JP2000245248A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2000245248A
JP2000245248A JP11054549A JP5454999A JP2000245248A JP 2000245248 A JP2000245248 A JP 2000245248A JP 11054549 A JP11054549 A JP 11054549A JP 5454999 A JP5454999 A JP 5454999A JP 2000245248 A JP2000245248 A JP 2000245248A
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JP
Japan
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adjusting
sorting
dust
control
sheave
Prior art date
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Application number
JP11054549A
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English (en)
Inventor
Masami Matsui
正実 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】選別制御状態を任意に切換えることができるも
のとして、操縦者の意図を反映した作業を行えるものと
する。 【解決手段】二番還元量を検出する二番センサ65と、
扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手
段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減
調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を
開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の
排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段
64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを
作動させる選別制御手段80を設ける。更に、選別制御
手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を
設ける。以上より成るコンバインの構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−30721
号公報に開示されているように、選別棚上の被選別物の
層厚の検出結果に基づき、この層厚を所定の層厚に維持
すべく走行速度を変速制御する技術が試みられている。
また、特開平8−275670号公報に開示されている
ように、脱穀処理量の検出結果に基づき、シ−ブを開閉
制御すると共に唐箕風量を増減制御する技術が試みられ
ている。
【0003】また、特開平9−275756号公報、特
開平9−275757号公報、特開平9−275758
号公報、特開平9−275759号公報に開示されてい
るように、走行速度に応じて扱室内の排塵調節板の姿勢
を変更調節する技術が試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術は、二番還元量と扱室内の藁屑流量との
検出に基づいて、唐箕風量とシ−ブ開度と排塵調節板姿
勢と走行速度とを関連して制御する構成ではない。この
ため、選別精度の向上と高速作業走行による作業能率の
向上とを共に達することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。
すなわち、二番還元量を検出する二番センサ65と、扱
室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検出手段
68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を増減調
節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開度を開
閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39内の排
塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節手段6
4と、走行速度を変速する走行速度調節手段86とを作
