JP2000244656A - 通信端末用接続装置、および、phs用接続装置 - Google Patents

通信端末用接続装置、および、phs用接続装置

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JP2000244656A
JP2000244656A JP11047214A JP4721499A JP2000244656A JP 2000244656 A JP2000244656 A JP 2000244656A JP 11047214 A JP11047214 A JP 11047214A JP 4721499 A JP4721499 A JP 4721499A JP 2000244656 A JP2000244656 A JP 2000244656A
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Masaya Ashizawa
真哉 芦沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PHS端末等の通信端末に対し自動的にサー
ビスの提供を行うことを可能とする。 【解決手段】 PHS用接続装置内のISMAは、サー
ビスの利用に関するサービス利用データを含む加入者デ
ータを蓄積する加入者データ蓄積部33と、通信可能地
域内にあるPHS端末に対する接続処理を行う際に、こ
のPHS端末の加入者データ中の前記サービス利用デー
タを取得し、このPHS端末に対するサービスの利用の
有無を確認するサービス確認部31と、サービス確認部
31においてサービスの利用が有ると確認された場合
に、このPHS端末に対する着信処理を行うと共に、こ
のPHS端末に対してサービスの提供元となる端末に対
する発信処理を行うサービス処理部32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局と公衆
網との間に配置され、回線制御を行う通信端末用接続装
置、および、PHS用接続装置に関し、特に、PHS端
末等の通信端末に対しサービスの提供を自動的に行う通
信端末用接続装置、および、PHS用接続装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯性の良さから、携帯電話やP
HS端末(Personal Handyphone System Terminal)と
いった通信端末の登録台数が急激に増えている。また、
これら通信端末を所有することによる付加価値を高める
ため、各種サービスが提供されている。提供されるサー
ビスの1つに、留守番電話サービスがある。このサービ
スは、接続先となる通信端末の電源が入っていない場
合、あるいは、この通信端末が呼び出し可能な圏外にあ
る場合に、発信者の伝言を伝言センタに蓄積しておき、
後ほどその伝言を確認できるサービスである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信端末の
利用者は、通信端末に対する伝言の有無の確認および伝
言を聞くために、伝言センタに電話をかけなければなら
ない。すなわち、通信端末の所有者は、留守番電話サー
ビスを利用する際に、伝言センタに電話する必要があ
り、留守番電話サービスの利便性が低い、という問題が
ある。また、通信端末の場合、この通信端末が呼び出し
可能な状態でなければ他の電話機等の端末からこの通信
端末への接続が行えない。そこで、急を要する場合、通
信端末が呼出し可能になったらすぐに、他の端末からこ
の通信端末へ接続を行いたい、という要望もあるが、こ
の要望に答えるようなサービスの提供は行われていな
い。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、PHS端末等の通信端末あるいは他の端末に対
し自動的にサービスの提供を行うことを可能とする通信
端末用接続装置、および、PHS用接続装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、無線基地局と公衆網との間に配置され、
回線制御を行う通信端末用接続装置であって、通信可能
地域内にある通信端末に対する接続処理を行う際に、該
通信端末に対するサービスの利用の有無に関するサービ
ス利用データを取得し、該通信端末に対するサービスの
利用の有無を確認するサービス確認部と、前記サービス
確認部においてサービスの利用が有ると確認された場合
に、前記通信端末に対する着信処理を行うと共に、該通
信端末に対してサービスの提供元となる端末に対する発
信処理を行うサービス処理部とを備えたことを特徴とす
る通信端末用接続装置である。
【0006】次に、本発明は、無線基地局と公衆網との
間に配置され、回線制御を行う通信端末用接続装置であ
って、通信可能地域内にある通信端末に対する接続処理
において、該通信端末に対し接続を望む端末へ該通信端
末への接続が可能であることを通知する通知サービスの
利用の有無に関するサービス利用データを取得し、該端
末に対するサービスの利用の有無を確認するサービス確
認部と、前記サービス確認部においてサービスの利用が
有ると確認された場合に、前記端末に対する発信処理を
行うと共に、該端末に対してサービスの提供元となる端
末に対する発信処理を行うサービス処理部とを備えたこ
とを特徴とする通信端末用接続装置である。
【0007】次に、本発明は、無線基地局と公衆網との
間に配置され、回線制御を行うPHS用接続装置であっ
て、通信可能地域内にあるPHS端末に対する接続処理
を行う際に、該PHS端末に対するサービスの利用に関
するサービス利用データを取得し、該PHS端末に対す
るサービスの利用の有無を確認するサービス確認部と、
前記サービス確認部においてサービスの利用が有ると確
認された場合に、前記PHS端末に対する着信処理を行
うと共に、該PHS端末に対してサービスの提供元とな
る端末に対する発信処理を行うサービス処理部とを備え
たことを特徴とするPHS用接続装置である。また、本
発明は、前記サービス利用データが伝言サービスの利用
の有無を示す伝言データであり、前記サービス処理部が
前記PHS端末に対してサービスの提供元となる端末と
して、該PHS端末に対する伝言を蓄積する伝言センタ
に対する発信処理を行うことを特徴としている。また、
本発明は、前記サービス利用データが再呼サービスの利
用の有無および再呼サービスの利用がある場合の再呼先
となる端末を特定するための再呼番号を含む再呼データ
であり、前記サービス処理部が前記PHS端末に対して
サービスの提供元となる端末として、前記再呼データ内
の再呼番号により特定される端末に対する発信処理を行
うことを特徴としている。
【0008】また、本発明は、無線基地局と公衆網との
間に配置され、回線制御を行うPHS用接続装置であっ
て、通信可能地域内にあるPHS端末に対する接続処理
におおいて、該PHS端末に対し接続を望む端末へ該P
HS端末への接続が可能であることを通知する通知サー
ビスの利用の有無に関するサービス利用データを取得
し、該端末に対するサービスの利用の有無を確認するサ
ービス確認部と、前記サービス確認部においてサービス
の利用が有ると確認された場合に、前記端末に対する発
信処理を行うと共に、該端末に対してサービスの提供元
となる端末に対する発信処理を行うサービス処理部とを
備えたことを特徴とするPHS用接続装置である。
【0009】また、本発明は、前記PHS用接続装置
が、前記公衆網に対してISDN交換機として機能する
ISMと、前記ISMと無線基地局との間に配置され、
前記サービス利用データを含む加入者データを蓄積する
加入者データ蓄積部を備えて加入者情報管理を行うと共
に回線制御を行うISMAとにより構成され、前記IS
MAが、前記サービス確認部およびサービス処理部を備
えることを特徴としている。また、本発明は、前記サー
ビス確認部が、通信可能地域内にあるPHS端末に対す
る接続処理におけるPSNデータ捕捉処理を行う際に、
該PHS端末の加入者データ中のサービス利用データを
取得することを特徴としている。
【0010】また、本発明は、サービスの提供対象とな
るPHS端末の所在する無線基地局を収容するPHS用
接続装置が、前記サービス確認部およびサービス処理部
を用いて該PHS端末に対しサービスの自動提供のため
の処理を行うことを特徴としている。また、本発明は、
接続が望まれるPHS端末の加入者データを蓄積したホ
ームISMAを備えたPHS用接続装置が、前記サービ
ス確認部およびサービス処理部を用いて前記端末に対し
通知サービスの自動提供のための処理を行うことを特徴
としている。また、本発明は、前記サービス確認部が、
PHS端末に対する位置登録のための接続処理の際に、
該PHS端末の加入者データ中の前記サービス利用デー
タを取得することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
