JP2000244843A - 自動白色バランス調整回路及び映像表示装置 - Google Patents

自動白色バランス調整回路及び映像表示装置

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JP2000244843A
JP2000244843A JP11046384A JP4638499A JP2000244843A JP 2000244843 A JP2000244843 A JP 2000244843A JP 11046384 A JP11046384 A JP 11046384A JP 4638499 A JP4638499 A JP 4638499A JP 2000244843 A JP2000244843 A JP 2000244843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧変動により映像信号の直流レベルが急激に
変化したとしても、この変化に高速に追随して調整を行
うこと特徴とする。 【解決手段】高圧変動検出回路25、強制選択回路26
及び収束検出回路27が従来の構成に対して追加され
る。高圧変動検出回路25は、電流検出回路21から出
力される変換電圧が大きく変動した場合にこの状態を検
出し、この検出出力が強制選択回路26に供給される。
強制選択回路26は、高圧変動の検出時にAKB処理回
路23で生成される黒レベル更新用のディジタルデータ
のみが選択されるように選択器24を制御してメモリ回
路13Rでのデータ更新を行う。収束検出回路27は、
比較器22の比較結果に応じて実際の黒レベルが収束し
たか否かを検出し、収束検出時強制選択回路26の状態
が選択器24において黒レベル及び白レベルの両調整動
作を選択する状態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動白色バランス
調整回路及びこの回路を備えた映像表示装置に係り、特
に白色バランスをディジタル方式によって調整するよう
にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン受像機では、白色基
準信号が入力されたときに、カラー受像管(以下、CR
Tと称する)で正確に所定の色温度が再現されなければ
ならない。一般に、CRTのR(赤)、G(緑)、B
(青)の各出力光の比率は、各カソード電流の比率で決
まる。しかし、カソード電圧に対するカソード電流の特
性はCRT毎に異なる。従って、所定の色温度を再現す
るには、CRT毎にR、G、Bの各軸間の比率を調整す
る必要がある。
【0003】近年では、このような調整を自動的に行う
AKB(Automatic Kine Bias :自動白色バランス調
整)回路が使われるようになってきた。これは、垂直ブ
ランキング期間の一部に基準信号を挿入し、その時のカ
ソード電流を検出し、この検出値をサンプルホールド回
路で保持しておき、この保持された電圧を基準電圧と比
較した結果に基づいて白バランスを調整するものであ
る。
【0004】しかし、このような従来のAKB回路にお
いて、カソード電流を変換して得られる電圧を絵柄期間
保持しておくためのサンプルホールド回路ではコンデン
サが必要である。この絵柄期間は1V(1垂直期間、約
17ms)であるために、これらのコンデンサとして比
較的大きな容量のものが使われている。
【0005】この結果、集積化されたAKB回路ではこ
れらのコンデンサを内蔵させることはできず、従って外
付け部品とする必要がある。また、集積回路には、コン
デンサを外付けするために専用の外部端子を設ける必要
があり、集積回路の大型化は避けられない。
【0006】そこで、本発明者のうちの一部の発明者
は、自動白色バランス調整をディジタル方式によって行
うことにより、サンプルホールド回路を不要とし、コン
デンサを使用しない自動白色バランス調整回路を提案し
た(特願平10−328064号の出願)。
【0007】この出願に記載されている自動白色バラン
ス調整回路を備えた映像表示装置全体の構成を示すブロ
ック図を図24に示す。図中の入力信号は通常の映像信
号であり、三原色ドライブの場合、これらの入力信号は
R、G、B各軸の原色信号である。なお、これらの原色
信号は、予めブライトネス、テイントなどがコントロー
ルされているとする。
【0008】また、R、G、B各軸毎に入力される基準
パルスT1、T2はAKB調整用の信号であり、一方の
基準パルスT1は黒レベル(暗部)調整用のパルスであ
り、他方の基準パルスT1は白レベル(明部)調整用の
パルスである。
【0009】スイッチ回路(SW)11R、11G、1
1Bは、入力信号R、G、B又は基準信号パルスT1及
び基準パルスT2を選択して出力する。上記基準パルス
T1及びT2を出力する期間は、垂直ブランキング期間
であって垂直帰線期間でない期間、すなわち、一般的に
はCRT画面上でオーバースキャンされていてユーザー
には視認できない期間の一部である。
【0010】また、基準の黒レベルに対応した基準パル
スT1のレベルは例えば約3〜10IRE(ただし白信
号のピークを100IREとする)であり、基準の白レ
ベルに対応した基準パルスT2のレベルは例えば約30
〜50IREである。
【0011】それぞれ例えばクランプ回路からなるカッ
トオフ調整回路(Cut off)12R、12G、1
2Bでは、スイッチ回路11R、11G、11Bから出
力される信号の直流レベルの設定(クランプ)が行われ
る。この際に、R、G、B各軸毎にメモリ回路(ME
M)13R、13G、13Bに予め格納されているディ
ジタルデータが読み出され、これらのディジタルデータ
がR、G、B各軸毎にD/A変換器(DAC)14R、
14G、14BでD/A変換された後のアナログ信号、
例えば直流の制御電圧が対応するカットオフ調整回路1
1R、11G、11Bに供給される。
【0012】また、それぞれ利得制御増幅器からなるド
ライブゲイン調整回路(Drivegain)15R、
15G、15Bでは、カットオフ調整回路12R、12
G、12Bからそれぞれ出力される信号のドライブゲイ
ン、すなわち交流振幅の設定が行われる。この場合に
も、R、G、B各軸毎にメモリ回路16R、16G、1
6Bに予め格納されているディジタルデータが読み出さ
れ、これらのディジタルデータがR、G、B各軸毎にD
/A変換器17R、17G、17BでD/A変換された
後のアナログ信号(制御電圧)が対応するドライブゲイ
ン調整回路15R、15G、15Bに供給される。
【0013】ドライブゲイン調整回路15R、15G、
15Bからの出力はブランキング回路(BLK)18
R、18G、18Bそれぞれ及びドライバー回路(Dr
iver)19R、19G、19Bそれぞれを経由し
て、CRT20のR、G、B各軸の対応するカソード電
極(図示せず)に供給される。
【0014】ブランキング回路18R、18G、18B
では、通常のブランキングに加えて、AKB調整処理期
間中には調整軸以外の不要な信号がブランキングされ
る。また、CRT20では、各カソード電極に電圧Vk
が印加されることによってカソード電流Ikが流れ、こ
れにより表示駆動が行われる。
【0015】CRT20では、上記基準パルスT1また
はT2が供給された際に、各カソード電極に印加される
電圧Vkに応じたカソード電流が流れ、これら各カソー
ド電流が電流検出回路21によって検出され、電圧に変
換されて出力される。この電流検出回路21から出力さ
れる変換電圧は、比較器22によって黒レベルの基準電
圧または白レベルの基準電圧を有する基準電圧Vref
と比較される。
【0016】この比較器22の出力はAKB処理回路2
3に供給される。このAKB処理回路23では、比較器
22の比較結果に応じて新たなディジタルデータが生成
され、この生成された新たなディジタルデータが選択器
24を介して対応する各メモリ回路13R、13G、1
3B、16R、16G、16Bに再格納され、データの
更新が行われる。
【0017】以上のような正帰還ループによって、R、
G、B各軸毎に暗部と明部におけるカソード電流Ikの
値が所定値と一致するように調整され、この結果、ホワ
イトバランスの自動調整が行われる。
【0018】ところで、図24のような自動白色バラン
ス調整回路において、回路系の安定性を確保するために
は、カソード電流Ikの検出回数を増やす必要がある。
このため、一般に検出期間として1水平期間(1H)を
各調整軸毎に割り当てている。
【0019】例えば、回路構成を簡略化するために、先
の電流検出回路21とその他の大部分の回路をR、G、
B各軸で共通に使用し、時分割処理によって3軸の調整
を行う場合には、図25のタイミング図に示すように、
ブランキング期間内の3水平期間(3H)を使用して調
整を行う。
【0020】すなわち、最初の1フィールドでRカット
オフ、Gカットオフ、Bカットオフからなる黒レベル調
整を行い、次の1フィールドでRゲイン、Gゲイン、B
ゲインからなる白レベル調整を行い、以下この調整動作
が繰り返されることにより、黒レベル及び白レベルが最
終的に収束する。
【0021】なお、図25中のPVは垂直同期信号であ
り、PHは水平同期信号である。また、黒レベル及び白
レベルの調整が行われるブランキング期間の終了後に通
常の絵柄期間が開始される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、AKBは、
電源投入時の初期調整、温度ドリフトによる変化、CR
Tの特性劣化等の経時変化等の比較的ゆっくりとした変
化に対して追随させる必要があることはもちろんのこ
と、CRTに加えられているスクリーン電圧(CRTの
第2グリッド電圧)等の高電圧の変動等による急激な変
化にも追随させる必要がある。
【0023】ところで、CRTのアノード電圧は表示画
面の明るさ(映像の内容)に応じて変動し、さらに画面
の明るさはCRTのビーム電流の大きさで決まる。
【0024】一方、スクリーン電圧やアノード電圧等の
高電圧は高圧発生回路によって発生されているが、カラ
ーテレビジョン受像機に設けられている高圧発生回路は
十分な電圧安定性を有していないのが通常である。従っ
て、上記ビーム電流が変動すると、この高圧発生回路で
発生される高電圧も変動する。このような現象は一般に
高圧変動と称されている。
【0025】上記スクリーン電圧もこの高圧変動に影響
されて変動するが、CRTにおけるカットオフレベルは
このスクリーン電圧の影響を受ける。従って、高圧変動
が発生すると、カットオフレベルも変動する。
【0026】上記のような高圧変動は頻繁に発生し、こ
の高圧変動が起こった場合はカットオフレベルが大きく
変化する。この変化は急激であるばかりではなく、変化
量も大きく、即応性が要求される。従って、図25で説
明したように、2フィールドに1回の割合の処理では追
随速度の面で対応できないという問題がある。
【0027】また、1フィールド当たり3Hよりも多く
の調整期間を設けることは、カソード電流を検出するた
めに入力される基準パルスによるCRTの管面による反
射等で目立ってしまう不具合があり、検出期間を1Hよ
りも少なくすると既に説明したように安定性が悪化する
という不具合がある。
【0028】一方、収束速度を改善する他の例として、
図26のような回路が考えられている。この回路では、
収束点近傍では精度を確保するために、メモリのデータ
を更新する際の変化量を細かく設定し、収束点から離れ
ている場合には大まかに設定している。
【0029】このために、比較器22で電流検出回路2
1からの変換電圧と基準電圧Vrefとを比較した際
に、その差が大きい場合にはAKB処理回路23で大ま
かな変化量(±m)でメモリの更新を行わせ、他方、そ
の差が小さい場合にはAKB処理回路23で細かな変化
量(±n:n<m)でメモリの更新を行わせる。
【0030】この場合、不連続で大きなデータ更新が発
生する。しかし、ノイズが発生した場合、これが高圧変
動によるものであると誤判断され、実際には高圧変動が
発生していないのにもかかわらず大きな変化量でデータ
が更新されてしまい、画面の輝度がちらつく可能性があ
る。
【0031】このような不都合に対しては、カソード電
流の検出回数を増やすことによる積分効果を持たせて、
誤動作を防止することが考えられる。しかし、このこと
は処理時間の増大を意味するので、逆に高圧変動のよう
な急激な変動には追随できなくなる。
【0032】また、一般に、CRTのカソード電極にお
ける電圧−電流特性(Vk−Ik特性)はリニアではな
く、ガンマ特性を持っている。このため、上述したよう
にある変化量(ステップ)毎に離散的にデータを更新す
るものでは、調整点に収束したかどうかの判定が難し
い。
【0033】なぜなら、Ikの1ステップ当たりの変化
量が、CRT毎に、あるいは同じCRTであってもVk
の値によって変化するからである。
【0034】このため、収束範囲を決める場合に、精度
を求めて狭く設定すると、場合によっては1ステップの
変化で収束範囲を超えて変化し、収束点に到達しないこ
とが想定される。逆に収束範囲を広くしてこの問題に対
応するならば、今度は調整の精度が悪化するという問題
がある。
【0035】すなわち、図27において、(a)は1ス
テップの変化量ΔIkが最適に設定されている場合を示
しており、Ikが高いしきい値RefHi側から低下す
る時及び低いしきい値RefLo側から上昇する時も、
RefHiとRefLoとの間で収束する。(b)はΔ
Ikを大きく設定した場合であり、Ikが高いしきい値
RefHi側から低下する時及び低いしきい値RefL
o側から上昇する時も、このRefHiとRefLoと
の間の範囲を飛び越えてしまう。このために収束しな
い。また、(c)はΔIkを小さく設定した場合であ
り、Ikが高いしきい値RefHi側から低下する時と
低いしきい値RefLo側から上昇する時で収束する点
が異なってしまう。
【0036】これに対して、図27に示すように収束範
囲を設定せずにある1点で大小関係を比較すると、上記
のような(b)、(c)の場合の問題は解決できる。
【0037】しかし、離散的なデータであると、図28
に示すように、データ(VIk)が振動する問題点があ
る。
【0038】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その第1の目的は、高圧変動により
直流レベルが急激に変化したとしても、この変化に高速
に追随して調整を行うことができる自動白色バランス調
整回路及び映像表示装置を提供することにある。
【0039】この発明の第2の目的は、直流レベルを調
整するために用いられるデータが離散的なデータであっ
ても、この直流レベルを振動させずに1点に収束させる
ことができる自動白色バランス調整回路及び映像表示装
置を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】第1の発明の自動白色バ
ランス調整回路は、カラー映像信号の直流レベル及び交
流振幅を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の
動作を制御するために使用されるディジタルデータを格
納するメモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディ
ジタルデータをアナログ信号に変換して上記調整回路に
出力するD/A変換回路と、上記カラー映像信号の垂直
ブランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイッチ
回路と、上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表
示駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上
記カラー受像管のカソード電流を検出する第1の検出回
路と、上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されてい
る期間における上記第1の検出回路の検出値を基準値と
比較する比較回路と、上記メモリ回路に格納されたディ
ジタルデータを上記比較回路の比較結果に基づいて更新
する更新回路と、上記カラー受像管における高圧変動を
検出する第2の検出回路と、上記第2の検出回路で高圧
変動が検出された際に、上記調整回路で上記直流レベル
及び交流振幅のうち直流レベルのみが優先的に調整され
