JP2000240259A - 床材の除去方法 - Google Patents

床材の除去方法

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JP2000240259A
JP2000240259A JP11040074A JP4007499A JP2000240259A JP 2000240259 A JP2000240259 A JP 2000240259A JP 11040074 A JP11040074 A JP 11040074A JP 4007499 A JP4007499 A JP 4007499A JP 2000240259 A JP2000240259 A JP 2000240259A
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flooring
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sides
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JP11040074A
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English (en)
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Shuji Mukoyama
修治 向山
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Asahi Woodtec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 置敷施工床から1つの床材を簡単にかつ隣接
床材の継手加工部を破損させることなく除去できるよう
にする。 【解決手段】 隣接床材と接合すべき辺部に継手加工部
21,22 を有する複数の長方形床材1A,1B を平らな床下地
3 に置敷きしかつ隣り合う床材の継手加工部21,22 どう
しを接着剤を介して接合してなる床F から1つの床材1A
を除去する方法であって、除去すべき床材1Aを、少なく
とも同床材の隣接辺部どうしおよび対向辺部どうしが分
離するように切断分割し、各床材分割片11,12 を床から
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材の除去方法に
関し、より詳細には、隣接床材と接合すべき辺部に継手
加工部を有する複数の方形床材を平らな床下地に置敷き
しかつ隣り合う床材の継手加工部どうしを接着剤を介し
て接合してなる床、即ちいわゆる置敷施工床から1つの
床材を除去する方法に関するものである。
【0002】なお、本明細書において、「前」とは、図
1、図3、図5、図6、図7(a) 、図8(a) それぞれの
上、「後」とは同下、「左右」とは同左右をいうものと
する。
【0003】
【従来の技術】施工された床は、建物が完成するまでの
間、その表面を合板や段ボール等で被覆して養生してお
くのが通常である。ところが、養生に不手際があった
り、養生をしなかった場合、床材の表面に擦り傷や物の
落とし傷が付くことがある。軽微な傷であれば、塗料や
コーキング剤により補修することができるが、補修でき
ない大きい傷の場合、傷が付いた床材を除去して新たな
床材を張る必要がある。
【0004】従来、置敷施工床からの床材の除去は、次
のようにして行われていた。即ち、例えば、4つの辺部
に雄実または小穴よりなる継手加工部を有する床材を床
から除去する場合、まず、除去すべき床材の周縁から約
10〜20mm内側部分に床材の厚みより若干浅い深さ
の環状溝を電動鋸等により形成し、次に、形成された溝
の底部をノミやナイフ等を用いて切断して、床材の内側
部を周縁部から分離する。そして、隣接床材に接合され
ている床材の周縁部を隣接床材から剥がす。こうして、
床材を床から除去していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方法の場合、分離
された床材の内側部は、どこにも接合されていないの
で、容易に除去することができる。しかし、残った床材
の周縁部は、全周に亘って隣接床材と接着剤を介して接
合されているため、そのままでは隣接床材から剥がすの
が極めて困難であった。これを無理に剥がそうとすれ
ば、隣接床材の継手加工部が破損するおそれがあった。
したがって、隣接床材の継手加工部を破損しないように
するためには、同周縁部をノミ等を用いて少しずつ切り
削っていくしかなく、非常に手間がかかっていた。
【0006】本発明の課題は、置敷施工床から1つの床
材を簡単にかつ隣接床材の継手加工部を破損させること
なく除去できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
