JP2000243908A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2000243908A
JP2000243908A JP11044490A JP4449099A JP2000243908A JP 2000243908 A JP2000243908 A JP 2000243908A JP 11044490 A JP11044490 A JP 11044490A JP 4449099 A JP4449099 A JP 4449099A JP 2000243908 A JP2000243908 A JP 2000243908A
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layer
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semiconductor integrated
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Masahiro Tsukahara
正大 塚原
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッチング回路等の回路のワンチップ化のた
めインダクタやコンデンサ等の高周波部品を半導体集積
回路上に取り込んでも、その高周波部品の高周波特性を
損失の少ない優れたものとする。 【解決手段】 半導体集積回路10は、マッチング回路
を構成する高周波部品11をシリコン酸化膜14上の備
える。P型半導体基板12上に形成されたN型エピタキ
シャル層13には、表層部にP型拡散層15が形成さ
れ、下層部に埋没層16が形成されている。埋没層16
はN型エピタキシャル層13より低濃度のN型の半導体
層からなる。高周波部品11からグランド電極GNDに
高周波信号が抜ける回路の等価回路は、拡散層15とエ
ピタキシャル層13間の接合容量Cp-epiが追加される
とともに、埋没層16の存在によってエピタキシャル層
13と半導体基板12間の接合容量Cbur-subの値が小
さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路に関
するものである。近年の移動体通信機器などに使われる
集積回路には、小型かつ高機能が要求されている。高周
波アナログ回路においては、回路の入出力インピーダン
スを50Ωにマッチング(整合)することが一般的であ
る。この場合、マッチング回路を集積回路内にワンチッ
ップ化して高機能化し、外付け部品を減らすことにより
小型化することが要望されている。
【0002】
【従来の技術】従来技術においては、マッチング回路は
半導体集積回路(ICやLSI等)の外部に外付けされ
ていた。マッチング回路が外付けであったため、機器の
小型化の妨げとなっていた。
【0003】図12は、従来の半導体集積回路(ICや
LSI等)上にマッチング回路をワンピップ化して取り
込んだ場合を想定した半導体集積回路の断面図である。
P型半導体基板100上にN型エピタキシャル層110
が形成され、N型エピタキシャル層110上に形成され
たシリコン酸化膜120上に、マッチング回路を構成す
るインダクタやコンデンサ等の高周波部品130が作製
されることになる。P型半導体基板100上の底面(背
面)にはグランド電極GNDが形成されている。高周波
部品130には高周波信号(高周波パルス)が発生す
る。
【0004】この半導体集積回路において、高周波部品
130とグランド電極GND間における等価回路を考え
る。高周波部品130からグランド電極GNDに至るま
でに、シリコン酸化膜120の寄生容量Csio2、エピタ
キシャル層110の抵抗Repi、エピタキシャル層11
0と半導体基板100間の寄生容量Cepi-sub、および
半導体基板100の抵抗Rsubが直列に接続されると考
えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体基板100の比
抵抗値が比較的低くその抵抗Rsubが小さくなると、前
記等価回路の総合的なインピーダンスが小さくなる。そ
のため、高周波部品130における高周波パルスがグラ
ンド電極GNDに抜け易く、高周波信号の高周波損失を
招く問題がある。特に半導体基板100が通常よく使用
されるシリコン半導体基板である場合、その低比抵抗に
よって基板の抵抗Rsubが比較的小さくなるため、この
種の高周波損失が問題となる。
【0006】このようにマッチング回路を半導体集積回
路上に取り込んだとしても、マッチング回路を構成する
インダクタやコンデンサ等の高周波部品130において
高周波信号の高周波損失が発生する。この種の高周波損
失は、後段の回路に必要以上に厳しい特性を要求するこ
とになる。例えばマッチング回路で3dBのロスが発生
すれば、後段回路では利得を3dB上げなくてはなら
ず、電流アップや回路増加を強いられることになる。こ
のことは移動体通信機器などの機器の高機能化の妨げと
なる。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、マッチング回路等の回路
のワンチップ化のためインダクタやコンデンサ等の高周
波部品を半導体集積回路上に取り込んでも、その高周波
部品の高周波特性を損失の少ない優れたものとすること