るように、上記更新回路、上記メモリ回路及び上記D/
A変換回路における上記直流レベルの調整経路を選択す
るように制御する選択制御回路とを具備している。
【0041】第2の発明の自動白色バランス調整回路
は、三原色のカラー映像信号の直流レベル及び交流振幅
をそれぞれ調整して出力する複数の調整回路と、上記調
整回路の動作を制御するために使用されるディジタルデ
ータを格納するメモリ回路と、上記メモリ回路に格納さ
れたディジタルデータをアナログ信号に変換して上記調
整回路に出力するD/A変換回路と、上記カラー映像信
号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入する
複数のスイッチ回路と、上記複数の調整回路の出力に応
じてカラー受像管を表示駆動するカソード駆動信号を出
力する複数の駆動回路と、上記カラー受像管の三原色に
対応した各カソード電極に流れるカソード電流を検出す
る検出回路と、上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入
されている期間における上記検出回路の検出値を基準値
と比較する比較回路と、上記比較回路で上記検出回路の
検出値と基準値との差が検出された時、上記メモリ回路
に格納された上記ディジタルデータを所定の変化量刻み
で更新する更新回路と、上記比較回路で上記検出回路の
検出値と基準値との差が所定値よりも大きいことが検出
された時、上記検出回路で検出される上記三原色に対応
した各カソード電流の検出値と上記基準値との差が同等
である場合に上記更新回路による上記ディジタルデータ
の更新を上記所定の変化量よりも大きい変化量刻みで行
わせるように設定する設定回路とを具備している。
【0042】第3の発明の映像表示装置は、カラー映像
信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入す
る手段と、予め与えられたディジタルデータに応じてこ
の基準信号の直流レベル及び交流振幅を調整する手段
と、この調整された基準信号に応じてカラー受像管を表
示駆動するためのカソード駆動信号を発生してカラー受
像管のカソード電極に供給する手段と、上記基準信号が
挿入されている期間におけるカソード電流を検出してこ
の検出値を基準値と比較する手段と、この比較結果に応
じて上記直流レベル及び交流振幅を調整するための上記
ディジタルデータをそれぞれ更新する手段とを具備し、
上記カラー受像管における高圧変動が生じた際に、上記
ディジタルデータのうち上記直流レベルを調整するため
のディジタルデータのみが優先的に更新されることを特
徴とする。
【0043】第4の発明の映像表示装置は、三原色のカ
ラー映像信号の垂直ブランキング期間の一部にそれぞれ
の各基準信号を挿入する手段と、予め与えられたディジ
タルデータに応じてこれら各基準信号の直流レベル及び
交流振幅を調整する手段と、これら調整された各基準信
号に応じてカラー受像管を表示駆動するためのカソード
駆動信号をそれぞれ発生してカラー受像管の複数のカソ
ード電極に供給する手段と、上記各基準信号が挿入され
ている期間におけるカソード電流を検出してこれら各検
出値を基準値と比較する手段とを具備し、上記各検出値
と上記基準値との差が所定値よりも小さい場合には上記
ディジタルデータが所定の変化量刻みで更新され、上記
各検出値と上記基準値との差が上記所定値よりも大き
く、かつ上記各検出値と上記基準値との差が上記三原色
について全て同等の場合には上記ディジタルデータが上
記所定の変化量よりも大きい変化量刻みで毎に更新され
ることを特徴とする。
【0044】第5の発明の自動白色バランス調整回路
は、制御電圧に応じて映像信号の少なくとも直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の動作を
制御するために使用されるディジタルデータを格納する
メモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディジタル
データを第1のアナログ電圧に変換して出力するD/A
変換回路と、上記映像信号の垂直ブランキング期間の一
部に基準信号を挿入する第1のスイッチ回路と、上記調
整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソード駆
動信号を出力する駆動回路と、上記第1のスイッチ回路
で上記基準信号が挿入されている期間に上記受像管のカ
ソード電流が所定の基準電流と実質的に一致するような
第2のアナログ電圧を発生する増幅回路と、上記第1の
スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間に上
記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧と上記D/
A変換回路で発生される第1のアナログ電圧の差の電圧
を発生する差電圧発生回路と、上記差電圧発生回路で発
生される電圧を保持する保持回路と、上記保持回路で保
持されている電圧と上記差電圧発生回路で発生される電
圧とを比較する比較回路と、上記差電圧発生回路で発生
される電圧及び上記比較回路の比較結果に応じて上記メ
モリ回路に格納されたディジタルデータを更新する更新
回路と、上記D/A変換回路で発生される第1のアナロ
グ電圧及び上記増幅回路で発生される第2のアナログ電
圧が入力され、上記第1のスイッチ回路で上記基準信号
が挿入されている期間には上記第2のアナログ電圧を選
択し、上記第1のスイッチ回路を介して上記映像信号が
入力されている期間には上記第1のアナログ電圧を選択
して上記調整回路に上記制御電圧として出力する第2の
スイッチ回路とを具備している。
【0045】第6の発明の自動白色バランス調整回路
は、制御電圧に応じて映像信号の少なくとも直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の動作を
制御するために使用されるディジタルデータを格納する
メモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディジタル
データをアナログ電圧に変換し上記制御電圧として上記
調整回路に出力するD/A変換回路と、上記映像信号の
垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイ
ッチ回路と、上記調整回路の出力に応じて受像管を表示
駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上記
スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間に上
記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、上記ス
イッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間におけ
る上記検出回路の検出値を基準値と比較する第1の比較
回路と、上記第1の比較回路の比較結果を保持する保持
回路と、上記保持回路の出力と上記第1の比較回路の比
較結果とを比較する第2の比較回路と、上記第1の比較
回路の比較結果及び上記第2の比較回路の比較結果に応
じて上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを更
新する更新回路とを具備している。
【0046】第7の発明の自動白色バランス調整回路
は、制御電圧に応じて映像信号の少なくとも直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の動作を
制御するために使用されるディジタルデータを格納する
メモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディジタル
データをアナログ電圧に変換し上記制御電圧として上記
調整回路に出力するD/A変換回路と、上記映像信号の
垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイ
ッチ回路と、上記調整回路の出力に応じて受像管を表示
駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上記
スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間に上
記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、上記ス
イッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間におけ
る上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較回路
と、互いに異なるディジタルデータを使用して上記調整
回路の動作を制御した時の上記比較回路の比較結果がそ
れぞれ入力される第1及び第2の保持回路と、上記比較
回路の比較結果並びに上記第1及び第2の保持回路の出
力に応じて上記メモリ回路に格納されたディジタルデー
タを更新する更新回路とを具備している。
【0047】第8の発明の自動白色バランス調整回路
は、制御電圧に応じて映像信号の少なくとも直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の動作を
制御するために使用されるディジタルデータを格納する
メモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディジタル
データをアナログ電圧に変換し上記制御電圧として上記
調整回路に出力するD/A変換回路と、上記映像信号の
垂直ブランキング期間の一部に基準信号を挿入するスイ
ッチ回路と、上記調整回路の出力に応じて受像管を表示
駆動するカソード駆動信号を出力する駆動回路と、上記
スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間に上
記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、上記ス
イッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間におけ
る上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較回路
と、上記比較回路の比較結果が入力される第1の保持回
路と、上記第1の保持回路の出力が入力される第2の保
持回路と、上記第1及び第2の保持回路の出力に応じて
上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを更新す
る更新回路とを具備している。
【0048】第9の発明の自動白色バランス調整回路
は、制御電圧に応じて映像信号の少なくとも直流レベル
を調整して出力する調整回路と、上記調整回路の動作を
制御するために使用されるディジタルデータを格納する
メモリ回路と、上記メモリ回路に格納されたディジタル
データを第1のアナログ電圧に変換して出力するD/A
変換回路と、上記映像信号の垂直ブランキング期間の一
部に基準信号を挿入する第1のスイッチ回路と、上記調
整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソード駆
動信号を出力する駆動回路と、上記第1のスイッチ回路
で上記基準信号が挿入されている期間に上記受像管のカ
ソード電流が所定の基準電流と実質的に一致するような
第2のアナログ電圧を発生する増幅回路と、上記第1の
スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間に上
記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧と上記D/
A変換回路で発生される第1のアナログ電圧との差に応
じた信号を発生する信号発生回路と、互いに異なるディ
ジタルデータを使用して上記調整回路の動作を制御した
時に、それぞれ上記信号発生回路で発生される各信号を
保持する第1及び第2の保持回路と、上記信号発生回路
で発生される信号及び上記第1及び第2の保持回路の出
力に応じて上記メモリ回路に格納されたディジタルデー
タを更新する更新回路と、上記D/A変換回路で発生さ
れる第1のアナログ電圧及び上記増幅回路で発生される
第2のアナログ電圧が入力され、上記第1のスイッチ回
路で上記基準信号が挿入されている期間には上記第2の
アナログ電圧を選択し、上記第1のスイッチ回路を介し
て上記映像信号が入力されている期間には上記第1のア
ナログ電圧を選択して上記調整回路に上記制御電圧とし
て出力する第2のスイッチ回路とを具備している。
【0049】第10の発明の映像表示装置は、映像信号
の直流レベルの調整期間に、受像管のカソード電極に所
定のカソード電流が流れるような制御電圧を検出する手
段と、ディジタルデータをアナログ変換して得られるア
ナログ電圧の値が上記制御電圧に近付く方向に上記ディ
ジタルデータを変更する手段と、上記ディジタルデータ
の変更の前後で、この変更前後のディジタルデータをア
ナログ変換して得られる上記アナログ電圧と上記制御電
圧との差の絶対値が小さい方のディジタルデータを検出
する手段とを具備し、この検出されたディジタルデータ
をアナログ変換して得られるアナログ電圧を用いて映像
信号の直流レベルの調整を行うとを具備したことを特徴
とする。
【0050】第11の発明の映像表示装置は、映像信号
の直流レベルの調整期間に、ディジタルデータを更新
し、この更新の前後で受像管のカソード電極に流れるカ
ソード電流をそれぞれ検出する手段と、上記ディジタル
データの更新の前後で、検出される前記カソード電流の
値と所定の基準値との差の絶対値が小さい方のディジタ
ルデータを検出する手段とを具備し、この検出されたデ
ィジタルデータをアナログ変換して得られるアナログ電
圧を用いて映像信号の直流レベルの調整を行うことを特
徴とする。
【0051】第12の発明の映像表示装置は、映像信号
の直流レベルの調整期間に、ディジタルデータを変更
し、この変更の前後で受像管のカソード電極に流れるカ
ソード電流をそれぞれ検出する手段と、上記検出された
両カソード電流の値が予め設定された収束値を挟んで変
化した場合に上記ディジタルデータが収束したことを判
定する手段と、この収束が判定されると、上記カソード
電流の値が上記収束値を超える時あるいは上記カソード
電流の値が上記収束値を超える前のいずれかに対応した
ディジタルデータに固定する手段とを具備し、この固定
されたディジタルデータを用いて映像信号の直流レベル
の調整を行うことを特徴とする。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
実施の形態により説明する。
【0053】(第1の実施の形態)図1は、高圧変動が
発生して映像信号の直流レベルが急激に変化した場合
に、この直流レベルの変化に高速に追随して調整を行う
ようにした、この発明の第1の実施の形態による自動白
色バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構
成を示すブロック図である。なお、この図1では、三原
色の映像信号のR、G、B各軸のR軸に関係した回路部
分のみを抽出して示したものであり、残りのG軸及びB
軸に関係した回路部分の構成は図示されているR軸の場
合と同様なのでその図示及び説明は省略する。
【0054】図中の入力信号Rは三原色ドライブの場合
の通常の映像信号である。なお、これの原色信号は、図
示しない他の入力信号G、Bと共にブライトネス、テイ
ントなどが既にコントロールされているとする。
【0055】また、基準パルスT1、T2はAKB調整
用の信号であり、一方の基準パルスT1は黒レベル(暗
部)調整用のパルスであり、他方の基準パルスT2は白
レベル(明部)調整用のパルスである。この基準パルス
T1、T2についても、図示しないが、他のG軸及びB
軸でも用いられる。
【0056】スイッチ回路(SW)11Rは、入力信号
R又は基準信号パルスT1及び基準パルスT2を選択し
て出力する。上記基準パルスT1及びT2を出力する期
間は、垂直ブランキング期間であって垂直帰線期間でな
い期間、すなわち、一般的にはCRT画面上でオーバー
スキャンされていてユーザーには視認できない期間の一
部である。
【0057】また、基準の黒レベルに対応した基準パル
