JP2000245037A - ワイヤーハーネス固定構造 - Google Patents

ワイヤーハーネス固定構造

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JP2000245037A
JP2000245037A JP11045101A JP4510199A JP2000245037A JP 2000245037 A JP2000245037 A JP 2000245037A JP 11045101 A JP11045101 A JP 11045101A JP 4510199 A JP4510199 A JP 4510199A JP 2000245037 A JP2000245037 A JP 2000245037A
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JP
Japan
Prior art keywords
flange
clip
wire harness
fixing structure
locking
Prior art date
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Pending
Application number
JP11045101A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Kawaguchi
賢一郎 川口
Naoto Kogure
直人 木暮
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Publication of JP2000245037A publication Critical patent/JP2000245037A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外力によるワイヤーハーネスの固定外れを確
実に防止することができ、合理的かつ信頼性の高いワイ
ヤーハーネスの固定を行うことができるワイヤーハーネ
スの固定構造を提供する。 【解決手段】 電線10が保持された断面コ字型のクリ
ップ20を、固定側に突設されたフランジ30に係合さ
せることで電線10を固定するワイヤーハーネスの固定
構造において、クリップ20は、フランジ30を挟み込
む複数の挟持片23の先端部に、ロック爪26がそれぞ
れ対峙して突設されると共に、フランジ30は、クリッ
プ20との係合時に各ロック爪26がそれぞれ係止され
る係止穴31が形成され、ロック爪26の対峙方向突出
幅をフランジ30の厚みに略等しく形成し、ロック爪2
6の対峙方向突出幅分が重なり合うように、対峙する狭
持片23同士を近接配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線が保持された
クリップをフランジに係合させて固定するワイヤーハー
ネスの固定構造に関し、特に外力によるワイヤーハーネ
スの固定外れを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に示すように、従来、ワイ
ヤーハーネスの固定構造としては、電線40をテープ等
41により留め具42に保持させると共に、留め具42
をフランジ部材43に係合させて固定するものがある。
留め具42は、対向する一対のアーム部44の間にフラ
ンジ部材43を挟むようにして、フランジ部材43に係
合される。この際、留め具42の一方のアーム部44先
端に形成された係合突起45が、フランジ部材43の係
合部46に係合する。これにより、留め具42のフラン
ジ部材43からの脱落が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のワイヤーハーネスの固定構造にあっては、電線
40又は留め具42に、例えば図6の矢印E方向への外
力が加わった際、フランジ部材43の係合部46と留め
具42の係合突起45との係合が浅くなり、場合によっ
ては係合が外れて留め具42がフランジ部材43から脱
落してしまう可能性があるといった問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、外力によるワイヤーハーネスの固定
外れを確実に防止することができ、合理的かつ信頼性の
高いワイヤーハーネスの固定を行うことができるワイヤ
ーハーネスの固定構造を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1のワイヤーハーネスの固定構造は、
電線が保持された断面コ字型のクリップを、固定側に突
設されたフランジに係合させることで電線を固定するワ
イヤーハーネスの固定構造において、前記クリップは、
フランジを挟み込む複数の挟持片の先端部に、ロック爪
がそれぞれ対峙して突設されると共に、前記フランジ
は、前記クリップとの係合時に各ロック爪がそれぞれ係
止される係止穴が形成され、前記ロック爪の対峙方向突
出幅を前記フランジの厚みに略等しく形成し、前記ロッ
ク爪の前記対峙方向突出幅分が重なり合うように、対峙
する狭持片同士を近接配置することを特徴とする。
【0006】このワイヤーハーネスの固定構造では、ク
リップをフランジに挿入すると、クリップの狭持片に対
峙して形成された各ロック爪は、撓みつつフランジを挟
み込み、フランジの係止穴にそれぞれ係止される。係止
穴に係止された各ロック爪は、係止穴内でロック爪の対
峙方向突出幅分が重なり合った状態となり、クリップが
