JP2000245370A - 寿司ロボット - Google Patents

寿司ロボット

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JP2000245370A
JP2000245370A JP11051541A JP5154199A JP2000245370A JP 2000245370 A JP2000245370 A JP 2000245370A JP 11051541 A JP11051541 A JP 11051541A JP 5154199 A JP5154199 A JP 5154199A JP 2000245370 A JP2000245370 A JP 2000245370A
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JP
Japan
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shari
ball
sushi
rice
shari ball
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JP11051541A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kouwaka
敏昭 幸若
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COSMO TEC KK
Cosmotec KK
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COSMO TEC KK
Cosmotec KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿司飯の風味低下が発生せず、シャリ玉を効
率的に製造することが可能であり、完成したシャリ玉を
複数方向から取り出すことができる寿司ロボットを提供
する。 【解決手段】 寿司ロボット10は、寿司飯22を収容
する寿司飯収容部11と、寿司飯収容部11内の寿司飯
22を加温しつつ一口大のシャリ玉20に形成するシャ
リ玉形成部12と、シャリ玉20を載置可能な下型13
を有する搬送部材14を直線的に往復移動させる搬送ベ
ルト15と、下型13に載置されたシャリ玉20を整形
するシャリ玉整形器16などを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寿司飯からにぎり
寿司用のシャリ玉を自動製造する寿司ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】寿司飯を一口程度の大きさに握ったシャ
リ玉の上に新鮮な魚介類からなるネタを載せて作られる
握り寿司は、日本人のみならず、近年は外国人にも好ま
れる食べ物の一つとなっている。
【0003】このような握り寿司は、予め作っておいた
寿司飯を必要量片手に掴み、これを掌と指の力によって
丸めてシャリ玉を形成し、この上に山葵をつけた魚介類
を載せて、再度両手の掌および指を用いて四方から締め
つけ所定形状に整えられている。
【0004】従来、握り寿司の製造には、寿司職人の技
能が最も重要とされてきたが、近年の職人不足、低コス
ト化の要請などにより、シャリ玉を自動的に製造する機
械である寿司ロボットが開発され、特に郊外の寿司レス
トランや回転寿司店などで採用されている。
【0005】握り寿司用の寿司ロボットの基本構造は、
寿司飯を収容する寿司飯収容部と、この寿司飯収容部内
の寿司飯を一口大のシャリ玉に形成するシャリ玉形成部
などからなり、このシャリ玉の上に自動的に、あるいは
従来と同じ方法で寿司ネタを載せて握り寿司が作られて
いる。
【0006】本発明人も、寿司ロボットを開発し、特開
平9−94072号公報、特開平9−238628号公
報などにおいて開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−94072
号公報、特開平9−238628号公報などで開示して
いる従来の寿司ロボットは、完成したシャリ玉を取り出
せる方向が一方向に限られているため、寿司店などに配
置する際にレイアウトが制限されることが多い。また、
1台の寿司ロボットを一人の料理人で使用する構造であ
り、その料理人が立つ位置もある程度決まっているの
で、配置状態によっては使い勝手が悪くなることがあ