ができる半導体集積回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、半導体集積回路は、半導体基板の上方
に位置する絶縁膜上に作製された高周波部品を備えてい
る。高周波部品と半導体基板底面とに挟まれた領域内
に、高周波部品から半導体基板底面に設けられた電極面
へ高周波信号が抜ける抜け道となる回路のインピーダン
スを高くする損失抑制部を設けている。
【0009】半導体集積回路のベースとなる構造につい
ては特に制約はなく、半導体基板と絶縁膜との間に少な
くとも一層の半導体層が形成されたものに適用可能であ
る。この場合、半導体層は複数層あっても、半導体基板
と逆の導電型のものが一層あるだけでもよい。また、絶
縁膜が半導体基板上に形成されたベース構造を有する半
導体集積回路にも適用可能である。
【0010】損失抑制部は、前記回路の総合的な容量値
を小さくするために追加された半導体部である。半導体
部は、高周波部品の直下投影域に高周波部品と相似形の
マスクパターンで形成するだけでもよい。半導体部は、
一つは前記回路において直列接続される容量となるPN
接合部の数を増やすために追加された第1の半導体部で
あり、もう一つは半導体層を備える構造で適用でき、前
記回路において直列接続されるPN接合部の少なくとも
一つの容量値を小さくするために追加された第2の半導
体部である。ここで、第1の半導体部は、絶縁膜の一つ
下層に位置する半導体層又は半導体基板の表層部に形成
された逆の導電型の拡散層として構成でき、第2の半導
体部は、半導体層の半導体基板と面する部位に形成され
た半導体層と同じ導電型でより低濃度の埋没層で構成で
きる。特に損失抑制部を構成する場合、第1の半導体部
(拡散層)と第2の半導体部(埋没層)との両方を組合
せた構造することが有効である。
【0011】損失抑制部として半導体部を新たに設けて
いるため、総合的な容量(直列容量)が小さくなる。す
なわち、第1の半導体部(拡散層)により新たな接合容
量が追加され、総合的な容量(直列容量)が小さくな
る。また、第2の半導体部(埋没層)を追加した場合
は、新たな接合容量の追加ではないが、第2の半導体部
と半導体基板との接合容量が小さくなり、結果的に総合
容量(直列容量)が小さくなる。
【0012】高周波部品から電極面へ高周波信号が抜け
る回路の容量値が小さくなれば、当然回路のインピーダ
ンスが高くなって高周波信号は抜けづらくなるため、高
周波部品から高周波信号の電極面への抜けが軽減され
る。
【0013】また、損失抑制部は、高周波部品の直下に
少なくとも一部が配置された状態で絶縁膜より下層に設
けられた柱状絶縁部とすることもできる。柱状絶縁部は
高周波部品の直下にアレイ状(格子点状)に配置する
か、網目形状に配置するのがよい。柱状絶縁部をアレイ
状や網目形状とすれば半導体集積回路の強度低下を招か
ない。損失抑制部として柱状絶縁部を設けた場合は、高
周波部品から電極面へ高周波信号が抜ける回路のインピ
ーダンスが高くなる。そのため、高周波部品から高周波
信号の電極面への抜けが軽減され、高周波信号の損失が
低減する。
【0014】さらに、損失抑制部を、柱状絶縁部と半導
体部(第1の半導体部(拡散層)、第2の半導体部埋没
層))とを組み合わせた構造とすることができる。この
場合、高周波部品から電極面へ高周波信号が抜ける回路
のインピーダンスが一層高くなり、高周波信号の損失を
一層小さく抑えられる。このとき柱状絶縁部を高周波部
品の直下にアレイ状あるいは網目形状に配置すれば、半
導体集積回路の強度低下の心配もない。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
を具体化した第1の実施形態を図1に基づいて説明す
る。
【0016】図1は、本実施形態における半導体集積回
路を示す。半導体集積回路10は、マッチング回路がワ
ンチップ化された構造をとり、マッチング回路を構成す
るインダクタやコンデンサなどの高周波部品11を最上
部に備える。
【0017】半導体基板としてのP型半導体基板(本例
ではP型シリコン基板)12上には、N型エピタキシャ
ル層13が形成されている。N型エピタキシャル層13
上には絶縁膜としてのシリコン酸化膜14が形成され、
シリコン酸化膜14上に高周波部品11が作製されてい
る。N型エピタキシャル層13の表層部には、第1の半
導体部としてのP型拡散層15が形成されている。P型
拡散層15は、エピタキシャル層13の表層部にP型不
純物をドープして形成されたものである。また、N型エ
ピタキシャル層13の下層部には、第2の半導体部とし
ての埋没層16が形成されている。埋没層16はN型エ
ピタキシャル層13より低濃度のN型の半導体層であっ
て、N型エピタキシャル層13とP型半導体基板12と
の濃度差を小さくする機能をもつ。埋没層16はエピタ
キシャル法と拡散法のどちらでも製造できる。なお、損
失抑制部は、拡散層15と埋没層16とにより構成され
る。
【0018】この半導体集積回路10において、高周波
部品11からグランド電極GNDに高周波信号(高周波
パルス)が抜ける領域部分(回路)の等価回路は次のよ
うになる。高周波部品11から半導体基板12の背面
(底面)のグランド電極GNDに至るまでに、シリコン
酸化膜14の寄生容量Csio2、P型拡散層15とN型エ
