JP2000241829A - 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置

Info

Publication number
JP2000241829A
JP2000241829A JP36750498A JP36750498A JP2000241829A JP 2000241829 A JP2000241829 A JP 2000241829A JP 36750498 A JP36750498 A JP 36750498A JP 36750498 A JP36750498 A JP 36750498A JP 2000241829 A JP2000241829 A JP 2000241829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
substrate
electro
signal line
optical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36750498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3719343B2 (ja
Inventor
Shigenori Katayama
茂憲 片山
Masahiro Yasukawa
昌宏 安川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP36750498A priority Critical patent/JP3719343B2/ja
Publication of JP2000241829A publication Critical patent/JP2000241829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3719343B2 publication Critical patent/JP3719343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、薄膜SOI構造のMOS型半導体素子に
は、チャネル領域に蓄積する余剰キャリアにより、ドレ
イン破壊電圧が低下したり、電流電圧特性にキンクが生
じたりするといった種々の問題が引き起こされ、動作不
良の原因となっていた。 【解決手段】このため、液晶パネル用基板の、画素電極
を駆動する半導体層のチャネル領域と、このチャネル領
域を駆動するゲート電極の配列方向に隣接した前段のゲ
ート電極とを電気的に接続し、チャネル領域から蓄積さ
れた余剰キャリアを引き抜くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置用基
板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機
器並びに投射型表示装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】支持基板上に単結晶シリコン薄膜を形成
し、そのシリコン薄膜に半導体デバイスを形成する半導
体技術はSOI(Silicon On Insulator)技術と呼ば
れ、そのシリコン薄膜により形成されたトランジスタ素
子の高速化や低消費電力化、高集積化等の利点を有する
ことから広く研究されている。
【0003】一般に絶縁体層上に、多結晶シリコンを成
長させることは比較的易しいが、単結晶シリコンを成長
させることは困難である。そこで、SIMOX(Separa
tionby Implanted Oxygen)法、或いは、貼り合わせ法
などといったSOI技術を用いることが考えられてい
る。ここで、SIMOX法とは、単結晶シリコン基板中
に酸素イオンを注入し、表面に単結晶シリコン層を残し
て単結晶シリコン基板内部にシリコン酸化膜からなる絶
縁体層を形成する方法である。また、貼り合わせ法と
は、2枚の単結晶基板の片方、或いは両方の表面に熱酸
化膜を形成し、これらを貼り合わせた後、片方の単結晶
基板を薄く削って素子層とする方法である。この貼り合
わせ法を応用したものとして、単結晶シリコン基板に水
素イオンを注入し、これを支持基板と貼り合わせた後、
熱処理によって薄膜シリコン層を単結晶シリコン基板の
水素注入領域から分離する手法(US Patent No.5,3
74,564)や、表面を多孔質化したシリコン基板上
に単結晶シリコン層をエピタキシャル成長させ、これを
支持基板と貼り合わせた後にシリコン基板を除去し、多
孔質シリコン層をエッチングすることにより支持基板上
にエピタキシャル単結晶シリコン薄膜を形成する手法
(特開平4−346418号)などが知られている。
【0004】この薄膜SOI構造のMOS型半導体素子
では、通常のバルク型のMOS型半導体素子と比較して
寄生容量が小さいことが挙げられる。これは、バルク型
のMOS型半導体素子で課題となっていたソース/ドレ
イン領域と基板との接合容量や、基板とこの基板上に形
成される配線との間に寄生する配線容量が、SOI構造
のMOS型半導体素子とすることによって少なくとも基
板表面が絶縁物となるため、バルク型のMOS型半導体
素子と比較して大きく低減することができるからであ
る。また、薄膜SOI構造のMOS型半導体素子では、
バルク型のMOS型半導体素子にて問題となった基板側
の深い層に発生する電流の経路が形成されなくなるた
め、いわゆるパンチスルー現象に対して強くなる。
【0005】このようなSOI構造のMOS型半導体素
子が形成された基板(SOI基板)は通常のバルク型の
MOS型半導体素子が形成された基板(バルク型半導体
基板)と同様に、さまざまなデバイスの製造に用いられ
ているが、従来のバルク型半導体基板と異なる特徴とし
て、支持基板に様々な材料を使用することが可能な点を
挙げることができる。すなわち支持基板として通常のシ
リコン基板はもちろんのこと、透明な石英ガラス、ある
いは通常のガラス基板などを用いることができる。その
結果、例えば透明な基板上に単結晶シリコン薄膜を形成
することによって、光透過性を必要とするデバイス、例
えば透過型の液晶表示デバイスなどにも結晶性に優れた
単結晶シリコンを用いて高性能なトランジスタ素子を形
成することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、薄膜SOI構
造のMOS型半導体素子には、上述してきたような数々
の利点がある反面、基板浮遊効果という問題がある。こ
の基板浮遊効果とは、基トランジスタが形成される基板
表面が絶縁物であるために、チャネル領域に蓄積する余
剰キャリアが放出されることなく蓄積してしまうことで
ある。特に、SOI構造における薄膜トランジスタにお
いて、チャネルを単結晶シリコン層で形成した場合、単
結晶シリコンは電荷移動度が高いために、ソース・ドレ
イン間に電位差が生ずると、薄膜トランジスタがオフで
あるにも係わらずチャネルにキャリア(電荷)が蓄積し
やすくなる。また、トランジスタがオンの場合でも過剰
な電流が流れやすくなる。薄膜トランジスタのチャネル
にそのようなキャリア(電荷)が蓄積したり流れたりす
ると、薄膜構造においては、その余分なキャリア(電
荷)によってトランジスタ素子のドレインの耐破壊電圧
が低下したり、トランジスタ素子の電流電圧特性にキン
クが生じたりするといった種々の問題が引き起こされる
ものである。
【0007】本発明の目的は前述の問題点に対処して、
絶縁物上に形成されたトランジスタの信頼性を向上した
電気光学装置用基板、それを用いた電気光学装置、電気
光学装置の駆動方法、更にはその電気光学装置を用いた
電子機器並びに投射型表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置用
基板は、上記課題を解決するために、基板上にマトリク
ス状に形成される複数の画素領域の各画素領域毎にトラ
ンジスタが配置される電気光学装置用基板において、前
記基板上に前記トランジスタのチャネル領域となる半導
体層が形成されてなり、該チャネル領域となる半導体層
は、当該トランジスタのゲート電極が電気的に接続され
る走査信号線とは異なる走査信号線と電気的に接続され
てなることを特徴とする。本発明によれば、チャネル領
域に蓄積された余剰キャリアをそこから走査信号線に引
き抜くことにより、基板浮遊効果を抑制することがで
き、それによりトランジスタの耐圧を向上し、電流電圧
特性のキンクを抑制することができる。このため、本発
明の電気光学装置用基板を用いれば、良好なトランジス
タ特性を有するデバイスを作成することが可能となる。
【0009】また、本発明においては、前記異なる走査
信号線は、当該トランジスタのが電気的に接続される走
査信号線よりも前段側に位置する走査信号線であること
が望ましい。トランジスタのチャネル領域が、自己の画
素より前段側の走査信号線に接続されれば、選択電位が
印加される選択期間が終了し、通常、選択期間よりも長
い非選択期間に移行しているので、前段の走査信号線に
印加された安定した非選択電位によって、チャネル領域
の余剰キャリア(なお、本発明ではキャリアを電荷と同
意として扱う)を引き抜くことができる。なお、前段の
走査信号線は、直前の走査信号線であることが望ましい
が、2以上前の走査信号線でも構わない。
【0010】また、本発明においては、前記トランジス
タはNチャネル型トランジスタであって、前記前段側の
走査信号線には前記トランジスタに供給される画像信号
の電位以下の電位が印加されることが望ましい。Nチャ
ネル型トランジスタには、電子(負の電荷)がチャネル
領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャリアを引き
抜くためには、チャネルに接続される走査信号線は低い
電位になければならない。チャネルには画像信号に基づ
く電流が流れるので、チャネルに接続される走査信号線
には画像信号の電位以下の電位が印加されることにより
効果的にキャリアを引き抜ける。
【0011】また、本発明においては、前記トランジス
タはPチャネル型トランジスタであって、前記前段側の
走査信号線には前記トランジスタに供給される画像信号
の電位以上の電位が印加されることが望ましい。Pチャ
ネル型トランジスタには、正孔(正の電荷)がチャネル
領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャリアを引き
抜くためには、チャネルに接続される走査信号線は低い
電位になければならない。チャネルには画像信号に基づ
く電流が流れるので、チャネルに接続される走査信号線
には画像信号の電位以上の電位が印加されることにより
効果的にキャリアを引き抜ける。
【0012】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域の半導体層は、当該トランジスタのソ
ース・ドレイン領域を構成する半導体層と互いに異なる
導電型とすることが望ましい。チャネルにはソース・ド
レインと異なる不純物イオンを導入することにより、ト
ランジスタ素子の閾値電圧を制御できるだけでなく、導
電性を持たせることによりチャネルに蓄積された電荷を
容易に逃しやすくなる。
【0013】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域の半導体層には、当該トランジスタの
ソース・ドレイン領域を構成する半導体層よりも低い濃
度の不純物が導入されてなることが望ましい。トランジ
スタの非導通時のリーク電流を大きくしないようにする
ためには、チャネルの不純物濃度は低濃度にしておくこ
とが好ましい。
【0014】また、本発明においては、前記チャネル領
域となる半導体層は延在部を有し、該延在部とにおいて
当該チャネル領域を有するトランジスタのゲート電極が
電気的に接続される走査信号線とは異なる走査信号線に
電気的に接続されてなることが望ましい。チャネル領域
の直下や直上に引き抜きのコンタクトホールを設けず
に、チャネル領域の半導体層を引き伸ばして、そこで別
の走査信号線に対して、チャネル領域から余剰キャリア
を引き抜くので、チャネルの膜厚は変更されるものでは
なく、トランジスタのスイッチング動作に影響を与えな
い。
【0015】また、本発明においては、前記チャネル領
域の半導体層とこれを延在した前記延在部の半導体層
は、前記トランジスタのソース・ドレイン領域を構成す
る半導体層と互いに異なる導電型とすることが望まし
い。チャネルと延在部は、同一導電型の不純物を同時に
導入して形成した同一導電型半導体層であると、延在部
からチャネルの余剰キャリアを引き抜き易い。
【0016】また、本発明においては、前記延在部の半
導体層には前記チャネル領域よりも高濃度の不純物が導
入されてなることが望ましい。延在部での抵抗が小さく
なるので、トランジスタのチャネル領域から延在部を介
して電荷の移動が容易となり、電荷を引き抜き易くな
る。
【0017】また、本発明においては、前記トランジス
タはNチャネル型トランジスタであって、前記異なる走
査信号線には前記トランジスタに供給される画像信号の
電位以下の非選択電位が印加されてなることが望まし
い。Nチャネル型トランジスタには、電子(負の電荷)
がチャネル領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャ
リアを引き抜くためには、チャネルに接続される走査信
号線は低い電位になければならない。チャネルには画像
