JP2000244062A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents
半導体レーザ素子およびその製造方法Info
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Abstract
電流狭窄を行うことができる電流ブロック層を備えた半
導体レーザ素子およびその製造方法を提供することであ
る。 【解決手段】 サファイア基板1上にn−コンタクト層
2、n−クラッド層3、MQW活性層4およびp−第1
クラッド層5が順に形成される。p−第1クラッド層5
上にはストライプ状開口部20を有するn−電流ブロッ
ク層6が形成される。ストライプ状開口部20近傍にお
ける電流ブロック層6の一定幅の領域6aの厚さt1は
電流ブロック層6の他の領域6bの厚さt2よりも大き
い。n−電流ブロック層6上およびストライプ状開口部
20内のp−第1クラッド層5上にはp−第2クラッド
層7およびp−コンタクト層8が順に形成される。
Description
の半導体レーザ素子およびその製造方法に関する。
の1つとしてセルフアライン構造がある。図9は従来の
セルフアライン型のGaN系半導体レーザ素子の模式的
断面図である。
n−GaNからなるn−コンタクト層32、n−Ala
Ga1-a Nからなるn−クラッド層33、多重量子井戸
活性層(以下、MQW活性層と呼ぶ)34およびp−A
lb Ga1-b Nからなるp−第1クラッド層35が順に
形成されている。
らなる複数の量子井戸層とIny Ga1-y Nからなる複
数の障壁層とが交互に積層されてなる多重量子井戸構造
を有する。ここで、x>yである。
プ状開口部50を有するn−AlcGa1-c Nからなる
n−電流ブロック層36が形成されている。n−電流ブ
ロック層36上およびストライプ状開口部50内のp−
第1クラッド層35上には、p−Ald Ga1-d Nから
なるp−第2クラッド層37およびp−GaNからなる
p−コンタクト層38が順に形成されている。ここで、
0≦a<c、0≦b<c、および0≦d<cである。
層32までの一部領域がエッチングにより除去されてお
り、n−コンタクト層32の表面が露出している。p−
コンタクト層38上にはp電極39が形成され、n−コ
ンタクト層32の露出した表面にはn電極40が形成さ
れている。
電流ブロック層36のAl組成比がp−第1クラッド層
35およびp−第2クラッド層37のAl組成比よりも
大きくなっているため、n−電流ブロック層36の屈折
率がp−第1クラッド層35およびp−第2クラッド層
37の屈折率よりも小さくなっている。それにより、ス
トライプ状開口部50下のMQW活性層34の領域での
実効的な屈折率がn−電流ブロック層36下のMQW活
性層34の領域での実効的な屈折率に比べて大きくな
り、光がストライプ状開口部50下の領域に集中する。
このようにして、実屈折率導波構造の半導体レーザ素子
が実現される。
導波構造の半導体レーザ素子において、n−電流ブロッ
ク層36の厚みが小さすぎると、n−電流ブロック層3
6を挟んだp−第1クラッド層35とp−第2クラッド
層37との間で正孔の移動が生じてしまう。すなわち、
n−電流ブロック層36で電流を阻止する効果が小さく
なってしまい、p電極39から供給された電流がn−電
流ブロック層36でストライプ状開口部50内に十分に
狭窄されない状態でMQW活性層34に注入されること
になる。その結果、光スポットの真円性、しきい値電流
等の素子特性が悪くなる。そのため、n−電流ブロック
層36の厚みを大きくすることが望ましい。
では、Al組成比の高いn−電流ブロック層36を厚く
成長させると、結晶中にクラックが発生しやすくなる
か、またはn−電流ブロック層36の結晶性が劣化し、
n−電流ブロック層36上およびp−第1クラッド層3
5上へのp−第2クラッド層37の結晶成長が困難にな