スT1のレベルは例えば約3〜10IRE(ただし白信
号のピークを100IREとする)であり、基準の白レ
ベルに対応した基準パルスT2のレベルは例えば約30
〜50IREである。
【0058】例えばクランプ回路からなるカットオフ調
整回路(Cut off)12Rでは、スイッチ回路1
1Rから出力される信号の直流レベルの設定(クラン
プ)が行われる。この際に、メモリ回路(MEM)13
Rに予め格納されているディジタルデータが読み出さ
れ、このディジタルデータがD/A変換器(DAC)1
4RでD/A変換された後のアナログ信号、例えば直流
の制御電圧がこのカットオフ調整回路12Rに供給され
る。
【0059】また、利得制御増幅器からなるドライブゲ
イン調整回路(Drive gain)15Rでは、カ
ットオフ調整回路12Rから出力される信号のドライブ
ゲイン、すなわち交流振幅の設定が行われる。この場合
にも、メモリ回路16Rに予め格納されているディジタ
ルデータが読み出され、このディジタルデータがD/A
変換器17RでD/A変換された後のアナログ信号(制
御電圧)がこのドライブゲイン調整回路15Rに供給さ
れる。
【0060】上記ドライブゲイン調整回路15Rからの
出力はブランキング回路(BLK)18R及びドライバ
ー回路(Driver)19Rを経由して、CRT20
の対応するカソード電極に供給される。
【0061】上記ブランキング回路18Rでは、通常の
ブランキングに加えて、AKB調整処理期間中には調整
軸以外の不要な信号がブランキングされる。また、CR
T20では、R、G、B軸の各カソード電極に電圧Vk
がそれぞれ印加され、これらのカソード電極にカソード
電流Ikが流れることによって表示駆動が行われる。
【0062】CRT20では、上記基準パルスT1また
はT2が供給された際に印加される電圧Vkに応じたカ
ソード電流がカソード電極に流れ、このカソード電流が
電流検出回路21によって検出され、電圧に変換されて
出力される。
【0063】この電流検出回路21から出力される変換
電圧は、比較器22によって黒レベルの基準電圧または
白レベルの基準電圧を有する基準電圧Vrefと比較さ
れる。
【0064】この比較器22の出力はAKB処理回路2
3に供給される。このAKB処理回路23では、比較器
22の比較結果に応じて新たなディジタルデータが生成
され、この生成された新たなディジタルデータが選択器
24を介して上記メモリ回路13R又は16Rに再格納
され、データの更新が行われる。
【0065】また、図1の装置では、上記の構成に加え
て新たに高圧変動検出回路25、強制選択回路26及び
収束検出回路27が追加されている。
【0066】上記電流検出回路21に高圧変動検出回路
25が接続されている。この高圧変動検出回路25は、
電流検出回路21から出力される変換電圧が大きく変動
した場合に、この状態をCRT20に印加されている高
電圧の変動が発生したものとして検出する。高圧変動検
出回路25における検出出力は上記強制選択回路26に
供給される。この強制選択回路26は、高圧変動検出回
路25で高圧変動が発生したことが検出された際は、A
KB処理回路23で生成される黒レベル(暗部)更新用
のディジタルデータのみが選択されるように上記選択器
24を制御する。
【0067】また、上記収束検出回路27は電流検出回
路21に接続されている。この収束検出回路27は、電
流検出回路21から出力される変換電圧に応じて、実際
の黒レベルが基準電圧Vrefに対応した基準の黒レベ
ルに収束したか否かを検出する。そして、この収束が検
出されると、強制選択回路26の状態が選択器24にお
いて黒レベル(暗部)及び白レベル(明部)の両調整動
作を選択する状態に戻される。
【0068】さらに、上記強制選択回路26の出力は上
記スイッチ回路11Rにも供給されている。このスイッ
チ回路11Rは強制選択回路26の出力に応じて、各フ
ィールド毎に基準の黒レベルに対応した基準パルスT1
のみを選択するか、各フィールド毎に基準の黒レベルに
対応した基準パルスT1と基準の白レベルに対応した基
準パルスT2とを交互に選択するように制御される。
【0069】このような構成において、高圧変動が発生
しない通常の状態では、スイッチ回路11Rは、各フィ
ールド毎に基準の黒レベルに対応した基準パルスT1と
基準の白レベルに対応した基準パルスT2とを交互に選
択するように制御される。さらに、選択器24は、AK
B処理回路23で生成される黒レベル(暗部)更新用の
ディジタルデータと白レベル(明部)更新用のディジタ
ルデータが各フィールド毎に交互に選択するように制御
される。従って、従来の場合と同様に、カットオフ調整
回路12Rにおける黒レベルの調整動作とドライブゲイ
ン調整回路15Rにおける白レベルの調整動作とが、各
フィールドで交互に行われる。
【0070】一方、高圧変動検出回路25で高圧変動が
発生したことが検出されると、スイッチ回路11Rは毎
フィールドに基準の黒レベルに対応した基準パルスT1
を選択するように制御され、また、強制選択回路26か
らの検出出力により、選択器24は、AKB処理回路2
3で生成される黒レベル(暗部)更新用のディジタルデ
ータのみを選択するように制御される。この結果、各フ
ィールド毎にカットオフ調整回路12Rにおける黒レベ
ルのみの調整動作が行われる。
【0071】そして、収束検出回路27で、実際の黒レ
ベルが基準の黒レベルに収束したことが検出されると、
強制選択回路26の状態が黒レベル(暗部)及び白レベ
ル(明部)の両調整動作を行わせる状態に戻され、これ
以降では先に説明したような通常の状態、すなわち、カ
ットオフ調整回路12Rにおける黒レベルの調整動作と
ドライブゲイン調整回路15Rにおける白レベルの調整
動作とが、各フィールドで交互に行われる状態に戻る。
【0072】図2は、第1の実施の形態による装置の制
御例をフローチャートで示したものである。すなわち、
ステップS1で基準パルスの挿入時に高圧変動が検出さ
れると、ステップS2で黒レベルの調整動作が行われ
る。その後、ステップS3で黒レベルの収束状態が検出
され、収束していなければステップS2に戻り、次のフ
ィールドで再び黒レベルの調整動作が行われる。
【0073】一方、黒レベルの収束が検出されると、ス
テップS1に戻り、高圧変動の検出が行われる。そし
て、高圧変動が検出されなければ、ステップS4で奇数
フィールドか偶数フィールドかが検出され、奇数フィー
ルドであればステップS5で白レベルの調整動作が行わ
れる。その後、再び、ステップS1に戻り、高圧変動の
検出が行われ、高圧変動が検出されなければ、ステップ
S4で奇数フィールドか偶数フィールドかが検出され、
偶数フィールドであればステップS6で黒レベルの調整
動作が行われる。
【0074】ところで、実際の高圧変動では、黒レベル
(カットオフレベル)の変化が大きいのに対して、白レ
ベルはほとんど変化しない。このため、高圧変動時には
白レベルの調整は即応性を必要としない。従って、高圧
変動時に大きく変化する黒レベルは、各フィールド毎に
調整されるので、従来の2倍の速度で収束させることが
できる。
【0075】この結果、高圧変動により映像信号の直流
レベルが急激に変化したとしても、この変化に追随して
高速に調整を行うことができる。
【0076】従って、この実施の形態の装置は、図2に
示すような各ステップで示されるような機能を有するも
のならば、必ずしも図1に示すような回路構成にされて
いなくてもよく、例えばプログラム制御によるCPUな
どを用いた回路であってもよい。
【0077】図3は、図1中における電流検出回路2
1、高圧変動検出回路25及び比較器22それぞれの具
体的な回路構成例を示している。
【0078】電流検出回路21は、先のカソード電流I
kを電圧に変換する抵抗31によって構成されている。
【0079】また、比較器22は、上記抵抗31によっ
て変換された電圧と先の基準電圧Vrefとを比較する
電圧コンパレータ32と、データ(D)入力端に上記電
圧コンパレータ32の出力が供給され、クロック入力端
にクロックCKが供給されるラッチ回路33とから構成
されている。
【0080】このような構成の比較器22では、基準電
圧Vrefに対して変換電圧の値が大きければ、電圧コ
ンパレータ32の出力(Q)は“1”レベルとなり、こ
れとは逆に基準電圧Vrefに対して変換電圧の値が小
さければ、電圧コンパレータ32の出力(Q)は“0”
レベルとなる。そして、電圧コンパレータ32の出力は
クロックCKが供給されるとラッチ回路33でラッチさ
れ、AKB処理回路23に供給される。
【0081】高圧変動検出回路25は、上記抵抗31に
よって変換された電圧と先の基準電圧Vrefよりも高
い電圧である基準電圧VH1とを比較する電圧コンパレ
ータ34と、上記抵抗31によって変換された電圧と先
の基準電圧Vrefよりも低い電圧である基準電圧VL
1とを比較する電圧コンパレータ35と、データ(D)
入力端に上記電圧コンパレータ34の出力が供給され、
クロック入力端に上記クロックCKが供給されるラッチ
回路36と、データ(D)入力端に上記電圧コンパレー
タ35の出力が供給され、クロック入力端に上記クロッ
クCKが供給されるラッチ回路37と、上記一方のラッ
チ回路36の出力(Q)と他方のラッチ回路36の反転
出力(/Q)とが供給されるOR回路38とから構成さ
れている。なお、高圧変動が発生した場合、電流検出回
路21における変換電圧は、基準電圧Vrefよりも大
きくなる場合と小さくなる場合の両方がある。
【0082】上記高圧変動検出回路25において、高圧
変動が発生し、電流検出回路21における変換電圧の値
が基準電圧Vrefよりも大きくなり、さらに電圧コン
パレータ34に供給されている基準電圧VH1を超える
と、この電圧コンパレータ34の出力が“1”レベルと
なり、この後、クロックCKが供給されるタイミングで
ラッチ回路36にラッチされる。
【0083】また、高圧変動が発生したときに、電流検
出回路21における変換電圧の値が基準電圧Vrefよ
りも小さくなり、さらに電圧コンパレータ35に供給さ
れている基準電圧VL1よりも低くなると、この電圧コ
ンパレータ35の出力が“0”レベルとなり、この後、
クロックCKが供給されるタイミングでラッチ回路37
にラッチされる。
【0084】このように高圧変動が発生すると、ラッチ
回路36の出力(Q)及びラッチ回路37の反転出力
(/Q)のうちいずれか一方が“1”レベルとなり、O
R回路38を介してこの“1”レベルの検出信号が図1
中の強制選択回路26に供給される。
【0085】図4は、図1中における強制選択回路26
の具体的な回路構成例を示している。この強制選択回路
26は、反転出力(/Q)がデータ(D)入力端に戻さ
れており、クロック入力端にクロックVCLKが供給さ
れるフリップフロップ回路39と、高圧変動検出回路2
5からの検出出力でセットされ、収束検出回路27から
の検出出力でリセットされるフリップフロップ回路40
と、上記両フリップフロップ回路39、40の出力
(Q)が入力されるOR回路41とから構成されてい
る。
【0086】なお、上記クロックVCLKは垂直同期信
号に同期したクロックであり、1フィールド毎に1回出
力される。
【0087】図4の強制選択回路26では、フリップフ
ロップ回路39の出力は1フィールド毎に“1”レベル
と“0”レベルが交互に繰り返されるような信号とな
り、図中に示すように、例えば“1”レベルは暗部調整
期間に、“0”レベルは明部調整期間にそれぞれ対応し
ている。従って、高圧変動が検出されないときは、この
フリップフロップ回路39の出力がOR回路41を経由
して図1中の選択器24に供給され、これにより選択器
24はAKB処理回路23から黒レベル調整用データが
出力される時はこのデータをメモリ回路13Rに供給
し、AKB処理回路23から白レベル調整用データが出
力される時はこのデータをメモリ回路16Rに供給す
る。
【0088】一方、高圧変動が検出され、先の高圧変動
検出回路25から“1”レベルの検出信号が出力される
と、フリップフロップ回路40がセットされ、その出力
(Q)が“1”レベルになるので、フリップフロップ回
路39の出力にかかわらずにOR回路41の出力は
“1”レベルとなり、これにより選択器24は、AKB
処理回路23から出力される黒レベル調整用データのみ
をメモリ回路13Rに供給する。
【0089】なお、この強制選択回路26からの出力
は、先に説明したようにスイッチ回路11Rにも供給さ
れており、高圧変動の検出時には、この強制選択回路2
6からの出力がスイッチ回路11Rに供給されることに
より、このスイッチ回路11Rでは基準パルスT1、T
2のうち黒レベルに対応した基準パルスT1のみを選択
するように制御される。
【0090】図5は、図1中における電流検出回路2
1、比較器22及び収束検出回路27それぞれの具体的
な回路構成例を示している。
【0091】なお、電流検出回路21と比較器22につ
いては図3で既に説明したので省略する。
【0092】収束検出回路27は、先の電流変換回路2
1から出力される変換電圧と、先の基準電圧Vrefよ
りも高くかつ先の基準電圧VH1よりは低い基準電圧V
H2とを比較する電圧コンパレータ51と、上記電流変
換回路21から出力される変換電圧と、先の基準電圧V
refよりも低くかつ先の基準電圧VL1よりは高い基
準電圧VL2とを比較する電圧コンパレータ52と、デ
ータ(D)入力端に上記電圧コンパレータ51の出力が
供給され、クロック入力端に先のクロックCKが供給さ
れるラッチ回路53と、データ(D)入力端に上記電圧
コンパレータ52の出力が供給され、クロック入力端に
上記クロックCKが供給されるラッチ回路54と、上記
一方のラッチ回路51の反転出力(/Q)と他方のラッ
チ回路52の出力(Q)とが供給されるAND回路55
とから構成されている。
【0093】なお、先の図3中の回路及び上記図5中の
回路で使用される各基準電圧の関係を図6にまとめて示
した。従って、上記収束検出回路27で収束が検出され
る黒レベルの収束範囲は、図6中の基準電圧VH2とV
L2との間になる。
【0094】上記収束検出回路27では、高圧変動が発
生し、電流検出回路21における変換電圧の値が基準電
圧Vrefよりも大きくなった後に、電流検出回路21
における変換電圧の値が基準電圧VH2よりも低くなる
と、電圧コンパレータ51の出力が“0”レベルとな
り、この後、クロックCKが供給されるタイミングでラ
ッチ回路53にラッチされる。また、このとき、電圧コ
ンパレータ52の出力は“1”レベルとなり、この後、
クロックCKが供給されるタイミングでラッチ回路54
にラッチされる。従って、上記信号ラッチ後のラッチ回
路53、54の出力は共に“1”レベルになり、AND
回路55からは“1”レベルの信号が強制選択回路26
内のフリップフロップ回路40のリセット端子に供給さ
れ、これによってフリップフロップ回路40がリセット
され、その出力(Q)が“0”レベルに戻るので、強制
選択回路26が通常の状態に戻る。
【0095】また、高圧変動が発生し、電流検出回路2
1における変換電圧の値が基準電圧Vrefよりも小さ
くなった後に、電流検出回路21における変換電圧の値
が基準電圧VL2を超えると、電圧コンパレータ52の
出力が“1”レベルとなり、この後、クロックCKが供
給されるタイミングでラッチ回路54にラッチされる。
また、このとき、電圧コンパレータ51の出力は“0”
レベルとなり、この後、クロックCKが供給されるタイ
ミングでラッチ回路53にラッチされる。
【0096】従って、この場合にも、上記信号ラッチ後
のラッチ回路53、54の出力は共に“1”レベルにな
り、先に述べたように強制選択回路26内のフリップフ
ロップ回路40がリセットされる。
【0097】(第2の実施の形態)ところで、高圧変動
による映像信号の黒レベルの変動は、一般にR、B及び
G軸で同様の傾向を示す。従って、これら3軸における
黒レベル調整中のカソード電流の変動が同様な場合に
は、これを高圧変動が発生していると見做すことができ
る。なお、ここでいう同様な変動とは、変動量と変化の
方向が同じ場合を指す。そして、3軸における変化の傾
向を調べて、高圧変動があったと見做した場合の処理
は、収束点からの離れ具合に応じてデータを大きく変更
するか、小さく変更する。収束点から離れている場合に
データを大きく変更することにより、短時間で収束点に
移行させることができる。
【0098】図7は、このような原理に基づいて高圧変