信号に基づく電流が流れるので、チャネルに接続される
走査信号線には画像信号の電位以下の電位が印加される
ことが必要となる。
【0018】また、本発明においては、前記トランジス
タはPチャネル型トランジスタであって、前記異なる走
査信号線には前記トランジスタに供給される画像信号の
電位以上の非選択電位が印加されてなることが望まし
い。Pチャネル型トランジスタには、正孔(正の電荷)
がチャネル領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャ
リアを引き抜くためには、チャネルに接続される走査信
号線は高い電位になければならない。チャネルには画像
信号に基づく電流が流れるので、チャネルに接続される
走査信号線には画像信号の電位以上の電位が印加される
ことが必要となる。
【0019】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域は単結晶シリコン層からなるので、ト
ランジスタとしての電荷の移動度が大きく、導通から非
導通に移行した際に、チャネルに電荷が蓄積しやすくな
る。従って、本発明のように、それを引き抜く構成とす
ることにより、トランジスタの信頼性を向上することが
できる。よって、前記トランジスタのチャネル領域に蓄
積した電荷が、前記異なる走査信号線に引き抜かれるこ
とが好ましい。
【0020】さらに、本発明の電気光学装置用基板は、
上記課題を解決するために、基板上にマトリクス状に形
成される複数の画素領域の各画素領域毎にNチャネル型
トランジスタが配置される電気光学装置用基板におい
て、前記基板上に前記Nチャネル型トランジスタのチャ
ネル領域となる半導体層が形成されてなり、該チャネル
領域となる半導体層は当該トランジスタに供給される画
像信号の電位以下の電位が印加された導電層と電気的に
接続されてなることを特徴とする。本発明によれば、チ
ャネル領域に蓄積された余剰キャリアをそこから走査信
号線に引き抜くことにより、基板浮遊効果を抑制するこ
とができ、それによりトランジスタの耐圧を向上し、電
流電圧特性のキンクを抑制することができる。このた
め、本発明の電気光学装置用基板を用いれば、良好なト
ランジスタ特性を有するデバイスを作成することが可能
となる。さらに、Nチャネル型トランジスタには、電子
(負の電荷)がチャネル領域に蓄積される。この蓄積さ
れた余剰キャリアを引き抜くためには、チャネルに接続
される走査信号線は低い電位になければならない。チャ
ネルには画像信号に基づく電流が流れるので、チャネル
に接続される走査信号線には画像信号の電位以下の電位
が印加されることにより効果的にキャリアが引き抜け
る。
【0021】また、本発明においては、前記導電層は、
当該チャネル領域を有するトランジスタのゲート電極が
電気的に接続される走査信号線よりも前段側に位置する
走査信号線とする、あるいは、当該チャネル領域を有す
るトランジスタに一方の電極が電気的に接続される蓄積
容量の他方の電極とすることにより、特別なキャリア引
き抜き用の配線を画素領域内に延在させることが不要と
なる。
【0022】また、本発明においては、前記チャネル領
域の半導体層とこれを延在して前記導電層と電気的に接
続するための延在部の半導体層とは、P型の不純物が導
入されてなることが望ましい。これにより、Nチャネル
型トランジスタには、電子(負の電荷)がチャネル領域
に蓄積されるので、キャリアを引き抜くためには半導体
層をP型として、キャリアの移動をし易くすることが好
ましい。
【0023】さらに、本発明の電気光学装置用基板は、
上記課題を解決するために、基板上にマトリクス状に形
成される複数の画素領域の各画素領域毎にPチャネル型
トランジスタが配置される電気光学装置用基板におい
て、前記基板上に前記Pチャネル型トランジスタのチャ
ネル領域となる半導体層が形成されてなり、該チャネル
領域となる半導体層は当該トランジスタに供給される画
像信号の電位以上の電位が印加された導電層と電気的に
接続されてなることを特徴とする。本発明によれば、チ
ャネル領域に蓄積された余剰キャリアをそこから走査信
号線に引き抜くことにより、基板浮遊効果を抑制するこ
とができ、それによりトランジスタの耐圧を向上し、電
流電圧特性のキンクを抑制することができる。このた
め、本発明の電気光学装置用基板を用いれば、良好なト
ランジスタ特性を有するデバイスを作成することが可能
となる。さらに、Pチャネル型トランジスタには、電子
(正の電荷)がチャネル領域に蓄積される。この蓄積さ
れた余剰キャリアを引き抜くためには、チャネルに接続
される走査信号線は高い電位になければならない。チャ
ネルには画像信号に基づく電流が流れるので、チャネル
に接続される走査信号線には画像信号の電位以上の電位
が印加されることにより効果的にキャリアが引き抜け
る。
【0024】また、本発明においては、前記導電層は、
当該チャネル領域を有するトランジスタのゲート電極が
電気的に接続される走査信号線よりも前段側に位置する
走査信号線とする、あるいは、当該チャネル領域を有す
るトランジスタに一方の電極が電気的に接続される蓄積
容量の他方の電極とすることにより、特別なキャリア引
き抜き用の配線を画素領域内に延在させることが不要と
なる。
【0025】また、本発明においては、前記チャネル領
域の半導体層とこれを延在して前記導電層と電気的に接
続するための延在部の半導体層とは、N型の不純物が導
入されてなることが望ましい。これにより、Pチャネル
型トランジスタには、正孔(正の電荷)がチャネル領域
に蓄積されるので、キャリアを引き抜くためには半導体
層をN型として、キャリアの移動をし易くすることが好
ましい。
【0026】さらに、本発明の電気光学装置用基板は、
上記課題を解決するために、基板上にマトリクス状に形
成される複数の画素領域の各画素領域毎に、トランジス
タと、前記トランジスタソース又はドレインに一方の電
極が電気的に接続される容量とが配置される電気光学装
置用基板において、前記基板上に前記トランジスタのチ
ャネル領域となる半導体層が形成されてなり、該チャネ
ル領域となる半導体層は、前記容量の他方の電極と電気
的に接続されてなることを特徴とする。本発明によれ
ば、チャネル領域に蓄積された余剰キャリアをそこから
蓄積容量の電極に引き抜くことにより、基板浮遊効果を
抑制することができ、それによりトランジスタの耐圧を
向上し、電流電圧特性のキンクを抑制することができ
る。このため、本発明の電気光学装置用基板を用いれ
ば、良好なトランジスタ特性を有するデバイスを作成す
ることが可能となる。
【0027】また、本発明においては、前記トランジス
タはNチャネル型トランジスタであって、前記蓄積容量
の他方の電極には、当該トランジスタに供給される画像
信号の電位以下の低電位が印加されることが望ましい。
Nチャネル型トランジスタには、電子(負の電荷)がチ
ャネル領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャリア
を引き抜くためには、チャネルに接続される蓄積容量の
電極は低い電位になければならない。チャネルには画像
信号に基づく電流が流れるので、チャネルに接続される
蓄積容量の電極には画像信号の電位より低電位が印加さ
れることにより効果的にキャリアが引き抜ける。
【0028】また、本発明においては、前記トランジス
タはPチャネル型トランジスタであって、前記蓄積容量
の他方の電極には、当該トランジスタに供給される画像
信号の電位以上の高電位が印加されることが望ましい。
Pチャネル型トランジスタには、正孔(正の電荷)がチ
ャネル領域に蓄積される。この蓄積された余剰キャリア
を引き抜くためには、チャネルに接続される蓄積容量の
電極は高い電位になければならない。チャネルには画像
信号に基づく電流が流れるので、チャネルに接続される
蓄積容量の電極には画像信号の電位より高電位が印加さ
れることにより効果的にキャリアが引き抜ける。
【0029】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域の半導体層は、当該トランジスタのソ
ース・ドレイン領域を構成する半導体層と互いに異なる
導電型とすることが望ましい。チャネルにはソース・ド
レインと異なる不純物イオンを導入することにより、ト
ランジスタ素子の閾値電圧を制御できるだけでなく、導
電性を持たせることによりチャネルに蓄積された電荷を
容易に逃しやすくなる。
【0030】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域の半導体層には、当該トランジスタの
ソース・ドレイン領域を構成する半導体層よりも低い濃
度の不純物が導入されてなることが望ましい。トランジ
スタの非導通時のリーク電流を大きくしないようにする
ためには、チャネルの不純物濃度は低濃度にしておくこ
とが好ましい。
【0031】また、本発明においては、前記チャネル領
域となる半導体層は延在部を有し、該延在部において前
記蓄積容量の他方の電極に電気的に接続されてなること
が望ましい。チャネル領域の直下や直上に引き抜きのコ
ンタクトホールを設けずに、チャネル領域の半導体層を
引き伸ばして、そこで蓄積容量の電極に対して、チャネ
ル領域から余剰キャリアを引き抜くので、チャネルの膜
厚は変更されるものではなく、トランジスタのスイッチ
ング動作に影響を与えない。
【0032】また、本発明においては、前記チャネル領
域の半導体層とこれを延在した前記延在部の半導体層
は、前記トランジスタのソース・ドレイン領域を構成す
る半導体層と互いに異なる導電型とすることが望まし
い。チャネルと延在部は、同一導電型の不純物を同時に
導入して形成した同一導電型半導体層であると、延在部
からチャネルの余剰キャリアを引き抜き易い。
【0033】また、本発明においては、前記延在部の半
導体層には前記チャネル領域よりも高濃度の不純物が導
入されてなることが望ましい。延在部での抵抗が小さく
なるので、トランジスタのチャネル領域から延在部を介
して電荷の移動が容易となり、電荷を引き抜き易くな
る。
【0034】また、本発明においては、前記トランジス
タのチャネル領域は単結晶シリコン層からなるので、ト
ランジスタとしての電荷の移動度が大きく、トランジス
タがオフの場合でもソース・ドレイン間に電位差が生じ
るとチャネルに電荷が蓄積しやすくなる。また、トラン
ジスタオンでも過剰な電流が流れ易くなる。これらのキ
ャリアは、トランジスタのドレイン破壊を引き起こすも
のであり、好ましくない。従って、本発明のように、そ
の余剰な電荷を引き抜く構成とすることにより、トラン
ジスタの信頼性を向上することができる。よって、前記
トランジスタのチャネル領域に蓄積した電荷が、前記蓄
積容量の他方の電極に引き抜かれることが好ましい。
【0035】また、本発明においては、前記チャネル領
域は、前記異なる走査信号線から分岐した配線あるいは
前記異なる走査信号線に接続された配線と電気的に接続
されてなることが好ましい。チャネル領域となる半導体
層を異なる画素行の走査信号線まで引き伸ばすことは、
その延在が長いと抵抗が大きくなって、チャネルの余剰
キャリアを引き抜きにくきなるが、通常、半導体層より
抵抗率の低い導電層からなる上記配線を延ばして接続す
る構成とするので、チャネルと走査信号線の間の総配線
抵抗が小さくなり、余剰キャリアを引き抜きやすくな
る。また、チャネル領域の半導体層の面積を増やすと容
量が増すが、そうするとトランジスタのスイッチング特
性が劣化する。しかし、本発明のように走査信号線を分
岐した配線やそれに接続された配線を引き回すのであれ
ば、チャネルと走査信号線の間の総配線抵抗が小さくな
り、トランジスタの特性を劣化させずにキャリアを引き
抜き易くできる。特に、走査信号線を分岐して延在すれ
ば、余分な配線追加して引き回されないので開口率を低
下させずにすむ。また、走査信号線に接続する配線とチ
ャネル領域を接続する場合は、走査信号線と積層するよ
うに他の配線層を用いて延在できるので、配線層を積層
して引き回すことができ、開口率を低下させずにすむ。
【0036】また、本発明においては、前記異なる走査
信号線から分岐した配線あるいは前記異なる走査信号線
に接続された配線は、一画素の領域内の周辺部に沿って
配置されることが望ましい。上記配線は、画素電極の邪
魔になって開口率を落とさないように、画素電極の端部
付近に沿って配線される。これにより、透過型液晶パネ
ルの開口率を劣化しないようにできる。
【0037】また、本発明においては、前記異なる走査
信号線から分岐した配線あるいは前記異なる走査信号線
に接続された配線は、前記走査信号線と交差する画像信
号線に沿って配置され、且つ前記トランジスタのチャネ
ル領域近傍に配置される前記走査信号線に沿って配置さ
れることが望ましい。トランジスタ素子のチャネルとこ
れに接続すべき走査信号線は離れているので、上記配線
は、開口率を落とさないように画像信号線に沿って配置
される。画像信号線と異な導電層によりこの配線が形成
されるのであれば、画像信号線と層間絶縁膜を介して重
なるように配置してもよい。また、上記配線は、開口率
を落とさないように走査信号線に沿って配置される。走
査信号線と異なる導電層によりこの配線が形成されるの
であれば、走査信号線と層間絶縁膜を介して重なるよう
に配置してもよい。
【0038】また、本発明においては、前記異なる走査
信号線から分岐した配線あるいは前記異なる走査信号線
に接続された配線と、当該配線に隣接する前記画像信号