通信端末用接続装置を図面を参照して説明する。なお、
本実施の形態では、通信端末用接続装置としてPHS用
接続装置を例にして説明する。なお、以下の説明におい
て、「端末」とは、後述する公衆網に接続可能な装置の
ことを言う。具体的には、PHS端末、携帯電話、有線
で公衆網に接続された電話、モデム等を介し公衆網に接
続されたコンピュータシステム、または、後述する伝言
センタ等のサービスを提供するセンタ施設などである。
また、「通信端末」とは、無線により公衆網に接続可能
な端末のことを言う。具体的には、PHS端末や携帯電
話、PHS端末等が接続されたコンピュータシステム
(携帯型パソコン)などである。よって、「通信端末」
は「端末」の一種となる。また、「通信端末用接続装
置」とは、通信端末が公衆網に接続できるようにする接
続装置である。具体的には、PHS用接続装置、携帯電
話用接続装置などである。
【0012】(第1の実施の形態)図1は、本発明の一
実施形態によるPHS用接続装置を含むPHSシステム
を示す図である。図1より、PHSシステムは、公衆網
3、公衆網3に接続される複数のPHS用接続装置1,
2、PHS用接続装置1,2に収容される無線基地局
(CordlessStation:以下「CS」と呼ぶ)13,23
により構成される。また、公衆網3には、PHS端末に
対してサービスの提供元となる端末の1つである伝言セ
ンタ4等が接続されている。
【0013】ここで、公衆網3とは、市内交換機や市外
交換機などで構成される電話網、信号中継局を中心とす
る共通線信号網、パケット処理モジュールや高速パケッ
ト処理交換機などで構成されるパケット交換網を総称す
るものである。伝言センタ4は、PHS端末に対する伝
言を蓄積し、蓄積した伝言をPHS端末に通知する機能
を備えた設備であり、公衆網3に対して一種の端末とな
る。また、伝言センタ4は図3に示すように、伝言を伝
える対象となる加入者識別情報(例えば加入者番号)と
伝言内容を対にして蓄積する伝言データベース41を備
え、この伝言データベース41に伝言内容を蓄積する。
PHS用接続装置1,2は、CS・13,23と公衆網
3との間に配置され、回線制御を行う。そして、CS・
13,23は、PHS端末と無線通信を行うものであ
る。
【0014】また、図1より、PHS用接続装置1,2
は、Iインターフェース加入者系モジュールアダプタ
(I interface Subscriber Module Adaptor:以下「I
SMA」と呼ぶ)11,21と、Iインターフェース加
入者系モジュール(I interface Subscriber Module:
以下「ISM」と呼ぶ)12,22とにより構成されて
いる。ここで、ISM・12,22は、公衆網3に対し
てISDN交換機として機能するもので、PHS端末の
位置情報転送、課金等のための明細情報の作成・転送、
ISMAとの接続処理を行う。また、ISMA・11,
21は、ISM・12,22と無線基地局13,23と
の間に配置され、加入者情報管理を行うと共に、公衆網
アクセス、無線回線制御、PHS端末認証、接続状態管
理といった回線制御を行う。なお、図1においてPHS
用接続装置1とPHS用接続装置2とは、同じ機能を備
えるものである。従って、ISMA・11とISMA・
21、および、ISM・12とISM・22も同じ機能
を備える。このように同一機能の装置に異なる符号を付
けたのは、別途説明する具体例の都合からである。
【0015】なお、図1において、公衆網3には、複数
のPHS用接続装置が接続されるが、紙面の都合からP
HS用接続装置を2つのみ示している。また、ISMA
は、一般的に複数のCSを収容するが、これも紙面の都
合からISMAに収容されるCSを1個のみ示してい
る。
【0016】次に、本発明のPHS用接続装置によりP
HS端末に自動的に提供されるサービスの概要について
説明する。提供されるサービスの例としては2種類あ
り、1つは「伝言サービス」であり、他の1つは「再呼
サービス」である。ここで、「伝言サービス」とは、接
続先となるPHS端末が通信可能地域外にある場合に、
このPHS端末に接続しようとする者に伝言を残させ、
このPHS端末が通信可能地域内に入ると、 1)このPHS端末に対し残された伝言を自動的に送る
サービス(例えば、「伝言が××件あります。」という
通知の後に、順次このPHS端末に対し残された伝言の
内容を順次通知する。) 2)このPHS端末に対し残された伝言があることを通
知するサービス(例えば、「伝言が××件あります。」
という通知のみをする。)のいずれかのことを言う。ま
た、「再呼サービス」とは、接続先となるPHS端末が
通信可能地域外にある場合に、このPHS端末に接続し
ようとする者の端末を特定するための情報(例えば電話
番号)を自動的に取得・記憶し、このPHS端末が通信
可能地域内に入ると、このPHS端末と記録された電話
番号の端末間の接続を自動的に行うサービスのことを言
う。なお、「通信可能地域外」とは、PHS端末の電源
が入っていない場合、あるいは、PHS端末がCSと無
線通信可能な呼び出しエリアの外にいる場合のことを言
う。また、「通信可能地域内」とは、PHS端末の電源
が入っており、かつ、PHS端末がCSと無線通信可能
な呼び出しエリア内にいる場合のことを言う。すなわ
ち、PHS用接続装置が、このPHS端末からの発信接
続、PHS端末に対する着信接続、PHS端末の位置登
録のための接続処理を行える状態をいう。
【0017】次に、上記2つのサービスの内容を図1を
用いてより詳細に説明する。以下の例では、公衆網3に
接続された符号6で示す電話Aが符号5で示すPHS端
末αを呼び出したものとする。また、PHS端末αは、
電話Aから呼び出された時点において通信可能地域外に
あり、その後、通信可能地域内に移動したものとする。
また、PHS端末αの加入者データを蓄積しているホー
ムISMAは、PHS用接続装置2内のISMA・21
であり、PHS端末αの所在するCS・13を収容する
在圏ISMAは、PHS用接続装置1内のISMA・1
1であるものとする。
【0018】上記の状態において、電話Aの利用者が、
電話AからPHS端末αを呼び出すと、PHS端末αは
通信可能地域外にあるので、2つの端末間の接続はでき
ない。この場合、電話Aには、「電源が切れているか電
波の届かないところにいます。伝言を残したい場合に
は”1#”を、呼び出しが可能になったら呼び出しを行
いたい場合には”2#”を押してください。」というよ
うなメッセージが流れる。このとき、電話Aの利用者
は、伝言を残したい場合、すなわち、伝言サービスを利
用したい場合、”1#”を押した後、その後に続くメッ
セージに従って伝言を残して、受話器を置く。この伝言
は、PHS端末αを特定するための加入者識別情報と共
に伝言センタ4内の伝言データベース41に蓄積され
る。また、PHS端末αのホームISMAであるISM
A・21には、PHS端末αの加入者データに関連付け
て伝言サービスの利用があった旨のデータが蓄積され
る。
【0019】一方、電話Aの利用者は、呼び出しが可能
になったら呼び出しを行いたい場合、すなわち、再呼サ
ービスを利用したい場合、”2#”を押した後、受話器
を置く。このとき、ISMA・21には、PHS端末α
の加入者データに関連付けて再呼サービスの利用があっ
た旨および再呼先となる電話Aの電話番号(再呼番号)
のデータが蓄積される。
【0020】なお、電話Aに対してメッセージを流した
り、伝言を取得・蓄積したり等の上記処理は、特定の端
末設備、例えば、伝言センタ4が行うものとする。
【0021】その後、PHS端末αが通信可能地域内に
移動すると、PHS端末αの呼び出しが可能になる。こ
の状態において、PHS端末αに対し伝言が残されてい
る場合、PHS用接続装置1は、PHS端末αの端末ホ
ームISMA・21に蓄積されたPHS端末αの加入者
データを参照した際に「伝言サービス」が利用されてい
ることを確認する。すると、PHS用接続装置1は、P
HS端末αおよび伝言センタ4間における接続処理を自
動的に行う。そして、両者間における接続が完了した
後、伝言センタ4は、PHS端末αに対し伝言に関する
通知を行う。これにより、PHS端末αに対し伝言サー
ビスが自動的に行われるようになる。
【0022】一方、PHS端末αに対する再呼サービス
が利用されている場合、PHS用接続装置1は、PHS
端末αの端末ホームISMA・21に蓄積されたPHS
端末αの加入者データを参照した際に「再呼サービス」
が利用されていることを確認する。すると、PHS用接
続装置1は、PHS端末αおよび電話A間における接続
処理を自動的に行う。なお、電話Aの電話番号は、加入
者データに関連付けて蓄積された電話Aの再呼番号によ
り特定される。これにより、PHS端末αと電話A間の
接続サービスが自動的に行われるようになる。以上が、