動を検出し、黒レベル及び白レベルの調整を行う、この
発明の第2の実施の形態による自動白色バランス調整回
路を備えた映像表示装置全体の回路構成を示すブロック
図である。
【0099】なお、この実施の形態の装置でも、高圧変
動が発生して映像信号の直流レベルが急激に変化した場
合に、この直流レベルの変化に高速に追随して調整を行
うようにするものである。
【0100】この図7の場合にも、先の図1の場合と同
様に三原色の映像信号のR、G、B各軸のR軸に関係し
た回路部分のみを抽出して示しており、残りのG軸及び
B軸に関係した回路部分の構成は図示されているR軸の
場合と同様なのでその図示及び説明は省略する。さら
に、図1に対応した箇所についてはその説明は省略し、
図1と異なっている点について以下に説明する。
【0101】この実施の形態では、比較器22の比較結
果に応じて、AKB処理回路23で比較的小さな変化量
(±n)で新たなディジタルデータが生成され、この生
成された新たなディジタルデータが選択器24を介して
メモリ回路13R又は16Rに再格納され、データの更
新が行われる。
【0102】一方、電流検出回路21からの変換電圧と
基準電圧Vrefとの差が大きい場合には、その情報が
R、G、B各軸共にラッチ回路28でラッチされる。そ
して、このラッチ回路28でラッチされているR、G、
B各軸毎の差の値が比較回路(R/G/B Compa
re)29で比較される。
【0103】この比較回路29において、3軸間で変動
の傾向が同じである場合、その結果がAKB処理回路2
3に供給される。そして、AKB処理回路23では、大
きな変化量(±m:m>n)で新たなディジタルデータ
が生成され、この生成された新たなディジタルデータが
選択器24を介してメモリ回路13R又は16Rに再格
納され、データの更新が行われる。
【0104】他方、3軸間で変動の傾向が異なる場合、
すなわち、R、G、B軸のうちいずれか1軸が突出した
値であるような場合には、ノイズまたはサージなどによ
る影響と見做され、その結果がAKB処理回路23に供
給される。この場合は、先と同様に、AKB処理回路2
3では、比較的小さな変化量(±n)で新たなディジタ
ルデータが生成されるか、又は全くデータが更新されな
い。
【0105】このように、電源投入時などの初期状態を
除外すれば、高圧変動以外ではデータを大きく更新する
必要がないので、R、G、B各軸間の変動傾向が異なる
場合には大きな変化量でデータの更新を行わないように
する。一方、電源投入時などのように、メモリ回路13
R、16Rのデータが定まっていない場合には、少なく
とも比較回路29が動作しないようにし、一度安定点に
収束した後に動作するようにしておく。
【0106】なお、この実施の形態では、電流検出回路
21をR、G、Bの3軸で共通に使用するために、R、
G、B各軸における電流検出回路21からの変換電圧と
基準電圧Vrefとの差の値をラッチするラッチ回路2
8を設けているが、これは電流検出回路21をR、G、
Bの3軸で独立に設け、3軸で独立して電流検出を行う
ようにすれば、このラッチ回路28は不要である。
【0107】図8は、上記第2の実施の形態による装置
の制御例をフローチャートで示したものである。すなわ
ち、ステップS11で基準パルスの挿入時にカソード電
流Ikの値を検出し、次にステップS12で変換電圧V
Ikと基準電圧Vrefとが比較される。そして、その
差が小さければ、ステップS13でデータが小さな変化
量で更新される。
【0108】一方、ステップS12における比較で、そ
の差が大きければ、次のステップS14でR、G、B各
軸の変動の傾向が比較される。そしてステップS14で
同じであると判定されると、高圧変動が発生したものと
して、次のステップS16でデータが大きな変化量で更
新される。
【0109】また、ステップS14で同じでないと判定
されると、高圧変動ではなく、ノイズまたはサージなど
による影響と見做され、次のステップS17ではデータ
の更新は行われない。
【0110】従って、この実施の形態の装置は、図8に
示すような各ステップで示されるような機能を有するも
のならば、必ずしも図7に示すような回路構成にされて
いなてもよい。
【0111】図9は、図7の装置において、高圧の変動
時には大きな変化量刻みでデータの更新を行い、ノイズ
またはサージの発生時には小さな変化量刻みでデータの
更新を行うようにした場合の、図7中における電流検出
回路21、比較器22、ラッチ回路28及び比較回路2
9それぞれの具体的な回路構成例を示している。
【0112】なお、電流検出回路21は先の図3の場合
と同様に構成されているので、その説明は省略する。
【0113】上記比較器22は、電流検出回路21から
の変換電圧Vkと先の基準電圧Vrefとを比較する電
圧コンパレータ61と、データ(D)入力端に上記電圧
コンパレータ61の出力が供給され、クロック入力端に
クロックCKが供給されるラッチ回路62と、上記変換
電圧Vkと先の基準電圧Vrefよりも高い電圧である
基準電圧VHとを比較する電圧コンパレータ63と、上
記変換電圧Vkと先の基準電圧Vrefよりも低い電圧
である基準電圧VLとを比較する電圧コンパレータ64
と、データ(D)入力端に上記電圧コンパレータ63の
出力が供給され、クロック入力端に上記クロックCKが
供給されるラッチ回路65と、データ(D)入力端に上
記電圧コンパレータ64の出力が供給され、クロック入
力端に上記クロックCKが供給されるラッチ回路66
と、上記一方のラッチ回路65の出力(Q)と他方のラ
ッチ回路66の反転出力(/Q)とが供給されるOR回
路67とから構成されている。
【0114】上記比較器22では、基準電圧Vrefに
対して変換電圧Vkの値が大きければ、電圧コンパレー
タ61の出力(Q)は“1”レベルとなり、これとは逆
に基準電圧Vrefに対して変換電圧Vkの値が小さけ
れば、電圧コンパレータ61の出力(Q)は“0”レベ
ルとなる。そして、電圧コンパレータ61の出力はクロ
ックCKが供給されるとラッチ回路62でラッチされ、
AKB処理回路23に供給される。
【0115】また、高圧変動の発生やノイズ、サージな
どの発生により、電流検出回路21における変換電圧V
kの値が基準電圧VHよりも大きくなると、電圧コンパ
レータ63の出力が“1”レベルとなり、この後、クロ
ックCKが供給されるタイミングでラッチ回路65にラ
ッチされる。
【0116】一方、高圧変動の発生やノイズ、サージな
どの発生により、電流検出回路21における変換電圧V
kの値が基準電圧VLよりも小さくなると、電圧コンパ
レータ64の出力が“0”レベルとなり、この後、クロ
ックCKが供給されるタイミングでラッチ回路66にラ
ッチされる。
【0117】従って、高圧変動の発生などにより、電流
検出回路21における変換電圧Vkの値が基準電圧VH
よりも大きくなるか、あるいは基準電圧VLよりも小さ
くなると、ラッチ回路65の出力(Q)とラッチ回路6
6の反転出力(/Q)のうちのいずれか一方が“1”レ
ベルとなり、OR回路67の出力は“1”レベルとな
る。
【0118】上記ラッチ回路28は、データ(D)入力
端に上記ラッチ回路65の出力がそれぞれ供給され、ク
ロック入力端にそれぞれ異なるクロックRCK、GC
K、BCKが供給される3個のラッチ回路71〜73
と、データ(D)入力端に上記ラッチ回路66の反転出
力がそれぞれ供給され、クロック入力端にそれぞれ上記
クロックRCK、GCK、BCKが供給される3個のラ
ッチ回路74〜76とから構成されている。
【0119】上記3個のラッチ回路71〜73は、R、
G、B各軸における上記ラッチ回路65のラッチ出力
を、また3個のラッチ回路74〜76は、R、G、B各
軸における上記ラッチ回路66のラッチ出力(/Q)
を、クロックRCK、GCK、BCKそれぞれに同期し
てラッチする。
【0120】上記比較回路29は、上記ラッチ回路28
内の3個のラッチ回路71〜73の出力(Q)が入力さ
れるAND回路77と、上記ラッチ回路28内の3個の
ラッチ回路74〜76の出力(Q)が入力されるAND
回路78と、上記両AND回路77、78の出力が入力
されるOR回路79と、データ(D)入力端に上記OR
回路79の出力が供給され、クロック入力端にクロック
CK2が供給されるラッチ回路80と、このラッチ回路
80の出力(Q)と電源投入時などの初期状態のときに
は“1”レベルにされ、それ以外のときには“0”レベ
ルにされる信号SWとが入力されるOR回路81と、こ
のOR回路81の出力と先の比較器22内のOR回路6
7の出力とが入力されるAND回路82とから構成され
ている。
【0121】ここで、高圧変動が発生して、ラッチ回路
28内の3個のラッチ回路71〜73の出力(Q)が全
て“1”レベルになると、AND回路77の出力が
“1”レベルになり、この出力が入力されるOR回路7
9の出力も“1”レベルになる。そして、クロックCK
2が供給された後に、このOR回路79の出力がラッチ
回路80にラッチされることによって、このラッチ回路
80の出力が“1”レベルになり、さらにOR回路81
を介してAND回路82に入力される。従って、このと
きはAND回路82が開き、先のOR回路67の出力
(高圧変動発生時は“1”レベル)がAKB処理回路2
3に供給される。
【0122】このとき、AKB処理回路23には比較器
22及び29から共に“1”レベルの信号が入力され、
AKB処理回路23ではこの両入力が共に“1”レベル
のときには、先に説明したように大きな変化量刻み(±
m:m>n)で新たなディジタルデータが生成される。
【0123】また、高圧変動が発生して、ラッチ回路2
8内の別の3個のラッチ回路74〜76の出力(Q)が
全て“1”レベルになった場合も同様である。
【0124】一方、高圧変動の発生ではなく、ノイズや
サージなどが発生した場合には、R、G、B各軸におけ
る変換電圧Vkの変動の傾向が異なる。従って、クロッ
クRCK、GCK、BCKによるデータラッチ後の、ラ
ッチ回路28内のそれぞれ3個のラッチ回路71〜73
及びラッチ回路74〜76の出力は全て“1”レベルと
はならない。従って、ノイズやサージなどが発生した場
合、比較回路29内のAND回路77、78の各出力は
“0”レベルとなり、この出力が入力されるOR回路7
9の出力も“0”レベルになる。この後、クロックCK
2が供給され、このOR回路79の出力がラッチ回路8
0でラッチされると、このラッチ回路80の出力は
“0”レベルになる。そして、電源投入時などの初期状
態でなければ、信号SWも“0”レベルになっているの
で、OR回路81の出力は“0”レベルになり、AND
回路82は開かない。すなわち、先のOR回路67の出
力にかかわらずAND回路82の出力は“0”レベルに
なる。
【0125】このとき、変換電圧Vkが収束していなけ
れば、AKB処理回路23には比較器22からは“1”
レベル、比較器29から“0”レベルの信号が入力さ
れ、このとき、AKB処理回路23では、先に説明した
ように小さな変化量刻み(±n)で新たなディジタルデ
ータが生成される。
【0126】また、電源投入時などの初期状態のとき、
信号SWは“1”レベルになり、AND回路81の出力
が“1”レベルになる。このとき、ラッチ回路65また
は66の出力が“1”レベルであれば、AND回路82
の出力が“1”レベルになり、先に説明したようにAK
B処理回路23では大きな変化量刻み(±m:m>n)
で新たなディジタルデータが生成される。
【0127】このように、上記第2の実施の形態による
映像表示装置の場合には、高圧変動が発生した場合にの
み、AKB処理回路23で大きな変化量刻みで新たなデ
ィジタルデータを生成してメモリ回路に再格納させるよ
うにしたので、ノイズなどによる誤動作を防止すること
ができると共に、高圧変動の発生により直流レベルが急
激に変化したとしても、この変化に高速に追随して調整
を行うことができる。
【0128】(第3の実施の形態)次に、直流レベルを
調整するために用いられるデータが離散的なデータであ
っても、この直流レベルを振動させずに1点に収束させ
ることができるような自動白色バランス調整回路を備え
た映像表示装置の実施の形態について説明する。
【0129】図10は、この発明の第3の実施の形態に
よる自動白色バランス調整回路を備えた映像表示装置全
体の回路構成を示すブロック図である。なお、この図1
0では、三原色の映像信号のR、G、B各軸のR軸に関
係した回路部分のみを抽出して示したものであり、残り
のG軸及びB軸に関係した回路部分の構成は図示されて
いるR軸の場合と同様なのでその図示及び説明は省略す
る。
【0130】さらに、図中の入力信号Rは三原色ドライ
ブの場合の通常の映像信号であり、これの原色信号は図
示しない他の入力信号G、Bと共にブライトネス、テイ
ントなどが既にコントロールされているとする。
【0131】基準パルスT1は黒レベル(暗部)調整用
の信号であり、この基準パルスT1は図示しない他のG
軸及びB軸にも入力される。
【0132】スイッチ回路(SW)11Rは、入力信号
R又は基準信号パルスT1を選択して出力する。上記基
準パルスT1を出力する期間は、垂直ブランキング期間
であって垂直帰線期間でない期間、すなわち、一般的に
はCRT画面上でオーバースキャンされていてユーザー
には視認できない期間の一部である。
【0133】また、基準の黒レベルに対応した基準パル
スT1のレベルは例えば約3〜10IRE(白信号のピ
ークを100IREとする)である。
【0134】例えばクランプ回路からなるカットオフ調
整回路(Cut off)12Rでは、スイッチ回路1
1Rから出力される信号の直流レベルの設定(クラン
プ)が行われる。この際に、メモリ回路13Rに予め格
納されているディジタルデータが読み出され、このディ
ジタルデータがD/A変換器14RでD/A変換された
後のアナログ信号、例えば直流の制御電圧が、スイッチ
回路(SW)91を介してこのカットオフ調整回路12
Rに供給される。
【0135】カットオフ調整回路12Rから出力される
信号は図示しないブランキング回路及びドライバー回路
(Driver)19Rを経由して、CRT20の対応
するカソード電極に供給される。
【0136】CRT20では、R、G、B軸の各カソー
ド電極に電圧Vkがそれぞれ印加され、これらのカソー
ド電極にカソード電流Ikが流れることによって表示駆
動が行われる。
【0137】CRT20では、上記基準パルスT1が供
給された際に印加される電圧Vkに応じたカソード電流
がカソード電極に流れ、このカソード電流が電流検出回
路21によって検出され、電圧VIkに変換される。こ
の変換電圧VIkは、ノイズ除去回路としてのロウパス
フィルタ回路(LPF)92を介して差動増幅器93の
反転入力端子(−)に供給される。
【0138】上記差動増幅器93の非反転入力端子
(+)には、黒レベルの基準電圧を有する基準電圧Vr
efが供給されており、この差動増幅器93により上記
変換電圧VIkと基準電圧Vrefとが比較される。
【0139】そして、この差動増幅器93の出力電圧は
先のスイッチ回路91を介してカットオフ調整回路12
Rに供給されると共に、サンプル・ホールド回路(S/
H)94に供給されて保持される。サンプル・ホールド
回路94の保持電圧は引き算回路としての比較器95の
反転入力端子(−)に供給される。この比較器95の非
反転入力端子(+)には先のD/A変換器14Rで変換
された電圧が供給され、比較器95で両電圧の差の電圧
が生成される。この差の電圧は整形回路96に供給され
て“1”レベルもしくは“0”レベルの論理信号に変換
された後、AKB処理回路23に供給される。
【0140】さらに、比較器95で生成された差の電圧
は絶対値回路(ABS)97に供給され、ここでその絶
対値が生成される。この絶対値回路97の出力は電圧コ
ンパレータ99の非反転入力端子(+)に供給されると
共に、サンプル・ホールド回路(S/H)98に供給さ
れて保持される。そして、このサンプル・ホールド回路
98の出力は電圧コンパレータ99の反転入力端子
(−)に供給され、さらにこの電圧コンパレータ99の
出力がAKB処理回路23に供給される。
【0141】次に、上記のような構成の装置の動作を説
明する。
【0142】まず、スイッチ回路11Rを介して基準パ
ルスT1がカットオフ調整回路12Rに供給されている
AKB期間では、スイッチ回路91で差動増幅器93の
出力電圧が選択され、カットオフ調整回路12Rに供給