る。
【0008】さらに、従来の寿司ロボットは、ターンテ
ーブルを回転させてシャリ玉を移動させながら一定形状
に整形していく構造であるため、回転速度を上げ過ぎる
と遠心力の作用でシャリ玉が下型から離脱するおそれが
ある。このため、ターンテーブルの回転数を上げてシャ
リ玉の製造速度を高めることには限界がある。
【0009】また、従来の寿司ロボットは、シャリ玉を
形成する工程で寿司飯が冷めやすいので、完成したシャ
リ玉の風味が悪化しがちであり、最終製品である握り寿
司の品質を低下させる原因の一つとなっている。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、寿司飯の風味低下が発生せず、シャリ玉を効率的に
製造することが可能であり、完成したシャリ玉を複数方
向から取り出すことができる寿司ロボットを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の寿司ロボットは、寿司飯を収容する寿司飯
収容部と、寿司飯収容部内の寿司飯を加温しつつ一口大
のシャリ玉に形成するシャリ玉形成部と、シャリ玉形成
部で形成されたシャリ玉を載せて直線的に搬送する往復
式シャリ玉搬送手段と、往復式シャリ玉搬送手段上のシ
ャリ玉を整形するシャリ玉整形手段とを備えたことを特
徴とする。
【0012】このような構成により、シャリ玉形成過程
において寿司飯温度を一定に保持することが可能となる
ので、シャリ玉の風味低下が発生しない。また、シャリ
玉を直線的に搬送するので遠心力の作用を受けることが
なくなり、搬送速度を上げてシャリ玉の製造速度を高め
ることが可能である。さらに、直線的な搬送経路の両側
部分および終端部分の複数方向から完成したシャリ玉を
取り出すことが可能となる。
【0013】なお、シャリ玉形成部、往復式シャリ玉搬
送手段およびシャリ玉整形手段をそれぞれ複数ずつ並列
配置した構造とすれば、シャリ玉の製造速度をさらに高
めることが可能である。
【0014】整形されたシャリ玉を往復式シャリ玉搬送
手段から離脱させると往復式シャリ玉搬送手段をシャリ
玉形成部まで移動させる制御装置を設けることにより、
完成したシャリ玉の処理速度に的確に対応したシャリ玉
製造を行うことが可能となるため、シャリ玉の滞留や不
足が発生せず、作業性も向上する。制御装置としては、
往復式シャリ玉搬送手段からのシャリ玉離脱を検知する
センサと、このセンサからの検知信号により往復式シャ
リ玉搬送手段の駆動源を一定時間だけ作動させるスイッ
チ回路とを組み合わせたものなどを採用することができ
る。
【0015】往復式シャリ玉搬送手段として、シャリ玉
形成部で形成されたシャリ玉を載置可能な下型と、下型
を往復移動させるスライド機構とを設けることにより、
少なくとも一つの下型で連続的なシャリ玉製造を行うこ
とが可能となるので、寿司ロボットの小型化を図ること
ができる。
【0016】シャリ玉形成部として、寿司飯を圧延する
回動ローラと、回動ローラを軸支するヒータ内蔵軸と、
回動ローラで圧延された寿司飯を切断する寿司飯カッタ
とを設けることにより、ヒータ内蔵軸で一定温度に保持
された回動ローラが寿司飯を加温しつつ圧延するので、
寿司飯の温度が低下することがなくなる。また、圧延さ
れた寿司飯は寿司飯カッタによって切断されるので、一
口大のシャリ玉を効率的に形成することができる。
【0017】シャリ玉収納容器を保持するシャリ玉収納
容器保持部と、往復式シャリ玉搬送手段からシャリ玉を
離脱させてシャリ玉収納容器へ収納するシャリ玉移送手
段とを備えることにより、寿司飯からシャリ玉を製造
し、完成したシャリ玉をシャリ玉収納容器へ収納するま
での一連の作業を自動化することができるので、寿司製
造工程の省力化を図ることができる。
【0018】シャリ玉収納容器保持部へのシャリ玉収納
容器の着脱によって、シャリ玉形成部、往復式シャリ玉
搬送手段およびシャリ玉整形手段を作動、停止するスイ
ッチ機構を備えることにより、シャリ玉収納容器がシャ
リ玉収納容器保持部へ装着されていないときのシャリ玉
形成部などの誤作動を防止することができる。したがっ
て、シャリ玉収納容器が装着されていないときに勝手に
シャリ玉が製造されたり、シャリ玉が周囲に散乱するよ
うなトラブルが発生しなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態の寿司ロボッ
トを示す斜視図、図2は前記寿司ロボットの搬送機構の