ピタキシャル層13間の接合容量Cp-epi、N型エピタ
キシャル層13の抵抗Repi、埋没層16と半導体基板
12間の接合容量Cbur-sub、および半導体基板12の
抵抗Rsubが直列に接続されていると考えられる。ここ
で、接合容量Cbur-subは、従来技術(図10)のエピ
タキシャル層と基板間の接合容量Cepi-subと比べ、P
N接合部(PNジャンクション)の濃度差が小さいため
にその容量値が小さくなっている。
【0019】従来構造に比べ、N型エピタキシャル層1
3の表層部に追加されたP型の拡散層15によって新た
なPN接合部が追加され、等価回路において接合容量C
p-epiが追加されるとともに、接合容量Cbur-subが従来
の寄生容量Cepi-subに比べて小さな容量値となってい
る。このため、この等価回路の総合的な容量(直列容
量)が小さくなる。よって、高周波部品11で発生する
高周波パルスがグランド電極GNDへ抜ける回路のイン
ピーダンスが高くなる。その結果、高周波パルスのグラ
ンド電極GNDへのパス(抜け)が軽減され、高周波損
失が低減する。特に低比抵抗のSi基板を使っても、等
価的に高インピーダンス化できるので、高周波部品11
での高周波損失が軽減される。
【0020】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下の効果が得られる。 (1)拡散層15を設けることによって、PN接合部の
数を増やして等価回路において直列接続される容量Cp-
epiを追加するとともに、埋没層16を設けることによ
って、等価回路において直列接続される容量Cbur-sub
の値を小さくした。このため、高周波パルスの抜け道と
なる回路の総合的なインピーダンスを高くでき、半導体
集積回路10上に作製した高周波部品11での高周波信
号の損失を低減できる。よって、マッチング回路を半導
体集積回路10にワンチップ化しても損失の少ない優れ
た高周波特性を保証できるので、移動体通信機器などの
機器の高機能化かつ小型化に寄与できる。
【0021】(2)拡散層15および埋没層16は、い
ずれも拡散法やエピタキシャル法など、通常の半導体製
造で使用される手法によって容易に形成されるので、工
程数が多少増えるものの、製造工程がさほど複雑になら
ない。
【0022】[第2の実施形態]次に、第2の実施形態
を図2に基づいて説明する。この実施形態は、第1の実
施形態の変形例であり、高周波パルスの抜け道となる高
周波部品の直下投影域にのみ半導体部を形成した例であ
る。
【0023】図2は半導体集積回路を上面側から見た斜
視図である。高周波部品11としてスパイラルインダク
タ21が形成されている。スパイラルインダクタ21は
配線層22をスパイラル形状に形成することで作製され
る。
【0024】N型エピタキシャル層13の表層部に、ス
パイラルインダクタ21と同形のパターンを有するマス
クを使用し、P型不純物をドープし、スパイラルインダ
クタ21と相似形のマスクパターンをもつP型拡散層2
3を形成している。高周波パルスがグランド電極GND
に抜ける際は、スパイラルインダクタ21の基板面に垂
直方向への投影域のみをほぼ通るので、その投影域のみ
をカバーするようにP型拡散層23をスパイラルインダ
クタ21の直下投影域にその相似形のマスクパターンで
形成している。スパイラル形パターンのP型拡散層23
を設けたことによって等価回路に追加される容量Cp-ep
iの値は、第1の実施形態で全面形成した拡散層15の
場合と同等であり、高周波部品11(スパイラルインダ
クタ21)の高周波特性についても拡散層15の場合と
ほぼ同等の効果が得られる。
【0025】また、この例では、埋没層16は全面に形
成されているが、埋没層16をスパイラルインダクタ2
1の直下投影域だけにそれと相似形のマスクパターンで
形成することもできる。この場合も、容量Cbur-subの
値を、全面形成した場合と同程度に小さくでき、高周波
損失の低減効果は同程度となる。なお、埋没層16を高
周波部品11の相似形に形成する場合は、拡散法やイオ
ン注入法を用いればよい。
【0026】この実施形態によれば、第1の実施形態の
効果に加え、次の効果が得られる。 (3)拡散層23の形成域を必要最小限にとどめること
ができる。 [第3の実施形態]次に、第3の実施形態を図3,図4
に基づいて説明する。この実施形態は、高周波部品の直
下に高抵抗の電気絶縁部を埋め込んで高周波損失を低減
するようにした例である。
【0027】図3は半導体集積回路の断面図、図4は斜
視図である。マッチング回路がワンチップ化されている
半導体集積回路10は、マッチング回路を構成する高周
波部品11を最上部に備える。半導体基板としてのP型
半導体基板12上には、N型エピタキシャル層13が形
成されている。N型エピタキシャル層13上にはシリコ
ン酸化膜14が形成され、シリコン酸化膜14上に高周
波部品11が作製されている。高周波部品11として
は、第2の実施形態と同様のスパイラルインダクタ21
が形成されている。
【0028】高周波部品11の直下には、複数本の柱状
絶縁部31が、エピタキシャル層13を貫通して半導体
基板12に達するように形成されている。各柱状絶縁部
31はアレイ(格子点)状に配列され、N型エピタキシ
ャル層によって互いに孤立するように分離されている。
