JP2000242008A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2000242008A
JP2000242008A JP11040087A JP4008799A JP2000242008A JP 2000242008 A JP2000242008 A JP 2000242008A JP 11040087 A JP11040087 A JP 11040087A JP 4008799 A JP4008799 A JP 4008799A JP 2000242008 A JP2000242008 A JP 2000242008A
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photoreceptor
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JP11040087A
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Kenji Kawate
健司 川手
Shinichi Omokawa
真一 面川
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度で、実際の画像形成装置に搭載した際
に、長時間の連続使用に耐え得るような繰り返し安定性
に優れた感光体を実現する。 【解決手段】 導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層
とを有する電子写真用有機感光体において、該電荷輸送
層中に、下記一般式(I)、 で示されるジスチリル化合物の少なくとも一種と、トコ
フェロール化合物の少なくとも一種および/または少な
くとも一種の酸化防止剤とを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真用感光体
(以下、単に「感光体」とも称する。)に関し、詳しく
は、有機材料を含む電荷発生層および電荷輸送層を有
し、電子写真方式のプリンタ、複写機などに用いられる
積層型電子写真用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式のプリンタ、フ
ァクシミリ、デジタル複写機、アナログ複写機等に用い
られる電子写真用感光体の感光材料としては、セレンま
たはセレン合金などの無機光導電性物質、酸化亜鉛ある
いは硫化カドミウムなどの無機光導電性物質を樹脂結着
剤中に分散させたもの、あるいはポリ−N−ビニルカル
バゾールまたはポリビニルアントラセンなどの有機光導
電性物質、フタロシアニン化合物もしくはビスアゾ化合
物などの有機光導電性物質を樹脂結着剤中に分散させた
ものや、真空蒸着させたものなどが利用されている。
【0003】また、感光体には、暗所で表面電荷を保持
する機能と、光を受容して電荷を発生する機能と、同じ
く光を受容して電荷を輸送する機能とが必要であるが、
一つの層でこれらの機能を合わせ持ったいわゆる単層型
感光体と、主として電荷発生に寄与する層と暗所での表
面電荷の保持および光受容時の電荷輸送に寄与する層と
に機能分離した層を積層したいわゆる積層型感光体があ
る。
【0004】これらの感光体を用いた電子写真法による
画像形成には、例えば、カールソンプロセスが適用され
る。この方法での画像形成は、暗所での感光体へのコロ
ナ放電による帯電、帯電された感光体表面上への露光に
よる原稿の文字や絵などの静電潜像の形成、形成された
静電潜像のトナーによる現像、現像されたトナー像の紙
などの支持体への定着により行われ、トナー像転写後の
感光体は除電、残留トナーの除去、光除電などを行った
後、再使用に供される。
【0005】かかるカールソンプロセスを用いた電子写
真装置には、各種の画像形成プロセスが採用されてい
る。帯電プロセスには、金属ワイヤーを用いたコロトロ
ン方式やスコロトロン方式、または帯電ブラシや帯電ロ
ーラーを用いた接触帯電方式が用いられ、また現像プロ
セスには、2成分現像方式、非磁性1成分現像方式、ま
たは磁性1成分現像方式等が適用されている。
【0006】近年、可とう性、熱安定性、膜形成性など
の利点により、有機材料を用いた電子写真用感光体が実
用化されてきている。例えば、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾールと2,4,7−トリニトロフルオレン−9−オン
とからなる感光体(米国特許第3,484,237号明
細書に記載)、有機顔料を主成分とする感光体(特開昭
47−37543号公報に記載)、染料と樹脂とからな
る共晶錯体を主成分とする感光体(特開昭47−107
85号公報に記載)などである。かかる有機材料を用い
た電子写真用感光体としては、現在、無金属フタロシア
ニン、チタニルフタロシアニン等の金属フタロシアニン
またはアゾ化合物等および樹脂バインダーからなる電荷
発生層と、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、ジアミ
ン化合物またはブタジエン化合物等および樹脂バインダ
ーからなる電荷輸送層とを積層してなる機能分離型積層
構造のものが主流となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で実用化されてきたかかる積層型有機感光体は、電気特
性的に光感度が不十分であったり、実用条件で長時間使
用すると、帯電電位の低下や残電電位の上昇、感度の低
下等が発生する等、様々な解決すべき問題点を抱えてお
り、未だ全ての要求性能を満足しうる技術は確立されて
いないというのが現状であった。
【0008】即ち、有機材料は無機材料にない多くの長
所を持つが、また同時に、電子写真用感光体に要求され
るすべての特性を充分に満足するものは未だ得られてい