線及び前記走査信号線とは、前記半導体層の下方の前記
基板上に形成される遮光層と平面的に重なるように配置
されることが望ましい。上記配線と画像信号線が並置
(重なる場合も含む)されるのであれば、基板上に形成
される遮光層により両配線をまとめて遮光することがで
きる。上記配線と走査信号線が並置(重なる場合も含
む)されるのであれば、基板上に形成される遮光層によ
り両配線をまとめて遮光することができる。また、遮光
層により、チャネル領域も、配線及び走査信号線から連
続的に遮光されるので、半導体層での光の影響を防止で
きる。
【0039】また、本発明においては、前記チャネル領
域及び前記延在部の半導体層は、該半導体層の下方の前
記基板上に形成された遮光層と平面的に重なるように配
置されることが望ましい。遮光層により、チャネル領域
と延在部とを遮光できるので、余剰キャリアの引き抜き
を光入射により阻害されることがない。
【0040】また、本発明においては、前記基板は透明
基板からなり、特にはガラスにより形成されてなること
が好ましい。また、その場合、前記トランジスタに接続
される画素電極は透明電極や反射電極を用いることがで
きる。
【0041】また、本発明においては、前記基板は半導
体基板からなり、特には単結晶シリコンにより形成され
てなることが好ましい。また、その場合、前記トランジ
スタに接続される画素電極は反射電極を用いることがで
きる。
【0042】以上のように、本発明の電気光学装置用基
板には光透過性のガラス基板を用いることができるだけ
でなく、半導体基板を用いることができる。また、画素
電極も透明電極や反射電極を用いることができる。すな
わち、透過型と反射型の電気光学装置の両方に、本発明
の電気光学装置用基板を用いることができる。
【0043】また、本発明においては、前記トランジス
タの上方に平坦化された絶縁膜が形成されてなり、該平
坦化された絶縁膜上に画素電極を形成してなることが望
ましい。また、前記トランジスタの上方に複数層の絶縁
膜を形成してなり、該複数層の絶縁膜のうちの上層の該
絶縁膜は平坦化され、該平坦化された上層の絶縁膜上に
画素電極を形成してなることが望ましい。以上のよう
に、平坦化された絶縁膜上に画素電極を形成することに
より、液晶層に面する画素電極も平坦化される。従っ
て、本発明の電気光学装置用基板の内面をラビングする
配向処理において、配向むらが減少する。また、画素電
極を反射電極とすれば、反射むらが少なくできる。
【0044】さらに、本発明の電気光学装置は、上記の
何れかに記載の電気光学装置用基板と、対向基板とが間
隙を有して配置されるとともに、該間隙内に電気光学材
料が封入されて構成される。これにより、高性能なトラ
ンジスタ素子を有するアクティブマトリクス型液晶パネ
ル等の電気光学装置を提供することができる。また、こ
の電気光学装置は、画素電極の形成材料の選択により、
透過型、反射型のどちらにも適用することがきる。
【0045】さらに、本発明の電子機器は、上記の電気
光学装置を表示装置として用いるので、表示装置の信頼
性を向上することができる。
【0046】さらに、本発明の投射型表示装置は、光源
と、前記光源からの光を変調する上記の電気光学装置
と、前記電気光学装置により変調された光を投射する投
射光学手段とを備える。本発明の電気光学装置は、強力
な光源を電気光学装置に照射する投射型表示装置のライ
トバルブとして用いることに最適である。
【0047】さらに、本発明の電気光学装置の駆動方法
は、マトリクス状に配置される各画素に、走査信号線に
ゲート電極が接続されるトランジスタを有する電気光学
装置の駆動方法において、前記走査信号線に選択電位を
印加して前記トランジスタを導通させ、当該トランジス
タのチャネル領域を介して画像信号を画素に印加し、前
記走査信号線に非選択電位を印加して前記トランジスタ
を非導通としてなり、前記トランジスタからは前記チャ
ネル領域に存在する余分な電荷を引き抜くことを特徴と
する。本発明によれば、チャネル領域に蓄積された余剰
キャリア(電荷)をそこから引き抜くことにより、基板
浮遊効果を抑制することができ、それによりトランジス
タの耐圧を向上し、電流電圧特性のキンクを抑制するこ
とができる。また、キャリア(電荷)を引き抜く先は、
前記走査信号線あるいは容量線であることが好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0049】(第1の実施形態)図1は本発明を適用し
た電気光学装置の一例である液晶パネル用基板の画素部
を示す第1の実施形態の断面図である。また、図9
(A)(B)及び図10(A)(B)は、本発明の液晶
パネル用基板の画素部の平面図を示す。各図面におい
て、同一の符号は同一のものを示している。
【0050】図1に示すように第1の実施形態による液
晶パネル用基板は、SOI技術を用いて製造されたSO
I構造のMOS型半導体素子を有するものである。
【0051】支持基板3の上方には、トランジスタ素子
の光リーク電流を防止するために設けられた遮光層4が
形成される。この遮光層4は支持基板3が光透過性の場
合に裏面からトランジスタ素子に入射する光を遮光する
ものである。さらに、遮光層4の上方にはSOI技術を
用いて形成された第1の絶縁膜5が形成され、第1の絶
縁膜5の上方に、半導体層が形成される。本実施の形態
では、トランジスタ素子をNチャネル型の薄膜トランジ
スタとするために、その半導体層に、N型不純物を高濃
度に導入したN型拡散層からなるソース領域6A及びド
レイン領域6Cと、P型不純物を高濃度に導入したP型
拡散層からなるチャネル領域6Bが形成される。チャネ
ル領域6Bの上方にはゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜
7が形成され、第2の絶縁膜7の上方にゲート電極8が
形成されてトランジスタ素子が構成される。ゲート電極
8の上方にはさらに第3の絶縁膜10が形成され、第3
の絶縁膜10の上方にソース電極11Aが形成されてい
る。
【0052】本発明においては、MOS半導体素子とし
て、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを例示する。ま
た、このような絶縁物上に形成されたトランジスタを薄
膜トランジスタ(TFT)として呼称する。
【0053】本実施形態においては支持基板3として厚
さ1.1mmの石英ガラスを用いた。なお、この支持基
板3の材料は本実施形態に限定されるものではない。例
えばOAガラス基板のような透明基板,単結晶シリコン
基板(半導体基板)のような不透明基板を用いてもよ
い。なお、半導体基板を用いた場合には、その表面に選
択酸化膜(LOCOS)を形成しておく必要がある。い
ずれにしても、支持基板3としては、少なくとも素子が
形成される側の表面が絶縁性である基板が用いられる。
【0054】遮光層4は、SOI技術により半導体層
(6A,6B,6C)が形成される前に、モリブデンを
スパッタ法により100〜1000nm程度の厚さに堆
積することにより得る。本実施形態においてはモリブデ
ンを400nmの厚さに堆積した。なお、この遮光層4
の材料は本実施形態に限定されるものではなく、製造す
るデバイスの熱プロセス最高温度に対して安定な材料で
あればどのような材料を用いても問題はない。例えば他
にもタングステン,タンタルなどの高融点金属や多結晶
シリコン、さらにはタングステンシリサイド、モリブデ
ンシリサイド等のシリサイドが好ましい材料として用い
られ、形成法もスパッタ法の他、CVD法、電子ビーム
加熱蒸着法などを用いることができる。なお、この遮光
層4は、支持基板3として不透明基板を用いた場合は形
成不要となる。
【0055】つぎに、遮光層4とその上に形成されるソ
ース領域6A、ドレイン領域6C、チャネル領域6Bと
の絶縁を確保するために、第1の絶縁膜5を堆積した。
この第1の絶縁膜5はシリコン酸化膜を用いた。このシ
リコン酸化膜は、例えばスパッタ法、あるいはTEOS
(テトラエチルオルソシリケート)を用いたプラズマC
VD法により形成できる。本実施形態においては、シリ
コン酸化膜をTEOSのプラズマCVDにより1000
nm堆積させた。
【0056】つぎに、SOI技術によって、支持基板3
の表面に単結晶シリコン基板を貼り合わせその大部分を
剥離やエッチングして支持基板3の表面に単結晶シリコ
ン薄膜(半導体層)を形成する。さらにこれをパターニ
ングして単結晶シリコン部と形成する。さらに、単結晶
シリコン部には、チャネル領域6BをP型不純物のイオ
ン打ち込みにより形成し、ソース領域6A、ドレイン領
域6CをN型不純物イオンのイオン打ち込みにより形成
した。このチャネル領域6Bには後述する単結晶シリコ
ン部の延在部6Dが同時に設けられるが、そこにもチャ
ネル領域と同時にP型不純物がイオン打ち込みにより導
入される。さらに、ドレイン領域6Cの単結晶シリコン
部は延在されて保持容量の一方の電極となる容量電極部
6Eを有するが、この容量電極部6Eにはドレインと同
一のN型不純物が同時にイオン打ち込みにより導入され
る。このようにして、単結晶シリコン部には不純物が導
入され、活性化されて導電性が付与される。本実施形態
においては、Nチャネル型トランジスタを配置するの
で、チャネル領域6Bと延在部6DはP型、ソース領域
6Aとドレイン領域6Cと容量電極部6EはN型の半導
体層とした。Pチャネル型トランジスタを配置する場合
には、チャネル領域6Bと延在部6DはN型、ソース領
域6Aとドレイン領域6Cと容量電極部6EはP型の半
導体層としなければならない。なお、チャネル領域6B
の不純物濃度は、ソース領域6Aとドレイン領域6Cと
容量電極部6Eの不純物濃度より低くする。チャネル領
域6Bの不純物濃度が高いと、トランジスタの非導通時
にリーク電流が多くなるからである。また、コンタクト
を形成する延在部6Dの不純物濃度は、チャネル領域6
Bと同じでもよいが、チャネル領域6Bから電荷を引き
出すためには、チャネル領域6Bよりも不純物濃度が高
い方が好ましい。その方が、延在部6Dでの抵抗値が低
く、コンタクト部分でのコンタクト抵抗も小さくでき
て、電荷を引き抜き易くなる。延在部6Dの不純物濃度
を高くするためには、チャネル領域6Bの不純物ドーズ
工程において延在部6Dにもドーズし、その後再度、延
在部6Dのみに同一導電型の不純物をドーズすればよ
い。
【0057】なお、後述するように、容量電極部6E
は、ドレイン領域6Cの半導体層を延在させて、隣接す
る画素のトランジスタのゲート電極に接続される走査信
号線8Aの直下にまで配置し、保持容量(蓄積容量と同
意)Csの一方の電極とする。容量電極部6Eは走査信
号線8Aと絶縁膜7を介して重なり、画素の保持容量を
構成する。
【0058】つぎにソース領域6A、ドレイン領域6
C、チャネル領域6Bと第1の導電膜からなるゲート電
極8との絶縁を確保するために、第2の絶縁膜からなる
ゲート絶縁膜7を形成した。この第2の絶縁膜にはシリ
コン酸化膜を用いた。本実施形態では、このシリコン酸
化膜は、LTO(Low Temperature Oxide)によるシリ
コン酸化膜とした。この絶縁膜は熱酸化膜でも、窒化膜
でも構わない。また複数層の積層でも構わない。
【0059】つぎにゲート電極となるポリシリコン等か
らなる第1の導電膜8を形成した。この第1の導電膜8
はポリシリコンに高融点金属を積層したシリサイド構造
としてもよい。
【0060】また図10でも説明するが、チャネル領域
6Bは、このチャネル領域6Bを駆動する走査信号線8
A(Xn,Xiのiは整数で一垂直走査期間内において
選択される走査信号線の順番を示す。)の配列方向に隣
接した前段の走査信号線8A(Xn-1)と電気的に接続
されている。第1の導電膜の上方には、ゲート電極8と
ソース電極11Aとの絶縁を確保するために、BPSG
(Boron Phosphorus Silicate Glass)膜のような絶縁
膜からなる第3の絶縁膜10を形成し、この第3の絶縁
膜10の上方には、第3の絶縁膜10に開口したコンタ
クトホールを介してソース領域6Aと接続するように、
ソース電極11Aとなるアルミニウム等からなる第2の
導電膜を形成した。つぎに、第3の絶縁膜10に開口し
たコンタクトホールを介してドレイン領域6Cに接続す
るように画素電極14Aを形成した。画素電極にはIT
O(Indium Tin Oxide)のような透明導電膜を用いた。
【0061】図9及び図10は、上記した図1における
断面構成に基づく画素部の平面図を示すものである。
【0062】図9(A)は、基板3上に上述した方法に
より遮光層4を形成し、この遮光層4から画素電極の形
成される領域15をパターニングして開口した状態を示
すものである。この図のパターンは、基板3をガラス等
の透明基板とし、画素電極14Aを透明電極とする場合
のものである。
【0063】図9(B)は、図9(A)にて形成した遮
光層4上に、上述した方法により単結晶シリコン層6を
形成しパターニングしたパターンを示すものである。6
Aは単結晶シリコン層に形成したN型ソース領域、6C
は同じくN型ドレイン領域である。6Bは単結晶シリコ
ン層に形成したP型チャネル領域を示す。チャネル領域
6Bから延在される単結晶シリコン層6Dは、チャネル
と同様にP型不純物が導入された延在部である。ドレイ
ン領域6Cから延在される単結晶シリコン層6Eは、ド
レインと同様にN型不純物が導入された容量電極部であ
る。
【0064】ソース領域6Aはコンタクトホール7Aを
