JP2000246689A - パイプ切断方法及びその装置 - Google Patents

パイプ切断方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000246689A
JP2000246689A JP11057089A JP5708999A JP2000246689A JP 2000246689 A JP2000246689 A JP 2000246689A JP 11057089 A JP11057089 A JP 11057089A JP 5708999 A JP5708999 A JP 5708999A JP 2000246689 A JP2000246689 A JP 2000246689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
cutting blade
cutting
rotating
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11057089A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Shimizu
真太郎 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAIHO KK
TAIHOO KK
Original Assignee
TAIHO KK
TAIHOO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAIHO KK, TAIHOO KK filed Critical TAIHO KK
Priority to JP11057089A priority Critical patent/JP2000246689A/ja
Publication of JP2000246689A publication Critical patent/JP2000246689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安全性の向上を図りつつパイプを所定寸法に切
断可能な装置を小型化することが出来るだけでなく、小
径のパイプは勿論の事、大径のパイプであっても高速且
つ精密に刃ピッチの小さい切断刃を用いて容易且つ迅速
に切断でき、よって装置の製造コストのみならず消耗品
である切断刃のランニングコストを大幅に低減すること
が出来る極めて優れたパイプ切断装置を提供することに
ある。 【解決手段】自転する切断刃54を揺動させつつパイプ11
に切り込みを行い、その後自転する切断刃54をパイプ11
の周方向に公転させることで、該パイプ11を切断する点
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刃ピッチの小さい
切断刃を用いてパイプを高速且つ精密に切断することが
できるパイプ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば長尺状のパイプを所定長さ
に切断する装置としては、パイプを着脱自在に固定する
クランプ手段と、該クランプ手段に固定されたパイプを
切断する切断刃を自転させる自転用駆動手段とを備え、
自転する切断刃をパイプに食い込ませながらその周方向
に公転させることにより、該パイプを切断する構成のも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、自転用モータで切断刃を自転させることが
できるが、切断刃の公転移動は手動で行っているのが現
状である。このため、作業者に多大の労力が必要とな
り、特に、大径のパイプの切断作業においては、手動で
切断刃を公転させるのは危険を伴う問題がある。尚、切
断刃の公転をモータにて行うことも考えられるが、この
場合には、自転用モータは切断刃と共に公転するため、
その電気コードが邪魔となり、切断刃を公転させるのは
困難である。
【0004】また、大径のパイプを切断する装置として
は、パイプ径の略3倍の直径を有する円板状の切断刃を
モータ等で回転させ、該切断刃をパイプの直径方向に移
動させることにより、パイプを切断するものもある。し
かしながら、この場合には、切断刃の半径部分でパイプ
を切断するため、大径の切断刃が必要となり、装置の大
型化につながるという欠点があった。
【0005】更に、例え、上記切断刃の公転移動と装置
の大型化の問題を夫々解消することが出来るパイプ切断
装置を完成させた場合に限らず、切断刃を用いて直径や
厚みが異なるパイプを切断する場合には、切断効率が最
も良いと思われる刃ピッチ(一般的には刃ピッチが小さ
くなると刃形状が小さくなり、刃ピッチが大きくなると
刃形状が大きくなる)の切断刃に適宜入替えるのが一般
的ではあるが、如何せん、切断刃自体の単価が高額であ
るばかりか、刃ピッチが大きくなる程その単価が高騰す
ることとなり、よって消耗品である切断刃のランニング