動作説明図、図3は前記寿司ロボットのシャリ玉形成部
の動作説明図、図4は前記寿司ロボットの動作説明図で
ある。
【0020】図に示すように、本実施形態の寿司ロボッ
ト10は、寿司飯収容部11、4つのシャリ玉形成部1
2、シャリ玉形成部12で形成されたシャリ玉20を載
置可能な4つの下型13が設けられた搬送部材14、搬
送部材14を往復移動させる搬送ベルト15、シャリ玉
20を一定形状に整形するシャリ玉整形器16、シャリ
玉センサ17、操作パネル18、個数表示部19などで
構成されている。
【0021】寿司飯収容部11は漏斗形状で、開閉蓋2
1を開いて上方から投入された寿司飯22を4つのシャ
リ玉形成部12へ均等に分配して送り込む。シャリ玉形
成部12には、送り込まれた寿司飯22を徐々に圧延す
るため、上から順次間隔を狭めて対向配置された4対の
ローラ23a〜23dと、圧延された寿司飯22を一口
大にカットするための寿司飯カッタ24とが設けられて
いる。
【0022】4対のローラ23a〜23dの内部には中
心軸25を取り囲むように複数の円筒状空洞26が設け
られ、外周面には複数の凸条27が形成されている。ま
た、それぞれの中心軸25には加温ヒータ28が内蔵さ
れている。
【0023】図2に示すように、2箇所に配置された搬
送ベルト15は、その先端が搬送部材14に係止され、
基端がモータ29で駆動された巻き取り軸30に係止さ
れている。巻き取り軸30を正転、逆転させ、搬送ベル
ト15を巻き取ったり、伸展させることによって搬送部
材14をガイド部材31に沿って往復移動させることが
できる。
【0024】搬送部材14には、シャリ玉形成部12で
形成されたシャリ玉20を載置するための4つの下型1
3が昇降可能に取り付けられ、下型13はそれぞれスプ
リング32によって上方へ付勢されている。
【0025】搬送部材14の移動経路に配置されたシャ
リ玉整形器16は動力で昇降する上型33を有し、下型
13が上型33の真下に来たときに上型33を下降さ
せ、上型33と下型13との間でシャリ玉20を押圧す
ることにより一定形状に整形されたシャリ玉34が得ら
れる。この場合、下型13はスプリング32によって上
方へ付勢されているためシャリ玉20を柔軟に押圧する
ことができる。
【0026】搬送部材14の移動経路の終端付近に配置
されたシャリ玉センサ17は下型13上のシャリ玉34
の有無を検知するためのものである。全てのシャリ玉3
4が下型13から離脱すると、シャリ玉センサ17がそ
れを検知して制御装置へ信号を送るようになっている。
【0027】ここで、図4を参照して、寿司ロボット1
0によるシャリ玉製造作業について説明する。
【0028】搬送ベルト15を伸展させ、搬送部材14
をシャリ玉形成部12の真下に移動させると、4つのシ
ャリ玉形成部12によって形成されたシャリ玉20がそ
れぞれ4つの下型13上に1個ずつ載置される。
【0029】下型13上へのシャリ玉20の載置が完了
すると、モータ29が作動して搬送ベルト15が巻き取
られ、搬送部材14がシャリ玉整形器16の位置まで移
動する。そして、上型33が昇降して下型13上のシャ
リ玉20を押圧し、一定形状のシャリ玉34へと整形す
る。
【0030】次に、モータ29が再び作動して搬送ベル
ト15が巻き取られ、搬送部材14がシャリ玉センサ1
7の位置まで移動する。下型13上のシャリ玉34が全
て取り除かれると、シャリ玉センサ17がそれを検知し
て制御装置へ信号を送り、制御装置はモータ29を逆回
転させ搬送ベルト15を伸展させることにより、搬送部
材14を再びシャリ玉形成部12の直下まで移動させ
る。この後は、前述の工程を繰り返す。
【0031】このように、寿司ロボット10を用いるこ
とにより、寿司飯収容部11に収容された寿司飯22か
ら一定形状に整形されたシャリ玉34を自動的に製造す
ることができる。
【0032】寿司飯22は、加温ヒータ28によって一
定温度に保持された4対のローラ23a〜23dで加温
しつつ圧延するので、寿司飯22の温度を一定に保持す
ることが可能であり、シャリ玉34の風味低下が発生し
ない。ローラ23a〜23dの温度は操作パネル18に
おいて調節可能であるため、寿司飯22の温度や室温、
季節などに対応した温度設定を行うことにより、常に適
切な温度のシャリ玉34を製造することができる。
【0033】シャリ玉20,34は搬送ベルト15によ
って直線的に搬送されるので搬送速度を上げても遠心力
の作用を受けることがなく、シャリ玉の製造速度を従来