ないのが現状であった。そのため現在、高感度で、か
つ、電子写真装置に搭載して実使用に供する際に、長時
間の連続使用に伴う特性変動の少ない感光体の製品化が
強く望まれている。特に、上述したような各種画像形成
プロセスを具備した各種の電子写真装置に対して、長時
間の連続使用に充分に耐え得るだけの裕度をもった感光
体への市場要求が強まっている。
【0009】そこで本発明の目的は、高感度で、実際の
画像形成装置に搭載した際に、長時間の連続使用に耐え
得るような繰り返し安定性に優れた感光体を実現するこ
とにあり、特に、前述した、コロトロン方式、スコロト
ロン方式、および帯電ブラシや帯電ローラー等を用いた
接触帯電方式等の各種帯電プロセス、さらには2成分現
像方式、非磁性1成分現像方式等の各種現像プロセスを
有する種々の電子写真装置に対応可能な裕度をもった感
光体を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電子写真用感光体は、導電性基体上に電荷
発生層および電荷輸送層を有する積層構造の電子写真用
有機感光体において、該電荷輸送層中に、下記一般式
(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
化合物の少なくとも一種と、下記一般式(II)、 (式中、R〜R13は同一でも異なっていてもよい水
素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基またはアルキ
ル基を表す。)で示されるトコフェロール化合物の少な
くとも一種とを含有することを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の他の電子写真用感光体は、
導電性基体上に電荷発生層および電荷輸送層を有する積
層構造の電子写真用有機感光体において、該電荷輸送層
中に、下記一般式(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
化合物の少なくとも一種と、少なくとも一種の酸化防止
剤とを含有することを特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明の更に他の電子写真用感光
体は、導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層とを有す
る電子写真用有機感光体において、該電荷輸送層中に、
下記一般式(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
化合物の少なくとも一種と、下記一般式(II)、 (式中、R〜R13は同一でも異なっていてもよい水
素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基またはアルキ
ル基を表す。)で示されるトコフェロール化合物の少な
くとも一種と、少なくとも一種の酸化防止剤とを含有す
ることを特徴とするものである。
【0013】上述の手段によって作製した感光体に対
し、オゾン雰囲気下での放置や強光照射などの履歴を与
えた場合においても、電位特性および感度特性に変動は
見られず、また実際の電子写真装置による長期の使用を
経ても、電位特性および感度特性の経時変化はないこと
が確認された。
【0014】即ち、本発明においては、電荷輸送層に前
記一般式(I)で表される電荷輸送材料を使用すること
により、初期の感光体特性を良好とし、さらにトコフェ
ロールまたは各種酸化防止剤のうちの少なくとも一種を
併用することにより、感光層を形成する有機材料が帯電
プロセスで発生するオゾンにより酸化劣化することや、
メンテナンス時に強力な外光に曝されることにより光劣
化することなどを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感光体の好適例の
具体的構成について図面を参照しながら説明する。図1
及び図2は、感光体の各種構成例を示す模式的断面図で
ある。図1は所謂負帯電積層型感光体の一構成例を示し
ており、導電性支持体1の上に中間層5を介して電荷発
生層2と電荷輸送層3とが順次積層された感光層が設け
られている。また、図2は所謂正帯電積層型感光体の一
構成例を示しており、導電性支持体1の上に電荷輸送層
3と電荷発生層2とが順次積層された感光層が設けら
れ、さらにその上に保護層4が積層されている。以下、
本発明を図1に示す負帯電積層型感光体に適用した場合
について述べるが、本発明は以下の具体例に限定される
ものではない。
【0016】支持体(導電性基体)1としては、アルミ
ニウム製円筒やアルミニウム蒸着フィルム等の導電性基
体単独、またはかかる導電性基体の表面をアルマイト化
したもの、あるいは樹脂皮膜などによる表面修飾を施し
たものが用いられる。
【0017】表面修飾に用いられる高分子樹脂皮膜の材
料としては、カゼイン、ポリビニルアルコール、ナイロ
ン、ポリアミド、メラミン、セルロースなどの絶縁性高
分子あるいはポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニ
リンなどの導電性高分子、あるいはこれら高分子に金属
酸化物粉末や低分子化合物を含有せしめたものなどが挙
げられる。かかる表面修飾層の厚さは、0.01〜20
μmが好適である。
【0018】電荷発生層2は、電荷発生材料と樹脂バイ
ンダーとにより構成される。電荷発生材料としては、各
種フタロシアニン化合物やアゾ化合物等を用いることが
できる。また、電荷発生層用の樹脂バインダーとして
は、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、エポキシ、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、フェノキシ樹脂、シリコーン樹脂、ア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢
酸ビニル樹脂、ホルマール樹脂、セルロース樹脂、また
はこれらの共重合体、およびこれらのハロゲン化物、シ
アノエチル化物等が単独および混合して用いられる。
【0019】電荷輸送層3は、本発明においては、電荷
輸送材料、樹脂バインダーおよび添加剤により構成され
る。本発明に係る電荷輸送材料としては、前記一般式
(I)で示される各種ジスチリル系化合物を、単独かま
たは適宜組み合わせて用いる。かかる各種ジスチリル系
化合物等の具体例を、以下の(I−1)〜(I−10)
に示す。
【0020】
【0021】
【0022】電荷輸送層用の樹脂バインダーとしては、
各種ポリカーボネートをはじめ、ポリスチレン、ポリア
リレート、ポリフェニレンエーテルアクリル樹脂などを
用いることができる。
【0023】また、本発明においては、電荷輸送層中
に、添加剤として、前記一般式(II)で示されるトコフ
ェロールまたは他の各種酸化防止剤のうち少なくとも一
種を含有させる。以下、かかるトコフェロールおよび酸
化防止剤の具体例を、(II−1)〜(II−4)および
(III−1)〜(III−43)に夫々示す。尚、具体例に
示す酸化防止剤としては、好ましくは(III−1)、(I
II−2)、(III−32)、または(III−37)を用い
る。トコフェロールの添加量は、好ましくは電荷輸送材
料100重量部に対し0.1〜10重量部とする。尚、
各種酸化防止剤については、その種類に応じて好適添加
量範囲は変動する。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。
尚、本実施例においては、導電性基体としてアルミニウ
ム製の肉厚1mm、長さ310mm、外径60mmの円
筒基体を洗浄、乾燥したものを用いた。
【0031】実施例1 アルコール可溶性共重合ポリアミド樹脂(東レ(株)
製:CM8000)10重量部を、メタノール45重量
部と塩化メチレン45重量部とを混合した溶剤に溶解し
て調製した樹脂皮膜塗布液を用いて、上記アルミニウム
円筒基体表面上にディッピング塗布し、その後、90℃
で30分間乾燥して、樹脂皮膜0.1μmの中間層を形
成した。
【0032】次に、ポリビニルアセタール樹脂(積水化
学工業(株)製:エスレックKS−1)1重量部と、電
荷発生物質としての下記式(IV)、 で示されるビスアゾ化合物1重量部とを、メチルエチル
ケトン150重量部と混合し、ボールミルで48時間分
散処理を行った。得られた塗布液を前述の中間層上にデ
ィッピング塗布し、その後90℃で30分間乾燥して、
樹脂皮膜0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0033】電荷輸送物質としての前記具体例(I−
2)で示されるジスチリル化合物100重量部と、下記
式(V)、 で示されるビスフェノールA型−ビフェニル共重合ポリ
カーボネート(出光興産(株)製:タフゼット)100
重量部と、前記具体例(II−1)で示されるトコフェロ
ール1重量部と、前記具体例(III−2)で示されるヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤5重量部とをジクロロ
メタン800重量部に溶解し、電荷輸送層用塗布液を調
製した。これを前述と同様の方法で電荷発生層上に塗布
後、90℃で60分間乾燥して、膜厚20μmの電荷輸
送層を作製した。
【0034】実施例2 実施例1で用いたジスチリル化合物を、前記具体例(I
−6)のものに代えた以外は実施例1と同様にして感光
体を作製した。
【0035】実施例3 実施例1で用いたジスチリル化合物を、前記具体例(I
−9)のものに代えた以外は実施例1と同様にして感光
体を作製した。
【0036】実施例4 実施例1で用いたトコフェロールを、前記具体例(II−
3)のものに代えた以外は実施例1と同様にして感光体
を作製した。
【0037】実施例5 実施例1で用いた酸化防止剤を、前記具体例(III−
1)のものに代えた以外は実施例1と同様にして感光体
を作製した。
【0038】実施例6 実施例1で用いた酸化防止剤を、前記具体例(III−3
7)のものに代えた以外は実施例1と同様にして感光体
を作製した。
【0039】実施例7 実施例1で用いたトコフェロールを電荷輸送層に含有せ
しめない他は、実施例1と同様にして感光体を作製し
た。
【0040】実施例8 実施例1で用いた酸化防止剤を電荷輸送層に含有せしめ
ない他は、実施例1と同様にして感光体を作製した。
【0041】比較例1 実施例1で用いたトコフェロールおよび酸化防止剤を電
荷輸送層に含有せしめない他は、実施例1と同様にして
感光体を作製した。
【0042】比較例2 実施例3で用いたトコフェロールおよび酸化防止剤を電
荷輸送層に含有せしめない他は、実施例3と同様にして
感光体を作製した。
【0043】感光体の評価 上述の実施例および比較例で作製した感光体の電子写真
特性を、下記の方法で評価した。感光体に対し、暗所で
−6.0kVのコロナ放電を10秒間行って感光体表面
を負帯電せしめ、続いてコロナ放電を中止した状態で5
秒間暗所に保持したときの表面電位を測定し、5秒後の
表面電位の保持率を求めた。続いて、感光体表面に照度
が2ルックス(lux)の白色光を照射して表面電位が
半分になるまでの時間(s)を求め、半減衰露光量E1/
2(lux・s)を求めた。以上の手法を用いて、前記
実施例および比較例で作製した感光体の電子写真特性を
評価した。
【0044】また、連続使用時における電位変動を評価
するために、スコロトロン方式の帯電プロセスと2成分
現像方式とを有するアナログ複写機において、帯電機構
・露光機構・除電機構の出力を固定し、各種感光体を搭
載して、常温常湿(20℃、60%RH)の雰囲気下で