柱状絶縁部31は 特開平10−261671号公報に
開示されたものと同様のもので、断面U型の柱状ホール
の内周面にシリコン酸化膜32が形成され、そのシリコ
ン酸化膜32に包まれるようにその内部に絶縁物が注入
された構造をとる。注入物としては、熱膨張による他部
分へのストレスを緩和するため、多結晶シリコン等の比
較的柔らかい絶縁材料を使用している。なお、柱状絶縁
部31は、絶縁物が注入された中実構造である。
【0029】柱状絶縁部31の製造方法については、特
開平10−261671号公報に開示された通りであ
る。簡潔に説明すると、半導体基板12上にエピタキシ
ャル層13、シリコン酸化膜等を順次形成した後、レジ
ストを塗布し、アレイ状に配置した正方形の柱状ホール
のパターンをリソグラフィによりパターニングする。次
に異方性エッチングにより、半導体基板12に達するよ
うに柱状ホールを形成する。次に柱状ホール内にシリコ
ン酸化膜32を形成し、その後、柱状ホール内に多結晶
シリコン層を堆積させる。表面の余分な多結晶シリコン
層をポリシングにより除去し、多結晶シリコン層の上部
を酸化して表面層にシリコン酸化膜14を形成する。そ
の後、シリコン酸化膜14上に高周波部品11を作製す
る。
【0030】この半導体集積回路10において、高周波
パルスがグランド電極GNDに抜ける抜け道となる領域
部分(回路)の等価回路は次のようになる。すなわち、
最上層の高周波部品11から半導体基板12の背面(底
面)のグランド電極GNDに至るまでに、酸化膜14の
寄生容量Csio2、N型エピタキシャル層13の抵抗Rep
i、N型エピタキシャル層13とP型半導体基板12間
の寄生容量Cepi-sub、および半導体基板12の抵抗Rs
ubが直列に接続されていると考えられる。
【0031】ここで、柱状絶縁部31の存在によって、
従来構造(図10)に比べ、酸化膜容量Csio2と、エピ
タキシャル層13−半導体基板12間の寄生容量Cepi-
subとが低減と、エピタキシャル層13の抵抗Repiの増
大が図られる。その結果、回路のインピーダンスが高く
なって、高周波部品11からグランド電極GNDへの高
周波パルスのパスが軽減され、その高周波損失が低減す
る。なお、柱状絶縁部31をアレイ状に配置することに
より、半導体バルクの強度低下が防止される。
【0032】この実施形態によれば、以下の効果が得ら
れる。 (4)柱状絶縁部31を高周波部品11の直下に配置し
たので、高周波パルスの抜け道となる回路の総合的なイ
ンピーダンスを高くでき、半導体集積回路10上に作製
した高周波部品11の高周波損失を低減できる。よっ
て、マッチング回路を半導体集積回路10にワンチップ
化しても、損失の少ない優れた高周波特性を保証できる
ので、移動体通信機器などの機器の高機能化かつ小型化
に寄与できる。
【0033】(5)柱状絶縁部31を半導体基板12に
達するように形成したので、寄生容量Cepi-subの容量
値を小さくでき、高周波パルスの抜け道となる回路のイ
ンピーダンスをより一層高くすることができる。
【0034】(6)柱状絶縁部31をアレイ状に配置し
たので、半導体集積回路10のバルク強度の低下を最小
限に抑えることができる。 [第4の実施形態]次に、第4の実施形態を図5に基づ
いて説明する。この実施形態は前記第3の実施形態の変
形例であり、柱状絶縁部のパターン形状が異なる例であ
る。なお、前記第3の実施形態と同じ構成については説
明を省略または簡潔にする。
【0035】図5は半導体集積回路の上面側から見た斜
視図である。高周波部品11の直下に埋め込まれた柱状
絶縁部35は、メッシュ状(網目状)に配置されてい
る。柱状絶縁部35は、前記第3の実施形態の場合と同
様、半導体基板12に達するまでの深さに形成されてお
り、その内部は本例では多結晶シリコンが注入されてい
る。柱状絶縁部35の製造方法は、前記第3の実施形態
と同様、特開平10−261671号公報に開示された
通りである。
【0036】柱状絶縁部35がメッシュ状の構造である
ことから、前記第3の実施形態のアレイ状の配置構造に
比べてその断面積を広く稼ぐことができ、前記第3の実
施形態の構造に比べ、酸化膜容量Csio2と、エピタキシ
ャル層13−半導体基板12間の寄生容量Cepi-subと
が低減と、エピタキシャル層13の抵抗Repiの増大の
割合がさらに顕著となる。その結果、アレイ状の配置構
造の場合に比べ、回路のインピーダンスが一層高くなっ
て、高周波部品11からグランド電極GNDへの高周波
パルスのパスが軽減される。
【0037】この実施形態によれば、第3の実施形態と
同様の効果の他、以下の効果が得られる。 (7)柱状絶縁部35がメッシュ形状であることから、
アレイ状配置構造である第3の実施形態に比べ、高周波
パルスの損失を一層低減できるうえ、メッシュ形状であ
るため第3の実施形態と同様に半導体集積回路10の強
度を確保できる。
【0038】[第5の実施形態]次に、第5の実施形態
を図6に基づいて説明する。この実施形態は第1の実施
形態の構造と、第3の実施形態の構造とを組み合わせた
例である。なお、前記第1および第3の実施形態と同じ
構成については説明を省略または簡潔にする。
【0039】図6は半導体集積回路の断面図である。半
導体基板としてのP型半導体基板12上に形成されたN
型エピタキシャル層13には、第1の実施形態と同様