の寿司ロボットより高めることが可能である。
【0034】また、搬送ベルト15の両側部分および終
端部分の複数方向から完成したシャリ玉34を取り出す
ことができるので、設置場所に応じたレイアウトが可能
であり、寿司ロボット10の周囲に複数の料理人を配置
するような使い方もできる。シャリ玉34の製造個数は
個数表示部19に自動表示されるので、正確な個数管理
を行うことができる。
【0035】整形されたシャリ玉34を下型13から全
て離脱させるごとに搬送部材14が移動して、新たなシ
ャリ玉34を搬送してくるので、シャリ玉34の処理速
度に対応したシャリ玉製造を行うことが可能である。し
たがって、シャリ玉の滞留や不足が発生せず、作業性も
優れている。
【0036】また、寿司ロボット10の各部分は全て防
水構造となっているため、シャリ玉製造作業の前後には
シャリ玉形成部12、搬送部材14、下型13、シャリ
玉整形器16などに洗浄水をかけて丸洗いすることがで
き、寿司ロボット10全体を常に清潔に保つことができ
る。
【0037】使用済の洗浄水は下部ケーシング10c内
に着脱可能に装入された回収容器35に回収されるの
で、洗浄作業終了後、図5に示すように、下部ケーシン
グ10cから回収容器35を取り出し、所定場所まで運
んで廃棄することができる。なお、回収容器35から溢
れた使用済洗浄水は、排水口36から排出可能であるた
め、寿司ロボット10の周囲に洗浄水が飛散することも
ない。
【0038】次に、図6を参照して、本発明の第2実施
形態である寿司ロボット60について説明する。なお、
図6において図1〜図4と同じ記号を付している部分
は、寿司ロボット10の同記号部分と同じ機能、効果を
有しているので、説明を省略する。
【0039】寿司ロボット60はシャリ玉移送装置61
を備えているため、搬送部材14によって搬送されてき
たシャリ玉34を下型13から離脱させ、シャリ玉収納
容器62へ収納することができる。
【0040】シャリ玉移送装置61は昇降可能な支持軸
63、長手方向へスライド可能な主アーム64、シャリ
玉34を吸着するシャリ玉吸着部65を有する旋回可能
な副アーム66などによって構成されている。また、シ
ャリ玉収納容器62は、下部ケーシング60cに設けら
れた容器載置部67上に保持されている。
【0041】搬送部材14がシャリ玉センサ17の位置
まで来ると、シャリ玉吸着部65が下型13上のシャリ
玉34を吸着した後、副アーム66が旋回して4個のシ
ャリ玉34をシャリ玉収納容器62上まで移送する。そ
して、支持軸63が下降し、シャリ玉吸着部65が吸着
解除することにより、シャリ玉34がシャリ玉収納容器
62内に収納される。この後、支持軸63が上昇し、副
アーム66が旋回して元の位置である主アーム64の直
下に戻り、次の移送作業開始まで待機する。
【0042】なお、主アーム64はシャリ玉収納容器6
2内のシャリ玉34の配列状況に応じて一定距離ずつ支
持軸63方向へスライドするので、シャリ玉34を整然
と収納することができる。
【0043】このように、シャリ玉移送装置61の支持
軸63、主アーム64および副アーム66などを連携的
に作動させることにより、搬送されてきたシャリ玉34
を効率よくシャリ玉収納容器62内へ収納することがで
きる。
【0044】シャリ玉収納容器62がシャリ玉34で満
杯になると、シャリ玉製造が自動停止するとともに警報
音を発して周囲に知らせるようになっている。満杯にな
ったシャリ玉収納容器62を容器載置部67上から取り
外し、空のシャリ玉収納容器62を載置すると、シャリ
玉製造作業が再開される。
【0045】なお、シャリ玉収納容器62が容器載置部
67上に載置されているときに限り、シャリ玉形成部1
2、搬送ベルト15およびシャリ玉整形器16などが作
動するスイッチ機構を設けているため、シャリ玉収納容
器62が容器載置部67上にないときに勝手にシャリ玉
34が製造されたり、周囲にシャリ玉34が散乱するよ
うなトラブルが発生することがない。
【0046】このように、寿司ロボット60では、寿司
飯22からシャリ玉20を形成し、シャリ玉整形器16
で整形したシャリ玉34をシャリ玉収納容器62に収納
するまでの一連の作業を自動的に行うことが可能である
ため、寿司製造工程を省力化することができる。
【0047】次に、図7を参照して、本発明の第3実施
形態である寿司ロボット70について説明する。なお、
図7において図1〜図4と同じ記号を付している部分