動させる選別制御手段80を設けると共に、該選別制御
手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段36を
設けたことを特徴とするコンバインの構成としたもので
ある。
【0006】しかして、コンバイン作業中、選別制御手
段80により、二番還元量を検出する二番センサ65
と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検
出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を
増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開
度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39
内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節
手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86
とが作動する。
【0007】これにより、まず、唐箕風量調節手段76
の作動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節さ
れ、且つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−
ブ58開度が適正開度に開閉調節され、これによって選
別状態が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節
手段64の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿
勢に姿勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動
によって走行速度が適正作業走行速度に変速され、これ
によって扱室39におけ脱穀負荷を適正状態に維持しな
がら、作業走行速度を可及的に高速化することができ
る。
【0008】これらの選別状態及び走行速度の制御は、
モ−ド切換手段36を操作することにより、例えば、穀
粒の脱穀部外への排出を抑える選別精度優先モ−ド、穀
粒の脱穀部外への排出を多少犠牲にしても高速作業走行
を行う作業能率優先モ−ド等に選別制御手段80の制御
モ−ドが切換えられる。
【0009】
【発明の効果】以上のように、この発明は、二番還元量
を検出する二番センサ65と、扱室39内処理物中の藁
屑量を検出する藁屑流量検出手段68との検出結果に基
づいて、唐箕54の風量を増減調節する唐箕風量調節手
段76と、シ−ブ58の開度を開閉調節するシ−ブ開閉
調節手段72と、扱室39内の排塵調節板63を姿勢調
節する排塵調節板姿勢調節手段64と、走行速度を変速
する走行速度調節手段86とを作動させる選別制御手段
80を設けると共に、該選別制御手段80の制御モ−ド
を切換えるモ−ド切換手段36を設けたことを特徴とす
るコンバインとしたので、二番還元量と扱室内の藁屑流
量との検出に基づいて、唐箕風量とシ−ブ開度と排塵調
節板姿勢と走行速度とを関連して制御し、選別精度の向
上と高速作業走行による作業能率の向上とを共に達する
ことができる。
【0010】そして、このような制御状態を、例えば選
別精度優先モ−ド、作業能率優先モ−ド等に任意に切換
えることができ、操縦者の意図を反映した作業を行うこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説
明する。図1に示すように、コンバインの機体1は、走
行装置2の上方においてその前部一側に操縦部3を設
け、該操縦部3の後側に穀粒貯留部4を設け、該穀粒貯
留部4の側部に脱穀部5を並設する一方、前記操縦部3
の前側に刈取部6を昇降自在に設けて構成する。7は前
記走行装置2、穀粒貯留部4、脱穀部5、刈取部6等に
駆動力を供給するエンジンである。
【0012】前記走行装置2は、駆動輪8と多数の従動
輪9とにわたってクロ−ラ10を券回し、左右対称の無
限軌道帯式に構成する。前記駆動輪8は走行ミッション
11から駆動し、該走行ミッション11は前記エンジン
7から静油圧式無段変速装置(HST)12を介して駆
動する。この構成により、静油圧式無段変速装置12を
変速操作すると、駆動輪8の回転速度が変更され、機体
1の走行速度が無段階に変速される。
【0013】図2、図3、図4に示すように、前記操縦
部3は、操縦席13に対して、その前方に前部操作パネ
ル14を配置し、その側方に側部操作パネル15を配置
し、その前部低位置にステップ16を設けて構成する。
そして、前記前部操作パネル14には、機体外側から内
側に向けて、機体1の走行方向を調節する操向レバ−1
7と、エンジン7を始動するメインスイッチ18等を配
