JP2000240269A - 閉塞材支持具 - Google Patents

閉塞材支持具

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JP2000240269A
JP2000240269A JP11045048A JP4504899A JP2000240269A JP 2000240269 A JP2000240269 A JP 2000240269A JP 11045048 A JP11045048 A JP 11045048A JP 4504899 A JP4504899 A JP 4504899A JP 2000240269 A JP2000240269 A JP 2000240269A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺体を貫通させてある貫通孔に後付けする
に当たり、開口部周囲に障害物があっても設置すること
が可能で、取付や取扱に手間がかかり難いようにする。 【解決手段】 構造体Sの長尺体挿通用貫通孔H内で、
長尺体Pの挿通部分の周囲空間Vに装填される閉塞材1
をその装填方向前方側で受止め支持自在な支持部と、貫
通孔Hの開口部8の周囲に係止自在な係止部9とを備え
た環状の支持具本体Gを設けてある閉塞材支持具におい
て、支持具本体Gを、周方向に沿って連結された複数の
分割部材G1・G2で構成し、それら分割部材G1・G
2の内の少なくとも一つの分割部材G2は、支持具本体
Gの周方向に沿って引退自在に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造体(例えば、
床や壁や天井等)の長尺体挿通用貫通孔内で、長尺体
(例えば、空調配管や給排水配管や電線等)の挿通部分
の周囲空間に装填される閉塞材(熱膨張性を有する耐火
パテや、モルタルやコンクリート等)をその装填方向前
方側で受止め支持自在な支持部と、前記貫通孔の開口部
の周囲に係止自在な係止部とを備えた環状の支持具本体
を設けてある閉塞材支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の閉塞材支持具としては、
図8に示すように、前記貫通孔H内に予め長尺体Pが挿
通設置されているような場合でも、当該閉塞材支持具3
0を後から設置できるように、支持具本体31を周方向
に沿って二分割に構成したものがあり、前記貫通孔Hの
上方で、長尺体Pを両側方から挟むように前記支持具本
体31の各分割本体31A・31Bどうしを合わせて連
結し、その状態で前記支持部7が貫通孔H内に入るよう
に支持具本体31を貫通孔H軸芯方向にずらして、前記
係止部9を貫通孔Hの開口部8の周囲に係止させること
で設置するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の閉塞材
支持具によれば、設置するのに、上述のとおり貫通孔H
の上方で両分割本体31A・31Bどうしを合わせるわ
けであるから、貫通孔Hの上方には、そのための空間が
必要で、例えば、図9に示すように、前記長尺体Pの周
囲や、開口部8の周囲に障害物(例えば、長尺体の分岐
部や、別の長尺体等)があるような場合、前記両分割本
体31A・31Bを合わせることが困難となり、貫通孔
Hへの設置が困難となる問題がある。また、支持具本体
は別部材の両分割本体をわざわざ連結して形成するわけ
であるから、設置に手間がかかると共に、部品点数が多
く、運搬・保管の取扱が手間であるという問題点があ
る。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、長尺体を貫通させてある貫通孔に後付けするに当
たり、開口部周囲に障害物があっても設置することが可
能で、取付や取扱に手間がかかり難い閉塞材支持具を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、図3〜7に例示するごとく、構造体Sの長尺体挿