PHS用接続装置によりPHS端末に対して自動的に提
供されるサービスである。
【0023】次に、PHS用接続装置内のISMAの構
成をより詳細に説明すると共に、これらサービスを実現
するためのシーケンスを説明する。
【0024】図2は、ISMAの構成の一例を示す図で
ある。図2よりISMAは、加入者データ蓄積部33
と、サービス確認部31、サービス処理部32とにより
構成される。ここで、サービス蓄積部33は、PHS端
末の加入者データ34、35、・・・を加入者毎に蓄積
している。なお、各加入者データは、一般的にその加入
者の電話番号に応じて特定のISMAに記憶されてい
る。そして、PHS端末の加入者データを蓄積したIS
MAのことを、前述したように「ホームISMA」と呼
ぶ。サービス確認部31は、通信可能地域内にあるPH
S端末に対する接続処理を行う際に、このPHS端末の
加入者データ中のサービス利用データを取得し、このP
HS端末に対するサービスの利用の有無を確認する処理
を行う。また、サービス処理部32は、サービス確認部
31においてサービスの利用が有ると確認された場合
に、PHS端末に対して着信処理を行うと共に、このP
HS端末に対してサービスを提供するサービス提供元に
対して発信処理を行う。ここで、「サービス提供元」と
は、PHS端末と自動接続される端末あるいは施設のこ
とを言う。具体的には、「伝言サービス」利用の場合の
「サービス提供元」は前述した伝言センタ4となり、
「再呼サービス」利用の場合の「サービス提供元」は再
呼サービスの利用を要求した端末、前述の例では電話A
となる。
【0025】加入者データ34,35,・・・の構造を
より詳細に説明すると、以下のようになる。加入者デー
タは、既存データ36と前述した伝言/再呼データ37
とにより構成される。ここで、既存データ36として
は、PSNデータ(Personal Statuon NumberData)と
呼ばれるPHS端末の端末番号、認証種別、暗号化鍵
(認証鍵)、利用停止、通話停止等のデータがある。
【0026】また、伝言/再呼データ37は、PHS端
末に提供されるサービスの利用に関するデータを納めた
サービス利用データである。そして、伝言/再呼データ
37は、「伝言サービス」および「再呼サービス」の利
用の有無等に関するデータである。すなわち、伝言/再
呼データ37は、 1)PHS端末の加入者に自動提供されるサービスへの
加入・未加入や、サービスの利用の有無を示す3ビット
データ 2)「再呼サービス」の利用がある場合の再呼先を特定
するための再呼番号により構成される。ここで、「再呼
サービス」を求めた端末に何度も接続されることを防止
するために、伝言/再呼データ37内に同一の再呼番号
が複数登録さることがないものとする。3ビットデータ
は、図2で示すように上位1ビットがサービスの加入・
未加入を示し、下位2ビットが「伝言サービス」や「再
呼サービス」が利用されているか否かを示す。ここで
は、3ビットデータの上位1ビットが「0」の場合には
加入者がサービスの利用契約をしていないことを示し、
「1」の場合には加入者がサービスの利用契約をしてい
ることを示すものとする。また、3ビットデータの下位
2ビットが「00」の場合には加入者に対するサービス
の利用がないことを、下位2ビットが「01」の場合に
は加入者に対する「伝言サービス」の利用があること
を、下位2ビットが「10」の場合には加入者に対する
「再呼サービス」の利用があることを、下位2ビットが
「11」の場合には加入者に対する「伝言サービス」お
よび「伝言サービス」の利用があることを示している。
なお、上位1ビットが「1」の場合のみ、下位2ビット
が意味を有することになる。
【0027】例えば3ビットデータが「101」の場合
には、この加入者に対する伝言が伝言センタ4に蓄積さ
れていることを意味する。また、3ビットデータが「1
10」の場合には、この加入者に対し再呼を望む端末が
あることを意味する。この場合、伝言/再呼データ37
は、再呼を望む端末を特定するための再呼番号を含むこ
とになる。
【0028】次に、PHS用接続装置により、これらサ
ービスを実現するためのシーケンスを説明する。なお、
以下のシーケンスの説明において、図1に示す電話Aが
PHS端末αに対し「再呼サービス」の利用を要求する
例も含めて説明する。ここでも、PHS端末αの加入者
データを蓄積しているホームISMAは、PHS用接続
装置2内のISMA・21であり、PHS端末αの所在
するCS・13を収容する在圏ISMAは、PHS用接
続装置1内のISMA・11であるものとする。
【0029】まず、サービスの契機におけるシーケンス
を図4、図5を用いて説明する。なお、図4は、接続対
象となるPHS端末αが通信可能地域内にない場合のC
S・13、ISMA・11、ISM・12間のシーケン
スを示す図である。また、図5は、接続対象となるPH
S端末αが通信可能地域内にない場合のホームISMA
を含むPHS用接続装置2内のシーケンスを示す図であ
る。なお、シーケンスの説明に用いる図4から図9にお
いて、ISMよりも上位のノードおよびそれらとのシー
ケンスには、特徴がないことから省略している。
【0030】電話AからPHS端末αに対する接続要求
を契機として、以下のシーケンスが開始する。図4に示
すように、まず、ISM・12はISMA・11に対し
呼設定メッセージ(SETUP)101を送る。次に、
ISMA・11は、ISM・12に対し呼設定受付(C
ALL PROC)102を送るとともに、着信対象と
なるPHS端末αを収容するCS・13に対し呼設定メ
ッセージ(SETUP)103を送る。次に、ISMA
・11は、着信対象となるPHS端末αのPSNデータ
を捕捉するために、ISM・12に対し登録メッセージ
(REGISTER(DGET))104を送る。ま
た、PHS端末αが通信可能圏外にいることから、IS
MA・11は、所定時間内にCS・13から設定受付メ
ッセージ(CALL PROC)を得られない。そこ
で、ISMA・11は着信対象となるCS・13に対し
再度呼設定メッセージ(SETUP)105を送る。
【0031】登録メッセージ(REGISTER(DG
ET))104を契機として、図5に示すように、IS
M・22はISMA・21に対し登録メッセージ(RE
GISTER(DGET))111を送る。すると、I
SMA・21は、加入者データ蓄積部33内のPHS端
末αの加入者データ39からPSNデータとともに伝言
/再呼データ37を取得し、ISM・22に対し、開放
完了メッセージ(REL COMP(DGET))11
2を送る。なお、このメッセージには、PSNデータの
ほか伝言/再呼データ37も含まれる。この伝言/再呼
データ37も含まれる点は、従来にはない点であり、伝
言/再呼データ37は、このメッセージにおける新規パ
ラメータとなる。
【0032】次に、図4に示すように、ISM・12
は、ISMA・11に対し開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))106を送る。前述したよう
に、このメッセージ内には、PHS端末αに関する伝言
/再呼データ37も含まれ、その中の3ビットデータは
「100」であり、その上位1ビットがサービスの加入
を示す「1」であるものとする。この伝言/再呼データ
37がメッセージに含まれる点は、従来にはない点であ
る。また、ISMA・11は、2回目の呼設定メッセー
ジ(SETUP)105を送ってから所定時間内にCS
・13から設定受付メッセージ(CALL PROC)
を得られていない。そのため、ISMA・11は、PH
S端末αが通信可能地域内にないものと判断する。ま
た、ISMA・11は、開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))106内の伝言/再呼データ3
7を参照することで、PHS端末αがサービスの加入を
していると判断する。そこで、ISMA・11はこの2
つの判断結果を契機として、ISM・12にファシリテ
ィメッセージ(FACILITY)107を送る。この
ファシリティメッセージ(FACILITY)は、付加
サービスの要求または確認に使用されるものである。そ
こで、ISMA・11は、PHS端末αを特定するため
のデータや、電話Aに対し「伝言サービス」や「再呼サ
ービス」の利用のための処理をする旨の要求をファシリ
ティメッセージ(FACILITY)107に含めて送
信する。このファシリティメッセージ(FACILIT
Y)107を送信するシーケンスは、従来のシーケンス
にはない点である。その後、ISMA・11とISM・
12間では、切断のための切断メッセージ(DISC)
108、解放メッセージ(REL)109、解放完了メ
ッセージ(REL COMP)110のやり取りが行わ
れる。
【0033】ファシリティメッセージ(FACILIT
Y)107を契機に、特定の端末が電話Aに対し、前述