る。
ザ素子においては、活性層の材料としてInGaNを用
い、p−第1クラッド層の材料としてAlGaNを用
い、n−電流ブロック層の材料として活性層よりもバン
ドギャップの小さなInGaNを用いる。この場合、n
−電流ブロック層下の活性層の領域で発生した光がn−
電流ブロック層により吸収されるため、光がp−第1ク
ラッド層のストライプ状開口部下の活性層の領域に集中
する。
レーザ素子においても、n−電流ブロック層を厚く成長
させると、n−電流ブロック層の結晶性が劣化し、実屈
折率導波構造のGaN系半導体レーザ素子の場合と同様
に、p−第2クラッド層の結晶成長が困難になる。
が良好でかつ確実に電流狭窄を行うことができる電流ブ
ロック層を備えた半導体レーザ素子およびその製造方法
を提供することである。
発明に係る半導体レーザ素子は、活性層を含む第1の半
導体層上に、ストライプ状開口部を有する電流ブロック
層が形成され、電流ブロック層上およびストライプ状開
口部内の第1の半導体層上に第2の半導体層が形成さ
れ、ストライプ状開口部近傍の所定幅の領域における電
流ブロック層の厚さが他の領域における電流ブロック層
の厚さよりも大きいことを特徴とするものである。
は、ストライプ状開口部近傍の所定幅の領域における電
流ブロック層の厚さが他の領域における電流ブロック層
の厚さよりも大きくなっているので、電流がストライプ
状開口部近傍の所定幅の領域で電流ブロック層により確
実に阻止され、ストライプ状開口部内に狭窄される。こ
の場合、供給された電流のうち電流ブロック層の両端部
側に向かう電流の量は中央部に向かう電流の量に比べて
少ないため、ストライプ状開口部近傍の所定幅の領域を
除いて電流ブロック層の厚さが小さくても、電流を確実
に阻止することができる。
領域を除いて電流ブロック層の厚さが小さくなっている
ので、電流ブロック層中にクラックが少なくまたは存在
せず結晶性が良好となる。したがって、電流ブロック層
上およびストライプ状開口部内の第1の半導体層上への
第2の半導体層の結晶成長が容易になる。これらの結
果、素子特性が向上する。
層、活性層および第2導電型の第1のクラッド層を順に
含み、第2の半導体層は第2導電型の第2のクラッド層
を含んでもよい。
1のクラッド層および第2のクラッド層の屈折率よりも
小さい場合には、ストライプ状開口部下の活性層の領域
での実効的な屈折率が電流ブロック層下の活性層の領域
での実効的な屈折率よりも大きくなり、光がストライプ
状開口部下の領域に集中する。これにより、実屈折率導
波構造の半導体レーザ素子が実現される。
なバンドギャップを有する場合には、電流ブロック層下
の活性層の領域で発生した光が電流ブロック層により吸
収されるため、光がストライプ状開口部下の領域に集中
する。これにより、損失導波構造の半導体レーザ素子が
実現される。
ルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第
1の窒化物系半導体層であり、第2の半導体層は、ホウ
素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なく
とも1つを含む第2の窒化物系半導体層であり、電流ブ
ロック層は、ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびイ
ンジウムの少なくとも1つを含む第3の窒化物系半導体
層であってもよい。
幅の領域を除いて第3の窒化物系半導体層からなる電流
ブロック層の厚さが小さくなっているので、電流ブロッ
ク層中にクラックが少なくまたは存在せず、電流ブロッ
ク層の結晶性が良好となる。したがって、電流ブロック
層上およびストライプ状開口部内の第1の窒化物系半導
体層上への第2の窒化物系半導体層の結晶成長が容易に
なる。
方法は、活性層を含む第1の半導体層を形成する工程
と、第1の半導体層上に電流ブロック層を形成する工程