コストを如何におさえた小型省スペースのパイプ切断装
置を市場に普及させることが出来るかが最大の問題点で
あった。
【0006】しかして、本発明は上記従来の問題点を全
て解消すべくなされたものであり、安全性の向上を図り
つつパイプを所定寸法に切断可能な装置を小型化するこ
とが出来るだけでなく、小径のパイプは勿論の事、大径
のパイプであっても高速且つ精密に刃ピッチの小さい切
断刃を用いて容易且つ迅速に切断でき、よって装置の製
造コストのみならず消耗品である切断刃のランニングコ
ストを大幅に低減することが出来るという極めて優れた
パイプ切断方法及びその装置を提供することを課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明におけるパ
イプの切断方法は、自転する切断刃54を揺動させつつパ
イプ11に切り込みを行い、その後自転する切断刃54をパ
イプ11の周方向に公転させることで、該パイプ11を切断
することにある。
【0008】更に、上記パイプの切断方法を実施するた
めの装置として本発明は、パイプ11を着脱自在に固定す
るクランプ手段と、該クランプ手段に固定されたパイプ
11を切断するための切断刃54を自転させる自転用駆動手
段と、自転する切断刃54とパイプ11を接離自在とするた
めの接離手段と、係る切断刃54をパイプ11の周方向に公
転させる公転用駆動手段とを備え、しかも前記接離手段
を介してパイプ11に接近した切断刃54によるパイプ11の
切り込み時又は切断刃54に接近したパイプ11への切断刃
54によるパイプ11の切り込み時に、自転する切断刃54又
はパイプ11の少なくとも何れか一方を揺動させる点にあ
る。
【0009】更に、前記パイプ切断装置が、該装置の機
台1に固定された自転用駆動手段により回転駆動すべく
軸支された第1回転軸24と、該第1回転軸24に相対回転
不可能に設けられたギア28に噛合してパイプ11を中心に
回転自在なアイドルギア23と、前記切断刃54が取付けら
れた出力軸50を具備し、且つ前記パイプ11を中心にして
回転自在な回転体32と、該回転体32を正逆回転自在とす
るための公転用駆動手段とを備え、しかも該回転体32に
は、出力軸50を回転させるための第2回転軸38が回転自
在に軸支され、且つ該第2回転軸38には、前記回転体32
の回転時に前記アイドルギア23上を転動すべく該アイド
ルギア23に噛合するギア41が相対回転不可能に設けられ
た点にある。
【0010】従って、本発明にかかるパイプ切断装置に
よれば、先ず、自転用駆動手段が作動すると、第1回転
軸24が回転駆動し、該第1回転軸24のギア28はアイドル
ギア23を回転させることとなる。該アイドルギア23の回
転が第2回転軸38のギア41に伝達されるため、第2回転
軸38が回転し、該第2回転軸38は切断刃54を回転させる
ことになる。
【0011】一方、公転用駆動手段が作動すると、回転
体32が回転し該回転体32に設けられている第2回転軸38
のギア41は、第1回転軸24により回転するアイドルギア
23上を転動するため、切断刃54は自転しながら公転する
ことが可能となる。
【0012】よって、接離手段を介して自転する切断刃
54をパイプ11の軸芯方向に移動させて自転する切断刃54
をパイプ11に食い込ませて切込みを入れた後、該切断刃
54を回転体32を介してパイプ11の周方向に公転させるこ
とにより、クランプ手段で固定されたパイプ11を容易に
切断することができるのである。
【0013】従って、邪魔となる電気コードや配管等の
みならず公転部分の部材の簡素化をも図ってパイプ11を
自動切断することが可能になるという利点がある。
【0014】更に、上記公転用駆動手段は、回転体32を
正逆回転自在であることから、接離手段を介して自転す
る切断刃54をパイプ11の軸芯方向に移動させて自転する
切断刃54をパイプ11に食い込ませて切込みを入れる際
に、回転体32を正逆回転させて切断刃54を揺動させつつ
固定されたパイプ11に切り込みを行うことで、円周縁に
配設された切断刃54の刃をパイプ11の円弧状部に常時沿
うように密着させた状態を保ちつつパイプ11の軸芯方向
へ移動させることが可能となり、よって同一径のパイブ
11を切断する場合において、刃ピッチの小さい切断刃を
用いることが可能になるという利点がある。
【0015】よって、安全性の向上を図りつつパイプを
所定寸法に切断可能な装置を小型化することが出来るだ
けでなく、小径のパイプは勿論の事、大径のパイプであ
っても高速且つ精密に刃ピッチの小さい切断刃を用いて
容易且つ迅速に切断でき、よって装置の製造コストのみ
ならず消耗品である切断刃のランニングコストを大幅に
低減することが出来るという利点を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるパイプの切
断方法を実施する場合におけるパイプ切断装置の一実施
形態について図面に従って説明する。図1乃至図3にお
いて、1はパイプ切断装置の機台を示すと共に2は機台