は、寿司ロボット10の同記号部分と同じ機能、効果を
有しているので、説明を省略する。
【0048】寿司ロボット70において、搬送部材14
の移動経路に配置されたシャリ玉整形器71は、下部ケ
ーシング70cの両側に立設された2本の支持軸79、
支持軸79に沿って昇降する昇降部材72、昇降部材7
2に連接されたラックギア73、ラックギア73と歯合
するピニオンギア74、ピニオンギア74を駆動するモ
ータ75および昇降部材72の下方に昇降軸77を介し
て取り付けられた4つの上型33などで構成されてい
る。
【0049】シャリ玉整形器71は、モータ75で駆動
されるピニオンギア74の回動でラックギア73をギア
ガイド76に沿って昇降させることによって、昇降部材
72の下方に取り付けられた4つの上型33を一体的に
昇降させ、4個のシャリ玉の整形を同時に行なう。
【0050】搬送部材14の移動により、シャリ玉を載
せた下型13が上型33の真下に来たとき、昇降部材7
2を下降させることによって4つの上型33を下降さ
せ、上型33と下型13との間で4個のシャリ玉を同時
に押圧して一定形状に整形する。この場合、上型33は
負荷逃がし用のスプリング78によって下方へ付勢され
ているため、下型13に載ったシャリ玉を柔軟に押圧す
ることができる。
【0051】このように、寿司ロボット70のシャリ玉
整形器71においては、昇降部材72に取り付けられた
4つの上型33を一体的に昇降させることによって4個
のシャリ玉を同時に整形するので、各シャリ玉を均一に
押圧することが可能であり、シャリ玉の品質安定性に優
れている。
【0052】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0053】(1)寿司飯を収容する寿司飯収容部と、
寿司飯収容部内の寿司飯を加温しつつ一口大のシャリ玉
に形成するシャリ玉形成部と、シャリ玉形成部で形成さ
れたシャリ玉を載せて直線的に搬送する往復式シャリ玉
搬送手段と、往復式シャリ玉搬送手段上のシャリ玉を整
形するシャリ玉整形手段とを備えたことにより、シャリ
玉形成過程において寿司飯温度を一定に保持することが
可能となるので、シャリ玉の風味低下が発生しない。ま
た、シャリ玉を直線的に搬送するので遠心力の作用を受
けることがなくなり、搬送速度を上げてシャリ玉製造速
度を高めることが可能であり、直線的な搬送経路の両側
部分および終端部分の複数方向から完成したシャリ玉を
取り出すことができる。
【0054】(2)整形されたシャリ玉を往復式シャリ
玉搬送手段から離脱させると往復式シャリ玉搬送手段を
シャリ玉形成部まで移動させる制御装置を設けることに
より、完成したシャリ玉の処理速度に的確に対応したシ
ャリ玉製造を行うことが可能となるため、シャリ玉の滞
留や不足が発生せず、作業性も向上する。
【0055】(3)往復式シャリ玉搬送手段として、シ
ャリ玉形成部で形成されたシャリ玉を載置可能な下型
と、下型を往復移動させるスライド機構とを設けること
により、少なくとも一つの下型で連続的なシャリ玉製造
を行うことが可能となるので、寿司ロボットの小型化を
図ることができる。
【0056】(4)シャリ玉形成部として、寿司飯を圧
延する回動ローラと、回動ローラを軸支するヒータ内蔵
軸と、回動ローラで圧延された寿司飯を切断する寿司飯
カッタとを設けることにより、ヒータ内蔵軸で一定温度
に保持された回動ローラが寿司飯を加温しつつ圧延する
ので、寿司飯の温度が低下することがなくなる。また、
圧延された寿司飯は寿司飯カッタによって切断されるの
で、一口大のシャリ玉を効率的に形成することができ
る。
【0057】(5)シャリ玉収納容器を保持するシャリ
玉収納容器保持部と、往復式シャリ玉搬送手段からシャ
リ玉を離脱させてシャリ玉収納容器へ収納するシャリ玉
移送手段とを備えることにより、寿司飯からシャリ玉を
形成し、完成したシャリ玉をシャリ玉収納容器へ収納す
るまでの一連の作業を自動化することができるので、寿
司製造工程の省力化を図ることができる。
【0058】(6)シャリ玉収納容器保持部へのシャリ
玉収納容器の着脱によって、シャリ玉形成部、往復式シ
ャリ玉搬送手段およびシャリ玉整形手段を作動、停止す
るスイッチ機構を備えることにより、シャリ玉収納容器
がシャリ玉収納容器保持部へ装着されていないときのシ
ャリ玉形成部などの誤作動を防止することができる。し
たがって、シャリ玉収納容器が装着されていないときに
勝手にシャリ玉が製造されたり、シャリ玉が周囲に散乱