に、その表層部に第1の半導体部としてのP型拡散層1
5が形成され、その下層部に第2の半導体部としての埋
没層16が形成されている。
【0040】また、高周波部品11の直下には、このエ
ピタキシャル層13を貫通するように、第3の実施形態
と同様のアレイ(格子点)状に配列された複数本の柱状
絶縁部31が半導体基板12に達するように形成されて
いる。柱状絶縁部31は シリコン酸化膜32で内周面
が覆われたホール内に絶縁物として多結晶シリコンが注
入された構造をとる。エピタキシャル13に拡散層15
と埋没層16を先に形成した後、エピタキシャル13に
ホールを開けて柱状絶縁部31を製造する手順をとる。
なお、損失抑制部は、拡散層15と埋没層16と柱状絶
縁部31とにより構成される。
【0041】この半導体集積回路10において、高周波
部品11からグランド電極GNDに高周波パルスが抜け
る抜け道となる回路は基本的に第1の実施形態と同様で
ある。すなわち、シリコン酸化膜14の寄生容量Csio
2、P型拡散層15とN型エピタキシャル層13間の接
合容量Cp-epi、N型エピタキシャル層13の抵抗Rep
i、埋没層16と半導体基板12間の接合容量Cbur-su
b、および半導体基板12の抵抗Rsubが直列に接続され
ていると考えられる。ここで、柱状絶縁部31の存在に
よって高周波部品11の直下の領域におけるエピタキシ
ャル層13の断面積が小さくなることから、第1の実施
形態の構造に比べ、寄生容量Csio2、接合容量Cp-sub
および接合容量Cbur-subがより小さな値となるととも
に、抵抗Repiがより大きな値となる。その結果、回路
の総合的なインピーダンスがより一層高くなって、高周
波部品11からグランド電極GNDへの高周波パルスの
パスに起因する高周波部品11での高周波信号の損失が
一層低減する。また、柱状絶縁部31がアレイ状の配置
構造をとることから、半導体集積回路10のバルク強度
の低下がなるべく最小限にとどめられる。なお、アレイ
状の柱状絶縁部31に替え、第4の実施形態で述べたメ
ッシュ形状の柱状絶縁部35を採用することもできる。
【0042】この実施形態によれば、さらに以下の効果
が得られる。 (8)拡散層15,埋没層16、および柱状絶縁部31
(35)を共に備えた構造をとるので、高周波部品11
からグランド電極GNDに高周波パルスが抜ける回路の
総合的なインピーダンスをより一層高めることができ、
高周波部品11での高周波信号の損失をより一層軽減で
きる。また、メッシュ形状の柱状絶縁部35を採用した
場合、絶縁部分の断面積を確保し易い点から高周波損失
をより一層軽減し易い。
【0043】[第6の実施形態]次に、第6の実施形態
を図7に基づいて説明する。この実施形態は半導体集積
回路のベースとなる構造が前記各実施形態と異なり、半
導体層を備えていない。なお、前記各実施形態と同じ構
成については説明を省略または簡潔にする。
【0044】図7は半導体集積回路の断面図である。半
導体基板としてのP型半導体基板12上にシリコン酸化
膜14が形成され、シリコン酸化膜14上に高周波部品
11が作製されている。半導体基板12の表層部には第
1の半導体部としてのN型拡散層25が形成されてい
る。
【0045】また、高周波部品11の直下には、アレイ
(格子点)状に配列された複数本の柱状絶縁部31が半
導体基板12の途中の深さまで延びるように形成されて
いる。柱状絶縁部31は シリコン酸化膜32で内周面
が覆われたホール内に絶縁物として多結晶シリコンが注
入された中実構造をとる。なお、損失抑制部は、拡散層
25と柱状絶縁部31とにより構成される。
【0046】この半導体集積回路10において、高周波
部品11からグランド電極GNDに高周波パルスが抜け
る抜け道となる回路は次のようになる。すなわち、シリ
コン酸化膜14の寄生容量Csio2、N型拡散層25と半
導体基板12間の接合容量Cn-sub、および半導体基板
12の抵抗Rsubが直列に接続されていると考えられ
る。
【0047】拡散層25が付加されたことによって接合
容量Cn-subが1つ増えることになる。また、柱状絶縁
部31の存在によって高周波部品11の直下の領域にお
ける半導体基板12の断面積が小さくなることから、寄
生容量Csio2と接合容量Cn-subが一層小さな値となる
とともに、抵抗Rsubが一層大きな値となる。その結
果、回路の総合的なインピーダンスが相対的に高くなっ
て、高周波部品11からグランド電極GNDへの高周波
パルスのパスに起因する高周波部品11での高周波信号
の損失が低減する。また、柱状絶縁部31がアレイ状の
配置構造をとることから、半導体集積回路10のバルク
強度の低下がなるべく最小限にとどめられる。なお、ア
レイ状の柱状絶縁部31に替え、メッシュ形状の柱状絶
縁部35を採用することもできる。
【0048】[第7の実施形態]次に、第7の実施形態
を図8に基づいて説明する。この実施形態は半導体集積
回路のベースとなる構造が前記各実施形態と異なり、半
導体層を二層備えている。なお、前記各実施形態と同じ
構成については説明を省略または簡潔にする。
【0049】図8は半導体集積回路の断面図である。半
導体基板としてのP型半導体基板12上にはN型エピタ
キシャル層26とP型エピタキシャル層27との二層の
半導体層が形成され、エピタキシャル層27上に形成さ
れたシリコン酸化膜14上に高周波部品11が作製され