通用貫通孔H内で、長尺体Pの挿通部分の周囲空間Vに
装填される閉塞材1をその装填方向前方側で受止め支持
自在な支持部7と、前記貫通孔Hの開口部8の周囲に係
止自在な係止部9とを備えた環状の支持具本体Gを設け
てある閉塞材支持具において、前記支持具本体Gを、周
方向に沿って連結された複数の分割部材G1・G2で構
成し、それら分割部材G1・G2の内の少なくとも一つ
の分割部材G2は、前記支持具本体Gの周方向に沿って
引退自在に形成してあるところにある。請求項1の発明
の特徴構成によれば、前記引退自在な分割部材を、支持
具本体の周方向に沿って引退させることによって、環状
の支持具本体Gの一部に切欠き部ができて、支持具本体
をC環状にすることができる。従って、貫通孔への設置
の際に、分割部材を引退させた状態で前記切欠き部に前
記障害物が位置する姿勢に支持具本体を配置して、その
まま貫通孔内へ挿入することが可能となる。そして、貫
通孔内へ挿入した後、前記分割部材を支持具本体Gの周
方向に沿って元に位置に戻す(突出させる)ことによっ
て支持具本体が環状になり、前記閉塞材を前記貫通孔内
の前記支持部によって受け止めることができると共に、
貫通孔の開口部全周の広い範囲に前記係止部が係止する
状態に設置することが可能となる。これは、前記分割部
材の出退方向が、支持具本体の周方向に沿っているか
ら、前記支持部を貫通孔内へ挿入する際や、前記分割部
材を元の位置に戻す際に、貫通孔周壁と前記分割部材と
が干渉し難い状態で実施でき、極めて効率よく設置作業
を実施することが可能となる。例えば、比較例として、
支持具本体を周方向に二つに分割し、それらの分割部材
どうしの一方側の端部どうしをヒンジ連結して、互いに
揺動できるようにしたものを考えたとしても、この場合
は、両分割部材どうしの揺動操作に伴って、貫通孔内に
入れる必要のある各支持部どうしも揺動操作によって広
がり、結果的には、開口部周囲に障害物がある場合には
設置できない。このように、本発明の閉塞材支持具によ
れば、貫通孔の開口部周囲に障害物が存在している場合
であっても、一時的に支持具本体に切欠き部を形成し
て、前記障害物を避けた状態に支持具本体を貫通孔に挿
入でき、挿入した後は切欠き部を塞ぐように支持具本体
を戻し、前記係止部が前記開口部周囲の全周に沿う状態
に設置することが可能となる。従って、前記貫通孔の開
口部周囲の障害物の有無に拘わらず、前記閉塞材を貫通
孔内に支持できる状態に安定的に且つ効率よく設置する
ことが可能となる。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図5に例示
するごとく、前記分割部材G2の最大引退量は、前記分
割部材G2の引退操作によって形成される前記支持具本
体Gの最大切欠き寸法が、前記長尺体Pの外径寸法以上
になるように設定してあるところにある。請求項2の発
明の特徴構成によれば、請求項1の発明による作用効果
を叶えることができるのに加えて、前記最大切欠き寸法
が長尺体の外径寸法以上に設定してあることによって、
前記開口部周囲の障害物が長尺体の一部に設けられた分
岐部である場合に、前記切欠き部を前記分岐部が通過で
きる寸法以上に広げた状態で作業でき、前記分岐部(長
尺体の一部)をかわした状態での設置作業をより確実に
実施することが可能となる。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図3〜7に
例示するごとく、支持具本体Gの径方向に沿って互いに
対向する位置に、前記支持具本体Gを周方向に沿って伸
縮自在なスライド機構L1を夫々設けてあるところにあ
る。請求項3の発明の特徴構成によれば、請求項1又は
2の発明による作用効果を叶えることができるのに加え
て、前記スライド機構によって対応する分割部材どうし
をスライドさせることによって、支持具本体の外径寸法
を大きくしたり小さくしたり変更することが可能とな
り、貫通孔の内径の大小に合わせて設置することができ
る。従って、いろいろな内径寸法の貫通孔に設置するこ
とが可能となり、寸法適応性・汎用性が向上する。
【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0010】本実施形態は、本発明の閉塞材支持具の一
実施形態で、図2に示すように、スラブ(構造体の一
例)Sの排水管挿通用貫通孔(長尺体挿通用貫通孔の一
例)H内で、排水管(長尺体の一例)Pの挿通部分の周
囲空間Vに装填される熱膨張性を有する耐火パテ(閉塞
材の一例)1を支持自在な閉塞材支持具2を、前記貫通
孔Hに設置して、耐火貫通部3を形成してある例を説明
する。
【0011】前記スラブSは、図1に示すように、鉄筋
コンクリートで形成してあり、スラブSの上方には、間
隔をあけて床板4を設置してある。そして、前記床板4
とスラブSとの間の床下空間5には、床板4上に設置し
た排水器具(例えば、洗面台や流し台等)6からの第一
排水管P1が排水管として必要な勾配となるように配置
してある。そして、前記第一排水管P1は、前記スラブ
Sの貫通孔H内を上下に貫通する第二排水管P2と、分
岐継手P3を介して連通接続してある。従って、前記貫
通孔H内には、分岐継手P3の一部と、第二排水管P2
の一部が位置している。また、分岐継手P3の第一排水
管P1側の外周面の内、下面は、前記スラブS上面と、
僅かな隙間を空けた状態に配置されている。従って、前
記床下空間5の高さ設定は、前記第一排水管P1として
の機能上必要な最小の勾配を確保できる範囲での最小値
となるように設定されている。因みに、前記第一排水管
P1・第二排水管P2・分岐継手P3を含めて前記排水
管Pという。また、各排水管Pは、塩化ビニル製のパイ
プを使用してあることから、スラブを挟んだ上下何れか
の階で火災が発生した場合に、パイプの焼け穴からの類
焼が懸念されるが、それを防止するために、前記周囲空
間Vには熱膨脹性を有する耐火パテ1が充填される。即
ち、火災の熱によって耐火パテ1が膨脹することによっ
て前記パイプの焼け穴を閉塞し、類焼防止を図るもので
ある。
【0012】前記閉塞材支持具2について説明する。閉
塞材支持具2は、図2〜5に示すように、前記貫通孔H
内に装填される前記耐火パテ1をその装填方向前方側で
受止め自在な支持部7と、前記貫通孔Hの開口部8の周
囲に係止自在な係止部9と、前記支持部7と係止部9と
を一体につなぐ連結部10とを備えた支持具本体Gによ
って構成してある。前記支持部7は、前記貫通孔H内に
配置した状態で、貫通孔H内周壁と排水管P外周との間
に位置するように板状部材で形成してあり、平面視形状
は、前記貫通孔周壁に沿う円弧板形状に形成してある。
前記連結部10は、貫通孔Hの周壁に沿う曲面形状に形
成してあり、複数の窓部10aを設けてある(図3参
照)。この窓部10aは、前記周囲空間Vに配置させた
耐火パテ1が熱膨張する際に窓部10aを通して貫通孔
H周壁に直に接当することによって貫通孔Hの密閉性を
向上できるように設けてある。そして、連結部10の下
端部に一体的に前記支持部7が設けてあると共に、連結
部10の上端部に前記係止部9が一体的に設けてある。
前記係止部9を、前記開口部8の周縁部に沿う鍔形状
で、且つ、貫通孔Hへの設置状態においては、通常は、
前記開口部8全周に沿う環状に形成して構成してある
(図4・5参照)。
【0013】また、支持具本体Gは、図3・4に示すよ
うに、支持具本体Gの縦軸心周りに相対的にスライド自
在に嵌合した二つの第一本体(分割部材に相当)G1と
第二本体(分割部材に相当)G2とから構成してあり、
それら第一本G1・第二本体G2それぞれに、前記支持
部7・係止部9・連結部10が備えてある。そして、前
記第一本体G1上に前記第二本体G2が重なる状態に組
み付けてある。
【0014】前記第一本体G1は、前記支持部7の内、
支持具本体Gの縦軸心周りの約180度の範囲に設定さ
れた第一支持部7Aと、前記係止部9の内、前記縦軸心
周りの約180度の範囲に設定された第一係止部9A
と、それらをつなぐ第一連結部10Aとを備えて構成し
てある。また、前記第一支持部7Aは、第一連結部10
Aから前記縦軸心側へ突出した仕切面部11によって、
前記縦軸心周りの約50度の範囲に設定された短支持部
7Aaと、前記縦軸心周りの約130度の範囲に設定さ
れた長支持部7Abとに仕切られている。前記第一連結
部10Aは、上述の通り、前記短支持部7Aaの左右両
端部にそれぞれ仕切面部11を形成してある。前記第一
係止部9Aは、外周縁部を下方へ屈曲させてあり、当該
閉塞材支持具2を貫通孔Hに設置した状態においてこの
屈曲部9aの下端部が前記スラブSの上面に接当して係
止するものである。また、第一係止部9Aの長手方向の
一端部には、拡径頭部を備えたビス12を取り付けてあ
る。このビス12は、前記第一本体G1と第二本体G2
とが外れないように繋ぎ止めると共に、第一本体G1と
第二本体G2との相対的なスライド位置の始点と終点と
を規定する作用を備えている。また、第一係止部9Aの
長手方向の中間部には、前記ビス12に間隔をあけて、
当該閉塞材支持具2をスラブにビス固定するためのビス
挿通孔13を形成してあり、このビス挿通孔13を使用
してスラブに閉塞材支持具2をビス固定することができ
るものである。
【0015】前記第二本体G2は、前記支持部7の内、
支持具本体Gの縦軸心周りの約130度の範囲に設定さ
れた第二支持部7Bと、前記係止部9の内、前記縦軸心
周りの約190度の範囲に設定された第二係止部9B
と、それらをつなぐ第二連結部10Bとを備えて構成し
てある。また、前記第二支持部7Bは、第二連結部10
Bの左右両端から前記縦軸心側へそれぞれ突出した仕切
面部14によって、一つの支持部に形成してある。前記
第二連結部10Bは、上述の通り、前記第二支持部7B
の左右両端部を仕切るように仕切面部14を形成してあ
る。前記第二係止部9Bは、前記第一係止部9Bと同様
に、外周縁部を下方へ屈曲させて屈曲部9bを設けてあ
り、第一係止部9B上に重なった状態で、第一係止部9
Bの屈曲部9aの下端部と同じ高さとなり、前記スラブ
Sの上面に接当して係止できるように構成してある。ま
た、第二係止部9Bには、長手方向に沿ってスリット1
5を形成してあり、前記第一係止部9Aのビス12のネ
ジ部分が、このスリット15を貫通する状態に設けられ
ている。従って、前記両係止部9A・9Bの各屈曲部9
a・9bどうしが接当することで互いのスライドガイド
となると共に、前記スリット15内に前記ビス12が貫
通していることによって互いがスライドガイトとなり、
第一本体G1と第二本体G2とを、長手方向に沿って所
定の範囲内で相対的にスライドすることが可能となる。
即ち、第一本体G1を基準に考えると、第二本体G2
は、支持具本体Gの周方向に沿って出退自在に形成して
あり、第二本体G2を最大限突出させると第二係止部9
Bの突出端部が第一係止部9Aに当接し、環状の係止部
9を形成することができる一方、第二本体G2を最大限
引退させると、C環状の係止部9を形成することができ
る。そして、両本体G1・G2どうしの重なりが最も大
きくなった時の係止部9は、C環状になっており、その
際の端部間の目開き寸法(切欠き寸法)は、前記分岐継
手P3の外径寸法より大きくなるように設定してある。
前記各屈曲部9a・9b、及び、前記スリット15とビ
ス12とでスライド機構Lが構成されている。
【0016】ところで、前記周囲空間Vに配置される耐
火パテ1について説明する。前記耐火パテ1は、前述の
とおり、耐火物質(主成分は無機質充填剤・膨張剤)で
構成してあると共に、熱を受けると約3〜4倍の容積に
膨脹する性質を有し、火災時に前記排水管Pが消失して
も前記貫通孔H内に充満することで閉塞する効果があ
る。また、本実施形態においては、図3に示すように、
厚み寸法が概ね前記支持部7の幅寸法と同寸法に形成し
たシート形状のものを使用する。そして、耐火パテ1
は、各支持部に対応した形状のものが使用され、前記第
一支持部7Aの短支持部7Aaに嵌め込まれた状態で提
供される第一耐火パテ1Aと、前記第二支持部7Bに嵌
め込まれた状態で提供される第二耐火パテ1Bと、当該
閉塞材支持具2を貫通孔Hに設置してから長支持部7A
b上のパテ収容空間に挿入される挿入耐火パテ1Cとか
ら構成される。前記第一耐火パテ1A・第二耐火パテ1
Bは、シート形状のものを前記一対の仕切面部11、前
記一対の仕切面部14それぞれの間に湾曲変形させなが
ら挿入すると、パテの復元力によって左右端面部が前記
仕切面部11・14に押し当たって拘束され、湾曲形状
を保持した状態に取り付けることができる。前記挿入耐
火パテ1Cは、図4に示すような金属フレームFに予め
嵌め込んであり、湾曲形状に保形されている。そして、
金属フレームFは、前記挿入耐火パテ1Cの下端面部・
両側縁部のほぼ全域と、外周部の一部とに面接当する状
態に形成してあり、前記金属フレームFの上縁部分には
前記連結部10に引っ掛けるための掛止部16を複数設
けてある。
【0017】次に、当該閉塞材支持具2を使用した耐火
貫通部3の形成手順を説明する。 [1] 貫通孔Hには、図1に示すように、排水管Pを
設置しておく。 [2] 閉塞材支持具2を用意する。その際、支持具本
体Gは、前記スライド機構Lによって前記第一本体G1
と第二本体G2との重なりが最大となるように位置させ
ておく。即ち、係止部9の端部間の切欠き寸法が最も大
きくなったコンパクトな状態にしておく。因みに、前記
第一支持部7Aの短支持部7Aaと、第二支持部7Bに
は、それぞれ第一耐火パテ1Aと第二耐火パテ1Bとが
取り付けてある。 [3] 最もコンパクトな状態にした閉塞材支持具2を
貫通孔H内に挿入する(図4参照)。即ち、前記支持部
7と連結部10とが、貫通孔H周壁と排水管Pとの間に
位置する状態セットする。 [4] 第一本体G1と第二本体G2とを広がる方向に
相対的にスライドさせて(図4参照)、係止部9の端部
どうしが接当すると共に、分岐継手P3とスラブSとの
隙間に入り込む状態に配置する。このスライド移動によ
って、係止部9が環状になると共に、第二支持部7B上
の第二耐火パテ1Bが、排水管Pの分岐継手P3の下方
空間へ送り込まれる。即ち、前記分岐継手P3があるこ
とによってパテを詰め難い位置にもかかわらず、スムー
スに位置させることができる。 [5] 次に、前記長支持部7Abに、上方から前記挿
入耐火パテ1Cを挿入する。この状態では、長支持部7
Ab上に挿入耐火パテ1Cの金属フレームFが当接して
いると共に、第二連結部10Bには、金属フレームの掛
止部16が掛止している。そして、前記周囲空間Vに
は、全周にわたって耐火パテ1が装填された状態となる
(図4・5参照)。 [6] 前記ビス12を締め付けて第一本体G1と第二
本体G2とを固定すると共に、前記ビス挿通孔13を使
用して、当該閉塞材支持具2をスラブSにビス固定す
る。 [7] 必要に応じて、開口部8のへこんだ部分に目隠
し充填材を詰める(図2参照)。
【0018】以上の手順によって、分岐配管が存在する
ような場所であっても、簡単に効率よく耐火貫通部3を
構成することが可能となる。
【0019】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。
【0020】〈1〉 閉塞材支持具は、先の実施形態で
説明したように、スラブの貫通孔に対して上方から設置
する使用形態に限るものではなく、例えば、下方側から
上方に向けて設置する使用形態をとったり、壁体に対し
て横向きに設置する使用形態をとることも可能である。
従って、前記構造体は、スラブに限るものではなく、壁
や天井であってもよい。また、長尺体は、先に説明した
排水管に限るものではなく、例えば、空調配管や給水管
や電線管等の配管や、電線等であってもよい。また、前
記閉塞材は、先の実施形態で説明した耐火パテに限るも
のではなく、例えば、長尺体そのものが耐火性能を有す
るものである場合、モルタルやコンクリートで構成する
ことも可能である。 〈2〉 支持具本体は、先の実施形態で説明した二つの
部品(第一本体G1と第二本体G2)から構成されるも
のに限るものではなく、例えば三つ以上の部材から構成
してあってもよい。そして、支持部・連結部・係止部の
各部分は、その形状や位置関係等を変更することも可能
である。また、先の実施形態では、平面形状が円形の貫
通孔に設置するものについて説明したが、平面形状が多
角形の貫通孔を対象とする場合にも、貫通孔に合わせた
各部の形状変更を行うことによって実施可能で、例え
ば、図6・7に示すように、四角形の貫通孔を対象とし
た閉塞材支持具も実施可能である。図6に示す実施形態
においては、支持具本体Gを周方向に沿って4分割に構
成し、それら各分割部材の内、径方向に沿って互いに対
向する辺に位置する分割部材G2・G4を、それぞれ支
持具本体Gの周方向に沿って出退自在に形成してある。
スライドさせるための構成は、先の実施形態と同様、又
は、他の形式を採用することが可能で、要するに、支持
具本体Gの径方向に沿って互いに対向する位置に、スラ
イド機構L1を各別に設けてある。この実施形態の場
合、前記出退自在な分割部材G2・G4の内の何れかを
引退することによって、先の実施形態と同様に、開口部
8周囲の障害物を交わしながらの設置を可能にすること
ができる。更には、両スライド機構L1を合わせて、対
向辺の長さ調整をすることが可能となり、異なった寸法
の貫通孔に対してもぴったりと合った状態に設置するこ
とが可能となる。このスライド機構L1は、図7に示す
ように、各辺に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水管の設置状況を示す説明図
【図2】閉塞材支持具の設置状況を示す側面視説明図
【図3】閉塞材支持具を示す分解斜視図
【図4】閉塞材支持具を示す斜視図
【図5】閉塞材支持具の設置状況を示す一部切欠き斜視
【図6】別実施形態の閉塞材支持具の要部を示す上面図
【図7】別実施形態の閉塞材支持具の要部を示す上面図
【図8】従来の閉塞材支持具の設置状況を示す一部切欠
き斜視図
【図9】従来の閉塞材支持具の設置状況を示す説明図
【符号の説明】
1 閉塞材 7 支持部 8 開口部 9 係止部 G 支持具本体 G1 分割部材 G2 分割部材 H 長尺体挿通用貫通孔 L1 スライド機構 P 長尺体 S 構造体 V 周囲空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体の長尺体挿通用貫通孔内で、長尺
    体の挿通部分の周囲空間に装填される閉塞材をその装填
    方向前方側で受止め支持自在な支持部と、前記貫通孔の
    開口部の周囲に係止自在な係止部とを備えた環状の支持
    具本体を設けてある閉塞材支持具であって、 前記支持具本体を、周方向に沿って連結された複数の分
    割部材で構成し、それら分割部材の内の少なくとも一つ
    の分割部材は、前記支持具本体の周方向に沿って引退自
    在に形成してある閉塞材支持具。
  2. 【請求項2】 前記分割部材の最大引退量は、前記分割
    部材の引退操作によって形成される前記支持具本体の最
    大切欠き寸法が、前記長尺体の外径寸法以上になるよう
    に設定してある請求項1に記載の閉塞材支持具。
  3. 【請求項3】 支持具本体の径方向に沿って互いに対向
    する位置に、前記支持具本体を周方向に沿って伸縮自在
    なスライド機構を夫々設けてある請求項1又は2に記載
    の閉塞材支持具。
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