フランジに係合される。これにより、電線やクリップに
外力が作用した場合であっても、クリップの少なくとも
いずれかのロック爪が、フランジの係止穴に係止され続
け、クリップとフランジとの係合状態が保持される。以
て、ワイヤーハーネスの固定外れが確実に防止され、信
頼性の高い固定を行うことができる。また、フランジを
固定側に別途形成することなく、現存するものを利用し
てクリップを係合することで、合理的な固定が行える。
【0007】請求項2のワイヤーハーネスの固定構造
は、前記クリップの前記各狭持片の対峙間隙に、前記狭
持片の突起方向に貫通される抜き穴を設けたことを特徴
とする。
【0008】このワイヤーハーネスの固定構造では、ク
リップを作製するための金型構造を単純な上下抜き構造
とすることができ、ロック爪を有した構成であっても製
造工程を複雑化することなく、少ない工程でコスト低減
を図りつつ製造可能なクリップ構造にすることができ
る。
【0009】請求項3のワイヤーハーネスの固定構造
は、前記フランジの前記係止穴の基部側に、該フランジ
突起方向に貫通される抜き穴を設けたことを特徴とす
る。
【0010】このワイヤーハーネスの固定構造では、フ
ランジを作製するための金型構造を単純な上下抜き構造
とすることができ、係止穴を有した構成であっても製造
工程を複雑化することなく、少ない工程でコスト低減を
図りつつ製造可能なクリップ構造にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るワイヤーハー
ネスの固定構造を図面に基づいて詳細に説明する。図1
は本発明の一実施形態であるワイヤーハーネスの固定構
造を示す分解斜視図であり、図2は図1に示すクリップ
が他方のフランジに嵌合された状態を示す斜視図であ
る。また、図3は図1に示すクリップ単体としてのB方
向矢視図で、図4は図2に示す状態のD−D断面図であ
り、図5は図4に示す状態に外力が負荷されたときの横
断面図である。
【0012】図1〜図5を参照すると、本実施形態のワ
イヤーハーネス固定構造においては、電線10をクリッ
プ20に保持させると共に、例えば車体側に形成させた
フランジ30にクリップ20を挿入方向(図1の矢印A
方向)に沿って係合させる(図1参照)ことで電線をフ
ランジ30に固定する(図2参照)ものとなっている。
【0013】クリップ20は、平板状の電線保持部21
の図3における下面に、電線保持部21の長手方向に所
定の間隔で、交互に対向配置された複数(本実施形態で
は3個)の挟持片23が形成されている。この電線保持
部21は、その長手方向に電線10を沿わせた状態でテ
ープ24によって固定することで電線10を保持する。
また、狭持片23は、電線保持部21の略中央部で、幅
方向片側に1個、そして、その狭持片23の幅方向反対
側でクリップ長手方向両側にそれぞれ1つずつ、合計3
個が対峙して形成されている。このクリップ20は樹脂
等により一体成形され、各狭持片23はそれぞれ可撓性
を有している。
【0014】クリップ20がフランジ30に係合する
際、狭持片23先端に形成されたロック爪26の傾斜面
23aがフランジ30に当接することで狭持片23が撓
み、フランジ30は狭持片23先端部を外側に押し広げ
ながら挿入される。このようにして、各狭持片23は、
最終的に狭持片内壁面23bをフランジ30の外周面3
3に当接させた状態で、フランジ30を両側から挟み込
むように係合される。
【0015】この挟持片23の先端部には、ロック爪2
6が狭持片の対峙する側にそれぞれ突設されており、各
ロック爪26は、クリップ20がフランジ30に係合さ
れる際、フランジ30に設けられたロック爪係止穴31
に係止される。各狭持片23のロック爪26は、図4に
示すように、ロック爪嵌合穴31内においてフランジ3
0の厚みtが重なり合うように形成されている。つま
り、図4における各ロック爪26の突出量(対峙方向突
出幅)はフランジ30の厚みtに略等しい。
【0016】そして、クリップ20の電線保持部21に
は、対向する狭持片23の対向間隙に相当する部分に、
狭持片23の突出方向に貫通する抜き穴28が形成され
ている。この抜き穴28は、クリップ20の各狭持片2
3を形成するための金型を、単純な所謂上下抜きの金型
構造とするためのものであり、これにより、クリップ2
0の成形を容易にしてコスト低減を図ることができる。
【0017】一方、フランジ30は、ロック爪係止穴3
1が図4における下方向に貫通され、フランジ30の基
部に抜き穴34が形成されている。この抜き穴34は、
フランジ30のロック爪係止穴31を形成するための金
型を、単純な所謂上下抜きの金型構造とするためのもの
であり、これにより、フランジ30の成形を容易にして
コスト低減を図ることができる
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。クリ
ップ20がフランジ30に挿入方向Aに沿って挿入され
る際、クリップ20の各挟持片23は、傾斜面23aを
フランジ30の上端部35に当接して撓みつつ、フラン
ジ30を挟み込む。そして、クリップ20の各ロック爪
26がフランジ30のロック穴係合部31にそれぞれ係
止されることで、クリップ20がフランジ30に係合さ
れる。このとき、複数の狭持片23によってロックの掛
かり代を重ね合わせつつ係合しているため、クリップ2
0とフランジ30との係合をより確実にすることができ
る。
【0019】即ち、電線10又はクリップ20に、例え