される。またAKB期間でない映像期間では、スイッチ
回路91でD/A変換器14Rからの電圧が選択され、
カットオフ調整回路12Rに供給される。
【0143】AKB期間では、カットオフ調整回路12
R、ドライバー回路19R、CRT20、電流検出回路
21、ロウパスフィルタ回路92、差動増幅器93、ス
イッチ回路91及び先のカットオフ調整回路12Rから
なる負帰還ループが構成され、VIk=Vrefとなる
ように差動増幅器93の出力電圧VCIの値が制御され
る。このとき、差動増幅器93の出力電圧VCIの値
は、前記図28における収束点に相当する。つまり、映
像期間にD/A変換器14Rから出力される制御電圧の
値が、このVCIに最も近い値となる点が調整時の最適
値となる。この電圧VCIは、サンプル・ホールド回路
94で保持される。
【0144】D/A変換器14Rから出力される制御電
圧の値がこの最適値になるようにするために、メモリ回
路13Rに予め格納されているデータmが読み出され、
D/A変換器14Rでアナログ電圧に変換される。この
ときの電圧の値をV(m)とする。なお、この電圧V
(m)の値は収束点よりも低い値であるとする。また、
このAKB期間の前の映像期間では、この電圧V(m)
がカットオフ調整回路12Rを制御する制御電圧として
使用されていたものである。
【0145】次に、比較器95で上記電圧V(m)と予
めサンプル・ホールド回路94で保持されている電圧V
CIとの差が生成され、絶対値回路97でその絶対値が
生成され、さらにこの絶対値がサンプル・ホールド回路
98で保持される。このときのサンプル・ホールド回路
98の保持電圧をVpeとする。
【0146】また、先の比較器95で比較され生成され
た差の電圧は、この後、整形回路96で論理信号に整形
され、AKB処理回路23に供給される。この場合、V
(m)はVCIよりも低い電圧なので、AKB処理回路
23によりメモリ回路13Rでは以前の格納データに対
して+1される。これにより、メモリ回路13Rの格納
データが(m+1)に更新され、この更新されたデータ
が再び読み出され、D/A変換器14Rでアナログ電圧
に変換される。このときの変換電圧の値をV(m+1)
とする。
【0147】次に、再び比較器95で上記電圧V(m+
1)と予めサンプル・ホールド回路94で保持されてい
る電圧VCIとの差が生成され、絶対値回路97でその
絶対値が生成される。このときの絶対値をVteとす
る。そして、電圧コンパレータ99で、上記電圧Vte
と予めサンプル・ホールド回路98で保持されている電
圧Vpeとが比較され、この比較結果がAKB処理回路
23に供給される。
【0148】ここで、Vte>Vpeの場合、元のメモ
リデータmの方が(m+1)に比べて収束点に近いの
で、このときの比較器95の比較出力に基づき、AKB
処理回路23でメモリ回路13Rのデータが元のmに戻
される。
【0149】一方、Vte<Vpeの場合、メモリデー
タが(m+1)の場合の方が収束点に近いので、このと
きの比較器95の比較出力に基づき、AKB処理回路2
3によるメモリ回路13Rのデータ更新は行われない。
【0150】これで1フィールドにおけるAKB処理が
終了し、次のAKB期間までの映像期間ではメモリ回路
13Rに格納されているデータに基づいてカットオフ調
整回路12Rの動作が制御される。
【0151】なお、最初にV(m)がVCIよりも高い
電圧であった場合には、メモリ回路13Rのデータを
(m−1)に更新して同様の動作を行う。以降、各AK
B期間毎に上記のような動作が繰り返されることによ
り、D/A変換器14Rの変換電圧が最終的に最適値に
収束する。
【0152】このように上記実施の形態によれば、カッ
トオフ調整回路12Rの動作を制御するための制御電圧
の値を最終的に1点に収束させることができ、これによ
り映像信号の直流レベルを振動させずに1点に収束させ
ることができる。
【0153】なお、上記説明では、1フィールド毎にメ
モリ回路のデータを更新し、アナログ電圧への変換後に
以前の電圧との比較を1回行うように説明したが、1フ
ィールド期間に可能な限りデータ更新回数を増やすこと
によって、収束に要する時間をより短くすることができ
る。
【0154】また、上記説明では、メモリ回路のデータ
更新量を1としたが、D/A変換器14Rの変換電圧が
収束点から大きく離れている場合にはデータの更新単位
を1よりも大きくすることで、最適値に到達する時間を
短縮することができる。この場合、収束点からの離れ具
合は、例えば比較器95の出力電圧でモニタすることが
できる。
【0155】また、上記説明では、黒レベル(暗部)の
調整のみを行い、白レベル(明部)の調整を行う回路に
ついては図示を省略しているが、白レベル(明部)の調
整も同様に行うことができることはもちろんであり、こ
の場合にはスイッチ回路11Rに前記基準パルスT1の
他に白レベル調整用の基準パルスT2が入力される。
【0156】図11は、上記第3の実施の形態による装
置の制御例をフローチャートで示したものである。すな
わち、ステップS21で、調整時の最適値となる電圧V
CIが検出される。次にステップS22で、上記電圧V
CIと、メモリ回路13Rに予め格納されているデータ
mをD/A変換して得られる電圧V(m)との差の電圧
の絶対値|VCI−V(m)|がVpeとして生成され
る。次にステップS23で、VCIとV(m)との大小
が比較される。
【0157】ここで、VCI>V(m)ならば、D/A
変換された電圧V(m)が収束電圧VCIよりも小さ
く、D/A変換された後の電圧を高くする必要があり、
次のステップS24で、上記電圧VCIと、メモリ回路
13Rに予め格納されているデータmに対して+1され
たデータ(m+1)をD/A変換して得られる電圧V
(m+1)との差の電圧の絶対値|VCI−V(m+
1)|がVteとして生成される。次に、ステップS2
5で、VteとVpeの大小が比較される。
【0158】そして、Vteに対してVpeが大きい場
合には、ステップS26でデータがm+1に固定され
る。上記とは逆に、Vteに対してVpeが小さい場合
には、ステップS27でデータがmに戻される。
【0159】一方、ステップS23で、VCI>V
(m)でないと判断された場合は、D/A変換された電
圧V(m)が収束電圧VCIよりも大きく、D/A変換
された後の電圧を低くする必要があり、次のステップS
28で、上記電圧VCIと、メモリ回路13Rに予め格
納されているデータmに対して−1されたデータ(m−
1)をD/A変換して得られる電圧V(m−1)との差
の電圧の絶対値|VCI−V(m−1)|がVteとし
て生成される。次に、ステップS29で、VteとVp
eの大小が比較される。
【0160】そして、Vteに対してVpeが大きい場
合には、先のステップS30でデータがm−1に固定さ
れる。上記とは逆に、Vteに対してVpeが小さい場
合には、先のステップS27でデータがmに戻される。
【0161】従って、この実施の形態の装置は、図11
に示すような各ステップで示されるような機能を有する
ものならば、必ずしも図10に示すような回路構成にさ
れていなくてもよく、例えばプログラム制御によるCP
Uなどを用いた回路であってもよい。
【0162】図12は、第3の実施の形態において、D
/A変換器14Rの変換電圧(DAC出力)が最終的に
最適値に収束する状態を示している。ここで、図12
中、積分結果として表示されている値を挟む2値のう
ち、積分結果に近い方の値(絶対値が小)に対応したD
/A変換器の出力が制御電圧として採用される。
【0163】(第4の実施の形態)図13は、直流レベ
ルを調整するために用いられるデータが離散的なデータ
であっても、この直流レベルを振動させずに1点に収束
させることができる、この発明の第4の実施の形態によ
る自動白色バランス調整回路を備えた映像表示装置全体
の回路構成を示すブロック図である。
【0164】なお、この図13の場合にも、三原色の映
像信号のR軸に関係した回路部分のみを抽出して示して
いる。
【0165】この実施の形態の装置が、先の第3の実施
の形態による図10のものと異なる点は、先のスイッチ
回路(SW)91が省略されて、前記D/A変換器14
Rで変換された電圧が直接、カットオフ調整回路12R
に供給されている点と、前記サンプル・ホールド回路9
4と前記比較器95とが省略され、前記差動増幅器93
の出力が前記整形回路96及び絶対値回路97にそれぞ
れ直接、供給されている点である。
【0166】この実施の形態の装置では、黒レベル調整
のために、各フィールド毎にCRT20のカソード電極
に流れる電流Ikの検出が2回行われる。
【0167】次に、動作を説明する。
【0168】まず、メモリ回路13Rに予め格納されて
いるデータmが読み出され、D/A変換器14Rでアナ
ログ電圧に変換される。このときの電圧の値をV(m)
とすると、この電圧V(m)が制御電圧としてカットオ
フ調整回路12Rに供給される。そして、このときの電
流検出回路21で検出、変換された電圧VIkが差動増
幅器93で基準電圧Vrefと比較される。そして、絶
対値回路97で差動増幅器93の出力の絶対値が生成さ
れ、さらにこの絶対値がサンプル・ホールド回路98で
保持される。このときのサンプル・ホールド回路98の
保持電圧をVpeとする。
【0169】また、先の比較器93で比較され生成され
た差の電圧は、この後、整形回路96で論理信号に整形
され、AKB処理回路23に供給される。そして、この
整形回路96からの論理信号に応じて、AKB処理回路
23によりメモリ回路13Rのデータの更新が行われ
る。例えば整形回路96から出力される論理信号がVI
k>Vrefに対応した信号である場合、メモリ回路1
3Rでは、以前の格納データに対して−1されたデータ
(m−1)に更新される。逆に、整形回路96から出力
される論理信号がVIk<Vrefに対応した信号であ
る場合、メモリ回路13Rでは、以前の格納データに対
して+1されたデータ(m+1)に更新される。
【0170】次に更新されたメモリ回路13Rの格納デ
ータに応じた制御電圧がカットオフ調整回路12Rに供
給され、このときの電流検出回路21で検出、変換され
た2回目の変換電圧VIkが差動増幅器93で基準電圧
Vrefと比較され、さらに絶対値回路97でその絶対
値が生成される。そして、この2回目に生成された絶対
値はVteとして電圧コンパレータ99に供給される。
【0171】この後、電圧コンパレータ99により電圧
Vteと予めサンプル・ホールド回路98で保持されて
いる電圧Vpeとが比較され、この比較結果がAKB処
理回路23に供給される。
【0172】ここで、Vte>Vpeの場合、元のメモ
リデータmの方が(m+1)または(m−1)に比べて
収束点に近いので、このときの電圧コンパレータ99の
出力に基づき、AKB処理回路23でメモリ回路13R
のデータが元のmに戻される。
【0173】一方、Vte<Vpeの場合、メモリデー
タが(m+1)または(m−1)の場合の方が収束点に
近いので、このときの電圧コンパレータ99の比較出力
に基づき、AKB処理回路23によるメモリ回路13R
のデータ更新は行われない。
【0174】これで1フィールドにおけるAKB処理が
終了し、次のAKB期間までの映像期間ではメモリ回路
13Rに格納されているデータに基づいてカットオフ調
整回路12Rの動作が制御される。
【0175】以降、各AKB期間毎に上記のような動作
が繰り返されることにより、D/A変換器14Rの変換
電圧が最終的に最適値に収束する。
【0176】このように上記実施の形態の場合にも、カ
ットオフ調整回路12Rの動作を制御するための制御電
圧の値を最終的に1点に収束させることができ、これに
より映像信号の直流レベルを振動させずに1点に収束さ
せることができる。
【0177】なお、この実施の形態の場合にも、メモリ
回路13Rの1回毎のデータ更新量を1としたが、D/
A変換器14Rの変換電圧が収束点から大きく離れてい
る場合にはデータの更新単位を1よりも大きくすること
で、最適値に到達する時間をより短縮することができ
る。この場合、収束点からの離れ具合は、例えば差動増
幅器93の出力電圧でモニタすることができる。
【0178】また、上記説明では、黒レベル(暗部)の
調整のみを行い、白レベル(明部)の調整を行う回路に
ついては図示を省略しているが、白レベル(明部)の調
整も同様に行うことができることはもちろんであり、こ
の場合にはスイッチ回路11Rに前記基準パルスT1の
他に白レベル調整用の基準パルスT2が入力される。
【0179】図14は、上記第4の実施の形態による装
置の制御例をフローチャートで示したものである。すな
わち、ステップS31で、電流Ikが検出される。次に
ステップS32で、上記電流を変換した電圧VIkと、
基準電圧Vrefとの差の電圧の絶対値|VIk−Vr
ef|がVpeとして生成される。次にステップS33
で、VIkとVrefとの大小が比較される。
【0180】ここで、VIk>Vrefならば、VIk
を低くする必要があり、次のステップS34で、メモリ
回路13Rに予め格納されているデータmに対して−1
され、データが(m−1)に更新される。この後、ステ
ップS35で、電流Ikが再び検出される。このときの
電流IkをIk′とすると、次のステップS36で、上
記電流Ik′を変換した電圧VIk′と、基準電圧Vr
efとの差の電圧の絶対値|VIk′−Vref|がV
teとして生成される。次にステップS37で、Vte
とVpeの大小が比較される。
【0181】そして、Vteに対してVpeが大きい場
合には、ステップS38でデータがm−1に固定され
る。上記とは逆に、Vteに対してVpeが小さい場合
には、ステップS39でデータがmに戻される。
【0182】一方、ステップS33で、VIk<Vre
fならば、VIkを高くする必要があり、次のステップ
S40で、メモリ回路13Rに予め格納されているデー
タmに対して+1され、データが(m+1)に更新され
る。この後、ステップS41で、電流Ikが再び検出さ
れる。このときの電流IkをIk′とすると、次のステ
ップS42で、上記電流Ik′を変換した電圧VIk′
と、基準電圧Vrefとの差の電圧の絶対値|VIk′
−Vref|がVteとして生成される。次にステップ
S43で、VteとVpeの大小が比較される。
【0183】そして、Vpeに対してVteが大きい場
合には、先のステップS39でデータがmに戻される。
上記とは逆に、Vpeに対してVteが小さい場合に
は、ステップS44でデータが(m+1)に固定され
る。
【0184】従って、この実施の形態の装置は、図14
に示すような各ステップで示されるような機能を有する
ものならば、必ずしも図13に示すような回路構成にさ
れていなくてもよく、例えばプログラム制御によるCP
Uなどを用いた回路であってもよい。
【0185】(第5の実施の形態)図15は、直流レベ
ルを調整するために用いられるデータが離散的なデータ
であっても、この直流レベルを振動させずに1点に収束
させることができる、この発明の第5の実施の形態によ
る自動白色バランス調整回路を備えた映像表示装置全体
の回路構成を示すブロック図である。
【0186】この実施の形態の装置は、先の第4の実施
の形態による図13の装置に対して回路構成をより簡略
化すると共に、第4の実施の形態の場合のように収束点
を挟むデータのうちより近い方を採用するのではなく、
収束点に最も近い収束点を越えないデータに収束させる
ようにしたものである。
【0187】従って、図13と対応する箇所には同じ符
号を付してその説明は省略し、図13と異なる点につい
てのみ説明する。
【0188】この実施の形態の装置では、前記差動増幅
器93に変えて電圧コンパレータ回路100が用いられ
ている。すなわち、この電圧コンパレータ回路100
は、電流検出回路21における変換電圧VIkと基準電
圧Vrefとを比較して論理信号を出力する。また、前
記整形回路96、絶対値回路97、サンプル・ホールド
回路98及び電圧コンパレータ99が省略され、これら
の回路の替わりに2個のラッチ回路101、102とA
ND回路103が設けられている。
【0189】そして、上記電圧コンパレータ回路100
の出力はAKB処理回路23に供給されると共に上記2
個のラッチ回路101、102のデータ(D)入力端子
に供給される。上記一方のラッチ回路101のクロック
端子にはクロックCK1が、上記他方のラッチ回路10
2のクロック端子にはクロックCK2がそれぞれ供給さ