による床材の除去方法は、隣接床材と接合すべき辺部に
継手加工部を有する複数の方形床材を平らな床下地に置
敷きしかつ隣り合う床材の継手加工部どうしを接着剤を
介して接合してなる床から1つの床材を除去する方法に
おいて、除去すべき床材を、少なくとも同床材の隣接辺
部どうしおよび対向辺部どうしが分離するように切断分
割し、各床材分割片を床から除去することを特徴とする
ものである。
【0008】このように、除去すべき床材を、少なくと
も同床材の隣接辺部どうしおよび対向辺部どうしが分離
するように切断分割すれば、各床材分割片は、隣接床材
に接着剤を介して接合された辺部を多くとも1つだけ有
するものとなるので、該辺部と対向する部分を掴んで持
ち上げるようにすれば、隣接床材から剥せる。しかも、
各床材分割片における前記辺部の長さは長くても床材の
1つの辺部の長さと同じであるから、いずれの床材分割
片も冒頭の従来技術における残された床材の周縁部と比
べて接着面積がかなり小さく、剥離に要する力もその分
だけ小さくてすむ。したがって、本発明によれば、隣接
床材の継手加工部を破損させることなく容易に床から除
去することができる。
【0009】本発明による床材の除去方法において、除
去すべき床材を、同床材の左前の角から前後辺部のうち
少なくとも後辺部の少なくとも1箇所で折れ曲がって右
前および右後のうち一方の角に至る第1折れ線と、左後
の角から第1折れ線と交差するように前後辺部のうち少
なくとも前辺部の少なくとも1箇所で折れ曲がって右前
および右後のうち他方の角に至る第2折れ線とに沿うよ
うに切断分割する場合がある。
【0010】除去すべき床材を上記のように切断分割す
れば、まず、少なくとも両折れ線で囲まれた部分にどこ
にも接合されていない床材分割片ができるので、これら
を極めて容易に除去することができる。そして、残りの
床材分割片は、1つの辺部が長くても床材の前後辺部に
おける折れ線で区画された部分または左右辺部で構成さ
れかつ隣接床材に接着剤を介して接合されているもので
あるが、いずれも冒頭の従来技術における残された床材
の周縁部と比べて接着面積がかなり小さく、剥離に要す
る力もその分だけ小さくてすむから、隣接床材の継手加
工部を破損させることなく容易に床から除去することが
できる。
【0011】上記方法において、除去すべき床材を、さ
らに、左右辺部の少なくとも1箇所から前記第1折れ線
または第2折れ線と交差するように左右方向にのびる横
線に沿うように切断分割してもよい。このようにすれ
ば、1つの辺部が左右の隣接床材に接合されている床材
分割片の当該辺部の長さをより短くすることができるの
で、これらの床材分割片の除去がより容易となる。
【0012】また、本発明による床材の除去方法におい
て、除去すべき床材を、同床材の左前の角から前後辺部
のうち少なくとも後辺部の少なくとも1箇所で折れ曲が
って右前および右後のうち一方の角に至る折れ線と、左
後の角ならびに右前および右後のうち他方の角から折れ
線と交差するように斜め方向にのびる斜め線とに沿うよ
うに切断分割する場合もある。
【0013】除去すべき床材を上記のように切断分割す
れば、1つの辺部が長くても床材の前後辺部における折
れ線で区画された部分、前辺部または左右辺部で構成さ
れた床材分割片ができる。これらの床材分割片の全てま
たは一部は、前記辺部が隣接床材に接着剤を介して接合
されているものであるが、いずれも冒頭の従来技術にお
ける残された床材の周縁部と比べて接着面積がかなり小
さく、剥離に要する力もその分だけ小さくてすむから、
隣接床材の継手加工部を破損させることなく容易に床か
ら除去することができる。
【0014】上記方法において、除去すべき床材を、さ
らに、左右辺部の少なくとも1箇所から前記折れ線また
は斜め線と交差するように左右方向にのびる横線に沿う
ように切断分割してもよい。このようにすれば、1つの
辺部が左右の隣接床材に接合されている床材分割片の当
該辺部の長さをより短くすることができるので、これら
の床材分割片の除去がより容易となる。
【0015】さらに、本発明による床材の除去方法にお
いて、除去すべき床材を、同床材を前後方向にのびる少
なくとも1本の縦線と、全ての縦線と交差するように左
右方向にのびる少なくとも1本の横線と、4つの角から
縦線または横線と交差するように斜め方向にのびる斜め
線とに沿うように切断分割する場合もある。
【0016】除去すべき床材を上記のように切断分割す
れば、1つの辺部が長くても床材の前後辺部における横
線で区画された部分または左右辺部で構成された床材分
割片ができる。これらの床材分割片の全てまたは一部
は、前記辺部が隣接床材に接着剤を介して接合されてい
るものであるが、いずれも冒頭の従来技術における残さ
れた床材の周縁部と比べて接着面積がかなり小さく、剥
離に要する力もその分だけ小さくてすむから、隣接床材
の継手加工部を破損させることなく容易に床から除去す
ることができる。
【0017】上記方法において、除去すべき床材を、さ
らに、左右辺部の少なくとも1箇所から前記縦線、横線
または斜め線と交差するように左右方向にのびる横線に
沿うように切断分割してもよい。このようにすれば、1
つの辺部が左右の隣接床材に接合されている床材分割片
の当該辺部の長さをより短くすることができるので、こ
れらの床材分割片の除去がより容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して以下に説明する。なお、全図面を通じて同一
物、同一部分には同一符号を付してあり、以下の説明に
おいては、それによって重複した説明を省略している。
【0019】図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示
すものである。
【0020】まず、本発明が適用される床(F) は、隣接
床材と接合すべき辺部に継手加工部(21,22) を有する複
数の方形床材(1A,1B) を平らな床下地(3) に置敷きしか
つ隣り合う床材(1A,1B) の継手加工部(21,22) どうしを
接着剤を介して接合してなる、いわゆる置敷施工床であ
る。床(F) の壁際部分は、通常、壁に取り付けられた幅
木(図示略)によって上から押えられている。
【0021】床下地(3) は、要するに平らなものであれ
ば何でもよく、例えば、コンクリートスラブ等からなる
平面下地や、合板等の木質材、軽量気泡コンクリート
(ALC)等の無機質材または床暖房用発熱パネル等か
らなる平面下地材や、これらを複数組み合わせたものに
よって構成される。また、床下地(3) は、上記平面下地
や平面下地材の上に、例えばポリエチレン樹脂などの合
成樹脂シートまたは合成樹脂シートと紙・不織布との複
層シート等からなる防湿シートを両面粘着テープを介し
て敷設したものであってもよい。同様に、床下地(3)
は、上記平面下地や平面下地材の上に、不陸や湿気の影
響を防ぐ目的で、発泡シートや非発泡の軟質合成樹脂シ
ート等を床下地上に敷設したものであってもよい。
【0022】床材(1A,1B) は、通常、合板、木質繊維板
などの木質材で構成される。また、床材(1A,1B) は、通
常、図1等に示すように長方形であるが、正方形であっ
てもよい。床材(1A,1B) の表面には、通常、木質単板や
柄模様印刷シートの接合、着色、塗装等によって形成さ
れた化粧層が設けられる。床材(1A,1B) は、その裏面、
厚さ中間部またはこれらの双方に、遮音・制振シートや
緩衝シートを1種以上接合したものえあってもよい。ま
た、床材(1A,1B) は、柔軟性を向上させる目的で、その
裏面に複数の溝を形成したものであってもよい。
【0023】継手加工部(21,22) は、隣接床材と接合す
べき床材(1A,1B) の辺部に、本実加工、相じゃくり加
工、相じゃくり実はぎ加工、雇い実加工などの継手加工
を施して形成されるものである。この実施形態の継手加
工部は、雄実(21)または小穴(22)によって構成されてい
る。なお、1つの床材(1A,1B) に、異なる継手形態(例
えば本実と相じゃくり)の継手加工部が形成されていて
もよい。継手加工部(21,22) への接着剤塗布箇所は、特
に限定されないが、例えば、本実加工による場合であれ
ば雄実(21)の上面、相じゃくり加工による場合であれば
下半突出部の上面が、塗布しやすくてよい。また、例え
ば、本実加工による場合、雄実(21)および小穴(22)の上
方端面どうしも接着するようにすれば、床材(1A,1B) 間
への上方からの水の浸透による床材端縁部の膨潤を防止
することができる。
【0024】そして、図1〜図4に示す第1実施形態で
は、上記の床(F) から、全ての辺部に隣接床材(1B)と接
合された継手加工部(21,22) を有する1つの床材(1A)
を、次のようにして除去する。即ち、除去すべき床材(1
A)を、同床材(1A)の左前の角から前後辺部の複数箇所で
折れ曲がって右後の角に至る第1折れ線(41)と、左後の
角から第1折れ線(41)と交差するように前後辺部の複数
箇所で折れ曲がって右前の角に至る第2折れ線(42)とに
沿うように切断分割し、各床材分割片(11,12) を床から
除去する。
【0025】具体的にいうと、まず、図1に示すよう
に、隣接床材(1B)の表面に、除去すべき床材との境界が
明確となるように、紙製の養生テープ(5) を貼り付け
る。これによって、切断ミスによる隣接床材(1B)の損傷
を防止することができる。また、除去すべき床材(1A)の
表面に、上記の第1折れ線(41)および第2折れ線(42)
を、例えばフェルトペンで書き込んでおく。第1および
第2折れ線(41,42) のピッチは、これらの折れ線の折曲
部によって床材(1A)の前後辺部、即ち両長辺部が、好ま
しくは50〜200mm程度、より好ましくは100〜
150mm程度ずつの長さに区画されるように設定す
る。上記の数値が50mm未満であると、後述する床材
(1A)の切削作業に手間がかかる。一方、上記の数値が2
00mmを越えると、後述する床材分割片(12)の除去が
困難となる。なお、床材(1A)の左右辺部、即ち両短辺部
の長さが200mmを越えるものである場合には、さら
に、例えば床材(1A)の短辺部の長さ中間部から折れ線(4
1,42) と交差するように左右方向にのびる横線に沿うよ
うに床材(1A)を切断分割するようにしても勿論よい。
【0026】次に、ハンドルータ、ハンドトリマ、電動
鋸等を用いて、除去すべき床材(1A)に、第1折れ線(41)
および第2折れ線(42)に沿いかつ床材(1A)の厚さよりも
若干浅い深さの溝(61)を形成する。溝(61)の深さは、例
えば床材(1A)の厚さよりも0.2〜0.5mm程度浅い
ものとすればよく、それによって床下地(3) の損傷を防
止することができる。このさい、図1および図2に示す
ように、溝(61)の端部および折曲部が床材(1A)の周辺か
ら2〜6mm程度内側になるようにして、隣接床材(1B)
の損傷を防止するようにするのが好ましい。溝(61)の形
成は、1回の切削作業によって行う他、2回以上の切削
作業によって行うようにしてもよい。また、溝(61)の形
成は、角溝が付けられるルータビットを備えたハンドル
ータによって行うのが好ましい。このハンドルータは、
ルータビットで垂直方向に切削しながら水平方向に移動
させることができ、溝(61)の端部や折曲部となる部分に
おいても、その上部と下部とを同じように切削すること
が可能だからである。なお、図2に示すように、隣接床
材(1B)の雄実(21)は、折れ線(41,42) の両端部および折
曲部に対応する部分が切断されることになるが、これら
はいずれもごく部分的な切断であるので、新たな床材と
の接合に支障を来すおそれはない。
【0027】そして、床材(1A)における溝(61)の下方の
残り代をノミやカッターナイフを用いて切断する。そう
すると、両折れ線(41,42) で囲まれた複数の部分に、ど
こにも接着されていない方形の第1床材分割片(11)がで
きるので、これらと床下地(3) との間にノミやカッター
ナイフ等を差し込んで持ち上げたり、第1分割片(11)の
端面にノミやナイフ等を押し当てて持ち上げたりして、
第1床材分割片(11)を床(F) から除去する(図3参
照)。このさいのノミ等の差込み等が容易となるよう
に、溝(61)の幅を2mm以上、好ましくは4〜6mmに
しておくとよい。
【0028】次に、図3に示すように、床材(1A)におけ
る溝(61)の端部および折曲部の外側の残り代をノミやカ
ッターナイフを用いて切断する。そうすると、底辺部(1
2A)が床材(1A)の前後辺部における折れ線(41,42) で区
画された部分または左右辺部で構成されかつ隣接床材(1
B)に接着剤を介して接合されている三角形の第2床材分
割片(12)ができる。そして、各第2床材分割片(12)の頂
部(12B) 付近と床下地(3) との間に、ノミやバール等を
ゆっくりと差し込むと、てこの原理により、第2床材分
割片(12)の頂部(12B) 付近が持ち上がって、底辺部(12
A) の一部が隣接床材(1B)から剥れ、頂部(12B) を指ま
たはペンチで掴めるようになる(図4参照)。そこで、
頂部(12B) を掴んでゆっくりと上下動させながら引っ張
ると、底辺部(12A) が完全に隣接床材(1B)から剥がれ
る。こうして、第2床材分割片(12)を、隣接床材(1B)の
継手加工部(21,22) を損傷することなく、簡単に、床
(F) から除去することができる。
【0029】なお、上記の実施形態では、床材(1A)にお
ける溝(61)の端部および折曲部の外側の残り代をノミや
カッターナイフを用いて切断してから各第2床材分割片
(12)を除去しているが、これらの残り代を切断せずに、
そのまま第2床材分割片の頂部となる部分を掴んで引っ
張り、その力で前記残り代を破断して、第2床材分割片
(12)を形成すると同時にこれを床(F) から除去するよう
にしてもよい。
【0030】図5は、本発明の第2実施形態を示すもの
である。この実施形態では、前記の床(F) から、全ての
辺部に隣接床材(1B)と接合された継手加工部(21,22) を
有する1つの床材(1A)を、次のようにして除去する。即
ち、除去すべき床材(1A)を、同床材の左後の角から前後
辺部の複数箇所で折れ曲がって右前の角に至る折れ線(4
3)と、左前および右後の角から折れ線(43)とT字状に交
差するように斜め方向にのびる斜め線(44)とに沿うよう
に切断分割し、各床材分割片(13)を床から除去する。
【0031】具体的には、まず、第1実施形態と同様に
して、隣接床材(1B)表面への養生テープ(5) の貼付け、
折れ線(43)および斜め線(44)の書込み、溝(62)の形成お
よび残り代の切断を行う。そうすると、底辺部(13A) が
床材(1A)の前後辺部における折れ線(43)で区画された部
分または左右辺部で構成されかつ隣接床材(1B)に接着剤
を介して接合されている三角形の床材分割片(13)ができ
るので、これらの床材分割片(13)を、第1実施形態の第
2床材分割片(12)と同様にして、床から除去すればよ
い。
【0032】図6は、本発明の第3実施形態を示すもの
である。この実施形態では、前記の床(F) から、全ての
辺部に隣接床材(1B)と接合された継手加工部(21,22) を
有する1つの床材(1A)を、次のようにして除去する。即
ち、除去すべき床材(1A)を、同床材(1A)を前後方向にの
びる複数本の縦線(45)と、全ての縦線(45)と交差するよ
うに左右方向にのびる1本の横線(46)と、4つの角から
左右両端の縦線(45)の長さ中央部と交差するように斜め
方向にのびる斜め線(47)とに沿うように切断分割し、各
床材分割片(14)を床から除去する。
【0033】具体的には、まず、第1実施形態と同様に
して、隣接床材(1B)表面への養生テープ(5) の貼付け、
縦線(45)、横線(46)および斜め線(47)の書込み、溝(63)
の形成および残り代の切断を行う。そうすると、1つの
辺部(14A) が床材(1A)の前後辺部における縦線(45)で区
画された部分または左右辺部で構成されかつ隣接床材(1
B)に接着剤を介して接合されている方形または三角形の
床材分割片(14)ができるので、これらの床材分割片(14)
を、第1実施形態の第2床材分割片(12)と同様にして、
床(F) から除去すればよい。
【0034】図7は、上記方法により床材(1A)が除去さ
れた床(F) 部分に、新たな床材(1C)を施工する方法を示
すものである。
【0035】まず、施工すべき床材(1C)における左辺部
および前辺部に形成されている小穴(22)の下方部分を全
て切除する。また、床材(1C)の後辺部の雄実(21)を、こ
れの両端から50〜100mmの長さ分だけ切除する。
同じく、床材(1C)の右辺部の雄実(21)を、これの後端か
ら50〜100mmの長さ分だけ切除する。
【0036】そして、施工すべき床材(1C)および既設床
材(1B)の雄実(21)上面およびその上方端面に接着剤を塗
布する。
【0037】次いで、施工すべき床材(1C)を、これの後
辺部の雄実(21)が既設床材(1B)の小穴(22)に嵌まるよう
に後方に押し込み、それから右辺部の雄実(21)が既設床
材(1B)の小穴(22)に嵌まるように右方に押し込むように
して、床(F) に嵌め込む。そして、この床材(1C)の上に
重しを置いて、接着剤が硬化するまでそのままにしてお
く。なお、床材(1C,1B) 表面に押し出された接着剤は、
なるべくふき取るようにする。こうして、新たな床材(1
C)を床(F) に施工することができる。
【0038】なお、この床材(1C)の表面の周縁部に、養
生テープを貼り付けておけば、既設床材(1B)との接合時
に表面に押し出された接着剤が直接床材(1C)表面に付着
しないので、不要な接着剤を除去する手間が省け、きれ
いに仕上げることができる。同様の趣旨で、既設床材(1
B)表面に貼り付けた養生テープ(5) も、そのまま残して
おくのが好ましい。
【0039】図8は、新たな床材(1D)のもう一つの施工
方法を示すものであって、図7に示した方法と次の点を
除いて同じである。
【0040】即ち、この方法では、施工すべき床材(1D)
の後辺部の雄実(21)は、全て残しておく。一方、床材の
右辺部の小穴は全て切除する。また、施工すべき床材(1
D)の右辺部における雄実があった部分の上方端面に接着
剤を塗布する。そして、施工すべき床材(1D)を、これの
後辺部の雄実(21)が既設床材(1B)の小穴(22)に嵌まるよ
うに後方に押し込むようにすれば、床(F) に嵌め込むこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、除
去すべき床材に溝を形成する工程を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】第1実施形態において、第1床材分割片を除去
する工程を示す平面図である。
【図4】第1実施形態において、第2床材分割片を除去
する工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示すものであって、除
去すべき床材に溝を形成する工程を示す平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示すものであって、除
去すべき床材に溝を形成する工程を示す平面図である。
【図7】本発明の方法により床材が除去された床に新た
な床材を施工する方法を示すものであって、(a) は平面
図、(b) は(a) のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図8】本発明の方法により床材が除去された床に新た
な床材を施工するもう一つの方法を示すものであって、
(a) は平面図、(b) は(a) のVII −VII 線に沿う断面図
である。
【符号の説明】
F) 床 1A) 除去すべき床材 1B) 隣接床材 21) 雄実(継手加工部) 22) 小穴(継手加工部) 3) 床下地 11) 第1床材分割片 12) 第2床材分割片 13) 床材分割片 14) 床材分割片 41) 第1折れ線 42) 第2折れ線 43) 折れ線 44) 斜め線 45) 縦線 46) 横線 47) 斜め線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接床材と接合すべき辺部に継手加工部
    を有する複数の方形床材を平らな床下地に置敷きしかつ
    隣り合う床材の継手加工部どうしを接着剤を介して接合
    してなる床から1つの床材を除去する方法において、 除去すべき床材を、少なくとも同床材の隣接辺部どうし
    および対向辺部どうしが分離するように切断分割し、各
    床材分割片を床から除去することを特徴とする、床材の
    除去方法。
  2. 【請求項2】 除去すべき床材を、同床材の左前の角か
    ら前後辺部のうち少なくとも後辺部の少なくとも1箇所
    で折れ曲がって右前および右後のうち一方の角に至る第
    1折れ線と、左後の角から第1折れ線と交差するように
    前後辺部のうち少なくとも前辺部の少なくとも1箇所で
    折れ曲がって右前および右後のうち他方の角に至る第2
    折れ線とに沿うように切断分割することを特徴とする、
    請求項1に記載の床材の除去方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の床材の除去方法におい
    て、除去すべき床材を、さらに、左右辺部の少なくとも
    1箇所から前記第1折れ線または第2折れ線と交差する
    ように左右方向にのびる横線に沿うように切断分割する
    ことを特徴とする、床材の除去方法。
  4. 【請求項4】 除去すべき床材を、同床材の左前の角か
    ら前後辺部のうち少なくとも後辺部の少なくとも1箇所
    で折れ曲がって右前および右後のうち一方の角に至る折
    れ線と、左後の角ならびに右前および右後のうち他方の
    角から折れ線と交差するように斜め方向にのびる斜め線
    とに沿うように切断分割し、各床材分割片を床から除去
    することを特徴とする、請求項1に記載の床材の除去方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の床材の除去方法におい
    て、除去すべき床材を、さらに、左右辺部の少なくとも
    1箇所から前記折れ線または斜め線と交差するように左
    右方向にのびる横線に沿うように切断分割することを特
    徴とする、床材の除去方法。
  6. 【請求項6】 除去すべき床材を、同床材を前後方向に
    のびる少なくとも1本の縦線と、全ての縦線と交差する
    ように左右方向にのびる少なくとも1本の横線と、4つ
    の角から縦線または横線と交差するように斜め方向にの
    びる斜め線とに沿うように切断分割することを特徴とす
    る、請求項1に記載の床材の除去方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の床材の除去方法におい
    て、除去すべき床材を、さらに、左右辺部の少なくとも
    1箇所から前記縦線、横線または斜め線と交差するよう
    に左右方向にのびる横線に沿うように切断分割すること
    を特徴とする、床材の除去方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024413A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Daiken Trade & Ind Co Ltd 遮音床構造における遮音床材の更新方法とその更新遮音床構造
JP2010070906A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Eidai Co Ltd 直貼り用床材とそれを用いた木質フロア
WO2011114387A1 (ja) * 2010-03-19 2011-09-22 大建工業株式会社 床材の施工構造、床材の除去方法及び床材の更新方法
JP2013227760A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Asahi Woodtec Corp 床材および一部床材の貼り替え方法

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