A3用紙5万枚のランニング試験を行い、ランニング開
始時および終了時の白紙電位(Vw)と黒紙電位(V
b)とを測定することにより、ランニングに伴う各電位
変化量(△Vw、△Vb)を得た。これらの結果を下記
の表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1〜8と比較例1、2の結果から明
らかなように、一般式(II)で示されるトコフェロール
あるいは具体例(III−1)〜(III−43)に示したよ
うな各種酸化防止剤を加えないで作製した感光体は、実
機でのランニング試験による電位変動が大きく、耐久性
に乏しい。
【0047】また、実施例1、2および3の比較から、
電荷輸送物質を変えても安定した感光体特性が得られる
こと、また実施例4、5および6から、電荷輸送層の酸
化防止剤を変えた場合にも本発明の効果を示すことが確
かめられた。実施例1〜6と実施例7、8との比較から
は酸化防止剤またはトコフェロールの添加の効果が認め
られるが、両方添加するとよりよい効果が得られること
がわかる。
【0048】さらに、前記実施例に示したようなアゾ化
合物を用いたアナログ複写機用感光体の場合のみなら
ず、無金属フタロシアニンや金属フタロシアニンを用い
た、プリンタ用、デジタル複写機用、ファクシミリ用の
感光体等においても、本発明に係るジスチリル系化合物
と添加剤とを電荷輸送層に含有させることにより、実際
のプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリに搭載した
場合に同様な効果が得られた。
【0049】さらにまた、前記実施例ではスコロトロン
方式ならびに2成分現像方式を有する複写機を代表例と
して取り上げたが、前述したように、コロトロン方式、
帯電ブラシ方式、帯電ローラー方式等の各種帯電プロセ
スおよび1成分現像方式を具備した各種アナログ複写
機、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ装置に本
発明の感光体を適用した結果においても、同様に優れた
繰り返し安定性を示した。
【0050】
【発明の効果】本発明によって、電子写真プロセス内で
繰り返し使用するにあたり、高感度で、かつ長期にわた
る連続使用においても特性安定性に優れた電子写真用感
光体を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る負帯電積層型電子写真用感光体を
示す模式的構造断面図である。
【図2】本発明に係る正帯電積層型電子写真用感光体を
示す模式的構造断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4 保護層 5 中間層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層
    とを有する電子写真用有機感光体において、 該電荷輸送層中に、下記一般式(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
    原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
    リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
    2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
    化合物の少なくとも一種と、下記一般式(II)、 (式中、R〜R13は同一でも異なっていてもよい水
    素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基またはアルキ
    ル基を表す。)で示されるトコフェロール化合物の少な
    くとも一種とを含有することを特徴とする電子写真用感
    光体。
  2. 【請求項2】 導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層
    とを有する電子写真用有機感光体において、 該電荷輸送層中に、下記一般式(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
    原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
    リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
    2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
    化合物の少なくとも一種と、少なくとも一種の酸化防止
    剤とを含有することを特徴とする電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】 導電性基体上に電荷発生層と電荷輸送層
    とを有する電子写真用有機感光体において、 該電荷輸送層中に、下記一般式(I)、 (式中、R〜Rは同一でも異なっていてもよい水素
    原子、ハロゲン原子、水酸基、置換もしくは無置換のア
    リール基、アルキル基またはアルケニル基を表し、Aは
    2価の炭化水素残基を表す。)で示されるジスチリル系
    化合物の少なくとも一種と、下記一般式(II)、 (式中、R〜R13は同一でも異なっていてもよい水
    素原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基またはアルキ
    ル基を表す。)で示されるトコフェロール化合物の少な
    くとも一種と、少なくとも一種の酸化防止剤とを含有す
    ることを特徴とする電子写真用感光体。
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