れる。上記ラッチ回路101の反転出力(/Q)と上記
ラッチ回路102の出力(Q)とは共に上記AND回路
103に供給される。
【0190】次に動作を説明する。
【0191】まず、メモリ回路13Rに予め格納されて
いるデータmが読み出され、D/A変換器14Rでアナ
ログ電圧に変換される。このときの電圧の値をV(m)
とすると、この電圧V(m)が制御電圧としてカットオ
フ調整回路12Rに供給される。そして、このときの電
流検出回路21で検出、変換された電圧VIkが電圧コ
ンパレータ100で基準電圧Vrefと比較される。そ
して、この電圧コンパレータ100の出力がクロックC
K1に同期してラッチ回路101にラッチされる。
【0192】また、電圧コンパレータ100の出力がA
KB処理回路23に供給される。そして、この電圧コン
パレータ100の出力に応じて、AKB処理回路23に
よりメモリ回路13Rのデータの更新が行われる。例え
ば電圧コンパレータ100の出力がVIk>Vrefに
対応した信号(“1”レベル)である場合、メモリ回路
13Rでは、以前の格納データに対して−1されたデー
タ(m−1)に更新される。逆に、電圧コンパレータ1
00の出力がVIk<Vrefに対応した信号(“0”
レベル)である場合、メモリ回路13Rでは、以前の格
納データに対して+1されたデータ(m+1)に更新さ
れる。
【0193】次に更新されたメモリ回路13Rの格納デ
ータに応じた制御電圧がカットオフ調整回路12Rに供
給され、このときの電流検出回路21で検出、変換され
た2回目の変換電圧VIkが電圧コンパレータ100で
基準電圧Vrefと比較される。そして、このときの電
圧コンパレータ100の出力が、今度はクロックCK2
に同期してラッチ回路102にラッチされる。
【0194】そして、上記2個のラッチ回路101、1
02で電圧コンパレータ100の出力がラッチされた後
のAND回路103の出力がAKB処理回路23に供給
される。
【0195】ここで、1回目のIk検出時の電圧コンパ
レータ100の出力がVIk>Vrefに対応した信号
(“1”レベル)で、2回目のIk検出時の電圧コンパ
レータ100の出力もVIk>Vrefに対応した信号
(“1”レベル)の場合、これらの信号をラッチした後
のラッチ回路101の反転出力(/Q)及びラッチ回路
102の出力(Q)はそれぞれ“0”レベル、“1”レ
ベルとなる。従って、2回目のIk検出後のAND回路
103の出力は“0”レベルとなり、AKB処理回路2
3ではメモリ回路13Rのデータがそのまま(m−1)
に固定される。
【0196】また、1回目のIk検出時の電圧コンパレ
ータ100の出力がVIk<Vrefに対応した信号
(“0”レベル)で、2回目のIk検出時の電圧コンパ
レータ100の出力がVIk>Vrefに対応した信号
(“1”レベル)の場合、これらの信号をラッチした後
のラッチ回路101の反転出力(/Q)及びラッチ回路
102の出力(Q)は共に“1”レベルとなる。従っ
て、2回目のIk検出後のAND回路103の出力は
“1”レベルとなり、AKB処理回路23ではメモリ回
路13Rのデータが元のmに戻される。
【0197】一方、1回目のIk検出時の電圧コンパレ
ータ100の出力がVIk<Vrefに対応した信号
(“0”レベル)で、2回目のIk検出時の電圧コンパ
レータ100の出力もVIk<Vrefに対応した信号
(“0”レベル)の場合、これらの信号をラッチした後
のラッチ回路101の反転出力(/Q)及びラッチ回路
102の出力(Q)はそれぞれ“1”レベル、“0”レ
ベルとなる。従って、2回目のIk検出後のAND回路
103の出力は“0”レベルとなり、AKB処理回路2
3ではメモリ回路13Rのデータがそのまま(m+1)
に固定される。
【0198】すなわち、2回目のIk検出後のAND回
路103の出力が“0”レベルの場合には、最初に更新
されたデータ(m−1)または(m+1)に固定され
る。
【0199】これで1フィールドにおけるAKB処理が
終了し、次のAKB期間までの映像期間ではメモリ回路
13Rに格納されているデータに基づいてカットオフ調
整回路12Rの動作が制御される。
【0200】以降、各AKB期間毎に上記のような動作
が繰り返されることにより、D/A変換器14Rの変換
電圧が最終的に最適値に収束するが、この場合の収束点
は、先の図12において積分結果として表示されている
値を挟む2値のうち、常に低い値となり、この値に対応
したD/A変換器14Rの出力が制御電圧として採用さ
れる。
【0201】このように上記実施の形態の場合にも、カ
ットオフ調整回路12Rの動作を制御するための制御電
圧の値を最終的に1点に収束させることができ、これに
より映像信号の直流レベルを振動させずに1点に収束さ
せることができる。
【0202】なお、この実施の形態の場合にも、メモリ
回路13Rの1回毎のデータ更新量を1としたが、D/
A変換器14Rの変換電圧が収束点から大きく離れてい
る場合にはデータの更新単位を1よりも大きくすること
で、最適値に到達する時間をより短縮することができ
る。この場合、収束点からの離れ具合は、例えば電圧コ
ンパレータ100の出力電圧でモニタすることができ
る。また、収束点は、先の図12において積分結果とし
て表示されている値を挟む2値のうち、常に低い値であ
る場合を説明したが、これは積分結果として表示されて
いる値を挟む2値のうち、常に高い値とするように変更
することを可能である。
【0203】また、上記説明では、黒レベル(暗部)の
調整のみを行い、白レベル(明部)の調整を行う回路に
ついては図示を省略しているが、白レベル(明部)の調
整も同様に行うことができることはもちろんであり、こ
の場合にはスイッチ回路11Rに前記基準パルスT1の
他に白レベル調整用の基準パルスT2が入力される。
【0204】図16は、上記第5の実施の形態による装
置の制御例をフローチャートで示したものである。すな
わち、ステップS51で、電流Ikが検出される。次に
ステップS52で、上記電流を変換した電圧VIkと基
準電圧Vrefとが比較される。このとき、VIk>V
refならば、この図16の制御例の場合には、次のス
テップS53でデータが(m−1)に更新される。
【0205】一方、先のステップS52の判定結果がV
Ik<Vrefならば、次にステップS54でデータが
(m+1)に更新される。その後、ステップS55で再
び電流Ikが検出され、さらに次のステップS56でこ
の2回目の変換電圧VIk(これをVIk′とする)と
基準電圧Vrefとが比較される。このとき、VIk′
>Vrefならば、次のステップS57でデータが元の
mに戻される。他方、VIk′<Vrefならば、次の
ステップS58でデータが(m+1)に固定される。
【0206】従って、この実施の形態の装置は、図16
に示すような各ステップで示されるような機能を有する
ものならば、必ずしも図15に示すような回路構成にさ
れていなくてもよく、例えばプログラム制御によるCP
Uなどを用いた回路であってもよい。
【0207】(第6の実施の形態)図17は、直流レベ
ルを調整するために用いられるデータが離散的なデータ
であっても、この直流レベルを振動させずに1点に収束
させることができる、この発明の第6の実施の形態によ
る自動白色バランス調整回路を備えた映像表示装置全体
の回路構成を示すブロック図である。
【0208】この実施の形態の装置は、先の第5の実施
の形態による図15の装置が1フィールド毎にIk検出
を2回行っていたのに対し、1フィールド毎にIk検出
を1回行い、以前のフィールドにおけるIkの検出結果
を次のフィールドにおけるAKB調整に利用するように
したものである。
【0209】従って、図15と対応する箇所には同じ符
号を付してその説明は省略し、図15と異なる点につい
てのみ説明する。
【0210】この実施の形態の装置では、前記2個のラ
ッチ回路101、102とAND回路103の代わり
に、2個のラッチ回路104、105と、排他的論理和
(EX−OR)回路106と、AND回路107及びラ
ッチ回路108が設けられている。
【0211】さらに、図15とは異なり前記電圧コンパ
レータ回路100の出力はAKB処理回路23には供給
されず、上記ラッチ回路104のデータ(D)入力端子
にのみ供給される。上記ラッチ回路105のデータ
(D)入力端子には、上記ラッチ回路105の出力
(Q)が供給される。また、上記ラッチ回路104のク
ロック端子にはクロックCK1が、上記ラッチ回路10
5のクロック端子にはクロックCK2がそれぞれ供給さ
れる。
【0212】そして、上記ラッチ回路105の出力
(Q)は制御信号LとしてAKB処理回路23に供給さ
れ、上記ラッチ回路104の出力(Q)及びラッチ回路
105の反転出力(/Q)は共に上記排他的論理和回路
106に供給され、上記両ラッチ回路104、105の
出力(Q)は共にAND回路107に供給される。上記
排他的論理和回路106の出力はAKB処理回路23に
供給され、AND回路107の出力は制御信号LLとし
てAKB処理回路23に供給される。
【0213】次に動作を説明する。
【0214】まず、メモリ回路13Rに予め格納されて
いるデータmが読み出され、D/A変換器14Rでアナ
ログ電圧に変換される。このときの電圧の値をV(m)
とすると、この電圧V(m)が制御電圧としてカットオ
フ調整回路12Rに供給される。また、ラッチ回路10
5には以前のフィールドにおけるIk検出結果がラッチ
されているとする。そして、このラッチ回路105のラ
ッチデータに応じた制御信号LがAKB処理回路23に
供給される。ここで、例えばこの制御信号Lが“1”レ
ベルのときは、AKB処理回路23によりメモリ回路1
3Rのデータが(m−1)に更新される。逆に、制御信
号Lが“0”レベルならばメモリ回路13Rのデータが
(m+1)に更新される。
【0215】一方、先の電圧V(m)が制御電圧として
カットオフ調整回路12Rに供給されいるときに、CR
T20のカソード電極に流れる電流が電流検出回路21
で検出され、電圧に変換される。このとき、電流検出回
路21で検出、変換された電圧VIkが電圧コンパレー
タ100で基準電圧Vrefと比較される。そして、こ
の電圧コンパレータ100の出力がクロックCK1に同
期してラッチ回路104にラッチされる。ここで、ラッ
チ回路105には以前のフィールドにおけるIk検出結
果がラッチされており、上記両ラッチ回路104、10
5のラッチデータが排他的論理和回路106に供給され
て、両ラッチデータの一致/不一致がこの排他的論理和
回路106で検出される。例えば、両ラッチ回路10
4、105の出力のいずれか一方が“1”レベルで他方
が“0”レベルの場合には不一致状態が検出され、この
排他的論理和回路106の出力は“1”レベルになる。
この場合には、第5の実施の形態の場合と同様に、最初
に更新されたデータ(m−1)または(m+1)から元
のデータmに戻される。他方、両ラッチ回路104、1
05の出力が共に“1”レベルまたは“0”レベルの場
合には一致状態が検出され、この排他的論理和回路10
6の出力は“0”レベルになる。この場合にも、第5の
実施の形態の場合と同様に、最初に更新されたデータ
(m−1)または(m+1)に固定される。
【0216】一方、AND回路107には上記両ラッチ
回路104、105の出力(Q)が入力されるので、こ
のAND回路107の出力は上記両ラッチ回路104、
105の出力(Q)が共に“1”レベルのときにのみ
“1”レベルとなり、その後、図18のタイミングチャ
ートに示すように、クロックCK3のタイミングでラッ
チ回路108にラッチされ、制御信号LLとしてAKB
処理回路23に入力される。
【0217】この後、クロックCK2のタイミングでラ
ッチ回路104の出力がラッチ回路105にラッチされ
る。
【0218】これで1フィールドにおけるAKB処理が
終了し、次のAKB期間までの映像期間ではメモリ回路
13Rに格納されているデータに基づいてカットオフ調
整回路12Rの動作が制御される。以降、各AKB期間
毎に上記のような動作が繰り返されることにより、D/
A変換器14Rの変換電圧が最終的に最適値に収束す
る。
【0219】ここで、上記制御信号LLがAKB処理回
路23でどのようにして使用されるかについては説明し
なかったが、この制御信号LLは連続する2フィールド
の前後で電流検出回路21の変換電圧が上昇しているこ
とを示す信号になっている。
【0220】このように上記実施の形態の場合にも、カ
ットオフ調整回路12Rの動作を制御するための制御電
圧の値を最終的に1点に収束させることができ、これに
より映像信号の直流レベルを振動させずに1点に収束さ
せることができる。
【0221】なお、この実施の形態の場合にも、メモリ
回路13Rの1回毎のデータ更新量を1としたが、D/
A変換器14Rの変換電圧が収束点から大きく離れてい
る場合にはデータの更新単位を1よりも大きくすること
で、最適値に到達する時間をより短縮することができ
る。この場合、収束点からの離れ具合は、例えば電圧コ
ンパレータ100の出力電圧でモニタすることができ
る。
【0222】また、上記説明では、黒レベル(暗部)の
調整のみを行い、白レベル(明部)の調整を行う回路に
ついては図示を省略しているが、白レベル(明部)の調
整も同様に行うことができることはもちろんであり、こ
の場合にはスイッチ回路11Rに前記基準パルスT1の
他に白レベル調整用の基準パルスT2が入力される。
【0223】図19は、上記第6の実施の形態による装
置の制御例をフローチャートで示したものである。すな
わち、ステップS61で、制御信号Lのレベルが判定さ
れる。そして、このレベルが“1”レベルであれば、次
のステップS62でデータが(m−1)に更新される。
その後、ステップS63で電流Ikが検出される。次に
ステップS64で、上記電流を変換した電圧VIkと基
準電圧Vrefとが比較される。このとき、VIk<V
refならば、次のステップS65でデータがmに戻さ
れ、制御信号Lが“0”レベルに設定される。
【0224】一方、先のステップS64でVIk>Vr
efならば、次のステップS66でデータが(m−1)
に固定され、制御信号Lが“1”レベルに設定される。
【0225】また、先のステップS61における制御信
号Lの判定結果が“0”レベルのときは、次のステップ
S67でデータが(m+1)に更新される。その後、ス
テップS68で電流Ikが検出される。次にステップS
69で、上記電流を変換した電圧VIkと基準電圧Vr
efとが比較される。このとき、VIk>Vrefなら
ば、次のステップS70でデータがmに戻され、制御信
号Lが“1”レベルに設定される。
【0226】一方、先のステップS69でVIk<Vr
efならば、次のステップS71でデータが(m+1)
に固定され、制御信号Lが“0”レベルに設定される。
【0227】ところで、上記図19のフローチャートで
示される制御機能を有する装置では、調整される安定点
が収束点を挟んで2点となり得る。
【0228】そこで、次に、収束点に最も近く、収束点
を越えない点を安定点とすることができる、上記第6の
実施の形態による装置の他の制御例を図20のフローチ
ャートに示す。この場合には、先のラッチ回路108か
ら出力される制御信号LLが使用される。
【0229】この場合、ステップS61からステップS
64までの操作は図19の場合と同様なのでその説明は
省略する。そして、ステップS64で変換電圧VIkと
基準電圧Vrefとが比較された結果、VIk<Vre
fならば、次のステップS81で今度は制御信号LLの
レベルが判定される。このとき、LLが“1”レベルな
らば、次のステップS82でデータが(m−1)に固定
され、制御信号Lが“0”レベル、制御信号LLが
“0”レベルにそれぞれ設定される。他方、LLが
“0”レベルならば、次のステップS83でデータが元
のmに戻され、制御信号Lが“0”レベル、制御信号L
Lが“0”レベルにそれぞれ設定される。
【0230】先のステップS64でVIk>Vrefな
らば、次のステップS84でデータが(m−1)に固定
され、制御信号Lが“1”レベル、制御信号LLが
“1”レベルにそれぞれ設定される。
【0231】また、先のステップS61における制御信
号Lの判定結果が“0”レベルのときのステップS67
からステップS69までの操作は図19の場合と同様な
のでその説明は省略する。そして、ステップS69にお
ける変換電圧VIkと基準電圧Vrefとの比較結果が
VIk>Vrefならば、次のステップS85でデータ