本体を示し、該機台本体2の上方に位置する載置台3に
は、所定の間隔を有して一対のクランプ装置5,5a(ク
ランプ手段)が設けられている。
【0017】尚、一方のクランプ装置5は、図4に示す
如く、載置台3の前方に固定されたスライドガイド6
に、左右一対のスライド体8が互いに接離する方向に摺
動自在に嵌合され、更に、各スライド体8には、クラン
プ爪9がそれぞれ取付けられており、両クランプ爪9に
より長尺状のパイプ11を解除自在に両側からクランプで
きるものである。
【0018】前記各スライド体8の下部には、リンク13
の一端が枢支され、リンク13の他端は機台本体2に固定
されたエアー又は油圧を用いたシリンダー14のロッド15
に枢支されている。該リンク13の中途部はピン17を介し
て揺動自在に枢支されており、従って、シリンダー14の
ロッド15が上下に出退すると両リンク13がピン17を中心
にして揺動するため、スライド体8を同時に摺動させる
ことができる。
【0019】他方のクランプ装置5aは、前記一方のクラ
ンプ装置5と同様に一対のクランプ爪9aがスライド体8a
に取付けられ、該スライド体8aがスライドガイド6aに沿
って移動自在に設けられている。尚、このスライド体8a
を移動させる手段も前記同様のシリンダー機構によるも
のである。
【0020】16は前記一対のクランプ装置5,5aの間に
位置するように、機台本体2側に支持軸16a を中心にし
て揺動自在に設けられたケーシングで、該ケーシング16
に形成された凹部30には、ラジアル方向及びスラスト方
向の荷重を受けることができるクロス軸受け31を介して
円板状の回転体32が回転自在に設けられている。尚、上
記機台本体2と該ケーシング16とにより機台1は構成さ
れてなるものである。
【0021】18は公転用駆動手段としてステップモータ
を用いた公転用駆動モータを示し、前記ケーシング16の
上方で且つ後方側に取付けられ、その駆動軸18a には、
前記回転体32の外周に形成されたギア部32a に噛合する
ピニオン19が固定され、駆動モータ18により回転体32を
前記クランプ装置5,5aにクランプされたパイプ11の中
心Oを中心にして正逆回転させることができるものであ
る。
【0022】23は前記ケーシング16の内周部を構成する
筒部16c に軸受け37を介して回転自在に設けられたアイ
ドルギアである。尚、前記他方のクランプ装置5aのクラ
ンプ爪9aは、前記筒部16a の前面に設けられたリング体
12の内周面まで延設され、パイプ11の固定を確実なもの
としている。
【0023】20は自転用駆動手段としての自転用モータ
で機台本体2の上方で且つ前方に取付けられ、その駆動
軸20a に固定されたプーリー21と、前記ケーシング16に
軸受け22を介して回転自在に軸支された第1回転軸24の
一端に固定されたプーリー25との間には、ベルト体26が
巻き掛けられている。また、前記第1回転軸24の他端に
は、前記アイドルギア23の一端部に噛合するピニオン
(ギア)28がスプライン嵌合により相対回転不可能に固
定されている。
【0024】38は前記第1回転軸24と同方向で且つ前記
回転体32を挿通するように、該回転体32に軸受け39を介
してアーム40に回転自在に軸支された第2回転軸で、そ
の一端側には、前記アイドルギア23の一端側に噛合する
ピニオン41(ギア)が、スプライン嵌合により相対回転
不可能に固定されている。更に、第2回転軸38の他端側
にはギア部42が一体的に設けられ、該ギア部42に噛合す
るアイドルギア44が、支持軸45により回転自在に支持さ
れている。
【0025】50は前記アイドルギア44に噛合するギア部
51を有する出力軸で、軸受け52を介して前記アーム40に
支持されている。該出力軸50の先端には、円板状の切断
刃54が外嵌され、ナット55により締結固定されている。
該アーム40は前記第2回転軸38を中心にて揺動させるこ
とにより、切断刃54をパイプ11に対して接離させること
ができ、所定の位置でボルト56により固定して任意の直
径のパイプ11への切り込み量の調整ができるようになっ
ている。
【0026】58は図1及び図5に示す如く、前記ケーシ
ング16を前記支持軸16a を中心にして回動させて切断刃
54をパイプ11に対して接離自在とするための接離手段と
しての回動シリンダーを示し、機台本体2にブラケット
59を介して枢支され、シリンダーロッド60の上端は、ケ
ーシング16から突設された取付け部16b にピン61を介し
て枢支されている。62はケーシング16を所定の位置で位
置決めするためのストッパーを示し、前記取付け部16b
の下方に位置するように機台本体2に固定されている。
【0027】本実施形態におけるパイプ切断装置は上記
構成からなり、次にかかるパイプ切断装置を使用する場
合について説明する。先ず、長尺状のパイプ11を離間し
た状態にあるそれぞれのクランプ装置5,5aのクランプ
爪9間に挿通し、各シリンダー14を作動させてパイプ11
を固定する。尚、このとき、ケーシング16は、回動シリ