ば図4に示すD方向の外力が作用した場合、クリップ2
0の各ロック爪26のうち、一方のロック爪26がフラ
ンジ30から外れても、対面する他方のロック爪26が
フランジ30に係止し続ける。このため、外力等によ
り、どちらか一方のロック爪26の係止状態が外れたと
しても、他方のロック爪26の係止によってクリップ2
0の係合状態が確実に保持される。したがって、クリッ
プ20の係合後は、クリップ20がフランジ30から外
れることはなく、クリップ20のフランジ30への係合
状態が確実に保持されるため、ワイヤーハーネスの固定
外れが確実に防止され、信頼性の高い固定が行える。
【0020】なお、上述したフランジは、補強等の目的
に形成されたものを利用することが好ましい。これによ
り、ワイヤーハーネス固定用としてフランジを新たに設
けることはなく、現存するフランジを利用することで合
理的に電線を固定することができる。
【0021】以上詳細に説明したように、上記実施形態
によれば、電線が保持されたクリップ20をフランジ3
0にワンタッチ操作で固定することができ、クリップ2
0の複数のロック爪26と、フランジ30のロック爪係
止穴31とを、係合代を重ね合わせて係合させること
で、クリップ20の係合状態が確実に維持される。した
がって、電線10又はクリップ20に外力が作用した場
合でも、クリップ20がフランジ30から容易に外れる
ことが防止され、ワイヤーハーネスの固定を確実に且つ
安定して行うことができる。これにより、良好な操作性
を確保しつつ、合理的且つ信頼性の高いワイヤーハーネ
スの固定を行うことができる。
【0022】なお、上記実施形態では、ロック爪26を
備えた挟持片23を、電線保持部21に合計3個形成し
た構成としたが、これに限らず、クリップ20の挿入に
よりフランジ30を挟み込み、ロック爪係止穴31に係
止することができ、ロック爪係止穴31内において、ロ
ック爪26がフランジ30の厚さt分を重ね合わせるこ
とができれば、いかなる形状、配置位置、形成個数であ
ってもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、フランジを挟み込む複
数の挟持片の先端部にロック爪をそれぞれ対峙して突設
すると共に、クリップとフランジとの係合時に各ロック
爪がそれぞれ係止される係止穴をフランジに形成し、さ
らに、ロック爪の対峙方向突出幅をフランジの厚みに略
等しく形成し、ロック爪の対峙方向突出幅分が重なり合
うように、対峙する狭持片同士を近接配置することによ
り、クリップがフランジに係合された状態において、外
力によるワイヤーハーネスの固定外れを確実に防止する
ことができ、信頼性の高いワイヤーハーネスの固定を行
うことができると共に、フランジを別途形成することな
く、現存するフランジを利用することで合理的な固定を
行うことができる。また、クリップ、フランジに抜き穴
を設けることで、単純な上下抜きの金型構造により、狭
持片やフランジを形成することができ、製造工程が簡略
化でき、コスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるワイヤーハーネス固
定構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1のワイヤーハーネス固定構造のクリップが
フランジに係合された状態を示す斜視図である。
【図3】図1のクリップ単体としてのB方向矢視図であ
る。
【図4】図2のワイヤーハーネス固定構造のC−C断面
図である。
【図5】図4のワイヤーハーネス固定構造に外力が加わ
った状態を示す断面図である。
【図6】従来のワイヤーハーネス固定構造を示す断面図
である。
【図7】図6のワイヤーハーネス固定構造の留め具を単
体で示す斜視図である。
【符号の説明】
10 電線 20 クリップ 21 電線保持部 23 挟持片 26 ロック爪 28 抜き穴 30 フランジ 31 ロック爪係止穴 34 抜き穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線が保持された断面コ字型のクリップ
    を、固定側に突設されたフランジに係合させることで電
    線を固定するワイヤーハーネスの固定構造において、 前記クリップは、フランジを挟み込む複数の挟持片の先
    端部に、ロック爪がそれぞれ対峙して突設されると共
    に、 前記フランジは、前記クリップとの係合時に各ロック爪
    がそれぞれ係止される係止穴が形成され、 前記ロック爪の対峙方向突出幅を前記フランジの厚みに
    略等しく形成し、前記ロック爪の前記対峙方向突出幅分
    が重なり合うように、対峙する狭持片同士を近接配置す
    ることを特徴とするワイヤーハーネスの固定構造。
  2. 【請求項2】 前記クリップの前記各狭持片の対峙間隙
    に、前記狭持片の突起方向に貫通される抜き穴を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のワイヤーハーネスの固
    定構造。
  3. 【請求項3】 前記フランジの前記係止穴の基部側に、
    該フランジ突起方向に貫通される抜き穴を設けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載のワイヤーハーネ
    スの固定構造。
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