したようなサービス利用のためのメッセージを流す。こ
こでは、電話Aの利用者が「再呼サービス」の利用を選
択したものとする。前述の特定の端末は、電話Aのサー
ビスの利用データ等を公衆網3に送る。
【0034】すると、図5に示すように、ホームISM
A・21を含むPHS用接続装置2内のISM・22
は、ISMA・21に対し登録メッセージ(REGIS
TER(DSET))113を送る。このメッセージ内
には、新規パラメータとしてサービスの利用の有無に関
するデータが含まれる。なお、このメッセージに新規パ
ラメータが含まれてない場合は、サービスの未加入ある
いはサービスの利用がないものとする。また、メッセー
ジに新規パラメータが含まれ、この値が「0」の場合に
は「伝言サービス」利用要求が、この値が「1」の場合
には「再呼サービス」利用要求がなされたものとする。
なお、「再呼サービス」の要求がなされた場合には、再
呼先を特定する再呼番号が、新規パラメータに含まれる
ものとする。登録メッセージ(REGISTER(DS
ET))113内に、前述の新規パラメータが含まれる
点は、従来と比べ新たな点である。ここでは、新規パラ
メータが「1」であり、電話Aに関する再呼番号も含ま
れるもとする。登録メッセージ(REGISTER(D
SET))113を受けたISMA・21は、このメッ
セージに含まれる加入者に関するデータおよび新規パラ
メータを参照し、加入者データ蓄積部33内の加入者デ
ータの更新を行う。この例において、ISMA・21
は、PHS端末αの加入者データ39の伝言/再呼デー
タ37の3ビットデータのうち最上位ビットを除く2ビ
ット目、3ビット目のデータを「10」とすると共に、
電話Aの電話番号を再呼番号として登録する。そして、
ISMA・21は、ISM・22に対し開放完了メッセ
ージ(RELCOMP(DSET))114を送る。
【0035】以上のようにして、ホームISMAを含む
PHS用接続装置において、加入者のPHS端末に対す
るサービスが行われるように、伝言/再呼データ37の
更新が行われる。
【0036】次に、PHS端末αが通信可能地域内に移
動した際、PHS用接続装置1がPHS端末αに対しサ
ービスを自動提供するためのシーケンスについて説明す
る。ここで、PHS用接続装置1は、下記の3つの場合
の接続処理を行う際に、PHS端末αとサービスの提供
元となる端末間の自動接続を行う。 1)PHS端末αの位置登録の際の接続処理 2)PHS端末αの発信接続の際の接続処理 3)PHS端末αへの着信接続の際の接続処理 以下に、それぞれの場合のシーケンスを順番に説明す
る。
【0037】始めに、PHS端末αの位置登録の際の接
続処理におけるシーケンスを図6、図7を用いて説明す
る。ここで、図6は、その際のCS・13、ISMA・
11、ISM・12間のシーケンスを示す図である。ま
た、図7は、その際のホームISMA・21を含むPH
S用接続装置2内のシーケンスを示す図である。PHS
端末αが通信可能地域内にあって電源を入れた時点、あ
るいは、電源を入れた状態で通信可能地域外から通信可
能地域内に移動した時点において、CS・13は、PH
S端末αからの信号を受ける。これを契機として、以下
のシーケンスが始まる。図6に示すように、まず、CS
・13は、ISMA・11に対しPHS端末αの位置登
録を行うために登録メッセージ(REGISTER(D
SET))121を送る。このメッセージを受けたIS
MA・11は、位置登録の対象となるPHS端末αのP
SNデータを捕捉するために、ISM・12に対し登録
メッセージ(REGISTER(DGET))122を
送る。
【0038】登録メッセージ(REGISTER(DG
ET))122を契機として、図7に示すように、IS
M・22はISMA・21に対し登録メッセージ(RE
GISTER(DGET))131を送る。すると、I
SMA・21は、加入者データ蓄積部33内の端末装置
αの加入者データ39からPSNデータとともに伝言/
再呼データ37を取得する。そして、ISMA・21
は、ISM・22に対し、開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))132を送る。なお、このメ
ッセージには、PSNデータのほか伝言/再呼データ3
7も含まれる。この伝言/再呼データ37も含まれる点
は、従来にはない点であり、伝言/再呼データ37は、
このメッセージにおいて新規パラメータとなる。なお、
ここでは、伝言/再呼データ37の3ビットデータが
「110」であり、さらに電話Aの電話番号も再呼番号
として伝言/再呼データ37に含まれているものとす
る。
【0039】次に、図6に示すように、ISM・12
は、ISMA・11に対し開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))123を送る。前述したよう
に、このメッセージ内には、PHS端末αに対する伝言
/再呼データ37も新規パラメータとして含まれ、従来
にはない点である。このメッセージを受け取った段階
で、ISMA・11はPHS端末αに対するサービスの
利用、この場合には、「再呼サービス」の利用があるこ
とを確認する。次に、ISMA・11とCS・13間に
おいて端末認証のためのファシリティメッセージ(FA
CILITY)124,125のやり取りが行われる。
そして、端末認証が終了すると、ISMA・11はPH
S端末αの位置登録のために、登録メッセージ(REG
ISTER(DSET))126を送る。
【0040】すると、図7に示すように、ホームISM
A・21を含むPHS用接続装置2内のISM・22
は、ISMA・21に対し登録メッセージ(REGIS
TER(DSET))133を送る。登録メッセージ
(REGISTER(DSET))133を受けたIS
MA・21は、このメッセージに含まれるデータに基づ
き、対応する加入者データ内の位置登録データの更新を
行う。その後、ISMA・21は、ISM・22に対し
開放完了メッセージ(RELCOMP(DSET))1
34を送る。
【0041】また、図6に示すように、ISM・12
は、ISMA・11に対し開放完了メッセージ(REL
COMP(DSET))を送る。その後、ISMA・
11は、CS・13に対し、開放完了メッセージ(RE
LCOMP(DSET))128を送り、位置登録を終
了する。
【0042】次に、ISMA・11は、開放完了メッセ
ージ(REL COMP(DSET))123を受け取
った段階で、PHS端末αに対しサービスの利用がある
と確認している。そこで、ISMA・11は、PHS端
末αに対して着信処理を行うと共に、PHS端末αに対
してサービスを提供するサービス提供元となる端末に対
する発信処理を行う。具体的には、ISMA・11は、
PHS端末αに対する着信処理として、CS・13に対
し呼設定メッセージ(SETUP)129を送る。ま
た、ISMA・11は、サービス提供元に対する発信処
理として、開放完了メッセージ(REL COMP(D
GET))123で得られた伝言/再呼データ37内の
再呼番号を利用して電話Aに発信するために、ISM・
12に対し呼設定メッセージ(SETUP)130を送
る。なお、この符号129、130で示すシーケンス
は、従来のシーケンスにはない点である。なお、この例
において、電話Aによる「再呼サービス」の利用があっ
たことから、ISMA・11は、電話Aに発信するため
の呼設定メッセージ(SETUP)130を送ってい
る。しかし、電話Aによる「伝言サービス」の利用があ
った場合、ISMA・11は、伝言センタ4に発信する
ための呼設定メッセージ(SETUP)130を送るこ
とになる。
【0043】なお、呼設定メッセージ(SETUP)1
29、130の送信の後のISMA・11とCS・13
間のシーケンスは、PHS端末αに対する通常の着信シ
ーケンスとなる。そして、ISMA・11とISM・1
2間のシーケンスは、PHS端末αからの通常の発信シ
ーケンスとなる。また、ISMA・11は、ISMA・
11とCS・13間、および、ISMA・11とISM
・12間共に通信チャネルが確立したとき、互いの通信
チャネルを接続するシーケンスを行う。
【0044】なお、伝言/再呼データ37内に複数の再
呼番号、例えば2つの再呼番号がある場合、ISMA・
11は、1つ目の再呼番号により特定される端末に対す
る発信処理を行い、これによる2つの端末間の通話切断
がなされた後、2つ目の再呼番号により特定される端末
に対する発信処理を行うものとする。また、伝言/再呼
データ37が「伝言サービス」と「再呼サービス」の両
サービスの利用が有ることを示している場合、ISMA
・11は、これらのサービスを順番に処理していくもの
とする。また、ISMA・11のシーケンス処理により
サービスが自動提供された場合、ISMA・11は、I
SM・12に対しISMA・21にサービスが自動提供
されたことを通知するためのメッセージを送るものとす