介してソース電極11Aに接続される。このソース電極
11Aは後述するように画像信号線となる。また、ドレ
イン領域6Cは画像信号線11Aの配置方向(図面の上
方)に沿って延在され、コンタクトホール7Bを介して
後述する画素電極14Aに接続される。また、ドレイン
領域6Cは図面の左方向に延在され、隣接する走査信号
線8Aと絶縁膜7を介して重なる容量電極部6Eとな
り、保持容量Csは走査信号線8A及び容量電極部6E
とを第2の絶縁膜7を介する一対の電極として構成され
る。また、チャネル領域6Bからの延在部6Dは後述す
るようにコンタクトホール7Cを介して前段の走査信号
線8Aに電気的に接続される。
【0065】図10(A)(B)はそれぞれ、図9
(B)にて示した単結晶シリコン層6上に、ゲート絶縁
膜7、ゲート電極8、絶縁膜10、ソース・ドレイン電
極11、画素電極14を形成した平面図を示している。
【0066】図10(A)において、左下がりの斜線の
施された配線層は第1の導電膜を示す。また、右下がり
の密な斜線の施された配線層は第2の導電膜を示す。点
線は画素電極14の端部を示す。
【0067】第1の導電膜により形成されるのは、走査
信号線とトランジスタ素子のチャネル領域6Bから延在
された延在部6Dとコンタクトホール7Cにより接続さ
れる配線である。図の左右方向に平行に配置される第1
の導電膜は走査信号線8Aを示す。走査信号線8Aが絶
縁膜7を介してチャネル領域6Bと重なる部分がゲート
電極となり、ソース・ドレイン・チャネル及びゲート絶
縁膜・ゲート電極により薄膜トランジスタ(TFT)が
構成される。また、走査信号線8Aの上方には絶縁膜1
0を介してソース電極11Aが形成される。ソース電極
11Aは、絶縁膜7及び絶縁膜10に形成されたコンタ
クトホール7Aを介してソース領域6Aと接続されるも
のであり、画像信号線Yとなる。また、ドレイン領域6
Cは、絶縁膜7及び絶縁膜10に形成されたコンタクト
ホール7Bを介して画素電極14と接続される。さら
に、容量電極部6Eは隣接する画素の走査信号線8Aの
下方まで延在され、絶縁膜7を介して重なることにより
保持容量を構成する。
【0068】本発明の特徴であるチャネル領域6Bを延
在した延在部6Dは、前段の走査信号線8A(Xn-1)
から分岐され走査信号線と同一層の配線8Bと、絶縁膜
7に形成したコンタクトホール7Cを介して接続する。
配線8Bは画像信号線11Aに沿って延在され、さらに
後段の走査信号線8A(Xn)に沿って延在され、後段
の画素のトランジスタ近傍に配置されるコンタクトホー
ル7Cにて後段画素のトランジスタのチャネルから延在
された延在部6Dと接続される。
【0069】これにより、チャネル領域に蓄積された余
剰キャリアを、延在部6D、配線8B、前段の走査信号
線8A(Xn)の経路で引き抜くことにより、基板浮遊
効果を抑制することができる。走査信号線8Aは順次走
査され、選択期間には選択電位が、非選択期間には非選
択電位が印加されるので、前段の走査信号線8A(Xn-
1)が選択された後、次段の走査信号線8A(Xn)が選
択期間となると前段の走査信号線8A(Xn-1)は次の
フレームまで非選択状態に移行する。従って、非選択期
間に既に移行して走査信号線の電位が非選択電位に安定
している前段の走査信号線8A(Xn-1)に、選択され
た段の走査信号線8A(Xn)に接続され導通されたト
ランジスタのチャネルから余剰キャリアを逃がすように
すればよい。なお、非選択電位は、通常、画像信号線1
1Aを介して伝送されてトランジスタを介して画素電極
に印加される画像信号の最低電位と等しいか、それより
低い電位に設定されているので、余剰キャリアを非選択
電位状態にある前段の走査信号線に引き抜くことができ
る。
【0070】なお、配線8Bは走査信号線8Aを分岐し
て走査信号線と同一層で形成される。走査信号線8A
は、シリサイド構造とすることにより抵抗値を下げて延
在部6Dよりも比抵抗を小さくできるので、延在部6D
を長く配線せず、走査信号線8Aの導電層を分岐させて
配線し、チャネル領域6Bから走査信号線8Aまでの総
抵抗を低減することができる。また、分岐した配線8B
は、画像信号線11Aと併走させることによりその下の
遮光層4と平面的に重ねて、まとめて遮光することがで
きる。画像信号線11Aと配線8Bは層が異なるので、
2つの配線を重ねて配置すれば、遮光領域は少なくして
開口率を向上できる。また、配線8Bは走査信号線8A
とも併走させることによりその下の遮光層4と平面的に
重ねて、まとめて遮光することができる。
【0071】次に図10(B)は、図10(A)とは異
なる実施形態を示す図である。図10(B)は、図9
(A)と図9(B)までの構成は、図10(A)と同じ
である。さらに、単結晶シリコン層6上に、ゲート絶縁
膜7、ゲート電極8、絶縁膜10、ソース・ドレイン電
極11、画素電極14を形成するパターン形状や構造も
図10(A)と同じである。異なる構成は、薄膜トラン
ジスタ素子のチャネル領域6Bから延在した延在部6D
に、コンタクトホール7Cを介して接続する配線を、走
査信号線8Aから分岐した配線8Bではなく、その上層
の画像信号線(及びソース電極)11Aと同一層の第2
の導電膜により形成した配線11Cに置き換えて構成し
たことにある。配線11Cは、前段の走査信号線8A
(Xn-1)と絶縁膜10に設けたコンタクトホール10
Aを介して接続され、延在部6Dとコンタクトホール7
Cを介して接続される。チャネル領域に蓄積された余剰
キャリアを、延在部6D、配線11C、前段の走査信号
線8A(Xn)の経路で引き抜くことにより、基板浮遊
効果を抑制することができる。従って、画像信号線11
A及び配線11Cはアルミニウム等からなる低抵抗の導
電層であるので、チャネル領域6Bから前段の走査信号
線8A(Xn)までの総抵抗値を小さくして、チャネル
の余剰キャリアを引き抜き易くすることができる。
【0072】なお、配線11Cは、画像信号線11Aと
併走させることによりその下の遮光層4と平面的に重ね
て、まとめて遮光することができる。配線11Cは走査
信号線8Aとも併走させることによりその下の遮光層4
と平面的に重ねて、まとめて遮光することができる。
【0073】次に、図11に、本実施形態による液晶パ
ネル用基板と対向基板を液晶層を介在させて構成した液
晶パネルの等価回路図を示す。特に、図11は図10の
平面構成に基づく等価回路図である。
【0074】アクティブマトリクス型液晶表示装置にお
ける液晶パネルは、画像信号線11A(Yn-1,Yn)と
走査信号線8A(Xn-2,Xn-1,Xn)とがマトリクス
平面上に配設され、この平面上の交差点近傍には薄膜ト
ランジスタ素子がそれぞれ配置される。トランジスタの
ソース6Aは画像信号線8Aに接続され、ゲート電極は
走査信号線8Aに接続されており、ドレイン6Cは画素
電極14と容量電極6Eに接続される。画素電極14
は、対向基板内面に配置された対向電極33と液晶層を
挟んで対向し、両電極間の液晶を極性反転駆動する。対
向電極33には極性反転駆動の基準電位となる共通電位
VLCが印加され、画素電極14と対向電極33とは液晶
層を誘電体とする液晶容量CLCを構成する。また、容量
電極6Eは、後段の走査信号線8A(Xn)との間に保
持容量(蓄積容量)Csを構成する。すなわち、一画素
は、トランジスタとそれに接続された液晶容量と保持容
量により構成される。
【0075】トランジスタのチャネル領域6Bは、この
トランジスタを駆動する走査信号線に対して前段となる
走査信号線に電気的に接続される。すなわち、走査信号
線8A(Xn)にゲートが接続されたトランジスタは、
その前段の走査信号線8A(Xn-1)に電気的に接続さ
れる。このように各トランジスタのチャネル領域は隣接
した前段の走査信号線(ゲート電極)に電気的に接続さ
れ、チャネル領域から蓄積された余剰キャリアを走査信
号線に引き抜くことにより基板浮遊効果を抑制してい
る。
【0076】次に、図12の駆動タイミングチャートに
基づいて液晶パネルの駆動とトランジスタのチャネル領
域からの余剰キャリアの引き抜きについて説明する。
【0077】VGは走査信号線8A(Xn-1)に印加され
る走査信号波形である。走査信号は垂直走査期間毎に到
来する選択期間T1に選択電位VG1となって、本実施形
態のNチャネル型TFTをオンさせる。その後、非選択
期間T2となって低電位の非選択電位VG2となり、TF
Tをオフさせる。なお、順次駆動であるので、選択期間
T1の直後から次段の走査信号線8A(Xn)に選択電位
が印加され、これが順次繰り返される。
【0078】VIDは画像信号線11Aに印加される画像
信号の電位波形である。Vcは画像信号VIDの中心電位
を示す。画像信号VIDは、垂直走査期間(フレーム又は
フィールド)毎に中心電位Vcに対して極性を反転させ
た電位波形となる。Vpは画像信号線11Aにおける画
像信号VIDが、本実施形態のNチャネル型薄膜トランジ
スタを介して画素電極14に印加されてなる画素電極電
位である。VLCは対向電極33に印加される共通電位で
ある。共通電位VLCは、画素電極電位Vpの極性反転す
る電位波形がほぼ正負で対称となるような電位に設定さ
れることにより、液晶層に印加される電圧が一方の極性
に偏らないようにして交流駆動することにより、液晶の
劣化を防止している。
【0079】なお、ΔVは、Nチャネル型TFTの寄生
容量に基づく画素電極電位Vpの電圧劣化分を示してい
る。選択期間T1の終了時には、Nチャネル型TFTの
チャネル領域6Bには電荷が蓄積し、ドレイン領域6C
とゲート電極(走査信号線)8との間の寄生容量に電荷
が蓄積する。この電荷は、非選択期間T2になってゲー
ト電極が非選択電位に下がることにより、ドレイン側に
流れて画素電極14に印加され、選択期間T1中に画像
信号線11Aと同等レベルまで充電していた画素電極電
位VpをΔVだけ降下させ、液晶層への印加電圧を下げ
てしまう。従って、VLCをずらして画素電極電位Vpが
正負対称の波形となるようにしている。しかし、せっか
く書き込んだ電圧を十分に活かせておらず、且つVLCの
調整は難しいので、ΔVをできるだけ小さくすることが
表示品質を向上するためには望ましく、そのためには、
余剰キャリアを少なくしなければならない。従って、本
発明では、チャネル領域から余剰キャリアを引き抜いて
いる。特に、本発明のように、TFTが電荷移動度が高
い単結晶シリコンのチャネル領域の場合は、TFTをオ
フにした時に余剰キャリアが残り易いので、本発明の構
成を採用することにより、表示品質をも向上させること
ができる。
【0080】本実施形態においてはNチャネル型TFT
であるため、チャネル領域6Bに蓄積する電荷は、画像
信号VIDがチャネル領域を伝達されることによって発生
した電子(負電荷)である。チャネル領域6Bに電気的
に接続されるのは、既に選択期間T1が終了して非選択
期間T2となり非選択電位VG2となっている前段の走査
信号線8Aである。非選択電位VG2は、画像信号VIDの
最低電位よりも低い電位であるので、チャネル領域6B
に蓄積した電荷は、前段側の走査信号線8Aへと流れる
ことになる。従って、非選択電位VG2は、少なくとも画
像信号VIDの電位以下であることが必要である。
【0081】なお、チャネル領域が走査信号線に接続さ
れることにより画素に書き込んだ画像データを消去する
ようなリセット作用も存在する。Xn番目の走査信号線
8Aにゲートが接続されたトランジスタは、Xn番目の
走査信号線に隣接したXn-1番目の走査信号線8Aに電
気的に接続される。トランジスタがNチャネルの場合に
は、Xn-1番目の走査信号線に高電位の選択電位が供給
された際、Xn番目の走査信号線に接続されたトランジ
スタのチャネル領域(P型)6Bはそれに接合するドレ
イン領域(N型)6Cより高電位となり、チャネル領域
(P型)とドレイン領域(N型)の間に形成されたP−
N接合部には、順方向バイアスが加えられる。従って、
このP−N接合部において電流が流れ、Xn番目の画素
において前フレームにて液晶容量及び保持容量に蓄積さ
れた画像信号の電圧が失われてしまう。しかし、それま
で低電位の非選択電位であったXn番目の走査信号線
に、その直後に、高電位の選択電位が供給され、このト
ランジスタが導通して画像信号が液晶容量及び保持容量
に書き込まれる。走査信号線のフレーム周波数を60H
zとすると、画像信号の電圧が失われてから、再び電圧
が書き込まれるまでに、僅か10〜20msecしか要
さず、人の目にはデータが失われても見分けがつかない
仕組みになっている。
【0082】なお、以上の第1の実施形態及び後述する
以降の各実施形態において、トランジスタのソースとド
レインの呼称は入れ替えることができる。すなわち、ド
レインが画像信号線に接続され、ソースが画素電極14
及び容量電極6Eに接続されてもよい。
【0083】また、図9及び図10、図11において
は、各画素の保持容量Csは、容量電極部6Eと後段の
走査信号線8Aとを絶縁膜を介在させて構成していた
が、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、
保持容量Csは、容量電極部6Eと前段の走査信号線8
Aとの絶縁膜を介した対向により構成してもよい。図1
3は保持容量Csを前段の走査信号線8Aとの間に形成
した液晶パネルの画素の等価回路例を示す図である。図
11と図13の相違は、保持容量Csの他方の電極が、
後段の走査信号線(図11)であるか、前段の走査信号