置する。また、前記側部操作パネル15には、静油圧式
無段変速装置12を変速操作する主変速レバ−19と、
走行ミッション11内のギヤ伝動機構の変速比を切り換
え操作する副変速レバ−20と、エンジン7のスロット
ルの開度を調節するスロットルレバ−21と、脱穀部5
の駆動を入り切り操作する脱穀クラッチレバ−22と、
刈取部6の駆動を入り切り操作する刈取クラッチレバ−
23とを前後方向に傾動操作可能に設ける。更に、図5
に示すように、該側部操作パネル15側縁の傾斜面に
は、選別制御入り切りスイッチ24と、車速制御入り切
りスイッチ25と、扱深制御入り切りスイッチ26と、
刈高制御入り切りスイッチ27と、車体水平制御入り切
りスイッチ28等を配置する。また、該側部操作パネル
15の後側に起立する傾斜面には、穀粒貯留部4に設け
る穀粒排出筒を昇降及び旋回操作する旋回操作レバ−2
9と、穀粒排出筒を収納位置と排出設定位置との間にわ
たって自動的に旋回させる自動旋回スイッチ30と、こ
の自動旋回を任意に停止させ得る緊急停止スイッチ31
と、穀粒排出螺旋の駆動を入り切り操作する排出クラッ
チレバ−32とを配置する。更に、前記前部操作パネル
14と側部操作パネル15との交差隅部には、車速表
示、エンジン回転数表示、各部の異常表示等を行うモニ
タ−33を配置する。34は、エンジン7の回転数に応
じた適正車速を表示するインジケ−タであり、刈取脱穀
作業負荷に応じて変動するエンジン回転数に応じた作業
適正車速を該インジケ−タ34に表示し、操縦者による
主変速レバ−19の傾動操作位置の目安とするものであ
る。
【0014】また、図6に示すように、前記選別制御入
り切りスイッチ24の両側近傍には、稲麦切換ダイヤル
35と条件切換ロ−タリスイッチ36とを配置する。該
稲麦切換ダイヤル35は、収穫対象作物の種類を選択
し、条件切換ロ−タリスイッチ36は収穫対象作物の濡
れ具合等の条件を選択して操縦者が切換操作するもの
で、後述するように、選別制御における、脱穀部5に設
けるシ−ブの開度調節範囲や唐箕の風量調節範囲の位置
及び大きさを変更するものである。即ち、前記稲麦切換
ダイヤル35を「稲」側に切換えると、「麦」側に切換
えた場合と比較して、選別制御におけるシ−ブの開度調
節範囲が開き側(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、
風量調節範囲が風量大側に変更されて、難漏下性選別物
の漏下選別性が高まる。そして、前記条件切換ロ−タリ
スイッチ36を「濡扱」位置に切換えると、「標準」位
置に対して、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が
開き側(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、風量調節
範囲が風量大側に変更されて、湿った選別物の漏下選別
性が高まる。また、前記条件切換ロ−タリスイッチ36
を「能率」位置に切換えると、「標準」位置に対して、
選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が閉じ側(シ−
ブ緩傾斜側)に変更されて、シ−ブ上の選別物の後方へ
の移送作用が強くなり、選別物の流れが速くなって選別
処理速度が高まる。また、前記条件切換ロ−タリスイッ
チ36を「ロス」側へ切換えると、「標準」位置に対し
て、選別制御におけるシ−ブの開度調節範囲が開き側
(シ−ブ急傾斜側)に変更され、また、風量調節範囲が
風量小側に変更されて、選別物の漏下が促進され、シ−
ブ上の選別物の後方への移送作用が弱まり、選別物の脱
穀部5外への排出が抑制され、穀粒の損失が少なくな
る。
【0015】しかして、図7、図8に示す脱穀部5の構
成について説明するに、多数の扱歯37を外周面に植設
した扱胴38を駆動回転自在に内装する扱室39と、多
数の排塵処理歯40を外周面に取り付けた排塵処理胴4
1を駆動回転自在に内装する排塵処理室42と、多数の
処理歯43を外周面に取り付けた処理胴44を前記排塵
処理胴41と一体的に駆動回転自在に内装する処理室4
5とを設ける。そして、前記扱室39の後端部一側と排
塵処理室42の前端部一側とを連通口46を介して連通
する一方、前記処理室45の後端部上方に二番揚穀筒4
7の還元口48を開口する。尚、前記扱胴38、排塵処
理胴41、処理胴44の下側外周部には、それぞれ、扱
網49、排塵処理網体50、処理網体51を張設する。
52は前記扱室39の後方に配置する排塵ファンであ
る。また、これらの下方に臨んで、選別棚53を前後揺
動自在に配置すると共に、該選別棚53の下方におい
て、前方より、唐箕54、一番螺旋55、二番螺旋56
を配置する。前記一番螺旋55は穀粒貯留部4へ連通
し、前記二番螺旋56は二番揚穀筒47の下端部に連通