と、電流ブロック層上に、ストライプ状開口部を有する
第1のマスクパターンを形成する工程と、第1のマスク
パターンのストライプ状開口部内の電流ブロック層を所
定の深さまでエッチングすることによりストライプ状凹
部を形成する工程と、第1のマスクパターンを除去した
後、ストライプ状凹部の両側における電流ブロック層上
の領域に一対のストライプ状の第2のマスクパターンを
形成する工程と、第2のマスクパターンの領域を除いて
電流ブロック層をエッチングして第2のマスクパターン
間に第1の半導体層を露出させることにより電流ブロッ
ク層にストライプ状開口部を形成する工程と、第2のマ
スクパターンを除去した後、電流ブロック層上およびス
トライプ状開口部内の第1の半導体層上に第2の半導体
層を形成する工程とを備えたものである。
によれば、活性層を含む第1の半導体層上に電流ブロッ
ク層が形成され、電流ブロック層上にストライプ状開口
部を有する第1のマスクパターンが形成される。そし
て、第1のマスクパターンのストライプ状開口部内の電
流ブロック層が所定の深さまでエッチングされ、ストラ
イプ状凹部が形成される。
トライプ状凹部の両側における電流ブロック層上の領域
に一対のストライプ状の第2のマスクパターンが形成さ
れ、第2のマスクパターン間に第1の半導体層が露出す
るまで第2のマスクパターンの領域を除いて電流ブロッ
ク層がエッチングされ、電流ブロック層にストライプ状
開口部が形成される。この場合、第2のマスクパターン
下の領域を除いて電流ブロック層の厚さが薄くなる。第
2のマスクパターンが除去された後、電流ブロック層上
およびストライプ状開口部内の第1の半導体層上に第2
の半導体層が形成される。
レーザ素子においては、ストライプ状開口部近傍の所定
幅の領域における電流ブロック層の厚さが他の領域にお
ける電流ブロック層の厚さよりも大きくなるので、電流
が電流ブロック層により確実に阻止され、ストライプ状
開口部内に狭窄される。
領域を除いて電流ブロック層の厚さが小さくなるので、
電流ブロック層中にクラックが少なくまたは存在せず、
電流ブロック層の結晶性が良好となる。したがって、電
流ブロック層上およびストライプ状開口部内の第1の半
導体層上への第2の半導体層の結晶成長が容易になる。
これらの結果、素子特性が向上する。
方法は、活性層を含む第1の半導体層を形成する工程
と、第1の半導体層上に電流ブロック層を形成する工程
と、電流ブロック層上に互いに所定間隔を隔てて第1の
材料からなる一対のストライプ状の第1のマスクパター
ンを形成する工程と、第1のマスクパターン間にストラ
イプ状開口部を有する第2の材料からなる第2のマスク
パターンを第1のマスクパターンを覆うように電流ブロ
ック層上に形成する工程と、第2のマスクパターンのス
トライプ状開口部内の電流ブロック層を所定の深さまで
エッチングすることによりストライプ状凹部を形成する
工程と、第1のマスクパターンの領域を除いて電流ブロ
ック層を第2のマスクパターンとともにエッチングして
第1のマスクパターン間において第1の半導体層を露出
させることにより電流ブロック層にストライプ状開口部
を形成する工程と、第1のマスクパターンを除去した
後、電流ブロック層およびストライプ状開口部内の第1
の半導体層上に第2の半導体層を形成する工程とを備え
たものである。
によれば、活性層を含む第1の半導体層上に電流ブロッ
ク層が形成され、電流ブロック層上に互いに所定間隔を
隔てて第1の材料からなる一対のストライプ状の第1の
マスクパターンが形成される。そして、電流ブロック層
上にストライプ状開口部を有する第2の材料からなる第
2のマスクパターンが第1のマスクパターンを覆うよう
に形成され、第2のマスクパターンのストライプ状開口
部内の電流ブロック層が所定の深さまでエッチングさ
れ、ストライプ状凹部が形成される。
第1の半導体層が露出するまで第1のマスクパターンの
