JP2000240694A - ディスクブレーキ用キャリパ - Google Patents

ディスクブレーキ用キャリパ

Info

Publication number
JP2000240694A
JP2000240694A JP11039340A JP3934099A JP2000240694A JP 2000240694 A JP2000240694 A JP 2000240694A JP 11039340 A JP11039340 A JP 11039340A JP 3934099 A JP3934099 A JP 3934099A JP 2000240694 A JP2000240694 A JP 2000240694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caliper
disc brake
cast
brake
caliper body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11039340A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoaki Takagi
清明 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP11039340A priority Critical patent/JP2000240694A/ja
Publication of JP2000240694A publication Critical patent/JP2000240694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/0006Noise or vibration control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2250/00Manufacturing; Assembly
    • F16D2250/0007Casting
    • F16D2250/0015Casting around inserts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクブレーキの制動時に生じるブレーキ鳴
きの抑制、及び構造の簡素化を図ることができると共
に、外観品質の低下を防止することのできるディスクブ
レーキ用キャリパを提供する。 【解決手段】ディスクブレーキ用キャリパ11は、アル
ミニウム又はアルミニウム合金からなるキャリパボディ
12と、キャリパボディ12内に鋳ぐるまれた被鋳包体
13と、ディスクロータを押圧するための一対のパッド
及び1つのピストンとを備えて構成されている。キャリ
パボディ12は、シリンダ部14、ブリッジ部15、ア
ウター爪部16とを備えている。ディスクブレーキ用キ
ャリパ11では、被鋳包体13がキャリパボディ12と
固有振動数の異なるものから形成されると共に、キャリ
パボディ12のブリッジ部12と被鋳包体13とが相互
に溶着しないように形成されて両者間にはわずかな間隙
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料からなる
キャリパボディと、該キャリパボディ内に鋳ぐるまれた
被鋳包体と、ディスクロータを押圧するための一対のパ
ッド及びピストンとを備えてなるディスクブレーキ用キ
ャリパに係り、より詳しくは、同キャリパのブレーキ鳴
き抑制構造(振動抑制構造)の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクブレーキの制動時に生じ
るブレーキ鳴きを抑制するブレーキ鳴き抑制構造として
は、例えば特開平8−128469号公報に記載された
態様が知られている。
【0003】このディスクブレーキでは、ディスクロー
タを押圧するための一対のパッド(インナ・パッド、ア
ウタ・パッド)及びピストンを内包したキャリパの外側
面に、弾性体を介して重りが取り付けられている。この
場合、キャリパの外部に弾性体及び重りが突出した状態
となっているため、スペース的に不利であると共に、弾
性体及び重りがキャリパから離脱することもある。
【0004】そこで上記従来公報には、以下のような態
様も記載されている。すなわち、キャリパの側面肉厚部
に空洞が設けられ、その空洞内に弾性体を備えた重りが
収容された状態で蓋やボルトを用いて確実にキャリパに
取付固定されている。このような態様とすることで、キ
ャリパの省スペース化が図られると共に、弾性体及び重
りがキャリパから離脱することが防止されている。
【0005】そして、この態様において、重りの固有振
動数をディスクブレーキのブレーキ鳴きの周波数よりも
低くなるように設定することにより、ディスクブレーキ
の制動時であっても、ブレーキ鳴きを誘発する振動が直
ちに減衰され、その振動の吸収が効果的に行われるよう
になっている。このように、ディスクブレーキのキャリ
パの空洞内に弾性体を備えた重りを取付固定するように
したブレーキ鳴き抑制構造を採用することで、ディスク