線(図13)であるかの違いだけであり、本発明の作用
効果は、図13のような保持容量Csを前段の走査信号
線とで形成した場合でも同様に得ることができる。
【0084】さらに、容量線を新たに配置し、容量線又
はこれに接続された電極と容量電極部6Eとを絶縁膜を
介して対向させ、それにより保持容量を構成してもよ
い。図14は保持容量Csを容量線8Cとの間に形成し
た液晶パネルの画素の等価回路例を示す図である。図1
1と図14の相違は、保持容量Csの他方の電極が、後
段の走査信号線(図11)であるか、容量線(図14)
であるかの違いだけであり、本発明の作用効果は、図1
4のような保持容量Csを容量線8Cとで形成した場合
でも同様に得ることができる。なお、容量線8Cには、
図12におけるVLCの電位が印加される。
【0085】なお、各実施形態において、チャネル領域
に接続する前段の走査信号線は、実施形態においては直
前の前段の走査信号線(例えば、Xnに対してXn-1)で
あるが、2つ前の前段側の走査信号線(例えば、Xnに
対してXn-2)でも構わないし、3つ前の前段側の走査
信号線(例えば、Xnに対してXn-3)でも構わない。い
ずれにしても、前段側の走査信号線であれば同様の作用
効果を得ることができるが、より隣接する側、特には一
つ前段の走査信号線が好ましい。
【0086】また、各実施形態では、Nチャネル型トラ
ンジスタを用いて説明しているが、Pチャネル型トラン
ジスタに置換しても、Nチャネル型TFTの場合と全く
同一の構造・パターンとなり、同様の作用効果を得るこ
とができる。但し、図12の各種信号電位は、高低が全
く逆になり、図の上側が低電位、下側が高電位となる。
従って、走査信号線8Aに印加される非選択電位VG2
は、画像信号VIDの最高電位以上にすることにより、P
チャネル型トランジスタのチャネル領域6Bに蓄積した
正孔(正電荷)の余剰キャリアを前段の走査信号線8A
に引き抜くことができる。
【0087】(第2の実施形態)次に、本発明を適用し
た電気光学装置の一例である液晶パネル用基板におい
て、各画素のトランジスタのチャネル領域を各画素に設
けられる保持容量(蓄積容量)の他方の電極(容量線の
電極)に電気的に接続した実施形態を説明する。また、
本実施形態では容量線を配置するので、第1の実施形態
のように走査信号線を用いて保持容量を構成するのでは
なく、この容量線を用いて保持容量を構成する。
【0088】なお、本実施形態においては、断面図は第
1の実施形態と基本的に同じであるので、説明を省略す
る。また、本実施形態における第1の実施形態と同じ符
号は、特段説明しない限りは同じものを意味する。
【0089】図15及び図16は、本実施形態の構成を
具体的にした画素部の平面図を示すものである。図17
はトランジスタのチャネル領域6Bを保持容量Csの他
方の電極と電気的に接続して容量線にチャネル領域の余
剰キャリアを引き抜くと共に、保持容量Csを容量線の
電極と容量電極部6Eとで形成した場合の等価回路を示
す図である。図15(A)は図9(A)に対応する図、
図15(B)は図9(B)に対応する図、図16(A)
は図10(A)に対応する図、図16(B)は図10
(B)に対応する図、図17は図11に対応する図であ
る。それぞれ同じ符号は同じものを指している。
【0090】容量線は図16(A)(B)及び図17に
おいて8Cで示される第1の導電膜8により形成された
導電配線である。この容量線8Cは走査信号線8Aと並
行に配置される同一層の導電配線である。図16(A)
においては、容量線8Cは分岐して電極配線8Bとして
延在され、単結晶シリコン層6の容量電極部6Eと第2
の絶縁膜を挟んで重なり、その部分で保持容量Csを形
成している。図16(B)においては、容量線8Cは分
岐せずに、画像信号線11Aと同一層の第2の導電膜1
1により形成される導電配線11Cと、第3の絶縁膜1
0に形成されたコンタクトホール10Bを介して接続さ
れる。容量線8Cに繋がった導電配線11Cは延在され
て、単結晶シリコン層6の容量電極部6Eと第2の絶縁
膜7又は第3の絶縁膜10を挟んで重なり、その部分で
保持容量Csを形成している。なお、図16(B)の構
成において、保持容量Csを形成する場合、第2及び第
3の絶縁膜を誘電体とするのでは容量が十分に形成でき
ないので、保持容量の形成部においては一方の絶縁膜が
除去されて、残された方の絶縁膜を誘電体とすることが
好ましい。
【0091】さらに、図16(A)の構成では、容量線
8Cは、そこから分岐された導電配線8Bの先端部にお
いて、第2の絶縁膜7に形成されたコンタクトホール7
Bを介して、トランジスタのチャネル領域6Bとなる単
結晶シリコン層(半導体層)が延在された延在部6Dと
電気的に接続される。従って、トランジスタのチャネル
領域6Bに蓄積された余剰キャリアは、延在部6Dと容
量線から分岐された導電配線8Bを介して容量線8Cに
引き抜かれる。また、図16(B)の構成では、容量線
8Cは、その上層の導電配線11Cにコンタクトホール
10Bを介して接続され、その導電配線11Cの先端部
において、第2の絶縁膜7又は第3の絶縁膜に形成され
たコンタクトホール7Bを介して、トランジスタのチャ
ネル領域6Bとなる単結晶シリコン層(半導体層)が延
在された延在部6Dと電気的に接続される。従って、ト
ランジスタのチャネル領域6Bに蓄積された余剰キャリ
アは、延在部6Dと導電配線11Cを介して容量線8C
に引き抜かれる。
【0092】本実施形態においては、容量線8Cの電位
は、チャネル領域からキャリアを引き抜くために、第1
の実施形態で説明した図12の非選択電位VG2と同じに
している。すなわち、トランジスタがNチャネル型TF
Tの場合は、図12に図示するように、画像信号VIDの
最低電位以下の低い電位が容量線8Cに印加され、トラ
ンジスタがPチャネル型TFTの場合には、先に説明し
たのと同様に、画像信号VIDの最高電位以上の高い電位
が容量線8Cに印加される。
【0093】以上のように、本実施形態においても、第
1の実施形態と同様な作用効果により、トランジスタの
チャネル領域に蓄積された余剰キャリアを容量線に引き
抜くことができるので、基板浮遊効果を抑制することが
できる。なお、本実施の形態では、キャリアを引き抜く
先の容量線8Cは、常に電位が固定されているので、キ
ャリアを安定して引き抜くことが可能となる。
【0094】(第3の実施形態)図2は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第3の実施形態の断面図を示す。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。すなわち、本実施形態及び
以降の各実施形態において、第1の実施形態及び第2の
実施形態と同じ符号は同一の構成を意味する。
【0095】本実施形態においては、画素電極14Bに
は鏡面反射電極を用いた。反射電極の反射率は、下方の
第3の絶縁膜10の表面状態により大幅に変動する。こ
の反射率の変動を防止するため、第3の絶縁膜10の表
面を基板全体にわたりグローバルに研磨して平坦化し
た。平坦化の手法は、CMP(化学的機械研磨)法を用
いた。第3の絶縁膜10をCMP(化学的機械研磨)法
により平坦化し、この平坦化された第3の絶縁膜10の
上方に反射電極となる画素電極14Bを形成した。画素
電極にはアルミニウムを低温スパッタ法により形成し
た。以上のプロセスにより、90%以上の高反射率を有
する画素電極13を形成することができた。また、画素
電極14は第2の導電膜11Aと同じ工程で形成しても
良い。この場合、工程プロセスの簡略化の点から非常に
有効である。
【0096】(第4の実施形態)図3は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第4の実施形態の断面図を示す。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0097】本実施形態は、第3の実施形態と同様な構
成を採用しているが、異なる点は画素電極を反射電極と
している点にある。本実施形態のように、画素電極14
Bを反射電極とし、反射電極14Bとソース電極11A
の間隙部を非常に少なくすると、上記の導電膜14は遮
光膜としても機能する。このため、特にトランジスタの
光リークを防止するための遮光層4を形成しなくても良
い。この場合、工程プロセスの簡略化の点から、非常に
有効である。
【0098】(第5の実施形態)図4は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第5の実施形態の断面図である。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0099】本実施形態では、ドレイン領域6Cには、
シリコン酸化膜のような第3の絶縁膜10を介して第2
の導電膜11Bが接続されており、この第2の導電膜1
1Bには、シリコン酸化膜のような第4の絶縁膜12を
介して画素電極14Aが接続されている。画素電極に
は、ITO(Indium Tin Oxide)のような透明導電膜を
用いた。この実施形態においては、第3の絶縁膜10と
第4の絶縁膜12をそれぞれ別途にエッチングを行っ
て、それぞれ別々にコンタクトホールを形成している。
第3の絶縁膜10と第4の絶縁膜12が、例えば窒化シ
リコンSiNと二酸化シリコンSiOや酸化タンタル
TaOxと二酸化シリコンSiOのような異なる膜で
構成された場合、同一のエッチングガスあるいはエッチ
ャントでエッチングを行うと、各々の絶縁膜のエッチン
グレートの違いにより、一方の絶縁膜がサイドエッチン
グされ易いため、庇状の加工形状になりやすい。一方、
各々の絶縁膜に適したエッチングガスあるいはエッチャ
ントでエッチングを行うと、サイドエッチングされない
ため、良好なエッチング形状を得ることができる。この
ため、第3の絶縁膜10と第4の絶縁膜12が異なる膜
で形成された場合において、この実施形態は特に有効で
ある。
【0100】(第6の実施形態)図5は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第6の実施形態の断面図である。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0101】本実施形態では、第5の実施形態と同様な
構成を採用しているが、異なる点は、画素電極と反射電
極とし、ドレイン領域6Cと反射電極である画素電極1
4Bを、接続プラグ13により電気的に接続していると
ころにある。接続プラグ13の材料にはタングステン等
の高融点金属を用いた。また、画素電極14Bには低温
スパッタによるアルミニウムを用いた。このとき、第2
の導電膜11Aは鏡面電極である必要はなく、例えば窒
化チタンのような反射防止膜を表面に有するアルミニウ
ムを、高温スパッタにより形成できるため、ソースドレ
イン電極の抵抗低減,信頼性確保の点において、非常に
有効である。
【0102】(第7の実施形態)図6は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第7の実施形態の断面図である。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0103】本実施形態では、ドレイン領域6Cと第2
の導電膜11Bを介して画素電極14Bを形成してい
る。第5の実施形態と同様に、本実施形態では、ドレイ
ン領域6Cには、シリコン酸化膜のような第3の絶縁膜
10を介して第2の導電膜11Bが接続されており、こ
の第2の導電膜11Bには、シリコン酸化膜のような第
4の絶縁膜12を介して画素電極14Bが接続されてい
る。画素電極には、低温スパッタによるアルミニウムを
用いて反射電極とした。この実施形態においては、第5
の実施形態と同様に、第3の絶縁膜10と第4の絶縁膜
12のそれぞれに適したエッチングガスあるいはエッチ
ャントでエッチングを行うことができ、サイドエッチン
グされないため、良好なエッチング形状を得ることがで
きる。このため、第3の絶縁膜10と第4の絶縁膜12
が異なる膜で形成された場合において、この実施形態は
特に有効である。
【0104】(第8の実施形態)図7は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第8の実施形態の断面図である。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0105】本実施形態は、第6の実施形態と同様な構
成を採用しているが、異なる点は遮光層4を形成してい
ない点にある。本実施形態のように、画素電極14Bが
反射電極の場合、第2の導電膜11Aの間隙部は非常に
少なく、特にトランジスタの光リークを防止するための
遮光層4を形成する必要はない。本実施形態は、工程プ
ロセスの簡略化という点において、非常に有効である。
【0106】(第9の実施形態)図8は本発明を適用し
た電気光学装置用基板の一例の液晶パネル用基板の画素
部を示す第9の実施形態の断面図である。この実施形態
は、第1の実施形態及び第2の実施形態の画素部の断面
図を変形した例であり、第1の実施形態及び第2の実施
形態と異なる箇所以外は、第1の実施形態及び第2の実
施形態と同様の構成とする。
【0107】本実施形態は、第7の実施形態と同様な構
成であるが、異なる点は、画素電極を反射電極とし、遮