がmに戻され、制御信号Lが“1”レベル、制御信号L
Lが“0”レベルにそれぞれ設定される。他方、VIk
<Vrefならば、次のステップS86でデータが(m
+1)に固定され、制御信号Lが“0”レベル、制御信
号LLが“0”レベルにそれぞれ設定される。
【0232】従って、この実施の形態の装置は、図19
又は図20に示すような各ステップで示されるような機
能を有するものならば、必ずしも図17に示すような回
路構成にされていなくてもよく、例えばプログラム制御
によるCPUなどを用いた回路であってもよい。
【0233】(第7の実施の形態)図21は、この発明
の第7の実施の形態による自動白色バランス調整回路を
備えた映像表示装置全体の回路構成を示すブロック図で
ある。この実施の形態の装置は、第3の実施の形態によ
る前記図10の装置の回路構成をより簡略化するように
したものである。従って、図10と対応する箇所には同
じ符号を付してその説明は省略し、図10と異なる点に
ついてのみ説明する。
【0234】また、この実施の形態の装置では、収束点
を挟む2点のデータのうち、より収束点に近い方のデー
タを採用するのではなく、収束点に最も近い収束点を越
えないデータを採用する。
【0235】この実施の形態の装置では、前記比較器9
5、整形回路96、絶対値回路97、サンプル・ホール
ド回路98及び電圧コンパレータ99が省略され、新た
に電圧コンパレータ110、2個のラッチ回路111、
112及びAND回路113が設けられている。
【0236】上記電圧コンパレータ110は前記比較器
95の代わりのものであり、D/A変換器14Rからの
変換電圧が非反転入力端子(+)に供給され、前記サン
プル・ホールド回路94の保持電圧が反転入力端子
(−)に供給される。そして、この電圧コンパレータ1
10の出力ContMはAKB処理回路23に供給され
ると共に上記2個のラッチ回路111、112のデータ
(D)入力端子に供給される。上記ラッチ回路111の
反転出力(/Q)及びラッチ回路112の出力(Q)は
共にAND回路113に供給される。そして、このAN
D回路113の出力はAKB処理回路23に供給され
る。
【0237】次に、上記のような構成の装置の動作を説
明する。
【0238】なお、AKB期間におけるカットオフ調整
回路12R、ドライバー回路19R、CRT20、電流
検出回路21、ロウパスフィルタ回路92、差動増幅器
93、スイッチ回路91及び先のカットオフ調整回路1
2Rからなる負帰還ループの動作は図10の場合と同様
であり、VIk=Vrefとなるような電圧VCIがサ
ンプル・ホールド回路94で保持される。
【0239】次に、メモリ回路13Rに予め格納されて
いるデータmが読み出され、D/A変換器14Rでアナ
ログ電圧に変換される。このときの電圧の値をV(m)
とする。
【0240】次に、電圧コンパレータ110で上記電圧
V(m)と電圧VCIとが比較され、その比較結果が制
御信号ContMとしてAKB処理回路23に供給され
ると共に、クロックCK1のタイミングでラッチ回路1
11にラッチされる。
【0241】ここで、V(m)<VCIの関係にあり、
上記制御信号ContMが“0”レベルのときは、AK
B処理回路23によりメモリ回路13Rでは以前の格納
データに対して+1される。他方、V(m)>VCIの
関係にあり、上記制御信号ContMが“1”レベルの
ときは、AKB処理回路23によりメモリ回路13Rで
は以前の格納データに対して−1される。また、上記制
御信号ContMは、クロックCK1のタイミングでラ
ッチ回路111にラッチされる。
【0242】また、上記のようにして更新されたデータ
がメモリ回路13Rから再び読み出され、D/A変換器
14Rでアナログ電圧に変換される。このときの変換電
圧の値はV(m+1)あるいは(m−1)とする。
【0243】次に、再び電圧コンパレータ110で電圧
V(m+1)あるいは(m−1)と電圧VCIとが比較
され、その比較結果に応じて出力される制御信号Con
tMが、今度はクロックCK2のタイミングでラッチ回
路112にラッチされる。
【0244】ここで、例えば、最初に出力される制御信
号ContMが“0”レベル、次に出力される制御信号
ContMも“0”レベルのとき、ラッチ後の両ラッチ
回路111、112の出力はそれぞれ“1”レベル、
“0”レベルとなり、AND回路113の出力は“0”
レベルとなる。この場合、制御電圧V(m+1)はまだ
低いので、AKB処理回路23によりメモリ回路13R
では以前のデータ(m+1)に固定される。
【0245】また、最初に出力される制御信号Cont
Mが“0”レベル、次に出力される制御信号ContM
が“1”レベルのとき、ラッチ後の両ラッチ回路11
1、112の出力は共に“1”レベルとなり、AND回
路113の出力は“1”レベルとなる。この場合には制
御電圧V(m+1)が上がり過ぎたので、AKB処理回
路23によりメモリ回路13Rでは元のデータmに戻さ
れる。
【0246】さらに、最初に出力される制御信号Con
tMが“1”レベル、次に出力される制御信号Cont
Mも“1”レベルのとき、ラッチ後の両ラッチ回路11
1、112の出力はそれぞれ“0”レベル、“1”レベ
ルとなり、AND回路113の出力は“0”レベルとな
る。この場合、制御電圧V(m−1)はまだ高いので以
前のデータ(m−1)に固定される。
【0247】これで1フィールドにおけるAKB処理が
終了し、次のAKB期間までの映像期間ではメモリ回路
13Rに格納されているデータに基づいてカットオフ調
整回路12Rの動作が制御される。
【0248】以降、各AKB期間毎に上記のような動作
が繰り返されることにより、D/A変換器14Rの変換
電圧が最終的に最適値に収束する。
【0249】このように上記実施の形態によれば、カッ
トオフ調整回路12Rの動作を制御するための制御電圧
の値を最終的に1点に収束させることができ、これによ
り映像信号の直流レベルを振動させずに1点に収束させ
ることができる。
【0250】なお、上記説明では、1フィールド毎にメ
モリ回路13Rのデータを更新し、アナログ電圧への変
換後に以前の電圧との比較を1回行うように説明した
が、1フィールド期間に可能な限りデータ更新回数を増
やすことによって、収束に要する時間をより短くするこ
とができる。
【0251】また、上記説明では、メモリ回路13Rの
データ更新量を1としたが、D/A変換器14Rの変換
電圧が収束点から大きく離れている場合にはデータの更
新単位を1よりも大きくすることで、最適値に到達する
時間を短縮することができる。この場合、収束点からの
離れ具合は、例えば差動増幅器93の出力電圧でモニタ
することができる。
【0252】また、上記説明では、黒レベル(暗部)の
調整のみを行い、白レベル(明部)の調整を行う回路に
ついては図示を省略しているが、白レベル(明部)の調
整も同様に行うことができることはもちろんであり、こ
の場合にはスイッチ回路11Rに前記基準パルスT1の
他に白レベル調整用の基準パルスT2が入力される。
【0253】図22は、上記第7の実施の形態による装
置の制御例をフローチャートで示したものである。すな
わち、ステップS91で、調整時の最適値となる電圧V
CIが検出される。次にステップS92で、電圧VCI
と電圧V(m)とが比較される。
【0254】ここで、VCI>V(m)ならば、変換電
圧V(m)が収束電圧VCIよりも小さく、D/A変換
された後の電圧を高くする必要があり、次のステップS
93で、上記電圧VCIと、メモリ回路13Rに予め格
納されているデータmに対して+1されたデータ(m+
1)をD/A変換して得られる電圧V(m+1)とが比
較される。そして、まだVCI>V(m+1)ならば、
次のステップS93でデータがm+1に固定される。上
記とは逆に、VCI<V(m+1)ならば、次のステッ
プS94でデータがmに戻される。
【0255】一方、ステップS93で、VCI>V
(m)でないと判断された場合は、D/A変換された電
圧V(m)が収束電圧VCIよりも大きく、D/A変換
された後の電圧を低くする必要があり、次のステップS
95で、メモリ回路13Rに予め格納されているデータ
mに対して−1されたデータ(m−1)に更新される。
【0256】従って、この実施の形態の装置は、図22
に示すような各ステップで示されるような機能を有する
ものならば、必ずしも図21に示すような回路構成にさ
れていなくてもよく、例えばプログラム制御によるCP
Uなどを用いた回路であってもよい。
【0257】(第8の実施の形態)図23は、この発明
の第8の実施の形態による自動白色バランス調整回路を
備えた映像表示装置全体の回路構成を示すブロック図で
ある。この実施の形態の装置は、第3の実施の形態によ
る前記図10の装置に対して、収束点に達するまでの時
間をより早くするようにしたものである。従って、図1
0と対応する箇所には同じ符号を付してその説明は省略
し、図10と異なる点についてのみ説明する。
【0258】この実施の形態の装置では、前記差動増幅
器93の出力を比較器95に直接、供給する代りに、積
分器114及び積分容量115からなる積分回路を介し
て比較器95に供給する。また、前記スイッチ回路91
は、前記D/A変換器14Rにおける変換電圧を上記積
分容量115に供給するように、D/A変換器14Rと
積分容量115との間に設けられている。
【0259】ここで、上記積分器114は前記差動増幅
器93の出力に含まれるノイズを除去する作用を有す
る。また、スイッチ回路91により、積分容量115に
対し、予めD/A変換器14Rにおける変換電圧を与え
られることによって、収束に要する時間が短縮される。
【0260】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、高圧変動により直流レベルが急激に変化したとして
も、この変化に高速に追随して調整を行うことができる
自動白色バランス調整回路及び映像表示装置を提供する
ことができる。
【0261】また、第2の発明によれば、直流レベルを
調整するために用いられるデータが離散的なデータであ
っても、この直流レベルを振動させずに1点に収束させ
ることができる自動白色バランス調整回路及び映像表示
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による自動白色バ
ランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成を
示すブロック図。
【図2】第1の実施の形態による装置の制御例を示すフ
ローチャート。
【図3】図1中における電流検出回路21、高圧変動検
出回路25及び比較器22それぞれの具体的な回路構成
例を示す回路図。
【図4】図1中における強制選択回路26の具体的な回
路構成例を示す回路図。
【図5】図1中における電流検出回路21、比較器22
及び収束検出回路27それぞれの具体的な回路構成例を
示す回路図。
【図6】図3中の回路及び図5中の回路で使用される各
基準電圧の関係をまとめて示す図。
【図7】この発明の第2の実施の形態による自動白色バ
ランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成を
示すブロック図。
【図8】第2の実施の形態による装置の制御例を示すフ
ローチャート。
【図9】図7中における電流検出回路21、比較器2
2、ラッチ回路28及び比較回路29それぞれの具体的
な回路構成例を示す図。
【図10】この発明の第3の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図11】第3の実施の形態による装置の制御例を示す
フローチャート。
【図12】第3の実施の形態においてD/A変換器14
Rの変換電圧が最終的に最適値に収束する状態を示す
図。
【図13】この発明の第4の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図14】第4の実施の形態による装置の制御例を示す
フローチャート。
【図15】この発明の第5の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図16】第5の実施の形態による装置の制御例を示す
フローチャート。
【図17】この発明の第6の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図18】図17の装置で使用されるクロックのタイミ
ングチャート。
【図19】第6の実施の形態による装置の制御例を示す
フローチャート。
【図20】第6の実施の形態による装置の他の制御例を
示すフローチャート。
【図21】この発明の第7の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図22】第7の実施の形態による装置の制御例を示す
フローチャート。
【図23】この発明の第8の実施の形態による自動白色
バランス調整回路を備えた映像表示装置全体の回路構成
を示すブロック図。
【図24】先の出願に記載されている自動白色バランス
調整回路を備えた映像表示装置全体の構成を示すブロッ
ク図。
【図25】図24の装置で使用される信号のタイミング
図。
【図26】収束速度を改善する他の映像表示装置全体の
構成を示すブロック図。
【図27】図26の装置における種々の収束状態を示す
図。
【図28】収束すべきデータが振動する状態を示す図。
【符号の説明】
11R…スイッチ回路(SW)、 12R…カットオフ調整回路(Cut off)、 13R…メモリ回路、 14R…D/A変換器(DAC)、 15R…ドライブゲイン調整回路(Drive gai
n)、 16R…メモリ回路(MEM又はMEMORY)、 17R…D/A変換器(DAC)、 18R…ブランキング回路(BLK)、 19R…ドライバー回路(Driver)、 20…CRT、 21…電流検出回路、 22…比較器、 23…AKB処理回路、 24…選択器、 25…高圧変動検出回路、 26…強制選択回路、 27…収束検出回路、 28…ラッチ回路、 29…比較回路、 31…抵抗、 32…電圧コンパレータ、 33、36、37、53、54…ラッチ回路、 34、35、51、52…電圧コンパレータ、 38、41…OR回路、 39、40…フリップフロップ回路、 55…AND回路、 61、63、64…電圧コンパレータ、 62、65、66、67…ラッチ回路、 67…OR回路、 71〜76…ラッチ回路、 77、78…AND回路、 79…OR回路、 80…ラッチ回路、 81…OR回路、 82…AND回路、 91…スイッチ回路(SW)、 92…ロウパスフィルタ回路(LPF)、 93…差動増幅器、 94、98…サンプル・ホールド回路(S/H)、 95…比較器、 96…整形回路、 97…絶対値回路(ABS)、 99…電圧コンパレータ、 100…コンパレータ回路、 101、102…ラッチ回路、 103…AND回路、 104、105、108…ラッチ回路、 106…排他的論理和回路、 107…AND回路、 110…電圧コンパレータ、 111、112…ラッチ回路、 113…AND回路、 114…積分器、 115…積分容量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 賢治 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 住吉 肇 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 5C021 PA03 PA28 PA52 PA57 PA64 PA78 PA86 RC03 SA18 XA02 XA61 5C026 CA04 CA15 CA17 5C066 AA03 BA20 CA13 CA17 EA14 EA16 GA01 GA24 GA33 GB00 HA01 KA02 KB05 KD01 KD08 KE07 KE22 KG08 KM12 LA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー映像信号の直流レベル及び交流振
    幅を調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータをアナロ
    グ信号に変換して上記調整回路に出力するD/A変換回
    路と、 上記カラー映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基