領域を除いて電流ブロック層が第2のマスクパターンと
ともにエッチングされ、電流ブロック層にストライプ状
開口部が形成される。この場合、第1のマスクパターン
下の領域を除いて電流ブロック層の厚さが薄くなる。第
1のマスクパターンが除去された後、電流ブロック層上
およびストライプ状開口部内の第1の半導体層上に第2
の半導体層が形成される。
レーザ素子においては、ストライプ状開口部近傍の所定
幅の領域における電流ブロック層の厚さが他の領域にお
ける電流ブロック層の厚さよりも大きくなるので、電流
が電流ブロック層により確実に阻止され、ストライプ状
開口部内に狭窄される。
領域を除いて電流ブロック層の厚さが小さくなるので、
電流ブロック層中にクラックが少なくまたは存在せず、
電流ブロック層の結晶性が良好となる。したがって、電
流ブロック層上およびストライプ状開口部内の第1の半
導体層上への第2の半導体層の結晶成長が容易になる。
これらの結果、素子特性が向上する。
電型のクラッド層、活性層および第2導電型の第1のク
ラッド層を順に形成する工程を含み、第2の半導体層を
形成する工程は、第2導電型の第2のクラッド層を形成
する工程を含んでもよい。
1のクラッド層および第2のクラッド層の屈折率よりも
小さい場合、ストライプ状開口部下の活性層の領域での
実効的な屈折率が電流ブロック層下の活性層の領域での
実効的な屈折率よりも小さくなり、光がストライプ状開
口部下の領域に集中する。それにより、実屈折率導波構
造の半導体レーザ素子が実現される。
活性層のバンドギャップよりも小さい場合、電流ブロッ
ク層下の活性層の領域で発生した光が電流ブロック層に
より吸収されるため、光がストライプ状開口部下の領域
に集中する。それにより、損失導波構造の半導体レーザ
素子が実現される。
ルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第
1の窒化物系半導体層であり、第2の半導体層は、ホウ
素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なく
とも1つを含む第2の窒化物系半導体層であり、電流ブ
ロック層は、ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびイ
ンジウムの少なくとも1つを含む第3の窒化物系半導体
層であってもよい。
幅の領域を除いて第3の窒化物系半導体層からなる電流
ブロック層の厚さが小さくなるので、電流ブロック層中
にクラックが少なくまたは存在せず、電流ブロック層の
結晶性が良好となる。したがって、電流ブロック層上お
よびストライプ状開口部内の第1の窒化物系半導体層上
への第2の窒化物系半導体層の結晶成長が容易になる。
1の実施例におけるセルフアライン型のGaN系半導体
レーザ素子の構造を示すそれぞれ模式的断面図および模
式的斜視図である。図1の半導体レーザ素子は実屈折率
導波構造を有する。
さ4.5μmのn−GaNからなるn−コンタクト層
2、厚さ0.8μmのn−Ala Ga1-a Nからなるn
−クラッド層3、多重量子井戸活性層(以下、MQW活
性層と呼ぶ)4および厚さ0.2μmのp−Alb Ga
1-b Nからなるp−第1クラッド層5が順に形成されて
いる。
a1-x Nからなる3つの量子井戸層と厚さ160ÅのI
ny Ga1-y Nからなる4つの障壁層とが交互に積層さ
れてなる多重量子井戸構造を有する。ここで、x>yで
あり、本実施例では、x=0.13、y=0.05であ
る。
状開口部20を有するn−Alc Ga1-c Nからなるn
−電流ブロック層6が形成されている。ストライプ状開
口部20近傍における電流ブロック層6の一定幅の領域
6aの厚さt1は電流ブロック層6の他の領域6bの厚
さt2よりも大きく、本実施例では厚さt1は、0.6
μm〜1.0μmの範囲、例えば0.8μmであり、厚
さt2は、0.4μm〜0.6μmの範囲、例えば0.