光層を無くした点にある。本実施形態のように、画素電
極14Bが反射電極の場合、第2の導電膜11Aの間隙
部は非常に少なく、前記導電膜は、遮光膜としても機能
する。このため、特にトランジスタの光リークを防止す
るための遮光層4を形成する必要はない。本実施形態
は、工程プロセスの簡略化という点において、非常に有
効である。また実施形態4および6と同様に、第3の絶
縁膜10と第4の絶縁膜12のそれぞれに適したエッチ
ングガスあるいはエッチャントでエッチングを行うこと
ができ、サイドエッチングされないため、良好なエッチ
ング形状を得ることができる。このため、第3の絶縁膜
10と第4の絶縁膜12が異なる膜で形成された場合に
おいて、この実施形態は特に有効である。
【0108】(本発明の液晶パネルの実施形態)本発明
の電気光学装置用基板を用いて作成された電気光学装置
の一例である液晶パネルの構成を、図面を用いて説明す
る。
【0109】図18は上記第1〜第9の実施形態を適用
した液晶パネル用基板の全体の平面図を示す。図18に
示されているように、この実施形態においては、基板の
周縁部に設けられている周辺回路21、22、23、2
4に光が入射するのを防止する遮光膜(図中の点線で挟
まれた領域)25が設けられている。周辺回路は、画素
電極がマトリックス状に配置された画素領域20の周辺
に設けられ、画像信号線11Aに画像データに応じた画
像信号を供給するデータ線駆動回路21や走査信号線8
Aを順番に走査する走査信号線駆動回路22、パッド領
域26を介して外部から入力される画像データを取り込
む入力回路23、これらの回路を制御するタイミング制
御回路24等の回路であり、これらの回路は画素に形成
されるトランジスタ素子と同様の工程により基板に製造
された素子とこれに抵抗や容量などの負荷素子を組み合
わせることで構成される。
【0110】この実施形態においては、遮光膜25は、
図1〜8に示されている第2の導電膜11或いは第3の
導電膜14Bと同一工程で形成され、電源電圧や画像信
号の中心電位あるいは共通電位VLC等の所定電位が印加
されるように構成されている。遮光膜25に所定の電位
を印加することでフローティングや他の電位である場合
に比べて反射を少なくすることができる。26は電源電
圧を供給するために使用されるパッドもしくは端子が形
成されたパッド領域である。
【0111】図19は本発明の液晶パネル用基板31を
適用した液晶パネルの断面構成を示す。図19に示すよ
うに、本発明の液晶パネル用基板31は、必要に応じて
その裏面にガラスもしくはセラミック等からなる補強基
板32が接着剤により接着されている。これとともに、
その表面側には、共通電位VLCが印加される透明導電膜
(ITO)からなる対向電極(共通電極ともいう)33
を有する入射側のガラス基板35が適当な間隔をおいて
配置され、周囲をシール材36で封止された間隙内に、
周知のTN(Twisted Nematic)型液晶、電圧無印加状
態で液晶分子がほぼ垂直配向された垂直配向(Homeotro
pic)型液晶、電圧無印加状態で液晶分子がねじれずに
ほぼ水平配向された水平配向(Homogeneous)型液晶、
強誘電型液晶あるいは高分子分散型液晶等の液晶37な
どが充填されて液晶パネル30として構成されている。
なお、外部から信号を入力したり、パッド領域26は前
記シール材936の外側に来るようにシール材を設ける
位置が設定されている。
【0112】周辺回路上の遮光膜25は、液晶37を介
在して対向電極33と対向されるように構成されてい
る。そして、遮光膜25に共通電位VLCを印加すれば、
対向電極33には共通電位VLCが印加されるので、その
間に介在する液晶には直流電圧が印加されなくなる。よ
ってTN型液晶であれば常に液晶分子がほぼ90°ねじ
れたままとなり、垂直配向型液晶や水平配向型液晶であ
れば常に垂直配向や水平配向された状態に液晶分子が保
たれる。
【0113】この実施形態においては、半導体基板から
なる前記液晶パネル基板31は、その裏面にガラスもし
くはセラミック等からなる支持基板が接着剤により接合
されているため、その強度が著しく高められる。その結
果、液晶パネル基板31に支持基板32を接合させてか
ら対向基板との貼り合わせを行うようにすると、パネル
全体にわたって液晶層のギャップが均一になるという利
点がある。
【0114】(本発明の液晶パネルをライトバルブに用
いた投射型表示装置の説明)図20及び図21は、本発
明の電気光学装置の一例である液晶パネルをライトバル
ブに用いた投射型表示装置の光学構成を示す図である。
【0115】図20は、透明導電膜を画素電極とする本
発明の液晶パネルを用いた投射型表示装置の要部を示す
概略構成図である。図中、410は光源、413,41
4はダイクロイックミラー、415,416,417は
反射ミラー、418,419,420はリレーレンズ、
422,423,424は液晶ライトバルブ、425は
クロスダイクロイックプリズム、426は投射レンズを
示す。青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー41
3は、光源410からの白色光束のうちの赤色光を透過
させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過し
た赤色光は反射ミラー417で反射されて、赤色光用液
晶ライトバルブ422に入射される。一方、ダイクロイ
ックミラー413で反射された色光のうち緑色光は緑色
光反射のダイクロイックミラー414によって反射さ
れ、緑色光用液晶ライトバルブ423に入射される。一
方、青色光は第2のダイクロイックミラー414も透過
する。青色光に対しては、入射レンズ418、リレーレ
ンズ419、出射レンズ420を含むリレーレンズ系か
らなる導光手段421が設けられ、これを介して青色光
が青色光用液晶ライトバルブ424に入射される。各ラ
イトバルブにより変調された3つの色光はクロスダイク
ロイックプリズム425に入射され、各色光が合成され
て、カラー画像を表す光が形成される。合成された光
は、投射光学系である投射レンズ426によってスクリ
ーン427上に投射され、画像が拡大されて表示され
る。
【0116】図21は、反射電極を画素電極とする本発
明の液晶パネルを用いた投射型表示装置の要部の概略構
成図である。光源110、インテグレータレンズ12
0、偏光変換素子130から概略構成される偏光照明装
置100、偏光照明装置100から出射されたS偏光光
束をS偏光光束反射面201により反射させる偏光ビー
ムスプリッタ200、偏光ビームスプリッタ200のS
偏光反射面201から反射された光のうち、青色光
(B)の成分を分離するダイクロイックミラー412、
分離された青色光(B)を青色光を変調する反射型液晶
ライトバルブ300B、青色光が分離された後の光束の
うち赤色光(R)の成分を反射させて分離するダイクロ
イックミラー413、分離された赤色光(R)を変調す
る反射型液晶ライトバルブ300R、ダイクロイックミ
ラー413を透過する残りの緑色光(G)を変調する反
射型液晶ライトバルブ300G、3つの反射型液晶ライ
トバルブ300R、300G、300Bにて変調された
光をダイクロイックミラー412,413,偏光ビーム
スプリッタ200にて合成し、この合成光をスクリーン
600に投射する投射レンズからなる投射光学系500
から構成されている。上記3つの反射型液晶ライトバル
ブ300R、300G、300Bには、それぞれ前述の
液晶パネルが用いられている。
【0117】いずれの投射型表示装置の構成例において
も、液晶パネルの各画素には、トランジスタのチャネル
の余剰キャリアを抜くことのできる保護構造を有してい
るため、高性能で高耐圧のアクティブマトリクス型液晶
パネルを用いて表示することができる。
【0118】(本発明の液晶パネルを表示装置に用いた
電子機器の説明)図22は、本発明の電気光学装置の一
例である液晶パネルを表示装置に用いた電子機器の概観
図を示す。図22(A)は、携帯電話1000の表示部
1001に本発明の液晶パネルを用いた例を示す。図2
2(B)は、腕時計型の機器1100の表示部1101
に本発明の液晶パネルを用いた例を示す。図22(C)
は、コンピュータ1200の表示部1206に本発明の
液晶パネルを用いた例を示す。1204は本体、120
2はキーボード等の入力部を示す。
【0119】いずれの電子機器の構成例においても、液
晶パネルの各画素には、トランジスタのチャネルの余剰
キャリアを抜くことのできる保護構造を有しているた
め、高性能で高耐圧のアクティブマトリクス型液晶パネ
ルを用いて表示することができる。
【0120】(本発明の変形例)以上に説明した本実施
形態の電気光学装置は、これに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を変えない範囲で種々に変更すること
ができる。
【0121】例えば、画素のスイッチングトランジスタ
としては、相補型の薄膜トランジスタを用いてもよい。
それぞれのトランジスタのチャネル領域からは、以上に
説明した実施形態を採用することにより余剰キャリアを
引き抜くことができる。
【0122】また、単結晶シリコン層をソース・ドレイ
ン・チャネルとするMOSFET(TFT)を前提とし
て説明したが、多結晶シリコン層或いは非晶質シリコン
層をソース・ドレイン・チャネルとする薄膜トランジス
タにおいて、チャネルの余剰キャリアの問題がある場合
にも、本発明を適用することができるので、半導体層は
単結晶シリコンに限られるものではない。
【0123】また、液晶パネルを前提に実施形態を説明
したが、液晶パネル以外でもよい。例えば、発光ポリマ
ーを用いたエレクトロルミネッセンス(EL)や、プラ
ズマディスプレイ(PDO)や、電界放出素子(FE
D)等の自発光素子の各画素をスイッチングするトラン
ジスタにおいて、本発明を適用することもできる。さら
に、マイクロミラーデバイス(DMD)等のように各画
素のミラーの角度を変更するようなミラーデバイスにお
いて、画素のトランジスタに本発明を適用するこもでき
る。
【0124】
【発明の効果】このように本発明による電気光学装置用
基板は、画素電極に接続されるトランジスタのチャネル
領域となる半導体層から余剰キャリアを走査信号線に引
き抜くことにより、基板浮遊効果を抑制することがで
き、それにより余剰キャリアによるトランジスタの耐圧
劣化を抑え、信頼性を向上することができる。このた
め、本発明の電気光学装置用基板を用いれば、良好なト
ランジスタ特性を有するデバイスを作成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図2】本発明の第3の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図3】本発明の第4の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図4】本発明の第5の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図5】本発明の第6の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図6】本発明の第7の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図7】本発明の第8の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図8】本発明の第9の実施形態における液晶パネル用
基板の断面図。
【図9】本発明の第1の実施形態における液晶パネル用
基板の平面図。
【図10】本発明の第1の実施形態における液晶パネル
用基板の平面図。
【図11】本発明の第1の実施形態における液晶パネル
の等価回路図。
【図12】本発明における液晶パネルの駆動波形図。
【図13】本発明の第1の実施形態における液晶パネル
の等価回路図。
【図14】本発明の第1の実施形態における液晶パネル
の等価回路図。
【図15】本発明の第2の実施形態における液晶パネル
用基板の平面図。
【図16】本発明の第2の実施形態における液晶パネル
用基板の平面図。
【図17】本発明の第2の実施形態における液晶パネル
の等価回路図。
【図18】本発明による液晶パネル用基板の平面図。
【図19】本発明による液晶パネルの断面図。
【図20】本発明による投射型表示装置の光学構成図。
【図21】本発明による投射型表示装置の光学構成図。
【図22】本発明による電子機器の概観図。
【符号の説明】
3 支持基板 4 遮光膜 5 第1の絶縁膜 6A ソース(またはドレイン)領域 6B チャネル領域 6C ドレイン(またはソース)領域 7 第2の絶縁膜 8 第1の導電膜(ゲート電極8,分岐中継配線8B) 10第3の絶縁膜 11A 第2の導電膜(ソースまたはドレイン電極) 11B 第2の導電膜(ドレインまたはソース電極) 12 第4の絶縁膜 13 接続プラグ 14 画素電極 14A 画素電極(透明電極) 14B 画素電極(反射電極) 15 開口部 20 画素領域 21 データ線駆動回路 22 走査信号線駆動回路 23 入力回路 24 タイミング制御回路 25 遮光膜 26 パッド領域 30 液晶パネル 31 液晶パネル用基板 32 補強基板 33 対向電極 35 入射側のガラス基板 36 シール材 37 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB56 JB63 JB69 KA04 KA07 KB14 KB23 MA05 MA08 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA22 MA28 MA32 MA35 MA41 NA13 NA14 NA22 NA24 NA25 NA27 PA06 QA07 RA05 5F110 AA09 AA16 AA18 BB01 CC02 DD02 DD03 DD05 EE05 EE09 FF02 FF03 FF09 FF23 FF28 FF30 GG02 GG12 GG13 GG15 HJ13 HL03 HL04 HL23 NN03 NN22 NN23 NN24 NN46 NN54 NN55 NN66 NN72 QQ03 QQ17 QQ19 QQ30