ブレーキの制動時に生じるブレーキ鳴きは好適に抑制さ
れるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たブレーキ鳴き抑制構造のキャリパでは、キャリパの側
面肉厚部に空洞を設けたり、その空洞内で弾性体を備え
た重りを蓋やボルトを用いて取付固定したりする必要が
あるため、全体として構造が複雑なものとなってしま
う。また、キャリパの外部に蓋やボルトが露出した状態
となるため、キャリパの外観の見栄えが悪化して、キャ
リパの外観品質が低下してしまう。
【0007】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、ディスクブレーキの制動時
に生じるブレーキ鳴きの抑制、及び構造の簡素化を図る
ことができると共に、外観品質の低下を防止することの
できるディスクブレーキ用キャリパを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、金属材料からなるキャリ
パボディと、該キャリパボディ内に鋳ぐるまれた被鋳包
体と、ディスクロータを押圧するための一対のパッド及
びピストンとを備えてなるディスクブレーキ用キャリパ
において、前記被鋳包体を前記キャリパボディと固有振
動数の異なるものから形成すると共に、前記キャリパボ
ディと前記被鋳包体とを相互に溶着しないように形成し
たことをその要旨とする。
【0009】上記請求項1に記載の発明によれば、ディ
スクブレーキの制動時に一対のパッド及びピストンがデ
ィスクロータを押圧する。換言すれば、回転しているデ
ィスクロータは、その両側から一対のパッドで挟み付け
られることによって制動される。このディスクブレーキ
の制動時において、ディスクブレーキ用キャリパにはブ
レーキ鳴きを誘発する振動が生じることがある。このと
き、金属材料からなるキャリパボディとそのキャリパボ
ディ内に鋳ぐるまれた被鋳包体とは固有振動数が異なる
ため、相互に共振することがなく、ブレーキ鳴きを誘発
する振動が直ちに減衰され、その振動の吸収が効果的に
行われる。また、ブレーキ鳴きを誘発する振動以外の振
動も同様に減衰される。
【0010】また、キャリパボディと被鋳包体とが相互
に溶着しないように形成されるため、両者間には間隙が
形成され、この間隙によって被鋳包体がキャリパボディ
内で接離可能な状態となる。そのため、振動が生じた場
合でも、被鋳包体がキャリパボディ内面に対して接触し
たり、離間したりして両者間には摩擦熱が発生し、振動
エネルギーが熱エネルギーに変換される。すなわち、摩
擦減衰により、ブレーキ鳴きを誘発する振動やそれ以外
の振動の減衰効果が高められる。
【0011】従って、本発明のディスクブレーキ用キャ
リパにかかるブレーキ鳴き抑制構造を採用することで、
ディスクブレーキの制動時に生じるブレーキ鳴きが好適
に抑制されると共に、ブレーキ鳴きを誘発する振動以外
の振動も好適に抑制される。
【0012】また、ブレーキ鳴き抑制構造としてキャリ
パボディ内にキャリパボディと異なる固有振動数の被鋳
包体が相互に溶着しないように鋳ぐるみ形成されている
だけなので、従来のようにディスクブレーキ用キャリパ
全体として構造が複雑なものになることはない。
【0013】さらに、従来のようにディスクブレーキ用
キャリパの外部に蓋やボルトが露出した状態となること
がないため、ディスクブレーキ用キャリパの外観の見栄
えが悪化して、その外観品質が低下してしまうことはな
い。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のディスクブレーキ用キャリパにおいて、前記キャリパ
ボディに孔を穿設すると共に、前記被鋳包体を前記キャ
リパボディよりも軽量な材料にて形成したことをその要
旨とする。
【0015】上記請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、キャリパボディに孔
が穿設されると共に、被鋳包体がキャリパボディよりも
軽量な材料で形成されているため、ディスクブレーキ用
キャリパの軽量化、ひいてはディスクブレーキの軽量化
が図られる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のディスクブレーキ用キャリパにおいて、
前記被鋳包体を前記キャリパボディよりも硬質の材料に
て形成したことをその要旨とする。
【0017】上記請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、被鋳包
体がキャリパボディよりも硬質の材料で形成されている
ため、ディスクブレーキ用キャリパの強度がキャリパボ
ディ内に鋳ぐるまれた被鋳包体によって補強される。ま
た、キャリパボディ内に硬質材料の被鋳包体が鋳ぐるま
れているため、キャリパボディを薄肉にすることが可能
となり、ディスクブレーキ用キャリパの薄肉化及び省ス
ペース化が図られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を具体化した一実施の形態
を図1及び図2に従って説明する。なお、ディスクブレ