5μmである。厚さt1の各領域6aの幅Wは、1μm
〜5μmの範囲、例えば2μmである。
状開口部20内のp−第1クラッド層5上には、厚さ
0.8μmのp−Ald Ga1-d Nからなるp−第2ク
ラッド層7および厚さ0.05μmのp−GaNからな
るp−コンタクト層8が順に形成されている。ここで、
0≦a<c、0≦b<c、および0≦d<cであり、本
実施例では、a=0.07、b=0.07、c=0.1
2およびd=0.07である。
が用いられ、p型ドーパントとしてはMgが用いられ
る。
2までの一部領域がエッチングにより除去され、n−コ
ンタクト層2の表面が露出している。p−コンタクト層
8上にp電極9が形成され、n−コンタクト層2の露出
した表面にn電極10が形成されている。
n−電流ブロック層6のAl組成比がp−第1クラッド
層5およびp−第2クラッド層7のAl組成比よりも大
きくなっているため、n−電流ブロック層6の屈折率が
p−第1クラッド層5およびp−第2クラッド層7の屈
折率よりも小さくなっている。それにより、ストライプ
状開口部20下のMQW活性層4の領域での実効的な屈
折率がn−電流ブロック層6下のMQW活性層4の領域
での実効的な屈折率よりも小さくなり、光がストライプ
状開口部20下の領域に集中する。このようにして、実
屈折率導波構造の半導体レーザ素子が実現される。
導体レーザ素子の製造方法の第1の例を示す模式的工程
断面図である。
ア基板1上に、MOCVD法(有機金属化学的気相成長
法)等により、n−コンタクト層2、n−クラッド層
3、MQW活性層4、p−第1クラッド層5およびn−
電流ブロック層6を連続的に成長させる。そして、n−
電流ブロック層6上にストライプ状開口部を有するマス
クパターン12を形成する。
(反応性イオンエッチング法)、RIBE(反応性イオ
ンビームエッチング法)等のドライエッチングにより、
マスクパターン12のストライプ状開口部内のn−電流
ブロック層6を途中まで除去する。これにより、n−電
流ブロック層6にストライプ状凹部20aが形成され
る。その後、マスクパターン20を除去する。
プ状凹部20aの両側におけるn−電流ブロック層6上
の領域に一対のストライプ状マスクパターン13を形成
する。この場合、ストライプ状マスクパターン13は、
ストライプ状開口部20aの縁部から所定距離だけ離し
て形成する。
ライエッチングにより、ストライプ状マスクパターン1
3を除く領域のn−電流ブロック層6を除去し、ストラ
イプ状マスクパターン13間にp−第1クラッド層5を
露出させる。それにより、n−電流ブロック層6にスト
ライプ状開口部20が形成される。また、ストライプ状
マスクパターン13よりも外側の領域におけるn−電流
ブロック層6の厚さがストライプ状マスクパターン13
下の領域におけるn−電流ブロック層6の厚さに比べて
薄くなる。その後、ストライプ状マスクパターン13を
除去する。
プ状開口部20内のp−第1クラッド層5上およびn−
電流ブロック層6上に、p−第2クラッド層7およびp
−コンタクト層8を順に成長させる。
ンタクト層8上の所定領域にマスクパターン14を形成
する。
エッチングにより、マスクパターン14の領域を除いて
p−コンタクト層8からn−コンタクト層2までを除去
し、n−コンタクト層2の表面を露出させる。その後、
マスクパターン14を除去する。
ンタクト層8上にp電極9を形成し、n−コンタクト層
2の露出した表面にn電極10を形成する。
導体レーザ素子の製造方法の第2の例を示す模式的工程
断面図である。
ア基板1上に、MOCVD法等により、n−コンタクト
層2、n−クラッド層3、MQW活性層4、p−第1ク
ラッド層5およびn−電流ブロック層6を連続的に成長
させる。そして、n−電流ブロック層6上に、互いに所
定間隔を隔てて一対のストライプ状のSiO2 マスクパ
ターン15を形成する。さらに、一対のSiO2 マスク
パターン15間の領域にストライプ状開口部を有するN
iマスクパターン16をSiO2 マスクパターン15を
覆うようにn−電流ブロック層6上に形成する。
(四塩化炭素)を用いたドライエッチングにより、Ni
マスクパターン16のストライプ状開口部内におけるn
−電流ブロック層6の途中までを除去する。それによ
り、n−電流ブロック層6にストライプ状凹部20bが
形成される。
(塩素)を用いたドライエッチングにより、n−電流ブ
ロック層6を除去し、SiO2 マスクパターン15間に
おいてp−第1クラッド層5を露出させる。それによ
り、n−電流ブロック層6にストライプ状開口部20が
形成される。この場合、Niマスクパターン16および