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にマトリクス状に形成される複数
    の画素領域の各画素領域毎にトランジスタが配置される
    電気光学装置用基板において、 前記基板上に前記トランジスタのチャネル領域となる半
    導体層が形成されてなり、該チャネル領域となる半導体
    層は、当該トランジスタのゲート電極が電気的に接続さ
    れる走査信号線とは異なる走査信号線と電気的に接続さ
    れてなることを特徴とする電気光学装置用基板。
  2. 【請求項2】 前記異なる走査信号線は、当該トランジ
    スタのゲート電極が電気的に接続される走査信号線より
    も前段側に位置する走査信号線であることを特徴とする
    請求項1記載の電気光学装置用基板。
  3. 【請求項3】 前記トランジスタはNチャネル型トラン
    ジスタであって、前記前段側の走査信号線には前記トラ
    ンジスタに供給される画像信号の電位以下の電位が印加
    されることを特徴とする請求項2記載の電気光学装置用
    基板。
  4. 【請求項4】 前記トランジスタはPチャネル型トラン
    ジスタであって、前記前段側の走査信号線には前記トラ
    ンジスタに供給される画像信号の電位以上の電位が印加
    されることを特徴とする請求項2記載の電気光学装置用
    基板。
  5. 【請求項5】 前記トランジスタのチャネル領域の半導
    体層は、当該トランジスタのソース・ドレイン領域を構
    成する半導体層と互いに異なる導電型とすることを特徴
    とする請求項1記載の電気光学装置用基板。
  6. 【請求項6】 前記トランジスタのチャネル領域の半導
    体層には、当該トランジスタのソース・ドレイン領域を
    構成する半導体層よりも低い濃度の不純物が導入されて
    なることを特徴とする請求項5記載の電気光学装置用基
    板。
  7. 【請求項7】 前記チャネル領域となる半導体層は延在
    部を有し、該延在部において当該チャネル領域を有する
    トランジスタのゲート電極が電気的に接続される走査信
    号線とは異なる走査信号線に電気的に接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  8. 【請求項8】 前記チャネル領域の半導体層とこれを延
    在した前記延在部の半導体層は、前記トランジスタのソ
    ース・ドレイン領域を構成する半導体層と互いに異なる
    導電型とすることを特徴とする請求項7に記載の電気光
    学装置用基板。
  9. 【請求項9】 前記延在部の半導体層には前記チャネル
    領域よりも高濃度の不純物が導入されてなることを特徴
    とする請求項8記載の電気光学装置用基板。
  10. 【請求項10】 前記トランジスタはNチャネル型トラ
    ンジスタであって、前記異なる走査信号線には前記トラ
    ンジスタに供給される画像信号の電位以下の非選択電位
    が印加されてなることを特徴とする請求項1記載の電気
    光学装置用基板。
  11. 【請求項11】 前記トランジスタはPチャネル型トラ
    ンジスタであって、前記異なる走査信号線には前記トラ
    ンジスタに供給される画像信号の電位以上の非選択電位
    が印加されてなることを特徴とする請求項1記載の電気
    光学装置用基板。
  12. 【請求項12】 前記トランジスタのチャネル領域は単
    結晶シリコン層からなることを特徴とする請求項1記載
    の電気光学装置用基板。
  13. 【請求項13】 前記トランジスタのチャネル領域か
    ら、前記異なる走査信号線に電荷が引き抜かれてなるこ
    とを特徴とする請求項12記載の電気光学装置用基板。
  14. 【請求項14】 基板上にマトリクス状に形成される複
    数の画素領域の各画素領域毎にNチャネル型トランジス
    タが配置される電気光学装置用基板において、 前記基板上に前記Nチャネル型トランジスタのチャネル
    領域となる半導体層が形成されてなり、該チャネル領域
    となる半導体層は当該トランジスタに供給される画像信
    号の電位以下の電位が印加された導電層と電気的に接続
    されてなることを特徴とする電気光学装置用基板。
  15. 【請求項15】 前記導電層は、当該チャネル領域を有
    するトランジスタのゲート電極が電気的に接続される走
    査信号線よりも前段側に位置する走査信号線であること
    を特徴とする請求項14記載の電気光学装置用基板。
  16. 【請求項16】 前記導電層は、当該チャネル領域を有
    するトランジスタに一方の電極が電気的に接続される容
    量の他方の電極とすることを特徴とする請求項14記載
    の電気光学装置用基板。
  17. 【請求項17】 前記チャネル領域の半導体層とこれを
    延在して前記導電層と電気的に接続するための延在部の
    半導体層とは、P型の不純物が導入されてなることを特
    徴とする請求項14記載の電気光学装置用基板。
  18. 【請求項18】 基板上にマトリクス状に形成される複
    数の画素領域の各画素領域毎にPチャネル型トランジス
    タが配置される電気光学装置用基板において、 前記基板上に前記Pチャネル型トランジスタのチャネル
    領域となる半導体層が形成されてなり、該チャネル領域
    となる半導体層は当該トランジスタに供給される画像信
    号の電位以上の電位が印加された導電層と電気的に接続
    されてなることを特徴とする電気光学装置用基板。
  19. 【請求項19】 前記導電層は、当該チャネル領域を有
    するトランジスタのゲート電極が電気的に接続される走
    査信号線よりも前段側に位置する走査信号線であること
    を特徴とする請求項18記載の電気光学装置用基板。
  20. 【請求項20】 前記導電層は、当該チャネル領域を有
    するトランジスタに一方の電極が電気的に接続される容
    量の他方の電極とすることを特徴とする請求項18記載
    の電気光学装置用基板。
  21. 【請求項21】 前記チャネル領域の半導体層とこれを
    延在して前記導電層と電気的に接続するための延在部の
    半導体層とは、N型の不純物が導入されてなることを特
    徴とする請求項18記載の電気光学装置用基板。
  22. 【請求項22】 基板上にマトリクス状に形成される複
    数の画素領域の各画素領域毎に、トランジスタと、前記
    トランジスタソース又はドレインに一方の電極が電気的
    に接続される容量とが配置される電気光学装置用基板に
    おいて、 前記基板上に前記トランジスタのチャネル領域となる半
    導体層が形成されてなり、該チャネル領域となる半導体
    層は、前記容量の他方の電極と電気的に接続されてなる
    ことを特徴とする電気光学装置用基板。
  23. 【請求項23】 前記トランジスタはNチャネル型トラ
    ンジスタであって、前記容量の他方の電極には、当該ト
    ランジスタに供給される画像信号の電位以下の電位が印
    加されることを特徴とする請求項22記載の電気光学装
    置用基板。
  24. 【請求項24】 前記トランジスタはPチャネル型トラ
    ンジスタであって、前記容量の他方の電極には、当該ト
    ランジスタに供給される画像信号の電位以上の電位が印
    加されることを特徴とする請求項22記載の電気光学装
    置用基板。
  25. 【請求項25】 前記トランジスタのチャネル領域の半
    導体層は、当該トランジスタのソース・ドレイン領域を
    構成する半導体層と互いに異なる導電型とすることを特
    徴とする請求項22記載の電気光学装置用基板。
  26. 【請求項26】 前記トランジスタのチャネル領域の半
    導体層には、当該トランジスタのソース・ドレイン領域
    を構成する半導体層よりも低い濃度の不純物が導入され
    てなることを特徴とする請求項25記載の電気光学装置
    用基板。
  27. 【請求項27】 前記チャネル領域となる半導体層は延
    在部を有し、該延在部において前記容量の他方の電極に
    電気的に接続されてなることを特徴とする請求項22に
    記載の電気光学装置用基板。
  28. 【請求項28】 前記チャネル領域の半導体層とこれを
    延在した前記延在部の半導体層は、前記トランジスタの
    ソース・ドレイン領域を構成する半導体層と互いに異な
    る導電型とすることを特徴とする請求項27に記載の電
    気光学装置用基板。
  29. 【請求項29】 前記延在部の半導体層には前記チャネ
    ル領域よりも高濃度の不純物が導入されてなることを特
    徴とする請求項28記載の電気光学装置用基板。
  30. 【請求項30】 前記トランジスタのチャネル領域は単
    結晶シリコン層からなることを特徴とする請求項22記
    載の電気光学装置用基板。
  31. 【請求項31】 前記トランジスタのチャネル領域に蓄
    積した電荷が、前記容量の他方の電極に引き抜かれてな
    ることを特徴とする請求項30記載の電気光学装置用基
    板。
  32. 【請求項32】 前記チャネル領域は、前記異なる走査
    信号線から分岐した配線あるいは前記異なる走査信号線
    に接続された配線と電気的に接続されてなることを特徴
    とする請求項1記載の電気光学装置用基板。
  33. 【請求項33】 前記異なる走査信号線から分岐した配
    線あるいは前記異なる走査信号線に接続された配線は、
    一画素の領域内の周辺部に沿って配置されることを特徴
    とする請求項32記載の電気光学装置用基板。
  34. 【請求項34】 前記異なる走査信号線から分岐した配
    線あるいは前記異なる走査信号線に接続された配線は、
    前記走査信号線と交差する画像信号線に沿って配置さ
    れ、且つ前記トランジスタのチャネル領域近傍に配置さ
    れる前記走査信号線に沿って配置されることを特徴とす
    る請求項33記載の電気光学装置用基板。
  35. 【請求項35】 前記異なる走査信号線から分岐した配
    線あるいは前記異なる走査信号線に接続された配線と、
    当該配線に隣接する前記画像信号線及び前記走査信号線
    とは、前記半導体層の下方の前記基板上に形成される遮
    光層と平面的に重なるように配置されることを特徴とす
    る請求項34記載の電気光学装置用基板。
  36. 【請求項36】 前記チャネル領域及び前記延在部の半
    導体層は、該半導体層の下方の前記基板上に形成された
    遮光層と平面的に重なるように配置されることを特徴と
    する請求項8又は28記載の電気光学装置用基板。
  37. 【請求項37】 前記基板は透明基板からなることを特
    徴とする請求項1、14、18又は22に記載の電気光
    学装置用基板。
  38. 【請求項38】 前記透明基板はガラスにより形成され
    てなることを特徴とする請求項37記載の電気光学装置
    用基板。
  39. 【請求項39】 前記トランジスタに接続される画素電
    極は透明電極であることを特徴とする請求項37載の電
    気光学装置用基板。
  40. 【請求項40】 前記トランジスタに接続される画素電
    極は反射電極であることを特徴とする請求項37記載の
    電気光学装置用基板。
  41. 【請求項41】 前記基板は半導体基板からなることを
    特徴とする請求項1、14、18又は22に記載の電気
    光学装置用基板。
  42. 【請求項42】 前記基板は単結晶シリコンにより形成
    されてなることを特徴とする請求項41記載の電気光学
    装置用基板。
  43. 【請求項43】 前記トランジスタに接続される画素電
    極は反射電極であることを特徴とする請求項42記載の
    電気光学装置用基板。
  44. 【請求項44】 前記トランジスタの上方に平坦化され
    た絶縁膜が形成されてなり、該平坦化された絶縁膜上に
    画素電極を形成してなることを特徴とする請求項1、1
    4、18又は22に記載の電気光学装置用基板。
  45. 【請求項45】 前記トランジスタの上方に複数層の絶
    縁膜を形成してなり、該複数層の絶縁膜のうちの上層の
    該絶縁膜は平坦化され、該平坦化された上層の絶縁膜上