ーキ用キャリパは、自動車の制動装置の一部、特にディ
スクブレーキの主要部分を構成するものであり、本実施
の形態では浮動キャリパ型(シングルピストン型)を示
す。
【0019】図1,図2に示すように、本実施の形態の
ディスクブレーキ用キャリパ11は、アルミニウム又は
アルミニウム合金からなるキャリパボディ12と、該キ
ャリパボディ12内に鋳ぐるまれた図中破線で示した被
鋳包体13と、ディスクロータ(図示略)を押圧するた
めの一対のパッド(図示略)及び1つのピストン(図示
略)とを備えて構成されている。
【0020】キャリパボディ12は、ディスクロータを
挟んで対向配置された一対のパッド(インナー側、アウ
ター側)の一方(インナー側)を押圧するピストンが収
容されたシリンダ部14と、該シリンダ部14からディ
スクロータを跨ぐように軸方向(図中左右方向)に延設
されたブリッジ部15と、該ブリッジ部15からディス
クロータの内径方向(図中下方向)に延設され、他方の
パッド(アウター側)をピストンの反力で押圧するアウ
ター爪部16とを備えている。
【0021】シリンダ部14は、ピストンをスライド可
能に収容するために略有底円筒状に形成されると共に、
その内部に収容されたピストンの軸とディスクロータの
軸とが平行となるように配設されている。シリンダ部1
4の底部側(図中左側部分)には一対の取付部17が突
出形成されており、取付部17は取付ブラケット(図示
略)のスライドピン(図示略)に装着されるようになっ
ている。また、シリンダ部14の底部にはシリンダ部1
4に連通する油供給口18が円筒状に突出形成されてい
る。この油供給口18を介してシリンダ部14内に油が
供給されると、その油圧によってピストン(図示略)が
インナー側パッド(図中右側)へ向かって押し出される
ようになっている。
【0022】ブリッジ部15は、シリンダ部14とアウ
ター爪部16とを連結するように形成されており、板状
をなしている。ブリッジ部15の中央部分には略長方形
状の孔19が穿設されている。この孔19はブリッジ部
15を軽量にするためのものである。
【0023】アウター爪部16は、ブリッジ部15の一
端部(図中右側部分)からディスクロータの内径方向
(図中下側方向)にそれぞれ突出した相対向する2つの
片から形成されている。このアウター爪部16は、ピス
トン(図示略)の反力でアウター側パッドを押圧するよ
うになっている。
【0024】被鋳包体13は、ブリッジ部15の孔19
を包囲するようにブリッジ部15内に4つ埋設されてお
り、アルミニウム又はアルミニウム合金よりも軽量、か
つ、硬質の耐熱性に優れたセラミック材料から略円柱状
に形成されている。この被鋳包体13により、ブリッジ
部15、すなわちキャリパボディ12の強度が補強され
ている。なお、被鋳包体13の形状や寸法を変更するこ
とにより、その固有振動数が簡単に変更される。
【0025】本実施の形態のディスクブレーキ用キャリ
パ11では、ブレーキ鳴きの抑制効果を高めるべく、次
のようなブレーキ鳴き抑制構造を採用している。
【0026】すなわち、本実施の形態にかかるディスク
ブレーキ用キャリパ11では、被鋳包体13はキャリパ
ボディ12と固有振動数の異なるものから形成されると
共に、キャリパボディ12のブリッジ部15と被鋳包体
13とが相互に溶着しないように形成されている。より
詳しく説明すると、キャリパボディ12と被鋳包体13
との境界部分を微視的に見れば、両者間にはわずかな間
隙が形成されており、この間隙は鋳ぐるみ形成時に被鋳
包体13表面に対して予め塗型剤を塗装することによっ
て形成される。
【0027】さて、本実施の形態におけるディスクブレ
ーキ用キャリパ11の作用について説明する。
【0028】本実施の形態のディスクブレーキ用キャリ
パ11では、ディスクブレーキの制動時に油供給部18
からシリンダ部14内に油が供給され、その油圧によっ
てピストン(図示略)がインナー側パッドの方(図中右
側)へ押し出される。このとき、ピストン(図示略)を
押し出した反力でディスクブレーキ用キャリパ11がス
ライドされ、アウター爪部16がアウター側パッドの方
(図中左側)へ引き寄せられる。
【0029】そして、押し出されたピストン(図示略)
がインナー側パッドを介してディスクロータを押圧する
と同時に、引き寄せられたアウター爪部16がアウター
側パッドを介してディスクロータを押圧する。換言すれ
ば、回転しているディスクロータは、その両側から一対
のパッド(インナー側パッド、アウター側パッド)で挟
み付けられることによって好適に制動される。このよう
にして、ディスクブレーキはディスクブレーキ用キャリ
パ11によって制動されることとなる。
【0030】このディスクブレーキの制動時において、
ディスクブレーキ用キャリパ11にはブレーキ鳴きを誘
発する振動が生じることがある。このとき、金属材料か
らなるキャリパボディ12とそのキャリパボディ12の
ブリッジ部15内に鋳ぐるまれた被鋳包体13とは固有
振動数が異なるため、相互に共振することがなく、ブレ
ーキ鳴きを誘発する振動が直ちに減衰され、その振動の
吸収が効果的に行われるようになる。また、ブレーキ鳴
きを誘発する振動以外の振動も同様に減衰される。
【0031】また、キャリパボディ12のブリッジ部1
5と被鋳包体13とが相互に溶着しないように形成され
るため、両者間にはわずかな間隙が形成され、この間隙
によって被鋳包体13がブリッジ部15内で接離可能な
状態となる。そのため、振動が生じた場合でも、被鋳包
体13がブリッジ部15内面に対して接触したり、離間
したりして両者間には摩擦熱が発生し、振動エネルギー
が熱エネルギーに変換される。すなわち、摩擦減衰によ
り、ブレーキ鳴きを誘発する振動やそれ以外の振動の減
衰効果が高められる。
【0032】以上のようにして、本実施の形態のディス
クブレーキ用キャリパ11にかかるブレーキ鳴き抑制構
造を採用することで、ディスクブレーキの制動時に生じ
るブレーキ鳴きが好適に抑制されると共に、ブレーキ鳴
きを誘発する振動以外の振動も好適に抑制される。
【0033】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られるようになる。
【0034】・本実施の形態によれば、キャリパボディ
12とそのキャリパボディ12のブリッジ部15内に鋳
ぐるまれた被鋳包体13とは固有振動数が異なるため、
相互に共振することがなく、ブレーキ鳴きを誘発する振
動を直ちに減衰させることができ、その振動の吸収を効
果的に行うことができる。また、ブレーキ鳴きを誘発す
る振動以外の振動も同様に減衰させることができる。
【0035】・本実施の形態によれば、キャリパボディ
12のブリッジ部15と被鋳包体13とが相互に溶着し
ないように形成されるため、両者間にはわずかな隙間が
形成され、この間隙によって被鋳包体13をブリッジ部
15内で接離可能な状態とすることができる。そのた
め、振動が生じた場合でも、被鋳包体13がブリッジ部
15内面に対して接触したり、離間したりして両者間に
は摩擦熱が発生することにより、振動エネルギーを熱エ
ネルギーに変換させることができる。すなわち、摩擦減
衰により、ブレーキ鳴きを誘発する振動やそれ以外の振
動の減衰効果を高めることができる。
【0036】・本実施の形態のディスクブレーキ用キャ
リパ11にかかるブレーキ鳴き抑制構造を採用すること
で、ディスクブレーキの制動時に生じるブレーキ鳴きを
好適に抑制することができると共に、ブレーキ鳴きを誘
発する振動以外の振動も好適に抑制することができる。
【0037】・本実施の形態によれば、ブレーキ鳴き抑
制構造としてブリッジ部15内にキャリパボディ12と
異なる固有振動数の被鋳包体13が相互に溶着しないよ
うに鋳ぐるみ形成されているだけなので、従来のブレー
キ鳴き抑制構造と比較してディスクブレーキ用キャリパ
11全体としての構造を簡素化することができる。ま
た、鋳ぐるみ形成するだけで、ブレーキ鳴きを好適に抑
制することの可能なディスクブレーキ用キャリパ11を
簡単に製造することができる。
【0038】・本実施の形態によれば、ディスクブレー
キ用キャリパ11の外部に従来のように蓋やボルトが露
出した状態となることがないため、ディスクブレーキ用
キャリパ11の外観の見栄えが悪化して、その外観品質
が低下してしまうことを確実に防止できる。
【0039】・本実施の形態によれば、ブリッジ部15
に孔19が穿設されているため、ブリッジ部15、ひい
てはディスクブレーキ用キャリパ11の軽量化を図るこ
とができる。
【0040】・本実施の形態によれば、被鋳包体13は
キャリパボディ12よりも軽量なセラミック材料から形
成されているため、ディスクブレーキ用キャリパ11の
軽量化、ひいてはディスクブレーキの軽量化を図ること
ができる。
【0041】・本実施の形態によれば、被鋳包体13が
キャリパボディ12よりも硬質なセラミック材料から形
成されているため、ディスクブレーキ用キャリパ11の
強度をブリッジ部15内に鋳ぐるまれた被鋳包体13に
よって補強することができる。特に、被鋳包体13がブ
リッジ部15の孔19を包囲するように埋設されて補強
されているため、孔19に隣接したブリッジ部15の部
分から亀裂等が発生することを未然に防止できる。
【0042】・本実施の形態によれば、ブリッジ部15
内に硬質セラミックが鋳ぐるまれているため、キャリパ
ボディ12、特にブリッジ部15を薄肉にすることが可
能となり、ディスクブレーキ用キャリパ11の薄肉化及
び省スペース化を図ることができる。
【0043】・本実施の形態によれば、予め被鋳包体1
3の表面に対して塗型剤を塗装することによって、被鋳
包体13をキャリパボディ12で鋳ぐるみ形成した際
に、キャリパボディ12と被鋳包体13とを相互に溶着
しないように形成することができ、両者間にわずかな間
隙を形成することができる。
【0044】・本実施の形態のディスクブレーキ用キャ
リパ11によれば、ブリッジ部15内に鋳ぐるまれた被
鋳包体13の形状や寸法を変更するだけで、その固有振
動数も簡単に変更することができるようになる。
【0045】・本実施の形態によれば、キャリパボディ
12のブリッジ部15内に被鋳包体13が鋳ぐるまれて
いるため、被鋳包体13がキャリパボディ12から離脱
することはない。そのため、ブレーキ鳴き抑制機能を長
期にわたって安定して維持することができ、ディスクブ
レーキ用キャリパ11の耐久性及び信頼性の向上を図る
ことができる。
【0046】なお、前記実施の形態を次のように変更し
て実施することもできる。
【0047】・前記実施の形態では、鋳ぐるみ形成時に
被鋳包体13表面に対して予め塗型剤を塗装すること
で、キャリパボディ12と被鋳包体13との間に間隙を
形成するようにしたが、キャリパボディ12と被鋳包体
13とが相互に溶着せずに両者間に間隙が形成されるの
であれば、どのような手段であってもよい。
【0048】・前記実施の形態では、キャリパボデ12
のブリッジ部15内に被鋳包体13が4つ埋設されてい
るが、キャリパボディ12内であれば、その埋設位置及
び個数は任意である。
【0049】・前記実施の形態では、ブリッジ部15に
略長方形状の孔19を1つ穿設したが、孔19を省略し
たり、孔19の形状や個数を変更したりするような構成
としても差し支えない。
【0050】・前記実施の形態では、被鋳包体13を略
円柱状に形成したが、例えば四角柱状や三角柱状等に形
成してもよく、被鋳包体13の形状は特に限定されるも
のではない。この場合、被鋳包体13の固有振動数がキ
ャリパボディ12の固有振動数と異なる必要がある。
【0051】・前記実施の形態では、被鋳包体13をキ
ャリパボディ12よりも軽量なセラミック材料から形成
したが、キャリパボディ12よりも重量な材料から形成
してもよく、特に前記実施の形態のものに限定されるわ
けではない。また、前記実施の形態では、被鋳包体13
をキャリパボディ12よりも硬質なセラミック材料から
形成したが、キャリパボディ12よりも軟質な材料から
形成してもよく、特に前記実施の形態のものに限定され
るわけではない。要は、耐熱性に優れた材料であればよ
い。
【0052】・前記実施の形態では、ディスクブレーキ
用キャリパ11として浮動キャリパ型を採用したが、例
えば対向ピストン型(固定キャリパ型)、浮動ヨーク
型、デュアルピストン型、異径デュアルピストン型等を
採用してもよく、特に浮動キャリパ型に限定されるもの
ではない。
【0053】・前記実施の形態では、キャリパボディ1
2をアルミニウム又はアルミニウム合金から形成した
が、例えば鋳鉄等の金属材料から形成するようにしても
よい。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ディス
クブレーキの制動時に生じるブレーキ鳴きの抑制、及び
ディスクブレーキ用キャリパの構造の簡素化を図ること
ができると共に、ディスクブレーキ用キャリパの外観品
質の低下を防止することができる。また、ブレーキ鳴き
を誘発する振動以外の振動も抑制することができる。
【0055】請求項2に記載の発明のよれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ディスクブレーキ用キャ
リパの軽量化、ひいてはディスクブレーキの軽量化を図
ることができる。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、ディスクブ
レーキ用キャリパの強度をキャリパボディ内に鋳ぐるま
れた被鋳包体によって補強することができる。また、キ
ャリパボディを薄肉にすることができるため、ディスク
ブレーキ用キャリパの薄肉化及び省スペース化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施の形態のディスクブ
レーキ用キャリパを示す斜視図。
【図2】同実施の形態のディスクブレーキ用キャリパを
示す側面図。
【符号の説明】
11 ディスクブレーキ用キャリパ 12 キャリパボディ 13 被鋳包体 14 シリンダ部 15 ブリッジ部 16 アウター爪部 19 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料からなるキャリパボディと、該
    キャリパボディ内に鋳ぐるまれた被鋳包体と、ディスク
    ロータを押圧するための一対のパッド及びピストンとを
    備えてなるディスクブレーキ用キャリパにおいて、 前記被鋳包体を前記キャリパボディと固有振動数の異な
    るものから形成すると共に、前記キャリパボディと前記
    被鋳包体とを相互に溶着しないように形成したことを特
    徴とするディスクブレーキ用キャリパ。
  2. 【請求項2】 前記キャリパボディに孔を穿設すると共
    に、前記被鋳包体を前記キャリパボディよりも軽量な材
    料にて形成したことを特徴とする請求項1に記載のディ
    スクブレーキ用キャリパ。
  3. 【請求項3】 前記被鋳包体を前記キャリパボディより
    も硬質の材料にて形成したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のディスクブレーキ用キャリパ。