その下部のn−電流ブロック層6はエッチングされる
が、SiO2 マスクパターン15はエッチングされな
い。それにより、SiO2 マスクパターン15よりも外
側の領域におけるn−電流ブロック層6の厚さがSiO
2 マスクパターン15下の領域におけるn−電流ブロッ
ク層6の厚さに比べて薄くなる。その後、マスクパター
ン15を除去する。
ブロック層6上およびストライプ状開口部20内のp−
第1クラッド層5上に、p−第2クラッド層7およびp
−コンタクト層8を順に成長させる。
ンタクト層8上の所定領域にマスクパターン17を形成
する。
エッチングにより、マスクパターン17の領域を除いて
p−コンタクト層8からn−コンタクト層2までを除去
し、n−コンタクト層2の表面を露出させる。その後、
マスクパターン17を除去する。
ンタクト層8上にp電極9を形成し、n−コンタクト層
2の露出した表面にn電極10を形成する。
いては、ストライプ状開口部20近傍におけるn−電流
ブロック層6の一定幅の領域6aの厚さt1がn−電流
ブロック層6の他の領域6bの厚さt2よりも大きくな
っているので、電流がn−電流ブロック層6の領域6a
により確実に阻止され、ストライプ状開口部20内に狭
窄される。この場合、p電極9から供給された電流のう
ちn−電流ブロック層6の両端部側に向かう電流の量は
中央部に向かう電流の量に比べて少ないため、n−電流
ブロック層6の両端部側の領域6bの厚さが小さくて
も、電流を確実に阻止することができる。
幅の領域を除いてn−電流ブロック層6の厚さが薄くな
っている。それにより、n−電流ブロック層6のうちク
ラックが多く結晶性の悪い上部領域が除去され、比較的
クラックが少なく結晶性の良好な下部領域が残ってい
る。したがって、n−電流ブロック層6上およびストラ
イプ状開口部20内のp−第1クラッド層5上へのp−
第2クラッド層7の結晶成長が容易になる。
レーザ素子では、光スポットの真円性、しきい値電流等
の素子特性が向上する。
N系半導体レーザ素子の構造を示す模式的断面図であ
る。図8の半導体レーザ素子はセルフアライン型の半導
体レーザ素子である。
ーザ素子と異なるのは次の点である。図1の半導体レー
ザ素子では、平坦なp−第1クラッド層5上にストライ
プ状開口部20の周辺部分のみ厚膜化されたn−電流ブ
ロック層6が形成されている。これに対して、図8の半
導体レーザ素子では、p−第1クラッド層5の電流注入
領域(n−電流ブロック層6のストライプ状開口部20
に相当する領域)およびその周辺部分をドライエッチン
グにより予め除去することによりp−第1クラッド層5
の上面に電流注入領域よりも幅広の凹部を形成した後、
p−第1クラッド層5上にn−電流ブロック層6を成長
させ、n−電流ブロック層6にストライプ状開口部20
を設ける。それにより、ストライプ状開口部20近傍に
おける電流ブロック層6の一定幅の領域6aの厚さt1
が電流ブロック層6の他の領域6bの厚さt2よりも大
きくなる。本実施例においても、厚さt1は0.8μm
であり、厚さt2は0.5μmである。厚さt1の各領
域6aの幅Wは、例えば2μmである。
いても、ストライプ状開口部20近傍におけるn−電流
ブロック層6の一定幅の領域6aの厚さt1がn−電流
ブロック層6の他の領域6bの厚さt2よりも大きくな
っているので、p電極9から供給された電流がn−電流
ブロック層6の領域6aにより確実に阻止され、ストラ
イプ状開口部20内に狭窄される。
幅の領域6aを除いてn−電流ブロック層6の厚さが薄
くなっているので、n−電流ブロック層6中にクラック
が少なくまたは存在せず、n−電流ブロック層6の結晶
性が良好になっている。したがって、n−電流ブロック
層6上およびストライプ状開口部20内のp−第1クラ
ッド層5上へのp−第2クラッド層7の結晶成長が容易
になる。
レーザ素子においても、光スポットの真円性、しきい値
電流等の素子特性が向上する。
ア基板1を用いているが、サファイア基板1の代わりに
GaN基板、SiC基板等の導電性基板を用いてもよ
い。その場合には、p−コンタクト層8の成長後のマス
クパターンの形成工程およびドライエッチング工程は行
わず、p−コンタクト層8上にp電極9を形成し、導電
性基板の裏面にn電極10を形成する。
りも小さなバンドギャップを有する材料により形成して
もよい。この場合、n−電流ブロック層6下の活性層4
の領域で発生した光がn−電流ブロック層6により吸収
されるため、光がp−第1クラッド層5のストライプ状
開口部20下の活性層4の領域に集中する。それによ
り、損失導波構造の半導体レーザ素子が実現される。