ている。
【0050】P型エピタキシャル層27の表層部には逆
導電型である第1の半導体部としてのN型拡散層28が
形成されている。また、N型エピタキシャル層26の下
層部には同じ導電型で低濃度である第2の半導体部とし
ての埋没層29が形成されている。
【0051】また、高周波部品11の直下には、二層の
エピタキシャル層26,27を貫通するように、アレイ
(格子点)状に配列された複数本の柱状絶縁部31が半
導体基板12に達するように形成されている。柱状絶縁
部31は シリコン酸化膜32で内周面が覆われたホー
ル内に絶縁物として多結晶シリコンが注入された中実構
造をとる。なお、損失抑制部は、拡散層28と埋没層2
9と柱状絶縁部31とにより構成される。
【0052】この半導体集積回路10において、高周波
部品11からグランド電極GNDに高周波パルスが抜け
る抜け道となる回路は次のようになる。すなわち、シリ
コン酸化膜14の寄生容量Csio2、N型拡散層28とP
型エピタキシャル層27間の接合容量Cn-epi、P型エ
ピタキシャル層17の抵抗Repi1、N型エピタキシャ
ル層26の抵抗Repi2、埋没層29と半導体基板12
間の接合容量Cbur-sub、および半導体基板12の抵抗
Rsubが直列に接続されていると考えられる。
【0053】拡散層28が付加されたことによって接合
容量Cn-epiが1つ増え、埋没層29が付加されたこと
によってエピタキシャル層26と半導体基板12との界
面における接合容量Cbur-subが小さな容量値になる。
また、柱状絶縁部31の存在によって高周波部品11の
直下の領域におけるエピタキシャル層26,27の断面
積が小さくなることから、寄生容量Csio2、接合容量C
n-epi、接合容量Cepi-epiおよび接合容量Cbur-subが
一層小さな値となるとともに、抵抗Repi1,Repi2が
一層大きな値となる。その結果、回路の総合的なインピ
ーダンスが相対的に高くなって、高周波部品11からグ
ランド電極GNDへの高周波パルスのパスに起因する高
周波部品11での高周波信号の損失が低減する。また、
柱状絶縁部31がアレイ状の配置構造をとることから、
半導体集積回路10のバルク強度の低下がなるべく最小
限にとどめられる。なお、アレイ状の柱状絶縁部31に
替え、メッシュ形状の柱状絶縁部35を採用することも
できる。
【0054】なお、前記実施形態は、上記に限定されず
以下の態様で実施してもよい。 ○ 半導体部と柱状絶縁部とを組合せた構造は、前記第
5の実施形態に限定されない。例えば第1の半導体部と
第2の半導体部のうち少なくともいずれか一方を、第2
の実施形態のように、高周波部品11の直下投影域に高
周波部品11と相似形のマスクパターンをもつ形状とす
ることができる。例えば図9に示すように、スパイラル
インダクタ21の直下投影域にスパイラルインダクタ2
1と相似形のマスクパターンをもつ第2の実施形態と同
構造の拡散層23を形成することができる。また、埋没
層16をスパイラルインダクタ21の直下投影域にスパ
イラルインダクタ21と同じマスクパターンをもつ形状
に形成することもできる。これらの構成によれば、拡散
層や埋没層の面積を最小限にして、全面形成した場合と
同程度に高周波損失を軽減できる。
【0055】また、柱状絶縁部と、第1の半導体部と第
2の半導体部のうち一方のみとを組合せた構造を採るこ
ともできる。例えば図10に示すように、拡散層15と
柱状絶縁部31のみを組合せた構造を採ることができ
る。また、埋没層と柱状絶縁部のみを組合せた構造を採
ることができる。また、これらの場合、拡散層や埋没層
を高周波部品の直下投影域に同パターン形状で形成する
こともできる。なお、上記各種の構造において、柱状絶
縁部はアレイ状でも網目形状でもどちらでもよい。 こ
れらの構成によれば、半導体部と柱状絶縁部との組合せ
によって、高周波部品11からグランド電極GNDに高
周波信号(高周波パルス)が抜ける回路の総合的なイン
ピーダンスを従来構造に比べより一層高めることがで
き、高周波部品11での高周波損失を軽減できる。
【0056】○ 第3〜第5の各実施形態および前記別
例において、柱状絶縁部は半導体基板12に達している
ことに限定されない。例えば図11に示すように柱状絶
縁部35が半導体基板12に達しておらず、エピタキシ
ャル層13の途中までの深さしかない構造をとることが
できる。このように柱状絶縁部35の深さが浅くても、
寄生容量Cepi-subは従来構造と大差ないものの、従来
構造に比べ、寄生容量Csio2を小さく、かつ抵抗Repi
を大きくすることができるので、抜け道回路(等価回
路)の総合的なインピーダンスを高くし、高周波部品1
1での高周波損失を軽減できる。なお、柱状絶縁部の配
置形状は、メッシュ形状の柱状絶縁部35に替え、アレ
イ状の柱状絶縁部31としても同様に効果はある。
【0057】○ 柱状絶縁部はアレイ状配列やメッシュ
形状に限定されない。例えば高周波部品の直下に四角柱
状の柱状絶縁部が1本配置されただけの構造であっても
よい。半導体集積回路に必要強度が確保されるのであれ
ば、柱状絶縁部をどのような形状にすることもできる。
【0058】○ 第1の半導体部(拡散層)や第2の半
導体部(埋没層)を高周波部品の直下に全面形成しない
場合、その形成エリアは高周波部品の直下投影域にその