    に画素電極を形成してなることを特徴とする請求項1、
    14、18又は22に記載の電気光学装置用基板。
  46. 【請求項46】 請求項1乃至45の何れかに記載の電
    気光学装置用基板と、対向基板とが間隙を有して配置さ
    れるとともに、該間隙内に電気光学材料が封入されて構
    成されることを特徴とする電気光学装置。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の電気光学装置を表
    示装置として用いることを特徴とする電子機器。
  48. 【請求項48】 光源と、前記光源からの光を変調する
    請求項46に記載の電気光学装置と、前記電気光学装置
    により変調された光を投射する投射光学手段とを備える
    ことを特徴とする投射型表示装置。
  49. 【請求項49】 マトリクス状に配置される各画素に、
    走査信号線にゲート電極が接続されるトランジスタを有
    する電気光学装置の駆動方法において、 前記走査信号線に選択電位を印加して前記トランジスタ
    を導通させ、当該トランジスタのチャネル領域を介して
    画像信号を画素に印加し、 前記走査信号線に非選択電位を印加して前記トランジス
    タを非導通としてなり、 前記トランジスタからは前記チャネル領域に存在する余
    分な電荷を引き抜くことを特徴とする電気光学装置の駆
    動方法。
  50. 【請求項50】 前記チャネル領域における電荷は、前
    記走査信号線とは異なる走査信号線に引き抜かれること
    を特徴とする請求項49記載の電気光学装置の駆動方
    法。
  51. 【請求項51】 前記チャネル領域における電荷は、容
    量線に引き抜かれることを特徴とする請求項49記載の
    電気光学装置の駆動方法。
JP36750498A 1997-12-25 1998-12-24 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置 Expired - Fee Related JP3719343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36750498A JP3719343B2 (ja) 1997-12-25 1998-12-24 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-358622 1997-12-25
JP35862297 1997-12-25
JP36258998 1998-12-21
JP10-362589 1998-12-21
JP36750498A JP3719343B2 (ja) 1997-12-25 1998-12-24 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000241829A true JP2000241829A (ja) 2000-09-08
JP3719343B2 JP3719343B2 (ja) 2005-11-24

Family

ID=27341587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36750498A Expired - Fee Related JP3719343B2 (ja) 1997-12-25 1998-12-24 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3719343B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000148087A (ja) * 1998-11-06 2000-05-26 Casio Comput Co Ltd 表示素子、表示装置、及び表示装置の駆動方法
JP2002214627A (ja) * 2000-11-17 2002-07-31 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその製造方法、並びに投射型表示装置
JP2002297058A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Sanyo Electric Co Ltd アクティブマトリクス型表示装置
JP2004264470A (ja) * 2003-02-24 2004-09-24 Seiu Kagi Kofun Yugenkoshi 反射型tft液晶ディスプレイパネル及びその製造方法
JP2008522246A (ja) * 2004-12-03 2008-06-26 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 電子デバイス用スイッチを含む回路およびその電子デバイスの使用方法
WO2009072452A1 (en) * 2007-12-03 2009-06-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Tft arrangement for display device
KR20100053136A (ko) * 2008-11-12 2010-05-20 삼성전자주식회사 표시 장치
US7829431B2 (en) 2007-07-13 2010-11-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing a SOI with plurality of single crystal substrates
JP2019075572A (ja) * 2018-12-18 2019-05-16 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000148087A (ja) * 1998-11-06 2000-05-26 Casio Comput Co Ltd 表示素子、表示装置、及び表示装置の駆動方法
JP2002214627A (ja) * 2000-11-17 2002-07-31 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその製造方法、並びに投射型表示装置
JP2002297058A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Sanyo Electric Co Ltd アクティブマトリクス型表示装置
JP2004264470A (ja) * 2003-02-24 2004-09-24 Seiu Kagi Kofun Yugenkoshi 反射型tft液晶ディスプレイパネル及びその製造方法
JP2008522246A (ja) * 2004-12-03 2008-06-26 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 電子デバイス用スイッチを含む回路およびその電子デバイスの使用方法
US7829431B2 (en) 2007-07-13 2010-11-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for manufacturing a SOI with plurality of single crystal substrates
US8687161B2 (en) 2007-12-03 2014-04-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. TFT arrangement for display device
US8044905B2 (en) 2007-12-03 2011-10-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. TFT arrangement for display device
WO2009072452A1 (en) * 2007-12-03 2009-06-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Tft arrangement for display device
US9147368B2 (en) 2007-12-03 2015-09-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. TFT arrangement for display device
US9423657B2 (en) 2007-12-03 2016-08-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. TFT arrangement for display device
KR20100053136A (ko) * 2008-11-12 2010-05-20 삼성전자주식회사 표시 장치
KR101943589B1 (ko) * 2008-11-12 2019-01-30 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치
JP2019075572A (ja) * 2018-12-18 2019-05-16 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3719343B2 (ja) 2005-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6066860A (en) Substrate for electro-optical apparatus, electro-optical apparatus, method for driving electro-optical apparatus, electronic device and projection display device
JP4211063B2 (ja) 電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器並びに投射型表示装置
KR100490496B1 (ko) 전기광학 장치 및 전기광학 장치의 제조 방법, 및 투사형표시 장치, 전자기기
US8072406B2 (en) Display system with single crystal Si thin film transistors
WO1999030370A1 (fr) Dispositif a semi-conducteur et procede de fabrication, dispositif electro-optique et procede de fabrication, et appareil electronique y ayant recours
KR100449772B1 (ko) 전기광학장치, 전기광학장치의 제조 방법 및 전자기기
JP2007102054A (ja) 電気光学装置及びその製造方法、電子機器、並びに半導体装置
TW200411607A (en) Active matrix substrate, photoelectric apparatus, and electronic machine
JP2000323715A (ja) 表示用薄膜半導体素子及び表示装置
JPH0869014A (ja) ディスプレイ
JP3997682B2 (ja) 電気光学装置の製造方法及び電気光学装置
JP3719343B2 (ja) 電気光学装置用基板、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器並びに投射型表示装置
JPH1164891A (ja) 液晶パネル用基板、液晶パネル、及びそれを用いた電子機器並びに投写型表示装置
KR20030048363A (ko) 전기 광학 장치, 액정 장치 및 투사형 표시 장치
JP2008225338A (ja) 電気光学装置およびその製造方法、電子機器
JP3663825B2 (ja) 液晶パネルおよび液晶パネル用基板および電子機器並びに投写型表示装置
TWI282030B (en) Liquid crystal display device and method of driving the same
JP3812068B2 (ja) 液晶パネルおよび液晶パネル用基板および電子機器並びに投写型表示装置
JP2001257355A (ja) 電気光学基板、電気光学装置及び電子機器
JPH10253989A (ja) 表示装置
JP2000221541A (ja) 電気光学装置の製造方法、電気光学装置及び電子機器
JP3070503B2 (ja) アクティブマトリクスパネル及びアクティブマトリクスパネル用駆動回路、ビューファインダー並びに投写型表示装置
JP2002217417A (ja) 電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器
JP3187736B2 (ja) アクティブマトリクスパネル及びアクティブマトリクスパネル用駆動回路、ビューファインダー並びに投写型表示装置
JP4701487B2 (ja) 電気光学装置用基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050830

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees