがベルト31,34に密着した状態で、加熱手
段35によりこの発泡性原反シート22の両面22A,22B側か
ら同時に発泡性原反シート22を発泡開始温度以上の温度
で加熱発泡させて発泡シート11とする。この後、両エン
ドレスベルト31,34に密着した発泡シート11をベルト31,
34の回動と共に冷却手段39内を通して冷却し、引き続き
第2と第4のロール29,33で冷却して巻取りロール38で
巻き取る。この発泡シート11は、両面側にスキン層が形
成されている。
【0046】〔第4実施形態〕図4を参照して本発明の
第4実施形態に係るポリオレフィン系発泡シート11の製
造方法及びその装置を説明する。先ず、本実施形態にお
いて使用するポリオレフィン系発泡シート11の製造装置
の構成を説明する。図4に示すように、この製造装置
は、表面に第1と第2の加熱部分41,42及び冷却部分43
がこの順番で設けられた第1のロール44と第2のロール
45を備えて構成されている。各部分41,42,43の全表面積
に対する割合は、第1の加熱部分41が略1/6、第2の
加熱部分42が略1/3、冷却部分43が略1/2である。
【0047】前記両ロール44,45における第1と第2の
加熱部分41,42には、ヒータ等の加熱手段が内蔵され、
冷却部分43には、水冷式等の冷却手段が内蔵されてい
る。両ロール44,45は、固定された状態で設置されてい
る。第1のロール44の第1の加熱部分41近傍には、繰出
しロール46から繰り出された発泡性原反シート22を第1
のロール44に押さえ付けるための第1のガイドロール47
が設けられている。
【0048】そして、前記第1と第2のロール44,45の
間には、発泡性原反シート22のロールへの密着面を一方
の面22A側から他方の面22B側に変換するための第2と第
3のガイドロール48,49が設けられている。即ち、第2
のガイドロール48には、発泡性原反シート22の他方の面
22Bが当接し、第3のガイドロール49には、発泡性原反
シート22の一方の面22Aが当接するように、第2と第3
のガイドロール48,49が配置されている。また、第2の
ロール45の近傍には、発泡シート11を第2のロール45か
ら剥離して巻取りロール51にガイドするための第4のガ
イドロール52が設けられている。前記ロール44,45は、
いずれも表面にポリイミド樹脂がコーティングされてい
る。
【0049】この製造装置を使用して次のようにポリオ
レフィン系発泡シート11を製造する。先ず、繰出しロー
ル46から供給された発泡性原反シート22を、第1のガイ
ドロール47により第1のロール44の第1の加熱部分41に
当接させ、この加熱部分41で発泡性原反シート22の一方
の面22Aを予備加熱する。ここでの加熱温度は、発泡性
原反シート22のロール44への熱圧着可能な温度以上、か
つ発泡開始温度より低い温度である。
【0050】引き続き、この予備加熱された発泡性原反
シート22を第2の加熱部分42の位置に走行させ、ここで
第2の加熱部分42に発泡性原反シート22の一方の面22A
がロール44に密着した状態で、第2の加熱部分42により
この発泡性原反シート22を発泡開始温度以上の温度で加
熱発泡させる。この後、少なくとも一方の面22Aが加熱
発泡した発泡性原反シート22を冷却部分43側に移動さ
せ、ここで発泡性原反シート22を冷却する。
【0051】次に、この発泡性原反シート22を、第2の
ガイドロール48を介して第2のロール45側に走行させ、
第3のガイドロール49により第2のロール45の第1の加
熱部分41に当接させ、この加熱部分41で発泡性原反シー
ト22の他方の面22Bを予備加熱する。ここでの加熱温度
は、発泡性原反シートのロールへの熱圧着可能な温度以
上、かつ発泡開始温度より低い温度である。
【0052】引き続き、この予備加熱された発泡性原反
シート22を第2の加熱部分42の位置に走行させ、ここで
第2の加熱部分42に発泡性原反シート22の他方の面22B
がロール45に密着した状態で、第2の加熱部分42により
この発泡性原反シート22を発泡開始温度以上の温度で加
熱発泡させて完全な発泡シート11とする。次に、発泡シ
ート11を冷却部分43側に移動させ、ここで発泡シート11
を冷却した後、第4のガイドロール52を介して発泡シー
ト11を巻取りロール51に巻き取る。この発泡シート11
は、両面側にスキン層が形成されている。
【0053】
【実施例】〔実施例1、2〕上記第1実施形態におい
て、具体的条件を下記の通りとしてポリオレフィン系発
泡シート61を製造した。先ず、下記のシート原料をミキ
シングロールを使って180℃で混練し、ウォーミングロ
ールを介してカレンダー成形装置に充填した。このカレ
ンダー成形装置は、4本ロールタイプであり、第1ロー
ルの設定温度は140℃とした。この成形装置で最終的に
厚さ0.2mm、幅1020mmの発泡性原反シート69に仕上げ
た。
【0054】〈シート原料〉ポリオレフィン系発泡樹脂
…出光石油化学(株)製L-LDPE(線状低密度ポリエチレ
ン)モアテック 0134N(商品名)、MRF:1.2g/10分、8
0kg。 エチレンプロピレンラバー(EPR)…三井石油化学
(株)製P0680(商品名)、MRF:0.7g/10分(230℃)、
20kg。 発泡剤…永和化成(株)製アゾジカルボンアミド(ADC
A)ビニホールAC♯3(商品名)、分解温度:208℃、3k
g。 発泡助剤…栄伸化成(株)製金属石鹸(脂肪族モノカル
ボン酸亜鉛)SP-100Z(商品名)、1kg。
【0055】次に、前記発泡性原反シート69を使用し、
前記製造装置における第1及び第2のロール62,63の温
度、第1のニップロール66の表面温度、第1のニップロ
ール66の表面材の材質、及び発泡倍率を表1の通りとし
てポリオレフィン系発泡シート61を製造した。加熱及び
その後の余熱時間(図1のA〜A区間)は、45秒であ
る。
【0056】〔比較例1、2〕前記実施例と同様に製造
したが、前記製造装置における第1及び第2のロールの
温度等は表1の通りとした。
【0057】〔比較例3〕図5に示すように、本比較例
で使用した製造装置は、前記実施形態に係る製造装置の
うち、前記第1の加熱ロール62がなく、第2と第3の加
熱ロール63,64に相当する第1と第2の加熱ロール71,72
を有するものである。前記実施例と同じ発泡性原反シー
ト69を使用し、この製造装置における第1と第2のロー
ル71,72の温度等は表1の通りとして本比較例のポリオ
レフィン系発泡シート61を製造した。加熱及びその後の
余熱時間(図1のB〜B区間)は、45秒である。上記実
施例1、2及び比較例1〜3について、製造中の状況又
は得られた発泡シート61の外観を表1に併せて示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1より、実施例1、2によれば、第1の
ロール62において発泡性原反シート69をベルト65に熱圧
着させた後、第2のロール63においてこの発泡性原反シ
ート69を加熱発泡させて発泡シート61としているため、
皺のない外観良好なポリオレフィン系発泡シート61が得
られる。一方、比較例1によれば、実施例と同じ装置を
使用しているが、第1のロール62における加熱温度が低
く、発泡性原反シート69がベルト65に熱圧着しないま
ま、第2のロール63において発泡させたため、発泡シー
ト61が伸縮して発泡シート61に皺が発生した。
【0060】比較例2によれば、実施例と同じ装置を使
用しているが、第1のロール62において発泡開始温度に
加熱したため、発泡した気泡セルが変形したうえ、発泡
シートが第1のニップロール66に付着した。比較例3に
よれば、発泡性原反シート69のベルト65への熱圧着を行
うためのロール及びその熱圧着工程がなく、第1のロー
ル71でいきなり発泡性原反シート69を発泡させたため、
発泡した気泡セルが変形したうえ、発泡シートが第1の
ニップロール66に付着した。 〔実施例3〕上記第2実施形態において、具体的条件を
下記の通りとしてポリオレフィン系発泡シート11を製造
した。先ず、下記のシート原料をミキシングロールを使
い、180℃で混練し、ウォーミングロールを介してカレ
ンダー成形装置に充填した。このカレンダー成形装置
は、4本ロールタイプであり、第1ロールの設定温度は
140℃とした。この成形装置で最終的に厚さ0.8mm、幅10
20mmの発泡性原反シート22に仕上げた。
【0061】〈シート原料〉ポリオレフィン系発泡樹脂
…出光石油化学(株)製L-LDPE(線状低密度ポリエチレ
ン)モアテック 0134N(商品名)、MRF:1.2g/10分、8
0kg。 エチレンプロピレンラバー(EPR)…三井石油化学
(株)製P0680(商品名)、MRF:0.7g/10分(230℃)、
20kg。 発泡剤…永和化成(株)製アゾジカルボンアミド(ADC
A)ビニホールAC♯3(商品名)、分解温度:208℃、3k
g。 発泡助剤…栄伸化成(株)製金属石鹸(脂肪族モノカル
ボン酸亜鉛)SP-100Z(商品名)、1kg。
【0062】次に、前記発泡性原反シート22を使用し、
前記製造装置におけるロールの温度等の条件は下記の通
りとした。 第1と第4のロール12,15の温度…150℃。 第2と第5のロール13,16の温度…190℃。 発泡倍率…5倍。 第2又は第5のロール13,16から第3又は第6のロール1
4,17間におけるシートの移動時間…50秒。 得られたポリオレフィン系発泡シート(厚さ4mm)11
は、全層にわたって発泡状態が完全であり、また表面に
凹凸や皺がなく、外観的にも良好なものであった。
【0063】〔実施例4〕上記第3実施形態において、
具体的条件を下記の通りとしてポリオレフィン系発泡シ
ート11を製造した。使用した発泡性原反シート22は実施
例1と同じものであるが、前記製造装置におけるロール
の温度等は下記の通りとした。
【0064】第1と第3のロール28,32の温度…150℃。 加熱手段35の温度…200℃ 発泡倍率…5倍。 加熱手段35から冷却手段39及び第2と第4のロール29,3
3間におけるシートの移動時間…45秒。 得られたポリオレフィン系発泡シート11は、全層にわた
って発泡状態が完全であり、また表面に凹凸や皺がな
く、外観的にも良好なものであった。
【0065】〔実施例5〕上記第4実施形態において、
具体的条件を下記の通りとしてポリオレフィン系発泡シ
ート11を製造した。使用した発泡性原反シート22は実施
例1と同じものであるが、前記製造装置におけるロール
の加熱部分の温度等は下記の通りとした。
【0066】第1の加熱部分41の温度…150℃。 第1のロール44の第2の加熱部分42の温度…200℃。 第2のロール45の第2の加熱部分42の温度…190℃。 発泡倍率…5倍。 第2の加熱部分42から冷却部分43間におけるシートの移
動時間…45秒。 得られたポリオレフィン系発泡シート11は、全層にわた
って発泡状態が完全であり、また表面に凹凸や皺がな
く、外観的にも良好なものであった。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るポリオレフィン系発泡シー
トの製造方法及びその装置によれば、加熱発泡時におけ
る発泡シートの伸縮と皺の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る製造方法で使用す
る製造装置の概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るポリオレフィン系
発泡シートの製造装置の概略図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る発泡シートの製造
装置の概略図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係る発泡シートの製造
装置の概略図である。
【図5】比較例3に係る製造方法で使用する製造装置の
概略図である。
【符号の説明】
11 発泡シート 12,13,15,16,28,32 加熱用ロール 18,31 第1のエンドレスベルト 19,34 第2のエンドレスベルト 22 発泡性原反シート 22A 発泡性原反シート一方の面 22B 発泡性原反シート他方の面 35 加熱手段 41 第1の加熱部分 42 第2の加熱部分 61 ポリオレフィン系発泡シート 62,63 加熱用ロール 65 エンドレスベルト 66 ニップロール 69 発泡性原反シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系発泡性原反シートを密
    着媒体に当接させ、ここで前記発泡性原反シートを前記
    密着媒体への熱圧着可能な温度以上、発泡開始温度より
    低い温度で加熱して前記発泡性原反シートを前記密着媒
    体に熱圧着させ、 引き続き、前記発泡性原反シートを前記密着媒体に圧着
    した状態で前記発泡性原反シートの少なくとも一方の面
    を発泡開始温度以上の温度で加熱発泡させて発泡シート
    とすることを特徴とするポリオレフィン系発泡シートの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリオレフィン系発泡
    シートの製造方法において、 加熱用の第1と第2のロールを含む複数のロール間に巻
    装されて回動するエンドレスベルトを備えた装置を使用
    し、 発泡性原反シートを前記エンドレスベルトを介して前記
    第1のロールに当接させ、ここで前記発泡性原反シート
    を前記エンドレスベルトへの熱圧着可能な温度以上、発
    泡開始温度より低い温度で加熱して前記発泡性原反シー
    トを前記エンドレスベルトに熱圧着させ、 引き続き、前記発泡性原反シートを前記エンドレスベル
    トを介して前記第2のロールに当接させ、ここで前記発
    泡性原反シートを発泡開始温度以上の温度で加熱して発
    泡させて発泡シートとすることを特徴とするポリオレフ
    ィン系発泡シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリオレフィン系発泡
    シートの製造方法において、 前記発泡性原反シートを加熱発泡させる際、処理前記ポ
    リオレフィン系発泡性原反シートに対して、加熱側の面
    が前記密着媒体に密着した状態でこの発泡性原反シート
    の一方の面側から加熱処理を施した後、この発泡性原反
    シートの他方の面側から加熱処理を施して発泡させるこ
    とを特徴とするポリオレフィン系発泡シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のポリオレフィン系発泡
    シートの製造方法において、 前記発泡性原反シートを加熱発泡させる際、前記ポリオ
    レフィン系発泡性原反シートに対して、加熱側の面が前
    記密着媒体に密着した状態でこの発泡性原反シートの両
    面側から同時に加熱処理を施して発泡させることを特徴
    とするポリオレフィン系発泡シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリオ
    レフィン系発泡シートの製造方法において、 前記発泡性原反シートの前記密着媒体への熱圧着は、ニ
    ップロールをガイドとして行い、このニップロールの表
    面温度を前記密着媒体の温度より低温に制御することを
    特徴とするポリオレフィン系発泡シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 加熱用の第1と第2のロールを含む複数
    のロール間に巻装されて回動し、ポリオレフィン系発泡
    性原反シートが密着する第1のエンドレスベルトと第2
    のエンドレスベルトをそれぞれ備え、 前記第1のエンドレスベルトは、前記発泡性原反シート
    の一方の面側が密着するように配置され、 前記第2のエンドレスベルトは、前記発泡性原反シート
    の他方の面側が密着するように配置されていることを特
    徴とするポリオレフィン系発泡シートの製造装置。
  7. 【請求項7】 加熱用のロールを含む複数のロール間に
    巻装されて回動し、ポリオレフィン系発泡性原反シート
    が密着する第1のエンドレスベルトと第2のエンドレス
    ベルトを備え、 前記第1と第2のエンドレスベルトは、前記発泡性原反
    シートを両面側から挟んで前記発泡性原反シートの上下
    面に同時に密着するようにして配置され、 両エンドレスベルトに挟まれた前記発泡性原反シートを
    加熱する加熱手段が設けられていることを特徴とするポ
    リオレフィン系発泡シートの製造装置。
  8. 【請求項8】 表面の一部に第1及び第2の加熱部分を
    有し、ポリオレフィン系発泡性原反シートが密着する第
    1のロールと第2のロールを備え、 前記第1のロールは、前記発泡性原反シートの一方の面
    側が密着するように配置され、 前記第2のロールは、前記発泡性原反シートの他方の面
    側が密着するように配置されていることを特徴とするポ
    リオレフィン系発泡シートの製造装置。
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