マスクパターンと相似形であることに限定されない。高
周波部品の直下に高周波パルスの抜け道となる回路のイ
ンピーダンスを高められるような部位に半導体部が存在
するのであればそのパターン形状はどのようなものであ
ってもよい。但し、高周波部品の直下投影域を少なくと
もカバーできるように半導体部を配置することがインピ
ーダンスを効果的に高めるうえで好ましい。
【0059】○ 高周波部品はインダクタに限定され
ず、コンデンサや抵抗であっても構わない。例えばコン
デサ部品の直下にこの部品のマスクパターンと相似形の
拡散層を形成することもできる。
【0060】○ 半導体集積回路を構成する各層や部分
の導電型は前記各実施形態に限定されず、導電型がP・
N逆転した構造であってもよい。つまり、N型半導体基
板、P型エピタキシャル層、N型拡散層、P型埋没層等
で構成される半導体集積回路として構成できる。
【0061】○ 半導体集積回路にワンチップ化される
回路はマッチング回路に限定されない。マッチング回路
以外で高周波部品を備える回路をワンチップ化した半導
体集積回路に前記各実施形態の構造を採用することがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜17に
記載の発明によれば、高周波部品と半導体基板底面とに
挟まれた領域内に、高周波部品から半導体基板底面の電
極面への高周波信号の抜け道となる回路のインピーダン
スを高くする損失抑制部を設けたので、高周波部品を半
導体集積回路に取り込んでもその高周波損失を小さく抑
えることができる。
【0063】請求項5〜11、15〜17に記載の発明
によれば、損失抑制部として半導体部を追加することに
よって、高周波信号の抜け道となる回路の容量値を小さ
くでき、高周波部品の高周波損失を低減できる。
【0064】請求項6〜請求項11に記載の発明によれ
ば、半導体部は、高周波部品を投影した相似形のマスク
パターンで形成されるので、半導体部の形成領域をほぼ
必要最小限にとどめることができる。
【0065】請求項7、8、11、15〜17に記載の
発明によれば、第1の半導体部を設けることにより、回
路で直列接続されるPN接合部の数を増やすことができ
るので、回路の容量値を小さくしてインピーダンスを高
くすることができる。
【0066】請求項9、10、11、15〜17に記載
の発明によれば、第2の半導体部を設けることにより、
回路で直列接続されるPN接合部の少なくとも一つの容
量値を小さくすることができるので、回路の容量値を小
さくしてインピーダンスを高くすることができる。
【0067】請求項11、15〜17に記載の発明によ
れば、第1の半導体部と第2の半導体部とを共に備える
ので、高周波損失を一層低減できる。請求項12〜17
に記載の発明によれば、損失抑制部を、高周波部品の直
下に少なくとも一部が配置された柱状絶縁部としたの
で、高周波信号の抜け道となる回路のインピーダンスを
高くすることができ、高周波損失を低減できる。
【0068】請求項13、14,16、17に記載の発
明によれば、柱状絶縁部をアレイ状または網目形状とす
るので、柱状絶縁部を追加しても半導体集積回路の強度
低下の心配がない。
【0069】請求項15〜17に記載の発明によれば、
半導体部と柱状絶縁部との組合せによって、高周波損失
を一層低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の半導体集積回路の断面図。
【図2】 第2の実施形態の半導体集積回路の斜視図。
【図3】 第3の実施形態の半導体集積回路の断面図。
【図4】 同じく半導体集積回路の斜視図。
【図5】 第4の実施形態の半導体集積回路の斜視図。
【図6】 第5の実施形態の半導体集積回路の断面図。
【図7】 第6の実施形態の半導体集積回路の斜視図。
【図8】 第7の実施形態の半導体集積回路の断面図。
【図9】 別例の半導体集積回路の断面図。
【図10】 図9と異なる別例の半導体集積回路の断面
図。
【図11】 図10と異なる別例の半導体集積回路の断
面図。
【図12】 従来技術における半導体集積回路の断面
図。
【符号の説明】
10 半導体集積回路 11 高周波部品 12 半導体基板 13 半導体層としてのエピタキシャル層 14 絶縁膜としてのシリコン酸化膜 15 損失抑制部を構成するとともに第1の半導体部と
しての拡散層 16 損失抑制部を構成するとともに第2の半導体部と
しての埋没層 21 スパイラルインダクタ 23 損失抑制部を構成するとともに第1の半導体部と
しての拡散層 25 損失抑制部を構成するとともに第1の半導体部と
しての拡散層 26 半導体層としてのエピタキシャル層 27 半導体層としてのエピタキシャル層 28 損失抑制部を構成するとともに第1の半導体部と
しての拡散層 29 損失抑制部を構成するとともに第2の半導体部と
しての埋没層 31 損失抑制部を構成する柱状絶縁部 35 損失抑制部を構成する柱状絶縁部 GND グランド電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 AC03 AC05 AC08 AC12 AC15 AR02 AR14 AZ01 AZ04 CA02 DF01 DF02 EZ12 EZ14 EZ20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の上方に位置する絶縁膜上に