る。なお、このメッセージには自動提供されたサービス
を特定するデータも含まれるものとする。これにより、
ISMA・21内の伝言/再呼データ37は、提供され
たサービスに関する更新がなされるものとする。
【0045】なお、図6において、シーケンス符号12
3に示す伝言/再呼データ37の取得を含むシーケンス
121〜128は、ISMA内のサービス確認部31が
行うものとする。また、シーケンス129、130に示
す呼設定のためのシーケンスを含むシーケンスシーケン
ス129以降のシーケンスは、ISMA内のサービス処
理部32が行うものとする。
【0046】以上のようにして、PHS端末に対する位
置登録のための接続処理の際に、ISMAにより、この
PHS端末の加入者データ中の伝言/再呼データが取得
され、サービスの利用がある場合、このPHS端末への
サービス提供のために自動接続処理が行われる。
【0047】次に、PHS端末αの発信接続の際の接続
処理におけるシーケンスを図8を用いて説明する。ここ
で、図8は、この接続処理におけるCS・13、ISM
A・11、ISM・12間のシーケンスを示す図であ
る。PHS端末αが通信可能地域内において発信を行う
と、CS・13は、PHS端末αからの発信信号を受け
る。これを契機として、以下のシーケンスが始まる。ま
ず、CS・13は、ISMA・11に対しPHS端末α
に対する呼設定を行うために呼設定メッセージ(SET
UP)141を送る。このメッセージを受けたISMA
・11は、発信元となるPHS端末αのPSNデータを
捕捉するために、ISM・12に対し登録メッセージ
(REGISTER(DGET))142を送る。ま
た、ISMA・11は、呼設定の受け付けを通知するた
めに、CS・13に対し呼設定受付メッセージ(CAL
L PROC)143を送る。
【0048】なお、登録メッセージ(REGISTER
(DGET))142を契機とするISM・22とIS
MA・21間のシーケンスは、図7で説明した通りであ
り、その説明を省略する。
【0049】次に、図8に示すように、ISM・12
は、ISMA・11に対し開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))123を送る。前述したよう
に、このメッセージ内には、PHS端末αに対する伝言
/再呼データ37も新規パラメータとして含まれてい
る。このメッセージを受け取った段階で、ISMA・1
1はPHS端末αに対するサービスの利用、この場合に
は、「再呼サービス」の利用があることを確認する。以
下切断までのCS・13、ISMA・11、ISM・1
2間のシーケンスは、発信接続処理における通常のシー
ケンスと同様であり、その説明を省略する。
【0050】通話切断が完了した後、ISMA・11
は、開放完了メッセージ(REL COMP(DSE
T))144を受け取った段階で、PHS端末αに対す
るサービス利用があると確認している。そこで、ISM
A・11は、PHS端末αに対して着信処理を行うと共
に、PHS端末αに対してサービスを提供するサービス
提供元に対して発信処理を行う(シーケンス145、1
46)。シーケンス145、146以降は、図6のシー
ケンス129、130以降と同様であり、説明を省略す
る。
【0051】なお、図8において、シーケンス符号14
4に示す伝言/再呼データ37の取得を含むシーケンス
141からその通話切断までのシーケンスは、ISMA
内のサービス確認部31が行うものとする。また、シー
ケンス145、146に示す呼設定のためのシーケンス
を含むシーケンス145以降のシーケンスは、ISMA
内のサービス処理部32が行うものとする。以上のよう
にして、PHS端末の発信接続のための接続処理の際
に、ISMAにより、このPHS端末の加入者データ中
の伝言/再呼データが取得され、サービスの利用がある
場合、このPHS端末にサービス提供するための自動接
続処理が行われる。
【0052】次に、PHS端末αへの着信接続の際の接
続処理におけるシーケンスを図9を用いて説明する。こ
こで、図9は、この接続処理におけるCS・13、IS
MA・11、ISM・12間のシーケンスを示す図であ
る。PHS端末αが通信可能地域内にいる場合に、他の
端末からPHS端末αへの呼設定依頼があると、ISM
・12は、PHS端末αに対する接続を行うためのメッ
セージを受ける。これを契機として、以下のシーケンス
が始まる。図9において、シーケンス151から154
は、図4で説明したシーケンス101から104と同様
であり、説明を省略する。また、登録メッセージ(RE
GISTER(DGET))154を契機とするISM
・22とISMA・21間のシーケンスは、図7で説明
した通りであり、その説明を省略する。
【0053】次に、図9に示すように、CS・13は、
PHS端末αが通信可能地域内にいることからPHS端
末αより応答を受けた後、ISMA・11に対し呼設定
受付メッセージ(CALL PROC)155を送る。
また、ISM・12は、ISMA・11に対し開放完了
メッセージ(RELCOMP(DGET))156を送
る。前述したように、このメッセージ内には、PHS端
末αに対する伝言/再呼データ37が新規パラメータと
して含まれている。このメッセージを受け取った段階
で、ISMA・11はPHS端末αに対するサービスの
利用、この場合には、「再呼サービス」の利用があるこ
とを確認する。以下切断までのCS・13、ISMA・
11、ISM・12間のシーケンスは、着信接続処理に
おける通常のシーケンスであり、その説明を省略する。
【0054】通話切断が完了した後、ISMA・11
は、開放完了メッセージ(REL COMP(DGE
T))156を受け取った段階で、PHS端末αに対す
るサービスの利用があることを確認している。そこで、
ISMA・11は、PHS端末αに対して着信処理を行
うと共に、PHS端末αに対してサービスを提供するサ
ービス提供元に対して発信処理を行う(シーケンス15
7、158)。シーケンス157、158以降は、図6
のシーケンス129、130以降と同様であり、説明を
省略する。
【0055】なお、図9において、シーケンス符号15
6に示す伝言/再呼データ37の取得を含むシーケンス
151からその通話の切断までのシーケンスは、ISM
A内のサービス確認部31が行うものとする。また、シ
ーケンス157、158に示す呼設定のためのシーケン
スを含むシーケンス157以降のシーケンスは、ISM
A内のサービス処理部32が行うものとする。以上のよ
うにして、PHS端末への着信接続のための接続処理の
際に、ISMAにより、このPHS端末の加入者データ
中の伝言/再呼データが取得され、サービスの利用があ
る場合、このPHS端末にサービス提供のための自動接
続処理が行われる。
【0056】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、「伝言サービス」や「再呼サービス」のように、P
HS用接続装置が、サービスの利用が有ると確認された
場合に、PHS端末に対する着信処理を行うと共に、こ
のPHS端末に対してサービスの提供元となる電話や伝
言センタ等の端末に対する発信処理を行うことでサービ
スの提供を行うものである。これに対し、本実施の形態
は、PHS端末に対し接続を望む電話等の端末へPHS
端末への接続が可能であることを通知する「通知サービ
ス」に関する。そして、PHS用接続装置は、このサー
ビスを提供するために、このサービスの利用が有ると確
認された場合に、この端末(電話)に対する発信処理を
行うと共に、この端末(電話)に対してサービスの提供
元となる端末(伝言センタ)に対する発信処理を行う点
で異なる。なお、本実施の形態によるPHS用接続装置
を含むPHSシステムも、図1に示す通りであり説明を
省略する。
【0057】次に、本発明のPHS用接続装置によりP
HS端末に自動的に提供されるサービスの概要について
説明する。提供されるサービスは、前述した「通知サー
ビス」である。ここで、「通知サービス」とは、接続先
となるPHS端末が通信可能地域外にある場合に、この
PHS端末に接続しようとする者の端末を特定するため
の情報(例えば電話番号)を自動的に取得・記憶し、こ
のPHS端末が通信可能地域内に入ると、記録された電
話番号の端末に、PHS端末の呼出しが可能になったこ
とを自動的に通知するサービスのことを言う。
【0058】次に、上記サービスの内容を図1を用いて
より詳細に説明する。以下の例では、公衆網3に接続さ
れた電話AがPHS端末αを呼び出したものとする。ま
た、PHS端末αは、電話Aから呼び出された時点にお
いて通信可能地域外にあり、その後、通信可能地域内に
移動したものとする。また、PHS端末αの加入者デー
タを蓄積しているホームISMAは、PHS用接続装置
2内のISMA・21であり、PHS端末αの所在する
CS・13を収容する在圏ISMAは、PHS用接続装