レーザ素子の場合と同様に、絶縁性のサファイア基板1
の代わりにGaN基板、SiC基板等の導電性基板を用
い、n電極10を導電性基板の裏面に形成していもよ
い。
レーザ素子の構造を示す模式的断面図および模式的斜視
図である。
第1の例を示す模式的工程断面図である。
第1の例を示す模式的工程断面図である。
第1の例を示す模式的工程断面図である。
第2の例を示す模式的工程断面図である。
第2の例を示す模式的工程断面図である。
第2の例を示す模式的工程断面図である。
レーザ素子の構造を示す模式的断面図である。
模式的断面図である。
3)
1のクラッド層および第2のクラッド層の屈折率よりも
小さい場合、ストライプ状開口部下の活性層の領域での
実効的な屈折率が電流ブロック層下の活性層の領域での
実効的な屈折率よりも大きくなり、光がストライプ状開
口部下の領域に集中する。それにより、実屈折率導波構
造の半導体レーザ素子が実現される。
n−電流ブロック層6のAl組成比がp−第1クラッド
層5およびp−第2クラッド層7のAl組成比よりも大
きくなっているため、n−電流ブロック層6の屈折率が
p−第1クラッド層5およびp−第2クラッド層7の屈
折率よりも小さくなっている。それにより、ストライプ
状開口部20下のMQW活性層4の領域での実効的な屈
折率がn−電流ブロック層6下のMQW活性層4の領域
での実効的な屈折率よりも大きくなり、光がストライプ
状開口部20下の領域に集中する。このようにして、実
屈折率導波構造の半導体レーザ素子が実現される。
Claims (7)
- 【請求項1】 活性層を含む第1の半導体層上に、スト
ライプ状開口部を有する電流ブロック層が形成され、前
記電流ブロック層上および前記ストライプ状開口部内の
前記第1の半導体層上に第2の半導体層が形成され、前
記ストライプ状開口部近傍の所定幅の領域における前記
電流ブロック層の厚さが他の領域における前記電流ブロ
ック層の厚さよりも大きいことを特徴とする半導体レー
ザ素子。 - 【請求項2】 前記第1の半導体層は第1導電型のクラ
ッド層、前記活性層および第2導電型の第1のクラッド
層を順に含み、前記第2の半導体層は第2導電型の第2
のクラッド層を含むことを特徴とする請求項1記載の半
導体レーザ素子。 - 【請求項3】 前記第1の半導体層は、ホウ素、ガリウ
ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
含む第1の窒化物系半導体層であり、前記第2の半導体
層は、ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
ムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体層であ
り、前記電流ブロック層は、ホウ素、ガリウム、アルミ
ニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第3の
窒化物系半導体層であることを特徴とする請求項1また
は2記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項4】 活性層を含む第1の半導体層を形成する
工程と、 前記第1の半導体層上に電流ブロック層を形成する工程
と、 前記電流ブロック層上に、ストライプ状開口部を有する
第1のマスクパターンを形成する工程と、 前記第1のマスクパターンの前記ストライプ状開口部内
の前記電流ブロック層を所定の深さまでエッチングする
ことによりストライプ状凹部を形成する工程と、 前記第1のマスクパターンを除去した後、前記ストライ
プ状凹部の両側における前記電流ブロック層上の領域に
一対のストライプ状の第2のマスクパターンを形成する
工程と、 前記第2のマスクパターンの領域を除いて前記電流ブロ
ック層をエッチングして前記第2のマスクパターン間に
おいて前記第1の半導体層を露出させることにより前記
電流ブロック層にストライプ状開口部を形成する工程
と、 前記第2のマスクパターンを除去した後、前記電流ブロ
ック層上および前記ストライプ状開口部内の前記第1の
半導体層上に第2の半導体層を形成する工程とを備えた
ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。 - 【請求項5】 活性層を含む第1の半導体層を形成する
工程と、 前記第1の半導体層上に電流ブロック層を形成する工程
と、 前記電流ブロック層上に互いに所定間隔を隔てて第1の
材料からなる一対のストライプ状の第1のマスクパター