    高周波部品が作製され、 前記高周波部品と前記半導体基板の底面とに挟まれた領
    域内に、前記高周波部品から前記半導体基板の底面に設
    けられた電極面へ高周波信号が抜ける抜け道となる回路
    のインピーダンスを高くする損失抑制部が設けられてい
    ることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記半導体基板と前
    記絶縁膜との間に少なくとも一層の半導体層が形成され
    ていることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記半導体層は前記
    半導体基板と逆の導電型のものが一層形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記絶縁膜は前記半
    導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集
    積回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項にお
    いて、前記損失抑制部は前記回路の総合的な容量値を小
    さくするために追加された半導体部であることを特徴と
    する半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記半導体部は、前
    記高周波部品の直下投影域に該高周波部品と相似形のマ
    スクパターンで形成されていることを特徴とする半導体
    集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6において、前記半
    導体部は前記回路において直列接続されるPN接合部の
    数を増やすために追加された第1の半導体部であること
    を特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記第1の半導体部
    は、前記絶縁膜の一つ下層に位置する前記半導体層又は
    前記半導体基板の表層部に形成された逆の導電型の拡散
    層であることを特徴とする半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項5又は請求項6において、前記半
    導体層を備える構造であって、前記半導体部は前記回路
    において直列接続されるPN接合部の少なくとも一つの
    容量値を小さくするために追加された第2の半導体部で
    あることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記第2の半導体
    部は、前記半導体層の前記半導体基板と面する部位に形
    成された該半導体層と同じ導電型でより低濃度の埋没層
    であることを特徴とする半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 請求項5における前記半導体部は、請
    求項7又は請求項8の前記第1の半導体部と、請求項9
    又は請求項10の前記第2の半導体部とを共に備えるこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    おいて、前記損失抑制部は、前記高周波部品の直下に少
    なくとも一部が配置された状態で前記絶縁膜より下層に
    設けられた柱状絶縁部であることを特徴とする半導体集
    積回路。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記柱状絶縁部
    は前記高周波部品の直下にアレイ状に配置されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記柱状絶縁部
    は前記高周波部品の直下に網目形状に配置されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  15. 【請求項15】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    おける前記損失抑制部は、請求項12の前記柱状絶縁部
    と、請求項5〜請求項11のいずれか一項の前記半導体
    部とを組み合わせた構造であることを特徴とする半導体
    集積回路。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    おける前記損失抑制部は、請求項13のアレイ状に配置
    された前記柱状絶縁部と、請求項5〜請求項11のいず
    れか一項の前記半導体部とを組み合わせた構造であるこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    おける前記損失抑制部は、請求項14の網目形状に配置
    された前記柱状絶縁部と、請求項5〜請求項11のいず
    れか一項の前記半導体部とを組み合わせた構造であるこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
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