置1内のISMA・11であるものとする。
【0059】上記の状態において、電話Aの利用者が、
電話AからPHS端末αを呼び出すと、PHS端末αは
通信可能地域外にあるので、2つの端末間の接続はでき
ない。この場合、電話Aには、「電源が切れているか電
波の届かないところにいます。呼び出しが可能になった
ら、呼出し可能の通知を受けたい場合には”3#”を、
通知が必要でない場合には”0#”を押してくださ
い。」というようなメッセージが流れる。このとき、電
話Aの利用者は、呼び出しが可能になったら呼出し可能
の通知を受けたい場合、すなわち、通知サービスを利用
したい場合、”3#”を押した後、受話器を置く。この
とき、ISMA・21には、PHS端末αの加入者デー
タに関連付けて通知サービスの利用があった旨および再
呼先となる電話Aの電話番号(再呼番号)のデータが蓄
積される。なお、電話Aに対してメッセージを流す、電
話Aの電話番号を取得する等の上記処理は、特定の端末
設備、例えば、伝言センタ4が行うものとする。
【0060】その後、PHS端末αが通信可能地域内に
移動すると、PHS端末αの呼び出しが可能になる。こ
の状態において、PHS端末αへの接続を望む電話Aへ
の通知サービスが利用されている場合、PHS用接続装
置2は、PHS端末αの端末ホームISMA・21に蓄
積されたPHS端末αの加入者データを参照した際に
「通知サービス」が利用されていることを確認する。す
ると、PHS用接続装置2は、電話Aおよび伝言センタ
4間における接続処理を自動的に行う。なお、電話Aの
電話番号は、加入者データに関連付けて蓄積された電話
Aの再呼番号により特定される。これにより、伝言セン
タ4から電話へPHS端末αへの接続が可能になったこ
とを通知する通知サービスが自動的に行われる。以上
が、PHS用接続装置により公衆網3に接続された端末
に対して自動的に提供されるサービスである。
【0061】次に、PHS用接続装置内のISMAの構
成をより詳細に説明すると共に、これらサービスを実現
するためのシーケンスを説明する。
【0062】図10は、ISMAの構成の一例を示す図
である。なお、図10において図2の各部に対応する部
分には同一の符号を付け、その説明を省略する。図2で
はサービス利用データとして伝言/再呼データ37が加
入者データ内にあるのに対し、図10ではサービス利用
データとして通知データ38が加入者データ内にある点
が相違する。以下では、この相違点である通知データ3
8について説明する。
【0063】通知データ38は、PHS端末に関連して
提供される通知サービスの利用に関するデータを納めた
サービス利用データである。そして、通知データ37
は、「通知サービス」の利用の有無等に関するデータで
ある。すなわち、通知データ38は、 1)PHS端末の加入者に関連して自動提供されるサー
ビスへの加入・未加入や、サービスの利用の有無を示す
2ビットデータ 2)「通知サービス」の利用がある場合の通知先を特定
するための通知番号により構成される。ここで、「通知
サービス」を求めた端末に何度も接続されることを防止
するために、通知データ38内に同一の通知番号が複数
登録さることはないものとする。2ビットデータは、図
10で示すように上位1ビットがサービスの加入・未加
入を示し、下位1ビットが「通知サービス」が利用され
ているか否かを示す。ここでは、2ビットデータの上位
1ビットが「0」の場合には加入者がサービスの利用契
約をしていないことを示し、「1」の場合には加入者が
サービスの利用契約をしていることを示すものとする。
また、2ビットデータの下位1ビットが「0」の場合に
は通知サービスの利用がないことを、下位1ビットが
「1」の場合には通知サービスの利用があることを示し
ている。なお、上位1ビットが「1」の場合のみ、下位
1ビットが意味を有することになる。
【0064】次に、PHS用接続装置により、通知サー
ビスを実現するためのシーケンスを説明する。なお、以
下のシーケンスの説明において、図1に示す電話AがP
HS端末αの呼出し可能を通知する「通知サービス」の
利用を要求する例も含めて説明する。ここでも、PHS
端末αの加入者データを蓄積しているホームISMA
は、PHS用接続装置2内のISMA・21であり、P
HS端末αの所在するCS・13を収容する在圏ISM
Aは、PHS用接続装置1内のISMA・11であるも
のとする。
【0065】まず、サービスの契機におけるシーケンス
は第1の実施の形態で説明した図4、図5とほぼ同様で
ある。ただし、図5において、伝言/再呼データ37の
代わりに通知データ38となる点、登録メッセージ(R
EGISTER(DSET))113内に含まれる新規
パラメータは、電話Aへの通知サービスを行うための情
報であり、新規パラメータが通知サービス利用を示す
「1」であり、電話Aに関する通知番号も含まれる点、
登録メッセージ(REGISTER(DSET))11
3を受けたISMA・21は、PHS端末αの加入者デ
ータ内の通知データ38の2ビットデータのうち最上位
ビットを除く2ビット目のデータを「1」とすると共
に、電話Aの電話番号を通知番号として登録する点、に
おいて相違する。
【0066】次に、PHS端末αが通信可能地域内に移
動した際、PHS用接続装置2が電話Aに対し通知サー
ビスを自動提供するためのシーケンスについて説明す
る。ここで、PHS用接続装置2は、PHS用接続装置
1がPHS端末αの位置登録のための接続処理をした際
に、この接続処理において電話Aに対し通知サービスを
行う。
【0067】始めに、PHS端末αの位置登録の際の接
続処理におけるシーケンスを図11を用いて説明する。
ここで、図11は、その際のホームISMA・21を含
むPHS用接続装置2内のシーケンスを示す図である。
PHS端末αが通信可能地域内にあって電源を入れた時
点、あるいは、電源を入れた状態で通信可能地域外から
通信可能地域内に移動した時点において、CS・13
は、PHS端末αからの信号を受ける。これを契機とし
て、PHS接続装置1は、位置登録のための接続処理を
行う。なお、このシーケンスは、通常のシーケンスと何
ら変らないので説明を省略する。
【0068】また、図7で、ホームISMA・21を含
むPHS用接続装置2内におけるシーケンスにおいて、
PHSデータ捕捉のための登録メッセージ(REGIS
TER(DGET))、開放完了メッセージ(REL
COMP(DGET))に関するシーケンス(図示せ
ず)、および、PHS端末αの位置登録のたための登録
メッセージ(REGISTER(DSET))161、
開放完了メッセージ(REL COMP(DSET))
162に関するシーケンスは通常のシーケンスと何ら変
らない。ただし、ISMA・21は、開放完了メッセー
ジ(REL COMP(DSET))162を送信した
段階で以下の処理を行う点において通常のシーケンスと
相違する。すなわち、ISMA・21内のサービス確認
部31は、開放完了メッセージ(REL COMP(D
SET))162を送信した段階で、加入者データ蓄積
部33に蓄積されたPHS端末αに関する加入者データ
内の通知データ38を参照し、通知サービスの利用の有
無を確認する。そして、ISMA・21内のサービス処
理部32はサービス確認部31においてサービスの利用
が有ると確認された場合に、電話Aに対する発信処理を
行うと共に、電話Aに対してサービスの提供元となる伝
言センタ4に対する発信処理を行う。具体的には、具体
的には、ISMA・21は、電話Aに対する発信処理と
して、通知データ38内の再呼番号を利用してISM・
22に対し呼設定メッセージ(SETUP)163を送
る。また、ISMA・21は、サービス提供元である端
末に対する発信処理として、ISM・12に対し呼設定
メッセージ(SETUP)164を送る。なお、この符
号163、164で示すシーケンスは、従来のシーケン
スにはない点である。また、このシーケンス163、1
64の順番は逆であってもよい。
【0069】なお、呼設定メッセージ(SETUP)1
63、164の送信の後のISMA・21とISM・2
2間のシーケンスは、通常のISMA−ISMA間の発
信シーケンスとなる。また、ISMA・21は、2つの
通信チャネル確立したとき、互いの通信チャネルを接続
するシーケンスを行う。
【0070】なお、通知データ38内に複数の通知番
号、例えば2つの通知番号がある場合、ISMA・21
は、1つ目の通知番号により特定される端末に対する発
信処理を行い、これによる2つの端末間の通話切断がな
された後、2つ目の通知番号により特定される端末に対
する発信処理を行うものとする。また、ISMA・21
のシーケンス処理によりサービスが自動提供された場
合、ISMA・21は、このサービスに関する通知デー
タ38の更新を行うものとする。
【0071】以上のようにして、PHS端末に対する位
置登録のための接続処理の際に、ISMAにより、通知
サービスの利用がある場合、通知番号により特定される
端末へのサービス提供のための自動接続処理が行われ
る。
【0072】なお、上述の2つの実施の形態において、
サービスの提供元となる端末は、公衆網3に接続される
端末であればよい。
【0073】以上で説明した2つの実施の形態におい
て、自動的に提供されるサービスは、「伝言サービ
ス」、「再呼サービス」や、「通知サービス」に限定さ
れるものではない。提供されるサービスは、PHS端末
等の通信端末あるいは、通信端末に関連した他の端末
と、サービスの提供元となる端末間の接続を自動的に行
うことにより、そのサービスの利用価値が増すものであ
ればよい。
【0074】また、上記2つの実施の形態において、加
入者データ内にサービスの利用に関するサービス利用デ
ータ(伝言/再呼データあるいは通知データ)があるも
のとして説明した。これは、PHS端末の接続処理にお
いて、ホームISMA内の加入者データが参照されるこ
と、こうすることにより従来のシーケンスの変更を最小
限に抑えてPHS端末に対しサービスの自動提供を行え
るようになることから好ましいが、これに限定されるも
のではない。たとえば、特定の端末設備もしくはISM
Aとは異なる他の交換機が加入者の識別情報と関連付け
てサービス利用データを記憶し、サービスの自動提供を
行うためのシーケンス処理をするPHS用接続装置はこ
の特定の端末設備等からサービス利用データを取得する
ようにしてもよい。
【0075】また、第1の実施の形態において、PHS
用接続装置は「伝言サービス」と「再呼サービス」とを
自動的にPHS端末に提供するものとして説明したがこ
れに限定されるものでない。例えば、PHS用接続装置
は「伝言サービス」のみを自動的にPHS端末に提供す
るものであっても、「再呼サービス」のみを自動的にP
HS端末に提供するものであってもよい。また、PHS
用接続装置は「伝言サービス」、「再呼サービス」、
「通知サービス」の全てのサービスを提供するものであ
ってもよい。
【0076】また、上記2つの実施の形態において、P
HS用接続装置を構成するISMAがPHS端末に対し
サービスの自動提供を行うための処理部であるサービス
確認部31およびサービス処理部32を備えるものとし
て説明した。このようにすることで、従来のシーケンス
の変更を最小限に抑えて、PHS端末に対しサービスの
自動提供を行えるようになることから好ましいが、これ
に限定されるものではない。例えば、ISMがサービス
の自動提供を行うための処理部を備えるようにしてもよ
い。
【0077】また、第1の実施の形態において、PHS
用接続装置を構成するISMAが、通信可能地域内にあ
るPHS端末に対する接続処理におけるPSNデータ捕
捉処理(図4のシーケンス106、図6のシーケンス1
23、図8のシーケンス144、図9のシーケンス15
6)を行う際に、PHS端末の加入者データ中のサービ
ス利用データである伝言/再呼データを取得するものと
して説明した。このようにすることで、従来のシーケン
スの変更を最小限に抑えて、PHS端末に関するサービ
ス利用データを取得できるようになることから好ましい
が、これに限定されるものではない。例えば、新たなシ
ーケンスを加えてPHS端末に関するサービス利用デー
タを取得するようにしてもよい。
【0078】また、第1の実施の形態において、PHS
端末に対するサービスの自動提供のための処理は、サー
ビスの提供対象となるPHS端末の所在する無線基地局
(CS)を収容するPHS用接続装置(例えば、図1に
おけるPHS用接続装置1)が、サービス確認部31お
よびサービス処理部32を用いて行うものとして説明し
た。このようにすることで、従来のシーケンスの変更を
最小限に抑えて、PHS端末に対しサービスの自動提供
を行えるようになることから好ましいが、これに限定さ
れるものではない。例えば、PHS端末に接続処理を行
う際、かならずそのPHS端末のホームISMAを含む
PHS用接続装置(例えば、図1におけるPHS用接続
装置2)においてもシーケンス処理が行われることか
ら、このホームISMAにPHS端末に対しサービスの
自動提供を行うようにするために機能を持たせてもよ
い。
【0079】また、第2の実施の形態において、通知サ
ービスの自動提供のための処理は、接続が望まれるPH
S端末の加入者データを蓄積したホームISMAを備え
たPHS用接続装置(例えば、図1におけるPHS用接
続装置2)が、サービス確認部31およびサービス処理
部32を用いて行うものとして説明した。このようにす
ることで、従来のシーケンスの変更を最小限に抑えて、
通知サービスの自動提供を行えるようになることから好
ましいが、これに限定されるものではない。例えば、P
HS端末に接続処理を行う際、PHS端末の接続処理を
行うISMAを含むPHS用接続装置(例えば、図1に
おけるPHS用接続装置1)においてもシーケンス処理
が行われることから、このISMAに通知サービスの自
動提供を行うようにするために機能を持たせてもよい。
【0080】また、第1の実施の形態において、サービ
ス確認部31は、 1)PHS端末の位置登録の際の接続処理 2)PHS端末の発信接続の際の接続処理 3)PHS端末への着信接続の際の接続処理 のいずれの処理においても、PHS端末の加入者データ
中のサービス利用データを取得するものとして説明し
た。これを、サービス確認部31は、PHS端末の位置
登録の際の接続処理にのみPHS端末の加入者データ中
のサービス利用データを取得するようにしてもよい。な
せならば、PHS端末が通信可能地域内に入った場合、
PHS端末の位置登録の際の接続処理が最初に行われる
確立が極めて高いからである。また、このようにするこ
とで、従来のシーケンスの変更をより少なくすることも
できるようになる。
【0081】また、第2の実施の形態において、PHS
用接続装置は、 1)PHS端末の位置登録の際の接続処理 において、通知サービスのための処理を行うものとして
説明した。この場合、PHS端末は、呼出し可能でかつ
たの端末と接続中でないこと、シーケンスの変更が少な
く済むことから好ましいが、これに限定されるものでは
ない。例えば、第1の実施の形態を応用することで、 2)PHS端末の発信接続の際の接続処理 3)PHS端末への着信接続の際の接続処理 における通知サービスの提供も可能である。
【0082】以上の説明において、通信端末用接続装置
の一例としてPHS用接続装置を例にして説明を行った
が、通信端末用接続装置はPHS用接続装置に限定され
るものではない。すなわち、通信端末用接続装置は、移
動体通信を行う通信端末用の接続装置であればよい。例
えば、通信端末用接続装置の他の例として携帯電話用接
続装置もある。なお、携帯電話用接続装にも前述したP
HS用接続装置と同様の機能を持たせることで、携帯電
話に対し自動的にサービスの提供を行うことが可能とな
る。
【0083】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による通信
端末用接続装置、PHS用接続装置によれば、下記の効
果を得ることができる。
【0085】本発明によれば、通信端末用接続装置ある
いはPHS用接続装置は、通信可能地域内にあるPHS
端末等の通信端末に対する接続処理を行う際に、この通
信端末に対するサービスの利用の有無に関するサービス
利用データを取得し、この信端末に対するサービスの利
用の有無を確認する。そして、サービスの利用が有ると
確認された場合に、この通信端末に対して着信処理を行
うと共に、この通信端末に対してサービスを提供元とな
る端末に対して発信処理を行う。これにより、通信端末
への接続処理の際に、この通信端末に対するサービス利
用がある場合、この通信端末へのサービス提供を自動的
に行えるようになる。
【0086】また、本発明によれば、通信端末用接続装
置あるいはPHS用接続装置は、通信可能地域内にある
PHS端末等の通信端末に対する位置登録のための処理
を行う際に、この通信端末に対し接続を望む端末へこの
通信端末への接続が可能であることを通知する通知サー
ビスの利用の有無に関するサービス利用データを取得
し、この端末に対するサービスの利用の有無を確認す
る。そして、サービスの利用が有ると確認された場合
に、この端末に対する発信処理を行うと共に、この端末
に対してサービスの提供元となる端末に対する発信処理
を行う。これにより、この通信端末が通信可能となった
段階で、この通信端末に対し接続を望む端末への通知サ
ービスの提供を自動的に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるPHS用接続装置
を含むPHSシステムを示す図である。
【図2】 第1の実施の形態におけるISMAの構成の
一例を示す図である。
【図3】 伝言センタの構成概要を示す図である。
【図4】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域外
にいる場合のシーケンスを示す図である。
【図5】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域外
にいる場合のホームISMAを含むPHS用接続装置の
シーケンスを示す図である。
【図6】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域内
にある場合の位置登録における接続処理のシーケンスを
示す図である。
【図7】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域内
にある場合のホームISMAを含むPHS用接続装置の
シーケンスを示す図である。
【図8】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域内
にある場合の発信接続処理のシーケンスを示す図であ
る。
【図9】 接続対象となるPHS端末が通信可能地域内
にある場合の着信接続処理のシーケンスを示す図であ
る。
【図10】 第2の実施の形態におけるISMAの構成
の一例を示す図である。
【図11】 接続対象となるPHS端末の位置登録を行
う際のホームISMAを含むPHS用接続装置のシーケ
ンスを示す図である。
【符号の説明】
1 PHS用接続装置 11 ISMA 12 ISM 2 PHS用接続装置 21 ISMA 22 ISM 3 公衆網 4 伝言セン
タ 5 PHS端末α 6 電話A 31 サービス確認部 32 サービ
ス処理部 33 加入者データ蓄積部 34、35 加入者
データ 37 伝言/再呼データ(サービス利用データ) 38 通知データ(サービス利用データ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA02 AA36 AA72 CC11 DD02 DD04 GG01 GG03 5K030 GA11 GA18 HA06 HB01 HB08 HC09 JA07 JL01 JT01 JT09 KA05 LB02 LD20 5K067 AA21 BB04 BB21 EE02 EE10 EE16 FF02 GG11 HH11 HH22 KK15 9A001 CC05 JJ18 JJ72 KK56

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局と公衆網との間に配置され、
    回線制御を行う通信端末用接続装置であって、 通信可能地域内にある通信端末に対する接続処理を行う
    際に、該通信端末に対するサービスの利用の有無に関す
    るサービス利用データを取得し、該通信端末に対するサ
    ービスの利用の有無を確認するサービス確認部と、 前記サービス確認部においてサービスの利用が有ると確
    認された場合に、前記通信端末に対する着信処理を行う
    と共に、該通信端末に対してサービスの提供元となる端
    末に対する発信処理を行うサービス処理部とを備えたこ
    とを特徴とする通信端末用接続装置。
  2. 【請求項2】 無線基地局と公衆網との間に配置され、
    回線制御を行う通信端末用接続装置であって、 通信可能地域内にある通信端末に対する接続処理におい
    て、該通信端末に対し接続を望む端末へ該通信端末への
    接続が可能であることを通知する通知サービスの利用の
    有無に関するサービス利用データを取得し、該端末に対
    するサービスの利用の有無を確認するサービス確認部
    と、 前記サービス確認部においてサービスの利用が有ると確
    認された場合に、前記端末に対する発信処理を行うと共
    に、該端末に対してサービスの提供元となる端末に対す
    る発信処理を行うサービス処理部とを備えたことを特徴
    とする通信端末用接続装置。
  3. 【請求項3】 無線基地局と公衆網との間に配置され、
    回線制御を行うPHS用接続装置であって、 通信可能地域内にあるPHS端末に対する接続処理を行
    う際に、該PHS端末に対するサービスの利用に関する
    サービス利用データを取得し、該PHS端末に対するサ
    ービスの利用の有無を確認するサービス確認部と、 前記サービス確認部においてサービスの利用が有ると確
    認された場合に、前記PHS端末に対する着信処理を行
    うと共に、該PHS端末に対してサービスの提供元とな
    る端末に対する発信処理を行うサービス処理部とを備え
    たことを特徴とするPHS用接続装置。
  4. 【請求項4】 前記サービス利用データは、伝言サービ
    スの利用の有無を示す伝言データであり、 前記サービス処理部は、前記PHS端末に対してサービ
    スの提供元となる端末として、該PHS端末に対する伝
    言を蓄積する伝言センタに対する発信処理を行うことを
    特徴とする請求項3に記載のPHS用接続装置。
  5. 【請求項5】 前記サービス利用データは、再呼サービ
    スの利用の有無および再呼サービスの利用がある場合の
    再呼先となる端末を特定するための再呼番号を含む再呼
    データであり、 前記サービス処理部は、前記PHS端末に対してサービ
    スの提供元となる端末として、前記再呼データ内の再呼
    番号により特定される端末に対する発信処理を行うこと
    を特徴とする請求項3に記載のPHS用接続装置。
  6. 【請求項6】 無線基地局と公衆網との間に配置され、
    回線制御を行うPHS用接続装置であって、 通信可能地域内にあるPHS端末に対する接続処理にお
    いて、該PHS端末に対し接続を望む端末へ該PHS端
    末への接続が可能であることを通知する通知サービスの
    利用の有無に関するサービス利用データを取得し、該端
    末に対するサービスの利用の有無を確認するサービス確
    認部と、 前記サービス確認部においてサービスの利用が有ると確
    認された場合に、前記端末に対する発信処理を行うと共
    に、該端末に対してサービスの提供元となる端末に対す
    る発信処理を行うサービス処理部と、 を備えたことを特徴とするPHS用接続装置。
  7. 【請求項7】 前記PHS用接続装置は、 前記公衆網に対してISDN交換機として機能するIS
    Mと、 前記ISMと無線基地局との間に配置され、前記サーサ
    ービス利用データを含む加入者データを蓄積する加入者
    データ蓄積部を備えて加入者情報管理を行うと共に回線
    制御を行うISMAとにより構成され、 前記ISMAが、前記サービス確認部およびサービス処
    理部を備えることを特徴とする請求項3乃至請求項6の
    いずれかに記載のPHS用接続装置。
  8. 【請求項8】 前記サービス確認部は、 通信可能地域内にあるPHS端末に対する接続処理にお
    けるPSNデータ捕捉処理を行う際に、該PHS端末の
    加入者データ中のサービス利用データを取得することを
    特徴とする請求項7記載のPHS用接続装置。
  9. 【請求項9】 サービスの提供対象となるPHS端末の
    所在する無線基地局を収容するPHS用接続装置が、前
    記サービス確認部およびサービス処理部を用いて該PH
    S端末に対しサービスの自動提供のための処理を行うこ
    とを特徴とする請求項3乃至請求項5、請求項7、請求
    項8のいずれかに記載のPHS用接続装置。
  10. 【請求項10】 接続が望まれるPHS端末の加入者デ
    ータを蓄積したホームISMAを備えたPHS用接続装
    置が、前記サービス確認部およびサービス処理部を用い
    て前記端末に対し通知サービスの自動提供のための処理
    を行うことを特徴とする請求項7記載のPHS用接続装
    置。
  11. 【請求項11】 前記サービス確認部は、 PHS端末に対する位置登録のための接続処理の際に、
    該PHS端末の加入者データ中の前記サービス利用デー
    タを取得することを特徴とする請求項3乃至請求項5、
    請求項7乃至請求項9のいずれかに記載のPHS用接続
    装置。
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JP2007013883A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Fujitsu Ltd 移動体通信システム

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JP4630142B2 (ja) * 2005-07-04 2011-02-09 富士通株式会社 移動体通信システム

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