する構成である。
【0016】また、前記選別棚53には、前方よりラッ
ク状の移送棚57、シ−ブ58、ストロ−ラック59を
配置すると共に、前記シ−ブ58の下方に臨んで選別網
60を設ける。前記シ−ブ58は多数のフィン58a,
58a…から成り、該フィン58a,58a…は、その
上端部を支点としてその下端部側を前後方向に揺動させ
ることにより姿勢調節可能である。尚、この姿勢調節
は、シ−ブ開閉ワイヤ61を介したシ−ブ開閉ア−ム6
2の操作により、各フィン58a,58a…が連動して
姿勢変更することによって行われる。
【0017】また、前記扱室39の上壁面には、該扱室
39内の処理物の後方への移送作用を可変する排塵調節
板63,63,63を角度調節自在に設けると共に、該
扱室39外に位置して、排塵調節板63,63,63の
角度調節を行わせる排塵調節モ−タ64を設ける。尚、
前記排塵処理室42の上壁面にも、該排塵処理室42内
の処理物の後方への移送作用を可変する排塵調節板63
を角度調節自在に設け、該排塵調節板を排塵調節モ−タ
64によって角度調節する構成としてもよい。
【0018】また、前記処理室45の前端部上方に位置
して、二番センサ65を設ける。該二番センサ65は穀
粒の衝突を検出する衝撃センサ−であり、これにより、
前記処理室45の前端部から選別棚53上へ跳ね出し還
元される処理物中の穀粒量を検出する構成である。以上
の構成により、フィ−ドチェン(図示省略)により扱室
39内に供給された穀稈は、扱胴38の扱歯37の作用
によって脱穀処理され、このとき発生する穀粒や藁屑等
の混在した処理物のうち、扱網49を漏下するものは下
方の移送棚57上に漏下する。また、扱網49を漏下せ
ず、連通口46から排塵処理室42内に取り込まれた処
理物は、排塵処理胴41の排塵処理歯40によって後方
へ移送されながら処理され、この過程で排塵処理網体5
0を漏下するものは下方の選別棚53上に漏下し、該排
塵処理網体50を漏下しないものは、排塵処理室42の
後端部に開口する排塵口66から下方のストロ−ラック
59上ないし機外へ排出される。また、扱網49を漏下
せず、連通口46も通過しない処理物は、扱室39後端
部から直接、選別棚53上に排出される。そして、この
ようにして選別棚53上に漏下した選別物のうち、シ−
ブ58上を移送中にフィン58a,58a…の間隔部を
漏下するものは、唐箕54による風選別を受けながら更
に下方の選別網60によって選別され、該選別網60を
漏下するものは、下方の一番螺旋55に取り込まれて穀
粒貯留部4に一時貯留される。また、選別網60を漏下
しないものは、シ−ブ58後端部及びストロ−ラック5
9から漏下する選別物と共に二番螺旋56に取り込ま
れ、二番揚穀筒47によって揚穀され、上端部の還元口
48から処理室45の後端部に供給される。そして、処
理室45の後端部に供給された処理物は、処理胴44の
処理歯43の作用により前方へ移送されながら処理さ
れ、この過程で処理網体51を漏下するものは、下方の
選別棚53上に漏下する。また、処理網体51を漏下し
ないものは、処理室45の前端部まで移送された後、こ
の前端部から下方の選別棚53(移送棚57)上に漏下
する。
【0019】このような脱穀選別作業において、前記排
塵調節板63の姿勢を調節することにより、扱室39内
における処理物の後方への移送に抵抗を掛けて扱室39
内に停滞させるか、後方への移送を助長して扱室39外
への排出を促進するかという、扱室39内での処理物の
流動状態の調節を行うことができる。また、処理室45
の前端部から下方の選別棚53(移送棚57)上に漏下
する処理物は、処理胴44による上方への跳ね上げ作用
により二番センサ65に衝突し、この衝撃の検出によ
り、この二番処理物量ないしこの二番処理物に含まれる
穀粒量が検出される。
【0020】更に、図9に示すように、前記扱室39及
び排塵処理室42内には、該扱室39奥側の扱網49上
端部より上方の位置及び排塵処理室42奥側の排塵処理
網体50上端部より上方の位置に、二又状の切刃67,
67,67,67を設ける。該切刃67の取付基部には
歪ゲ−ジ68を設け、切刃67にかかる抵抗を検出でき
るように構成する。この構成により、扱室39及び排塵
処理室42内を連れ回される処理物に含まれる藁屑が切
刃67に引っ掛かった際、この抵抗力を歪ゲ−ジ68に
より検出し、処理物に含まれる藁屑量を検出し、脱穀処
理物の脱穀特性(脱粒のし易さ、藁屑の発生のし易さ
等)を判定することができる。尚、このように歪ゲ−ジ
68を取り付ける部材として、前記切刃67に替えて、
別途、棒状部材を扱室39内及び排塵処理室42内に突
出させる構成としてもよい。また、このような歪ゲ−ジ
68を設けた切刃67ないし棒状部材は、扱胴38の軸
心方向及び排塵処理胴41の軸心方向に複数個設置して