するようなトラブルが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の寿司ロボットを示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す寿司ロボットの搬送機構の動作説明
図である。
【図3】図1に示す寿司ロボットのシャリ玉形成部の動
作説明図である。
【図4】図1に示す寿司ロボットの動作説明図である。
【図5】図1に示す寿司ロボットの排水機構の説明図で
ある。
【図6】第2実施形態の寿司ロボットを示す斜視図であ
る。
【図7】第3実施形態の寿司ロボットを示す部分斜視図
である。
【符号の説明】
10,60,70 寿司ロボット 10c,60c,70c 下部ケーシング 11 寿司飯収容部 12 シャリ玉形成部 13 下型 14 搬送部材 15 搬送ベルト 16,71 シャリ玉整形器 17 シャリ玉センサ 18 操作パネル 19 個数表示部 20,34 シャリ玉 21 開閉蓋 22 寿司飯 23a〜23d ローラ 24 寿司飯カッタ 25 中心軸 26 円筒状空洞 27 凸条 28 加温ヒータ 29 モータ 30 巻き取り軸 31 ガイド部材 32 スプリング 33 上型 35 回収容器 36 排水口 61 シャリ玉移送装置 62 シャリ玉収納容器 63 支持軸 64 主アーム 65 シャリ玉吸着部 66 副アーム 67 容器載置部 72 昇降部材 73 ラックギア 74 ピニオンギア 75 モータ 76 ギアガイド 77 昇降軸 78 スプリング 79 支持軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寿司飯を収容する寿司飯収容部と、前記
    寿司飯収容部内の寿司飯を加温しつつ一口大のシャリ玉
    に形成するシャリ玉形成部と、前記シャリ玉形成部で形
    成されたシャリ玉を載せて直線的に搬送する往復式シャ
    リ玉搬送手段と、前記往復式シャリ玉搬送手段上の前記
    シャリ玉を整形するシャリ玉整形手段とを備えたことを
    特徴とする寿司ロボット。
  2. 【請求項2】 整形された前記シャリ玉を前記往復式シ
    ャリ玉搬送手段から離脱させると前記往復式シャリ玉搬
    送手段を前記シャリ玉形成部まで移動させる制御装置を
    設けた請求項1記載の寿司ロボット。
  3. 【請求項3】 前記往復式シャリ玉搬送手段として、前
    記シャリ玉形成部で形成されたシャリ玉を載置可能な下
    型と、前記下型を往復移動させるスライド機構とを設け
    た請求項1または2記載の寿司ロボット。
  4. 【請求項4】 前記シャリ玉形成部として、前記寿司飯
    を圧延する回動ローラと、前記回動ローラを軸支するヒ
    ータ内蔵軸と、前記回動ローラで圧延された寿司飯を切
    断する寿司飯カッタとを設けた請求項1〜3のいずれか
    に記載の寿司ロボット。
  5. 【請求項5】 シャリ玉収納容器を保持するシャリ玉収
    納容器保持部と、前記往復式シャリ玉搬送手段から前記
    シャリ玉を離脱させて前記シャリ玉収納容器へ収納する
    シャリ玉移送手段とを備えた請求項1〜4のいずれかに
    記載の寿司ロボット。
  6. 【請求項6】 前記シャリ玉収納容器保持部への前記シ
    ャリ玉収納容器の着脱によって、前記シャリ玉形成部、
    前記往復式シャリ玉搬送手段およびシャリ玉整形手段を
    作動、停止するスイッチ機構を備えた請求項1〜5のい
    ずれかに記載の寿司ロボット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012217418A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Suzumo Machinery Co Ltd 押し寿司成形装置および押し寿司成形方法
JP2015029446A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 鈴茂器工株式会社 米飯成形装置
JP2015029445A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 鈴茂器工株式会社 米飯成形装置

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