ンを形成する工程と、 前記第1のマスクパターン間にストライプ状開口部を有
する第2の材料からなる第2のマスクパターンを前記第
1のマスクパターンを覆うように前記電流ブロック層上
に形成する工程と、 前記第2のマスクパターンの前記ストライプ状開口部内
の前記電流ブロック層を所定の深さまでエッチングする
ことによりストライプ状凹部を形成する工程と、 前記第1のマスクパターンの領域を除いて前記電流ブロ
ック層を前記第2のマスクパターンとともにエッチング
して前記第1のマスクパターン間において前記第1の半
導体層を露出させることにより前記電流ブロック層にス
トライプ状開口部を形成する工程と、 前記第1のマスクパターンを除去した後、前記電流ブロ
ック層上および前記ストライプ状開口部内の前記第1の
半導体層上に第2の半導体層を形成する工程とを備えた
ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記第1の半導体層を形成する工程は、
第1導電型のクラッド層、前記活性層および第2導電型
の第1のクラッド層を順に形成する工程を含み、 前記第2の半導体層を形成する工程は、第2導電型の第
2のクラッド層を形成する工程を含むことを特徴とする
請求項4または5記載の半導体レーザ素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記第1の半導体層は、ホウ素、ガリウ
ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
含む第1の窒化物系半導体層であり、前記第2の半導体
層は、ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
ムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体層であ
り、前記電流ブロック層は、ホウ素、ガリウム、アルミ
ニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第3の
窒化物系半導体層であることを特徴とする請求項4〜6
のいずれかに記載の半導体レーザ素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329599A JP2000244062A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 半導体レーザ素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329599A JP2000244062A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 半導体レーザ素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000244062A true JP2000244062A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12659808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4329599A Pending JP2000244062A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 半導体レーザ素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000244062A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002094189A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-29 | Sharp Corp | 窒化物半導体レーザ素子およびそれを用いた光学装置 |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP4329599A patent/JP2000244062A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002094189A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-29 | Sharp Corp | 窒化物半導体レーザ素子およびそれを用いた光学装置 |
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