もよく、このように構成した場合、藁屑量の検出精度が
高まる。
【0021】尚、図10に示すように、前記シ−ブ開閉
ア−ム62は、引張スプリング69によって、フィン5
8a,58a…を常時開き方向へ付勢する。また、図1
1、図12、図13に示すように、前記シ−ブ58のフ
ィン58a,58a…は、帯板状鋼板を側面視L字状に
折り曲げ、その前端縁及び上端縁を波状に形成する。こ
れにより、シ−ブ58を閉状態とした際、後側のフィン
58aの前端縁が前側のフィン58aの背面に接触する
が、この後側のフィン58aの前端縁が波状であるため
に隙間ができ、この隙間から穀粒を漏下させ得ると共
に、唐箕54からの選別風を吹き抜けさせることがで
き、選別性能が向上する。
【0022】また、図14、図15に示すように、選別
網60の上面側に、該選別網60の目合を塞ぎ得る選別
塞ぎ板70を設けてもよい。該選別塞ぎ板70の後端縁
は、平面視、左右両側部を後方へ延長し、中央部を前方
へ短縮した形状として、選別網60において唐箕54の
風量の多い中央部の漏下面積を大きくして穀粒損失低減
に寄与でき、また、唐箕54の風量の少ない左右両側部
は漏下面積を小さくして選別を良好に行わせることがで
きる。更に、前記選別塞ぎ板70は、選別網60の上面
側において前後方向に摺動調節自在に設け、この摺動
を、塞ぎ板作動ア−ム71を介してシ−ブ58の開閉調
節に連動させる構成としてもよい。これにより、シ−ブ
58を閉状態としたとき、選別塞ぎ板70が後方へ摺動
して選別網60が最も塞がれた状態となり、シ−ブ58
を稲の脱穀選別に適した標準開度としたとき、選別塞ぎ
板70が前方へ摺動して選別網60が最も開放された状
態となる。これにより、選別性能を向上させることがで
きる。尚、シ−ブ58を前後に分割して前後のシ−ブ5
8,58が夫々独立して開閉調節できるように構成し、
前記選別塞ぎ板70の前後摺動を、前側のシ−ブ58の
開閉調節に連動させ、該前側のシ−ブ58が全開状態の
とき選別塞ぎ板70が後方へ摺動して選別網60が最も
塞がれた状態となるように構成してもよい。これによ
り、品種固有の選別不良状態を効果的且つ効率的に解消
することができる。
【0023】しかして、図16、図17、図18に示す
ように、前記シ−ブ開閉ワイヤ61は、シ−ブモ−タ7
2から、唐箕軸73と一番螺旋軸74との間を迂回して
シ−ブ開閉ア−ム62に至るように配索する。75は二
番螺旋軸である。また、図19に示すように、唐箕風量
調節用のウインドモ−タ76を二番揚穀筒47の近傍に
設け、該ウインドモ−タ76から連動ロッド77を介し
て風量調節ア−ム78を連動するよう構成する。該風量
調節ア−ム78の作動により、割プ−リ79の有効径が
変化し、唐箕軸73の回転速度が変速され、風量が変更
される構成である。
【0024】次に選別制御及び車速制御を司る制御回路
について説明する。図20に示すように、コントロ−ラ
80に対して、その入力側には、前記メインスイッチ1
8と、選別制御入り切りスイッチ24と、車速制御入り
切りスイッチ25と、稲麦切換ダイヤル35と、条件切
換ロ−タリスイッチ36と、前記エンジン7の回転数を
検出するエンジン回転数センサ81と、前記走行ミッシ
ョン11内の伝動軸の回転数から走行速度を検出する車
速センサ82と、前記主変速レバ−19の傾動角度から
静油圧式無段変速装置12の出力回転速度を検出する主
変速レバ−ポテンショメ−タ83と、前記スロットルレ
バ−21の傾動角度からエンジン7のスロットル開度を
検出するスロットルレバ−センサ84と、前記脱穀クラ
ッチレバ−22の傾動位置から脱穀部5の駆動の入り切
り状態を検出する脱穀クラッチスイッチ85と、前記二
番センサ65と、前記歪ゲ−ジ68とを接続する。
【0025】一方、コントロ−ラ80に対して、その出
力側には、前記排塵調節モ−タ64と、シ−ブモ−タ7
2と、ウインドモ−タ76と、前記主変速レバ−19を
強制的に前後傾動させて車速を変速させる主変速レバ−
傾動モ−タ86と、前記スロットルレバ−21を強制的
に前後傾動させてエンジン7のスロットル開度を変更さ
せるスロットルレバ−傾動モ−タ87とを接続する。
【0026】以上の構成によって行われる制御について
説明する。コンバイン作業においては、エンジン7を始
動するためにメインスイッチ18をONし、脱穀クラッ
チレバ−22を入り側へ操作して脱穀クラッチスイッチ
85をONしており、この状態で、選別制御入り切りス
イッチ24と車速制御入り切りスイッチ25とをONす
ることにより、後述する選別制御と車速制御とが開始さ
れる。
【0027】しかして、まず、第1実施例の車速・選別
制御においては、図21の制御マップに従い、各制御出
力が行われる。尚、該制御マップ中、検出条件である
「穀粒流量」は前記二番センサ65による検出値、「藁
流量」は歪ゲ−ジ68による検出値である。即ち、条件