JP11039340A 1999-02-18 1999-02-18 ディスクブレーキ用キャリパ Pending JP2000240694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11039340A JP2000240694A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 ディスクブレーキ用キャリパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11039340A JP2000240694A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 ディスクブレーキ用キャリパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000240694A true JP2000240694A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12550372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11039340A Pending JP2000240694A (ja) 1999-02-18 1999-02-18 ディスクブレーキ用キャリパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000240694A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025837A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Dr Ing H C F Porsche Ag 自動車のディスクブレーキ用のブレーキキャリパ
DE102007054759A1 (de) * 2007-11-16 2009-05-28 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Bremssattel einer Scheibenbremse

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025837A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Dr Ing H C F Porsche Ag 自動車のディスクブレーキ用のブレーキキャリパ
DE102007054759A1 (de) * 2007-11-16 2009-05-28 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Bremssattel einer Scheibenbremse

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060266599A1 (en) Control of brake noise by tuned mass dampers
US8505699B2 (en) Flanged shim for disc brake squeal attenuation
JP2008025837A (ja) 自動車のディスクブレーキ用のブレーキキャリパ
JP2003329067A (ja) ディスクブレーキ
KR102408194B1 (ko) 차량용 브레이크의 캘리퍼 소음방지장치
US6994190B1 (en) Brake pad for disk brake
JP2000240694A (ja) ディスクブレーキ用キャリパ
JP2007092989A (ja) ディスクブレーキパッド
JP4293901B2 (ja) ディスクブレーキ用のブレーキシュー
JP2003083371A (ja) 騷音低減型車両用ブレーキキャリパ
JPS6319638Y2 (ja)
KR20230080317A (ko) 디스크 브레이크 시스템용 브레이크 패드 어셈블리 및 디스크 브레이크 시스템
JPS63125832A (ja) 鳴き低減型デイスクブレ−キ
JP2007321844A (ja) 対向型ディスクブレーキ
JP2563778Y2 (ja) ディスクブレーキ用パッドの裏金
JP3724181B2 (ja) ブレーキ
JP2000249174A (ja) ブレーキパッド用シム
US20180298964A1 (en) Coulomb friction damped components and method for manufacturing same
KR20020051720A (ko) 분리형 브레이크 디스크
KR100502515B1 (ko) 디스크 브레이크와 패드심
US20230375055A1 (en) Brake pad for a disk brake system and disk brake system
JP2008075750A (ja) 対向型ディスクブレーキ
JP2603548B2 (ja) ドラム式ブレーキのブレーキライニング
EP0976944A1 (en) Drum brake for vehicles
JPS5916580Y2 (ja) ディスクブレ−キ装置用ブレ−キパッド装置