ンダー58のシリンダーロッド60が突出することによって
上昇することとなり、結果としてパイプ11の着脱が可能
な着脱位置にある。
【0028】次に、切断刃54の自転について説明する。
先ず、自転用モータ20を作動させると、その回転駆動力
はベルト26を介して第1回転軸24に伝達される。更に、
該第1回転軸24はそのピニオン28がアイドルギア23と噛
合しているため、該アイドルギア23を回転させる。アイ
ドルギア23の回転により、ピニオン41を介して第2回転
軸38が回転し、その回転力がギア部42、アイドルギア44
及び出力軸50のギア部51に伝達され、切断刃54が所定の
周速度で図5及び図6に示す方向に自転する。
【0029】次に、図5に示す如く、回動シリンダー58
がシリンダーロッド60を後退させると、着脱位置にあっ
たケーシング16は、支持軸16a を中心にしてストッパー
62に当接する切断刃54による切断位置まで下方に回動す
ると共に、図7に示すように、自転している切断刃54が
パイプ11に食い込むように切込みを入れることになる
が、切り込み開始時に、例えば、パイプ11の中心Oと重
なる仮想点O1 から一定の距離に切断刃54の中心Aがあ
る場合において、該中心Aから一定の距離に切断刃54の
刃の先端Bが位置することとなる。よって、該切断刃54
の先端Bによってパイプ11には円弧状の切込み(矢印C
1)が形成されることになる。
【0030】尚、上記O1 A間及びAB間の距離寸法は
切断刃54の移動に係わらず常に一定である。
【0031】次に、ステップモータを用いた公転用駆動
モータ18(図示せず)を正回転させて回転体32(図示せ
ず)及び切断刃54の双方を予め定めた回転角θaで前記
仮想点O1 を中心として回動しつつ該切断刃54を更に一
定の寸法で押し下げる(矢印a)と、仮想点O1 と共に
切断刃54の中心Aも所定の寸法(矢印a1 )で下方に移
動することとなり、結果として切断刃54は揺動しつつパ
イプ11に円弧状の切込み(矢印C2 )を入れる(前記円
弧状の切込み矢印C1 の一側方)ことが可能となる。
【0032】次に、ステップモータを用いた公転用駆動
モータ18(図示せず)を逆回転させて回転体32(図示せ
ず)及び切断刃54の双方を原点位置より予め定めた回転
角θbで前記仮想点O1 を中心として逆方向に回動しつ
つ該切断刃54を更に一定の寸法で押し下げる(矢印b)
と、仮想点O1 と共に切断刃54の中心Aも所定の寸法
(矢印b1 )で下方に移動することとなり、その結果と
して切断刃54は上記揺動方向とは反対の方向に揺動しつ
つパイプ11に円弧状の切込み(矢印C3 )を入れる(前
記円弧状の切込み矢印C1 の他側方)ことが出来る。
【0033】よって、自転する切断刃54をパイプ11の軸
芯方向に移動させて自転する切断刃54をパイプ11に食い
込ませて切込みを入れる際に、回転体32を正逆回転させ
て切断刃54を揺動させつつ固定されたパイプ11に切り込
みを行うことで、円周縁に配設された切断刃54の刃をパ
イプ11の円弧状部に常時沿うように密着させた状態を保
ちつつパイプ11の軸芯方向へ移動させることが可能とな
り、よって同一径のパイブ11を切断する場合において、
刃ピッチの小さい切断刃を用いることが可能になるとい
う利点がある。
【0034】次に、揺動する切断刃54を用いてパイプ11
への所定深さの切り込みが終了した後、再び前記公転用
駆動モータ18を正回転させると、図6及び図8に示すよ
うに、その回転力がピニオン19を介して回転体32のギア
部32a に伝達され、該回転体32が矢印方向に低速回転す
る。この回転体32の回転時に、回転体32に設けられた第
2回転軸38のピニオン41が回転するアイドルギア23上を
転動しながら公転することになる。
【0035】このとき、上記の如く第1回転軸24は公転
することなく、機台本体2に固定された自転用モータ20
の回転駆動力をアイドルギア23に伝達し、アイドルギア
23の回転駆動力が公転する第2回転軸38のピニオン41に
常時伝達される。この結果、第2回転軸38のピニオン41
はアイドルギア23に対して多少増速する方向に回転する
ことになるが、回転体32の回転速度は切断刃54の自転速
度に比べ極めて小さいことから、パイプ11の切断に影響
を及ぼすことはない。
【0036】更に、自転する切断刃54が回転体32の回転
により一回転以上公転すると、パイプ11が切断され、分
割されたパイプ11はそれぞれのクランプ装置5,5aに保
持されるのであるが、前記他方のクランプ装置5aのクラ
ンプ爪9aは、リング体12の内周面まで延設されており、
しかも、回転体32と一方クランプ装置5の間には、アー
ム40等の切断刃54を回転させる部材のみ設けられている
だけなので、切断刃54とそれぞれのクランプ手段5,5a
との間隔は小さく設定して切断部分の近傍を振動するこ
となく確実に固定することができ、よってパイプ11を直
角に切断できるだけでなく、バリやカエリ等の発生をも
防止して切断面の精度を向上することができるという利
点がある。
【0037】更に、上記各自転用モータ20及び公転用駆
動モータ18を停止させた後に、前記回動シリンダー58が
シリンダーロッド60を進出させることにより、ケーシン
グ16を上方に回動させた後、各クランプ装置5,5aが各
パイプ11のクランプを解除することにより、パイプ11を
装置から取り出すことができる。
【0038】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態では、自転用駆動手
段と公転用駆動手段とをそれぞれ別体のモータにより構
成したが、自転用駆動手段と公転用駆動手段とをそれぞ
れ別体のものに限らず、単体の駆動手段からギア又はベ
ルト機構により、適宜第1回転軸24及び回転体32を回転
させてもよく、この場合には、装置の製造コストを低減
させることが出来るという利点がある。
【0039】更に、自転用駆動手段及び公転用駆動手段
は電動モータ以外に油圧モータであっても良く、しか
も、上記実施形態では、パイプ11を横方向に配置し、切
断刃54を縦方向に自転及び公転させたが、パイプ11を縦
方向に配置し且つ切断刃54を水平方向に自転及び公転さ
せることも可能である。
【0040】また、パイプ11の形状や種類は特に限定さ
れるものではなく、軟鋼、ステンレス、鋳鉄、銅、アル
ミあるいは金属と樹脂の複合パイプ等任意のパイプ11が
使用可能であるのは言うまでもない。
【0041】更に、上記実施形態におけるパイプ切断装
置は、自転する切断刃54を揺動させつつパイプ11に切り
込みを行い、その後自転する切断刃54をパイプ11の周方
向に公転させることで、該パイプ11を切断する構成にし
てなるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、
自転する切断刃54にパイプ11を揺動させつつ押し付ける
ことにより、該パイプ11に切り込み(図示せず)を行
い、その後自転する切断刃54をパイプ11の周方向に公転
させることで、該パイプ11を切断する構成であってもよ
く、この場合であっても、同一径のパイブ11を切断する
場合において、刃ピッチの小さい切断刃を用いることが
可能になるという利点がある。
【0042】更に、上記実施形態におけるパイプ切断装
置は、切断刃54によるパイプ11への切り込み時に、回動
シリンダーを用いた接離手段を介してパイプ11に切断刃
54を接離自在とする構成にしてなるが、例えば、切断刃
54によるパイプ11への切り込み時に、切断刃54にパイプ
11を接離自在とする構成であってもよく、何れの場合で
あっても、切断刃54によるパイプ11の切り込み時に、自
転する切断刃54又はパイプ11の少なくとも何れか一方を
揺動させることにより同一径のパイブ11を切断する場合
において、刃ピッチの小さい切断刃を用いることが可能
になるという利点がある。
【0043】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、パイプに接近
した切断刃によるパイプの切り込み時又は切断刃に接近
したパイプへの該切断刃によるパイプの切り込み時に、
自転する切断刃又はパイプの少なくとも何れか一方を揺
動させてパイプに切り込みを行い、その後パイプに切り
込んだ切断刃をパイプの周方向に公転させてパイプを切
断することから、切断刃の刃をパイプの円弧状部に常時
沿うように密着させた状態を保ちつつパイプの軸芯方向
へ移動させることが可能となり、よって同一径のパイブ
を切断する場合において、刃ピッチの小さい切断刃を用
いることが可能になる。
【0044】更に、本発明を実施するためのパイプ切断
装置が、該装置の機台に固定された自転用駆動手段によ
り回転駆動すべく軸支された第1回転軸と、該第1回転
軸に相対回転不可能に設けられたギアに噛合してパイプ
を中心に回転自在なアイドルギアと、前記切断刃が取付
けられた出力軸を具備し、且つ前記パイプを中心にして
回転自在な回転体と、該回転体を正逆回転自在とするた
めの公転用駆動手段とを備え、しかも該回転体には、出
力軸を回転させるための第2回転軸が回転自在に軸支さ
れ、且つ該第2回転軸には、前記回転体の回転時に前記
アイドルギア上を転動すべく該アイドルギアに噛合する
ギアが相対回転不可能に設けられた構成にしてなるもの
である。
【0045】従って、邪魔となる電気コードや配管等の
みならず公転部分の部材の簡素化をも図ってパイプを自
動切断することが可能となるばかりか、自転用駆動手段
を機台に取り付けて固定させているにもかかわらず、切
断刃の自転と公転作用によりパイプを切断することが可
能となり、その結果、小径のパイプは無論、大径のパイ
プであっても高速且つ自動的に切断でき、しかも、切断
刃の公転移動は公転用駆動手段により行うので、従来の
ように手動で行うものに比し安全性の向上を図り、ま
た、装置の小型化が可能になる。
【0046】しかも、パイプ切断装置は、自転用駆動手
段を機台に設けて公転部分に設けていないので、両者の
間に自転用駆動手段を設けるスペースが不要となり、切
断刃とクランプ手段との間が狭くでき、従って、パイプ
の切断位置近傍を固定できることからパイプを直角に切
断でき、よってバリやカエリ等の発生を防止して切断面
の精度の向上を図ることが出来るという効果を奏する。
【0047】又、パイプ切断装置の機台は機台本体と、
自転用駆動手段、第1回転軸、アイドルギア及び回転体
がそれぞれ設けられたケーシングとからなり、しかも、
機台本体には、該ケーシングを切断刃による切断位置と
パイプを着脱する着脱位置とに位置変更するための接離
手段が設けられている場合には、パイプへの切断刃の切
り込み量が容易に調整できると共に、該切断刃が邪魔と
なることなくパイプをクランプ装置へ簡単且つ迅速に着
脱することが出来るという効果がある。
【0048】従って、本発明は、安全性の向上を図りつ
つパイプを所定寸法に切断可能な装置を小型化すること
が出来るだけでなく、小径のパイプは勿論の事、大径の
パイプであっても高速且つ精密に刃ピッチの小さい切断
刃を用いて容易且つ迅速に切断でき、よって装置の製造
コストのみならず消耗品である切断刃のランニングコス
トを大幅に低減することが出来るという極めて優れたパ
イプ切断方法及びその装置を提供することが出来るとい
う多大な効果を奏するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプ切断方法を実施する場合の一実
施形態によるパイプ切断装置全体の正面図。
【図2】図1のパイプ切断装置の側面図。
【図3】本発明の一実施形態におけるパイプ切断装置の
一部断面要部拡大図。
【図4】クランプ装置を示す一部断面要部拡大図。
【図5】切断刃の切断位置とパイプを着脱する着脱位置
とにケーシングを回動する状態を示す一部切欠き要部正
面図。
【図6】同切断刃の自転及び公転状態を示す一部切欠き
要部正面図。
【図7】切断刃によるパイプへの切り込み状態説面図。
【図8】切断刃の公転状態を示す一部欠き要部正面図。
【符号の説明】
1…機台 2…機台本体 5,5a…クランプ装置 11…パイプ 16…ケーシング 18…公転用駆動手段 23…アイドルギア 24…第1回転軸 28…ピニオン(ギア) 32…回転体 38…第2回転軸 41…ピニオン(ギア) 50…出力軸 54…切断刃

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転する切断刃(54)を揺動させつつパ
    イプ(11)に切り込みを行い、その後自転する切断刃
    (54)をパイプ(11)の周方向に公転させることで、該
    パイプ(11)を切断することを特徴とするパイプ切断方
    法。
  2. 【請求項2】 自転する切断刃(54)に、パイプ(11)
    を揺動させつつ押し付けることにより、該パイプ(11)
    に切り込みを行い、その後自転する切断刃(54)をパイ
    プ(11)の周方向に公転させることで、該パイプ(11)
    を切断することを特徴とするパイプ切断方法。
  3. 【請求項3】 パイプ(11)を着脱自在に固定するクラ
    ンプ手段と、該クランプ手段に固定されたパイプ(11)
    を切断するための切断刃(54)を自転させる自転用駆動
    手段と、自転する切断刃(54)とパイプ(11)を接離自
    在とするための接離手段と、係る切断刃(54)をパイプ
    (11)の周方向に公転させる公転用駆動手段とを備え、
    しかも前記接離手段を介してパイプ(11)に接近した切
    断刃(54)によるパイプ(11)の切り込み時又は切断刃
    (54)に接近したパイプ(11)への切断刃(54)による
    パイプ(11)の切り込み時に、自転する切断刃(54)又
    はパイプ(11)の少なくとも何れか一方を揺動させる構
    成にしてなることを特徴とするパイプ切断装置。
  4. 【請求項4】 前記パイプ切断装置が、該装置の機台
    (1) に固定された自転用駆動手段により回転駆動すべく
    軸支された第1回転軸(24)と、該第1回転軸(24)に相対
    回転不可能に設けられたギア(28)に噛合してパイプ(11)
    を中心に回転自在なアイドルギア(23)と、前記切断刃
    (54)が取付けられた出力軸(50)を具備し、且つ前記パ
    イプ(11)を中心にして回転自在な回転体(32)と、該回転
    体(32)を正逆回転自在とするための公転用駆動手段とを
    備え、しかも該回転体(32)には、出力軸(50)を回転させ
    るための第2回転軸(38)が回転自在に軸支され、且つ該
    第2回転軸(38)には、前記回転体(32)の回転時に前記ア
    イドルギア(23)上を転動すべく該アイドルギア(23)に噛
    合するギア(41)が相対回転不可能に設けられてなること
    を特徴とする請求項3記載のパイプ切断装置。
JP11057089A 1999-03-04 1999-03-04 パイプ切断方法及びその装置 Pending JP2000246689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11057089A JP2000246689A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 パイプ切断方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11057089A JP2000246689A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 パイプ切断方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000246689A true JP2000246689A (ja) 2000-09-12

Family

ID=13045785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11057089A Pending JP2000246689A (ja) 1999-03-04 1999-03-04 パイプ切断方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000246689A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218606A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Denso Corp 管状部材の切断方法およびその装置
WO2010064591A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 昭和電工株式会社 パイプ切断機及びパイプの切断方法
WO2021192151A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 康史 萩原 チューブ切断装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218606A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Denso Corp 管状部材の切断方法およびその装置
WO2010064591A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 昭和電工株式会社 パイプ切断機及びパイプの切断方法
JP2010125585A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Showa Denko Kk パイプ切断機及びパイプの切断方法
WO2021192151A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 康史 萩原 チューブ切断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1807235B1 (en) Driver for a twin cutting device with counter rotating blades
CA2583130A1 (en) Method and device for cutting off a thick-walled pipe
JP2000246689A (ja) パイプ切断方法及びその装置
JP2920889B2 (ja) パイプ切断装置
JPH10118838A (ja) 両回転切断機
JP2009078319A (ja) パイプ切断装置
JPH07195227A (ja) パイプ加工装置
JPS6227926B2 (ja)
JP2011036986A (ja) 切断装置
JP2000135622A (ja) パイプ切断装置
JPH0541661U (ja) ばり取り用の研磨装置
CN113084530B (zh) 一种打磨装置
JPH0711853Y2 (ja) パイプカッタ
CN217252543U (zh) 旋转铆接胎总成
JPH0538634Y2 (ja)
JPS6130315A (ja) 開先装置
JPS5813318B2 (ja) 角型管の切断装置
JPS5817685Y2 (ja) 大径深穴の裏座ぐり加工装置
JPH0141588Y2 (ja)
JP2003048111A (ja) 管端開先加工機及び管端開先加工方法
JPS5964201A (ja) 配管加工装置
JPS5964263A (ja) 配管加工装置
JP2003074194A (ja) 構造物の円形切断装置
JP4330390B2 (ja) ケーブル収容管の管路切断装置
JPH0780717A (ja) 環状溝切削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091120