切換ロ−タリスイッチ36を「能率」側に切換えた状態
において、二番還元量と藁屑の流量とを検出し、コント
ロ−ラ80からの出力により、唐箕54風量、シ−ブ5
8開度、排塵調節板63姿勢、主変速レバ−19傾動角
(HST操作位置)を調節する。
【0028】これによって、唐箕風量調節手段76の作
動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節され、且
つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−ブ58
開度が適正開度に開閉調節され、これによって選別状態
が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節手段6
4の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿勢に姿
勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動によっ
て走行速度が適正作業走行速度に変速され、これによっ
て扱室39におけ脱穀負荷が適正状態に維持される。
【0029】これにより、特に、藁屑と共に脱穀部5外
へ排出される穀粒量を多少犠牲にしても、高速作業走行
を行うものである。また、第2実施例の車速・選別制御
においては、図22の制御マップに従い、各制御出力が
行われる。即ち、条件切換ロ−タリスイッチ36を「濡
扱」側に切換えた状態において、二番還元量と藁屑の流
量とを検出し、コントロ−ラ80からの出力により、唐
箕54風量、シ−ブ58開度、排塵調節板63姿勢、主
変速レバ−19傾動角(HST操作位置)を調節する。
【0030】これによって、唐箕風量調節手段76の作
動によって唐箕54風量が適正風量に増減調節され、且
つ、シ−ブ開閉調節手段72の作動によってシ−ブ58
開度が適正開度に開閉調節され、これによって選別状態
が適正に維持される。また、排塵調節板姿勢調節手段6
4の作動によって排塵調節板63の姿勢が適正姿勢に姿
勢調節され、且つ、走行速度調節手段86の作動によっ
て走行速度が適正作業走行速度に変速され、これによっ
て扱室39におけ脱穀負荷が適正状態に維持される。
【0031】これにより、特に、唐箕54風量の増加傾
向とシ−ブ58の開放傾向とを伴い、選別漏下効率及び
風選効率を向上させ、濡れた穀稈の脱穀選別作業を良好
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】操縦部の平面図である。
【図3】操縦部の一部の拡大平面図である。
【図4】操縦部の一部の平面図である。
【図5】操縦部の一部の斜視図である。
【図6】選別制御入り切りスイッチ部の正面図である。
【図7】脱穀部の説明用側面図である。
【図8】脱穀部の説明用平面図である。
【図9】脱穀部の一部の斜視図である。
【図10】選別棚の一部の側面図である。
【図11】シ−ブを構成するフィンの斜視図である。
【図12】選別棚の一部の拡大側面図である。
【図13】選別棚の平面図である。
【図14】選別棚の側面図である。
【図15】選別棚の底面図である。
【図16】シ−ブモ−タ部の斜視図である。
【図17】脱穀部の一部の側面図である。
【図18】脱穀部の一部の拡大側面図である。
【図19】ウインドモ−タ部の側面図である。
【図20】制御回路図である。
【図21】第1実施例の制御マップである。
【図22】第2実施例の制御マップである。
【符号の説明】
36 条件切換ロ−タリスイッチ(モ−ド切換手段) 39 扱室 54 唐箕 58 シ−ブ 63 排塵調節板 64 排塵調節モ−タ(排塵調節板姿勢調節手段) 65 二番センサ 68 歪ゲ−ジ(藁屑流量検出手段) 72 シ−ブモ−タ(シ−ブ開閉調節手段) 76 ウインドモ−タ(唐箕風量調節手段) 80 コントロ−ラ(選別制御手段) 86 主変速レバ−傾動モ−タ(走行速度調節手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二番還元量を検出する二番センサ65
    と、扱室39内処理物中の藁屑量を検出する藁屑流量検
    出手段68との検出結果に基づいて、唐箕54の風量を
    増減調節する唐箕風量調節手段76と、シ−ブ58の開
    度を開閉調節するシ−ブ開閉調節手段72と、扱室39
    内の排塵調節板63を姿勢調節する排塵調節板姿勢調節
    手段64と、走行速度を変速する走行速度調節手段86
    とを作動させる選別制御手段80を設けると共に、該選
    別制御手段80の制御モ−ドを切換えるモ−ド切換手段
    36を設けたことを特徴とするコンバイン。
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