    準信号を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示駆動す
    るカソード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記カラー受像管のカソード電流を検出する第1の検出
    回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記第1の検出回路の検出値を基準値と比較す
    る比較回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを上記比
    較回路の比較結果に基づいて更新する更新回路と、 上記カラー受像管における高圧変動を検出する第2の検
    出回路と、 上記第2の検出回路で高圧変動が検出された際に、上記
    調整回路で上記直流レベル及び交流振幅のうち直流レベ
    ルのみが優先的に調整されるように、上記更新回路、上
    記メモリ回路及び上記D/A変換回路における上記直流
    レベルの調整経路を選択するように制御する選択制御回
    路とを具備したことを特徴とする自動白色バランス調整
    回路。
  2. 【請求項2】 前記調整回路による前記直流レベルの調
    整に基づいて、前記直流レベルが所望する値に収束した
    ことを検出する第3の検出回路をさらに具備し、 上記第3の検出回路で前記直流レベルが所望する値に収
    束したことが検出された後に、前記選択制御回路におけ
    る前記直流レベルのみが調整される状態が解除されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動白色バランス調整
    回路。
  3. 【請求項3】 三原色のカラー映像信号の直流レベル及
    び交流振幅をそれぞれ調整して出力する複数の調整回路
    と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータをアナロ
    グ信号に変換して上記調整回路に出力するD/A変換回
    路と、 上記カラー映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基
    準信号を挿入する複数のスイッチ回路と、 上記複数の調整回路の出力に応じてカラー受像管を表示
    駆動するカソード駆動信号を出力する複数の駆動回路
    と、 上記カラー受像管の三原色に対応した各カソード電極に
    流れるカソード電流を検出する検出回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較
    回路と、 上記比較回路で上記検出回路の検出値と基準値との差が
    検出された時、上記メモリ回路に格納された上記ディジ
    タルデータを所定の変化量刻みで更新する更新回路と、 上記比較回路で上記検出回路の検出値と基準値との差が
    所定値よりも大きいことが検出された時、上記検出回路
    で検出される上記三原色に対応した各カソード電流の検
    出値と上記基準値との差が同等である場合に上記更新回
    路による上記ディジタルデータの更新を上記所定の変化
    量よりも大きい変化量刻みで行わせるように設定する設
    定回路とを具備したことを特徴とする自動白色バランス
    調整回路。
  4. 【請求項4】 前記設定回路は、電源投入時の初期状態
    ではその動作が解除されることを特徴とする請求項3に
    記載の自動白色バランス調整回路。
  5. 【請求項5】 カラー映像信号の垂直ブランキング期間
    の一部に基準信号を挿入する手段と、 予め与えられたディジタルデータに応じてこの基準信号
    の直流レベル及び交流振幅を調整する手段と、 この調整された基準信号に応じてカラー受像管を表示駆
    動するためのカソード駆動信号を発生してカラー受像管
    のカソード電極に供給する手段と、 上記基準信号が挿入されている期間におけるカソード電
    流を検出してこの検出値を基準値と比較する手段と、 この比較結果に応じて上記直流レベル及び交流振幅を調
    整するための上記ディジタルデータをそれぞれ更新する
    手段とを具備し、 上記カラー受像管における高圧変動が生じた際に、上記
    ディジタルデータのうち上記直流レベルを調整するため
    のディジタルデータのみが優先的に更新されることを特
    徴とする映像表示装置。
  6. 【請求項6】 三原色のカラー映像信号の垂直ブランキ
    ング期間の一部にそれぞれの各基準信号を挿入する手段
    と、 予め与えられたディジタルデータに応じてこれら各基準
    信号の直流レベル及び交流振幅を調整する手段と、 これら調整された各基準信号に応じてカラー受像管を表
    示駆動するためのカソード駆動信号をそれぞれ発生して
    カラー受像管の複数のカソード電極に供給する手段と、 上記各基準信号が挿入されている期間におけるカソード
    電流を検出してこれら各検出値を基準値と比較する手段
    とを具備し、 上記各検出値と上記基準値との差が所定値よりも小さい
    場合には上記ディジタルデータが所定の変化量刻みで更
    新され、 上記各検出値と上記基準値との差が上記所定値よりも大
    きく、かつ上記各検出値と上記基準値との差が上記三原
    色について全て同等の場合には上記ディジタルデータが
    上記所定の変化量よりも大きい変化量刻みで毎に更新さ
    れることを特徴とする映像表示装置。
  7. 【請求項7】 電源投入後の初期状態には、上記各検出
    値と上記基準値との差が上記所定値よりも大きい場合
    は、前記ディジタルデータが常に前記所定の変化量より
    も大きい変化量刻みで更新されることを特徴とする請求
    項6に記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】 制御電圧に応じて映像信号の少なくとも
    直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを第1の
    アナログ電圧に変換して出力するD/A変換回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入する第1のスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソ
    ード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入されてい
    る期間に上記受像管のカソード電流が所定の基準電流と
    実質的に一致するような第2のアナログ電圧を発生する
    増幅回路と、 上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入されてい
    る期間に上記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧
    と上記D/A変換回路で発生される第1のアナログ電圧
    の差の電圧を発生する差電圧発生回路と、 上記差電圧発生回路で発生される電圧を保持する保持回
    路と、 上記保持回路で保持されている電圧と上記差電圧発生回
    路で発生される電圧とを比較する比較回路と、 上記差電圧発生回路で発生される電圧及び上記比較回路
    の比較結果に応じて上記メモリ回路に格納されたディジ
    タルデータを更新する更新回路と、 上記D/A変換回路で発生される第1のアナログ電圧及
    び上記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧が入力
    され、上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入さ
    れている期間には上記第2のアナログ電圧を選択し、上
    記第1のスイッチ回路を介して上記映像信号が入力され
    ている期間には上記第1のアナログ電圧を選択して上記
    調整回路に上記制御電圧として出力する第2のスイッチ
    回路とを具備したことを特徴とする自動白色バランス調
    整回路。
  9. 【請求項9】 制御電圧に応じて映像信号の少なくとも
    直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータをアナロ
    グ電圧に変換し上記制御電圧として上記調整回路に出力
    するD/A変換回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソ
    ード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    に上記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値を基準値と比較する第1
    の比較回路と、 上記第1の比較回路の比較結果を保持する保持回路と、 上記保持回路の出力と上記第1の比較回路の比較結果と
    を比較する第2の比較回路と、 上記第1の比較回路の比較結果及び上記第2の比較回路
    の比較結果に応じて上記メモリ回路に格納されたディジ
    タルデータを更新する更新回路とを具備したことを特徴
    とする自動白色バランス調整回路。
  10. 【請求項10】 制御電圧に応じて映像信号の少なくと
    も直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータをアナロ
    グ電圧に変換し上記制御電圧として上記調整回路に出力
    するD/A変換回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソ
    ード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    に上記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較
    回路と、 互いに異なるディジタルデータを使用して上記調整回路
    の動作を制御した時の上記比較回路の比較結果がそれぞ
    れ入力される第1及び第2の保持回路と、 上記比較回路の比較結果並びに上記第1及び第2の保持
    回路の出力に応じて上記メモリ回路に格納されたディジ
    タルデータを更新する更新回路とを具備したことを特徴
    とする自動白色バランス調整回路。
  11. 【請求項11】 制御電圧に応じて映像信号の少なくと
    も直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータをアナロ
    グ電圧に変換し上記制御電圧として上記調整回路に出力
    するD/A変換回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入するスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソ
    ード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    に上記受像管のカソード電流を検出する検出回路と、 上記スイッチ回路で上記基準信号が挿入されている期間
    における上記検出回路の検出値を基準値と比較する比較
    回路と、 上記比較回路の比較結果が入力される第1の保持回路
    と、 上記第1の保持回路の出力が入力される第2の保持回路
    と、 上記第1及び第2の保持回路の出力に応じて上記メモリ
    回路に格納されたディジタルデータを更新する更新回路
    とを具備したことを特徴とする自動白色バランス調整回
    路。
  12. 【請求項12】 制御電圧に応じて映像信号の少なくと
    も直流レベルを調整して出力する調整回路と、 上記調整回路の動作を制御するために使用されるディジ
    タルデータを格納するメモリ回路と、 上記メモリ回路に格納されたディジタルデータを第1の
    アナログ電圧に変換して出力するD/A変換回路と、 上記映像信号の垂直ブランキング期間の一部に基準信号
    を挿入する第1のスイッチ回路と、 上記調整回路の出力に応じて受像管を表示駆動するカソ
    ード駆動信号を出力する駆動回路と、 上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入されてい
    る期間に上記受像管のカソード電流が所定の基準電流と
    実質的に一致するような第2のアナログ電圧を発生する
    増幅回路と、 上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入されてい
    る期間に上記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧
    と上記D/A変換回路で発生される第1のアナログ電圧
    との差に応じた信号を発生する信号発生回路と、 互いに異なるディジタルデータを使用して上記調整回路
    の動作を制御した時に、それぞれ上記信号発生回路で発
    生される各信号を保持する第1及び第2の保持回路と、 上記信号発生回路で発生される信号及び上記第1及び第
    2の保持回路の出力に応じて上記メモリ回路に格納され
    たディジタルデータを更新する更新回路と、 上記D/A変換回路で発生される第1のアナログ電圧及
    び上記増幅回路で発生される第2のアナログ電圧が入力
    され、上記第1のスイッチ回路で上記基準信号が挿入さ
    れている期間には上記第2のアナログ電圧を選択し、上
    記第1のスイッチ回路を介して上記映像信号が入力され
    ている期間には上記第1のアナログ電圧を選択して上記
    調整回路に上記制御電圧として出力する第2のスイッチ
    回路とを具備したことを特徴とする自動白色バランス調
    整回路。
  13. 【請求項13】 映像信号の直流レベルの調整期間に、
    受像管のカソード電極に所定のカソード電流が流れるよ
    うな制御電圧を検出する手段と、 ディジタルデータをアナログ変換して得られるアナログ
    電圧の値が上記制御電圧に近付く方向に上記ディジタル
    データを変更する手段と、 上記ディジタルデータの変更の前後で、この変更前後の
    ディジタルデータをアナログ変換して得られる上記アナ
    ログ電圧と上記制御電圧との差の絶対値が小さい方のデ
    ィジタルデータを検出する手段とを具備し、 この検出されたディジタルデータをアナログ変換して得
    られるアナログ電圧を用いて映像信号の直流レベルの調
    整を行うとを具備したことを特徴とする映像表示装置。
  14. 【請求項14】 映像信号の直流レベルの調整期間に、
    ディジタルデータを更新し、この更新の前後で受像管の
    カソード電極に流れるカソード電流をそれぞれ検出する
    手段と、 上記ディジタルデータの更新の前後で、検出される前記
    カソード電流の値と所定の基準値との差の絶対値が小さ
    い方のディジタルデータを検出する手段とを具備し、 この検出されたディジタルデータをアナログ変換して得
    られるアナログ電圧を用いて映像信号の直流レベルの調
    整を行うことを特徴とする映像表示装置。
  15. 【請求項15】 映像信号の直流レベルの調整期間に、
    ディジタルデータを変更し、この変更の前後で受像管の
    カソード電極に流れるカソード電流をそれぞれ検出する
    手段と、 上記検出された両カソード電流の値が予め設定された収
    束値を挟んで変化した場合に上記ディジタルデータが収
    束したことを判定する手段と、 この収束が判定されると、上記カソード電流の値が上記
    収束値を超える時あるいは上記カソード電流の値が上記
    収束値を超える前のいずれかに対応したディジタルデー
    タに固定する手段とを具備し、この固定されたディジタ
    ルデータを用いて映像信号の直流レベルの調整を行うこ
    とを特徴とする映像表示装置。
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